JP2020128844A - 温水器及びその温水器を使用した太陽電池モジュール - Google Patents

温水器及びその温水器を使用した太陽電池モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】 太陽熱を高効率に集熱し、長寿命の温水器を提供する。【解決手段】 太陽熱を集熱し温水を製造する温水器を、温水器の表面側と裏面側に基板を設け、それら基板の少なくとも一方は熱を透過伝搬する透熱性基板とし、それら基板の間にオレフィン系ゴムシートと前記温水器の温水製造部分の水路となる樹脂管を設け、樹脂管の側部及び樹脂管と樹脂管の隙間に当該オレフィンゴムシートを配置し構成した。更にエネルギー利用効率を向上させるために、公知の太陽電池モジュールと上記温水器を一体化させた。【選択図】図6

Description

本発明は、太陽熱を使用し温水を製造する温水器において、温水器の構成部材として太陽熱を効率よく集熱するゴム組成物、及びそのゴム組成物を使用した温水器に関する。またその温水器を使用した温水器付き太陽電池モジュールに関する。
従来から、太陽エネルギーを利用した温水器が住宅用で使用されている。しかしながら、従来の温水器では、以下のような問題点があった。冬場は太陽熱を有効に集熱することが困難であること。また温水器の温水製造部に使用する配管は金属製であり腐食により水漏れ等や、繰り返しの熱膨張・収縮に起因する管の破断が発生する。このように従来の温水器では、集熱性と寿命において問題があった。
太陽エネルギーの有効活用という観点から、本発明は以上の背景技術の問題点を解決するためになされたものであり、太陽熱を高効率で集熱し、長寿命の温水器を提供することを目的とする。また上記のような問題点を解決した温水器を使用し、太陽エネルギーの利用効率を更に向上させた温水器付きの太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための第1発明の温水器は、以下の特徴を有している。
温水器の表面側と裏面側に基板を設け、その表面側には放射率が80%以上であるオレフィンゴムのシート(A)又は透熱性基板(B)を設け、前記温水器の温水製造部分の水路となる樹脂管を設け、前記樹脂管の側部、及び前記樹脂管と樹脂管の隙間に前記オレフィンゴムを配置した。
第1発明の温水器は、その温水製造部にオレフィンゴムとオレフィンゴムシート(A)を配置している。オレフィンゴム及びシートにより温水を通水させる樹脂管が包み込まれている。また本発明の温水器の表面側と裏面側には基板を設け、それら基板の少なくとも一方は熱を透過伝搬する透熱性基板(B)としている。このような構成により太陽熱は有効に樹脂管内の水等に伝えられ、高効率で温水が製造される。また温水は、樹脂管内を通水させるために、腐食することはなく、温水器の寿命は格段に向上する。
第2発明の温水器は、第1発明において以下の特徴を有している。
前記透熱性基板は、ガラス単独、若しくは、太陽光選択吸収塗装された集熱板との組み合わせからなる。
第2発明の温水器は、その表面側または裏面側に設けた透熱性基板はガラス若しくは太陽光を選択的に吸収する塗料で塗装された集熱板であり、保温性や吸熱性に優れており、太陽熱を有効にしかも高効率に活用することができる。従って従来の温水器に比較して格段に高効率で温水を製造することができる。また本発明の温水器は、表面側(主受光側)と裏面側にガラスを配置すると、温水器内に透過した太陽光(電磁波)の封じ込め効果(換言すれば温室効果)があり、高効率で温水を製造する効果も発現する。
第3発明の温水器は、第1発明または第2発明において以下の特徴を有している。
前記樹脂管が架橋ポリエチレン或いはポリブテンである。
また第3発明の温水器は、温水を製造する水路とする樹脂管として架橋ポリエチレン管を使用している。温水器をプレス成型で製造するため、樹脂管は成形温度やプレス圧の影響により、やや扁平状に潰れてしまうこともある。この温水器同士を接続部材で接続する際に、温水器から露出した樹脂管の部分を加熱すると、樹脂管は元の形状に復元し問題無く接続することが可能である。本発明の温水器を使用中に接続部からの水漏れ等の問題は無い。また、成形後に管内部が負圧となり、管が潰れることが常であるが、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管はオレフィン系ゴムと化学的に結合しているため、管の閉塞は無い。
更に第3発明の温水器は、樹脂管としてポリエチレン管を使用しており、遠赤外光を透過する性質があり、樹脂管内に水等の液体に、水圧に耐えながら有効に太陽光のエネルギーが伝達され太陽光のエネルギーを有効利用することができる。
第4発明の温水器は、第1発明から第3発明のいずれかにおいて以下の特徴を有している。
前記オレフィンゴムが、アセチレンブラック、ケッチンブラック、カーボンナノチューブ、カーボンフィラーのうち、単独、もしくは2種類以上をブレンドし、オレフィンゴムポリマー100重量部に対し5重量部から100重量部添加していることを特徴とする。
第4発明の温水器は、両面又はその一方側の面に透熱性基板を設けている。透熱性基板としてガラスを使用した場合、太陽光の波長は380〜2500nmであり、太陽光はガラスを通過する。本発明の温水器内のオレフィン系ゴムシートは、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、カーボンナノチューブ、カーボンフィラーのうち、単独、もしくは2種類以上をブレンドし、オレフィンゴムポリマー100重量部に対し5重量部から100重量部添加している。このオレフィン系ゴムシートの放射率は、80%以上であり、温水器内に侵入した電磁波を効率良く吸収して、発熱する。この発熱体(ゴム)は、再度、放射により、ほぼ100%放射し、電磁波を放射する。吸収した波長よりも長波長の電磁波を放射する。2500nmより長波長の電磁波は、温水器のガラス内に閉じ込められ、近赤外から遠赤外(3μmから5μm)に長波長化する。またガラス面に反射されてとじ込められる。これによって、両面ガラス構造内部のゴムシート部材、樹脂管、樹脂管内の水は、効率よく電磁波を吸収し、カーボンブラックを配合したオレフィン系ゴムシート(熱吸収体)に包まれた樹脂管内の水等へ放射により良好な熱移動が起こる。
このように第4発明の温水器においては、オレフィン系ゴムシートは、樹脂管の隙間にも配置している。従って、オレフィン系ゴムシート内のカーボンブラックのこの機能により、放射による熱伝達機構によって水分子も発熱することで高効率に温水を製造することができる。さらに本発明の温水器は、上記の構造により、太陽エネルギー変換効率60%以上を実現することができる。
第5発明の温水器は、第1発明から第4発明のいずれかにおいて以下の特徴を有している。
前記透熱性基板の厚みが0.8mm以上4.0mm以下である。
第5発明においては、温水器に使用する表面側と裏面側の透熱性基板は、その厚さが0.8mm以上4.0mm以下である。好ましくは、2.0mm以上3.2mm以下である。厚さが0.8mm未満になると、温水器を製造中に透熱性基板が割れてしまう虞がある。厚さが4.0mmを超えると、温水器の重量が過大になる虞がある。
第6発明の温水器は、第1発明から第5発明のいずれかにおいて以下の特徴を有する。
前記樹脂管の長さが10m以上100m以下である。
第6発明において、温水器内の樹脂管の長さを10m以上100m以下、好ましくは30m以上60m以下としている。樹脂管の長さが100mを上回ると巻き工程の作業性が低下し、また、それに対応する温水器が大きくなりすぎる。他方樹脂管の長さが10mを下回ると集熱性能が低下し、目的の温水が得られない虞があること、更に温水器の重量が重くなり、設置作業性が著しく低下するため好ましくない。
第7発明の温水器は、第4発明から第6発明のいずれかにおいて以下の特徴を有する。
前記オレフィン系ゴムのシート(A)の厚みが0.3mm以上2mm以下である。
第7発明の温水器によれば、温水器の表面側に配置しているオレフィン系ゴムシート(A)の厚みが0.3mm以上2mm以下であり、太陽熱を温水製造する樹脂管部分に伝導しやすく温水製造の効率が高くなる。シート(A)の厚みが0.3mm未満であると樹脂管部分を覆いきれなくなる虞があり、シート(A)の厚みが2mmを超えると太陽熱が樹脂管部分に到達する時間がかかり温水製造に時間的な遅れが生じる虞がある。
