JP2020128273A - 画像形成システム - Google Patents

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慎也 國井
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Abstract

【課題】コストの増加を防ぎつつ、連続して排出トレイに排出される複数の冊子を仕分け可能な画像形成システムを提供する。【解決手段】画像形成システムは、画像形成部により画像が形成されたシートを冊子状に折り込む折り込み処理を行う折り処理部と、折り処理部により折り込まれた冊子の天地を裁断する裁断処理を行う裁断処理部とを備える。画像形成システムの制御システムは、画像のシート幅方向における中心が、シートのシート幅方向における中心に対して、天側に位置するようにシートに画像を形成する画像形成処理を行った後に折り込み処理を行う。その後、制御システムは、地の裁断幅が天の裁断幅よりも大きくなるように裁断処理を行うシフト制御を実行する。【選択図】図11

Description

本発明は、シートに画像を形成する画像形成システムに関する。
従来、画像が形成されたシートに各種処理を施すシート処理装置を有する画像形成システムが知られている。その画像形成システムとして、プリンタ部と、プリンタ部により画像が形成されたシート束を中綴じして製本するフィニッシャと、製本された冊子の端部を裁断することにより切り揃えるトリマとを備えるものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2004−210509号公報
ところで、特許文献1に記載の画像形成システムでは、連続して複数のジョブが実行された場合に、作成された冊子が仕分けされずに排出トレイに蓄積される。このために、この画像形成システムでは、ユーザが排出された複数の冊子から所望のジョブによる冊子を取る際に、その冊子と共に誤って異なるジョブによる冊子を取ってしまう虞がある。このような画像形成システムに対して、プリンタ等の画像形成装置では、排出されたシートの混在を防ぐためにシートをジョブごと又は1枚ごとに仕分けする機能を有するものが知られている。例えば、シート幅方向に移動可能な排出トレイを有し、ジョブごと又はシート1枚ごとに排出トレイをシート幅方向に移動させることにより、排出トレイに排出されるシートの位置を一定幅シフトさせて、シートを仕分けする画像形成装置がある。しかしながら、画像形成システムに対してこのような画像形成装置と略同様の機能を適用するためには、冊子が排出される排出トレイをシート幅方向に移動させる機構を画像形成システムに設ける必要があり、画像形成システムの製造コストが増加する虞がある。
そこで、本発明は、コストの増加を防ぎつつ、連続して排出される複数の冊子を仕分け可能な画像形成システムを提供することを目的とする。
本発明は、画像形成システムにおいて、シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成されたシートを冊子状に折り込む折り込み処理を行う折り処理部と、前記折り処理部により折り込まれた冊子の、シート搬送方向に直交するシート幅方向における第1端部を第1裁断幅で裁断すると共に、前記第1端部とは反対の第2端部を第2裁断幅で裁断する裁断処理を行う裁断処理部と、画像の前記シート幅方向における中心が、シートの前記シート幅方向における中心に対して、前記第1端部側に位置するようにシートに画像を形成する画像形成処理を行った後に前記折り込み処理を行い、その後、前記第2裁断幅が前記第1裁断幅よりも大きくなるように前記裁断処理を行うシフト制御を実行可能な制御部と、を備える、ことを特徴とする。
本発明によると、製本された冊子を仕分けする専用の機構を設けることなく、冊子が排出される位置をシート幅方向にシフトさせることが可能である。これにより、コストの増加を防ぎつつ、連続して排出される複数の冊子を仕分けすることができる。
本実施形態に係る画像形成システムの構成を示す概略図。 冊子の形状を示す概略図であり、(a)は冊子の小口を示す図であり、(b)は天及び地を示す図である。 画像形成システムにおけるフィニッシャの構成を示す概略図。 フィニッシャにおけるパンチユニットを示す平面図。 画像形成システムにおける小口トリマを示す概略図であり、(a)は正面図であり、(b)は平面図である。 画像形成システムにおける天地トリマを示す概略図であり、(a)は正面図であり、(b)は平面図である。 画像形成システムにおける制御システム及びプリンタ制御部を示すブロック図。 冊子に含まれるシートにおける天の裁断幅及び地の裁断幅を説明する図。 制御システムにおけるフィニッシャ制御部を示すブロック図。 制御システムにおける小口トリマ制御部を示すブロック図。 制御システムにおける天地トリマ制御部を示すブロック図。 天地の裁断処理設定に係る制御処理を示すフローチャート。 ユーザ設定モードにおいて設定される画像のシフト幅、天の裁断幅及び地の裁断幅を示す図であり、(a)は奇数番目のジョブにおける設定値を示す図であり、(b)は偶数番目のジョブにおけるシートにおける設定値を示す図である。 ユーザ設定モードにおいて積載トレイに排出される冊子の位置を示す図であり、(a)は奇数番目のジョブにおける冊子を示す図であり、(b)は偶数番目のジョブにおけるシートにおける冊子を示す図である。 シフト最大モードにおいて設定される画像のシフト幅、天の裁断幅及び地の裁断幅を示す図であり、(a)は奇数番目のジョブにおける設定値を示す図であり、(b)は偶数番目のジョブにおけるシートにおける設定値を示す図である。 シフト最大モードにおいて積載トレイに排出される冊子の位置を示す図であり、(a)は奇数番目のジョブにおける冊子を示す図であり、(b)は偶数番目のジョブにおけるシートにおける冊子を示す図である。
以下、図面に沿って、実施形態の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成システム1の概略構成を示す断面図である。画像形成システム1は、図1に示すように、シートに画像を形成するプリンタ10と、プリンタ10により画像が形成されたシートを処理するシート処理装置100とを備える。なお、本開示においては、プリンタに限らず、複写機、ファクシミリ及びこれら複合機器等、シートに画像を形成可能な画像形成部を備えた画像形成装置を適用可能である。また、シートとは、用紙又は封筒等の紙、オーバーヘッドプロジェクタ用のプラスチックフィルム(OHT)、布などの薄層状の記録媒体を指す。また、以下の説明において、画像形成システム1を正面から視た状態(図1の視点)を基準にして上下左右及び手前奥の位置関係を表すものとする。また、画像形成システム1の構成部品の寸法、材質及びその相対位置は、特に特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
