JP2020128322A - ガラスおよびその製造方法並びにガラス導光板 - Google Patents

ガラスおよびその製造方法並びにガラス導光板 Download PDF

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隆文 冨田
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佳孝 西條
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勇介 森嶋
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Abstract

【課題】長期的に優れた耐候性を示すガラスを提供する。【解決手段】少なくとも一方の主面21の表層において、表層から深さ5nm以内の領域におけるアルカリ土類金属元素のXPS測定による各含有量がいずれも1質量%以下であるアルカリ土類金属欠乏層30を有し、下記の組成を有する、ガラス10A。酸化物基準の質量百分率表示で、SiO2を60〜85%、Al2O3を0〜10%、MgOを0〜10%、CaOを0〜20%、SrOを0〜15%、BaOを0〜15%、Na2Oを2〜20%、K2Oを0〜10%、B2O3を0〜20%含有する組成。【選択図】図1

Description

本発明は、ガラスおよびその製造方法並びにガラス導光板に関する。本発明のガラスは、エッジライト方式の面状発光装置のガラス導光板として、好適に使用される。
エッジライト型面状照明装置の導光板としては、従来、樹脂材料製の導光板が広く用いられている(特許文献1参照)。しかしながら、樹脂材料製の導光板は、耐熱性が低く、熱膨張が大きいため、特に長期使用時には、高温高湿環境に晒されることにより、樹脂材料製の導光板の劣化や変形により、装置劣化や輝度不良の問題があった
そのため、樹脂材料製の導光板に比べて耐熱性が高く、熱膨張が少ない材料として、ガラス板を導光板として使用することが検討されている(特許文献2参照)。従来のガラス導光板には耐候性の問題があった。具体的には、高温高湿下に長時間置いた場合に、ガラス中の可溶性成分と水分が反応した反応生成物等により表面が白く曇って見えるガラス導光板の表面に白く曇った部位、すなわち白曇り(haze)が生じる。そして、白曇りにより、該ガラス導光板を用いた面状照明装置の輝度低下や輝度ムラが発生するという問題があった。
従来、ガラスの耐候性を高める手法として、ガラス表面を粉末、薬液等によりコーティングする手法が一般的である。また、ガラスの耐候性を高める別の手段として、ガラスの製造工程において、ガラス板の表面にSOまたはSOガスを吹き付ける処理(脱アルカリ処理)により、ガラスに含有されるアルカリ成分とSOまたはSOとを反応させて脱アルカリ層を形成することが提案されている。
例えば、特許文献3には、溶融金属表面を横切ってガラスリボンを引くフロートガラスの製造において、フロートガラスの上面に、そのフロートガラスの上面の汚染を低減するのに有効な量のSOを当てることからなるフロートガラスの上面の汚染を低減する方法が開示されている。
特開2014−67525号公報 特開2009−199875号公報 国際公開第2014/148046号
しかし、従来のコーティングによりガラスの耐候性を高める手法では、ガラス表層における光学特性の変化により光取り出し効率を損なうという点、耐候性の長期的な維持が困難であるという点、また、非常に高い内部透過率を有していることから極薄い白曇りでも輝度に影響が出てしまうという点で、導光板に適用するのは困難である。
また、脱アルカリ処理によってガラスの耐候性を高める手法では、一時的な耐候性を向上できるものの、ガラス表面に存在するアルカリ土類金属、アルカリ金属がガラス表面に付着した有機物と反応し、塩を形成することによって白曇りの原因となる。そのため、従来の脱アルカリ処理による手法では、長期的に優れた耐候性を持続できるガラス表面を構築することはできない。
したがって、本発明は、長期的に優れた耐候性を示すガラスおよびその製造方法並びにガラス導光板を提供することを目的とする。
本発明者らは、ガラス最表面の領域におけるアルカリ土類金属元素の各含有量を特定量以下とすることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、少なくとも一方の主面において、表層から深さ5nm以内の領域におけるアルカリ土類金属元素のXPS測定による各含有量がいずれも1質量%以下であり、下記の組成を有するガラスを提供する。
