JP2020121050A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】周囲の遊技者に迷惑をかけない範囲で、遊技機に対する興味を抱かせる演出を実行することが可能な遊技機に関するものである。【解決手段】遊技者の操作を受け付ける操作手段と、音量を設定する音量設定手段と、前記音量設定手段により設定された音量に基づいて音量を調整する調整手段と、音を出力可能なスピーカーと、特定状態中に前記操作手段が操作された場合に、当該操作手段が操作された回数を計数し、計数値が所定回数以内であった場合に、前記調整手段により調整された音量で音を発生する音演出を実行する演出実行手段と、を備え、前記所定回数は、前記音量設定手段により設定された音量に相関して変動するように設定されていることを特徴とする。【選択図】図13

Description

この発明は、遊技機に関するものである。
従来、遊技が行われない非遊技状態中に演出用ボタンスイッチ(いわゆるPUSHボタン)が操作されると、キャラクタボイスなどが出力される遊技機が知られている。
また、遊技が行われない非遊技状態において、イタズラ行為を防止するため、操作部が所定の操作態様で操作された場合に、ペナルティが課させる遊技機が知られている(特許文献1の段落番号「5432」等参照)。
特開2018−143776号公報
しかし、遊技店の通路を通りがかった人が頻繁に演出用ボタンスイッチを操作してキャラクタボイスの出力などの演出が実行されると、当該遊技機の周囲で遊技している遊技者にとっては演出の音や光が不快になり、ストレスをためることとなり、遊技をやめかねないという問題点がある。
一方、特許文献に記載の遊技機のように、操作部を操作することで一律にペナルティが課させるようにすると、非遊技状態の遊技機が存在をアピールする演出をしても、その演出に参加することができず、遊技をしようとする動機付けを阻害するおそれもあった。
そこで、本発明は、周囲の遊技者に迷惑をかけない範囲で、遊技機に対する興味を抱かせる演出を実行することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
本発明に係る遊技機(10)は、遊技者の操作を受け付ける操作手段と、音量を設定する音量設定手段と、前記音量設定手段により設定された音量に基づいて音量を調整する調整手段と、音を出力可能なスピーカーと、特定状態中に前記操作手段が操作された場合に、当該操作手段が操作された回数を計数し、計数値が所定回数以内であった場合に、前記調整手段により調整された音量で音を発生する音演出を実行する演出実行手段と、を備え、前記所定回数は、前記音量設定手段により設定された音量に相関して変動するように設定されていることを特徴とする。
ここで、「操作手段」は、スタートスイッチ40、ベットスイッチ32、ストップスイッチ50、演出用ボタンスイッチ42、などの遊技者が操作可能なスイッチが含まれる。
「音量設定手段」は、遊技者が音量を設定する際に操作するスイッチと、遊技店の管理者が音量を設定する際に操作するスイッチとの両方が含まれるが、遊技者のみが音量を設定可能な遊技機の場合は遊技者が音量を設定する際に操作するスイッチであり、遊技店の管理者のみが音量を設定可能な遊技機の場合は遊技店の管理者が音量を設定する際に操作するスイッチである。
「音量に相関して変動する」には、音量が大きくなるほど所定回数が少なくなることや、音量が小さくなるほど所定回数が大きくなることなどが含まれる。
これにより、周囲の遊技者に迷惑をかけない範囲で、遊技機に対する興味を抱かせる演出を実行することが可能な遊技機を提供することができる。
また、本発明に係る遊技機(10)は、さらに、前記音量設定手段により設定された音量が大きくなるほど、前記所定回数が少なくなるようにしていることを特徴とする。
これにより、音量設定手段により設定された音量が大きくなるほど、所定回数が少なくなるようにして、周囲の遊技者に迷惑をかけないようにすることが可能な遊技機(10)を提供することができる。
すなわち、音量が大きい場合は、周囲の遊技者にかける迷惑が大きいため、音演出が実行される回数を少なくすることで、周囲の遊技者にかける迷惑を小さくすることが可能となる。
また、本発明に係る遊技機(10)は、前記操作手段は、遊技の進行に関係のない操作手段であり、前記特定状態は、遊技が行われない状態が所定時間経過した非遊技状態であり、前記操作手段が操作された回数は、当該特定状態中に遊技が開始されるとリセットされることを特徴とする。
これにより、遊技が開始された場合は、操作手段が操作された回数をリセットすることにより、再度、特定状態に移行した場合は、音演出を楽しむことが可能な遊技機(10)を提供することができる。
また、本発明に係る遊技機(10)の具体例としては、さらに、前記操作手段が操作されることを契機に、複数の前記音演出から実行する音演出を抽選により決定し、決定された当該音演出を実行するようにしていることを特徴とする。
これにより、実行される音演出をランダムにすることができ、音演出を楽しむことが可能な遊技機(10)を提供することができる。
また、本発明に係る遊技機(10)の具体例としては、さらに、前記所定回数を超えていた場合は、前記演出実行手段による前記音演出実行されないようにしていることを特徴とする。
これにより、操作手段の操作回数が所定回数を超えた場合に音演出が実行されないようにすることで、周囲の遊技者にかける迷惑の上限を設定することが可能な遊技機(10)を提供することができる。
そして、周囲の遊技者にかける迷惑と音演出を楽しむ機会を与えることとのバランスをとることが可能となる。
また、本発明に係る遊技機(10)の具体例としては、さらに、前記所定回数を超えていた場合は、前記演出実行手段により、前記調整手段により調整された音量よりも小さい音量で前記音演出を実行するようにしていることを特徴とする。
これにより、周囲の遊技者にかける迷惑を最小限にしつつ、音演出を楽しませることが可能な遊技機(10)を提供することができる。
また、本発明に係る遊技機(10)の具体例としては、遊技者の操作を受け付ける操作手段と、音量を設定する音量設定手段と、前記音量設定手段により設定された音量に基づいて音量を調整する調整手段と、音を出力可能なスピーカーと、特定状態中に前記操作手段が操作された場合に、前記調整手段により調整された音量で音を発生する音演出を抽選により決定し、当該決定された前記音演出を実行する演出実行手段と、を備え、前記音演出には、演出が実行される時間が異なる演出が含まれ、前記演出実行手段は、前記特定状態中に当該演出実行手段により実行された前記音演出の実行時間を計測し、計測された実行時間が特定時間以内であった場合に、前記調整手段により調整された音量で音を発生する音演出を実行し、前記特定時間は、前記音量設定手段により設定された音量に相関して変動するように設定されていることを特徴とする。
ここで、「操作手段」は、スタートスイッチ40、ベットスイッチ32、ストップスイッチ50、演出用ボタンスイッチ42、などの遊技者が操作可能なスイッチが含まれる。
「音量設定手段」は、遊技者が音量を設定する際に操作するスイッチと、遊技店の管理者が音量を設定する際に操作するスイッチとの両方が含まれるが、遊技者のみが音量を設定可能な遊技機の場合は遊技者が音量を設定する際に操作するスイッチであり、遊技店の管理者のみが音量を設定可能な遊技機の場合は遊技店の管理者が音量を設定する際に操作するスイッチである。
「音量に相関して変動する」には、音量が大きくなるほど特定時間が短くなることや、音量が小さくなるほど特定時間が長くなることなどが含まれる。
これにより、周囲の遊技者に迷惑をかけない範囲で、遊技機に対する興味を抱かせる演出を実行することが可能な遊技機を提供することができる。
また、本発明に係る遊技機(10)の具体例としては、遊技者の操作を受け付ける操作手段と、光量を設定する光量設定手段と、前記光量設定手段により設定された光量に基づいて光量を調整する調整手段と、光を発光可能なランプと、特定状態中に前記操作手段が操作された場合に、当該操作手段が操作された回数を計数し、計数値が所定回数以内であった場合に、前記調整手段により調整された光量で光を発生する光演出を実行する演出実行手段と、を備え、前記所定回数は、前記光量設定手段により設定された光量に相関して変動するように設定されていることを特徴とする。
ここで、「操作手段」は、スタートスイッチ40、ベットスイッチ32、ストップスイッチ50、演出用ボタンスイッチ42、などの遊技者が操作可能なスイッチが含まれる。
「光量設定手段」は、遊技者が光量を設定する際に操作するスイッチと、遊技店の管理者が光量を設定する際に操作するスイッチとの両方が含まれるが、遊技者のみが光量を設定可能な遊技機の場合は遊技者が光量を設定する際に操作するスイッチであり、遊技店の管理者のみが光量を設定可能な遊技機の場合は遊技店の管理者が光量を設定する際に操作するスイッチである。
「光量に相関して変動する」には、光量が大きくなるほど所定回数が少なくなることや、光量が小さくなるほど所定回数が大きくなることなどが含まれる。
これにより、周囲の遊技者に迷惑をかけない範囲で、遊技機に対する興味を抱かせる演出を実行することが可能な遊技機を提供することができる。
また、ここで、「光量」は、例えば、演出用ランプ78などのランプにおける明るさの度合であるが(単位:ルーメン)、「光度」(単位:カンデラ)や、「輝度」(単位:カンデラ毎平方メートル)、「照度」(単位:ルクス)と置き換えても良い。
これら場合には、遊技店の店員や遊技者により「光度」、「輝度」、「照度」が調整され、調整された「光度」、「輝度」、「照度」に相関して、「所定回数」が変動するように設定されることとなる。
また、「調整手段」は、「ランプ」に対する光量を調整するものであるが、これに限定されず、「ランプ」の他に、例えば、液晶表示装置を備えた場合は、液晶表示装置のバックライトの光量を調整するようにしても良い。
また、本発明に係る遊技機(10)の具体例としては、遊技者の操作を受け付ける操作手段と、光量を設定する光量設定手段と、前記光量設定手段により設定された光量に基づいて光量を調整する調整手段と、光を発光可能なランプと、特定状態中に前記操作手段が操作された場合に、前記調整手段により調整された光量で光を発生する光演出を抽選により決定する演出抽選手段と、前記演出抽選手段により決定された前記光演出を実行する演出実行手段と、を備え、前記光演出には、演出が実行される時間が異なる演出が含まれ、前記演出実行手段は、前記特定状態中に前記演出実行手段により実行された前記光演出の実行時間を計測し、計測された実行時間が特定時間以内であった場合に、前記調整手段により調整された光量で光を発生する光演出を実行し、前記特定時間は、前記光量設定手段により設定された音量に相関して変動するように設定されていることを特徴とする。
ここで、「操作手段」は、スタートスイッチ40、ベットスイッチ32、ストップスイッチ50、演出用ボタンスイッチ42、などの遊技者が操作可能なスイッチが含まれる。
「光量設定手段」は、遊技者が光量を設定する際に操作するスイッチと、遊技店の管理者が光量を設定する際に操作するスイッチとの両方が含まれるが、遊技者のみが光量を設定可能な遊技機の場合は遊技者が光量を設定する際に操作するスイッチであり、遊技店の管理者のみが光量を設定可能な遊技機の場合は遊技店の管理者が光量を設定する際に操作するスイッチである。
「光量に相関して変動する」には、光量が大きくなるほど所定回数が少なくなることや、光量が小さくなるほど所定回数が大きくなることなどが含まれる。
これにより、周囲の遊技者に迷惑をかけない範囲で、遊技機に対する興味を抱かせる演出を実行することが可能な遊技機を提供することができる。
また、ここで、「光量」は、例えば、演出用ランプ78などのランプにおける明るさの度合であるが(単位:ルーメン)、「光度」(単位:カンデラ)や、「輝度」(単位:カンデラ毎平方メートル)、「照度」(単位:ルクス)と置き換えても良い。
これら場合には、遊技店の店員や遊技者により「光度」、「輝度」、「照度」が調整され、調整された「光度」、「輝度」、「照度」に相関して、「所定回数」が変動するように設定されることとなる。
また、「調整手段」は、「ランプ」に対する光量を調整するものであるが、これに限定されず、「ランプ」の他に、例えば、液晶表示装置を備えた場合は、液晶表示装置のバックライトの光量を調整するようにしても良い。
また、本発明に係る遊技機(10)の具体例としては、音量を設定する複数の音量設定手段と、前記音量設定手段により設定された音量に基づいて音量を調整する調整手段と、音を出力可能なスピーカーと、前記調整手段により調整された音量で音を発生する音演出を実行する演出実行手段と、を備え、特定状態中に前記音演出が実行される回数の上限は、前記複数の音量設定手段により設定された音量に相関して変動するように設定され、前記複数の音量設定手段により設定された音量が大きくなるほど、前記回数の上限が少なくなるようにし、前記複数の音量設定手段は、遊技者による音量設定操作を受け付けるために設けられる第1の音量設定手段と、遊技店の店員による音量設定操作を受け付けるために設けられる第2の音量設定手段と、を有し、前記特定状態中では、前記第1の音量設定手段によって前記音演出の前記音量を設定可能であるものの、当該設定可能となる前記音量の最大値が前記第2の音量設定手段による設定で定まっていることを特徴とする。
本発明では、特定状態中に出力される音演出の音量が、第1の音量設定手段による設定と、第2の音量設定手段による設定との組合せに対応することになる。このため、第1の音量設定手段で設定可能となる複数の音量は、第2の音量設定手段による設定に従うことになり、その結果、第1の音量設定手段で設定可能となる音量の最大値も、第2の音量設定手段による設定に従うようにすることが可能となる。
すなわち、第1の音量設定手段でいくら音量を大きくしても、第2の音量設定手段で小さい音量が設定されている場合は、音量の最大値も小さくなる。
また、遊技店の店員用に設ける第2の音量設定手段(遊技店側音量設定スイッチ41)は、通常、遊技店の店員しか操作できないように設けられているが、遊技者用に設ける第1の音量設定手段(遊技者側音量設定スイッチ47)は、実際に遊技を行う遊技者だけでなく、遊技を行うつもりのない人など、誰の音量設定操作でも受け付け可能となっている。このため、純粋に音演出を楽しもうとするのではなく、ただ迷惑を掛けようと悪意を持って音量をアップさせようとすることも可能となってしまう。このような場合、通常、音量をアップさせた本人は、その遊技機から離れ、その結果、音量がアップした遊技機が放置されてしまい、それを知らない遊技者が、その遊技機に座ると、1回目の音演出が実行された時点で、驚いてしまうという事態が生じてしまうと共に、周囲の迷惑にもなる。
よって、本発明のように、第1の音量設定手段によって設定可能となる音量の最大値を第2の音量設定手段による設定で定めることにより、遊技店側で予め調整することができる。また、たとえ上述のように音量がアップされたとしても、遊技者は第1の音量設定手段によって音演出の音量が設定可能であるため、大きくなった音量を調整することは可能とすることで、この状態を解消することができるようにしている。
