JP2020125651A - 手押し式レール削正装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】重量のある昇降機構部は使用せずに全体として軽量かつ小型化して、運搬や現場設置の際の人手を削減する。【解決手段】台車本体11と、台車本体11に対しレールRの長手方向に対し垂直方向に延びる第1回動軸11fを介し回動可能に連結され、エンジンやモータ等の駆動源12aによって研削ベルト用駆動ローラ12fと研削ベルト用従動ローラ12gとの間に渡された研削ベルト12hを回転させてレールR表面を削正するレール削正部12と、台車本体11に対し第1回動軸11fを介してレール削正部12を上下方向に回動して昇降させる昇降機構部13とを備え、レール削正部12には、研削ベルト用駆動ローラ12fと研削ベルト用従動ローラ12gとの間で研削ベルト12hをレールRに対し研削ベルトを押当てるベルト押当て板12jを設け、ベルト押当て板12jは第1回動軸11fと平行に延びる揺動軸12i11を介し揺動可能に設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、作業員が手で押してレール上を走行しながらレール表面を削正したり、レール表面の錆びを落とす手押し式レール削正装置に関する。
作業員が手で押してレール上を走行しながらレール表面を削正する手押し式レール削正装置として、例えば、所要の間隔で配された少なくとも二個の回転体(駆動ホイールと従動ホイール)に巻掛けられた無端状の研削ベルトの一部を研削付勢手段でレール表面に押し付けてレール表面を削正する手押し式レール削正装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−53655号公報
しかし、上記特許文献1の手押し式レール削正装置では、エアを用いるコンプレッサや油圧を用いる油圧ユニット等の流体圧によりシリンダのピストンロッドを動作させる昇降機構部によってレール削正部を台車本体に対し昇降させるように構成しているため、コンプレッサや油圧ユニット、シリンダ等の分だけ装置全体の重量が増大し、手押し式レール削正装置の運搬や現場設置に人手を要するという問題があった。
特に、新幹線等では、保線機器を搬入するスロープ等は大型の保線機器の搬入や搬出に使用するので、少ない人手で階段から運搬出来る程度に軽量かつ小型化した手押し式レール削正装置が望まれている。
そこで、本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、コンプレッサや油圧ユニット、ピストン等を使用した重量のある昇降機構部は使用せずにレール削正部を昇降させ全体として軽量かつ小型化して、運搬や現場設置の際の人手を削減することができる手押し式レール削正装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る手押し式レール削正装置は、作業員が手で押してレール上を走行しながらレール表面を削正したり、レール表面の錆びを落とす手押し式レール削正装置であって、レール上を走行する車輪が設けられる共に、作業員が手で掴むハンドルが設けられた台車本体と、前記台車本体に対しレールの長手方向に対し垂直方向に延びる第1回動軸を介し回動可能に連結され、エンジンやモータ等の駆動源によってローラ間に渡された研削ベルトを回転させてレール表面を削正するレール削正部と、前記第1回動軸を介して前記レール削正部を回動して前記台車本体に対し前記レール削正部における前記ナット体側を昇降させる昇降機構部とを備え、前記レール削正部には、前記ローラ間で前記研削ベルトをレール表面に対し研削ベルトを押当てるベルト押当て板が設けられており、そのベルト押当て板は、前記第1回動軸と平行に延びる揺動軸を介してレールの長手方向に揺動可能に設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係る手押し式レール削正装置では、前記昇降機構部は、雄ネジ部が外周に設けられた昇降棒と、前記第1回動軸とは反対側に位置する前記レール削正部に第2回動軸により回動可能に設けられ、前記昇降棒の雄ネジ部が螺合する雌ネジ部が設けられたナット体とを有し、作業者が前記昇降棒を回転させ、前記昇降棒に対し前記ナット体を昇降させることによって前記第1回動軸を介して前記レール削正部を回動して前記台車本体に対し前記レール削正部における前記ナット体側を昇降させることも特徴とする。
