JP2020125393A - インクセット、印刷装置、及び印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】色ムラの発生を抑制できるインクセットの提供。【解決手段】ブラック顔料を含有するインク、シアン顔料を含有するインク、マゼンタ顔料を含有するインク、及びイエロー顔料を含有するインクを含むインクセットであって、下記式(1)及び(2)を満たすインクセットである。ブラック顔料含有量>イエロー顔料含有量>シアン顔料含有量・・・式(1)マゼンタ顔料含有量>イエロー顔料含有量>シアン顔料含有量・・・式(2)【選択図】なし

Description

本発明は、インクセット、印刷装置、及び印刷方法に関する。
インクジェット記録方式は、他の記録方式に比べて、プロセスが簡単で、フルカラー化が容易であり、簡略な構成の装置であっても、高解像度の画像が得られることから、パーソナル、オフィス用途から、産業用印刷の分野へと広がりつつある。
産業用印刷の分野においては、高い生産性が必要となる。屋内外で掲示される広告などのサイングラフィック分野においては、広幅のインクジェット印刷装置が上市されているが、生産性の向上に対して高い要求がある。広幅のインクジェット印刷装置においては、ヘッドがメディア幅方向(主走査方向)に走査し、メディアがヘッド走査方向に対して垂直(副走査方向)に搬送されるマルチパス方式が一般的である。このようなマルチパス方式において生産性を向上させるには、一度のパスでの印字面積を増やすため、インクを吐出するノズル孔を主走査方向に直交する副走査方向に複数配列した複数のノズル列を備えたヘッドを用いることが有効であるが、インク滴の着弾ずれが発生しやすくなるという副作用があり、生産性と画質との両立が課題となる。
このため、例えば、イエローインク、マゼンタインク、及びシアンインクのインクセットを用い、ヘッドの往復でのインク滴の着弾ずれによる光沢ムラの発生防止を課題としており、ヘッドのノズル列に含まれるノズル孔から吐出するインクの種類を調整することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、シアンインキ、マゼンタインキ、及びイエローインキ中の顔料の含有量がそれぞれ1.5〜6重量%であり、その顔料含有比がシアン:マゼンタ:イエロー=1:1〜2:1〜3である水性インクジェット用インキセットが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
本発明は、色ムラの発生を抑制できるインクセットを提供すること目的とする。
前記課題を解決するための手段としての本発明のインクセットはブラック顔料を含有するインク、シアン顔料を含有するインク、マゼンタ顔料を含有するインク、及びイエロー顔料を含有するインクを含むインクセットであって、下記式(1)及び(2)を満たす。
ブラック顔料含有量>イエロー顔料含有量>シアン顔料含有量・・・式(1)
マゼンタ顔料含有量>イエロー顔料含有量>シアン顔料含有量・・・式(2)
本発明によると、色ムラの発生を抑制できるインクセットを提供することができる。
図1は、記録装置の構成の一例を示す概略図である。 図2は、記録ヘッドのノズル構成の一例を示す平面図である。
(インクセット)
本発明のインクセットは、ブラック顔料を含有するインク、シアン顔料を含有するインク、マゼンタ顔料を含有するインク、及びイエロー顔料を含有するインクを含むインクセットであって、下記式(1)及び(2)を満たし、更に必要に応じてその他の成分を含有する。
ブラック顔料含有量>イエロー顔料含有量>シアン顔料含有量・・・式(1)
マゼンタ顔料含有量>イエロー顔料含有量>シアン顔料含有量・・・式(2)
特許文献1に記載の従来技術では、複数のノズル列を配列したヘッドを有する広幅の印刷装置に用いた場合に、インク滴の着弾ずれの発生を防止できないという課題がある。
特許文献2に記載の従来技術は、一般の印刷基材、特にコート紙、アート紙や塩化ビニルシート等の吸水性の低い基材への印刷適性に優れ、高い耐候性と色域を有する印刷物を得ることを課題としており、色ムラの発生を抑制できることを課題としていない。また、特許文献2では、インキセットにおけるシアンインキ中のシアン顔料の含有量が1.5質量%以上と多く含まれているので、非浸透性記録媒体に対する色ムラの発生を抑制できないという問題がある。
ブラック顔料を含有するインク、シアン顔料を含有するインク、マゼンタ顔料を含有するインク、及びイエロー顔料を含有するインクを含むインクセットが、上記式(1)及び(2)を満たすこと、好ましくは、次式、ブラック顔料含有量=マゼンタ顔料含有量、を満たすことにより、インクを吐出するノズル孔を主走査方向に直交する副走査方向に複数配列したノズル列を4以上有する吐出手段を備えた印刷装置に用いた場合に、高い生産性を実現できると共に、色ムラの発生を抑制できるインクセットを提供できることを見出した。
色ムラは特にシアン色で認識しやすいため、シアン顔料を含有するインクの1ドットの濃度を低くすることで色ムラの抑制効果が高い。
本発明においては、次式、ブラック顔料含有量=マゼンタ顔料含有量、を満たすこと色ムラの発生を抑制する点から好ましく、前記ブラック顔料含有量及び前記マゼンタ顔料含有量が2質量%以上4質量%以下であり、マゼンタ顔料含有量Cと前記シアン顔料含有量Bとの差(C−B)が、絶対値で0.8質量%以上3質量%以下であることが、色ムラの発生を更に抑制する点からより好ましい。
インクセットの各インクは、水、有機溶剤、及び樹脂を含有することが好ましく、界面活性剤を含有することがより好ましい。
インクジェットに用いるインクとしては、水、有機溶剤を含む水系インク、液体成分として主に有機溶剤を含む溶剤インクがある。
本発明の効果を得るためには、水系インクであり、更にウレタン樹脂を含有することが好ましい。
ポリ塩化ビニル(PVC)やポリエチレンテレフタレート(PET)等の非浸透性記録媒体に対しては顔料が定着しづらいだけでなく、色間の付着量が異なる際に画像表面に微細な凹凸が生じ、色ムラが生じる要因となる。インク中にウレタン樹脂を含むことで、非浸透性記録媒体への定着性の向上と、画像表面の均一性の向上を両立させることができる。
本発明のインクセットは、インクを吐出するノズル孔を主走査方向に直交する副走査方向に複数配列したノズル列を4以上有する吐出手段を備えた広幅の印刷装置に好ましく用いられ、ノズル列を8以上有する吐出手段を備えた広幅の印刷装置に用いることがより好ましい。これにより、高速印刷が可能となり、生産性が大幅に向上する。
