JP2020121878A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザニーズに応じて待機位置を容易に変更できるとともに、可動板を移動させる所要時間を短縮できる画像読取装置を提供する。【解決手段】画像読取装置1において、制御部7は、メモリ7Mを参照し、第1の移動量設定値α1及び第2の移動量設定値α2から1つ選択した移動量設定値αに対応するエンコーダE1のパルス信号に基づいて、可動板50を原点位置から待機位置に移動させ、可動板50を待機位置から上向きに移動させて給送可能位置に維持するときに、可動板50を待機位置から移動させ始めたときからのパルス信号の積算値β1+β2をメモリ7Mに記憶させ、可動板50を給送可能位置から待機位置に復帰させるときに、メモリ7Mを参照し、積算値β1+β2に基づいて可動板50を下向きに移動させて待機位置に位置させるように構成される。【選択図】図8

Description

本発明は画像読取装置に関する。
特許文献1に従来の画像読取装置の一例である原稿給送装置が開示されている。この原稿給送装置は、複写機等の一部を構成しており、コントローラに制御されて、原稿給紙トレイに支持された原稿をピックアップローラ及びフィード機構等によって画像読取位置に搬送し、その原稿の画像をスキャナユニットに読み取らせるようになっている。
原稿給紙トレイは、第1のトレイ部(本発明の「可動板」に相当)を含んでいる。第1のトレイ部は、原稿給紙トレイに支持される原稿の積載枚数に応じて上下方向に移動するように構成されている。ピックアップローラは、上下方向に移動可能である。第1のトレイ部は、初期位置(本発明の「待機位置」に相当)と、初期位置よりも上方の原稿給送可能位置(本発明の「給送可能位置」に相当)との間で移動可能である。原稿給送可能位置は、原稿給紙トレイに支持された最上位の原稿とピックアップローラとの位置関係を所定の範囲内に維持する位置である。
特許文献1の0050段落等に開示されているように、コントローラは、第1のトレイ部が移動下限スイッチに検知される位置を第1のトレイ部の原点位置とする。そして、コントローラは、第1のトレイ部を駆動するモータの回転数と設定枚数及び初期位置(第1〜第Nの初期位置)とを対応付けるテーブルを参照して、原点位置よりも上方に設定される初期位置を変更可能である。
特開2005−104663号公報
しかし、上記の原稿給送装置では、コントローラは、第1のトレイ部を原稿給送可能位置から初期位置に復帰させるときに、第1のトレイ部を原点位置まで下向きに移動させた後、上向きに移動させて初期位置に位置させる必要がある。このため、この原稿給送装置では、第1のトレイ部を移動させる所要時間を短縮することが難しいという問題がある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、ユーザニーズに応じて待機位置を容易に変更できるとともに、可動板を移動させる所要時間を短縮できる画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明の画像読取装置は、供給されるシートを支持するための供給トレイであって、前記供給トレイに支持されるシートの積載枚数に応じて上下方向に移動するように構成された可動板を含む前記供給トレイと、
前記供給トレイからシートを搬送するための搬送ガイドと、
上下方向に移動可能に設けられ、前記供給トレイに支持されたシートを前記搬送ガイドに向けて給送する給送ローラと、
前記搬送ガイド上を搬送されるシートの画像を読み取るための読取センサと、
を備えた画像読取装置であって、
前記可動板は、原点位置と、前記原点位置よりも上方の待機位置と、前記待機位置よりも上方の位置であって前記供給トレイに支持された最上位のシートと前記給送ローラとの位置関係を所定の範囲内に維持する給送可能位置と、の間で移動可能であり、
前記可動板が前記原点位置にあるか否かを検知する第1センサと、
前記可動板が前記給送可能位置にあるか否かを検知する第2センサと、
前記可動板の移動量に対応するパルス信号を出力するエンコーダと、
前記可動板の第1の移動量設定値と、前記可動板の第2の移動量設定値と、を少なくとも記憶するメモリと、
前記第1センサ及び前記第2センサの検知結果と、前記パルス信号とに基づいて、少なくとも前記可動板を制御する制御部と、
をさらに備え、
前記制御部は、
前記メモリを参照し、前記第1の移動量設定値及び前記第2の移動量設定値から1つ選択した移動量設定値に対応する前記エンコーダの前記パルス信号に基づいて、前記可動板を前記原点位置から前記待機位置に移動させ、
前記可動板を前記待機位置から上向きに移動させて前記給送可能位置に維持するときに、前記可動板を前記待機位置から移動させ始めたときからの前記パルス信号の積算値を前記メモリに記憶させ、
前記可動板を前記給送可能位置から前記待機位置に復帰させるときに、前記メモリを参照し、前記積算値に基づいて前記可動板を下向きに移動させて前記待機位置に位置させるように構成されていることを特徴とする。
本発明の画像読取装置では、制御部はメモリを参照し、選択した移動量設定値に対応するパルス信号に基づいて、可動板を原点位置から待機位置に移動させることにより、待機位置を2つの選択肢から適宜選択できる。
また、この画像読取装置では、制御部は、可動板を給送可能位置から待機位置に復帰させるときに、メモリを参照し、積算値に基づいて可動板を下向きに移動させて待機位置に位置させることにより、可動板を原点位置まで移動させる手間を省きつつ、可動板を待機位置に精度良く位置させることができる。
したがって、本発明の画像読取装置では、ユーザニーズに応じて待機位置を容易に変更できるとともに、可動板を移動させる所要時間を短縮できる。その結果、供給トレイ上のシートを順次搬送して読取センサによってその画像を読み取る画像読取動作の所要時間を短縮できる。
また、この画像読取装置では、画像形成装置におけるシート搬送動作とは異なり、画像読取動作時に供給トレイに支持されたシートが無くなるとユーザに問い合わせを行い、供給トレイにシートが追加されると次の画像読取動作を開始するという動作が要求される場合があり、そのような場合においても、画像読取動作の所要時間を短縮できる。
実施例の画像読取装置の斜視図である。 実施例の画像読取装置のブロック図である。 実施例の画像読取装置の部分断面図であって、原点位置にある可動板等を示す図である。 図3と同様の部分断面図であって、待機位置にある可動板等を示す図である。 図3と同様の部分断面図であって、待機位置から給送可能位置に移動した可動板等を示す図である。 図3と同様の部分断面図であって、シートの積載枚数の減少に応じて給送可能位置を維持するように上向きに移動する可動板等を示す図である。 リンクレバー、第2駆動源及び駆動列を示す部分側面図である。 画像読取装置によって実行されるプログラムのフローチャートである。 画像読取装置によって実行されるプログラムのフローチャートである。
