JP2020123904A - 電気音響変換装置 - Google Patents

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茂雄 石井
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浩 浜田
幸弘 松井
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幸弘 松井
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Takashi Tomita
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Abstract

【課題】機器の小型化を図りつつ、音響特性の改善を図ることができる電気音響変換装置を提供する。【解決手段】電気音響変換装置(イヤホン)において、発音ユニット30は、電磁式発音体31と、圧電式発音体32とを具備する。圧電式発音体は、電磁式発音体に対して逆位相で駆動するように接続されている。これにより、圧電式発音体が比較的小径の場合でもクロスオーバ周波数付近における音圧のディップ現象を抑制し、音響特性の改善を図ることができる。【選択図】図6

Description

本発明は、電磁式発音体と圧電式発音体とを備えた電気音響変換装置に関する。
圧電発音素子は、簡易な電気音響変換手段として広く利用されており、例えば、イヤホンあるいはヘッドホンのような音響機器、さらには携帯情報端末のスピーカなどとして多用されている。圧電発音素子は、典型的には、振動板の片面あるいは両面に圧電素子を貼り合わせた構成を有する(例えば特許文献1参照)。
一方、特許文献2には、ダイナミック型ドライバと圧電型ドライバとを備え、これら2つのドライバを並列駆動させることで帯域幅の広い再生を可能としたヘッドホンが記載されている。上記圧電型ドライバは、ダイナミック型ドライバの前面を閉塞し振動板として機能するフロントカバーの内面中央部に設けられており、この圧電型ドライバを高音域用ドライバとして機能させるように構成されている。
特許文献3には、電磁式発音体と圧電式発音体を備え、電磁式発音体を低音域用に、圧電式発音体を高音域用に用いる電気音響変換装置が記載されている。この電気音響変換装置は、圧電式発音体又はその周囲に通路部を有し、通路部の大きさや個数を最適化することにより圧電式発音体から出力される音波を所望の周波数特性に調整することが可能に構成される。
特開2013−150305号公報 実開昭62−68400号公報 特許第5759641号公報
近年、イヤホンやヘッドホン等の音響機器においては、小型化及び音質の更なる向上が求められている。しかしながら、機器の小型化は発音体の小型化を伴うため、特に圧電式発音体においては音圧特性が低下する傾向にある。このため、電磁式発音体と圧電式発音体とを備えた電気音響変換装置においては、電磁式発音体からの再生音の音圧レベルと圧電式発音体からの再生音の音圧レベルとが相互に交差する周波数(以下、クロスオーバ周波数ともいう)付近で、2つの再生音の合成音圧レベルが急激に低下する現象(ディップ)が生じやすいという問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、機器の小型化を図りつつ、音響特性の改善を図ることができる電気音響変換装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る電気音響変換装置は、電磁式発音体と、圧電式発音体とを具備する。
前記圧電式発音体は、前記電磁式発音体に対して相互に逆位相で駆動する。
上記電気音響変換装置は、圧電式発音体が電磁式発音体に対して逆位相で駆動するように構成されている。これにより、圧電式発音体が比較的小径の場合でもクロスオーバ周波数付近における音圧のディップ現象を抑制し、音響特性の改善を図ることができる。
前記圧電式発音体は、円形の振動板と、前記振動板の少なくとも一方の面に配置された圧電素子とを有してもよい。この場合、前記振動板は、前記圧電素子の負極と電気的に接続されるように、前記圧電素子と接合される。前記電磁式発音体の正極は前記振動板に電気的に接続され、前記電磁式発音体の負極は前記圧電素子の正極に電気的に接続されている。