インクセットにおける各インクを分析して、各インクに含まれる顔料の含有量を測定する方法としては、各インクを遠心分離法により上澄み液と沈降物に分離させた後、沈殿物を採取し、有機溶剤を用いた洗浄、ろ過を繰り返して顔料を採取する。採取した顔料を秤量して含有量を得ることができる。また、GC−MS分析にかけデータ解析を行うことで、顔料の構造を確認することができる。
[遠心分離]
・装置:日立工機株式会社製himac CS150GX
・回転速度:150,000rpm
・回転時間:1hour
[GC−MS]
・装置:株式会社島津製作所製QP5000
・カラム:Ultra ALLOY−5L=30m、ID=0.25mm Film=0.25μm
・カラム昇温:50℃〜330℃
・カラム流量:1.0mL/min
・Split:1:100
・イオン化法:EI法(70eV)
・測定質量範囲:m/z33〜600
・データ解析、解析ソフト:株式会社島津製作所製GCMSsolution
本発明のインクセットを構成するブラック顔料を含有するインク、シアン顔料を含有するインク、マゼンタ顔料を含有するインク、及びイエロー顔料を含有するインクについて説明する。以下、これらをまとめて単に「インク」と称することがある。
例えば、シアン顔料を含有するインクには、シアンインク、ライトシアンインクが含まれ、シアン顔料を含有するインクで、シアン顔料の濃度を変更したインクが含まれる。
<インク>
以下、インクに用いる有機溶剤、水、色材、樹脂、添加剤等について説明する。
<有機溶剤>
本発明に使用する有機溶剤としては特に制限されず、水溶性有機溶剤を用いることができる。例えば、多価アルコール類、多価アルコールアルキルエーテル類や多価アルコールアリールエーテル類等のエーテル類、含窒素複素環化合物、アミド類、アミン類、含硫黄化合物類などが挙げられる。
水溶性有機溶剤としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,3−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、エチル−1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、ペトリオール等の多価アルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクトン等の含窒素複素環化合物、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、3−メトキシ−N,N-ジメチルプロピオンアミド、3−ブトキシ−N,N-ジメチルプロピオンアミド等のアミド類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエチルアミン等のアミン類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物、プロピレンカーボネート、炭酸エチレンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
湿潤剤として機能するだけでなく、良好な乾燥性を得られることから、沸点が250℃以下の有機溶剤を用いることが好ましい。
炭素数8以上のポリオール化合物、及びグリコールエーテル化合物も好適に使用される。
炭素数8以上のポリオール化合物としては、例えば、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールなどが挙げられる。
グリコールエーテル化合物としては、例えば、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類;エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類などが挙げられる。
<水>
インクにおける水の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、インクの乾燥性及び吐出信頼性の点から、10質量%以上90質量%以下が好ましく、20質量%以上60質量%以下がより好ましい。
<顔料>
顔料としては、無機顔料又は有機顔料を使用することができる。これらは、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、混晶を使用してもよい。
顔料としては、例えば、ブラック顔料、イエロー顔料、マゼンダ顔料、シアン顔料、白色顔料、緑色顔料、橙色顔料、金色や銀色などの光沢色顔料やメタリック顔料などを用いることができる。
無機顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化鉄、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、カドミウムレッド、クロムイエローに加え、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたカーボンブラックを使用することができる。
有機顔料としては、例えば、アゾ顔料、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロン顔料など)、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートなど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラックなどが挙げられる。これらの顔料のうち、溶媒と親和性のよいものが好ましく用いられる。その他、樹脂中空粒子、無機中空粒子の使用も可能である。
顔料の具体例として、黒色用としては、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、又は銅、鉄(C.I.ピグメントブラック11)、酸化チタン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラック1)等の有機顔料が挙げられる。
