JP2020123684A - 半導体基板の分離方法と分離用治具 - Google Patents

半導体基板の分離方法と分離用治具 Download PDF

Info

Publication number
JP2020123684A
JP2020123684A JP2019015164A JP2019015164A JP2020123684A JP 2020123684 A JP2020123684 A JP 2020123684A JP 2019015164 A JP2019015164 A JP 2019015164A JP 2019015164 A JP2019015164 A JP 2019015164A JP 2020123684 A JP2020123684 A JP 2020123684A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor substrate
jigs
bars
separating
bar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019015164A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7206962B2 (ja
Inventor
鈴木 正人
Masato Suzuki
正人 鈴木
達郎 吉野
Tatsuro Yoshino
達郎 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2019015164A priority Critical patent/JP7206962B2/ja
Priority to TW108115514A priority patent/TWI690987B/zh
Priority to CN202010075384.9A priority patent/CN111508868A/zh
Publication of JP2020123684A publication Critical patent/JP2020123684A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7206962B2 publication Critical patent/JP7206962B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67011Apparatus for manufacture or treatment
    • H01L21/67092Apparatus for mechanical treatment

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Dicing (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

【課題】 へき開によってバーが並んだ状態になった半導体基板を複数のバーに分離するのを促進する。【解決手段】 へき開によってバーが並んだ状態になった半導体基板を準備する。半導体基板を間に置いて、バーの長さ方向において対向するように、2つの治具を配置する。2つの治具はどちらもバーに一つ置きに対応した接触部を持ち、隣り合うバーにそれぞれの接触部が交互に対応するように配置されている。2つの治具の距離を縮めてバーを押し、隣り合うバー同士の位置をずらすことで、バーへの分離を促進できる。【選択図】 図1

