<第1実施形態>
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
<遊技機の構造>
図1を用いて、第1実施形態における遊技機1の構造について説明する。図1は、遊技機1の正面図の一例である。遊技者は、遊技媒体(例えばメダルや遊技球)を用いて遊技機1で遊技する。本実施形態においては、遊技媒体としてメダルが用いられる遊技機1(パチスロ機)を例示する。
遊技機1は、正面側(遊技者側)に開口を有する箱状のキャビネットと、前面扉3とを含んで構成される。キャビネットには蝶番機構が設けられる。前面扉3は、蝶番機構により、キャビネットの開口を開閉可能に軸支される。
図1に示すように、前面扉3の周縁側には、複数(図1の例では14個)の筐体ランプ5が設けられる。各筐体ランプ5は、例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode)などの発光体と、当該発光体を覆う光透過性のレンズとから構成される。筐体ランプ5は、遊技機1における各演出に応じた態様で発光する。
図1に示すように、前面扉3には、腰部パネル6が設けられる。腰部パネル6は、遊技機1の名称などが描かれる。また、腰部パネル6の下側には、メダルを貯留する受皿ユニット7が設けられる。受皿ユニット7は、貯留したメダルを遊技者が自由に取り出すことができるように設けられる。
前面扉3には、メダルが投入される開口を有するメダル投入部8と、遊技機1の内部からのメダルが排出されるメダル払出口9とが設けられる。メダル投入部8から規定枚数(3枚)のメダルが投入されると、遊技が開始可能になる。規定枚数は、遊技の状態に応じて設定される。メダル払出口9から排出されたメダルは、受皿ユニット7に貯留される。
前面扉3の正面の中央側には、パネル10が設けられる。パネル10の中央には、略矩形状の表示窓11が形成される。表示窓11からは、キャビネットの内部の複数のリール12(12L、12C、12R)を視認できる。
各リール12は、略円筒状のドラム部と、ドラム部の外周面に装着された帯状のシート部材とを含んで構成される。リール12のシート部材は、光透過性であり、複数種類の図柄が描かれている。各リール12は、回転可能に設けられ、相互に隣り合うように水平方向に配列される。具体的には、各リール12は、回転軸が同一の直線上に位置するように配列される。ステッピングモーター101(101L、101C、101R)がリール12の各々に設けられ(図示略)、各リール12は、各ステッピングモーター101により回転する。
図2は、本実施形態の各リール12に配列された各図柄を示す図である。図2に示すように、複数のリール12の各々の外周は、21個のコマに区分される。図2に示すように、各コマには1個の図柄が描かれている。本実施形態では、図2に示す図柄の配列の下からNコマ目(Nは数値「0」から数値「20」までの整数)を図柄位置「N」と記載する場合がある。図2に示す通り、各リール12には、セブン図柄と赤BAR図柄と青BAR図柄と黒BAR図柄とベル図柄とリプレイ図柄とスイカx図柄とスイカy図柄とチェリー図柄とブランク図柄とが配列される。
具体的には、セブン図柄は、左リール12Lの図柄位置「18」と、中リール12Cの図柄位置「18」と、右リール12Rの図柄位置「18」とに配列される。赤BAR図柄は、左リール12Lの図柄位置「10」と、中リール12Cの図柄位置「12」と、右リール12Rの図柄位置「14」とに配列される。青BAR図柄は、左リール12Lの図柄位置「3」と、中リール12Cの図柄位置「6」と、右リール12Rの図柄位置「9」とに配列される。黒BAR図柄は、左リール12Lの図柄位置「5」と、中リール12Cの図柄位置「4」と、右リール12Rの図柄位置「11」とに配列される。
ベル図柄は、左リール12Lの図柄位置「1」「6」「11」「14」「19」と、中リール12Cの図柄位置「2」「7」「10」「15」「20」と、右リール12Rの図柄位置「1」「4」「8」「13」「17」とに配列される。リプレイ図柄は、左リール12Lの図柄位置「2」「7」「12」「15」「20」と、中リール12Cの図柄位置「0」「3」「8」「11」「16」と、右リール12Rの図柄位置「0」「3」「7」「12」「16」とに配列される。
スイカx図柄は、左リール12Lの図柄位置「0」「4」「8」「13」と、中リール12Cの図柄位置「5」と、右リール12Rの図柄位置「15」とに配列される。スイカy図柄は、左リール12Lの図柄位置「16」と、中リール12Cの図柄位置「9」と、右リール12Rの図柄位置「2」「6」「20」とに配列される。チェリー図柄は、左リール12Lの図柄位置「17」と、中リール12Cの図柄位置「13」「14」と、右リール12Rの図柄位置「10」「19」とに配列される。ブランク図柄は、左リール12Lの図柄位置「9」と、中リール12Cの図柄位置「1」「17」「19」と、右リール12Rの図柄位置「5」とに配列される。
なお、図2では、実際の各図柄の色彩とは異なる色彩で各図柄を示す。また、各リール12の各図柄は、当該リール12が回転中であっても、遊技者が概ね識別可能である。したがって、遊技者は、特定の図柄が表示窓11内を通過するタイミングで、リール12を停止させる操作(いわゆる目押し)をすることができる。各リール12の図柄の配列を示す図柄配置テーブル(図示略)がメインROM302に記憶される。
図1に示した前面扉3の表示窓11には、リール12毎に3個の図柄が停止表示される。すなわち、全てのリール12が停止した状態では、表示窓11に合計9個の図柄が停止表示される。本実施形態では、各図柄が表示される領域を「図柄表示領域」という。