酸化物基準の質量百分率表示で、SiOを60〜85%、Alを0〜10%、MgOを0〜10%、CaOを0〜20%、SrOを0〜15%、BaOを0〜15%、NaOを2〜20%、KOを0〜10%、Bを0〜20%含有する組成
また、本発明は、下記の組成を有するガラスの少なくとも一方の主面を酸性ガスまたは酸性液により脱アルカリ土類金属処理する工程を含むガラスの製造方法を提供する。
酸化物基準の質量百分率表示で、SiOを60〜85%、Alを0〜10%、MgOを0〜10%、CaOを0〜20%、SrOを0〜15%、BaOを0〜15%、NaOを2〜20%、KOを0〜10%、Bを0〜20%含有する組成
本発明のガラスは、特定の組成を有し、ガラス最表面の領域におけるアルカリ土類金属元素の各含有量を特定量以下とすることで、ガラス表面においてアルカリ土類金属成分、及びアルカリ金属成分が有機物等の成分と反応するのを抑制できる。したがって、本発明のガラスは、高温高湿下に長期間置いた場合でも、ガラスの表面に白曇りが生じることが抑制される。本発明のガラスを導光板として用いることにより、面状照明装置の輝度低下や輝度ムラの発生を抑制できる。
図1は、本発明のガラス導光板の一構成例を示した模式断面図である。 図2は、本発明のガラス導光板の別の一構成例を示した模式断面図である。 図3は、実施例1におけるXPS測定によるプロファイルを示すグラフである。 図4は、本発明の一実施形態におけるXPS測定によるプロファイルを示すグラフである。 図5は、本発明の一実施形態におけるXPS測定によるプロファイルである。 図6は、比較例1におけるXPS測定によるプロファイルを示すグラフである。 図7は、比較例2におけるXPS測定によるプロファイルを示すグラフである。 図8は、実施例1におけるアルカリ土類金属の合計含有量のXPS測定によるプロファイルを示すグラフである。 図9は、本発明の一実施形態におけるアルカリ土類金属の合計含有量のXPS測定によるプロファイルを示すグラフである。 図10は、本発明の一実施形態におけるアルカリ土類金属の合計含有量のXPS測定によるプロファイルを示すグラフである。 図11は、比較例1におけるアルカリ土類金属の合計含有量のXPS測定によるプロファイルを示すグラフである。
[ガラス]
本発明のガラスは、少なくとも一方の主面において、表層から深さ5nm以内の領域におけるアルカリ土類金属元素のXPS測定による各含有量がいずれも1質量%以下であり、好ましくは0.9質量%以下であり、より好ましくは0.8質量%以下である。本発明において、「アルカリ土類金属元素」とはBa、CaおよびSrをいう。
本発明において、「表層から深さ5nm以内の領域におけるアルカリ土類金属元素のXPS測定による各含有量がいずれも1質量%以下である」とは、表層から深さ5nm以内の全領域において、アルカリ土類金属元素のXPS測定による各含有量がいずれも1質量%以下であることをいう。以下、アルカリ土類金属元素のXPS測定による各含有量がいずれも1質量%以下である、表層から深さ5nm以内の領域を「アルカリ土類金属欠乏層」とも称する。
本発明のガラスの一態様として、例えば、少なくとも一方の主面において、表層から深さ5nm以内の領域におけるBa、Ca及びSrのXPS測定による各含有量がいずれも1質量%以下であるガラスが挙げられる。
本発明のガラスは、少なくとも一方の主面において、表層から深さ5nm以内の領域におけるアルカリ土類金属元素のXPS測定による各含有量がいずれも1質量%以下であることにより、ガラス表面に付着した有機物等が、高温高湿下でガラス表面のアルカリ土類金属成分と反応して、塩が形成されるのを抑制し、白曇りが生じるのを防ぐことができる。
ガラス表面に付着する有機物の原因としては、例えば、光散乱部を形成する目的でガラスの表面に塗布したインキからの揮発物、ガラス面状照明装置において、ガラス導光板の近傍に配置される反射シートや散乱シートからの揮発物、あるいは、使用前のガラス導光板に貼付されていた保護フィルムの残渣等が挙げられる。
本発明のガラスは、少なくとも一方の主面において、表層から深さ10nm以内の領域におけるアルカリ土類金属元素のXPS測定による各含有量がいずれも4質量%以下であることが好ましく、より好ましくは3.5質量%以下であり、さらに好ましくは3質量%以下である。