更に、カラー用としては、C.I.ピグメントイエロー1、3、12、13、14、17、24、34、35、37、42(黄色酸化鉄)、53、55、74、81、83、95、97、98、100、101、104、108、109、110、117、120、138、150、153、155、180、185、213、C.I.ピグメントオレンジ5、13、16、17、36、43、51、C.I.ピグメントレッド1、2、3、5、17、22、23、31、38、48:2(パーマネントレッド2B(Ca))、48:3、48:4、49:1、52:2、53:1、57:1(ブリリアントカーミン6B)、60:1、63:1、63:2、64:1、81、83、88、101(べんがら)、104、105、106、108(カドミウムレッド)、112、114、122(キナクリドンマゼンタ)、123、146、149、166、168、170、172、177、178、179、184、185、190、193、202、207、208、209、213、219、224、254、264、C.I.ピグメントバイオレット1(ローダミンレーキ)、3、5:1、16、19、23、38、C.I.ピグメントブルー1、2、15(フタロシアニンブルー)、15:1、15:2、15:3、15:4(フタロシアニンブルー)、16、17:1、56、60、63、C.I.ピグメントグリーン1、4、7、8、10、17、18、36などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
顔料を分散してインクを得るためには、顔料に親水性官能基を導入して自己分散性顔料とする方法、顔料の表面を樹脂で被覆して分散させる方法、分散剤を用いて分散させる方法などが挙げられる。
顔料に親水性官能基を導入して自己分散性顔料とする方法としては、例えば、顔料(例えばカーボン)にスルホン基やカルボキシル基等の官能基を付加することで、水中に分散可能とする方法が挙げられる。
顔料の表面を樹脂で被覆して分散させる方法としては、顔料をマイクロカプセルに包含させ、水中に分散可能とする方法が挙げられる。これは、樹脂被覆顔料と言い換えることができる。この場合、インクに配合される顔料はすべて樹脂に被覆されている必要はなく、本発明の効果が損なわれない範囲において、被覆されない顔料や、部分的に被覆された顔料がインク中に分散していてもよい。
分散剤を用いて分散させる方法としては、界面活性剤に代表される、公知の低分子型の分散剤、高分子型の分散剤を用いて分散する方法が挙げられる。
分散剤としては、顔料に応じて例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤等を使用することが可能である。
竹本油脂株式会社製RT−100(ノニオン系界面活性剤)や、ナフタレンスルホン酸Naホルマリン縮合物も、分散剤として好適に使用できる。
分散剤は1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
<顔料分散体>
顔料に、水や有機溶剤などの材料を混合してインクを得ることが可能である。また、顔料と、その他水や分散剤などを混合して顔料分散体としたものに、水や有機溶剤などの材料を混合してインクを製造することも可能である。
前記顔料分散体は、水、顔料、顔料分散剤、必要に応じてその他の成分を混合、分散し、粒径を調整して得られる。分散は分散機を用いるとよい。
顔料分散体における顔料の粒径については特に制限はないが、顔料の分散安定性が良好となり、吐出安定性、画像濃度などの画像品質も高くなる点から、最大個数換算で最大頻度は20nm以上500nm以下が好ましく、20nm以上150nm以下がより好ましい。顔料の粒径は、粒度分析装置(ナノトラック Wave−UT151、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いて測定することができる。
前記顔料分散体における顔料の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、良好な吐出安定性が得られ、また、画像濃度を高める点から、0.1質量%以上50質量%以下が好ましく、0.1質量%以上30質量%以下がより好ましい。
前記顔料分散体は、必要に応じて、フィルター、遠心分離装置などで粗大粒子をろ過し、脱気することが好ましい。
<樹脂>
インク中に含有する樹脂の種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂、アクリル−シリコーン系樹脂などが挙げられる。これらの中でも、非浸透性記録媒体への密着性の観点からウレタン樹脂が特に好ましい。
これらの樹脂からなる樹脂粒子を用いてもよい。樹脂粒子を、水を分散媒として分散した樹脂エマルションの状態で、色材や有機溶剤などの材料と混合してインクを得ることが可能である。前記樹脂粒子としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
樹脂粒子の体積平均粒径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、良好な定着性、及び高い画像硬度を得る点から、10nm以上1,000nm以下が好ましく、10nm以上200nm以下がより好ましく、10nm以上100nm以下が特に好ましい。
前記体積平均粒径は、例えば、粒度分析装置(ナノトラック Wave−UT151、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いて測定することができる。
樹脂の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、定着性、インクの保存安定性の点から、インクの全量に対して、1質量%以上30質量%以下が好ましく、3質量%以上10質量%以下がより好ましく、更に好ましくは3質量%以上5質量%以下が更に好ましい。
インク中の固形分の粒径については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、吐出安定性、画像濃度などの画像品質を高くする点から、最大個数換算で最大頻度は20nm以上1,000nm以下が好ましく、20nm以上150nm以下がより好ましい。固形分は樹脂粒子や顔料の粒子等が含まれる。粒径は、粒度分析装置(ナノトラック Wave−UT151、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いて測定することができる。
<添加剤>
インクには、必要に応じて、界面活性剤、消泡剤、防腐防黴剤、防錆剤、pH調整剤等を加えてもよい。
−界面活性剤−
界面活性剤としては、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、及びアニオン系界面活性剤のいずれも使用可能である。
