JP2020124755A - 自動研磨システム - Google Patents

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Abstract

【課題】研磨忌避部位を避けて物品を研磨処理できる自動研磨システムを提供する。【解決手段】研磨機8は、作業ロボット7の可動アーム7aの先端部に取り付けられ、制御装置3は、物品1の研磨対象面Sの位置情報Jsに基づいて作業ロボット7及び研磨機8を制御することで、作業ロボット7の動作により研磨機8を研磨対象面Sに沿って移動させながら、研磨機8を研磨対象面Sに対して研磨作用させる自動研磨システムであって、研磨対象面Sの範囲を確定する状態で物品1に付された範囲確定マーカー14が写る物品1の画像Gが、三次元撮像機4により撮像され、制御装置3は、前記画像Gの画像データDgに基づいて範囲確定マーカー14の位置を判定することで、研磨対象面Sの前記位置情報Jsを作成する。【選択図】 図1

Description

本発明は、自動研磨システムに関し、詳しくは、研磨機と作業ロボットと制御装置とを備え、研磨機は、作業ロボットの可動アームの先端部に取り付けられ、制御装置は、物品の研磨対象面の位置情報に基づいて作業ロボット及び研磨機を制御することで、作業ロボットの動作により研磨機を研磨対象面に沿って移動させながら、研磨機を研磨対象面に対して研磨作用させる自動研磨システムに関する。
例えば、航空機や鉄道車両などの物品を再塗装するにあたっては、物品表面における古い塗膜を除去する剥離処理に続いて、物品表面を研磨する研磨処理が行われるが、従来、この研磨処理は、図8に示すように、研磨機20(サンダー)を保持した作業者の手作業で行われていた。
しかし、研磨処理は、研磨で発生する粉塵などが充満する作業環境で行われることから、作業者の健康被害を招く虞があり、また、航空機や鉄道車両などの大型な物品を手作業で研磨処理するには、無理な作業姿勢を強いられることが多くて、作業者の身体的な負担が大きい。
この為、近年では、作業ロボットにおける可動アームの先端部に研磨機を取り付けて、作業ロボットにより物品の研磨処理を行う自動研磨技術の開発が望まれている。
適当な先行技術文献が見当たらない。
しかし、作業ロボットに研磨処理を行わせるには、作業ロボットや研磨機の動作制御のために研磨対象物品の三次元形状データが必要になる。
この三次元形状データを得るには、物品のCADデータ(三次元設計データ)を利用することが先ず考えられるが、物品のCADデータは機密保持などの理由で入手が難しく、また、仮に物品のCADデータを入手できたとしても、物品の使用により物品に少しでも変形が有れば実際の物品形状とCADデータとが一致しないことで、入手したCADデータを利用できないことも多い。
一方、物品の三次元形状データを得るのに、物品を三次元撮像機で撮像して得た画像データを利用することも考えられる。
しかし、物品によっては研磨処理を避けるべき研磨忌避部位(例えば、航空機におけるセンサー部やヒンジ部など)を有するものが多いが、物品を三次元撮像機で撮像して得る画像データでは、このような研磨忌避部位を判別することができないため、三次元撮像機の画像データも、作業ロボットや研磨機の動作制御のための三次元形状データとしては利用することが難しく、これらのことが自動研磨技術を実現する上で大きな支障になっている。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、物品のCADデータを用いることなく物品を研磨処理することができ、また、研磨忌避部位がある物品についても研磨忌避部位に対する研磨を確実に避けて研磨処理できる自動研磨システムを提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、自動研磨システムに係り、その特徴は、
研磨機と作業ロボットと制御装置とを備え、
前記研磨機は、前記作業ロボットの可動アームの先端部に取り付けられ、
前記制御装置は、物品の研磨対象面の位置情報に基づいて前記作業ロボット及び前記研磨機を制御することで、前記作業ロボットの動作により前記研磨機を前記研磨対象面に沿って移動させながら、前記研磨機を前記研磨対象面に対して研磨作用させる自動研磨システムであって、
範囲確定マーカーと三次元撮像機とを備え、
前記研磨対象面の範囲を確定する状態で前記物品に付された前記範囲確定マーカーが写る前記物品の画像が、前記三次元撮像機により撮像され、
前記制御装置は、前記画像の画像データに基づいて前記範囲確定マーカーの位置を判定することで、前記研磨対象面の前記位置情報を作成する点にある。
この構成では、制御装置は、上記画像データに基づき範囲確定マーカーの位置を判定することで、物品における研磨対象面の位置情報を作成し、そして、作成した位置情報に基づいて作業ロボット及び研磨機を制御することで、研磨機を研磨対象面に対して研磨作用させる。
したがって、物品に研磨忌避部位が有る場合、研磨対象面の範囲を確定する状態に範囲確定マーカーを物品に対して付す際に、作業者が研磨忌避部位を確認して、研磨忌避部位が研磨対象面の範囲から外れるように範囲確定マーカーを付すようにしておけば、研磨忌避部位を研磨機により研磨してしまう不都合を確実に回避することができる。
また、三次元撮像機による撮像で得た画像データから研磨対象面の位置情報を作成して、作成した研磨対象面の位置情報(ここでは、研磨対象面の三次元形状データにも相当する位置情報)に基づいて作業ロボット及び研磨機を動作させるから、物品のCADデータを入手する必要もない。
そして、この自動研磨システムを用いて物品を研磨処理することで、物品の研磨処理において作業者が健康被害を受けることや、身体的負担を負うことを回避することができる。
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
自走車両と昇降装置とを備え、
前記昇降装置は前記自走車両に搭載されて、前記作業ロボットは前記昇降装置の昇降台に設置され、
前記制御装置は、前記研磨対象面の前記位置情報に基づいて前記自走車両及び前記昇降装置の動作を制御することで、前記作業ロボットを前記研磨対象面に対する適切作業位置に移動させる点にある。
この構成では、自走車両の走行移動と昇降装置の昇降動作とにより、作業ロボットを物品の研磨対象面に対する適切作業位置に自動移動させるから、航空機や鉄道車両などの大型物品についても、物品の各研磨対象面を能率良く研磨処理することができる。
