JP2016183473A - 屋根材一体型太陽電池および屋根一体型太陽電池 - Google Patents

屋根材一体型太陽電池および屋根一体型太陽電池 Download PDF

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Abstract

【課題】融雪機能を備えた太陽電池を提供する。【解決手段】金属鋼板からなる屋根材11と、屋根材11上に積層された発熱シート12と、発熱シート12上に積層された太陽電池素子13と、発熱シート12及び太陽電池素子13を屋根材11上に一体となるように封止する封止材層14と、を有することを特徴とする屋根材一体型太陽電池10が提供される。【選択図】図2

Description

本発明は、屋根材一体型太陽電池および屋根一体型太陽電池に関する。
従来、太陽電池パネルを屋根上に配置して太陽光発電を行う装置として、太陽電池パネル自体を屋根材として用い、瓦と同様に野地板上に太陽電池パネルを葺いていく方法が知られている。例えば、特許文献1には、屋根材ブロックの上面に太陽電池を設けた構成になり、その複数枚をアレイ状に並べて屋根面に横葺きする屋根材一体型太陽電池モジュールが記載されている。
特開2004−238997号公報
ところで、積雪地帯では、屋根上の積雪が太陽電池パネルの受光面を覆うため、太陽光発電が困難になる。このため、太陽電池パネル上の積雪を効率良く融雪し、且つ、太陽光発電が可能な技術が求められる。
本発明の目的は、融雪機能を備えた太陽電池を提供することにある。
本発明によれば、金属鋼板からなる屋根材と、前記屋根材上に積層された発熱シートと、前記発熱シート上に積層された太陽電池素子と、前記発熱シート及び前記太陽電池素子を前記屋根材上に一体となるように封止する封止材層と、を有することを特徴とする屋根材一体型太陽電池が提供される。
ここで、前記発熱シートは、カーボンナノチューブ層を有し、当該カーボンナノチューブ層に通電することにより発熱することが好ましい。
前記発熱シートの前記カーボンナノチューブ層は、予めカーボンナノチューブを分散させたカーボンナノチューブ分散配合液を、所定の基板の表面に塗布またはスプレーして形成されることが好ましい。
また、前記封止材層は、フッ素系樹脂から構成されることが好ましい。
さらに、本発明によれば、金属鋼板からなる屋根材上に積層した発熱シートと太陽電池素子とを封止材層により一体化した屋根材一体型太陽電池を備え、前記屋根材は、その周縁に形成された係合部を介して隣接する屋根材一体型太陽電池と連結して建造物の屋根に敷設されていることを特徴とする屋根一体型太陽電池が提供される。
本発明の屋根材一体型太陽電池を積雪地帯の家屋の屋根上に取り付けることにより、冬季においても太陽光発電が可能となる。
屋根一体型太陽電池の一例を説明する図である。 屋根材一体型太陽電池の一例を説明する概略図である。 屋根材一体型太陽電池の連結状態の一例を説明する概略図である。 図2(a)に示す屋根材一体型太陽電池のA−A’断面図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。すなわち、実施の形態の例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に記載がない限り、本発明の範囲を限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。また、使用する図面は、本実施の形態を説明するための一例であり、実際の大きさを表すものではない。各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。また、本明細書において、「層上」等の「上」は、必ずしも上面に接触して形成される場合に限定されず、離間して上方に形成される場合や、層と層の間に介在層が存在する場合も包含する意味で使用する。
<融雪太陽電池パネル付き屋根>
図1は、本実施の形態が適用される屋根一体型太陽電池20の一例を説明する図である。屋根一体型太陽電池20は、建物2の上部の切妻型屋根100に施工される。本実施の形態では、屋根一体型太陽電池20は、50枚の屋根材一体型太陽電池10から構成され、切妻型屋根100の野地板(図示せず)に直接取り付けられている。
後述するように、屋根材一体型太陽電池10は、横葺き式屋根材ブロック上に積層した発熱シートと太陽電池素子を封止材層により一体化し、太陽電池素子の出力リード線を引き出した構造を有している。屋根材一体型太陽電池10は、それぞれ横葺き式屋根材ブロックの周縁に沿って形成された係合部を介して隣接する屋根材一体型太陽電池10の屋根材ブロックとの間を連結し、屋根瓦と同様な雨仕舞の機能を有するように敷設されている。
