JP2020122591A - 吸引装置及び吸引方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアカーテン内の吸引対象物を効率よく吸引する。【解決手段】吸引装置は、吸引口を有する吸引部と、吸引口の径方向外側に配置され、吸引口の周囲にエアカーテンを形成するように空気を吹き出すための第1吐出口を有する第1吐出部と、吸引口と第1吐出口との間に配置され、径方向に沿って空気を噴射するための第2吐出口を有する第2吐出部と、を備えている。【選択図】図1

Description

本開示は、吸引装置及び吸引方法に関する。
従来、吸引対象物(例えばヒューム、油煙又は粉塵など)を吸引するための吸引装置が知られている。例えば特許文献1には、吸引口と吸引対象物とを囲むエアカーテンを形成するように構成された吸気・送風装置が開示されている。
特開2001−27437号公報
ところで、吸引口の周囲に配置した吐出口からエアカーテン形成用の空気を吐出した場合、吐出された空気の一部又は大部分が吸引対象物ではなく吸引口に直接向かう空気流のショートサーキットが生じることがある。このようなショートサーキットが生じると、吸引効率が低下することに加え、エアカーテンが適切に形成されずに吸引対象物が拡散されてしまう可能性がある。この点、特許文献1には、上記のようなショートサーキットの影響や該影響を抑制するための構成に関する知見は開示されていない。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、エアカーテン内の吸引対象物を効率よく吸引することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る吸引装置は、
吸引口を有する吸引部と、
前記吸引口の径方向外側に配置され、前記吸引口の周囲にエアカーテンを形成するように空気を吹き出すための第1吐出口を有する第1吐出部と、
前記吸引口と前記第1吐出口との間に配置され、前記吸引口の前記径方向の直交方向に沿って空気を噴射するための第2吐出口を有する第2吐出部と
を備えている。
上記(1)の構成によれば、エアカーテン形成用の第1吐出口よりも吸引口に近く配置された第2吐出口から噴射された空気の噴流により、吸引口に向かう空気流に旋回力を付与することができる。よって、例えばエアカーテン自体が旋回するように構成された従来の吸引装置に比べて、少ない動力でありながら、吸引口に向かう空気をより効率的に竜巻化することができる。竜巻化された空気流は、その中心の静圧が周囲より大幅に低いので、竜巻化しない場合に比べて吸引口からより遠く離れた位置まで吸引力を及ぼすことができる。これにより、吸引対象物近傍ではエアカーテン中心部の静圧が負になるから、吸引対象物の吸引効率を大幅に向上させることができる。また、第1吐出部から吹き出された空気がショートサーキットを形成することを防止して好適にエアカーテンを形成することができるので、吸引対象物の拡散を抑制することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記第2吐出部は、前記吸引口の形成面からみて突出した凸部を含み、
前記第2吐出口は、前記凸部において前記吸引部による吸引方向に沿って延在してもよい。
上記(2)の構成によれば、吸引口の周囲から突設された凸部に、吸引部による吸引方向に沿って延在する第2吐出口を配置することにより、第2吐出口に、吸引方向、すなわち吸引口に向かう空気の流れ方向に沿う厚さ乃至幅を持たせることができる。これにより、第2吐出口を、例えば吸引方向に沿って延在するスリット状に形成することができる。このような吸引方向に沿う第2吐出口を介して、吸引口に向かう空気の流れに対して平面状の噴流を噴射することができるから、吸引口に向かう空気と第2吐出口から噴射される噴流との接触面積を増加させることができる。よって、吸引口に向かう空気の流れに対して効率的に旋回力を付与することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、
前記凸部は、前記吸引口を中心に環状に形成されており、
前記第2吐出部は、前記凸部の内周の周方向に離散的に配置されるとともに、前記吸引口に向かう空気の流れに同一方向の旋回力を付与するように配置された複数の前記第2吐出口を有していてもよい。