図3は、図柄表示領域を説明するための図である。図3に示すように、図柄表示領域は、各単位領域U(L、C、R)を含んで構成される。単位領域Uの各々には、1個の図柄が表示される。各単位領域Uは、左リール12Lの各図柄が表示される各単位領域ULと、中リール12Cの各図柄が表示される各単位領域UCと、右リール12Rの各図柄が表示される各単位領域URとを含んで構成される。各単位領域ULは、上段に位置する単位領域UL1と中段に位置する単位領域UL2と下段に位置する単位領域UL3とを含む。また、各単位領域UCは、上段に位置する単位領域UC1と中段に位置する単位領域UC2と下段に位置する単位領域UC3とを含み、各単位領域URは、上段に位置する単位領域UR1と中段に位置する単位領域UR2と下段に位置する単位領域UR3とを含む。
規定枚数のメダルがメダル投入部8に投入されると、有効ラインが設定される。有効ラインは、各単位領域Uのうちリール12Lの何れか1個の単位領域Uとリール12Cの何れか1個の単位領域Uとリール12Rの何れか1個の単位領域Uとで構成される領域である。本実施形態の有効ラインは、リール12Lの単位領域UL2とリール12Cの単位領域UC2とリール12Rの単位領域UR2とを結ぶラインである。
有効ラインには、遊技の結果としての図柄の組合せが停止表示される。有効ラインに予め定められた図柄の組合せが停止された場合、当該停止した図柄の組合せに応じて遊技者に利益が付与される。例えば、入賞に係る図柄の組合せが有効ラインに停止表示された場合は、遊技者にメダルが付与される。また、再遊技に係る図柄の組合せが有効ラインに停止表示された場合は、遊技者に再遊技の権利が付与される。具体的には、再遊技に係る図柄の組合せが今回の遊技で表示された場合、メダルの投入を必要とせず次回の遊技が開始可能になる。有効ラインに停止表示することが可能な図柄の組合せは、後述する内部抽選処理の結果に応じて遊技毎に決定される。
本実施形態において、リール12Lの上段の単位領域UL1とリール12Cの上段の単位領域UC1とリール12Rの上段の単位領域UR1とを結んだラインを「上段ライン」という場合がある。同様に、リール12Lの中段の単位領域UL2とリール12Cの中段の単位領域UC2とリール12Rの中段の単位領域UR2とを結んだライン(本実施形態の有効ライン)を「中段ライン」という場合がある。
リール12Lの下段の単位領域UL3とリール12Cの下段の単位領域UC3とリール12Rの下段の単位領域UR3とを結んだラインを「下段ライン」という場合がある。また、リール12Lの下段の単位領域UL3と、リール12Cの中段の単位領域UC2と、リール12Rの上段の単位領域UR1とを結んだラインを「右上りライン」という場合がある。同様に、リール12Lの上段の単位領域UL1と、リール12Cの中段の単位領域UC2と、リール12Rの下段の単位領域UR3とを結んだラインを「右下りライン」という場合がある。
各リール12には、当該リール12のシート部材を内側から照らす各バックライトが設けられる(図示略)。具体的には、リール12の各々には、当該リール12の上段ラインの単位領域Uを照らすバックライトと中段ラインの単位領域Uを照らすバックライトと下段ラインの単位領域Uを照らすバックライトとが設けられる。
図1に示すように、パネル10には、投入可能表示ランプ13、BETランプ14(14a、14b、14c)、スタートランプ15、指示表示器16、貯留枚数表示器17、再遊技表示ランプ18、ウェイトランプ19と打ち止ランプ20とを含む複数の表示器(以下「表示器ML」という)が設けられる。表示器MLの各ランプは、後述のメインCPU301により制御される。
投入可能表示ランプ13は、メダル投入部8からのメダルを受付ることが可能な状態であるか否かを報知する。BETランプ14は、賭けメダルの枚数を表示する。また、BETランプ14は、1枚ランプ14aと2枚ランプ14bと3枚ランプ14cとを含んでいる。1枚の賭けメダルが設定されると1枚ランプ14aが点灯し、2枚の賭けメダルが設定されると1枚ランプ14aおよび2枚ランプ14bが点灯し、3枚の賭けメダルが設定されると1枚ランプ14a、2枚ランプ14bおよび3枚ランプ14cが点灯する。スタートランプ15は遊技の開始操作(後述のスタートレバー24の操作)を受け付けることが可能であるか否かを報知する。
指示表示器16は、メインCPU301により制御され、停止ボタン25の操作態様(押順)を指示する指示情報を表示する。詳細には後述するが、メインCPU301は、ART状態の各遊技において、指示情報を指示表示器16に表示させる。また、指示表示器16は、当選役に係る図柄組合せが有効ラインに表示された場合、遊技者に付与されるメダルの枚数を表示する。例えば、図柄組合せ「ベル−ベル−ベル」が有効ラインに停止表示された場合、9枚のメダルが遊技者に付与され、指示表示器16は数字「9」を表示する。
遊技者に付与されたメダルの枚数は、遊技機1(後述のメインRAM303)において電気的に記憶(貯留)することができる。本実施形態では、貯留されているメダルの枚数を「クレジット数」という。クレジット数は、遊技の結果メダルが付与された場合に加算される。また、クレジット数は、規定枚数の賭けメダルが投入された状態において、さらにメダル投入部8からメダルが投入された場合に加算される。貯留枚数表示器17は、クレジット数を表示する。具体的には、貯留枚数表示器17は、数値「0」からクレジット数の上限値である数値「50」までを、記憶されているクレジット数に応じて可変に表示する。
再遊技表示ランプ18は、再遊技中である旨を報知する。具体的には、今回の遊技で再遊技に係る図柄の組合せが有効ラインに停止表示されてから次回の遊技が終了するまで再遊技表示ランプ18は点灯する。再遊技表示ランプ18が点灯することで、メダルを使用することなく次回の遊技の開始操作が可能であることが遊技者に報知される。ウェイトランプ19は、遊技の開始操作(後述のスタートレバー24の操作)がされてから各リール12の回転が開始されるまでのウェイト期間に点灯する。ウェイト期間は、1回の遊技に要する平均の時間長を所定値(約4.1秒)以上にするために設けられる。打ち止ランプ20は、遊技が不可能な打ち止め状態である旨を報知する。
