JP2021034994A - 電気音響変換装置 - Google Patents

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茂雄 石井
Shigeo Ishii
茂雄 石井
幸弘 松井
Yukihiro Matsui
幸弘 松井
浜田 浩
Hiroshi Hamada
浩 浜田
富田 隆
Takashi Tomita
隆 富田
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Abstract

【課題】高周波数帯域の音圧の向上を実現することが可能な電気音響変換装置を提供すること。【解決手段】本発明に係る電気音響変換装置は、筐体と、電磁式発音体と、圧電式発音体と、マウント部材と、接着層とを具備する。電磁式発音体は、筐体に収容され、第1の直径を有する。圧電式発音体は、圧電素子と振動板とを備え、振動板は第1の直径より小さい第2の直径を有し、導音口側の第1の主面と、第1の主面の反対側の第2の主面を有する。マウント部材は、電磁式発音体と圧電式発音体を筐体にマウントするマウント部材であって、機構部と第2の主面によって挟持される当接部と、当接部から電磁式発音体側に突出し、第1の直径より大きい第1の内径を有し、機構部の周囲に接触するキャップ部と、当接部から圧電式発音体側に突出し、筐体に接触する接触面を有し、第1の内径より小さく、第2の直径より大きい第2の内径を有する支持部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、本発明は、電磁式発音体及び圧電式発音体を備える電気音響変換装置に関する。
圧電素子によって振動板を振動させる圧電式発音体は、簡易な電気音響変換手段として広く利用されており、例えば、イヤホンあるいはヘッドホンのような音響機器、さらには携帯情報端末のスピーカなどとして多用されている。圧電発音体は、典型的には、振動板の片面あるいは両面に圧電素子を貼り合わせた構成を有する(例えば特許文献1参照)。
近年では、圧電式発音体を電磁式発音体(ダイナミック型スピーカ)と組み合わせた電気音響変換装置も開発されている。例えば、特許文献2には、ダイナミック型ドライバと圧電型ドライバとを備え、これら2つのドライバを並列駆動させることで帯域幅の広い再生を可能としたヘッドホンが記載されている。
特開2013−150305号公報 実開昭62−68400号公報
近年、例えばイヤホンやヘッドホン等の音響機器においては、音質の更なる向上が求められている。特に、電磁式発音体と圧電式発音体を組み合わせた電気音響変換装置では、電磁式発音体が主に低周波数帯域を発音し、圧電式発音体が主に高周波数帯域を発音するため、圧電式発音体の音圧を向上させることにより、高周波数帯域の音圧の向上が実現可能である。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、高周波数帯域の音圧の向上を実現することが可能な電気音響変換装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る電気音響変換装置は、筐体と、電磁式発音体と、圧電式発音体と、マウント部材と、接着層とを具備する。
上記筐体は、導音口を有する。
上記電磁式発音体は、上記筐体に収容され、第1の直径を有する機構部を備える。
上記圧電式発音体は、上記筐体において、上記電磁式発音体よりも上記導音口側に収容され、圧電素子と、上記圧電素子によって振動する振動板とを備える圧電式発音体であって、上記振動板は、上記第1の直径より小さい第2の直径を有し、上記導音口側の第1の主面と、上記第1の主面の反対側の第2の主面を有する。
上記マウント部材は、上記電磁式発音体と上記圧電式発音体を上記筐体にマウントするマウント部材であって、上記機構部と上記第2の主面によって挟持される当接部と、上記当接部から上記電磁式発音体側に突出し、上記第1の直径より大きい第1の内径を有し、上記機構部の周囲に接触するキャップ部と、上記当接部から上記圧電式発音体側に突出し、上記筐体に接触する接触面を有し、上記第1の内径より小さく、上記第2の直径より大きい第2の内径を有する支持部とを備える。
上記接着層は、上記圧電式発音体と上記マウント部材の間に配置され、上記第2の主面と上記マウント部材を接着する。
この構成によれば、圧電式発音体は、電磁式発音体の機構部より小さい直径を有する振動板を備えるが、マウント部材は接触面により筐体に接触しているため、振動板の振動エネルギーの伝達効率が向上し、高周波数帯域の音圧を向上させることが可能となる。
上記接触面は、円環状であり、上記導音口の周囲において上記筐体に当接してもよい。
上記第2の主面に直交する方向に沿った上記接触面と上記第2の主面の距離に対する上記第2の主面に直交する方向に沿った上記マウント部材の厚みは2.4/0.5の比率であってもよい。