本発明の第3特徴構成は、第1又は第2特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記画像として、前記物品に付された前記範囲確定マーカーと、前記自走車両又は前記作業ロボットとが写る二者画像が、前記三次元撮像機により撮像され、
前記制御装置は、前記二者画像の画像データに基づいて、前記位置情報として、前記研磨対象面と前記作業ロボットとの相対的な位置関係を示す相対位置情報を生成する、点にある。
この構成では、上記相対位置情報に基づいて作業ロボット及び研磨機を研磨対象面に対して動作させるから、例えば、研磨対象面の位置情報と、自走車両又は作業ロボットの位置情報と、を各別の情報源から取得するのに比べ、システムの構成を簡素化することができる。
本発明の第4特徴構成は、第1〜第3特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記可動アームの先端部又は前記研磨機には、前記研磨対象面との間の距離を計測する測距センサーが装備され、
前記制御装置は、前記測距センサーが連続的に出力する計測情報に基づいて前記作業ロボットの動作を制御することで、前記距離を一定距離に保つ状態で、前記研磨機を前記研磨対象面に沿って移動させる、点にある。
この構成では、上記測距センサーの計測情報に基づいて測距センサーと研磨対象面との間の距離を一定距離に保つ状態(換言すれば、研磨機本体と研磨対象面との間の距離を研磨対象面の研磨処理に適した一定距離に保つ状態)で、研磨機を研磨対象面に沿って移動させるから、研磨対象面を均一に研磨処理することができ、これにより、研磨処理品質を高めることができる。
本発明の第5特徴構成は、第1〜第4特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
追従伸縮装置を備え、
前記追従伸縮装置は、前記研磨機の研磨作用端が前記研磨対象面から受ける反力に応じて、前記研磨作用端が前記研磨対象面に対する垂直方向に追従変位することを許す状態で、前記研磨作用端を保持する、点にある。
この構成では、研磨対象面の凹凸形状と、研磨対象面に沿って移動させる研磨機の移動経路との間に多少の誤差があったとしても、研磨対象面に対する垂直方向への研磨作用端の上記追従変位により、上記誤差に原因する研磨作用端の研磨対象面に対する押圧力の変化を抑制することができ、これにより、研磨対象面を一層均一に研磨処理することができて、研磨処理品質を一層高めることができる。
本発明の第6特徴構成は、第1〜第5特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
追従首振り装置を備え、
前記追従首振り装置は、前記研磨機の研磨作用端が前記研磨対象面から受ける反力に応じて、前記研磨作用端が前記研磨対象面に対する垂直姿勢に追従首振り変化することを許す状態で、前記研磨対象端を保持する、点にある。
この構成では、研磨対象面の凹凸形状と、研磨対象面に沿って移動させる研磨機の移動経路との間に多少の誤差があったとしても、研磨作用端の上記追従首振り変化が許容されて、上記誤差にかかわらず研磨作用端の研磨対象面に対する垂直姿勢が保たれ、これにより、研磨対象面を一層均一に研磨処理することができて、研磨処理品質を一層高めることができる。
自動研磨システムの全体構成を示す斜視図 作業ロボットに装備された研磨機を示す斜視図 研磨機における研磨作用端の追従首振り変化を示す側面図 範囲確定マーカーの付設状態を示す斜視図 範囲確定マーカーの斜視図 面形状の計測形態を説明する斜視図 研磨移動経路を説明する斜視図 従来の研磨処理作業の作業形態を示す斜視図
図1は、自動研磨システムの全体構成を示し、処理対象の航空機1の機体外表面は、再塗装処理に先立ち、古い塗膜が剥離処理により除去された状態にある。
処理対象の航空機1を格納した格納庫には、作業機2と制御装置3と三次元撮像機4とが配備されている。
作業機2は、自走車両5と昇降装置6と作業ロボット7とを備え、昇降装置6は、自走車両5に搭載されており、昇降装置6は、自走車両5に対して自走車両5の前後方向にスライド移動することができる。
作業ロボット7は、昇降装置6の昇降台6aに設置されており、作業ロボット7における多関節式の可動アーム7aの先端部には、研磨機8が取り付けられている。
研磨機8の先端部には、3つの研磨ローター部8aが装備されており、これら3つの研磨ローター部8aは、図2に示すように正三角形の各頂点に位置する状態に並列配置され、各々の研磨ローター部8aは、研磨対象面Sに対する研磨作用端である研磨ローター8bを備えている。
各研磨ローター部8aの背面側には門型フレーム9が取り付けられ、この門型フレーム9には、平行姿勢の2本の支持ロッド10が連結されており、各支持ロッド10は、研磨機8のフレーム部に装備された支持ホルダ11により、支持ロッド10の長手方向への摺動が自在な状態で保持されている。
即ち、各研磨ローター部8aは、支持ロッド10の長手方向(換言すれば、研磨対象面Sに対する垂直方向)への平行移動が自在な状態で研磨機8に装備されている。
また、門型フレーム9には、研磨機8のフレーム部に取り付けられた空気圧シリンダ12のピストンロッド12aが連結されている。
この空気圧シリンダ12は、研磨ローター部8aが研磨対象面Sから受ける反力に応じて研磨対象面Sに対する垂直方向へ追従的に変位することを許す状態で、研磨ローター部8aを保持する追従伸縮装置を構成する。
即ち、研磨対象面Sからの反力が大きくなると、空気圧シリンダ12のピストンロッド12aが短縮動作して、研磨対象面Sから離れる側へ研磨ローター部8aが追従変位し、逆に、研磨対象面Sからの反力が小さくなると、空気圧シリンダ12のピストンロッド12aが伸長動作して、研磨対象面Sに近付く側へ研磨ローター部8aが追従変位する。
研磨ローター部8aは、図3に示すように、支持ロッド10の長手方向とは直交する軸芯q周りでの揺動(首振り)が自在な状態で門型フレーム9に連結されており、この揺動構造13は、研磨対象面Sから受ける反力に応じて研磨ローター部8aが研磨対象面Sに対する垂直姿勢に追従的に首振り変化することを許す状態で、研磨ローター部8aを保持する追従首振り装置を構成する。
即ち、研磨ローター部8aは、研磨対象面Sからの反力に応じて軸芯q周りで揺動することで、研磨対象面Sに対する垂直姿勢に追従首振り変化(換言すれば、追従姿勢変化)する。
図4は、航空機1の機体外表面に対する範囲確定マーカー14の付設状態を示し、個々の範囲確定マーカー14には、図5に示すように、球状反射体からなる範囲確定マーカー14を航空機1の機体外表面に貼り付ける貼付座14aが付設されている。
