JP2020129438A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】外周ケース部内のセル積層体の上方で電力導出部を外部接続部にねじ締結する際に切粉がセル積層体に落下することを防止することができる燃料電池システムを提供する。【解決手段】燃料電池システム10の第1ターミナルプレート62aに接続される第1電力導出部90aは、外周ケース部82内のセル積層体22の上方の位置で第1接合部94aを介して第1外部接続部92aに電気的に接続される。第1接合部94aは、第1電力導出部90aと第1外部接続部92aとを互いにねじ締結するための締結部材112と、締結部材112のねじ締結部159を下方から覆うカバー部114と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
例えば、特許文献1には、電解質膜・電極構造体とセパレータとを有する発電セルが複数積層されてなるセル積層体を備えた燃料電池システムが開示されている。セル積層体の積層方向の端部には、ターミナルプレートが配設されている。ターミナルプレートには、発電セルで発電した電力を外部に取り出すための電力導出部が電気的に接続される。
特許第4174025号公報
ところで、セル積層体を覆う外周ケース部内のセル積層体の上方において、特許文献1の図12のように、電力導出部と外部接続部とを締結部材でねじ締結する場合、ねじ締結の際に発生する切粉がセル積層体に落下するおそれがある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、外周ケース部内のセル積層体の上方で電力導出部を外部接続部にねじ締結する際に切粉がセル積層体に落下することを防止することができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、電解質膜・電極構造体とセパレータとを有する発電セルが複数積層されてなるセル積層体と、前記セル積層体を覆う外周ケース部と、前記セル積層体の積層方向の端部に配設されたターミナルプレートと、を備え、前記ターミナルプレートには、前記発電セルが発電した電力を外部に取り出すための電力導出部が電気的に接続された燃料電池システムであって、前記電力導出部は、前記外周ケース部内の前記セル積層体の上方の位置で接合部を介して外部接続部に電気的に接続され、前記接合部は、前記電力導出部と前記外部接続部とを互いにねじ締結するための締結部材と、前記締結部材のねじ締結部を下方から覆うカバー部と、を備える、燃料電池システムである。
本発明によれば、締結部材のねじ締結部を下方から覆うカバー部を備えているため、ねじ締結の際に発生する切粉をカバー部で受けることができる。これにより、外周ケース部内のセル積層体の上方で電力導出部を外部接続部にねじ締結する際に切粉がセル積層体に落下することを防止することができる。
本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの一部断面平面図である。 発電セルの分解斜視図である。 図1のIII−III線に沿った一部省略断面図である。 第1内側インシュレータ及び第1ターミナルプレートの積層方向内側からの平面図である。 図1のV−V線に沿った一部省略断面図である。 第2内側インシュレータ及び第2ターミナルプレートの積層方向内側からの平面図である。 図7Aは、カバー部の第2導体部に対する係合を示す第1の説明図であり、図7Bは、カバー部の第2導体部に対する係合を示す第2の説明図である。 変形例に係る第1電力導出部の断面説明図である。
以下、本発明に係る燃料電池システムについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1に示す燃料電池システム10は、例えば、図示しない燃料電池電気自動車に搭載されるものである。ただし、燃料電池システム10は、定置型としても用いることができる。
図1に示すように、燃料電池システム10は、燃料電池スタック12、燃料電池用補機14、補機ケース16及びコンタクタユニット18(図3及び図5参照)を備える。
燃料電池スタック12は、複数の発電セル20が水平方向(矢印A方向)に積層されてなるセル積層体22を備える。発電セル20は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する。発電セル20は、例えば、横長(又は縦長)の長方形状の固体高分子型燃料電池である。
図2に示すように、発電セル20の矢印B方向(水平方向)の一端縁部には、酸化剤ガス入口連通孔24a、冷却媒体入口連通孔26a及び燃料ガス出口連通孔28bが矢印C方向(上下方向)に沿って設けられている。酸化剤ガス入口連通孔24aは、酸素含有ガス等の酸化剤ガスを供給する。冷却媒体入口連通孔26aは、純水、エチレングリコール、オイル等の冷却媒体を供給する。燃料ガス出口連通孔28bは、水素含有ガス等の燃料ガスを排出する。
各発電セル20に設けられた酸化剤ガス入口連通孔24aは、積層方向(矢印A方向)に互いに連通する。各発電セル20に設けられた冷却媒体入口連通孔26aは、積層方向に互いに連通する。各発電セル20に設けられた燃料ガス出口連通孔28bは、積層方向に互いに連通する。
