JP2020130064A - Co2供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】栽培室内の植物に効率的にCO2を供給でき得るCO2供給装置を提供する。【解決手段】CO2供給装置1は、燃焼器102の燃焼により発生した、CO2を含む燃焼ガスが、第1熱交換器103を流れる熱媒との間の熱交換により冷却されて排出される熱源機10と、栽培室2の外に配置され、第1熱交換器103との間で熱媒が循環する第2熱交換器201を有し、第2熱交換器201が熱媒と栽培室2の外の空気との間で熱交換を行うよう構成された放熱機20と、熱源機10から排出された燃焼ガスを栽培室2内の植物に供給するための供給ダクト310と、を備える。供給ダクト310は、排気ダクト340と、当該排気ダクト340から分岐し、排気ダクト340の流路面積よりも小さな流路面積を有する複数の分岐ダクト350とを含み、分岐ダクト350は、燃焼ガスが放出される放出口351を有し、植物の株元または株の中を通るように配置される。【選択図】図2

Description

本発明は、温室、ビニールハウス等の栽培室内に植えられた植物にCOを供給するCO供給装置に関する。
従来、温室、ビニールハウス等の栽培室内に植えられた植物(農作物)にCOを供給するCO供給装置において、燃焼器の燃焼により発生した、COを含む高温の燃焼ガスを、冷却してその温度を低下させた後に、栽培室内に排出させるようにしたものが知られている。たとえば、このようなCO供給装置の一例が、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の炭酸ガス発生装置(CO供給装置)では、外郭体の内部が上下の部屋に区画され、上部屋に燃焼筒と吸込み通路が並ぶように設けられ、下部屋に送風機が設けられる。外郭体には、燃焼炭酸ガス発生装置が設置されたハウス内の空気が吸い込まれる第1空気吸込み口および第2空気吸込み口が設けられる。
燃焼筒から排出された炭酸ガス(COを含む燃焼ガス)は、第1空気吸込み口から吸い込まれた空気と混合されて、その温度が低下し、吸込み通路を流れて送風機に吸引される。空気の混合により温度が低下した炭酸ガスは、吸込み通路において、第2空気吸込み口から吸い込まれた空気と熱交換し、さらに温度が低下する。
送風機に吸引された炭酸ガスは、ダクトに送られる。ダクトは、棚下や畝間に配備される。炭酸ガスは、ダクトや分岐ダクトの孔を利用して作物(植物)やハウス内に送られる。
特開2018−38315号公報
上記の炭酸ガス発生装置では、ダクトや分岐ダクトが棚下や畝間に配備されるので、ダクトや分岐ダクトから植物までの距離が遠く、孔から放出された炭酸ガスが植物にたどり着くまでに拡散しやすい。よって、炭酸ガス、即ちCOが作物に効率的に供給されにくい。
そこで、上記の炭酸ガス発生装置において、複数の棚や畝に対応させて主たるダクトから分岐させた複数の分岐ダクトを、棚や畝に植えられた植物の株元(根元)など、植物に近接した位置に通すことが考えられる。こうすると、分岐ダクトの孔から出た燃焼ガス、即ちCOが速やかに植物に接触しやすく、植物への効率的なCOの供給が可能となる。
しかしながら、上記の炭酸ガス発生装置では、主として、ハウス内の空気が混合されることにより炭酸ガスの温度が下げられる構成であるため、同じ量のCOを供給するために必要な、混合された空気を含めた炭酸ガスの量は、濃度が薄められた分だけどうしても多くなり、分岐ダクト内を流れる炭酸ガスの流量も多くなる。このため、分岐ダクトは、直径(口径)が大きなものとなるため、植物の栽培の邪魔になりやすく、株元などに通るように配置しづらい。
また、上記の炭酸ガス発生装置では、分岐ダクト内を流れる炭酸ガスの流量も多いため、分岐ダクトの孔をある程度大きくして孔からの炭酸ガスの放出量を多くしなければならない。こうなると、分岐ダクトが株元などに通されることで孔が植物に近くなっても、植物に供給されずに植物の外に拡散されてしまうCOが多くなるので、効率的なCOの供給が難しくなる。
なお、上記の炭酸ガス発生装置では、炭酸ガスがハウス内から吸気された空気との熱交換によっても冷却されるが、炭酸ガスの熱がハウスの外に逃がされるわけではないので、炭酸ガスから奪われた熱の分、ハウス内の空気が温まることになる。よって、このようなハウス内の空気との熱交換を、炭酸ガスの主たる冷却手段とすることは難しく、このような冷却手段が付加されたとしても、混合される空気の量の大幅な低減には繋がりにくい。
そこで、本発明は、栽培室内の植物に効率的にCOを供給でき得るCO供給装置を提供することを目的とする。