Description

この発明は、へき開によって複数のバーが並んだ状態になった半導体基板の分離方法および分離用治具に関する。
半導体製品の中には、半導体レーザなどのように、その製造過程において、半導体基板をへき開によって複数のバーに分離するものがある(例えば特許文献1参照)。
特開平5−304339号公報
しかし、へき開後の半導体基板は、複数のバーが完全に分離していないことがある。理由の1つは、へき開後のへき開面は平坦度が高いため、へき開面が再密着することがあるからである。別の理由は、半導体基板の表面または裏面の絶縁物または金属材料がへき開では分離されず、隣り合うバー間でつながったまま残ることがあるからである。
この発明は上記の問題を解決するためになされたもので、その目的は半導体基板を複数のバーに分離するのを促進する方法および治具を得ることである。
この発明に係る半導体基板の分離方法は、へき開によってバーが並んだ状態になった半導体基板を準備する準備工程と、半導体基板の少なくとも一部を間に置き、対向する位置に2つの治具を配置する配置工程と、2つの治具の距離を縮めることで、2つの治具がバーを押し、隣り合うバーの位置をずらす分離工程とを備える。
また、この発明に係る半導体基板の分離用治具は、へき開によってバーが並んだ状態になった半導体基板の分離用治具であって、どちらも凸形状の接触部を持つ2つの部品で構成され、一方の部品の接触部は、半導体基板の端にあるバーから一つ置きに対応し、他方の部品の接触部は、半導体基板の端にあるバーの隣のバーから一つ置きに対応する。
この発明の半導体基板の分離方法および分離用治具によれば、隣り合うバーの位置をずらすため、半導体基板を複数のバーに分離するのを促進できる。
実施の形態1に係る半導体基板の分離方法を説明するための図である。 実施の形態1に係る半導体基板の分離方法を説明するための図である。 実施の形態1に係る半導体基板の図である。 実施の形態1に係る半導体基板のへき開工程を説明するための図である。 実施の形態1に係る半導体基板の分離方法を説明するための図である。 実施の形態1に係る治具の変形例を示す図である。 実施の形態2に係る半導体基板の分離方法を説明するための図である。 実施の形態2に係る半導体基板の分離方法を説明するための図である。 実施の形態3に係る半導体基板の分離方法を説明するための図である。 実施の形態3に係る半導体基板の分離方法を説明するための図である。 実施の形態3に係る半導体基板の分離方法を説明するための図である。 実施の形態4に係る半導体基板の分離方法を説明するための図である。 実施の形態4に係る半導体基板の分離方法を説明するための図である。 実施の形態4に係る半導体基板の分離方法を説明するための図である。 実施の形態5に係る半導体基板の分離方法を説明するための図である。 実施の形態5に係る半導体基板の分離方法を説明するための図である。 実施の形態5に係る半導体基板の分離方法を説明するための図である。
実施の形態1.
この実施の形態では、半導体基板10を治具14a、14bを用いて分離する。図1は半導体基板10、治具14a、14bを示す斜視図である。図1にx軸、y軸、z軸を図示しており、それぞれが示す方向は、後述のレーザダイオード(LD)バー12が並ぶ方向、LDバー12の長さ方向、半導体基板10の表面に垂直な方向である。図2は図1をz軸方向から見た図である。
半導体基板10は複数のLDバーが並んだ状態であり、へき開を含む工程を経て形成されたものである。半導体基板10を得るには、まず、LDがマトリックス状に形成された半導体基板を粘着シート(図示せず)に貼り付け、図3のように、半導体基板端の片側または両側に、へき開面方向に平行なスクライブ線20を導入する。そして、図4のように、スクライブ線20の導入によって形成された微小亀裂を開口する方向に応力を加え、へき開を進行させる。これにより、複数のLDバー12に分けられた半導体基板10が得られる。
しかし、へき開後の半導体基板10は、複数のLDバー12が完全に分離していないことがある。理由の1つは、へき開後のへき開面は平坦度が高いため、へき開によって分離された隣り合うLDバー12同士が再密着してしまうことがあるからである。別の理由は、半導体基板10の表面または裏面の絶縁物または金属材料がへき開では分離されず、隣り合うLDバー12の間でつながったまま残ることがあるからである。
治具14aおよび14bは、それぞれ複数の接触部16a、16bを持つ。接触部16a、16bは凸形状を持つ。接触部16a、16bはどちらも隣同士の間隔dがLDバー12の幅wの2倍である(d、wは図2に示した)。
ここから、この実施の形態に係る半導体基板の分離方法を説明する。
まず、図1、2のように、半導体基板10、治具14a、14bを配置する。図示していないが、半導体基板10の裏面には粘着シートが貼り付けられている。ここで、半導体基板10の端にあるLDバー12をLDバーA、その隣をLDバーBと称することにする。これらには図1でそれぞれA、Bと記している。治具14aと14bは、y軸方向において対向する位置に配置されている。治具14aは、LDバー12に対し、複数の接触部16aがLDバーAから一つ置きに対応するように置かれている。一方、治具14bは、複数の接触部16bがLDバーBから一つ置きに対応するように置かれている。