本発明のガラスは、少なくとも一方の主面において、表層から深さ15nm以内の領域におけるアルカリ土類金属元素のXPS測定による各含有量がいずれも5.5質量%以下であることが好ましく、より好ましくは5.3質量%以下であり、さらに好ましくは5質量%以下である。
本発明のガラスの一態様として、例えば、表層から深さ10nm以内の領域におけるBa、Ca及びSrのXPS測定による各含有量がいずれも4質量%以下であるガラス、表層から深さ15nm以内の領域におけるBa、Ca及びSrのXPS測定による各含有量がいずれも5.5質量%以下であるガラスが挙げられる。
本発明のガラスの一態様として、少なくとも一方の主面において、表層からの深さ5nmにおけるアルカリ土類金属元素のXPS測定による含有量の合計が3質量%以下であることが好ましく、より好ましくは2.5質量%以下であり、さらに好ましくは2質量%以下である。
本発明のガラスの一態様として、少なくとも一方の主面において、表層からの深さ10nmにおけるアルカリ土類金属元素のXPS測定による含有量の合計が4.5質量%以下であることが好ましく、より好ましくは4質量%以下であり、さらに好ましくは3.5質量%以下である。
本発明のガラスの一態様として、少なくとも一方の主面において、表層からの深さ15nmにおけるアルカリ土類金属元素のXPS測定による含有量の合計が6質量%以下であることが好ましく、より好ましくは5.5質量%以下であり、さらに好ましくは5質量%以下である。
本発明のガラスの一態様における、XPS測定により得られるプロファイルの例を図3〜5に示す。また、図8〜10に、本発明のガラスの一態様におけるアルカリ土類金属元素の合計含有量のXPS測定によるプロファイルを示す。
アルカリ土類金属元素の含有量は、XPS測定により確認することができる。本発明で言うXPS測定は、下記測定条件により行われる。
(XPS測定条件)
洗浄後のガラス基板における各元素濃度の深さ方向分布を、C60イオンスパッタリングを用いたX線光電子分光法(以下、XPSと示す。)を用いて測定する。測定には、アルバック・ファイ社製のESCA5500を使用し、Si(2p)、Al(2p)、Na(2s)、Ca(2s)、Sr(3p3)、Ba(3d5)、O(1s)のピークを用い、パスエネルギー117.4eV、エネルギーステップ0.5eV/step、検出角(試料表面と検出器とのなす角度)75°の条件で測定を行う。スペクトルの解析には、解析ソフトMultiPakを使用する。スペクトルのバックグラウンドの引き方には、Shirley法を適用する。
本発明に係るガラスは、下記に述べる組成を有する。より詳しくは、本発明に係るガラスは、アルカリ土類金属欠乏層を除いたガラス部分において、下記に述べる組成を有する。
本発明の効果は、上記のように、アルカリ土類金属欠乏層を有することにより、ガラス表面においてアルカリ土類金属成分が有機物等の成分と反応するのを抑制する、ということを包含する。該アルカリ土類金属欠乏層は、下記組成を有するガラスによって容易に形成され得る。換言すれば、下記組成を持たない組成のガラスは、アルカリ土類金属欠乏層を形成させようとしても、その達成は極めて困難か、あるいは不可能である。
以下、組成における各成分の添加理由について説明する。
本発明に係るガラスの組成は、酸化物基準の質量百分率表示で、SiOを60〜85%、Alを0〜10%、MgOを0〜10%、CaOを0〜20%、SrOを0〜15%、BaOを0〜15%、NaOを2〜20%、KOを0〜10%、Bを0〜20%含有する。
SiOはガラスの主成分である。SiOの含有量は、ガラスの耐候性、失透特性を保つため、60%以上であることが好ましく、より好ましくは62%以上、さらに好ましくは63%以上である。一方、溶解を容易にし、泡品質を良好なものとする観点から、SiOの含有量は85%以下であることが好ましく、より好ましくは80%以下、さらに好ましくは72%以下、特に好ましくは68%以下である。
Alの含有量が多くなると、溶解時の粘性が増加し、泡がぬけにくくなるおそれがある。したがって、Alの含有量は10%以下が好ましく、より好ましくは9%以下、さらに好ましくは8%以下、特に好ましくは6%以下である。
また、Alを含有する場合、Alの含有量は0.5%以上が好ましく、より好ましくは1%以上、さらに好ましくは2%以上、特に好ましくは2.5%以上である。Alはガラス中の非架橋酸素を減少させる効果をもつため、ガラスの耐候性の向上に寄与する。