上記マウント部材は、ポリフェニレンスルファイドからなるものであってもよい。
上記第2の内径は8.2mmであり、上記第1の内径は、8.2mmより大きく、13.2mm以下であってもよい。
上記第2の直径は6.0mmであり、上記第1の直径は8.0mm以上13.0mm以下であってもよい。
以上のように本発明によれば、高周波数帯域の音質の向上を実現することが可能な電気音響変換装置を提供することが可能である。
本発明の実施形態に係るイヤホンの断面図である。 上記イヤホンの拡大断面図である。 上記イヤホンの各構成を分解した状態の断面図である。 上記イヤホンが備える圧電式発音体の圧電素子を示す断面図である。 上記圧電式発音体の振動板を示す平面図である。 上記イヤホンが備えるマウント部材の断面図である。 上記マウント部材と上記圧電式発音体を示す断面図である。 上記マウント部材と上記イヤホンの筐体を示す断面図である。 上記マウント部材のサイズを示す模式図である。 上記マウント部材のサイズを示す模式図である。 マウント部材(PPS)のキャップ部の有無による音圧レベルの差異を示すグラフである。 上記圧電式発音体の振動板直径による音圧レベルの差異を示すグラフである。 マウント部材(SUS)のキャップ部の有無による音圧レベルの差異を示すグラフである。
本発明の実施形態に係る電気音響変換装置としてのイヤホン100について説明する。
[イヤホンの全体構成]
図1は、イヤホン100の構成を示す断面図である。図2は図1の一部を拡大した断面図であり、図3は、イヤホン100の一部の構成を分解して示す断面図である。なお、以下の各図においてX方向、Y方向及びZ方向を相互に直交する3方向とする。
イヤホン100は、イヤホン本体10と、イヤピース20とを有する。イヤピース20は、イヤホン本体10の導音路41に取り付けられ、ユーザの耳に装着可能に構成されている。
イヤホン本体10は、発音ユニット30と、発音ユニット30を収容する筐体40とを有する。発音ユニット30は、電磁式発音体31と、圧電式発音体32とを有する。
[筐体]
筐体40は、発音ユニット30を収容する内部空間を有し、Z方向に分離可能な2分割構造で構成される。
図1に示すように、筐体40は、第1筐体部401と第2筐体部402との結合体で構成される。第1筐体部401は、発音ユニット30を内部に収容する収容空間を形成する。また、第1筐体部401は、発音ユニット30により生成される音波を外部へ導く導音路41を備える。
導音路41は、その基端部(イヤピース20が装着される先端部とは反対の端部)に導音口41aを有する。発音ユニット30により生成された音波は、導音口41aを介して導音路41を進行し、イヤピース20を通過して放出される。
第2筐体部402には、管状のリード部42が設けられている。リード部42には、電磁式発音体31及び圧電式発音体32に音声信号を伝達するための図示しない配線が挿通される。
[電磁式発音体]
電磁式発音体31は、低音域を再生するウーハ(Woofer)として機能するダイナミック型スピーカユニットで構成される。本実施形態では、例えば7kHz以下の音波を主として生成するダイナミックスピーカで構成され、図2及び図3に示すように、ボイスコイルモータ(電磁コイル)等の振動体を含む機構部311と、機構部311を振動可能に支持する台座部312とを有する。
機構部311は振動板、永久磁石及びボイスコイル等から構成されている。ボイスコイルに電流(音声信号)を印加すると、ボイスコイルに電磁力が作用し、ボイスコイルは信号波形に合わせて振動する。この振動はボイスコイルに連結された振動板に伝達され、音波が発生する。機構部311は、Z方向から見て円形形状を有し、図3に示すようにX−Y平面上において直径A1を有する。直径A1は例えば8.0mm以上13.0mm以下とすることができる。
台座部312には、発音ユニット30の電気回路を構成する回路基板33が固定されている。回路基板33は、リード部42を介して導入された配線と電気的に接続され、図示しない配線を介して電磁式発音体31及び圧電式発音体32へそれぞれ音声信号を出力する。
[圧電式発音体]
圧電式発音体32は、高音域を再生するツイータ(Tweeter)として機能するスピーカユニットを構成する。本実施形態では、例えば7kHz以上の音波を主として生成するようにその発振周波数が設定される。図3に示すように圧電式発音体32は、振動板321と、圧電素子322とを有する。
振動板321は、Z方向から見て略円形の平面形状を有する板状部材である。「略円形」とは、円形だけでなく、実質的に円形のものも意味する。振動板321は、図3に示すようにX−Y平面上において直径A2を有する。直径A2は機構部311の直径である直径A1より小さく、例えば6.0mmである。また、第2の直径A2は直径A1より小さければよく、6.0mm以上13.0mm未満の範囲から選択することができる。
