JP2020125060A - 車両用ホイール - Google Patents

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寿信 齋藤
Hisanobu Saito
寿信 齋藤
悠佑 大沢
Yusuke Osawa
悠佑 大沢
洋一 神山
Yoichi Kamiyama
洋一 神山
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Abstract

【課題】本発明は、従来と異なって、大きな機械力によらずとも簡素化した手法で副気室部材をウェル部に取り付けることができる車両用ホイールを提供する。【解決手段】本発明の車両用ホイール1は、副気室部材10がホイール幅方向Yに分割配置される第1半体10aと第2半体10bとからなり、前記第1半体10a及び前記第2半体10b同士は、互いに噛み合って当接し、前記第1半体10a及び前記第2半体10bのそれぞれは、前記第1半体10a及び前記第2半体10b同士が当接し合う当接部16a,16bのホイール幅方向Yの反対側で、ウェル部11cに設けられた一対の立ち上り部15のそれぞれに係止されていることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用ホイールに関する。
従来、タイヤ空気室内での気柱共鳴音を消音するヘルムホルツレゾネータ(副気室部材)をウェル部外周面に取り付けたホイールが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ここで参照する図7(a)及び(b)は、従来のホイール100における、ウェル部111cに対する副気室部材110の取付方法を説明する工程説明図である。
図7(a)及び(b)に示すように、従来のホイール100の副気室部材110は、ウェル部111cの立ち上り部に形成された左右一対の溝部117に嵌り込む左右一対の縁部114a,114bを備えている。
そして、この副気室部材110は、図7(b)に示すように、縁部114a,114bのそれぞれが溝部117,117に嵌め込まれてウェル部111cに取り付けられた際に、副気室部材110の底面がホイール径方向の内側(外周面111d側)に凸となるように湾曲する。
このような副気室部材110によれば、ホイール回転時に外周面111dから脱離する方向に副気室部材110に遠心力が掛った際に、副気室部材110の底面はホイール径方向の外側(遠心側)に凸となるように反転しようとする。これにより副気室部材110の縁部114a,114bは、溝部117,117に対する突っ張り力を増大させる。つまり、この副気室部材110は、その脱離方向に働く遠心力が増加するほど、突っ張り力が増大してウェル部111cにおける副気室部材110の保持力がより増大する。
特許第6069097号公報
ところで、従来のホイール(例えば、特許文献1参照)の副気室部材110は、ウェル部111cの外周面111d上で、ホイール周方向に沿うように長く形成されている。つまり、副気室部材110は、その長手方向にはホイール径方向の外側に凸となるように湾曲している。
このような副気室部材110をウェル部111cに取り付ける際には、図7(a)に示すように、副気室部材110を傾斜させるとともに、まず一方の縁部114bが溝部117に嵌め入れられる。
次いで、図7(b)に示すように、他方の縁部114aがウェル部111cの外周面111d側に向けて押圧されることで、縁部114aが溝部117に嵌り込む。これにより副気室部材110は、ウェル部111cに取り付けられる。
しかしながら、副気室部材110は、前記のように、底面側がホイール径方向の内側に凸となるように湾曲するとともに、長手方向には、これとは逆にホイール径方向の外側に凸となるように湾曲する。そのために、従来の副気室部材110は、他方の縁部114aをウェル部111cの外周面111d側に向けて押圧する際に、縁部114a,114bが撓み難くなっており、他方の縁部114aに対する押圧を、プッシャPなどの大きな機械力によらなければならない課題があった。
本発明の課題は、従来と異なって、大きな機械力によらずとも簡素化した手法で副気室部材をウェル部に取り付けることができる車両用ホイールを提供することにある。