MgOは、ガラス溶解時の粘性を下げ、溶解を促進する作用がある。また、比重を低減させ、ガラスに疵がつきにくいようにする作用があるため含有させてもよい。MgOを含有する場合、その含有量は好ましくは0.1%以上であり、より好ましくは0.5%以上、さらに好ましくは2%以上である。
一方で、MgOを含有するとガラスの熱膨張係数が増加し、失透特性が悪化するおそれがある。よって、MgOの含有量は、好ましくは10%以下、より好ましくは8%以下、さらに好ましくは5%以下、特に好ましくは3%以下である。
CaOは、ガラス原料の溶融を促進し、また粘性、熱膨張等を調整する成分であり、かかる効果を得るために、含有させてもよい。CaOを含有する場合、その含有量は、好ましくは1%以上、より好ましくは3%以上、さらに好ましくは5%以上である。また、ガラスの失透特性を悪化させないためには、好ましくは20%以下、より好ましくは15%以下、さらに好ましくは12%以下である。
組成はSrOおよびBaOを含んでいてもよい。これらの成分はMgOやCaOと同様に、ガラス原料の溶融を促進し、熱膨張、粘性等を調整するのに有用な成分である。また、ガラスの屈折率を高くするためにも有用な成分である。
SrOは、熱膨張係数の増大およびガラスの高温粘度を下げる効果がある。かかる効果を得るために、SrOを含有できる。SrOを含有する場合、その含有量は好ましくは1%以上であり、より好ましくは2%以上である。ただし、ガラスの熱膨張係数を低く抑え、耐候性を悪化させないため、SrOの含有量は、好ましくは15%以下、より好ましくは12%以下、さらに好ましくは8%以下、特に好ましくは5%以下である。
BaOは、SrO同様に熱膨張係数の増大およびガラスの高温粘度を下げる効果がある。上記の効果を得るためにBaOを含有できる。BaOを含有する場合、その含有量は好ましくは2%以上であり、より好ましくは4%以上であり、さらに好ましくは6%以上である。ただし、ガラスの熱膨張係数を低く抑え、耐候性を悪化させないため、BaOの含有量は、好ましくは15%以下、より好ましくは12%以下、さらに好ましくは10%以下、特に好ましくは8%以下である。
NaOおよびKOといったアルカリ金属酸化物は、ガラス原料の溶融を促進し、熱膨張または粘性等を調整するのに有用な成分である。これらの成分の合計の含有量は、好ましくは2%以上、さらに好ましくは5%以上、特に好ましくは10%以上である。また、熱膨張係数を低く抑え、失透特性を良好にするためには、好ましくは25%以下、さらに好ましくは20%以下である。
NaOの含有量は、2%以上であることが好ましく、より好ましくは5%以上、さらに好ましくは8%以上、特に好ましくは10%以上である。ただし、溶解時の清澄性を保持し、製造されるガラスの泡品質を保つため、NaOの含有量は、20%以下とするのが好ましく、より好ましくは15%以下である。
Oは耐候性に寄与する成分だが、ガラスの失透特性を維持するために、KOの含有量は、好ましくは10%以下、より好ましくは5%以下、さらに好ましくは2%以下であり、含まなくてもよい。
は、ガラス原料の溶融を促進し、機械的特性や耐候性を向上させ、ガラスの屈折率を低くするためにも有用な成分であるため含有してもよく、含有する場合、その含有量は好ましくは1%以上、より好ましくは2%以上、さらに好ましくは3%以上である。一方、ソーダライムシリケート系のガラスにおいては、揮発による脈理(ream)の生成、炉壁の浸食等の不都合を生じさせないために20%以下であることが好ましく、より好ましくは15%以下、さらに好ましくは10%以下、特に好ましくは5%以下であり、実質的に含有しないことが最も好ましい。
なお、本発明に係るガラスの組成は、蛍光X線法により測定できる。また、軽元素であり蛍光X線法での測定が困難なホウ素Bと、1000質量ppm以下の微量元素についてはICP発光分光分析法により測定可能である。
本発明に係るガラスは、Fe換算で5〜100質量ppmの酸化鉄を含有することが好ましい。Fe換算で5〜100質量ppmの酸化鉄を含有するとは、すなわち、Fe換算に換算した全酸化鉄量が5〜100質量ppmであるということである。なお、全酸化鉄量とは、ガラス中に存在するFe2+(2価の鉄)とFe3+(3価の鉄)の含有量の合計である。
酸化鉄はガラス原料の溶解性を向上させるのに有用な成分である。但し、酸化鉄は可視光域に吸収が存在するため、酸化鉄含有量が高くなると、可視光域におけるガラスの透過性を低下させる。酸化鉄含有量が上記範囲であることにより、可視光線の全波長範囲(380〜780nm)において吸収係数が低い高透過ガラスとなる。