振動板321は金属(例えば42アロイ)からなるものが好適である。振動板321の厚みは特に限定されず、筐体40の大きさ、再生音波の周波数帯域などに応じて適宜設定されるが、例えば厚み約50〜175μmとすることができる。
振動板321は、必要に応じ、その外周から内周側に向けてくぼむ凹状やスリット状などに形成された切欠き部を有していてもよい。なお、振動板321の平面形状は、概形が円形であれば、上記切欠き部が形成されることなどにより厳密には円形でない場合にも、実質的に円形として扱うものとする。また、振動板321には、電磁式発音体31が生成した音波が通過する孔が設けられてもよい。
振動板321は、導音口41a側の第1主面321aと、第1主面321aとは反対側の第2主面321bとを有する。振動板321は、第2主面321bがマウント部材51に接着されることにより、マウント部材51に対して固定される。この詳細については後述する。
圧電素子322は、第1主面321a上に設けられ、振動板321を振動させる。図4は、圧電素子322の内部構造を示す概略断面図である。圧電素子322は、素体328と、X−Y方向において対向する第1外部電極326a及び第2外部電極326bとを有する。また、圧電素子322は、相互に対向するZ方向に垂直な第1主面322a及び第2主面322bを有する。圧電素子322の第2主面322bは、振動板321の第1主面321aに対向する実装面として構成される。
素体328は、セラミックシート323と、内部電極層324a,324bとがZ方向に積層された構造を有する。つまり、内部電極層324a,324bは、セラミックシート323を挟んで交互に積層されている。セラミックシート323は、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、アルカリ金属含有ニオブ酸化物等の圧電材料によって形成されている。内部電極層324a,324bは各種金属材料などの導電性材料によって形成されている。
素体328の第1内部電極層324aは、第1外部電極326aに接続されるとともに、セラミックシート323のマージン部によって第2外部電極326bから絶縁されている。また、素体328の第2内部電極層324bは、第2外部電極326bに接続されるとともに、セラミックシート323のマージン部によって第1外部電極326aから絶縁されている。
図4において、第1内部電極層324aの最上層は、素体328の表面(図4において上面)を部分的に被覆する第1引出電極層325aを構成し、第2内部電極層324bの最下層は、素体328の裏面(図4において下面)を部分的に被覆する第2引出電極層325bを構成する。
第1引出電極層325aは、回路基板33(図1)と電気的に接続される一方の極の端子部327aを有し、第2引出電極層325bは、適宜の接合材を介して振動板321の第1主面321aに電気的かつ機械的に接続される。接合材には、導電性接着剤、はんだ等の導電性接合材を用いることができ、他方の極の端子部を振動板321に設けることができる。
第1外部電極326a及び第2外部電極326bは、素体328のX方向の両端面の略中央部に各種金属材料などの導電性材料によって形成されている。第1外部電極326aは、第1内部電極層324a及び第1引出電極層325aと電気的に接続され、第2外部電極326bは、第2内部電極層324b及び第2引出電極層325bと電気的に接続される。
このような構成により、第1外部電極326aと第2外部電極326bの間に交流電圧が印加されると、各内部電極層324a,324b間にある各セラミックシート323が所定周波数で伸縮する。これにより、圧電素子322は振動板321に付与する振動を発生させることができる。
[支持構造]
イヤホン本体10は、電磁式発音体31及び圧電式発音体32に加え、図3に示すようにマウント部材51及び固定部材52を備える。
マウント部材51は、電磁式発音体31及び圧電式発音体32を筐体40にマウントする部材である。マウント部材51については後述する。
固定部材52は、電磁式発音体31の台座部312と第1筐体部401の間に配置され、電磁式発音体31を筐体40に固定する。固定部材52は環状の部材であり、金属又は樹脂等の材料からなる。
[マウント部材の構成]
マウント部材51は上述のように電磁式発音体31及び圧電式発音体32を筐体40にマウントする部材である。図5はマウント部材51の平面図であり、図6はマウント部材51の断面図である。また、図7は、マウント部材51及び電磁式発音体31を示す模式図であり、図8はマウント部材51及び第1筐体部401を示す模式図である。これらの図に示すように、マウント部材51は、当接部51a、支持部51b及びキャップ部51cを有する。