発電セル20の矢印B方向の他端縁部には、燃料ガス入口連通孔28a、冷却媒体出口連通孔26b及び酸化剤ガス出口連通孔24bが矢印C方向に沿って設けられている。燃料ガス入口連通孔28aは、燃料ガスを供給する。冷却媒体出口連通孔26bは、冷却媒体を排出する。酸化剤ガス出口連通孔24bは、酸化剤ガスを排出する。
各発電セル20に設けられた燃料ガス入口連通孔28aは、積層方向に互いに連通する。各発電セル20に設けられた冷却媒体出口連通孔26bは、積層方向に互いに連通する。各発電セル20に設けられた酸化剤ガス出口連通孔24bは、積層方向に互いに連通する。
図2及び図3に示すように、発電セル20は、枠付き電解質膜・電極構造体(以下、「枠付きMEA30」という。)と、枠付きMEA30の両側に配置された第1セパレータ32及び第2セパレータ34とを備える。
枠付きMEA30は、電解質膜・電極構造体(以下、「MEA36」という。)と、MEA36の外周部に設けられた枠部材38とを備える。MEA36は、電解質膜40と、電解質膜40の一方の面40aに設けられたカソード電極42と、電解質膜40の他方の面40bに設けられたアノード電極44とを有する。
電解質膜40は、例えば、固体高分子電解質膜(陽イオン交換膜)である。固体高分子電解質膜は、例えば、水分を含んだパーフルオロスルホン酸の薄膜である。電解質膜40は、カソード電極42及びアノード電極44に挟持される。電解質膜40は、フッ素系電解質の他、HC(炭化水素)系電解質を使用することができる。
枠部材38は、四角環状(四角枠状)に形成されている。枠部材38の内周端部は、カソード電極42の外周端部とアノード電極44の外周端部に挟持されている。ただし、枠部材38は、電解質膜40に対して一体的に設けられていてもよい。
カソード電極42は、電解質膜40の一方の面40aに接合される第1電極触媒層と、第1電極触媒層に積層される第1ガス拡散層とを有する。アノード電極44は、電解質膜40の他方の面40bに接合される第2電極触媒層と、第2電極触媒層に積層される第2ガス拡散層とを有する。
第1セパレータ32及び第2セパレータ34は、横長(又は縦長)の長方形状を有する。第1セパレータ32及び第2セパレータ34のそれぞれは、導電性を有する材料によって構成されている。具体的には、第1セパレータ32及び第2セパレータ34のそれぞれは、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板や、カーボン部材等で構成される。
第1セパレータ32の枠付きMEA30に向かう面(以下、「表面32a」という。)には、酸化剤ガス入口連通孔24aと酸化剤ガス出口連通孔24bとに連通する酸化剤ガス流路46が設けられる。
第1セパレータ32の表面32aには、流体(酸化剤ガス、燃料ガス及び冷却媒体)の外部への漏れを防止するため、第1シールライン48が設けられている。
図2において、第1シールライン48は、酸化剤ガス入口連通孔24a、酸化剤ガス流路46及び酸化剤ガス出口連通孔24bを周回し且つこれらを連通させる。また、第1シールライン48は、冷却媒体入口連通孔26a、冷却媒体出口連通孔26b、燃料ガス入口連通孔28a及び燃料ガス出口連通孔28bを個別に周回する。
図3において、第1シールライン48は、枠付きMEA30の枠部材38に気密及び液密に当接する。第1シールライン48は、第1ビードシール50及び第1樹脂材52を含む。第1ビードシール50は、プレス成形によって、第1セパレータ32の表面32aから枠付きMEA30に向かって膨出成形される。第1樹脂材52は、第1ビードシール50の突出端面に印刷又は塗布等により固着される。
第1樹脂材52は、枠部材38に固着されていてもよい。第1樹脂材52は、設けられていなくてもよい。この場合、第1ビードシール50は、枠付きMEA30の枠部材38に直接当接する。第1シールライン48は、第1ビードシール50に代えて、枠付きMEA30の枠部材38に向かって突出する弾性体からなる凸状シール部を含んでいてもよい。
図2及び図3に示すように、第2セパレータ34の枠付きMEA30に向かう面(以下、「表面34a」という。)には、燃料ガス入口連通孔28aと燃料ガス出口連通孔28bとに連通する燃料ガス流路54が設けられる。
第2セパレータ34の表面34aには、流体(酸化剤ガス、燃料ガス及び冷却媒体)の外部への漏れを防止するため、第2シールライン56が設けられている。
図2において、第2シールライン56は、燃料ガス入口連通孔28a、燃料ガス流路54及び燃料ガス出口連通孔28bを周回し且つこれらを連通させる。第2シールライン56は、冷却媒体入口連通孔26a、冷却媒体出口連通孔26b、酸化剤ガス入口連通孔24a及び酸化剤ガス出口連通孔24bを個別に周回する。
図3において、第2シールライン56は、枠付きMEA30の枠部材38に気密及び液密に当接する。第2シールライン56は、第2ビードシール58及び第2樹脂材60を含む。第2ビードシール58は、プレス成形によって、第2セパレータ34の表面34aから枠付きMEA30に向かって膨出成形されている。第2樹脂材60は、第2ビードシール58の突出端面に印刷又は塗布等により固着される。
第2樹脂材60は、枠部材38に固着されていてもよい。第2樹脂材60は、設けられていなくてもよい。この場合、第2ビードシール58は、枠付きMEA30の枠部材38に直接当接する。第2シールライン56は、第2ビードシール58に代えて、枠付きMEA30の枠部材38に向かって突出する弾性体からなる凸状シール部を含んでいてもよい。
