JP2020125036A - 電源システム - Google Patents

電源システム Download PDF

Info

Publication number
JP2020125036A
JP2020125036A JP2019018966A JP2019018966A JP2020125036A JP 2020125036 A JP2020125036 A JP 2020125036A JP 2019018966 A JP2019018966 A JP 2019018966A JP 2019018966 A JP2019018966 A JP 2019018966A JP 2020125036 A JP2020125036 A JP 2020125036A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
sub
traveling mode
power
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019018966A
Other languages
English (en)
Inventor
史之 守屋
Fumiyuki Moriya
史之 守屋
心之佐 坂田
Shinnosuke Sakata
心之佐 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Subaru Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Subaru Corp filed Critical Subaru Corp
Priority to JP2019018966A priority Critical patent/JP2020125036A/ja
Publication of JP2020125036A publication Critical patent/JP2020125036A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02T90/10Technologies relating to charging of electric vehicles
    • Y02T90/14Plug-in electric vehicles

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】サブバッテリの異常時にサブバッテリを保護しつつ適切に車両を継続して走行させることを可能とする。【解決手段】駆動用モータに供給される電力を蓄電するメインバッテリと、エンジンから出力される動力を用いて発電する発電装置と、発電装置により発電される電力により充電されるサブバッテリと、エンジンが駆動されており発電装置による発電を実行可能な状態で走行するHEV走行モードとエンジンを停止させた状態で駆動用モータの動力を用いて走行するEV走行モードとを切り替えて実行可能な制御部を有する制御装置とを備える車両において、制御部は、サブバッテリが異常であると診断されたときに、メインバッテリの残存容量が閾値以上である場合にHEV走行モードを禁止してEV走行モードを許可し、メインバッテリの残存容量が閾値より低い場合にHEV走行モードを許可する。【選択図】図5

Description

本発明は、電源システムに関する。
近年、駆動用モータ及びエンジンを駆動源として走行するハイブリッド車両が広く利用されている。ハイブリッド車両の電源システムには、例えば、特許文献1に開示されているように、電力供給源として、駆動用モータに供給される電力を蓄電するメインバッテリ(具体的には、高電圧バッテリ)と、車両内の各種補機に供給される電力を蓄電するサブバッテリ(具体的には、低電圧バッテリ)とが設けられている。
特開2016−155439号公報
ところで、ハイブリッド車両の電源システムでは、サブバッテリのセル内での短絡等のサブバッテリの異常が発生する場合があり、サブバッテリの異常時には、サブバッテリを破損しないように保護する必要がある。具体的には、エンジンから出力される動力を用いて発電装置により発電される電力によってサブバッテリが充電されるようになっている車両では、HEV走行モードにおいてエンジンが駆動されている状態で発電装置による発電が実行されることに起因して、サブバッテリの異常時に、異常が生じているサブバッテリが過充電されることにより破損するおそれがある。ここで、サブバッテリの異常時に、サブバッテリを保護するために、電源システムを停止させることによって、サブバッテリの過充電の抑制を図ることが考えられる。しかしながら、電源システムを停止させた場合、車両が走行不能となってしまい、利便性の低下等の問題が生じる。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、サブバッテリの異常時にサブバッテリを保護しつつ適切に車両を継続して走行させることが可能な、新規かつ改良された電源システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、駆動用モータと、エンジンと、前記駆動用モータに供給される電力を蓄電するメインバッテリと、前記エンジンから出力される動力を用いて発電する発電装置と、前記発電装置により発電される電力により充電されるサブバッテリと、前記エンジンが駆動されており前記発電装置による発電を実行可能な状態で走行するHEV走行モードと、前記エンジンを停止させた状態で前記駆動用モータの動力を用いて走行するEV走行モードとを切り替えて実行可能な制御部を有する制御装置と、を備える車両の電源システムであって、前記制御部は、前記サブバッテリが異常であると診断されたときに、前記メインバッテリの残存容量が閾値以上である場合に前記HEV走行モードを禁止して前記EV走行モードを許可し、前記メインバッテリの残存容量が前記閾値より低い場合に前記HEV走行モードを許可する、電源システムが提供される。
前記制御部は、前記サブバッテリが異常であると診断されたときに、前記メインバッテリの残存容量が前記閾値より低い場合、前記メインバッテリの充電を促進させる充電促進制御を実行してもよい。
前記閾値を第1閾値とした場合、前記制御部は、前記サブバッテリが異常であると診断されたときに、前記メインバッテリの残存容量が前記第1閾値よりも大きい第2閾値より高い場合には、前記HEV走行モードを許可してもよい。
前記制御部は、前記サブバッテリが異常であると診断されたときに、前記車両の車速が基準速度より高い場合には、前記メインバッテリの残存容量によらずに前記HEV走行モードを許可してもよい。
前記制御部は、前記サブバッテリが異常であると診断されたときに、前記サブバッテリの異常度合いが基準を超えている場合には、前記メインバッテリの残存容量によらずに前記HEV走行モードを禁止して前記EV走行モードを許可してもよい。
前記メインバッテリに蓄電される電力を降圧して前記サブバッテリに供給可能なDCDCコンバータを備え、前記制御部は、前記HEV走行モードが禁止されている場合に、前記DCDCコンバータの出力を前記HEV走行モードが許可されている場合と比較して低下させてもよい。
前記制御部は、前記HEV走行モードが禁止されている場合に、前記DCDCコンバータの出力を前記サブバッテリの異常度合いに応じて低下させてもよい。
以上説明したように本発明によれば、サブバッテリの異常時にサブバッテリを保護しつつ適切に車両を継続して走行させることが可能となる。
本発明の実施形態に係る電源システムの概略構成を示す模式図である。 同実施形態に係る制御装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 同実施形態に係る電源システムにおけるHEV走行モード中の動力の伝達状態を示す模式図である。 同実施形態に係る電源システムにおけるEV走行モード中の動力の伝達状態を示す模式図である。 同実施形態に係る制御装置が行う処理の流れの第1の例を示すフローチャートである。 同実施形態に係る制御装置が行う処理の流れの第2の例を示すフローチャートである。 同実施形態に係る制御装置が行う処理の流れの第3の例を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る電源システムの概略構成を示す模式図である。 本発明の他の実施形態に係る電源システムの概略構成を示す模式図である。 本発明の他の実施形態に係る電源システムの概略構成を示す模式図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.電源システムの構成>
まず、図1〜図4を参照して、本発明の実施形態に係る電源システム1の構成について説明する。
