JP2020129518A - 積層体 - Google Patents
積層体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020129518A JP2020129518A JP2019022554A JP2019022554A JP2020129518A JP 2020129518 A JP2020129518 A JP 2020129518A JP 2019022554 A JP2019022554 A JP 2019022554A JP 2019022554 A JP2019022554 A JP 2019022554A JP 2020129518 A JP2020129518 A JP 2020129518A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- active material
- material layer
- current collector
- adhesive
- positive electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
Description
リチウムイオン電池等の電池の分野において、正極活物質層と負極活物質層の間に介在する電解質として、有機溶媒を含む電解液の代わりに固体電解質を使用する全固体電池の開発が行われている。全固体電池は、電池内に可燃性の有機溶媒を用いないので、安全装置の簡素化が図れ、製造コストや生産性に優れると考えられている。全固体電池では、各層間の物理的な接触により導通をとっているため、各層が互いに接触するように配置される。
本開示は、上記実情に鑑み、電極の割れの発生を抑制することができる積層体を提供することを目的とする。
前記集電体と前記活物質層が弾性率1000MPa以下の接着剤を介して接着されていることを特徴とする積層体を提供する。
前記集電体と前記活物質層が弾性率1000MPa以下の接着剤を介して接着されていることを特徴とする積層体を提供する。
本開示の積層体100は、集電体10と活物質層11と電解質層12をこの順で有する。
そして、本開示の積層体100は、集電体10と活物質層11とが弾性率1000MPa以下の接着剤13を介して接着されている。
弾性率は、JIS K 7198(プラスチック−動的機械特性の試験方法 第4部 引張振動)に基づいて測定することができる温度25℃における貯蔵弾性率を用いた。
接着性樹脂としては、例えば、シリコーン樹脂や、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)及び低密度ポリエチレン(LDPE)等のポリオレフィン系樹脂等が挙げられる。
本開示において接着剤は、剥離可能な粘着性を有するものであってもよいし、剥離が困難な接着性を有するものであってもよい。
接着剤としては、市販品を用いても良く、例えば、接着剤又は粘着剤として市販されているものを適宜選択して用いても良い。
導電性物質を含有する接着剤において、導電性物質の含有量は、特に限定はされないが、集電体と活物質層との導通を良好にする点及び電池の抵抗の増加を抑制する点から、体積抵抗率が10×103Ω/cm以下となるように調整されることが好ましい。
導電性物質が、カーボン粉末である場合は、接着剤の総質量を100質量%としたとき、当該接着剤に含まれるカーボン粉末の含有割合は、1質量%〜10質量%であることが好ましい。
接着剤を配置する位置は、活物質層と集電体とが互いに対向して重なり合う領域の活物質層の一面の少なくとも一部及び集電体の一面の少なくとも一部に配置されていれば、特に限定されず、活物質層及び集電体が長方形状の場合は、接着性を良好にする観点から、活物質層と集電体とが互いに対向して重なり合う領域の所定の4隅に配置されていることが好ましい。
接着剤を配置する方法は特に限定されず、塗布によって配置してもよい。
接着剤の集電体への塗布量は、特に限定されず、具体的には、活物質層と集電体とが互いに対向して重なり合う領域の所定の4隅に直径1mm程度の球状の接着剤を塗布し、所定の圧力及び/又は熱を加え、接着剤の厚さが、所定の厚さとなるようにすればよい。
積層体を構成する活物質層は、正極活物質層であっても負極活物質層であってもよい。
積層体を構成する活物質層が正極活物質層の場合は、集電体は、正極集電体であり、積層体を構成する活物質層が負極活物質層の場合は、集電体は、負極集電体である。
正極活物質層は、正極活物質を含み、任意成分として、固体電解質、導電材、及び、バインダー等が含まれていてもよい。
また、上記一般式LixMyOz以外の正極活物質としては、チタン酸リチウム(例えばLi4Ti5O12)、リン酸金属リチウム(LiFePO4、LiMnPO4、LiCoPO4、LiNiPO4)、遷移金属酸化物(V2O5、MoO3)、TiS2、LiCoN、Si、SiO2、Li2SiO3、Li4SiO4、及びリチウム貯蔵性金属間化合物(例えばMg2Sn、Mg2Ge、Mg2Sb、Cu3Sb)等を挙げることができる。