シート処理装置100は、プリンタ10から排出されたシートに対して穿孔処理と、整合処理と、ステイプル処理と、シート束を冊子状に折り込む折り込み処理とを行うフィニッシャ110を有する。また、シート処理装置100は、図2(a)に示す冊子の小口に対して裁断処理を行う小口トリマ160を有している。さらに、シート処理装置100は、図2(b)に示された、シート搬送方向に直交するシート幅方向における冊子の第1端部である天と、第1端部の反対の第2端部である地とに対して裁断処理を行う裁断処理部である天地トリマ180を有している。
[プリンタの概略構成]
プリンタ10は、シートに画像を形成するプリンタ本体20と、原稿の画像を読み取り可能な画像読取装置60と、プリンタ本体20、画像読取装置60及びシート処理装置100を操作するタッチパネル70とを備えている。本実施形態においては、画像読取装置60がプリンタ本体20の上方に配置され、シート処理装置100がプリンタ本体20の左方に配置されている。画像読取装置60は、原稿を載置するプラテンガラス61と、プラテンガラス61に沿って原稿の画像を光で走査して読み取る光学読取部62とを備えている。また、画像読取装置60は、原稿を自動給送可能な原稿給送装置であるADF63を備え、ADF63によりプラテンガラス61に搬送された原稿を光学読取部62により光学的に読み取ることができる。
プリンタ本体20は、電子写真方式の白黒レーザビームプリンタであり、シートに画像を形成する画像形成部40と、画像形成部40にシートを給送するシート給送部30とを備える。画像形成部40は、感光ドラム41と感光ドラム41にレーザ光を照射するレーザスキャナユニット42と、不図示の現像器とを備える。感光ドラム41は、不図示の帯電ローラによって予め負電圧に帯電されており、画像読取装置60により読み取られた画像又は不図示のパソコンから入力された画像の画像信号に基づいてレーザ光が照射される。これにより、感光ドラム41は、レーザ光が照射された表面から負電荷が除去されて静電潜像が形成され、現像器により負電圧に帯電したトナーが静電潜像に付着されて、感光ドラム41上にトナー像が現像される。
また、画像形成部40は、感光ドラム41に圧接する転写ローラ43を備える。シート給送部30から給送されたシートは、レジストレーションローラ対(以下、レジストローラ対と記載)45により感光ドラム41の回転に同期して感光ドラム41及び転写ローラ43の間に形成されたニップ部に搬送される。感光ドラム41上のトナー像は、正電圧に帯電した転写ローラ43に引き寄せられることにより、シートに転写される。
トナー像が転写されたシートは、定着装置50に搬送され、定着装置50により加熱及び加圧されることによりトナー像が定着され、シート処理装置100のフィニッシャ110に排出される。シートの両面に画像形成する場合には、第1面にトナー像が形成されたシートは、反転搬送路55にシートの前後及び表裏が反転した状態で搬送される。そして、シートは再度レジストローラ対45へと搬送され、転写ローラ43によってシートの第2面にトナー像が転写される。
[フィニッシャの詳細な構成]
フィニッシャ110は、図3に示すように、プリンタ10から排出されたシートに対して穿孔処理を行う穿孔処理部120と、整合処理及びステイプル処理を行う処理部130と、折り込み処理を行う折り処理部140とを有している。図3は、フィニッシャ110の構成を示す概要図である。フィニッシャ110は、穿孔処理、整合処理、ステイプル処理及び折り込み処理の少なくとも1つのシート処理を行うように構成されている。
穿孔処理部120は、図3及び図4に示すように、シートを押圧して穿設するパンチ部122bが形成されたパンチユニット122と、パンチユニット122に連結され、パンチユニット122をスライド移動させる横レジモータ123とを有する。パンチユニット122は、横レジモータ123の動力によりシート幅方向である手前方向及び奥行き方向に移動する。図4は、穿孔処理部120におけるパンチユニット122の構成を示す平面図である。
パンチユニット122は、シート幅方向に延びるフレーム部122aと、フレーム部122aの下面に設けられたパンチ部122bと、奥行き方向におけるフレーム部122aの下流端に設けられたラック部122cとを有する。パンチユニット122は、ラック部122cにおいて横レジモータ123の回転軸に固定されたピニオンギア123aと係合しており、横レジモータ123の動力がピニオンギア123aを介して伝達される。
穿孔処理部120は、発光素子と受光素子とを有する光センサであり、シート幅方向におけるパンチユニット122の初期位置を検知する横レジホームセンサ124を有している。パンチユニット122のフレーム部122aには、奥行き方向の下流端において、横レジホームセンサ124の発光素子から受光素子に照射される光を遮ることが可能なフラグ124aが設けられている。横レジホームセンサ124は、フレーム部122aが奥行き方向に移動し、フラグ124aにより発光素子の光が遮られることにより、パンチユニット122が初期位置に到達したことを検知する。
また、穿孔処理部120は、パンチユニット122に一体的に設けられたセンサユニット121を有している。センサユニット121は、シートの先端及び後端を検知する先後端検知センサ121aと、奥行き方向におけるシートの下流端を検知する横レジセンサ121b〜121eとから構成される。穿孔処理では、横レジセンサ121b〜121eのうちシートを検知したセンサに基づいてシートサイズが検知され、そのシートサイズに応じてパンチユニット122が初期位置から手前方向にスライド移動される。そして、穿孔処理では、先後端検知センサ121aによってシートが検知されたタイミングに基づいて、シートの搬送停止、シートに対する穿設及びシートの搬送開始が行われる。シートに対する穿設が実行された後、パンチユニット122は、横レジホームセンサ124により初期位置が検知されるまで奥行き方向に移動される。
シート搬送方向における穿孔処理部120の下流には、図3に示すように、シートの搬送先を処理部130に繋がる搬送パスP1と折り処理部140に繋がる搬送パスP2との間で切り換えると共にシートを案内する案内部材126が設けられている。案内部材126は、揺動可能に設けられており、揺動することによりシートの搬送先を切り換える。
