JP2020128358A - 感光性染毛料 - Google Patents
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Abstract
【課題】毛髪を手早く、均一に効率よく染色でき、髪型や髪質を選ばない使用感のよいサラっとした仕上がりを与える感光性染毛料の提供。【解決手段】硫酸銀、乳酸銀のいずれか、または前記の二種であり、それらが0.1%から1.2%、及び水が90.0%以上、デシルグルコシド、ラウリルグルコシドのいずれか、または前記の二種であり、それらが0.1%から8.8%含有していることを特徴とする感光性染毛料。【効果】地肌や毛髪を傷めることなく、使用感の良い、髪質や髪形を選ばない、さらっとした仕上がりを与え、色ムラのない、均一に効率よく染色することができる。銀イオンが水溶液中に安定して溶解しており、長期間保管することができる。特に銀塩として硫酸銀を使用した本発明の感光性染毛料は、低温下、高温下においても保存安定性に優れている。【選択図】図1
Description
本発明は、光照射によって発色する感光性染毛料を用いた染毛方法に関する。さらに詳 しくは、本発明は、銀塩を含む感光性染毛料を用い、地肌や毛髪を傷めることなく、使用感の良い、髪質や髪形を選ばない、さらっとした仕上がりを与え、色ムラのない、均一に効率よく染色することができる染毛方法に関する。
感光性染毛料は、銀イオンが光によって還元され、析出した銀の微粒子が毛髪表面上に吸着されることにより発色する。感光性染毛料は、一般的な化粧料であるクリームが主流となっている。
感光性染毛料は、銀イオンが光還元して生じる銀微粒子により発色する。感光性染毛料は、銀イオンとなっている銀塩水溶液が必須である。水に容易に溶ける化粧品として汎用できる銀塩としては、硫酸銀、乳酸銀、クエン酸銀がある。
感光性染毛料は、感光性染毛料を塗布した髪を光に暴露して、銀イオンを光還元反応で銀粒子とする必要がある。光暴露時間を短く、また均一に効率よく染色するには、銀イオンの濃度を高くする。染色力は、銀イオンの濃度に比例し、銀イオンの濃度が高いと染色力が上がる。そのため、できるだけ高濃度に銀塩を溶解すること、また銀イオンが毛髪に吸着しやすい剤型にする必要がある。硫酸銀、乳酸銀、クエン酸銀は難溶性であり水に高濃度で溶解させるには、剤型中に水を多く含んでいることが大変重要である。 銀イオンを含む感光性染毛料は、化粧料であるクリームが主流となっている。それは、毛髪が染色されるまで一定時間毛髪に均一に塗布できるには,クリームが使い勝手がよい。銀イオンは、PH2から3の酸性下で安定であり、この条件を満たす剤型はクリームが適している。 銀イオンは、上記PH下で安定であるが、他の物質との反応性が大変高い。そのため、クリームを構成する基剤と反応して金属銀や難溶性の銀化合物に変化し、クリームが黒色に変色してしまうことがある。銀イオンが金属銀や難溶性の銀化合物に変化されると、クリーム中の銀イオン濃度が減少するため染色性が低下する。 そのため、クリーム剤型を構成する基剤をかなり選択する必要がある。一般的なクリームは、乳化安定性を考慮し、PHは中性領域に調整される。しかし銀イオンは、前述した通り安定領域は、PH2から3の酸性領域であり、一般的なクリームの中性領域では、銀イオンを配合したクリームでは、安定性に大きな欠点を生じるため、銀イオンの安定はPH2から3の領域でクリームを調整する必要がある。クリームをPH2から3の領域で安定させる場合、酸性下で発生するクリーム基剤の加水分解を防止するため、高級アルコールや高分子の界面活性剤、高分子のゲル化剤など加水分解しにくい成分を高配合しなければならない。これら成分を高配合したクリームを毛髪に塗布すると髪質や髪形よる使用感やセット力の調整が困難になり、サラっとした仕上がりにすることは難しい。また、クリームを構成する前述した高級アルコールや高分子の界面活性剤などの油剤成分は、ほとんど水に溶解しない。銀イオンは、水溶性であり水溶液中の銀イオンが毛髪に吸着して光による還元反応で金属銀に変化して毛髪を染色する。よってクリームを構成する水に溶解しない油剤成分は、毛髪の銀イオンの吸着を妨げている可能性がある。そのため、銀イオンを含むクリームは、一定時間以上毛髪に塗布しないと毛髪に銀イオンが吸着しないため、毛髪が染色するまで時間がかかったと思われる。