図1は、電源システム1の概略構成を示す模式図である。図2は、制御装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。
電源システム1は、具体的には、ハイブリッド車両に搭載され、車両内の各装置に電力を供給するために用いられるシステムである。電源システム1が搭載されるハイブリッド車両では、後述するように、エンジン12及び駆動用モータ11の動力を用いて走行するHEV走行モードと、エンジン12を停止させた状態で駆動用モータ11の動力を用いて走行するEV走行モードとを切り替えて実行可能となっており、HEV走行モードは、エンジン12が駆動されており発電装置としての始動用モータ13による発電を実行可能な状態で走行するモードとなっている。
なお、以下で説明する電源システム1は、あくまでも本発明に係る電源システムの一例であり、後述するように、本発明に係る電源システムの構成は電源システム1の構成に特に限定されない。
図1に示されるように、電源システム1は、駆動用モータ11と、エンジン12と、始動用モータ13と、メインバッテリ21と、サブバッテリ22と、制御装置100とを備える。さらに、電源システム1は、変速機31と、インバータ41と、DCDCコンバータ42と、補機51と、システムメインリレー61と、診断用リレー62と、メインバッテリセンサ91と、サブバッテリセンサ92と、車速センサ93とを備える。なお、始動用モータ13は、エンジン12から出力される動力を用いて発電する本発明に係る発電装置の一例に相当する。
駆動用モータ11は、車両の駆動輪5を駆動させるための動力を出力可能なモータである。駆動用モータ11としては、例えば、多相交流式(例えば、三相交流式)のモータが用いられる。駆動用モータ11は、インバータ41を介してメインバッテリ21と接続されており、メインバッテリ21からインバータ41を介して供給される電力を用いて動力を生成する。この際、メインバッテリ21から放電される直流電力は、インバータ41によって交流電力に変換されて駆動用モータ11に供給される。
また、駆動用モータ11は、車両の減速時に、駆動輪5の回転エネルギを用いて発電する発電機としての機能(回生機能)を有してもよい。この際、駆動用モータ11により発電される交流電力は、インバータ41によって直流電力に変換されてメインバッテリ21に供給される。それにより、駆動用モータ11の発電電力によって、メインバッテリ21が充電される。
エンジン12は、ガソリン等を燃料として動力を生成する内燃機関であり、車両の駆動輪5を駆動するための動力を出力可能である。エンジン12の出力軸であるクランクシャフトは、図示しないトルクコンバータ又はクラッチ等を介して変速機31と接続されている。変速機31としては、例えば、CVT(Continuously Variable Transmission)等の無段変速機構を有するものが用いられる。エンジン12から出力される動力は、変速機31により変速されて、駆動輪5に伝達される。なお、上述した駆動用モータ11は、変速機31を介して駆動輪5と接続されていてもよく、変速機31を介さずに駆動輪5と接続されていてもよい。
始動用モータ13は、エンジン12を始動するモータである。始動用モータ13の出力軸は、ギヤを介してエンジン12のクランクシャフトと接続されており、始動用モータ13から出力される動力がエンジン12のクランクシャフトに伝達されるようになっている。始動用モータ13は、サブバッテリ22と接続されており、サブバッテリ22から供給される電力を用いて動力を生成する。
始動用モータ13としては、例えば、直流モータが用いられてもよく、交流モータが用いられてもよい。なお、始動用モータ13として交流モータが用いられる場合、始動用モータ13は、図示しないインバータを介してサブバッテリ22と接続され、サブバッテリ22から放電される直流電力は、当該インバータによって交流電力に変換されて始動用モータ13に供給される。
また、始動用モータ13は、エンジン12から出力される動力を用いて発電可能である。始動用モータ13により発電される電力は、サブバッテリ22に供給される。それにより、始動用モータ13の発電電力によって、サブバッテリ22が充電される。具体的には、エンジン12から出力される動力を用いた上記のサブバッテリ22の充電は、後述するように、HEV走行モードにおいて行われる。
メインバッテリ21は、駆動用モータ11に供給される電力を蓄電するバッテリである。メインバッテリ21は、具体的には、サブバッテリ22よりも高電圧(例えば、100V)のバッテリであり、メインバッテリ21としては、例えば、リチウムイオン電池又はニッケル水素電池等の二次電池が用いられる。
具体的には、メインバッテリ21は、後述するように、メインバッテリ21に蓄電される電力を降圧可能なDCDCコンバータ42を介して車両内の各機器(具体的には、補機51、サブバッテリ22及び始動用モータ13)と接続されており、メインバッテリ21に蓄電される電力をDCDCコンバータ42により降圧させて各機器に供給することができるようになっている。ここで、メインバッテリ21とDCDCコンバータ42との間には、システムメインリレー61が設けられている。システムメインリレー61は、メインバッテリ21とDCDCコンバータ42との間の電気的な接続を正極側及び負極側の双方において断接可能であり、電源システム1の停止時には開放された状態となっており、電源システム1の起動後には閉鎖された状態となっている。
サブバッテリ22は、主に補機51に供給される電力を蓄電するバッテリであり、上述したように、始動用モータ13により発電される電力により充電される。サブバッテリ22は、具体的には、DCDCコンバータ42を介してメインバッテリ21と接続されメインバッテリ21よりも低電圧(例えば、12V)のバッテリであり、サブバッテリ22としては、例えば、鉛蓄電池、リチウムイオン電池等の二次電池が用いられる。
具体的には、サブバッテリ22は、補機51と接続されており、基本的に、サブバッテリ22に蓄電される電力が補機51に供給されるようになっている。補機51は、例えば、車両内の空調機器又は音響機器等の各種機器を含む。ここで、サブバッテリ22は、診断用リレー62を介して補機51と接続されている。診断用リレー62は、サブバッテリ22及び始動用モータ13と補機51及びメインバッテリ21との間の電気的な接続を断接可能なスイッチであり、後述するサブバッテリ22の異常診断を実行するために設けられている。診断用リレー62は、サブバッテリ22の異常診断の実行時において開放された状態となり、異常診断が実行されていない時には基本的に閉鎖された状態となっている。
メインバッテリセンサ91は、メインバッテリ21の各種状態量を検出し、制御装置100へ出力する。具体的には、メインバッテリセンサ91は、メインバッテリ21の残存容量(以下、SOC(State Of Charge)とも呼ぶ。)を検出する。
サブバッテリセンサ92は、サブバッテリ22の各種状態量を検出し、制御装置100へ出力する。具体的には、サブバッテリセンサ92は、サブバッテリ22の電圧及び内部抵抗を検出する。
車速センサ93は、車両の速度である車速を検出し、制御装置100へ出力する。
制御装置100は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)、CPUが使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する記憶素子であるROM(Read Only Memory)及びCPUの実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する記憶素子であるRAM(Random Access Memory)等で構成される。
また、制御装置100は、電源システム1に搭載される各装置と通信を行う。制御装置100と各装置との通信は、例えば、CAN(Controller Area Network)通信を用いて実現される。
なお、本実施形態に係る制御装置100が有する機能は複数の制御装置により少なくとも部分的に分割されてもよく、複数の機能が1つの制御装置によって実現されてもよい。例えば、制御装置100が有する機能である駆動用モータ11の動作を制御する機能、エンジン12の動作を制御する機能及びそれら以外の機能がそれぞれ別々の制御装置に分割されてもよい。制御装置100が有する機能が複数の制御装置により少なくとも部分的に分割される場合、当該複数の制御装置は、CAN等の通信バスを介して、互いに接続されてもよい。
例えば、図2に示されるように、制御装置100は、取得部110と、制御部120とを有する。