前記振動板の直径は、典型的には、8mm以下である。
前記電気音響変換装置は、筐体をさらに具備してもよい。前記筐体は、導音口を有し、前記発音ユニットを収容する。前記圧電式発音体は、前記導音口と前記電磁式発音体との間に配置される。
前記筐体は、前記振動板の周縁部を支持する支持部をさらに有してもよい。前記支持部における前記振動板の支持面積は、前記振動板の面積の49%以下である。
以上述べたように、本発明によれば、機器の小型化を図りつつ、音響特性の改善を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る電気音響変換装置の断面図である。 同電気音響変換装置の拡大断面図である。 同電気音響変換装置の分解断面図である。 同電気音響変換装置が備える圧電発音体の概略平面図である。 同圧電発音体の断面図である。 同電気音響変換装置における発音ユニットの電気的接続関係の一例を示す図である。 比較例に係る電気音響変換装置の音響特性の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る電気音響変換装置の音響特性の一例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る電気音響変換装置における圧電式発音体の構成を示す側断面図である。 図8の電気音響変換装置の音響特性を比較例ととともに示す実験結果である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。本実施形態では、電気音響変換装置としてイヤホンを例に挙げて説明する。イヤホンは、右(R)側及び左(L)側でそれぞれ同一の構成を有し、本実施形態ではR側のイヤホンを例に挙げて説明する。
[イヤホンの全体構成]
図1は、イヤホン100の構成を示す断面図である。図2は図1の一部を拡大した断面図であり、図3は、イヤホン100の一部の構成を分解して示す断面図である。なお、以下の各図においてX方向、Y方向及びZ方向を相互に直交する3方向とする。
イヤホン100は、イヤホン本体10と、イヤピース20とを有する。イヤピース20は、イヤホン本体10の導音路41に取り付けられ、ユーザの耳に装着可能に構成されている。
イヤホン本体10は、発音ユニット30と、発音ユニット30を収容する筐体40とを有する。発音ユニット30は、電磁式発音体31と、圧電式発音体32とを有する。
(筐体)
筐体40は、発音ユニット30を収容する内部空間を有し、Z軸方向に分離可能な2分割構造で構成される。
図1に示すように、筐体40は、第1の筐体部401と第2の筐体部402との結合体で構成される。第1の筐体部401は、発音ユニット30を内部に収容する収容空間を形成する。また、第1の筐体部401は、発音ユニット30により生成される音波を外部へ導く導音路41を備える。
導音路41は、その基端部(イヤピース20が装着される先端部とは反対の端部)に導音口41aを有する。発音ユニット30により生成された音波は、導音口41aを介して導音路41を進行し、イヤピース20を通過して放出される。
第2の筐体部402には、管状のリード部42が設けられている。リード部42には、電磁式発音体31及び圧電式発音体32に音声信号を伝達するための図示しない配線が挿通される。
(電磁式発音体)
電磁式発音体31は、低音域を再生するウーハ(Woofer)として機能するダイナミック型スピーカユニットで構成される。本実施形態では、例えば7kHz以下の音波を主として生成するダイナミックスピーカで構成され、図2及び図3に示すように、ボイスコイルモータ(電磁コイル)等の振動体を含む機構部311と、機構部311を振動可能に支持する台座部312とを有する。
機構部311は振動板、永久磁石及びボイスコイル等から構成されている。ボイスコイルに電流(音声信号)を印加すると、ボイスコイルに電磁力が作用し、ボイスコイルは信号波形に合わせて振動する。この振動はボイスコイルに連結された振動板に伝達され、音波が発生する。ボイスコイルの一端は電磁式発音体31の正極に相当し、ボイスコイルの他端は電磁式発音体31の負極に相当する。電磁式発音体31には、正極及び負極の表示がなされている。後述するように、電磁式発音体31の正極は圧電式発音体32の振動板321に電気的に接続され、電磁式発音体31の負極は圧電式発音体32の圧電素子322の正極に電気的に接続されている。