第8発明の温水器は、第1発明から第7発明のいずれかにおいて以下の特徴を有する。
前記オレフィン系ゴムは、熱伝導率が0.4(W/mK)以上1.0(W/mK)以下、ゴム硬度(JISA)が80以上90以下、機械的強度が10MPa以上、伸びが150%以上700%以下、アセトン抽出量が5%以下であることを特徴とする。
前記ゴムシートの熱伝導率は、0.4(W/mK)を下回ると温水器を製造する際にラミネート装置等の温水器の製造装置の下熱板からの熱の伝わり方が悪くなり、ゴムシートの加工中の流動性も悪く充分な密着が得られないために温水器の外観が悪くなる。またゴムシートの架橋度が低く、温水器としての機械的強度が不足する。さらに太陽熱で温水を製造する際に温水製造の能力が低下する。ゴムシートの熱伝導率は、0.4以上で高い程好ましいが、ゴムシート内に含まれるカーボンブラックの含有量等により最高で1.0(W/mK)である。前記オレフィン系ゴムシートに含まれるアセチレンブラック、ケッチェンブラック、カーボンナノチューブ、カーボンフィラーは、熱伝導性の観点からDBP給油量60ml/100gを超え700ml/100g未満であることが好ましい。
前記ゴムシートのゴム硬度が80を下回ると温水器をラミネート装置で加工中の圧力でゴムが流動し樹脂管が潰れ水路が確保できない虞がある。ゴム硬度が90を超えると、全くゴムが流動しないため好ましくない。
前記ゴムシートの機械的強度が10MPaを下回ると耐水圧が不十分である。
前記ゴムシートの伸びが150%を下回ると、外力の大きな力に対して脆くなり好ましくない。伸びが700%を超えると変形し易くなり、信頼性が低下する。伸びは好ましくは、250%から500%である。
前記ゴムシートのアセトン抽出量が5%を超えると、オイルなどの低分子量成分が樹脂管に浸透しその耐水圧性能が低下するため好ましくない。好ましくは3%以下であり、0%が最も好ましい。
第8発明の温水器には前記ゴムシートが使用されており、公知のラミネート装置又はプレス装置の設備で容易に製造でき、しかも得られた温水器はその寿命が格段に長く、軽量でありしかも安価である。
第9発明の温水器は、第1発明から第8発明のいずれかにおいて以下の特徴を有する。
前記オレフィン系ゴムは、エチレン―αオレフィン共重合体である。
第10発明の温水器は、第1発明から第9発明のいずれかにおいて以下の特徴を有する。
前記オレフィン系ゴムは、一分間半減期温度が、100℃以上182℃以下である有機過酸化物架橋剤を添加している。
第10発明によれば、温水器を製造する際に使用するゴムシート内に有機過酸化物を配合し架橋反応させることが可能であり、耐久性や耐熱性を向上させることができる。
第10発明によれば、ゴムシート内に配合した有機過酸化物架橋剤は常温で架橋反応が促進しないので、温水器を加熱・加圧製造する際に架橋反応が進行し温水器としての機能を発揮することができる。
第11発明の温水器は、第1発明から第10発明のいずれかにおいて以下の特徴を有する。
前記オレフィン系ゴムは、樹脂密度0.91g/cm以上1.02g/cm以下であるポリエチレン樹脂、変性ポリエチレン樹脂の単独、若しくは合わせた含有量が、オレフィンゴムポリマー100重量部に対して10重量部以上35重量部以下であることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の温水器。
第11発明によれば、オレフィン系ゴムのみでは硬度の調整が不可能であるが、ポリエチレン樹脂を配合させることにより、温水器を製造する際に樹脂管が潰れない程度の流動性と硬度を実現でき、温水器を適切に製造することが可能となる。
上記目的を達成するための第12発明の温水器の製造方法は、以下の特徴を有している。
第1発明から第11発明に記載の太温水器に使用する部材を同時にレイアップし、同時に加熱下又は真空加熱下でプレス成形することによって製造する。
第12発明の温水器の製造方法によれば、温水器の構成部材を同時にレイアップ(積層)し、ラミネート装置に投入し加熱下または真空加熱下で加圧プレスすることにより本発明の温水器を製造することができる。従って、公知のラミネート装置やプレス装置により金型にて成形し温水器を製造することができる。従ってその生産性を格段に向上させることができる。
第13発明の温水器付き太陽電池モジュールは、以下の特徴を有する。
第1発明から第11発明に記載の温水器を使用し、前記温水器の前記表面側に太陽電池モジュールを配置し、枠材等の固定手段により固定一体化した。
第13発明の温水器付き太陽電池モジュールによれば、第1発明から第11発明の温水器を使用し、その表面側に太陽電池モジュールを配置し枠材等の固定手段にて一体化している。従って温水器にて温水を製造するとともに、太陽電池モジュールにて発電する。このため太陽エネルギーの総合的な利用効率を向上させることができる。また温水を製造する過程にて太陽電池モジュールの熱が温水製造に使用されるため、太陽電池モジュールが適度に冷やされ太陽電池モジュールの発電効率の低下を防止し、発電量を増加させるという効果も発現する。
第14発明の温水器付き太陽電池モジュールは、以下の特徴を有する。
第13発明に記載の温水器の裏面側に保護基板を設け、前記固定手段により前記温水器と太陽電池モジュールを1000Pa以上20000Pa以下の圧力で押付け固定した。
第14発明の温水器付き太陽電池モジュールによれば、温水器の裏面側に保護基板が設けられているので、太陽電池モジュールと温水器を枠材等の固定手段により固定する場合に保護基板が温水器の固定部分を保護することができる。また固定する圧力は、1000Pa未満では十分な集熱性が得られない虞があり、20000Paを超えると圧力により太陽電池モジュールのセル割れや保護基板、温水器の固定部分が物理的に損傷する虞がある。
第15発明の温水器付き太陽電池モジュールは、第14発明において以下の特徴を有する。
前記固定手段は、板ばねとし、太陽電池モジュールと第1発明から第11発明のいずれかに記載の温水器を重ね合わせたその周囲に設ける枠材と前記温水器裏面側の保護基板との間に前記板バネの端部を配置した。
第15発明の温水器付き太陽電池モジュールによれば、温水器の裏面側に設けた保護基板と周囲に設けた枠材等の間に板バネを設けており、板バネの弾性力により太陽電池モジュールと温水器を固定することができる。板バネは、温水器のサイズにより複数枚使用しても良い。また板バネと温水器の裏面側の保護基板との間に隙間が発生しない様に緩衝材を介在させることでも良い。このような固定手段により太陽電池モジュールと温水器を更に安定的に固定することができる。
板バネによる固定の形態は、枠材の対となる両側に亘るように設け、板バネの幅で温水器の裏面側を広く押さえても良い。またコルゲート状に成型した板バネを枠材と温水器裏面側の保護基板との間にその周辺を押し付けるように設けた構成でも良い。温水器の周辺のみを抑える形態とすることにより、温水器の裏面側は開放されており温水器のメンテナンスを容易に行うことができる。
第16発明の温水器付き太陽電池モジュールは、第14発明において以下の特徴を有する。
前記固定手段は、圧縮ばねとし、太陽電池モジュールと第1発明から第11発明のいずれかに記載の温水器を重ね合わせたその周囲に設ける枠材と前記温水器裏面側の保護基板との間に前記圧縮バネを配置した。
第16発明は、太陽電池モジュールと温水器の固定を板バネから圧縮バネに替えている。これにより、温水器の裏面側は開放されており温水器のメンテナンスを容易に行うことができる。
第17発明の温水器付き太陽電池モジュールは、以下の特徴を有する。
第1発明から第11発明のいずれかに記載の温水器を使用し、前記温水器の表面側と太陽電池モジュールの反受光面側とを接着剤で接着し固定一体化した。
第17発明は、太陽電池モジュールと温水器を接着剤により接着して一体化している。このため枠材等のフレームは不要である。このため温水器付きの太陽電池モジュールは、安価となる。また接着剤は、伝熱性機能を有する接着剤を使用することが好ましい。具体的には、黒鉛粉末、カーボンフィラー、アモルファスカーボン粉末を混ぜた接着剤を使用することができる。