取得部110は、制御部120が行う処理において用いられる各種情報を取得する。また、取得部110は、取得した情報を制御部120へ出力する。例えば、取得部110は、メインバッテリセンサ91、サブバッテリセンサ92及び車速センサ93の各センサと通信することによって、各センサから出力される各種情報を取得する。
制御部120は、電源システム1の各装置の動作を制御する。例えば、制御部120は、モータ制御部121と、エンジン制御部122と、リレー制御部123と、コンバータ制御部124と、診断部125とを含む。
モータ制御部121は、駆動用モータ11の動作を制御する。具体的には、モータ制御部121は、インバータ41のスイッチング素子の動作を制御することによって、駆動用モータ11とメインバッテリ21との間の電力の供給を制御する。それにより、モータ制御部121は、駆動用モータ11による動力の生成及び発電を制御することができる。
エンジン制御部122は、エンジン12の動作を制御する。具体的には、エンジン制御部122は、エンジン12における各装置の動作を制御することによって、スロットル開度、点火時期及び燃料噴射量等を制御する。それにより、エンジン制御部122は、エンジン12の出力を制御することができる。
また、エンジン制御部122は、始動用モータ13の動作を制御する。具体的には、エンジン制御部122は、始動用モータ13とサブバッテリ22との間の電力の供給を制御することによって、始動用モータ13によるエンジン12の始動及びエンジン12から出力される動力を用いた発電を制御することができる。
リレー制御部123は、システムメインリレー61及び診断用リレー62の動作を制御する。具体的には、リレー制御部123は、システムメインリレー61及び診断用リレー62の各々を駆動する図示しない駆動装置の動作をそれぞれ制御することによって、システムメインリレー61及び診断用リレー62の開閉動作をそれぞれ制御する。
より詳細には、リレー制御部123は、イグニッションスイッチがREADY−OFFとなる電源システム1の停止時に、システムメインリレー61を開放された状態に維持する。一方、リレー制御部123は、車両の発進時に、ドライバによるイグニッションスイッチを用いた操作が行われてエンジン始動要求(つまり、エンジン12を始動させる要求)が生じた際に、システムメインリレー61を閉鎖させることにより、電源システム1を起動させる。
また、リレー制御部123は、サブバッテリ22の異常診断の実行時に、診断用リレー62を開放された状態に維持する。一方、リレー制御部123は、サブバッテリ22の異常診断が実行されていない時には、基本的に診断用リレー62を閉鎖された状態に維持する。
コンバータ制御部124は、DCDCコンバータ42の動作を制御する。具体的には、コンバータ制御部124は、DCDCコンバータ42のスイッチング素子の動作を制御することによって、メインバッテリ21と補機51、サブバッテリ22及び始動用モータ13との間の電力の供給を制御する。
診断部125は、サブバッテリ22の異常の有無を診断する。例えば、診断部125は、サブバッテリ22の異常の有無として、サブバッテリ22に含まれるセル内で短絡が生じている状態であるサブバッテリ22の短絡の有無を診断する。また、例えば、診断部125は、サブバッテリ22の異常の有無として、サブバッテリ22に含まれるセル内で電極の化学的又は物理的な劣化が生じている状態であるサブバッテリ22の劣化の有無を診断する。
制御部120は、駆動用モータ11及びエンジン12の動作を上記のように制御することによって、車両の走行モードとして、HEV走行モードと、EV走行モードとを切り替えて実行可能である。
例えば、制御部120は、基本的には、駆動輪5に伝達される動力の要求値である要求駆動力に基づいて、車両の走行モードを切り替える。具体的には、制御部120は、要求駆動力が基準駆動力より大きい場合に、車両の走行モードをHEV走行モードに切り替える。一方、制御部120は、要求駆動力が基準駆動力以下である場合に、車両の走行モードをEV走行モードに切り替える。基準駆動力は、駆動用モータ11から駆動輪5に伝達可能な動力の最大値より小さい値に設定され、例えば、電費を向上させる観点で、駆動用モータ11の仕様等に応じて設定される。なお、制御部120は、例えば、アクセル開度及び車速に基づいて要求駆動力を算出することができる。
図3は、電源システム1におけるHEV走行モード中の動力の伝達状態を示す模式図である。
HEV走行モードでは、制御部120のモータ制御部121及びエンジン制御部122は、駆動輪5に伝達される動力が要求駆動力になるように互いに協調して、駆動用モータ11及びエンジン12の出力をそれぞれ制御する。それにより、図3に示されるように、駆動用モータ11から出力される動力F10が駆動輪5に伝達されるとともに、エンジン12から出力される動力F21が変速機31を介して駆動輪5に伝達される。このように、HEV走行モードでは、エンジン12及び駆動用モータ11の動力を用いて車両の走行が行われる。
ここで、HEV走行モードでは、エンジン12から出力される動力F22が始動用モータ13に伝達され得るようになっている。それにより、始動用モータ13による発電が行われ、始動用モータ13の発電電力E10がサブバッテリ22に供給されることによってサブバッテリ22が充電され得る。このように、HEV走行モードでは、エンジン12が駆動されており発電装置としての始動用モータ13による発電を実行可能な状態で車両の走行が行われる。
なお、HEV走行モードでは、メインバッテリ21のSOCが基準値以上となっている場合等の所定の条件が満たされる場合においては、メインバッテリ21からDCDCコンバータ42を介してサブバッテリ22に電力を供給させることにより、サブバッテリ22の充電が行われてもよい。
図4は、電源システム1におけるEV走行モード中の動力の伝達状態を示す模式図である。
EV走行モードでは、制御部120のエンジン制御部122は、エンジン12を停止させ、モータ制御部121は、駆動輪5に伝達される動力が要求駆動力になるように駆動用モータ11の出力を制御する。それにより、図4に示されるように、駆動用モータ11から出力される動力F10のみが駆動輪5に伝達される。このように、EV走行モードでは、エンジン12を停止させた状態で駆動用モータ11の動力を用いて車両の走行が行われる。
ここで、EV走行モードでは、例えば、エンジン12と駆動用モータ11との間の動力の伝達を断接する図示しないクラッチが開放されることによって、始動用モータ13へ動力が伝達されない状態となる。ゆえに、始動用モータ13による発電は停止するので、少なくともエンジン12から出力される動力を用いたサブバッテリ22の充電が行われない状態となる。
本実施形態に係る制御装置100では、制御部120は、サブバッテリ22が異常であると診断されたときに、HEV走行モードを禁止してEV走行モードを許可する。具体的には、制御部120は、サブバッテリ22が異常であると診断されたときに、メインバッテリ21のSOCが閾値以上である場合にHEV走行モードを禁止してEV走行モードを許可し、メインバッテリ21のSOCが閾値より低い場合にHEV走行モードを許可する。それにより、サブバッテリ22の異常時にサブバッテリ22を保護しつつ適切に車両を継続して走行させることが可能となる。このような、制御部120により行われるサブバッテリ22の異常時の走行モードの切り替えに関する処理の詳細については、後述にて説明する。
<2.電源システムの動作>
続いて、図5〜図7を参照して、本発明の実施形態に係る電源システム1の動作について説明する。なお、以下では、電源システム1の制御装置100が行う処理の流れの例として、第1の例、第2の例及び第3の例をこの順に説明する。
[2−1.第1の例]
まず、図5を参照して、制御装置100が行う処理の流れの第1の例について説明する。
図5は、制御装置100が行う処理の流れの第1の例を示すフローチャートである。図5に示される第1の例に係る制御フローは、具体的には、制御装置100の制御部120により行われるサブバッテリ22の異常時の走行モードの切り替えに関する処理の流れであり、例えば、電源システム1の起動後に開始される。
図5に示される第1の例に係る制御フローが開始されると、まず、ステップS501において、制御部120は、サブバッテリ22が異常であるか否かを診断する。サブバッテリ22が異常であると診断された場合(ステップS501/YES)、ステップS503に進む。一方、サブバッテリ22が正常であると診断された場合(ステップS501/NO)、ステップS501の処理が繰り返される。
上述したように、サブバッテリ22の異常の有無の診断は診断部125により行われる。また、診断部125は、サブバッテリ22の異常の有無として、例えば、サブバッテリ22の短絡の有無又はサブバッテリ22の劣化の有無を診断する。
