JP2020125907A - 視覚障害者用音声案内システム - Google Patents
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Abstract
【課題】視覚障害者に向けてより適切な案内を行うことができる視覚障害者用音声案内システムを実現する。【解決手段】この視覚障害者用音声案内システム100によれば、駅構内を通行するユーザー(視覚障害者)Uに向けて、そのユーザーUの移動方向(エリア進入経路)に応じた音声案内を行うことができるので、ユーザーUは必要な音声案内に従って好適に駅構内を通行することができる。また、換言すれば、駅構内を通行するユーザーUが必要としていない音声案内を行わないようにすることで、無駄なアナウンスを省くことができ、ユーザー(視覚障害者)Uの心理的ストレスを低減することができる。例えば、ユーザーUの移動方向(エリア進入経路)によらず、各エリアの全てのスピーカー30を作動させた場合、無駄なアナウンスが行われてしまい、それが耳障りに感じられてしまうことがあるので好ましくない。【選択図】図2
Description
本発明は、視覚障害者用音声案内システムに関する。
従来、スマートフォンなどの携帯端末を利用した視覚障害者のための携帯ナビゲーションシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、公衆トイレなどにおいて、視覚障害者に向けてここが入口であることをアナウンスし続けている音声案内システムや、人感センサーが付近の通行人を検知した際にここが入口であることをアナウンスする音声案内システムが知られている。
また、公衆トイレなどにおいて、視覚障害者に向けてここが入口であることをアナウンスし続けている音声案内システムや、人感センサーが付近の通行人を検知した際にここが入口であることをアナウンスする音声案内システムが知られている。
しかしながら、上記特許文献1の携帯ナビゲーションシステムの場合、ユーザーの手元にある携帯端末から発せられる音声で「ここが目的地の入口です。」のように案内されても、自分の位置からどの方向に入口があるのか分からないことや、分かるまでに時間を要してしまうことがあった。
また、上記音声案内システムの場合、入口に設置されているスピーカーからの音声によって、その入口がある方向を速やかに判断することはできるが、通行人がいない状況でもアナウンスされていたり、視覚障害者ではない通行人に向けてアナウンスされたりすることがあるので、改善の余地があった。
そこで、本発明者らが鋭意検討し、視覚障害者に向けてより適切な案内を行うための技術を開発するに至った。
また、上記音声案内システムの場合、入口に設置されているスピーカーからの音声によって、その入口がある方向を速やかに判断することはできるが、通行人がいない状況でもアナウンスされていたり、視覚障害者ではない通行人に向けてアナウンスされたりすることがあるので、改善の余地があった。
そこで、本発明者らが鋭意検討し、視覚障害者に向けてより適切な案内を行うための技術を開発するに至った。
本発明の目的は、視覚障害者に向けてより適切な案内を行うことができる視覚障害者用音声案内システムを提供することである。
上記目的を達成するため、この発明は、
所定の信号を発信可能な発信部を備えた端末装置を保有して、複数のエリアを移動するユーザーに向けて音声案内を行う視覚障害者用音声案内システムであって、
前記複数のエリア毎に設置され、前記端末装置からの所定の信号を受信する通信部と、
前記複数のエリアの各エリアにおいて案内すべき位置にそれぞれ設置されている複数のスピーカーと、
前記通信部が前記所定の信号を受信した場合に、その通信部が設置されているエリアにおける前記複数のスピーカーから順次、各スピーカーが設置されている位置を案内するための音声を出力する処理を実行する音声出力制御手段と、
を備えるようにした。
所定の信号を発信可能な発信部を備えた端末装置を保有して、複数のエリアを移動するユーザーに向けて音声案内を行う視覚障害者用音声案内システムであって、
前記複数のエリア毎に設置され、前記端末装置からの所定の信号を受信する通信部と、
前記複数のエリアの各エリアにおいて案内すべき位置にそれぞれ設置されている複数のスピーカーと、
前記通信部が前記所定の信号を受信した場合に、その通信部が設置されているエリアにおける前記複数のスピーカーから順次、各スピーカーが設置されている位置を案内するための音声を出力する処理を実行する音声出力制御手段と、
を備えるようにした。
かかる構成の視覚障害者用音声案内システムであれば、複数のエリアを移動するユーザー(視覚障害者)が進入したエリアに設置されている複数のスピーカーが順に作動して、そのスピーカーが設置されている位置を案内するための音声が出力されるので、ユーザーは各音声を好適に聞き取ることができる。
そして、各スピーカーから出力された音声をユーザーが聞き取ることができれば、その
スピーカーが設置されている位置や方向を認識することができるので、ユーザーはその音声の案内に従って、そのエリアにおける目的の場所に進むことができる。
このような視覚障害者用音声案内システムであれば、ユーザー(視覚障害者)に向けてより適切な案内を行うことができ、ユーザーは複数のエリアを好適に移動することができる。
そして、各スピーカーから出力された音声をユーザーが聞き取ることができれば、その
スピーカーが設置されている位置や方向を認識することができるので、ユーザーはその音声の案内に従って、そのエリアにおける目的の場所に進むことができる。
このような視覚障害者用音声案内システムであれば、ユーザー(視覚障害者)に向けてより適切な案内を行うことができ、ユーザーは複数のエリアを好適に移動することができる。
また、望ましくは、
前記通信部が受信した前記所定の信号に基づいて前記ユーザーが前記エリアに進入した経路を判断する進入経路判断手段を備え、
