JP2020128239A - カード状振り出し容器 - Google Patents

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恒 相澤
Hisashi Aizawa
恒 相澤
金野 誠
Makoto Konno
誠 金野
小川 泰明
Yasuaki Ogawa
泰明 小川
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Abstract

【課題】開口部を指でふさぐことなく、片手で開封しやすく、内容物を容易に振り出すことが可能なカード状振り出し容器を提供する。【解決手段】カード状振り出し容器10は、第1容器部材20と第2容器部材40とを備えている。第1容器部材20の第1係合用突条31と第2容器部材40の第2係合用突条51とが互いに嵌合することにより、第1容器部材20と第2容器部材40が組み立てられる。第1表面部材21と第2表面部材41との間に、側壁面11が形成され、第1容器部材20及び第2容器部材40の少なくとも一方には開口部12が形成されている。側壁面11には、開口部12をスライド自在に開閉するスライド蓋60が設けられ、スライド蓋60は、開放位置と閉鎖位置とをとり、開放位置において第1容器部材20及び第2容器部材40の少なくとも一方に対してロック可能となっている。【選択図】図2

Description

本開示は、カード状振り出し容器に関する。
従来、タブレット等の錠剤を収容する容器として、筒状の錠剤容器が知られている(例えば特許文献1参照)。このような錠剤容器は、有底筒状の筒容器本体と、筒容器本体の上端開口を開閉する蓋体とを有している。蓋体は、ヒンジ連結部を介して筒容器本体に回動可能に連結されている。
特開2008−133001号公報
しかしながら、従来の錠剤容器において、内容物を振り出す際にヒンジ連結された蓋体を指で押さえる必要がある。この場合、指が開口部をふさいでしまい、内容物が取り出しにくくなってしまうおそれがある。
本開示は、開口部を指でふさぐことなく、片手で開封しやすく、内容物を容易に振り出すことが可能なカード状振り出し容器を提供する。
本実施の形態によるカード状振り出し容器は、カード状振り出し容器であって、第1表面部材を有する第1容器部材と、前記第1表面部材の反対側に位置する第2表面部材を有するとともに、前記第1容器部材に組み付けられる第2容器部材とを備え、前記第1容器部材の内面側に、複数の第1係合用突条が突設され、前記第2容器部材の内面側に、複数の第2係合用突条が突設され、前記第1容器部材の前記複数の第1係合用突条と前記第2容器部材の前記複数の第2係合用突条とが互いに嵌合することにより、前記第1容器部材と前記第2容器部材が組み立てられ、前記第1容器部材の前記第1表面部材と前記第2容器部材の前記第2表面部材との間に、側壁面が形成され、前記第1容器部材及び前記第2容器部材の少なくとも一方には開口部が形成され、前記側壁面には、前記開口部をスライド自在に開閉するスライド蓋が設けられ、前記スライド蓋は、前記開口部を開放する開放位置と、前記開口部を覆う閉鎖位置とをとり、前記スライド蓋は、前記開放位置において前記第1容器部材及び前記第2容器部材の少なくとも一方に対してロック可能となっている。
本実施の形態によるカード状振り出し容器において、前記スライド蓋は、前記閉鎖位置において前記第1容器部材及び前記第2容器部材の少なくとも一方に対してロック可能となっていてもよい。
本実施の形態によるカード状振り出し容器において、前記スライド蓋は、前記側壁面に沿ってスライド自在であってもよい。
本実施の形態によるカード状振り出し容器において、前記第1容器部材及び前記第2容器部材のうち少なくとも一方の内側に、前記開口部の近傍に位置する前記第1係合用突条又は前記第2係合用突条から延びるガイド部材が設けられていてもよい。
本実施の形態によるカード状振り出し容器において、前記スライド蓋の表面に、滑り止めの突起が形成されていてもよい。
本実施の形態によるカード状振り出し容器において、前記側壁面は、第1側壁面と、前記第1側壁面に直交する第2側壁面と、前記第1側壁面及び前記第2側壁面の両方に対して傾斜するように配置された傾斜側壁面とを有し、前記開口部は、前記傾斜側壁面に形成されていてもよい。