シリコーン系界面活性剤としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができる。中でも高pHでも分解しないものが好ましく、例えば、側鎖変性ポリジメチルシロキサン、両末端変性ポリジメチルシロキサン、片末端変性ポリジメチルシロキサン、側鎖両末端変性ポリジメチルシロキサン等が挙げられ、変性基としてポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基を有するものが、水系界面活性剤として良好な性質を示すので特に好ましい。また、前記シリコーン系界面活性剤として、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤を用いることもでき、例えば、ポリアルキレンオキシド構造をジメチルシロキサンのSi部側鎖に導入した化合物等が挙げられる。
フッ素系界面活性剤としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸化合物、パーフルオロアルキルカルボン酸化合物、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物及びパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物が、起泡性が小さいので特に好ましい。前記パーフルオロアルキルスルホン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸、パーフルオロアルキルスルホン酸塩等が挙げられる。前記パーフルオロアルキルカルボン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸塩等が挙げられる。前記パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物としては、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの硫酸エステル塩、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの塩等が挙げられる。これらフッ素系界面活性剤における塩の対イオンとしては、Li、Na、K、NH、NHCHCHOH、NH(CHCHOH)、NH(CHCHOH)等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルアミノプロピオン酸塩、ラウリルジメチルベタイン、ステアリルジメチルベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルベタインなどが挙げられる。
ノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンプロピレンブロックポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アセチレンアルコールのエチレンオキサイド付加物などが挙げられる。
アニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩などが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
インク中における界面活性剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、濡れ性、吐出安定性に優れ、画像品質が向上する点から、0.001質量%以上5質量%以下が好ましく、0.05質量%以上5質量%以下がより好ましい。
−消泡剤−
消泡剤としては、特に制限はなく、例えば、シリコーン系消泡剤、ポリエーテル系消泡剤、脂肪酸エステル系消泡剤などが挙げられる。これらは、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、破泡効果に優れる点から、シリコーン系消泡剤が好ましい。
−防腐防黴剤−
防腐防黴剤としては、特に制限はなく、例えば、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンなどが挙げられる。
−防錆剤−
防錆剤としては、特に制限はなく、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウムなどが挙げられる。
−pH調整剤−
pH調整剤としては、pHを7以上に調整することが可能であれば、特に制限はなく、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミンなどが挙げられる。
インクの物性としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、粘度、表面張力、pH等が以下の範囲であることが好ましい。
インクの25℃での粘度は、印字濃度や文字品位が向上し、また、良好な吐出性が得られる点から、5mPa・s以上30mPa・s以下が好ましく、5mPa・s以上25mPa・s以下がより好ましい。ここで、粘度は、例えば、回転式粘度計(東機産業株式会社製、RE−80L)を使用することができる。測定条件としては、25℃で、標準コーンローター(1°34’×R24)、サンプル液量1.2mL、回転数50rpm、3分間で測定可能である。
インクの表面張力としては、記録媒体上で好適にインクがレベリングされ、インクの乾燥時間が短縮される点から、25℃で、35mN/m以下が好ましく、32mN/m以下がより好ましい。
インクのpHとしては、接液する金属部材の腐食防止の観点から、7〜12が好ましく、8〜11がより好ましい。
<記録媒体>
記録媒体としては、特に制限はなく、普通紙、光沢紙、特殊紙、布などを用いることもできるが、非浸透性基材を用いても良好な画像形成が可能である。
前記非浸透性基材とは、水透過性、吸収性が低い表面を有する基材であり、内部に多数の空洞があっても外部に開口していない材質も含まれ、より定量的には、ブリストー(Bristow)法において接触開始から30msec1/2までの水吸収量が10mL/m以下である基材をいう。
前記非浸透性基材としては、例えば、塩化ビニル樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネートフィルムなどのプラスチックフィルムを、好適に使用することができる。
記録媒体としては、一般的な記録媒体として用いられるものに限られず、壁紙、床材、タイル等の建材、Tシャツなど衣料用等の布、テキスタイル、皮革等を適宜使用することができる。また、記録媒体を搬送する経路の構成を調整することにより、セラミックスやガラス、金属などを使用することもできる。