図1に示すように、前面扉3には、1BETボタン21、MAX−BETボタン22、精算ボタン23、スタートレバー24、複数の停止ボタン25(25L、25C、25R)、演出ボタン26と方向指定ボタン27とを含む複数の操作部が設けられる。各操作部は、遊技者により操作される。
1BETボタン21は、貯留されたメダルを用いて1枚の賭けメダルを設定する場合に操作される。MAX−BETボタン22は、貯留されたメダルを用いて規定枚数の賭けメダルを設定する場合に操作される。精算ボタン23は、クレジット数として記憶されたメダルおよび賭けメダルを精算する場合に操作される。精算ボタン23が操作されると、クレジットと賭けメダルとを合計した枚数のメダルがメダル払出口9から払出される。本実施形態では、MAX−BETボタン22または1BETボタン21の操作をBET操作という場合がある。
スタートレバー24は、遊技を開始する場合に遊技者により操作される。遊技者は、遊技が開始可能な状態において、スタートレバー24に対して開始操作をすることで、遊技の開始を指示することができる。本実施形態のスタートレバー24は、前面扉3に対して略垂直な状態から360度何れの方向にも傾動可能である。また、スタートレバー24の握玉部は、透光性を有する樹脂により形成され、レバー演出用ランプ42を内蔵する。レバー演出用ランプ42は、所定の演出において点灯する。
停止ボタン25は、リール12を停止する場合に遊技者により操作される。また、停止ボタン25は、停止ボタン25Lと停止ボタン25Cと停止ボタン25Rとを含んでいる。停止ボタン25Lはリール12Lに対応し、停止ボタン25Cはリール12Cに対応し、停止ボタン25Rはリール12Rに対応する。リール12が回転している期間において、当該リール12に対応する停止ボタン25が操作(以下「停止操作」という)されると、当該リール12は停止する。
以下、本実施形態においては、各遊技における最初の停止操作を第1停止操作という。同様に、2番目の停止操作を第2停止操作、3番目の停止操作を第3停止操作という。また、遊技機1(後述のメインCPU301)が第1停止操作に基づいてリール12を停止させる制御を第1停止制御という。同様に、第2停止操作に基づくリール12の停止制御を第2停止制御、第3停止操作に基づくリール12の停止制御を第3停止制御という。また、停止操作がされた時点において表示窓11の中段ラインに位置するリール12の図柄位置を停止操作位置という。各リール12の回転中に中段ラインに位置する図柄位置は、図柄カウンタに記憶され、停止操作の時点の図柄カウンタの図柄位置が停止操作位置として取得される。図柄カウンタは、例えば、メインRAM303に設けられる。
全てのリール12が停止すると、遊技の結果としての図柄の組合せが有効ラインに表示され、当該遊技が終了する。遊技が開始されると、各リール12は一定の回転速度まで加速する。各リール12が一定の回転速度の期間(リール12が定常回転している期間)において、遊技の結果を有効ラインに停止表示させるための停止操作が可能になる。一方で、各リール12が回転を開始してから定常回転するまでの加速期間では、リール12が回転中であっても、遊技の結果を表示させるための停止操作は受付られない。
演出ボタン26は、演出に関する指示をする場合に遊技者により操作される。例えば、利用者は、演出ボタン26を操作することで特定の演出の実行を指示することができる。すなわち、当該特定の演出は、演出ボタン26の操作を契機(トリガ)に実行される。なお、MAX−BETボタン22に演出ボタン26の機能を兼備させることも可能である。以上の構成によれば、演出ボタン26が省略され、部品点数を削減することができる。
また、今回の遊技が終了してから、次回の遊技を開始するための賭メダルが投入されるまでの期間において、演出ボタン26が操作された場合、メニュー画像が液晶表示装置30に表示される。以下、説明のため、今回の遊技が終了してから、次回の遊技を開始するための賭メダルが投入されるまでの期間を「非遊技期間」という。また、賭けメダルを投入してから遊技が終了するまでの期間を「遊技期間」という。
演出ボタン26の操作は、演出ボタンスイッチ26SWで検知される。例えば、演出ボタン26が押されていない場合、演出ボタンスイッチ26SWはOFF信号を出力する。一方、演出ボタン26が押されている場合、演出ボタンスイッチ26SWはON信号を出力する。非遊技期間において、演出ボタンスイッチ26SWがOFF状態からON状態に変化した場合、メニュー画像が液晶表示装置30に表示される。
方向指定ボタン27は、例えば、液晶表示装置30にメニュー画像が表示されている場合に、遊技者により操作される。方向指定ボタン27は、上ボタン、下ボタン、右ボタンおよび左ボタンを含んで構成される。例えば、方向指定ボタン27の操作により、メニュー画像に表示された選択肢を指定するカーソルを移動させることができる。具体的には、上ボタンが操作されると、メニュー画像内のカーソルが上方向に移動する。同様に、下ボタンが操作されると下方向にカーソルが移動し、右ボタンが操作されると右方向にカーソルが移動し、左ボタンが操作されると左方向にカーソルが移動する。
図1に示すように、前面扉3の表示窓11の上側には、各種の画像を表示する液晶表示装置30が設けられる。液晶表示装置30は、遊技機1で実行される演出に応じて動画像および静止画像を表示する。具体的には、液晶表示装置30は、後述の内部抽選処理の結果に係る情報、遊技状態を示唆する情報などを報知する。