前記音声出力制御手段は、前記複数のスピーカーのうち、前記進入経路判断手段が判断した経路に対応付けられているスピーカーから、そのスピーカーが設置されている位置を案内するための音声を出力する処理を実行するようにする。
前記通信部が受信した前記所定の信号に基づいて前記ユーザーが前記エリアに進入した経路を判断する進入経路判断手段を備え、
前記音声出力制御手段は、前記複数のスピーカーのうち、前記進入経路判断手段が判断した経路に対応付けられているスピーカーから、そのスピーカーが設置されている位置を案内するための音声を出力する処理を実行するようにする。
こうすることで、複数のエリアを移動するユーザーに向けて、そのユーザーの移動方向(エリア進入経路)に応じた音声案内を行うことができるので、ユーザーは必要な音声案内に従って好適に移動することができる。
また、換言すれば、ユーザーが必要としていない音声案内を行わないようにすることで、無駄なアナウンスを省くことができ、ユーザーの心理的ストレスを低減することができる。例えば、ユーザーの移動方向(エリア進入経路)によらず、各エリアの全てのスピーカーを作動させた場合、無駄なアナウンスが行われてしまい、それが耳障りに感じられてしまうことがあるので好ましくない。
また、換言すれば、ユーザーが必要としていない音声案内を行わないようにすることで、無駄なアナウンスを省くことができ、ユーザーの心理的ストレスを低減することができる。例えば、ユーザーの移動方向(エリア進入経路)によらず、各エリアの全てのスピーカーを作動させた場合、無駄なアナウンスが行われてしまい、それが耳障りに感じられてしまうことがあるので好ましくない。
また、望ましくは、
前記複数のエリア毎に設置されている集音マイクを備え、
前記音声出力制御手段は、音声案内を行うエリアにおいて前記集音マイクが集音している音が大きい場合は大きな音量で、小さい場合は小さな音量で、前記スピーカーから音声を出力する処理を実行するようにする。
前記複数のエリア毎に設置されている集音マイクを備え、
前記音声出力制御手段は、音声案内を行うエリアにおいて前記集音マイクが集音している音が大きい場合は大きな音量で、小さい場合は小さな音量で、前記スピーカーから音声を出力する処理を実行するようにする。
こうすることで、例えば、ユーザーが移動しているエリアが混雑するなどして騒がしい状況では、比較的大きな音量でスピーカーから音声を出力することで、その音声を聞き取り易くすることができる。
また、ユーザーが移動しているエリアが閑散とするなどとして静かな状況では、比較的小さな音量でスピーカーから音声を出力することで、スピーカーからの音声が耳障りにならないようにすることができる。
また、ユーザーが移動しているエリアが閑散とするなどとして静かな状況では、比較的小さな音量でスピーカーから音声を出力することで、スピーカーからの音声が耳障りにならないようにすることができる。
また、望ましくは、
前記端末装置を保有するユーザーに関する情報を記憶する記憶部を備え、
前記音声出力制御手段は、前記記憶部に記憶されている情報に基づき、そのユーザーに対応付けられているスピーカーから、そのスピーカーが設置されている位置を案内するための音声を出力する処理を実行するようにする。
前記端末装置を保有するユーザーに関する情報を記憶する記憶部を備え、
前記音声出力制御手段は、前記記憶部に記憶されている情報に基づき、そのユーザーに対応付けられているスピーカーから、そのスピーカーが設置されている位置を案内するための音声を出力する処理を実行するようにする。
こうすることで、ユーザーが必要としている音声案内のみを行うようにすることができる。
本発明によれば、視覚障害者に向けてより適切な案内を行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る視覚障害者用音声案内システムの実施形態について詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
本実施形態では、駅を利用する視覚障害者に向けて、改札を出入りする通行などをサポートするための案内を行う視覚障害者用音声案内システムを例に説明する。
本実施形態では、駅を利用する視覚障害者に向けて、改札を出入りする通行などをサポートするための案内を行う視覚障害者用音声案内システムを例に説明する。
(システム概要)
本実施形態の視覚障害者用音声案内システム100は、所定の信号を発信可能な発信部11を備えた端末装置10を保有して複数のエリアを移動するユーザー(視覚障害者)Uに向けて音声案内を行うものであり、例えば、図1、図2に示すように、駅における各エリア(E1〜E4)に設置されている通信部20とスピーカー30と集音マイク40と、その各部(通信部20、スピーカー30、集音マイク40)を統括制御する制御部50等を備えている。
なお、ユーザー(視覚障害者)Uが保有する端末装置10は、システムの一部を成しているともいえる。
本実施形態の視覚障害者用音声案内システム100は、所定の信号を発信可能な発信部11を備えた端末装置10を保有して複数のエリアを移動するユーザー(視覚障害者)Uに向けて音声案内を行うものであり、例えば、図1、図2に示すように、駅における各エリア(E1〜E4)に設置されている通信部20とスピーカー30と集音マイク40と、その各部(通信部20、スピーカー30、集音マイク40)を統括制御する制御部50等を備えている。
なお、ユーザー(視覚障害者)Uが保有する端末装置10は、システムの一部を成しているともいえる。
ここでは、図2に示すように、駅建屋の入口よりも外側の駅近傍の領域を第1エリア(E1)、駅建屋内の改札外の領域を第2エリア(E2)、駅建屋内の改札内の領域を第3エリア(E3)、駅の1番線ホームの領域を第4エリア(E4)と区分している。
そして、この視覚障害者用音声案内システム100は、その駅における複数のエリア(E1〜E4)を移動するように通行するユーザー(視覚障害者)Uに向けて、その通行をサポートするための音声をスピーカー30から出力するようになっている。