<記録物>
本発明のインク記録物は、記録媒体上に、本発明のインクセットを用いて形成された画像を有してなる。
インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法により記録して記録物とすることができる。
<記録装置>
図1は、インクジェット記録装置1の構成を示す模式図である。印刷装置であるインクジェット記録装置1は、シリアル型のインクジェット記録装置である。図1に示すように、インクジェット記録装置1は、所要の画像を印字する画像形成部2と、乾燥装置3と、ロールメディア収納部4と、搬送機構5と、を備えている。ロールメディア収納部4は、ロールメディア(記録用メディア)40を収納する。なお、ロールメディア収納部4は、幅方向のサイズが異なる記録用メディア40を収納可能である。記録用メディア40は、PVC(塩化ビニル)やPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム等の非浸透性メディア、布や合成紙等の浸透性メディアでもよい。
搬送機構5は、ロール・ツー・ロール方式の搬送手段を構成する。搬送機構5は、一対のニップローラ51と、一対の従動ローラ52と、巻き取りローラ53とを記録用メディア40の搬送経路54上に備えている。ニップローラ51は、画像形成部2の手前側(搬送方向Aの上流側)に設けられている。ニップローラ51は、モータの駆動に伴って回転することで挟み込んだ記録用メディア40を画像形成部2に向けて搬送する。また、巻き取りローラ53は、モータMの駆動に伴って回転することにより印字後の記録用メディア40を巻き取る。従動ローラ52は、記録用メディア40の搬送に従動して回転する。
搬送機構5は、搬送速度を検出するためのホイールエンコーダを備えている。搬送機構5は、目標値とホイールエンコーダ55からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値に基づくモータの制御により、搬送速度を制御される。
即ち、ロールメディア収納部4に収納された記録用メディア40は、従動ローラ52を介して、ニップローラ51の回転によって画像形成部2へと搬送される。画像形成部2に到達した記録用メディア40は、画像形成部2によって所要の画像を印字される。そして、印字後の記録用メディア40は、巻き取りローラ53の回転により巻き取られることになる。
画像形成部2は、キャリッジ21を備えている。キャリッジ21は、ガイドロッド(ガイドレール)22によって摺動可能に保持されている。キャリッジ21は、モータMの駆動に伴って記録用メディア40の搬送方向Aと直交する方向(主走査方向)にガイドロッド(ガイドレール)22上を移動する。より詳細には、キャリッジ21は、主走査方向の移動可能領域である主走査領域のうち、搬送機構5により搬送される記録用メディア40に対して画像形成部2により印字可能な記録領域内を往復移動する。
キャリッジ21は、液滴を吐出する吐出口であるノズル孔を複数配列した記録ヘッド20を搭載している。なお、記録ヘッド20は、記録ヘッド20にインクを供給するタンクを一体的に備えている。ただし、記録ヘッド20は、タンクを一体的に備えているものに限るものではなく、タンクを別体で備えるものであってもよい。記録ヘッド20は、液体吐出ユニットとして機能するものであって、プロセスカラーの記録液であるブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のインク滴を吐出する。ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)は、画像形成用のインクである。
画像形成部2は、記録ヘッド20における印字の際に、記録ヘッド20の下方で記録用メディア40を支持するプラテン23を備えている。
また、画像形成部2は、キャリッジ21の主走査方向に沿ってキャリッジ21の主走査位置を検知するためのエンコーダシートを備えている。また、キャリッジ21は、エンコーダを備えている。画像形成部2は、キャリッジ21のエンコーダによってエンコーダシートを読み取ることにより、キャリッジ21の主走査位置を検知する。
キャリッジ21は、キャリッジ21の移動に従って記録用メディア40の端部を光学的に検知するセンサ24を備えている。このセンサ24による検知信号は、記録用メディア40の端部の主走査方向の位置と記録用メディア40の幅との算出に用いられる。
乾燥装置3は、プリヒータ30と、プラテンヒータ31と、乾燥ヒータ32と、温風ファン33とを備えている。プリヒータ30とプラテンヒータ31と乾燥ヒータ32は、例えばセラミックやニクロム線を用いた電熱ヒータである。
プリヒータ30は、画像形成部2に対して記録用メディア40の搬送方向Aの上流に設けられている。プリヒータ30は、搬送機構5により搬送される記録用メディア40を予備的に加熱する。
プラテンヒータ31は、プラテン23に配設されている。プラテンヒータ31は、記録ヘッド20のノズル孔から噴射されるインク滴を着弾させる記録用メディア40を加熱する。
乾燥ヒータ32は、画像形成部2に対して記録用メディア40の搬送方向Aの下流に設けられている。乾燥ヒータ32は、画像形成部2により印刷した記録用メディア40を引き続き加熱し、着弾したインク滴の乾燥を促す。
温風ファン33は、乾燥ヒータ32(画像形成部2)に対して記録用メディア40の搬送方向Aの下流に設けられている。温風ファン33は、インクが着弾した記録用メディア40の記録面に対して温風を吹き付ける。温風ファン33は、記録用メディア40の記録面のインクに対して直接温風を当てることにより、記録用メディア40の記録面周辺の雰囲気の湿度を下げ、完全に乾燥させる。
このような乾燥装置3を搭載することにより、インクジェット記録装置1は、記録用メディア40として、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、アクリルフィルムなどのインクがしみこまない非浸透のメディアを採用することができる。
なお、キャリッジ21が記録用メディア40の幅に往復移動しながら記録ヘッド20からインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録装置1では、キャリッジ動作が往路のときにのみインクを吐出して画像を形成する片方向印字と、キャリッジ動作が往路復路両方でインクを吐出して画像を形成する双方向印字がある。インクジェット記録装置1では、印字速度の点で有利な双方向印字が主に用いられる。なお、ここでは、キャリッジ21が主走査方向に移動しながら記録ヘッド20からインクを吐出する動作は、1スキャンとする。