当接部51aは、円環状の部分であり、機構部311と振動板321の第2主面321bによって挟持される(図2参照)。当接部51aのうち、第2主面321bに対向する面を第1面51dとし、その反対側の面を第2面51eとする。
支持部51bは第1面51dの周縁から圧電式発音体32側に突出する円筒状部分であり、図8に示すように第1筐体部401に接触する。図5乃至図8に示すように、支持部51bの表面のうち第1筐体部401に接触する面を接触面51fとする。接触面51fは、図5に示すように円環状の面であり、導音口41aの周囲において第1筐体部401に当接する。
キャップ部51cは、第2面51eの周縁から電磁式発音体31側に突出する円筒状部分であり、図8に示すように、機構部311の周囲に接触し、マウント部材51に対する電磁式発音体31の位置を固定する。図6乃至図8に示すように、機構部311に接触する面を接触面51gとする。接触面51gは、キャップ部51cの内周面であり、機構部311はキャップ部51c内に挿入され、マウント部材51に対して固定される。
マウント部材51の材料は特に限定されないが、振動を伝達しやすい材料が好適であり、例えばポリフェニレンサルファイド(PPS:polyphenylenesulfide)とすることができる。
図9及び図10は、マウント部材51の各部のサイズを示す模式図である。これらの図に示すようにキャップ部51cの内径D1は機構部311の直径A1(図3参照)よりわずかに大きく、例えば直径A1+0.2mmとすることができる。例えば直径A1が8.0mmの場合、内径D1は8.2mmとすることができる。この他にも内径D1は直径A1に応じて設定することが可能であり、8.2mmより大きく13.2mm以下とすることができる。
支持部51bの内径D2は、内径D1より小さく、振動板321の直径A2(図3参照)よりわずかに大きく、例えば直径A2+0.2mmとすることができる。例えば直径A2が6.0mmの場合、内径D2は6.2mmとすることができる。この他にも内径D2は内径D1及び直径A2に応じて設定することが可能であり、6.2mm以上8.2mm以下とすることができる。
マウント部材51の外径D3は、キャップ部51cの内径D1より大きく、例えば9.0mmとすることができる。また、当接部51aの内径D4は支持部51bの内径D2より小さく、例えば4.8mmとすることができる。
また、図10に示すように、マウント部材51の厚みT1は例えば2.4mmとすることができ、当接部51aの厚みT2は例えば、0.3mmとすることができる。支持部51bの高さT3は例えば、0.5mmとすることができ、キャップ部51cの高さT4は例えば1.6mmとすることができる。また、キャップ部51cの厚みT5は例えば0.5mmとすることができる。
なお、マウント部材51の各部のサイズはここに示すものに限定されず、少なくとも内径D1が内径D2より大きなものであればよい。
マウント部材51は以上のような構成を有する。図7に示すように圧電式発音体32は、振動板321の第2主面321bが当接部51aの第1面51dに接着層53によって
着され、支持部51bの内部に固定される。この接着層53は例えば厚み50μmの両面テープとすることができる。
振動板321の実装位置として、第2主面321bに直交する方向(Z方向)に沿った接触面51fと第2主面321bの距離L(図8参照)は、例えば0.5mmである。この距離Lに対するマウント部材51のZ方向の厚みT1は、例えば2.4mmであり、距離Lに対する厚みT1の比率は2.4/0.5が好適である。
また、電磁式発音体31は、機構部311がキャップ部51cの内部に挿入され、キャップ部51cの内周面である接触面51gに当接することにより、キャップ部51cの内部に固定される。電磁式発音体31はキャップ部51cの内部に挿入することでマウント部材51に対して固定することができ、実装が容易である。さらに、キャップ部51cが機構部311の周面を覆うため、電磁式発音体31の音波の漏れが少なくなる。
また、上述のように支持部51bの内径D2はキャップ部51cの内径D1より小さい。このため、圧電式発音体32の径である直径A2(図3参照)は、電磁式発音体31の径である直径A1より小さい。圧電式発音体32の径が小さいと圧電式発音体32から出力される音の音圧が小さくなるが、マウント部材51は第1筐体部401に接触する接触面51fを有し、第1筐体部401に対する接触面積が大きい。
これによりイヤホン100では、圧電式発音体32から出力される音の音圧が、径がより大きい圧電式発音体と同等の音圧となり、イヤホン100の特性を向上させることが可能となる。具体的には、圧電式発音体32の直径A2が6mmであっても、マウント部材51を用いることにより、直径8mmの圧電式発音体と同等の音圧とすることが可能である。
