JP2020122942A - フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 - Google Patents

フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電子先幕用フォーカルプレンシャッタにおいて、開口部に対して一方向のみでなく、双方向にバランスよく走行可能な構成とする。【解決手段】電子先幕用フォーカルプレンシャッタにおいて、開口部を有する地板と、一方向に走行して前記開口部を閉鎖する第1羽根と、前記第1羽根と逆の他方向に走行して前記開口部を閉鎖する第2羽根と、前記開口部を閉じる方向に前記第1羽根を付勢する第1付勢部材と、前記開口部を閉じる方向に前記第2羽根を付勢する第2付勢部材と、を備える構成とする【選択図】図1

Description

本発明の一態様は、カメラなどの撮像装置に用いられるフォーカルプレンシャッタなどに関する。
フォーカルプレンシャッタでは、先羽根(または先幕)と後羽根(または後幕)との間にスリットを形成しながら開口部が形成された領域を走行することで撮像素子に対する露光を行う構成のものがある。このようなフォーカルプレンシャッタでは、開口部が意図せず閉じられてしまうことを防止するため、または羽根のがたつきを抑制するために、羽根に連結されたアームにばねを取り付ける構成とすることがある。例えば、特許文献1には、先幕及び後幕を、開口から退避するようにそれぞれ付勢する付勢部材を備える構成が開示されている。
特開2013−130652号公報
上記特許文献1に記載の構成では、先幕20A及び後幕20Bを、各々、第1付勢部材60a及び第2付勢部材60bにより、開口部11から退避する方向に付勢している。しかし、このような構成において羽根を走行させて撮像を行う場合、第2付勢部材60bは後幕20Bを走行方向とは逆方向に付勢しているので、後幕20Bの初動を遅延させてしまうこととなる。そのため、第2付勢部材60bの付勢力をロータ71bの起動時トルクT7bminよりも小さくなるように設定しているが、第2付勢部材60bを設ける以上、初速の遅延は解決されず、特にシャッタ速度が高速になるほど撮像の際に悪影響を与える課題がある。
本発明は、上記課題を解決するために次のような手段を採る。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記するが、本発明の各構成要素はこれらの付記したものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
本発明の一の手段は、
電子先幕用フォーカルプレンシャッタにおいて、
開口部(1a)を有する地板(1)と、
一方向に走行して前記開口部(1a)を閉鎖する第1羽根(2)と、
前記第1羽根(2)と逆の他方向に走行して前記開口部(1a)を閉鎖する第2羽根(3)と、
前記開口部(1a)を閉じる方向に前記第1羽根(2)を付勢する第1付勢部材(42b)と、
前記開口部(1a)を閉じる方向に前記第2羽根(3)を付勢する第2付勢部材(52b)と、を備える、フォーカルプレンシャッタである。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、電子先幕を採用した構成において、第1羽根及び第2羽根に対して、閉じ方向に向かってそれぞれ付勢部材により付勢力を与える構成としている。そのため、第1羽根及び第2羽根が開口部を閉じる時に、各羽根が動き出した直後の初速を速くすることができるので、シャッタ速度の高速化、連写速度の高速化ができる。
上記構成のフォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記第1羽根と前記第2羽根の一方は、撮像の際には撮像素子の電子走査線よりも遅れて前記開口部を閉鎖する。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、撮像の際、電子先幕と後羽根として機能する羽根のみとを作動させることで、シャッタの静音化、省電力化ができる。
上記構成のフォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
撮像の際には、前記第1羽根及び前記第2羽根が前記開口部を開放した状態から、前記第1羽根または前記第2羽根が前記開口部を閉鎖する方向に移動する。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、所謂電子先幕を利用した作動を行うことができる。
上記構成のフォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記第1羽根及び前記第2羽根が前記開口部に対して双方向に移動する際にそれぞれ撮像する。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、例えば、羽根を双方向に走行させながら連続で撮像することで、高速での撮像が可能となる。また、例えば、撮像装置の重力に対する向きに応じて撮像の際の羽根の走行方向を変化させることで、撮像装置の向きにかかわらず重力方向に向かって羽根を走行させるような制御が可能となる。これにより、撮像方法を変化させたり、撮像した画像の品質を調整したりすることなどが可能となる。
上記構成のフォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