また、本発明に係る手押し式レール削正装置では、前記第1回動軸は、前記台車本体の車輪の回転軸とは独立して前記台車本体に設けられていることも特徴とする。
本発明に係る手押し式レール削正装置では、台車本体と、その台車本体に対しレールの長手方向に対し垂直方向に延びる第1回動軸を介して上下方向に回動可能に設けられ、エンジンやモータ等の駆動源によってローラ間に渡された研削ベルトを回転させてレール表面を削正するレール削正部と、台車本体に対し第1回動軸を介してレール削正部を上下方向に回動して昇降させる昇降機構部とを備え、レール削正部には、ローラ間で研削ベルトをレールに対し研削ベルトを押当てるベルト押当て板が設けられており、そのベルト押当て板は、第1回動軸と平行に延びる揺動軸を介してレールの長手方向に揺動可能に設けられている。
そのため、本発明に係る手押し式レール削正装置によれば、ピストン等を使用した重量のある昇降機構部は使用しなくても、昇降機構部によってレール削正部を台車本体に対し第1回動軸を介して上下方向に回動して昇降させることができるので、本装置全体を軽量かつ小型化することができ、運搬や現場設置の際の人手を削減することができる。
また、本発明に係る手押し式レール削正装置では、レールに対し研削ベルトを押当てるベルト押当て板は、第1回動軸と平行に延びる揺動軸を介して揺動するので、レール表面に波状摩耗等の凹凸があっても確実に追従して研削ベルトで効率良く削正できると共に、昇降機構部によってレール削正部が第1回動軸を介し回動して昇降してもベルト押当て板が第1回動軸と平行に延びる揺動軸を介して揺動することによって常にレール表面に対し平行に研削ベルトを押当てることができる。
本発明に係る実施形態の手押し式レール削正装置の正面図である。 本発明に係る実施形態の手押し式レール削正装置の右側面図である。 本発明に係る実施形態の手押し式レール削正装置の平面図である。 本発明に係る実施形態の手押し式レール削正装置のレール削正部を構成する研削ベルトテンション付与機構部やベルト押当て板等の構成(削正ベルトを省略。)を示す拡大正面図である。 本発明に係る実施形態の手押し式レール削正装置のレール削正部を構成する研削ベルトテンション付与機構部やベルト押当て板等の構成(削正ベルトを省略。)を示す拡大平面図である。 本発明に係る実施形態の手押し式レール削正装置のレール削正部を構成する研削ベルトテンション付与機構部やベルト押当て板等の構成(削正ベルトを省略。)の左側面図である。 本発明に係る実施形態の手押し式レール削正装置のレール削正部を構成する研削ベルトテンション付与機構部やベルト押当て板等の構成(削正ベルトを省略。)の部分断面左側面図である。 (a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態の手押し式レール削正装置を構成するベルト押当て板が揺動した状態を示す図である。
以下、本発明に係る実施の形態の手押し式レール削正装置1について図面を参照しながら具体的に説明する。尚、下記に説明する実施形態は、あくまで本発明の一例であり、本発明に係る実施形態の手押し式レール削正装置1は、本発明の技術的思想の範囲内で適宜変更可能である。
<実施形態の手押し式レール削正装置1の構成>
本発明に係る実施形態に係る手押し式レール削正装置1は、作業員が手で押してレールR上を走行しながらレールR表面を削正するもので、レールR上を走行する台車本体11と、その台車本体11の上に昇降可能に設けられたレール削正部12と、レール削正部12を台車本体11に対し昇降させる昇降機構部13とを少なくとも備えている。
(台車本体11)
台車本体11は、長方形状の台車本体フレーム11aの下側には前後それぞれに前輪11bおよび後輪11cが設けられており、レール削正部12を搭載して軌道上にある2本のレールRの内、1本のレールR上を走行できるように構成されている。