(圧電式発音体)
圧電式発音体32は、導音口41aと電磁式発音体31との間に配置される。圧電式発音体32は、高音域を再生するツイータ(Tweeter)として機能するスピーカユニットを構成する。本実施形態では、例えば7kHz以上の音波を主として生成するようにその発振周波数が設定される。図3に示すように圧電式発音体32は、振動板321と、圧電素子322とを有する。
振動板321は、金属(例えば42アロイ)等の導電材料または樹脂(例えば液晶ポリマー)等の絶縁材料で構成され、その平面形状は略円形に形成される。「略円形」とは、円形だけでなく、実質的に円形のものも意味する。振動板321の外径や厚みは特に限定されず、筐体40の大きさ、再生音波の周波数帯域などに応じて適宜設定される。本実施形態において振動板321は、導電材料で構成され、圧電素子322の負極と電気的に接続されるように圧電素子322と接合される。
本実施形態では、振動板321の直径は12mm以下、好ましくは8mm以下である。これにより、圧電式発音体32の小型化、さらに発音ユニット30及び筐体40の小型化を図ることができる。振動板321の厚みの下限は、所望とする音響特性が得られる限りにおいて特に限定されず、例えば6mmであるが、6mm未満であってもよい。振動板321の厚みとしては、例えば、約0.1〜0.175mmである。本実施形態では、振動板321の直径は8mm、厚みは0.05〜0.1mmである。
振動板321は、必要に応じ、その外周から内周側に向けてくぼむ凹状やスリット状などに形成された切欠き部を有していてもよい。なお、振動板321の平面形状は、概形が円形であれば、上記切欠き部が形成されることなどにより厳密には円形でない場合にも、実質的に円形として扱うものとする。また、振動板321には、電磁式発音体31が生成した音波が通過する孔が設けられてもよい。
振動板321は、導音口41aに臨む第1の主面32aと、電磁式発音体31に臨む第2の主面32bとを有する。本実施形態において圧電式発音体32は、振動板321の第1の主面32aにのみ圧電素子322が接合されたユニモルフ構造を有する。なお、これに限られず、圧電素子322は、振動板321の第2の主面32bに接合されてもよい。また、圧電式発音体32は、振動板321の両主面32a,32bに圧電素子がそれぞれ接合されたバイモルフ構造で構成されてもよい。
図4は、圧電式発音体32の平面図である。
図4に示すように、圧電素子322の平面形状は矩形状であり、圧電素子322の中心軸は、典型的には、振動板321の中心軸C1と同軸上に配置されている。これに限られず、圧電素子322の中心軸は、振動板321の中心軸C1よりも例えばX軸方向に所定量だけ変位してもよい。つまり、圧電素子322は、振動板321に対して偏心した位置に配置されてもよい。
振動板321は、その面内に複数の通路部330を有する。これら通路部330は、振動板321を厚み方向に貫通し、第1の開口部331と、第2の開口部332とを含む。通路部330は、電磁式発音体31で発生した音を導音口41へ導く通音口である。
第1の開口部331は、振動板321の周縁部321cと圧電素子322との間の領域に設けられた複数の円形の孔で構成される。これら第1の開口部331は、中心線CL(振動板321の中心を通るY軸方向に平行な線)上の、中心軸C1に関して対称な位置にそれぞれ設けられる。第1の開口部331はそれぞれ同一径(例えば直径約1mm)の丸孔で形成されるが、勿論これに限られない。なお、所望とする音響特性が得られる場合には、開口部331を形成しなくてもよい。
第2の開口部332は、周縁部321cと圧電素子322との間にそれぞれ設けられ、Y軸方向に長辺を有する矩形状に形成される。第2の開口部332は、圧電素子322の周縁部に沿って形成され、それらの一部は、圧電素子322の周縁部に部分的に被覆される。第2の開口部332は、振動板321の表裏を貫通する通路としての機能のほか、圧電素子322の有する2つの外部電極間の短絡防止の機能をも有する。