本発明は、毛髪を手早く、均一に効率よく染色でき、髪型や髪質を選ばない使用感のよいサラっとした仕上がりを与える感光性染毛料に関する。
1.硫酸銀、乳酸銀のいずれか、または前記の二種であり、それらが0.1%から1.2%、及び水が90.0%以上、デシルグルコシド、ラウリルグルコシドのいずれか、または前記の二種であり、それらが0.1%から8.8%含有していることを特徴とする感光性染毛料。
本発明の感光性染毛料は、銀イオンが水溶液中に安定して溶解しており、長期間保管することができる。特に銀塩として硫酸銀を使用した本発明の感光性染毛料は、低温下、高温下においても保存安定性に優れている。
本発明の感光性染毛料は、従来の感光性染毛料と比較して、銀塩の濃度を広い範囲で制御することができ、銀塩の濃度により、髪に適用する時間、光暴露時間を調整することができる。銀塩濃度が高い感光性染毛料は、髪に適用する時間、光暴露時間を短くすることができ、使用者への負担が小さく、簡便に使用することができる。銀塩濃度が低い感光性染毛料は、繰り返し使用することで、髪の色調を徐々に濃くすることができ、染毛による印象の変化を抑えることができる。
本発明の感光性染毛料は、従来の感光性染毛料と比較して、銀塩の濃度を広い範囲で制御することができ、銀塩の濃度により、髪に適用する時間、光暴露時間を調整することができる。銀塩濃度が高い感光性染毛料は、髪に適用する時間、光暴露時間を短くすることができ、使用者への負担が小さく、簡便に使用することができる。銀塩濃度が低い感光性染毛料は、繰り返し使用することで、髪の色調を徐々に濃くすることができ、染毛による印象の変化を抑えることができる。
本発明の感光性染毛料は、髪に適用したまま、または髪に適用して洗髪した後に、日常生活を送りながら太陽光や照明機器からの光を浴びるだけで染毛することができる。そのため、本発明の感光性染毛料は、ヘアスプレー等として、特別な行為をすることなく毎日使用することができる。本発明の感光性染毛料を、毎日、または、数日おき程度に使用することにより、新しく生えた部分も徐々に染毛することができるため、自然な黒髪を維持することができる。
本発明の感光性染毛料は、銀塩とデシルグルコシド、ラウリルグルコシドのいずれかが溶解している水溶液を含有する。
銀塩そのものは、難溶性または不溶性であり、水への溶解性が低く、反応性が高いため不安定である。水に溶解している銀塩は、界面活性能を有する非イオン性、陰イオン性、陽イオン性の有機又は無機物質と容易に反応し不溶性の沈殿を生じるが、界面活性能を有する非イオン性物質であるデシルグルコシド、ラウリルグルコシドは、共に銀塩と安定的な水溶液を形成することができる。銀塩とデシルグルコシド、ラウリルグルコシドのいずれかが溶解している水溶液を毛髪に塗布すると、大変なじみがよく、しかも少量で毛髪全体にすばやく塗布することができる。そして適度なウエット感と使用感のよいサラっとした仕上がりを与え、尚且つムラのない均一な染色を与える。さらにこの水溶液をスプレー容器や泡状形成容器など、容器から吐出された後、泡や霧状物質が形成される溶液に入れると均一な弾力性のある泡や小さな霧状物質が形成さるため、さらに毛髪全体にすばやく塗布することができる。そして適度なウエット感と使用感のよいサラっとした仕上がりを与え、尚且つムラのない均一な染色を与える。
銀塩そのものは、難溶性または不溶性であり、水への溶解性が低く、反応性が高いため不安定である。水に溶解している銀塩は、界面活性能を有する非イオン性、陰イオン性、陽イオン性の有機又は無機物質と容易に反応し不溶性の沈殿を生じるが、界面活性能を有する非イオン性物質であるデシルグルコシド、ラウリルグルコシドは、共に銀塩と安定的な水溶液を形成することができる。銀塩とデシルグルコシド、ラウリルグルコシドのいずれかが溶解している水溶液を毛髪に塗布すると、大変なじみがよく、しかも少量で毛髪全体にすばやく塗布することができる。そして適度なウエット感と使用感のよいサラっとした仕上がりを与え、尚且つムラのない均一な染色を与える。さらにこの水溶液をスプレー容器や泡状形成容器など、容器から吐出された後、泡や霧状物質が形成される溶液に入れると均一な弾力性のある泡や小さな霧状物質が形成さるため、さらに毛髪全体にすばやく塗布することができる。そして適度なウエット感と使用感のよいサラっとした仕上がりを与え、尚且つムラのない均一な染色を与える。