範囲確定マーカー14は、作業者による手作業により、図4,図1に示すように、航空機1の機体外表面における研磨予定箇所の四隅に貼り付けられ、貼り付けられた4つの範囲確定マーカー14により、航空機1の機体外表面上に矩形の研磨対象面Sが設定される。
なお、範囲確定マーカー14の貼り付け作業にあたっては、航空機1の機体外表面上における作業ロボット7の可動範囲をレーダーポインターなどにより航空機1の機体外表面投射するようにして、範囲確定マーカー14の貼り付け作業を支援するようにしてもよい。
範囲確定マーカー14の貼り付け作業(換言すれば、研磨対象面Sの確定作業)において、作業員は、航空機1の機体外表面におけるセンサー部などの研磨忌避部位を確認し、その確認の上で、研磨忌避部位が研磨対象面Sの範囲外に位置する状態に研磨忌避部位を避けて研磨対象面Sを設定するように、4つの範囲確定マーカー14が航空機1の機体外表面に貼り付けられる。
作業機2は、航空機1において研磨対象面Sが設定された機体部分近くの初期位置まで、自走車両5の走行により移動され、この際の自走車両5の走行操作は作業者により行われてもよく、あるいはまた、制御装置3により自動的に行われてもよい。
三次元撮像機4は、上記初期位置に移動された作業機2と、範囲確定マーカー14が付された機体部分との両方が撮像範囲に入る位置に設置され、そして、その位置に設置された三次元撮像機4により、範囲確定マーカー14が付された機体部分と、作業機2との両方が写る二者画像Gが撮像される。
三次元撮像機4により撮像された二者画像Gの画像データDgは、三次元撮像機4から制御装置3に伝送され、制御装置3は、三次元撮像機4から伝送された二者画像Gの画像データDgに基づいて、以後、次の(a)〜(e)の制御を実行する。
(a)二者画像Gの画像データDgを解析することで、航空機1に付された4つの範囲確定マーカー14の位置、並びに、作業機2の自走車両5などに付された原点マーカー15の位置を判定し、この判定結果に基づいて、航空機1の機体外表面に設定された矩形の研磨対象面Sと、前記初期位置に位置する作業機2と、の相対的な位置関係(研磨対象面S及び作業機2各々の姿勢や向きを含む)を示す相対位置情報Jsを作成する。
なお、本例において作業機2には、複数の原点マーカー15が作業機2の各所に分散配置された状態で付設され、これにより、制御装置3は、前記二者画像Gの画像データDgを解析することで、4個の範囲確定マーカー14の相互の位置関係から研磨対象面Sの姿勢を判定するのと同様に、複数の原点マーカー15の相互の位置関係から作業機2の向きを判定する。
即ち、この相対位置情報Jsは、作業機2の前記初期位置を原点とする三次元座標系において、航空機1に付された4つの範囲確定マーカー14夫々の三次元座標を特定することで、航空機1の機体外表面に設定された研磨対象面Sの位置を示す。
(b)生成した相対位置情報Jsに基づいて、自走車両5及び昇降装置6を制御することで、初期位置からの自走車両5の移動動作、並びに、昇降装置6の昇降動作及びスライド移動動作により、昇降装置6の昇降台6aに設置された作業ロボット7を研磨対象面Sに対する最適作業位置に移動させる。
(c)最適作業位置に移動させた作業ロボット7を相対位置情報Js(即ち、研磨対象面Sの位置情報)に基づいて制御することで、研磨ローター8bは停止させたままの状態で、研磨機2を、図6において矢印で示すように、作業対象面Sの各辺及び1つの対角線に沿って一筆書きの形態で、作業ロボット7の動作により走査移動させる。
そして、この走査移動に伴い、研磨機2とともに可動アーム7aの先端部に取り付けられた測距センサー16により、研磨対象面S上における複数の補助点17(図6において×印で示す)の夫々での測距センサー16と研磨対象面Sとの間の距離を測定し、その測定結果と前記相対位置情報Jsとに基づいて、それら複数の補助点17夫々の位置情報(即ち、前記した三次元座標系における三次元座標)を生成する。
また、それら補助点17の位置情報と前記相対位置情報Jsとに基づいて、研磨対象面S上における複数の内部補助点18(図6において△印で示す)夫々の位置情報(前記した三次元座標系における三次元座標)を演算する。
(d)これら補助点17及び内部補助点18の位置情報を作成するのに続き、前記相対位置情報Js、並びに、複数の補助点17及び複数の内部補助点18夫々の位置情報に基づいて、研磨対象面Sの幅に対応する蛇行幅で研磨対象面Sに沿って研磨対象面Sの全範囲にわたり研磨機8を蛇行移動させる図7に示すような研磨移動経路Kを設定する。
(e)その後、設定した研磨移動経路Kに基づいて作業ロボット7及び研磨機8の動作を制御することで、研磨機8の研磨ローター8bを研磨対象面Sに対して研磨作用させながら、作業ロボット7の動作により、研磨機8を研磨対象面S上で研磨移動経路Kに沿って移動させ、これにより、研磨対象面Sの全範囲を研磨処理する。
研磨機8を研磨移動経路Kに沿って移動させる過程では、前記測距センサー16により、測距センサー16と研磨対象面Sとの間の距離を連続的に計測し、この測距センサー16の計測情報に基づいて作業ロボット7の動作制御を補正することで、研磨機7と研磨対象面Sとの間の距離を研磨処理に適した距離に保つ。
なお、本例では、測距センサー16の計測情報に基づいて作業ロボット7の動作制御を補正するのに、具体的には、前記相対位置情報Js、並びに、補助点17及び内部補助点18夫々の位置情報を測距センサー16の計測情報に基づいて補正するようにしている。
また、この研磨移動経路Kに沿った研磨機8の移動では、前記した追従伸縮装置としての空気圧シリンダ12の伸縮機能により、研磨機8の研磨ローター部8aが研磨対象面Sから受ける反力に応じて、研磨ローター部8aが研磨対象面Sに対する垂直方向に追従的に変位する。
さらに、前記した追従首振り装置としての研磨ローター部8aにおける揺動構造13の機能により、研磨機8の研磨ローター部8aが研磨対象面Sから受ける反力に応じて、研磨ローター部8aが研磨対象面Sに対する垂直姿勢に追従的に首振り変化(姿勢変化)する。
即ち、研磨対象面Sの実際の面形状に対して研磨移動経路Kの設定に多少の誤差があったとしても、これら測距センサー16の計測情報に基づく研磨機7と研磨対象面Sとの間の距離の最適化、空気圧シリンダ12による研磨ローター部8aの追従変位、並びに、揺動構造13による研磨ローター部分8aの追従首振り変化により、研磨対象面Sを均一に研磨処理することができる。