例えば、診断部125は、サブバッテリ22の開放端電圧に基づいてサブバッテリ22の短絡の有無を診断する。具体的には、診断部125は、サブバッテリ22の開放端電圧が電圧閾値より低いと判定された場合にサブバッテリ22が短絡していると診断する。一方、診断部125は、サブバッテリ22の開放端電圧が電圧閾値以上であると判定された場合にサブバッテリ22が短絡していないと診断する。
サブバッテリ22が短絡している場合、サブバッテリ22の開放端電圧は、正常時よりも低くなる。ゆえに、上記のようにサブバッテリ22の開放端電圧と電圧閾値との比較を行うことによって、サブバッテリ22の短絡の有無を適切に診断することができる。電圧閾値は、例えば、サブバッテリ22の1つのセルが短絡した場合に想定されるサブバッテリ22の開放端電圧より高く正常時におけるサブバッテリ22の開放端電圧より低い値に設定される。
また、例えば、診断部125は、サブバッテリ22の内部抵抗に基づいてサブバッテリ22の劣化の有無を診断する。具体的には、診断部125は、サブバッテリ22の内部抵抗が抵抗閾値より大きいと判定された場合にサブバッテリ22が劣化していると診断する。一方、診断部125は、サブバッテリ22の内部抵抗が抵抗閾値以下であると判定された場合にサブバッテリ22が劣化していないと診断する。
サブバッテリ22の劣化が生じている場合、サブバッテリ22の内部抵抗は、正常時よりも大きくなる。ゆえに、上記のようにサブバッテリ22の内部抵抗と抵抗閾値との比較を行うことによって、サブバッテリ22の劣化の有無を適切に診断することができる。抵抗閾値は、例えば、サブバッテリ22の1つのセルで劣化が生じた場合に想定されるサブバッテリ22の内部抵抗より小さく正常時におけるサブバッテリ22の内部抵抗より大きい値に設定される。
ここで、サブバッテリ22の異常の有無を適切に診断する観点では、サブバッテリ22の異常の有無の診断は、診断用リレー62が開放されている状態で行われることが好ましい。診断用リレー62が開放されている場合、サブバッテリ22及び始動用モータ13と補機51及びメインバッテリ21との間が電気的に遮断された状態になる。ゆえに、サブバッテリ22から補機51への電力の供給及びメインバッテリ21からサブバッテリ22への電力の供給は停止するので、サブバッテリ22に電流が流れていない状態が形成される。よって、サブバッテリセンサ92は、サブバッテリ22に電流が流れているときと比べてサブバッテリ22の電気的な状態量(具体的には、電圧及び内部抵抗)として適切な値を検出することができる。それにより、サブバッテリ22の異常の有無の診断で用いられるサブバッテリ22の電気的な状態量をより適切な値にすることができる。ゆえに、サブバッテリ22の異常の有無を適切に診断することができる。
なお、診断用リレー62を開放させることが困難である状況下や、電源システム1の構成から診断用リレー62が省略されている場合等には、サブバッテリ22の異常の有無の診断は、サブバッテリ22に入出力される電流が所定範囲内となっている状態で行われることが好ましい。所定範囲は、具体的には、サブバッテリ22に入出力される電流がサブバッテリ22の電気的な状態量の検出値に与える影響が比較的小さいか否かを適切に判断し得る範囲に設定される。
ステップS501でYESと判定された場合、ステップS503において、制御部120は、メインバッテリ21のSOCが第1閾値以上であるか否かを判定する。メインバッテリ21のSOCが第1閾値以上であると判定された場合(ステップS503/YES)、ステップS505に進む。一方、メインバッテリ21のSOCが第1閾値より低いと判定された場合(ステップS503/NO)、ステップS507に進む。
ここで、EV走行モードでは、HEV走行モードと異なりエンジン12が停止した状態となるので、航続距離はHEV走行モードと比較して短くなる。さらに、EV走行モードにおける航続距離は、メインバッテリ21のSOCが低くなるほど短くなる。第1閾値は、EV走行モードにおける航続距離が過度に短くなってしまう程度にメインバッテリ21のSOCが低いか否かを適切に判断し得る値に設定される。つまり、メインバッテリ21のSOCが第1閾値より低いと判定された場合は、EV走行モードにおける航続距離が過度に短くなってしまう場合に相当する。
ステップS503でYESと判定された場合、ステップS505において、制御部120は、HEV走行モードを禁止して、EV走行モードを許可する。
具体的には、ステップS503でYESと判定された際に走行モードがHEV走行モードになっている場合、制御部120は、ステップS505において、走行モードをHEV走行モードからEV走行モードへ切り替え、その後におけるHEV走行モードへの走行モードの切り替えを禁止する。
ステップS503でNOと判定された場合、ステップS507において、制御部120は、メインバッテリ21の充電を促進させる充電促進制御を実行する。
ここで、電源システム1では、エンジン12から出力される動力を用いて駆動用モータ11に発電を行わせ、駆動用モータ11により発電される電力をメインバッテリ21に供給させることによりメインバッテリ21の充電を行うことができる。制御部120は、例えば、充電促進制御として、このようなメインバッテリ21の充電処理における駆動用モータ11の発電量を通常時(つまり、充電促進制御が実行されていない時)と比較して増大させる制御を行う。具体的には、エンジン12から出力される動力を通常時と比較して増大させることによって、駆動用モータ11の発電量の増大が実現される。
なお、駆動用モータ11による発電を利用したメインバッテリ21の充電処理は、走行時のみならず、駐車時において行われてもよい。例えば、車両にエンジン12及び駆動用モータ11と駆動輪5との間の動力の伝達を断接する図示しないクラッチが設けられる場合、駐車時に、当該クラッチを開放された状態にすることによって、駆動用モータ11による発電を利用したメインバッテリ21の充電処理を行うことができる。制御部120は、例えば、充電促進制御として、このような駐車時に行われるメインバッテリ21の充電処理における駆動用モータ11の発電量を通常時と比較して増大させる制御を行ってもよい。
また、上述したように、駆動用モータ11による発電を利用したメインバッテリ21の充電処理は、車両の減速時に駆動用モータ11の回生機能によって行われてもよい。制御部120は、例えば、充電促進制御として、このような車両の減速時に行われるメインバッテリ21の充電処理における駆動用モータ11の発電量を通常時と比較して増大させる制御を行ってもよい。
なお、上記では、メインバッテリ21の充電処理における駆動用モータ11の発電量を通常時と比較して増大させる制御が充電促進制御として行われる例を説明したが、制御部120は、充電促進制御として、メインバッテリ21の充電処理を行うか否かの判定の条件を緩くする(つまり、メインバッテリ21の充電処理が行われやすくなるよう上記判定の条件を調整する)制御を行ってもよい。例えば、メインバッテリ21のSOCが設定値を下回った場合にメインバッテリ21の充電処理が行われるようになっている場合、制御部120は、充電促進制御として、当該設定値を通常時よりも小さくする制御を行ってもよい。
次に、ステップS509において、制御部120は、HEV走行モードを許可する。
具体的には、ステップS503でNOと判定された際に走行モードがHEV走行モードになっている場合、制御部120は、ステップS509において、HEV走行モードからEV走行モードへの切り替えを行わず、走行モードをHEV走行モードに維持する。
ステップS505又はステップS509の次に、図5に示される制御フローは終了する。
上記のように、制御部120は、サブバッテリ22が異常であると診断されたときに、HEV走行モードを禁止してEV走行モードを許可する。具体的には、制御部120は、サブバッテリ22が異常であると診断されたときに、メインバッテリ21のSOCが閾値(具体的には、第1閾値)以上である場合にHEV走行モードを禁止してEV走行モードを許可し、メインバッテリ21のSOCが閾値(具体的には、第1閾値)より低い場合にHEV走行モードを許可する。