インクジェット記録装置1の制御構成については、例えば、特開2017−105193号公報の記載を参照することができる。
次に、インクジェット記録装置1の液体吐出ヘッド(以下、「記録ヘッド」ともいう)について説明する。
本発明のインクセットは、シアン顔料を含有するインク、マゼンタ顔料を含有するインク及びイエロー顔料を含有するインクの少なくとも1種のインクを吐出するノズル孔を、主走査方向に直交する副走査方向に3つ以上配列したノズル列を備えた液体吐出ヘッドに好適に用いることができる。
ここで、図2は記録ヘッド20のノズル構成を示す平面図である。図2は、記録ヘッド20のノズル列を上面から透過的に示したものである。図2に示すように、記録ヘッド20は、第1ノズル群20aと、第2ノズル群20bと、第3ノズル群20cとを備えている。
図2は、各ノズル群20a、20b、20cは、主走査方向に2列とし副走査方向に千鳥状に交互に配設された例である。即ち、各ノズル群20a、20b、20cは、記録用メディア40の搬送方向Aの上流側から下流側に向かってノズル列が重複しないように、第3ノズル群20c、第2ノズル群20b、第1ノズル群20aの順に配設されている。また、図2に示すように、第2ノズル群20bは、第1ノズル群20a及び第3ノズル群20cとは、主走査方向に位置をずらして配設されている例である。
第1ノズル群20a、第2ノズル群20b、第3ノズル群20cは、画像形成用のプロセスカラーの記録液であるブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、及びシアン(C)のインク滴を吐出する4列のノズル列を備えている。それぞれのノズル列は、ノズル番号No.1のノズル孔からノズル番号No.192のノズル孔の192個のノズル孔を有している。図2に示す例では、各ノズル孔は、記録用メディア40の搬送方向Aの下流側のノズル孔から上流側のノズル孔に向かって、ノズル番号No.1からノズル番号No.192となっている。なお、これらのノズル孔間のピッチPは、150dpi(dots per inch)とした例である。
図2に示すように、第1ノズル群20a、第2ノズル群20b、第3ノズル群20cにはそれぞれ、シアン(C)のインク滴を吐出するシアン顔料を含有するインクノズル列NCと、マゼンタ(M)のインク滴を吐出するマゼンタ顔料を含有するインクノズル列NMと、イエロー(Y)のインク滴を吐出するイエロー顔料を含有するインクノズル列NYと、ブラック(K)のインク滴を吐出するブラック顔料を含有するインクノズル列NKとを有している。
第2ノズル群20bも、第1ノズル群20aと同様に、各列がノズル番号No.1から
ノズル番号No.192の192個のノズル孔を有する4列のノズル列を有している。第
2ノズル群20bも、第1ノズル群20aと同様に、ノズル孔間のピッチPは、150d
piとした例である。
上述したように、各ノズル群20a、20b、20cはノズル列数及びノズル数が同
一であることから、各ノズル群20a、20b、20cを同一の部品で構成することがで
きることにより、部品種類を少なくすることができるので、装置の低コスト化を図ること
ができる。
なお、本実施形態では、各ノズル群20a、20b、20cのノズル列は、記録用メデ
ィア40の搬送方向Aに沿って配設されていたが、ノズル列を搬送方向Aに対して斜めに
配設してもよい。
図2は、第1ノズル群20a、第2ノズル群20b、第3ノズル群20cにはそれぞれ、シアン(C)のインク滴を吐出するシアン顔料を含有するインクノズル列NCと、マゼンタ(M)のインク滴を吐出するマゼンタ顔料を含有するインクノズル列NMと、イエロー(Y)のインク滴を吐出するイエロー顔料を含有するインクノズル列NYと、ブラック(K)のインク滴を吐出するブラック顔料を含有するインクノズル列NKとを有する構成としてもよいが、これに限られず、第1ノズル群20a、第2ノズル群20b、第3ノズル群20cのうち、第1ノズル群20aの全てのノズルがマゼンタ顔料を含有するインクノズル、第2ノズル群20bの全てのノズルがイエロー顔料を含有するインクノズル、第3ノズル群20cの全てのノズルがシアン顔料を含有するインクノズルであってもよい。
本発明のインクセットとすることで、本発明の課題、色ムラを解消することができる。
本発明のインクセットに用いるインクは、顔料の含有率が低いが、吐出する滴数を増やすことで付着量を増やし、色ムラ解消につながる。
また、図2のようなノズル群を、2セット組み合わせ、ノズル列を6以上としてもよい。ノズル列を6以上とすることで、更なる高速化が可能となる。
また、本発明の用語における、画像形成、記録、印字、印刷等は、いずれも同義語とする。
記録媒体、メディア、被印刷物は、いずれも同義語とする。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
(顔料分散体の製造例1)
<シアン顔料分散体の作製>
特開2012−207202号公報の「〔顔料表面改質処理〕の−方法A−」に記載の方法と同様にして、シアン顔料分散体を得た。
具体的には、C.I.ピグメントブルー15:3(商品名:クロモファインブルー、大日精化工業株式会社製)20g、下記構造式(1)の化合物20mmol、及びイオン交換水200mLを、室温(25℃)環境下、Silversonミキサー(6,000rpm(0.6質量%))で混合し、スラリーを得た。得られたスラリーのpHが4より高い場合は、硝酸20mmolを添加した。30分間後に、少量のイオン交換水に溶解された亜硝酸ナトリウム(20mmol)を上記スラリーにゆっくりと添加した。更に、撹拌しながら60℃に加温し、1時間反応させた。前記C.I.ピグメントブルー15:3表面に下記構造式(1)の化合物を付加した改質顔料を得た。
次に、NaOH水溶液によりpH10に調整することにより、30分間後に改質顔料分散体を得た。前記改質顔料分散体とイオン交換水とを用いて透析膜を用いた限外濾過を行い、更に超音波分散を行って顔料濃度が15質量%となる親水性官能基としてビスホスホン酸基を有するシアン顔料分散体(自己分散型)を得た。
[構造式(1)]
(顔料分散体の製造例2)
<マゼンタ顔料分散体の作製>
顔料分散体の製造例1において、C.I.ピグメントブルー15:3(商品名:クロモファインブルー、大日精化工業株式会社製)20gを、C.I.ピグメントレッド122(商品名:トナーマゼンタEO02、クラリアントジャパン株式会社製)20gに変更した以外は、顔料分散体の製造例1と同様にして、顔料濃度が15質量%であるマゼンタ顔料分散体を作製した。