屋根一体型太陽電池20を構成する屋根材一体型太陽電池10を備えた発電システムは、例えば、屋根材一体型太陽電池10が発電した直流電圧を一つにまとめる接続箱3と、分電設備として、屋根材一体型太陽電池10が発電した直流電圧を交流電圧に変換するパワーコンディショナ(直流交流変換器)4と、パワーコンディショナ4により変換された交流電圧を建物2内の家電製品E等に供給する分電盤5とを有している。パワーコンディショナ4を介して分電盤5に供給された電力は、建物2外の給電設備7にも供給される。ここで、給電設備7は、発電所にて発電した電力を供給する設備である。また、給電設備7から供給された電力は、分電盤5を含む分電設備に供給され、さらに、建物2内の家電製品E等に供給される。建物2外の給電設備7に供給される電力と、給電設備7から供給された電力は、それぞれ、売電メータ6aと買電メータ6bにより表示される。
接続箱3は、屋根一体型太陽電池20と分電設備(パワーコンディショナ4,分電盤5)との間を接続するコネクタ等の接続部を収納し、屋根一体型太陽電池20からの電流は接続箱3を経由してパワーコンディショナ4へ流れている。また、パワーコンディショナ4には、屋根一体型太陽電池20から建物2外の給電設備7へ供給する電力を変調するいわゆるインバーター機能等を搭載することも可能である。
図2は、屋根材一体型太陽電池10の一例を説明する概略図である。図2(a)は、屋根材一体型太陽電池10の受光面側の概略図であり、図2(b)は、屋根材一体型太陽電池10の屋根側(裏面)の概略図である。
図2(a)、図2(b)に示すように、本実施の形態が適用される屋根材一体型太陽電池10は、金属鋼板からなる屋根材11と、屋根材11上に積層された発熱シート12と、発熱シート12上に積層された太陽電池素子13と、発熱シート12及び太陽電池素子13を屋根材11上に一体となるように封止し且つ太陽電池素子13の受光面側の表面を被覆する封止材層14とを有している。
屋根材11は、屋根葺きに使用される横葺き式屋根材ブロック(平方瓦等)と同様に、隣接する屋根材と連結するための周縁に沿って形成された棟側係合部15a及び軒側係合部15bを有している。太陽電池素子13は集電電極16a,16bと、接続端子17a,17bを備えている。さらに、屋根材11の屋根側(裏面)には、発熱シート12に通電するための接続コネクタを備えた発熱体用ケーブル18a及び発熱体用接続箱19aが設けられている。また、太陽電池素子13と接続する接続コネクタを備えた太陽電池素子用ケーブル18b及び太陽電池素子用接続箱19bが設けられている。
図3は、屋根材一体型太陽電池10の連結状態の一例を説明する概略図である。図3に示すように、本実施の形態では、屋根材一体型太陽電池10の屋根材11を、横葺き式屋根材ブロック(平方瓦等)と同様に、切妻型屋根100の棟及び軒と平行に(横向きに)敷設して、複数の太陽電池素子13が直列に結合した屋根一体型太陽電池20を構成している。この場合、屋根材一体型太陽電池10は、屋根材11の周縁に形成された棟側係合部15aと棟側に隣接する他の屋根材11の軒側係合部15bとを連結し、さらに、軒側係合部15bと軒側に隣接する他の屋根材11の棟側係合部15aとを連結している。
尚、横葺き式屋根材ブロック(平方瓦等)とは異なる実施の形態として、屋根材11を縦葺き式屋根材ブロックと同様に使用し、切妻型屋根100の棟及び軒と直交する(縦向きに)ように屋根に敷設することも可能である。
図4は、図2(a)に示す屋根材一体型太陽電池10のA−A’断面図である。尚、接続箱19a,19bや集電電極16a,16b等は省略している。図4を用いて、屋根材一体型太陽電池10の層構造を説明する。
図4に示すように、本実施の形態が適用される屋根材一体型太陽電池10は、金属鋼板からなる屋根材11上に、発熱シート12及び太陽電池素子13を積層した構造を有し、封止材層14により、屋根材11、発熱シート12及び太陽電池素子13が一体となるように封止されている。
発熱シート12は、2枚のEVA(エチレン−酢酸ビニル)シート121,122に上下から挟まれている。次に、EVAシート122上に、ポリエステル樹脂等からなるバックシート131が置かれ、さらに、バックシート131上に2枚のEVAシート132,133に上下から挟まれた太陽電池素子13が積層されている。