上記(a)〜(e)の制御により、1つの研磨対象面Sに対する研磨処理が終了すると、作業員による手作業により研磨忌避箇所を確認しながら、航空機1の機体外表面における次の研磨予定箇所の四隅に範囲確定マーカー14が貼り付けられ、これにより、次の研磨対象面Sが航空機1の機体外表面上に設定される。
また、航空機1において上記次の研磨対象面Sが設定された機体部分近くの次の初期位置まで作業機2が移動されるとともに、三次元撮像機4が移動されて、移動された三次元撮像機4により次の前記二者画像Gが撮像される。
そして、この二者画像Gの画像データDgに基づいて制御装置3が再び上記(a)〜(e)の制御を実行することで、次の研磨対象面Sが研磨処理され、以降、同じ作業手順を繰り返すことで、航空機1における機体外表面のほぼ全体を作業ロボット7により自動研磨する。
なお、各研磨対象面Sについて、測距センサー16の計測情報に基づいて補正された相対位置情報Js、並びに、補助点17及び内部補助点18夫々の位置情報により特定される研磨対象面Sの位置関連情報は、研磨対象面Sの研磨処理後も制御装置3に保管され、保管された位置関連情報は、研磨処理済みの研磨対象面S(即ち、再塗装対象面)を同様の作業ロボットにより自動塗装する際に、作業ロボットの動作制御プログラムを自動生成するのに利用される。
また、作業機2に集塵機を搭載して、研磨作業で発生する粉塵を搭載集塵機により捕集するようにしてもよい。
〔別実施形態〕
次に本発明の別実施形態を列記する。
上記の実施形態では、航空機1の機体外表面に付された範囲確定マーカー14と、作業機2に付された原点マーカー15とが写る二者画像Gを、三次元撮像機4により撮像するようにしたが、これに代え、作業機2や作業ロボット7に搭載した三次元撮像機4により、航空機1の機体外表面に付された範囲確定マーカー14が写る画像Gを撮像し、この画像Gの画像データDgに基づいて、制御装置3に研磨対象面Sの位置情報を作成させるようにしてもよい。
範囲確定マーカー14は、前述の実施形態で示した球状反射体に限らず、シール状やメダル状のマーカー、あるいは、レーザーポインターなどにより投射する光点など、三次元撮像機4により撮像する画像Gにおいて認識できるものであれば、どのようなものであってもよい。
また、作業機2に原点マーカー15を付設する場合、その付設箇所は、自走車両5、昇降装置8、作業ロボット7など、作業機2におけるいずれの箇所に原点マーカー15を付設してもよい。
前述の実施形態では、4つの範囲確定マーカー14を使用して矩形の研磨対象面Sを設定する例を示したが、3つの範囲確定マーカー14を使用して三角形の研磨対象面Sを設定したり、5つの範囲確定マーカー14を使用して5角形の研磨対象面Sを設定したりするようにしてもよく、使用する範囲確定マーカー14の数、及び、設定する研磨対象面Sの形状は任意である。
また、1つの範囲確定マーカー14を研磨予定箇所の中央部に付すことで、付された範囲確定マーカー14を中心とする所定の範囲が研磨対象面Sとして制御装置3に認知されるようにしてもよい。
前述の実施形態では、航空機1を研磨対象の物品とする例を示したが、研磨対象の物品は、航空機に限らず、鉄道車両や船舶あるいは自動車ボディーや建造物など、どのようなものであってもよい。
また、研磨の目的も、再塗装にあたっての下地処理に限らず、物品の磨き処理や古い塗膜の除去処理など、どのような目的の研磨処理であってもよい。
本発明は、各種物品を種々の目的で研磨処理するのに利用することができる。
8 研磨機
7 作業ロボット
3 制御装置
7a 可動アーム
1 航空機(物品)
S 研磨対象面
Js 相対位置情報(位置情報)
14 範囲確定マーカー
4 三次元撮像機
G 二者画像(画像)
Dg 画像データ
5 自走車両
6 昇降装置
6a 昇降台
16 測距センサー
8b 研磨ローター(研磨作用端)
12 空気圧シリンダ(追従伸縮装置)
13 揺動構造(追従首振り装置)
本発明は、自動研磨システムに関し、詳しくは、研磨機と作業ロボットと制御装置とを備え、研磨機は、作業ロボットの可動アームの先端部に取り付けられ、制御装置は、物品の研磨対象面の位置情報に基づいて作業ロボット及び研磨機を制御することで、作業ロボットの動作により研磨機を研磨対象面に沿って移動させながら、研磨機を研磨対象面に対して研磨作用させる自動研磨システムに関する。
例えば、航空機や鉄道車両などの物品を再塗装するにあたっては、物品表面における古い塗膜を除去する剥離処理に続いて、物品表面を研磨する研磨処理が行われるが、従来、この研磨処理は、図8に示すように、研磨機20(サンダー)を保持した作業者の手作業で行われていた。
しかし、研磨処理は、研磨で発生する粉塵などが充満する作業環境で行われることから、作業者の健康被害を招く虞があり、また、航空機や鉄道車両などの大型な物品を手作業で研磨処理するには、無理な作業姿勢を強いられることが多くて、作業者の身体的な負担が大きい。
この為、近年では、作業ロボットにおける可動アームの先端部に研磨機を取り付けて、作業ロボットにより物品の研磨処理を行う自動研磨技術の開発が望まれている。
適当な先行技術文献が見当たらない。
しかし、作業ロボットに研磨処理を行わせるには、作業ロボットや研磨機の動作制御のために研磨対象物品の三次元形状データが必要になる。
この三次元形状データを得るには、物品のCADデータ(三次元設計データ)を利用することが先ず考えられるが、物品のCADデータは機密保持などの理由で入手が難しく、また、仮に物品のCADデータを入手できたとしても、物品の使用により物品に少しでも変形が有れば実際の物品形状とCADデータとが一致しないことで、入手したCADデータを利用できないことも多い。
一方、物品の三次元形状データを得るのに、物品を三次元撮像機で撮像して得た画像データを利用することも考えられる。
しかし、物品によっては研磨処理を避けるべき研磨忌避部位(例えば、航空機におけるセンサー部やヒンジ部など)を有するものが多いが、物品を三次元撮像機で撮像して得る画像データでは、このような研磨忌避部位を判別することができないため、三次元撮像機の画像データも、作業ロボットや研磨機の動作制御のための三次元形状データとしては利用することが難しく、これらのことが自動研磨技術を実現する上で大きな支障になっている。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、物品のCADデータを用いることなく物品を研磨処理することができ、また、研磨忌避部位がある物品についても研磨忌避部位に対する研磨を確実に避けて研磨処理できる自動研磨システムを提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、自動研磨システムに係り、その特徴は、