正極活物質の形状は特に限定されるものではないが、粒子状であってもよい。
正極活物質の表面には、Liイオン伝導性酸化物を含有するコート層が形成されていても良い。正極活物質と、固体電解質との反応を抑制できるからである。
Liイオン伝導性酸化物としては、例えば、LiNbO3、Li4Ti5O12、及びLi3PO4等が挙げられる。
正極活物質層における正極活物質の含有量は、特に限定されないが、例えば10質量%〜100質量%の範囲内であってもよい。
正極活物質層に用いられる固体電解質は、後述する電解質層に用いられる固体電解質と同様のものが挙げられる。正極活物質層中の固体電解質の含有割合は特に限定されるものではない。
正極集電体は、電池の集電体として使用可能な公知の金属材料を用いることができる。そのような金属材料としては、SUS、Cu、Ni、Al、V、Au、Pt、Mg、Fe、Ti、Co、Cr、Zn、Ge、及びIn等を例示することができる。
正極集電体の形態は特に限定されるものではなく、箔状、メッシュ状等、種々の形態とすることができる。
正極集電体には、外部端子と接続するための正極リードを備えていてもよい。
コート層は、少なくとも導電材を含有し、必要に応じて、バインダー等のその他の成分を更に含有していても良い。コート層が含有していても良いバインダーとしては、例えば、上述の正極活物質層が含有していても良いバインダーと同様のものを挙げることができる。また、コート層は、導電材からなるめっき層又は蒸着層であっても良い。
コート層の具体例としては、例えば、導電材としてのC(カーボン)を15質量%含有し、更に結着剤としてのポリフッ化ビニリデン(PVDF)を85質量%含有し、体積抵抗率が1×103Ωcm〜10×103Ωcm、好ましくは、5×103Ωcmのカーボンコート層を挙げることができる。
コート層の厚みは特に限定はされないが、例えば10μm程度とすることができる。
コート層は、正極集電体の表面において、互いに接着する正極集電体と正極活物質層とが重なり合う領域内に配置されていることが、電池の内部抵抗の増大を抑制しやすい点から好ましい。中でも、互いに接着する正極集電体と正極活物質層とが、接着剤を介さずに直接接触する部分を有する場合に、正極活物質層と直接接触する正極集電体の表面の少なくとも一部に、コート層を有することが好ましい。
負極活物質層は、負極活物質を含み、任意成分として、固体電解質、導電材、及びバインダー等が含まれていてもよい。
リチウム合金としては、LiSn、LiSi、LiAl、LiGe、LiSb、LiP、及びLiIn等が挙げられる。
Si合金としては、Li等の金属との合金等が挙げられ、その他、Sn、Ge、及びAlからなる群より選ばれる少なくとも一種の金属との合金であってもよい。
負極活物質の形状については、特に限定されるものではないが、例えば粒子状、薄膜状とすることができる。
負極活物質が粒子である場合の当該粒子の平均粒径(D50)は、例えば1nm以上100μm以下であることが好ましく、10nm以上30μm以下であることがより好ましい。
負極集電体としては、上記正極集電体として用いられる金属材料と同様の金属材料を用いることができる。
負極集電体の形態は特に限定されるものではなく、上記正極集電体と同様の形態とすることができる。
負極集電体には、外部端子と接続するための負極リードを備えていてもよい。
電解質層は、セパレータなどに電解液が含浸されたセパレータ層であってもよく、固体電解質を含む固体電解質層であってもよいが、集電体と活物質層のリサイクル性及びリペア性に優れる観点から、固体電解質層が好ましい。セパレータとしては、不織布、及び多孔質膜等が挙げられる。
固体電解質は、硫化物系固体電解質、及び酸化物系固体電解質等が挙げられる。
硫化物系固体電解質としては、例えば、Li2S−P2S5、Li2S−SiS2、LiX−Li2S−SiS2、LiX−Li2S−P2S5、LiX−Li2O−Li2S−P2S5、LiX−Li2S−P2O5、LiX−Li3PO4−P2S5、及びLi3PS4等が挙げられる。なお、上記「Li2S−P2S5」の記載は、Li2SおよびP2S5を含む原料組成物を用いてなる材料を意味し、他の記載についても同様である。また、上記LiXの「X」は、ハロゲン元素を示す。上記LiXを含む原料組成物中にLiXは1種又は2種以上含まれていてもよい。LiXが2種以上含まれる場合、2種以上の混合比率は特に限定されるものではない。
硫化物系固体電解質としては、例えば、Li2SとP2S5との質量比(Li2S/P2S5)が0.5以上となるように、Li2S及びP2S5を混合して作製される硫化物系固体電解質を挙げることができる。また、質量比でLi2S:P2S5が70:30となるようにLi2S及びP2S5を混合して作製される硫化物系固体電解質が、イオン伝導性の点から好ましく用いられる。