図5は、圧電素子322の内部構造を示す概略断面図である。圧電素子322は、素体328と、X−Y方向において対向する第1の外部電極326a及び第2の外部電極326bとを有する。また、圧電素子322は、相互に対向するZ方向に垂直な第1の主面322a及び第2の主面322bを有する。圧電素子322の第2の主面322bは、振動板321の第1の主面32aに対向する実装面として構成される。
素体328は、セラミックシート323と、内部電極層324a,324bとがZ方向に積層された構造を有する。つまり、内部電極層324a,324bは、セラミックシート323を挟んで交互に積層されている。セラミックシート323は、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、アルカリ金属含有ニオブ酸化物等の圧電材料によって形成されている。内部電極層324a,324bは各種金属材料などの導電性材料によって形成されている。
素体328の第1の内部電極層324aは、第1の外部電極326aに接続されるとともに、セラミックシート323のマージン部によって第2の外部電極326bから絶縁されている。また、素体328の第2の内部電極層324bは、第2の外部電極326bに接続されるとともに、セラミックシート323のマージン部によって第1の外部電極326aから絶縁されている。
第1の内部電極層324aの最上層は、素体328の表面(図5において上面)を部分的に被覆する第1の引出電極層325aを構成し、第2の内部電極層324bの最下層は、素体328の裏面(図5において下面)を部分的に被覆する第2の引出電極層325bを構成する。
第1の引出電極層325aは、後述する配線基板70と電気的に接続される一方の極の端子部327aを有し、第2の引出電極層325bは、適宜の接合材を介して振動板321の第1の主面32aに電気的かつ機械的に接続される。振動板321が導電性材料で構成される場合、接合材には、導電性接着剤、はんだ等の導電性接合材が用いられてもよく、この場合には他方の極の端子部を振動板321に設けることができる。
圧電素子322の正極と負極については、分極時にプラスの電圧を印加した側を正極とし、分極時にマイナスの電圧を印加した側を負極としている。また、圧電式発音体32については、振動板321に接合される側を負極としている。よって、本実施形態では、第1の引出電極層325aが圧電素子322の正極に相当し、第2の引出電極層325bが圧電素子322の負極に相当する。また、端子部327aが圧電式発音体32の正極に相当し、第2の引出電極層325aと電気的に接続される振動板321が圧電式発音体32の負極に相当する。
第1及び第2の外部電極326a,326bは、素体328のX方向の両端面の略中央部に各種金属材料などの導電性材料によって形成されている。第1の外部電極326aは、第1の内部電極層324a及び第1の引出電極層325aと電気的に接続され、第2の外部電極326bは、第2の内部電極層324b及び第2の引出電極層325bと電気的に接続される。
このような構成により、第1及び第2の外部電極326a、326b間に交流電圧が印加されると、各内部電極層324a,324b間にある各セラミックシート323が所定周波数で伸縮する。これにより、圧電素子322は振動板321に付与する振動を発生させることができる。
(支持構造)
イヤホン本体10は、電磁式発音体31及び圧電式発音体32に加え、図3に示すようにマウント部材51を備える。
マウント部材51は、電磁式発音体31及び圧電式発音体32を筐体40に固定する。マウント部材51は、支持部51aと周壁部51bを備える環状の部材であり、金属や合成樹脂等の材料からなる。
電磁式発音体31と圧電式発音体32との間の間隙は特に限定されず、0.1mm以上0.7mm以下、好ましくは、0.2mm以上0.3mm以下である。上記間隙が大きすぎると、電磁式発音体31及び圧電式発音体32のいずれについても音圧が低下する傾向にある。圧電式発音体32と導音口41aの先端部までの距離も特に限定されず、例えば、本実施形態では5mm以上7mm以下である。