上記(3)の構成によれば、吸引口の周囲に環状に形成された凸部の内周の周方向に離散的に配置された複数の第2吐出口から、吸引口に向かう空気の流れに同一方向の旋回力を付与するように空気を噴射することができる。よって、吸引口に向かう空気をより効率的に竜巻化したり、竜巻化した空気の旋回力を増大したりすることができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)の構成において、
前記第2吐出部は、前記第2吐出口から噴射する空気の少なくとも一部を、前記吸引口の形成面と平行に噴射するように構成されていてもよい。
上記(4)の構成によれば、凸部に配置された第2吐出口から空気を噴射する構成により、吸引口に向かう空気の流れに対して吸引口の形成面と平行に空気を噴射することができる。つまり、吸引口に向かう空気に対して該空気の流れ方向と直交する方向に空気を噴射することができるから、吸引口に向かう空気の流れに対して効率的に旋回力を付与することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(4)の何れか一つの構成において、
前記第2吐出部は、前記第2吐出口から噴射する空気の少なくとも一部を、前記吸引口に向かう空気の流れの上流側に向けて斜めに噴射するように構成されていてもよい。
上記(5)の構成によれば、第2吐出口から噴射する空気の少なくとも一部が、吸引口に向かう空気の流れの上流側に向けて斜めに噴射されることにより、吸引口に向かう空気と第2吐出口から噴射される噴流との接触面積を増加させることができる。よって、吸引口に向かう空気を効率的に竜巻化したり、竜巻化した空気の旋回力を増大したりすることができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(5)の何れか一つの構成において、
前記第2吐出部は、前記吸引口の周方向の異なる位置に、前記吸引口に向かう空気の流れに同一方向の旋回力を付与するように配置された複数の前記第2吐出口を有していてもよい。
上記(6)の構成によれば、吸引口の周囲において異なる複数の方向から、上記吸引方向に沿って吸引口に向かう空気の流れに同一方向の旋回力を付与するように噴流を噴射することができる。よって、吸引口に向かう空気をより効率的に竜巻化したり、竜巻化した空気の旋回力を増大したりすることができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(6)の構成において、
前記第2吐出部は、前記吸引口の形成面に平行且つ前記吸引口の図心を通る仮想一次元座標軸に投影した際に各々が前記図心に向けて空気を噴射するように等間隔に配置された前記第2吐出口を有し、
各々の前記第2吐出口は、前記吸引口の中心に対して点対称に配置されていてもよい。
上記(7)の構成によれば、吸引口の形成面に平行且つ該吸引口の図心を通る仮想一次元座標軸に投影した際に各々が上記図心に向けて空気を噴射するように配置された第2吐出口からそれぞれ空気を噴射することにより、吸引口に向かう空気の流れに対して当該流れの直交方向から作用する力を相殺することができる。よって、上記吸引口に向かう空気の流れの中心を吸引口の近傍に維持することができるから、吸引口に向かう空気の流れの中心が吸引口からずれたり離れたりすることによる吸引対象物の吸引効率の低下を抑制することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(6)又は(7)の構成において、
複数の前記第2吐出口は、各々の前記第2吐出口から噴射される空気の噴流が互いに干渉しないように配置されていてもよい。
上記(8)の構成によれば、複数の第2吐出口から噴射された空気の噴流同士の干渉を抑制することができるから、吸引口に向かう空気の流れに対して旋回力を付与する際の効率低下を抑制することができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(8)の何れか一つの構成において、
前記第1吐出口は、前記吸引口を中心とする旋回成分を前記エアカーテンに与えないように前記空気を吹き出すように構成されていてもよい。
