JP2020128738A - オイルフィルタ - Google Patents
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Abstract
【課題】液状ガスケットを使用することなく内部油漏れを防止できるオイルフィルタを提供する。【解決手段】本オイルフィルタ1は、ケーシング2、フィルタエレメント3、エンドプレート4及びクロージャプレート5と、を有し、内燃機関の取付け部8に取り付けられる。そして、クロージャプレートは、接合部21よりケーシングの径方向の内側に延びる屈曲状の延在部23を備え、延在部は、取付け部に当接する第1当接部31と、エンドプレートに対向して配置されるとともに、エンドプレートに全周にわたり当接し得る環状の第2当接部32と、を備え、第1当接部が取付け部に当接することで延在部が変形されて、第2当接部がエンドプレートに押し当てられる。【選択図】図4
Description
本発明は、オイルフィルタに関し、さらに詳しくは、内燃機関の取付け部に取り付けられるオイルフィルタに関する。
従来のオイルフィルタとして、内燃機関の取付け部に取り付けられるものが一般に知られている(例えば、特許文献1〜5等参照)。この種のオイルフィルタ101は、例えば、図8に示すように、底部が開口した円筒状のケーシング102と、ケーシング102内に配置されたフィルタエレメント103と、ケーシング102の底部開口を閉塞するとともに、オイルの流入口106と流出口107を備えたエンドプレート104と、エンドプレート104の下面に接合されるとともに、ケーシング102の開口端の周縁に巻締めされるクロージャプレート105と、を備えている。
ここで、上記オイルフィルタ101では、例えば、図9に示すように、エンドプレート104とクロージャプレート105との接合は、両者を複数個所でプロジェクション溶接127するとともに、両者の間に液状ガスケット110を塗布することで行われている。この液状ガスケット110は、エンドプレート104とクロージャプレート105との間の隙間(具体的に、複数の溶接部127の間の隙間)を封止する。これにより、ケーシング102内のオイルが各プレート104、105の隙間を通って流入口106の上流側に漏れてしまう内部油漏れ(「ドレンバック」とも称される。)が防止される。
しかし、上記従来のオイルフィルタ101では、液状ガスケット110を採用しているので、材料費や塗布加工費が必要であり、高コストとなる。さらに、液状ガスケット110の塗布量が多いと、例えば、図9中に仮想線で示すように、ケーシング102の径方向の内側に液状ガスケット110がはみ出して内燃機関側へ流出してしまう恐れがある。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、液状ガスケットを使用することなく内部油漏れを防止できるオイルフィルタを提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、底部が開口した円筒状のケーシングと、前記ケーシング内に配置されたフィルタエレメントと、前記ケーシングの底部開口を閉塞するとともに、オイルの流入口と流出口を備えたエンドプレートと、前記エンドプレートの下面に接合される接合部と前記ケーシングの開口端の周縁に巻締めされる巻締め部とを備えたクロージャプレートと、を有し、内燃機関の取付け部に取り付けられるオイルフィルタであって、前記クロージャプレートは、前記接合部より前記ケーシングの径方向の内側に延びる屈曲状の延在部を備え、前記延在部は、前記取付け部に当接する第1当接部と、前記エンドプレートに対向して配置されるとともに、前記エンドプレートに全周にわたり当接し得る環状の第2当接部と、を備え、前記第1当接部が前記取付け部に当接することで前記延在部が変形されて、前記第2当接部が前記エンドプレートに押し当てられることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1当接部は、前記取付け部に全周にわたり当接するように環状に形成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