本発明の温水器の概略構造を示す斜視図である。 本発明の温水器の断面図である。 本発明の温水器の樹脂管の配置の形態を示す平面図である。 本発明の温水器の樹脂管の配置の別形態を示す平面図である。 本発明の温水器を複数枚接続した状態の説明図である。 本発明の温水器付き太陽電池モジュールの一例の構造図である。 温水器と太陽電池モジュールを板バネにより固定する一形態の説明図である。 温水器と太陽電池モジュールを板バネにより固定する別形態の説明図である。 温水器と太陽電池モジュールを圧縮バネにより固定する一形態の説明図である。 温水器と太陽電池モジュールをボルト締めにより固定する一形態の説明図である。 温水器と太陽電池モジュールを接着剤にて固定する形態の説明図である。 公知の太陽電池モジュールの構造図である。
以下、本発明の温水器の実施形態を、添付図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の温水器の概略構造を示す斜視図であり、図2は本発明の温水器の断面図であり、図3と図4は本発明の温水器の樹脂管の配置の形態を示す平面図であり、図5は本発明の温水器を複数枚接続した状態の説明図である。
また、図6は本発明の温水器付き太陽電池モジュールの一例の構造図であり、図7は温水器と太陽電池モジュールを板バネにより固定する一形態の説明図であり、図8は温水器と太陽電池モジュールを板バネにより固定する別形態の説明図であり、図9は温水器と太陽電池モジュールを圧縮バネにより固定する一形態の説明図であり、図10は温水器と太陽電池モジュールをボルト締めにより固定する形態の説明図であり、図11は温水器と太陽電池モジュールを接着剤にて固定する形態の説明図であり、図12は 温水器付き太陽電池モジュールに使用する公知の太陽電池モジュールの説明図である。
なお、本発明の温水器の実施形態は、以下の説明に限定されるものではない。
<1>温水器の全体構造
この温水器10は、図1及び図2に示すように表面基板20と裏面基板40の間に樹脂管30を有した温水製造部が形成されている。また樹脂管30をゴム素材70(50+60)によって接着して一体的に結合したものである。図2に示すように樹脂管30と表面基板20及び裏面基板40との間にオレフィンゴムシート(A)60を設けている。図示しないが、温水器10に適宜枠材を設けても良い。そして、この樹脂管30に水を流し込み、太陽光による太陽熱を利用して、樹脂管内部31に流し込まれた液体の温度を上昇させ温水を製造することを目的とする。樹脂管30内を流通させる液体の種類としては、樹脂管としてシリコーンチューブやフッ素チューブを使用すれば油等も流通させ昇温させることができる。本実施形態の説明では、水を樹脂管内に通水させて温水を製造するとこについて説明する。このような温水器10は、浴場施設のような温水を大量に必要とする施設だけで利用するだけではなく、一般家庭でも利用することができる。表面基板20と裏面基板40はともに透熱性基板でも良いし、裏面側の透熱性基板の裏側に断熱材を設け保温性を向上させた構成とすることでも良い。更に両面の基板のうち、一方の面の基板のみを透熱性基板(B)とし、他方は透熱性基板以外の基板を用いた構成としても良い。ここでいう「透熱性基板以外の基板」とは、例えば基板の内部に気泡を有した樹脂製の多孔質板などの様に透熱性に乏しい基板を指している。なお、以下の説明では両面が透熱性基板の場合で説明を行う。
本発明の温水器10は、先に述べたように表面側には透熱性基板(B)20、裏面側にも透熱性基板(B)40を備えて、樹脂管30はゴム素材層50とゴムシート(A)60により内包した構成となっている。ゴム素材層50及びゴムシート(A)60としては、オレフィン系ゴムを用いている。オレフィン系ゴムに接着機能を有する素材を含有させ、後述するラミネート加工またはプレス加工において受ける熱により、樹脂管30とゴム素材50ゴムシート(A)60(ともにオレフィンゴム)を一体的に接着することができる。このオレフィンゴム50とオレフィンゴムシート60を合わせてオレフィン系ゴム70(50+60)という。尚構造的には、樹脂管30の頂点部分は表面透熱性基板20及び裏面透熱性基板40と接触していても良い。樹脂管30がオレフィン系ゴム70(50+60)と接触しているので、温水器10の表面側と裏面側からの太陽熱が高効率で樹脂管30内の水等に伝わる。このオレフィン系ゴムが熱吸収材の役目を果たしている。このように表面透熱性基板20、裏面透熱性基板40とオレフィン系ゴム70(50+60)で樹脂管30を内包する構成にすることで、蓄熱効果を高め、さらに温水器10全体の強度を高めることができる。
<2>透熱性基板(図2中の構成部材20・40)
本発明の温水器10の表面側と裏面側の基板として用いられる透熱性基板(B)について説明する。透熱性基板(B)としては、太陽熱を透過又は伝達する機能を有していればよい。一般的には透明ガラスやアクリル樹脂でもよいし、吸熱性の良い黒色ガラスでも良い。また耐食性を有するアルミ板やステンレス板などの金属板でも良い。更に上記の基板のうち太陽光の照射される表面側の基板には太陽光を選択的に吸収する塗料で塗装した集熱板でも良い。
<3>樹脂管(図2中の構成部材30)
本発明の温水器10に使用される樹脂管30について説明する。従来、このような太陽熱を吸収する集熱管としては、銅製のものが用いられてきた。しかし、温水器が長期間の使用に耐えられなければならないことと、銅製の場合には放熱が早いため、特に温水を必要とする冬場には十分な蓄熱ができず、温水を供給するという効果を果たすことが難しくなる。そこで、本発明では、耐蝕性に優れ、かつ、放熱しにくいという特徴を持つ樹脂管30を採用することとしている。樹脂管30の素材としては、架橋ポリエチレンとポリブテンが好適である。
なお、樹脂管30の耐水圧性能としては、25℃で、0.2MPa以上が必要となる。これだけの耐水圧性能がなければ、温水器10は面外方向に膨らみ、温水器10は破壊する虞があるためである。
<4>オレフィン系ゴム(図2中の構成部材50及び60)
本発明の温水器10に使用するオレフィン系ゴム70(50+60)について説明する。以下の説明において、「オレフィン系ゴム」を「ゴム素材」と略称することがある。
<4−1>架橋ゴムの機械的性質等
本発明の温水器に使用するオレフィン系ゴムの架橋ゴムの硬度(JISA)は80〜90である。好ましくは、その硬度は83〜88である。その硬度が80未満では、樹脂管30が潰れ、図2及び図3の水路31を確保できない。その硬度が90より高いと、温水器をラミネート加工する際に大気圧ではオレフィン系ゴムが変形しにくくなり、透熱性基板と樹脂管との密着が悪い部分が発生する。結果として、温水器としての実用の耐水圧が得られない。また、ゴム素材の機械的強度が、10MPa未満では、水圧により温水器が破損する場合がある。ゴム素材の伸びが150%未満では、温水器を−40℃から100℃でのヒートサイクルに曝されると収縮と膨張に耐えられず、脆く、壊れることがある。ゴム素材の伸びが700%以上では、実使用で、温水器に水等を通水させずに放置した場合に、温水器が高温になり、樹脂管が大きく変形する虞がある。熱伝導率が0.4(W/mK)未満では、温水器を加熱下でプレス加工する際に、熱の伝わりが悪く、通常の加工時間で成型体(温水器)を得ることができない。さらに温水器内に気泡発生などの外観不良も発生し、また、成形タクトが長くなることにより、加工費がアップするため、好ましくない。熱伝導率が1.0(W/mK)を超えるゴム素材は実現できない。
<4−2>ゴム素材の組成
ゴム素材は、三井EPT4045を用いている。本発明の温水器に使用するゴム素材の調製方法は、例えば、バンバリーミキサー、ニーダー、プラネタリーミキサー、インターミックスのようなインターナルミキサー(密閉式混合機)類、2本ロール、3本ロールなどの混練装置により、EPDMを、ゴム補強剤、無機充填剤、軟化剤等の成分と共に、好ましくは90〜180℃の温度で3〜40分間混練した後、オープンロールのようなロール類、あるいはニーダーを使用して、100℃未満で、有機過酸化物架橋剤を添加する。必要に応じて、アクリル酸などの架橋助剤を添加してもよい。
さらに、ゴム素材中に、架橋物の用途等、必要に応じて、従来公知のゴム補強剤、無機充填剤、軟化剤、老化防止剤、加工助剤、加硫促進剤、有機過酸化物、架橋助剤、分散剤、難燃剤などの添加剤を、本発明の目的を損なわない範囲で適宜配合することができる。