処理部130は、搬送パスP1から搬送されたシートを複数枚重ねて溜めることが可能なバッファユニット131と、バッファユニット131から搬送されたシートが積載されると共に整合処理される処理トレイ133とを有している。バッファユニット131から搬送されるシートは、シート搬送方向におけるバッファユニット131の下流に配置された中間搬送ローラ対132によって排出ローラ対134に搬送され、排出ローラ対134の所定量の正回転よって一旦下流に搬送される。そして、シートは、排出ローラ対134の逆回転によってバッファユニット131の下方に配置された処理トレイ133に搬送されると共に整合処理される。
処理トレイ133上に積載されたシート束は、ステイプル処理が不要な場合には排出ローラ対134によって排出口136から排出トレイ137に排出される。ステイプル処理が必要な場合には、処理トレイ133上に積載されたシート束は、第1ステイプラ135によってステイプル処理された後に、排出トレイ137に排出される。
排出トレイ137は、排出口136から排出されたシートを積載可能な上トレイ137a及び下トレイ137bと、上トレイ137aを昇降させる上トレイモータ138aと、下トレイ137bを昇降させる下トレイモータ138bとを有している。上トレイ137a及び下トレイ137bは、積載されるシートが増加するに従って下降し、積載したシートで排出口136を塞ぐことを防ぐ。
折り処理部140は、搬送パスP2から搬送されたシートを収納する収納ガイド141と、収納ガイド141に収納されたシートのシート搬送方向における下流端に当接してシートを位置決めする位置決め部材142とを有する。収納ガイド141は、搬送パスP2の下方に配置され、シートを略垂直方向に収納可能に構成されている。位置決め部材142は、昇降可能に設けられており、収納ガイド141に収納されたシートを下端から支持しつつ昇降可能となっている。搬送パスP2から搬送されるシートは、位置決め部材142に突き当てられ、収納ガイド141に順次収納された後に、略上下方向における中央部分が第2ステイプラ143によって綴じられる。
また、折り処理部140は、第2ステイプラ143によって綴じられたシート束を、略上下方向におけるシート束の中央部分で折る折り装置144を有する。折り装置144は、収納ガイド141に収納されたシート束の面に対して略直交する方向に移動可能な突き出し部材144aと、収納ガイド141を挟んで突き出し部材144aの反対に配置された折ローラ対144bとから構成される。突き出し部材144aは、収納ガイド141に形成された切欠き部141aを通過可能な位置に配置され、折ローラ対144bは、突き出し部材144aの移動方向における延長上に折ローラ対144bのニップ部が位置するように配置されている。
第2ステイプラ143によって綴じられたシート束は、位置決め部材142が下降することにより共に下降する。シート束は、略上下方向におけるシート束の中央部分、すなわち第2ステイプラ143によって綴じられた位置を突き出し部材144aが押圧可能な高さまで下降した後に、突き出し部材144aによって折ローラ対144bのニップ部に向かって押圧される。シート束は、綴じられた位置から切欠き部141aに押し込まれ、折ローラ対144bのニップ部まで突き出される。さらに、シート束は、折ローラ対144bによって、綴じられた位置から折り曲げられて冊子状に折り込まれると共に、搬送ローラ対145に搬送される。折り装置144により折り込まれて製本された冊子は、搬送ローラ対145により小口トリマ160が有する下ベルトコンベア161aに搬送される。
[小口トリマの詳細な構成]
小口トリマ160は、図5に示すように、フィニッシャ110から搬送された冊子を搬送する搬送ベルトコンベア対161,166,167を有する。図5(a)は、小口トリマ160の概略を示す正面図であり、(b)は、小口トリマ160の平面図である。搬送ベルトコンベア対161は、冊子を下面から支持可能な下ベルトコンベア161aと、下ベルトコンベア161aの上面に当接し、下ベルトコンベア161aと共に挟みこんで冊子を搬送可能な上ベルトコンベア161bとを有する。上ベルトコンベア161bは、シート搬送方向において下ベルトコンベア161aより短く、下ベルトコンベア161aの上面のうちシート搬送方向における所定位置から下流端まで当接するように配置されている。シート幅方向における搬送ベルトコンベア対161の外側には、シート幅方向である矢印R2方向に移動可能であり、シート幅方向の両端から冊子を挟みこむことにより、冊子の位置をシート幅方向における中心に補正する整合部材168が配置されている。
搬送ベルトコンベア対166は、シート搬送方向における上流端から下流端まで互いに当接する下ベルトコンベア166a及び上ベルトコンベア166bを有している。搬送ベルトコンベア対167は、搬送ベルトコンベア対166と略同様に下ベルトコンベア167a及び上ベルトコンベア167bを有している。
小口トリマ160は、シート搬送方向における搬送ベルトコンベア対161と搬送ベルトコンベア対166との間において、冊子の小口を裁断する小口裁断部162を有する。また、小口トリマ160は、シート搬送方向における小口裁断部162の下流において、冊子を検知する検知センサ164と、搬送ベルトコンベア対161,166によって搬送される冊子の背に当接可能な小口ストッパ165とを有している。
小口ストッパ165は、シート幅方向における搬送ベルトコンベア対166の外側に配置されている。小口ストッパ165は、上端部が上ベルトコンベア166bの下面より上方に突出した当接位置と、上端部が下ベルトコンベア166aの上面より下方に位置する解除位置との間で略上下方向に移動可能である。小口ストッパ165は、当接位置において冊子の背に当接することにより、冊子の小口を小口裁断部162による裁断位置に合わせるように冊子を位置決めし、小口裁断部162による裁断後に解除位置に移動する。また、小口ストッパ165は、シート搬送方向に沿った矢印R3方向にも移動可能に構成されており、シートサイズに応じて、小口ストッパ165に当接する冊子の小口が裁断位置に合うように移動する。すなわち、小口ストッパ165は、シートサイズに応じて当接位置を調整可能に構成されている。
小口裁断部162は、小口裁断下刃162bと略上下方向である矢印R1方向に移動可能な小口裁断上刃162aとを有している。小口トリマ160に搬送された冊子は、当接位置に位置する小口ストッパ165に当接する位置まで搬送され、検知センサ164による冊子の検知によって、搬送ベルトコンベア対161,166による搬送が停止される。その状態で小口裁断上刃162aが下降することにより、冊子の小口は裁断される。裁断された切り屑は、小口裁断部162の下方に配置された小口屑箱163に落下し回収される。小口が裁断された冊子は、小口ストッパ165が当接位置から解放位置に移動されると共に搬送ベルトコンベア対161,166による搬送が再開されることにより、天地トリマ180に搬送される。なお、小口の裁断処理が行われない場合には、小口ストッパ165は冊子の搬送を妨げないように解放位置で保持される。