本発明の実施の形態であって、遊技機の概略正面図である。 本発明の実施の形態であって、遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、図2のメイン制御基板の詳細を説明するための概略ブロック図である。 本発明の実施の形態であって、図2のサブ制御基板の詳細を説明するための概略ブロック図である。 本発明の実施の形態であって、図2のメイン制御基板側で管理している遊技の状態の説明図である。 本発明の実施の形態であって、有利区間の状態の説明図である。 本発明の実施の形態であって、遊技店側音量設定と遊技者側音量設定との組合せと、当該組合せにより設定される音量とを説明するための説明図である。 本発明の実施の形態であって、遊技店側音量設定と遊技者側音量設定との関係で定まる上限回数設定テーブルを説明するための説明図である。 本発明の実施の形態であって、音演出の抽選テーブルを説明するための説明図である。 本発明の実施の形態であって、音演出の出力の流れの一例を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態であって、音演出の出力の流れの他の一例を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態であって、遊技の流れを説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態であって、音演出の制御の流れを説明するためのフローチャートである。
(遊技機10)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した場合における遊技者から見た方向を意味する。
本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図1、図2を参照しながら説明する。本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前面側が開放され、他の面を板状態で形成される直方体状の筐体12と、この筐体12の前面側を開閉可能に覆う前扉14とを備えている。
(回転リール62)
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(正面から向かって左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全ての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の正面側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
(リールユニット60)
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個のリール駆動モータ65と、この各リール駆動モータ65によってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記リール駆動モータ65及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。また、リールユニット60には、回転リール62の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するためリール位置センサ63が設けられている。このリール駆動モータ65は、メイン制御基板200から出力されるリール駆動モータ65を駆動するための駆動信号に基づき駆動する。さらに、リールユニット60には、回転リール62上の図柄61を照らすためのバックランプ67が設けられている。
(クレジット表示器87、払出枚数表示器88)
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、例えば2個の7セグメントLEDで構成されており、クレジット表示器87は2桁の貯留枚数、払出枚数表示器88は2桁の払出枚数が表示可能になっている。
また、払出枚数表示器88は、後述する「有利区間」において、ストップスイッチ50の操作態様(押し順)を報知するようにしている。
(区間報知ランプ90)
また、図柄表示窓部16の下方には、後述する「有利区間」に移行したことを契機にメイン制御基板200により点灯される区間報知ランプ90が設けられている。
この区間報知ランプ90は、押し順報知の状態が「有利区間」である間は常時点灯されており、「非有利区間」に移行したことを契機にメイン制御基板200により消灯される。
なお、本実施の形態にかかる区間報知ランプ90は、「有利区間」である間、常時点灯するものであるが、これに限らず、有利区間中において、有利区間に移行してから、所定の出玉率を超え、かつ、ストップスイッチ50の押し順が表示されるまでの任意の契機で点灯するようにしても良い。
ここで、区間報知ランプ90の点灯制御は、メイン制御基板200に搭載されている制御手段により制御されることが望ましく、有利区間を制御する有利区間制御手段260により実行する、或いは、当該点灯制御を実行する専用の区間報知制御手段を設けて実行する、ことが可能である。
また、中パネルには、図示しないが、「突き指をしないように注意してお楽しみください」などの、遊技者がスイッチを操作した際に突き指をしないように注意喚起する文言が記載されていても良い。
(操作部30)
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上部に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。
本実施の形態に係る遊技機10には、遊技開始の条件として投入するためのメダルを後述するメダル投入口38からあらかじめ投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
前記操作部30の上面右側には、遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。
(メダルセレクタ17)
筐体12内部であって、前記メダル投入口38の近傍には、メダル投入口38に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみをホッパーユニット24に導くメダルセレクタ17が設けられている。このメダルセレクタ17には、メダル投入口38に投入されたメダルを1枚ずつ検出する投入センサ92が設けられている。
なお、筐体12内部には図示しないメダル通路が設けられており、メダルセレクタ17において非正規のメダルとして排除されたメダルや、ホッパーユニット24から払い出されたメダルが、このメダル通路を通過してメダル払出口28から払い出される。
(精算スイッチ36)
メダル投入口38の下方には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
(ストップスイッチ50)
前記操作部30の中央には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRと、を有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62それぞれに対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
(スタートスイッチ40)
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件に回転リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
また、スタートスイッチ40は、遊技者が傾動操作するレバー型に形成されたスイッチである。
(ベットスイッチ32)
このスタートスイッチ40の上方には、貯留されたクレジットメダルから投入されたメダル数(クレジットされたメダル数)から最大投入枚数(具体的には2枚又は3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて2枚又は3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
(演出用ボタンスイッチ42)
マックスベットスイッチ34の右側には、所定の演出において遊技者が操作可能な演出用ボタンスイッチ42が設けられている。
また、演出用ボタンスイッチ42は、遊技の進行に関係のない操作手段の一例であり、後述するように、遊技が行われない状態が所定時間経過した非遊技状態中に操作されることにより、所定条件の下、音演出が実行されるように設定されている。
また、本実施の形態の演出用ボタンスイッチ42は、遊技者が指や手で押下操作するボタン型のスイッチとなっているが、これに限定されず、スタートスイッチ40と同様に遊技者が傾動操作するレバー型のスイッチや、遊技者が直に接触することなく検知可能な非接触タイプのタッチパネル(タッチセンサー)型であっても良い。
ここで、「遊技の進行に関係のない操作手段」とは、操作された場合であっても、メダルの投入や、役抽選、回転リール62の停止などが行われず、遊技が進行しない操作手段である。
例えば、ベットスイッチ32やスタートスイッチ40やストップスイッチ50など、役抽選や回転リール62の停止などを行う「遊技の進行に関連のある操作手段」は、メイン制御基板200と配線されて、当該操作手段に対する検知及び検知に伴う制御(例えばベット処理・役抽選処理・リール回転変動処理)をメイン制御基板200が実行する。一方、本実施の形態に係る演出用ボタンスイッチ42は、メイン制御基板200から一方向に送信される情報に基づいて作動するサブ制御基板300によって、当該演出用ボタンスイッチ42に対する操作を検知及び検知に伴う制御(例えば演出用ボタンスイッチ42に内蔵される発光源を点灯→消灯へ切り替える、抽選によりキャラクタボイスを決定する等)が行われる。このことから、本実施の形態の「遊技の進行に関係のない操作手段」は、サブ制御基板300と電気的に接続され、サブ制御基板300によって制御されることで遊技が進行しない操作手段である、ということもできる。
なお、かかる操作手段は、演出用ボタンスイッチ42に限定されず、スタートスイッチ40が操作されることにより役抽選が行われ、回転リール62の回転が開始された後のスタートスイッチ40や、1回操作されることにより対応する回転リール62が停止された後のストップスイッチ50など、遊技の進行に関係がなくなった操作手段も含むものである。
(遊技者側音量設定スイッチ47)
演出用ボタンスイッチ42の左側には、遊技者によりスピーカー72から発する音量(具体的には、単位dBで示される数値)を設定する遊技者側音量設定スイッチ47が配置されている。
遊技者側音量設定スイッチ47は、決定スイッチ47aと、決定スイッチ47aの左側に配置され、音量を下げる音量ダウンスイッチ47bと、決定スイッチ47aの右側に配置され、音量を上げる音量アップスイッチ47cとから構成される。
遊技者により、決定スイッチ47aが操作されることにより、音量を調整可能な状態になり、その後、音量ダウンスイッチ47bが操作されることにより、音量が1段階下がり、音量アップスイッチ47cが操作されることにより、音量が1段階上がり、図7に示すように、例えば、7段階の音量レベルの調整が可能となっている。
本実施の形態の「遊技者側音量設定スイッチ47」は、いずれのスイッチ47a,47b,47cも、当該スイッチ47の被操作面を遊技者が指で押圧操作するボタン型のスイッチを採用している。この種のスイッチでは、遊技者側音量設定スイッチ47の被操作面を指で押圧すると「ON」となり、遊技者側音量設定スイッチ47の操作面から指を離すと「OFF」となる。
このため、例えば、音量レベルを「3段階」アップさせる場合は、音量アップスイッチ47cを指で「3回」押圧操作することになり、また、音量レベルを「5段階」ダウンさせる場合は、音量ダウンスイッチ47bを指で「5回」押圧操作することになる。
つまり、音量レベルをアップさせるときもダウンさせるときも、押圧操作する遊技者側音量設定スイッチ47の被操作面は異なるものの、非操作面に対して指で押圧する操作態様は同じとなる。
一般的なスロットマシンでは、遊技者側音量設定スイッチ47が操作された場合、当該操作を検知したことを遊技者へ報せるための確認音が出力されるタイプがある。
例えば、音量アップスイッチ47cが操作されると、当該操作によりアップされた音量で所定の確認音が出力され、一方、音量ダウンスイッチ47bが操作されると、当該操作によりダウンした音量で所定の確認音が出力される、ものがある。
しかし、本実施の形態では、遊技者側音量設定スイッチ47が操作された場合、非遊技状態であっても、当該操作を遊技者へ報せるための確認音が出力されないよう構成している。
このため、決定スイッチ47aを押圧操作しても、音量アップスイッチ47cや音量ダウンスイッチ47bが操作されたときと同様に、所定の確認音が出力されない。よって、外部(例えば遊技者の隣の席で遊技を行っている者)からは、決定スイッチ47aを繰返し操作しているのか、音量アップスイッチ47cまたは音量ダウンスイッチ47bを繰返し操作しているのか、聞き分ける(察知する)ことが困難となっている。
(遊技店側音量設定スイッチ41)
前記前扉14の裏側には、スピーカー72から発する音量(具体的には、単位dBで示される数値)を設定する遊技店側音量設定スイッチ41が配置されている。
遊技店音量設定スイッチ41は、遊技店の管理者により音量を設定する音量設定手段の一例である。
遊技店の管理者が遊技店側音量設定スイッチ41を操作することにより、図7に示すように、例えば、8段階の音量レベルの調整が可能となっている。
その他、前記前扉14の裏側には、扉開閉用スイッチ19、設定変更スイッチ46、設定表示器89などが配置されている。
(扉開閉用スイッチ19)
扉開閉用スイッチ19は前扉14が閉じているか否かを検知するためのものである。この扉開閉用スイッチ19は、前扉14が閉塞している場合に、前扉14の背面と扉開閉用スイッチ19の前面とが押圧されることでオンとなり、前扉14が開放するに従って、前扉14の背面が扉開閉用スイッチ19の前面から離間して押圧が解除されることでオフとなる。
(設定変更スイッチ46)
設定変更スイッチ46は、後述する電源ユニット43の設定キースイッチ45と共に設定変更を行うためのものである。
(設定表示器89)
設定表示器89は、例えば7セグメントの小型のLEDにより、大当り確率の設定値を表示するものである。設定表示器89には、当該遊技機10の設定値が表示されるが、外部から視認できないようにすべく、設定後一定時間が経過するとその表示は解除される。
前記前扉14の下部に相当する筐体12の内部には、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができるホッパーユニット24と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44を有すると共に各部品に電力を供給するための電源ユニット43とが配置されている。
(ホッパーユニット24)
このホッパーユニット24には、メダルセレクタ17から流下した正規のメダルを貯留するメダルタンク(図示せず)と、その駆動によりメダルをメダル払出口28に向けて払い出すホッパーモータ95と、ホッパーユニット24の出口に設けられ、メダル払出口28に払い出されたメダルを1枚ずつ検出する払出センサ94と、ホッパーユニット24のメダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンクの近傍に設けられ、補助タンク内のメダルが満杯になったことを検出してメイン制御基板200へ信号を出力するオーバーフローセンサ96とが設けられている。
(電源ユニット43)
この電源ユニット43には、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44と、設定変更処理のための設定キースイッチ45とが設けられている。
(メダル払出口28等)
前記前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
(遊技の流れの説明)