ゴム補強剤は、架橋(加硫)ゴムの引張強度、引き裂き強度、耐摩耗性などの機械的性質を高めるために用いられる。ゴム補強材の例としては、カーボンブラック、微粉ケイ酸、シリカなどが挙げられる。ゴム補強材の含有量は、本発明のゴム架橋体の硬度が80から90となるように配合する。三井EPT4045の100質量部に対して、導電性カーボンブラックであるケッチェンブラック、アセチレンブラック、カーボンナノチューブ、FEFやSRFなどのファーネスブラックも適宜添加できる。これらのゴム補強剤は、単独でまたは2種以上組み合わせて用いることができる。
無機充填剤には、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タルク、クレー、ケイ藻土などが挙げられる。これらの無機充填剤は、単独でまたは2種以上組み合わせて用いることができる。
軟化剤は、通常ゴムに使用される公知の軟化剤を用いることができるが、ほとんど添加しない方が好ましい。例えば、プロセスオイル、潤滑油、パラフィン、流動パラフィン、石油アスファルト及びワセリン等の石油系軟化剤、コールタール及びコールタールピッチ等のコールタール系軟化剤、ヒマシ油、アマニ油、ナタネ油及びヤシ油等の脂肪油系軟化剤、蜜ロウ、カルナウバロウ及びラノリン等のロウ類、リシノール酸、パルミチン酸、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム及びラウリン酸亜鉛等の脂肪酸並びに脂肪酸塩、並びに石油樹脂、アタクチックポリプロピレン及びクマロンインデン樹脂等の合成高分子類を挙げることができる。これらの軟化剤は、単独でまたは2種以上組み合わせて用いることができる。
耐熱性を向上させるために必要に応じて老化防止剤を使用してもよい。老化防止剤は、従来公知の各種老化防止剤を用いることが可能であり、アミン系、ヒンダードフェノール系、イオウ系老化防止剤などが挙げられる。老化防止剤の含有量は、本発明の目的を損なわない範囲で用いられる。これらの老化防止剤は、単独でまたは2種以上組み合わせて用いることができる。 尚イオウ系は有機過酸化物架橋の阻害となることがあるため、添加量に応じて、本発明の温水器用のゴムの機械的強度になるように、架橋剤の添加量を増す必要がある。
加工助剤は、通常のゴム加工に使用される公知の化合物を使用することができる。具体的には、リシノール酸、ステアリン酸、パルミチン酸及びラウリン酸等の高級脂肪酸、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛及びステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸の塩、並びにリシノール酸、ステアリン酸、パルチミン酸及びラウリン酸等の高級脂肪酸のエステル類などが挙げられる。加工助剤の含有量は、オレフィン系共重合体100重量部に対して、0.1重量部から10重量部であり、好ましくは3重量部以下である。
架橋において、有機過酸化物を使用することが最も好ましい。また、架橋助剤を併用することが好ましい。架橋助剤には、例えば、イオウ、p−キノンジオキシム等のキノンジオキシム系化合物、ポリエチレングリコールジメタクリレート等のメタクリレート系化合物、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート等のアリル系化合物、マレイミド系化合物、ジビニルベンゼンなどが挙げられる。このような架橋助剤の含有量は、有機過酸化物1モルに対して0.5〜2モルであり、好ましくは約1モルである。
接着剤としては、シランカップリング剤、アクリル酸系(三新化学社製アクターZMAやアクターZA、ハイクロスZT)、オレフィン系共重合体100重量部に対してエチレングリコールなどを1重量部から10重量部配合するとよい。また2種類以上を組み合わせて用いることができる。酸化亜鉛は、耐熱老化性が良好となるので、オレフィン系共重合体100重量部に対して3重量部から10重量部配合するとよい。
ゴム素材中に、本発明の目的を損なわない範囲で、その他の樹脂成分として公知の他のゴムを併用することもでき、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)などのイソプレン系ゴム、ブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)などの共役ジエン系ゴムを挙げることができる。好ましくは、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体として、エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体(EPDMなど)を用いることができるが、エチレン・プロピレンランダム共重合体(EPR)のような従来公知のエチレン・α−オレフィン系共重合体ゴムも使用できる。
ゴム素材から架橋ゴム成形体を製造するには、金型プレス装置等で、例えば、加熱温度155℃、面圧2MPa、プレス時間15分のような条件でプレス成型する必要がある。また成形方法は、ラミネート装置による真空プレスでも良い。
<4−3>ゴム素材の実施形態例
以下、ゴム素材の実施形態について具体的に説明する。
実施形態1〜7、比較形態1〜5にて使用するゴム素材は以下の方法で準備した。各実施形態及び各比較形態のゴム素材の配合は、表1に示すとおりである。
[実施形態1]
神戸製鋼製16Lバンバリーミキサーを用いて、以下に記載の複合材料(A)・複合材料(B)・材料(C)から温水器用ゴムを得る。複合材料(A)を充填率75%にて全量投入し、10分間混練して、実温度150℃にてダンプアウトした。50℃になったことを温度計で確認後、10インチオープンロールにて、複合材料(B)を全量投入し10分間分散させ、材料(C)を5分間分散させ 温水器用ゴムを得た。ゴムは、樹脂管の外径と同じ7mm厚さに成型し、樹脂管2本を隙間なく400mm角ガラスモジュールに敷き詰めて準備した。
複合材料(A):オレフィン系ゴムとして三井EPT4045を100重量部;日本油脂社製ステアリン酸を1重量部;井上石灰工業社製META−Z(活性亜鉛華)を5重量部;旭カーボン社製#60G(FEF)の50重量部;エチレン・アクリル酸共重合体20重量部
複合材料(B):BASF社製イルガノックス1076を0.5重量部;SEIKOケミカルハイクロスM−Pを3.0重量部;(株)日本触媒社製アクリル酸エステル0.5重量部;エチレングリコール#4000(東京化成工業(株))を1.0重量部;シランカップリング剤(SZ6030);東レ・ダウコーニング(株)社製0.5重量部
材料(C):日本油脂(株)社製パーヘキサC−40を9.0重量部
[実施形態2]
旭カーボン社製#60G(FEF)の50重量部をライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製ケッチェンブラックEC300Jの25重量部に変更し、エチレン・アクリル酸共重合体20重量部を10重量部に変更した以外は、実施形態1と同様にしてゴムを得た。
[実施形態3]
旭カーボン社製#60G(FEF)の50重量部をアセチレンブラック(電気化学工業社製)の50重量部に変更し、エチレン・アクリル酸共重合体20重量部を10重量部に変更した以外は、実施形態1と同様にしてゴムを得た。
[実施形態4]
旭カーボン社製#60G(FEF)の50重量部を、旭カーボン社製#60G(FEF)の60重量部とカーボンナノチューブ(日本ゼオン(株)社製)の4重量部に変更し、エチレン・アクリル酸共重合体20重量部を10重量部に変更した以外は、実施形態1と同様にしてゴムを得た。
[実施形態5]
複合材料(A)のオレフィン系ゴムとして三井EPT4045を三井EPT3091に変更し、旭カーボン社製#60G(FEF)の50重量部を旭カーボン社製#60G(FEF)の60重量部に変更し、エチレン・アクリル酸共重合体20重量部を10重量部に変更した以外は、実施形態1と同様にしてゴムを得た。
[実施形態6]
複合材料(A)のオレフィン系ゴム三井EPT4045を三井EPT3091に変更し、旭カーボン社製#60G(FEF)の50重量部をケッチェンブラックEC300Jの15重量部とアセチレンブラックの35重量部に変更し、エチレン・アクリル酸共重合体20重量部を15重量部に変更し、更にエチレングリコールの1.0重量部を0.5重量部に変更した以外は、実施形態1と同様にしてゴムシートを得た。
[実施形態7]