記第1当接部は、その先端が前記巻締め部よりも前記ケーシングの軸方向の外側に位置するように配置されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発明において、前記第2当接部は、前記延在部の内周端側に設けられていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の発明において、前記延在部は、前記ケーシングの軸方向に沿う断面がV字状又はU字状に形成されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1当接部は、前記取付け部に全周にわたり当接するように環状に形成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記第1当接部は、その先端が前記巻締め部よりも前記ケーシングの軸方向の外側に位置するように配置されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発明において、前記第2当接部は、前記延在部の内周端側に設けられていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の発明において、前記延在部は、前記ケーシングの軸方向に沿う断面がV字状又はU字状に形成されていることを要旨とする。
本発明のオイルフィルタによると、クロージャプレートは、接合部よりケーシングの径方向の内側に延びる屈曲状の延在部を備え、延在部は、取付け部に当接する第1当接部と、エンドプレートに対向して配置されるとともに、エンドプレートに全周にわたり当接し得る環状の第2当接部と、を備え、第1当接部が取付け部に当接することで延在部が変形されて、第2当接部がエンドプレートに押し当てられてる。これにより、オイルフィルタを取付け部に取り付けた状態で、第2当接部とエンドプレートの間にメタルタッチ構造が構成されて両者の隙間が封止される。よって、ケーシング内のオイルが流入口の上流側に漏れてしまう内部油漏れが防止される。さらに、従来の液状ガスケットを廃止できるため、コスト低減を図り得るとともに、異物の内燃機関側への流出を防ぐことができ品質向上を図ることができる。
また、前記第1当接部が、前記取付け部に全周にわたり当接するように環状に形成されている場合は、延在部が全周にわたり均等に変形するため、第2当接部がエンドプレートに効果的に押し当てられる。
また、前記第1当接部が、その先端が前記巻締め部よりも前記ケーシングの軸方向の外側に位置するように配置されている場合は、オイルフィルタを取付け部に取り付けるときに、平坦な取付面に対して巻締め部が当接又は近接する前に第1当接部を当接させることができる。
また、前記第2当接部が、前記延在部の内周端側に設けられている場合は、延在部が円滑に変形することで、第2当接部がエンドプレートに効果的に押し当てられる。
さらに、前記延在部が、前記ケーシングの軸方向に沿う断面がV字状又はU字状に形成されている場合は、延在部が円滑に変形することで、第2当接部がエンドプレートに効果的に押し当てられる。
また、前記第1当接部が、前記取付け部に全周にわたり当接するように環状に形成されている場合は、延在部が全周にわたり均等に変形するため、第2当接部がエンドプレートに効果的に押し当てられる。
また、前記第1当接部が、その先端が前記巻締め部よりも前記ケーシングの軸方向の外側に位置するように配置されている場合は、オイルフィルタを取付け部に取り付けるときに、平坦な取付面に対して巻締め部が当接又は近接する前に第1当接部を当接させることができる。
また、前記第2当接部が、前記延在部の内周端側に設けられている場合は、延在部が円滑に変形することで、第2当接部がエンドプレートに効果的に押し当てられる。
さらに、前記延在部が、前記ケーシングの軸方向に沿う断面がV字状又はU字状に形成されている場合は、延在部が円滑に変形することで、第2当接部がエンドプレートに効果的に押し当てられる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例に係るオイルフィルタの縦断面図である。