台車本体フレーム11aの上側の後端部側である後輪11c側には、作業員が手で掴む走行用ハンドル11dを設ける一方、先端部側である前輪11b側には、台車本体フレーム11a上に逆U字形状に立設したガードフレーム11eを設けていると共に、ガードフレーム11eの上下方向に延びる支柱間には、レール削正部12の後述するレール削正部フレーム12aの先端部が第1回動軸11fを介し回動可能に連結する第1回動軸支持部11g,11gを設けている。
走行用ハンドル11dは、下端部が台車本体フレーム11aに固定され、上方向に向かって延び、途中で鉛直方向に対し約30度前後の角度で曲がって斜め上方向に延びる2本のハンドル本体11d1,11d1と、そのハンドル本体11d1,11d1の上端部に左右方向に延び作業員が手で掴むためのハンドルバー11d2とを備えて構成されている。尚、ハンドルバー11d2の一方には、ブレーキレバー11d3が設けられている。
また、ハンドル本体11d1,11d1における鉛直方向に対し約30度前後の角度で曲がる折曲り部分には、昇降機構部13を構成する後述する昇降棒13aを挿通させて昇降機構部13を支持するガイド体13fを左右両側から回動可能に支持する一対のガイド体支持部11d4,11d4が設けられていると共に、ガイド体支持部11d4,11d4の下方には昇降機構部13を構成する後述する昇降状態安定シリンダ13cの上端部を回動可能に支持するシリンダ上端部支持部11d5が設けられている。
ガードフレーム11eは、上述したように台車本体フレーム11a上に逆U字形状に立設し手設けられており、その支柱間の台車本体フレーム11a上には、レール削正部12の後述するレール削正部フレーム12aの先端部が第1回動軸11fを介し回動可能に連結される第1回動軸支持部11g,11gを設けている。
(レール削正部12)
レール削正部12は、台車本体11に対し第1回動軸11fを中心に回動することにより昇降してレールR表面を削正したりレールR表面の錆びを落としたりするもので、台車本体11の第1回動軸11fに回動可能に連結され、駆動源12bを搭載したレール削正部フレーム12aと、駆動源12bの回転軸に固定された回転伝達用駆動ギア12cと、回転伝達用駆動ギア12cと一定間隔離して設けられ、回転伝達ベルト12eを介して駆動源12bの回転が伝達される回転伝達用従動ギア12dと、回転伝達用従動ギア12dと一体で回転する研削ベルト用駆動ローラ12fと、研削ベルト用駆動ローラ12fと一定間隔離して設けられた研削ベルト用従動ローラ12gと、研削ベルト用駆動ローラ12fと研削ベルト用従動ローラ12g間に渡して設けられる研削ベルト12hと、研削ベルト12hにテンションを付与したり、揺動軸12i11を介しベルト押当て板12jを揺動可能に支持する研削ベルトテンション付与機構部12iと、研削ベルト12hをレールRに押当てるベルト押当て板12jと、回転伝達ベルトテンション付与部12k等を備えており、駆動源12bの回転を回転伝達ベルト12g等を介して研削ベルト用駆動ローラ12fに伝達して研削ベルト12hを回転させるように構成されている。
レール削正部フレーム12aは、その先端部が台車本体11の第1回動軸支持部11g,11gに支持された第1回動軸11fを中心に回動するように連結されている一方、その後端部は昇降機構部13を構成する後述する昇降棒13aの下端部および昇降状態安定シリンダ13cの下端部に対し第2回動軸13dを介し連結されている。
そのため、レール削正部フレーム12aは、昇降棒13aの回転によって昇降棒13aが車両本体11に対し昇降、すなわち上下動する一方、先端部側は台車本体11の第1回動軸支持部11g,11gに支持された第1回動軸11fを中心に回動するため、昇降棒13aの下端部が第2回動軸13dを介し連結されたレール削正部フレーム12aの後端部側がレール削正部フレーム12aの先端部側の第1回動軸11fを中心に回動することになる。
駆動源12bは、エンジンやモータのいずれでも良いが、本実施形態では、エンジンを使用している。
回転伝達ベルト12eは、その内側に回転伝達用駆動ギア12cおよび回転伝達用従動ギア12dに噛合う凹凸が形成された輪っか状の無限ベルトであり、回転伝達ベルトテンション付与部12kによって常に所定のテンションが掛けられて滑らずに回転するように構成されている。