撮像の際には、
前記第2羽根が前記開口部を閉鎖した状態から、前記第2羽根及び前記第1羽根が前記開口部に入光するように隙間を形成しながら移動し、
その後、前記第1羽根が前記開口部を閉鎖した状態から、前記第1羽根及び前記第2羽根が前記開口部に入光するように隙間を形成しながら移動し、
電子先幕の走査線は、前記隙間に位置するように移動する。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、
双方向に略同様の速度で羽根を走行させながら、高速で連続撮像することなどが可能となる。
上記構成のフォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記第1羽根を駆動する第1電磁アクチュエータと、
前記第2羽根を駆動する第2電磁アクチュエータと、を備える。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、第1羽根と第2羽根とをそれぞれ電磁アクチュエータで駆動する構成において、付勢部材によって第1羽根及び第2羽根に対して与えられる付勢力を適切なバランスにすることができる。
上記構成のフォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記第1羽根と前記第2羽根の少なくとも一方は、撮像に際して駆動ばねにより駆動される。
上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、初期トルクの大きな駆動ばねを用いることで、撮像の際、付勢部材と協働して後羽根として機能する羽根の初速をより高速にできる。
上記いずれかのフォーカルプレンシャッタは、撮像装置に好適に適用される。
上記のような撮像装置によれば、従来構成と比較して、シャッタの高速化、連写速度の高速化、静音化、及び省電力化などに優れた装置とすることができる。
図1は、補助地板と中間板の図示を省略して羽根室内を示した、第1羽根及び第2羽根が開口部を開放した状態のフォーカルプレンシャッタの平面図である。 図2は、補助地板と中間板の図示を省略して羽根室内を示した、第2羽根が部分的に開口部を覆った状態のフォーカルプレンシャッタの平面図である。 図3は、補助地板と中間板の図示を省略して羽根室内を示した、第2羽根が完全に開口部を覆った状態のフォーカルプレンシャッタの平面図である。 図4は、補助地板と中間板の図示を省略して羽根室内を示した、第1羽根及び第2羽根が移動しながら開口部を覆った状態のフォーカルプレンシャッタの平面図である。 図5は、補助地板と中間板の図示を省略して羽根室内を示した、第1羽根が完全に開口部を覆った状態のフォーカルプレンシャッタの平面図である。 図6は、フォーカルプレンシャッタの駆動機構が配置された側の平面図である。 図7は、フォーカルプレンシャタを含む撮像素子の機能的構造を示すブロック図である。 図8は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの作動のシーケンス図である。 図9は、補助地板と中間板の図示を省略して羽根室内を示した、第1羽根及び第2羽根がスリットを形成しながら移動している状態のフォーカルプレンシャッタの平面図である。 図10は、実施形態2のフォーカルプレンシャッタの作動のシーケンス図である。
本発明のフォーカルプレンシャッタは、電子先幕と第1羽根または第2羽根が開口部に対して一方向及び逆方向に走行して撮像素子に対する露光を行う構成において、第1羽根及び第2羽根のそれぞれに対して開口部を閉じる方向に付勢する付勢部材を備える構成としている点を特徴のひとつとしている。
本発明に係る実施形態について、以下の構成に従って図面を参照しながら具体的に説明する。ただし、以下で説明する実施形態はあくまで本発明の一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定的に解釈させるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
1.実施形態1
2.実施形態2
3.本発明の特徴
4.補足事項
<1.実施形態1>
本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、第1羽根及び第2羽根のそれぞれに対して、開口部を閉じる方向に付勢する付勢部材を備える構成としており、第1羽根が遮光羽根、第2羽根が後羽根として機能する場合と、第2羽根が遮光羽根、第1羽根が後羽根として機能する場合とがある。撮像作動に際しては、所謂電子先幕を用いた撮像を行う。以下、具体的に説明する。
図1〜図5は、本実施形態のフォーカルプレンシャッタの平面図である。図1は、補助地板と中間板の図示を省略して羽根室内を示した、第1羽根及び第2羽根が開口部を開放した状態の平面図である。図2は、補助地板と中間板の図示を省略して羽根室内を示した、第2羽根が部分的に開口部を覆った状態のフォーカルプレンシャッタの平面図である。図3は、補助地板と中間板の図示を省略して羽根室内を示した、第2羽根が完全に開口部を覆った状態のフォーカルプレンシャッタの平面図である。図4は、補助地板と中間板の図示を省略して羽根室内を示した、第1羽根及び第2羽根が移動しながら開口部を覆った状態のフォーカルプレンシャッタの平面図である。図5は、補助地板と中間板の図示を省略して羽根室内を示した、第1羽根が完全に開口部を覆った状態のフォーカルプレンシャッタの平面図である。後述するように、本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、撮像を含む一連の作動の際には、図1〜図5の順に状態が変化し、さらに図1の状態に戻るよう作動する。