本実施の形態では、図4に示すように、封止材層14は、屋根材11と発熱シート12の下側のEVAシート121との間(屋根材側封止材層141)、発熱シート12の上側のEVAシート122と太陽電池素子13の下側のEVAシート132との間(中間封止材層142)、太陽電池素子13の上側のEVAシート133と受光面表面との間(受光面側封止材層143)に形成されている。尚、中間封止材層142を設けない場合もある。また、EVAシート121により絶縁性が確保される場合は、屋根材側封止材層141を設けない場合もある。
屋根材側封止材層141を設けることにより、屋根材側封止材層141を設けない場合と比較して、屋根材11と発熱シート12との絶縁性を向上させることができる。また、中間封止材層142を設けることにより、中間封止材層142を設けない場合と比較して、発熱シート12と太陽電池素子13との絶縁性を向上させることができる。受光面側封止材層143により、太陽電池素子13と外気との絶縁性が保たれている。このように、封止材層14は、屋根材11と発熱シート12及び太陽電池素子13の絶縁性を保つとともに、発熱シート12と太陽電池素子13とを屋根材11上に一体となるように封止し且つ太陽電池素子13の受光面側の表面を被覆している。
封止材層14により発熱シート12と太陽電池素子13とを屋根材11上に一体となるように封止した場合、屋根材表面から封止材層14の受光面側表面までの高さ(厚さ)は、本実施の形態では、10μm〜5mmの範囲で、適宜選択される。
次に、本実施の形態が適用される屋根材一体型太陽電池10の構成について説明する。
(屋根材11)
屋根材11としては、例えば金属板が挙げられる。具体的には、鉄、アルミニウム、銅、亜鉛、チタン、アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板であるガルバリウム鋼板等が採用される。熱伝導性に優れる点では、銅、アルミニウムまたはそれらの合金が好ましく、施工性、耐久性、価格等の面ではガルバリウム鋼板が適切である。
屋根材11の厚さは特に限定されず、本実施の形態では、0.3mm〜1mmの範囲で適宜選択される。また、屋根材11の幅は、本実施の形態では、200mm〜1000mmの範囲で適宜選択される。さらに、屋根材11の長さは、本実施の形態では、700mm〜5000mmの範囲で適宜選択される。
(発熱シート12)
本実施の形態で使用する発熱シート12は、所定の基板と、当該基板上に積層されたカーボンナノチューブ層を有する。
発熱シート12に使用する基板の材料は特に限定されず、一般に、フィルム、各種成形体等の材料として用いられる熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ゴム材料等から適宜選択される。具体的には、熱可塑性樹脂としては、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリメタクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリフェニレンエーテル(PPE)等が挙げられる。また、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂、スチレン−イソプレンースチレン(SIS)、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック熱可塑性樹脂(SEBS)等の熱可塑性エラストマーも用いられる。
熱硬化性樹脂としては、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、ユリア系樹脂、メラミン系樹脂等が挙げられる。ゴム材料としては、天然ゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、ポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、ポリクロロプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、エチレン−プロピレン−ジエンモノマーゴム(EPDM)、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム等が挙げられる。
本実施の形態では、基板としてポリエステル樹脂が好ましい。なかでもフィルム状に成形されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用いている。基板としてのPETフィルムの厚さは特に限定されず、通常、50μm以上、好ましくは、75μm以上である。但し、通常、厚さは、150μm以下、好ましくは、100μm以下である。