本実施の形態によれば、開口部を指でふさぐことなく、片手で開封しやすく、内容物を容易に振り出すことができる。
図1は、本実施の形態によるカード状振り出し容器を示す斜視図であって、スライド蓋が閉鎖位置にある場合の図。 図2は、本実施の形態によるカード状振り出し容器を示す斜視図であって、スライド蓋が開放位置にある場合の図。 図3(a)は、カード状振り出し容器の第1容器部材を内面側から見た平面図であり、図3(b)は、カード状振り出し容器の第1容器部材を示す側面図。 図4(a)は、カード状振り出し容器の第2容器部材を示す側面図であり、図4(b)は、カード状振り出し容器の第2容器部材を内面側から見た平面図。 図5は、第1容器部材の第1係合用突条と第2容器部材の第2係合用突条とを示す断面図。 図6は、第1容器部材の第1中央突条と第2容器部材の第2中央突条とを示す断面図。 図7(a)は、スライド蓋の側面図であり、図7(b)は、スライド蓋の平面図であり、図7(c)は、スライド蓋の断面図(図7(a)のVIIC−VIIC線断面図)。 図8は、第1容器部材の第1スライド凹部を示す拡大平面図。 図9(a)−(c)は、スライド蓋が開放位置と閉鎖位置との間で移動する状態を示す断面図(図8のIX−IX線断面図)。 図10は、スライド蓋を指で操作している状態を示す図。 図11は、第1の変形例によるカード状振り出し容器を示す側面図。 図12は、第2の変形例によるカード状振り出し容器を示す側面図。
以下、カード状振り出し容器の一実施の形態について、図1乃至図10を用いて説明する。図1乃至図10は、一実施の形態を示す図である。
図1及び図2に示すように、本実施の形態によるカード状振り出し容器(以下、振り出し容器ともいう)10は、例えば、厚板状の円形状の錠剤であるタブレット等の内容物Tを複数個収容する容器である。この振り出し容器10は、第1容器部材20と、第1容器部材20に組み付けられる第2容器部材40とを備えている。また振り出し容器10は、周縁に形成された側壁面11を有し、側壁面11の一部には、内容物Tを取り出すための開口部12が形成されている。さらに側壁面11には、開口部12をスライド自在に開閉するスライド蓋60が設けられている。このスライド蓋60は、開口部12を開放する開放位置(図2)と、開口部12を覆う閉鎖位置(図1)とをとることができる。
次に、第1容器部材20について説明する。図3(a)(b)に示すように、第1容器部材20は、第1表面部材21と、第1表面部材21の周囲に設けられた第1側壁部分22とを有する。このうち第1表面部材21は、平面視略長方形形状(角部が丸みを帯びた長方形形状)を有している。第1表面部材21の外面には、平面視略長方形形状の第1スライド凹部23が形成されている。この第1スライド凹部23には、スライド蓋60が収容され、第1スライド凹部23に沿ってスライド蓋60が摺動するようになっている(図1及び図2参照)。なお、本明細書中、「平面視」とは、第1表面部材21及び第2表面部材41の法線方向から見ることをいう。
また、第1側壁部分22は、第1表面部材21の周縁に沿って、第1表面部材21から突出するように形成されている。第1側壁部分22には、第1段部24が形成されている。この第1段部24は、後述する第2容器部材40の第2段部44と嵌合するようになっている。この第1側壁部分22と、後述する第2容器部材40の第2側壁部分42とにより、振り出し容器10の側壁面11が構成される。また、第1側壁部分22には、第1側壁部分22を厚み方向に貫通する第1開口部分25が形成されている。第1開口部分25は、後述する第2容器部材40の第2開口部分45と対応しており、第1開口部分25と第2開口部分45とによって、振り出し容器10の開口部12が形成される。さらに第1側壁部分22のうち第1開口部分25に隣接する部分には、略長方形形状の第1側壁凹部26が形成されている。この第1側壁凹部26には、スライド蓋60が収容され、第1側壁凹部26に沿ってスライド蓋60が摺動するようになっている。なお、第1側壁部分22の高さH1は、第1開口部分25及び第1側壁凹部26を除き、周方向に略一定となっている。