本実施の形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34やシングルベットスイッチ35等の操作又はメダル投入により所定枚数のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の押下操作により、回転リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組み合わせによって、当選した役を構成する図柄61の組み合わせが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組み合わせが当該ライン上に揃ったときに所定の利益が付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の利益を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
この有効ライン86は、具体的には3個の回転リール62にそれぞれ表示されている図柄61のうち図柄表示窓部16から視認可能な図柄61を各回転リール62につき1個ずつ繋いでできる、複数の回転リール62の全てを貫くライン(途中で折れ曲がりも可)のうち、入賞等するために有効となる図柄61の組み合わせの並びを規定したラインである。このラインは、規定の賭け数(予め定められた数であって本実施の形態では2又は3)のメダルをベットすることにより有効ライン86になる。
ここで、規定の賭け数(規定数)は、後述する遊技状態(図5参照)に応じて規定の賭け数が変動する。
具体的には、遊技状態が、ノーマル遊技状態、ボーナス内部中状態の場合は3枚であり、ボーナス遊技状態の場合は2枚である。
なお、遊技状態を問わず同一、例えば3枚、とするようにしても良い。
本実施の形態の有効ライン86は、左回転リール64、中回転リール66の中段と、右回転リール68の下段とを結んだライン、の1本である。
なお、有効ライン86として、1ラインを示したが、これに限定されず、2〜5ライン、或いはV字形や山形を含めて6ライン以上としても良い。
また、遊技状態(図5参照)や投入枚数を問わず1ラインとしたが、これに限定されず、遊技状態や投入枚数で有効ラインの数を変えるようにしても良い。
また、図示しないが、左回転リール64、中回転リール66、右回転リール68の表面には、「白セブン」、「赤セブン」、「バー1」、「バー2」、「チェリー」、「スイカ」、「リプレイ」、「ベル」などの複数の種々の図柄61が形成されている。
これらの図柄61は、それぞれの絵柄がプリントされたテープを回転リール62の外周表面に貼付することで形成されている。
(演出装置70)
前記前扉14と前記筐体12には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させるための演出装置70が形成されている。この演出装置70は、スピーカー72と、演出用ランプ78、表示装置84とを備えている。
(スピーカー72)
前記スピーカー72は、音を出力可能なものであり、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
(演出用ランプ78)
前記演出用ランプ78は、ランプの一例であって光を発光可能なものであり、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
(表示装置84)
前記表示装置84は、その画面に種々の映像を表示し、演出内容を表示可能な液晶表示装置である。
なお、表示装置84を用いて行われる種々の演出を液晶表示装置以外の表示装置、例えば、ドット表示器や、演出用の回転リールや、ランプなどを用いて行うようにしても良い。
(制御装置100)
図2に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、主制御装置の一例であり遊技を進行させて遊技状態を制御するメイン制御基板200(メイン制御手段ともいう)と、このメイン制御基板200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うための制御を行うサブ制御基板300(サブ制御手段ともいう)とを備えている。
なお、メイン制御基板200とサブ制御基板300との間は、メイン制御基板200への不正操作を防止するために、メイン制御基板200からサブ制御基板300への一方向の通信により行われ、サブ制御基板300からメイン制御基板200への逆方向の通信は行われていない(すなわち双方向の通信ではない)。メイン制御基板200は、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50、ベットスイッチ32、精算スイッチ36の入力を受け付け、役抽選を行い、リールユニット60及びホッパーユニット24の作動を制御する。サブ制御基板300は、メイン制御基板200、演出用ボタンスイッチ42、遊技店側音量設定スイッチ41、遊技者側音量設定スイッチ47から信号を入力し、表示装置84等の演出装置70の作動を制御する。サブ制御基板300の出力側には、演出装置70としての表示装置84、スピーカー72、演出用ランプ78の各パーツが接続されている。
なお、特に図示していないが、メイン制御基板200を有するメイン基板と、サブ制御基板300を有するサブ基板とは、それぞれ専用の基板ケースの内部に収納されている。具体的には、メイン制御基板200は、メイン基板ケースの内部に収納され、サブ制御基板300は、サブ基板ケースの内部に収納されている。そして、メイン基板ケースは、筐体12内部の奥側の上部に固定され、サブ基板ケースは、筐体12内部の正面から向かって左側に固定されている。
メイン制御基板200及びサブ制御基板300は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート(図示せず)を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、例えば遊技機10の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。
また、本実施の形態では、サブ制御基板300に備えられるROMに、例えばキャラクタボイス(図9のボイスA〜E)を出力するための音データなど、音演出に関するデータが記憶されている。
また、サブ制御基板300に備えられるROMには、遊技者側音量設定スイッチ47で指定される遊技者側音量設定(図7の設定1〜7)と、遊技店側音量設定スイッチ41で指定される遊技店側音量設定(図7の設定1〜7)とに対応する音量指定データが設定されている音量設定テーブル(音量設定情報)を記憶している。この音量設定テーブルに記憶している音量指定データは、サブ制御基板300のCPUが所定のサウンドプロセッサ(スピーカーから出力される音を直接制御するIC、図示省略)へ送信するデータであって、所定の音量指定データが送信されることで、当該音量指定データ(即ち、遊技店側音量設定と遊技者側音量設定との組合せ)に対応する音量に基づいて音演出が実行されるものである。
また、前記サブ制御基板300に備えられるRAMには、遊技者側音量設定スイッチ47で指定される遊技者側音量設定(図7の設定1〜7)のデータを記憶する記憶領域と、遊技店側音量設定スイッチ41で指定される遊技店側音量設定(図7の設定1〜7)のデータを記憶する記憶領域と、が設けられている。
(外部集中端子板18)
また、筐体12内部の正面から向かって右側には、外部集中端子板18が設けられている。
外部集中端子板18は、遊技データを遊技機10外部に出力させるものであり、メイン制御基板200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示省略)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。また、外部集中端子板18は、図示しないが、データ表示器などの遊技島設備やホールコンピュータに接続されている。
(メイン制御基板200)
メイン制御基板200は、図3に示すように、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、払出制御手段240、遊技状態制御手段250、有利区間制御手段260及び送信手段270の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。なお、有利区間制御手段260は、メイン制御基板200ではなく、サブ制御基板300が有しても良いし、又、メイン制御基板200とサブ制御基板300との両方に分けて有するようにしても良い。
以上の構成をもって、メイン制御基板200は、役の抽選を行い、回転リール62の回転及び停止を制御し、回転リール62がすべて停止したときに停止図柄61の判定を行い、遊技の進行を行う手段として機能することとなる。
メイン制御基板200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、本実施の形態における遊技について説明する。
上述したように、遊技状態に応じて規定の賭け数が設定されると、有効ライン86(図1参照)が設定される。
賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、ベットスイッチ32を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(2枚又は3枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段210により、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技での回転リール62の回転開始時から所定の時間(本実施の形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個すべての回転リール62の回転が開始する。
回転リール62の回転開始後、所定の条件(本実施の形態では、回転リール62を加速する処理を実行した後、所定のセンサにより回転リール62の回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、ストップスイッチ50の操作が可能な状態(停止操作可能状態)となる。
その後に、3個のストップスイッチ50のうち1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応した回転リール62の回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ50の操作を終えると、3個すべての回転リール62の回転が停止する。
このとき、有効ライン86上に所定の図柄61の組み合わせが揃うと、当該図柄61の組み合わせに対応した処理が行われる。本実施の形態に係る遊技機10は、有効ライン86上に予め定められた図柄61の組み合わせが揃うと遊技者に利益が付与されるように形成されている。例えば小役に対応した図柄61の組み合わせが有効ライン86上に揃うと、小役に対応した枚数のメダルが遊技者に対して付与される。
役抽選の当選確率は、複数段階、本実施の形態では、6段階(設定値1(SET1)〜設定値6(SET6))設定されており、設定値によって当選確率の差がある役については、設定値1が最も低く、設定値6が最も高くなるように設定されている。
なお、設定値の段階は、6段階に限定されず、6段階未満の段階や7段階以上であっても良い。
また、有効ライン86上に再遊技役(リプレイ役)に対応する図柄61の組み合わせが揃うと、メダルの払い出しはないものの、次回の遊技において遊技者所有のメダルを使用することなく賭け数が自動的に設定され遊技を行うことができる。
また、メイン制御基板200は、所定の操作により、遊技の進行に関する情報をクリアする第1クリアと、所定の操作以外の操作により、遊技の進行に関する情報のうち、少なくとも後述するボーナス内部中状態に関する情報以外をクリアする第2クリアとを備えている。
ここで、「遊技の進行に関する情報」は、後述する遊技状態(ボーナス内部中状態に関する情報も含む)や、役抽選の結果、貯留されたクレジット枚数、後述する有利区間のAT状態に関する情報などの全てを含み、「ボーナス内部中状態に関する情報以外」の第2クリアによりクリアされる情報には、後述する有利区間のAT状態に関する情報などを含むが、後述する遊技状態(ボーナス内部中状態に関する情報)は含まない。
(役抽選手段210)
役抽選手段210は、役に当選するか否かの役抽選を実行するものである。そして、役抽選において決定された役を当選役ともいう。すなわち、役抽選手段210は、メイン制御基板200が備える手段であり、スタートスイッチ40の操作を契機に、予め定められた抽選確率で役に当選するか否かの役抽選を行うためのものである。
役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための抽選テーブルを、主な分類としてノーマル遊技状態用、ボーナス内部中状態用、ボーナス遊技状態用のそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御基板200のROM上に記憶されている。
役抽選手段210は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。なお、役抽選手段210による処理は、後述するステップS11(図12参照)において行われる。
本実施の形態では、役抽選手段210により抽選される役として、図示しないが、大別すると、ボーナス移行役(遊技状態の移行を伴う役)、リプレイ役(遊技者所有のメダルを使用することなく次回の遊技を開始可能とする役、いわゆる再遊技役)、小役(メダルの払い出しを伴う役)が設けられている。
(リール制御手段220)
リール制御手段220は、メイン制御基板200が備える手段であり、各回転リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選手段210の抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置とに基づいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50が停止操作されるときの順番(押し順)が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。リール制御手段220による処理は、後述するステップS12(図12参照)において行われる。
(停止図柄判定手段230)
停止図柄判定手段230は、メイン制御基板200が備える手段であり、すべての回転リール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組み合わせを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。なお、停止図柄判定手段230による処理は、後述するステップS13(図12参照)において行われる。
(払出制御手段240)
払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の処理を行うためのものである。払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されるとメダルの払い出しを行う。なお、払出制御手段240による処理は、後述するステップS14(図12参照)において行われる。
(遊技状態制御手段250)
遊技状態制御手段250は、遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技状態制御手段250は、図3に示すように、大別すると、ノーマル遊技状態制御手段251、ボーナス内部中状態制御手段252及びボーナス遊技状態制御手段253の各手段を有する。
(ノーマル遊技状態制御手段251)
ノーマル遊技状態制御手段251は、「ノーマル遊技状態」(図5参照)を制御するものである。ここで、ノーマル遊技状態は、ボーナス内部中状態制御手段252によるボーナス内部中状態、ボーナス遊技状態制御手段253によるボーナス遊技状態、以外の状態をいう。