次に、図5に示すように、治具14aおよび14bを、両者の距離を縮めるように動かし、接触部16aおよび16bを半導体基板10に接触させ、さらに動かす。その結果、隣り合うLDバー12に、y軸方向において互いに逆方向の力が加わる。これにより、上述したように複数のLDバー12が完全に分離していなかった場合でも、隣り合うLDバー12の位置がずれることで、複数のLDバー12が分離される。
次に、粘着シートをx軸方向に引っ張るエキスパンド工程を実施し、LDバー12の分離を完了する。その後、分離されたLDバーを個々のチップに分割し、チップ分割を完了する。
以上のとおり、この実施の形態によれば、複数のLDバーが完全に分離していなかった場合でも、隣り合うLDバーに互いに逆方向の力が加わることで隣り合うLDバーの位置をずらすため、半導体基板を複数のLDバーに分離するのを促進できる。
また、隣り合うLDバーの位置を平坦なへき開面に沿ってずらすため、LDバー同士がこすれることによる端面外観品質の低下も抑制できる。この実施の形態の方法を用いずに半導体基板の複数のLDバーへの分離を促進するには、へき開実施時に加える応力や押し込み量を大きくすることが考えられるが、このような方法ではへき開端面の外観品質が著しく低下する懸念がある。これに対し、この実施の形態では、隣り合うLDバーの位置をずらす際に大きな力を加える必要はなく、しかも平坦なへき開面に沿ってずらすため、端面外観品質低下を抑えられる。
なお、接触部16a、16bは、図6のように、のこぎりの歯の形状を持つものであってもよい。のこぎりの歯の形状とは、図に示したような三角の凸形状のことである。
また、これまでの図において、治具14aと14bの形状が異なるように描いたが、同一形状としてもよい。この場合、治具を2種類作成する必要がないことに加え、この実施の形態の方法を実施する際に、これらの治具を保持する装置(図示せず)との組み合わせに気を使う必要がないというメリットがある。
実施の形態2.
ここでは主に実施の形態1と相違する部分について記載する。
この実施の形態では、半導体基板10を治具34aと34bを用いて分離する。図7は半導体基板10、治具34a、34bを示す斜視図である。
半導体基板10は実施の形態1について説明したものと同様である。
治具34aおよび34bは、それぞれ複数の接触部36a、36bを持つ。実施の形態1と同様に、接触部36a、36bはどちらも隣同士の間隔がLDバー12の幅の2倍である。
ここから、この実施の形態に係る半導体基板の分離方法を説明する。
まず、図7のように、半導体基板10、治具34a、34bを配置する。図示していないが、半導体基板10の表面と治具34bとの間には保護シートが挟まれている。治具34aと34bは、z軸方向において対向する位置に配置されている。治具34aは、LDバー12に対し、複数の接触部36aがLDバーAから一つ置きに対応するように置かれている。一方、治具34bは、複数の接触部36bがLDバーBから一つ置きに対応するように置かれている。
次に、図8に示すように、治具34aおよび34bを、両者の距離を縮めるように動かし、接触部36aおよび36bを半導体基板10に接触させ、さらに動かす。その結果、隣り合うLDバー12に、z軸方向において互いに逆方向の力が加わる。これにより、複数のLDバー12が完全に分離していなかった場合でも、隣り合うLDバー12の位置がずれることで、複数のLDバー12が分離される。
以上のとおり、この実施の形態によれば、半導体基板を複数のLDバーに分離するのを促進できるのに加え、隣り合うLDバーをずらす方向がz軸方向であるため、エキスパンド工程を実施後、LDバーのy軸方向におけるずれがなく、複数のLDバーを取り扱うのが容易である。
なお、接触部36a、36bは、図示しないが、のこぎりの歯の形状を持つものであってもよい。
また、これまでの図において、y軸方向において接触部36a、36bの長さが半導体基板10と同じとして描いたが、そうでなくてもよい。例えば、y軸方向において接触部36a、36bの長さが半導体基板10より短くてもよい。また、接触部36a、36bが、両端付近および中心付近のみであってもよい。また、接触部36a、36bが、両端付近のみであってもよい。ここではこれ以上説明しないが、接触部36a、36bの形状は、半導体基板の長さや材料等の条件に応じて、可能なものを採用すればよい。
また、保護シートは必須ではない。半導体基板10に接触部36bが接触する領域に半導体機能素子が形成されていない場合、あるいは接触部36bとの接触で受けるダメージが許容できる場合、保護シートは使用しなくてもよい。
実施の形態3.
ここでは主に実施の形態1と相違する部分について記載する。