そして、この視覚障害者用音声案内システム100は、その駅における複数のエリア(E1〜E4)を移動するように通行するユーザー(視覚障害者)Uに向けて、その通行をサポートするための音声をスピーカー30から出力するようになっている。
(端末装置)
端末装置10は、例えば、ユーザー(視覚障害者)Uが保有し使用している白杖に取り付けられている。つまり、駅を利用するユーザー(視覚障害者)Uは、端末装置10が取り付けられている白杖を使って、その駅の複数のエリア(E1〜E4)を移動する。
この端末装置10は、所定の信号を発信する発信部11と、ユーザーUが操作する操作部12と、振動を検知する振動センサー13と、端末装置10の各部を制御する制御部15等を備えている。
端末装置10は、例えば、ユーザー(視覚障害者)Uが保有し使用している白杖に取り付けられている。つまり、駅を利用するユーザー(視覚障害者)Uは、端末装置10が取り付けられている白杖を使って、その駅の複数のエリア(E1〜E4)を移動する。
この端末装置10は、所定の信号を発信する発信部11と、ユーザーUが操作する操作部12と、振動を検知する振動センサー13と、端末装置10の各部を制御する制御部15等を備えている。
発信部11は、例えば、Bluetooth(登録商標)(ブルートゥース(登録商標))など無線通信規格に準じた無線信号であって、システム100の通信部20が受信可能な信号を発信する。
操作部12は、例えば、スイッチや押下ボタンであり、この操作部12が操作された際に、発信部11から所定の信号が発信されるようになっている。
振動センサー13は、端末装置10の振動を検知するセンサーであり、この振動センサー13が端末装置10の揺れを検知した際、発信部11から所定の信号が発信されるようになっている。
制御部15は、例えば、各種の演算処理等を行うCPUと、CPUにより実行される各
種制御プログラム及びデータ等が格納されるROM、EEPROM等を備えて構成されている。
この制御部15は、操作部12が操作されたことに伴う操作信号の入力や、振動センサー13が端末装置10の揺れを検知したことに伴う検知信号の入力があった際に、発信部11から所定の信号を発信する処理を実行する。
種制御プログラム及びデータ等が格納されるROM、EEPROM等を備えて構成されている。
この制御部15は、操作部12が操作されたことに伴う操作信号の入力や、振動センサー13が端末装置10の揺れを検知したことに伴う検知信号の入力があった際に、発信部11から所定の信号を発信する処理を実行する。
(駅設備)
通信部20は、複数のエリア(E1〜E4)毎に設置されており、端末装置10(発信部11)からの所定の信号を受信する。
なお、図2に示すように、第1エリア(E1)には通信部21、第2エリア(E2)には通信部22、第3エリア(E3)には通信部23、第4エリア(E4)には通信部24が設置されている。
通信部20は、複数のエリア(E1〜E4)毎に設置されており、端末装置10(発信部11)からの所定の信号を受信する。
なお、図2に示すように、第1エリア(E1)には通信部21、第2エリア(E2)には通信部22、第3エリア(E3)には通信部23、第4エリア(E4)には通信部24が設置されている。
スピーカー30は、複数のエリアの各エリア(E1〜E4)において案内すべき位置にそれぞれ設置されている。
例えば、図2に示すように、第1エリア(E1)では、トイレを案内する位置にスピーカーS11、駅入口を案内する位置にスピーカーS12、バス・タクシー乗り場を案内する位置にスピーカーS13が設置されている。
また、第2エリア(E2)では、券売機を案内する位置にスピーカーS21、有人改札を案内する位置にスピーカーS22、自動改札を案内する位置にスピーカーS23、待合室を案内する位置にスピーカーS24、駅出口を案内する位置にスピーカーS25が設置されている。
また、第3エリア(E3)では、1番線ホームを案内する位置にスピーカーS31、跨線橋階段を案内する位置にスピーカーS32、有人改札を案内する位置にスピーカーS33、自動改札を案内する位置にスピーカーS34が設置されている。
また、第4エリア(E4)では、ホーム奥側の位置にスピーカーS41、ホームから改札方向を案内する位置にスピーカーS42が設置されている。
例えば、図2に示すように、第1エリア(E1)では、トイレを案内する位置にスピーカーS11、駅入口を案内する位置にスピーカーS12、バス・タクシー乗り場を案内する位置にスピーカーS13が設置されている。
また、第2エリア(E2)では、券売機を案内する位置にスピーカーS21、有人改札を案内する位置にスピーカーS22、自動改札を案内する位置にスピーカーS23、待合室を案内する位置にスピーカーS24、駅出口を案内する位置にスピーカーS25が設置されている。
また、第3エリア(E3)では、1番線ホームを案内する位置にスピーカーS31、跨線橋階段を案内する位置にスピーカーS32、有人改札を案内する位置にスピーカーS33、自動改札を案内する位置にスピーカーS34が設置されている。
また、第4エリア(E4)では、ホーム奥側の位置にスピーカーS41、ホームから改札方向を案内する位置にスピーカーS42が設置されている。
そして、各スピーカー30(S11〜S13、S21〜S25、S31〜S34、S41〜S42)は、そのスピーカー30が設置されている位置を案内するための音声を出力するようになっている。
特に、各スピーカー30は指向性スピーカーであるので、各スピーカー30から出力された音声をユーザーUが聞き取れば、そのスピーカー30が設置されている位置や方向を認識することができる。
特に、各スピーカー30は指向性スピーカーであるので、各スピーカー30から出力された音声をユーザーUが聞き取れば、そのスピーカー30が設置されている位置や方向を認識することができる。
集音マイク40は、複数のエリア(E1〜E4)毎に設置されており、各エリア(E1〜E4)における雑踏などの環境音を集音する。
なお、図2に示すように、第1エリア(E1)には集音マイク41、第2エリア(E2)には集音マイク42、第3エリア(E3)には集音マイク43、第4エリア(E4)には集音マイク44が設置されている。