図3に示すように、支持部51aの導音口41a側の面には、第1支持部材61を介して振動板321の第2の主面32bの周縁部が接合される。支持部51aの導音口41aとは反対側の面には、第2支持部材62を介して機構部311が接合されている。
第1支持部材61及び第2支持部材62は例えば、円環状の粘着テープ(両面テープ)や粘着剤層などで構成される。圧電式発音体32の振動板321が粘着性のある第1支持部材61を介してマウント部材51に接合されることにより、振動板321がマウント部材51に対して弾性的に支持されるため、振動板321の共振のぶれが抑制され、振動板321の安定した共振動作が確保される。
マウント部材51は、例えば、3GPa以上のヤング率(縦弾性係数)を有する材料で構成される。このような材料で構成されたマウント部材51は、比較的高い剛性を確保することができるため、7kHz以上の比較的高い周波数帯域で振動する圧電式発音体32(振動板321)を安定に支持することができる。
マウント部材51を構成する材料のヤング率の上限は特に限定されないが、例えば5GPa以上の材料単体では、金属やセラミックス等の無機材料にほぼ限定されるため、重量や生産コスト等との兼ね合いで上限は適宜設定可能であり、例えば500GPa以下とすることができる。一方、マウント部材51を合成樹脂材料製とすることにより、軽量化、生産性の点で有利である。
ヤング率が3GPa以上の材料としては、例えば、金属材料、セラミックス、合成樹脂材料、合成樹脂材料を主体とする複合材料が挙げられる。金属材料としては、圧延鋼、ステンレス鋼、鋳鉄等の鉄系材料のほか、アルミニウムや黄銅等の非鉄系材料など、特に制限なく採用可能である。セラミックスとしては、SiCやAl等の適宜の材料が適用可能である。
合成樹脂材料としては、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)、ポリアセタール(POM)、硬質塩化ビニル、メチルメタクリレート・スチレン共重合体(MS)等が挙げられる。また、ポリカーボネート(PC)やスチレン・ブタジエン・アクリロニトリル共重合体(ABS)等のような単体で3GPa以上のヤング率を有しない樹脂材料であっても、これにガラス繊維等の繊維質や無機粒子等の微粒子からなるフィラー(充填材)が添加された、ヤング率(縦弾性係数)3GPa以上の複合材料(強化型プラスチック)が採用可能である。
マウント部材51は、単純な板材ではなく、図示するように領域によって厚みが異なる3次元形状に形成されることにより、断面二次モーメントが大きくすることができ、同一のヤング率を有する材料であっても剛性(曲げ剛性)をさらに高めることができる。
周壁部51bは、支持部51aの外周縁部から導音口41a側に突出し、その先端部が第1の筐体部401に接合される。周壁部51bは例えば、第1の筐体部401に設けられた溝に嵌合することによって第1の筐体部401に接合される。
(配線構造)
図6は、イヤホン100の配線構造を示す模式図である。イヤホン100は、音声信号を出力する電子機器500のジャック510と接続されるプラグ80を備える。プラグ80は、配線ケーブル72を介して配線基板70と電気的に接続され、配線基板70は発音ユニット30と電気的に接続される配線回路を有する。配線基板70は、筐体40の内部の適宜の位置に配置されてもよく、本実施形態では電磁式発音体31の台座部312に取り付けられる(図1参照)。
配線基板70は、電磁式発音体31の正極31pと圧電式発音体32の負極としての振動板321と接続される第1配線71aと、電磁式発音体31の負極31nと圧電式発音体32の正極としての圧電素子322に接続される第2配線71bとを有する。第1配線71a及び第2配線71bは、配線基板70上の配線パターンと、当該配線パターンと電磁式発音体31及び圧電式発音体32との間を接続する配線などにより構成される。このように本実施形態では、圧電式発音体32は、電磁式発音体31に対して逆位相で駆動するように構成される。なお、電磁式発音体31の正極31pと圧電式発音体32の負極(振動板321)との間に接続される抵抗素子73は、発振防止用の保護抵抗であり、必要に応じて省略されてもよい。