[天地トリマの詳細な構成]
天地トリマ180は、図6に示すように、搬送ベルトコンベア対181と、シート幅方向における搬送ベルトコンベア対181の外側に配置された検知センサ184及び天地ストッパ189とを有する。図6(a)は、天地トリマ180の概略を示す正面図であり、(b)は、天地トリマ180の平面図である。搬送ベルトコンベア対181は、シート搬送方向における上流端から下流端まで互いに当接する下ベルトコンベア181a及び上ベルトコンベア181bを有している。また、天地ストッパ189は、略上下方向に移動可能に設けられており、上端部が上ベルトコンベア181bの下面より上方に突出した当接位置と、上端部が下ベルトコンベア181aの上面より下方に位置する解除位置との間で移動可能である。
天地トリマ180は、奥行き方向における搬送ベルトコンベア対181、検知センサ184及び天地ストッパ189の上流において、冊子の地を裁断する地裁断部182を有する。地裁断部182は、シート幅方向である矢印R4方向に移動可能に設けられており、地裁断下刃182bと略上下方向に移動可能な地裁断上刃182aとを有している。また、天地トリマ180は、奥行き方向における搬送ベルトコンベア対181、検知センサ184及び天地ストッパ189の下流において、冊子の天を裁断する天裁断部183を有する。天裁断部183は、地裁断部182と略同様に、矢印R4方向に移動可能に設けられており、天裁断下刃183b及び天裁断上刃183aを有している。
天地トリマ180に搬送された冊子は、当接位置に位置する天地ストッパ189に当接する位置まで搬送され、検知センサ184による冊子の検知によって、搬送ベルトコンベア対181による搬送が停止される。その状態で地裁断上刃182a及び天裁断上刃183aが下降することにより、冊子の天地は裁断される。裁断された切り屑は、搬送ベルトコンベア対181の下方に配置された傾斜面185に落下し、傾斜面185をつたって天地トリマ180のカバー180a外側に設けられた天地屑箱186に回収される。天地が裁断された冊子は、天地ストッパ189が当接位置から解放位置に移動されると共に搬送ベルトコンベア対181による搬送が再開されることにより、積載トレイ188に排出される。積載トレイ188に排出された冊子は、積載トレイ188の上方に配置された搬送大ローラ187により、積載トレイ188上でさらに下流に搬送され、搬送ベルトコンベア対181の排出口で滞留することが防止される。なお、天地の裁断処理が行われない場合には、天地ストッパ189は冊子の搬送を妨げないように解放位置で保持される。
[制御システムの詳細]
図7は、画像形成システム1に搭載された制御部である制御システム300を示すブロック図である。制御システム300は、図7に示すように、プリンタ10に搭載され、プリンタ10を制御するプリンタ制御部310を有している。プリンタ制御部310は、プリンタ10全体の基本制御を行うCPU312と、ROM313及びRAM315とを有するメイン制御部311を有している。ROM313は、システム起動に必要なブートプログラム等を記憶し、揮発性メモリであるRAM315は、制御プログラムを実行する際のワークエリアとして使用される。
プリンタ制御部310は、画像読取装置60を制御する画像読取装置制御部325を有する。また、プリンタ制御部310は、画像読取装置60に読み取られた光学的信号と、不図示のパソコンから入力されたジョブ情報に含まれる画像情報とを、レーザスキャナユニット42を制御するための画像信号に変換する画像信号制御部330を有する。さらに、プリンタ制御部310は、シート給送部30を制御するシート給送制御部320と、画像形成部40を制御する画像形成制御部335とを有する。シート給送制御部320、画像読取装置制御部325、画像信号制御部330及び画像形成制御部335は、それぞれメイン制御部311に接続されている。
メイン制御部311には、フィニッシャ110に搭載され、フィニッシャ110を制御するフィニッシャ制御部350が接続されている。フィニッシャ制御部350には、小口トリマ160に搭載され、小口トリマ160を制御する小口トリマ制御部370が接続されている。小口トリマ制御部370には、フィニッシャ制御部350を介して、メイン制御部311からの情報が入力される。また、小口トリマ制御部370には、天地トリマ180に搭載され、天地トリマ180を制御する天地トリマ制御部380が接続されている。従って、天地トリマ制御部380には、フィニッシャ制御部350及び小口トリマ制御部370を介して、メイン制御部311からの情報が入力される。メイン制御部311は、冊子を作成する場合に、不図示のパソコンから入力されたジョブ情報に基づいて制御システム300の各制御部を制御し、画像形成システム1全体の基本制御を行う。なお、本実施形態において、入力されるジョブ情報には、シートサイズ等のシート情報、シートに形成する画像情報及び余白幅であるシート余白幅が少なくとも含まれている。
メイン制御部311には、タッチパネル70に搭載され、タッチパネル70を制御する操作表示装置制御部340が接続されている。操作表示装置制御部340は、メイン制御部311からの信号に基づいて、タッチパネル70に画像形成システム1に関する情報を表示する。また、操作表示装置制御部340は、ユーザによりタッチパネル70に入力された情報をメイン制御部311に送信する。
メイン制御部311は、操作表示装置制御部340を介してタッチパネル70を制御し、実行するジョブごとに穿孔処理、整合処理、ステイプル処理及び製本処理の少なくとも1つのシート処理の実行をユーザに選択させる。また、製本処理の実行が選択された場合に、メイン制御部311は、タッチパネル70において、製本された冊子に対して、小口の裁断処理及び天地の裁断処理を実行するか否かをユーザに選択させる。天地の裁断処理の実行が選択された場合に、メイン制御部311は、天地の裁断処理設定に係る制御処理を実行し、図8に示す第1裁断幅である天の裁断幅及び第2裁断幅である地の裁断幅を設定する。図8は、冊子に含まれるシートにおける天の裁断幅、地の裁断幅及びシート余白幅を説明する図である。
また、メイン制御部311は、天地の裁断処理設定に係る制御処理において、積載トレイ188に冊子が排出される際に、冊子の位置をシート幅方向におけるシート搬送路の中心からシフトさせるシフト処理を実行するか否かを決定する。メイン制御部311は、シフト処理において、シートに形成する画像の位置及び天地の裁断位置をシート幅方向においてシフトさせることにより、積載トレイ188に冊子が排出される際の冊子位置をシフトさせる。