以下、本発明を具体化した実施例について図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1に示すように、実施例の画像読取装置1は、本発明の画像読取装置の具体的態様の一例である。図1では、操作パネル8Pが配置される側を装置の前方と規定し、操作パネル8Pに向かった場合に左に来る側を左方と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、図3以降の各図に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、画像読取装置1が備える各構成要素について説明する。
<全体構成>
図1〜図3に示すように、画像読取装置1は、本体部8及び開閉部9を備えている。本体部8は、扁平な略箱状体である。図1に示すように、本体部8の前面には、タッチパネル等である操作パネル8Pが設けられている。本体部8内の下部分には、画像形成ユニット5が収容されている。画像形成ユニット5は、インクジェット方式又はレーザ方式等によりシートに画像を形成する。
図3に示すように、本体部8内の上部分には、読取ユニット3が設けられている。読取ユニット3は、原稿の画像を読み取る際に使用される。
開閉部9には、供給トレイ91、排出トレイ96及び自動搬送機構4が設けられている。供給トレイ91及び排出トレイ96は、開閉部9の右部分に設けられている。図4〜図6に示すように、供給トレイ91は、供給されるシートSHを支持する。自動搬送機構4は、供給トレイ91に対してシートSHの搬送方向D1の下流側に設けられた搬送ガイド30を含んでいる。搬送ガイド30によって搬送されるシートSHの搬送方向D1は、供給トレイ91から左向きに進み、開閉部9の左端部側で下向きにUターンし、排出トレイ96まで右向きに進む方向である。
自動搬送機構4は、供給トレイ91に支持されたシートSHを搬送ガイド30によって搬送方向D1に沿うように順次搬送し、排出トレイ96に排出しながら、その搬送途中のシートSHの画像を読取ユニット3に読み取らせる際に使用される。
図2に示すように、本体部8内には、制御部7及びメモリ7Mが収容されている。制御部7は、CPU、ROM、RAMを主とするマイクロコンピュータとして構成されている。ROMには、CPUが画像読取装置1の各種動作を制御するためのプログラム等が格納されている。RAMは、CPUが上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号を一時的に記録する記憶領域、又はデータ処理の作業領域として使用される。制御部7は、画像形成ユニット5、読取ユニット3、自動搬送機構4及び操作パネル8P等を制御する。
メモリ7Mは、ハードディスクドライブやメモリカードのような制御部7とは別体の外部記憶装置であってもよいし、制御部7に内蔵された不揮発性メモリ等であってもよい。メモリ7Mは、制御部7からの書き込み指令によって、各種情報や、上記プログラムを実行するための設定パラメータ等を長期的に記憶するとともに、制御部7からの読み出し指令によって、それらの情報を制御部7に伝達する長期記憶領域として使用される。
図3に示すように、本体部8の上面にはプラテンガラスが配設され、そのプラテンガラスの上面によって大面積の原稿支持面8Aが形成されている。また、本体部8の上面における原稿支持面8Aよりも左方には別のプラテンガラスが配設され、その別のプラテンガラスの上面によって、前後方向に細長い読取面8Bが形成されている。
原稿支持面8Aは、静止した状態の原稿の画像を読取ユニット3が読み取る際に、その原稿を下から支持する。読取対象の原稿には、用紙、OHPシート等であるシートの他、書籍等が含まれる。
読取面8Bは、自動搬送機構4によって1枚ずつ搬送されるシートSHの画像を読取ユニット3が読み取る際に、その搬送されるシートSHに下から接触する。本体部8の上面における原稿支持面8Aと読取面8Bとの間には、ガイド凸部8Hが設けられている。ガイド凸部8Hは、読取面8Bに接触しながら搬送されるシートSHをすくい上げて右向きに上り傾斜するように案内する。
なお、本実施例においては、原稿支持面8Aを使用して画像が読み取られる対象を原稿と記載し、自動搬送機構4により搬送しながら画像が読み取られる対象をシートと記載する。原稿とシートとは、実質的に同じものであってもよい。
図1に示すように、開閉部9は、本体部8の後端部に配設された図示しないヒンジによって、左右方向に延びる開閉軸心X9周りに揺動可能に支持されている。図3に示すように、開閉部9は、閉じた状態では原稿支持面8A及び読取面8Bを上方から覆っている。図示は省略するが、開閉部9は、その前端部が上方かつ後方に変位するように開閉軸心X9周りに揺動することにより、原稿支持面8A及び読取面8Bを露出させる開放位置に変位する。これにより、ユーザは、読取対象の原稿を原稿支持面8Aに支持させることができる。
なお、開閉部9の構成や内部構造等について説明する際には、上下方向及び前後方向について、閉じた状態の開閉部9の姿勢を基準とする。
読取ユニット3は、図2及び図3に示すように本体部8内の上部分に収容された読取センサ3Sと、図2に示す走査機構駆動源3Mと、走査機構駆動源3Mに駆動される図示しない走査機構とを有している。読取センサ3Sとしては、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等の周知の画像読取センサが使用される。
図3に示すように、読取センサ3Sは、原稿支持面8A及び読取面8Bの下方に位置している。図示しない走査機構は、原稿支持面8Aに支持される原稿の画像を読み取る際に走査機構駆動源3Mによって駆動され、読取センサ3Sを本体部8内における原稿支持面8Aの下方で左右方向に往復動させる。また、図示しない走査機構は、自動搬送機構4によって搬送されるシートSHの画像を読取センサ3Sが読み取る際に走査機構駆動源3Mによって駆動され、読取センサ3Sを本体部8内における読取面8Bの下で停止させる。読取センサ3Sが読取面8Bの下で停止する位置は、予め定められた静止読取位置である。
<ベース部材、第1シュート部材、第2シュート部材及びカバー部材の構成>
開閉部9は、ベース部材39、第1シュート部材35、第2シュート部材37及びカバー部材38を備えている。