(顔料分散体の製造例3)
<イエロー顔料分散体の作製>
顔料分散体の製造例1において、C.I.ピグメントブルー15:3(商品名:クロモファインブルー、大日精化工業株式会社製)20gを、C.I.ピグメントイエロー74(商品名:ファーストイエロー531、大日精化工業株式会社製)20gに変更した以外は、顔料分散体の製造例1と同様にして、顔料濃度が15質量%であるイエロー顔料分散体を作製した。
(顔料分散体の製造例4)
<ブラック顔料分散体の作製>
顔料分散体の製造例1において、C.I.ピグメントブルー15:3(商品名:クロモファインブルー、大日精化工業株式会社製)20gを、カーボンブラック(NIPEX160、degussa社製)20gに変更した以外は、顔料分散体の製造例1と同様にして、顔料濃度が15質量%であるブラック顔料分散体を作製した。
(実施例1)
<インクセット1の作製>
以下のようにして作製した、シアン顔料を含有するインク1、マゼンタ顔料を含有するインク1、イエロー顔料を含有するインク1、及びブラック顔料を含有するインク1を組み合わせてインクセット1とした。
−シアン顔料を含有するインクの作製−
シアン顔料分散体6.7質量%、1,3−ブタンジオール(商品名:1,3−ブタンジオール、ダイセル化学株式会社製)20質量%、3−メトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド(商品名:エクアミドM−100、出光興産株式会社製)10質量%、ジエチレングリコールジエチルエーテル(商品名:ハイソルブEDE、東邦化学工業株式会社製)5質量%、トリエチレングリコールブチルメチルエーテル(商品名:ハイソルブBTM、東邦化学工業株式会社製)5質量%、ポリカーボネートウレタン樹脂粒子液(タケラックW6110、三井化学株式会社製、固形分濃度:30質量%)10質量%、シロキサン化合物(商品名:FZ2110、東レ・ダウ株式会社製、有効成分濃度100質量%)1質量%、及び合計100質量%となるようにイオン交換水を残量添加し、混合撹拌した後、平均孔径が0.8μmのメンブレンフィルター(商品名:DISMIC−25cs、アドバンテック社製)で濾過して、シアン顔料を含有するインク1を得た。
−マゼンタ顔料を含有するインクの作製−
シアン顔料を含有するインクの作製において、シアン顔料分散体6.7質量%を、マゼンタ顔料分散体20.0質量%に変更した以外は、シアン顔料を含有するインクの作製と同様にして、マゼンタ顔料を含有するインク1を得た。
−イエロー顔料を含有するインクの作製−
シアン顔料を含有するインクの作製において、シアン顔料分散体6.7質量%を、イエロー顔料分散体13.3質量%に変更した以外は、シアン顔料を含有するインクの作製と同様にして、イエロー顔料を含有するインク1を得た。
−ブラック顔料を含有するインクの作製−
シアン顔料を含有するインクの作製において、シアン顔料分散体6.7質量%を、ブラック顔料分散体20.0質量%に変更した以外は、シアン顔料を含有するインクの作製と同様にして、ブラック顔料を含有するインク1を得た。
(実施例2〜23及び比較例1〜6)
−インクセット2〜29の作製−
実施例1において、シアン顔料を含有するインク1、マゼンタ顔料を含有するインク1、イエロー顔料を含有するインク1、及びブラック顔料を含有するインク1の組成及び含有量を表1から表15に示す組成及び含有量に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜23及び比較例1〜6のインクセット2〜29を得た。なお、実施例18及び19では、ポリカーボネートウレタン樹脂粒子液(タケラックW6110、三井化学株式会社製、固形分濃度:30質量%)の代わりにアクリル樹脂エマルション(ボンコートCF−6140、DIC株式会社製、固形分濃度:48質量%)を用いた。
<画像形成>
得られた各インクセットを用いて、図2に示す液体吐出ユニットを有する図1に示す印刷装置により、表1〜表15に示すように、ポリ塩化ビニル(PVC)(商品名:GIY−11Z5,リンテック株式会社製)、及び布(商品名:SS8000、セーレン株式会社製)のいずれかを用い、印字速度25m/hで印刷を行った。
なお、図2に示す液体吐出ユニットにおいて、第1ノズル群20a〜第3ノズル群20cの「NK」、「NC」、「NM」、「NY」では、各インクセットのブラック顔料を含有するインク」、「シアン顔料を含有するインク」、「マゼンタ顔料を含有するインク」、「イエロー顔料を含有するインク」を用いた。
次に、作成した各画像について、以下のようにして「画像の色ムラ」を評価した。結果を表1から表15に示した。
<画像の色ムラ>
出力画像は100%ベタチャートから0%まで階調を変化させた4Cコンポジット画像であり、この4Cコンポジット画像を目視観察し、以下の基準に基づき、画像の色ムラを評価した。なお、2以上が実使用可能レベルである。
[評価基準]
5:画像から30cm未満の距離で色ムラが認識されない
4:画像から30cm以上1m未満の距離で色ムラが認識されない
3:画像から1m以上2m未満の距離で色ムラが認識されない
2:画像から2m以上3m未満の距離で色ムラが認識されない
1:画像から3m以上の距離で色ムラが認識できる

本発明の態様としては、例えば、以下のとおりである。
<1> ブラック顔料を含有するインク、シアン顔料を含有するインク、マゼンタ顔料を含有するインク、及びイエロー顔料を含有するインクを含むインクセットであって、
下記式(1)及び(2)を満たすことを特徴とするインクセットである。
ブラック顔料含有量>イエロー顔料含有量>シアン顔料含有量・・・式(1)
マゼンタ顔料含有量>イエロー顔料含有量>シアン顔料含有量・・・式(2)
<2> 次式、ブラック顔料含有量=マゼンタ顔料含有量、を満たす前記<1>に記載のインクセットである。
<3> 前記ブラック顔料含有量及び前記マゼンタ顔料含有量が2質量%以上4質量%以下である前記<1>から<2>のいずれかに記載のインクセットである。
<4> 前記マゼンタ顔料含有量Cと前記シアン顔料含有量Bとの差(C−B)が、絶対値で0.8質量%以上3質量%以下である前記<1>から<3>のいずれかに記載のインクセットである。
<5> 前記インクセットの各インクが水、有機溶剤、及び樹脂を含有する前記<1>から<4>のいずれかに記載のインクセットである。
<6> 前記樹脂がウレタン樹脂を含む前記<5>に記載のインクセットである。