HEV走行モードでは、上述したように、エンジン12から出力される動力を用いてサブバッテリ22の充電が行われる。また、EV走行モードでは、HEV走行モードと異なりエンジン12が停止した状態となる。ゆえに、HEV走行モードを禁止してEV走行モードを許可することにより、HEV走行モードからEV走行モードへの切り替えを行うことによって、エンジン12から出力される動力を用いたサブバッテリ22の充電を停止させることができる。よって、サブバッテリ22の異常時において、メインバッテリ21のSOCが第1閾値以上である場合にHEV走行モードを禁止してEV走行モードを許可することによって、EV走行モードにおける航続距離が十分確保される場合には、サブバッテリ22が過充電されることを抑制することができる。また、メインバッテリ21のSOCが第1閾値より低い場合にHEV走行モードを許可することによって、EV走行モードにおける航続距離が過度に短くなってしまう場合に、HEV走行モードからEV走行モードへの切り替えが行われることを回避することができる。ゆえに、サブバッテリ22の異常時に、車両が走行不能となることを適切に回避しつつ、異常が生じているサブバッテリ22が過充電されることを抑制することができる。よって、サブバッテリ22の異常時にサブバッテリ22を保護しつつ適切に車両を継続して走行させることができる。
なお、図5に示される制御フローは、繰り返し実行されてもよい。ここで、ステップS503での第1閾値との比較の対象であるメインバッテリ21のSOCは、時間経過に伴い変化し得る。ゆえに、ステップS503の判定結果の過剰な変動に伴い走行モードの切り替えが過剰に行われるハンチングの発生を抑制する観点で、メインバッテリ21のSOCが上昇する過程と下降する過程との間で第1閾値として用いられる値を異ならせてもよい。
[2−2.第2の例]
次に、図6を参照して、制御装置100が行う処理の流れの第2の例について説明する。
図6は、制御装置100が行う処理の流れの第2の例を示すフローチャートである。図6に示される第2の例に係る制御フローは、図5に示される第1の例に係る制御フローと同様に、具体的には、制御装置100の制御部120により行われるサブバッテリ22の異常時の走行モードの切り替えに関する処理の流れであり、例えば、電源システム1の起動後に開始される。
第2の例では、図5を参照して説明した第1の例と比較して、特定の条件が満たされる場合、ステップS503の判定処理における判定結果によらずにHEV走行モードを許可するための処理(具体的には、ステップS601及びステップS603)が追加されている点が異なる。
図6に示される第2の例に係る制御フローでは、ステップS503でYESと判定された場合、図5に示される第1の例に係る制御フローと異なり、ステップS601に進む。
ステップS503でYESと判定された場合、ステップS601において、制御部120は、メインバッテリ21のSOCが第1閾値よりも大きい第2閾値より高いか否かを判定する。メインバッテリ21のSOCが第2閾値より高いと判定された場合(ステップS601/YES)、ステップS509に進む。一方、メインバッテリ21のSOCが第2閾値以下であると判定された場合(ステップS601/NO)、ステップS603に進む。
ここで、駆動用モータ11に発電を行わせることにより制動力を生じさせる回生制動の際には、駆動用モータ11により発電される電力はメインバッテリ21に供給される。しかしながら、メインバッテリ21のSOCが過度に高い場合、メインバッテリ21に充電可能な電力は大きく制限されてしまうので、回生制動を適切に行うことが困難となる。第2閾値は、第1閾値よりも大きな値であり、メインバッテリ21に充電可能な電力が大きく制限されてしまう程度にメインバッテリ21のSOCが高いか否かを適切に判断し得る値に設定される。つまり、メインバッテリ21のSOCが第2閾値より高いと判定された場合は、メインバッテリ21に充電可能な電力が大きく制限されてしまうことに起因して回生制動を適切に行うことが困難となる場合に相当する。
ステップS601でNOと判定された場合、ステップS603において、制御部120は、車速が基準車速より高いか否かを判定する。車速が基準車速より高いと判定された場合(ステップS603/YES)、ステップS509に進む。一方、車速が基準車速以下であると判定された場合(ステップS603/NO)、ステップS505に進む。
ここで、EV走行モードでは、HEV走行モードと異なりエンジン12が停止した状態となるので、駆動輪5に伝達可能な駆動力の最大値はHEV走行モードと比較して低くなる。ゆえに、車両の走行中にHEV走行モードからEV走行モードへの切り替えが行われた場合、駆動輪5に伝達される駆動力の低下に伴って車速が低下する。基準車速は、車両の走行中にHEV走行モードからEV走行モードへの切り替えが行われることに伴う車速の低下に起因して後続車に追突される可能性が比較的高いか否かを適切に判断し得る値に設定される。つまり、車速が基準車速より高いと判定された場合は、HEV走行モードからEV走行モードへの切り替えが行われることに伴う車速の低下に起因して後続車に追突される可能性が比較的高い場合に相当する。
第2の例では、ステップS503でNOと判定された場合の他、ステップS601でYESと判定された場合又はステップS603でYESと判定された場合に、ステップS509に進み、ステップS509において、制御部120は、HEV走行モードを許可する。また、ステップS603でNOと判定された場合、ステップS505において、制御部120は、HEV走行モードを禁止して、EV走行モードを許可する。
ステップS505又はステップS509の次に、図6に示される制御フローは終了する。
上記のように、図6を参照して説明した第2の例では、制御部120は、サブバッテリ22が異常であると診断されたときに、メインバッテリ21のSOCが第1閾値よりも大きい第2閾値より高い場合には、HEV走行モードを許可する。それにより、メインバッテリ21に充電可能な電力が大きく制限されてしまうことに起因して回生制動を適切に行うことが困難となる場合に、HEV走行モードからEV走行モードへの切り替えが行われることを回避することができる。ここで、EV走行モードでは、エンジン12と駆動輪5との間の動力の伝達が遮断された状態となるので、エンジンブレーキを利用することができなくなる。ゆえに、EV走行モードでは、回生制動を適切に行うことが困難となる場合、車両の挙動を適切に制御することが困難となり得る。よって、回生制動を適切に行うことが困難となる場合に、HEV走行モードからEV走行モードへの切り替えが行われることを回避することによって、車両の挙動を適切に制御することが困難となることを抑制することができるので、サブバッテリ22の異常時に車両の走行の継続をより適切に実現することができる。
また、図6を参照して説明した第2の例では、制御部120は、サブバッテリ22が異常であると診断されたときに、車両の車速が基準速度より高い場合には、メインバッテリ21のSOCによらずにHEV走行モードを許可する。それにより、HEV走行モードからEV走行モードへの切り替えが行われることに伴う車速の低下に起因して後続車に追突される可能性が比較的高い場合に、HEV走行モードからEV走行モードへの切り替えが行われることを回避することができる。ゆえに、走行中に車速が低下することに起因して、後続車に追突されることを抑制することができる。よって、サブバッテリ22の異常時にサブバッテリ22の保護及び車両の走行の継続を実現しつつ、安全性を向上させることができる。
なお、図6に示される制御フローは、繰り返し実行されてもよい。ここで、ステップS603での第2閾値との比較の対象であるメインバッテリ21のSOCは、時間経過に伴い変化し得る。ゆえに、ステップS603の判定結果の過剰な変動に伴い走行モードの切り替えが過剰に行われるハンチングの発生を抑制する観点で、メインバッテリ21のSOCが上昇する過程と下降する過程との間で第2閾値として用いられる値を異ならせてもよい。
[2−3.第3の例]
次に、図7を参照して、制御装置100が行う処理の流れの第3の例について説明する。
図7は、制御装置100が行う処理の流れの第3の例を示すフローチャートである。図7に示される第3の例に係る制御フローは、図5に示される第1の例に係る制御フローと同様に、具体的には、制御装置100の制御部120により行われるサブバッテリ22の異常時の走行モードの切り替えに関する処理の流れであり、例えば、電源システム1の起動後に開始される。
第3の例では、図5を参照して説明した第1の例と比較して、特定の条件が満たされる場合、ステップS503の判定処理における判定結果によらずにHEV走行モードを禁止するための処理(具体的には、ステップS701)が追加されている点が異なる。
図7に示される第3の例に係る制御フローでは、ステップS503でNOと判定された場合、ステップS507に進んだ後、図5に示される第1の例に係る制御フローと異なり、ステップS701に進む。