本発明の主たる態様は、栽培室内の植物にCOを供給するCO供給装置に関する。本態様に係るCO供給装置は、燃焼器と第1熱交換器とを含み、前記燃焼器の燃焼により発生した、COを含む燃焼ガスが、前記第1熱交換器を流れる熱媒との間の熱交換により冷却されて排出される燃焼ガス発生部と、前記栽培室の外に配置され、前記第1熱交換器との間で熱媒が循環する第2熱交換器を有し、前記第2熱交換器が熱媒と前記栽培室の外の空気との間で熱交換を行うよう構成された放熱部と、前記燃焼ガス発生部から排出された前記燃焼ガスを前記栽培室内の植物に供給するための供給ダクトと、を備える。ここで、前記供給ダクトは、第1ダクトと、当該第1ダクトから分岐し、前記第1ダクトの流路面積よりも小さな流路面積を有する複数の第2ダクトとを含み、前記第2ダクトは、前記燃焼ガスが放出される放出口を有し、植物の株元または株の中を通るように配置される。
ここで、「株の中」とは、株元よりも上方の領域であって、茎と茎の間の領域、葉と葉の間の領域、茎と葉の間の領域など、株の内部の領域を意味する。
また、「株元または株の中を通るように」とは、第2ダクトが配置されたときに、第2ダクトが株元または株の中を通ることを意味するだけでなく、第2ダクトが配置された後、植物が植えられることや植物が成長することにより、第2ダクトが株元または株の中を通るようになることをも意味する。
上記の構成によれば、第2ダクトが植物の株元または株の中を通るように配置されるので、第2ダクトの放出口から放出された燃焼ガスが速やかに植物に接触しやすくなる。これにより、植物に効率的にCOを供給することが可能となる。
また、上記の構成によれば、第1熱交換器により燃焼ガスから奪った熱を、第2熱交換器によって栽培室の外に逃がすような構成であるため、燃焼ガス発生部の周囲の空気と熱交換を行って燃焼ガスの熱を周囲に逃がすような構成と比べて、燃焼ガスから大きな除熱を行うことができる。このため、燃焼ガスを良く冷却することができ、第1熱交換器による冷却後、更なる冷却のために燃焼ガスに空気が混合されることがあっても、その空気の混合量を大幅に低減できる。あるいは、冷却のために燃焼ガスに空気が混合されないような構成を採ることもでき得る。
よって、主として燃焼ガスに空気を混合させることにより燃焼ガスを冷却するような構成に比べて、供給ダクトを流れる燃焼ガス(混合された空気を含む)の流量を大幅に少なくできる。これにより、第2ダクトの直径を大幅に小さくできるので、植物の栽培の邪魔になりにくく、第2ダクトを植物の株元や株の中を通るように配置させやすい。
さらに、上記の構成によれば、供給ダクト内の燃焼ガスの流量が少なくなることにより、第2ダクトの放出口を小さくできる。これにより、放出口からの燃焼ガスの放出量を少なくできるので、燃焼ガス、即ちCOが植物の近傍に留まりやすくなり(植物の外に拡散しにくくなり)、一層、植物に効率的にCOを供給することが可能となる。
本態様に係るCO供給装置において、前記燃焼ガス発生部は、前記第1熱交換器により冷却された前記燃焼ガスが排出される排気口と、前記排気口を覆う覆い部と、前記覆い部に設けられ、前記燃焼ガス発生部の外の空気が導入される導入口と、を含むような構成とされ得る。この場合、CO供給装置は、前記排気口から排出された前記燃焼ガスを前記導入口から導入された空気とともに前記供給ダクトに取り込むための供給ファンを、さらに備えるような構成とされ得る。
上記の構成によれば、導入口から導入された空気が燃焼ガスに混合されることにより燃焼ガスが冷却されるので、植物に供給される燃焼ガス、即ちCOの温度を、一層、低下させることができる。
上記の構成とされた場合、さらに、前記燃焼ガス発生部は、前記燃焼器に供給される空気が取り込まれる給気口を含み得る。この場合、前記給気口が前記覆い部に覆われる。
このような構成とされれば、何らかの要因により供給ファンの送風量が変化し、覆い部の内部の圧力が変化しても、給気口と排気口とが同じ覆い部の内部にあるため、給気と排気との間の圧力バランスが崩れず、ほぼ一定に保たれる。よって、供給ファンの送風量が変化したときに、燃焼器での燃焼量にばらつきが生じにくくなる。
本態様に係るCO供給装置において、前記第1熱交換器と前記放熱部とによる冷却能力は、前記放出口から放出される前記燃焼ガスの温度が30℃〜40℃となるように設定され得る。
上記の構成によれば、放出口から放出された燃焼ガスが速やかに植物に接触しても植物が熱による害を受けず、また、冬場など、栽培室内が低温になったときには、燃焼ガスが速やかに植物に接触することにより、植物を温めることができる。
本態様に係るCO供給装置において、前記放出口の径は、1mm以下とされ得る。
上記の構成によれば、放出口からの燃焼ガスの放出量を少なくできるので、燃焼ガス、即ちCOが植物の近傍に留まりやすくなる。