次に、第2容器部材40について説明する。図4(a)(b)に示すように、第2容器部材40は、第2表面部材41と、第2表面部材41の周囲に設けられた第2側壁部分42とを有する。このうち第2表面部材41は、平面視略長方形形状(角部が丸みを帯びた長方形形状)を有している。なお、第2表面部材41の形状は、第1表面部材21の形状と略同一となっている。この第2表面部材41は、第1容器部材20と第2容器部材40とを組み立てた状態で、第1表面部材21の反対側に位置し、第1表面部材21と第2表面部材41と側壁面11とにより、内容物Tを収容する空間が構成される。第2表面部材41の外面には、平面視略長方形形状の第2スライド凹部43が形成されている。この第2スライド凹部43には、スライド蓋60が収容され、第2スライド凹部43に沿ってスライド蓋60が摺動するようになっている。
また、第2側壁部分42は、第2表面部材41の周縁に沿って、第2表面部材41から突出するように形成されている。第2側壁部分42には、第2段部44が形成されている。また、第2側壁部分42には、第2側壁部分42を厚み方向に貫通する第2開口部分45が形成されている。さらに第2側壁部分42のうち第2開口部分45に隣接する部分には、略長方形形状の第2側壁凹部46が形成されている。この第2側壁凹部46には、スライド蓋60が収容され、第2側壁凹部46に沿ってスライド蓋60が摺動するようになっている。なお、第2側壁部分42の高さH2は、第2開口部分45及び第2側壁凹部46を除き、周方向に略一定となっている。
図3(a)(b)に示すように、第1容器部材20の内面側に、複数の第1係合用突条31が配置されている。この複数の第1係合用突条31は、第1表面部材21から内側に向けて突設されている。この場合、第1係合用突条31は、第1側壁部分22の内側に沿って6箇所設けられているが、第1係合用突条31の数や場所はこれに限定されるものではない。さらに、第1容器部材20の内面側中央には、第1中央突条32が配置されている。この第1中央突条32は、第1表面部材21から内側に向けて突設されている。
また、第1容器部材20の内側において、第1開口部分25の近傍に位置する1つの第1係合用突条31から第1側壁部分22まで延びる第1ガイド部材33が設けられている。この第1ガイド部材33は、第1開口部分25の一端(第1側壁凹部26の反対側端部)近傍の第1係合用突条31から第1側壁部分22まで傾斜して延びる板状の部材からなる。このように、第1ガイド部材33を設けたことにより、内容物Tが第1係合用突条31に引っ掛かることなく開口部12まで導きやすくすることができる。また、第1容器部材20の他の第1係合用突条31から第1側壁部分22まで延びる第2ガイド部材34が設けられている。第2ガイド部材34は、第1側壁凹部26の一端(第1開口部分25の反対側端部)近傍の第1係合用突条31から第1側壁部分22まで傾斜して延びる板状の部材からなる。第2ガイド部材34を設けたことにより、内容物Tが第1係合用突条31に引っ掛からないように誘導することができる。
また、図4(a)(b)に示すように、第2容器部材40の内面側に、複数の第2係合用突条51が配置されている。この複数の第2係合用突条51は、第2表面部材41から内側に向けて突設されている。この場合、各第2係合用突条51は、第1容器部材20の各第1係合用突条31に対応する位置に配置されている。さらに、第2容器部材40の内面側中央には、第2中央突条52が配置されている。この第2中央突条52は、第1容器部材20の第1中央突条32に対応する位置に配置されている。
第2容器部材40の内側において、第2開口部分45の近傍に位置する1つの第2係合用突条51から第2側壁部分42まで延びる第3ガイド部材53が設けられている。この第3ガイド部材53は、第2開口部分45の一端(第2側壁凹部46の反対側端部)近傍の第2係合用突条51から第2側壁部分42まで傾斜して延びる板状の部材からなる。第3ガイド部材53は、第1容器部材20の第1ガイド部材33に対応する位置に設けられている。このように、第3ガイド部材53を設けたことにより、内容物Tが第2係合用突条51に引っ掛かることなく開口部12まで導きやすくすることができる。また、第2容器部材40の他の第2係合用突条51から第2側壁部分42まで延びる第4ガイド部材54が設けられている。第4ガイド部材54は、第2側壁凹部46の一端(第2開口部分45の反対側端部)近傍の第2係合用突条51から第2側壁部分42まで傾斜して延びる板状の部材からなる。第4ガイド部材54は、第1容器部材20の第2ガイド部材34に対応する位置に設けられている。第4ガイド部材54を設けたことにより、内容物Tが第2係合用突条51に引っ掛からないように誘導することができる。なお、このようなガイド部材は、第1容器部材20及び第2容器部材40のいずれか一方のみに設けられていても良い。