上記(9)の構成によれば、旋回による遠心力でエアカーテンが外側に広がることを抑制することができる。したがって、吸引対象物付近においてエアカーテンが該吸引対象物に対して吸引口に向かうための動圧を付与できずに吸引効率が低下することを抑制することができる。
(10)本発明の少なくとも一実施形態に係る吸引方法は、
吸引口を介して吸引対象物を含む空気を吸引するステップと、
前記吸引口の径方向外側に配置された第1吐出口から空気を吹き出して、前記吸引口の周囲にエアカーテンを形成するステップと、
前記吸引口と前記第1吐出口との間に配置された第2吐出口から、前記径方向に沿って空気を噴射するステップと、
を備えている。
上記(10)の方法によれば、上記(1)で述べたように、エアカーテン形成用の第1吐出口よりも吸引口に近く配置された第2吐出口から噴射された空気の噴流により、吸引口に向かう空気流に旋回力を付与することができる。よって、例えばエアカーテン自体が旋回するように構成された従来の吸引装置に比べて、少ない動力でありながら、吸引口に向かう空気をより効率的に竜巻化することができる。竜巻化された空気流は、その中心の静圧が周囲より大幅に低いので、竜巻化しない場合に比べて吸引口からより遠く離れた位置まで吸引力を及ぼすことができる。これにより、吸引対象物近傍ではエアカーテン中心部の静圧が負になるから、吸引対象物の吸引効率を大幅に向上させることができる。また、第1吐出部から吹き出された空気がショートサーキットを形成することを防止して好適にエアカーテンを形成することができるので、吸引対象物の拡散を抑制することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、エアカーテン内の吸引対象物を効率よく吸引することができる。
本発明の一実施形態に係る吸引装置の構成を概略的に示す図である。 一実施形態における第2吐出口から噴射する空気の噴射方向を概略的に示す図であって、(A)は図1のII−II断面矢視図であり、(B)は吸引口の形成面に平行且つ吸引口の図心を通る仮想一次元座標軸に投影した状態を示す図である。 一実施形態における第2吐出部の構成例を概略的に示す斜視図である。 他の実施形態に係る吸引装置の構成を概略的に示す図である。 一実施形態における第2吐出口から噴射する空気の噴射方向を概略的に示す図であって、(A)は図4のV−V断面矢視図であり、(B)は吸引口の形成面に平行且つ吸引口の図心を通る仮想一次元座標軸に投影した状態を示す図である。 他の実施形態に係る吸引装置の構成を概略的に示す図である。 一実施形態における第2吐出口から噴射する空気の噴射方向を概略的に示す図であって、(A)は図6のVII−VII断面矢視図であり、(B)は吸引口の形成面に平行且つ吸引口の図心を通る仮想一次元座標軸に投影した状態を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は本発明の一実施形態に係る吸引装置の構成を概略的に示す図である。図2は一実施形態における第2吐出口から噴射する空気の噴射方向を概略的に示す図であって、(A)は図1のII−II断面矢視図であり、(B)は吸引口の形成面に平行且つ吸引口の図心を通る仮想一次元座標軸に投影した状態を示す図である。
図1及び図2に示すように、本発明の少なくとも一実施形態に係る吸引装置1は、例えば屋内の天井等に配置され、該屋内に存在する吸引対象物(例えばヒューム、油煙又は粉塵など)を吸引して屋外等に排出する場合に好適に用いることができる。
かかる吸引装置1は、吸引口12を有する吸引部10と、吸引口12の径方向外側に配置され、吸引口12の周囲にエアカーテン2を形成するように空気を吹き出すための第1吐出口22を有する第1吐出部20と、吸引口12と第1吐出口22との間に配置され、吸引口12の径方向の直交方向に沿って空気を噴射するための第2吐出口32を有する第2吐出部30と、を備えている。
吸引部10は、上記吸引口12に加え、屋内の空間と屋外の空間とを連通する筒状の吸気ダクト14と、吸気ダクト14内を負圧にするための不図示の吸引装置(例えば吸気ファン、真空装置などを含む)と、をさらに含む。吸引口12の形成面16は、吸引装置1が取り付けられる面(例えば天井)と同一の平面であってもよい。この吸引口12は、例えば図2に例示するように、上記形成面16の垂線方向からみて(例えば平面視にて)円形に形成されていてもよい。