研磨機と作業ロボットと制御装置とを備え、
前記研磨機は、前記作業ロボットの可動アームの先端部に取り付けられ、
前記制御装置は、物品の研磨対象面の位置情報に基づいて前記作業ロボット及び前記研磨機を制御することで、前記作業ロボットの動作により前記研磨機を前記研磨対象面に沿って移動させながら、前記研磨機を前記研磨対象面に対して研磨作用させる自動研磨システムであって、
範囲確定マーカーと三次元撮像機と測距センサーとを備え、
前記研磨対象面の範囲を確定する状態で前記物品に付された前記範囲確定マーカーが写る前記物品の画像が、前記三次元撮像機により撮像され、
前記測距センサーは、前記可動アームの先端部又は前記研磨機に装備されて、前記研磨対象面との間の距離を測定し、
前記制御装置は、前記画像の画像データに基づいて前記範囲確定マーカーの位置を判定することで、前記研磨対象面の前記位置情報を作成し、
前記制御装置は、作成した前記研磨対象面の位置情報に基づいて前記作業ロボットを制御することで、前記作業ロボットの動作により前記研磨機を非研磨作用状態で前記研磨対象面に沿わせて走査移動させるとともに、その走査移動に伴い前記測距センサーの測定情報と前記研磨対象面の位置情報とに基づいて、前記研磨対象面における複数の補助点夫々の位置情報を生成し、
更に、前記制御装置は、生成した前記補助点の位置情報と前記研磨対象面の位置情報とに基づいて、前記研磨対象面に沿って前記研磨対象面の全面にわたり前記研磨機を研磨作用状態で移動させる研磨移動経路を設定し、
そして、前記制御装置は、設定した前記研磨移動経路に基づいて前記作業ロボット及び前記研磨機の動作を制御することで、前記研磨機を前記研磨対象面に対して研磨作用させながら、前記作業ロボットの動作により、前記研磨機を前記研磨対象面上で前記研磨移動経路に沿って移動させる点にある。
この構成では、制御装置は、上記画像データに基づき範囲確定マーカーの位置を判定することで、物品における研磨対象面の位置情報を作成し、そして、作成した位置情報に基づいて作業ロボット及び研磨機を制御することで、研磨機を研磨対象面に対して研磨作用させる。
具体的には、制御装置は、作成した研磨対象面の位置情報に基づいて作業ロボットを制御することで、作業ロボットの動作により研磨機を非研磨作用状態で研磨対象面に沿わせて走査移動させるとともに、その走査移動に伴い測距センサーの測定情報と研磨対象面の位置情報とに基づいて、研磨対象面における複数の補助点夫々の位置情報を生成し、
更に、制御装置は、生成した補助点の位置情報と研磨対象面の位置情報とに基づいて、研磨対象面に沿って研磨対象面の全面にわたり研磨機を研磨作用状態で移動させる研磨移動経路を設定する。
そして、制御装置は、設定した研磨移動経路に基づいて作業ロボット及び研磨機の動作を制御することで、研磨機を研磨対象面に対して研磨作用させながら、作業ロボットの動作により、研磨機を研磨対象面上で研磨移動経路に沿って移動させる。
したがって、物品に研磨忌避部位が有る場合、研磨対象面の範囲を確定する状態に範囲確定マーカーを物品に対して付す際に、作業者が研磨忌避部位を確認して、研磨忌避部位が研磨対象面の範囲から外れるように範囲確定マーカーを付すようにしておけば、研磨忌避部位を研磨機により研磨してしまう不都合を確実に回避することができる。
また、三次元撮像機による撮像で得た画像データから研磨対象面の位置情報を作成するとともに、測距センサーの測定情報と研磨対象面の位置情報とに基づき研磨対象面における複数の補助点夫々の位置情報を作成して、それら作成した研磨対象面の位置情報(ここでは、研磨対象面の三次元形状データにも相当する位置情報)と、作成した補助点の位置情報とに基づいて、作業ロボット及び研磨機を動作させるから、物品のCADデータを入手する必要もない。
そして、この自動研磨システムを用いて物品を研磨処理することで、物品の研磨処理において作業者が健康被害を受けることや、身体的負担を負うことを回避することができる。
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記制御装置は、前記補助点の位置情報と前記研磨対象面の位置情報とに基づいて前記研磨移動経路を設定するのに、
前記補助点の位置情報と前記研磨対象面の位置情報とに基づいて前記研磨対象面における複数の内部補助点夫々の位置情報を演算し、
演算した前記内部補助点の位置情報と、前記補助点の位置情報と、前記研磨対象面の位置情報とに基づいて前記研磨移動経路を設定する点にある。
つまり、この構成では、三次元撮像機による撮像で得た画像データから研磨対象面の位置情報を作成するとともに、測距センサーの測定情報と研磨対象面の位置情報とに基づき研磨対象面における複数の補助点夫々の位置情報を作成し、更に、作成した補助点の位置情報と研磨対象面の位置情報とに基づき研磨対象面における複数の内部補助点夫々の位置情報を演算し、そして、それら作成した研磨対象面の位置情報と、作成した補助点の位置情報と、演算した内部補助点の位置情報とに基づいて、作業ロボット及び研磨機を動作させるから、物品のCADデータを入手する必要はない。
本発明の第特徴構成は、第1又は第2特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
自走車両と昇降装置とを備え、
前記昇降装置は前記自走車両に搭載されて、前記作業ロボットは前記昇降装置の昇降台に設置され、
前記制御装置は、前記研磨対象面の前記位置情報に基づいて前記自走車両及び前記昇降装置の動作を制御することで、前記作業ロボットを前記研磨対象面に対する適切作業位置に移動させる点にある。
この構成では、自走車両の走行移動と昇降装置の昇降動作とにより、作業ロボットを物品の研磨対象面に対する適切作業位置に自動移動させるから、航空機や鉄道車両などの大型物品についても、物品の各研磨対象面を能率良く研磨処理することができる。
本発明の第特徴構成は、第1〜第3特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記画像として、前記物品に付された前記範囲確定マーカーと、前記自走車両又は前記作業ロボットとが写る二者画像が、前記三次元撮像機により撮像され、
前記制御装置は、前記二者画像の画像データに基づいて、前記研磨対象面の位置情報として、前記研磨対象面と前記作業ロボットとの相対的な位置関係を示す相対位置情報を生成する、点にある。