以上のとおり、本発明によれば、栽培室内の植物に効率的にCOを供給でき得るCO供給装置を提供できる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1は、実施の形態に係る、CO供給装置が設置された栽培室を模式的に示す図である。 図2は、実施の形態に係る、CO供給装置の構成を示す概略図である。 図3は、実施の形態に係る、ダクトユニットの排気ダクトおよび複数の分岐ダクトの構成を示す図である。 図4(a)は、実施の形態に係る、分岐ダクトが植物の株元に通される例について説明するための図であり、図4(b)は、実施の形態に係る、分岐ダクトが植物の株の中に通される例について説明するための図である。 図5は、実施の形態に係る、CO供給装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施の形態において、熱源機10が、特許請求の範囲に記載の「燃焼ガス発生部」に対応する。また、放熱機20が、特許請求の範囲に記載の「放熱部」に対応する。さらに、熱交換器103が、特許請求の範囲に記載の「第1熱交換器」に対応し、熱交換器201が、特許請求の範囲に記載の「第2熱交換器」に対応する。さらに、ダクトフード117が、特許請求の範囲に記載の「覆い部」に対応する。さらに、排気ダクト340が、特許請求の範囲に記載の「第1ダクト」に対応し、分岐ダクト350が、特許請求の範囲に記載の「第2ダクト」に対応する。
ただし、上記記載は、あくまで、特許請求の範囲の構成と実施形態の構成とを対応付けることを目的とするものであって、上記対応付けによって特許請求の範囲に記載の発明が実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
図1は、CO供給装置1が設置された栽培室2を模式的に示す図である。
CO供給装置1は、温室、ビニールハウス等の栽培室2に設置され、栽培室2内で育成される農作物等の植物PにCO(二酸化炭素)を供給し、植物の光合成を促進させる。CO供給装置1は、燃焼式の熱源機10と、空冷式の放熱機20と、ダクトユニット30とを備える。熱源機10は栽培室2内に設置され、放熱機20は栽培室2の外、即ち屋外に設置される。ダクトユニット30は、熱源機10に接続され、植物Pの近傍へと延びる。ダクトユニット30により、植物Pの近くにCOが導かれる。なお、図1の例では、栽培室2は、植物Pが栽培される部屋と熱源機10が設置される部屋とに区切られていない。即ち、熱源機10は、植物Pが栽培される部屋に設置される。しかしながら、栽培室2は、上記2つの部屋に区切られていてもよい。この場合、熱源機10が設置された部屋から植物Pが栽培される部屋へとダクトユニット30が延びることになる。
図2は、CO供給装置1の構成を示す概略図である。
熱源機10は、ほぼ方形の箱型形状を有する筐体100を備える。筐体100内には缶体101が配置され、この缶体101内に燃焼器102と熱交換器103が収容される。燃焼器102には、供給管104が接続される。供給管104は、缶体101および筐体100の外に出て、燃料、たとえば灯油が貯留された燃料タンク(図示せず)に繋がる。供給管104には、供給ポンプ105が設けられる。また、燃焼器102には、気化ヒータ106とイグナイタ107が設けられる。
熱交換器103は、燃焼器102の後段(下方)に設けられる。熱交換器103には、往き管108と戻り管109が接続される。往き管108と戻り管109は、缶体101および筐体100の外に出て放熱機20側へと延びる。戻り管109には、循環ポンプ110が設けられる。
缶体101には、その上端の給気口101aに燃焼ファン111が連結される。燃焼ファン111は、たとえば、遠心ファンであり、ケーシング112と、ケーシング112内に配置されるファン113と、ファン113を回転させるモータ114とを含む。ケーシング112には、外部に繋がる給気ダクト115が接続される。給気ダクト115の給気口115aは、筐体100の天面100aから突出する。なお、燃焼ファン111は、燃焼器102とユニット化されて缶体101内に配置されてもよい。
缶体101には、その下端の排気口101bに排気ダクト116が連結される。排気ダクト116は、筐体100内の下部で折り返された後に上方へと延び、その排気口116aが筐体100の天面100aから突出する。
筐体100の天面100aには、ほぼ方形の箱型形状を有するダクトフード117が被せられ、天面100aから突出する給気口115aと排気口116aがダクトフード117により覆われる。ダクトフード117には、4つの側面に、ダクトフード117内に空気を取り込むための開口部118がそれぞれ設けられる。開口部118を通じてダクトフード117内に取り込まれた空気は、排気口116aから排出された燃焼ガスの冷却と、燃焼器102による燃焼ガスの生成とに用いられる。各開口部118には、網目を有するカバー部材119が設けられる。カバー部材119により、開口部118を通じてダクトフード117内に流入する空気から埃等を除去でき、また、開口部118を通じたダクトフード117内への虫等の侵入を防止できる。
放熱機20は、筐体200内に、熱交換器201と、熱交換器201を冷却するための冷却ファン202を備える。熱交換器201には、熱源機10側から延びる往き管108と戻り管109が接続される。冷却ファン202は、たとえば、軸流ファンであり、ケーシング203と、ケーシング203内に配置されるファン204と、ファン204を回転させるモータ205とを含む。