なお、本開示において、吸引口12の径方向とは、例えば図2(A)(後述する図5(A)、図7(A)も同様)に例示するように、吸引口12が円形の場合は当該円の径方向を意味し、吸引口12が円形以外の形状の場合は、吸引口12の図心Cを中心とする仮想円の径方向を意味するものとする。また、第2吐出部30による空気の噴射方向(吸引口12の径方向の直交方向に沿った方向)は、例えば吸引口12の形成面の垂線方向からみて(例えば平面視にて)、吸引口12の接線に沿う方向を含むとともに、例えば接線方向±20°程度の範囲を含む方向であってもよい。
第1吐出部20は、上記第1吐出口22に加え、屋内に空気を送るためのダクトや送風装置(例えば送風ファン及びその駆動装置を含む)をさらに含む。
第1吐出口22は、エアカーテン2を形成するための空気を吹き出すポートであってもよいし、空気を圧縮して噴射するノズルであってもよい。例えば第1吐出口22は、吸引口12の周りに環状に形成されたポートであってもよいし、吸引口12の周りに環状に配置された複数のノズルを含んでいてもよい。
なお、第1吐出部20は、第1吐出口22から吐出された空気を、吸引口12の径方向の外側に向けて案内するガイド部を有していてもよい。このようなガイド部は、吸引口12の径方向において第1吐出口22の内側に基端部が設けられ、当該基端部を起点として吸引口12の形成面16から離れるほど該吸引口12の径方向外側に延設される曲面又は傾斜面を含む形状を有していてもよい。このようなガイド部は、例えば吸引口12の周りに連続的に(環状に)形成されたコーン乃至鍔部材であってもよい。
第2吐出部30は、吸引口12の径方向において、該吸引口12の外側、且つ第1吐出口22の内側に配置されている。かかる第2吐出部30は、上記第2吐出口32に加え、屋内(より詳細にはエアカーテン2で囲まれた空間内)に空気を送るための送風装置(例えば送風ファン及びその駆動装置を含む)をさらに含む。第2吐出口32は、空気(圧縮空気)を噴流として噴射するノズルであってもよい。さらに、第2吐出口32は、吸引口12と同一平面上に配置されていてもよい。このようにすれば部品点数を抑制し、構成を簡素化することができる。
このように吸引口12とエアカーテン2形成用の第1吐出口22との間に第2吐出部30を配置した構成によれば、エアカーテン2形成用の第1吐出口22よりも吸引口12に近く配置された第2吐出口32から噴射された空気の噴流により、吸引口12に向かう空気流に旋回力を付与することができる。よって、例えばエアカーテン自体が旋回するように構成された従来の吸引装置に比べて、少ない動力でありながら、吸引口12に向かう空気をより効率的に竜巻化することができる。竜巻化された空気流は、その中心の静圧が周囲より大幅に低いので、竜巻化しない場合に比べて吸引口12からより遠く離れた位置まで吸引力を及ぼすことができる。これにより、吸引対象物3近傍ではエアカーテン2中心部の静圧が負になるから、吸引対象物3の吸引効率を大幅に向上させることができる。また、第1吐出部20から吹き出された空気がショートサーキットを形成することを防止して好適にエアカーテン2を形成することができるので、ヒューム、油煙又は粉塵などが存在する空間とその周囲の空間とを遮蔽して、吸引対象物3の拡散を抑制することができる。
図3は一実施形態における第2吐出部の構成例を概略的に示す斜視図である。
幾つかの実施形態では、例えば図3に示すように、第2吐出部30は、吸引口12の形成面16からみて突出した凸部40を含み、第2吐出口32は、凸部40において吸引部10による吸引方向Sに沿って延在してもよい。このような凸部40は、例えば屋内の天井面から下方に向けて突出した形態の凸部40であってもよい。この場合、第2吐出口32の数や配置に応じて、それぞれに一又は複数の第2吐出口32が配置された複数の凸部40を含んでいてもよい。