なお、図2に示すように、第1エリア(E1)には集音マイク41、第2エリア(E2)には集音マイク42、第3エリア(E3)には集音マイク43、第4エリア(E4)には集音マイク44が設置されている。
制御部50は、例えば、各種の演算処理等を行うCPUと、CPUにより実行される各種制御プログラム及びデータ等が格納されるROMやEEPROMなどの記憶部51等を備えて構成されている。
この制御部50は、通信部20(21〜24)が端末装置10からの所定の信号を受信した場合に、その通信部(21〜24)が設置されているエリア(E1〜E4)における複数のスピーカー30から順次、各スピーカー30が設置されている位置を案内するための音声を出力する処理を実行する音声出力制御手段として機能する。
つまり、各エリア(E1〜E4)に設置されている複数のスピーカー30から同時に音
声が出力されるのではなく、複数のスピーカー30が順に作動して、そのスピーカー30が設置されている位置を案内するための音声が出力されるので、ユーザーUは各音声を好適に聞き取ることができる。
例えば、エリアE1の通信部21が所定の信号を受信した場合、スピーカーS11、スピーカーS12、スピーカーS13が順に作動し、「トイレ方向です」(S11)、「入口です」(S12)、「バス・タクシー乗り場方向です」(S13)といった順に音声が出力される。
つまり、各エリア(E1〜E4)に設置されている複数のスピーカー30から同時に音
声が出力されるのではなく、複数のスピーカー30が順に作動して、そのスピーカー30が設置されている位置を案内するための音声が出力されるので、ユーザーUは各音声を好適に聞き取ることができる。
例えば、エリアE1の通信部21が所定の信号を受信した場合、スピーカーS11、スピーカーS12、スピーカーS13が順に作動し、「トイレ方向です」(S11)、「入口です」(S12)、「バス・タクシー乗り場方向です」(S13)といった順に音声が出力される。
また、制御部50は、通信部20(21〜24)が受信した所定の信号に基づいて、ユーザーUがそのエリア(E1〜E4)に進入した経路を判断する進入経路判断手段として機能する。
例えば、エリアE2の通信部22が端末装置10からの所定の信号を受信した後、エリアE1の通信部21が端末装置10からの所定の信号を受信した場合、進入経路判断手段としての制御部50は、ユーザーUがエリアE2からエリアE1に進入したと、その進入経路を判断する。
そして、音声出力制御手段としての制御部50は、各エリア(E1〜E4)における複数のスピーカー30のうち、進入経路判断手段としての制御部50が判断した経路に対応付けられているスピーカー30から、そのスピーカー30が設置されている位置を案内するための音声を出力する処理を実行する。
例えば、第1エリア(E1)の通信部21が所定の信号を受信し、その移動経路がエリアE2からエリアE1であると判断された場合、経路“E2→E1”に対応付けられているスピーカーS11、スピーカーS13が順に作動し、「トイレ方向です」(S11)、「バス・タクシー乗り場方向です」(S13)といった順に音声が出力される。
つまり、駅出口から出たユーザーUに対しては、スピーカーS12からの駅入口を案内する音声は出力されないようになっている。
例えば、エリアE2の通信部22が端末装置10からの所定の信号を受信した後、エリアE1の通信部21が端末装置10からの所定の信号を受信した場合、進入経路判断手段としての制御部50は、ユーザーUがエリアE2からエリアE1に進入したと、その進入経路を判断する。
そして、音声出力制御手段としての制御部50は、各エリア(E1〜E4)における複数のスピーカー30のうち、進入経路判断手段としての制御部50が判断した経路に対応付けられているスピーカー30から、そのスピーカー30が設置されている位置を案内するための音声を出力する処理を実行する。
例えば、第1エリア(E1)の通信部21が所定の信号を受信し、その移動経路がエリアE2からエリアE1であると判断された場合、経路“E2→E1”に対応付けられているスピーカーS11、スピーカーS13が順に作動し、「トイレ方向です」(S11)、「バス・タクシー乗り場方向です」(S13)といった順に音声が出力される。
つまり、駅出口から出たユーザーUに対しては、スピーカーS12からの駅入口を案内する音声は出力されないようになっている。
また、音声出力制御手段としての制御部50は、音声案内を行うエリアにおいて、集音マイク40(41〜44)が集音している音が大きい場合は大きな音量で、集音マイク40(41〜44)が集音している音が小さい場合は小さな音量で、各スピーカー30から音声を出力する処理を実行する。
つまり、駅が混雑するなどして騒がしい状況では、比較的大きな音量で各スピーカー30から音声を出力することで、その音声を聞き取り易くする。
また、駅が閑散とするなどとして静かな状況では、比較的小さな音量で各スピーカー30から音声を出力することで、スピーカー30からの音声が耳障りにならないようにする。
つまり、駅が混雑するなどして騒がしい状況では、比較的大きな音量で各スピーカー30から音声を出力することで、その音声を聞き取り易くする。
また、駅が閑散とするなどとして静かな状況では、比較的小さな音量で各スピーカー30から音声を出力することで、スピーカー30からの音声が耳障りにならないようにする。
次に、本実施形態の視覚障害者用音声案内システム100によって、駅構内を通行するユーザーUに対して行う音声案内について、図2、図3に基づいて説明する。
なお、駅構内を通行するユーザーUは、端末装置10が取り付けられている白杖を使用しており、その白杖が使用されていることによる振動が、端末装置10の振動センサー13に検知され、端末装置10(発信部11)から所定の信号が発信されているものとする。