この構成では、上記相対位置情報に基づいて作業ロボット及び研磨機を研磨対象面に対して動作させるから、例えば、研磨対象面の位置情報と、自走車両又は作業ロボットの位置情報と、を各別の情報源から取得するのに比べ、システムの構成を簡素化することができる。
本発明の第特徴構成は、第1〜第特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記制御装置は、前記研磨機を前記研磨移動経路に沿って移動させる過程では、前記測距センサーが連続的に出力する計測情報に基づいて前記作業ロボットの動作を制御することで、前記距離を一定距離に保つ状態で、前記研磨機を前記研磨対象面に沿って移動させる、点にある。
この構成では、研磨機を研磨移動経路に沿って移動させるとき、上記測距センサーの計測情報に基づいて測距センサーと研磨対象面との間の距離を一定距離に保つ状態(換言すれば、研磨機本体と研磨対象面との間の距離を研磨対象面の研磨処理に適した一定距離に保つ状態)で、研磨機を研磨対象面に沿って移動させるから、研磨対象面を均一に研磨処理することができ、これにより、研磨処理品質を高めることができる。
本発明の第特徴構成は、第1〜第特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
追従伸縮装置を備え、
前記追従伸縮装置は、前記研磨機の研磨作用端が前記研磨対象面から受ける反力に応じて、前記研磨作用端が前記研磨対象面に対する垂直方向に追従変位することを許す状態で、前記研磨作用端を保持する、点にある。
この構成では、研磨対象面の凹凸形状と、研磨対象面に沿って移動させる研磨機の移動経路との間に多少の誤差があったとしても、研磨対象面に対する垂直方向への研磨作用端の上記追従変位により、上記誤差に原因する研磨作用端の研磨対象面に対する押圧力の変化を抑制することができ、これにより、研磨対象面を一層均一に研磨処理することができて、研磨処理品質を一層高めることができる。
本発明の第特徴構成は、第1〜第特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
追従首振り装置を備え、
前記追従首振り装置は、前記研磨機の研磨作用端が前記研磨対象面から受ける反力に応じて、前記研磨作用端が前記研磨対象面に対する垂直姿勢に追従首振り変化することを許す状態で、前記研磨対象端を保持する、点にある。
この構成では、研磨対象面の凹凸形状と、研磨対象面に沿って移動させる研磨機の移動経路との間に多少の誤差があったとしても、研磨作用端の上記追従首振り変化が許容されて、上記誤差にかかわらず研磨作用端の研磨対象面に対する垂直姿勢が保たれ、これにより、研磨対象面を一層均一に研磨処理することができて、研磨処理品質を一層高めることができる。
自動研磨システムの全体構成を示す斜視図 作業ロボットに装備された研磨機を示す斜視図 研磨機における研磨作用端の追従首振り変化を示す側面図 範囲確定マーカーの付設状態を示す斜視図 範囲確定マーカーの斜視図 面形状の計測形態を説明する斜視図 研磨移動経路を説明する斜視図 従来の研磨処理作業の作業形態を示す斜視図
図1は、自動研磨システムの全体構成を示し、処理対象の航空機1の機体外表面は、再塗装処理に先立ち、古い塗膜が剥離処理により除去された状態にある。
処理対象の航空機1を格納した格納庫には、作業機2と制御装置3と三次元撮像機4とが配備されている。
作業機2は、自走車両5と昇降装置6と作業ロボット7とを備え、昇降装置6は、自走車両5に搭載されており、昇降装置6は、自走車両5に対して自走車両5の前後方向にスライド移動することができる。
作業ロボット7は、昇降装置6の昇降台6aに設置されており、作業ロボット7における多関節式の可動アーム7aの先端部には、研磨機8が取り付けられている。
研磨機8の先端部には、3つの研磨ローター部8aが装備されており、これら3つの研磨ローター部8aは、図2に示すように正三角形の各頂点に位置する状態に並列配置され、各々の研磨ローター部8aは、研磨対象面Sに対する研磨作用端である研磨ローター8bを備えている。
各研磨ローター部8aの背面側には門型フレーム9が取り付けられ、この門型フレーム9には、平行姿勢の2本の支持ロッド10が連結されており、各支持ロッド10は、研磨機8のフレーム部に装備された支持ホルダ11により、支持ロッド10の長手方向への摺動が自在な状態で保持されている。
即ち、各研磨ローター部8aは、支持ロッド10の長手方向(換言すれば、研磨対象面Sに対する垂直方向)への平行移動が自在な状態で研磨機8に装備されている。
また、門型フレーム9には、研磨機8のフレーム部に取り付けられた空気圧シリンダ12のピストンロッド12aが連結されている。
この空気圧シリンダ12は、研磨ローター部8aが研磨対象面Sから受ける反力に応じて研磨対象面Sに対する垂直方向へ追従的に変位することを許す状態で、研磨ローター部8aを保持する追従伸縮装置を構成する。
即ち、研磨対象面Sからの反力が大きくなると、空気圧シリンダ12のピストンロッド12aが短縮動作して、研磨対象面Sから離れる側へ研磨ローター部8aが追従変位し、逆に、研磨対象面Sからの反力が小さくなると、空気圧シリンダ12のピストンロッド12aが伸長動作して、研磨対象面Sに近付く側へ研磨ローター部8aが追従変位する。
研磨ローター部8aは、図3に示すように、支持ロッド10の長手方向とは直交する軸芯q周りでの揺動(首振り)が自在な状態で門型フレーム9に連結されており、この揺動構造13は、研磨対象面Sから受ける反力に応じて研磨ローター部8aが研磨対象面Sに対する垂直姿勢に追従的に首振り変化することを許す状態で、研磨ローター部8aを保持する追従首振り装置を構成する。
即ち、研磨ローター部8aは、研磨対象面Sからの反力に応じて軸芯q周りで揺動することで、研磨対象面Sに対する垂直姿勢に追従首振り変化(換言すれば、追従姿勢変化)する。
図4は、航空機1の機体外表面に対する範囲確定マーカー14の付設状態を示し、個々の範囲確定マーカー14には、図5に示すように、球状反射体からなる範囲確定マーカー14を航空機1の機体外表面に貼り付ける貼付座14aが付設されている。
範囲確定マーカー14は、作業者による手作業により、図4,図1に示すように、航空機1の機体外表面における研磨予定箇所の四隅に貼り付けられ、貼り付けられた4つの範囲確定マーカー14により、航空機1の機体外表面上に矩形の研磨対象面Sが設定される。