酸化鉄含有量がFe換算で5質量ppm以上であれば、ガラスの赤外線の吸収が適正となるので溶解性を向上させることが可能であり、また、原料の精製に多大なコストがかかるおそれもない。酸化鉄含有量がFe換算で100質量ppm以下であれば、可視光域におけるガラスの透過性が損なわれるおそれがない。
酸化鉄含有量はFe換算で50質量ppm以下であることが好ましく、25質量ppm以下であることがより好ましく、20質量ppm以下であることがさらに好ましく、15質量ppm以下であることが特に好ましい。酸化鉄含有量は、ガラス製造時に添加する鉄の量により調整できる。
本発明のガラスは、Fe2+の含有量(以下、二価鉄量ともいう)が0〜50質量ppmであることが好ましい。二価鉄量が50質量ppm以下であれば、長波長域の吸収が大きくなり過ぎず、可視光域における内部透過率スペクトルを平坦にできるので、面内で輝度ムラや色ムラを生じるおそれがない。二価鉄量が10質量ppm以下であることがより好ましく、5質量ppm以下がさらに好ましく、2.5質量ppm以下が特に好ましい。可視光域における内部透過率スペクトルを平坦化する観点から二価鉄量は低いほどよいが、0.1質量ppm以上であればガラスの溶解性を向上させることが可能であり、かつ可視光域における内部透過率スペクトルをより平坦化できるので、より好ましい。二価鉄量は0.5質量ppm以上がさらに好ましく、1質量ppm以上が特に好ましい。
二価鉄量は、ガラス製造時に添加する酸化剤の量により調整できる。ここで、全酸化鉄量は蛍光X線測定によって測定可能であり、また二価鉄量はASTM C169−92に準じて測定できる。なお、測定した二価鉄量は、Feに換算して表記した。
本発明に係るガラスは、50mm長における可視光域の平均内部透過率が97%以上であることが好ましく、98%以上であることがより好ましく、99%以上であることがさらに好ましい。ここで、可視光域とは、波長380〜780nmの範囲である。
本発明に係るガラスは、平板であってよい。以下、このガラス板を例にとり本発明を説明する。ガラス板の板厚は1.0mm〜3.0mmが好ましい。板厚が3.0mm以下であれば、液晶表示装置に用いた場合に、重量と厚さとを適正な範囲にすることができる。ガラス板の板厚は2.5mm以下がより好ましく、2.0mm以下がさらに好ましい。
ガラス板の板厚が1.0mm以上であれば、適度な剛性を有し、ガラス単体での自立性を確保できる。また板厚が1.0mm以上であれば、エッジライト方式の面状発光装置に用いた場合に、通常使用される光源の幅に比べてガラス板厚が同等以上となるため、光をガラス板に効率良く入光させることができる。なお、ガラス板の板厚は、略均一であることが好ましい。
本発明に係るガラス板におけるアルカリ土類金属欠乏層は、その表面の算術平均粗さRaが0.5〜10nmであることが好ましい。アルカリ土類金属欠乏層表面の算術平均粗さRaは5nm以下であることがより好ましく、2nm以下がさらに好ましく、1nm以下が特に好ましい。
上述したように、高温高湿下で長時間置かれた導光板表面に白曇りが生じる原因の一つは、ガラス表面に付着した有機物がガラス表面のアルカリ土類金属成分、及びアルカリ金属成分と反応して塩を形成することである。有機物はディスプレイやバックライトの構成部材由来であり、その存在を完全になくすのが困難である。したがって、本発明に係るガラス板は、有機物が付着したとしてもガラス表面のアルカリ成分と反応して塩を形成することがないようにすることを目的として、アルカリ土類金属欠乏層を設ける。
アルカリ土類金属欠乏層表面の算術平均粗さRaが0.5nm以上であると、アルカリ土類金属欠乏層の表面に有機物が付着しにくいし、少量付着したとしても濡れ広がりにくく、ガラス表面のアルカリ土類金属成分、及びアルカリ金属成分と接する確率が低下する。その結果、高温高湿下に長時間に置いた場合でも、導光板の表面に白曇りが生じることが抑制される。
一方、アルカリ土類金属欠乏層表面の算術平均粗さRaが10nm以下であれば、導光板の光学特性に影響を及ぼすことがなく、導光板を用いた面状照明装置の輝度低下や輝度ムラが発生しにくい。
[ガラス板の製造方法]
本発明に係るガラス板は、得られるガラスの組成が所定の組成となるように原料を調製し、通常の方法で溶融成形することで製造できる。成形方法としては、例えば、フロート法又はフュージョン法が挙げられる。