なお、駅構内を通行するユーザーUは、端末装置10が取り付けられている白杖を使用しており、その白杖が使用されていることによる振動が、端末装置10の振動センサー13に検知され、端末装置10(発信部11)から所定の信号が発信されているものとする。
駅に向かってきたユーザーUが保有している端末装置10(ユーザーUが使用している白杖に取り付けられている端末装置10)からの所定の信号をエリアE1の通信部21が受信した場合、進入経路判断手段としての制御部50は、エリアへの進入経路がエリア外からエリアE1であると判断し、音声出力手段としての制御部50は、経路“*→E1”に対応付けられているスピーカーS11、スピーカーS12、スピーカーS13を順に作動させ、「トイレ方向です」(S11)、「入口です」(S12)、「バス・タクシー乗り場方向です」(S13)といった順に音声が出力される。
このスピーカー30(S11〜S13)からの音声を聞き取ったユーザーUは、そのスピーカー30が設置されている位置を認識してその方向に進むことができる。
このスピーカー30(S11〜S13)からの音声を聞き取ったユーザーUは、そのスピーカー30が設置されている位置を認識してその方向に進むことができる。
次いで、ユーザーUが保有している端末装置10からの所定の信号をエリアE2の通信部22が受信した場合、進入経路判断手段としての制御部50は、エリアへの進入経路がエリアE1からエリアE2であると判断し、音声出力手段としての制御部50は、経路“E1→E2”に対応付けられているスピーカーS21、スピーカーS22、スピーカーS23、スピーカーS24を順に作動させ、「券売機です」(S21)、「有人改札です…」(S22)、「自動改札です」(S23)、「待合室方向です」(S24)といった順に音声が出力される。
このスピーカー30(S21〜S24)からの音声を聞き取ったユーザーUは、そのスピーカー30が設置されている位置を認識してその方向に進むことができる。
このスピーカー30(S21〜S24)からの音声を聞き取ったユーザーUは、そのスピーカー30が設置されている位置を認識してその方向に進むことができる。
次いで、ユーザーUが保有している端末装置10からの所定の信号をエリアE3の通信部23が受信した場合、進入経路判断手段としての制御部50は、エリアへの進入経路がエリアE2からエリアE3であると判断し、音声出力手段としての制御部50は、経路“E2→E3”に対応付けられているスピーカーS31、スピーカーS32を順に作動させ、「1番線ホーム方向です」(S31)、「…跨線橋階段です」(S32)といった順に音声が出力される。
このスピーカー30(S31〜S32)からの音声を聞き取ったユーザーUは、そのスピーカー30が設置されている位置を認識してその方向に進むことができる。
このスピーカー30(S31〜S32)からの音声を聞き取ったユーザーUは、そのスピーカー30が設置されている位置を認識してその方向に進むことができる。
次いで、ユーザーUが保有している端末装置10からの所定の信号をエリアE4の通信部24が受信した場合、進入経路判断手段としての制御部50は、エリアへの進入経路がエリアE3からエリアE4であると判断し、音声出力手段としての制御部50は、経路“E3→E4”に対応付けられているスピーカーS41を作動させ、「1番線ホームです、ご注意ください」(S41)といった音声が出力される。
このスピーカー30(S41)からの音声を聞き取ったユーザーUは、そのスピーカー30が設置されている位置を認識してその方向に進むことができる。
こうして1番線ホームに到着したユーザーUは、入線してくる列車に乗車することができる。
このスピーカー30(S41)からの音声を聞き取ったユーザーUは、そのスピーカー30が設置されている位置を認識してその方向に進むことができる。
こうして1番線ホームに到着したユーザーUは、入線してくる列車に乗車することができる。
また、列車に乗って1番線ホームに着いたユーザーUが保有している端末装置10からの所定の信号をエリアE4の通信部24が受信した場合、進入経路判断手段としての制御部50は、エリアへの進入経路がエリア外からエリアE4であると判断し、音声出力手段としての制御部50は、経路“*→E4”に対応付けられているスピーカーS41、スピーカーS42を順に作動させ、「1番線ホームです、ご注意ください」(S41)、「改札方向です」(S42)といった順に音声が出力される。
このスピーカー30(S41〜S42)からの音声を聞き取ったユーザーUは、そのスピーカー30が設置されている位置を認識してその方向に進むことができる。
このスピーカー30(S41〜S42)からの音声を聞き取ったユーザーUは、そのスピーカー30が設置されている位置を認識してその方向に進むことができる。
次いで、ユーザーUが保有している端末装置10からの所定の信号をエリアE3の通信部23が受信した場合、進入経路判断手段としての制御部50は、エリアへの進入経路がエリアE4からエリアE3であると判断し、音声出力手段としての制御部50は、経路“E4→E3”に対応付けられているスピーカーS32、スピーカーS33、スピーカーS34を順に作動させ、「…跨線橋階段です」(S32)、「有人改札です…」(S33)、「自動改札です」(S34)といった順に音声が出力される。
このスピーカー30(S32〜S34)からの音声を聞き取ったユーザーUは、そのスピーカー30が設置されている位置を認識してその方向に進むことができる。
このスピーカー30(S32〜S34)からの音声を聞き取ったユーザーUは、そのスピーカー30が設置されている位置を認識してその方向に進むことができる。
次いで、ユーザーUが保有している端末装置10からの所定の信号をエリアE2の通信部22が受信した場合、進入経路判断手段としての制御部50は、エリアへの進入経路がエリアE3からエリアE2であると判断し、音声出力手段としての制御部50は、経路“E3→E2”に対応付けられているスピーカーS24、スピーカーS25を順に作動させ、「待合室方向です」(S24)、「出口です」(S25)といった順に音声が出力される。