前記の課題を達成する本発明の車両用ホイールは、ホイール幅方向に対向し合うようにウェル部の外周面からホイール径方向に立ち上がる一対の立ち上り部と、一対の立ち上り部同士の間に配置される副気室部材と、を備え、前記副気室部材は、ホイール幅方向に分割配置される第1半体と第2半体とからなり、前記第1半体及び前記第2半体同士は、互いに噛み合って当接し、前記第1半体及び前記第2半体のそれぞれは、前記第1半体及び前記第2半体同士が当接し合う当接部のホイール幅方向の反対側で、前記一対の立ち上り部のそれぞれに係止されていることを特徴とする。
本発明の車両用ホイールによれば、従来と異なって、大きな機械力によらずとも簡素化した手法で副気室部材をウェル部に取り付けることができる。
本発明の実施形態に係る車両用ホイールの斜視図である。 副気室部材の分解斜視図である。 図1のIII−III断面図である。 (a)から(c)は、リムに対する副気室部材の取付方法を説明する工程説明図である。 (a)から(c)は、リムに対する副気室部材の他の取付方法を説明する工程説明図である。 副気室部材の変形例を示す断面図である。 (a)及び(b)は、従来の車両用ホイールにおける、ウェル部に対する副気室部材の取付方法を説明する工程説明図である。
次に、本発明の実施形態に係る車両用ホイールついて、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、参照する図面において、「X」は、ホイール周方向、「Y」は、ホイール幅方向、「Z」は、ホイール径方向、をそれぞれ示している。
以下では、まず車両用ホイールの全体構成について説明した後に、副気室部材について説明する。
<車両用ホイールの全体構成>
図1は、本発明の実施形態に係る車両用ホイール1の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る車両用ホイール1は、例えばアルミニウム合金、マグネシウム合金などの金属製のリム11に、例えばポリプロピレン、ポリアミドなどの合成樹脂からなる副気室部材10(ヘルムホルツレゾネータ)が取り付けられて構成されている。図1中、符号12は、リム11を図示しないハブに連結するためのディスクである。
リム11は、ホイール幅方向Yの両端部にそれぞれ形成されるビードシート21同士の間で、ホイール径方向のホイール軸側に向かって窪んだウェル部11cを有している。この窪みの底面で規定されるウェル部11cの外周面11dは、ホイール幅方向Yにわたってホイール軸を中心に略同径になっている。
リム11は、ウェル部11cの外周面11dにおけるホイール幅方向Yの両端部のそれぞれからリムフランジ22側に向けて立ち上がる一対の立ち上り部15を備えている。この立ち上り部15同士は、ホイール幅方向Yに対向している。そして、一対の立ち上り部15同士の間には、副気室部材10が配置されている。
立ち上り部15のそれぞれには、ホイール周方向Xに延びる溝部17が形成されている。この溝部17には、副気室部材10の後記する縁部14a,14b(図3参照)が嵌め込まれる。
<副気室部材>
次に、副気室部材10について説明する。
図1に示すように、副気室部材10は、ホイール幅方向Yに分割配置される第1半体10aと第2半体10bとで構成されている。
図2は、副気室部材10の分解斜視図である。
図2に示すように、副気室部材10の第1半体10aは、本体部13aと縁部14aと管体18aとを備えている。副気室部材10の第2半体10bは、本体部13bと縁部14bと管体18bとを備えている。
本体部13aと本体部13bとは、相互の当接部16a,16bで噛み合ってウェル部11c(図1参照)の外周面11d(図1参照)上で一体となるように構成されている。これらの当接部16a,16bについては後に詳しく説明する。
本体部13aと本体部13bのそれぞれは、ホイール周方向Xに長い部材であって、内側に後記する副気室SC(図3参照)を有している。
本体部13a,13bは、長手方向に湾曲している。一体となった本体部13a,13bは、ウェル部11c(図1参照)の外周面11d(図1参照)に取り付けられた際に、ホイール周方向Xに沿うようになっている。