さら、シフト処理の実行を決定した場合に、メイン制御部311は、シフト処理においてユーザ設定モード及びシフト最大モードのどちらを実行するかを決定する。ユーザ設定モードでは、メイン制御部311はユーザが入力した裁断可能領域幅に基づいて、冊子をシフトさせるシフト幅を設定する。また、シフト最大モードでは、メイン制御部311はシフト幅が最大となるようにシフト幅を設定する。メイン制御部311は、入力されたジョブ情報と共に実行を決定したシート処理情報に基づいて、制御システム300内の各制御部を制御する。
フィニッシャ制御部350は、図9に示すように、フィニッシャ110全体の基本制御を行うCPU352と、ROM353及びRAM354とを有するメイン制御部351を有している。メイン制御部351は、プリンタ制御部310のメイン制御部311と通信を行い、プリンタ10とフィニッシャ110とを連携動作させるための各種信号、実行するシート処理情報及びシート情報の授受を行う。
フィニッシャ制御部350は、フィニッシャ110内の搬送ローラを駆動させる搬送モータ150を制御するシート搬送制御部355と、上トレイモータ138a及び下トレイモータ138bを制御するトレイ制御部356とを有している。また、フィニッシャ制御部350は、第1ステイプラ135及び第2ステイプラ143を制御するステイプル制御部357と、折り装置144を制御する折り制御部358とを有している。さらに、フィニッシャ制御部350は、横レジホームセンサ124及びセンサユニット121からの信号に基づいて、横レジモータ123と、パンチユニット122を昇降させて穿設するパンチモータ122dとを制御するパンチ制御部359を有している。シート搬送制御部355、トレイ制御部356、ステイプル制御部357、折り制御部358及びパンチ制御部359は、メイン制御部351に接続されており、メイン制御部351の信号に基づいて制御処理を実行する。
小口トリマ制御部370は、図10に示すように、小口トリマ160全体の基本制御を行うCPU372と、ROM373及びRAM374とを有するメイン制御部371を有している。メイン制御部371は、フィニッシャ110のメイン制御部351と通信を行い、フィニッシャ110と小口トリマ160とを連携動作させるための各種信号、シート処理情報、シート情報の授受を行う。
小口トリマ制御部370は、検知センサ164に基づいて搬送ベルトコンベア対161,166,167を駆動させる搬送モータ170と、小口ストッパ165を移動させるストッパモータ165aとを制御するシート搬送制御部375を有している。また、小口トリマ制御部370は、小口裁断上刃162aを昇降させる裁断モータ162cを制御するシート裁断制御部376を有している。シート搬送制御部375及びシート裁断制御部376は、メイン制御部371に接続されており、メイン制御部371の信号に基づいて制御処理を実行する。
天地トリマ制御部380は、図11に示すように、天地トリマ180全体の基本制御を行うCPU382と、ROM383及びRAM384とを有するメイン制御部381を有している。メイン制御部381は、小口トリマ160のメイン制御部371と通信を行い、小口トリマ160と天地トリマ180とを連携動作させるための各種信号、シート処理情報及びシート情報の授受を行う。
天地トリマ制御部380は、検知センサ184に基づいて搬送ベルトコンベア対181を駆動させる搬送モータ190と、天地ストッパ189を移動させるストッパモータ189aとを制御するシート搬送制御部385を有している。また、天地トリマ制御部380は、地裁断上刃182a及び天裁断上刃183aを昇降させる裁断モータ191を制御するシート裁断制御部386を有している。シート裁断制御部386は、裁断モータ191と共に、地裁断部182を矢印R4方向に移動させる地裁断部移動モータ182cと、天裁断部183を矢印R4方向に移動させる天裁断部移動モータ183cとを制御する。シート搬送制御部385及びシート裁断制御部386は、メイン制御部381に接続されており、メイン制御部381の信号に基づいて制御処理を実行する。
[天地の裁断処理設定の詳細]
ここで、天地の裁断処理設定に係る制御処理の詳細について、図12を参照しながら説明する。図12は、ユーザにより天地の裁断処理の実行が選択された場合に実行される天地の裁断処理設定に係る制御処理を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、ジョブ情報に含まれるシート幅が290mmに設定され、シート余白幅が15mmに設定されているものとして説明する。
天地の裁断処理設定に係る制御処理として、制御システム300は、まずタッチパネル70において裁断可能領域幅をユーザに指定させる(ステップS1)。ステップS1において、制御システム300は、タッチパネル70において、ユーザに対して裁断可能領域幅の入力を報知し、入力された裁断可能領域幅をRAM315に記憶させる。
ステップS1を実行した後に、制御システム300は、裁断可能領域幅が裁断可能な最小の裁断幅である最小幅以上であるか否かを判定する(ステップS2)。裁断可能領域幅が天地トリマ180により最小幅より大きいと判定した場合に(ステップS2:YES)、制御システム300は、裁断可能領域幅が最小幅より小さいことを報知する警告をタッチパネル70に表示する(ステップS3)。ステップS3を実行した後に、制御システム300は、再びステップS1を実行し、ユーザに裁断可能領域幅を再入力させる。
裁断可能領域幅が最小幅以下であると判定した場合に(ステップS2:NO)、制御システム300は、タッチパネル70において、シフト処理を実行するか否かをユーザに選択させる(ステップS4)。ステップS4において、制御システム300は、ユーザに対してシフト処理を実行するか否かを選択することをタッチパネル70において報知し、ユーザにより選択された結果をRAM315に記憶させる。なお、本実施形態では、最小幅が2mmに設定され、裁断可能領域幅がユーザにより7mmに指定されたものとして、以降の制御処理を説明する。