図6は、本実施形態のフォーカルプレンシャッタを、駆動機構が配置された側から見た平面図である。
図示されるように、本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、地板1、第1羽根2、第2羽根3、第1羽根用主アーム41、第1羽根用従アーム42、第2羽根用主アーム51、及び第2羽根用従アーム52を含んで構成される。また、本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、第1羽根用駆動ピン43、第1羽根用付勢ばね42b、第2羽根用駆動ピン53、及び第2羽根用付勢ばね52bを含む。また、本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、図6に示されるように、第1羽根用電磁アクチュエータ61、及び第2羽根用電磁アクチュエータ62を含む。本明細書では、第1羽根及び第2羽根を「羽根」と総称することがある。また、第1羽根用主アーム41及び第1羽根用従アーム42を「第1羽根用アーム」と総称することがある。また、第2羽根用主アーム51及び第2羽根用従アーム52を「第2羽根用アーム」と総称することがある。また、第1羽根用アーム及び第2羽根用アームを「アーム」と総称することがある。また、アームを介して羽根を駆動するための構成をまとめて「駆動機構」と総称することがある。
<地板1>
図1〜図5に示されるように、地板1は、フォーカルプレンシャッタの基板部分であって、略矩形状の開口部1aを有する。開口部1aは、矩形以外の任意の形状であってもよい。地板1の開口部1aの側方(図の左裏面側)には、第1羽根2及び第2羽根3を駆動する駆動機構6が搭載される。
地板1の後述する羽根室内には、軸41a、42a、51a及び52aが立設される。軸41aには、第1羽根用主アーム41が連結される。軸41aは、第1羽根用主アーム41の回動の中心軸となる。軸42aには、第1羽根用従アーム42が連結される。軸42aは、第1羽根用従アーム42の回動の中心軸となる。軸42aには第1羽根用付勢ばね42bが配置される。軸51aには、第2羽根用主アーム51が連結される。軸51aは、第2羽根用主アーム51の回動の中心軸となる。軸52aには、第2羽根用従アーム52が連結される。軸52aは、第2羽根用従アーム52の回動の中心軸となる。軸52aには第2羽根用付勢ばね52bが配置される。
地板1の羽根室内には、軸45、及び55が立設される。軸45には、第1羽根用付勢ばね42bの第1腕部が掛け止められる。軸45は、第1羽根用付勢ばね42bの第1腕部の位置を固定する。軸55には、第2羽根用付勢ばね52bの第1腕部が掛け止められる。軸55は、第2羽根用付勢ばね52bの第1腕部の位置を固定する。
地板1には、軸41aを中心に円弧状に延びる長孔状の貫通孔11と、軸51aを中心に円弧状に延びる長孔状の貫通孔12が形成されている。貫通孔11には、第1羽根用電磁アクチュエータ61の出力が伝達される第1羽根用駆動ピン43が挿通される。貫通孔12には、第2羽根用電磁アクチュエータ62の出力が伝達される第2羽根用駆動ピン53が挿通される。
地板1の開口部1aの被写体側に対して反対側の位置には、撮像素子(図示省略)が配置される。撮像素子は、CCDまたはCMOSなどのイメージセンサであって、照射された光を電気信号に変換する光電変換素子である。
<補助地板、中間板>
本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、周知のため図示しない補助地板及び中間板を有する。補助地板は、地板1の開口部1aに対向する位置に開口部を有し、地板1に対して所定の間隔を空けて地板1に対向するよう配置される。中間板は、羽根室内に配置されて地板1の開口部1aに対向する位置に開口部を有し、地板1と補助地板との間に、地板1及び補助地板のそれぞれに対して所定の空間を空けて配置される。地板1と中間板との間、及び補助地板と中間板との間には、それぞれ第1羽根及び第2羽根が配置される羽根室が形成される。
<第1羽根2>
第1羽根2は、複数の板状の羽根部材21〜24からなる。第1羽根2は、周知のように、複数のリベットなどの連結具によって、第1羽根用主アーム41及び第1羽根用従アーム42に連結される。第1羽根2は、地板1と図示しない中間板の間に配置される。第1羽根2は、第1羽根用主アーム41を介して、第1羽根用駆動ピン43により駆動され、開口部1aにより形成される露光開口を覆う状態と開放する状態と(開閉状態)を切り替える。第1羽根2を構成する羽根部材21〜24は、それぞれアルミニウムなどの金属、カーボンファイバー、または樹脂などの素材により形成されるが、これらの素材に限定されるものではない。本実施形態では、第1羽根2は、遮光羽根(遮光幕)及び後羽根(後幕)として機能する。
<第2羽根3>
第2羽根3は、複数の板状の羽根部材31〜34からなる。第2羽根3は、周知のように、複数のリベットなどの連結具によって、第2羽根用主アーム51及び第2羽根用従アーム52に連結される。第2羽根3は、上記のように羽根室に配置される。第2羽根3は、第2羽根用主アーム51を介して、第2羽根用駆動ピン53により駆動され、開口部1aにより形成される露光開口を覆う状態と開放する状態と(開閉状態)を切り替える。第2羽根3を構成する羽根部材31〜34は、それぞれアルミニウムなどの金属、カーボンファイバー、または樹脂などの素材により形成されるが、これらの素材に限定されるものではない。本実施形態では、第2羽根3は、遮光羽根(遮光幕)及び後羽根(後幕)として機能する。
撮像素子に対する露光により撮像が行われる際、第1羽根2及び第2羽根3は、図1〜図5に示す開口部1aに対して、図の上側から下側、及び下側から上側に向かって走行する。撮像の際の具体的な作動については後述する。
なお、本実施形態の第1羽根2及び第2羽根3は、本発明の「第1羽根」及び「第2羽根」の一例となる場合もあるし、逆に「第2羽根」及び「第1羽根」の一例となる場合もある。
<第1羽根用主アーム41>
第1羽根用主アーム41は、第1羽根用駆動ピン43及び第1羽根2に連結される。第1羽根用主アーム41は、地板1の軸41aに回動自在に連結され、軸41aを中心に回動する。第1羽根用主アーム41には、第1羽根用駆動ピン43が挿入される連結孔が形成される。第1羽根用主アーム41は、第1羽根用電磁アクチュエータ61の作動により発生した駆動力を、第1羽根用駆動ピン43を介して第1羽根2に伝達する。
<第1羽根用従アーム42>
第1羽根用従アーム42は、第1羽根2に連結される。第1羽根用従アーム42は、地板1の軸42aに回動自在に連結され、軸42aを中心に回動する。第1羽根用従アーム42に対しては直接駆動力が与えられず、第1羽根用主アーム41の作動に合わせて羽根部材21〜24を介して作動する。第1羽根用従アーム42は貫通孔42cを有する。貫通孔42cには、第1羽根用付勢ばね42bの第2腕部が掛け止められる。
<第2羽根用主アーム51>
第2羽根用主アーム51は、第2羽根用駆動ピン53及び第2羽根3に連結される。第2羽根用主アーム51は、地板1の軸51aに回動自在に連結され、軸51aを中心に回動する。第2羽根用主アーム51には、第2羽根用駆動ピン53が挿入される連結孔が形成される。第2羽根用主アーム51は、第2羽根用電磁アクチュエータ62の作動により発生した駆動力を、第2羽根用駆動ピン53を介して第2羽根3に伝達する。
<第2羽根用従アーム52>
第2羽根用従アーム52は、第2羽根3に連結される。第2羽根用従アーム52は、地板1の軸52aに回動自在に連結され、軸52aを中心に回動する。第2羽根用従アーム52に対しては直接駆動力が与えられず、第2羽根用主アーム51の作動に合わせて羽根部材31〜34を介して作動する。第2羽根用従アーム52は貫通孔52cを有する。貫通孔52cには、第2羽根用付勢ばね52bの第2腕部が掛け止められる。
<第1羽根用駆動ピン43>
第1羽根用駆動ピン43は、第1羽根用主アーム41に連結され、貫通孔11に挿通される。第1羽根用駆動ピン43は、第1羽根用電磁アクチュエータ61により駆動され、軸41aを中心として貫通孔11の領域を円弧状に移動する。
<第2羽根用駆動ピン53>
第2羽根用駆動ピン53は、第2羽根用主アーム51に連結され、貫通孔12に挿通される。第2羽根用駆動ピン53は、第2羽根用電磁アクチュエータ62により駆動され、軸51aを中心として貫通孔12の領域を円弧状に移動する。
<第1電磁アクチュエータ61>
第1羽根用電磁アクチュエータ61は、永久磁石とコイルとを含んで構成される。コイルは、通電により励磁されて磁力を帯びる。第1羽根用電磁アクチュエータ61は、第1羽根用駆動ピン43に連結され、第1羽根2を駆動する。第1羽根用電磁アクチュエータは周知の構成であり、モータとも呼ばれる。
<第2電磁アクチュエータ62>
第2羽根用電磁アクチュエータ62は、永久磁石とコイルとを含んで構成される。コイルは、通電により励磁されて磁力を帯びる。第2羽根用電磁アクチュエータ62は、第2羽根用駆動ピン53に連結され、第2羽根3を駆動する。第2羽根用電磁アクチュエータは周知の構成であり、モータとも呼ばれる。
<第1羽根用付勢ばね42b>
第1羽根用付勢ばね42bは、ねじりコイルばねであって、コイル部、並びにコイル部から延びる第1腕部及び第2腕部を有する。コイル部は、軸42aを中心として配置される。第1腕部は、地板1の軸45に掛け止められる。第2腕部は、第1羽根用従アーム42の貫通孔42cに掛け止められる。軸45は地板1上の固定軸であるため、第1羽根用付勢ばね42bは、第2腕部によって第1羽根用従アーム42に対して反時計回り方向の付勢力を与える。この第1羽根用付勢ばね42bから与えられる付勢力により、第1羽根2は開口部1aを閉鎖する方向に付勢される。第1羽根用付勢ばね42bは、本発明の「第1付勢部材」の一具体例である。なお、第1羽根用付勢ばね42bは、ばね以外の付勢部材を用いてもよい。
<第2羽根用付勢ばね52b>
第2羽根用付勢ばね52bは、ねじりコイルばねであって、コイル部、並びにコイル部から延びる第1腕部及び第2腕部を有する。コイル部は、軸52aを中心として配置される。第1腕部は、地板1の軸55に掛け止められる。第2腕部は、第2羽根用従アーム52の貫通孔52cに掛け止められる。軸55は地板1上の固定軸であるため、第2羽根用付勢ばね52bは、第2腕部によって第2羽根用従アーム52に対して時計回り方向の付勢力を与える。この第2羽根用付勢ばね52bから与えられる付勢力により、第2羽根3は開口部1aを閉鎖する方向に付勢される。第2羽根用付勢ばね52bは、本発明の「第2付勢部材」の一具体例である。なお、第2羽根用付勢ばね52bは、ばね以外の付勢部材を用いてもよい。
第1羽根用付勢ばね42bが第1羽根2に対して与える付勢力は、第2羽根用付勢ばね52bが第2羽根3に対して与える付勢力と、対称になっている。具体的には、各図において、第1羽根2が下側に位置し、開口部1aを開放した状態のときに第1羽根用付勢ばね42bが第1羽根2に対して与える付勢力は、第2羽根3が上側に位置し、開口部1aを開放した状態のときに第2羽根用付勢ばね52bが第2羽根3に対して与える付勢力と略等しい。また、第1羽根2が開口部1aを閉鎖した状態のときに第1羽根用付勢ばね42bが第1羽根2に対して与える付勢力は、第2羽根3が開口部1aを閉鎖した状態のときに第2羽根用付勢ばね52bが第2羽根3に対して与える付勢力と略等しい。
図7は、本実施形態のフォーカルプレンシャッタを含む撮像装置の機能的構成を示すブロック図である。図7には、本実施形態のフォーカルプレンシャッタの第1羽根用電磁アクチュエータ61及び第2羽根用電磁アクチュエータ62が示されている。本実施形態のフォーカルプレンシャッタを含む撮像装置は、第1羽根用電磁アクチュエータ61及び第2羽根用電磁アクチュエータ62、撮像レンズ71、シャッタ制御部72、撮像素子73、撮像素子制御部74、画像処理部75、画像表示部76、スイッチ部77、記憶部78、及びシステム制御部79を含んで構成される。
撮像レンズ71は、被写体からの光を撮像素子73に向かって集光する。撮像素子73は、例えばCCDまたはCMOSセンサなどの光電変換素子であり、撮像レンズ71を透過した被写体からの光を受けて電気信号に変換することで画像を取得する。シャッタ制御部72は、第1羽根用電磁アクチュエータ61及び第2羽根用電磁アクチュエータ62に与える電圧及び電流を制御して、これらのモータを駆動する。撮像素子制御部74は、撮像素子73の作動を制御する。例えば、撮像素子制御部74は、撮像素子73の各画素による光電変換のタイミングを制御することで、撮像素子73の水平画素ラインのリセット走査である電子先幕走査A(図2参照)などを行う。画像処理部75は、撮像素子73で取得された画像に対して所定の画像処理を行う。画像表示部76は、例えば液晶表示装置であって、撮像しようとしている画像をユーザが視認できるように表示するなど、種々の表示を行う。スイッチ部77は、レリーズを行うための操作などのユーザ操作を検出する。記憶部78は、画像処理部75で処理された、撮像画像を記憶する。システム制御部79は、スイッチ部77で検出されたユーザ操作などに基づいて、シャッタ制御部72、撮像素子制御部74、画像処理部75、画像表示部76、スイッチ部77、及び記憶部78などの作動を統合的に制御する。撮像素子制御部74は、本発明の「制御部」の一構成例である。
<フォーカルプレンシャッタの作動>
次に、本実施形態のフォーカルプレンシャッタを備える撮像装置の、撮像時における作動について、図8のシーケンス図及び図1〜図7を参照しながら具体的に説明する。図8のシーケンス図では、フォーカルプレンシャッタが所定の状態となった時間を、時間T01〜T09として示している。
図1の状態が、撮像準備が完了したセット完了の状態である。セット完了状態では、第1羽根2は第1羽根用付勢ばね42bによって上側に、第2羽根3は第2羽根用付勢ばね52bによって下側に付勢されている。つまり、第1羽根2及び第2羽根3は、開口部1aを閉じる方向に付勢されている。また、セット完了状態においては、開口部1aが全開状態のため、撮像素子73が受光した被写体像を画像表示部76により視認できる。
セット完了の状態において、レリーズによりシャッタの露光作動が開始されると(T01)、撮像素子制御部74の制御による撮像素子73の電子先幕A(図2参照)が、撮像素子73の上端側から下端側に向けて作動し、画像の取得を開始する。その後、第2羽根用電磁アクチュエータ62が作動を開始し、第2羽根用駆動ピン53が時計回りに回動する。これによって、第2羽根3が下方向に移動を開始し(T02)、開口部1aを閉鎖していく。このとき、第2羽根3には下方向の付勢力が与えられているため、第2羽根用付勢ばね52bの付勢力がない場合と比較して第2羽根3が開口部を閉じる時に、羽根が動き出した直後の初速を速くすることができるので、シャッタ速度の高速化ができる。第2羽根3の走行中は、先幕として機能する撮像素子73の制御による電子先幕A、及び後羽根として機能する第2羽根3によって撮像のためのスリットが擬似的に形成される。図2の状態が、第2羽根3が開口部1aを閉鎖する途中の状態である。
そして、電子先幕Aが撮像素子73の下端に達した後、第2羽根3の移動が完了すると(T03)、第2羽根3により開口部1aが閉鎖されて撮像が完了する。図3の状態が、第2羽根3により開口部1aが閉鎖された状態である。
その後、次の撮像のためのセット作動が開始される。まずは、第1羽根用電磁アクチュエータ61が作動して第1羽根用駆動ピン43が反時計回りに回動する。これによって、遮光羽根として機能する第1羽根2が上方向に移動を開始する(T04)。このとき、第1羽根2には第1羽根用付勢ばね42bにより上方向の付勢力が与えられているため、付勢力がない場合と比較して、第1羽根2が開口部を閉じる時に、羽根が動き出した直後の初速を速くすることができるので、セット作動の高速化ができる。
その後、開口部1aに隙間が生じないように第1羽根2と第2羽根3は、部分的に重なるようにして、第2羽根3が上方向に移動を開始する(T05)。このとき、第2羽根用電磁アクチュエータ62の作動により、第2羽根用駆動ピン53が反時計回りに回動する。また、第2羽根3には第2羽根用付勢ばね52bにより下方向の付勢力が与えられているため、付勢力がない場合と比較してゆっくりと作動を開始するため、第1羽根2の上側の端部が、第2羽根3の下側の端部を追い越すことはない。図4がこの状態を示しており、互いに部分的に重なり合った第1羽根2及び第2羽根3が開口部1aを閉鎖したまま移動している状態である。
そして、第1羽根2が開口部1aを閉鎖し(T06)、第2羽根3が開口部1aを開放する(T07)。図5が、この状態を示している。撮像素子73に撮像された被写体像の画像データは、開口部1aが閉鎖されて光が遮蔽されている間に画像処理部75に転送される。
撮像素子からのデータ転送処理が完了した後、第1羽根2が下側に移動を開始し、開口部1aを開放していく(T08)。このとき第1羽根用電磁アクチュエータ61の作動により、第1羽根用駆動ピン43が時計回りに回動する。第1羽根2が完全に下側に移動するとセット作動が完了した図1の状態に復帰し(T09)、次の撮像が可能な状態となる。
以上のようにして、撮像時、及び撮像終了後のセット作動時にフォーカルプレンシャッタが作動する。
なお、本実施形態では、第2羽根3が下方向に移動しながら後羽根として機能する作動について説明したが、第1羽根2が上方向に移動しながら後羽根として機能する場合は、本実施形態の第1羽根2と第2羽根3とが入れ替わった作動となるだけで、同様の作動となる。この時、撮像素子73の電子先幕Aは、撮像素子73の下端側から上端側に向かって走査する。
また、本実施形態では、第1羽根2と第2羽根3を電磁アクチュエータで駆動するようにしたが、これに限定されず、撮影時には周知の駆動ばねにより各羽根を駆動させるようにしても差し支えない。さらに、遮光羽根として機能する羽根を電磁アクチュエータで駆動し、撮影時に後羽根として機能する羽根を駆動ばねで駆動するようにしても差し支えない。
<2.実施形態2>
本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、第1羽根及び第2羽根のそれぞれに対して、開口部を閉じる方向に付勢する付勢部材を備える構成としており、第1羽根が遮光羽根、第2羽根が後羽根として機能する場合と、第2羽根が遮光羽根、第1羽根が後羽根として機能する場合とがある。撮像作動に際しては、所謂電子先幕を用いた撮像を行う。本実施形態のフォーカルプレンシャッタの構成は、実施形態1の構成と同様であるが、撮像作動が異なっている。本実施形態では、第1羽根と第2羽根のうち、遮光羽根として機能する羽根が、開口部を全開にする前に撮像が行われる。以下、実施形態1との相違点について具体的に説明する。
本実施形態におけるフォーカルプレンシャッタの状態は、図1、図2、図3、図9、及び図5に示される。図1、図2、図3、及び図5については、実施形態1と同様である。図9は、第1羽根及び第2羽根がスリットを形成しながら移動している状態のフォーカルプレンシャッタの平面図である。後述するように、本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、撮像の際には、図1、図2、図3、図9、図5の順に状態が変化する。
<フォーカルプレンシャッタの作動>
本実施形態のフォーカルプレンシャッタを備える撮像装置の、撮像時における作動について、図10のシーケンス図、並びに図1、図2、図3、図9、及び図5を参照しながら具体的に説明する。図10のシーケンス図では、フォーカルプレンシャッタが所定の状態となった時間を、時間T21〜T33として示している。
図1の状態が、撮像準備が完了したセット完了の状態である。セット完了状態では、第1羽根2は第1羽根用付勢ばね42bによって上側に、第2羽根3は第2羽根用付勢ばね52bによって下側に付勢されている。つまり、第1羽根2及び第2羽根3は、開口部1aを閉じる方向に付勢されている。
セット完了の状態において、レリーズによりシャッタの露光作動が開始されると、撮像素子の制御による電子先幕Aが、撮像素子73の上端側から下端側に向けて作動し(T21)、画像の取得を開始する。その後、第2羽根用電磁アクチュエータ62が作動を開始し、第2羽根用駆動ピン53が時計回りに回動する。これによって、第2羽根3が下方向に移動を開始し(T22)、開口部1aを閉鎖していく。このとき、第2羽根3には、第2羽根用付勢ばね52bにより下方向の付勢力が与えられているため、付勢力がない場合と比較して、第2羽根3が開口部を閉じる時に、羽根が動き出した直後の初速を速くすることができるので、シャッタ速度の高速化ができる。第2羽根3の走行中は、先幕として機能する撮像素子73の制御による電子先幕A、及び後羽根として機能する第2羽根3によって撮像のためのスリットが擬似的に形成される。図2の状態が、第2羽根3が開口部1aを閉鎖する途中の状態である。
その後、第2羽根3により開口部1aが閉鎖されて、第2羽根3の移動が完了し(T23)、撮像が完了する。図3の状態が、第2羽根3により開口部1aが閉鎖された状態である。そして、開口部1aが閉鎖された状態で、撮像素子73の撮像データが画像処理部75に転送される。
その後、次の撮像が開始される。第2羽根用電磁アクチュエータ62が作動して、第2羽根用駆動ピン53が反時計回りに回動し、これによって第2羽根3が上方向に移動を開始する(T24)。
そして、撮像素子の制御による電子先幕が作動する。電子先幕の走査線Aは、上方向に移動する第2羽根3の下方向の端部より下側を上方向に向かって移動する。その後、第1羽根用電磁アクチュエータ61が作動を開始し、第1羽根用駆動ピン43が反時計回りに回動する。これによって、第1羽根2が上方向に移動を開始し(T25)、開口部1aを閉鎖していく。図9がこの状態を示している。第2羽根3と第1羽根2との間にはスリットが形成されるが、実際には電子先幕Aと第1羽根2との間に擬似的に形成されるスリットを用いて撮像が行われる。
その後、第2羽根3が、開口部1aを開放して開口部1aの上側に退避し(T26)、第1羽根2が開口部1aを閉鎖して開口部1aの上側に向かって展開して撮像が完了する(T27)。このとき、第1羽根2には、第1羽根用付勢ばね42bにより上方向の付勢力が与えられているため、付勢力がない場合と比較して、第1羽根2が開口部を閉じる時に、羽根が動き出した直後の初速を速くすることができる。これにより、シャッタ速度の高速化が可能となる。また、セット作動が不要となるため連写速度の高速化ができる。そして、開口部1aが閉鎖された状態で、撮像素子73の撮像データが画像処理部75に転送される。図5はこの状態を示している。
その後、連続して次の撮像が開始される。第1電磁アクチュエータ61が作動して、第1羽根用駆動ピン43が時計回りに回動し、これによって第1羽根2が下方向に移動を開始して開口部1aを開放し始める(T28)。
そして、撮像素子の制御による電子先幕Aが作動する。電子先幕Aは、下方向に移動する第1羽根2の上方向の端部より上側を下方向に向かって移動する。その後、第2電磁アクチュエータ62が作動を開始し、第2羽根用駆動ピン53が時計回りに回動する。これによって、第2羽根3が下方向に移動を開始し(T29)、開口部1aを閉鎖していく。
その後、第1羽根2が、開口部1aを開放して開口部1aの下側に退避し(T30)、第2羽根3が開口部1aを閉鎖して開口部1aの下側に向かって展開して撮像が完了する(T31)。この時も、付勢部材がない場合と比較して、第2羽根3の初速を速くすることができるので、シャッタ速度の高速化が可能となる。また、セット作動が不要となるため連写速度を高速化することができる。そして、開口部1aが閉鎖された状態で、撮像素子73の撮像データが画像処理部75に転送される。図3はこの状態を示している。
そして、連続撮影後、第1羽根2は開口部1aを開放したままの状態で、第2羽根3は開口部1aを開放するために移動を開始する(T32)。第2羽根3は、上側に向かって移動を続け開口部1aを全開にして停止し(T33)、図1の状態に復帰する。
このように、連続撮像が繰り返される場合には、T24からT27又はT24からT31の作動が繰り返される。連続撮像が終了する場合には、開口部1aを閉鎖している第2羽根3(または第1羽根2)が開口部1aを開放する方向に移動し、図1に示される開口部1aが開放されたセット完了状態で、次の撮像が待機される。
以上のようにして、撮像時、及び撮像終了後のセット作動時にフォーカルプレンシャッタが作動する。
本実施形態においては、2つの羽根のうち、遮光羽根として機能する羽根が開口部を全開にする前に、電子先幕と後羽根として機能する羽根による撮像が開始される。また、撮像に際して、羽根が往復作動しながら連続撮像ができる。そのため、撮像に際して、セット作動が無くなるので次の撮像までの時間が短縮されるので、連写速度の向上ができる。
<3.本発明の特徴>
上記実施形態のフォーカルプレンシャッタは、上記のような構成を採ることで、例えば以下のような特徴を有する。なお、以下で説明する実施形態の各構成は、本発明の構成の一例に過ぎず、本発明はこれらの具体的な構成に限定されるものではない。
実施形態のフォーカルプレンシャッタは、電子先幕用のフォーカルプレンシャッタであって、第1羽根2及び第2羽根3を、それぞれ開口部1aを閉じる方向に付勢する第1付勢ばね42b及び第2付勢ばね52bを有する構成にしている。この構成により、第1羽根2及び第2羽根3が開口部1aを閉じる時に、各羽根が動き出した直後の初速を速くすることができるので、シャッタ速度の高速化、及び連写速度の高速化可能な構成となっている。
実施形態のフォーカルプレンシャッタは、第1羽根2及び第2羽根3の一方が、撮像時の走行方向に応じて、撮像素子の電子走査線Aよりも遅れて開口部を閉鎖する構成としている。この構成により、撮像の際、電子先幕と、後羽根として機能する羽根のみとを作動させることで、シャッタの静音化、及び省電力化が可能な構成となっている。
実施形態1のフォーカルプレンシャッタは、撮像の際に、第1羽根2及び第2羽根3が、開口部1aを開放した状態から、第1羽根2または第2羽根3が開口部1aを閉鎖する方向に移動する構成としている。この構成により、所謂電子先幕を利用した作動を行うことができる。
実施形態2のフォーカルプレンシャッタは、第1羽根2及び第2羽根3が開口部1aに対して双方向(図の上方向及び下方向)に移動する際に、それぞれ撮像するよう構成している。この構成により、例えば、羽根を双方向に走行させながら連続で撮像することで、高速での撮像が可能となる。また、例えば、撮像装置の重力に対する向きに応じて撮像の際の羽根の走行方向を変化させることで、撮像装置の向きにかかわらず重力方向に向かって羽根を走行させるような制御が可能となる。これにより、撮像方法を変化させたり、撮像した画像の品質を調整したりすることなどが可能となる。
実施形態2のフォーカルプレンシャッタは、撮像の際に、第2羽根3が開口部1aを閉鎖した状態から第2羽根3及び第1羽根2が開口部1aに入光するよう隙間を形成しながら移動し、その後、第1羽根2が開口部1aを閉鎖した状態から、第1羽根2及び第2羽根3が開口図1aに入光するよう隙間を形成しながら移動し、電子先幕の走査線Aが、第1羽根2と第2羽根3との間の隙間に位置するよう移動する構成としている。この構成によれば、双方向に略同様の速度で羽根を走行させながら、高速で連続撮像することなどが可能となる。
実施形態のフォーカルプレンシャッタは、第1羽根2を駆動する第1電磁アクチュエータ61と、第2羽根3を駆動する第2電磁アクチュエータ62とを備える構成としている。この構成により、第1羽根2と第2羽根3とをそれぞれ電磁アクチュエータで駆動する構成において、付勢ばねによって第1羽根2及び第2羽根3に対して与えられる付勢力を適切なバランスに調整した構成とすることができる。
実施形態のフォーカルプレンシャッタは、第1羽根2及び第2羽根3の少なくとも一方が駆動ばねにより駆動させる構成としている。この構成によれば、初期トルクの大きな駆動ばねを用いることで、撮像の際、付勢部材と協働して後羽根として機能する羽根の初速をより高速にする構成とすることができる。
実施形態のフォーカルプレンシャッタを備える撮像装置は、従来の撮像装置を比較して、例えば、シャッタの高速化、連写速度の高速化、静音化、及び/または省電力化に優れた構成にすることなどが可能である。
<4.補足事項>
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明は、あくまで一具体例としての説明であって、本発明の範囲はこの実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
例えば、実施形態では、第1羽根2及び第2羽根3がそれぞれ4枚の羽根部材からなる構成を挙げて説明したが、各羽根を構成する羽根部材の数は任意に変更可能である。
また、実施形態では、付勢部材の一例として、トーションばね(ねじりコイルばね)である付勢ばね42b及び52bを例示したが、板ばね、圧縮コイルばね、もしくは引張コイル、またはこられのばねの組み合わせを用いてもよい。
本発明は、デジタルカメラなどの撮像装置のフォーカルプレンシャッタなどとして好適に適用される。
1…地板
1a…開口部
11、12…貫通孔
2…第1羽根
21〜24…羽根部材
3…第2羽根3
31〜34…羽根部材
41a、42a、51a、52a、45、55…軸
42b…第1羽根用付勢ばね
52b…第2羽根用付勢ばね
42c、52c…貫通孔
6…駆動機構
71…撮像レンズ
72…シャッタ制御部
73…撮像素子13
74…撮像素子制御部
75…画像処理部
76…画像表示部
77…スイッチ部
78…記憶部
79…システム制御部

Claims (8)

  1. 電子先幕用フォーカルプレンシャッタにおいて、
    開口部を有する地板と、
    一方向に走行して前記開口部を閉鎖する第1羽根と、
    前記第1羽根と逆の他方向に走行して前記開口部を閉鎖する第2羽根と、
    前記開口部を閉じる方向に前記第1羽根を付勢する第1付勢部材と、
    前記開口部を閉じる方向に前記第2羽根を付勢する第2付勢部材と、を備える、
    フォーカルプレンシャッタ。
  2. 前記第1羽根と前記第2羽根の一方は、撮像の際には撮像素子の電子走査線よりも遅れて前記開口部を閉鎖する、
    請求項1に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  3. 撮像の際には、前記第1羽根及び前記第2羽根が前記開口部を開放した状態から、前記第1羽根または前記第2羽根が前記開口部を閉鎖する方向に移動する、
    請求項1または請求項2に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  4. 前記第1羽根及び前記第2羽根が前記開口部に対して双方向に移動する際にそれぞれ撮像する、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  5. 撮像の際には、
    前記第2羽根が前記開口部を閉鎖した状態から、前記第2羽根及び前記第1羽根が前記開口部に入光するように隙間を形成しながら移動し、
    その後、前記第1羽根が前記開口部を閉鎖した状態から、前記第1羽根及び前記第2羽根が前記開口部に入光するように隙間を形成しながら移動し、
    電子先幕の走査線は、前記隙間に位置するように移動する、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  6. 前記第1羽根を駆動する第1電磁アクチュエータと、
    前記第2羽根を駆動する第2電磁アクチュエータと、を備える、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャタ。
  7. 前記第1羽根と前記第2羽根の少なくとも一方は、撮像に際して駆動ばねにより駆動される、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタを備える、撮像装置。
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