フロート法により成形する場合、成形時に溶融金属(例えば溶融錫)と接するボトム面と、該ボトム面に対向するトップ面とが存在する。成形時に溶融金属と接するボトム面には、溶融金属の侵入により、トップ面やガラス板内部に比べて該金属濃度が高くなる。フロート法では、溶融金属として溶融スズが用いられるため、ボトム面はトップ面やガラス板内部に比べてスズ濃度が高くなる。成形後、主面および端面について研磨等の表面処理によりそれぞれ所望の形状特性とする。
本発明に係るガラス板の製造方法は、上記組成を有するガラスを酸性ガスまたは酸性液により脱アルカリ土類金属処理する工程を含むことを特徴とする。
酸性ガスとしては、SOガス、SOガス、HClガス及びHFガスから選ばれる少なくとも1種の酸性ガス、もしくはこれらから選ばれる少なくとも1種の酸性ガスを含む混合ガスが挙げられる。酸性液としては、硫酸、塩酸、あるいはこれらの塩を含む酸性の液が挙げられる。
具体的には、例えば、本発明のガラス板をフロート法により成形する場合、成形時に熔融金属と接する面であるボトム面と対向するトップ面の表層を酸性ガスで処理することによりアルカリ土類金属欠乏層を形成することができる。フロート法によりガラス板を成形する場合、酸性ガスによる処理はオンラインであっても、オフラインであってもよい。
なお、上記したように、一般的に、ボトム面では溶融金属中へのアルカリ土類金属の拡散により、アルカリ土類金属酸化物の濃度が低くなっている。そのため、トップ面と比べてボトム面では、アルカリ土類金属と有機物の反応による白曇りが発生しにくい。そのため、トップ面にアルカリ土類金属欠乏層を形成することにより耐候性は向上する。なお、トップ面に比べれば、ボトム面にアルカリ土類金属欠乏層を形成する必要性は低いが、トップ面、ボトム面の両面にアルカリ土類金属欠乏層を形成すればより耐候性は向上する。
ガラス板表層に酸性ガスを接触させるガラス板の温度はガラス転移点+300〜ガラス転移点−100℃の範囲内であることが好ましく、ガラス転移点+100〜ガラス転移点―100℃の範囲であることがより好ましく、ガラス転移点+50〜ガラス転移点−50℃の範囲内とすることがさらに好ましい。ガラス転移点温度付近で処理することで、脱アルカリ土類金属反応を促進とガラス内部からの再拡散の抑制が可能となり、耐候性を向上できる。
ガラス板表層に酸性ガスを接触させる接触時間は、特には限定されないが、例えば2秒以上〜300秒が好ましく、5〜60秒がより好ましい。接触時間が長すぎると、酸性ガスにより、ガラス板の表面の凹凸形状の形成が促進され、導光板としての機能が不十分となり、耐候性の改善が困難となる場合がある。一方、接触時間が短すぎると、酸性ガスによる脱アルカリ土類金属反応が不十分となる場合がある。
[導光板]
以下、本発明に係るガラス板からなる導光板について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の導光板の一構成例を示した模式断面図である。図1に示す導光板10Aは、ガラス板20の少なくとも一方の主面21にアルカリ土類金属欠乏層30を有し、他方の主面22上にドット状の光散乱部40を備えている。
図1に示す導光板10Aにおいて、アルカリ土類金属欠乏層30が形成された側のガラス板20の主面21が光出射面、光散乱部40を備えた側のガラス板20の主面22が光散乱面である。
図2は、本発明の導光板の別の一構成例を示した模式断面図である。図2に示す導光板10Bは、ガラス板20の主面21にアルカリ土類金属欠乏層31を備えている。一方のバリア層32上にドット状の光散乱部40を備えている。
図2に示す導光板10Bにおいて、光散乱部40を備えていない側のガラス板20の主面21が光出射面、光散乱部40を備えた側のガラス板20の主面22が光散乱面である。なお、本発明の導光板10A,10Bにおいて、ドット状の光散乱部40は任意の構成であり、有していなくてもよい。
図2に示す導光板10Bが光散乱部40を備えていない構成の場合ガラス板20の主面21,22のうち、どちらを光出射面(光散乱面)としてもよい。
図1に示す導光板10Aにおいて、アルカリ土類金属欠乏層30が形成された側のガラス板20の主面21が光出射面、光散乱部40を備えた側のガラス板20の主面22が光散乱面である。また、図2に示す導光板10Bにおいて、光散乱部40を備えていない側のガラス板20の主面21が光出射面、光散乱部40を備えた側のガラス板20の主面22が光散乱面である。光の取出効率向上という点では、図1に示す導光板10Aのように、ボトム面上に直接ドット状の光散乱部40を形成して光散乱面とし、トップ面上にアルカリ土類金属欠乏層30を設けて光出射面とすることが好ましい。