ベース部材39は、開閉部9の底壁を形成している。ベース部材39の右部分には、排出トレイ96が形成されている。また、ベース部材39の左部分には、読取面8B及びガイド凸部8Hに対向する領域が略矩形状に切り欠かれてなる矩形穴39Hが形成されている。
ベース部材39における矩形穴39Hよりも左方に位置する部分には、搬送面39G1が形成されている。搬送面39G1の左端部は、下向きから向きを変えて右向きに下り傾斜するように湾曲している。そして、搬送面39G1は、矩形穴39Hの左端縁まで下り傾斜している。
ベース部材39における矩形穴39Hよりも右方に位置する部分には、搬送面39G2が形成されている。搬送面39G2は、ガイド凸部8Hに隣接する位置から右向きに上り傾斜している。
第2シュート部材37は、ベース部材39の左部分の上方に配設されている。第2シュート部材37には、押圧部材保持部37F及び案内面37G1、37G2が形成されている。
押圧部材保持部37Fは、読取面8Bに対向する位置で上向きに凹む凹部である。押圧部材保持部37Fには、押圧部材37Pが上下方向に変位可能に保持されている。押圧部材37Pは、読取面8Bに接触しながら搬送されるシートSHを上から押圧して、そのシートSHが読取面8Bから浮き上がることを抑制する。
案内面37G1は、押圧部材保持部37Fよりも左方に位置している。案内面37G1の左端部は、ベース部材39の搬送面39G1の左端部に沿って湾曲している。そして、案内面37G1は、ベース部材39の搬送面39G1の下り傾斜する部分に沿って、右向きに下り傾斜している。
案内面37G2は、押圧部材保持部37Fよりも右方に位置している。案内面37G2は、本体部8のガイド凸部8Hと、ベース部材39の搬送面39G2とに沿って右向きに上り傾斜している。
第1シュート部材35は、第2シュート部材37の上方に配設されている。第1シュート部材35には、搬送面36及び規制面60が形成されている。
搬送面36は、供給トレイ91に対して搬送方向D1の下流側に位置して左向きに緩やかに上り傾斜するように延びている。搬送面36における搬送方向D1の上流側の端部、すなわち右端部を搬送端部36Eとする。搬送面36の幅方向は、前後方向である。搬送面36の左端部は、左向きから下向きに向きを変えるように湾曲している。
規制面60は、搬送面36の搬送端部36Eから搬送方向D1と交差するように下向きに延びており、供給トレイ91に支持されるシートSHの先端縁に当接可能である。規制面60の下端60Eは、搬送面36の搬送端部36Eよりも下方かつ右方に位置している。
カバー部材38は、第1シュート部材35の上方に配設されている。カバー部材38には、下向きに突出する複数のリブ38Rの下端縁からなる案内面38Gが形成されている。案内面38Gの右端部は、第1シュート部材35における搬送面36の搬送端部36Eよりも左方にずれた位置で搬送面36に上から対向している。案内面38Gは、第1シュート部材35の搬送面36に沿って左向きに緩やかに上り傾斜するように延びている。案内面38Gの左端部は、第1シュート部材35の搬送面36の左端部に沿って湾曲している。
第1シュート部材35の搬送面36及び規制面60と、カバー部材38の案内面38Gと、ベース部材39の搬送面39G1、39G2と、第2シュート部材27の案内面37G1、37G2とによって、搬送ガイド30が構成されている。
搬送面36、39G1、39G2及び案内面38G、37G1、37G2は、搬送方向D1に沿って延びており、供給トレイ91から排出トレイ96に向けてシートSHを搬送するための搬送経路を規定している。
<供給トレイの構成>
図1及び図3に示すように、供給トレイ91は、開閉部9の前端部側及び後端部側にそれぞれ配置された図示しないサイドフレームに支持されることにより、排出トレイ96よりも上方の位置で、排出トレイ96に重なるように設けられている。
供給トレイ91は、供給トレイ本体92及び可動板50を有している。供給トレイ本体92は、開閉部9の右端部側から左向きに緩やかに下り傾斜している。可動板50は、供給トレイ本体92の左端部に隣接するように配置されている。可動板50は、第1シュート部材35の規制面60に向かって略平板状に延びている。
可動板50の左部分は、カバー部材38の右部分に上から覆われている。供給トレイ91は、供給トレイ本体92及び可動板50によって、自動搬送機構4に供給されるシートSHを支持する。
図3〜図6に示すように、可動板50は、前後方向に延びる回動軸心X50周りに回動可能に図示しないサイドフレームに支持されている。可動板50は、対向端部50Eを有している。対向端部50Eは、可動板50における搬送方向D1の下流側の端部であって、規制面60に対向している。
対向端部50Eは、可動板50が図3に示す位置にある状態では、規制面60の下端60E側に対向し、可動板50が図6に示す位置にある状態では、搬送面36の搬送端部36E側に対向する。つまり、対向端部50Eは、可動板50の回動にかかわらず、規制面60に対向する状態が維持される。
図1及び図3に示すように、可動板50上には、2つの幅規制ガイド70A、70Bがそれぞれ前後方向にスライド可能に設けられている。前方の幅規制ガイド70Aと後方の幅規制ガイド70Bとが互いに接近又は離間することにより、供給トレイ91に支持されるサイズの異なる複数種類のシートSHを前後から挟む。これにより、様々なサイズのシートSHを供給トレイ91における幅方向の中央部を基準として位置決めできる。
図2及び図3に示すように、可動板50には、第3センサS3が設けられている。第3センサS3は、供給トレイ91に支持されるシートSHが有ることを検知したときに、ON信号を検知信号として制御部7に伝達する。その一方、第3センサS3は、供給トレイ91に支持されるシートSHが無いことを検知したときに、OFF信号を検知信号として制御部7に伝達する。
<リンクレバー第2駆動源及び駆動列の構成>
図3及び図7に示すように、自動搬送機構4は、リンクレバー87、第2駆動源M2及び駆動列80を有している。第2駆動源M2は、本発明の「駆動源」の一例である。リンクレバー87、第2駆動源M2及び駆動列80は、可動板50の下面側に配置されている。
図7に示すように、リンクレバー87は、前後方向に延びる回動軸心X87周りに回動可能に支持されている。リンクレバー87は、回動軸心X87から左方かつ上方に向かって突出しており、その先端が可動板50の下面に当接している。
第2駆動源M2は、制御部7に制御されて正転又は逆転し、駆動力を発生する。本実施例では、第2駆動源M2は直流モータであり、給電が止まると駆動軸M2Sに保持力が作用しなくなる。
駆動列80は、ウォームギヤ81、ウォームホイールギヤ82、トルクリミッタ89、傘歯ギヤ83及び傘歯ギヤ84を有している。なお、駆動列80の構成や配置は一例であって、ウォームギヤ81、ウォームホイールギヤ82又はトルクリミッタ89の回転軸心の向きを変更したり、傘歯ギヤ83、ギヤ84を平歯ギヤ等に変更したりすることもできる。