図3は、図1のIII−III断面図である。
図3に示すように、本体部13a,13b同士は、互いに噛み合う当接部16a,16bと管体18a,18b(図2参照)の形成位置とを除いて、ホイール幅方向Yに当接部16a,16bを境とした対称形状となっている。
本体部13a,13bのそれぞれは、ウェル部11cの外周面11d側に配置された底板25bと、この底板25bに対向するように配置された上板25aと、立ち上り部15側に配置されて底板25bと上板25aとを接続する側板25cと、当接部16a,16bのそれぞれが形成されるとともに底板25bと上板25aとを接続する側板25dと、を備えている。
このような上板25aと底板25bと側板25cと側板25dとは、本体部13a,13bのそれぞれの内側に副気室SCを囲繞形成している。
また、本体部13a,13bのそれぞれには、図2に示すように、ホイール周方向Xに複数個のブリッジ33が等間隔に並ぶように形成されている。
ブリッジ33は、図3に示すように、上側結合部33aと、下側結合部33bとが、上板25aと底板25bとの間の略中央の位置で接合されて形成されている。
なお、上側結合部33aは、上板25aが底板25b側に向かって部分的に窪むように形成されたものである。また、下側結合部33bは、底板25bが上板25a側に向かって部分的に窪むように形成されたものである。
このようなブリッジ33は、略円柱状を呈しており、上板25aと底板25bとを部分的に連結している。そして、ブリッジ33は、本体部13a,13bの上下方向のそれぞれの対応する位置に、平面視で円形の開口を形成している。
図3に示すように、本体部13aの当接部16aと、本体部13bの当接部16bとは、互いに噛み合う凹凸部を有している。具体的には、当接部16aは、側板25dのホイール径方向Zの略中央で本体部13b側に突出する突条23を有している。この突条23は、ホイール幅方向Yに交差する図3に示す断面視で、略半円形状を呈している。この突条23は、図2に示すように、ホイール周方向Xに延びている。
当接部16bは、図3に示すように、側板25dのホイール径方向Zの略中央で本体部13a側に臨む凹溝24を有している。この凹溝24は、ホイール幅方向Yに交差する図3に示す断面視で、略半円形状の空間で形成されている。この凹溝24は、図2に示すように、ホイール周方向Xに延びている。
そして、図3に示すように、突条23と凹溝24とが嵌合することで、当接部16aと、当接部16bとが噛み合うこととなる。
これにより第1半体10a及び第2半体10b同士は一体となって、外周面11d上で略V字を形成する。そして、第1半体10aと第2半体10bとの噛合い中心19を始点基準とした、この略V字を形成する第1半体10aの横幅L1と、第2半体10bの横幅L2との長さの合計(L1+L2)は、溝部17,17同士の間の幅Wよりも長くなっている。
次に、縁部14a,14bについて説明する。
図3に示すように、縁部14a,14bのそれぞれは、本体部13a,13bのそれぞれにおける底板25bと側板25cとの接合部から立ち上り部15に向けて延出する板状体で形成されている。
また、縁部14a,14bのそれぞれは、ウェル部11cの外周面11d上で本体部13a,13b同士が略V字を形成して一体になった際に、本体部13a,13bのそれぞれにおける底板25bの延在方向に延びている。具体的には、本体部13a,13bの底板25bが外周面11d側に凸となる円弧形状に連続するように、縁部14a,14bのそれぞれは延びている。これらの縁部14a,14bは、バネ弾性を有している。
そして、本体部13a,13bから延びる縁部14a,14bの先端は、立ち上り部15に形成された溝部17に嵌り込むことでリム11に係止されている。
なお、図3中、符号8は、リム11に組み付けられたタイヤを仮想線(二点鎖線)で示したものである。
次に、管体18a,18b(図2参照)について説明する。
図2に示すように、第1半体10aの管体18aは、本体部13aからホイール周方向Xに突出するように形成されている。また、管体18aは、縁部14a寄りに本体部13aに配置されている。