ドット状の光散乱部40は、複数のドットから構成され、導光板10A,Bの内部を伝播する光の伝播方向を乱して光出射面(図1,2の導光板10A,Bの場合、ガラス板20の主面21)に導くために設けられる。ドット状の光散乱部40は、一例として導光板10A,Bの光散乱面側の表面(図1,2の導光板10A,Bの場合、ガラス板20の主面22)に光を散乱する塗料をスクリーン印刷、インクジェット印刷等公知の手法で形成できる。
ドットの形状としては、例えば、円形、楕円形、方形、三角形、多角形等が挙げられるが、導光板10A,Bの内部を伝播する光の伝播方向を乱して光出射面に導くことができるものであれば特に制限されない。なお、ドットの形状、大きさ等は、必要に応じて光反射面の部分毎に変更できる。
以下、具体的に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお図3〜11のグラフにおける横軸の「深さ」とは、ガラス板の最表面のトップ面からボトム面に向かう方向における距離を意味する。
実施例1
[ガラス板の作製]
フロート法によって溶融金属上で成形された、下記組成となるように調合したガラス材料を溶融し、フロートバスの溶融錫上で溶融したガラス材料をガラスリボンへと成形した。実施例1では、ガラスリボンのトップ面に対し、ガラス板製造ライン(オンライン)のレヤー工程において、酸性ガスであるSO及びSOガス(合計濃度は約10%、有効成分以外の残部は、全て空気とした。)を吹付けた。酸性ガス接触時のガラス板の温度は500℃、酸性接触時間は約30秒、吹付け時の酸性ガス流量はSO及びSO合計で0.5Nm/hrである。得られたガラスリボンを切断し、実施例1のガラス板を調製した。
実施例1のガラス板の組成(アルカリ土類金属欠乏層以外の部分):
酸化物基準の質量百分率表示で、
SiO 64.2%
Al 7.4%
CaO 4%
SrO 3.3%
BaO 8%
NaO 13.2%
を含有する組成。
[ガラス板の評価]
下記XPS測定条件により、ガラス板のトップ面からボトム面に向かう方向において、本実施例のガラス板におけるアルカリ土類金属元素含有量を測定した。
(XPS測定条件)
洗浄後のガラス基板における各元素濃度の深さ方向分布を、C60イオンスパッタリングを用いたX線光電子分光法(以下、XPSと示す。)を用いて測定した。測定には、アルバック・ファイ社製のESCA5500を使用し、Si(2p)、Al(2p)、Na(2s)、Ca(2s)、Sr(3p3)、Ba(3d5)、O(1s)のピークを用い、パスエネルギー117.4eV、エネルギーステップ0.5eV/step、検出角(試料表面と検出器とのなす角度)75°の条件で測定を行った。スペクトルの解析には、解析ソフトMultiPakを使用した。スペクトルのバックグラウンドの引き方には、Shirley法を適用した。
測定結果を下記表1、図3及び図8に示す。
Figure 2020128322
表1および図3に示すように、表層から深さ5nm以内の領域における、アルカリ土類金属元素であるCa、SrおよびBaそれぞれの含有量がいずれも1質量%以下であり、アルカリ土類金属欠乏層の存在が確認された。
比較例1
実施例1の[ガラス板の作製]において、酸性ガスによる吹付け処理を行わなかったこと以外は、実施例1を繰り返した。
[ガラス板の評価]
実施例1と同じXPS測定条件により、ガラス板のトップ面からボトム面に向かう方向において、本比較例のガラス板におけるアルカリ土類金属元素含有量を測定した。
測定結果を下記表2、図6及び図11に示す。
Figure 2020128322
表2および図4に示すように、[ガラス板の作製]において、酸性ガスによる吹付け処理を行わなかった比較例1のガラス板は、アルカリ土類金属欠乏層が確認されなかった。この結果から、本発明における組成範囲を満たすガラスを、酸性ガスによる吹付け処理することによって、アルカリ土類金属欠乏層が形成されることが分かった。
比較例2
下記の組成を採用すること以外は、実施例1と同じ条件により、ガラス板を調製した。
比較例2のガラス板の組成:
酸化物基準の質量百分率表示で、
SiO 72.8%
Al 0.9%
CaO 7.7%
MgO 4.8%
NaO 13.3%
O 0.2%
を含有する組成。
[ガラス板の評価]