ウォームギヤ81は、駆動軸M2Sに一体回転可能に固定されている。ウォームホイールギヤ82は、トルクリミッタ89の入力軸89Aに一体回転可能に固定され、ウォームギヤ81と噛み合っている。傘歯ギヤ83は、トルクリミッタ89の出力軸89Bに一体回転可能に固定されている。傘歯ギヤ84は、リンクレバー87に回動軸心X87周りで一体回動可能に固定され、傘歯ギヤ83と噛み合っている。
トルクリミッタ89は、ウォームホイールギヤ82と傘歯ギヤ83との間で伝達される駆動力が所定の駆動力を超えないように制限する。トルクリミッタ89としては、摩擦式の簡素な構成や、カム又はボールを用いた構成等を採用できる。
このような駆動列80は、以下のように、リンクレバー87を経由して、第2駆動源M2からの駆動力を可動板50に伝達し、可動板50を上下方向に移動させる。
すなわち、第2駆動源M2が正転してその駆動力が駆動列80によってリンクレバー87に伝達されることにより、リンクレバー87が上向きに回動し、可動板5を押し上げる。これにより、可動板50は、図3に示す位置から回動軸心X50周りに回動し、図4、図5、図6の順に示すように上向きに移動する。
その一方、第2駆動源M2が逆転してその駆動力が駆動列80によってリンクレバー87に伝達されることにより、リンクレバー87が下向きに回動し、可動板5がリンクレバー87に追従する。これにより、可動板50は、図6に示す位置から回動軸心X50周りに下向きに回動し、図5、図4、図3の順に示すように下向きに移動する。
図7に示すように、制御部7に制御されて第2駆動源M2が停止し、駆動軸M2Sに保持力が作用しなくなると、可動板50の自重がリンクレバー87、傘歯ギヤ84、傘歯ギヤ83、トルクリミッタ89を経由してウォームギヤ81及びウォームホイールギヤ82に伝達され、ウォームギヤ81及びウォームホイールギヤ82がセルフロックする。これにより、可動板50が落下することなくその位置に維持される。
また、ウォームギヤ81及びウォームホイールギヤ82のセルフロックによって可動板50の位置が維持される状態で、供給トレイ91に対するシートSHの載置動作や取出し操作等を行うユーザによって可動板50が下向きに強く押され、駆動列80に過負荷が作用する場合がある。この場合、その過負荷によってトルクリミッタ89が作動して所定の駆動力を超えないように制限された駆動力をウォームギヤ81及びウォームホイールギヤ82に伝達するので、駆動列80及び第2駆動源M2の破損を抑制できる。この際、トルクリミッタ89の入力軸89Aと出力軸89Bとの位相のずれが発生して可動板50も下向きに位置ずれするので、可動板50の破損も抑制できる。
<過負荷検知手段の構成>
自動搬送機構4は、トルクリミッタ89に過負荷が作用したことを検知する過負荷検知手段S4を有している。過負荷検知手段S4は、例えば、トルクリミッタ89を構成するカム又はボールに連動するシグナルピン又はカバー等が過負荷によって移動することをマイクロスイッチ又は近接センサ等によって検知する。
図2に示すように、過負荷検知手段S4は、制御部7に接続されている。ユーザによって可動板50が下向きに強く押され、トルクリミッタ89に過負荷が作用する場合、過負荷検知手段S4がその過負荷を検知し、ON信号を検知信号として制御部7に伝達する。その一方、過負荷検知手段S4は、過負荷を検知しない状態ではOFF信号を検知信号として制御部7に伝達する。
<エンコーダの構成>
図7に示すように、第2駆動源M2には、エンコーダE1が装着されている。本実施襟では、エンコーダE1は、インクリメンタル形であり、駆動軸M2Sの回転変位量に比例する数のパルス信号を出力する。図2に示すように、エンコーダE1は、制御部7に接続されている。制御部7は、エンコーダE1が出力したパルス信号の数、駆動列80の減速比、リンクレバー87の先端が移動するときの軌跡等に基づいて、可動板50の上下方向の移動量を算出するようになっている。つまり、エンコーダE1は、可動板50の移動量に対応するパルス信号を出力する。また、制御部7は、後述するように、エンコーダE1が出力したパルス信号の数をカウントして、第1値β1、第2値β2、及び第1値β1と第2値β2との合計値を適宜メモリ7Mに記憶させる。
<第1センサの構成、及び可動板の原点位置及び待機位置の決め方>
図3に示すように、規制面60の下端60Eの右方かつ下方には、第1センサS1が配置されている。本実施例では、第1センサS1はフォトインタラプタであり、発光部から受光部に至る光路S1Pの開放又は遮断に対応する検知信号を出力する。図2に示すように、第1センサS1は、制御部7に接続されている。
図3〜図6に示すように、可動板50の対向端部50E側の下面には、被検知部50Pが下向きに突出するように設けられている。図4〜図6に示すように、可動板50の対向端部50Eが規制面60の下端60Eよりも上方に位置する状態では、被検知部50Pが光路S1Pを開放している。この状態では、第1センサS1は、OFF信号を検知信号として制御部7に伝達する。
後述する図8及び図9のプログラムの実行中において、制御部7が第2駆動源M2を逆転させて可動板50を図4〜図6に示す位置から下向きに移動させると、図3に示すように、被検知部50Pが光路S1Pを遮断し、第1センサS1がON信号を検知信号として制御部7に伝達する。制御部7は、第1センサS1のON信号を受信したときに第2駆動源M2を停止させることで、可動板50を図3に示す原点位置に精度良く位置させることができる。また、制御部7は、第1センサS1のOFF信号を受信したときに、可動板50が原点位置にないと判断できる。
可動板50については、図3に示す原点位置よりも上方に待機位置が設定される。ここで、画像読取装置1について、同一機種の仕様を価格やユーザの使用態様等に応じて異なるように設定する場合がある。そして、本実施例では、可動板50の待機位置について、供給トレイ91に支持されるシートSHの最大積載枚数を大きく確保する第1の選択肢と、第1の選択肢よりも少ない最大積載枚数を確保する第2の選択肢と、から適宜選択可能となっている。
より詳しくは、画像読取装置1の出荷時の状態において、メモリ7Mは、可動板50の待機位置を2つの選択肢から選択するため、第1の移動量設定値α1と、可動板50の第2の移動量設定値α2と、を少なくとも記憶している。
第1の移動量設定値α1は、可動板50の原点位置から待機位置への上向きの移動に対応するパルス信号の数であって、ゼロより大きい。また、メモリ7Mは、第1の移動量設定値α1と紐付けされたデータとして、第1の移動量設定値α1に対応する最大積載枚数(例えば150枚)を記憶している。