銀塩としては、硫酸銀、乳酸銀のいずれか、または二種を使用することができる。保存安定性に特に優れているため、硫酸銀が好ましい。水溶液中の銀塩濃度の下限は、0.1wt%以上であり、0.5wt%以上が好ましく0.7wt%以上が最も好ましい。銀塩濃度が高いほど、適用時間、光暴露時間が短くとも染毛することができるが、1.2wt%以上配合しても染毛に差は認められない。
水溶液中のデシルグルコシド、ラウリルグルコシドのいずれか、または前記の濃度は、0.1wt%以上8.8wt%以下である。3.0wt%以上が好ましく7.0wt%以上が最も好ましい。デシルグルコシド、ラウリルグルコシドは、界面活性能を有するため空気に触れ、軽く溶液を撹拌すると泡を形成することができる。泡の形成はデシルグルコシド、ラウリルグルコシドの濃度が高いほど良好な泡を形成するが8.8wt%以上配合しても泡の形成に差は認められない。毛髪に塗布した適度なウエット感と使用感のよいサラっとした仕上がりは、3.0wt%以上が好ましく5.0wt%以上が最も好ましい。8.8wt%以上配合しても適度なウエット感と使用感のよいサラっとした仕上がりに差は認められない。
本発明の感光性染毛料は、水が90.0%以上含むため髪へのなじみにすぐれ髪にむらなく感光性染毛料を塗布することができる。そのため、従来の感光性染毛料に比べ、きれいに染めることができる。
感光性染毛料は、銀塩から溶解して生成した銀イオンが毛髪に吸着して光により還元され、銀となり着色する。そのため、水溶液中において銀塩が安定的に溶解して銀イオンになっていることが重要な条件である。しかしながら銀イオンは、反応性が高く水溶液中に溶解している他の物質と容易に反応して金属銀や難溶性の銀塩を生成し、銀イオンの生成を妨げてしまう。結果的に銀イオンが生成できなくなり、毛髪に吸着する銀イオンが微量となってしまい、光により銀イオンから還元される銀がなく、着色しなくなる。よって感光性染毛料は、銀イオンと反応しにくい物質で構成する必要がある。
本発明の感光性染毛料は、銀塩とデシルグルコシド、またはラウリルグルコシドを含み生成した銀イオンが、界面活性能を持つデシルグルコシド、またはラウリルグルコシドと反応することなく安定的に溶解していることができる。 一般的に、界面活性能を持つ物質は、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤があるが、水に容易に溶解し、泡立ちを与える界面活性剤は、上記の3つの界面活性剤の一部に限られる。
次に、代表的な泡立ちを与える界面活性剤と銀イオンの反応性を試験した実験結果を示す。
(1)0.8%硫酸銀95mlに、10%に溶解した下記の各界面活性剤を5ml加え均一になるまで溶解する。その後、25℃に保存し、30日間保存し、その間、1日1回、沈殿の有無、溶液の透明状態を観察する。
試験した界面活性剤
水添レシチン、水添リゾレシチン、ラウリン酸ポリグリセリルー10、ポリソルベート60、PEG−60水添ヒマシ油、ラウレスー25、ラウロイルサルコシンNa、ラウロイルメチルタウリンNa、ラウリルベタイン、ココアンホ酢酸Na、ココイルグルタミンNa、ラウレス硫酸Na、ステアルトリモニウムクロリド、ラウラミンオキシド、テトラオレイン酸ソルベスー40、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド、
評価
○ : 30日間経過後も状態が変化せず透明である
△ : 30日間経過後、やや白濁を認める
× : 7日間経過後、沈殿を認める
××: 界面活性剤を均一溶解直後に沈殿を生じる
結果
水添レシチン・・・× 水添リゾレシチン・・・×、ラウリン酸ポリグリセリルー10・・・△、ポリソルベート60・・・△、PEG−60水添ヒマシ油・・・△、ラウレスー25・・・△、ラウロイルサルコシンNa・・・×、ラウロイルメチルタウリンNa・・・×、ラウリルベタイン・・・×、ココアンホ酢酸Na・・・×、ココイルグルタミンNa・・・×、ラウレス硫酸Na・・・×、ステアルトリモニウムクロリド・・・××、ラウラミンオキシド・・・××、テトラオレイン酸ソルベスー40・・・△、デシルグルコシド・・・○、ラウリルグルコシド・・・○