複合材料(A)のオレフィン系ゴムとして三井EPT4045を三井EPT3091に変更し、旭カーボン社製#60G(FEF)の50重量部を70重量部に変更し、エチレン・アクリル酸共重合体を無くし、低密度ポリエチレンを15重量部追加し、更にエチレングリコールの1.0重量部を0.5重量部に変更した以外は、実施形態1と同様にしてゴムを得た。
[比較形態1]
旭カーボン社製50Gの50重量部を無くし、替わりにシリカ(エボニック社製ウルトラジル360)の25重量部を添加し、エチレン・アクリル酸共重合体の20重量部を10重量部に変更した以外は、実施例1と同様にしてゴムシートを得た。
[比較形態2]
旭カーボン社製50Gの50重量部を無くし、替わりにシリカ(日本アエロジル(株)製アエロジルR972)の10重量部を添加し、エチレン・アクリル酸共重合体の20重量部を10重量部に変更した以外は、実施例1と同様にしてゴムシートを得た。
[比較形態3]
旭カーボン社製#60G(FEF)の50重量部を90重量部に変更し、エチレン・アクリル酸共重合体20重量部を10重量部に変更し、エチレングリコールの1.0重量部を0.5重量部に変更し、更にパラフィンオイル(PW90)を30重量部添加した以外は、実施形態1と同様にしてゴムを得た。
[比較形態4]
旭カーボン社製#60G(FEF)の50重量部を旭カーボン社製#50(SRF)の70重量部に変更し、エチレン・アクリル酸共重合体を無しとし、更にエチレングリコールの1.0重量部を0.5重量部に変更した以外は、実施形態1と同様にしてゴムを得た。
[比較形態5]
旭カーボン社製#60G(FEF)の50重量部をケッチェンブラックの40重量部とカーボンナノチューブの5重量部に変更し、エチレン・アクリル酸共重合体を無しとし、更にエチレングリコールの1.0重量部を0.5重量部に変更した以外は、実施形態1と同様にしてゴムを得た。
以下の手順に従って各実施形態及び比較形態のゴムシートを用いて図1に示す構造と同様で模擬的な温水器を作製し、ゴムシートの性能等を評価した。
<4−3−1>試料準備
以下の部材(1)から部材(5)を準備する。
(1)表面透熱性基板:図2の基板20に相当する部材
白板ガラス400mm角×2.5t
(2)オレフィン系ゴムシート(熱吸収材):図2のゴム素材50に相当する部材
実施形態1から7及び比較形態1から5のゴムシート(ゴムシート厚み1.5mm)を使用する。
(3)樹脂管:図2の樹脂管30に相当する部材
樹脂チューブ40cm φ5mm 架橋ポリエチレン管(イノアック社製)5A(外径7mm)を使用する。
(4)オレフィン系ゴム:図2のゴム素材50に相当する部材(樹脂管30の隙間を埋める)
(5)オレフィン系ゴムシート(熱吸収材):図2のゴム素材60に相当する部材
実施形態1から7及び比較形態1から5のゴムシート(シート厚み1.5mm)を使用する。
(6)裏面透熱性基板:図2の基板40に相当する部材
白板ガラス400mm角×2.5t
<4−3−2>ゴムシートの評価方法
ゴムシートの基本物性は、これを、テストシート型(140mm×140mm×2.0mm)の金型にて、有機過酸化物架橋剤の1分半減期温度で、岩城工業製多段プレスにて、架橋ゴムシートを得た。尚架橋条件は、2分予熱し、160℃×15分とした。架橋ゴムシート試験片の基本物性を以下の方法で測定または評価した。基本物性の評価結果を表1の基本物性評価結果に示す。
<4−3−3>基本物性評価
(1)硬さ(表中HAで示した)
JIS K6253に準拠して、測定温度23℃でデュロメータ法にてA硬度を測定した。
(2)引張試験(強度・伸び)(表中TB・EBで示した)
JIS K6251-2010に準拠して、測定温度23℃、引張速度500mm/分の条件で引張試験を行い、架橋ゴムシートの破断時の引張強度と伸びを測定した。
(3)アセトン抽出(重量%)
ASTMD494に準拠して測定した。
(4)熱伝導率(W/m・K)
JISH8453に準拠して測定した。
(5)放射率(%)
フーリエ変換赤外分光法にて、測定領域5000〜400cm−1(2〜25μm)、室温25℃で測定。
放射率=ゴムシートが放射するエネルギー/黒体を基準とした理想的な全放射エネルギー×100
<4−3−4>ゴムシート評価
各実施形態及び比較形態で作成されたゴムシートを使用し、段落〔0090〕の〈7〉温水器の製造方法に従って作製された模擬的な温水器を以下の項目について評価した。製品評価結果を表1に示す。
(1)ハンドリング試験
ハンドリング試験の評価点は、以下の通りとし表1に記載した。
評価点 3点:ゴムシートの粘着性が少なく、レイアップ工程を短時間で行うことができる。
評価点 2点:コムシートの粘着性が強く、温水器のレイアップ作業に時間がかかる。
評価点 1点:ゴムシートの粘度が低く形状がくずれレイアップできない。
(2)耐水圧試験
耐水圧試験の評価点は、以下の通りとし表1に記載した。
評価点 3点:樹脂管部の両側のガラス部(透熱性基板)がまったく変化がない。
評価点 2点:樹脂管部の両側のガラス部(透熱性基板)が若干ふくれる。
評価点 1点:樹脂管部の両側のガラス部(透熱性基板)が大きくふくれる。
(3)外観評価
外観評価は、以下の通りとし表1に記載した。
評価点 3点:透熱性基板とゴムシートの界面に気泡がなく型くずれしていない。
評価点 2点:透熱性基板とゴムシートの界面に気泡は多いが、型くずれしていない。
評価点 1点:透熱性基板とゴムシートの界面に気泡が多く、型くずれしている。
(4)樹脂管高さ割合(%)
φ5mm(5A)外径7mm管の直径(A)に対して、成型後の直径(B)の高さ割合を(B/A×100%)の数値として表1に記載した。
<4−4>ゴムシート総合評価
表1に記載したとおり、実施形態1から実施形態7のゴムシートを使用した模擬的な温水器は、温水器に必要な要求仕様を満足することが分った。尚実施例のところで実使用の温水器を製造しその集熱性等を評価した結果を表2及び表3に記載している。
<5>温水器の樹脂管の配置
本発明の温水器は、図3に示すように、1枚の温水器10に対し、樹脂管30は、スパイラル状に配設されている。1枚の温水器10に使用する前記樹脂管30の長さは10m以上100m以下としている。図3では、1本の樹脂管30をスパイラル状に配設しているが、2本または3本を並列にしてスパイラル状に配設する構成も可能である。更に図2のように樹脂製パイプを接触させて配置しても良い。このような形態で樹脂管30を配設することにより、太陽熱の樹脂管30への吸熱量を増やすことができ、高効率で温水を製造することができる。また図3では本発明の温水器の面内に水等の流入口32と流出口33を設けている。これを温水器の樹脂管30の流入口と流出口の近傍にゴムシートと接着しないアルミシートを積層し、成形後にこのアルミシートを取り除くことによって、架橋ゴム材と一緒にほぼ直角に樹脂管30を引き出し流入口32と流出口33とすることも可能である。
図4は、樹脂製パイプの配置の別形態の説明図であって、(a)は直線配置、(b)は蛇行配置を示す。更に図4(c)は、蛇行配置の別形態を示している。
図4(a)の樹脂製パイプ30の配置方法は、温水器10の表面全体から太陽熱を取り入れることができるように、1枚の温水器10に対し、図4(a)のように複数本の樹脂管30を平行に並べている。平行に設置された各樹脂管30は、隣接する樹脂管30の先端同士をそれぞれジョイント39により接続されている。また別の温水器とも接続することが容易であり、設置の際の配管作業も容易である。このように樹脂管30を配置することにより大量の温水等を製造することができる。また図4(b)、図4(c)のように樹脂管30を蛇行した配置で設ける構成も可能である。尚図4は、あくまでもモデル図であり、樹脂管の間隔は広いが、実際に温水器を製造する場合は樹脂管の間隔を密に配置することができる。
<6>温水器の配置
図5は、本発明の温水器を実際に設置した状態を示したものである。4枚の温水器10(1)・10(2)・10(3)・10(4)が設置される場合で説明する。流入口32と流出口33を上述のように裏面透熱性基板50側にほぼ直角に引き出すことができる。これにより本発明の温水器を図5のように隙間なく敷き詰めることができる。温水器10(1)の流出口33(1)と温水器10(2)の流入口32(2)を接続用パイプ34で接続する。以下同様に、温水器10(2)と温水器10(3)、温水器10(3)と温水器10(4)を接続用パイプ34で接続する。接続用パイプ34は、各温水器の流入口32と流出口33で、接続部35を有する。以上、図5に示すように各温水器の流入口32と流出口33が接続される。従って接続部の配管は温水器の底部に配置されることになる。従来の公知技術により接続作業は可能となり、設置作業も容易である。また隙間なく温水器を設置することが可能であり省スペース化が可能である。