図2及び図3に示すように、互いに隣接する第1セパレータ32の面32bと第2セパレータ34の面34bとの間には、冷却媒体入口連通孔26aと冷却媒体出口連通孔26bとに連通する冷却媒体流路61が矢印B方向に延在して形成されている。冷却媒体流路61は、燃料ガス流路54の裏面形状と酸化剤ガス流路46の裏面形状とによって形成される。
図1及び図3に示すように、セル積層体22の積層方向一端(矢印A1方向の端)には、第1ターミナルプレート62a、第1内側インシュレータ64a、第1外側インシュレータ66a及び第1エンドプレート68aが外方に向かって順次配設される。
第1ターミナルプレート62aは、導電性を有する材料、例えば、銅、アルミニウム、ステンレス鋼、チタン、又はこれらを主成分とする金属により構成される。第1ターミナルプレート62aは、四角形状に形成されている(図4参照)。
第1内側インシュレータ64a及び第1外側インシュレータ66aは、例えば、ポリカーボネート(PC)やフェノール樹脂等で形成される。第1内側インシュレータ64a及び第1外側インシュレータ66aは、横長(又は縦長)の長方形状に形成されている(図4参照)。
第1内側インシュレータ64aと第1外側インシュレータ66aとは、互いに同一の材料、形状、大きさ等で構成されていてもよいし、互いに異なる材料、形状、大きさ等で構成されていてもよい。
図4において、第1内側インシュレータ64a及び第1外側インシュレータ66aの矢印B方向の一端縁部には、酸化剤ガス入口連通孔24a、冷却媒体入口連通孔26a及び燃料ガス出口連通孔28bが矢印C方向に沿って設けられている。第1内側インシュレータ64a及び第1外側インシュレータ66aの矢印B方向の他端縁部には、燃料ガス入口連通孔28a、冷却媒体出口連通孔26b及び酸化剤ガス出口連通孔24bが矢印C方向に沿って設けられている。
図3及び図4に示すように、第1内側インシュレータ64aのうち積層方向内側に向かう面64aiには、第1ターミナルプレート62aが配置される四角形状の第1凹部70aが形成されている。
第1内側インシュレータ64aのセル積層体22に対向する面64aiには、第1ターミナルプレート62aを周回するように流体(燃料ガス、酸化剤ガス、冷却媒体)の漏れを防止するための第1シール部72aが設けられている。第1シール部72aは、セル積層体22の積層方向の一端(矢印A1方向の端)に位置する第2セパレータ34の第2シールライン56に当接する。
図4において、第1シール部72aは、第1ターミナルプレート62aを周回する。また、第1シール部72aは、酸化剤ガス入口連通孔24a、酸化剤ガス出口連通孔24b、冷却媒体入口連通孔26a、冷却媒体出口連通孔26b、燃料ガス入口連通孔28a及び燃料ガス出口連通孔28bを個別に周回する。
図3及び図4に示すように、第1シール部72aは、第1内側インシュレータ64aの面64aiに形成された第1シール凹部74aに配置される。第1シール部72aは、例えば、横断面が矩形状に形成されており、弾性を有する高分子材料からなる。このような高分子材料としては、例えば、シリコーンゴム、アクリルゴム、ニトリルゴム等が挙げられる。第1シール部72aは、第1シール凹部74aの底面に対して接合されている。第1シール部72aの位置、大きさ、形状等は、適宜設定可能である。
図1及び図5に示すように、セル積層体22の積層方向他端(矢印A2方向の端)には、第2ターミナルプレート62b、第2内側インシュレータ64b、第2外側インシュレータ66b及び第2エンドプレート68bが外方に向かって順次配設される。
第2ターミナルプレート62bは、導電性を有する材料、例えば、銅、アルミニウム、ステンレス鋼、チタン、又はこれらを主成分とする金属により構成される。第2ターミナルプレート62bは、四角形状に形成されている(図6参照)。
第2内側インシュレータ64b及び第2外側インシュレータ66bは、例えば、ポリカーボネート(PC)やフェノール樹脂等で形成される。第2内側インシュレータ64b及び第2外側インシュレータ66bは、横長(又は縦長)の長方形状に形成されている(図6参照)。
第2内側インシュレータ64bと第2外側インシュレータ66bとは、互いに同一の材料、形状、大きさ等で構成されていてもよいし、互いに異なる材料、形状、大きさ等で構成されていてもよい。
図5及び図6に示すように、第2内側インシュレータ64bのうち積層方向内側に向かう面64biには、第2ターミナルプレート62bが配置される四角形状の第2凹部70bが形成されている。
第2内側インシュレータ64bのセル積層体22に対向する面64biには、第2ターミナルプレート62bを周回するように流体(燃料ガス、酸化剤ガス、冷却媒体)の漏れを防止するための第2シール部72bが設けられている。第2シール部72bは、セル積層体22の積層方向の他端(矢印A2方向の端)に位置する第1セパレータ32の第1シールライン48に当接する。第2シール部72bは、第2ターミナルプレート62bを周回する。
第2シール部72bは、第2内側インシュレータ64bの面64biに形成された第2シール凹部74bに配置される。第2シール部72bは、例えば、横断面が矩形状に形成されており、弾性を有する高分子材料からなる。このような高分子材料としては、例えば、シリコーンゴム、アクリルゴム、ニトリルゴム等が挙げられる。第2シール部72bは、第2シール凹部74bの底面に対して接合されている。第2シール部72bの位置、大きさ、形状等は、適宜設定可能である。