図1のII矢視部の拡大図である。
図2のIII矢視図である。
上記オイルフィルタの作用説明図(内燃機関に取り付けた状態を示す。)である。
他の形態に係るオイルフィルタを説明するための説明図であり、(a)は内燃機関に取り付ける前の状態を示し、(b)内燃機関に取り付けた状態を示す。
更なる他の形態に係るオイルフィルタを説明するための説明図であり、(a)は内燃機関に取り付ける前の状態を示し、(b)内燃機関に取り付けた状態を示す。
他の形態に係るオイルフィルタを説明するための説明図であり、(a)は内燃機関に取り付ける前の状態を示し、(b)内燃機関に取り付けた状態を示す。
従来のオイルフィルタの縦断面図である。
図8のIX矢視部の拡大図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
<オイルフィルタ>
本実施形態に係るオイルフィルタは、例えば、図1に示すように、底部が開口した円筒状のケーシング(2)と、ケーシング内に配置されたフィルタエレメント(3)と、ケーシングの底部開口を閉塞するとともに、オイルの流入口(6)と流出口(7)を備えたエンドプレート(4)と、エンドプレートの下面に接合される接合部(21)とケーシングの開口端の周縁に巻締めされる巻締め部(22)とを備えたクロージャプレート(5)と、を有し、内燃機関の取付け部(8)に取り付けられるオイルフィルタ(1)である。そして、例えば、図2〜図4に示すように、クロージャプレート(5)は、接合部(21)よりケーシング(2)の径方向の内側に延びる屈曲状の延在部(23)を備え、延在部(23)は、取付け部(8)に当接する第1当接部(31)と、エンドプレート(4)に対向して配置されるとともに、エンドプレート(4)に全周にわたり当接し得る環状の第2当接部(32)と、を備え、第1当接部(31)が取付け部(8)に当接することで延在部(23)が変形されて、第2当接部(32)がエンドプレート(4)に押し当てられる。
本実施形態に係るオイルフィルタは、例えば、図1に示すように、底部が開口した円筒状のケーシング(2)と、ケーシング内に配置されたフィルタエレメント(3)と、ケーシングの底部開口を閉塞するとともに、オイルの流入口(6)と流出口(7)を備えたエンドプレート(4)と、エンドプレートの下面に接合される接合部(21)とケーシングの開口端の周縁に巻締めされる巻締め部(22)とを備えたクロージャプレート(5)と、を有し、内燃機関の取付け部(8)に取り付けられるオイルフィルタ(1)である。そして、例えば、図2〜図4に示すように、クロージャプレート(5)は、接合部(21)よりケーシング(2)の径方向の内側に延びる屈曲状の延在部(23)を備え、延在部(23)は、取付け部(8)に当接する第1当接部(31)と、エンドプレート(4)に対向して配置されるとともに、エンドプレート(4)に全周にわたり当接し得る環状の第2当接部(32)と、を備え、第1当接部(31)が取付け部(8)に当接することで延在部(23)が変形されて、第2当接部(32)がエンドプレート(4)に押し当てられる。
本実施形態に係るオイルフィルタとしては、例えば、図2及び図3に示すように、上記第1当接部(31)は、取付け部(8)に全周にわたり当接するように環状に形成されている形態が挙げられる。
本実施形態に係るオイルフィルタとしては、例えば、図2に示すように、上記第1当接部(31)は、その先端が巻締め部(22)よりもケーシング(2)の軸方向の外側に位置するように配置されている形態が挙げられる。
本実施形態に係るオイルフィルタとしては、例えば、図2に示すように、上記第2当接部(32)は、延在部(23)の内周端側に設けられている形態が挙げられる。
本実施形態に係るオイルフィルタとしては、例えば、図2に示すように、上記延在部(23)は、ケーシング(2)の軸方向に沿う断面がV字状又はU字状に形成されている形態が挙げられる。
本実施形態に係るオイルフィルタとしては、例えば、図2及び図3に示すように、上記エンドプレート(4)と接合部(21)とは、ケーシング(2)の軸回りの円周方向に沿って複数配置される溶接部(27)により接合されている形態が挙げられる。