また本発明では、温水器内に使用する樹脂管として架橋ポリエチレン管を使用することにより以下の効果が発現する。すなわち、本発明の温水器10を製造する際に加圧プレスするために、樹脂管は扁平状に潰れてしまうが、温水器同士を接続部材で接続する際に、温水器から露出した樹脂管の部分を加熱すると、樹脂管は元の形状に復元し問題無く接続することが可能である。本発明の温水器を使用中に接続部からの水漏れ等の問題は皆無である。
<7>温水器の製造方法
以下に本発明の温水器の製造方法について簡単に説明する。本発明に係る温水器10は、公知のラミネート装置により加熱雰囲気において加圧プレスして製造することができる。温水器10の構成部材(表面透熱性基板20・オレフィン系ゴムシート(熱吸収材)60、樹脂管30、オレフィン系ゴム50(熱吸収材)、オレフィン系ゴムシート(熱吸収材)60、及び裏面透熱性基板40)を積層配置する。これを温水器用部材とする。この温水器用部材をラミネート装置や金型成形プレスにセットし所定の加熱温度と圧力により所定時間で加熱・加圧して温水器10が得られる。尚温水器10の構成部材の構成成分や構成部材のレイアップの仕方により、真空加熱雰囲気下で温水器を製造することでも良い。加圧工程において、樹脂管30の占有面積が少なくなると潰れてしまう恐れがある。このためにも樹脂管30は、所定の面積(長さ)が必要である。
<8>温水器単体及び温水器付き太陽電池モジュールの実施例及び比較例
表1に示すゴムシート材料を用い、各実施例及び各比較例において、温水器を作製し、かつ温水器と太陽電池モジュールを固定手段にて一体化して温水器付き太陽電池モジュールを作製し評価した。各実施例及び比較例の内容は以下の様になっている。
1)実施例1から3と比較例1から2
温水器単体としての実施例及び比較例であり、使用しているオレフィンゴムシートの放射率が集熱性にどの程度影響するかを比較したものである。これを表2として表示している。
2)実施例4から9と比較例3から6
温水器単体としての実施例及び比較例であり、樹脂管長が集熱性にどの程度影響するかを比較したものである。これを表3として表示している。
3)実施例10から14と比較例7から8
1)及び2)の温水器に公知の太陽電池モジュールを種々の固定手段により固定し一体化した温水器付き太陽電池モジュールの集熱性等を比較したものである。これを表4として表示している。詳細は、図6から図12を用いて説明する。
<8−1>温水器単体としての実施例及び比較例(表2参照)
[実施例1]
日清紡メカトロニクス株式会社製PVL-1537を用いて、真空時間(10分)、プレス温度160℃、プレス時間25分の成型条件で、部材(1)から部材(4)の順番でレイアップし実施例1の温水器を成型した。樹脂管30は、表面及び裏面の透熱性基板端の間の位置に置き、その樹脂管を挟む様にゴムシート60及びオレフィンゴム50を隙間無く敷き詰める。また樹脂管30の配置は、図3のとおりとした。さらに、樹脂管30の潰れを少なくするために高さ19mmのアルミ金型を用いてプレスした。本実施例では、温水器の集熱効率を良くするためにプレス成形において内部に気泡が残存しないよう真空引きを行った。以下は、部材(1)から部材(4)の説明である。
(1)オレフィン系ゴムシート:実施形態1のゴムシート (図2のゴム素材60に相当する部材)
(2)樹脂管:イノアック社製7A架橋ポリエチレン樹脂管 (図2の樹脂管30に相当する部材)
樹脂管の長さは、7A管を合計45m使用した。
(3)オレフィンゴム:樹脂管の周り取り囲むように配置したゴムで実施形態2のオレフィンゴム50である。
(4)オレフィン系ゴムシート:実施形態1のゴムシート (図2のゴム素材60に相当する部材)
[実施例2]
実施例1の部材(1)と(4)を実施形態6のゴム材料とし、部材(3)を実施形態3のゴム材料とし、部材(2)の樹脂管長を40mとしたこと以外は全て実施例1と同様にして実施例2の温水器を得た。
[実施例3]
実施例1の部材(1)と(4)を実施形態6のゴム材料とし、部材(3)を実施形態3のゴム材料とし、部材(2)の樹脂管長を40mとし、更に実施例1の部材(1)の上側と部材(4)の下側に透熱性基板として強化ガラス(1000mm角×2.5t) (図2の基板20に相当する部材)をそれぞれ設けた以外は全て実施例1と同様にして実施例3の温水器を得た。
[比較例1]
実施例1の部材(1)と(4)を比較形態1のゴム材料とし、部材(3)も比較形態1のゴム材料とし、部材(2)の樹脂管長を40mにしたこと以外は全て実施例1と同様にして比較例1の温水器を得た。
[比較例2]
実施例1の部材(1)と(4)を比較形態2のゴム材料とし、部材(3)も比較形態1のゴム材料とし、部材(2)の樹脂管長を40mにしたこと以外は全て実施例1と同様にして比較例2の温水器を得た。
<8−2>温水器単体としての実施例及び比較例(表3参照)
[実施例4]
実施例1の部材(1)と(4)を実施形態1のゴム材料とし、部材(3)も実施形態1のゴム材料とし、部材(2)の樹脂管長を40mにし、更に実施例1の部材(1)の上側と部材(4)の下側に透熱性基板として強化ガラス(1000mm角×2.5t) (図2の基板20、40に相当する部材)をそれぞれ設けたこと以外は全て実施例1と同様にして実施例4の温水器を得た。
[実施例5]
実施例1の部材(1)と(4)を実施形態1のゴム材料とし、部材(3)も実施形態3のゴム材料とし、部材(2)の樹脂管長を40mにし、更に実施例1の部材(1)の上側と部材(4)の下側に透熱性基板として強化ガラス(1000mm角×2.5t) (図2の基板20、40に相当する部材)をそれぞれ設けたこと以外は全て実施例1と同様にして実施例5の温水器を得た。
[実施例6]
実施例1の部材(1)と(4)を実施形態1のゴム材料とし、部材(3)も実施形態4のゴム材料とし、部材(2)の樹脂管長を40mにし、更に実施例1の部材(1)の上側と部材(4)の下側に透熱性基板として強化ガラス(1000mm角×2.5t) (図2の基板20、40に相当する部材)をそれぞれ設けたこと以外は全て実施例1と同様にして実施例6の温水器を得た。
[実施例7]
実施例1の部材(1)と(4)を実施形態6のゴム材料とし、部材(3)も実施形態5のゴム材料とし、部材(2)の樹脂管長を40mにし、更に実施例1の部材(1)の上側と部材(4)の下側に透熱性基板として強化ガラス(1000mm角×2.5t) (図2の基板20、40に相当する部材)をそれぞれ設けたこと以外は全て実施例1と同様にして実施例7の温水器を得た。
[実施例8]
実施例1の部材(1)と(4)を実施形態6のゴム材料とし、部材(3)も実施形態6のゴム材料とし、部材(2)の樹脂管長を10mにし、更に実施例1の部材(1)の上側と部材(4)の下側に透熱性基板として強化ガラス(1000mm角×2.5t) (図2の基板20、40に相当する部材)をそれぞれ設けたこと以外は全て実施例1と同様にして実施例8の温水器を得た。
[実施例9]
実施例1の部材(1)と(4)を実施形態6のゴム材料とし、部材(3)も実施形態7のゴム材料とし、透熱性基板をオキツモ社製ソーラーペイントで塗装した太陽光選択吸収塗装集熱板に変更したこと以外は全て実施例1と同様にして実施例9の温水器を得た。
[比較例3]
実施例1の部材(1)と(4)を比較形態1のゴム材料とし、部材(3)も比較形態3のゴム材料とし、部材(2)の樹脂管長を50mにしたこと以外は全て実施例1と同様にして比較例3の温水器を得た。
[比較例4]
実施例1の部材(1)と(4)を比較形態1のゴム材料とし、部材(3)も比較形態4のゴム材料とし、部材(2)の樹脂管長を50mにしたこと以外は全て実施例1と同様にして比較例4の温水器を得た。
[比較例5]
実施例1の部材(1)と(4)を比較形態2のゴム材料とし、部材(3)も比較形態5のゴム材料とし、部材(2)の樹脂管長を50mにしたこと以外は全て実施例1と同様にして比較例5の温水器を得た。
[比較例6]
実施例1の部材(1)と(4)を比較形態4のゴム材料とし、部材(3)も比較形態4のゴム材料とし、部材(2)の樹脂管長を5mにしたこと以外は全て実施例1と同様にして比較例6の温水器を得た。
[集熱性能評価]