また、第2半体10bの管体18bは、第1半体10aの管体18aに対してホイール周方向Xの反対側で、本体部13bからホイール周方向Xに突出するように形成されている。そして、管体18bは、縁部14b寄りに本体部13bに配置されている。
これら管体18a,18bの配置位置は、後記するこれら管体18a,18b同士の配置角度を満足していれば特に制限はなく、例えば本体部13a,13bのそれぞれからホイール幅方向Yに、又はホイール径方向Zに突出していても構わない。
このような管体18a,18bの内側には、副気室SC(図3参照)に連通する連通孔20が形成されている。なお、図2中、第2半体10bの管体18bにおける連通孔は、作図の便宜上、その記載を省略する。これら管体18a,18bの連通孔20は、タイヤ空気室9(図3参照)と副気室SC(図3参照)とを連通させている。
そして、管体18a,18b同士は、ホイール回転軸を中心にして互いに90°開く位置に設けられている。このような位置に管体18a,18b(連通孔20)が設けられることによって、副気室部材10は、タイヤ空気室9(図3参照)内に発生する所定の共鳴周波数の共鳴音をむらなく消音することができる。
<副気室部材の取付方法>
次に、リム11(図1参照)に対する副気室部材10(図1参照)の取付方法について説明する。図4(a)から(c)は、リム11に対する副気室部材10の取付方法を説明する工程説明図である。
この取付方法においては、図4(a)に示すように、まず副気室部材10の第1半体10aの縁部14aを、立ち上り部15の溝部17内に嵌り込むように位置決めする。
次に、この取付方法においては、図4(b)に示すように、第1半体10aを、図3に示す第2半体10b(図4(b)中、仮想線で示す)に対する所定の組付け位置に配置する。なお、この図4(b)に示す第1半体10aの配置工程は、縁部14aの溝部17に対する位置決め工程と同時に行うこともできる。
次に、この取付方法においては、図示を省略するが、図4(b)に示す所定の位置に配置した第1半体10aに対して、第2半体10bをホイール周方向X(図1参照)に離間させた位置に配置する。次いで、この第2半体10bの縁部14bが、縁部14aの嵌り込んでいる溝部17とは反対側の溝部17内に嵌り込むように位置決めされる。
そして、この取付方法においては、所定の位置に配置した第1半体10aに対して、第2半体10bを近づけるようにホイール周方向X(図1参照)にスライドさせる。これにより第1半体10aと第2半体10bとは、図4(c)に示すように、当接部16aと、当接部16bとが噛み合わせられる。そして、第1半体10a及び第2半体10b同士が前記のように外周面11d上で略V字を形成することによって、この取付方法は終了する。
なお、この取付方法においては、所定の位置に配置した第1半体10aに対して、第2半体10bをホイール周方向X(図1参照)にスライドさせる方法を例示したが、所定の位置に配置した第2半体10bに対して、第1半体10aをホイール周方向X(図1参照)にスライドさせる構成とすることもできる。
また、この取付方法は、第1半体10a及び第2半体10b同士を相互にホイール周方向X(図1参照)にスライドさせて第1半体10a及び第2半体10b同士を組み付ける構成とすることもできる。
<作用効果>
次に、本実施形態の車両用ホイール1の奏する作用効果について説明する。
本実施形態の車両用ホイール1は、副気室部材10の第1半体10a及び第2半体10b同士が互いに噛み合って当接し、第1半体10a及び第2半体10bの縁部14a,14bがリム11の立ち上り部15,15に係止されている。
このような車両用ホイール1によれば、図4(a)から(c)などで例示したように、ウェル部11cの外周面11dの所定の位置に配置した第1半体10a及び第2半体10bのうちのいずれか一方に対して、いずれか他方をホイール周方向Xにスライドさせて組み付けることができる。
つまり、本実施形態の車両用ホイール1は、図7(a)及び(b)に示した従来のホイール100と異なって、プッシャPなどによる大きな機械力によらずとも副気室部材10をウェル部11cに取り付けることができる。
また、本実施形態の車両用ホイール1においては、縁部14a,14bを介してリム11に係止された第1半体10a及び第2半体10b同士が略V字を形成するように当接し合って一体になっている。