熱源機10および放熱機20は、それぞれに対応して栽培室2の床面に設けられた一対の架台41、42に設置される。
ダクトユニット30は、供給ダクト310と、供給ファン320とを含む。供給ダクト310は、吸気ダクト330と、排気ダクト340と、複数の分岐ダクト350とで構成される。吸気ダクト330は、一端がダクトフード117の天面に設けられた出口117aに接続され、他端が供給ファン320に接続される。排気ダクト340は、一端が供給ファン320に接続される。複数の分岐ダクト350は、排気ダクト340から分岐する。各分岐ダクト350には、栽培室2内の植物Pに対応する位置に、複数の放出口351が形成される。
供給ファン320は、たとえば、遠心ファンであり、ケーシング321と、ケーシング321内に配されたファン322と、ファン322を回転させるモータ323とを含む。ケーシング321は吸込口321aと吐出口321bを有し、吸込口321aが吸気ダクト330に接続され、吐出口321bが排気ダクト340に接続される。モータ323には、当該モータ323に過電流が流れたことを検出する過電流センサ324が設けられる。供給ファン320では、モータ323に過電流が流れると、モータ323が停止してファン322が停止する。
図3は、ダクトユニット30の排気ダクト340および複数の分岐ダクト350の構成を示す図であり、栽培室2の床面側に配置された排気ダクト340および複数の分岐ダクト350を上方から見た図である。図4(a)は、分岐ダクト350が植物Pの株元に通される例について説明するための図であり、図4(b)は、分岐ダクト350が植物Pの株の中に通される例について説明するための図である。図4(a)および(b)は、畝Hが伸びる方向から見た図であり、これらの図には、分岐ダクト350の断面が描かれている。なお、図3には、便宜上、植物Pが一点鎖線の円で表されている。
図3に示すように、栽培室2内には、たとえば、複数の畝Hが設けられ、各畝Hに植物Pが一列に並ぶように植えられる。
排気ダクト340は、第1排気ダクト341と第2排気ダクト342とで構成される。第1排気ダクト341は、アルミニウム製の円筒形ダクトであり、フレキシブル性を有し、途中部分を屈曲させることができる。第1排気ダクト341の入口341aが供給ファン320の吐出口321bに接続される。第1排気ダクト341は、供給ファン320の位置から複数の畝Hの近くの位置まで引き回される。
第2排気ダクト342は、ビニール製の円筒形ダクトであり、一端側の入口342aが、第1排気ダクト341の出口341bに外側から嵌め込まれるように接続され、複数の畝Hが並ぶ方向と直交する方向に延びる。第2排気ダクト342の他端側は閉じられている。
第1排気ダクト341と第2排気ダクト342の直径(口径)は同じにされており、たとえば、120mmとされている。
排気ダクト340は、その一部がアルミニウム製の第1排気ダクト341とされ、残りの部分がビニール製の第2排気ダクト342とされることにより、全てをビニール製のダクトとする場合に比べて放熱性が良くなりその内部を流れる燃焼ガスが冷却されやすくなり、また、全てのアルミニウム製のダクトとする場合に比べて低コストとなる。
分岐ダクト350は、畝Hの個数だけ設けられる。分岐ダクト350は、ビニール製の円筒形ダクトであり、第2排気ダクト342から分岐し、畝Hの上を畝Hに沿って畝Hを超える位置まで延びる。分岐ダクト350の直径(口径)は、たとえば、50mmとされており、その流路面積が排気ダクト340の流路面積よりも小さくされている。
分岐ダクト350は、たとえば、第2排気ダクト342と別体に形成され、第2排気ダクト342に接続される。分岐ダクト350は、第2排気ダクト342と一体に形成されてもよい。
図4(a)に示すように、分岐ダクト350は、植物Pの株元(根元)を通るように配置される。あるいは、図4(b)に示すように、分岐ダクト350は、植物Pの株の中を通るように配置される。ここで、「株の中」とは、株元よりも上方の領域であって、茎と茎の間の領域、葉と葉の間の領域、茎と葉の間の領域など、株の内部の領域を意味する。
なお、分岐ダクト350は、畝Hに配置されたときに株元または株の中を通るようになってもよいし、畝Hに配置されたときには株元または株の中を通らないが、配置された後に植物Pが植えられることや植物Pが成長することにより、株元または株の中を通るようになるようになってもよい。
分岐ダクト350には、複数個の円形の放出口351が形成される。放出口351は、分岐ダクト350が延びる方向に並ぶように複数個設けられるとともに、分岐ダクト350の周方向にも複数個、たとえば、ほぼ90度の間隔を開けて4個、設けられる。4個の放出口351が周方向に設けられれば、分岐ダクト350から燃焼ガスを四方に拡がるように放出できる。放出口351の径は、1mm以下、たとえば、0.8mmとされている。