なお、上記延在部(23)の形状、大きさ等は、第1当接部(31)が取付け部(8)に当接することで変形し得る限り、特に問わない。また、上記第1当接部(31)の形状、大きさ、配置場所等は特に問わない。さらに、上記第2当接部(32)の形状、大きさ、配置場所等は特に問わない。
<オイルフィルタの取付構造>
本実施形態に係るオイルフィルタの取付構造は、例えば、図4に示すように、内燃機関の取付け部(8)に対する上述の実施形態に係るオイルフィルタ(1)の取付構造であって、第1当接部(31)が取付け部(8)に当接しているとともに、その当接による延在部(23)の変形により第2当接部(32)がエンドプレート(4)に押し当てられている。
本実施形態に係るオイルフィルタの取付構造は、例えば、図4に示すように、内燃機関の取付け部(8)に対する上述の実施形態に係るオイルフィルタ(1)の取付構造であって、第1当接部(31)が取付け部(8)に当接しているとともに、その当接による延在部(23)の変形により第2当接部(32)がエンドプレート(4)に押し当てられている。
なお、上記実施形態で記載した各構成の括弧内の符号は、後述する実施例に記載の具体的構成との対応関係を示すものである。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。
なお、本実施例では、本発明に係る「オイルフィルタ」として、内燃機関の取付け部8に取り付けられ、フィルタエレメント3の交換時にケーシング2を含め全体が交換されるスピンオン型のオイルフィルタ1を例示する(図1参照)。
なお、本実施例では、本発明に係る「オイルフィルタ」として、内燃機関の取付け部8に取り付けられ、フィルタエレメント3の交換時にケーシング2を含め全体が交換されるスピンオン型のオイルフィルタ1を例示する(図1参照)。
上記取付け部8には、オイルフィルタ1が取り付けられる平坦な取付面(座面)8aが形成されている。この取付け部8には、後述のエンドプレート4のネジ18と螺合するユニオンボルト9が突設されている。
(1)オイルフィルタの構成
本実施例に係るオイルフィルタ1は、図1に示すように、ケーシング2、フィルタエレメント3、エンドプレート4(「リィンフォースプレート」とも称される。)及びクロージャプレート5を備えている。これらケーシング2及び各プレート4、5は、金属製である。
本実施例に係るオイルフィルタ1は、図1に示すように、ケーシング2、フィルタエレメント3、エンドプレート4(「リィンフォースプレート」とも称される。)及びクロージャプレート5を備えている。これらケーシング2及び各プレート4、5は、金属製である。
上記ケーシング2は、底部が開口した円筒状に形成されている。このケーシング2の内部空間Sは、フィルタエレメント3により上流空間Saと下流空間Sbとに仕切られている。このケーシング2内の天井部には、フィルタエレメント3の目詰まり時等において上流空間Saと下流空間Sbの圧力差が所定値以上となったときに両空間Sa、Sbを連通するリリーフ弁11が設けられている。
上記フィルタエレメント3は、ケーシング2内に配置されている。このフィルタエレメント3は、ひだ折り筒状のろ材13と、ろ材13の内周側を支持し且つ複数の流通孔14aが形成されたプロテクタ14と、を備えている。このろ材13の軸端面のそれぞれには、シール部15が設けられている。一方のシール部15がリリーフ弁11を構成する支持体11aに圧接し、他方のシール部15が後述のチェックバルブ19に圧接することで、フィルタエレメント3がケーシング2内に支持される。
なお、上記ろ材13は、不織布、織布、紙等により形成されている。また、本実施例では、ひだ折り筒状のろ材13を例示したが、これに限定されず、例えば、発泡体や成形体により形成されるろ材としてもよい。
上記エンドプレート4は、ケーシング2の底部開口を閉塞する円盤状に形成されている。このエンドプレート4は、オイルの流入口6と流出口7を備えている。また、エンドプレート4には、その中央側に上方に突出する筒状の突起17が設けられている。この突起17の内周側には、ユニオンボルト9と螺合するネジ18が形成されている。また、突起17の内側は、流出口7を構成している。また、エンドプレート4の流出口7の外周側には、円周方向に沿って流入口6が複数形成されている。さらに、突起17の外周側には、上流空間Saから流入口6へ向かうオイルの流れを規制するチェックバルブ19が装着されている。