ステップS4を実行した後に、制御システム300は、現在天地の裁断処理設定中であるジョブに対してシフト処理の実行が選択されたか否かを判定する(ステップS5)。シフト処理を実行しないと選択されたと判定した場合に(ステップS5:NO)、制御システム300は、天の裁断幅を裁断可能領域幅に設定する(ステップS6)。さらに、制御システム300は、地の裁断幅を裁断可能領域幅に設定し(ステップS7)、天地の裁断処理設定に係る制御処理を終了する。その後、制御システム300は、天地の裁断処理設定に係る制御処理による設定に基づいて、画像形成及び天地の裁断処理を実行する。この場合には、制御システム300は、画像のシート幅方向における中心が、シートのシート幅方向における中心に一致するように、シートに対して画像を形成する。そして、制御システム300は、そのシートによって製本された冊子において、天地それぞれを7mm裁断する。
また、ステップS5においてシフト処理の実行が選択されたと判定した場合に(ステップS5:YES)、制御システム300は、タッチパネル70において、シフト最大モードを実行するか否かをユーザに選択させる(ステップS8)。ステップS8において、制御システム300は、ユーザに対してシフト最大モードを実行するか否かを選択することをタッチパネル70において報知し、ユーザにより選択された結果をRAM315に記憶させる。
ステップS8を実行した後に、制御システム300は、現在天地の裁断処理設定中であるジョブに対してシフト最大モードの実行が選択されたか否かを判定する(ステップS9)。シフト最大モードを実行しないと選択されたと判定した場合に(ステップS9:NO)、制御システム300は、ユーザ設定モードの実行を決定する。そして、制御システム300は、ユーザ設定モードに基づいて、シートに形成する画像の位置をシフトさせるシフト幅を以下の数式(1)によって設定する(ステップS10)。
画像のシフト幅=裁断可能領域幅―最小幅・・・(1)
本実施形態において裁断可能領域幅が7mmであり、最小幅が2mmに設定されているので、制御システム300は、ステップS10において画像のシフト幅を5mmに設定する。ステップS10を実行した後に、制御システム300は、現在天地の裁断処理設定中であるジョブが画像形成システム1の電源がオンになってから奇数番目のジョブであるか否かを判定する(ステップS11)。
現在天地の裁断処理設定中であるジョブが奇数番目のジョブであると判定した場合に(ステップS11:YES)、制御システム300は、積載トレイ188に排出される冊子の位置を奥行き方向にシフトさせる第1シフト制御の実行を決定する。制御システム300は、第1シフト制御の実行決定に基づいて、画像のシフト方向を天側である奥行き方向に設定する(ステップS12)。そして、制御システム300は、天の裁断幅及び地の裁断幅を以下の数式(2)に基づいて設定する(ステップS13,S14)。
天の裁断幅=最小幅
地の裁断幅=画像のシフト幅+裁断可能領域幅・・・(2)
制御システム300は、ステップS14を実行し、天地の裁断処理設定に係る制御処理を終了した後に、天地の裁断処理設定に基づいて、画像形成及び天地の裁断処理を実行する。この場合に、制御システム300は、図13(a)に示すように画像をシート幅方向における中心から奥行き方向に5mmシフトさせて画像を形成する。すなわち、制御システム300は、ユーザ設定モードの第1シフト制御において、画像のシート幅方向における中心C1がシートのシート幅方向における中心Cに対して天側に位置するように画像を形成する画像形成処理を行う。図13は、ユーザ設定モードにおける画像のシフト幅及び天地の裁断幅を示す図であり、(a)は奇数番目のジョブにおける冊子を示し、(b)は偶数番目のジョブにおける冊子を示す。
そして、制御システム300は、その画像が形成されたシートによって製本された冊子において、地を12mm裁断し、天を2mm裁断する。すなわち、制御システム300は、ユーザ設定モードの第1シフト制御において、画像形成処理を行った後に折り込み処理を行い、その後、地の裁断幅が天の裁断幅よりも大きくなるように天地の裁断処理を行う。画像形成処理における画像のシート幅方向における中心C1とシートのシート幅方向における中心Cとの距離は、天地の裁断処理における地の裁断幅と天の裁断幅との差の半分に設定される。これにより、天地の裁断処理後の冊子は、図14(a)に示すように、シート幅方向におけるシートの中心Cから奥行き方向に5mmシフトした位置で積載トレイ188に排出される。図14は、ユーザ設定モードにおいて積載トレイ188に排出された冊子の位置を示す図であり、(a)は奇数番目のジョブにおける冊子を示し、(b)は偶数番目のジョブにおける冊子を示す。
また、ステップS11において、現在天地の裁断処理設定中であるジョブが偶数番目のジョブであると判定した場合に(ステップS11:NO)、制御システム300は、積載トレイ188に排出される冊子の位置を手前方向にシフトさせる第2シフト制御の実行を決定する。制御システム300は、第2シフト制御の実行決定に基づいて、画像のシフト方向を地側である手前方向に設定する(ステップS15)。そして、制御システム300は、天の裁断幅及び地の裁断幅を以下の数式(3)に基づいて設定する(ステップS16,S17)。
天の裁断幅=画像のシフト幅+裁断可能領域幅
地の裁断幅=最小幅・・・(3)
制御システム300は、ステップS17を実行し、天地の裁断処理設定に係る制御処理を終了した後に、天地の裁断処理設定に基づいて、画像形成及び天地の裁断処理を実行する。この場合に、制御システム300は、図13(b)に示すように画像をシート幅方向における中心から手前方向に5mmシフトさせて画像を形成する。すなわち、制御システム300は、ユーザ設定モードの第2シフト制御において、画像のシート幅方向における中心C2がシートのシート幅方向における中心Cに対して地側に位置するように画像を形成する画像形成処理を行う。
そして、制御システム300は、その画像が形成されたシートによって製本された冊子において、天を12mm裁断し、地を2mm裁断する。すなわち、制御システム300は、ユーザ設定モードの第2シフト制御において、画像形成処理を行った後に折り込み処理を行い、その後、天の裁断幅が地の裁断幅よりも大きくなるように天地の裁断処理を行う。画像形成処理における画像のシート幅方向における中心C2とシートのシート幅方向における中心Cとの距離は、天地の裁断処理における天の裁断幅と地の裁断幅との差の半分である。これにより、天地の裁断処理後の冊子は、図14(b)に示すように、シート幅方向における中心Cから奥行き方向に5mmシフトした位置で積載トレイ188に排出される。
ステップS9においてシフト最大モードの実行が選択されたと判定した場合に(ステップS9:YES)、制御システム300は、ユーザに対して、シフト最大モードが選択されたことをタッチパネル70において報知する(ステップS18)。また、ステップS18において、制御システム300は、タッチパネル70において、裁断可能領域幅で裁断処理が行われないことを通知した上で、シフト最大モードの実行を取り消すか否かをユーザに選択させる。