第2排気ダクト342は、複数の支持具361により栽培室2の床面に対して支持される。同様に、各分岐ダクト350は、複数の支持具362により栽培室2の床面に対して支持される。これら支持具361、362は、分岐ダクト350が植物Pの株元を通されるときには、それに合った高さとされ、分岐ダクト350が植物Pの株の中を通されるときには、それに合った高さとされる。
なお、植物Pは、図3のように畝Hに植えられるのではなく、畝Hと同様に細長く延びる栽培用の棚に植えられてもよい。
また、排気ダクト340と同様に、吸気ダクト330は、アルミニウム製の円筒形ダクトとされている。吸気ダクト330の直径(口径)は、たとえば、150mmとされている。
図2に戻り、CO供給装置1は、熱源機10、放熱機20およびダクトユニット30に加えて、中継制御盤50と、CO検出ユニット60と、CO濃度センサ70と、を備える。
中継制御盤50は、制御部(後述する)等により構成される制御盤本体51と、制御盤本体51が収容される制御ボックス52とを含む。制御ボックス52は、たとえば樹脂製であり、前面に扉52aを有する。扉52aが開かれると、制御ボックス52の内部にアクセスが可能となる。
CO検出ユニット60は、CO警報器61と、検出ボックス62と、サンプリング管63とを含む。検出ボックス62は、サンプリング管63を介して供給ファン320のケーシング321における吐出口321bの近傍に接続される。供給ダクト310を流れる燃焼ガスの一部が、サンプリングガスとして、サンプリング管63を通じて検出ボックス62内に導入される。CO警報器61は、検出ボックス62に取り付けられる。CO警報器61は、CO濃度センサを有し、検出ボックス62内に導入されたサンプリングガス中のCO(一酸化炭素)の濃度をCO濃度センサにより検出する。CO警報器61は、検出されたCO濃度が許容値を超える場合に警報信号を出力する。
CO濃度センサ70は、栽培室2内において、供給ダクト310の放出口351と離れた位置に設けられ、栽培室2内、特に、植物Pの周囲のCO濃度を検出する。
熱源機10の筐体100の外側面には、設置具80が設けられる。中継制御盤50と、CO警報器61が取り付けられた検出ボックス62は、設置具80に固定されることにより、熱源機10の近傍に設置される。
図5は、CO供給装置1の構成を示すブロック図である。
熱源機10は、図2の構成の他、制御部151と、燃焼ファン駆動部152と、供給ポンプ駆動部153と、ヒータ駆動部154と、イグナイタ駆動部155と、循環ポンプ駆動部156とを備える。
制御部151は、たとえば、マイクロコンピュータであり、燃焼ファン駆動部152、供給ポンプ駆動部153、ヒータ駆動部154、イグナイタ駆動部155、循環ポンプ駆動部156等を制御する。
燃焼ファン駆動部152は、制御部151からの制御信号に従って、燃焼ファン111(モータ114)を駆動する。供給ポンプ駆動部153は、制御部151からの制御信号に従って、供給ポンプ105を駆動する。ヒータ駆動部154は、制御部151からの制御信号に従って、気化ヒータ106を駆動する。イグナイタ駆動部155は、制御部151からの制御信号に従って、イグナイタ107を駆動する。循環ポンプ駆動部156は、制御部151からの制御信号に従って、循環ポンプ110を駆動する。
放熱機20は、図2の構成の他、制御部251と、ファン駆動部252と、回転数センサ253とを備える。
制御部251は、たとえば、マイクロコンピュータである。制御部251には、回転数センサ253が検出した冷却ファン202の回転数に基づく回転数信号が入力される。制御部251は、ファン駆動部252等を制御する。
ファン駆動部252は、制御部251からの制御信号に従って、冷却ファン202(モータ205)を駆動する。たとえば、ファン駆動部252は、回転数センサ253で検出された回転数に基づいてモータ205に供給する電流を調整する。
中継制御盤50は、制御部501と、操作部502と、供給ファン駆動部503とを備える。制御部501、操作部502および供給ファン駆動部503は、制御盤本体51に含まれる。
制御部501は、たとえば、マイクロコンピュータであり、供給ファン駆動部503等を制御する。操作部502は、CO供給運転を開始させるための開始ボタン、CO供給運転を停止させるための停止ボタン等の操作ボタンを含み、操作された操作ボタンに応じた操作信号を制御部501に出力する。供給ファン駆動部503は、制御部501からの制御信号に従って、供給ファン320(モータ323)を駆動する。
制御部501は、信号線等を介して、供給ファン320の過電流センサ324、CO警報器61、CO濃度センサ70等と接続される。供給ファン320のモータ323に過電流が流れてモータ323が異常停止すると、過電流センサ324から検出信号が制御部501へ出力される。また、制御部501には、CO警報器61から警報信号が入力され、CO濃度センサ70からCO濃度に応じた検出信号が入力される。さらに、制御部501は、信号線等を介して、熱源機10の制御部151および放熱機20の制御部251と通信可能に接続される。