(ボーナス内部中状態制御手段252)
ボーナス内部中状態制御手段252は、「ボーナス内部中状態」(図5参照)を制御するものである。ここで、ボーナス内部中状態は、ボーナス移行役として、例えば、「CBB1」、「CBB2」に当選したが、当該ボーナス移行役に対応した図柄62の組み合わせを有効ライン86上に停止表示できなかった場合に移行する。
(ボーナス遊技状態制御手段253)
ボーナス遊技状態制御手段253は、「ボーナス遊技状態」(図5参照)を制御するものである。
ボーナス遊技状態は、ボーナス移行役として、例えば、「CBB1」、「CBB2」に当選し、当該ボーナス移行役に対応した図柄61の組み合わせを有効ライン86上に停止表示させることで移行する。
ここで、ボーナス遊技状態「CBB1」、「CBB2」は、所定の枚数、例えば28枚を超えるメダルの払い出しで終了する。
そして、ボーナス遊技状態終了後、ノーマル遊技状態に移行する。
(有利区間制御手段260)
有利区間制御手段260は、図6を用いて後述するストップスイッチ50の操作態様を報知不可能な非有利区間と、報知可能な有利区間とを制御するものである。
そして、後述する演出制御手段320を用いてストップスイッチ50の押し順を報知させる演出等を実行させる。
また、有利区間制御手段260は、所定条件が成立した場合、例えば、役抽選により予め定められた役に当選した場合に行われる「非有利区間」から「有利区間」への移行抽選に当選することにより「非有利区間」から「有利区間」へ移行させる(図6参照)。
なお、役抽選により予め定められた役に当選することを契機に実行される抽選(有利区間移行抽選)により、有利区間へ移行することが決定された場合に移行する場合に限定されず、予め定められた役に当選することにより、有利区間移行抽選をすることなく非有利区間から有利区間へ移行するようにしても良い。
また、有利区間制御手段260は、役抽選により予め定められた役に当選した場合に、有利区間通常状態からAT状態へ移行するか否かの移行抽選(AT移行抽選)を行い、当該AT移行抽選に当選した場合に、有利区間通常状態からAT状態へ移行させる。
なお、役抽選により予め定められた役に当選した場合に、AT移行抽選を行う場合に限定されず、役抽選により入賞した役に基づいて、AT移行抽選を行うようにしても良い。また、役抽選により予め定められた役に当選した場合は、AT移行抽選をせずに、AT状態へ移行するようにしても良い。
また、有利区間制御手段260は、有利区間へ移行したときにゲーム数の計数を開始し、計数されたゲーム数が、天井ゲーム数抽選により決定された所定のゲーム数、例えば666ゲーム、に到達することにより、後述するAT状態へ移行させるようにしている(いわゆる天井)。
なお、所定のゲーム数は、抽選により決定される場合に限定されず、予め定められたゲーム数であっても良い。
また、有利区間は、遊技可能な遊技区間に上限が設定されており、非有利区間から有利区間へ移行してから、所定の上限ゲーム数、例えば1500ゲームを消化した場合は、有利区間の上限ゲーム数に到達したとして、有利区間から非有利区間へ移行するようにしている。
また、本実施の形態では、非有利区間から有利区間へ移行した後、所定の上限ゲーム数(1500ゲーム)を消化する前(有利区間の上限ゲーム数に到達する前)であっても、予め定められた所定枚数の出玉(例えばいわゆるMY2400枚)を獲得したときには、これを契機に、上限ゲーム数を消化する前であっても、有利区間から非有利区間へ移行するようにしている。
(送信手段270)
送信手段270は、サブ制御基板300へ信号を送信するためのものである。
送信手段270は、具体的には、投入センサ92の検知を契機に送信される投入検知信号、ベットスイッチ32での検知を契機に送信される投入操作信号、スタートスイッチ40での検知を契機に送信されるスタート信号、ストップスイッチ50での検知を契機に送信されるストップ信号、をサブ制御基板300へ送信する。
また、送信手段270は、これらスイッチの検知に対応する信号に加え、メイン制御基板200において管理する遊技状態(例えば遊技中の状態であるか、非遊技中の状態であるか)を識別可能にするための遊技状態信号も、適宜のタイミングで送信する。
(サブ制御基板300)
サブ制御基板300は、図4に示すように、受信手段310、演出制御手段320の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
以上の構成をもって、サブ制御基板300は、メイン制御基板200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
具体的には、サブ制御基板300は、演出用ランプ78を駆動するためのLED駆動回路(図示せず)に対してLEDの点灯や消灯を規定するデータを出力したり、スピーカー72から音を出力するための音声出力回路(図示せず)に対して出力する音声を規定するデータを出力したり、表示装置84を駆動するための液晶制御基板(図示せず)に対して出力する映像データを規定するデータを出力したりする。
(受信手段310)
受信手段310は、送信手段270からの信号を受信するものである。
(演出制御手段320)
演出制御手段320は、図5に示す遊技状態及び図6に示す有利区間の状態に応じた遊技機10の演出を制御するものである。
また、演出制御手段320は、図6に示す有利区間の間、メイン制御基板200の有利区間制御手段260からストップスイッチ50の押し順を報知させるコマンドを受信した場合に当該ストップスイッチ50の押し順を報知させる演出を実行可能である。
具体的には、各ストップスイッチ50の位置(詳しくは各ストップスイッチ50に対応する回転リール62の位置)と対応する表示装置84の画面に、押し順を示す複数の画像又は映像(例えば「1」「2」「3」)を表示することで押し順を報知する。その後、前記押し順を示す画像又は映像は、ストップスイッチ50が操作される度に、当該操作されたストップスイッチ50の位置に対応する部分が消去(又は順序を示さない画像に変更)される。
また、演出制御手段320は、特定状態の一例である遊技が行われない状態が所定時間経過した非遊技状態(アトラクト状態)では、遊技機10の前を通った人に遊技を促す演出や、遊技機10を紹介する演出、演出で登場するキャラクタを紹介する演出などの、いわゆるアトラクト演出を主として表示装置84を用いて実行する。
また、演出制御基板320は、図4に示すように、調整手段321、演出実行手段322の各手段を有する。
(調整手段321)
調整手段321は、音量設定手段の一例である遊技店側音量設定スイッチ41、遊技者側音量設定スイッチ47により設定された音量に基づいて音量を調整するものである。
ここで、図7を用いて遊技店が設定する音量と、遊技者が設定する音量とにおける音量の調整について説明する。
例えば、図7に示すように、遊技店側音量設定が「5」で、遊技者側音量設定が「4」の場合は音量「N」(ノーマル:標準音量)となり、遊技店側音量設定が「4」で、遊技者側音量設定が「4」の場合は音量「N−1」、すなわち、標準音量「N」から1段階小さい音量となる。
また、遊技店側音量設定が「6」で、遊技者側音量設定が「4」の場合は音量「N+1」、すなわち、標準音量「N」から1段階大きい音量となる。
また、遊技店側音量設定が「5」で、遊技者側音量設定が「3」の場合は音量「N−1」、すなわち、標準音量「N」から1段階小さい音量となり、遊技店側音量設定が「5」で、遊技者側音量設定が「5」の場合は音量「N+1」、すなわち、標準音量「N」から1段階大きい音量となる。
また、遊技店側音量設定が「1」で、遊技者側音量設定が「1」の場合は標準音量「N」を基準とした段階ではなく、音量「0」となる。
また、図7に示すように、遊技店側音量設定が「1」の場合では、遊技者側音量設定を最も大きい音量である「7」に設定した場合であっても、音量が「N−1」となり、遊技店側音量設定を「8」にした場合に遊技者側音量設定を「7」にした場合の音量である「N+6」よりも低い音量までしか設定できないようになっている。
このことは、遊技者側音量設定スイッチ47により設定可能な音量の最大値は、遊技店側音量設定スイッチ41による設定で定まっているということも可能である。
ここで、音量の1段階により変動する音量は、例えば、2デシベルであるが、これに限定されず、2デシベル未満や、2デシベルより大きい音量が変動するようにしても良い。
なお、遊技店側音量設定が「5」で、遊技者側音量設定が「4」の場合を音量「N」(ノーマル:標準音量)としたが、これに限定されず、他の設定、例えば、遊技店側音量設定が「8」で、遊技者側音量設定が「7」の音量が最も高い設定を標準音量の音量「N」としても良い。
なお、本実施の形態では、図7に示すように、遊技者側音量設定スイッチ47で指定される遊技者側音量設定(図7の設定1〜7)と、遊技店側音量設定スイッチ41で指定される遊技店側音量設定(図7の設定1〜7)とに基づいて音量が設定され、この設定された音量に基づいて音演出が実行される。但し、このとき、必ずしも、設定された音量で音演出が実行されると言う訳ではなく、例えば、音量が「N」dBに設定されている場合に音演出が実行されると、音演出で発生する音の音量が常に「N」dBで出力されると言う訳ではない。
通常、遊技者側音量設定と遊技店側音量設定に基づく音量とは別に、音演出に係る音データには、音演出に係る音量を制御(又は指定)するための音量制御情報が含まれているため、実際には、この音量制御情報を反映した音量で音演出が実行される。つまり、遊技者側音量設定と遊技店側音量設定に基づく音量(図7の音量値)は、音演出において出力される音の基準となる音量である、ともいえる。
例えば、音演出Aの音量制御情報として、フェードアウト(音量を徐々に下げるサウンド効果)が指定されている場合、音演出Aが実行されているときに、遊技者側音量設定と遊技店側音量設定に基づく音量から、所定のタイミングで、徐々に音量が低下する、ことになる。また、例えば、音演出Bの音量制御情報として、無音(最低音量で音を出力)が指定されている場合、音演出Bが実行されているときに、それまで遊技者側音量設定と遊技店側音量設定に基づく音量で出力されていた音が、所定のタイミングで音が鳴らなくなる、ことになりる。
(演出実行手段322)
演出実行手段322は、遊技が行われない状態が所定時間経過した非遊技状態(いわゆるアトラクト状態)中に操作手段の一例である演出用ボタンスイッチ42が操作された場合に、演出用ボタンスイッチ42が操作された回数を計数し、計数値が所定回数以内であった場合に、調整手段321により調整された音量でスピーカー72から音を発生する音演出を実行するものである。
すなわち、演出実行手段322により実行される音演出は、非遊技状態において演出用ボタンスイッチ42が操作されたことを契機に実行可能となる演出である。特に、音演出は、演出用ボタンスイッチ42が操作された時点での演出用ボタンスイッチ42の操作回数の計数値が判定され、当該計数値が所定回数以内である場合には音演出が実行され、又、当該計数値が所定回数を超えている場合には音演出が実行されない、ものである。但し、音演出が実行されるときの音量は、演出ボタンスイッチ42が操作されたときに、調整手段321により調整されている音量である。
ここで、「調整手段321により調整された音量でスピーカー72から音を発生する音演出を実行する」とは、詳しくは、音量設定手段の一例である遊技店側音量設定スイッチ41により指定される遊技店側音量設定と、音量設定手段の一例である遊技者側音量設定スイッチ47により指定される遊技者側音量設定と、に基づいて音量調整手段321により調整された音量で音演出を実行する、ということである。更に詳しくは、遊技店側音量設定と遊技者側音量設定とに対応する値を指定(例えば、サブ制御基板300のCPUがサウンドプロセッサへ値を出力する)することで、当該指定された値に対応する音量で音演出が実行されるよう構成されている、ということである。
例えば、音演出が実行されるとき、遊技店側音量設定が「5」に設定され、遊技者側音量設定が「4」に設定されていると、これら音量設定(「5」と「4」)に対応する値が指定され、当該指定された値に対応する音量で出力される(図7参照)。
また、所定回数は、音量設定手段の一例である遊技店側音量設定スイッチ41、遊技者側音量設定スイッチ47により設定された音量に相関して変動するように設定されており、音演出の上限回数である。
具体的には、遊技店側音量設定スイッチ41、遊技者側音量設定スイッチ47により設定された音量が大きくなるほど、所定回数が少なくなるようにしている。
例えば、図7に示すように、遊技店側音量設定が「8」で、遊技者側音量設定が「1」の場合は音量が「N」(ノーマル:標準音量)であり、図8の上限回数設定テーブルに示すように、上限回数が「5」回に設定されている。
また、例えば、図7に示すように、遊技店側音量設定が「5」で、遊技者側音量設定が「1」の場合は音量が「N−3」(ノーマルよりも3段階小さい音量)であり、図8に示すように、上限回数が「6」回に設定されており、上述した例の音量「N」の場合の「5」回よりも多い回数が設定されている。
また、例えば、図7に示すように、遊技店側音量設定が「8」で、遊技者側音量設定が「7」の場合は音量が「N+6」(ノーマルよりも6段階大きい音量)であり、図8に示すように、上限回数が「3」回に設定されており、上述した例の音量「N」の場合の「5」回よりも少ない回数が設定されている。
そして、上限回数を超えていた場合は、演出実行手段322による音演出は実行されないようにしている。
ここで、「演出実行手段322による音演出を実行されないようにしている」には、演出用ボタンスイッチ42の入力を無効にすることで音演出が実行されない場合や、演出用ボタンスイッチ42の入力は受け付けるが演出実行手段322が音演出の抽選を実行しない場合、音演出の抽選は実行しても音演出は実行しない場合、を含むものである。
なお、所定回数を超えていた場合に、演出実行手段322による音演出が実行されないようにしている場合に限定されず、調整手段321により調整された音量よりも小さい音量で音演出を実行するようにしても良い。
例えば、調整手段321により調整された音量が、図7に示す、遊技店側音量設定が「5」で、遊技者側音量設定が「4」の場合の音量「N」よりも小さい音量「N−4」で音演出を実行するようにするものである。
ここで、「小さい音量」については、調整手段321により調整された音量よりも小さい音量であれば含まれるが、本発明の作用効果を奏するため、1段階小さい音量などではなく、少なくとも複数段階小さい音量であることが望ましい。
また、演出実行手段322は、演出用ボタンスイッチ42が操作されることを契機に、複数の音演出から実行する音演出を抽選により決定し、決定された音演出を実行するようにしている。
具体的には、図9に示すように、音演出の種類として、キャラクタボイスのボイスA〜Eまで5種類あり、それぞれの当選確率は、ボイスAが35%、ボイスBが30%、ボイスCが15%、ボイスDが15%、ボイスEが5%となっている。
すなわち、音演出の種類によっては当選確率が低いレア音声となっている。
また、各ボイスA〜Eは、出力時間が異なり、ボイスA,Bは「t1」、ボイスC,Dは「t1」よりも出力時間の長い「t2」、ボイスEは「t2」よりも出力時間の長い「t3」となっている。
すなわち、当選確率の低いレア音声の方が出力時間が長くなるように設定されている。
また、抽選により決定されたキャラクタボイスの実行が完了するまでに、再度、上限回数以内の演出用ボタンスイッチ42が操作された場合は、途中でキャラクタボイスの実行を中止し、新たに抽選により決定されたキャラクタボイスの実行が開始されるようにしている。