本実施の形態におけるカーボンナノチューブ層を構成するカーボンナノチューブ(CNT)は、炭素6員環構造を主構造とする黒鉛(グラファイト)シートが円筒状に閉じた構造を有するチューブ状の炭素多面体である。一般に平均繊維径0.1nm〜300nm、アスペクト比10〜1000の中空繊維状である。CNTは、流動触媒化学気相成長法(CCVD法)、化学気相成長法(CVD法)、レーザーアブレーション法、アーク放電法等によって製造することができる。
CNTには、1層の黒鉛シートが円筒状に閉じた構造を有する単層カーボンナノチューブと、黒鉛シートが何層も同心筒状に閉じた多層構造を有する多層カーボンナノチューブとが挙げられる。本実施の形態では、平均繊維径5nm〜200nm、特に平均繊維径10nm〜100nmの単層又は多層カーボンナノチューブが好ましい。
多層カーボンナノチューブとして商品化されているものは、例えば、マルチウォール、VGCFIII、VGCFIV、VGCF−H、VGCF−S(昭和電工株式会社製);Graphite Fibrils Grades BN(ハイペリオン・カタリシス・インターナショナル社製);MWCNT(日機装株式会社製);カルベール(GSIクレオス社製);MWNT−7(保土ヶ谷化学工業社製);さらに、本荘ケミカル株式会社製のカーボンナノチューブ、バイエル社製のCNT、等が挙げられる。
本実施の形態では、発熱シート12のカーボンナノチューブ層を形成する方法としては、例えば、予めカーボンナノチューブ(CNT)を所定の媒体中に分散させたカーボンナノチューブ分散配合液を、基板としてのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの表面に塗布またはスプレーし、その後、媒体を乾燥して形成する方法が挙げられる。
上記カーボンナノチューブ分散配合液を調製する際に使用する媒体としては、特に制限されず、例えば、水、アルコール系溶媒、ケトン系溶媒、エーテル系溶媒、芳香族系溶媒(トルエン等)、及びポリオール等が挙げられる。
アルコール系溶媒としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、第3級ブタノール、イソブタノール、ジアセトンアルコール等;ケトン系溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン等;エーテル系溶媒としては、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、環状エーテル等が例示される。上記の媒体は、単独で又は二種以上を混合して用いることができる。
カーボンナノチューブ(CNT)は、上記媒体100重量部に対して0.25重量部以上、好ましくは0.4重量部以上添加することが好ましい。
カーボンナノチューブ分散配合液を調製する場合、カーボンナノチューブ(CNT)の媒体中での分散に、超音波を使用することが好ましい。照射する超音波の周波数は特に制限されず、例えば、20kHz〜150kHzの範囲で選択される。超音波の照射回数は限定されず、1回〜複数回から選択される。また、例えば、20kHz〜40kHz程度の低周波数の超音波を照射する工程と、50kHz〜150kHz程度の高周波数の超音波を照射する工程とを組み合わせてもよい。
発熱シート12は、上述したように、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等の基板の表面にカーボンナノチューブ層を形成し、形成したカーボンナノチューブ層上に所定の電極(図示せず)を設けることにより、通電可能な導電性シートとして形成される。発熱シート12のカーボンナノチューブ層の厚さは特に限定されない。
また、発熱シート12の他の実施の形態としては、例えば、それぞれ基板上にカーボンナノチューブ層を形成した2枚の導電性シートを調製し、次いで、各導電性シートのカーボンナノチューブ層が対向するように、所定の電極を2枚の導電性シートで挟むことにより発熱シート12が形成される。
本実施の形態では、発熱シート12に通電すると、発熱シート12は高温に発熱することなく、積層されたカーボンナノチューブ層から遠赤外線が放射される。これにより、例えば、冬季には、放射された遠赤外線が太陽電池素子13の受光面側の積雪を融雪することができる。このような屋根材一体型太陽電池10は、融雪完了時には太陽光発電も可能になり、積雪地帯であっても太陽光発電の効率が高まる。