このように、吸引口12の周囲から突設された凸部40に、吸引部10による吸引方向Sに沿って延在する第2吐出口32を配置することにより、第2吐出口32に、吸引方向S、すなわち吸引口12に向かう空気の流れ方向に沿う厚さ乃至幅を持たせることができる。これにより、第2吐出口32を、例えば吸引方向Sに沿って延在するスリット状に形成することができる。このような吸引方向Sに沿う第2吐出口32を介して、吸引口12に向かう空気の流れに対して平面状の噴流を噴射することができるから、吸引口12に向かう空気と第2吐出口32から噴射される噴流との接触面積を増加させることができる。よって、吸引口12に向かう空気の流れに対して効率的に旋回力を付与することができる。
上記の凸部40を有する形態において、幾つかの実施形態では、例えば図3に示すように、凸部40は、吸引口12を中心に環状に形成されていてもよい。この場合、第2吐出部30は、凸部40の内周の周方向に離散的に配置されるとともに、吸引口12に向かう空気の流れに同一方向の旋回力を付与するように配置された複数の第2吐出口32を有していてもよい。
例えば複数の第2吐出口32は、各々の位置からみて吸引口12乃至該吸引口12に向かう空気の流れの右側又は左側いずれか一方に向けて空気を噴射するように配向され得る。
このように、吸引口12の周囲に環状に形成された凸部40の内周の周方向に離散的に複数の第2吐出口32を配置した構成によれば、吸引口12に向かう空気の流れに対して複数の方向から同一方向の旋回力を付与するように空気を噴射することができる。よって、吸引口12に向かう空気をより効率的に竜巻化したり、竜巻化した空気の旋回力を増大したりすることができる。
図4は他の実施形態に係る吸引装置の構成を概略的に示す図である。図5は一実施形態における第2吐出口から噴射する空気の噴射方向を概略的に示す図であって、(A)は図4のV−V断面矢視図であり、(B)は吸引口の形成面に平行且つ吸引口の図心を通る仮想一次元座標軸に投影した状態を示す図である。
上記の凸部40を有する形態において、幾つかの実施形態では、例えば図2〜図5に示すように、凸部40に配置された第2吐出部30は、第2吐出口32から噴射する空気の少なくとも一部を、吸引口12の形成面16と平行に噴射するように構成されていてもよい。
すなわち、第2吐出口32は、吸引口12の形成面16に沿って空気を噴射するように配置されたノズルを含んでいてもよい。
このように、凸部40に配置された第2吐出口32から、吸引口12に向かう空気の流れに対して吸引口12の形成面16と平行に空気を噴射する構成によれば、吸引口12に向かう空気に対して該空気の流れ方向(吸引方向S)と直交する方向に空気を噴射することができるから、吸引口12に向かう空気の流れに対して効率的に旋回力を付与することができる。
図6は他の実施形態に係る吸引装置の構成を概略的に示す図である。図7は一実施形態における第2吐出口から噴射する空気の噴射方向を概略的に示す図であって、(A)は図6のVII−VII断面矢視図であり、(B)は吸引口の形成面に平行且つ吸引口の図心を通る仮想一次元座標軸に投影した状態を示す図である。
幾つかの実施形態では、例えば図1、図6及び図7に示すように、第2吐出部30は、第2吐出口32から噴射する空気の少なくとも一部を、吸引口12に向かう空気の流れの上流側に向けて斜めに噴射するように構成されていてもよい。
例えば吸引装置1が屋内の天井面に配置される場合、第2吐出口32は、吸引方向Sに沿って吸引口12に向けて上昇する空気の流れの上流側、すなわち下方に向けて斜めに空気を噴射するように構成されていてもよい。この場合、第2吐出口32は、例えば吸引口12の径方向に沿って、或いは吸引方向Sに沿って延在するスリット状に形成されることにより、吸引口12に向かう空気の流れに対して平面状の噴流を噴射できるように構成されていてもよい。
このように、第2吐出口32から噴射する空気の少なくとも一部が、吸引口12に向かう空気の流れの上流側に向けて斜めに噴射する構成によれば、吸引口12に向かう空気と第2吐出口32から噴射される噴流との接触面積を増加させることができる。よって、吸引口12に向かう空気を効率的に竜巻化したり、竜巻化した空気の旋回力を増大したりすることができる。
幾つかの実施形態では、例えば図2,3、5及び図7に示すように、第2吐出部30は、吸引口12の周方向の異なる位置に、吸引口12に向かう空気の流れに同一方向の旋回力を付与するように配置された複数の前記第2吐出口32を有していてもよい。