第1容器部材20と第2容器部材40とを組み付ける場合、第1容器部材20の複数の第1係合用突条31と第2容器部材40の複数の第2係合用突条51とが互いに嵌合する。これにより、第1容器部材20と第2容器部材40が互いに組み立てられる。すなわち図5に示すように、第1容器部材20の第1係合用突条31は、第1基部35と、第1基部35から外方に突出する嵌合突起36とを有している。また第1係合用突条31には、中央に突条溝37が形成されている。一方、第2容器部材40の第2係合用突条51は、円筒状の第2基部55と、第2基部55から内方に突出する係止突起56とを有している。第1係合用突条31の嵌合突起36が第2係合用突条51の係止突起56に係合することにより、第1係合用突条31と第2係合用突条51とが互いに嵌合される。これにより、第1容器部材20と第2容器部材40とが互いに容易に外れないように組み付けられる。
一方、図6に示すように、第1容器部材20の第1中央突条32は、第1表面部材21内側に向けて突出する円柱状の中央突起38を有している。一方、第2容器部材40の第2中央突条52は、円筒状の中央凹部57を有している。そして第1容器部材20と第2容器部材40とが互いに組み付けられた際、第1中央突条32の中央突起38が第2中央突条52の中央凹部57に収容される。これにより、第1表面部材21及び第2表面部材41の中央部における変形を抑制することができる。
次に、スライド蓋60について、図7(a)−(c)を参照して説明する。スライド蓋60は、振り出し容器10の側壁面11に沿って摺動するように設けられ、開口部12をスライド自在に開閉するものである。図7(a)−(c)に示すように、スライド蓋60は断面コ字形状であり、第1容器部材20側の第1面61と、第2容器部材40側の第2面62と、側壁面11側の第3面63とを有する。
第1面61は、第1容器部材20の第1スライド凹部23(図1乃至図3参照)に収容され、第1スライド凹部23内で摺動する。また、第2面62は、第2容器部材40の第2スライド凹部43(図2及び図4参照)に収容され、第2スライド凹部43内で摺動する。第1面61及び第2面62の外面は、それぞれ第1表面部材21及び第2表面部材41の外面と面一としても良い。第1面61及び第2面62の内側には、それぞれ第1係合突起64及び第2係合突起65が形成されている。第1係合突起64及び第2係合突起65は、それぞれ略半球形状を有している。このうち第1係合突起64は、スライド蓋60が閉鎖位置(図1参照)にあるとき、第1スライド凹部23及び第2スライド凹部43の第1係合凹部71(図8及び図9参照)にそれぞれ係合する。一方、第2係合突起65は、スライド蓋60が開放位置(図2参照)にあるとき、第1スライド凹部23及び第2スライド凹部43の第2係合凹部72(図8及び図9参照)にそれぞれ係合する。
第3面63は、第1面61と第2面62とを互いに連結しており、スライド蓋60を開閉するとき使用者の指によって操作される部分である。この第3面63は、第1容器部材20の第1側壁凹部26(図1及び図3参照)及び第2容器部材40の第2側壁凹部46(図1及び図4参照)に収容され、第1側壁凹部26及び第2側壁凹部46内で摺動する。第3面63の外面は、側壁面11よりも内側(第1側壁凹部26及び第2側壁凹部46側)に位置していても良い。第3面63の外側には、複数(この場合は4つ)の滑り止めの突起66が形成されている。複数の突起66は、第3面63の摺動方向(図7(a)の上下方向)に沿って等間隔を空けて配置されている。各突起66はリブ状に形成されており、各突起66の幅は第3面63の幅(図7(a)の左右方向)よりも短い。この滑り止め用の突起66は、スライド蓋60を開閉するとき使用者の指が滑らないように形成されている。なお滑り止めの突条66は第3面63の他、第1面61及び第2面62に形成されていても良い。