ステップS507の次に、ステップS701において、制御部120は、サブバッテリ22の異常度合いが基準を超えているか否かを判定する。サブバッテリ22の異常度合いが基準を超えていると判定された場合(ステップS701/YES)、ステップS505に進む。一方、サブバッテリ22の異常度合いが基準を超えていないと判定された場合(ステップS701/NO)、ステップS509に進む。
サブバッテリ22の異常度合いが基準を超えている場合は、サブバッテリ22への電力の供給によってサブバッテリ22が損傷する可能性が過度に高い場合に相当する。
例えば、制御部120は、ステップS501におけるサブバッテリ22の異常の有無の診断でサブバッテリ22が短絡していると診断された場合において、サブバッテリ22の開放端電圧が電圧閾値よりも小さい基準電圧より低いと判定された場合にサブバッテリ22の異常度合いが基準を超えていると判定する。基準電圧は、例えば、サブバッテリ22の仕様等に応じて適宜設定され得る。
また、例えば、制御部120は、ステップS501におけるサブバッテリ22の異常の有無の診断でサブバッテリ22が劣化していると診断された場合において、サブバッテリ22の内部抵抗が抵抗閾値よりも大きい基準抵抗より高いと判定された場合にサブバッテリ22の異常度合いが基準を超えていると判定する。基準抵抗は、例えば、サブバッテリ22の仕様等に応じて適宜設定され得る。
第3の例では、ステップS503でYESと判定された場合の他、ステップS701でYESと判定された場合に、ステップS505に進み、ステップS505において、制御部120は、HEV走行モードを禁止して、EV走行モードを許可する。また、ステップS701でNOと判定された場合、ステップS509において、制御部120は、HEV走行モードを許可する。
ステップS505又はステップS509の次に、図7に示される制御フローは終了する。
上記のように、図7を参照して説明した第3の例では、制御部120は、サブバッテリ22が異常であると診断されたときに、サブバッテリ22の異常度合いが基準を超えている場合には、メインバッテリ21のSOCによらずにHEV走行モードを禁止してEV走行モードを許可する。それにより、サブバッテリ22への電力の供給によってサブバッテリ22が損傷する可能性が過度に高い場合に、HEV走行モードからEV走行モードへの切り替えを行うことができるので、エンジン12から出力される動力を用いたサブバッテリ22の充電を停止させることができる。ゆえに、サブバッテリ22の異常時にサブバッテリ22をより適切に保護することができる。
なお、図5に示される制御フローは、繰り返し実行されてもよい。
上記では、図5〜図7に示される各制御フローを参照して、制御装置100が行う処理の流れの例として第1の例、第2の例及び第3の例を説明したが、制御装置100が行う処理は、これらの例に特に限定されない。
例えば、図6に示される制御フローからステップS503の判定処理における判定結果によらずにHEV走行モードを許可するための処理であるステップS601及びステップS603の一方が省略されてもよく、ステップS601よりも前にステップS603が実行されてもよい。また、例えば、ステップS503の判定処理における判定結果によらずにHEV走行モードを許可するための処理(例えば、第2の例におけるステップS601及びステップS603)及びステップS503の判定処理における判定結果によらずにHEV走行モードを禁止するための処理(例えば、第3の例におけるステップS701)の双方を含む制御フローが用いられてもよい。
また、例えば、図5〜図7に示される各制御フローから充電促進制御の実行処理(つまり、各制御フローにおけるステップS507)が省略されてもよい。しかしながら、メインバッテリ21のSOCを迅速に上昇させることによりHEV走行モードを早期に禁止する観点では、制御部120は、サブバッテリ22が異常であると診断されたときに、メインバッテリ21のSOCが閾値(具体的には、第1閾値)より低い場合、メインバッテリ21の充電を促進させる充電促進制御を実行することが好ましい。
また、例えば、制御部120は、サブバッテリ22が異常であると診断されたことをトリガとしてHEV走行モードを禁止した場合に、追加的な処理を行ってもよい。例えば、サブバッテリ22の異常時にサブバッテリ22をより効果的に保護する観点では、制御部120は、HEV走行モードが禁止されている場合に、DCDCコンバータ42の出力(つまり、DCDCコンバータ42を介してメインバッテリ21側からサブバッテリ22側へ供給される電力)をHEV走行モードが許可されている場合と比較して低下させることが好ましい。ここで、サブバッテリ22の異常時にサブバッテリ22をさらに効果的に保護する観点では、制御部120は、HEV走行モードが禁止されている場合に、DCDCコンバータ42の出力をサブバッテリ22の異常度合いに応じて低下させることが好ましい。具体的には、サブバッテリ22の異常度合いが高いほどDCDCコンバータ42の出力度合いを大きくすることが好ましい。
<3.電源システムの効果>
続いて、本発明の実施形態に係る電源システム1の効果について説明する。
本実施形態に係る電源システム1では、制御部120は、エンジン12が駆動されており発電装置としての始動用モータ13による発電を実行可能な状態で走行するHEV走行モードと、エンジン12を停止させた状態で駆動用モータ11の動力を用いて走行するEV走行モードとを切り替えて実行可能である。また、制御部120は、サブバッテリ22が異常であると診断されたときに、メインバッテリ21のSOCが閾値(具体的には、第1閾値)以上である場合にHEV走行モードを禁止してEV走行モードを許可し、メインバッテリ21のSOCが閾値(具体的には、第1閾値)より低い場合にHEV走行モードを許可する。それにより、サブバッテリ22の異常時において、EV走行モードにおける航続距離が十分確保される場合には、サブバッテリ22が過充電されることを抑制することができる。また、EV走行モードにおける航続距離が過度に短くなってしまう場合に、HEV走行モードからEV走行モードへの切り替えが行われることを回避することができる。ゆえに、サブバッテリ22の異常時に、車両が走行不能となることを適切に回避しつつ、異常が生じているサブバッテリ22が過充電されることを抑制することができる。よって、サブバッテリ22の異常時にサブバッテリ22を保護しつつ適切に車両を継続して走行させることができる。
さらに、本実施形態に係る電源システム1によれば、サブバッテリ22の異常時に、HEV走行モードが禁止されることにより、走行モードのHEV走行モードへの切り替えが行われなくなるので、ドライバにサブバッテリ22の異常が生じている旨を気付かせることができる。ゆえに、ドライバによるサブバッテリ22の交換を促すことができる。
また、本実施形態に係る電源システム1では、制御部120は、サブバッテリ22が異常であると診断されたときに、メインバッテリ21のSOCが閾値(具体的には、第1閾値)より低い場合、メインバッテリ21の充電を促進させる充電促進制御を実行することが好ましい。それにより、EV走行モードにおける航続距離が過度に短くなってしまう程度にメインバッテリ21のSOCが低い場合に、メインバッテリ21のSOCを第1閾値以上になるように迅速に上昇させることができる。ゆえに、HEV走行モードを禁止してEV走行モードを許可する処理を早期に行わせることができる。よって、サブバッテリ22の異常時にサブバッテリ22をより迅速に保護することができる。
また、本実施形態に係る電源システム1では、制御部120は、サブバッテリ22が異常であると診断されたときに、メインバッテリ21のSOCが第1閾値よりも大きい第2閾値より高い場合には、HEV走行モードを許可することが好ましい。それにより、メインバッテリ21に充電可能な電力が大きく制限されてしまうことに起因して回生制動を適切に行うことが困難となる場合に、HEV走行モードからEV走行モードへの切り替えが行われることを回避することができる。ゆえに、このような場合に、走行モードがEV走行モードに切り替わることによって車両の挙動を適切に制御することが困難となることを抑制することができるので、サブバッテリ22の異常時に車両の走行の継続をより適切に実現することができる。