前面扉3のパネル10には、上述した表示器ML(スタートランプ15等)に加え、演出用ランプ28が設けられる。演出用ランプ28は、例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode)などの発光体と、当該発光体を覆う光透過性のレンズとから構成される。図1に示すように、演出用ランプ28は、正面視で液晶表示装置30の画面(以下「画像表示領域」という場合がある)の周囲に位置する。具体的には、演出用ランプ28は、画像表示領域の上辺、左辺および右辺に沿って設けられる。なお、演出用ランプ28が設けられる位置は適宜に変更できる。例えば、画像表示領域の下辺に沿って演出用ランプ28が設けられる構成としてもよい。表示器MLの各ランプは、メインCPU301により制御されるのに対し、演出用ランプ28は、後述のサブCPU412により制御される。
図1に示す様に、前面扉3には可動体遮蔽部31が設けられる。可動体遮蔽部31は演出可動体29(L、R)を遊技者が視認不可能に遮蔽する。具体的には、演出可動体29は、退避位置(後述の図22(a)参照)および出現位置(後述の図22(c)参照)に移動可能である。可動体遮蔽部31は、退避位置の演出可動体29を遊技者が視認不可能に遮蔽する。
演出可動体29が出現位置に移動した場合、演出可動体29が遊技者に視認可能になる。具体的には、演出可動体29が出現位置に移動した場合、演出可動体29および画像表示領域が正面視で重なる。すなわち、出現位置の演出可動体29は、画像表示領域の一部を遮蔽する。また、演出可動体29は発光体を含んで構成される。当該発光体により、演出可動体29が発光する。
図1に示す様に、前面扉3の上端側には、上部ランプ35(L、R)が設けられる。上部ランプ35は、例えば、各色彩(青色、黄色、緑色、赤色等)に発光可能な発光ダイオードと、当該発光ダイオードを覆うレンズとを含んで構成される。上部ランプ35は、例えば、当選役が有効ラインに停止表示された場合、当該当選役に応じた態様(色彩)で発光する。また、上部ランプ35は、各演出において、当該演出に応じた態様で発光する。
以上の通り、本実施形態の遊技機では、筺体ランプ5、演出用ランプ28および上部ランプ35を含む領域が発光する。本実施形態では、筺体ランプ5、演出用ランプ28および上部ランプ35を含む領域を「発光領域」と総称する場合がある。なお、発光領域は上述の例に限定されない。例えば、腰部パネル6が発光可能な構成とし、腰部パネル6が発光領域に含まれる構成としてもよい。また、パネル10が発光可能な構成とし、パネル10が発光領域に含まれる構成としてもよい。
図1に示す様に、前面扉3には、スピーカー32(32L、32R)が設けられる。スピーカー32は、前面扉3の下端側に設けられ、遊技者側から見て左側に取り付けられるスピーカー32Lと右側に取り付けられるスピーカー32Rとを含む。
スピーカー32は、演出に応じた音響(楽曲、音声および効果音)を出力する。スピーカー32は、例えば液晶表示装置30で実行される演出に関連した音響を出力する。スピーカー32は、前面扉3の裏面に取り付けられ、前面扉3の表面には、スピーカー32に対応する位置に、複数の放音孔が形成される。
図1に示す様に、前面扉3には、返却ボタン33が設けられる。返却ボタン33は、遊技機1の内部のメダル流路におけるメダル詰まりを解消するために操作される。返却ボタン33を操作することで、メダル流路に詰まったメダルがメダル払出口9から排出される。
前面扉3には、鍵穴が形成された施錠装置4が設けられる。キャビネットの係止片(図示略)に前面扉3の施錠装置4が係合することで、前面扉3が施錠される。図1に示すように、施錠装置4の鍵穴は、前面扉3の前面に位置し、前面扉3を解錠するための鍵(図示略)が挿入可能である。後述するように、キャビネットの内部には各種の操作部(例えば設定変更ボタン37)が設けられる。キャビネットの内部の各操作部は、前面扉3を解錠する鍵の管理者(例えば遊技機1が設置される遊技場の店員)によって操作される。
キャビネットの内部には、メイン制御基板300が設けられる。具体的には、メイン制御基板300は、透明の基板ケースに収められ、キャビネットの背面板に取り付けられる。メイン制御基板300には、後述のメインCPU301を含む各種の電子部品が実装される。また、メイン制御基板300は、後述のリール基板100、中継基板200、サブ制御基板400および電源基板500を含む各種の基板とコネクタ(図示略)を介して電気的に接続される。なお、上述した各種の基板は、単一の基板で構成してもよいし、複数の基板で構成してもよい。
キャビネットの内部には、設定表示部36および設定変更ボタン37が設けられる。設定表示部36は、遊技機1の設定値を表示する。設定値とは、遊技機1の出玉率に関する数値であり、各遊技において設定値に応じた確率で各種の抽選が実行される。例えば、設定値は「1」から「6」までが設けられ、設定値「6」が最も出玉率が高くなる。本実施形態においては、設定変更用の鍵穴に設定変更キーを挿入して回転した場合に、設定表示部36は、設定値を表示する。
設定変更ボタン37は、設定表示部36の数値を変更する場合に操作される。設定表示部36は、設定変更ボタン37が操作される毎に、数値を1づつ加算して表示する。例えば、設定表示部36に数値「1」が表示されている状態において、設定変更ボタン37が操作されると、設定表示部36に数値「2」が表示される。ただし、設定表示部36に数値「6」が表示されている状態において、設定変更ボタン37が操作された場合、設定表示部36には数値「1」が表示される。設定表示部36に設定値が表示される期間においてスタートレバー24が操作されると、当該操作の時点で設定表示部36に表示されている数値が設定値として記憶される。
前面扉3の裏面には、サブ制御基板400が設けられる。サブ制御基板400は、演出制御基板410、画像制御基板420およびサウンド基板430を含む各種の基板を含んで構成される。
キャビネットの内部には、電源装置510が設けられる。電源装置510は、AC−DCコンバータおよびDC−DCコンバータ(何れも図示略)を具備し、遊技機1の外部から供給される交流電圧から直流電圧を生成し、生成した直流電圧から複数種類の直流電圧を生成する。例えば、電源装置510は、モータやソレノイドの駆動に用いられる32Vの直流電圧と、液晶表示装置30に供給される12Vの直流電圧と、電子回路基板(例えばメイン制御基板300)に供給される5Vの直流電圧とを生成する。
電源装置510には、電源ボタン511およびリセットボタン512が設けられる。電源ボタン511をON状態に操作した場合、遊技機1に電源が供給され、電源ボタン511をOFF状態に操作した場合、電源が遮断される。リセットボタン512は、遊技状態などをリセットする場合に操作される。具体的には、リセットボタンを操作した場合、後述のメインRAM303の所定の記憶領域が初期値にリセットされる。
メイン制御基板300には各種の電子部品が設けられる。具体的には、メインCPU301、メインROM302、メインRAM303、抵抗、コンデンサ、コネクタ、設定表示部36およびメイン表示器40を含む各種の電子部品がメイン制御基板300に実装される。コネクタは、メイン制御基板300と他の制御装置とを電気的に接続するために用いられる。
メインCPU301は、遊技の進行に応じて各種の遊技情報(役物比率、連役比率、直近役物比率、直近連役比率、指示込役物比率)を算出し、当該遊技情報に応じた表示情報をメイン表示器40に表示させる。表示情報は、各遊技情報に対応する各識別情報と、当該遊技情報の大きさを示す割合情報とを含む。
メイン表示器40は、第1表示部40Xと第2表示部40Yとを含んで構成される。第1表示部40Xは、上述した識別情報を表示する。また、第2表示部40Yは、上述した割合情報を表示する。第1表示部40Xは2個の7セグメントディスプレイで構成され、第2表示部40Yは2個の7セグメントディスプレイで構成される。メイン表示器40は、遊技機1の電源が投入された場合、表示情報の表示を開始し、その後、電源が遮断されるまで継続する。詳細には後述するが、各種の遊技情報に対応する複数の表示情報をメイン表示器40は表示する。各表示情報は、予め定められた時間間隔(約5秒)で切替えて表示される。
<遊技機の回路>
遊技機1の構造の説明は以上である。以下において、図4を用いて遊技機1が備える各回路の機能について説明する。遊技機1は、図4に示すように、リール基板100、中継基板200、メイン制御基板300、サブ制御基板400および電源基板500を具備する。
<メイン制御基板>
メイン制御基板300は、図4に示すように、メインCPU301とメインROM302とメインRAM303と乱数発生器304とI/F(インターフェース)回路305とを含んで構成される。なお、メインCPU301とメインROM302とメインRAM303とを、別体の電子機器として具備してもよいし、各要素が一体的に構成されたワンチップ型のマイクロコンピュータとして具備してもよい。
メインROM302は、メインCPU301により実行される制御プログラムおよび各種のデータ(例えば当選エリア抽選テーブル)を不揮発的に記憶する。メインRAM303は、メインCPU301が実行する各処理で用いられる各種のデータを記憶する。
メインCPU301は、メインROM302に記憶される制御プログラムを読み込み、遊技の進行に合わせて所定の処理を行うことにより、サブ制御基板400と各リール12とメダルを払出すホッパー520と表示器MLとを含む各種の機器を制御する。
乱数発生器304は、後述する内部抽選処理において用いられる乱数値R1を生成する。本実施形態の乱数発生器304は、カウンタ回路とサンプリング回路とパルス発生回路(何れも図示略)とを具備し、ハードウェア乱数を生成する。具体的には、パルス発生回路は所定の周期でカウンタ回路に信号を出力する。カウンタ回路の数値は、パルス発生回路から信号が入力される毎に「1」だけインクリメントされる。サンプリング回路は、遊技者が遊技の開始操作をした場合に、カウンタ回路の数値を乱数値R1として記憶する。乱数値R1は、数値「0」〜「65535」の範囲で生成される。なお、ソフトウェア乱数を乱数値R1として採用してもよい。
本実施形態においては、乱数値R1に加え乱数値R2が生成される。乱数値R2は、メインCPU301に内蔵されるレジスタから取得されるソフトウェア乱数であり、数値「0」〜「255」の範囲で生成される。後述するように、乱数値R2は、回胴演出決定処理で用いられる。また、メインCPU301は、乱数値R3を生成する。乱数値R3は、数値「0」〜「65535」の範囲で生成されるソフトウェア乱数である。乱数値R3は、後述するART決定処理で用いられる。なお、乱数値R3としてハードウェア乱数を採用してもよい。
I/F回路305は、各種の操作部(例えばスタートレバー24)の各スイッチSW(例えばスタートスイッチ24SW)からの信号および各センサSE(例えばメダルセンサ34SE)からの信号をメインCPU301に入力する。各スイッチSWおよび各センサSEからの信号は、ハイレベルまたはローレベルの信号である。なお、本実施形態においては、説明のため、第1のレベル(ハイレベルまたはローレベル)の信号をON信号と表記し、第2のレベル(ローレベルまたはハイレベル)の信号をOFF信号と表記する。ON信号である第1のレベルがハイレベルであるかローレベルであるかは、スイッチSWまたはセンサSEの種別に応じて設定される。
I/F回路305は、表示器ML、ホッパー520および各リール12を駆動させる各種の信号をメイン制御基板300の外部に出力する。また、I/F回路305は、サブ制御基板400に各種のコマンドを出力する。なお、不正なコマンドがメイン制御基板に入力されることを防止するため、サブ制御基板400からのコマンドは、メイン制御基板300で受信されない。