<7> 前記インクセットの各インクが更に界面活性剤を含有する前記<5>から<6>のいずれかに記載のインクセットである。
<8> 非吸収性又は低吸収性記録媒体に対して用いられる前記<1>から<7>のいずれかに記載のインクセットである。
<9> インクを吐出するノズル孔を主走査方向に直交する副走査方向に複数配列したノズル列を4以上有する吐出手段を備えた印刷装置に用いられるインクセットであって、
ブラック顔料を含有するインク、シアン顔料を含有するインク、マゼンタ顔料を含有するインク、及びイエロー顔料を含有するインクを有し、
下記式(1)及び(2)を満たすことを特徴とするインクセットである。
ブラック顔料含有量>イエロー顔料含有量>シアン顔料含有量・・・式(1)
マゼンタ顔料含有量>イエロー顔料含有量>シアン顔料含有量・・・式(2)
<10> 次式、ブラック顔料含有量=マゼンタ顔料含有量、を満たす前記<9>に記載のインクセットである。
<11> 前記ブラック顔料含有量及び前記マゼンタ顔料含有量が2質量%以上4質量%以下である前記<9>から<10>のいずれかに記載のインクセットである。
<12> 前記マゼンタ顔料含有量Cと前記シアン顔料含有量Bとの差(C−B)が、絶対値で0.8質量%以上3質量%以下である前記<9>から<11>のいずれかに記載のインクセットである。
<13> 前記インクセットの各インクが水、有機溶剤、及び樹脂を含有する前記<9>から<12>のいずれかに記載のインクセットである。
<14> 前記樹脂がウレタン樹脂を含む前記<13>に記載のインクセットである。
<15> 前記インクセットの各インクが更に界面活性剤を含有する前記<13>から<14>のいずれかに記載のインクセットである。
<16> 非吸収性又は低吸収性記録媒体に対して用いられる前記<9>から<15>のいずれかに記載のインクセットである。
<17> ブラック顔料を含有するインク、シアン顔料を含有するインク、マゼンタ顔料を含有するインク、及びイエロー顔料を含有するインクの少なくとも1種類のインクを吐出するノズル孔を主走査方向に直交する副走査方向に複数配列したノズル列を4以上有する吐出手段を備えた印刷装置であって、
前記インクが、前記<1>から<8>のいずれかに記載のインクセットにおける各インクであることを特徴とする印刷装置である。
<18> 前記吐出手段がインクを吐出するノズル孔を主走査方向に直交する副走査方向に複数配列したノズル列を8以上有する前記<17>に記載の印刷装置である。
<19> ブラック顔料を含有するインク、シアン顔料を含有するインク、マゼンタ顔料を含有するインク、及びイエロー顔料を含有するインクの少なくとも1種類のインクを吐出するノズル孔を主走査方向に直交する副走査方向に複数配列したノズル列を4以上有する吐出手段を備えた印刷装置を用いる印刷方法であって、
前記インクが、前記<1>から<8>のいずれかに記載のインクセットにおける各インクであることを特徴とする印刷方法である。
前記<1>から<16>のいずれかに記載のインクセット、前記<17>から<18>のいずれかに記載の印刷装置、及び前記<19>に記載の印刷方法によると、従来における諸問題を解決し、本発明の目的を達成することができる。
1 インクジェット記録装置
10 制御部
20 記録ヘッド
20a、20b、20c ノズル群
特開2004−314352号公報 特開2014−205767号公報

Claims (12)

  1. ブラック顔料を含有するインク、シアン顔料を含有するインク、マゼンタ顔料を含有するインク、及びイエロー顔料を含有するインクを含むインクセットであって、
    下記式(1)及び(2)を満たすことを特徴とするインクセット。
    ブラック顔料含有量>イエロー顔料含有量>シアン顔料含有量・・・式(1)
    マゼンタ顔料含有量>イエロー顔料含有量>シアン顔料含有量・・・式(2)
  2. 次式、ブラック顔料含有量=マゼンタ顔料含有量、を満たす請求項1に記載のインクセット。
  3. 前記ブラック顔料含有量及び前記マゼンタ顔料含有量が2質量%以上4質量%以下である請求項1から2のいずれかに記載のインクセット。
  4. 前記マゼンタ顔料含有量Cと前記シアン顔料含有量Bとの差(C−B)が、絶対値で0.8質量%以上3質量%以下である請求項1から3のいずれかに記載のインクセット。
  5. 前記インクセットの各インクが水、有機溶剤、及び樹脂を含有する請求項1から4のいずれかに記載のインクセット。
  6. 前記樹脂がウレタン樹脂を含む請求項5に記載のインクセット。
  7. 前記インクセットの各インクが更に界面活性剤を含有する請求項5から6のいずれかに記載のインクセット。
  8. 非吸収性又は低吸収性記録媒体に対して用いられる請求項1から7のいずれかに記載のインクセット。
  9. インクを吐出するノズル孔を主走査方向に直交する副走査方向に複数配列したノズル列を4以上有する吐出手段を備えた印刷装置に用いられるインクセットであって、
    ブラック顔料を含有するインク、シアン顔料を含有するインク、マゼンタ顔料を含有するインク、及びイエロー顔料を含有するインクを有し、
    下記式(1)及び(2)を満たすことを特徴とするインクセット。
    ブラック顔料含有量>イエロー顔料含有量>シアン顔料含有量・・・式(1)
    マゼンタ顔料含有量>イエロー顔料含有量>シアン顔料含有量・・・式(2)
  10. ブラック顔料を含有するインク、シアン顔料を含有するインク、マゼンタ顔料を含有するインク、及びイエロー顔料を含有するインクの少なくとも1種類のインクを吐出するノズル孔を主走査方向に直交する副走査方向に複数配列したノズル列を4以上有する吐出手段を備えた印刷装置であって、
    前記インクが、請求項1から8のいずれかに記載のインクセットにおける各インクであることを特徴とする印刷装置。
  11. 前記吐出手段がインクを吐出するノズル孔を主走査方向に直交する副走査方向に複数配列したノズル列を8以上有する請求項10に記載の印刷装置。
  12. ブラック顔料を含有するインク、シアン顔料を含有するインク、マゼンタ顔料を含有するインク、及びイエロー顔料を含有するインクの少なくとも1種類のインクを吐出するノズル孔を主走査方向に直交する副走査方向に複数配列したノズル列を4以上有する吐出手段を備えた印刷装置を用いる印刷方法であって、
    前記インクが、請求項1から8のいずれかに記載のインクセットにおける各インクであることを特徴とする印刷方法。

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