本実施の形態が適用される屋根材一体型太陽電池10から構成された屋根一体型太陽電池20(図1参照)は、積雪の無い通常の使用では、太陽光発電した電力が、分電設備である分電盤5にて建物2内の家電製品E等あるいは給電設備7へ供給される。一方、積雪時では、所定の切換スイッチ(図示せず)を操作してパワーコンディショナ4の機能を切り換え、給電設備7から屋根一体型太陽電池20へ給電する。これにより、発熱シート12に通電され、発熱シート12に積層されたカーボンナノチューブ層から放射された遠赤外線により、太陽電池素子13の受光面の積雪を融雪することができる。尚、発熱シート12への通電は、パワーコンディショナ4の機能を、切り換えを行うことなく、独立して外部電源から行うことも可能である。
また、図示しないが、パワーコンディショナ4の機能を切り換える場合は、例えば、所定の降雪センサを取り付け、水と温度により降雪を検知することにより作動させる。
(太陽電池素子13)
本実施の形態で使用する太陽電池素子13の構造は特に限定されず、例えば、アモルファスシリコン(a−Si)型太陽電池が挙げられる。一般に、アモルファスシリコン(a−Si)型太陽電池は、標準青板ガラス基板上にSiOとSnOの2層からなる透明電極、p/i/n(又はn/i/p)型のアモルファスシリコンからなる発電膜及びAlからなる裏面電極を順次積層した構成となっている。このようなa−Si型太陽電池を複数個備えた屋根材一体型太陽電池10は、互いに電気的に接続されている。
太陽電池素子13の厚さは、本実施の形態では、100μm〜220μmの範囲である。太陽電池素子13の幅と長さは、それぞれ100mm〜250mmの範囲で選択される。また、太陽電池素子13の形状は、通常、一辺が100mm〜250mmの範囲の四辺形である。
尚、バックシート131としては、例えば、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン、ポリスチレン、塩化ビニル、フェノール、ポリウレタン等からなる硬質の発泡剤からなる樹脂フォーム、ポリカーボネート樹脂等が使用できる。
また、アモルファスシリコン(a−Si)型太陽電池に採用される太陽電池セルのアモルファスシリコン層の積層数としては、前述した2層構造以外、1層、3層、4層以上も可能である。また、太陽電池セルとしてシリコン結晶層を採用することも可能である。シリコン結晶層としては、シリコン単結晶、シリコン多結晶のいずれをも適用可能である。 さらに、太陽電池セルには化合物半導体層を備えることも可能である。化合物半導体の組成としては、例えば、2元系ではGaAsやCdS等、3元系ではCuInSe等が挙げられる。
(封止材層14)
本実施の形態では、封止材層14は絶縁性フッ素系樹脂から構成されることが好ましい。フッ素系樹脂としては、例えば、フッ素化合物をモノマーとするホモポリマー、コポリマー、タ−ポリマー等が挙げられる。モノマーの具体例は、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、クロロトリフルオロエチレン、トリフルオロエチレン、ビニリデンフルオリド、ビニルフルオリド、ペルフルオロプロピルビニルエーテル、ペルフルオロメチルビニルエーテルまたはそれらの任意の組合せが挙げられる。
また、フッ素系樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ素化エチレンプロピレンコポリマー(FEP)、テトラフルオロエチレンとペルフルオロプロピルビニルエーテルのコポリマー(PFA)、テトラフルオロエチレンとペルフルオロメチルビニルエーテルのコポリマー(MFA)、エチレンとテトラフルオロエチレンのコポリマー(ETFE)、エチレンとクロロトリフルオロエチレンのコポリマー(ECTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリビニリデンフロライド(PVDF)、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンおよびビニリデンフロライドを含むターポリマー(THV)またはそれらの任意の配合物または任意のアロイが例示される。
これらの中でも、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、PFA、ポリビニリデンフロライド(PVDF)またはそれらの任意の組合せが好ましい。
(遠赤外線反射膜)
尚、本実施の形態が適用される屋根材一体型太陽電池10では、発熱シート12の裏側(屋根側)に遠赤外線反射膜を配置することが好ましい。遠赤外線反射膜を配置することにより、発熱シート12に積層したカーボンナノチューブ層から放射された遠赤外線が太陽電池素子13の受光面側に反射される。これにより、冬季の太陽電池素子13の受光面側の融雪が促進される。遠赤外線反射膜の材料は、遠赤外線を反射することができるものであれば特に限定されず、例えば、アルミニウム等の金属膜が挙げられる。
(屋根材一体型太陽電池10の製造方法)