リール基板100には、メイン制御基板300からの信号が入力される。リール基板100は、メイン制御基板300からの信号に応じて、駆動パルスを各リール12に出力する。リール基板100からの駆動パルスに応じて、各リール12の各ステッピングモーター101が駆動される。
ステッピングモーター101は、複数個(4つ)のコイルを具備する。各コイルのうち励磁されるコイルの組合せは、リール基板100から駆動パルスが入力される毎に順次に切り替わり、励磁されるコイルの組合せが順次に切り替わることにより、各リール12が回転する。具体的には、ステッピングモーター101の励磁されるコイルの組合せが1回切り替えられると、リール12が所定の角度だけ回転する。例えば、パルスが24回付与された場合に、リール12は1コマ(単位領域U)分の角度だけ回転し、パルスが504回付与された場合に、リール12は1回転する。以上の構成では、駆動パルスが付与される時間間隔が短いほどリール12の回転速度は速くなる。
メイン制御基板300には、複数のリールセンサ111(111L、111C、111R)からのON/OFF信号がリール基板100を介して入力される。各リールセンサ111のうちリールセンサ111Lはリール12Lに対応し、リールセンサ111Cはリール12Cに対応し、リールセンサ111Rはリール12Rに対応する。各リールセンサ111は、対応するリール12の回転角度が基準位置である場合にON信号を出力する。他方で、各リール12の回転角度が基準位置以外である場合、各リールセンサ111は、OFF信号を出力する。メイン制御基板300のメインCPU301は、各リールセンサ111からの信号と各ステッピングモーター101へ駆動パルスが出力された回数とから、各リール12の回転角度を判別することができる。
中継基板200は、メイン制御基板300から表示器MLへの信号を中継する。メイン制御基板300から出力された信号に応じて、表示器MLが駆動される。また、中継基板200は、各操作部(スタートレバー24など)の操作を検出する各センサ(後述のスタートスイッチ24SWなど)からメイン制御基板300に入力されるON/OFF信号を中継する。具体的には、中継基板200は、図4に示すように、1BETスイッチ21SW、MAX−BETスイッチ22SW、精算スイッチ23SW、スタートスイッチ24SW、停止スイッチ25SWおよびメダルセンサ34SEからのON/OFF信号を中継する。また、図4に示すように、電源基板500は、リセットスイッチ512SEおよび払出センサ112SEを含む各種のセンサまたはスイッチのON/OFF信号を中継する。
1BETスイッチ21SWは、遊技者による1BETボタン21の操作を検出する。また、1BETスイッチ21SWからのON信号は、中継基板200を介して、メイン制御基板300のI/F回路305に入力される。メインCPU301は、1BETスイッチ21SWからのON信号が入力された場合、1枚のメダルを賭けメダルに加算する。
MAX−BETスイッチ22SWは、遊技者によるMAX−BETボタン22の操作を検出する。また、MAX−BETスイッチ22SWからのON信号は、中継基板200を介して、メイン制御基板300のI/F回路305に入力される。メインCPU301は、MAX−BETスイッチ22SWからのON信号が入力された場合に、規定枚数のメダルを賭けメダルとして設定する。
精算スイッチ23SWは、遊技者による精算ボタン23の操作を検出する。精算スイッチ23SWからのON信号は、中継基板200を介して、メイン制御基板300のI/F回路305に入力される。
精算スイッチ23SWからのON信号が入力された場合、または、入賞にかかる図柄の組合せが有効ラインに表示された場合、メインCPU301は、ホッパー520に対してホッパー駆動信号を出力する。ホッパー駆動信号は、メイン制御基板300から電源基板500を介してホッパー520に入力される。ホッパー520は、ホッパー駆動信号が入力されると、メダルの払出を行う。
払出センサ112SEは、ホッパー520から1枚のメダルが払出される毎に、払出信号をメイン制御基板300に出力する。具体的には、ホッパー520の排出スリット521bを通過するメダルが検知される位置に、払出センサ112SEが設けられる。払出センサ112SEは、メダルを検知した場合、払出信号を出力する。払出信号は、電源基板500を介してメイン制御基板300に入力される。メインCPU301は、払出信号が入力された回数を計数することで、払出されたメダルの枚数を判別することができる。
電源スイッチ511SWは、電源ボタン511の操作によりON状態またはOFF状態に切り替えられる。電源スイッチ511SWがON状態では、電源装置510から遊技機1に電源が供給され、電源スイッチ511SWがOFF状態では、電源装置510から遊技機1への電源が遮断される。電源装置510は、電源が供給されると直流電圧を生成する。電源装置510で生成された直流電圧は、電源基板500を介してホッパー520を含む各種の装置に供給される。
リセットスイッチ512SWは、電源装置510に設けられ、リセットボタン512が操作されるとメイン制御基板300にリセット信号を出力する。リセット信号は、電源基板500を介してメイン制御基板300に入力される。メインCPU301は、リセット信号を受信すると、メインRAM303の所定の記憶領域を初期化し、例えばエラー状態を解除する。なお、複数個のリセットスイッチ512SW(リセットボタン512)を設ける構成としてもよい。例えば、電源装置510に設けられたリセットスイッチ512SWに加え、施錠装置4にリセットスイッチを設けてもよい。以上の構成において、例えば、施錠装置4の鍵穴に鍵を挿入し、右に鍵を回転させた場合に前面扉3が解錠され、左に鍵を回転させた場合にリセットスイッチからリセット信号が出力される構成が好適に採用される。