上記クロージャプレート5は、図2に示すように、エンドプレート4の下面(底面)に接合される接合部21と、ケーシング2の開口端の周縁に巻締めされる巻締め部22と、接合部21よりケーシング2の径方向の内側に延びる屈曲状の延在部23と、を備えている。このクロージャプレート5(具体的に、接合部21、巻締め部22及び延在部23で囲まれる凹部)には、取付け部8との間を封止する環状のガスケット25が保持されている。
なお、図2中のケーシング2の径方向の領域R1、R2、R3において、領域R1に巻締め部22が配置され、領域R2に接合部21が配置され、領域R3に延在部23が配置されている。
上記接合部21は、平坦な円環状に形成されている。この接合部21とエンドプレート4とは、ケーシング2の軸C回りの円周方向に沿って複数配置される溶接部27(具体的に、プロジェクション溶接部27)により接合されている(図3参照)。この接合部21の外周端側には、巻締め部22が接続されている。この巻締め部22は、その先端が接合部21よりもケーシング2の軸方向の外側に位置するように配置されている。
上記延在部23は、その外周端側が接合部21に接続されている。この延在部23は、ケーシング2の軸方向に沿う断面がV字状に形成されている。また、延在部23は、取付け部8に全周にわたり当接可能な円環状の第1当接部31と、エンドプレート4に全周にわたり当接可能な円環状の第2当接部32と、を備えている(図3参照)。この第2当接部32は、エンドプレート4の下面に対して隙間a(例えば、0.1〜0.5mm)をもって対向して配置されている。これにより、エンドプレート4とクロージャプレート5との間に適当な溶接部27が形成される。
上記第1当接部31は、延在部23のうちでエンドプレート4からケーシング2の軸方向に最も離れた部位に設けられている。この第1当接部31は、その先端が巻締め部22よりもケーシング2の軸方向の外側に位置するように配置されている。すなわち、第1当接部31は、その先端が巻締め部22よりもエンドプレート4からケーシング2の軸方向に遠く離れて位置するように配置されている。
上記第2当接部32は、延在部23のうちで、接合部21に接続される部位(すなわち、接合部21の外周端側)を除き、エンドプレート4に対してケーシング2の軸方向に最も近い部位に設けられている。具体的に、第2当接部32は、延在部23の内周端側に設けられている。
(2)オイルフィルタの作用
次に、上記構成のオイルフィルタ1の作用について説明する。エンドプレート4のネジ18を内燃機関のユニオンボルト9に螺合することで、オイルフィルタ1が取付け部8に取り付けられる。このとき、図4に示すように、第1当接部31が全周にわたり取付け部8の取付面8aに当接することで延在部23が弾性変形されて、第2当接部32が全周にわたりエンドプレート4の下面に押し当てられる。その結果、第2当接部32とエンドプレート4の間にメタルタッチ構造10が構成されて両者の隙間が封止される。そのため、ケーシング2内のオイルは、図4中に破線で示すように、エンドプレート4とクロージャプレート5の接合部21との間の隙間(具体的に、複数の溶接部27の間の隙間)を流れることとなるが、メタルタッチ構造10により流入口6の上流側へ漏れること(「ドレンバック」とも称される。)が防止される。
次に、上記構成のオイルフィルタ1の作用について説明する。エンドプレート4のネジ18を内燃機関のユニオンボルト9に螺合することで、オイルフィルタ1が取付け部8に取り付けられる。このとき、図4に示すように、第1当接部31が全周にわたり取付け部8の取付面8aに当接することで延在部23が弾性変形されて、第2当接部32が全周にわたりエンドプレート4の下面に押し当てられる。その結果、第2当接部32とエンドプレート4の間にメタルタッチ構造10が構成されて両者の隙間が封止される。そのため、ケーシング2内のオイルは、図4中に破線で示すように、エンドプレート4とクロージャプレート5の接合部21との間の隙間(具体的に、複数の溶接部27の間の隙間)を流れることとなるが、メタルタッチ構造10により流入口6の上流側へ漏れること(「ドレンバック」とも称される。)が防止される。