プラグ80は、R側のイヤホンの正極に接続される第1正極部80p1と、図示しないL側のイヤホンの正極に接続される第2正極部80p2と、R側及びL側のイヤホンの負極に共通に接続される負極部80nとを有する。負極部80nは、グランド端子をも兼ねる。そして、配線ケーブル72は、配線基板70の第1配線71aとプラグ80の第1正極部80p1との間を電気的に接続する第1ケーブル72pと、配線基板70の第2配線71bとプラグ80の負極部80nとの間を電気的に接続する第2ケーブル72nとを有する。
[イヤホンの動作]
続いて、以上のように構成される本実施形態のイヤホン100の典型的な動作について
説明する。
本実施形態のイヤホン100において、発音ユニット30には、配線ケーブル72を介して再生信号が入力される。再生信号は、配線基板70を介して、電磁式発音体31及び圧電式発音体32にそれぞれ入力される。これにより、電磁式発音体31が駆動されて、主として7kHz以下の低音域の音波が生成される。一方、圧電式発音体32においては、圧電素子322の伸縮動作により振動板321が振動し、主として7kHz以上の高音域の音波が生成される。生成された各帯域の音波は、導音口41aを介してユーザの耳に伝達される。このようにイヤホン100は、低音域用の発音体と高音域用の発音体とを有するハイブリッドスピーカとして機能する。
ここで、近年、イヤホンやヘッドホン等の音響機器においては、小型化及び音質の更なる向上が求められている。しかしながら、機器の小型化は発音体の小型化を伴うため、特に圧電式発音体においては音圧特性が低下する傾向にある。このため、電磁式発音体と圧電式発音体とを備えた電気音響変換装置においては、電磁式発音体からの再生音の音圧レベルと圧電式発音体からの再生音の音圧レベルとが相互に交差する周波数(クロスオーバ周波数)付近で、2つの再生音の合成音圧レベルが急激に低下する現象(ディップ)が生じやすいという問題がある。
例えば図7に、比較例に係る電気音響変換装置の音響特性の一例を示す。この比較例は、図1に示したイヤホン100と同様な構成を有するが、圧電式発音体が電磁式発音体に対して同位相で駆動するように構成されている点で、本実施形態と異なる。すなわち、比較例においては、図6における配線ケーブル72のうち、正極側の第1ケーブル72pが電磁式発音体31の正極31pと圧電式発音体32の正極としての圧電素子322に接続され、負極側の第2ケーブル72nが電磁式発音体31の負極31nと圧電式発音体32の負極としての振動板321に接続される。
図7において、横軸は周波数、縦軸は音圧レベルをそれぞれ示し、二点鎖線は電磁式発音体のみ駆動させた場合の音圧特性を、破線は圧電式発音体のみ駆動させた場合の音圧特性を、そして太実線は、電磁式発音体及び圧電式発音体を同時に駆動させたときの音圧特性をそれぞれ示している。圧電式発音体の振動板の直径は8mm、厚みは100μm、材質は42アロイ合金とした。一方、電磁式発音体は、振動板の直径が9mm、負荷インピーダンスが16Ωのダイナミックスピーカを用いた。
同図において太実線で示すように、比較例に係る電気音響変換装置においては、同時駆動時におけるクロスオーバ周波数に相当する周波数帯域(10kHz〜20kHz)での音圧の低下が著しい。
電磁式発音体及び圧電式発音体を備えた電気音響変換装置においては、これらの発音体は相互に同位相で駆動されるのが一般的であるが、機器の小型化に伴い、必要な音圧を確保することがより困難になる。また、圧電式発音体においては、振動板の周縁部を筐体部に弾性支持することで、圧電式発音体の振動の鋭さ(Q値)を低減し、特定の周波数域での音圧ピークを抑制して比較的ブロードな音圧特性を得るようにしている。しかし、振動板の小径化に伴い、振動板の面積に対する筐体部との接合面積の比が低下し、振動板の所望とする振動モードが維持できず、かえって音圧特性の低下をもたらしていると考えられる。
そこで本発明者らは鋭意検討の結果、圧電式発音体32を電磁式発音体31とは逆位相で駆動することで、上記問題が解消されることを見出した。図8は、本実施形態のイヤホン100の音響特性の一例を示す。図中の横軸、縦軸、二点鎖線、破線、太実線は図8と同様であるため説明を省略する。また、圧電式発音体32の振動板321も比較例のそれと同様の構成とした。