第2の移動量設定値α2は、可動板50の原点位置から待機位置への上向きの移動に対応するパルス信号の数であって、第1の移動量設定値α1よりも大きい。また、メモリ7Mは、第2の移動量設定値α2と紐付けされたデータとして、第2の移動量設定値α2に対応する最大積載枚数(例えば100枚)を記憶している。
また、画像読取装置1の出荷時の状態において、メモリ7Mは、第1の移動量設定値α1と、第2の移動量設定値α2とのどちらが選択されているかという最大積載枚数についての選択に関する設定情報も記憶している。なお、この設定情報は、ユーザが操作パネル8Pを操作して設定変更し、メモリ7Mに記憶させることもできる。
制御部7は、後述する図8及び図9のプログラムの実行中において、メモリ7Mを参照し、この設定情報に基づいて、第1の移動量設定値α1及び第2の移動量設定値α2から1つ選択した移動量設定値αを読み出すことができる。そして、制御部7は、可動板50を図3に示す原点位置に精度良く位置させた後、第2駆動源M2を正転させ、エンコーダE1のパルス信号の数をカウントする。そして、制御部7は、カウントしたパルス信号の数が移動量設定値αと等しくなったときに第2駆動源M2を停止させることで、可動板50を図4に示す待機位置に精度良く位置させることができる。
図4に示す待機位置は一例であり、第1の移動量設定値α1及び第2の移動量設定値α2のどちらを選択にしたかによって、またα1又はα2の値の変更によって、原点位置からの移動量が変化する。
<給送ローラ、分離ローラ及び分離パッド等の構成>
図3に示すように、自動搬送機構4は、供給トレイ91に支持されるシートSHを搬送ガイド30に向けて給送して搬送方向D1に沿って搬送するための給送ローラ41、分離ローラ42及び分離パッド42Aを有している。
また、図2に示すように、自動搬送機構4は、駆動力を発生する第1駆動源M1と、第1駆動源M1からの駆動力を給送ローラ41及び分離ローラ42に伝達する図示しない駆動力伝達部を有している。
図3に示すように、分離ローラ42は、第1シュート部材35における搬送面36の搬送端部36Eよりも搬送方向D1の下流側、かつ搬送面36の上方に配置されている。分離ローラ42の回転軸42Sには、ホルダ42Fが回動可能に支持されている。ホルダ42Fは、回転軸42Sから離間して搬送面36の搬送端部36Eを越えるように右方に突出している。
給送ローラ41は、ホルダ42Fの右端部に回転可能に保持されている。給送ローラ41は、可動板50に上から対向する位置に設けられている。回転軸42Sと、ホルダ42F内に設けられた図示しない伝達ギヤ群とは、第1駆動源M1からの駆動力を給送ローラ41に伝達して、供給トレイ91に支持された最上位のシートSHを搬送ガイド30の搬送面36に向けて給送する方向に給送ローラ41を回転させる。給送ローラ41は、ホルダ42Fの回動に伴って上下方向に移動可能である。
分離パッド42Aは、分離ローラ42の真下の位置で、搬送面36から露出するように第1シュート部材35に支持されている。分離パッド42Aは、分離ローラ42に向けて押圧されている。
分離ローラ42は、分離ローラ42と分離パッド42Aとのニップ位置に到達したシートSHに対して搬送方向D1の下流側に向かう搬送力を付与する。分離パッド42Aは、ニップ位置に到達したシートSHが複数枚であれば、分離ローラ42に接触するシートSH以外のシートSHに対し、そのシートSHの搬送を止める力を付与する。
<第2センサの構成、及び可動板の給送可能位置の決め方>
図3に示すように、ホルダ42Fの左端部の上方には、第2センサS2が配置されている。本実施例では、第2センサS2はフォトインタラプタであり、発光部から受光部に至る光路S2Pの開放又は遮断に対応する検知信号を出力する。図2に示すように、第2センサS2は、制御部7に接続されている。
図3〜図6に示すように、ホルダ42Fの左端部の上面には、被検知部42Pが下向きに突出するように設けられている。可動板50が図3に示す原点位置又は図4に示す待機位置にある状態では、給送ローラ41の下端が搬送面36の搬送端部36Eよりもある程度低い位置にあり、被検知部42Pが光路S2Pを開放している。この状態では、第2センサS2は、OFF信号を検知信号として制御部7に伝達する。
後述する図8及び図9のプログラムの実行中において、制御部7が第2駆動源M2を正転させて、可動板50を図4に示す待機位置から上向きに移動させると、供給トレイ91に支持された最上位のシートSHに当接する給送ローラ41がホルダ42Fと共に押し上げられる。そして、図5及び図6に示すように、被検知部42Pが光路S2Pを遮断し、第2センサS2がON信号を検知信号として制御部7に伝達する。制御部7は、第2センサS2のON信号を受信したときに、エンコーダE1のパルス信号をさらに所定の数カウントしてから第2駆動源M2を停止させることで、可動板50を図5及び図6に示す給送可能位置に位置させることができる。
つまり、給送可能位置は、ピンポイントの位置ではなく、所定の範囲内で変化する位置であり、供給トレイ91に支持されるシートSHの積載枚数の多少によっても変化する位置である。制御部7は、第2センサS2の検知結果に基づいて、可動板50が給送可能位置にあるか否かを判断できる。
こうして、可動板50は、図3に示す原点位置と、図4に例示する待機位置と、図5及び図6に例示する給送可能位置と、の間で移動可能となっている。
可動板50が図5及び図6に示す給送可能位置にある状態では、供給トレイ91に支持された最上位のシートSHと、搬送面36の搬送端部36Eとの高低差がその最上位のシートSHを搬送面36に向けて引っ掛かりなく給送可能な適正範囲内にある。このため、給送ローラ41は、その最上位のシートSHを分離ローラ42と分離パッド42Aとの間に向けて、好適に送り出すことができる。
<第1、2搬送ローラ及び排出ローラ等の構成>
図3に示すように、自動搬送機構4は、分離ローラ42及び分離パッド42Aによって1枚ずつに分離されたシートSHを搬送ガイド30によって搬送方向D1に沿って搬送するための第1搬送ローラ43、第1ピンチローラ43P、第2搬送ローラ44、第2ピンチローラ44P、排出ローラ47及び排出ピンチローラ47Pを有している。
第1駆動源M1からの駆動力は、上述した図示しない駆動力伝達部により、第1搬送ローラ43、第2搬送ローラ44及び排出ローラ47にも伝達される。
第1搬送ローラ43は、第1シュート部材35の搬送面36における搬送方向D1の中間部に支持されている。第1ピンチローラ43Pは、カバー部材38の案内面38G側に支持され、第1搬送ローラ43に向けて押圧されている。第1搬送ローラ43は、分離ローラ42及び分離パッド42Aによって1枚ずつに分離されたシートSHを第1ピンチローラ43Pと共にニップし、第2搬送ローラ44及び第2ピンチローラ44Pに向けて、そのシートSHを搬送する。