硫化物系固体電解質における各元素のモル比は、原料における各元素の含有量を調製することにより制御できる。また、硫化物系固体電解質における各元素のモル比や組成は、例えば、ICP発光分析法で測定することができる。
硫化物系固体電解質の結晶状態は、例えば、硫化物系固体電解質に対してCuKα線を使用した粉末X線回折測定を行うことにより確認することができる。
メカニカルミリングは、原料組成物を、機械的エネルギーを付与しながら混合する方法であれば特に限定されるものではないが、例えばボールミル、振動ミル、ターボミル、メカノフュージョン、ディスクミル等を挙げることができ、中でもボールミルが好ましく、特に遊星型ボールミルが好ましい。所望の硫化物ガラスを効率良く得ることができるからである。
熱処理温度は、硫化物ガラスの熱分析測定により観測される結晶化温度(Tc)よりも高い温度であればよく、通常、195℃以上である。一方、熱処理温度の上限は特に限定されない。
硫化物ガラスの結晶化温度(Tc)は、示差熱分析(DTA)により測定することができる。
熱処理時間は、ガラスセラミックスの所望の結晶化度が得られる時間であれば特に限定されるものではないが、例えば1分間〜24時間の範囲内であり、中でも、1分間〜10時間の範囲内が挙げられる。
熱処理の方法は特に限定されるものではないが、例えば、焼成炉を用いる方法を挙げることができる。
また、固体電解質の粒子の平均粒径(D50)は、特に限定されないが、下限が0.5μm以上であることが好ましく、上限が2μm以下であることが好ましい。
固体電解質は、1種単独で、又は2種以上のものを用いることができる。また、2種以上の固体電解質を用いる場合、2種以上の固体電解質を混合してもよい。
固体電解質層の形成方法は、例えば、固体電解質、及び必要に応じ他の成分を含む固体電解質層の材料の粉末を加圧成形することにより固体電解質層を形成してもよい。
本開示の積層体の製造方法は、前述した本開示の積層体を得ることができる方法であれば特に限定はされない。
本開示の積層体の製造方法は、例えば、(1)接合工程と、(2)プレス工程と、(3)接着剤配置工程を有していてもよい。
接合工程は、少なくとも活物質層と電解質層を準備し、これらの層を接合し接合体を得る工程である。
活物質層と電解質層の接合方法は特に限定されず、例えば、支持体上に活物質層を形成し、その上にさらに電解質層を形成することによって接合してもよい。また、別の方法としては、活物質層と電解質層を別々の支持体に形成し、活物質層に電解質層を転写することにより活物質層と電解質層を接合してもよい。各層を転写する際に各層に付与する圧力は、特に限定されないが、100MPa程度であってもよい。
また、接合体は、少なくとも活物質層と電解質層が接合した接合体であればよく、目的に応じて、正極活物質層と、電解質層と、負極活物質層と、がこの順に配置された接合体であってもよい。
活物質層を形成する方法としては、特に限定されないが、活物質及び必要に応じ他の成分を含む電極合材の粉末を加圧成形する方法等が挙げられる。
また、活物質層を形成する方法の別の例としては、活物質、溶媒及び必要に応じ他の成分を含む電極合材ペーストを用意し、当該電極合材ペーストを固体電解質層等の支持体の一面上に塗布し、当該電極合材ペーストを乾燥する方法等が挙げられる。
電極合材ペーストに用いられる溶媒は、例えば酢酸ブチル、ヘプタン、N−メチル−2−ピロリドン等が挙げられる。
固体電解質層等の支持体の一面上に電極合材ペーストを塗布する方法は、特に限定されず、ドクターブレード法、メタルマスク印刷法、静電塗布法、ディップコート法、スプレーコート法、ロールコート法、グラビアコート法、スクリーン印刷法等が挙げられる。
支持体としては、自己支持性を有するものを適宜選択して用いることができ、特に限定はされず、例えば金属箔等を用いることができる。
プレス工程は、接合体を当該接合体の積層方向に所定の圧力でプレスする工程である。
接合体をプレスする際の圧力は、例えば、20MPaを超え600MPa以下であってもよい。
接合体をプレスする際の温度は、特に限定されず、接合体に含まれる材料の劣化温度未満となるように適宜調整してもよい。
接合体をプレスする際の加圧の方法としては、特に制限されないが、例えば、平板プレス、又はロールプレス等を用いて圧力を付加する方法等が挙げられる。
接着剤配置工程は、集電体を準備し、当該集電体の少なくとも一方の面または、接合体の活物質層の電解質層とは反対側の面に接着剤を配置し、集電体と活物質層とを接着剤を介して接着して積層体を得る工程である。当該積層体は電池の層構成の一部又は全部となり、積層体は、少なくとも集電体と活物質層と電解質層を有していれば、目的に応じて層構成は適宜変更することができ、後述する電池ユニットや、電池ユニット積層体としてもよい。