この実施の形態では、半導体基板50を治具54aと治具54bを用いて分離する。図9は半導体基板50、治具54a、54bを示す斜視図である。なお、図中の治具を透明にしたのは治具で隠れた部分が見えるようにするためであり、単に説明のためである。図10は図9をx軸方向から見た図である。
半導体基板50は実施の形態1について説明したものと同様だが、LDバー52が表面側に凸構造60aまたは60bを有する点で異なる。ここで、半導体基板50の端にあるLDバー52をLDバーA、その隣をLDバーBと称することにする。これらには図9でそれぞれA、Bと記している。半導体基板50のy軸方向における一端付近に、LDバーAから一つ置きに凸構造60aが形成されている。また、他端付近に、LDバーBから一つ置きに凸構造60bが形成されている。
治具54aおよび54bは、それぞれ平らな接触面56a、56bを持つ。接触面56a、56bの位置は図10に示した。
ここから、この実施の形態に係る半導体基板の分離方法を説明する。
まず、図9、10のように、半導体基板50、治具54a、54bを配置する。治具54a、54bは、y軸方向において対向する位置に、接触面56a、56bが凸構造60a、60bを間に置くように配置されている。このとき、図10に示すように、接触面56aと56bの下端は、半導体基板50の凸構造60a、60bが形成されていない表面より上、凸構造60a、60bの上面より下に配置されている。
次に、図11に示すように、治具54aおよび54bを、両者の距離を縮めるように動かし、接触面56aおよび56bをそれぞれ凸構造60a、60bに接触させ、さらに動かす。その結果、隣り合うLDバー52に、y軸方向において互いに逆方向の力が加わる。これにより、複数のLDバー52が完全に分離していなかった場合でも、隣り合うLDバー52の位置がずれることで、複数のLDバー52が分離される。
以上のとおり、この実施の形態によれば、半導体基板を複数のLDバーに分離するのを促進できるのに加え、治具の構造が単純で済むという効果が得られる。特に、LDのチップサイズが小さくなっても、治具54aおよび54bの接触面56a、56bに微小な構造は不要で、単に平らな面であれば済む。
また、LDバー52の幅wが機種によって異なる場合でも治具は1種類で済む。実施の形態1および2では、治具の接触部がLDバーの幅wの2倍の間隔を持つ必要がある。そのため、LDバーの幅の種類に応じて複数種の治具が必要になる。これに対し、この実施の形態ではその必要がない。
なお、凸構造60a、60bの高さは3μm以上が望ましい。それより低い場合、治具の接触面56a、56bを凸構造60a、60bに当てたり押したりするのが難しくなる。
また、凸構造60a、60bの高さは10μm以下が望ましい。へき開面はLDの出射または反射端面になるため、所望の光学特性を持たせたる目的で、LDバー52の分離が完了したあと、へき開面に多層膜を成膜する。その場合、成膜材料が半導体基板50の表面側に回り込むのを防止するには、凸構造60a、60bの高さは10μm以下が望ましい。
また、凸構造60a、60bの材料、形状は、印加される力に耐えうるものであればよい。
また、これまでの図では、凸構造60a、60bは半導体基板50の端から内部に入った位置から形成されているように描いたが、端まで形成されていてもよい。
実施の形態4.
ここでは主に実施の形態2と相違する部分について記載する。
この実施の形態では、半導体基板70を治具74aと74bを用いて分離する。図12は半導体基板70、治具74a、74bを示す斜視図である。図13は図12をy軸方向から見た図である。
半導体基板70は実施の形態2について説明したものと同様だが、LDバー72が裏面側に凸構造80aあるいは表面側に凸構造80bを有する点で異なる。ここで、半導体基板70の端にあるLDバー72をLDバーA、その隣をLDバーBと称することにする。これらには図12でそれぞれA、Bと記している。半導体基板70の裏面において、LDバーAから一つ置きに凸構造80aが形成されている。また、半導体基板70の表面において、LDバーBから一つ置きに凸構造80bが形成されている。
治具74aおよび74bは、それぞれ平らな接触面76a、76bを持つ。接触面76a、76bの位置は図13に示した。
ここから、この実施の形態に係る半導体基板の分離方法を説明する。
まず、図12、13のように、半導体基板70、治具74a、74bを配置する。治具74a、74bは、z軸方向において対向する位置に、接触面76a、76bが向き合うように配置されている。
次に、図14に示すように、治具74aおよび74bを、両者の距離を縮めるように動かし、接触面76aおよび76bをそれぞれ凸構造80a、80bに接触させ、さらに動かす。その結果、隣り合うLDバー72に、z軸方向において互いに逆方向の力が加わる。これにより、複数のLDバー72が完全に分離していなかった場合でも、隣り合うLDバー72の位置がずれることで、複数のLDバー72が分離される。
以上のとおり、この実施の形態によれば、半導体基板を複数のLDバーに分離するのを促進できるのに加え、治具の構造が単純で済むという効果が得られる。特に、LDのチップサイズが小さくなっても、治具74aおよび74bの接触面76a、76bに微小な構造は不要で、単に平らな面であれば済む。