図1、図3及び図5に示すように、燃料電池スタック12は、スタック本体79(セル積層体22、第1ターミナルプレート62a、第1内側インシュレータ64a、第1外側インシュレータ66a、第2ターミナルプレート62b、第2内側インシュレータ64b及び第2外側インシュレータ66b)を収容するスタックケース80を有する。
スタックケース80は、外周ケース部82、第1エンドプレート68a及び第2エンドプレート68bを有する。外周ケース部82は、セル積層体22の積層方向と直交する方向からスタック本体79の側面を覆う。外周ケース部82は、四角筒状に形成されている。外周ケース部82は、下壁部(図示せず)、上壁部82u、左右の側壁部82sを有する。上壁部82uとセル積層体22との間には、隙間Sが形成されている(図3及び図5参照)。
第1エンドプレート68aは、外周ケース部82の一端にねじ部材等の複数の図示しない締結部材によって連結されている。第2エンドプレート68bは、外周ケース部82の他端にねじ部材等の複数の締結部材84によって連結されている。第1エンドプレート68a及び第2エンドプレート68bは、セル積層体22に積層方向内側の締付荷重を付与する。
図1において、燃料電池用補機14は、インジェクタ、エゼクタ、水素ポンプ、バルブ類等の燃料ガス系補機(燃料ガス供給デバイス)を有する。補機ケース16は、燃料電池用補機14を保護する保護ケースであって、第1エンドプレート68aに連結されている。
図3及び図5において、コンタクタユニット18は、上壁部82uの外面(例えば、上面)に配置されている。コンタクタユニット18は、スイッチボックスであって、コンタクタ86(開閉器)と、コンタクタ86を収容した状態で外周ケース部82の外面に配置されたコンタクタケース88とを含む。
図3に示すように、コンタクタ86の図示しない入力端子には、第1外部接続部92aが電気的に接続されている。第1外部接続部92aは、コンタクタ86の端子に電気的に接続する帯状のプレート(バスバー)である。第1外部接続部92aは、導電性を有する材料、例えば、銅、アルミニウム、ステンレス鋼、チタン、又はこれらを主成分とする金属によって形成されている。第1外部接続部92aは、第1ターミナルプレート62aに電気的に接続された第1電力導出部90aに対して第1接合部94aを介して電気的に接続されている。
第1電力導出部90aは、発電セル20が発電した電力を外部に取り出すための電力線である。第1電力導出部90aは、第1導体部96及び第2導体部98を有する。第1導体部96は、第1内側インシュレータ64aを積層方向に貫通するように積層方向に沿って延在した円柱部材である。
第1導体部96は、円柱部材に限定されず、角柱部材、筒状部材等であってもよい。第1導体部96は、導電性を有する材料、例えば、銅、アルミニウム、ステンレス鋼、チタン、又はこれらを主成分とする金属によって形成されている。第1導体部96は、金属以外の導電性を有する材料で形成されていてもよい。
図3において、第1導体部96のうちセル積層体22側の端面96iは、第1ターミナルプレート62aのうちセル積層体22とは反対側の面に接合されている。第1導体部96と第1ターミナルプレート62aとの接合手段は、溶接が好適であるが、ボルト、リベット、かしめ、接着剤等であってもよい。
図4において、第1導体部96は、第1ターミナルプレート62aの中央よりも上方且つ側方にずれて位置している。第1導体部96のうちセル積層体22とは反対側の端面96oには、ねじ穴100が形成されている(図3参照)。
第1導体部96の第1ターミナルプレート62aに対する接合位置は、適宜設定可能である。第1導体部96及び第1ターミナルプレート62aは、一体成形品であってもよい。
図3に示すように、第2導体部98は、帯状のプレート(バスバー)である。第2導体部98は、導電性を有する材料、例えば、銅、アルミニウム、ステンレス鋼、チタン、又はこれらを主成分とする金属によって形成されている。第2導体部98は、第1内側インシュレータ64aのセル積層体22とは反対側(矢印A1方向)に配置された状態で第1導体部96から第1内側インシュレータ64aの外周端よりも外側に延出している。第2導体部98は、第1エンドプレート68aよりもセル積層体22の積層方向内側で第1接合部94aにより第1外部接続部92aに電気的に接続される。
第2導体部98は、L字状の一体成形品であり、第1延出部102及び第2延出部104(延出部)を含む。第1延出部102は、第1内側インシュレータ64aに沿って矢印C方向(上下方向)に沿って延びている。具体的には、第1延出部102は、第1内側インシュレータ64aと第1外側インシュレータ66aとの間に配置されている。第1延出部102は、第1外側インシュレータ66aの面66aiに形成された凹部105内に配置されている。
第1延出部102の一端部(下端部)には、ねじ部材である締結部材106が挿通する孔108が形成されている。締結部材106は、ねじ穴100に螺合することにより、第1導体部96と第2導体部98とを互いに接合する。