CO供給装置1は、CO供給運転を行う。以下、CO供給運転について説明する。
中継制御盤50において、操作部502による運転開始の操作が行われると、制御部501から熱源機10の制御部151と放熱機20の制御部251へ運転を指示する運転信号が出力される。
熱源機10では、制御部151は、運転信号を受けて、燃焼ファン111を動作させる。これにより、給気ダクト115を通じて取り込まれた空気が、缶体101内の燃焼器102に供給される。また、制御部151は、供給ポンプ105、気化ヒータ106およびイグナイタ107を動作させる。これにより、燃焼器102に燃料タンクから供給管104を通じて燃料が供給され、供給された燃料が気化ヒータ106により気化される。イグナイタ107により点火が行われ、燃焼器102が燃焼する。燃焼器102の燃焼により、COを含む高温の燃焼ガスが発生する。
燃焼ガスは、缶体101内を下方へ流れ、熱交換器103を通過する。制御部151は、循環ポンプ110を動作させる。これにより、熱交換器103と、往き管108と、放熱機20側の熱交換器201と、戻り管109との間で熱媒である水が循環する。熱交換器103を通過する燃焼ガスと熱交換器103内を流れる水との間で熱交換が行われ、燃焼ガスが冷却される。熱交換器103での燃焼ガスの冷却は一次冷却となる。本実施の形態では、熱交換器103での一次冷却により、燃焼により加えられた熱量の約80%が燃焼ガスから除去される。一次冷却された燃焼ガスは、排気ダクト116内を流れて、排気口116aからダクトフード117内へ排出される。
CO供給運転が開始されたとき、中継制御盤50の制御部501は、供給ファン320を動作させる。ダクトフード117内へ排出された燃焼ガスが、供給ダクト310内に取り込まれる。このとき、ダクトフード117の開口部118から外部、即ち熱源機10の周囲の空気が取り込まれ、取り込まれた空気と燃焼ガスとが混ざり合う。そして、空気が混合された後の燃焼ガスが供給ダクト310に取り込まれる。空気が混合されることにより燃焼ガスが冷却される。ダクトフード117での燃焼ガスの冷却は二次冷却となる。二次冷却されて供給ダクト310内に流入した燃焼ガスは、供給ダクト310、即ち吸気ダクト330および排気ダクト340を流れる。本実施の形態では、燃焼ガスと空気との混合比は、1:9程度となり、供給ダクト310を流れる燃焼ガスの流量は、約10m/分となる。
排気ダクト340を流れた燃焼ガスは、各分岐ダクト350へ流入し、分岐ダクト350を流れて放出口351から放出される。これにより、燃焼ガスに含まれるCOが植物Pに供給される。このとき、図4(a)、(b)に示すように、分岐ダクト350は、植物Pの株元または株の中に通されているので、放出口351から放出された燃焼ガス、即ちCOが速やかに植物Pに接触する。
放熱機20では、燃焼ガスとの熱交換で温まり往き管108を流れてきた水が熱交換器201へ流入する。制御部251は、運転信号を受けると、冷却ファン202を動作させる。これにより、栽培室2の外の空気が冷却風として熱交換器201に送られる。栽培室2の外の空気は、通常、栽培室2内の空気よりも温度が低い。熱交換器201内を流れる水と冷却風との間で熱交換が行われ、水が冷却される。冷却された水は、戻り管109を通って熱源機10へと戻る。
熱交換器201での水との熱交換により熱を奪った風は、放熱機20の外、即ち、栽培室2の外に排出される。よって、熱源機10において燃焼ガスから奪われた熱は、栽培室2の外に排出されることになる。このため、燃焼ガスから奪われた熱が、熱源機10に給気される空気に加えられるなどして熱源機10に戻る、ということが生じない。
CO供給運転中、CO濃度センサ70により検出されたCO濃度が所定濃度、たとえば、植物Pの育成に適する濃度を超えると、中継制御盤50の制御部501から熱源機10の制御部151と放熱機20の制御部251へ運転停止を指示する運転停止信号が出力される。熱源機10では、制御部151が燃焼ファン111と燃焼器102の動作を停止させ、放熱機20では、制御部251が冷却ファン202を停止させる。これにより、CO供給運転が停止する。その後、CO濃度センサ70により検出されたCO濃度が所定濃度を下回ると、中継制御盤50の制御部501から再び運転信号が出力され、熱源機10および放熱機20において、CO供給運転が再開される。
CO供給運転中に供給ファン320が過電流により停止し、過電流センサ324から検出信号が入力された場合、中継制御盤50の制御部501は、運転停止信号を出力する。また、燃焼器102の燃焼不良によりCOが発生し、燃焼ガスに多くのCOが含まれるようになった場合、供給ダクト310から検出ボックス62に送られるサンプリングガス中のCO濃度が高くなり、CO警報器61において許容値を超えるCO濃度が検出される。これにより、CO警報器61から警報信号が入力されると、制御部501は、運転停止信号を出力する。これらの場合にも、熱源機10および放熱機20において、CO供給運転が停止する。これらの場合は、CO供給運転が中止されるので、供給ファン320や燃焼器102の異常が解消された後は、再び操作部502による操作が行われて、CO供給運転が再開されることになる。