本実施の形態が適用される屋根材一体型太陽電池10の製造方法としては、例えば、先ず、発熱シート12と太陽電池素子13とを、それぞれ所定の真空ラミネーターを用いて製造する。この場合、発熱シート12については、(封止材/EVAシート/発熱シート12/EVAシート/封止材)を積層し、これらを真空中にて加熱し、圧着封止する。また、太陽電池素子13については、(封止材/バックシート/EVAシート/太陽電池素子13/EVAシート/封止材)を積層し、これらを真空中にて加熱し、圧着封止する。次に、これらを、真空ラミネーターを用いて一体構造とする方法(2回ラミネート)を採用することが可能である。
また、図4に示した屋根材一体型太陽電池10の断面概略図において、屋根材側封止材層141と中間封止材層142を設けない場合は、例えば、屋根材11上に、2枚のEVAシートに挟まれた発熱シート12と、バックシート131と2枚のEVAシートに挟まれた太陽電池素子13および封止材層等を積層し、これらを真空中にて加熱し、圧着封止する一体成型加工(ラミネーション)が挙げられる。
一体成型加工の条件は、特に限定されないが、本実施の形態では、成型温度は、通常、120℃〜380℃の範囲で適宜選択される。また、成型時間は、通常、20分間〜90分間の範囲から適宜選択される。
本実施の形態が適用される屋根材一体型太陽電池10は、金属屋根材に用いられるガルバリウム鋼板等を発熱シート12及び太陽電池素子13の裏面補強材とし、且つ融雪機能を備えた金属屋根一体型の太陽電池である。このような構造を有することにより、通常の金属屋根と同様な施工方法により、屋根一体型太陽電池20を施工することができる。このため、屋根自体が備える融雪機能により、太陽電池素子13の受光面に積雪がある場合でも、効率良く融雪することができる。また、屋根材一体型太陽電池10自体が金属屋根材の一部となり、発熱シート12及び太陽電池素子13が搭載されていない通常の金属屋根部分とも調和する。
本実施の形態が適用される屋根材一体型太陽電池10は、受光面側の保護材としてガラスに代えてフッ素系樹脂を保護材としたことにより、軽量でフレキシブルな太陽電池が得られる。
尚、本実施の形態が適用される屋根材一体型太陽電池10は、太陽光の照射量が少ない北側の屋根に敷設する場合は、太陽電池素子13を取り外し、屋根材11と発熱シート12を封止材層14により封止して一体化したものが使用される。
2…建物、3…接続箱、4…パワーコンディショナ、5…分電盤、6a…売電メータ、6b…買電メータ、7…給電設備、10…屋根材一体型太陽電池、11…屋根材、12…発熱シート、13…太陽電池素子、14…封止材層、15a…棟側係合部、15b…軒側係合部、16a,16b…集電電極、17a,17b…接続端子、18a…発熱体用ケーブル、18b…太陽電池素子用ケーブル、19a…発熱体用接続箱、19b…太陽電池素子用接続箱、20…屋根一体型太陽電池、100…切妻型屋根、121,122,132,133…EVAシート、131…バックシート、141…屋根材側封止材層、142…中間封止材層、143…受光面側封止材層

Claims (5)

  1. 金属鋼板からなる屋根材と、
    前記屋根材上に積層された発熱シートと、
    前記発熱シート上に積層された太陽電池素子と、
    前記発熱シート及び前記太陽電池素子を前記屋根材上に一体となるように封止する封止材層と、
    を有することを特徴とする屋根材一体型太陽電池。
  2. 前記発熱シートは、カーボンナノチューブ層を有し、当該カーボンナノチューブ層に通電することにより発熱することを特徴とする請求項1に記載の屋根材一体型太陽電池。
  3. 前記発熱シートの前記カーボンナノチューブ層は、予めカーボンナノチューブを分散させたカーボンナノチューブ分散配合液を、所定の基板の表面に塗布またはスプレーして形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の屋根材一体型太陽電池。
  4. 前記封止材層は、フッ素系樹脂から構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の屋根材一体型太陽電池。
  5. 金属鋼板からなる屋根材上に積層した発熱シートと太陽電池素子とを封止材層により一体化した屋根材一体型太陽電池を備え、
    前記屋根材は、その周縁に形成された係合部を介して隣接する屋根材一体型太陽電池と連結して建造物の屋根に敷設されている
    ことを特徴とする屋根一体型太陽電池。
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