また、本実施形態に係る電源システム1では、制御部120は、サブバッテリ22が異常であると診断されたときに、車両の車速が基準速度より高い場合には、メインバッテリ21のSOCによらずにHEV走行モードを許可することが好ましい。それにより、HEV走行モードからEV走行モードへの切り替えが行われることに伴う車速の低下に起因して後続車に追突される可能性が比較的高い場合に、HEV走行モードからEV走行モードへの切り替えが行われることを回避することができるので、後続車に追突されることを抑制することができる。ゆえに、サブバッテリ22の異常時にサブバッテリ22の保護及び車両の走行の継続を実現しつつ、安全性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る電源システム1では、制御部120は、サブバッテリ22が異常であると診断されたときに、サブバッテリ22の異常度合いが基準を超えている場合には、メインバッテリ21のSOCによらずにHEV走行モードを禁止してEV走行モードを許可することが好ましい。それにより、サブバッテリ22への電力の供給によってサブバッテリ22が損傷する可能性が過度に高い場合に、HEV走行モードからEV走行モードへの切り替えを行うことができるので、サブバッテリ22の異常時にサブバッテリ22をより適切に保護することができる。
また、本実施形態に係る電源システム1は、メインバッテリ21に蓄電される電力を降圧してサブバッテリ22に供給可能なDCDCコンバータ42を備え、制御部120は、HEV走行モードが禁止されている場合に、DCDCコンバータ42の出力をHEV走行モードが許可されている場合と比較して低下させることが好ましい。それにより、サブバッテリ22の異常時に、メインバッテリ21からDCDCコンバータ42を介してサブバッテリ22に供給される電力を用いたサブバッテリ22の充電が行われることに起因してサブバッテリ22が過充電されることを抑制することができる。ゆえに、サブバッテリ22の異常時にサブバッテリ22をより効果的に保護することができる。
また、本実施形態に係る電源システム1では、制御部120は、HEV走行モードが禁止されている場合に、DCDCコンバータ42の出力をサブバッテリ22の異常度合いに応じて低下させることが好ましい。それにより、サブバッテリ22の異常時に、メインバッテリ21からDCDCコンバータ42を介してサブバッテリ22に供給される電力を用いたサブバッテリ22の充電が行われることに起因してサブバッテリ22が過充電されることをサブバッテリ22の異常度合いに応じて適切に抑制することができる。ゆえに、サブバッテリ22の異常時にサブバッテリ22をさらに効果的に保護することができる。
<4.むすび>
以上説明したように、本実施形態に係る電源システム1では、制御部120は、HEV走行モードとEV走行モードとを切り替えて実行可能であり、HEV走行モードでは、エンジン12が駆動されており発電装置としての始動用モータ13による発電を実行可能な状態で車両の走行が行われる。また、制御部120は、サブバッテリ22が異常であると診断されたときに、メインバッテリ21のSOCが閾値(具体的には、第1閾値)以上である場合にHEV走行モードを禁止してEV走行モードを許可し、メインバッテリ21のSOCが閾値(具体的には、第1閾値)より低い場合にHEV走行モードを許可する。それにより、サブバッテリ22の異常時に、車両が走行不能となることを適切に回避しつつ、異常が生じているサブバッテリ22が過充電されることを抑制することができる。ゆえに、サブバッテリ22の異常時にサブバッテリ22を保護しつつ適切に車両を継続して走行させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は応用例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本明細書においてフローチャートを用いて説明した処理は、必ずしもフローチャートに示された順序で実行されなくてもよい。また、いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
また、例えば、上記では、図1を参照して、本発明に係る電源システムの一例として電源システム1の構成について説明したが、上述したように、本発明に係る電源システムの構成は上記の例に限定されない。
以下、図8〜図10を参照して、電源システム1と異なる電源システムの例として、本発明の他の実施形態に係る電源システム2,3,4について説明する。なお、図8〜図10は、電源システム2,3,4の構成要素をあくまでも概略的に示したものに過ぎず、本発明に係る電源システムは、例えば、図8〜図10に示される電源システム2,3,4に構成要素を適宜追加したものも含み得る。
図8に示される電源システム2は、電源システム1と異なり、メインバッテリ21とサブバッテリ22とがDCDCコンバータ42を介さずに接続されるシステムである。
このような電源システム2では、HEV走行モードにおいて、駆動用モータ11から出力される動力F210が駆動輪5に伝達されるとともに、エンジン12から出力される動力F220が駆動輪5に伝達される。ここで、HEV走行モードでは、エンジン12から出力される動力F220を用いて駆動用モータ11が発電可能になる。それにより、駆動用モータ11の発電電力E20がインバータ41を介してサブバッテリ22に供給されることによってサブバッテリ22が充電され得る。
一方、EV走行モードでは、エンジン12が停止した状態となる。ゆえに、電源システム2においても、サブバッテリ22が異常であると診断されたときに、メインバッテリ21のSOCが閾値以上である場合にHEV走行モードを禁止してEV走行モードを許可し、メインバッテリ21のSOCが閾値より低い場合にHEV走行モードを許可することによって、車両が走行不能となることを適切に回避しつつ、エンジン12から出力される動力を用いたサブバッテリ22の充電を停止させることによってサブバッテリ22が過充電されることを抑制することができる。なお、サブバッテリ22が異常であると診断されたときに、メインバッテリ21とサブバッテリ22との間に設けられるリレー63を開放させることによって、メインバッテリ21から供給される電力を用いたサブバッテリ22の充電が行われることに起因してサブバッテリ22が過充電されることを抑制することができる。
図9に示される電源システム3は、所謂シリーズハイブリッド方式の車両に搭載される電源システムであり、エンジン12から出力される動力がメインバッテリ21に供給される電力を発電する発電装置の駆動のみに用いられるものである。電源システム3では、電源システム1と異なり、エンジン12は駆動輪5とは接続されておらず、エンジン12と接続される発電装置としての始動発電モータ14がインバータ43を介してメインバッテリ21と接続されている。電源システム3では、始動発電モータ14によってエンジン12の始動及び発電が行われる。
このような電源システム3では、HEV走行モードにおいて、駆動用モータ11から出力される動力F310が駆動輪5に伝達されるとともに、エンジン12から出力される動力F320が始動発電モータ14に伝達される。それにより、始動発電モータ14の発電電力E30が、インバータ43を介してメインバッテリ21に供給された後に、DCDCコンバータ42を介してサブバッテリ22に供給されることによってサブバッテリ22が充電され得る。このように、HEV走行モードでは、エンジン12が駆動されており発電装置としての始動発電モータ14による発電を実行可能な状態で車両の走行が行われる。
一方、EV走行モードでは、エンジン12が停止した状態となる。ゆえに、電源システム3においても、サブバッテリ22が異常であると診断されたときに、メインバッテリ21のSOCが閾値以上である場合にHEV走行モードを禁止してEV走行モードを許可し、メインバッテリ21のSOCが閾値より低い場合にHEV走行モードを許可することによって、車両が走行不能となることを適切に回避しつつ、エンジン12から出力される動力を用いたサブバッテリ22の充電を停止させることによってサブバッテリ22が過充電されることを抑制することができる。なお、サブバッテリ22が異常であると診断されたときに、DCDCコンバータ42の出力を低下させることによって、電源システム1と同様に、メインバッテリ21から供給される電力を用いたサブバッテリ22の充電が行われることに起因してサブバッテリ22が過充電されることを抑制することができる。
図10に示される電源システム4は、所謂シリーズパラレルハイブリッド方式の車両に搭載される電源システムであり、エンジン12から出力される動力がメインバッテリ21に供給される電力を発電する発電装置及び駆動用モータ11に分割されて供給されるものである。電源システム4では、電源システム1と異なり、エンジン12は動力分割機構32を介して駆動用モータ11及び発電装置としての始動発電モータ14と接続されている。そして、始動発電モータ14がインバータ43を介してメインバッテリ21と接続されている。電源システム4では、始動発電モータ14によってエンジン12の始動及び発電が行われる。