図8は、第1容器部材20の第1スライド凹部23を第1表面部材21の法線方向から見た拡大図である。図8に示すように、第1スライド凹部23は、第1係合凹部71と、第1係合凹部71から離間して配置された第2係合凹部72とを有している。また第1係合凹部71と第2係合凹部72との間には、中間溝73が形成されている。さらに、第1係合凹部71と中間溝73との間には、閉鎖側凸部74が形成され、第2係合凹部72と中間溝73との間には、開放側凸部75が形成されている。第1係合凹部71及び第2係合凹部72は、それぞれスライド蓋60の第1係合突起64及び第2係合突起65に対応する形状であり、略半球形状を有している。また中間溝73は、第1係合突起64及び第2係合突起65が内部を摺動する溝であり、平面視略直線形状を有している。なお、第2容器部材40の第2スライド凹部43も、第1スライド凹部23と略同様の形状を有している。
上述したように、スライド蓋60は、開口部12を開放する開放位置(図2)と、開口部12を覆う閉鎖位置(図1)とをとる。図9(a)−(c)は、スライド蓋60及び第1側壁凹部26を示す断面図である。このうち図9(a)は、スライド蓋60が閉鎖位置にあるときを示し、図9(b)は、スライド蓋60が閉鎖位置と開放位置の間にあるときを示している。図9(c)は、スライド蓋60が開放位置にあるときを示している。
図9(a)に示すように、スライド蓋60が閉鎖位置にあるとき、スライド蓋60の第1係合突起64が、第1容器部材20の第1係合凹部71に係合する。このとき、閉鎖側凸部74によって第1係合突起64の移動が規制される。これにより、スライド蓋60が第1容器部材20にロックされる。
図9(b)に示すように、スライド蓋60が閉鎖位置と開放位置との間にあるとき、スライド蓋60の第1係合突起64及び第2係合突起65は、中間溝73の内部を移動自在となっている。このため、スライド蓋60は、ロックされることなく中間溝73の長手方向(図9(b)の左右方向)に移動自在となっている。なお、スライド蓋60の第1面61及び第2面62に設けられた第1係合突起64及び第2係合突起65が、それぞれ中間溝73に嵌まり込んでいるため、スライド蓋60が第1容器部材20及び第2容器部材40から脱落することはない。
図9(c)に示すように、スライド蓋60が開放位置にあるとき、スライド蓋60の第2係合突起65が、第1容器部材20の第2係合凹部72に係合する。このとき、開放側凸部75によって第2係合突起65の移動が規制される。これにより、スライド蓋60が第1容器部材20にロックされる。
なお、本実施の形態において、第2容器部材40の第2側壁凹部46も第1側壁凹部26と略同一の形状を有している。したがって、スライド蓋60が閉鎖位置及び開放位置にあるとき、スライド蓋60は、第2容器部材40にもロックされる。しかしながら、これに限らず、第1係合凹部71及び第2係合凹部72を第1容器部材20及び第2容器部材40の一方のみに設けても良い。この場合、スライド蓋60は、第1容器部材20及び第2容器部材40の一方にロックされても良い。
上述した第1容器部材20及び第2容器部材40の材料としては、例えばポリプロピレン(PP)等の合成樹脂を用いることができる。第1容器部材20及び第2容器部材40を作製する方法としては、射出成形法を挙げることができる。また、スライド蓋60の材料としては、例えばポリプロピレン(PP)又はABS樹脂等の合成樹脂を用いることができる。スライド蓋60を作製する方法としては、射出成形法を挙げることができる。
次に、このような構成からなる本実施の形態について説明する。具体的には、振り出し容器10から、タブレット等の内容物Tを取り出す際の作用について、説明する。
はじめに、図1に示すように、スライド蓋60が閉鎖位置にあり、スライド蓋60は側壁面11の開口部12を閉鎖している。このときスライド蓋60の各第1係合突起64が、各第1係合凹部71に係合し、各閉鎖側凸部74によって第1係合突起64の移動が規制される(図9(a)参照)。これにより、スライド蓋60が、閉鎖位置において第1容器部材20及び第2容器部材40にロックされる。なお、このときスライド蓋60の各第2係合突起65は、各中間溝73に配置される。