実施例1から実施例9、及び比較例1から比較例6で作成した温水器の集熱性能を以下のように評価した。水量200L/Hrにおいて、日射量が600(W/m)以上で天候が晴れの状況で評価した。日射量は、英弘精機製のMS-602で測定した。また温水器で製造した温水の温度上昇は、原水温度と温水の温度差を測定し、1分間溜まった水量を正確に測定し、集熱量を求め(W/m)に換算した。温水器の集熱効率(%)を以下の式にて算出した。その評価結果を表1に示す。なお、表3で集熱性の×印は、管が閉塞し計測できなかったことを示している。
集熱効率(%)=[{集熱量(W/m)}/{日射量(W/m)}]×100
[温水器単体の総合評価]
表2及び表3の結果から温水器単体の総合評価は以下の通りである。
(1)実施例1の温水器は、実施形態1のゴムシート及び実施形態2のオレフィンゴムを使用して作製しており、ゴムシートの放射率が82%であり、集熱性が80%と高い温水器が得られる。
(2)実施例2の温水器は、実施形態6のゴムシート及び実施形態3のオレフィンゴムを使用して作製しており、ゴムシートの放射率が90%であり、集熱性が80%と高い温水器が得られる。
(3)実施例3の温水器は、実施形態6のゴムシート及び実施形態3のオレフィンゴムを透熱性基板で挟んで作製しており、ゴムシートの放射率が90%であり、集熱性が83%と高い温水器が得られる。
(4)比較例1の温水器は、比較形態1のゴムシート及び比較形態1のオレフィンゴムを使用して作製しており、ゴムシートの放射率が60%であり、集熱性が30%であり、性能が低い温水器となった。
(5)比較例2の温水器は、比較形態2のゴムシート及び比較形態1のオレフィンゴムを使用して作製しており、ゴムシートの放射率が65%であり、集熱性が30%であり、性能が低い温水器となった。
(6)実施例4の温水器は、実施形態1のゴムシート及び実施形態1のオレフィンゴムを使用し、樹脂管長40mで作製しており、集熱性が80%と高い温水器が得られる。
(7)実施例5の温水器は、実施形態1のゴムシート及び実施形態3のオレフィンゴムを使用し、樹脂管長40mで作製しており、集熱性が80%と高い温水器が得られる。
(8)実施例6の温水器は、実施形態1のゴムシート及び実施形態4のオレフィンゴムを使用し、樹脂管長40mで作製しており、集熱性が70%と高い温水器が得られる。
(9)実施例7の温水器は、実施形態6のゴムシート及び実施形態5のオレフィンゴムを使用し、樹脂管長40mで作製しており、集熱性が60%と高い温水器が得られる。
(10)実施例8の温水器は、実施形態6のゴムシート及び実施形態6のオレフィンゴムを使用し、樹脂管長10mで作製しており、集熱性が60%と高い温水器が得られる。
(11)実施例9の温水器は、実施形態6のゴムシート及び実施形態7のオレフィンゴムを使用し、透熱性基板に太陽光選択吸収塗装集熱板を使用し、樹脂管長40mで作製しており、集熱性が60%と高い温水器が得られる。
(12)比較例3の温水器は、比較形態1のゴムシート及び比較形態3のオレフィンゴムを使用し、樹脂管長50mで作製しており、熱伝導性が不十分で柔らかいため外観が不良で樹脂管も閉塞し、温水器が作製できない。また比較形態3のオレフィンゴムにオイル成分が含まれているためアセトン抽出量が多く、つまり、オイル成分が樹脂管に浸透し樹脂管が柔らかくなり、機械的強度が低下することとなり、耐水圧性能が著しく低下する。
(13)比較例4の温水器は、比較形態1のゴムシート及び比較形態4のオレフィンゴムを使用し、樹脂管長50mで作製しており、比較形態4に使用しているファ−ネスブラックの配合では、熱伝導性が不十分で柔らかいため外観が不良で樹脂管も閉塞し、温水器が作製できない。
(14)比較例5の温水器は、比較形態2のゴムシート及び比較形態5のオレフィンゴムを使用し、樹脂管長50mで作製しており、熱伝導性が不十分で柔らかいため外観が不良で樹脂管が潰れ、集熱性が15%であり、性能が低い温水器となった。
(15)比較例6の温水器は、比較形態4のゴムシート及び比較形態4のオレフィンゴムを使用し、樹脂管長5mで作製しており、樹脂管長が短く、熱伝導性が不十分で柔らかいため外観が不良で樹脂管が潰れ、集熱性が25%であり、性能が低い温水器となった。
<8−3>温水器と公知の太陽電池モジュールを接合固定した形態の実施例及び比較例(表4参照)
実施例1の温水器と公知の太陽電池モジュールを一体化した温水器付き太陽電池モジュールの実施例と比較例について表4及び、図6から図12を用いて説明する。
<8−3−1>公知の太陽電池モジュール
まず、公知の太陽電池モジュールの構成について説明する。
図12は太陽電池モジュールの断面図である。太陽電池モジュール90の発電部分は、複数個の角型の太陽電池セル94がインターコネクタ95により接続されたものである。図12では、太陽電池セル94が2枚インターコネクタ95により接続された状況を図示している。太陽電池セル94には多数のフィンガー93が配線(印刷)され、太陽電池セル94により発電された電気を集電するように構成されている。太陽電池モジュール90の全体構造は以下のようになっている。すなわち、一方側に透明保護層としてガラス91が配置され、反対側にはバックシート97が配置され、該ガラス91とバックシート97との間に封止材92、96が配置される。太陽電池セル94とフィンガー93とインターコネクタ95は封止材92、96の中に挟まれた形態で配置されている。封止材92、96としては、EVA樹脂(エチレンビニルアセテート)が使用されている。
<8−3−2>温水器付き太陽電池モジュールの実施形態
実施例1の温水器10を公知の太陽電池モジュール90と種々の方法手段により接続し一体化したものである。以下その固定手段を種々の形態とした実施例10から実施例14、さらに比較例7と比較例8について表4に従って説明する。以下の実施例の説明では、全て温水器は実施例1の温水器を使用している。尚、実施形態としては実施例2から実施例9の温水器を使用することも可能である。さらに以下の説明では、温水器は実施例1の温水器を指すものとする。
[実施例10]
実施例10の温水器付き太陽電池モジュール100は、公知の太陽電池モジュール90と温水器10を図6及び図7の構成により一体化した構成である。太陽電池モジュール90、温水器10及び保護基板101を上からこの順に重ね合わせる。これらを固定するために板バネ102をその下に配置し、これら積層した積層体100Pを枠材103にてその積層体の周囲を固定した構成である。保護基板101は、板バネ102により温水器10の底部が損傷することを防止するために設けられている。保護基板としては、ゴムシートやアルミ板を使用することができる。板バネは、公知のバネ性を有するスチール製の薄板形状のものが使用可能である。図7では、帯状の板バネを保護基板101の下部に5枚配置している。枚数は、5枚に限定されるものではなく、積層体100Pのサイズにより適宜枚数を変更することが可能である。枠材103は、積層体100Pの周囲を取り囲むように配置し、積層体100Pを固定一体化する。材質はアルミ等の金属製である。このような積層体100Pに用いる温水器10は、太陽電池モジュールの下面に配線用のジャンクションボックス98があるので、それを収める収納部を設ける必要がある。
実施例10において、固定用の板バネ102等により発生する固定圧力は1000Pa以上20000Pa以下とすることが好ましい。固定圧力は、1000Pa未満では十分な固定がなされない虞があり、さらに集熱性能が低下する虞がある。固定圧力は、20000Paを超えると圧力により保護基板や温水器の固定部分が物理的に損傷し、さらに太陽電池モジュール内のセル割れを誘起する虞がある。
[実施例11]
実施例11の温水器付き太陽電池モジュール110は、公知の太陽電池モジュール90と温水器10を図8により一体化した構成である。太陽電池モジュール90と温水器10を一体化するための枠材113と温水器10の底面にある保護基板111との間に、コルゲート状のバネ112を各4辺に挿入している。このコルゲート状のバネ112のバネ力により太陽電池モジュール90と温水器10を固定している。
[実施例12]