研削ベルト12hは、その外側にレールRを削正したりレールR表面の錆びを落とすための砥石面が設けられた輪っか状の無限ベルトであり、研削ベルトテンション付与機構部12iやベルト押当て板12j等によって常に所定のテンションが掛けられ研削ベルト用駆動ローラ12fと研削ベルト用従動ローラ12gとの間で滑らずに回転して、レールRを削正したりレールR表面の錆びを落とすように構成されている。
研削ベルトテンション付与機構部12iは、上述したように研削ベルト12hにテンションを付与したり、第2回動軸13dを介しベルト押当て板12jを揺動可能に支持するもので、図4〜図7に示すように研削ベルト用駆動ローラ12fが回転可能に支持される駆動ローラ側付与機構フレーム12i1と、研削ベルト用従動ローラ12gが回転可能に支持され、駆動ローラ側付与機構フレーム12i1とは別体の従動ローラ側付与機構フレーム12i2と、従動ローラ側付与機構フレーム12i2側に固定され、駆動ローラ側付与機構フレーム12i1と従動ローラ側付与機構フレーム12i2との間の進退動(スライド)をガイドする2本の短尺スライド棒12i3および1本の長尺スライド棒12i4と、短尺スライド棒12i3および1本の長尺スライド棒12i4それぞれの外側に設けられた3本の圧縮バネ12i5とを有する。
また、研削ベルトテンション付与機構部12iは、駆動ローラ側付与機構フレーム12i1に固定され、ベルト押当て板12jを支持すると共に、2本の短尺スライド棒12i3および1本の長尺スライド棒12i4が挿通され、駆動ローラ側付与機構フレーム12i1と一体となって従動ローラ側付与機構フレーム12i2に対し進退動を行うスライドガイドフレーム12i6と、レール削正部フレーム12aに対しレバー用回転軸12i7を介し回転可能に設けられた駆動ローラ側付与機構フレーム引張レバー12i8と、上部は駆動ローラ側付与機構フレーム引張レバー12i8に回動可能に支持されると共に、下端部が駆動ローラ側付与機構フレーム12i1に回動可能に支持され、駆動ローラ側付与機構フレーム引張レバー12i8の開閉によって駆動ローラ側付与機構フレーム12i1を従動ローラ側付与機構フレーム12i2に対し進退動を実行させる進退用軸部12i9等を備えている。
そのため、研削ベルトテンション付与機構部12iでは、駆動ローラ側付与機構フレーム引張レバー12i8をレバー用回転軸12i7を中心にα方向またはその逆方向に回動して開閉することによって駆動ローラ側付与機構フレーム12i1に回動可能に支持されている進退用軸部12i9がスライドし、駆動ローラ側付与機構フレーム12i1と従動ローラ側付与機構フレーム12i2とを近付けたり、遠ざけることができる。
その結果、駆動ローラ側付与機構フレーム引張レバー12i8の開閉によって駆動ローラ側付与機構フレーム12i1と従動ローラ側付与機構フレーム12i2とを近付けた際には研削ベルト12hを装着したり交換できる一方、駆動ローラ側付与機構フレーム12i1と従動ローラ側付与機構フレーム12i2とを遠ざけることによって研削ベルト12hにテンションを付与し、研削ベルト12hを研削ベルト用駆動ローラ12fと研削ベルト用従動ローラ12gとの間でスリップさせずに回転させることができる。
尚、図5に示す状態は、駆動ローラ側付与機構フレーム引張レバー12i8が閉じた状態でトグル機構により安定状態にあり、3本の圧縮バネ12i5には最大限の圧縮力が作用した状態である。
さらに、研削ベルトテンション付与機構部12iは、スライドガイドフレーム12i6に上部が固定され下方に延びるベルト押当て板支持体12i10と、ベルト押当て板支持体12i10の下端部に設けられ、ベルト押当て板12jの中心を揺動中心として揺動可能に支持する揺動軸12i11とを有する。
ベルト押当て板12jは、第1回動軸11fや第2回動軸13d等と平行に延びる揺動軸12i11を介してレールRの長手方向に揺動可能に設けられ、作業者が昇降機構部13によってレール削正部フレーム12aを押し下げることによって研削ベルト12hをレールRに押当ててレールRの削正を行う際、揺動軸12i11を中心にβ方向(図4参照。)に揺動するように構成されている。
(昇降機構部13)