図11は、キャップ部の有無による音圧レベル(SPL:sound pressure level)の差異を示すグラフである。「キャップ部あり」は上記実施形態にかかる、キャップ部を有するマウント部材を備えるイヤホン、「キャップ部なし」はキャップ部を有しないマウント部材を備えるイヤホンの電磁式発音体の音圧測定結果である。マウント部材は共に厚み0.8mmでありPPSからなる。
図11において破線楕円で示すように、「キャップ部あり」のマウント部材の場合、14kHz〜17kHzの音圧が平均3dB向上し、12kHzの音圧落ち込みが1dB向上した。
図12は、圧電式発音体の径による音圧レベルの差異を示すグラフである。「Φ6−TW」は直径6mmの圧電式発音体の音圧レベルであり、「Φ8−TW」は直径8mmの圧電式発音体の音圧レベルである。「Φ9.1−DSP」は直径9.1mmの電磁式発音体の音圧レベルであり、「Φ9.1−DSP+Φ6−TW」は直径9.1mmの電磁式発音体と直径6mmの圧電式発音体の音圧レベルである。
図12に示すように、全域にわたって「Φ8−TW」の音圧レベルは「Φ6−TW」の音圧レベルより大きくなる。上記実施形態に係るマウント部材では、圧電式発音体の径が小さくても、マウント部材のイヤホン筐体への接触面積が大きいため、直径6mmの圧電式発音体を用いても、直径8mmの圧電式発音体と同等の音圧レベルとすることが可能である。
図13は、キャップ部の有無による音圧レベル(SPL:sound pressure level)の差異を示すグラフである。「キャップ部あり」は上記実施形態にかかる、キャップ部を有するマウント部材を備えるイヤホン、「キャップ部なし」はキャップ部を有しないマウント部材を備えるイヤホンの複合駆動の音圧測定結果である。マウント部材は共に直径8mmでありステンレスからなる。
図13に示すように、「キャップ部あり」のマウント部材の場合、高周波数帯域(35kHz)の音圧が向上し、10〜20kHzの音圧がブロード化された。即ち、上記実施形態に係るイヤホンは、キャップ部を設けることにより、音圧の向上及びブロード化が可能であるといえる。
100…イヤホン
10…イヤホン本体
20…イヤピース
30…発音ユニット
31…電磁式発音体
32…圧電式発音体
321…振動板
321a…第1主面
321b…第2主面
322…圧電素子
40…筐体
41…導音路
41a…導音口
51…マウント部材
51a…当接部
51b…支持部
51c…キャップ部
51f…接触面

Claims (6)

  1. 導音口を有する筐体と、
    前記筐体に収容され、第1の直径を有する機構部を備える電磁式発音体と、
    前記筐体において、前記電磁式発音体よりも前記導音口側に収容され、圧電素子と、前記圧電素子によって振動する振動板とを備える圧電式発音体であって、前記振動板は、前記第1の直径より小さい第2の直径を有し、前記導音口側の第1の主面と、前記第1の主面の反対側の第2の主面を有する圧電式発音体と、
    前記電磁式発音体と前記圧電式発音体を前記筐体にマウントするマウント部材であって、前記機構部と前記第2の主面によって挟持される当接部と、前記当接部から前記電磁式発音体側に突出し、前記第1の直径より大きい第1の内径を有し、前記機構部の周囲に接触するキャップ部と、前記当接部から前記圧電式発音体側に突出し、前記筐体に接触する接触面を有し、前記第1の内径より小さく、前記第2の直径より大きい第2の内径を有する支持部とを備えるマウント部材と、
    前記圧電式発音体と前記マウント部材の間に配置され、前記第2の主面と前記マウント部材を接着する接着層と
    を具備する電気音響変換装置。
  2. 請求項1に記載の電気音響変換装置であって、
    前記接触面は、円環状であり、前記導音口の周囲において前記筐体に当接する
    電気音響変換装置。
  3. 請求項1に記載の電気音響変換装置であって、
    前記第2の主面に直交する方向に沿った前記接触面と前記第2の主面の距離に対する前記第2の主面に直交する方向に沿った前記マウント部材の厚みは2.4/0.5の比率である
    電気音響変換装置。
  4. 請求項1に記載の電気音響変換装置であって、
    前記マウント部材は、ポリフェニレンスルファイドからなる
    電気音響変換装置。
  5. 請求項1に記載の電気音響変換装置であって、
    前記第2の内径は8.2mmであり、
    前記第1の内径は、8.2mmより大きく、13.2mm以下である
    電気音響変換装置。
  6. 請求項1に記載の電気音響変換装置であって、
    前記第2の直径は6.0mmであり、
    前記第1の直径は8.0mm以上13.0mm以下である
    電気音響変換装置。
JP2019156551A 2019-08-29 2019-08-29 電気音響変換装置 Pending JP2021034994A (ja)

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