次に、スライド蓋60を側壁面11に沿ってスライドさせ、スライド蓋60を閉鎖位置から開放位置まで移動する。このとき、図10に示すように、使用者は、片手で振り出し容器10の側面を握ったまま、親指又は人差し指でスライド蓋60を移動させる。この際、スライド蓋60の各第1係合突起64が、各閉鎖側凸部74を乗り越え、各中間溝73に移動する。これにより、スライド蓋60のロックが解除される(図9(b)参照)。
その後、使用者はさらにスライド蓋60を移動させることにより、スライド蓋60を開放位置にロックする(図2)。この間、スライド蓋60の各第2係合突起65が、各開放側凸部75を乗り越え、各第2係合凹部72に収容される。これにより、スライド蓋60は、開放位置において、第1容器部材20及び第2容器部材40に対してロックされる。なお、このときスライド蓋60の各第1係合突起64は、各中間溝73に配置される。
このように、スライド蓋60が開放位置にロックされることにより、開口部12が開放される。その後、使用者は、振り出し容器10を振ることにより、内容物Tを振り出し容器10から取り出すことができる。
内容物Tを取り出した後、使用者は、上記と逆の手順でスライド蓋60を開放位置から閉鎖位置に移動し、スライド蓋60を第1容器部材20及び第2容器部材40に対してロックする。
このように本実施の形態によれば、スライド蓋60は、開放位置において第1容器部材20及び第2容器部材40に対してロック可能となっている。これにより、スライド蓋60を開放位置としたとき、スライド蓋60を指で押さえなくても開口部12が開放された状態を維持することができる。このため、内容物Tを振り出し容器10から振り出す際、振り出し容器10を振った勢い等でスライド蓋60が閉まってしまうことがなく、内容物Tを取り出しやすくなっている。この結果、開口部12を指でふさぐことなく、片手で開封しやすく、内容物Tを容易に振り出すことが可能な振り出し容器10を得ることができる。
また本実施の形態によれば、スライド蓋60は、閉鎖位置において第1容器部材20及び第2容器部材40に対してロック可能となっている。これにより、スライド蓋60を閉鎖位置としたとき、スライド蓋60を指で押さえなくても開口部12が閉鎖された状態を維持することができる。このため、内容物Tを取り出す必要がないときに、スライド蓋60が誤って移動し、開口部12から内容物Tがこぼれ出てしまうおそれがない。
また本実施の形態によれば、スライド蓋60は、側壁面11に沿ってスライド自在である。この場合、スライド蓋60は右手でも左手でもスライド操作させることができるので、利き手が右手であるか左手であるかを問わず、スライド蓋60を操作しやすくなっている。
また本実施の形態によれば、第1容器部材20及び第2容器部材40の内側に、開口部12の近傍に位置する第1係合用突条31又は第2係合用突条51から延びる第1ガイド部材33乃至第4ガイド部材54が設けられている。これにより、振り出し容器10内で内容物Tが第1係合用突条31又は第2係合用突条51に引っ掛かることを抑え、内容物Tを開口部12までスムーズに誘導することができる。また、第1ガイド部材33乃至第4ガイド部材54が設けられていることにより、これらが補強リブとしての役割を果たし、開口部12周辺における第1容器部材20及び第2容器部材40の強度を高めることができる。
また本実施の形態によれば、スライド蓋60の表面に、滑り止めの突起66が形成されている。これにより、指が滑ることなくスライド蓋60を開閉することができる。
(変形例)
次に、図11及び図12を参照して、カード状振り出し容器の変形例について説明する。図11及び図12は、それぞれカード状振り出し容器の変形例を示す平面図である。図11及び図12において、図1乃至図10に示す形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
(第1の変形例)