締結部材106は、ねじ部材に限定されず、加締め、リベット等であってもよい。第1導体部96及び第2導体部98は、一体成形品であってもよい。第2導体部98は、第1導体部96に対して溶接又は接着されていてもよい。
第1延出部102の他端部(上端部、延出端部)は、上壁部82uと第1外側インシュレータ66aとの間の隙間Sに位置している。第2延出部104は、第1延出部102の延出端部からセル積層体22が位置する側(矢印A2方向)に延出している。第2延出部104とセル積層体22とは、互いに離間している。
第2延出部104の延出端部は、セル積層体22と上壁部82uとの間に位置している。第2延出部104の延出端部は、第1接合部94aを介して第1外部接続部92aに接続される。第2導体部98は、第1延出部102に第2延出部104を接合することによって形成されていてもよい。
図3に示すように、第1接合部94aは、導電部材110、締結部材112及びカバー部114を有する。導電部材110は、例えば、銅、アルミニウム、ステンレス鋼、チタン、又はこれらを主成分とする金属によって形成されている。導電部材110は、円筒状に形成された導電部本体116と、導電部本体116に設けられた回り止め部118とを含む。
導電部本体116は、外周ケース部82の上壁部82uに形成された第1開口部120とコンタクタケース88の下壁部88lに形成された第2開口部122とを挿通するように上下方向に延在している。すなわち、導電部本体116の一端部はスタックケース80内に位置し、導電部本体116の他端部はコンタクタケース88内に位置している。
第1開口部120には、導電部本体116の外周面と第1開口部120を形成する壁面との間を気密にシールする第1環状シール部材124が設けられている。第2開口部122には、導電部本体116の外周面と第2開口部122を形成する壁面との間を気密にシールする第2環状シール部材126が設けられている。
導電部本体116の径方向外方には、外周ケース部82の上面とコンタクタケース88の下面との間を気密にシールする第3環状シール部材128が設けられている。第1環状シール部材124、第2環状シール部材126及び第3環状シール部材128は、セル積層体22から漏出した燃料ガス(水素ガス)が外部に流出することを防止する。第1環状シール部材124、第2環状シール部材126及び第3環状シール部材128のそれぞれは、弾性を有する部材であり、例えば、ゴム部材から形成される。
導電部本体116の一端面(下端面)は、第1電力導出部90aの第2延出部104の上面に当接している。導電部本体116の他端面(上端面)は、第1外部接続部92aの下面に当接している。これにより、第1電力導出部90aと第1外部接続部92aとが導電部材110を介して互いに電気的に繋がる。導電部本体116は、円筒状に限定されず、角筒状に形成されていてもよい。
回り止め部118は、第2延出部104に対する導電部本体116の周方向の回転を阻止する。回り止め部118は、導電部本体116の一端面から下方に突出し、第2延出部104の延出端部に形成された孔130に挿入されている。ただし、第2延出部104の上面には、孔130に代えて回り止め部118が挿入される図示しない凹部が形成されていてもよい。
締結部材112は、第1電力導出部90aと第1外部接続部92aとを互いにねじ締結する。具体的には、締結部材112は、第2延出部104に固着されたナット132と、ナット132に螺合することにより第1外部接続部92aを下方に締め付けるボルト134とを有する。
ナット132は、第2延出部104の延出端部に形成された貫通孔136に圧入されている。ただし、ナット132は、貫通孔136を形成する壁面に溶接等によって接合されていてもよい。
ボルト134は、ボルト本体138と、ボルト本体138に設けられた押圧部140とを含む。ボルト本体138は、第2延出部104の貫通孔136と導電部本体116の内孔142と第1外部接続部92aに形成された貫通孔144とを挿通するように上下方向に延在している。ボルト本体138は、導電部本体116の全長よりも長い。ボルト本体138には、第1雄ねじ部146、大径部148及び第2雄ねじ部150が設けられている。また、ボルト本体138には、ボルト134を締め付けるための工具(スパナ)を掛けるための工具掛け部(スパナ掛け部)が設けられている。
第1雄ねじ部146は、ボルト本体138の一端部に形成されており、ナット132の雌ねじ部152に螺合する。大径部148は、ボルト本体138の長手方向の中央よりも一端側に位置するとともに第1雄ねじ部146に対して上方に隣接している。大径部148の外周面は、導電部本体116の内周面に接触(又は近接)している。大径部148の外周面には、大径部148と導電部本体116との間を気密にシールする環状のシール部材154が配設される環状溝156が形成されている。
このシール部材154によって、セル積層体22から漏出した燃料ガスが導電部本体116とボルト本体138との間の隙間を介してコンタクタケース88内に進入することを確実に防止することができる。第2雄ねじ部150は、大径部148からボルト本体138の他端部に亘って設けられている。第2雄ねじ部150には、押圧部140に形成された雌ねじ部158が螺合する。
押圧部140は、第2雄ねじ部150に螺合する雌ねじ部158が形成されたフランジナットである。押圧部140の最大外径は、第1外部接続部92aの貫通孔144の直径(孔径)よりも大きい。つまり、押圧部140は、第1外部接続部92aの上面に当接する。