本実施の形態では、一次冷却および二次冷却が行われ後に供給ダクト310を流れた結果、放出口351から放出されて植物Pに供給される燃焼ガスの温度は、30℃〜40℃となる。そして、このように燃焼ガスの温度が30℃〜40℃となるよう、熱交換器103と放熱機20とによる冷却能力が設定されている。
このように、CO供給運転では、温度が下げられた燃焼ガスが植物Pに供給されるため、植物Pが熱による害を受けにくい。また、夏場などに、栽培室2内が高温になり過ぎない。
なお、熱源機10において、熱交換器103による冷却が行われず、ダクトフード117での空気の混合のみにより燃焼ガスが冷却される場合には、本実施の形態の5倍程度の量の空気が燃焼ガスに混合されることになる。よって、この場合は、供給ダクト310を流れる燃焼ガスの流量が50m/分程度になって、その分、吸気ダクト330、排気ダクト340および分岐ダクト350は、直径(口径)の大きなものが使用されることになり、また、分岐ダクト350の放出口351の径も大きなもの(たとえば、3mm以上)となる。このため、分岐ダクト350が植物Pの株元や株の中を通るように配置されたときに、植物Pの栽培の邪魔になりやすい。また、放出口351からの燃焼ガスの放出量が多くなって、燃焼ガスが拡散しやすくなり、COが植物Pに消費されにくくなり得る。
<実施の形態の効果>
本実施の形態によれば、以下の効果が奏され得る。
分岐ダクト350が植物Pの株元または株の中を通るように配置されるので、分岐ダクト350の放出口351から放出された燃焼ガスが速やかに植物Pに接触しやすくなる。これにより、植物Pに効率的にCOを供給することが可能となる。
また、熱交換器103により燃焼ガスから奪った熱を、熱交換器201によって栽培室2の外に逃がすような構成であるため、熱源機10の周囲の空気と熱交換を行って燃焼ガスの熱を周囲に逃がすような構成と比べて、燃焼ガスから大きな除熱を行うことができる。このため、燃焼ガスを良く冷却することができ、熱交換器103による冷却後、更なる冷却のために燃焼ガスに空気が混合される空気の量を大幅に低減できる。よって、主として燃焼ガスに空気を混合させることにより燃焼ガスを冷却するような構成に比べて、供給ダクト310を流れる燃焼ガス(混合された空気を含む)の流量を大幅に少なくできる。これにより、分岐ダクト350の直径を大幅に小さくできるので、植物Pの栽培の邪魔になりにくく、分岐ダクト350を植物Pの株元や株の中を通るように配置させやすい。
さらに、供給ダクト310内の燃焼ガスの流量が少なくなることにより、分岐ダクト350の放出口351を小さくできる。具体的には、放出口351の径を1mm以下にできる。これにより、放出口351からの燃焼ガスの放出量を少なくできるので、燃焼ガス、即ちCOが植物Pの近傍に留まりやすくなり(植物Pの外に拡散しにくくなり)、一層、植物Pに効率的にCOを供給することが可能となる。
さらに、燃焼ガスへの空気の混合量が少なくなることにより、燃焼ガスが空気によって希釈されにくくなるので、分岐ダクト350の放出口351からCO濃度の高い燃焼ガスを放出させやすくなる。これにより、一層、植物Pに効率的にCOを供給することが可能となる。
さらに、熱交換器103と放熱機20とによる冷却能力は、放出口351から放出される燃焼ガスの温度が30℃〜40℃となるように設定されているので、放出口351から放出された燃焼ガスが速やかに植物Pに接触しても植物Pが熱による害を受けず、また、冬場など、栽培室2内が低温になったときには、燃焼ガスが速やかに植物Pに接触することにより、植物Pを温めることができる。
さらに、熱源機10は、開口部118を有するダクトフード117により排気口116aが覆われ、熱交換器103との熱交換により冷却されて排気口116aから排出された燃焼ガスに、開口部118から導入された空気が混合されるよう構成されている。これにより、供給ダクト310に取り込まれる燃焼ガスを一層冷却することができるので、植物Pに供給される燃焼ガス、即ちCOの温度を一層低下させることができる。
さらに、熱源機10は、給気口115aが排気口116aとともにダクトフード117に覆われるよう構成されている。これにより、何らかの要因により供給ファン320の送風量が変化し、ダクトフード117内の圧力が変化しても、給気口115aと排気口116aとが同じダクトフード117の内部にあるため、給気と排気との間の圧力バランスが崩れず、ほぼ一定に保たれる。よって、供給ファン320の送風量が変化したときに、燃焼器102での燃焼量にばらつきが生じにくくなる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態によって何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施の形態も、上記以外に種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施の形態では、供給ファン320が供給ダクト310の途中に設けられた。しかしながら、供給ファン320が熱源機10に設けられてもよい。この場合、供給ダクト310に吸気ダクト330が含まれず、供給ファン320の吸込口321aがダクトフード117の出口117aに接続される。