第2搬送ローラ44は、第2シュート部材37の案内面37G1における搬送方向D1の中間部に支持されている。第2ピンチローラ44Pは、ベース部材39の搬送面39G1側に支持され、第2搬送ローラ44に向けて押圧されている。第2搬送ローラ42は、第1搬送ローラ43及び第1ピンチローラ43Pによって搬送されるシートSHを第2ピンチローラ44Pと共にニップし、読取面8Bに向けて、すなわち、静止読取位置に停止する読取センサ3Sに向けて、そのシートSHを搬送する。
排出ローラ47は、第2シュート部材37の案内面37G2の右端部に支持されている。排出ピンチローラ47Pは、ベース部材39の搬送面39G2の右端部に支持され、排出ローラ47に向けて押圧されている。排出ローラ47は、読取面8B上を通過して搬送面39G2及び案内面37G2によって案内されるシートSHを排出ピンチローラ47Pと共にニップして、排出トレイ96に向けて排出する。
<画像読取動作>
この画像読取装置1では、原稿支持面8Aに支持された原稿の画像を読み取る場合、制御部7が読取ユニット3の走査機構駆動源3Mを制御して図示しない走査機構を作動させ、読取センサ3Sを原稿支持面8Aの左端縁の下方である読取開始位置から右端縁の下方である読取終了位置までの間で左右方向に移動させる。これにより、読取センサ3Sは、原稿支持面8Aに支持された原稿の画像を読み取る。その後、制御部7は、読取ユニット3の走査機構駆動源3Mを制御して図示しない走査機構を逆向きに作動させ、読み取りを終えた読取センサ3Sを読取ユニット3内における右端から左端に移動させて読取待機位置に復帰させる。
また、この画像読取装置1では、供給トレイ91に支持されたシートSHを自動搬送機構4によって搬送し、そのシートSHの画像を読み取る動作を実行するため、制御部7が電源が投入されたときから図8及び図9に示すプログラムを実行する。
初めに、制御部7は、図8に示すステップS101において、メモリ7Mを参照し、第1の移動量設定値α1及び第2の移動量設定値α2から1つ選択した移動量設定値αを読み出す。
次に、制御部7は、ステップS102に移行して、どの位置にあるか不明である可動板50を図3に示す原点位置に復帰させるため、第2駆動源M2を逆転させ、可動板50を下向きに移動させる。
次に、制御部7は、ステップS103に移行して、第1センサS1がONか否かを判断する。第1センサS1がONでなければ、ステップS103において「No」となるので、ステップS103を繰り返す。そして、第1センサS1がONになると、ステップS103において「Yes」となるので、ステップS104に移行する。
制御部7は、ステップS104に移行すると、第2駆動源M2を停止させて可動板50を図3に示す原点位置に精度良く位置させた後、第2駆動源M2を正転させて、可動板50を上向きに移動させるとともに、エンコーダE1のパルス信号の数をカウントする。そして、制御部7は、パルス信号の数が移動量設定値α(α1又はα2)と等しくなったときに第2駆動源M2を停止させることで、可動板50を図4に示す待機位置に精度良く位置させる。
次に、制御部7は、ステップS105に移行して、可動板50が待機位置にある状態で待機するとともに、第1値β1及び第2値β2をゼロに設定する。第1値β1及び第2値β2は、後で可動板50を待機位置に復帰させるためのパラメータである。
次に、制御部7は、ステップS106に移行して、過負荷検知手段S4がONか否かを判断する。過負荷検知手段S4がOFFの場合、ステップS106において「No」となるので、ステップS107に移行する。
その一方、過負荷検知手段S4がONの場合、可動板50が下向きに強く押され、駆動列80のトルクリミッタ89が過負荷によって作動することで、可動板50が下向きに位置ずれしたと考えられる。このため、ステップS106において「Yes」となるので、制御部7は、ステップS102〜S105を再び実行し、可動板50を図3に示す原点位置に精度良く位置させた後、上向きに移動させて図4に示す待機位置に精度良く位置させる。
制御部7は、ステップS106からステップS107に移行すると、自動搬送機構4を用いた画像読取操作のジョブの開始指令を受けたか否かを判断する。ステップS107において「No」の場合、開始指令を受けるまでステップS106、S107を繰り返して待機する。その一方、ステップS107において「Yes」の場合、ステップS108に移行する。
制御部7は、ステップS108に移行すると、第3センサS3がONか否かを判断する。供給トレイ91にシートSHが支持されている場合、ステップS108において「Yes」となるので、ステップS111に移行する。
その一方、供給トレイ91にシートSHが支持されていない場合、ステップS108において「No」となるので、制御部7はステップS109に移行して、供給トレイ91にシートSHが無いことを報知した後、ステップS106に戻って開始指令を受けるまで待機を継続する。
制御部7は、ステップS108からステップS111に移行すると、可動板50を給送可能位置に移動させるため、第2駆動源M2を正転させるとともに、エンコーダE1のパルス信号の数をカウントする。
次に、制御部7は、ステップS112に移行して、第2センサS2がONか否かを判断する。第2センサS2がOFFの場合、ステップS112において「No」となり、ステップS112を繰り返す。その一方、第2センサS2がONの場合、ステップS112において「Yes」となり、ステップS113に移行する。
制御部7は、ステップS113に移行すると、エンコーダE1のパルス信号をさらに所定の数カウントしてから第2駆動源M2を停止させることで、可動板50を図5及び図6に示す給送可能位置に位置させる。また、制御部7は、ステップS111、S113でカウントしたパルス信号の数を第1値β1とする。そして、制御部7は、第1値β1をメモリ7Mに記憶させる。第1値β1は、可動板50を図4に示す待機位置から移動させ始めてから、第2センサS2の検知結果に基づいて可動板50が給送可能位置にあると制御部7が判断するまでに出力されたエンコーダE1のパルス信号の数である。
次に、制御部7は、図9に示すステップS114に移行して、読取ユニット3の走査機構駆動源3Mを制御して図示しない走査機構を作動させ、読取センサ3Sを読取面8Bの下方である静止読取位置に停止させる。そして、制御部7は、第1駆動源M1及び読取センサ3Sを作動させて、自動搬送機構4を用いた画像読取動作を実行する。