カバー部114は、締結部材112のねじ締結部159(第1雄ねじ部146及び雌ねじ部152)を下方から覆う。カバー部114は、第2延出部104の下方に位置した状態で第2延出部104に設けられている。カバー部114は、樹脂材料による一体成形品である。
図3、図7A及び図7Bに示すように、カバー部114は、第2延出部104の幅方向(矢印B方向)に延在したベース部160と、ベース部160の中央部に設けられた受け部162と、ベース部160の両端部に設けられた2つの係合部164とを有する。なお、図7A及び図7Bでは、理解を容易にするため、第2延出部104とカバー部114のみを示している。
ベース部160は、長方形状のベース部本体166と、ベース部本体166の長手方向の両端部から上方に突出した2つの突出部168とを含む。ベース部本体166は、平板状に形成され、第2延出部104の下方に位置している。
図3において、ベース部本体166の上面と第2延出部104の下面との間には、シール部材170が設けられている。シール部材170は、多孔性の弾性シール部材である。つまり、シール部材170は、スポンジ状の発泡シール部材である。シール部材170は、ねじ締結部159(ナット132)を一周囲むように設けられている。
図7A及び図7Bに示すように、突出部168は、ベース部本体166の全幅に亘って延在している。突出部168の突出端は、第2延出部104の下面よりも上方に位置する。突出部168の突出端部は、第2延出部104の側面に当接している。
図3及び図7Aにおいて、受け部162は、ベース部本体166から下方に突出した周壁部172と、周壁部172の下端に設けられた底壁部174とを含む。周壁部172の内径は、ナット132の外径よりも大きい。底壁部174は、円形状に形成されている。底壁部174の中心は、ボルト134の軸線上に位置する。受け部162には、ボルト134及びナット132の一部を収容する空間176が形成されている。
図7A及び図7Bにおいて、2つの係合部164は、第2延出部104の幅方向の両側に係合する。係合部164は、弾性変形する爪形状である。つまり、係合部164は、突出部168の突出端面から上方(ベース部本体166とは反対方向)に突出した脚部178と、脚部178の突出端部に設けられた爪部180とを有する。脚部178は、ベース部本体166の長手方向(矢印B方向)に弾性変形可能である。爪部180には、ベース部本体166に平行な平坦面180aと、ベース部本体166から離間する方向に向かって受け部162が位置する側とは反対側に傾斜した傾斜面180bとが形成されている。
図5に示すように、コンタクタ86の図示しない入力端子には、第2外部接続部92bが電気的に接続されている。第2外部接続部92bは、コンタクタ86の図示しない端子に電気的に接続する帯状のプレート(バスバー)である。第2外部接続部92bは、導電性を有する材料、例えば、銅、アルミニウム、ステンレス鋼、チタン、又はこれらを主成分とする金属によって形成されている。第2外部接続部92bは、第2ターミナルプレート62bに電気的に接続された第2電力導出部90bに対して第2接合部94bを介して電気的に接続されている。
第2電力導出部90b及び第2接合部94bは、第1電力導出部90a及び第1接合部94aと同様に構成されている。そのため、第2電力導出部90b及び第2接合部94bの構成の説明については省略する。
次に、第1電力導出部90aと第1外部接続部92aとを第1接合部94aで接合する方法について説明する。なお、第2電力導出部90bと第2外部接続部92bとを第2接合部94bで接合する方法の説明については、第1接合部94aの接合方法と同様であるため省略する。
図3、図7A及び図7Bに示すように、第1電力導出部90aと第1外部接続部92aとを第1接合部94aで接合する場合、予めカバー部114を第1電力導出部90aの第2延出部104に装着しておく。具体的には、受け部162の底壁部174をナット132に対向させるとともに第2延出部104の幅方向の角部に各爪部180の傾斜面180bを接触させた状態でベース部160を第2延出部104側に押圧する。
そうすると、2つの脚部178が互いに離間するように弾性変形するとともに傾斜面180bが第2延出部104の角部を滑り、2つの爪部180が第2延出部104を乗り越える。これにより、カバー部114が第2延出部104に装着される。カバー部114を第2延出部104に装着した状態で爪部180の平坦面180aは、第2延出部104の平面(上面)に接触している。
その後、カバー部114を第2延出部104に対して第2延出部104の長手方向にスライドさせることにより、ナット132と受け部162との位置を微調整する。そして、導電部材110の回り止め部118を第2延出部104の孔130に挿入し、導電部本体116を第2延出部104と第1外部接続部92aとで挟む。
次いで、押圧部140の雌ねじ部158をボルト134の第2雄ねじ部150に螺合させる。そして、この状態でボルト134を上方から導電部本体116の内孔142に通してボルト134の大径部148を導電部本体116の内孔142に配置し、ボルト134の第1雄ねじ部146をナット132の雌ねじ部152に螺合する。