なお、範囲確定マーカー14の貼り付け作業にあたっては、航空機1の機体外表面上における作業ロボット7の可動範囲をレーダーポインターなどにより航空機1の機体外表面投射するようにして、範囲確定マーカー14の貼り付け作業を支援するようにしてもよい。
範囲確定マーカー14の貼り付け作業(換言すれば、研磨対象面Sの確定作業)において、作業員は、航空機1の機体外表面におけるセンサー部などの研磨忌避部位を確認し、その確認の上で、研磨忌避部位が研磨対象面Sの範囲外に位置する状態に研磨忌避部位を避けて研磨対象面Sを設定するように、4つの範囲確定マーカー14が航空機1の機体外表面に貼り付けられる。
作業機2は、航空機1において研磨対象面Sが設定された機体部分近くの初期位置まで、自走車両5の走行により移動され、この際の自走車両5の走行操作は作業者により行われてもよく、あるいはまた、制御装置3により自動的に行われてもよい。
三次元撮像機4は、上記初期位置に移動された作業機2と、範囲確定マーカー14が付された機体部分との両方が撮像範囲に入る位置に設置され、そして、その位置に設置された三次元撮像機4により、範囲確定マーカー14が付された機体部分と、作業機2との両方が写る二者画像Gが撮像される。
三次元撮像機4により撮像された二者画像Gの画像データDgは、三次元撮像機4から制御装置3に伝送され、制御装置3は、三次元撮像機4から伝送された二者画像Gの画像データDgに基づいて、以後、次の(a)〜(e)の制御を実行する。
(a)二者画像Gの画像データDgを解析することで、航空機1に付された4つの範囲確定マーカー14の位置、並びに、作業機2の自走車両5などに付された原点マーカー15の位置を判定し、この判定結果に基づいて、航空機1の機体外表面に設定された矩形の研磨対象面Sと、前記初期位置に位置する作業機2と、の相対的な位置関係(研磨対象面S及び作業機2各々の姿勢や向きを含む)を示す相対位置情報Jsを作成する。
なお、本例において作業機2には、複数の原点マーカー15が作業機2の各所に分散配置された状態で付設され、これにより、制御装置3は、前記二者画像Gの画像データDgを解析することで、4個の範囲確定マーカー14の相互の位置関係から研磨対象面Sの姿勢を判定するのと同様に、複数の原点マーカー15の相互の位置関係から作業機2の向きを判定する。
即ち、この相対位置情報Jsは、作業機2の前記初期位置を原点とする三次元座標系において、航空機1に付された4つの範囲確定マーカー14夫々の三次元座標を特定することで、航空機1の機体外表面に設定された研磨対象面Sの位置を示す。
(b)生成した相対位置情報Jsに基づいて、自走車両5及び昇降装置6を制御することで、初期位置からの自走車両5の移動動作、並びに、昇降装置6の昇降動作及びスライド移動動作により、昇降装置6の昇降台6aに設置された作業ロボット7を研磨対象面Sに対する最適作業位置に移動させる。
(c)最適作業位置に移動させた作業ロボット7を相対位置情報Js(即ち、研磨対象面Sの位置情報)に基づいて制御することで、研磨ローター8bは停止させたままの状態で、研磨機2を、図6において矢印で示すように、作業対象面Sの各辺及び1つの対角線に沿って一筆書きの形態で、作業ロボット7の動作により走査移動させる。
そして、この走査移動に伴い、研磨機2とともに可動アーム7aの先端部に取り付けられた測距センサー16により、研磨対象面S上における複数の補助点17(図6において×印で示す)の夫々での測距センサー16と研磨対象面Sとの間の距離を測定し、その測定結果と前記相対位置情報Jsとに基づいて、それら複数の補助点17夫々の位置情報(即ち、前記した三次元座標系における三次元座標)を生成する。
また、それら補助点17の位置情報と前記相対位置情報Jsとに基づいて、研磨対象面S上における複数の内部補助点18(図6において△印で示す)夫々の位置情報(前記した三次元座標系における三次元座標)を演算する。
(d)これら補助点17及び内部補助点18の位置情報を作成するのに続き、前記相対位置情報Js、並びに、複数の補助点17及び複数の内部補助点18夫々の位置情報に基づいて、研磨対象面Sの幅に対応する蛇行幅で研磨対象面Sに沿って研磨対象面Sの全範囲にわたり研磨機8を蛇行移動させる図7に示すような研磨移動経路Kを設定する。
(e)その後、設定した研磨移動経路Kに基づいて作業ロボット7及び研磨機8の動作を制御することで、研磨機8の研磨ローター8bを研磨対象面Sに対して研磨作用させながら、作業ロボット7の動作により、研磨機8を研磨対象面S上で研磨移動経路Kに沿って移動させ、これにより、研磨対象面Sの全範囲を研磨処理する。
研磨機8を研磨移動経路Kに沿って移動させる過程では、前記測距センサー16により、測距センサー16と研磨対象面Sとの間の距離を連続的に計測し、この測距センサー16の計測情報に基づいて作業ロボット7の動作制御を補正することで、研磨機7と研磨対象面Sとの間の距離を研磨処理に適した距離に保つ。
なお、本例では、測距センサー16の計測情報に基づいて作業ロボット7の動作制御を補正するのに、具体的には、前記相対位置情報Js、並びに、補助点17及び内部補助点18夫々の位置情報を測距センサー16の計測情報に基づいて補正するようにしている。
また、この研磨移動経路Kに沿った研磨機8の移動では、前記した追従伸縮装置としての空気圧シリンダ12の伸縮機能により、研磨機8の研磨ローター部8aが研磨対象面Sから受ける反力に応じて、研磨ローター部8aが研磨対象面Sに対する垂直方向に追従的に変位する。
さらに、前記した追従首振り装置としての研磨ローター部8aにおける揺動構造13の機能により、研磨機8の研磨ローター部8aが研磨対象面Sから受ける反力に応じて、研磨ローター部8aが研磨対象面Sに対する垂直姿勢に追従的に首振り変化(姿勢変化)する。
即ち、研磨対象面Sの実際の面形状に対して研磨移動経路Kの設定に多少の誤差があったとしても、これら測距センサー16の計測情報に基づく研磨機7と研磨対象面Sとの間の距離の最適化、空気圧シリンダ12による研磨ローター部8aの追従変位、並びに、揺動構造13による研磨ローター部分8aの追従首振り変化により、研磨対象面Sを均一に研磨処理することができる。
上記(a)〜(e)の制御により、1つの研磨対象面Sに対する研磨処理が終了すると、作業員による手作業により研磨忌避箇所を確認しながら、航空機1の機体外表面における次の研磨予定箇所の四隅に範囲確定マーカー14が貼り付けられ、これにより、次の研磨対象面Sが航空機1の機体外表面上に設定される。
また、航空機1において上記次の研磨対象面Sが設定された機体部分近くの次の初期位置まで作業機2が移動されるとともに、三次元撮像機4が移動されて、移動された三次元撮像機4により次の前記二者画像Gが撮像される。