なお、上記オイルフィルタ1によると、内燃機関の稼働時に、図1中に仮想線矢印で示すように、オイルは、流入口6からチェックバルブ19を押し上げて上流空間Saに流入する。その流入オイルは、ろ材13を通過して塵埃などの異物がろ過されてから、プロテクタ14の流通穴14aを通って下流空間Sbに至り、流出口7を通って内燃機関の潤滑経路に戻される。一方、内燃機関の停止時には、チェックバルブ19により、ケーシング2内のオイルが流入口6を介して内燃機関側に流れることが規制される。
(3)実施例の効果
本実施例のオイルフィルタ1によると、クロージャプレート5は、接合部21よりケーシング2の径方向の内側に延びる屈曲状の延在部23を備え、延在部23は、取付け部8に当接する第1当接部31と、エンドプレート4に対向して配置されるとともに、エンドプレート4に全周にわたり当接し得る環状の第2当接部32と、を備え、第1当接部31が取付け部8に当接することで延在部23が変形されて、第2当接部32がエンドプレート4に押し当てられてる。これにより、オイルフィルタ1を取付け部8に取り付けた状態で、第2当接部32とエンドプレート4の間にメタルタッチ構造10が構成されて両者の隙間が封止される。よって、ケーシング2内のオイルが流入口6の上流側に漏れてしまう内部油漏れが防止される。さらに、従来の液状ガスケットを廃止できるため、コスト低減を図り得るとともに、異物の内燃機関側への流出を防ぐことができ品質向上を図ることができる。
本実施例のオイルフィルタ1によると、クロージャプレート5は、接合部21よりケーシング2の径方向の内側に延びる屈曲状の延在部23を備え、延在部23は、取付け部8に当接する第1当接部31と、エンドプレート4に対向して配置されるとともに、エンドプレート4に全周にわたり当接し得る環状の第2当接部32と、を備え、第1当接部31が取付け部8に当接することで延在部23が変形されて、第2当接部32がエンドプレート4に押し当てられてる。これにより、オイルフィルタ1を取付け部8に取り付けた状態で、第2当接部32とエンドプレート4の間にメタルタッチ構造10が構成されて両者の隙間が封止される。よって、ケーシング2内のオイルが流入口6の上流側に漏れてしまう内部油漏れが防止される。さらに、従来の液状ガスケットを廃止できるため、コスト低減を図り得るとともに、異物の内燃機関側への流出を防ぐことができ品質向上を図ることができる。
また、本実施例では、第1当接部31は、取付け部8に全周にわたり当接するように環状に形成されている。これにより、延在部23が全周にわたり均等に変形するため、第2当接部32がエンドプレート4に効果的に押し当てられる。
また、本実施例では、第1当接部31は、その先端が巻締め部22よりもケーシング2の軸方向の外側に位置するように配置されている。これにより、オイルフィルタ1を取付け部8に取り付けるときに、平坦な取付面8aに対して巻締め部22が当接又は近接する前に第1当接部31を当接させることができる。
また、本実施例では、第2当接部32は、延在部23の内周端側に設けられている。これにより、延在部23が円滑に変形することで、第2当接部32がエンドプレート4に効果的に押し当てられる。
さらに、本実施例では、延在部23は、ケーシング2の軸方向に沿う断面がV字状に形成されている。これにより、延在部23が円滑に変形することで、第2当接部32がエンドプレート4に効果的に押し当てられる。
さらに、本実施例では、エンドプレート4と接合部21とは、ケーシング2の軸C回りの円周方向に沿って複数配置される溶接部27により接合されている。これにより、ケーシング2内のオイルは、複数の溶接部27の間の隙間を流れることとなるが、メタルタッチ構造10により流入口6の上流側にオイルが漏れてしまうことが防止される。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例では、環状の第1当接部31を全周にわたり取付け部8に当接させる形態を例示したが、これに限定されず、例えば、図5に示すように、延在部23に円周方向に沿って複数の突起状の第1当接部31を設け、複数の突起状の第1当接部31を取付け部8に当接させる形態としてもよい。