接着剤配置工程において、接着剤を集電体の少なくとも一方の面又は接合体の活物質層の電解質層とは反対側の面に配置する方法は、例えば、ペースト状の接着剤を塗布する方法、及び、フィルム又はシート状の接着剤を貼り付ける方法等が挙げられる。フィルム又はシート状の接着剤としては、例えば、両面テープ等が挙げられる。
中でも、接着剤の厚みを低減しやすく、プレスした際の圧力が均等にかかりやすい点から、ペースト状の接着剤を塗布する方法が好ましい。接着剤が、ペレットタイプ等の固体の熱可塑性接着剤の場合は、例えば、ホットメルト塗布機を用いて、加熱溶融させながら塗布することができる。溶剤を含有するペーストタイプの熱可塑性接着剤は、室温で塗布することが可能であり、塗布後、溶剤を乾燥することにより、固化させることができる。
集電体と活物質層とを接着する際の接着圧は、活物質層及び集電体の割れの発生を抑制する観点から、上記(2)プレス工程におけるプレス圧よりも弱いことが好ましく、1〜20MPaが好ましい。
接着前の集電体と活物質層の接合体を加熱しながら積層方向にプレスする際の加熱温度は、接着剤がEVAを含有する場合は、例えば、140℃程度とすることができ、接着剤がシリコーン樹脂を含有する場合は、例えば、20〜25℃程度とすることができる。
本開示の積層体は、種々の電池の層構成の一部又は全部として用いることができる。
また、本開示の積層体は、全固体電池として機能する層構成を有していてもよい。
本開示の全固体電池は、正極活物質層及び正極集電体を含む正極と、負極活物質層及び負極集電体を含む負極と、当該正極活物質層及び当該負極活物質層の間に配置される固体電解質層と、を有する電池ユニットを1つ以上含むものであればよく、電池ユニットを2つ以上含む電池ユニット積層体であってもよい。
電池ユニット積層体に含まれる、電池ユニットの個数は特に限定されず、例えば、2個〜50個であってもよい。
図2に示すように、電池ユニット200は、正極集電体20及び正極活物質層21を含む正極40と、負極集電体24及び負極活物質層23を含む負極41と、正極活物質層21と負極活物質層23の間に配置される固体電解質層22を備え、正極活物質層21は、接着剤13を介して正極集電体20と接着されていて、負極活物質層23は、接着剤13を介して負極集電体24と接着されている。
外装体の形状としては、特に限定されないが、ラミネート型等を挙げることができる。
外装体の材質は、電解質に安定なものであれば特に限定されないが、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、及び、アクリル樹脂等の樹脂等が挙げられる。外装体に用いる樹脂は1種用いてもよいし、複数種を併せて用いてもよい。
全固体電池の形状としては、例えば、コイン型、ラミネート型、円筒型、及び角型等を挙げることができる。
機械加圧としては、例えば、モーターを駆動し、ボールネジを介して全固体電池の積層方向に加圧する方法、及びモーターを駆動して油圧を介して全固体電池の積層方向に加圧する方法等が挙げられる。機械加圧では、全固体電池を所定圧力まで加圧又は降圧した後、メカニカルストッパーで機械の稼動部を固定することにより、モーターの駆動に伴うエネルギー消費を必要最低限に抑制することができる。
ガス加圧としては、例えば、予め搭載したガスボンベから加圧ガスを介して全固体電池を加圧する方法等が挙げられる。
本開示の全固体電池が適用される車両は、電池を搭載しエンジンを搭載しない電気自動車に限定されず、電池とエンジンの双方を搭載するハイブリッド車等も包含する。
全固体電池の試験セルとして、負極集電体(Cu箔、幅11.74mm、厚さ35μm)、負極活物質層(幅11.74mm、厚さ25μm、負極活物質:Si単体)、固体電解質層(幅11.74mm、厚さ15μm)、正極活物質層(厚さ50μm、正極活物質:LiNi1/3Co1/3Mn1/3O2)、正極集電体(Al箔、厚さ15μm)をこの順に積層した積層体を準備した。そして、当該積層体を透明なPET/PPラミネート樹脂で密閉して、試験セルを得た。
試験セルの正極活物質層は、当該正極活物質層の面上の4隅に配置された接着剤(EVA系ホットメルト樹脂、弾性率1200MPa、幅2mm、厚さ10μm)を介して正極集電体と接着されていて、負極活物質層は、当該負極活物質層の面上の4隅に配置された接着剤(EVA系ホットメルト樹脂、弾性率1200MPa、幅2mm、厚さ10μm)を介して負極集電体と接着されている。
なお、各集電体と活物質層との接着剤による接着は、プレス圧20MPa、温度140℃の条件で行った。
得られた試験セルの初回充電前のSOC0%(セル電圧3V)の時の体積をセルの厚み、幅、奥行き長さから算出した。
そして、試験セルを、SOC0%(セル電圧3V)からSOC100%(セル電圧4.5V)まで充電し、試験セルのセル電圧3.5Vの時の体積、試験セルのセル電圧4.0Vの時の体積、試験セルのセル電圧4.5Vの時の体積をそれぞれ上記と同様に算出し、試験セルのセル電圧3Vの時(初回充電前)の体積に対する充電後の試験セルの体積膨張率を以下の式(1)から算出した。