なお、凸構造80a、80bの高さは3μm以上が望ましい。それより低い場合、隣り合うLDバー72を分離するのに必要なずれ量が得られない可能性がある。また、この分離方法を実施することで、凸構造80a,80bが掛かる力を吸収しきれず、付近が損傷するおそれがある。さらに、治具の接触面76a、76bが半導体基板70の表面または裏面の凸構造80a、80b以外の箇所に接触し、損傷が生じるおそれがある。
また、凸構造80a、80bの高さは10μm以下が望ましい。理由は実施の形態3に関して記載したのと同様である。
また、凸構造80a、80bの材料、形状は、印加される力に耐えるものであればよい。なお、実施の形態3に比べ、この実施の形態では凸構造と治具が接触する面積が広いため、上記の耐力は小さくて済む。
また、これまでの図では、凸構造80a、80bはLDバー1つの裏面または表面のほぼ全面に形成されているように描いたが、少なくとも接触面76a、76bが当たる部分に形成されていればよい。また、接触面76a、76bが当たる部分の全面に形成されていなくてもよい。例えば、LDバー1つ当たり複数の凸構造が島状に形成されていてもよいし、z軸方向から見た凸構造の内部に穴が1つ以上あってもよい。
また、半導体基板70と治具74bの間に保護シートが挟まれていなくてもよい。この実施の形態では半導体基板の表面に凸構造80bが形成されており、これが治具に対する保護の機能を持つからである。
実施の形態5.
ここでは主に実施の形態1と相違する部分について記載する。
この実施の形態では、半導体基板10を治具94aと94bを用いて分離する。図15は半導体基板10、治具94a、94bを示す斜視図である。図16は図15をz軸方向から見た図である。
半導体基板10は実施の形態1について説明したものと同様である。
治具94aおよび94bは、それぞれ平らな接触面96a、96bを持つ。接触面96a、96bの位置は図16に示した。
ここから、この実施の形態に係る半導体基板の分離方法を説明する。
まず、図15、16のように、半導体基板10、治具94a、94bを配置する。治具94aと94bは、y軸方向において対向する位置に配置されている。そして、接触面96aと96bはz軸方向から見てx軸方向に対して同じ角度で傾くように配置する。つまり、接触面96aと96bは平行である。
次に、図17に示すように、治具94aおよび94bを、両者の距離を縮めるように動かし、接触面96aおよび96bを半導体基板10に接触させ、さらに動かす。その結果、複数のLDバー12に、y軸方向における位置が少しずつずれるような力が加わる。これにより、複数のLDバー12が完全に分離していなかった場合でも、隣り合うLDバー12の位置がずれることで、複数のLDバー12が分離される。
以上のとおり、この実施の形態によれば、半導体基板を複数のLDバーに分離するのを促進できるのに加え、治具の構造が単純で済むという効果が得られる。特に、LDのチップサイズが小さくなっても、治具94aおよび94bの接触面96a、96b微小な構造は不要で、単に平らな面であれば済む。
また、半導体基板に凸構造を形成する必要がない。
また、隣り合うLDバー12をずらす距離は治具94a、94bの傾斜角で設定可能である。
なお、治具94aおよび94bによって半導体基板10に力が加わる際、半導体基板10がx軸方向に動く、あるいは回転することを防ぐために、半導体基板10を左右から押さえるガイドを用いてもよい。
なお、全ての実施の形態において2つの治具をどちらも動かすとしたが、片方を動かし、他方を静止させておいてもよい。このとき、片方の治具を動かすことで、静止した治具がLDバーから力を受けるため、その反作用を考えれば静止した治具もLDバーを押すと考えてよい。
また、半導体基板10の表面または裏面の絶縁物または金属材料がへき開では分離されない課題を解決するには、隣り合うLDバーをずらす距離は3μmあればよい。絶縁物または金属材料の厚みは通常、3μm程度であるため、これと同等の距離をずらせればよい。ずれの距離を検査装置で検出して治具の動作を停止させる場合は、3μm以上という条件を満たしさえすれば、検出装置等の都合に合わせた距離であればよい。
また、半導体基板にはLDが形成されているとしたが、へき開によって複数のバーに分離するのであれば、形成物の種類は問わない。
また、2つの治具が分離しているとしたが、1つの治具中の2つの構成品であってもよい。その場合、この治具は2つの構成品間の距離を変える機能を持つ必要がある。
また、複数のLDバーの幅(w)は全てのLDバーで等しいとしたが、異なっていてもよい。
10、50、70 半導体基板
12、52、72 LDバー
14a、34a、54a、74a、94a 治具a
14b、34b、54b、74b、94b 治具b
16a、36a 接触部a
16b、36b 接触部b
56a、76a、96a 接触面a
56b、76b、96b 接触面b
60a、80a 凸構造a
60b、80b 凸構造b