実施例12の温水器付き太陽電池モジュール120は、公知の太陽電池モジュール90と温水器10を図9により一体化した構成である。太陽電池モジュール90と温水器10を一体化するための枠材123(123A+123B)と温水器10の底面にある保護基板121との間に、圧縮コイルバネ122を複数個も設けている。枠材123B上の圧縮コイルバネ122の上に太陽電池モジュール90と温水器10及び保護基板121をセットし、その後枠材123Aをボルト125で締結する。この圧縮バネ122のバネ力により太陽電池モジュール90と温水器10を固定している。
[実施例13]
実施例13の温水器付き太陽電池モジュール130は、公知の太陽電池モジュール90と温水器10を図10により一体化した構成である。太陽電池モジュール90と温水器10を一体化するため、温水器10の底面にある保護基板131を複数本の締め付けボルト132を枠材133Bのタップ穴にねじ込みし、締め付け固定している。
[実施例14]
実施例14の温水器付き太陽電池モジュール140は、公知の太陽電池モジュール90と温水器10を接着剤141により接合一体化したものである。公知の伝熱性機能を有する接着剤を使用することができる。
[比較例7]
比較例7の温水器付き太陽電池モジュール170は、公知の太陽電池モジュール90と温水器10を実施例1の構造により一体化した構成である。本比較例では、太陽電池モジュール90と温水器10の固定圧力を800Paとしている。固定用に使用している板バネを弱くし固定圧力を弱くしている。
[比較例8]
比較例8の温水器付き太陽電池モジュール180は、公知の太陽電池モジュール90と温水器10を実施例1の構造により一体化した構成である。本比較例では、太陽電池モジュール90と温水器10の固定圧力を22000Paとしている。固定用に使用している板バネを強くし固定圧力を大きくしている。
<8−3−4>温水器付き太陽電池モジュールの評価
実施例10から14、比較例7と比較例8で作製された温水器付き太陽電池モジュールについて以下の項目について評価した。その結果を表4に示した。
(1)外観及びセル割れについての評価
JIS C8990 に従って温度サイクル試験(TC試験)を行い、試験後の外観の変化とセル割れについて確認し以下の様に評価した。
評価点 3点:セル割れ無し、形状変化無し。
評価点 2点:セル割れ無し、形状変化有り。
評価点 1点:セル割れ有り、形状変化有り。
(2)集熱性の評価
[集熱性能評価]
実施例1から実施例9、及び比較例1から比較例6で作成した温水器の集熱性能を評価した方法と同様の方法で温水器付き太陽電池モジュールの集熱性について評価した。
[温水器付き太陽電池モジュールの総合評価]
温水器単体評価で良好な集熱性が得られた実施例1の温水器10を、公知の太陽電池モジュール90の裏側に取り付けた結果、バネ式固定圧力1000Pa〜20000Paで取り付けた実施例10〜13は、TC試験後のセル割れもなく良好な集熱性が得られる温水器付き太陽電池モジュールとなった。また、バネの代わりに伝熱性接着剤で固定した実施例14もセル割れもなく良好な集熱性が得られる温水器付き太陽電池モジュールとなった。一方、本実施例の範囲外の固定圧力である比較例7(固定圧力800Pa)は密着性が不十分のため、集熱性が不十分となり、TC試験後は温水器付き太陽電池モジュールの形状変化が発生した。また、比較例8(固定圧力22000Pa)は、集熱性は十分であったが、TC試験後はセル割れが発生し、温水器付き太陽電池モジュールの形状変化が発生した。
10 温水器
20 表面透熱性基板
30 樹脂管
31 樹脂管内部(水路)
40 裏面透熱性基板
50 オレフィンゴム
60 オレフィンゴムシート
70 一体化したオレフィンゴム
90 太陽電池モジュール
100 温水器付き太陽電池モジュール
101 保護基板
102 板バネ
103 枠材


Figure 2020128844
Figure 2020128844
Figure 2020128844
Figure 2020128844

Claims (17)

  1. 温水器の表面側と裏面側に基板を設け、その表面側には放射率が80%以上であるオレフィンゴムのシート(A)又は透熱性基板(B)を設け、前記温水器の温水製造部分の水路となる樹脂管を設け、前記樹脂管の側部、及び前記樹脂管と樹脂管の隙間に前記オレフィンゴムを配置したことを特徴とする温水器。
  2. 前記透熱性基板は、ガラス単独、若しくは、太陽光選択吸収塗装された集熱板との組み合わせからなることを特徴とする請求項1に記載の温水器。
  3. 前記樹脂管が架橋ポリエチレン或いはポリブテンであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の温水器。
  4. 前記オレフィンゴムが、アセチレンブラック、ケッチンブラック、カーボンナノチューブ、カーボンフィラーのうち、単独、もしくは2種類以上をブレンドし、オレフィンゴムポリマー100重量部に対し5重量部から100重量部添加していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の温水器。
  5. 前記透熱性基板の厚みが0.8mm以上4.0mm以下であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の温水器。
  6. 前記樹脂管の長さが10m以上100m以下であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の温水器。
  7. 前記オレフィン系ゴムのシート(A)の厚みが0.3mm以上2mm以下であることを特徴とする請求項4から請求項6のいずれかに記載の温水器
  8. 前記オレフィン系ゴムは、熱伝導率が0.4(W/mK)以上1.0(W/mK)以下、ゴム硬度(JISA)が80以上90以下、機械的強度が10MPa以上、伸びが150%以上700%以下、アセトン抽出量が5%以下であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の温水器。
  9. 前記オレフィン系ゴムは、エチレン―αオレフィン共重合体であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の温水器。
  10. 前記オレフィン系ゴムは、一分間半減期温度が、100℃以上182℃以下である有機過酸化物架橋剤を添加してなることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の温水器。
  11. 前記オレフィン系ゴムは、樹脂密度0.91g/cm以上1.02g/cm以下であるポリエチレン樹脂、変性ポリエチレン樹脂の単独、若しくは合わせた含有量が、オレフィンゴムポリマー100重量部に対して10重量部以上35重量部以下であることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の温水器。
  12. 請求項1から請求11に記載の太温水器に使用する部材を同時にレイアップし、同時に加熱下又は真空加熱下でプレス成形することによって製造することを特徴とする温水器の製造方法。
  13. 請求項1から請求項11のいずれかに記載の温水器を使用し、
    前記温水器の前記表面側に太陽電池モジュールを配置し、枠材等の固定手段により固定一体化した温水器付き太陽電池モジュール。
  14. 請求項13に記載の温水器の裏面側に保護基板を設け、前記固定手段により前記温水器と太陽電池モジュールを1000Pa以上20000Pa以下の圧力で押付け固定したことを特徴とする温水器付き太陽電池モジュール。
  15. 前記固定手段は、板ばねとし、
    太陽電池モジュールと請求項1から請求項11のいずれかに記載の温水器を重ね合わせたその周囲に設ける枠材と前記温水器裏面側の保護基板との間に前記板バネの端部を配置したこと
    を特徴とする請求項14に記載の温水器付き太陽電池モジュール。
  16. 前記固定手段は、圧縮ばねとし、
    太陽電池モジュールと請求項1から請求項11のいずれかに記載の温水器を重ね合わせたその周囲に設ける枠材と前記温水器裏面側の保護基板との間に前記圧縮バネを配置したことを特徴とする請求項14に記載の温水器付き太陽電池モジュール。
  17. 請求項1から請求項11のいずれかに記載の温水器を使用し、
    前記温水器の表面側と太陽電池モジュールの反受光面側とを接着剤で接着し固定一体化した温水器付き太陽電池モジュール。

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