式(1)
体積膨張率(%)=
{(充電後のセル体積−初回充電前のセル体積)÷初回充電前のセル体積}×100
結果を表1に示す。
試験セルの体積膨張率が15%のとき、30%の時、及び45%の時のそれぞれの状態の試験セルを用意し、各試験セルを解体して、正極と負極を取り出し、電極割れの有無を目視で確認した。結果を表2に示す。
接着剤を弾性率が1100MPaのEVA系ホットメルト樹脂に変更したこと以外は比較例1と同様の試験セルを準備し、充電による電極の割れの有無の確認を行った。
接着剤を弾性率が1000MPaのEVA系ホットメルト樹脂に変更したこと以外は比較例1と同様の試験セルを準備し、充電による電極の割れの有無の確認を行った。
接着剤を弾性率が900MPaのEVA系ホットメルト樹脂に変更したこと以外は比較例1と同様の試験セルを準備し、充電による電極の割れの有無の確認を行った。
接着剤を弾性率が800MPaのEVA系ホットメルト樹脂に変更したこと以外は比較例1と同様の試験セルを準備し、充電による電極の割れの有無の確認を行った。
接着剤を弾性率が500MPaのEVA系ホットメルト樹脂に変更したこと以外は比較例1と同様の試験セルを準備し、充電による電極の割れの有無の確認を行った。
接着剤を弾性率が150MPaのEVA系ホットメルト樹脂に変更したこと以外は比較例1と同様の試験セルを準備し、充電による電極の割れの有無の確認を行った。
接着剤を弾性率が20MPaのEVA系ホットメルト樹脂に変更したこと以外は比較例1と同様の試験セルを準備し、充電による電極の割れの有無の確認を行った。
接着剤を弾性率が0.1MPaのシリコーン樹脂に変更したこと、各集電体と活物質層の接着剤による接着は、プレス圧20MPa、温度25℃の条件で行ったこと以外は比較例1と同様の試験セルを準備し、充電による電極の割れの有無の確認を行った。
11 活物質層
12 電解質層
13 接着剤
20 正極集電体
21 正極活物質層
22 固体電解質層
23 負極活物質層
24 負極集電体
40 正極
41 負極
100 積層体
200 電池ユニット
Claims (1)
- 集電体と活物質層と電解質層をこの順に有する積層体であって、
前記集電体と前記活物質層が弾性率1000MPa以下の接着剤を介して接着されていることを特徴とする積層体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019022554A JP7135916B2 (ja) | 2019-02-12 | 2019-02-12 | 積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019022554A JP7135916B2 (ja) | 2019-02-12 | 2019-02-12 | 積層体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020129518A true JP2020129518A (ja) | 2020-08-27 |
JP7135916B2 JP7135916B2 (ja) | 2022-09-13 |
Family
ID=72174764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019022554A Active JP7135916B2 (ja) | 2019-02-12 | 2019-02-12 | 積層体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7135916B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021068619A (ja) * | 2019-10-24 | 2021-04-30 | マクセルホールディングス株式会社 | 非水一次電池 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000233274A (ja) * | 1999-02-08 | 2000-08-29 | Kurosaki Harima Corp | スライディングノズル装置プレートれんがの固定装置 |
WO2019230592A1 (ja) * | 2018-05-31 | 2019-12-05 | 富士フイルム株式会社 | 易接着層付集電体、電極、全固体二次電池、電子機器及び電気自動車、並びに、易接着層付集電体、電極及び全固体二次電池の製造方法 |
-
2019