図11に示す振り出し容器10Aは、平面視略五角形形状(角が丸みを帯びた五角形形状)を有している。この場合、側壁面11は、一対の第1側壁面81と、第1側壁面に直交する一対の第2側壁面82と、第1側壁面81及び第2側壁面82の両方に対して傾斜するように配置された傾斜側壁面83とを有している。図11において、開口部12は、傾斜側壁面83に形成されている、傾斜側壁面83には、開口部12をスライド自在に開閉するスライド蓋60が設けられている。このスライド蓋60は、開口部12を開放する開放位置(実線)と、開口部12を覆う閉鎖位置(仮想線)とをとることができる。図11に示す変形例によれば、傾斜側壁面83にスライド蓋60が設けられているので、使用者は片手で振り出し容器10Aを握ったまま、親指又は人差し指で傾斜側壁面83のスライド蓋60を操作しやすい。
(第2の変形例)
図12に示す振り出し容器10Bにおいて、開口部78は、第1容器部材20の第1スライド凹部23に形成されており、側壁面11には形成されていない。この開口部78は、平面視円形形状であり、1個の内容物Tが通過可能な程度の大きさを有している。スライド蓋60は、第1容器部材20に設けられた開口部78をスライド自在に開閉するものである。このスライド蓋60は、開口部78を開放する開放位置(実線)と、開口部78を覆う閉鎖位置(仮想線)とをとることができる。図12に示す変形例によれば、開口部78が第1スライド凹部23に形成されているので、内容物Tを1個ずつ振り出しやすくなっており、内容物Tが複数個同時に出てしまうおそれが低い。
本開示は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10 カード状振り出し容器
11 側壁面
12 開口部
20 第1容器部材
21 第1表面部材
22 第1側壁部分
23 第1スライド凹部
25 第1開口部分
26 第1側壁凹部
31 第1係合用突条
32 第1中央突条
33 第1ガイド部材
34 第2ガイド部材
40 第2容器部材
41 第2表面部材
42 第2側壁部分
43 第2スライド凹部
45 第2開口部分
46 第2側壁凹部
51 第2係合用突条
52 第2中央突条
53 第3ガイド部材
54 第4ガイド部材
60 スライド蓋
64 第1係合突起
65 第2係合突起
66 突起

Claims (6)

  1. カード状振り出し容器であって、
    第1表面部材を有する第1容器部材と、
    前記第1表面部材の反対側に位置する第2表面部材を有するとともに、前記第1容器部材に組み付けられる第2容器部材とを備え、
    前記第1容器部材の内面側に、複数の第1係合用突条が突設され、前記第2容器部材の内面側に、複数の第2係合用突条が突設され、
    前記第1容器部材の前記複数の第1係合用突条と前記第2容器部材の前記複数の第2係合用突条とが互いに嵌合することにより、前記第1容器部材と前記第2容器部材が組み立てられ、
    前記第1容器部材の前記第1表面部材と前記第2容器部材の前記第2表面部材との間に、側壁面が形成され、
    前記第1容器部材及び前記第2容器部材の少なくとも一方には開口部が形成され、前記側壁面には、前記開口部をスライド自在に開閉するスライド蓋が設けられ、
    前記スライド蓋は、前記開口部を開放する開放位置と、前記開口部を覆う閉鎖位置とをとり、
    前記スライド蓋は、前記開放位置において前記第1容器部材及び前記第2容器部材の少なくとも一方に対してロック可能となっている、カード状振り出し容器。
  2. 前記スライド蓋は、前記閉鎖位置において前記第1容器部材及び前記第2容器部材の少なくとも一方に対してロック可能となっている、請求項1記載のカード状振り出し容器。
  3. 前記スライド蓋は、前記側壁面に沿ってスライド自在である、請求項1又は2記載のカード状振り出し容器。
  4. 前記第1容器部材及び前記第2容器部材のうち少なくとも一方の内側に、前記開口部の近傍に位置する前記第1係合用突条又は前記第2係合用突条から延びるガイド部材が設けられている、請求項1乃至3のいずれか一項記載のカード状振り出し容器。
  5. 前記スライド蓋の表面に、滑り止めの突起が形成されている、請求項1乃至4のいずれか一項記載のカード状振り出し容器。
  6. 前記側壁面は、第1側壁面と、前記第1側壁面に直交する第2側壁面と、前記第1側壁面及び前記第2側壁面の両方に対して傾斜するように配置された傾斜側壁面とを有し、前記開口部は、前記傾斜側壁面に形成されている、請求項1乃至5のいずれか一項記載のカード状振り出し容器。
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