昇降機構部13は、第1回動軸11fを介して台車本体11に対しレール削正部12を上下方向に回動して昇降させるもので、上端部には作業者が握って回転させる昇降用回転ハンドル13a1が設けられ、下方には雄ネジ部が外周面に設けられた昇降棒13aと、第1回動軸11fとは反対側に位置するレール削正部12のレール削正部フレーム12aの後端部に回転可能に支持された第2回動軸13dに回動可能に設けられ、昇降棒13aの雄ネジ部が螺合する雌ネジ部が設けられたナット体13bと、上端部がシリンダ上端部支持部11d5に回動可能に支持される一方、下端部のピストン先端が第2回動軸13dに回動可能に支持された昇降状態安定シリンダ13cと、レール削正部フレーム12aの後端部に回転可能に支持され、昇降棒13a下端部および昇降状態安定シリンダ13cのピストン先端を回動可能に支持する第2回動軸13dと、昇降棒13aが通され昇降用回転ハンドル13a1とガイド体支持部11d4,11d4との間に設けられた圧縮バネ13e等を備える。
そのため、昇降機構部13では、昇降用回転ハンドル13a1を回転させて昇降棒13aを回転させると、ナット体13b螺合している昇降棒13aが昇降するので、レール削正部フレーム12aの後端部、すなわちレール削正部フレーム12aの作業者側が台車本体11に対し第1回動軸11fを回動中心として昇降する。
<実施形態の手押し式レール削正装置1の動作>
次に以上のように構成された実施形態の手押し式レール削正装置1の動作について説明する。
実施形態の手押し式レール削正装置1では、レール削正部12は台車本体11先端側の第1回動軸支持部11g,11gに回動可能に支持された第1回動軸11fを介し回動可能に連結されているため、昇降機構部13の昇降用回転ハンドル13a1を回転させて昇降機構部13の作業者側を下降させて、研削ベルト用駆動ローラ12fと研削ベルト用従動ローラ12gとの間に架け渡した研削ベルト12hをレールRに押当て、回転する研削ベルト12hによってレールRの波状摩耗等を削正する。
ここで、研削ベルト用駆動ローラ12fと研削ベルト用従動ローラ12gとの間には、図4等に示すようにベルト押当て板12jが設けられており、しかもベルト押当て板12jは研削ベルト用駆動ローラ12fと研削ベルト用従動ローラ12gとのの最下部よりも下方に突出しているため、ベルト押当て板12jによって押し出されている研削ベルト12hによってレールRの波状摩耗等を削正する。
その際、レール削正部12は台車本体11先端側の第1回動軸支持部11g,11gに回動可能に支持された第1回動軸11fを介し回動可能に連結されているため、ベルト押当て板12jがレール削正部12の底面と平行に固定されていたり、平行方向に伸縮する場合には、台車本体11に対するレール削正部12の角度によってはベルト押当て板12jの押当て面12j1がレールRの踏面と平行に研削ベルト12hを押すことが出来ず、レールRの踏面の確実に削正することができない。
しかし、実施形態の手押し式レール削正装置1では、ベルト押当て板12jは第1回動軸11fと平行に延びる揺動軸12i11を介してレールRの長手方向に揺動可能に設けられているため、図8(a),(b)に示すようにレールRに対しレール削正部フレーム12a、またはレール削正部フレーム12aに対しレールRが傾斜している場合でも、ベルト押当て板12jが揺動軸12i11を介し揺動し、ベルト押当て板12jの押当て面12j1がレールRの踏面と常に平行な状態で研削ベルト12hを押すことが出来るので、レールRの踏面の確実かつ効率良く削正することができる。
<実施形態の手押し式レール削正装置1の主な効果>
従って、本発明に係る実施形態の手押し式レール削正装置1では、台車本体11と、その台車本体11に対しレールRの長手方向に対し垂直方向に延びる第1回動軸11fを介して上下方向に回動可能に設けられ、エンジンやモータ等の駆動源12aによって研削ベルト用駆動ローラ12fと研削ベルト用従動ローラ12gとの間に渡された研削ベルト12hを回転させてレールR表面を削正するレール削正部12と、台車本体11に対し第1回動軸11fを介してレール削正部12を上下方向に回動して昇降させる昇降機構部13とを備え、レール削正部12には、研削ベルト用駆動ローラ12fと研削ベルト用従動ローラ12gとの間で研削ベルト12hをレールRに対し研削ベルト12hを押当てるベルト押当て板12jを設け、そのベルト押当て板12jは、第1回動軸11fや第2回動軸13d等と平行に延びる揺動軸12i11を介してレールRの長手方向に揺動可能に設けられている。