- 2019-02-12 JP JP2019022554A patent/JP7135916B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000233274A (ja) * | 1999-02-08 | 2000-08-29 | Kurosaki Harima Corp | スライディングノズル装置プレートれんがの固定装置 |
WO2019230592A1 (ja) * | 2018-05-31 | 2019-12-05 | 富士フイルム株式会社 | 易接着層付集電体、電極、全固体二次電池、電子機器及び電気自動車、並びに、易接着層付集電体、電極及び全固体二次電池の製造方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021068619A (ja) * | 2019-10-24 | 2021-04-30 | マクセルホールディングス株式会社 | 非水一次電池 |
JP7330855B2 (ja) | 2019-10-24 | 2023-08-22 | マクセル株式会社 | 非水一次電池 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7135916B2 (ja) | 2022-09-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6085370B2 (ja) | 全固体電池、全固体電池用電極及びその製造方法 | |
JP7247595B2 (ja) | 全固体電池 | |
JP6259704B2 (ja) | 全固体電池用電極の製造方法及び全固体電池の製造方法 | |
JP2015005398A (ja) | 全固体リチウムイオン電池用正極 | |
JP2016134254A (ja) | 全固体電池の製造方法 | |
JP7077923B2 (ja) | 負極 | |
CN111384451B (zh) | 层叠体 | |
JP2020129519A (ja) | 全固体電池 | |
JP2022168747A (ja) | 電極層および全固体電池 | |
KR20220008907A (ko) | 전고체 전지 및 그의 제조 방법 | |
CN111146495A (zh) | 固体电解质片及固体电池 | |
JP7135916B2 (ja) | 積層体 | |
JP2021089814A (ja) | 全固体電池 | |
US20200254738A1 (en) | Laminate | |
JP7420469B2 (ja) | 負極合材 | |
JP2021051864A (ja) | 全固体電池 | |
US20230238537A1 (en) | Electrode, all-solid-state battery, and method for producing all-solid-state battery | |
JP7218734B2 (ja) | 全固体電池 | |
JP7552635B2 (ja) | 全固体電池の容量回復方法 | |
US20230113174A1 (en) | Solid-state battery | |
US20230142712A1 (en) | Electrode and method for producing all-solid-state battery | |
JP7067498B2 (ja) | 負極 | |
JP6992710B2 (ja) | 複合固体電解質層、及びそれの製造方法、並びに、全固体電池の製造方法 | |
JP2023074022A (ja) | 全固体電池の製造方法 | |
JP2023121871A (ja) | 電極合材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210614 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220315 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220316 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220427 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220607 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220713 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220802 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220815 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7135916 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |