JP2020122624A - シャッター機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】送風気流の風量が大きい場合でも通風抵抗の抑制されたシャッター機構を提供する。【解決手段】気流が流れる円筒形状の管路4を開閉するためのシャッター機構1は、管路4内に設けられた回転軸6aを中心に回動し、管路4を開放するシャッター開の状態と、管路4を閉塞するシャッター閉の状態とに位置取ることが可能なシャッター板5を備える。シャッター板5は、シャッター閉の状態において、メイン流路を塞ぐメイン領域5aとサブ流路を塞ぐサブ領域5bとを有する。シャッター板5は、シャッター開の状態において、メイン流路10側からサブ流路11側に向かって中央部が膨出する曲面となる表面5cを有し、表面5cのメイン領域5aにおいて回転軸6aに対して平行に設けられた平板状の補助板12を有する。補助板12は、回転軸6aと垂直な平面でのシャッター板5の側断面において、管路4の管路軸4aに沿った方向に延伸して形成されている。【選択図】図2
Description
本発明は、建物の天井等に設置され、排気により室内空気を換気する換気扇等に利用されるシャッター機構に関するものである。
従来、この種のシャッター機構としては、送風気流(換気扇等の送風機によって排気される排気流)が流れる管路の内部に、回転軸を中心に回動可能で、回転軸に垂直な面での断面形状が円弧で滑らかに形成されたシャッター板をもつものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、従来のシャッター機構について図6を参照しながら説明する。図6は、従来のシャッター機構を示す側断面図である。なお、図6では、シャッター機構101のシャッター板104が管路102を開放する状態(シャッター開の状態)を示している。
図6に示すように、従来のシャッター機構101は、管路102内に設けられたシャッター板104と回転軸105とで構成されている。シャッター板104は、回転軸105を中心にして回動可能であり、回動によって管路102を開閉する。つまり、送風機109から送風気流(排気流)106が流れると、シャッター板104は、管路102を閉塞する状態(シャッター閉の状態)からシャッター開の状態に回動する。そして、この際、シャッター板104は、回転軸105に垂直な平面での断面形状が円弧状を含んで形成されているので、シャッター板104が管路102を塞ぐ流路面積が最も小さくなる状態(シャッター開の安定状態)まで回動し、そうしたシャッター開の安定状態を維持する。
これにより、従来のシャッター機構101では、送風機109からの送風気流106が管路軸103に沿った方向に流れる際に、シャッター板104の上流領域107から下流領域108に滑らかに流体を導くことができる。このため、従来のシャッター機構101では、シャッター板104による送風気流106の乱れを抑制することができ、通風抵抗及び乱れに起因する騒音及び振動を低減させることができる。
しかしながら、送風機109からの送風気流106の送風量が増加した際には、シャッター板104にかかる風圧がより大きくなり、シャッター板104がシャッター開の安定状態よりもさらに開いてしまう場合がある。このような状態になると、シャッター板104が管路102を塞ぐ面積が大きくなり、通風抵抗を生じさせる。つまり、従来のシャッター機構101では、大風量の送風気流106を排気する場合には、シャッター板104が管路102を塞ぎ、通風抵抗となってしまうという課題を有している。
そこで本発明は、上記課題を解決するものであり、送風気流の風量が大きい場合でも通風抵抗の抑制されたシャッター機構を提供することを目的とする。
そして、本発明に係るシャッター機構は、上流側から下流側へ気流が流れる円筒形状の管路を開閉するためのシャッター機構である。シャッター機構は、管路内に設けられた回転軸と、回転軸を中心に回動し、管路を開放するシャッター開の状態と、管路を閉塞するシャッター閉の状態とに位置取ることが可能なシャッター板とを備える。管路は、シャッター開の状態において、シャッター板によって、気流が流れるメイン流路とメイン流路よりも面積が小さいサブ流路の二つの流路に分割される。シャッター板は、シャッター閉の状態において、メイン流路を塞ぐメイン領域とサブ流路を塞ぐサブ領域とを有する。また、シャッター板は、シャッター開の状態において、メイン流路側からサブ流路側に向かって中央部が膨出する曲面となる表面を有するとともに、サブ流路側の表面に平板状の補助板を有する。補助板は、シャッター板のメイン領域において回転軸に対して平行に設けられ、回転軸と垂直な平面でのシャッター板の側断面において、管路の管路軸に沿った方向に延伸して形成されている。
本発明によれば、送風気流の風量が大きい場合でも通風抵抗の抑制されたシャッター機構を提供することができる。
本発明に係るシャッター機構は、上流側から下流側へ気流が流れる円筒形状の管路を開閉するためのシャッター機構である。シャッター機構は、管路内に設けられた回転軸と、回転軸を中心に回動し、管路を開放するシャッター開の状態と、管路を閉塞するシャッター閉の状態とに位置取ることが可能なシャッター板とを備える。管路は、シャッター開の状態において、シャッター板によって、気流が流れるメイン流路とメイン流路よりも面積が小さいサブ流路の二つの流路に分割される。シャッター板は、シャッター閉の状態において、メイン流路を塞ぐメイン領域とサブ流路を塞ぐサブ領域とを有する。また、シャッター板は、シャッター開の状態において、メイン流路側からサブ流路側に向かって中央部が膨出する曲面となる表面を有するとともに、サブ流路側の表面に平板状の補助板を有する。補助板は、シャッター板のメイン領域において回転軸に対して平行に設けられ、回転軸と垂直な平面でのシャッター板の側断面において、管路の管路軸に沿った方向に延伸して形成されている。
こうした構成によれば、送風機からの送風気流の風量が大きい場合に、シャッター板がシャッター開の安定状態よりもさらに開いた状態まで回動しても、サブ流路を流れる気流が平板状の補助板に当たることで反力が生じ、シャッター開の安定状態に戻るような作用が生じる。シャッター開の安定状態に戻れば、補助板は、管路軸に沿った方向に延伸して設置されているため、反力による作用は生じなくなる。この結果、シャッター板は、送風機からの送風量が大きい場合でも、シャッター開の安定状態を維持することができる。つまり、送風機からの送風量が大きい場合でも通風抵抗の抑制されたシャッター機構とすることができる。
また、補助板は、メイン領域の外周縁部にまで延伸して形成される構成としてもよい。こうした構成によれば、補助板がシャッター板の回転軸から離れた位置にまで設置されるため、シャッター板が過剰に開いた状態からシャッター開の安定状態へと戻る回転力を大きくすることができる。この結果、シャッター開の安定状態へと戻る作用を効果的に得ることができる。
また、補助板は、管路軸に垂直な面への投影図において、管路軸を通り回転軸に垂直な直線を基準として対称となるように一対に取り付けられているように構成してもよい。こうした構成によれば、シャッター板が過剰に開いた際に、サブ流路を流れる気流が補助板に当たることで生じる反力が均等に働くことになり、シャッター開の安定状態を維持することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながらその構成の詳細を説明する。
(実施の形態1)
まず、図1〜図4を参照して、本発明の実施の形態1に係るシャッター機構1について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るシャッター機構におけるシャッター開の状態を示す側面図である。図2は、同シャッター機構におけるシャッター閉の状態を示す側面図である。図3は、同シャッター機構におけるシャッター開の状態を示す管路軸と垂直な面への投影図である。図4は、同シャッター機構におけるシャッター閉の状態を示す管路軸と垂直な面への投影図である。なお、側面は、後述する回転軸6aに垂直な平面で管路4を切断した状態で、その平面をシャッター板5の側方から見た状態の図である。
まず、図1〜図4を参照して、本発明の実施の形態1に係るシャッター機構1について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るシャッター機構におけるシャッター開の状態を示す側面図である。図2は、同シャッター機構におけるシャッター閉の状態を示す側面図である。図3は、同シャッター機構におけるシャッター開の状態を示す管路軸と垂直な面への投影図である。図4は、同シャッター機構におけるシャッター閉の状態を示す管路軸と垂直な面への投影図である。なお、側面は、後述する回転軸6aに垂直な平面で管路4を切断した状態で、その平面をシャッター板5の側方から見た状態の図である。
本実施の形態に係るシャッター機構1は、図1に示すように、管路4を上流側(図1の左側)から下流側(図1の右側)に流れる気流(送風気流9)の逆流防止に用いられるものである。
シャッター機構1は、図1に示すように、送風機2の吹出口3と連通する管路4の内部に設置されている。シャッター機構1は、シャッター板5と、回転軸部6と、軸受部7と、ストッパー部8と、を備える。なお、換気扇等の換気装置は、送風機2と、管路4と、シャッター機構1と、を含む構成となる。
送風機2は、中空箱型形状であり、室内の空気を吸い込む吸込口(図示せず)と、吸い込んだ空気を吹き出す吹出口3と、内部にモータ(図示せず)と、羽根(図示せず)と、を備える。送風機2は、モータが羽根を回転させることで、吸込口から吹出口3方向への気流(送風気流)を発生させ、吹出口3から気流を吹き出す。つまり、送風機2は、シャッター板5に向けて送風する。
管路4は、円筒形状を有し、管路4の上流側において送風機2の吹出口3が接続される。管路4の下流側は、室外との換気口(図示せず)に接続される。つまり、管路4には、送風機2から送風される送風気流9が上流側(図1の左側)から下流側(図1の右側)に流れるようになっている。
管路4の内壁には、図3、図4に示すように、シャッター板5に設けられた軸受部7に挿通されてシャッター板5を保持する2つの回転軸部6が同一直線上に設けられている。また、管路4の内壁には、図1〜図4に示すように、シャッター板5の回動(回転)を制限するためのストッパー部8が設けられている。
シャッター板5は、図1、図3に示すように、厚みの薄い円板形状を有し、回転軸部6(後述する回転軸6a)を軸として回動することで管路4を開閉する。シャッター板5は、送風気流9の送風がある場合には、図1に示すように、管路4の上流側からの送風気流9の風圧により、管路4を開放する状態(シャッター開の状態)に回動する。一方、シャッター板5は、送風気流9の送風がない場合には、図2に示すように、シャッター板5の自重により管路4を閉塞する状態(シャッター閉の状態)に回動する。つまり、シャッター板5は、管路4を開放するシャッター開の状態と、管路4を閉塞するシャッター閉の状態とに位置取ることが可能となっている。なお、シャッター板5の詳細については後述する。
回転軸部6は、図3、図4に示すように、管路4の同一断面上に軸心を互いに共通させて配置され、管路4の内壁から内側に向けて突出した円柱形状の突出部である。回転軸部6は、管路4の管路軸4aよりも、管路4の内壁側に偏った位置に配置される。回転軸部6は、シャッター板5に設けられた軸受部7の挿入孔と係合され、管路4を開閉可能に回動するシャッター板5を軸支する。つまり、回転軸部6は、シャッター板5の回転軸6aとして機能する。
ストッパー部8は、図2に示すように、シャッター板5がシャッター閉の状態となる際に、シャッター板5の後端部分(後述するメイン領域5aの外縁側)と接触させてシャッター板5の位置を決めるための部位である。ストッパー部8は、管路4の内壁から管路4の中心に向かって伸びた突起形状を有する。ストッパー部8は、管路4の下流側から逆流してくる外風の風圧を受けた場合に、シャッター板5の回動を制限する。
次に、シャッター板5の詳細について、図1〜図4を参照して説明する。
シャッター板5は、図1、図3に示すように、シャッター開の状態において、管路4を、シャッター板5を境にして、メイン流路10と、メイン流路10よりも断面積が小さいサブ流路11の二つの流路に分割する。メイン流路10は、シャッター開の状態において、シャッター板5が二分割する管路4のうち、流路面積が大きい方の流路を指す。サブ流路11は、シャッター開の状態において、シャッター板5が二分割する流路のうち、流路面積が小さい方の流路を指す。流路面積とは、送風気流9の流れ方向となる管路軸4aに対して垂直な平面で管路4を切断した場合における断面積を指す。言い換えると、サブ流路11は、メイン流路10よりも断面積が小さい流路である。
また、シャッター板5は、図2、図4に示すように、シャッター閉の状態において、メイン流路10を塞ぐ領域をメイン領域5aと規定され、サブ流路11を塞ぐ領域をサブ領域5bと規定される。そして、シャッター板5は、図1、図3に示すように、シャッター開の状態において、サブ流路11に対向する側を表面5cと規定され、メイン流路10に対向する側を裏面5dと規定される。なお、裏面5dは、表面5cの背面となる面である。
具体的には、シャッター板5は、図1に示すように、回転軸6aに垂直な平面で管路4を切断した状態で、その平面をシャッター板5の側方から見た状態の側面図において、上流側から下流側にかけてサブ流路11側に凸である曲線形状を有する。また、シャッター板5は、図3に示すように、管路軸4aに垂直な平面で切断した断面において、サブ流路11側に凸である曲線形状を有する。つまり、シャッター板5は、シャッター開の状態における円板形状において、メイン流路10側からサブ流路11側に向かって中央部が膨出する曲面となる表面5cおよび裏面5dを有する。
そして、シャッター板5は、図3、図4に示すように、メイン領域5aとサブ領域5bとの境界に跨って設けられた軸受部7と、メイン領域5aの表面5c上に設けられた平板状の補助板12と、メイン領域5aの外周縁部の一部(平坦部15a)とサブ領域5bの外周縁部(平坦部15b)とに設けられた平板状の平坦部15と、を有して構成される。
軸受部7は、円板形状のシャッター板5の表面5c側において、回転軸部6と係合される挿入孔を備えた一対の突起板として構成される。軸受部7は、管路4の内壁から突出する円柱形状の回転軸部6を軸支することでシャッター板5を管路4内で回転可能に支持する。
補助板12は、図3、図4に示すように、シャッター板5の厚みと同じ厚みを有する平板形状(平板状の形状)であり、短辺(底辺)と長辺とからなる略三角形状を有して構成される。また、補助板12は、後述する反力13が作用する平らな面12aと、シャッター板5の表面5cと接続される長辺の一つである端辺12bと、を含んで構成される。
補助板12の平らな面12aは、図1、図3に示すように、サブ流路11に対向する側の面である。また、補助板12の平らな面12aは、回転軸6aに対して平行な面である。言い換えると、回転軸6aは、補助板12の平らな面12aに沿った方向に所定の間隔を有して延伸する直線である。
補助板12の長辺は、図1に示すように、回転軸6aと垂直な平面でのシャッター板5の側断面において、管路軸4aに沿った方向に延伸して形成されている。また、補助板12の短辺は、図3に示すように、シャッター開の状態を示す管路軸4aと垂直な面への投影図において、回転軸6aに沿った方向に延伸して設置されている。そして、補助板12の短辺は、図1に示すように、シャッター開の状態において、送風機2からの送風気流9を受ける辺となる。
また、補助板12は、図3、図4に示すように、管路軸4aを通り回転軸6aと直交する直線Xを基準として対称となるように、シャッター板5の表面5cの上に一対に設けられている。
また、補助板12は、図3に示すように、シャッター開の状態における管路軸4aと垂直な面への投影図において、軸受部7の下流側に隠れるような位置に取り付けられている。さらに、補助板12は、図3に示すように、シャッター板5の表面5cと裏面5dの占める投影面内に収まる位置に設置されている。
平坦部15は、図4に示すように、メイン領域5aの外周縁部の一部に設けられた平板状の平坦部15aと、サブ領域5bの外周縁部に設けられた平板状の平坦部15bとを有して構成される。また、平坦部15のそれぞれ(平坦部15a、平坦部15b)は、補助板12と略平行な平面を有し、直線Xを基準として対称となるように設けられている。
次に、補助板12の役割(機能)について図5を参照して説明する。図5(a)は、本発明の実施の形態1に係るシャッター機構におけるシャッター開の安定状態におけるシャッター板の拡大側面図であり、(b)は、同シャッター機構におけるシャッター板が過剰に開いた状態におけるシャッター板の拡大側面図である。
シャッター板5は、メイン流路10側からサブ流路11側に向かって中央部が膨出する曲面を有しているので、送風機2からの送風気流9が管路軸4aに沿った方向に流れる際には、従来のシャッター板104と同様、シャッター板5が管路4を塞ぐ流路面積が最も小さくなる状態(シャッター開の安定状態)まで回動し、そうしたシャッター開の安定状態を維持する(図5(a)参照)。なお、図1、図3で示すシャッター板5も同様の状態(シャッター開の安定状態)で示している。
一方、送風機2からの送風気流9の送風量が増加した際には、シャッター板5にかかる風圧がより大きくなり、従来のシャッター板104と同様、シャッター板5がシャッター開の安定状態よりもさらに開いてしまう場合がある。
一般的に、送風機2から送風される送風気流9は、円筒形状の管路4の中心軸である管路軸4aを中心として、管路4の中心部における送風気流9の流速が最も速く、管路4の内壁に近づくほど内壁との摩擦力により送風気流9の流速遅くなるような分布を有している。送風機2からの送風気流9の流量が増加すると、中心付近での流量の増加が顕著となるため、メイン流路10を流れる送風気流9の流量が増加する。そして、メイン流路10を流れる送風気流9の流量が増加することで、シャッター板の裏面5dが風圧によって押される作用が強まり、シャッター板5がシャッター開の安定状態よりもさらに開いてしまう場合がある。つまり、シャッター板5は、シャッター開の安定状態を基準として、シャッター板5のサブ領域5b側の先端部分がメイン流路10側に回動し、メイン領域5a側の後端部分がサブ流路11側に回動した状態(シャッター板5が過剰に開いた状態:過剰状態)となる(図5(b)参照)。
このような過剰状態においては、シャッター開の安定状態に比べて、シャッター板5が管路4を塞ぐ流路面積が大きくなっている。シャッター板5による流路の閉塞が大きくなると、通風抵抗が大きくなり所望の風量を排気するための送風機2の仕事量が増大し、送風効率が悪化する。
補助板12は、シャッター開の安定状態では、図5(a)に示すように、軸受部7の下流側に隠れるような位置に取り付けられているため、送風気流9を遮らないので気流に影響を及しにくい。一方、補助板12は、過剰状態では、図5(b)に示すように、流路に対して角度を持った姿勢となる。このような状態においては、補助板12の平らな面12aに送風気流9が当たることによって反力13が働く。回転軸6aまわりの力のモーメントを考えると、反力13によってシャッター板5にはシャッター開の安定状態へと戻る回転力14が生じる。これにより、反力13の作用によってシャッター板5は過剰状態からシャッター開の安定状態へと復元する。つまり、本実施の形態に係るシャッター機構1では、送風機2からの送風量が大きい場合でも通風抵抗の小さい姿勢に安定することができ、通風抵抗を抑制することができる。
以上、本実施の形態1に係るシャッター機構1によれば、シャッター板5には、メイン領域5aの表面5cにおいて、回転軸6aに対して平行な面を有し、かつ、管路4の管路軸4aに沿った方向に延伸する平板状の補助板12が形成されている。これにより、送風機2からの送風気流9の風量が大きい場合に、シャッター板5がシャッター開の安定状態よりもさらに開いた状態(過剰状態)にまで回動しても、サブ流路11を流れる送風気流9が平板状の補助板12に当たることで反力が生じ、シャッター開の安定状態に戻るような作用が生じる。シャッター開の安定状態に戻れば、補助板12は、管路軸4aに沿った方向に延伸して設置されているため、反力による作用は生じなくなる。この結果、シャッター板5は、送風機2からの送風量が大きい場合でも、シャッター開の安定状態を維持することができる。つまり、送風機2からの送風量が大きい場合でも通風抵抗の抑制されたシャッター機構1とすることができる。
また、補助板12は、メイン領域5aの外周縁部にまで延伸して形成されるので、補助板12がシャッター板5の回転軸6aから離れた位置にまで設置される。このため、シャッター板5が過剰に開いた状態からシャッター開の安定状態へと戻る回転力を大きくすることができる。この結果、シャッター開の安定状態へと戻る作用を効果的に得ることができる。
また、補助板12は、管路軸4aに垂直な面への投影図において、管路軸4aを通り回転軸6aと直交する直線Xを基準として対称となるように一対に取り付けられているので、シャッター板5が過剰に開いた際に、サブ流路11を流れる送風気流9が補助板12に当たることで生じる反力が均等に働くことになり、シャッター開の安定状態を維持することができる。
以上、本発明に関して実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲であることは当業者に理解されることである。
本実施の形態1に係るシャッター機構1では、補助板12は、長辺の一つである端辺12bがシャッター板5の表面5cと接続する構成としたが、これに限られない。例えば、シャッター板5と補助板12とを一体的に構成するようにしてもよい。このようにすることで、シャッター板5と補助板12との間の接続強度が高まり、シャッター機構1としての信頼性を向上させることができる。
また、本実施の形態1に係るシャッター機構1では、補助板12は平らな面12aを有して構成したが、これに限られない。例えば、シャッター板5が過剰に開いた状態において、補助板12の該当面に送風気流9が当たることによって反力13が働く形状であれば、必ずしも平らな面のみで構成する必要はない。
本発明に係るシャッター機構は、送風気流の風量が大きい場合においても通風抵抗の抑制された姿勢にシャッター板を安定化させることができるため省電力であり、通風抵抗が小さく騒音も抑制でき、換気扇等の送風装置におけるシャッター機構として有用である。
1 シャッター機構
2 送風機
3 吹出口
4 管路
4a 管路軸
5 シャッター板
5a メイン領域
5b サブ領域
5c 表面
5d 裏面
6 回転軸部
6a 回転軸
7 軸受部
8 ストッパー部
9 送風気流
10 メイン流路
11 サブ流路
12 補助板
12a 平らな面
12b 端辺
13 反力
14 シャッター開の安定状態へと戻る回転力
15 平坦部
15a 平坦部
15b 平坦部
101 シャッター機構
102 管路
103 管路軸
104 シャッター板
105 回転軸
106 送風気流
107 上流領域
108 下流領域
109 送風機
2 送風機
3 吹出口
4 管路
4a 管路軸
5 シャッター板
5a メイン領域
5b サブ領域
5c 表面
5d 裏面
6 回転軸部
6a 回転軸
7 軸受部
8 ストッパー部
9 送風気流
10 メイン流路
11 サブ流路
12 補助板
12a 平らな面
12b 端辺
13 反力
14 シャッター開の安定状態へと戻る回転力
15 平坦部
15a 平坦部
15b 平坦部
101 シャッター機構
102 管路
103 管路軸
104 シャッター板
105 回転軸
106 送風気流
107 上流領域
108 下流領域
109 送風機
Claims (3)
- 上流側から下流側へ気流が流れる円筒形状の管路を開閉するためのシャッター機構であって、
前記管路内に設けられた回転軸と、
前記回転軸を中心に回動し、前記管路を開放するシャッター開の状態と、前記管路を閉塞するシャッター閉の状態とに位置取ることが可能なシャッター板と、
を備え、
前記管路は、前記シャッター開の状態において、前記シャッター板によって、前記気流が流れるメイン流路と前記メイン流路よりも面積が小さいサブ流路の二つの流路に分割され、
前記シャッター板は、前記シャッター閉の状態において、前記メイン流路を塞ぐメイン領域と前記サブ流路を塞ぐサブ領域とを有し、
前記シャッター板は、前記シャッター開の状態において、前記メイン流路側から前記サブ流路側に向かって中央部が膨出する曲面となる表面を有するとともに、前記サブ流路側の前記表面に平板状の補助板を有し、
前記補助板は、前記シャッター板の前記メイン領域において前記回転軸に対して平行に設けられ、前記回転軸と垂直な平面での前記シャッター板の側断面において、前記管路の管路軸に沿った方向に延伸して形成されていることを特徴とするシャッター機構。 - 前記補助板は、前記メイン領域の外周縁部にまで延伸して形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシャッター機構。
- 前記補助板は、前記シャッター閉の状態において、前記管路軸に垂直な面への投影図において、前記管路軸を通り前記回転軸に垂直な直線を基準として対称となるように一対に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のシャッター機構。
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---|---|---|---|
JP2019015363A JP2020122624A (ja) | 2019-01-31 | 2019-01-31 | シャッター機構 |
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---|---|---|---|
JP2019015363A JP2020122624A (ja) | 2019-01-31 | 2019-01-31 | シャッター機構 |
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---|---|
JP2020122624A true JP2020122624A (ja) | 2020-08-13 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019015363A Pending JP2020122624A (ja) | 2019-01-31 | 2019-01-31 | シャッター機構 |
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Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112113392A (zh) * | 2020-09-30 | 2020-12-22 | 广州富港万嘉智能科技有限公司 | 一种平衡运输机构及冰箱 |
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2019
- 2019-01-31 JP JP2019015363A patent/JP2020122624A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112113392A (zh) * | 2020-09-30 | 2020-12-22 | 广州富港万嘉智能科技有限公司 | 一种平衡运输机构及冰箱 |
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