このスピーカー30(S24〜S25)からの音声を聞き取ったユーザーUは、そのスピーカー30が設置されている位置を認識してその方向に進むことができる。
このスピーカー30(S24〜S25)からの音声を聞き取ったユーザーUは、そのスピーカー30が設置されている位置を認識してその方向に進むことができる。
次いで、ユーザーUが保有している端末装置10からの所定の信号をエリアE1の通信部21が受信した場合、進入経路判断手段としての制御部50は、エリアへの進入経路がエリアE2からエリアE1であると判断し、音声出力手段としての制御部50は、経路“E2→E1”に対応付けられているスピーカーS11、スピーカーS13を順に作動させ、「トイレ方向です」(S11)、「バス・タクシー乗り場方向です」(S13)といった順に音声が出力される。
このスピーカー30(S11,S13)からの音声を聞き取ったユーザーUは、そのスピーカー30が設置されている位置を認識してその方向に進むことができる。
こうして駅建屋の外に出たユーザーUは、駅からの帰路につくことができる。
このスピーカー30(S11,S13)からの音声を聞き取ったユーザーUは、そのスピーカー30が設置されている位置を認識してその方向に進むことができる。
こうして駅建屋の外に出たユーザーUは、駅からの帰路につくことができる。
このように、本実施形態の視覚障害者用音声案内システム100であれば、複数のエリア(E1〜E4)を移動するユーザー(視覚障害者)Uが進入したエリアに設置されている複数のスピーカー30が順に作動して、そのスピーカー30が設置されている位置を案内するための音声が出力されるので、ユーザー(視覚障害者)Uは各音声を好適に聞き取ることができる。
そして、各スピーカー30から出力された音声をユーザー(視覚障害者)Uが聞き取ることができれば、そのスピーカー30が設置されている位置や方向を認識することができるので、ユーザー(視覚障害者)Uはその音声案内に従って、そのエリアにおける目的の場所に進むことができる。
そして、各スピーカー30から出力された音声をユーザー(視覚障害者)Uが聞き取ることができれば、そのスピーカー30が設置されている位置や方向を認識することができるので、ユーザー(視覚障害者)Uはその音声案内に従って、そのエリアにおける目的の場所に進むことができる。
特に、この視覚障害者用音声案内システム100によれば、駅構内を通行するユーザー(視覚障害者)Uに向けて、そのユーザーUの移動方向(エリア進入経路)に応じた音声案内を行うことができるので、ユーザーUは必要な音声案内に従って好適に駅構内を通行することができる。
また、換言すれば、駅構内を通行するユーザーUが必要としていない音声案内を行わないようにすることで、無駄なアナウンスを省くことができ、ユーザー(視覚障害者)Uの心理的ストレスを低減することができる。例えば、ユーザーUの移動方向(エリア進入経路)によらず、各エリアの全てのスピーカー30を作動させた場合、エリアE2では常にスピーカーS21〜S25から音声が順に出力されるので、無駄なアナウンスが行われてしまい、それが耳障りに感じられてしまうことがあるので好ましくない。
つまり、この視覚障害者用音声案内システム100であれば、視覚障害者に向けてより適切な案内を行うことができる。
また、換言すれば、駅構内を通行するユーザーUが必要としていない音声案内を行わないようにすることで、無駄なアナウンスを省くことができ、ユーザー(視覚障害者)Uの心理的ストレスを低減することができる。例えば、ユーザーUの移動方向(エリア進入経路)によらず、各エリアの全てのスピーカー30を作動させた場合、エリアE2では常にスピーカーS21〜S25から音声が順に出力されるので、無駄なアナウンスが行われてしまい、それが耳障りに感じられてしまうことがあるので好ましくない。
つまり、この視覚障害者用音声案内システム100であれば、視覚障害者に向けてより適切な案内を行うことができる。
なお、ここでは、各エリア(E1〜E4)において、端末装置10からの所定の信号を通信部20(21〜24)が1回受信して所定の音声案内を行っているように説明しているが、ユーザーUが歩き続けている場合には、その揺れが振動センサー13に検知されることで、絶えず端末装置10から所定の信号が発信されている。そのため、通信部20(21〜24)が所定の信号を受信する度にスピーカー30から音声案内を行っていては、無駄なアナウンスが行われてしまうことになる。
そこで、音声出力制御手段としての制御部50は、通信部20(21〜24)が所定の信号を受信してスピーカー30からの音声案内を行った後、同じユーザーUの端末装置1
0からの所定の信号を通信部20が受信しても、所定時間(例えば3分)は音声案内を行わないようにする処理を実行するようになっている。
つまり、ユーザーUが同じエリア内で歩き続けている場合、3分毎にそのユーザーUに向けた音声案内が行われるようになっている。
なお、他のユーザーUの端末装置10からの所定の信号を通信部20が受信すれば、そのユーザーUに向けた音声案内は行われるようになっている。例えば、ユーザーU毎に端末装置10にIDが割り当てられており、当該システム10は端末装置10からの所定の信号をそのIDに基づいて識別可能になっている。
そこで、音声出力制御手段としての制御部50は、通信部20(21〜24)が所定の信号を受信してスピーカー30からの音声案内を行った後、同じユーザーUの端末装置1
0からの所定の信号を通信部20が受信しても、所定時間(例えば3分)は音声案内を行わないようにする処理を実行するようになっている。
つまり、ユーザーUが同じエリア内で歩き続けている場合、3分毎にそのユーザーUに向けた音声案内が行われるようになっている。
なお、他のユーザーUの端末装置10からの所定の信号を通信部20が受信すれば、そのユーザーUに向けた音声案内は行われるようになっている。例えば、ユーザーU毎に端末装置10にIDが割り当てられており、当該システム10は端末装置10からの所定の信号をそのIDに基づいて識別可能になっている。