ステップS18を実行した後に、制御システム300は、シフト最大モードの実行取り消しが選択されたか否かを判定する(ステップS19)。シフト最大モードの実行取り消しが選択されたと判定した場合に(ステップS19:YES)、制御システム300は、再びステップS8を実行する。シフト最大モードの実行取り消しが選択されなかったと判定した場合に(ステップS19:NO)、制御システム300は、シフト最大モードを実行することを決定する。そして、制御システム300は、シフト最大モードに基づいて、画像のシフト幅を以下の数式(4)によって設定する(ステップS20)。
画像のシフト幅=シート余白幅―最小幅・・・(4)
本実施形態においてシート余白幅が15mmに設定され、最小幅が2mmに設定されているので、制御システム300は、ステップS20において画像のシフト幅を13mmに設定する。ステップS20を実行した後に、制御システム300は、現在天地の裁断処理設定中であるジョブが画像形成システム1の電源がオンになってから奇数番目のジョブであるか否かを判定する(ステップS21)。
現在天地の裁断処理設定中であるジョブが奇数番目のジョブであると判定した場合に(ステップS21:YES)、制御システム300は、シフト最大モードにおいて第1シフト制御を実行することを決定する。制御システム300は、第1シフト制御の実行決定に基づいて、画像のシフト方向を奥行き方向に設定する(ステップS22)。そして、制御システム300は、天の裁断幅及び地の裁断幅を以下の数式(5)に基づいて設定する(ステップS23,S24)。
天の裁断幅=最小幅
地の裁断幅=画像のシフト幅+シート余白幅・・・(5)
制御システム300は、ステップS24を実行し、天地の裁断処理設定に係る制御処理を終了した後に、天地の裁断処理設定に基づいて、画像形成及び天地の裁断処理を実行する。この場合に、制御システム300は、図15(a)に示すように画像をシート幅方向における中心から奥行き方向に13mmシフトさせて画像を形成する。すなわち、制御システム300は、シフト最大モードの第1シフト制御において、画像のシート幅方向における中心C3がシートのシート幅方向における中心Cに対して天側に位置するように画像を形成する画像形成処理を行う。図15は、シフト最大モードにおける画像のシフト幅及び天地の裁断幅を示す図であり、(a)は奇数番目のジョブにおける冊子を示し、(b)は偶数番目のジョブにおける冊子を示す。
そして、制御システム300は、その画像が形成されたシートによって製本された冊子において、地を28mm裁断し、天を2mm裁断する。すなわち、制御システム300は、ユーザ設定モードの第1シフト制御において、画像形成処理を行った後に折り込み処理を行い、その後、地の裁断幅が天の裁断幅よりも大きくなるように天地の裁断処理を行う。画像形成処理における画像のシート幅方向における中心C3とシートのシート幅方向における中心Cとの距離は、天地の裁断処理における地の裁断幅と天の裁断幅との差の半分である。これにより、天地の裁断処理後の冊子は、図16(a)に示すように、シート幅方向における中心Cから奥行き方向に13mmシフトした位置で積載トレイ188に排出される。図16は、シフト最大モードにおいて積載トレイ188に排出された冊子の位置を示す図であり、(a)は奇数番目のジョブにおける冊子を示し、(b)は偶数番目のジョブにおける冊子を示す。
また、ステップS21において、現在天地の裁断処理設定中であるジョブが偶数番目のジョブであると判定した場合に(ステップS21:NO)、制御システム300は、シフト最大モードにおいて第2シフト制御の実行を決定する。制御システム300は、第2シフト制御の実行決定に基づいて、画像のシフト方向を手前方向に設定する(ステップS25)。そして、制御システム300は、天の裁断幅及び地の裁断幅を以下の数式(6)に基づいて設定する(ステップS26,S27)。
天の裁断幅=画像のシフト幅+シート余白幅
地の裁断幅=最小幅・・・(6)
制御システム300は、ステップS27を実行し、天地の裁断処理設定に係る制御処理を終了した後に、天地の裁断処理設定に基づいて、画像形成及び天地の裁断処理を実行する。この場合に、制御システム300は、図15(b)に示すように画像をシート幅方向における中心から手前方向に13mmシフトさせて画像を形成する。すなわち、制御システム300は、シフト最大モードの第2シフト制御において、画像のシート幅方向における中心C4がシートのシート幅方向における中心Cに対して地側に位置するように画像を形成する画像形成処理を行う。
そして、制御システム300は、その画像が形成されたシートによって製本された冊子において、天を28mm裁断し、地を2mm裁断する。すなわち、制御システム300は、シフト最大モードの第2シフト制御において、画像形成処理を行った後に折り込み処理を行い、その後、天の裁断幅が地の裁断幅よりも大きくなるように天地の裁断処理を行う。画像形成処理における画像のシート幅方向における中心C4とシートのシート幅方向における中心Cとの距離は、天地の裁断処理における天の裁断幅と地の裁断幅との差の半分である。これにより、天地の裁断処理後の冊子は、図16(b)に示すように、シート幅方向における中心から手前方向に13mmシフトした位置で積載トレイ188に排出される。
このように、画像形成システム1では、第1シフト制御を実行することにより、製本された冊子を仕分けする専用の機構を設けることなく、積載トレイ188に排出される冊子の位置をシート幅方向における中心Cから天側にシフトさせることができる。従って、画像形成システム1は、コストの増加を防ぎつつ、連続して積載トレイ188に排出される複数の冊子を仕分けすることができる。また、画像形成システム1は、ユーザが排出された複数の冊子から所望の冊子を取る際に、その冊子と共に誤って異なる冊子を取ってしまうことを防ぐことができる。
また、画像形成システム1は、第1シフト制御において、画像のシフト幅を地の裁断幅と天の裁断幅との差の半分に設定するので、形成された画像のシート幅方向における中心を、排出された冊子のシート幅方向における中心に合わせることができる。これにより、画像形成システム1は、冊子に形成された画像が天地トリマ180による裁断処理により欠けることなく、積載トレイ188に排出される冊子の位置をシート幅方向における中心Cから天側にシフトさせることができる。
また、画像形成システム1は、第2シフト制御において、積載トレイ188に排出される冊子の位置をシート幅方向における中心Cから地側にシフトさせることができる。従って、画像形成システム1は、排出する冊子に応じて第1シフト制御と第2シフト制御とを切り換えることにより、冊子間において排出位置を大きく変化させることができ、仕分けされた冊子間の境界を際立たせることができる。また、画像形成システム1では、排出された冊子がユーザに対してさらに識別し易くなる。