図7と比較して明らかなように、本実施形態によれば、クロスオーバ周波数付近での音圧の低下が比較例よりも大幅に抑制されている。圧電式発音体32を電磁式発音体31とは逆位相で駆動することで、電磁式発音体31と圧電式発音体32との間の位相のマッチングが図られ、比較例の場合よりもクロスオーバ周波数付近での音圧の低下が緩和されたものと推察される。なお図示せずとも、圧電式発音体32の振動板321の直径が6mmの場合にも同様な効果が得られることが発明者によって確認されている。
以上のように本実施形態によれば、圧電式発音体32を電磁式発音体31に対して逆位相で駆動することにより、圧電式発音体32が比較的小径の場合でもクロスオーバ周波数付近における音圧のディップ現象を抑制し、音響特性の改善を図ることができる。これにより、機器の小型化を図りつつ、音響特性の改善を図ることができる。
また、マウント部材51の支持部51aにおける振動板321の支持面積は、振動板321の面積の49%以下であることが好ましい。本実施形態では、振動板321の直径が8mmの場合、振動板321の面積と支持部51aとの面積比は、2.4である。振動板321の支持面積を上記のように設定することで、振動板321の共振状態をより安定に維持することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば以上の実施形態では、圧電式発音体32として、ユニモルフ構造を例に挙げて説明したが、図9に示すように振動板321の両面に圧電素子322A,322Bが配置されるバイモルフ構造も適用可能である。この場合、各圧電素子322A,322Bには、電磁式発音体とは逆位相の駆動信号が入力され、このとき各圧電素子322A,322Bは、一方の伸長し他方が縮長するような振動モードで振動板321を振動させる。
図10は、バイモルフ構造の圧電式発音体を備えたイヤホンの音響特性を示す一実験結果であり、実線は、電磁式発音体及び圧電式発音体を逆位相で駆動したときの音圧特性を、一点鎖線は、これらを同位相で駆動したときの音圧特性をそれぞれ示している。圧電式発音体の振動板の直径は8mmである。同図に示すように、電磁式発音体及び圧電式発音体を相互に逆位相で駆動することにより、これらを同位相で駆動する場合と比較して、10〜20kHz付近の周波数帯域の低下(ディップ)を抑制することができる。
また以上の実施形態では、電気音響変換装置としてイヤホンを例に挙げて説明したが、これに限られず、ヘッドホン、据え置き型スピーカ、携帯情報端末に内蔵されるスピーカ等にも本発明は適用可能である。
10…イヤホン本体
20…イヤピース
30…発音ユニット
31…電磁式発音体
32…圧電式発音体
40…筐体
41a…導音口
51…マウント部材
70…配線基板
72…配線ケーブル
80…プラグ
321…振動板
322,322A,322B…圧電素子

Claims (5)

  1. 電磁式発音体と、
    前記電磁式発音体に対して逆位相で駆動する圧電式発音体と
    を具備する電気音響変換装置。
  2. 請求項1に記載の電気音響変換装置であって、
    前記圧電式発音体は、円形の振動板と、前記振動板の少なくとも一方の面に配置された圧電素子とを有し、
    前記振動板は、前記圧電素子の負極と電気的に接続されるように、前記圧電素子と接合され、
    前記電磁式発音体の正極は前記振動板に電気的に接続され、前記電磁式発音体の負極は前記圧電素子の正極に電気的に接続されている
    電気音響変換装置。
  3. 請求項2に記載の電気音響変換装置であって、
    前記振動板の直径は、8mm以下である
    電気音響変換装置。
  4. 請求項2又は3に記載の電気音響変換装置であって、
    導音口を有し、前記発音ユニットを収容する筐体をさらに具備し、
    前記圧電式発音体は、前記導音口と前記電磁式発音体との間に配置される
    電気音響変換装置。
  5. 請求項4に記載の電気音響変換装置であって、
    前記筐体は、前記振動板の周縁部を支持する支持部をさらに有し、
    前記支持部における前記振動板の支持面積は、前記振動板の面積の49%以下である
    電気音響変換装置。
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