Claims (11)

  1. へき開によってバーが並んだ状態になった半導体基板を準備する準備工程と、
    前記半導体基板の少なくとも一部を間に置き、対向する位置に2つの治具を配置する配置工程と、
    前記2つの治具の距離を縮めることで、前記2つの治具が前記バーを押し、隣り合う前記バーの位置をずらす分離工程とを含む半導体基板の分離方法。
  2. 前記分離工程では、前記2つの治具が、隣り合う前記バーを互いに逆方向に押す請求項1に記載の半導体基板の分離方法。
  3. 前記配置工程では、前記2つの治具を前記バーの長さ方向において対向する位置に配置し、
    前記分離工程では、前記2つの治具の前記バーの長さ方向における距離を縮めることで、前記2つの治具が前記バーを押し、隣り合う前記バーの、前記バーの長さ方向における位置をずらす請求項2に記載の半導体基板の分離方法。
  4. 前記配置工程では、前記2つの治具を前記半導体基板の表面に垂直な方向において対向する位置に配置し、
    前記分離工程では、前記2つの治具の前記半導体基板の表面に垂直な方向における距離を縮めることで、前記2つの治具が前記バーを押し、隣り合う前記バーの、前記半導体基板の表面に垂直な方向における位置をずらす請求項2に記載の半導体基板の分離方法。
  5. 前記2つの治具はどちらも前記バーに一つ置きに対応した接触部を有し、
    前記配置工程では、前記2つの治具を、それぞれの前記接触部が、隣り合う前記バーに交互に対応するように配置し、
    前記分離工程では、前記2つの治具のそれぞれの前記接触部が、前記配置工程で対応させた前記バーを押す請求項3または4に記載の半導体基板の分離方法。
  6. 前記接触部はのこぎりの歯の形状を有する請求項5に記載の半導体基板の分離方法。
  7. 前記バーは、前記半導体基板の表面側に、隣り合う前記バーにおいて前記バーの長さ方向の一端と他端付近に交互に形成された凸構造を有し、
    前記2つの治具はどちらも接触面を有し、
    前記配置工程では、前記2つの治具を、それぞれの前記接触面の間に前記凸構造の少なくとも一部を置くように配置し、
    前記分離工程では、前記2つの治具の前記接触面が、前記凸構造を押す請求項3に記載の半導体基板の分離方法。
  8. 前記バーは、隣り合う前記バーにおいて前記半導体基板の表面と裏面に交互に形成された凸構造を有し、
    前記2つの治具はどちらも接触面を有し、
    前記配置工程では、前記2つの治具を、それぞれの前記接触面の間に前記凸構造の少なくとも一部を置くように配置し、
    前記分離工程では、前記2つの治具の前記接触面が、前記凸構造を押す請求項4に記載の半導体基板の分離方法。
  9. 前記2つの治具はどちらも接触面を有し、
    前記配置工程では、前記2つの治具を、前記バーの長さ方向において対向する位置に、かつ、それぞれの前記接触面が、前記半導体基板に垂直な方向から見て前記バーが並ぶ方向に対して同じ角度で傾くように配置し、
    前記分離工程では、前記2つの治具の前記バーの長さ方向における距離を縮めることで、前記接触面が前記バーを押し、隣り合う前記バーの、前記バーの長さ方向における位置をずらす請求項1に記載の半導体基板の分離方法。
  10. へき開によってバーが並んだ状態になった半導体基板の分離用治具であって、
    どちらも凸形状の接触部を有する2つの部品で構成され、
    一方の前記部品の前記接触部は、前記半導体基板の端にある前記バーから一つ置きに対応し、
    他方の前記部品の前記接触部は、前記半導体基板の前記端にある前記バーの隣の前記バーから一つ置きに対応する半導体基板の分離用治具。
  11. 前記接触部はのこぎりの歯の形状を有する請求項10に記載の半導体基板の分離用治具。
JP2019015164A 2019-01-31 2019-01-31 半導体基板の分離方法と分離用治具 Active JP7206962B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019015164A JP7206962B2 (ja) 2019-01-31 2019-01-31 半導体基板の分離方法と分離用治具
TW108115514A TWI690987B (zh) 2019-01-31 2019-05-06 半導體基板的分離方法及分離治具
CN202010075384.9A CN111508868A (zh) 2019-01-31 2020-01-22 半导体基板的分离方法和分离用夹具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019015164A JP7206962B2 (ja) 2019-01-31 2019-01-31 半導体基板の分離方法と分離用治具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020123684A true JP2020123684A (ja) 2020-08-13
JP7206962B2 JP7206962B2 (ja) 2023-01-18