これにより、押圧部140が第1外部接続部92aを下方に押圧するため、第1外部接続部92aと第2延出部104とが導電部材110を介して確実に接続される。この際、第1雄ねじ部146とナット132の雌ねじ部152とのねじ締結によって発生した金属の切粉は受け部162の底壁部174に落下する。つまり、切粉は、セル積層体22に触れることはない。
次に、上記のように構成された燃料電池システム10の作用を説明する。
図2に示すように、酸素含有ガス等の酸化剤ガス、例えば、空気は、酸化剤ガス入口連通孔24aに供給される。水素含有ガス等の燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔28aに供給される。純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体は、冷却媒体入口連通孔26aに供給される。
酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔24aから第1セパレータ32の酸化剤ガス流路46に導入される。そして、酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路46に沿って矢印B方向に移動し、MEA36のカソード電極42に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔28aから第2セパレータ34の燃料ガス流路54に導入される。そして、燃料ガスは、燃料ガス流路54に沿って矢印B方向に移動し、MEA36のアノード電極44に供給される。
従って、各MEA36では、カソード電極42に供給される酸化剤ガスと、アノード電極44に供給される燃料ガスとが、第1電極触媒層及び第2電極触媒層内で電気化学反応により消費されて、発電が行われる。
次いで、カソード電極42に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路46から酸化剤ガス出口連通孔24bへと流動し、酸化剤ガス出口連通孔24bに沿って矢印A方向に排出される。同様に、アノード電極44に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス流路54から燃料ガス出口連通孔28bへと流動し、燃料ガス出口連通孔28bに沿って矢印A方向に排出される。
また、冷却媒体入口連通孔26aに供給された冷却媒体は、互いに接合された第1セパレータ32と第2セパレータ34との間に形成された冷却媒体流路61に導入された後、矢印B方向に流れる。この冷却媒体は、MEA36を冷却した後、冷却媒体出口連通孔26bから排出される。
この場合、本実施形態に係る燃料電池スタック12は、以下の効果を奏する。
電力導出部(第1電力導出部90a及び第2電力導出部90b)は、外周ケース部82内のセル積層体22の上方の位置で接合部(第1接合部94a及び第2接合部94b)を介して外部接続部(第1外部接続部92a及び第2外部接続部92b)に電気的に接続されている。接合部(第1接合部94a及び第2接合部94b)は、電力導出部(第1電力導出部90a及び第2電力導出部90b)と外部接続部(第1外部接続部92a及び第2外部接続部92b)とを互いにねじ締結するための締結部材112と、締結部材112のねじ締結部159を下方から覆うカバー部114と、を備える。
このような構成によれば、締結部材112のねじ締結部159を下方から覆うカバー部114を備えているため、ねじ締結の際に発生する切粉をカバー部114で受けることができる。これにより、外周ケース部82内のセル積層体22の上方で電力導出部(第1電力導出部90a及び第2電力導出部90b)を外部接続部(第1外部接続部92a及び第2外部接続部92b)にねじ締結する際に切粉がセル積層体22に落下することを防止することができる。
外部接続部(第1外部接続部92a及び第2外部接続部92b)は、外周ケース部82の外側に位置し、接合部(第1接合部94a及び第2接合部94b)は、外周ケース部82におけるセル積層体22の上方に位置する上壁部82uに形成された開口部(第1開口部120)に挿通した導電部材110を有する。締結部材112は、電力導出部(第1電力導出部90a及び第2電力導出部90b)と外部接続部(第1外部接続部92a及び第2外部接続部92b)との間に導電部材110が挟持されるように電力導出部(第1電力導出部90a及び第2電力導出部90b)と外部接続部(第1外部接続部92a及び第2外部接続部92b)との間に締付力を付与する。
このような構成によれば、導電部材110を介して電力導出部(第1電力導出部90a及び第2電力導出部90b)と外部接続部(第1外部接続部92a及び第2外部接続部92b)とを確実に接続することができる。
カバー部114は、電力導出部(第1電力導出部90a及び第2電力導出部90b)の下方に位置した状態で電力導出部(第1電力導出部90a及び第2電力導出部90b)に設けられている。
このような構成によれば、接合部(第1接合部94a及び第2接合部94b)をコンパクトに構成することができる。
電力導出部(第1電力導出部90a及び第2電力導出部90b)は、セル積層体22の端部側から積層方向に沿ってセル積層体22の積層方向内方に延出した延出部(第2延出部104)を含み、カバー部114は、延出部(第2延出部104)の幅方向の両側に係合する係合部164を有する。
このような構成によれば、カバー部114の構成を簡素化することができる。