また、上記実施例では、延在部23が弾性変形されて第2当接部32がエンドプレートに押し当てられる形態を例示したが、これに限定されず、例えば、延在部23が塑性変形されて第2当接部32がエンドプレートに押し当てられる形態としてもよい。
また、上記実施例では、断面V字状の延在部23を例示したが、これに限定されず、例えば、断面U字状の延在部23としてもよい。さらに、例えば、図6に示すように、断面N字状の延在部23としてもよい。この場合、例えば、延在部23の内周端側に第1当接部31を設け、延在部23において第1当接部31よりもケーシング2の径方向の外側に第2当接部32を設けることができる。
また、上記実施例では、巻締め部22よりもケーシング2の軸方向の外側に第1当接部31を配置する形態を例示したが、これに限定されず、例えば、図7に示すように、巻締め部22よりもケーシング2の軸方向の内側に第1当接部31を配置する形態としてもよい。この場合、例えば、取付け部8の取付面8aに巻締め部22を収容する段差又は溝を形成できる。
また、上記実施例では、エンドプレート4に対して溶接により接合されるクロージャプレート5を例示したが、これに限定されず、例えば、エンドプレート4に対してカシメ結合により接合されるクロージャプレート5としてもよい。
さらに、上記実施例では、スピンオン型のオイルフィルタ1を例示したが、これに限定されず、例えば、フィルタエレメント3の交換時にケーシング2等を交換せずに再使用するタイプのオイルフィルタとしてもよい。
さらに、上記実施例において、オイルフィルタ1の内燃機関に対する取付姿勢は適宜選択される。この取付姿勢としては、例えば、ケーシング2の底部開口が下向き、上向き、斜め向き又は横向きとなる形態が挙げられる。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
本発明は、乗用車、鉄道車両、産業車両、航空機などの乗り物で使用されるエンジンオイルを濾過するオイルフィルタとして好適に利用される。
1;オイルフィルタ、2;ケーシング、3;フィルタエレメント、4;エンドプレート、5;クロージャプレート、6;流入口、7;流出口、8;取付け部、21;接合部、22;巻締め部、23;延在部、31;第1当接部、32;第2当接部、C;ケーシングの軸心。
Claims (5)
- 底部が開口した円筒状のケーシングと、前記ケーシング内に配置されたフィルタエレメントと、前記ケーシングの底部開口を閉塞するとともに、オイルの流入口と流出口を備えたエンドプレートと、前記エンドプレートの下面に接合される接合部と前記ケーシングの開口端の周縁に巻締めされる巻締め部とを備えたクロージャプレートと、を有し、内燃機関の取付け部に取り付けられるオイルフィルタであって、
前記クロージャプレートは、前記接合部より前記ケーシングの径方向の内側に延びる屈曲状の延在部を備え、
前記延在部は、前記取付け部に当接する第1当接部と、前記エンドプレートに対向して配置されるとともに、前記エンドプレートに全周にわたり当接し得る環状の第2当接部と、を備え、
前記第1当接部が前記取付け部に当接することで前記延在部が変形されて、前記第2当接部が前記エンドプレートに押し当てられることを特徴とするオイルフィルタ。 - 前記第1当接部は、前記取付け部に全周にわたり当接するように環状に形成されている請求項1に記載のオイルフィルタ。
- 前記第1当接部は、その先端が前記巻締め部よりも前記ケーシングの軸方向の外側に位置するように配置されている請求項1又は2に記載のオイルフィルタ。
- 前記第2当接部は、前記延在部の内周端側に設けられている請求項1乃至3のいずれか一項に記載のオイルフィルタ。
- 前記延在部は、前記ケーシングの軸方向に沿う断面がV字状又はU字状に形成されている請求項1乃至4のいずれか一項に記載のオイルフィルタ。
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