(2) 0.8%硫酸銀95mlに、10%に溶解した下記の各界面活性剤を5ml加え、均一になるまで溶解する。その後、試験管に入れ30秒間激しく振り、泡立ちを確認する。
試験した界面活性剤
水添レシチン、水添リゾレシチン、ラウリン酸ポリグリセリルー10、ポリソルベート60、PEG−60水添ヒマシ油、ラウレスー25、ラウロイルサルコシンNa、ラウロイルメチルタウリンNa、ラウリルベタイン、ココアンホ酢酸Na、ココイルグルタミンNa、ラウレス硫酸Na、ステアルトリモニウムクロリド、ラウラミンオキシド、テトラオレイン酸ソルベスー40、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド、
評価
○ : 試験管全体に泡立ちを認め、5分以上泡立ちが持続する
△ : 試験管全体に泡立ちを認めるが、持続せず1分以内に消泡する
× : 試験管内泡立ちを認めない
結果
水添レシチン・・・△ 水添リゾレシチン・・・△、ラウリン酸ポリグリセリルー10・・・△、ポリソルベート60・・・△、PEG−60水添ヒマシ油・・・△、ラウレスー25・・・△、ラウロイルサルコシンNa・・・○、ラウロイルメチルタウリンNa・・・○、ラウリルベタイン・・・○、ココアンホ酢酸Na・・・○、ココイルグルタミンNa・・・○、ラウレス硫酸Na・・・○、ステアルトリモニウムクロリド・・・○、ラウラミンオキシド・・・○、テトラオレイン酸ソルベスー40・・・△、デシルグルコシド・・・○、ラウリルグルコシド・・・○
(3) 0.8%硫酸銀95mlに、10%に溶解した下記の各界面活性剤を5ml加え、均一になるまで溶解する。その後、暗所で25℃、30日間保存する。その後上清を0.5ml取り、白髪人毛に均一に塗布し、晴天の直射日光下10分間放置後、白髪人毛の染色状態を確認する
評価
○ : 白髪人毛が均一に黒茶〜茶色に染色
△ : 白髪人毛がやや黒茶〜茶色に染色
× : 白髪人毛がまったく染色されない
結果
水添レシチン・・・△ 水添リゾレシチン・・・△、ラウリン酸ポリグリセリルー10・・・△、ポリソルベート60・・・△、PEG−60水添ヒマシ油・・・△、ラウレスー25・・・△、ラウロイルサルコシンNa・・・×、ラウロイルメチルタウリンNa・・・×、ラウリルベタイン・・・×、ココアンホ酢酸Na・・・×、ココイルグルタミンNa・・・×、ラウレス硫酸Na・・・×、ステアルトリモニウムクロリド・・・×、ラウラミンオキシド・・・×、テトラオレイン酸ソルベスー40・・・△、デシルグルコシド・・・○、ラウリルグルコシド・・・○
界面活性剤は、官能基としてカルボキシル基、アミド基、クロル基、カルボニル基、スルホン基、ポリオキシエチレン基のいずれかを有しているものがほとんどである。上記実験の通り、銀イオンと反応し沈殿や白濁した界面活性剤は、上記の官能基をしている。唯一透明を維持したデシルグルコシド、ラウリルグルコシドは、構造上水酸基を持つが前記した官能基を有していない。銀イオンは、反応性が高く界面活性剤のような官能基を有している物質と反応し難溶性物質を生成し沈殿や白濁したと思われる。銀を含んだ難溶性物質は、光に照射されても着色されず白髪人毛を染色しない。(1)、(2)、(3)の実験結果の通り、透明状態を維持し、良好な泡立ちを認め、白髪人毛を均一に染色するのはデシルグルコシド、ラウリルグルコシドだけであった。本発明の感光性染毛料は、安定の範囲で、化粧品や染毛剤の配合成分として一般的に用いられる保湿剤、香料、その他の美容成分、薬効成分等を適宜配合することができる。
次に、代表的な泡立ちを与える界面活性剤と銀イオンの反応性を試験した実験結果を示す。
(1)0.8%硫酸銀95mlに、10%に溶解した下記の各界面活性剤を5ml加え均一になるまで溶解する。その後、25℃に保存し、30日間保存し、その間、1日1回、沈殿の有無、溶液の透明状態を観察する。
試験した界面活性剤