このような車両用ホイール1によれば、ホイール回転時に働く遠心力に抗して強固に副気室部材10をウェル部11cの外周面11に固定することができる。
また、本実施形態の車両用ホイール1においては、縁部14a,14bがバネ弾性を有するとともに、一体となった本体部13a,13b同士の底板25bが外周面11d側に凸となる円弧形状に連続するように溝部17に延びて係止されている。
このような本体部13a,13bを有する副気室部材10は、遠心力が掛った際に、副気室部材10の底面はホイール径方向Zの外側(遠心側)に凸となるように反転しようとする。これにより副気室部材10の縁部14a,14bは、溝部17,17に対する突っ張り力を増大させるとともに、当接部16a,16bにおける結合力も増大する。
つまり、この車両用ホイール1によれば、遠心力が増加するほど、ウェル部11cにおける副気室部材10の保持力が、より一層増大する。
また、本実施形態の車両用ホイール1においては、第1半体10aと第2半体10bとの噛み合いが、相互の当接部16a,16bに形成される凹凸で構成されている。
このような本実施形態の車両用ホイール1によれば、第1半体10aと第2半体10bとの噛み合いがより強固となるので、副気室部材10のリム11に対する保持力がより一層向上する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
前記実施形態でのリム11に対する副気室部材10の取付方法は、ウェル部11cの外周面11dの所定の位置に配置した第1半体10a及び第2半体10bの内のいずれか一方に対して、いずれか他方をホイール周方向Xにスライドさせて組み付けるように構成されている。しかしながら、本実施形態におけるリム11に対する副気室部材10の取付方法は、これに限定されるものではない。
次に参照する図5(a)から(c)は、リム11に対する副気室部材10の他の取付方法を説明する工程説明図である。
この取付方法においては、図5(a)に示すように、副気室部材10の第1半体10a及び第2半体10bのそれぞれの縁部14a,14bが、立ち上り部15の溝部17内に位置決めされるように、第1半体10a及び第2半体10bのそれぞれが傾けられる。具体的には、互いの当接部16a,16b同士が向き合うように、第1半体10a及び第2半体10b同士は、互いにハの字を形成するようにウェル部11cの外周面11d上に配置される。
次に、この取付方法においては、図5(b)に示すように、第1半体10a及び第2半体10bの互いの当接部16a,16b同士を、ウェル部11cの外周面11dに向けて押圧する。これにより第1半体10a及び第2半体10b同士は、当接部16a,16bにて互いに噛み合うこととなる。この際、第1半体10a及び第2半体10bのそれぞれの底板25bは、ホイール幅方向Yに並んで、ウェル部11cの外周面11dに対して略平行となる。
次に、この取付方法においては、第1半体10a及び第2半体10bは、底板25bが外周面11dと略平行となる前記の位置(図5(b)参照)に留まらずに、図5(c)に示すように、当接部16a,16bが略平行となる前記の位置よりもさらに外周面11d側に変位するように押圧される。これにより当接部16a,16b同士は、互いに弾性変形しながら、ウェル部11cの外周面11dに向けて変位する。本体部13a,13bの底板25bは、外周面11d側に凸となる円弧形状を呈する。これにより第1半体10a及び第2半体10b同士は一体となって、外周面11d上で略V字を形成する。
そして、一体となった第1半体10a及び第2半体10b同士は、立ち上り部15,15同士の間に縁部14a,14bを介して配置される。略V字を呈する第1半体10a及び第2半体10bは、縁部14a,14bのバネ弾性と弾性変形した当接部16a,16b同士の反発力によって、当接部16a,16bが外周面11dに向けて付勢される。第1半体10a及び第2半体10b(副気室部材10)は、略V字の形状を維持しながらウェル部11cに固定される。これによりこの取付方法の一連の工程が終了する。
また、前記実施形態での当接部16a,16b同士の噛み合いは、単一の突条23と凹溝24とで構成されているが、突条23と凹溝24とは複数設けることもできる。