なお、途中でキャラクタボイスの実行を中止する場合に限定されず、最後まで実行を完了した後に、新たに抽選により決定されたキャラクタボイスの実行を開始するようにしても良いし、又、キャラクタボイスの実行途中では、演出用ボタンスイッチ42を操作しても音演出の抽選をしないようにしても良い。
また、抽選により決定されたキャラクタボイスの実行が完了するまでに、再度、上限回数以内の演出用ボタンスイッチ42が操作された場合であっても、演出用ボタンスイッチ42の操作回数を計数しているが、これに限定されず、キャラクタボイスの実行が完了した場合に、演出用ボタンスイッチ42の操作回数を計数するようにしても良い。
また、演出用ボタンスイッチ42が操作された回数は、非遊技状態中に遊技が開始されるとリセットされる。
例えば、遊技が終了後(いわゆる第3停止後)に所定時間経過により非遊技状態に移行した場合は、ベットスイッチ32の操作やメダル投入口38からメダルが投入された場合に遊技が開始されることでリセットされ、遊技の途中(いわゆる第1停止から第2停止の間など)に所定時間経過により非遊技状態に移行した場合は、第2停止のストップスイッチ50が操作された場合に遊技が再開されることでリセットされる。
(図5を用いた遊技状態の説明)
つぎに、図5を用いて遊技状態について説明する。
遊技状態は、メイン制御基板200により管理され、図5に示すように、大別すると、ノーマル遊技状態、ボーナス内部中状態、ボーナス遊技状態がある。
(ノーマル遊技状態)
ノーマル遊技状態(NOM)は、ノーマル遊技状態制御手段251により制御される。
ノーマル遊技状態におけるリプレイ役への当選確率は、通常(1/7.3)に設定されている。
ノーマル遊技状態における役抽選によりボーナス移行役に当選し、当該ボーナス移行役に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示されなかった場合に、ノーマル遊技状態からボーナス内部中状態へ移行し、停止表示された場合はボーナス遊技状態へ移行する。
(ボーナス内部中状態)
ボーナス内部中状態は、ボーナス内部中状態制御手段252により制御され、ノーマル遊技状態において、ボーナス移行役として、例えば、「CBB1」、「CBB2」に当選し、当該ボーナス移行役「CBB1」、「CBB2」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示されなかった場合に移行する。
具体的には、ボーナス移行役「CBB1」に当選した場合は「CBB1F」に、ボーナス移行役「CBB2」に当選した場合は「CBB2F」に、それぞれ移行する。
ボーナス内部中状態におけるリプレイ役への当選確率は、ノーマル遊技状態よりも高く設定されている。
また、ボーナス内部中状態は、複数のボーナス遊技状態のそれぞれに対応して複数設けられる。
具体的には、ボーナス遊技状態「CBB1F」からはボーナス遊技状態「CBB1」に移行可能であり、ボーナス遊技状態「CBB2F」からはボーナス遊技状態「CBB2」に移行可能である。
(ボーナス遊技状態)
ボーナス遊技状態は、ボーナス遊技状態制御手段253により制御され、本実施の形態では、ボーナス移行役として、例えば、「CBB1」、「CBB2」に当選し、当該ボーナス移行役「CBB1」、「CBB2」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示された場合に移行する。
ボーナス遊技状態におけるリプレイ役への当選確率は、「0」に設定されている。
ボーナス遊技状態は、本実施の形態では、ボーナス移行役「CBB1」に当選した場合に移行可能な「CBB1」に、ボーナス移行役「CBB2」に当選した場合に移行可能な「CBB2」が、それぞれ設けられている。
ここで、本実施の形態では、「CBB」は、規定枚数が2枚のみのいわゆる2枚賭けのみであり、いわゆるチャレンジボーナス(CB)が連続作動し、28枚を超えるメダルの払い出しで終了する。
そして、「CBB」の終了後は、ノーマル遊技状態(NOM)に移行する。
なお、この「CBB」における第2種特別役物としてのCBでは、抽選とは無関係に小役が成立(当選)している状態となる。また、当該CB中以外の他の遊技、例えばボーナス非当選状態では、全てのリール62は、ストップスイッチ50の停止操作タイミングから190ms以内に停止させなければならないのに対して、当該CB中では、左回転リール64のみ、ストップスイッチ50の停止操作タイミングから75ms以内に停止させるように設定されている。なお、中回転リール66及び右回転リール68は、他の遊技と同様に停止操作タイミングから190ms以内の制限時間が設定されている。
(図6を用いた有利区間の説明)
図6に示すように、役抽選により予め定められた押し順でストップスイッチ50の操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合に、当該押し順を遊技者に報知不可能な「非有利区間」と、「非有利区間」から移行可能であり、役抽選により予め定められた押し順でストップスイッチ50の操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合に、当該押し順を遊技者に報知可能な「有利区間」とがある。
「非有利区間」は、「有利区間」を除いた区間である。
「非有利区間」から「有利区間」には、本実施の形態では、役抽選により予め定められた役に当選した場合に「非有利区間」から「有利区間」への有利区間移行抽選がされ、当該有利区間移行抽選に当選することにより移行させる。
なお、本実施の形態では、有利区間移行抽選の当選確率は、高確率に設定されており、非有利区間の数ゲームで有利区間へ移行するように設定されている。
また、「非有利区間」から「有利区間」へは、役抽選により予め定められた役に当選した場合に行われる有利区間移行抽選に当選することにより移行する場合に限定されず、役抽選により予め定められた役に当選した場合は有利区間移行抽選をすることなく有利区間へ移行するようにしても良い。
また、本実施の形態では、区間報知ランプ90は、有利区間へ移行する契機となる予め定められた役に当選したゲームのいわゆる第3停止後に点灯するように設定されている。
なお、区間報知ランプ90の点灯は、上述した場合に限定されず、他の場合、例えば、後述するAT状態への移行時に点灯するようにしても良い。
(有利区間)
「有利区間」は、有利状態の一例であり、「非有利区間」よりも遊技者にとって有利な区間であって、「有利区間通常状態」、「AT状態」を備える。
また、有利区間には、その他、AT状態のゲーム数を上乗せさせるか否かを抽選する上乗せ状態などを備えても良い。
なお、ここで、遊技者に有利な区間とは、例えば、非有利区間では、役抽選により予め定められた押し順でストップスイッチ50の操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合であっても、当該押し順を遊技者に報知することが不可能であった状態から可能な状態になったことや、非有利区間では実行されないAT状態が実行されることなどから、遊技者に有利な区間となっている。
したがって、「有利区間」全体を通して遊技者にとって有利である必要はなく、「有利区間」の一部で遊技者にとって有利ではないことがあっても良い。
また、非有利区間から有利区間へ移行してから、有利区間を遊技可能な遊技区間の上限、本実施の形態では、所定の上限ゲーム数、例えば1500ゲームを消化した場合は、有利区間の上限ゲーム数に到達したとして、有利区間から非有利区間へ移行するようにしている。
そのため、メイン制御基板200では、上限ゲーム数カウンタを備え、所定の上限ゲーム数(1500ゲーム)に到達するか否か判定するため、有利区間へ移行した後の消化ゲーム数を計数している。
また、非有利区間から有利区間へ移行した後、所定の上限ゲーム数(1500ゲーム)を消化する前(有利区間の上限ゲーム数に到達する前)であっても、有利区間で投入されたメダルの数と払い出したメダルの数との差である差枚数が所定枚数に到達したとき(上限差枚数)には、これを契機に、上限ゲーム数を消化する前であっても、有利区間から非有利区間へ移行するようにしている。
ここで、有利区間で投入されたメダルの数と払い出したメダルの数との差である差枚数は、例えば、有利区間で最もメダルが減った状態と有利区間で最もメダルが増えた状態との差によって求められる数、いわゆるMYである。
そのため、メイン制御基板200では、所定枚数の差枚数(いわゆるMY2400枚)に到達するか否か判定するため、有利区間へ移行した後の投入枚数と払出枚数とを計数している。
(有利区間通常状態)
有利区間通常状態は、「有利区間」における「AT状態」等の特殊な状態を除いた状態である。
有利区間通常状態は、非有利区間の非有利区間通常状態を継続した状態となっており、演出制御手段320により非有利区間通常状態と同様の演出が行われる。つまり、非有利区間通常状態と有利区間通常状態との違いは、滞在している区間が「非有利区間」か「有利区間」かの違いとなっている。
(AT状態)
「AT状態」は、有利区間通常状態より遊技者にとって有利な状態である。
当該「AT状態」に移行すると、所定の役の入賞をアシストするための報知演出として、当選した役の押し順が報知(押し順ナビ)される遊技(AT)が開始され、報知された押し順に従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した小役や再遊技役の図柄の組み合わせを停止表示させることができる。このため、成立した小役に対応する所定枚数のメダルが払い出される。
「AT状態」は、上述したAT移行抽選に当選することで移行してくる状態である。
また、「AT状態」へは、非有利区間から有利区間へ移行後計数が開始されるゲーム数が、上述した天井ゲーム数抽選により決定されたゲーム数(666ゲームなど)に到達すること(いわゆる天井)によっても移行してくるようにしている。
そして、「AT状態」の終了後、非有利区間通常状態へ移行する。
なお、「有利区間」は、有利区間通常状態やAT状態に限定されず、AT状態などへの移行を示唆する前兆演出が実行される前兆状態や、AT状態などに高確率で移行可能なチャンスゾーン状態、AT状態の遊技区間を上乗せ可能な上乗せ特化状態などの状態を備えても良い。
(音演出の流れの一例)
つぎに、図10、図11を用いて、音演出の出力の流れの一例について説明する。
ここで、図10は、遊技店側音量設定が「5」で、遊技者側音量設定が「3」に設定されている場合について説明する。
この音量設定の場合には、図7に示すように、音量が「N−1」であり、図8に示すように、音演出の上限回数は「5」回に設定されている。
遊技がアトラクト状態ではない非アトラクト状態で遊技が行われない状態が所定時間経過することによりアトラクト状態に移行した場合に、音量設定に基づいて上限回数テーブルから上限回数の値を取得する。本例の場合は「5」である。
そして、上限回数を設定する。
アトラクト状態中に、演出用ボタンスイッチ42が操作された場合は、操作回数が加算され(計「1」)、操作回数が上限回数である「5」以内であるか否かが判定される。今回は「5」以内であるため、音演出抽選が行われ、ボイスCが当選し、ボイスCが出力される。
アトラクト状態中に、再度、演出用ボタンスイッチ42が操作された場合は、操作回数が加算され(計「2」)、操作回数が上限回数である「5」以内であるか否かが判定される。今回は「5」以内であるため、音演出抽選が行われ、ボイスBが当選し、ボイスBが出力される。
同様に、アトラクト状態中に、再度、演出用ボタンスイッチ42が操作された場合は、操作回数が加算され(計「3」)、操作回数が上限回数である「5」以内であるか否かが判定される。今回は「5」以内であるため、音演出抽選が行われ、ボイスAが当選し、ボイスAが出力される。
同様に、アトラクト状態中に、再度、演出用ボタンスイッチ42が操作された場合は、操作回数が加算され(計「4」)、操作回数が上限回数である「5」以内であるか否かが判定される。今回は「5」以内であるため、音演出抽選が行われ、ボイスBが当選し、ボイスBが出力される。
同様に、アトラクト状態中に、再度、演出用ボタンスイッチ42が操作された場合は、操作回数が加算され(計「5」)、操作回数が上限回数である「5」以内であるか否かが判定される。今回は「5」以内であるため、音演出抽選が行われ、ボイスAが当選し、ボイスAが出力される。
そして、上限回数に到達したため、演出用ボタンスイッチ42が無効化される。
同様に、アトラクト状態中に、再度、演出用ボタンスイッチ42が操作された場合は、演出用ボタンスイッチ42が無効化されているため音演出は実行されない。
そして、ベットスイッチ32の操作によりメダルが投入された場合は、アトラクト状態が解除され非アトラクト状態へ移行し、操作回数がリセットされる。
図11は、遊技店側音量設定が「5」で、遊技者側音量設定が「7」に設定されている場合について説明する。
この音量設定の場合には、図7に示すように、音量が「N+3」であり、図8に示すように、音演出の上限回数は「4」回に設定されている。
遊技がアトラクト状態ではない非アトラクト状態で遊技が行われない状態が所定時間経過することによりアトラクト状態に移行した場合に、音量設定に基づいて上限回数テーブルから上限回数の値を取得する。本例の場合は「4」である。
そして、上限回数を設定する。
アトラクト状態中に、演出用ボタンスイッチ42が操作された場合は、操作回数が加算され(計「1」)、操作回数が上限回数である「4」以内であるか否かが判定される。今回は「4」以内であるため、音演出抽選が行われ、ボイスCが当選し、ボイスCが出力される。
アトラクト状態中に、再度、演出用ボタンスイッチ42が操作された場合は、操作回数が加算され(計「2」)、操作回数が上限回数である「4」以内であるか否かが判定される。今回は「4」以内であるため、音演出抽選が行われ、ボイスBが当選し、ボイスBが出力される。
同様に、アトラクト状態中に、再度、演出用ボタンスイッチ42が操作された場合は、操作回数が加算され(計「3」)、操作回数が上限回数である「4」以内であるか否かが判定される。今回は「4」以内であるため、音演出抽選が行われ、ボイスAが当選し、ボイスAが出力される。
同様に、アトラクト状態中に、再度、演出用ボタンスイッチ42が操作された場合は、操作回数が加算され(計「4」)、操作回数が上限回数である「4」以内であるか否かが判定される。今回は「4」以内であるため、音演出抽選が行われ、ボイスBが当選し、ボイスBが出力される。
そして、上限回数に到達したため、演出用ボタンスイッチ42が無効化される。
同様に、アトラクト状態中に、再度、演出用ボタンスイッチ42が操作された場合は、演出用ボタンスイッチ42が無効化されているため音演出は実行されない。
同様に、アトラクト状態中に、再度、演出用ボタンスイッチ42が操作された場合は、演出用ボタンスイッチ42が無効化されているため音演出は実行されない。
そして、ベットスイッチ32の操作によりメダルが投入された場合は、アトラクト状態が解除され非アトラクト状態へ移行し、操作回数がリセットされる。
(図12を用いた遊技の基本的な流れの説明)
図12に示すフローチャートに基づいて、メイン制御基板200が1回の遊技毎に実行する一般的な遊技制御処理について説明する。
ステップS10において、メイン制御基板200により、スタートスイッチ40の操作があったか否かの判定が行われる。ここで、スタートスイッチ40の操作があったと判定されると、メイン制御基板200により、賭け数の設定が不可能な状態とされる。その後、次のステップS11に進む。一方、スタートスイッチ40の操作がないと判定されると、再度ステップS10となる。
なお、このステップS10の前提として、賭け数設定処理が行われている。この賭け数設定処理では、賭け数として規定の賭け数が設定されたか否かが判定されるものである。具体的には、メイン制御基板200により、当該遊技の賭け数として設定されているメダルの枚数が規定の賭け数(2枚又は3枚)に達しているか否かの判定が行われる。