また、画像形成システム1は、ユーザ設定モードを実行することにより、ユーザが設定した裁断可能領域幅に基づいて天地の裁断幅を設定するので、ユーザの所望するシート幅と異なるシート幅で冊子が作成されることを防ぎつつ、排出される冊子を仕分けすることができる。
また、画像形成システム1は、シフト最大モードを実行することにより、ユーザ設定モードを実行した場合より排出される冊子のシート幅方向における位置を大きくシフトさせることできる。これにより、画像形成システム1は、冊子間において排出位置を大きく変化させることができ、仕分けされた冊子間の境界を際立たせることができると共に、排出された冊子がユーザに対してさらに識別し易くなる。
また、画像形成システム1は、ジョブごとに第1シフト制御と第2シフト制御とを切り換えて実行するので、複数の冊子をジョブごとに仕分けすることができる。これにより、画像形成システム1は、ユーザが排出された複数の冊子から所望のジョブによる冊子を取る際に、その冊子と共に誤って異なるジョブによる冊子を取ってしまうことを防ぐことができる。
なお、本実施形態の画像形成システム1は、第1シフト制御において排出される冊子のシート幅方向における位置を奥行き方向にシフトするように構成されているが、これに限らない。画像形成システム1は、第1シフト制御において排出される冊子のシート幅方向における位置を手前方向にシフトし、第2シフト制御において排出される冊子のシート幅方向における位置を奥行き方向にシフトするように構成されていてもよい。
また、本実施形態の画像形成システム1は、第1シフト制御及び第2シフト制御を実行可能に構成されているが、これに限らず、第1シフト制御及び第2シフト制御のどちらか一方のみを実行可能に構成されていてもよい。第1シフト制御のみを実行可能に構成されている場合に、画像形成システム1は、一方の冊子をシフトさせずに積載トレイ188に排出し、他方の冊子を奥行き方向にシフトさせることにより、排出される複数の冊子を仕分けすることができる。
また、本実施形態の画像形成システム1は、シフト最大モード及びユーザ設定モードを実行可能に構成されているが、これに限らず、シフト最大モード及びユーザ設定モードのどちらか一方のみを実行可能に構成されていてもよい。
また、本実施形態の画像形成システム1は、図12のステップS1において天地の裁断可能領域幅を設定するように構成されているが、これに限らず、裁断可能領域幅を天地別々に設定するように構成されていてもよい。この場合に、画像形成システム1は、ステップS10,13,16において、天地共通に設定される裁断可能領域幅の代わりに、天の裁断可能領域幅及び地の裁断可能領域幅の平均を用いて画像のシフト量及び天地の裁断幅を設定するように構成されていてもよい。
また、画像形成システム1は、ジョブごとに第1シフト制御と第2シフト制御とを切り換えて実行するように構成されているが、これに限らず、冊子1部ごと又は冊子の大きさごとに冊子を排出する位置をシフトするように構成されていてもよい。
また、本実施形態の画像形成システム1は、タッチパネル70からユーザが天地の裁断処理における設定を行うように構成されているが、これに限らない。画像形成システム1は、パソコンからユーザが天地の裁断処理における設定を行い、その設定がジョブ情報に含まれてパソコンから画像形成システム1に送信されるように構成されていてもよい。
1:画像形成システム、40:画像形成部、140:折り処理部、180:裁断処理部(天地トリマ)、300:制御部(制御システム)

Claims (6)

  1. シートに画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により画像が形成されたシートを冊子状に折り込む折り込み処理を行う折り処理部と、
    前記折り処理部により折り込まれた冊子の、シート搬送方向に直交するシート幅方向における第1端部を第1裁断幅で裁断すると共に、前記第1端部とは反対の第2端部を第2裁断幅で裁断する裁断処理を行う裁断処理部と、
    画像の前記シート幅方向における中心が、シートの前記シート幅方向における中心に対して、前記第1端部側に位置するようにシートに画像を形成する画像形成処理を行った後に前記折り込み処理を行い、その後、前記第2裁断幅が前記第1裁断幅よりも大きくなるように前記裁断処理を行うシフト制御を実行可能な制御部と、を備える、
    ことを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記画像形成処理における画像の前記シート幅方向における中心とシートの前記シート幅方向における中心との距離は、前記裁断処理における前記第2裁断幅と前記第1裁断幅との差の半分に設定される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記第1裁断幅は、前記裁断処理において前記第1端部を裁断可能な最小の裁断幅であり、
    前記距離は、ユーザが指定した前記第1端部側の裁断可能領域幅から前記最小の裁断幅を引いた値に設定される、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記第1裁断幅は、前記裁断処理において前記第1端部を裁断可能な最小の裁断幅であり、
    前記距離は、ユーザが指定した前記第1端部側の余白幅から前記最小の裁断幅を引いた値に設定される、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
  5. 前記シフト制御は、第1シフト制御であり、
    前記制御部は、画像の前記シート幅方向における中心が、シートの前記シート幅方向における中心に対して、前記第2端部側に位置するようにシートに画像を形成する画像形成処理を行った後に前記折り込み処理を行い、その後、前記第1裁断幅が前記第2裁断幅よりも大きくなるように前記裁断処理を行う第2シフト制御を実行可能である、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  6. 前記制御部は、複数の冊子を形成する際に、ジョブごとに前記第1シフト制御と前記第2シフト制御とを切り換えて実行する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成システム。
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