図4に示す設定変更スイッチ37SWは、設定変更ボタン37の操作を検出する。設定変更スイッチ37SWからのON信号は、メイン制御基板300に入力される。設定変更スイッチ37SWからのON信号が入力されると、メインCPU301は、設定表示部36の表示を更新する。また、設定表示部36に設定値が表示されない期間において、設定変更スイッチ37SWからのON信号が入力された場合、メインCPU301は、指示込役物比率(後述)を貯留枚数表示器16に表示させる。メダルセンサ34SEは、メダル投入部8から投入されたメダルを検出する。
メイン制御基板300には、複数の停止スイッチ25SW(25SWL、25SWC、25SWR)からのON/OFF信号が中継基板200を介して入力される。各停止スイッチ25SWのうち停止スイッチ25SWLは停止ボタン25Lに対応し、停止スイッチ25SWCは停止ボタン25Cに対応し、停止スイッチ25SWRは停止ボタン25Rに対応する。メインCPU301は、ON信号が入力された停止スイッチ25SWに対応するリール12の停止制御をする。具体的には、停止スイッチ25SWLからON信号が入力された場合は、リール12Lの停止制御をする。同様に、メインCPU301は、停止スイッチ25SWCからON信号が入力された場合は、リール12Cの停止制御をし、停止スイッチ25SWRからON信号が入力された場合は、リール12Rの停止制御をする。
スタートスイッチ24SWは、遊技者によるスタートレバー24の操作を検出する。スタートスイッチ24SWからのON信号は、中継基板200を介して、メイン制御基板300のI/F回路305に入力される。メインCPU301は、スタートスイッチ24SWからのON信号が入力された場合に、例えば、各ステッピングモーター101を制御して各リール12を回転させる。また、設定変更スイッチ37SWからのON信号がメイン制御基板300に入力される。
本実施形態のスタートスイッチ24SWは、スタートレバー24が操作された方向を検出可能に形成される。具体的には、スタートスイッチ24SWは、遊技者側から見てスタートレバー24を押上げる押上操作、押下げる押下操作、右側に倒す右側操作、左側に倒す左側操作の何れかを個別に検出可能である。例えば、スタートスイッチ24SWを、スタートレバー24が押上操作された場合にON信号を出力するスタートスイッチ24SWUと、押下操作された場合にON信号を出力するスタートスイッチ24SWDと、右側操作された場合にON信号を出力するスタートスイッチ24SWRと、左側操作された場合にON信号を出力するスタートスイッチ24SWLとを含む複数のセンサで構成する。以上の構成によれば、例えば、スタートレバー24が押下操作された場合と押上操作された場合とで、実行される演出を異ならせることができる。
<サブ制御基板>
サブ制御基板400は、液晶表示装置30、スピーカー(31、32)および各ランプ(例えば演出用ランプ28)を制御する。図4に示すように、サブ制御基板400は、演出制御基板410と画像制御基板420とサウンド基板430とを含む複数の基板で構成される。また、サブ制御基板400には、演出ボタンスイッチ26SWと方向指定スイッチ27SWとを含む各種のセンサと、筐体ランプ5と演出用ランプ28と停止操作順序表示ランプ29とレバー演出用ランプ42と上部ランプ35とを含む各種のランプが電気的に接続される。
また、図4に示すように、サブ制御基板400には、音量調整スイッチ44が電気的に接続される。音量調整スイッチ44は、遊技機1の音量値(マスター音量)を調整するのに用いる。音量調整スイッチ44としては、例えば、ディップスイッチが好適に採用される。上述したように、音量値は、方向指定ボタン27の操作によっても調整することができる。すなわち、音量値は、方向指定ボタン27および音量調整スイッチ44の何れかを操作することにより調整される。
本実施形態においては、方向指定ボタン27を操作した場合と音量調整スイッチ44を操作した場合とで調整可能な音量値が相違する。具体的には、方向指定ボタン27を操作した場合、数値「1」から数値「5」(5段階)の何れかに音量値を調整することができる。一方で、音量調整スイッチ44を操作した場合、数値「1」、数値「3」および数値「5」(3段階)の何れかに音量値を調整することができる。なお、方向指定ボタン27を操作した場合と音量調整スイッチ44を操作した場合とで調整可能な音量値を同じにしてもよい。
以上の音量値は、予め定められた調整可能期間において方向指定ボタン27(左ボタン、右ボタン)を操作することで調整できる。具体的には、方向指定ボタン27のうち右ボタンを操作する毎に、音量値に数値「1」が加算される。また、方向指定ボタン27のうち左ボタンを操作する毎に、音量値から数値「1」が減算される。以上の音量値は、例えばサブRAM414に記憶される。
演出制御基板410は、図4に示すように、I/F回路411とサブCPU412とサブROM413とサブRAM414とを含んで構成される。演出制御基板410(サブCPU412)は、筐体ランプ5と演出用ランプ28と停止操作順序表示ランプ29とレバー演出用ランプ42とを含む各種のランプとサウンド基板430とを制御する。また、演出制御基板410は、画像制御基板420に対して、液晶表示装置30に各画像を表示させるコマンドを与える。
サブROM413は、サブCPU412により実行される制御プログラムと各種のデータとを記憶する。例えば、演出の種類を決定するための演出抽選テーブルや各種のランプの点滅パターンを示すランプデータがサブROM413に記憶される。なお、本実施形態のサブCPU412は、メインCPU301より処理能力(処理速度)が高い。