ステップS11において、役抽選手段210により、役抽選処理が行われる。また、このとき、役抽選の結果がメイン制御基板200からサブ制御基板300へ送信される。役抽選処理が終了すると、次のステップS12に進む。
ステップS12において、リールユニット60における回転リール62の回転変動処理が行われる。回転リール62が所定の回転速度に達した後、メイン制御基板200により、回転中の回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作があった場合に、リール制御手段220により、各回転リール62の回転が停止させられる。このときのストップスイッチ50(左ストップスイッチL、中ストップスイッチC、右ストップスイッチR)の当選役に対応する押し順は、メイン制御基板200に形成された所定の記憶領域に記憶されると共に、その後の処理にて読み出される。
また、全ての停止操作終了後、メイン制御基板200の送信手段270からサブ制御基板300の受信手段310へ全回転リール62の回転停止情報が送信される。そして、すべての回転リール62の回転変動処理が終了すると、次のステップS13に進む。
ステップS13において、停止図柄判定手段230により、有効ライン86上の図柄61の組み合わせに対して所定の役の図柄61の組み合わせが揃っているか否かの入賞等の判定処理が行われる。ここで、入賞等の判定処理の判定結果のデータは、メイン制御基板200からサブ制御基板300へ送信される。そして、判定処理が終わると、次のステップS14に進む。
ステップS14において、払出制御手段240により、停止図柄判定手段230の判定結果に対応した払出処理等が行われる。なお、判定結果、払出が不要な場合には、払出処理は行われない。そして、当該処理が終了する。
(図13を用いた音演出の制御の流れの説明)
図13に示すフローチャートに基づいて、音演出の制御の一般的な処理について説明する。
ステップS20において、遊技が行われない状態が所定時間経過したことによるアトラクト状態への移行時であるか否かが判定される。アトラクト状態への移行時であると判定された場合は、次のステップS21に進み、アトラクト状態への移行時であると判定されない場合は、後述するステップS23に進む。
ステップS21において、図8に示す上限回数設定テーブルから、遊技店側音量設定と遊技者側音量設定とに対応する上限回数の値を取得する。そして、次のステップS22に進む。
ステップS22において、ステップS21において取得した上限回数の値を上限回数として設定する。そして、次のステップS23に進む。
ステップS23において、遊技が行われない状態が所定時間経過したアトラクト状態であるか否かが判定される。アトラクト状態中であると判定された場合は、次のステップS24に進み、アトラクト状態中であると判定されない場合は、後述するステップS34に進む。
ステップS24において、演出用ボタンスイッチ42が操作されたか否かが判定される。演出用ボタンスイッチ42が操作されたと判定された場合は、次のステップS25に進み、演出用ボタンスイッチ42が操作されたと判定されない場合は、後述するステップS34に進む。
ステップS25において、演出用ボタンスイッチ42が有効か否かが判定される。演出用ボタンスイッチ42が有効であると判定された場合は、次のステップS26に進み、演出用ボタンスイッチ42が有効であると判定されない場合、すなわち、無効化されていると判定された場合は、後述するステップS34に進む。
ステップS26において、演出用ボタンスイッチ42の操作回数が加算される。そして、次のステップS27に進む。
ステップS27において、演出用ボタンスイッチ42の操作回数が上限回数の値以内であるか否か判定される。演出用ボタンスイッチ42の操作回数が上限回数の値以内であると判定された場合は、次のステップS28に進み、上限回数の値以内であると判定されない場合は、後述するステップS34に進む。
ステップS28において、音演出の抽選処理が行われる。そして、次のステップS29に進む。
ステップS29において、キャラクタボイスが出力中であるか否かが判定される。キャラクタボイスが出力中であると判定された場合は、次のステップS30に進み、キャラクタボイスが出力中であると判定されない場合は、後述するステップS31に進む。
ステップS30において、キャラクタボイスの出力が中止される。そして、次のステップS31に進む。
ステップS31において、ステップS28における音演出の抽選により決定されたキャラクタボイスを出力する。そして、次のステップS32に進む。
ステップS32において、演出用ボタンスイッチ42の操作回数がステップS22において設定された上限回数であるか否かが判定される。演出用ボタンスイッチ42の操作回数が上限回数であると判定された場合は、次のステップS33に進み、上限回数であると判定されない場合は、後述するステップS34に進む。
ステップS33において、演出用ボタンスイッチ42が無効化される。そして、次のステップS34に進む。
ステップS34において、アトラクト状態が終了するか否か、すなわち、遊技が開始されるメダルの投入などが行われたか否かが判定される。アトラクト状態が終了すると判定された場合は、次のステップS35に進み、アトラクト状態が終了すると判定されない場合は、上述したステップS20に進む。
ステップS35において、演出用ボタンスイッチ42の操作回数がリセットされる。
そして、処理を終了する。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上述したように、回転リール62が3個ある場合を用いて説明したが、これに限定されず、3個以外の、例えば4個であっても良い。
また、上述した実施の形態では、遊技店と遊技者との両方が音量を設定可能としているが、いずれか一方のみ音量を設定可能としても良い。
すなわち、遊技店のみが音量を設定可能として、遊技者は音量を設定不可能としても良いし、逆に、遊技者のみが音量を設定可能として、遊技店は音量を設定不可能としても良い。
また、上述した実施の形態では、遊技店と遊技者との両方が音量を設定可能にし、音演出は、遊技店と遊技者との両方により設定された音量に基づいて実行され(図7参照)、当該音量に基づいて音演出の上限回数が決定されるようにしているが(図8参照)、これに限定されず、音演出は、遊技店と遊技者との両方により設定された音量に基づいて実行されるが(図7参照)、音演出の上限回数は、遊技店又は遊技者のいずれか一方により設定された音量に基づいて、決定されるようにしても良い。
例えば、遊技店により設定された音量に基づいて音演出の上限回数が決定される場合は、遊技者側音量設定が何れの段階であっても、遊技店側音量設定が「1」であれば、上限回数が「6」、遊技店側音量設定が「2」であれば、上限回数が「5」、遊技店側音量設定が「3」であれば、上限回数が「4」、にそれぞれ決定されるような場合である。
また、上述した実施の形態では、表示装置84(液晶表示装置)を備え、非遊技状態に移行すると、表示装置84に所定のアトラクト映像(例えば、機種名や、演出で登場するキャラクタを紹介する動画)を出力するアトラクト演出が実行されるものであるが、これに限定されず、表示装置84を備えていなくても良い。
このような場合では、所定の非遊技状態へ移行すると、例えば、所定のアトラクト用点灯パターンでリールユニット60のバックランプ67を発光させるアトラクト演出が実行される。
また、上述した実施の形態では、演出用ボタンスイッチ42が操作されたことを契機に、様々なキャラクタボイスを遊技者に聴かせることで、興趣の向上を図るものであるが、これに加え、キャラクタボイスを聴くことにより、遊技者にとって有益な情報が得られるようにすることで、更なる興趣の向上を図るようにしても良い。
例えば、役抽選の当選確率の設定値が高い場合に実行されやすいキャラクタボイスを設けることで、設定値に関連させてキャラクタボイスを決定して、設定値を示唆することや、AT移行抽選に当選したときに高確率で特定のキャラクタボイスを決定しておくことで、演出用ボタンスイッチ42が操作された際に当該特定のキャラクタボイスが実行された場合は、有利な状態へ移行可能なことを示唆する、ことなどがある。
また、上述した実施の形態では、特定状態において演出用ボタンスイッチ42が上限回数に達するまで操作されると、その後は、演出用ボタンスイッチ42が操作されても、キャラクタボイスが実行されなくなるものであって、言わば、上限回数に関連して、上限回数に達した後のキャラクタボイスを、それ以前と異ならせようとするものである。しかし、これ以外に、上限回数に関連して、上限回数に達する前のキャラクタボイスを変化させるようにしても良い。
例えば、特定状態における演出用ボタンスイッチ42の操作回数が上限回数(例えば8回)に達する直前の回数(例えば7回)に達すると、それまで抽選(例えば図9参照)により決定していたキャラクタボイスを、予め定められた特定のキャラクタボイス(例えば図9のキャラクタボイスA〜E以外のキャラクタボイスX)にすることで、上限回数に達する前に遊技者へ操作回数の状況を認知させ、無駄な演出用ボタンスイッチ42の操作を回避させることができる。
また、上述した実施の形態のキャラクタボイス(音演出)は、遊技者の遊技意欲を掻き立てるような内容(セリフ)が望ましいが、それが意味する内容に特に制限はない。
しかし、エラー状態や異常な状態が発生し、この事態を報せるような内容をキャラクタボイスに含ませる場合には、たとえ演出用ボタンスイッチ42の操作回数が上限回数に達しても、キャラクタボイスの実行を継続させると良い。
また、上述した実施の形態では、特定状態中に演出用ボタンスイッチ42が操作された場合、演出用ボタンスイッチ42が操作された回数を計数し、計数値が、例えば、「6回」以内であるときには、演出ボタンスイッチ42の操作を契機としてキャラクタボイスを出力する一方、「6回」を超えた場合には、キャラクタボイスの出力を制限するものであるが、これに限定されず、演出用ボタンスイッチ42が操作された回数(計数値)が「6回」以内であるときには、演出用ボタンスイッチ42の操作を契機として、その時点で設定されている音量でキャラクタボイスを出力し、その一方、演出用ボタンスイッチ42が操作された回数が「6回」を超えるときには、演出用ボタンスイッチ42の操作を契機として実行されるキャラクタボイスを強調するようにしても良い。
具体的には、上限回数である「6回」を超えた場合には、その時点で設定されている音量よりも大きな音量でキャラクタボイスを実行するようにしても良い。つまり、所定回数を超えていた場合は、演出実行手段322により、調整手段321により調整された音量よりも大きな音量で音演出を実行する、ようにしても良い。
これにより、例えば、遊技店側により、思いの外、音量設定が低めに設定されてしまい、遊技者が音量を高めに設定したにも関わらず、演出用ボタンスイッチ42を所定回数に達するまで操作しても、聞き取れなかったキャラクタボイスを聞き取ることができるようにすることができる。
また、かかる大きな音量でキャラクタボイスを実行する場合は、遊技店側の音量設定が、遊技者が十分に聞き取れなかった程度の音量のキャラクタボイスが実行される小さい段階、例えば、「3」以下(図7参照)に設定されていることが望ましい。このように、遊技店側の音量設定が小さい場合にのみこのようにキャラクタボイスを実行することで、たとえ上限回数を超えて操作されたとしても、周囲の遊技者に迷惑を掛けないようにすることができる。
また、上述した実施の形態では、ボーナス遊技状態として「CBB」を設けたが、これに限定されず、「RB」(いわゆるレギュラーボーナス)や「RBB」(いわゆるビッグボーナス)や「CB」(いわゆるチャレンジボーナス)であっても良い。
さらに、ボーナス遊技状態として「CBB」を設けたが、ボーナス遊技状態「CBB」に加えて、他のボーナス遊技状態(「RB」(いわゆるレギュラーボーナス)や「RBB」(いわゆるビッグボーナス))を設けても良い。
以上のように、本実施の形態では、以下の効果を奏する。
本発明では、周囲の遊技者に迷惑をかけない範囲で、遊技機に対する興味を抱かせる演出を実行することが可能な遊技機10を提供することができる。
また、本発明では、さらに、遊技店側音量設定スイッチ41、遊技者側音量設定スイッチ47により設定された音量が大きくなるほど、所定回数が少なくなるようにして、周囲の遊技者に迷惑をかけないようにすることが可能な遊技機10を提供することができる。
すなわち、音量が大きい場合は、周囲の遊技者にかける迷惑が大きいため、音演出が実行される回数を少なくすることで、周囲の遊技者にかける迷惑を小さくすることが可能となる。
なお、本発明は、音量設定手段(遊技店側音量設定スイッチ41、遊技者側音量設定スイッチ47)により設定される音量が大きいほど、所定回数が少なくなるようにしている。
この場合、音量設定手段により設定される音量が小さいほど、所定回数が多くなるようにすると良い。
例えば、遊技店側音量設定スイッチ41が「5」に設定されていると共に、遊技者側音量設定スイッチ47が「5」に設定されている状態における音量(N+1:図7参照)よりも、遊技店側音量設定スイッチ41が「7」に設定されると共に、遊技者側音量設定スイッチ47が「7」に設定されている状態における音量(N+5:図7参照)の方が大きい場合、前者の状態で操作手段(演出用ボタンスイッチ42)を「5回」操作しても、各々の操作に対して音演出が実行(キャラクタボイスが出力)されるが、後者の状態で操作手段を操作しても、「5回」操作する前に、操作手段を操作しても音演出が実行されなくなる。
また、本発明では、さらに、遊技が開始された場合は、演出用ボタンスイッチ42などの操作手段が操作された回数をリセットすることにより、再度、非遊技状態に移行した場合は、音演出を楽しむことが可能な遊技機10を提供することができる。
また、本発明では、さらに、実行される音演出をランダムにすることができ、音演出を楽しむことが可能な遊技機10を提供することができる。
また、本発明では、さらに、演出用ボタンスイッチ42などの操作手段の操作回数が所定回数を超えた場合に音演出が実行されないようにすることで、周囲の遊技者にかける迷惑の上限を設定することが可能な遊技機(10)を提供することができる。
そして、周囲の遊技者にかける迷惑と音演出を楽しむ機会を与えることとのバランスをとることが可能となる。
また、本発明では、さらに、周囲の遊技者にかける迷惑を最小限にしつつ、音演出を楽しませることが可能な遊技機10を提供することができる。
(第2の実施の形態)
つぎに、第2の実施の形態について説明する。
上述した第1の実施の形態では、演出用ボタンスイッチ42の操作回数が所定回数以内であった場合に音演出を実行し、所定回数は音量設定手段により設定された音量に相関して変動するものであったが、本第2の実施の形態は、音演出の実行時間が特定時間以内であった場合に音演出を実行し、特定時間は音量設定手段により設定された音量に相関して変動するものである。
以下、上述した第1の実施の形態と異なる部分を中心に説明し、重複する部分については説明を簡略又は省略する。
(演出実行手段322)
演出実行手段322は、遊技が行われない状態が所定時間経過した非遊技状態(いわゆるアトラクト状態)中に操作手段の一例である演出用ボタンスイッチ42が操作された場合に、調整手段321により調整された音量で音を発生する音演出を抽選により決定し、当該決定された音演出を実行するものである。
なお、音演出の抽選は、図9を用いて説明した第1の実施の形態と同様である。
また、演出実行手段322は、非遊技状態中に実行された音演出の実行時間を計測し、計測された実行時間が特定時間以内であった場合に、調整手段321により調整された音量で音を発生する音演出を実行するようにしている。
前記所定時間は、音量設定手段の一例である遊技店側音量設定スイッチ41、遊技者側音量設定スイッチ47により設定された音量に相関して変動するように設定されており、音演出の上限実行時間である。
具体的には、遊技店側音量設定スイッチ41、遊技者側音量設定スイッチ47により設定された音量が大きくなるほど、特定時間が短くなるようにしている。
例えば、図7に示すように、遊技店側音量設定が「8」で、遊技者側音量設定が「1」の場合は音量が「N」(ノーマル:標準音量)であり、図示しないが、上限時間が「30」秒に設定されている。
また、例えば、図7に示すように、遊技店側音量設定が「5」で、遊技者側音量設定が「1」の場合は音量が「N−3」(ノーマルよりも3段階小さい音量)であり、図示しないが、上限時間が「40」秒に設定されており、上述した例の音量「N」の場合の「30」秒よりも長い時間が設定されている。
また、例えば、図7に示すように、遊技店側音量設定が「8」で、遊技者側音量設定が「7」の場合は音量が「N+6」(ノーマルよりも6段階大きい音量)であり、図示しないが、上限時間が「20」秒に設定されており、上述した例の音量「N」の場合の「30」秒よりも短い時間が設定されている。
そして、上限時間を超えていた場合は、演出実行手段322による音演出は実行されないようにしている。
ここで、「演出実行手段322による音演出を実行されないようにしている」には、演出用ボタンスイッチ42の入力を無効にすることで音演出が実行されない場合や、演出用ボタンスイッチ42の入力は受け付けるが演出実行手段322が音演出の抽選を実行しない場合、音演出の抽選は実行しても音演出は実行しない場合、を含むものである。
なお、上限時間を超えていた場合に、演出実行手段322による音演出が実行されないようにしている場合に限定されず、調整手段321により調整された音量よりも小さい音量で音演出を実行するようにしても良い。
例えば、調整手段321により調整された音量が、図7に示す、遊技店側音量設定が「5」で、遊技者側音量設定が「4」の場合の音量「N」よりも小さい音量「N−4」で音演出を実行するようにするものである。
ここで、「小さい音量」については、調整手段321により調整された音量よりも小さい音量であれば含まれるが、本発明の作用効果を奏するため、1段階小さい音量などではなく、少なくとも複数段階小さい音量であることが望ましい。
また、抽選により決定されたキャラクタボイスの実行が完了するまでに、再度、演出用ボタンスイッチ42が操作された場合は、途中でキャラクタボイスの実行を中止し、新たに抽選により決定されたキャラクタボイスの実行が開始されるようにしている。
そして、途中で中止されたキャラクタボイスの実行時間と、新たに開始されたキャラクタボイスの実行時間との合計時間により上限時間を計測するようにしている。
なお、途中でキャラクタボイスの実行を中止する場合に限定されず、最後まで実行を完了した後に、新たに抽選により決定されたキャラクタボイスの実行を開始するようにしても良いし、又、キャラクタボイスの実行途中では、演出用ボタンスイッチ42を操作しても音演出の抽選をしないようにしても良い。
また、計測されている音演出の実行時間は、非遊技状態中に遊技が開始されるとリセットされる。
例えば、遊技が終了後(いわゆる第3停止後)に所定時間経過により非遊技状態に移行した場合は、ベットスイッチ32の操作やメダル投入口38からメダルが投入された場合に遊技が開始されることでリセットされ、遊技の途中(いわゆる第1停止から第2停止の間など)に所定時間経過により非遊技状態に移行した場合は、第2停止のストップスイッチ50が操作された場合に遊技が再開されることでリセットされる。
以上のように、本実施の形態では、以下の効果を奏する。
本発明では、周囲の遊技者に迷惑をかけない範囲で、遊技機に対する興味を抱かせる演出を実行することが可能な遊技機10を提供することができる。
また、本発明では、さらに、遊技店側音量設定スイッチ41、遊技者側音量設定スイッチ47により設定された音量が大きくなるほど、特定時間が少なくなるようにして、周囲の遊技者に迷惑をかけないようにすることが可能な遊技機10を提供することができる。
すなわち、音量が大きい場合は、周囲の遊技者にかける迷惑が大きいため、音演出が実行される時間を少なくすることで、周囲の遊技者にかける迷惑を小さくすることが可能となる。
また、本発明では、さらに、遊技が開始された場合は、演出用ボタンスイッチ42などの操作手段が操作された回数をリセットすることにより、再度、非遊技状態に移行した場合は、音演出を楽しむことが可能な遊技機10を提供することができる。
また、本発明では、さらに、実行される音演出をランダムにすることができ、音演出を楽しむことが可能な遊技機10を提供することができる。
また、本発明では、さらに、演出用ボタンスイッチ42などの操作手段の操作回数が特定時間を超えた場合に音演出が実行されないようにすることで、周囲の遊技者にかける迷惑の上限を設定することが可能な遊技機(10)を提供することができる。
そして、周囲の遊技者にかける迷惑と音演出を楽しむ機会を与えることとのバランスをとることが可能となる。
また、本発明では、さらに、周囲の遊技者にかける迷惑を最小限にしつつ、音演出を楽しませることが可能な遊技機10を提供することができる。
(第3の実施の形態)
つぎに、第3の実施の形態について説明する。
上述した第1の実施の形態では、演出用ボタンスイッチ42の操作回数が所定回数以内であった場合に音演出を実行し、所定回数は音量設定手段により設定された音量に相関して変動するものであったが、本第3の実施の形態は、演出用ボタンスイッチ42の操作回数が所定回数以内であった場合に光を発生する光演出を実行し、所定回数は光量設定手段により設定された光量に相関して変動するものである。
すなわち、本第3の実施の形態は、上述した第1の実施の形態の「音量」を「光量」と読み替えることにより適用可能である。
以下、上述した第1の実施の形態と異なる部分を中心に説明し、重複する部分については説明を簡略又は省略する。
(遊技店側光量設定スイッチ)
前記前扉14の裏側には、図示しないが、演出用ランプ78から発する光量を設定する遊技店側光量設定スイッチが配置されている。
遊技店の管理者が遊技店側光量設定スイッチを操作することにより、例えば、8段階の光量レベルの調整が可能となっている。
また、遊技店側光量設定スイッチは、表示装置の一例である液晶表示装置のバックライトの光量を設定することができるようにしても良い。
液晶表示装置のバックライトも演出用ランプ78の光量と同様、例えば、8段階の光量レベルの調整が可能となっている。
なお、遊技店側光量設定スイッチを設けず、遊技店側音量設定スイッチ41が遊技店側光量設定スイッチを兼用するようにしても良い。
(遊技者側光量設定スイッチ47)
遊技者側音量設定スイッチ47は、遊技者により演出用ランプ78から発する光量を設定する光量設定手段の一例である遊技者側光量設定スイッチ47としても機能する。
例えば、遊技者により、決定スイッチ47aが1回操作された場合は、音量の調整が可能な状態となり、2回操作された場合は、光量の調整が可能な状態となるようにすることで、音量と光量との調整が可能となっている。
なお、音量と光量との両方を調整可能にする場合に限定されず、音量を調整不可能にして、光量のみ調整可能にしても良い。
遊技者が遊技者側音量設定スイッチ47を操作することにより、例えば、7段階の光量レベルの調整が可能となっている(図7参照)。
また、遊技者が遊技者側音量設定スイッチ47を操作することにより、表示装置の一例である液晶表示装置のバックライトの光量を設定することができるようにしても良い。
液晶表示装置のバックライトも演出用ランプ78の光量と同様、例えば、7段階の光量レベルの調整が可能となっている。
(調整手段321)
調整手段321は、光量設定手段の一例である遊技店側光量設定スイッチ(図示せず)、遊技者側光量設定スイッチ47により設定された光量に基づいて演出用ランプ78から発せられる光量を調整するものである。
ここで、図7を参考に、遊技店が設定する光量と、遊技者が設定する光量とにおける光量の調整について説明する。
例えば、遊技店側光量設定が「5」で、遊技者側光量設定が「4」の場合は光量「N」(ノーマル:標準光量)となり、遊技店側光量設定が「4」で、遊技者側光量設定が「4」の場合は光量「N−1」、すなわち、標準光量「N」から1段階小さい光量となる。
また、遊技店側光量設定が「6」で、遊技者側光量設定が「4」の場合は光量「N+1」、すなわち、標準光量「N」から1段階大きい光量となる。
また、遊技店側光量設定が「5」で、遊技者側光量設定が「3」の場合は光量「N−1」、すなわち、標準光量「N」から1段階小さい光量となり、遊技店側光量設定が「5」で、遊技者側光量設定が「5」の場合は光量「N+1」、すなわち、標準光量「N」から1段階大きい光量となる。
また、遊技店側光量設定が「1」で、遊技者側光量設定が「1」の場合は標準光量「N」を基準とした段階ではなく、光量「0」となる。
ここで、光量の1段階により変動する光量は、例えば、10ルーメンであるが、これに限定されず、10ルーメン未満や、10ルーメンより大きい光量が変動するようにしても良い。
なお、遊技店側光量設定が「5」で、遊技者側光量設定が「4」の場合を光量「N」(ノーマル:標準光量)としたが、これに限定されず、他の設定、例えば、遊技店側光量設定が「8」で、遊技者側光量設定が「7」の光量が最も高い設定を標準光量の光量「N」としても良い。
また、調整手段321が調整する光量は、演出用ランプ78の光量に限定されず、表示装置84の一例である液晶表示装置のバックライトなどであっても良い。
(演出実行手段322)
演出実行手段322は、遊技が行われない状態が所定時間経過した非遊技状態(いわゆるアトラクト状態)中に操作手段の一例である演出用ボタンスイッチ42が操作された場合に、演出用ボタンスイッチ42が操作された回数を計数し、計数値が所定回数以内であった場合に、調整手段321により調整された光量で演出用ランプ78(液晶表示装置のバックライトを含む)から光を発生する光演出を実行するものである。
ここで、所定回数は、光量設定手段の一例である遊技店側光量設定スイッチ、遊技者側光量設定スイッチ47により設定された光量に相関して変動するように設定されており、光演出の上限回数である。
具体的には、遊技店側光量設定スイッチ、遊技者側光量設定スイッチ47により設定された光量が大きくなるほど、所定回数が少なくなるようにしている。
例えば、遊技店側光量設定が「8」で、遊技者側光量設定が「1」の場合は光量が「N」(ノーマル:標準光量)であり、図8を参考に、上限回数が「5」回に設定されている。
また、例えば、遊技店側光量設定が「5」で、遊技者側光量設定が「1」の場合は光量が「N−3」(ノーマルよりも3段階小さい光量)であり、図8を参考に、上限回数が「6」回に設定されており、上述した例の光量「N」の場合の「5」回よりも多い回数が設定されている。
また、例えば、遊技店側光量設定が「8」で、遊技者側光量設定が「7」の場合は光量が「N+6」(ノーマルよりも6段階大きい光量)であり、図8を参考に、上限回数が「3」回に設定されており、上述した例の光量「N」の場合の「5」回よりも少ない回数が設定されている。
そして、上限回数を超えていた場合は、演出実行手段322による光演出は実行されないようにしている。
ここで、「演出実行手段322による光演出を実行されないようにしている」には、演出用ボタンスイッチ42の入力を無効にすることで光演出が実行されない場合や、演出用ボタンスイッチ42の入力は受け付けるが演出実行手段322が光演出の抽選を実行しない場合、光演出の抽選は実行しても光演出は実行しない場合、を含むものである。
なお、所定回数を超えていた場合に、演出実行手段322による光演出が実行されないようにしている場合に限定されず、調整手段321により調整された光量よりも小さい光量で光演出を実行するようにしても良い。
例えば、調整手段321により調整された光量が、遊技店側光量設定が「5」で、遊技者側光量設定が「4」の場合の光量「N」よりも小さい光量「N−4」で光演出を実行するようにするものである。
ここで、「小さい光量」については、調整手段321により調整された光量よりも小さい光量であれば含まれるが、本発明の作用効果を奏するため、1段階小さい光量などではなく、少なくとも複数段階小さい光量であることが望ましい。
また、演出実行手段322は、演出用ボタンスイッチ42が操作されることを契機に、複数の光演出から実行する光演出を抽選により決定し、決定された光演出を実行するようにしている。
具体的には、図示しないが、光演出の種類として、ランプの点灯パターンが点灯パターンA〜Eまで5種類あり、それぞれの当選確率は、点灯パターンAが30%、点灯パターンBが30%、点灯パターンCが15%、点灯パターンDが15%、点灯パターンEが5%となっている。
すなわち、光演出の種類によっては当選確率が低いレアな点灯パターンとなっている。
また、各点灯パターンA〜Eは、出力時間が異なり、点灯パターンA,Bは「t1」、点灯パターンC,Dは「t1」よりも出力時間の長い「t2」、点灯パターンEは「t2」よりも出力時間の長い「t3」となっている。
すなわち、当選確率の低いレアな点灯パターンの方が出力時間が長くなるように設定されている。
また、抽選により決定された点灯パターンの実行が完了するまでに、再度、上限回数以内の演出用ボタンスイッチ42が操作された場合は、途中で点灯パターンの実行を中止し、新たに抽選により決定された点灯パターンの実行が開始されるようにしている。
なお、途中で点灯パターンの実行を中止する場合に限定されず、最後まで実行を完了した後に、新たに抽選により決定された点灯パターンの実行を開始するようにしても良いし、又、点灯パターンの実行途中では、演出用ボタンスイッチ42を操作しても光演出の抽選をしないようにしても良い。
また、抽選により決定された点灯パターンの実行が完了するまでに、再度、上限回数以内の演出用ボタンスイッチ42が操作された場合であっても、演出用ボタンスイッチ42の操作回数を計数しているが、これに限定されず、点灯パターンの実行が完了した場合に、演出用ボタンスイッチ42の操作回数を計数するようにしても良い。
また、演出用ボタンスイッチ42が操作された回数は、非遊技状態中に遊技が開始されるとリセットされる。
例えば、遊技が終了後(いわゆる第3停止後)に所定時間経過により非遊技状態に移行した場合は、ベットスイッチ32の操作やメダル投入口38からメダルが投入された場合に遊技が開始されることでリセットされ、遊技の途中(いわゆる第1停止から第2停止の間など)に所定時間経過により非遊技状態に移行した場合は、第2停止のストップスイッチ50が操作された場合に遊技が再開されることでリセットされる。
なお、光を発光可能なランプは、演出ランプ78に限定されず、図示しないが、遊技機10のキャラクタを模した模型を発光させるランプなど、発光可能なものであれば種類を問わない。
以上のように、本実施の形態では、以下の効果を奏する。
本発明では、周囲の遊技者に迷惑をかけない範囲で、遊技機に対する興味を抱かせる演出を実行することが可能な遊技機10を提供することができる。
また、本発明では、さらに、遊技店側光量設定スイッチ、遊技者側光量設定スイッチ47により設定された音量が大きくなるほど、所定回数が少なくなるようにして、周囲の遊技者に迷惑をかけないようにすることが可能な遊技機10を提供することができる。
すなわち、光量が大きい場合は、周囲の遊技者にかける迷惑が大きいため、光演出が実行される回数を少なくすることで、周囲の遊技者にかける迷惑を小さくすることが可能となる。
なお、本発明は、光量設定手段(遊技店側光量設定スイッチ、遊技者側光量設定スイッチ47)により設定される光量が大きいほど、所定回数が少なくなるようにしている。
この場合、光量設定手段により設定される光量が小さいほど、所定回数が多くなるようにすると良い。