水添レシチン、水添リゾレシチン、ラウリン酸ポリグリセリルー10、ポリソルベート60、PEG−60水添ヒマシ油、ラウレスー25、ラウロイルサルコシンNa、ラウロイルメチルタウリンNa、ラウリルベタイン、ココアンホ酢酸Na、ココイルグルタミンNa、ラウレス硫酸Na、ステアルトリモニウムクロリド、ラウラミンオキシド、テトラオレイン酸ソルベスー40、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド、
評価
○ : 30日間経過後も状態が変化せず透明である
△ : 30日間経過後、やや白濁を認める
× : 7日間経過後、沈殿を認める
××: 界面活性剤を均一溶解直後に沈殿を生じる
結果
水添レシチン・・・× 水添リゾレシチン・・・×、ラウリン酸ポリグリセリルー10・・・△、ポリソルベート60・・・△、PEG−60水添ヒマシ油・・・△、ラウレスー25・・・△、ラウロイルサルコシンNa・・・×、ラウロイルメチルタウリンNa・・・×、ラウリルベタイン・・・×、ココアンホ酢酸Na・・・×、ココイルグルタミンNa・・・×、ラウレス硫酸Na・・・×、ステアルトリモニウムクロリド・・・××、ラウラミンオキシド・・・××、テトラオレイン酸ソルベスー40・・・△、デシルグルコシド・・・○、ラウリルグルコシド・・・○
(2) 0.8%硫酸銀95mlに、10%に溶解した下記の各界面活性剤を5ml加え、均一になるまで溶解する。その後、試験管に入れ30秒間激しく振り、泡立ちを確認する。
試験した界面活性剤
水添レシチン、水添リゾレシチン、ラウリン酸ポリグリセリルー10、ポリソルベート60、PEG−60水添ヒマシ油、ラウレスー25、ラウロイルサルコシンNa、ラウロイルメチルタウリンNa、ラウリルベタイン、ココアンホ酢酸Na、ココイルグルタミンNa、ラウレス硫酸Na、ステアルトリモニウムクロリド、ラウラミンオキシド、テトラオレイン酸ソルベスー40、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド、
評価
○ : 試験管全体に泡立ちを認め、5分以上泡立ちが持続する
△ : 試験管全体に泡立ちを認めるが、持続せず1分以内に消泡する
× : 試験管内泡立ちを認めない
結果
水添レシチン・・・△ 水添リゾレシチン・・・△、ラウリン酸ポリグリセリルー10・・・△、ポリソルベート60・・・△、PEG−60水添ヒマシ油・・・△、ラウレスー25・・・△、ラウロイルサルコシンNa・・・○、ラウロイルメチルタウリンNa・・・○、ラウリルベタイン・・・○、ココアンホ酢酸Na・・・○、ココイルグルタミンNa・・・○、ラウレス硫酸Na・・・○、ステアルトリモニウムクロリド・・・○、ラウラミンオキシド・・・○、テトラオレイン酸ソルベスー40・・・△、デシルグルコシド・・・○、ラウリルグルコシド・・・○
(3) 0.8%硫酸銀95mlに、10%に溶解した下記の各界面活性剤を5ml加え、均一になるまで溶解する。その後、暗所で25℃、30日間保存する。その後上清を0.5ml取り、白髪人毛に均一に塗布し、晴天の直射日光下10分間放置後、白髪人毛の染色状態を確認する
評価
○ : 白髪人毛が均一に黒茶〜茶色に染色
△ : 白髪人毛がやや黒茶〜茶色に染色
× : 白髪人毛がまったく染色されない
結果
水添レシチン・・・△ 水添リゾレシチン・・・△、ラウリン酸ポリグリセリルー10・・・△、ポリソルベート60・・・△、PEG−60水添ヒマシ油・・・△、ラウレスー25・・・△、ラウロイルサルコシンNa・・・×、ラウロイルメチルタウリンNa・・・×、ラウリルベタイン・・・×、ココアンホ酢酸Na・・・×、ココイルグルタミンNa・・・×、ラウレス硫酸Na・・・×、ステアルトリモニウムクロリド・・・×、ラウラミンオキシド・・・×、テトラオレイン酸ソルベスー40・・・△、デシルグルコシド・・・○、ラウリルグルコシド・・・○