Family

ID=71134544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019015164A Active JP7206962B2 (ja) 2019-01-31 2019-01-31 半導体基板の分離方法と分離用治具

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7206962B2 (ja)
CN (1) CN111508868A (ja)
TW (1) TWI690987B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112701066B (zh) * 2021-01-07 2021-07-20 深圳市粤海翔精密科技有限公司 一种晶圆裂片用劈裂刀设备及其使用方法
CN116169088B (zh) * 2023-02-08 2023-08-18 北京智创芯源科技有限公司 一种剥离夹具、剥离机及剥离夹具的使用方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05304339A (ja) * 1992-04-27 1993-11-16 Mitsubishi Electric Corp 半導体レーザの劈開方法
JP2005317761A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Takashi Nao ウエハへき開装置及びウエハへき開方法
JP2011060985A (ja) * 2009-09-10 2011-03-24 Murata Mfg Co Ltd 電子部品の製造方法
JP2012227386A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Mitsubishi Electric Corp レーザー素子の製造方法とレーザー素子製造装置
JP2018117015A (ja) * 2017-01-17 2018-07-26 ウシオオプトセミコンダクター株式会社 窒化物半導体レーザ素子およびその製造方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10144630A (ja) * 1996-11-11 1998-05-29 Sony Corp 半導体ウェーハの延伸分離方法及び装置
JP2003086238A (ja) * 2001-09-07 2003-03-20 Japan Storage Battery Co Ltd 電池の製造方法
CN1300373C (zh) * 2004-03-24 2007-02-14 长春理工大学 半导体激光器腔面镀膜用柔性夹具
CN101009978A (zh) * 2006-01-23 2007-08-01 阿尔卑斯电气株式会社 电子设备的制造方法
CN201004941Y (zh) * 2007-01-18 2008-01-16 顾清水 蚊香分离器
JP5861914B2 (ja) * 2011-11-07 2016-02-16 シンフォニアテクノロジー株式会社 振動フィーダ
JP6047874B2 (ja) * 2011-12-06 2016-12-21 三菱電機株式会社 半導体装置の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05304339A (ja) * 1992-04-27 1993-11-16 Mitsubishi Electric Corp 半導体レーザの劈開方法
JP2005317761A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Takashi Nao ウエハへき開装置及びウエハへき開方法
JP2011060985A (ja) * 2009-09-10 2011-03-24 Murata Mfg Co Ltd 電子部品の製造方法
JP2012227386A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Mitsubishi Electric Corp レーザー素子の製造方法とレーザー素子製造装置
JP2018117015A (ja) * 2017-01-17 2018-07-26 ウシオオプトセミコンダクター株式会社 窒化物半導体レーザ素子およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN111508868A (zh) 2020-08-07
TWI690987B (zh) 2020-04-11
JP7206962B2 (ja) 2023-01-18
TW202030780A (zh) 2020-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101318818B1 (ko) 취성 재료 기판의 분단 방법
US9010154B2 (en) Method of cleaving and separating a glass sheet
TWI380959B (zh) 用以機械地折斷易脆斷裂材料之一經刻線工件之方法
JP7206962B2 (ja) 半導体基板の分離方法と分離用治具
JP2006344910A (ja) ウェーハ分割方法およびウェーハ分割治具
KR20100136958A (ko) 유리판 브레이킹 방법 및 유리판 브레이킹 장치
EP3217221A1 (en) Pellicle support frame and production method
JP2004348111A (ja) 表示装置の製造方法及び製造装置
KR20110016492A (ko) 취성 재료 기판의 스크라이브 방법
JP5657946B2 (ja) 分割方法
JP5193298B2 (ja) マザー基板からの単位表示パネルの取り出し方法
KR20150002436A (ko) 취성 재료 기판의 브레이크 공구 및 받침지그
JPWO2006129752A1 (ja) フィルム切断剥離用刃物およびフィルム切断剥離装置
JP2003286044A (ja) 基板分断装置および基板分断方法
JP2001345289A (ja) 半導体装置の製造方法
JP7395117B2 (ja) 板ガラスの製造方法及びその製造装置
JP6792826B2 (ja) ガラス板の製造方法、波長変換部材の製造方法およびガラスアセンブリ
JP6154713B2 (ja) 脆性材料基板のブレイク方法並びにブレイク装置
JP2002198326A (ja) 半導体基板の分割方法
JP2008192910A (ja) ダイシング用粘着シートおよびダイシング方法
JP6072215B2 (ja) 脆性材料基板用のブレイクバー
JP6185812B2 (ja) 脆性材料基板のブレイク方法並びにブレイク装置
JP2019084574A (ja) レーザ加工機
JP2003179001A (ja) 半導体装置の製造方法
KR102073305B1 (ko) 열전도 시트

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211115

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20220427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221219

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7206962

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151