次に参照する図6は、副気室部材10(図3参照)の変形例を示す断面図である。なお図6において、前記実施形態での副気室部材10(図3参照)と同様の構成要素については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図6に示すように、変形例に係る副気室部材10は、第1半体10a側に形成された係止凹部41に係止される係止爪42を第2半体10b側に有する構成となっている。
この係止爪42は、第2半体10bにおける、第1半体10a寄りの上部に一体に形成されて、第1半体10a側に向けて延びる延出部43の先端に、下向きに屈曲する鉤部44を有している。この鉤部44は、係止凹部41に対応する位置に設けられている。
係止凹部41は、第1半体10aにおける、第2半体10b寄りの上部に形成されている。この係止凹部41の断面形状は、係止爪42の鉤部44に噛み合うように形成されている。
このような係止凹部41に鉤部44が噛み合う係止爪42は、半体10a,10b同士のホイール幅方向Yにおける結合力を高める。つまり、係止爪42は、半体10a,10b同士の略V字の形状をより確実に維持して副気室部材10をウェル部11cに、より強固に固定する。
なお、この変形例における係止爪42は、図示は省略するが、第2半体10bのホイール周方向Xの全長にわたって副気室部材10の延在方向に沿って連続的に延びる湾曲板状のものを想定している。しかしながら係止爪42は、第2半体10bのホイール周方向Xの一部に設けられ、又は第2半体10bのホイール周方向Xに断続的に複数並ぶように設けられた構成とすることもできる。
また、係止凹部41は、係止爪42の鉤部44に噛み合うことができれば、その形状及び大きさに特に制限はない。したがって、係止凹部41は、例えば第1半体10aのホイール周方向Xの全長にわたって連続的に延びる溝で形成することもできるし、係止爪42の鉤部44に対応する窪みで形成することもできる。
また、変形例に係る副気室部材10は、図6に示すものと異なって、第1半体10aに係止爪42を有し、第2半体10bに係止凹部41を有する構成とすることもできる。
1 車両用ホイール
8 タイヤ
9 タイヤ空気室
10 副気室部材
10a 第1半体
10b 第2半体
11 リム
11c ウェル部
11d 外周面
13 本体部
13a 本体部
13b 本体部
14a 縁部
14b 縁部
15 立ち上り部
16a 当接部
16b 当接部
17 溝部
18a 管体
18b 管体
20 連通孔
21 ビードシート
22 リムフランジ
23 突条
24 凹溝
25a 上板
25b 底板
25c 側板
25d 側板
33 ブリッジ
33a 上側結合部
33b 下側結合部
41 係止凹部
42 係止爪
43 延出部
44 鉤部
SC 副気室
X ホイール周方向
Y ホイール幅方向
Z ホイール径方向

Claims (3)

  1. ホイール幅方向に対向し合うようにウェル部の外周面からホイール径方向に立ち上がる一対の立ち上り部と、
    一対の立ち上り部同士の間に配置される副気室部材と、を備え、
    前記副気室部材は、ホイール幅方向に分割配置される第1半体と第2半体とからなり、
    前記第1半体及び前記第2半体同士は、互いに噛み合って当接し、
    前記第1半体及び前記第2半体のそれぞれは、前記第1半体及び前記第2半体同士が当接し合う当接部のホイール幅方向の反対側で、前記一対の立ち上り部のそれぞれに係止されていることを特徴とする車両用ホイール。
  2. 前記第1半体及び前記第2半体同士は、ホイール周方向に交差する断面視で、略V字を形成するように当接し合っていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ホイール。
  3. 前記第1半体と前記第2半体との噛み合いは、相互の当接部に形成される凹凸で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ホイール。
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