また、ユーザーUが1回目の音声案内を聞き漏らしてしまった場合、所定時間(例えば3分)待たなければ、再度音声案内を聞くことができないということでは、ユーザーUの不利益が大きいといえる。
そのような場合には、端末装置10の操作部12を操作して発信部11から所定の信号を発信し、操作部12を操作したことによる信号に基づいてスピーカー30からの音声案内を再度行うようにする。
なお、操作部12が操作された際に発信部11から発信される所定の信号と、振動センサー13が端末装置10の揺れを検知した際に発信部11から発信される所定の信号は、音声出力制御手段としての制御部50によって判別可能な信号であるようにする。
こうすることで、音声案内を聞き漏らしてしまったユーザーUは、所定時間(例えば3分)待たなくても再度音声案内を聞くことができる。
そのような場合には、端末装置10の操作部12を操作して発信部11から所定の信号を発信し、操作部12を操作したことによる信号に基づいてスピーカー30からの音声案内を再度行うようにする。
なお、操作部12が操作された際に発信部11から発信される所定の信号と、振動センサー13が端末装置10の揺れを検知した際に発信部11から発信される所定の信号は、音声出力制御手段としての制御部50によって判別可能な信号であるようにする。
こうすることで、音声案内を聞き漏らしてしまったユーザーUは、所定時間(例えば3分)待たなくても再度音声案内を聞くことができる。
また、操作部12を操作したことによる信号に基づいてスピーカー30から音声案内を行うようにする場合、例えば、操作部12(スイッチや押下ボタン)が長押しされた際には、ユーザーUの移動方向(エリア進入経路)によらず、そのエリア(E1〜E4)の全てのスピーカー30から音声案内を順に行うようにしてもよい。
こうすることで、ユーザーUが進んできた移動方向を変えて、例えば一旦出た自動改札から再度入場するなど、戻る方向に移動し易くなる。
また、全てのスピーカー30から音声案内を聞くことで、ユーザーU自身の現在位置や向かっている方向を確認し易くなる。
こうすることで、ユーザーUが進んできた移動方向を変えて、例えば一旦出た自動改札から再度入場するなど、戻る方向に移動し易くなる。
また、全てのスピーカー30から音声案内を聞くことで、ユーザーU自身の現在位置や向かっている方向を確認し易くなる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、制御部50の記憶部51に、端末装置10を保有するユーザーUに関する情報を記憶しておき、音声出力制御手段としての制御部50が、記憶部51に記憶されているユーザー情報に基づき、そのユーザーUに対応付けられているスピーカー30から、そのスピーカー30が設置されている位置を案内するための音声を出力する処理を実行するようにしてもよい。
例えば、制御部50の記憶部51に、端末装置10を保有するユーザーUに関する情報を記憶しておき、音声出力制御手段としての制御部50が、記憶部51に記憶されているユーザー情報に基づき、そのユーザーUに対応付けられているスピーカー30から、そのスピーカー30が設置されている位置を案内するための音声を出力する処理を実行するようにしてもよい。
具体的には、ユーザーUが1番線ホームのみ使用するという情報が記憶部51に記憶されている場合、ユーザーUがエリアE2からエリアE3に進入した際に、音声出力手段としての制御部50は、そのユーザーUに対応付けられているスピーカーS31を作動させて「1番線ホーム方向です」(S31)との音声案内を行い、「…跨線橋階段です」(S32)との音声案内を行わないようにする。また、ユーザーUがエリアE4からエリアE3に進入した際に、音声出力手段としての制御部50は、そのユーザーUに対応付けられているスピーカーS33、スピーカーS34を順に作動させて「有人改札です…」(S33)、「自動改札です」(S34)といった順の音声案内を行い、「…跨線橋階段です」(S32)との音声案内を行わないようにする。
なお、記憶部51に記憶されている「ユーザーUが1番線ホームのみ使用する」という情報は、「エリアE3においてスピーカーS32を作動させない」という情報に相当する。
なお、記憶部51に記憶されている「ユーザーUが1番線ホームのみ使用する」という情報は、「エリアE3においてスピーカーS32を作動させない」という情報に相当する。
また、ユーザーUが駅からの帰路にバスやタクシーを使用しないという情報が記憶部51に記憶されている場合、ユーザーUがエリアE2からエリアE1に進入した際に、音声出力手段としての制御部50は、そのユーザーUに対応付けられているスピーカーS11を作動させて「トイレ方向です」(S11)との音声案内を行い、「バス・タクシー乗り場方向です」(S13)との音声案内を行わないようにする。
なお、記憶部51に記憶されている「ユーザーUが駅からの帰路にバスやタクシーを使用しない」という情報は、「エリアE1においてスピーカーS12を作動させない」という情報に相当する。
なお、記憶部51に記憶されている「ユーザーUが駅からの帰路にバスやタクシーを使用しない」という情報は、「エリアE1においてスピーカーS12を作動させない」という情報に相当する。
このように、記憶部51に記憶されているユーザー情報に基づき、ユーザーUが必要としている音声案内のみを行うようにして、無駄なアナウンスが行われないようにすることができる。
このような個々のユーザーに応じた音声案内を行う場合も、ユーザーU毎に端末装置10にIDが割り当てられており、当該システム10は端末装置10からの所定の信号をそのIDに基づいて識別可能になっている。
このような個々のユーザーに応じた音声案内を行う場合も、ユーザーU毎に端末装置10にIDが割り当てられており、当該システム10は端末装置10からの所定の信号をそのIDに基づいて識別可能になっている。