そのため、本発明に係る実施形態の手押し式レール削正装置1によれば、ピストン等を使用した重量のある昇降機構部13は使用しなくても、昇降機構部13によってレール削正部12を台車本体11に対し第1回動軸11fを介して上下方向に回動して昇降させることができるので、手押し式レール削正装置1全体を軽量かつ小型化することができ、運搬や現場設置の際の人手を削減することができる。
特に、レールRに対し研削ベルトを押当てるベルト押当て板12jは、第1回動軸11fや第2回動軸13d等と平行に延びる揺動軸12i11を介して揺動するので、レールR表面に波状摩耗等の凹凸があっても確実に追従して研削ベルト12hで効率良く削正することができる共に、昇降機構部13によってレール削正部12が第1回動軸11fを介し回動して昇降してもベルト押当て板12jが揺動軸12i11を介して揺動することによって常にレールR表面に対し平行に研削ベルト12hを押当てて効率良く削正することができる。
また、本発明に係る実施形態の手押し式レール削正装置1では、昇降機構部13は、上端部には作業者が握って回転させる昇降用回転ハンドル13a1が設けられ、下方には雄ネジ部が外周面に設けられた昇降棒13aと、第1回動軸11fとは反対側に位置するレール削正部12のレール削正部フレーム12aの後端部に回転可能に支持された第2回動軸13dに回動可能に設けられ、昇降棒13aの雄ネジ部が螺合する雌ネジ部が設けられたナット体13b等を備えており、作業者が昇降棒13aを回転させ、昇降棒13aに対しナット体13bを昇降させることによって第1回動軸11fを介してレール削正部12を回動して台車本体11に対しレール削正部12における作業者側を昇降させるように構成している。
そのため、本発明に係る実施形態の手押し式レール削正装置1によれば、昇降機構部13の構造が単純になるので、手押し式レール削正装置1全体を軽量かつ小型化することができ、運搬や現場設置の際の人手を削減することができる。
また、本発明に係る実施形態の手押し式レール削正装置1では、第1回動軸11fは、台車本体11の車輪である前輪11bおよび後輪11cの回転軸とは独立して台車本体11に設けた第1回動軸支持部11g,11gに回動可能に設けている。
そのため、本発明に係る実施形態の手押し式レール削正装置1によれば、台車本体11の走行時に前輪11bおよび後輪11cから伝達される振動等が前輪11bおよび後輪11cの回転軸等を介して直接、レール削正部12のレール削正部フレーム12aに伝達されないので、手押し式レール削正装置1を手で押して走行させながらレールRの波状摩耗等の凹凸を確実に削正できると共に、削正効率を向上させることができる。
尚、上記実施形態の手押し式レール削正装置1の研削ベルトテンション付与機構部12iでは、スライドガイドフレーム12i6に上部が固定され下方に延びるベルト押当て板支持体12i10の下端部に揺動軸12i11を介してベルト押当て板12jを揺動可能に設けて説明したが、レールRに対するベルト押当て板支持体12i10の押当ては昇降機構部13の昇降用回転ハンドル13a1の回転によって制御するが、ベルト押当て板支持体12i10とベルト押当て板12jとの間に圧縮バネ(圧縮スプリング)を設け、常にベルト押当て板支持体12i10がレールRに押し付けるように構成しても良い。例えば、圧縮バネ(圧縮スプリング)の中にベルト押当て板支持体12i10を通し、圧縮バネ(圧縮スプリング)が常にベルト押当て板支持体12i10をレールRに押し付けるように構成すれば、圧縮バネ(圧縮スプリング)の圧縮力によってベルト押当て板12jが常に平行に戻ろうとする力が作用しながらも、揺動軸12i11を介してベルト押当て板12jが揺動することによって押当て部12f1で研削ベルト12hをレールRに対し常に平行に押当てることができ、圧縮バネ(圧縮スプリング)の圧縮力によってレールRの波状摩耗等の凹凸により確実に追従して削正でき、削正効率をより向上させることができる。
また、上記実施形態の手押し式レール削正装置1では、昇降棒13aの雄ネジ部が螺合する雌ネジ部が設けられたナット体13bを台車本体11の台車本体フレーム11aに設けて説明したが、これに限らず、第1回動軸11fを介してレール削正部12を回動して台車本体11に対しレール削正部12における作業者側を昇降させることができれば十分であるため、例えば、ハンドル本体11d1のガイド体支持部11d4,11d4に回動可能に支持されたガイド体13fに雌ネジ部を設け、ガイド体13fにナット体の機能を持たせるように構成しても勿論良い。