具体的には、制御部7は、第1駆動源M1によって、給送ローラ41、分離ローラ42、第1搬送ローラ43、第2搬送ローラ44及び排出ローラ47を駆動し、供給トレイ91に支持されたシートSHを搬送ガイド30に向けて給送し、搬送ガイド30によって搬送方向D1に沿って順次搬送する。
そして、制御部7は、搬送面36、39G1、39G2上を搬送されるシートSHが読取面8B上を通過する際、静止読取位置に停止した読取センサ3Sによって、そのシートSHの画像を読み取る。そして、制御部7は、画像が読み取られたシートSHを排出ローラ47及び排出ピンチローラ47Pによって排出トレイ96に向けて排出する
制御部7は、画像読取動作の実行中、ステップS115〜S119を実行する。制御部7は、ステップS115において、第3センサS3がONか否かを判断する。供給トレイ91にシートSHが支持されている場合、ステップS115において「Yes」となるので、ステップS116に移行する。
その一方、供給トレイ91にシートSHが支持されていない場合、ステップS115において「No」となるので、ステップS121に移行する。
制御部7は、ステップS115からステップS116に移行すると、第2センサS2がONか否かを判断する。供給トレイ91に支持された最上位のシートSHと、搬送面36の搬送端部36Eとの高低差が適正範囲内にある場合、すなわち可動板50が給送可能位置にある場合、第2センサS2がONとなるので、ステップS116において「Yes」となり、ステップS115、S116を繰り返す。
その一方、供給トレイ91に支持されたシートSHの積載枚数の減少によって、供給トレイ91に支持された最上位のシートSHと、搬送面36の搬送端部36Eとの高低差が適正範囲から外れた場合、すなわち可動板50が給送可能位置から外れた場合、第2センサS2がOFFとなるので、ステップS116において「No」となり、ステップS117に移行する。
制御部7は、ステップS117に移行すると、可動板50を給送可能位置に維持するため、第2駆動源M2を正転させるとともに、エンコーダE1のパルス信号の数をカウントする。
次に、制御部8は、ステップS118に移行して、第2センサS2がONか否かを判断する。第2センサS2がOFFの場合、ステップS118において「No」となり、ステップS118を繰り返す。その一方、第2センサS2がONの場合、ステップS118において「Yes」となり、ステップS119に移行する。
制御部7は、ステップS119に移行すると、エンコーダE1のパルス信号をさらに所定の数カウントしてから第2駆動源M2を停止させることで、可動板50を給送可能位置に維持する。また、制御部7は、ステップS117、S119でカウントしたパルス信号の数を第2値β2に加える。第2値β2は、第2センサS2の検知結果に基づいて可動板50が給送可能位置から外れたと判断する度に可動板50を上向きに移動させる動作によって出力されたエンコーダE1のパルス信号の数である。次に、制御部7は、第1値β1と第2値β2との合計値をメモリ7Mに記憶させる。第1値β1と第2値β2との合計値は、可動板50を待機位置から移動させ始めたときからのエンコーダE1のパルス信号の積算値である。そして、制御部7は、供給トレイ91に支持されたシートSHが無くなるまで、ステップS115〜S119を繰り返す。つまり、第2センサS2がステップS116において繰り返しOFFになり、その度にエンコーダE1がパルス信号を繰り返し出力する。そして、ステップS119における第2値β2は、その繰り返しの合計値である。
制御部7は、ステップS115からステップS121に移行すると、第1駆動源M1及び第2駆動源M2を停止させて、自動搬送機構4を用いた画像読取動作を終了する。また、制御部7は、読取ユニット3の走査機構駆動源3Mを制御して図示しない走査機構を作動させ、読取センサ3Sを読取待機位置に復帰させる。
次に、制御部7は、ステップS122に移行して、可動板50を給送可能位置から待機位置に復帰させる。具体的には、制御部7は、メモリ7Mを参照し、第1値β1と第2値β2との合計値を読み出す。次に、制御部7は、第2駆動源M2を逆転させて、可動板50を下向きに移動させるとともに、エンコーダE1のパルス信号の数をカウントする。そして、制御部7は、パルス信号の数が第1値β1と第2値β2との合計値と等しくなったときに第2駆動源M2を停止させることで、可動板50を図3に示す原点位置に復帰させる手間を省きつつ、可動板50を図4に示す待機位置に精度良く位置させる。その後、制御部7は、図8に示すステップS105に戻って待機する。図8及び図9に示すプログラムは、画像読取装置1の電源が切られるまで継続される。
<作用効果>
実施例の画像読取装置1では、制御部7は、図8のステップS101において、メモリ7Mを参照し、第1の移動量設定値α1及び第2の移動量設定値α2から1つ選択した移動量設定値αを読み出す。そして、制御部7は、図8のステップS104において、可動板50を図3に示す原点位置から上向きに移動させ、選択した移動量設定値αと、エンコーダE1のパルス信号のカウントした数とが等しくなったときに、第2駆動源M2を停止させて可動板50を図4に示す待機位置に位置させる。これにより、この画像読取装置1では、待機位置について、第1の移動量設定値α1に対応する最大積載枚数(例えば150枚)と、第2の移動量設定値α2に対応する最大積載枚数(例えば100枚)との2つの選択肢から、出荷時の仕様設定やユーザニーズに応じて適宜選択できる。
また、この画像読取装置1では、制御部7は、図9のステップS122において、可動板50を図5及び図6に示す給送可能位置から図4に示す待機位置に復帰させるときに、メモリ7Mを参照し、第1値β1と第2値β2との合計値を読み出す。次に、制御部7は、可動板50を下向きに移動させ、第1値β1と第2値β2との合計値と、エンコーダE1のパルス信号のカウントした数と等しくなったときに、第2駆動源M2を停止させることで、可動板50を図3に示す原点位置へ復帰させる手間を省きつつ、可動板50を図4に示す待機位置に精度良く位置させることができる。
したがって、実施例の画像読取装置1では、ユーザニーズに応じて待機位置を容易に変更できるとともに、可動板50を移動させる所要時間を短縮できる。その結果、この画像読取装置1では、自動搬送機構4を用いた画像読取動作の所要時間を短縮できる。
また、この画像読取装置1では、シートに画像を形成する画像形成装置におけるシート搬送動作とは異なり、自動搬送機構4を用いた画像読取動作時に、供給トレイ91に支持されたシートSHが無くなるとユーザに問い合わせを行い、供給トレイ91にシートSHが追加されると次の画像読取動作を開始するという動作が要求される場合があり、そのような場合においても、可動板50を原点位置へ復帰させる手間を省いて、画像読取動作の所要時間を短縮できる。