界面活性剤は、官能基としてカルボキシル基、アミド基、クロル基、カルボニル基、スルホン基、ポリオキシエチレン基のいずれかを有しているものがほとんどである。上記実験の通り、銀イオンと反応し沈殿や白濁した界面活性剤は、上記の官能基をしている。唯一透明を維持したデシルグルコシド、ラウリルグルコシドは、構造上水酸基を持つが前記した官能基を有していない。銀イオンは、反応性が高く界面活性剤のような官能基を有している物質と反応し難溶性物質を生成し沈殿や白濁したと思われる。銀を含んだ難溶性物質は、光に照射されても着色されず白髪人毛を染色しない。(1)、(2)、(3)の実験結果の通り、透明状態を維持し、良好な泡立ちを認め、白髪人毛を均一に染色するのはデシルグルコシド、ラウリルグルコシドだけであった。本発明の感光性染毛料は、安定の範囲で、化粧品や染毛剤の配合成分として一般的に用いられる保湿剤、香料、その他の美容成分、薬効成分等を適宜配合することができる。
次に、本発明を実施例に基づいて、さらに具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
実施例1〜4として、下記表1に示す組成を有する水溶液を調製した。表1に示す配合比の値は質量%である。調製手順は以下の通りである。 精製水に、銀塩各種を加え、撹拌して溶解させる。次いで、残りの成分をすべて加え、70℃まで加温して均一になるまで撹拌後、室温まで冷却する。
(1)色合いの評価
以下の基準で、調製した水溶液を評価した結果を表1に示す。
(色調)
白髪人毛に各溶液0.2gを均一に塗布して15分間晴天下、日光に暴露し、流水で洗浄した後の色調を目視で確認した。図1に、硫酸銀を用いた例における白髪人毛を染毛した結果を示す。
◎:非常に濃いブラウン
○:濃いブラウン
△:薄いブラウン
(染色時間)
白髪人毛に各溶液0.2gを均一に塗布して、晴天下、日光に暴露し、ムラのない均一な色調に染毛されるまでの時間を測定した。
以下の基準で、調製した水溶液を評価した結果を表1に示す。
(色調)
白髪人毛に各溶液0.2gを均一に塗布して15分間晴天下、日光に暴露し、流水で洗浄した後の色調を目視で確認した。図1に、硫酸銀を用いた例における白髪人毛を染毛した結果を示す。
◎:非常に濃いブラウン
○:濃いブラウン
△:薄いブラウン
(染色時間)
白髪人毛に各溶液0.2gを均一に塗布して、晴天下、日光に暴露し、ムラのない均一な色調に染毛されるまでの時間を測定した。
(2)外観、形状
調製した溶液を遮光性軟膏容器(アルミホールで完全遮光した50ml軟膏容器)に約40g詰めて室温に放置した。1日1回、蓋を開けて、異臭、変色、粘度変化を60日間目視で観察した。
◎:60日間ほとんど変化なく、PH2から3を保つ
○:異臭、変色は観察されないが、室温保存に比べると若干の変化が見られPH2から3範囲から変化する。
(3)安定性
調製した溶液を遮光性軟膏容器(アルミホールで完全遮光した50ml軟膏容器)に約40g詰めて5℃および45℃に設定した恒温槽に放置した。1日1回、蓋を開けて、異臭、変色、粘度変化を60日間目視で観察した。
◎:60日間ほとんど変化ない
○:異臭、変色は観察されないが、室温保存に比べると若干の変化が見られる
調製した溶液を遮光性軟膏容器(アルミホールで完全遮光した50ml軟膏容器)に約40g詰めて室温に放置した。1日1回、蓋を開けて、異臭、変色、粘度変化を60日間目視で観察した。
◎:60日間ほとんど変化なく、PH2から3を保つ
○:異臭、変色は観察されないが、室温保存に比べると若干の変化が見られPH2から3範囲から変化する。
(3)安定性
調製した溶液を遮光性軟膏容器(アルミホールで完全遮光した50ml軟膏容器)に約40g詰めて5℃および45℃に設定した恒温槽に放置した。1日1回、蓋を開けて、異臭、変色、粘度変化を60日間目視で観察した。
◎:60日間ほとんど変化ない
○:異臭、変色は観察されないが、室温保存に比べると若干の変化が見られる
いずれの実施例においても、濃い色合いを出すことができ、染色も3分と短時間で染まることができるものであった。また、外観、形状、安定性もよいものであった。
Claims (1)
- 硫酸銀、乳酸銀のいずれか、または前記の二種であり、それらが0.1%から1.2%、及び水が90.0%以上、デシルグルコシド、ラウリルグルコシドのいずれか、または前記の二種であり、それらが0.1%から8.8%含有していることを特徴とする感光性染毛料。
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