また、上記実施形態の手押し式レール削正装置1では、台車本体11にアウトリガーを設けずに説明したが、本発明ではこれに限らず、台車本体11に台車本体11が走行するレールRとは反対側のレールRを走行するアウトリガーを着脱可能に設け、アウトリガーを装着すれば、本装置1とアウトリガーで2本のレールR,R上を左右に傾斜しないよう安定走行させながら片側のレールR頭部を削正することができ、レールR頭部の踏面を容易に削正することができる。その一方、アウトリガーを取り外せば、台車本体11に搭載したレール削正部12の左右方向の角度を作業員が自由に変えることができるので、レールR頭部の角部や側面を容易に削正できることになり、使い勝手を向上させることができる。
1 手押し式レール削正装置
11 台車本体
11a 台車本体フレーム
11b,11c 車輪
11d 走行用ハンドル
11d1,11d1 ガイド体支持部
11e ガードフレーム
11f 第1回動軸
11g,11g 第1回動軸支持部
12 レール削正部
12a レール削正部フレーム
12b 駆動源
12c 回転伝達用駆動ギア
12d 回転伝達用従動ギア
12e 回転伝達ベルト
12f 研削ベルト用駆動ローラ
12g 研削ベルト用従動ローラ
12h 研削ベルト
12i 研削ベルトテンション付与機構部
12i1 駆動ローラ側付与機構フレーム
12i2 従動ローラ側付与機構フレーム
12i3 短尺スライド棒
12i4 長尺スライド棒
12i5 圧縮バネ
12i6 スライドガイドフレーム
12i7 レバー用回転軸
12i8 駆動ローラ側付与機構フレーム引張レバー
12i9 進退用軸部
12i10 ベルト押当て板支持体
12i11 揺動軸
12j ベルト押当て板
12j1 押当て面
12k 回転伝達ベルトテンション付与部
13 昇降機構部
13a 昇降棒
13a1 昇降用回転ハンドル
13b ナット体
13c 昇降状態安定シリンダ
13d 第2回動軸
13e 圧縮バネ
13f ガイド体
R レール

Claims (3)

  1. 作業員が手で押してレール上を走行しながらレール表面を削正したり、レール表面の錆びを落とす手押し式レール削正装置であって、
    レール上を走行する車輪が設けられる共に、作業員が手で掴むハンドルが設けられた台車本体と、
    前記台車本体に対しレールの長手方向に対し垂直方向に延びる第1回動軸を介し回動可能に連結され、エンジンやモータ等の駆動源によってローラ間に渡された研削ベルトを回転させてレール表面を削正するレール削正部と、
    前記第1回動軸を介して前記レール削正部を回動して前記台車本体に対し前記レール削正部における前記ナット体側を昇降させる昇降機構部とを備え、
    前記レール削正部には、前記ローラ間で前記研削ベルトをレール表面に対し研削ベルトを押当てるベルト押当て板が設けられており、そのベルト押当て板は、前記第1回動軸と平行に延びる揺動軸を介してレールの長手方向に揺動可能に設けられていることを特徴とする手押し式レール削正装置。
  2. 請求項1記載の手押し式レール削正装置において、
    前記昇降機構部は、
    雄ネジ部が外周に設けられた昇降棒と、
    前記第1回動軸とは反対側に位置する前記レール削正部に第2回動軸により回動可能に設けられ、前記昇降棒の雄ネジ部が螺合する雌ネジ部が設けられたナット体とを有し、
    作業者が前記昇降棒を回転させ、前記昇降棒に対し前記ナット体を昇降させることによって前記第1回動軸を介して前記レール削正部を回動して前記台車本体に対し前記レール削正部における前記ナット体側を昇降させることを特徴とする手押し式レール削正装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の手押し式レール削正装置において、
    前記第1回動軸は、前記台車本体の車輪の回転軸とは独立して前記台車本体に設けられていることを特徴とする手押し式レール削正装置。
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