実施例1と同じXPS測定条件により、ガラス板のトップ面からボトム面に向かう方向において、本比較例のガラス板がアルカリ土類金属の含有量が1質量%以下であるアルカリ土類金属欠乏層を有するか否か、測定を行った。
測定結果を下記表3および図7に示す。
Figure 2020128322
表3および図7に示すように、比較例2のガラス板は、アルカリ土類金属欠乏層が確認されなかった。
(耐候性試験)
各実施例および各比較例で得られたガラス板を、60℃、90%RHの高温高湿条件化に1000時間静置し、ガラス板の白曇り度合いを目視で評価した。
評価基準は以下の通りである。
○:白曇りの発生はなし
×:白曇りの発生あり
その結果を下記に示す。
実施例1のガラス板:○
比較例1のガラス板:×
比較例2のガラス板:×
なお、実施例1及び比較例1のガラス板について、50mm長における可視光域の平均内部透過率は、いずれも98.8%であった。なお、内部透過率をTinとした場合、内部透過率Tinとは、ある光路長をL(cm)、入射光強度をI(%)、ある光路長L(cm)を透過した後の光の強度をI(%)、反射による光の減衰率をR(%)としたときに下記の式で表せられる値を指す。
logTin=(log(I/I)−logR)
上記の通り、比較例1及び比較例2のガラス板では白曇りが発生したのに対し、実施例1のガラス板では白曇りが発生しなかった。この結果から、本発明のガラス板は、導光板に適した優れた透過率を有するとともに、高温高湿下に長期間置いた場合でも、ガラスの表面における白曇りの発生が抑制できることがわかった。
10A,10B:導光板
20:ガラス板
21,22:主面
30,31:アルカリ土類金属欠乏層
32:バリア層
40:光散乱部

Claims (8)

  1. 少なくとも一方の主面において、表層から深さ5nm以内の領域におけるアルカリ土類金属元素のXPS測定による各含有量がいずれも1質量%以下であり、下記の組成を有するガラス。
    酸化物基準の質量百分率表示で、SiOを60〜85%、Alを0〜10%、MgOを0〜10%、CaOを0〜20%、SrOを0〜15%、BaOを0〜15%、NaOを2〜20%、KOを0〜10%、Bを0〜20%含有する組成。
  2. 少なくとも一方の主面において、表層から深さ10nm以内の領域におけるアルカリ土類金属元素のXPS測定による各含有量がいずれも4質量%以下である、請求項1に記載のガラス。
  3. 少なくとも一方の主面において、表層から深さ15nm以内の領域におけるアルカリ土類金属元素のXPS測定による各含有量がいずれも5.5質量%以下である、請求項1または2に記載のガラス。
  4. 前記ガラスが、成形時に溶融金属と接するボトム面と、該ボトム面に対向するトップ面とを有し、該トップ面上において表層から深さ5nm以内の領域におけるアルカリ土類金属元素のXPS測定による各含有量がいずれも1質量%以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のガラス。
  5. 板厚が1.0〜3.0mmである、請求項1〜4のいずれか1項に記載のガラス。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のガラスからなるガラス導光板。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のガラスの一方の主面において、表層から深さ5nm以内の領域におけるアルカリ土類金属元素のXPS測定による各含有量がいずれも1質量%以下であり、もう一方の主面上に、ドット状の光散乱部を備えている、請求項6に記載のガラス導光板。
  8. 下記の組成を有するガラスの少なくとも一方の主面を酸性ガスまたは酸性液により脱アルカリ土類金属処理する工程を含むガラスの製造方法。
    酸化物基準の質量百分率表示で、SiOを60〜85%、Alを0〜10%、MgOを0〜10%、CaOを0〜20%、SrOを0〜15%、BaOを0〜15%、NaOを2〜20%、KOを0〜10%、Bを0〜20%含有する組成
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116445032A (zh) * 2023-03-24 2023-07-18 常州亚玛顿股份有限公司 一种三氧化二铁导光油墨解决玻璃导光板色差的方法

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