係合部164は、弾性変形する爪形状である。
このような構成によれば、カバー部114を延出部(第2延出部104)に対して簡単に装着することができる。
カバー部114と延出部(第2延出部104)との間には、シール部材170が設けられている。
このような構成によれば、カバー部114で受けた切粉がカバー部114と延出部(第2延出部104)との間の隙間から落下することを抑えることができる。
シール部材170は、多孔性の弾性シール部材である。
このような構成によれば、カバー部114と延出部(第2延出部104)との間にシール部材170を容易且つ確実に設けることができる。
締結部材112は、電力導出部(第1電力導出部90a及び第2電力導出部90b)に固着されたナット132と、ナット132に螺合することにより外部接続部(第1外部接続部92a及び第2外部接続部92b)を下方に締め付けるボルト134と、を有する。
このような構成によれば、接合部(第1接合部94a及び第2接合部94b)を簡易な構成にすることができる。
本発明は、上述した構成に限定されない。図8に示すように、第1電力導出部90aは、第2導体部98と同様に形成された導体部190が第1ターミナルプレート62aの上面に直接接続するように形成されていてもよい。導体部190は、第1シール部72aの裏側(積層方向外方)を通り、インシュレータ192の外側に延出している。そのため、第1シール部72aのシール性を確保することができる。
第1ターミナルプレート62aに対する導体部190の接続位置は、任意に設定可能である。導体部190及び第1ターミナルプレート62aは、一体成形品であってもよい。第2電力導出部90bは、図8に示す第1電力導出部90aと同様に、導体部190を有していてもよい。
本発明に係る燃料電池システムは、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…燃料電池システム 20…発電セル
22…セル積層体 32…第1セパレータ
34…第2セパレータ 36…MEA(電解質膜・電極構造体)
62a…第1ターミナルプレート 62b…第2ターミナルプレート
82…外周ケース部 82u…上壁部
90a…第1電力導出部 90b…第2電力導出部
92a…第1外部接続部 92b…第2外部接続部
94a…第1接合部 94b…第2接合部
104…第2延出部(延出部) 110…導電部材
112…締結部材 114…カバー部
120…第1開口部(開口部) 132…ナット
134…ボルト 159…ねじ締結部
164…係合部 170…シール部材

Claims (8)

  1. 電解質膜・電極構造体とセパレータとを有する発電セルが複数積層されてなるセル積層体と、前記セル積層体を覆う外周ケース部と、前記セル積層体の積層方向の端部に配設されたターミナルプレートと、を備え、
    前記ターミナルプレートには、前記発電セルが発電した電力を外部に取り出すための電力導出部が電気的に接続された燃料電池システムであって、
    前記電力導出部は、前記外周ケース部内の前記セル積層体の上方の位置で接合部を介して外部接続部に電気的に接続され、
    前記接合部は、
    前記電力導出部と前記外部接続部とを互いにねじ締結するための締結部材と、
    前記締結部材のねじ締結部を下方から覆うカバー部と、を備える、燃料電池システム。
  2. 請求項1記載の燃料電池システムであって、
    前記外部接続部は、前記外周ケース部の外側に位置し、
    前記接合部は、前記外周ケース部における前記セル積層体の上方に位置する上壁部に形成された開口部に挿通した導電部材を有し、
    前記締結部材は、前記電力導出部と前記外部接続部との間に導電部材が挟持されるように前記電力導出部と前記外部接続部との間に締付力を付与する、燃料電池システム。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料電池システムであって、
    前記カバー部は、前記電力導出部の下方に位置した状態で前記電力導出部に設けられている、燃料電池システム。
  4. 請求項3記載の燃料電池システムであって、
    前記電力導出部は、前記セル積層体の端部側から前記積層方向に沿って前記セル積層体の積層方向内方に延出した延出部を含み、
    前記カバー部は、前記延出部の幅方向の両側に係合する係合部を有する、燃料電池システム。
  5. 請求項4記載の燃料電池システムであって、
    前記係合部は、弾性変形する爪形状である、燃料電池システム。
  6. 請求項4又は5に記載の燃料電池システムであって、
    前記カバー部と前記延出部との間には、シール部材が設けられている、燃料電池システム。
  7. 請求項6記載の燃料電池システムであって、
    前記シール部材は、多孔性の弾性シール部材である、燃料電池システム。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の燃料電池システムであって、
    前記締結部材は、
    前記電力導出部に固着されたナットと、
    前記ナットに螺合することにより前記外部接続部を下方に締め付けるボルトと、を有する、燃料電池システム。
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