さらに、この画像読取装置1では、可動板50を給送可能位置に移動させ、給送可能位置に維持するときに、第1値β1と第2値β2との合計値をメモリ7Mに記憶させ、可動板50を待機位置に復帰させるときに、第1値β1と第2値β2との合計値を記憶部7Mから読み出すことにより、可動板50を待機位置により精度良く位置させることができる。
また、この画像読取装置1は、図7に示すように、第2駆動源M2の停止時に、駆動軸M2Sに保持力が作用しなくなっても、駆動列80のウォームギヤ81及びウォームホイールギヤ82がセルフロックすることにより、可動板50が落下することなくその位置に好適に維持される。
さらに、この画像読取装置1では、ウォームギヤ81及びウォームホイールギヤ82のセルフロックによって可動板50の位置が維持される状態で、ユーザによって可動板50が下向きに強く押されて駆動列80に過負荷が作用する場合でも、その過負荷によってトルクリミッタ89が作動して所定の駆動力を超えないように制限された駆動力をウォームギヤ81及びウォームホイールギヤ82に伝達するので、駆動列80及び第2駆動源M2の破損を抑制できる。この際、トルクリミッタ89の入力軸89Aと出力軸89Bとの位相のずれが発生して可動板50も下向きに位置ずれするので、可動板50の破損も抑制できる。
また、この画像読取装置1では、制御部7は、図8のステップS106において、過負荷検知手段S4が過負荷を検知したときに、ステップS102に戻って、可動板50を原点位置に移動させる。トルクリミッタ89に過負荷が作用して、トルクリミッタ89の入力軸89Aと出力軸89Bとに位相のずれが発生すると、制御部7が可動板50を待機位置に精度良く位置させることが難しくなる。この点、上記構成によって可動板50の原点位置をリセットできるので、その後に、制御部7が可動板50を待機位置に精度良く位置させることができる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
本発明は例えば、画像読取装置又は複合機等に利用可能である。
1…画像読取装置、SH…シート、91…供給トレイ、50…可動板
30…搬送ガイド、41…給送ローラ、3S…読取センサ
S1…第1センサ、S2…第2センサ、E1…エンコーダ
α…選択した移動量設定値、α1…第1の移動量設定値
α2…第2の移動量設定値、7M…メモリ、7…制御部、β1…第1値
β2…第2値、M2…駆動源(第2駆動源)、81…ウォームギヤ
82…ウォームホイールギヤ、80…駆動列、89…トルクリミッタ
S4…過負荷検知手段

Claims (6)

  1. 供給されるシートを支持するための供給トレイであって、前記供給トレイに支持されるシートの積載枚数に応じて上下方向に移動するように構成された可動板を含む前記供給トレイと、
    前記供給トレイからシートを搬送するための搬送ガイドと、
    上下方向に移動可能に設けられ、前記供給トレイに支持されたシートを前記搬送ガイドに向けて給送する給送ローラと、
    前記搬送ガイド上を搬送されるシートの画像を読み取るための読取センサと、
    を備えた画像読取装置であって、
    前記可動板は、原点位置と、前記原点位置よりも上方の待機位置と、前記待機位置よりも上方の位置であって前記供給トレイに支持された最上位のシートと前記給送ローラとの位置関係を所定の範囲内に維持する給送可能位置と、の間で移動可能であり、
    前記可動板が前記原点位置にあるか否かを検知する第1センサと、
    前記可動板が前記給送可能位置にあるか否かを検知する第2センサと、
    前記可動板の移動量に対応するパルス信号を出力するエンコーダと、
    前記可動板の第1の移動量設定値と、前記可動板の第2の移動量設定値と、を少なくとも記憶するメモリと、
    前記第1センサ及び前記第2センサの検知結果と、前記パルス信号とに基づいて、少なくとも前記可動板を制御する制御部と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記メモリを参照し、前記第1の移動量設定値及び前記第2の移動量設定値から1つ選択した移動量設定値に対応する前記エンコーダの前記パルス信号に基づいて、前記可動板を前記原点位置から前記待機位置に移動させ、
    前記可動板を前記待機位置から上向きに移動させて前記給送可能位置に維持するときに、前記可動板を前記待機位置から移動させ始めたときからの前記パルス信号の積算値を前記メモリに記憶させ、
    前記可動板を前記給送可能位置から前記待機位置に復帰させるときに、前記メモリを参照し、前記積算値に基づいて前記可動板を下向きに移動させて前記待機位置に位置させるように構成されていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記制御部は、
    前記可動板を前記待機位置から移動させ始めてから、前記第2センサの検知結果に基づいて前記可動板が前記給送可能位置にあると判断するまでに出力された前記パルス信号の数である第1値と、
    前記第2センサの検知結果に基づいて前記可動板が前記給送可能位置から外れたと判断する度に前記可動板を上向きに移動させる動作によって出力された前記パルス信号の数である第2値と、
    の合計値を前記積算値として前記メモリに記憶させる請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記第1の移動量設定値は、前記可動板の前記原点位置から前記待機位置への移動に対応する前記パルス信号の数であって、ゼロより大きく、
    前記第2の移動量設定値は、前記可動板の前記原点位置から前記待機位置への移動に対応する前記パルス信号の数であって、前記第1の移動量設定値よりも大きい請求項1又は2記載の画像読取装置。
  4. 駆動力を発生する駆動源と、
    ウォームギヤ及びウォームホイールギヤを有し、前記駆動源からの前記駆動力を前記可動板に伝達する駆動列と、を備えている請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像読取装置。
  5. 前記駆動列は、前記ウォームホイールギヤと前記可動板との間に配置されたトルクリミッタを有している請求項4記載の画像読取装置。
  6. 前記トルクリミッタに過負荷が作用したことを検知する過負荷検知手段を備え、
    前記制御部は、前記過負荷検知手段が前記過負荷を検知したときに、前記可動板を前記原点位置に移動させる請求項5記載の画像読取装置。
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