また、上記実施の形態では、排気ダクト340がアルミニウム製の第1排気ダクト341とビニール製の第2排気ダクト342の2つのダクトにより構成された。しかしながら、排気ダクト340がアルミニウム製、ビニール製または他の材質の1つのダクトにより構成されてもよい。
さらに、上記実施の形態では、熱源機10の周囲の空気が、開口部118からダクトフード117内に導入され、熱交換器103との熱交換により冷却された燃焼ガスに混合された。しかしながら、熱交換器103および放熱機20が含まれる冷却装置として、上記実施の形態よりも冷却能力が高い冷却装置が用いられる場合には、ダクトフード117内において、熱源機10の周囲の空気が燃焼ガスに混合されない構成が採られてもよい。この場合、熱交換器103による冷却が行われ後に供給ダクト310を流れた結果、放出口351から放出されて植物Pに供給される燃焼ガスの温度が30℃〜40℃となるよう、冷却装置の冷却能力が設定される。
さらに、上記実施の形態では、燃焼器102の燃料が灯油等の液体燃料であったが、プロパンガスなどの気体燃料であってもよい。
さらに、上記実施の形態では、2つの熱交換器103、201の間で循環する熱媒として水が用いられた。しかしながら、熱媒として水以外の液体、たとえば、不凍液が用いられてもよい。さらに、気体の熱媒が熱交換器103、201の間で循環するような構成とされてもよい。
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に記載の範囲で適宜変更可能である。
1 CO供給装置
2 栽培室
10 熱源機(燃焼ガス発生部)
20 放熱機(放熱部)
102 燃焼器
103 熱交換器(第1熱交換器)
115a 給気口
116a 排気口
117 ダクトフード(覆い部)
118 開口部(導入口)
201 熱交換器(第2熱交換器)
310 供給ダクト
320 供給ファン
340 排気ダクト(第1ダクト)
350 分岐ダクト(第2ダクト)
351 放出口
P 植物

Claims (5)

  1. 栽培室内の植物にCOを供給するCO供給装置において、
    燃焼器と第1熱交換器とを含み、前記燃焼器の燃焼により発生した、COを含む燃焼ガスが、前記第1熱交換器を流れる熱媒との間の熱交換により冷却されて排出される燃焼ガス発生部と、
    前記栽培室の外に配置され、前記第1熱交換器との間で熱媒が循環する第2熱交換器を有し、前記第2熱交換器が熱媒と前記栽培室の外の空気との間で熱交換を行うよう構成された放熱部と、
    前記燃焼ガス発生部から排出された前記燃焼ガスを前記栽培室内の植物に供給するための供給ダクトと、を備え、
    前記供給ダクトは、第1ダクトと、当該第1ダクトから分岐し、前記第1ダクトの流路面積よりも小さな流路面積を有する複数の第2ダクトとを含み、
    前記第2ダクトは、前記燃焼ガスが放出される放出口を有し、植物の株元または株の中を通るように配置される、
    ことを特徴とするCO供給装置。
  2. 請求項1に記載のCO供給装置において、
    前記燃焼ガス発生部は、
    前記第1熱交換器により冷却された前記燃焼ガスが排出される排気口と、
    前記排気口を覆う覆い部と、
    前記覆い部に設けられ、前記燃焼ガス発生部の外の空気が導入される導入口と、
    を含み、
    前記排気口から排出された前記燃焼ガスを前記導入口から導入された空気とともに前記供給ダクトに取り込むための供給ファンを、さらに備える、
    ことを特徴とするCO供給装置。
  3. 請求項2に記載のCO供給装置において、
    前記燃焼ガス発生部は、前記燃焼器に供給される空気が取り込まれる給気口を含み、
    前記給気口が前記覆い部に覆われる、
    ことを特徴とするCO供給装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか一項に記載のCO供給装置において、
    前記第1熱交換器と前記放熱部とによる冷却能力は、前記放出口から放出される前記燃焼ガスの温度が30℃〜40℃となるように設定される、
    ことを特徴とするCO供給装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか一項に記載のCO供給装置において、
    前記放出口の径は、1mm以下である、
    ことを特徴とするCO供給装置。
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