例えば、遊技店側光量設定スイッチが「5」に設定されていると共に、遊技者側光量設定スイッチ47が「5」に設定されている状態における光量(N+1:図7参照)よりも、遊技店側光量設定スイッチ41が「7」に設定されると共に、遊技者側光量設定スイッチ47が「7」に設定されている状態における光量(N+5:図7参照)の方が大きい場合、前者の状態で操作手段(演出用ボタンスイッチ42)を「5回」操作しても、各々の操作に対して光演出が実行されるが、後者の状態で操作手段を操作しても、「5回」操作する前に、操作手段を操作しても光演出が実行されなくなる。
また、本発明では、さらに、遊技が開始された場合は、演出用ボタンスイッチ42などの操作手段が操作された回数をリセットすることにより、再度、非遊技状態に移行した場合は、光演出を楽しむことが可能な遊技機10を提供することができる。
また、本発明では、さらに、実行される光演出をランダムにすることができ、光演出を楽しむことが可能な遊技機10を提供することができる。
また、本発明では、さらに、演出用ボタンスイッチ42などの操作手段の操作回数が所定回数を超えた場合に光演出が実行されないようにすることで、周囲の遊技者にかける迷惑の上限を設定することが可能な遊技機(10)を提供することができる。
そして、周囲の遊技者にかける迷惑と光演出を楽しむ機会を与えることとのバランスをとることが可能となる。
また、本発明では、さらに、周囲の遊技者にかける迷惑を最小限にしつつ、光演出を楽しませることが可能な遊技機10を提供することができる。
(第4の実施の形態)
つぎに、第4の実施の形態について説明する。
上述した第2の実施の形態では、音演出の実行時間が特定時間以内であった場合に音演出を実行し、特定時間は音量設定手段により設定された音量に相関して変動するものであったが、本第4の実施の形態は、光演出の実行時間が特定時間以内であった場合に光演出を実行し、特定時間は光量設定手段により設定された音量に相関して変動するものである。
すなわち、本第4の実施の形態は、上述した第2の実施の形態の「音量」を「光量」と読み替えることにより適用可能である。
以下、上述した第1の実施の形態、第2の実施の形態、第3の実施の形態と異なる部分を中心に説明し、重複する部分については説明を簡略又は省略する。
(演出実行手段322)
演出実行手段322は、遊技が行われない状態が所定時間経過した非遊技状態(いわゆるアトラクト状態)中に操作手段の一例である演出用ボタンスイッチ42が操作された場合に、調整手段321により調整された光量で光を発生する光演出を抽選により決定し、当該決定された光演出を実行するものである。
なお、光演出の抽選は、第3の実施の形態と同様である。
また、演出実行手段322は、非遊技状態中に実行された光演出の実行時間を計測し、計測された実行時間が特定時間以内であった場合に、調整手段321により調整された光量で光を発生する光演出を実行するようにしている。
前記所定時間は、光量設定手段の一例である遊技店側光量設定スイッチ、遊技者側光量設定スイッチ47により設定された光量に相関して変動するように設定されており、光演出の上限実行時間である。
具体的には、遊技店側光量設定スイッチ、遊技者側光量設定スイッチ47により設定された光量が大きくなるほど、特定時間が短くなるようにしている。
例えば、図7を参考にすると、遊技店側光量設定が「8」で、遊技者側光量設定が「1」の場合は光量が「N」(ノーマル:標準光量)であり、図示しないが、上限時間が「30」秒に設定されている。
また、例えば、遊技店側光量設定が「5」で、遊技者側光量設定が「1」の場合は光量が「N−3」(ノーマルよりも3段階小さい光量)であり、図示しないが、上限時間が「40」秒に設定されており、上述した例の光量「N」の場合の「30」秒よりも長い時間が設定されている。
また、例えば、遊技店側光量設定が「8」で、遊技者側光量設定が「7」の場合は光量が「N+6」(ノーマルよりも6段階大きい光量)であり、図示しないが、上限時間が「20」秒に設定されており、上述した例の光量「N」の場合の「30」秒よりも短い時間が設定されている。
そして、上限時間を超えていた場合は、演出実行手段322による光演出は実行されないようにしている。
ここで、「演出実行手段322による光演出を実行されないようにしている」には、演出用ボタンスイッチ42の入力を無効にすることで光演出が実行されない場合や、演出用ボタンスイッチ42の入力は受け付けるが演出実行手段322が光演出の抽選を実行しない場合、光演出の抽選は実行しても光演出は実行しない場合、を含むものである。
なお、上限時間を超えていた場合に、演出実行手段322による光演出が実行されないようにしている場合に限定されず、調整手段321により調整された光量よりも小さい光量で光演出を実行するようにしても良い。
例えば、調整手段321により調整された光量が、遊技店側光量設定が「5」で、遊技者側光量設定が「4」の場合の光量「N」よりも小さい光量「N−4」で光演出を実行するようにするものである。
ここで、「小さい光量」については、調整手段321により調整された光量よりも小さい光量であれば含まれるが、本発明の作用効果を奏するため、1段階小さい光量などではなく、少なくとも複数段階小さい光量であることが望ましい。
また、抽選により決定された点灯パターンの実行が完了するまでに、再度、上限回数以内の演出用ボタンスイッチ42が操作された場合は、途中で点灯パターンの実行を中止し、新たに抽選により決定された点灯パターンの実行が開始されるようにしている。
そして、途中で中止された点灯パターンの実行時間と、新たに開始された点灯パターンの実行時間との合計時間により上限時間を計測するようにしている。
なお、途中で点灯パターンの実行を中止する場合に限定されず、最後まで実行を完了した後に、新たに抽選により決定された点灯パターンの実行を開始するようにしても良いし、又、点灯パターンの実行途中では、演出用ボタンスイッチ42を操作しても光演出の抽選をしないようにしても良い。
また、計測されている光演出が実行時間は、非遊技状態中に遊技が開始されるとリセットされる。
例えば、遊技が終了後(いわゆる第3停止後)に所定時間経過により非遊技状態に移行した場合は、ベットスイッチ32の操作やメダル投入口38からメダルが投入された場合に遊技が開始されることでリセットされ、遊技の途中(いわゆる第1停止から第2停止の間など)に所定時間経過により非遊技状態に移行した場合は、第2停止のストップスイッチ50が操作された場合に遊技が再開されることでリセットされる。
以上のように、本実施の形態では、以下の効果を奏する。
本発明では、周囲の遊技者に迷惑をかけない範囲で、遊技機に対する興味を抱かせる演出を実行することが可能な遊技機10を提供することができる。
また、本発明では、さらに、遊技店側光量設定スイッチ、遊技者側光量設定スイッチ47により設定された光量が大きくなるほど、特定時間が少なくなるようにして、周囲の遊技者に迷惑をかけないようにすることが可能な遊技機10を提供することができる。
すなわち、光量が大きい場合は、周囲の遊技者にかける迷惑が大きいため、光演出が実行される時間を少なくすることで、周囲の遊技者にかける迷惑を小さくすることが可能となる。
また、本発明では、さらに、遊技が開始された場合は、演出用ボタンスイッチ42などの操作手段が操作された回数をリセットすることにより、再度、非遊技状態に移行した場合は、光演出を楽しむことが可能な遊技機10を提供することができる。
また、本発明では、さらに、実行される光演出をランダムにすることができ、光演出を楽しむことが可能な遊技機10を提供することができる。
また、本発明では、さらに、演出用ボタンスイッチ42などの操作手段の操作回数が特定時間を超えた場合に光演出が実行されないようにすることで、周囲の遊技者にかける迷惑の上限を設定することが可能な遊技機(10)を提供することができる。
そして、周囲の遊技者にかける迷惑と光演出を楽しむ機会を与えることとのバランスをとることが可能となる。
また、本発明では、さらに、周囲の遊技者にかける迷惑を最小限にしつつ、光演出を楽しませることが可能な遊技機10を提供することができる。
10 遊技機 12 筐体
14 前扉 16 図柄表示窓部
17 メダルセレクタ 18 外部集中端子板
19 扉開閉用スイッチ 20 上パネル
22 下パネル 24 ホッパーユニット
26 メダル受け皿 28 メダル払出口
30 操作部 32 ベットスイッチ
34 マックスベットスイッチ 35 シングルベットスイッチ
36 精算スイッチ 38 メダル投入口
40 スタートスイッチ
41 遊技店側音量設定スイッチ 42 演出用ボタンスイッチ
43 電源ユニット 44 電源スイッチ
45 設定キースイッチ 46 設定変更スイッチ
47 遊技者側音量設定スイッチ
50 ストップスイッチ L 左ストップスイッチ
C 中ストップスイッチ R 右ストップスイッチ
60 リールユニット 61 図柄
62 回転リール 63 リール位置センサ
64 左回転リール 65 リール駆動モータ
66 中回転リール 67 バックランプ
68 右回転リール 70 演出装置
72 スピーカー 74 上部スピーカー
76 下部スピーカー 78 演出用ランプ
80 上部ランプ 82 下部ランプ
84 表示装置 86 有効ライン
87 クレジット表示器 88 払出枚数表示器
89 設定表示器 90 区間報知ランプ
92 投入センサ 94 払出センサ
95 ホッパーモータ 96 オーバーフローセンサ
100 制御装置
200 メイン制御基板 210 役抽選手段
220 リール制御手段 230 停止図柄判定手段
240 払出制御手段 250 遊技状態制御手段
251 ノーマル遊技状態制御手段 252 ボーナス内部中状態制御手段
253 ボーナス遊技状態制御手段 260 有利区間制御手段
270 送信手段
300 サブ制御基板 310 受信手段
320 演出制御手段 321 調整手段
322 演出実行手段

Claims (10)

  1. 遊技者の操作を受け付ける操作手段と、
    音量を設定する音量設定手段と、
    前記音量設定手段により設定された音量に基づいて音量を調整する調整手段と、
    音を出力可能なスピーカーと、
    特定状態中に前記操作手段が操作された場合に、当該操作手段が操作された回数を計数し、計数値が所定回数以内であった場合に、前記調整手段により調整された音量で音を発生する音演出を実行する演出実行手段と、を備え、
    前記所定回数は、前記音量設定手段により設定された音量に相関して変動するように設定されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記音量設定手段により設定された音量が大きくなるほど、前記所定回数が少なくなるようにしていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記操作手段は、遊技の進行に関係のない操作手段であり、
    前記特定状態は、遊技が行われない状態が所定時間経過した非遊技状態であり、前記操作手段が操作された回数は、当該特定状態中に遊技が開始されるとリセットされることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記操作手段が操作されることを契機に、複数の前記音演出から実行する音演出を抽選により決定し、決定された当該音演出を実行するようにしていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の遊技機。
  5. 前記所定回数を超えていた場合は、前記演出実行手段による前記音演出実行されないようにしていることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の遊技機。
  6. 前記所定回数を超えていた場合は、前記演出実行手段により、前記調整手段により調整された音量よりも小さい音量で前記音演出を実行するようにしていることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の遊技機。
  7. 遊技者の操作を受け付ける操作手段と、
    音量を設定する音量設定手段と、
    前記音量設定手段により設定された音量に基づいて音量を調整する調整手段と、
    音を出力可能なスピーカーと、
    特定状態中に前記操作手段が操作された場合に、前記調整手段により調整された音量で音を発生する音演出を抽選により決定し、当該決定された前記音演出を実行する演出実行手段と、を備え、
    前記音演出には、演出が実行される時間が異なる演出が含まれ、
    前記演出実行手段は、
    前記特定状態中に当該演出実行手段により実行された前記音演出の実行時間を計測し、計測された実行時間が特定時間以内であった場合に、前記調整手段により調整された音量で音を発生する音演出を実行し、
    前記特定時間は、前記音量設定手段により設定された音量に相関して変動するように設定されていることを特徴とする遊技機。
  8. 遊技者の操作を受け付ける操作手段と、
    光量を設定する光量設定手段と、
    前記光量設定手段により設定された光量に基づいて光量を調整する調整手段と、
    光を発光可能なランプと、
    特定状態中に前記操作手段が操作された場合に、当該操作手段が操作された回数を計数し、計数値が所定回数以内であった場合に、前記調整手段により調整された光量で光を発生する光演出を実行する演出実行手段と、を備え、
    前記所定回数は、前記光量設定手段により設定された光量に相関して変動するように設定されていることを特徴とする遊技機。
  9. 遊技者の操作を受け付ける操作手段と、
    光量を設定する光量設定手段と、
    前記光量設定手段により設定された光量に基づいて光量を調整する調整手段と、
    光を発光可能なランプと、
    特定状態中に前記操作手段が操作された場合に、前記調整手段により調整された光量で光を発生する光演出を抽選により決定する演出抽選手段と、
    前記演出抽選手段により決定された前記光演出を実行する演出実行手段と、を備え、
    前記光演出には、演出が実行される時間が異なる演出が含まれ、
    前記演出実行手段は、
    前記特定状態中に前記演出実行手段により実行された前記光演出の実行時間を計測し、計測された実行時間が特定時間以内であった場合に、前記調整手段により調整された光量で光を発生する光演出を実行し、
    前記特定時間は、前記光量設定手段により設定された音量に相関して変動するように設定されていることを特徴とする遊技機。
  10. 音量を設定する複数の音量設定手段と、
    前記音量設定手段により設定された音量に基づいて音量を調整する調整手段と、
    音を出力可能なスピーカーと、
    前記調整手段により調整された音量で音を発生する音演出を実行する演出実行手段と、
    を備え、
    特定状態中に前記音演出が実行される回数の上限は、前記複数の音量設定手段により設定された音量に相関して変動するように設定され、
    前記複数の音量設定手段により設定された音量が大きくなるほど、前記回数の上限が少なくなるようにし、
    前記複数の音量設定手段は、
    遊技者による音量設定操作を受け付けるために設けられる第1の音量設定手段と、
    遊技店の店員による音量設定操作を受け付けるために設けられる第2の音量設定手段と、を有し、
    前記特定状態中では、
    前記第1の音量設定手段によって前記音演出の前記音量を設定可能であるものの、
    当該設定可能となる前記音量の最大値が前記第2の音量設定手段による設定で定まっている
    ことを特徴とする遊技機。
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