例えば複数の第2吐出口32は、上述した場合と同様に、各々の位置からみて吸引口12乃至該吸引口12に向かう空気の流れの右側又は左側いずれか一方に向けて空気を噴射するように配向され得る。
このようにように、吸引口12の周方向の異なる位置に配置された複数の前記第2吐出口32から吸引口12に向かう空気の流れに噴流を噴射する構成によれば、吸引口12の周囲において異なる複数の方向から、吸引方向Sに沿って吸引口12に向かう空気の流れに同一方向の旋回力を付与することができる。よって、吸引口12に向かう空気をより効率的に竜巻化したり、竜巻化した空気の旋回力を増大したりすることができる。
幾つかの実施形態では、例えば図2、5及び図7に示すように、第2吐出部30は、吸引口12の形成面16に平行且つ吸引口12の図心Cを通る仮想一次元座標軸Xに投影した際(図2(B)、図5(B)又は図7(B)参照)に各々が図心Cに向けて空気を噴射するように等間隔に配置された複数の第2吐出口32を有していてもよい。この場合、各々の第2吐出口32は、吸引口12の中心に対して点対称に配置されていてもよい。
例えば第2吐出口32は、吸引口12の接線方向に沿って配列された複数のノズルを含んでいてもよい(図2(A)、図5(A)又は図7(A)参照)。これらの第2吐出口32は、例えば吸引口12の開口部端が円形の場合は、各々の接線上から当該接線と上記開口部端との接点が存在する方向に向けて空気を噴射するように配置されていてもよい。なお、図示した例ではそれぞれ複数対(つまり4つ以上)の第2吐出口32を含む構成を開示しているが、一対(すなわち2つ)の第2吐出口32のみを有する構成であってもよい。また、第2吐出口32は、例えば吸引口12の中心(又は図心C)を中心として周方向に等間隔に配置された奇数個(例えば3個)のノズルを含んでいてもよい。
このように、吸引口12の形成面16に平行且つ該吸引口12の図心Cを通る仮想一次元座標軸Xに投影した際(図2(B)、図5(B)又は図7(B)参照)に各々が上記図心Cに向けて空気を噴射するように配置された一対の第2吐出口32からそれぞれ空気を噴射する構成によれば、吸引口12に向かう空気の流れに対して当該流れの直交方向から作用する力を相殺することができる。よって、上記吸引口12に向かう空気の流れの中心を吸引口12の近傍に維持することができるから、吸引口12に向かう空気の流れの中心が吸引口12からずれたり離れたりすることによる吸引対象物3の吸引効率の低下を抑制することができる。
幾つかの実施形態において、複数の第2吐出口32は、各々の第2吐出口32から噴射される空気の噴流が互いに干渉しないように配置されていてもよい。
このような第2吐出口32の一例としては、例えば上述した吸引口12の中心に対して点対称に配置された第2吐出口32の対を一つのみ含む構成であってもよい。
このように複数の第2吐出口32から噴射された空気の噴流同士の干渉を抑制する構成によれば、吸引口12に向かう空気の流れに対して、各々の第2吐出口32から噴射された空気を効率的に作用させることができるから、吸引口12に向かう空気の流れに対して旋回力を付与する際の効率低下を抑制することができる。
幾つかの実施形態において、第1吐出口22は、吸引口12を中心とする旋回成分をエアカーテン2に与えないように空気を吹き出すように構成されていてもよい。
例えば第1吐出口22は、吸引口12の図心Cを中心とする仮想円の径方向と交差する方向には向けられずに、鉛直下方、又は吸引口12の図心Cを中心とする仮想円の径方向に向けて配置された吐出口であってもよい。
このようにエアカーテンが旋回しない構成によれば、旋回による遠心力でエアカーテン2が外側に広がることを抑制することができる。したがって、吸引対象物3付近においてエアカーテン2が該吸引対象物3に対して吸引口12に向かうための動圧を付与できずに吸引効率が低下することを抑制することができる。
続いて、本発明の少なくとも一実施形態に係る吸引方法について説明する。
本発明の少なくとも一実施形態に係る吸引方法は、吸引口12を介して吸引対象物3を含む空気を吸引し、吸引口12の径方向外側に配置された第1吐出口22から空気を吹き出して吸引口の周囲にエアカーテンを形成し、吸引口12と第1吐出口22との間に配置された第2吐出口32から、径方向に沿って空気を噴射する。