そして、この二者画像Gの画像データDgに基づいて制御装置3が再び上記(a)〜(e)の制御を実行することで、次の研磨対象面Sが研磨処理され、以降、同じ作業手順を繰り返すことで、航空機1における機体外表面のほぼ全体を作業ロボット7により自動研磨する。
なお、各研磨対象面Sについて、測距センサー16の計測情報に基づいて補正された相対位置情報Js、並びに、補助点17及び内部補助点18夫々の位置情報により特定される研磨対象面Sの位置関連情報は、研磨対象面Sの研磨処理後も制御装置3に保管され、保管された位置関連情報は、研磨処理済みの研磨対象面S(即ち、再塗装対象面)を同様の作業ロボットにより自動塗装する際に、作業ロボットの動作制御プログラムを自動生成するのに利用される。
また、作業機2に集塵機を搭載して、研磨作業で発生する粉塵を搭載集塵機により捕集するようにしてもよい。
〔別実施形態〕
次に本発明の別実施形態を列記する。
上記の実施形態では、航空機1の機体外表面に付された範囲確定マーカー14と、作業機2に付された原点マーカー15とが写る二者画像Gを、三次元撮像機4により撮像するようにしたが、これに代え、作業機2や作業ロボット7に搭載した三次元撮像機4により、航空機1の機体外表面に付された範囲確定マーカー14が写る画像Gを撮像し、この画像Gの画像データDgに基づいて、制御装置3に研磨対象面Sの位置情報を作成させるようにしてもよい。
範囲確定マーカー14は、前述の実施形態で示した球状反射体に限らず、シール状やメダル状のマーカー、あるいは、レーザーポインターなどにより投射する光点など、三次元撮像機4により撮像する画像Gにおいて認識できるものであれば、どのようなものであってもよい。
また、作業機2に原点マーカー15を付設する場合、その付設箇所は、自走車両5、昇降装置8、作業ロボット7など、作業機2におけるいずれの箇所に原点マーカー15を付設してもよい。
前述の実施形態では、4つの範囲確定マーカー14を使用して矩形の研磨対象面Sを設定する例を示したが、3つの範囲確定マーカー14を使用して三角形の研磨対象面Sを設定したり、5つの範囲確定マーカー14を使用して5角形の研磨対象面Sを設定したりするようにしてもよく、使用する範囲確定マーカー14の数、及び、設定する研磨対象面Sの形状は任意である。
また、1つの範囲確定マーカー14を研磨予定箇所の中央部に付すことで、付された範囲確定マーカー14を中心とする所定の範囲が研磨対象面Sとして制御装置3に認知されるようにしてもよい。
前述の実施形態では、航空機1を研磨対象の物品とする例を示したが、研磨対象の物品は、航空機に限らず、鉄道車両や船舶あるいは自動車ボディーや建造物など、どのようなものであってもよい。
また、研磨の目的も、再塗装にあたっての下地処理に限らず、物品の磨き処理や古い塗膜の除去処理など、どのような目的の研磨処理であってもよい。
本発明は、各種物品を種々の目的で研磨処理するのに利用することができる。
8 研磨機
7 作業ロボット
3 制御装置
7a 可動アーム
1 航空機(物品)
S 研磨対象面
Js 相対位置情報(位置情報)
14 範囲確定マーカー
4 三次元撮像機
G 二者画像(画像)
Dg 画像データ
5 自走車両
6 昇降装置
6a 昇降台
16 測距センサー
8b 研磨ローター(研磨作用端)
12 空気圧シリンダ(追従伸縮装置)
13 揺動構造(追従首振り装置)

Claims (6)

  1. 研磨機と作業ロボットと制御装置とを備え、
    前記研磨機は、前記作業ロボットの可動アームの先端部に取り付けられ、
    前記制御装置は、物品の研磨対象面の位置情報に基づいて前記作業ロボット及び前記研磨機を制御することで、前記作業ロボットの動作により前記研磨機を前記研磨対象面に沿って移動させながら、前記研磨機を前記研磨対象面に対して研磨作用させる自動研磨システムであって、
    範囲確定マーカーと三次元撮像機とを備え、
    前記研磨対象面の範囲を確定する状態で前記物品に付された前記範囲確定マーカーが写る前記物品の画像が、前記三次元撮像機により撮像され、
    前記制御装置は、前記画像の画像データに基づいて前記範囲確定マーカーの位置を判定することで、前記研磨対象面の前記位置情報を作成する自動研磨システム。
  2. 自走車両と昇降装置とを備え、
    前記昇降装置は前記自走車両に搭載されて、前記作業ロボットは前記昇降装置の昇降台に設置され、
    前記制御装置は、前記研磨対象面の前記位置情報に基づいて前記自走車両及び前記昇降装置の動作を制御することで、前記作業ロボットを前記研磨対象面に対する適切作業位置に移動させる、請求項1記載の自動研磨システム。
  3. 前記画像として、前記物品に付された前記範囲確定マーカーと、前記自走車両又は前記作業ロボットとが写る二者画像が、前記三次元撮像機により撮像され、
    前記制御装置は、前記二者画像の画像データに基づいて、前記位置情報として、前記研磨対象面と前記作業ロボットとの相対的な位置関係を示す相対位置情報を生成する、請求項1又は2記載の自動研磨システム。
  4. 前記可動アームの先端部又は前記研磨機には、前記研磨対象面との間の距離を計測する測距センサーが装備され、
    前記制御装置は、前記測距センサーが連続的に出力する計測情報に基づいて前記作業ロボットの動作を制御することで、前記距離を一定距離に保つ状態で、前記研磨機を前記研磨対象面に沿って移動させる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動研磨システム。
  5. 追従伸縮装置を備え、
    前記追従伸縮装置は、前記研磨機の研磨作用端が前記研磨対象面から受ける反力に応じて、前記研磨作用端が前記研磨対象面に対する垂直方向に追従変位することを許す状態で、前記研磨作用端を保持する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動研磨システム。
  6. 追従首振り装置を備え、
    前記追従首振り装置は、前記研磨機の研磨作用端が前記研磨対象面から受ける反力に応じて、前記研磨作用端が前記研磨対象面に対する垂直姿勢に追従首振り変化することを許す状態で、前記研磨対象端を保持する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の自動研磨システム。
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