なお、以上の実施の形態においては、ユーザーUが使用している白杖に端末装置10が取り付けられているとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、端末装置10の態様は任意であり、カバンに取り付けるタイプの端末装置10や、腕や首に取り付けるタイプの端末装置10や、ポケットに入れるタイプの端末装置10などでもよい。
また、以上の実施の形態においては、ユーザーUが各エリア(E1〜E4)に進入すると、ユーザーUが保有している端末装置10からの所定の信号をそのエリアの通信部20(21〜24)が受信するように説明しているが、エリアの境界近傍ではその両方のエリアの通信部20が端末装置10からの所定の信号を受信するのが一般的である。
そのため、エリアの境界においてその両方のエリアの通信部20が端末装置10からの所定の信号を受信した場合、その信号の受信強度が大きい方の通信部20のエリアにユーザーUがいるものと判断する処理が実行されるようになっている。
また、各エリアに複数の通信部20を設置し、ユーザーUの移動や現在位置をより厳密に捉えるようにしてもよい。
そのため、エリアの境界においてその両方のエリアの通信部20が端末装置10からの所定の信号を受信した場合、その信号の受信強度が大きい方の通信部20のエリアにユーザーUがいるものと判断する処理が実行されるようになっている。
また、各エリアに複数の通信部20を設置し、ユーザーUの移動や現在位置をより厳密に捉えるようにしてもよい。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
10 端末装置(白杖)
11 発信部
12 操作部
13 振動センサー
15 制御部
20(21〜24) 通信部
30(S11〜S13、S21〜S25、S31〜S34、S41〜S42) スピーカー
40(41〜44) 集音マイク
50 制御部(音声出力制御手段、進入経路判断手段)
51 記憶部
100 視覚障害者用音声案内システム
U ユーザー
E1〜E4 エリア(第1エリア〜第4エリア)
11 発信部
12 操作部
13 振動センサー
15 制御部
20(21〜24) 通信部
30(S11〜S13、S21〜S25、S31〜S34、S41〜S42) スピーカー
40(41〜44) 集音マイク
50 制御部(音声出力制御手段、進入経路判断手段)
51 記憶部
100 視覚障害者用音声案内システム
U ユーザー
E1〜E4 エリア(第1エリア〜第4エリア)
Claims (4)
- 所定の信号を発信可能な発信部を備えた端末装置を保有して、複数のエリアを移動するユーザーに向けて音声案内を行う視覚障害者用音声案内システムであって、
前記複数のエリア毎に設置され、前記端末装置からの所定の信号を受信する通信部と、
前記複数のエリアの各エリアにおいて案内すべき位置にそれぞれ設置されている複数のスピーカーと、
前記通信部が前記所定の信号を受信した場合に、その通信部が設置されているエリアにおける前記複数のスピーカーから順次、各スピーカーが設置されている位置を案内するための音声を出力する処理を実行する音声出力制御手段と、
を備えていることを特徴とする視覚障害者用音声案内システム。 - 前記通信部が受信した前記所定の信号に基づいて前記ユーザーが前記エリアに進入した経路を判断する進入経路判断手段を備え、
前記音声出力制御手段は、前記複数のスピーカーのうち、前記進入経路判断手段が判断した経路に対応付けられているスピーカーから、そのスピーカーが設置されている位置を案内するための音声を出力する処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の視覚障害者用音声案内システム。 - 前記複数のエリア毎に設置されている集音マイクを備え、
前記音声出力制御手段は、音声案内を行うエリアにおいて前記集音マイクが集音している音が大きい場合は大きな音量で、小さい場合は小さな音量で、前記スピーカーから音声を出力する処理を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の視覚障害者用音声案内システム。 - 前記端末装置を保有するユーザーに関する情報を記憶する記憶部を備え、
前記音声出力制御手段は、前記記憶部に記憶されている情報に基づき、そのユーザーに対応付けられているスピーカーから、そのスピーカーが設置されている位置を案内するための音声を出力する処理を実行することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の視覚障害者用音声案内システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019016706A JP2020125907A (ja) | 2019-02-01 | 2019-02-01 | 視覚障害者用音声案内システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019016706A JP2020125907A (ja) | 2019-02-01 | 2019-02-01 | 視覚障害者用音声案内システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020125907A true JP2020125907A (ja) | 2020-08-20 |
Family
ID=72083849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019016706A Pending JP2020125907A (ja) | 2019-02-01 | 2019-02-01 | 視覚障害者用音声案内システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020125907A (ja) |
-
2019
- 2019-02-01 JP JP2019016706A patent/JP2020125907A/ja active Pending
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