このような方法によれば、上述したように、エアカーテン2形成用の第1吐出口22よりも吸引口12に近く配置された第2吐出口32から噴射された空気の噴流により、吸引口12に向かう空気流に旋回力を付与することができる。よって、例えばエアカーテン自体が旋回するように構成された従来の吸引装置に比べて、少ない動力でありながら、吸引口に向かう空気をより効率的に竜巻化することができる。竜巻化された空気流は、その中心の静圧が周囲より大幅に低いので、竜巻化しない場合に比べて吸引口12からより遠く離れた位置まで吸引力を及ぼすことができる。これにより、吸引対象物3近傍ではエアカーテン2中心部の静圧が負になるから、吸引対象物3の吸引効率を大幅に向上させることができる。また、第1吐出部20から吹き出された空気がショートサーキットを形成することを防止して好適にエアカーテンを形成することができるので、吸引対象物3の拡散を抑制することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1 吸引装置
2 エアカーテン
3 吸引対象物
4 旋回流
5 噴流
10 吸引部
12 吸引口
14 吸気ダクト
16 吸引口の形成面
20 第1吐出部
22 第1吐出口
30 第2吐出部
32 第2吐出口
40 凸部
C 吸引口の図心
S 吸引方向
X 仮想一次元座標軸

Claims (10)

  1. 吸引口を有する吸引部と、
    前記吸引口の径方向外側に配置され、前記吸引口の周囲にエアカーテンを形成するように空気を吹き出すための第1吐出口を有する第1吐出部と、
    前記吸引口と前記第1吐出口との間に配置され、前記径方向の直交方向に沿って空気を噴射するための第2吐出口を有する第2吐出部と
    を備えた吸引装置。
  2. 前記第2吐出部は、前記吸引口の形成面からみて突出した凸部を含み、
    前記第2吐出口は、前記凸部において前記吸引部による吸引方向に沿って延在する
    請求項1に記載の吸引装置。
  3. 前記凸部は、前記吸引口を中心に環状に形成されており、
    前記第2吐出部は、前記凸部の内周の周方向に離散的に配置されるとともに、前記吸引口に向かう空気の流れに同一方向の旋回力を付与するように配置された複数の前記第2吐出口を有する
    請求項2に記載の吸引装置。
  4. 前記第2吐出部は、前記第2吐出口から噴射する空気の少なくとも一部を、前記吸引口の形成面と平行に噴射するように構成されている
    請求項3に記載の吸引装置。
  5. 前記第2吐出部は、前記第2吐出口から噴射する空気の少なくとも一部を、前記吸引口に向かう空気の流れの上流側に向けて斜めに噴射するように構成されている
    請求項1〜4の何れか一項に記載の吸引装置。
  6. 前記第2吐出部は、前記吸引口の周方向の異なる位置に、前記吸引口に向かう空気の流れに同一方向の旋回力を付与するように配置された複数の前記第2吐出口を有する
    請求項1〜5の何れか一項に記載の吸引装置。
  7. 前記第2吐出部は、前記吸引口の形成面に平行且つ前記吸引口の図心を通る仮想一次元座標軸に投影した際に各々が前記図心に向けて空気を噴射可能にするように等間隔に配置された前記第2吐出口を有し、
    各々の前記第2吐出口は、前記吸引口の中心に対して点対称に配置されている
    請求項6に記載の吸引装置。
  8. 複数の前記第2吐出口は、各々の前記第2吐出口から噴射される空気の噴流が互いに干渉しないように配置されている
    請求項6又は7に記載の吸引装置。
  9. 前記第1吐出口は、前記吸引口を中心とする旋回成分を前記エアカーテンに与えないように前記空気を吹き出すように構成されている
    請求項1〜8の何れか一項に記載の吸引装置。
  10. 吸引口を介して吸引対象物を含む空気を吸引するステップと、
    前記吸引口の径方向外側に配置された第1吐出口から空気を吹き出して、前記吸引口の周囲にエアカーテンを形成するステップと、
    前記吸引口と前記第1吐出口との間に配置された第2吐出口から、前記径方向の直交方向に沿って空気を噴射するステップと、
    を備えた吸引方法。
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