このような電源システム4では、HEV走行モードにおいて、駆動用モータ11から出力される動力F410が駆動輪5に伝達されるとともに、エンジン12から出力される一部の動力F421が駆動輪5に伝達される。ここで、HEV走行モードでは、エンジン12から出力される他の一部の動力F422が始動発電モータ14に伝達される。それにより、始動発電モータ14の発電電力E40が、インバータ43を介してメインバッテリ21に供給された後に、DCDCコンバータ42を介してサブバッテリ22に供給されることによってサブバッテリ22が充電され得る。このように、HEV走行モードでは、エンジン12が駆動されており発電装置としての始動発電モータ14による発電を実行可能な状態で車両の走行が行われる。
一方、EV走行モードでは、エンジン12が停止した状態となる。ゆえに、電源システム4においても、サブバッテリ22が異常であると診断されたときに、メインバッテリ21のSOCが閾値以上である場合にHEV走行モードを禁止してEV走行モードを許可し、メインバッテリ21のSOCが閾値より低い場合にHEV走行モードを許可することによって、車両が走行不能となることを適切に回避しつつ、エンジン12から出力される動力を用いたサブバッテリ22の充電を停止させることによってサブバッテリ22が過充電されることを抑制することができる。なお、サブバッテリ22が異常であると診断されたときに、DCDCコンバータ42の出力を低下させることによって、電源システム1と同様に、メインバッテリ21から供給される電力を用いたサブバッテリ22の充電が行われることに起因してサブバッテリ22が過充電されることを抑制することができる。
また、本発明に係る電源システムは、図1に示される電源システム1に対して構成要素を追加したもの、又は、電源システム1から一部の構成要素(例えば、診断用リレー62)を省略したもの等であってもよい。
1,2,3,4 電源システム
5 駆動輪
11 駆動用モータ
12 エンジン
13 始動用モータ
21 メインバッテリ
22 サブバッテリ
31 変速機
41 インバータ
42 DCDCコンバータ
51 補機
61 システムメインリレー
62 診断用リレー
91 メインバッテリセンサ
92 サブバッテリセンサ
93 車速センサ
100 制御装置
110 取得部
120 制御部
121 モータ制御部
122 エンジン制御部
123 リレー制御部
124 コンバータ制御部
125 診断部

Claims (7)

  1. 駆動用モータと、
    エンジンと、
    前記駆動用モータに供給される電力を蓄電するメインバッテリと、
    前記エンジンから出力される動力を用いて発電する発電装置と、
    前記発電装置により発電される電力により充電されるサブバッテリと、
    前記エンジンが駆動されており前記発電装置による発電を実行可能な状態で走行するHEV走行モードと、前記エンジンを停止させた状態で前記駆動用モータの動力を用いて走行するEV走行モードとを切り替えて実行可能な制御部を有する制御装置と、
    を備える車両の電源システムであって、
    前記制御部は、前記サブバッテリが異常であると診断されたときに、前記メインバッテリの残存容量が閾値以上である場合に前記HEV走行モードを禁止して前記EV走行モードを許可し、前記メインバッテリの残存容量が前記閾値より低い場合に前記HEV走行モードを許可する、
    電源システム。
  2. 前記制御部は、前記サブバッテリが異常であると診断されたときに、前記メインバッテリの残存容量が前記閾値より低い場合、前記メインバッテリの充電を促進させる充電促進制御を実行する、
    請求項1に記載の電源システム。
  3. 前記閾値を第1閾値とした場合、
    前記制御部は、前記サブバッテリが異常であると診断されたときに、前記メインバッテリの残存容量が前記第1閾値よりも大きい第2閾値より高い場合には、前記HEV走行モードを許可する、
    請求項1又は2に記載の電源システム。
  4. 前記制御部は、前記サブバッテリが異常であると診断されたときに、前記車両の車速が基準速度より高い場合には、前記メインバッテリの残存容量によらずに前記HEV走行モードを許可する、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の電源システム。
  5. 前記制御部は、前記サブバッテリが異常であると診断されたときに、前記サブバッテリの異常度合いが基準を超えている場合には、前記メインバッテリの残存容量によらずに前記HEV走行モードを禁止して前記EV走行モードを許可する、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の電源システム。
  6. 前記メインバッテリに蓄電される電力を降圧して前記サブバッテリに供給可能なDCDCコンバータを備え、
    前記制御部は、前記HEV走行モードが禁止されている場合に、前記DCDCコンバータの出力を前記HEV走行モードが許可されている場合と比較して低下させる、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の電源システム。
  7. 前記制御部は、前記HEV走行モードが禁止されている場合に、前記DCDCコンバータの出力を前記サブバッテリの異常度合いに応じて低下させる、
    請求項6に記載の電源システム。
JP2019018966A 2019-02-05 2019-02-05 電源システム Pending JP2020125036A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019018966A JP2020125036A (ja) 2019-02-05 2019-02-05 電源システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019018966A JP2020125036A (ja) 2019-02-05 2019-02-05 電源システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020125036A true JP2020125036A (ja) 2020-08-20

Family

ID=72083326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019018966A Pending JP2020125036A (ja) 2019-02-05 2019-02-05 電源システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020125036A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6467451B2 (ja) 車両用電源装置
EP3725615B1 (en) Method and device for controlling hybrid vehicle
JP6371791B2 (ja) 車両用電源装置
JP2007185005A (ja) 電動車両の制御装置
US11518363B2 (en) Method and device for controlling hybrid vehicle
JP7189693B2 (ja) 電源システム
JP6654890B2 (ja) 車両用電源装置
JP2017118699A (ja) 車両用電源装置
US20180111601A1 (en) Vehicle
JP2018131040A (ja) 車両用制御装置
CN106976397B (zh) 混合动力车辆
JP7222737B2 (ja) 車両
JP7373113B2 (ja) 車両用電源制御装置
JP7204509B2 (ja) 車両
JP2020125036A (ja) 電源システム
CN116635284A (zh) 双电机混合动力车辆及其电池故障处理方法和系统
JP7204508B2 (ja) 車両
JP2017212855A (ja) 車両用電源装置
JP4033024B2 (ja) 組電池の充放電制御装置
JP6795910B2 (ja) 車両
CN106985654B (zh) 混合动力车辆
JP7484562B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
WO2023002751A1 (ja) ハイブリッド車の制御装置
JP6977321B2 (ja) 車両の制御装置
JP2024068344A (ja) 車両

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190403

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190404