サブCPU412は、ランプデータに応じた点滅パターン(発光態様)で上述の発光領域を発光させる。また、サブCPU412は、サブRAM414が記憶する輝度値に応じた輝度(明るさ)で発光領域を発光させる。例えば、共通のランプデータにより発光領域が発光する場合であっても、輝度値が相違する場合は発光領域の輝度が相違する。輝度値は、例えば、数値「1」から数値「5」(5段階)の何れかに調整できる。
上述の調整可能期間において、方向指定ボタン27(上ボタン、下ボタン)を操作することで輝度値が調整できる。具体的には、方向指定ボタン27のうち上ボタンを操作する毎に、輝度値に数値「1」が加算される。また、方向指定ボタン27のうち下ボタンを操作する毎に、輝度値から数値「1」が減算される。
本実施形態では、遊技機1の内部に設けられたスイッチを適宜に操作することで、音量値および輝度値が調整可能である。以下において、説明のため、音量値を調整するための操作および輝度値を調整するための操作を「調整操作」と総称する場合がある。
サブRAM414は、各種のデータを揮発的に格納するワーク領域として機能する。I/F回路411は、メイン制御基板300(I/F回路305)からのコマンドを受信する。ただし、サブ制御基板400からコマンドはメイン制御基板300が受信不可能に構成される。I/F回路411で受信されたコマンドは、サブCPU412に供給される。I/F回路411が受信するコマンドは、例えば、有効ラインに停止した当選役の種別を示す表示当選役コマンドである。
サブCPU412は、サブROM413が記憶する制御プログラムを実行し、サブROM413が記憶する各データに基づいて各種のランプ(例えば筐体ランプ5)とサウンド基板430とを制御する。例えば、サブCPU412は、サブROM413から筐体ランプ5の点滅パターンを示すデータを読み出して、筐体ランプ5を点滅させる。また、サブCPU412は、後述する演出制御処理などで用いる乱数値R4を生成する。乱数値R4としては、例えば範囲0〜65535の乱数が好適に採用される。なお、サブROM413は、単一の電子部品で構成してもよいし、複数の電子部品(記憶装置)で構成してもよい。
画像制御基板420は、演出制御基板410からのコマンドに応じて、液晶表示装置30に各種の画像を表示させる。画像制御基板420は、図4に示すように、画像制御CPU421と画像制御ROM422とVDP(Video Display Processor)423とCGROM424とVRAM425とを含んで構成される。
画像制御CPU421は、画像制御ROM422が記憶する制御プログラムを実行し、演出制御基板410からのコマンドに応じた指示をVDP423に与える。CGROM424は、圧縮符号化された画像データ(例えばテクスチャデータ)を記憶する。VDP423は、画像デコーダと描画回路とを含んで構成される(何れも図示略)。画像制御CPU421からの指示がVDP423に入力されると、画像デコーダは、当該指示に応じてCGROM424から画像データを読み出す。画像デコーダは、読み出した画像データを伸長(デコード)し、RAM425に格納する。描画回路は、RAM425に格納された画像データに応じて、各種の画像を液晶表示装置30に表示させる。また、RAM425は、画像制御CPU421の各処理で生成された各種のデータを記憶する。RAM425には、音源IC431に送信する音制御コマンドを記憶するコマンド格納領域が設けられる。
サウンド基板430は、画像制御CPU421に制御されて、音響信号を生成する。サウンド基板430で生成された音響信号は、スピーカー31およびスピーカー32に供給され、音波として出力される。図4に示すように、サウンド基板430は、音源IC431と音源ROM432とを含んで構成される。画像制御CPU421は、サブCPU412からのコマンドに応じてサウンド基板430(音源IC431)を制御する。
音源ROM432は、複数の音響データを圧縮して記憶する。各音響データは、例えば、特定の遊技状態の楽曲、遊技者が停止ボタン25を操作する毎に出力される音声、エラー状態に出力されるエラー音を含む各音響の各々を示すデータである。
音源IC431は、音源ROM432の音響データから音響信号を生成する。また、音源IC431は、デコーダと制御レジスタとA/D変換器(何れも図示略)とを含んで構成される。音源IC431のデコーダは、サブCPU412からの指示に応じて音源ROM432から音響データを読出す。また、音源IC431のデコーダは、読出した音響データの音量を調整した後に、当該音響データを制御レジスタに格納する。制御レジスタには複数の音響データが格納され、制御レジスタに格納された各音響データは、格納された順序でA/D変換器に供給される。A/D変換器は、音響データから音響信号を生成してアンプ433に供給する。アンプ433は、音源IC431(A/D変換器)から供給された音響信号を増幅してスピーカー31およびスピーカー32に供給する。なお、音源IC431を制御するCPUを、サブCPU412および画像制御CPU421とは別に設ける構成としてもよい。
<メインCPUが用いる各データ>
遊技機1の各回路の説明は以上の通りである。以下、図面を用いて、メインROM302に記憶される各種のデータを説明する。
図5は、当選エリア抽選テーブルの概念図である。メインCPU301は、後述する内部抽選処理において、当選エリア抽選テーブルと乱数値R1とを用いて、当選エリアを決定する。図5に示すように、各当選エリア抽選テーブルは、複数の当選エリアと各当選エリアに対応する各抽選値とを含んで構成される。
当選エリア抽選テーブルは、設定値(1から6)毎にメインROM302に記憶される。図5には、設定値「1」の場合に参照される当選エリア抽選テーブルが例示される。当選エリア抽選テーブルの各当選エリアは、図6に示す当選役決定テーブルで規定される各当選役を指定する。
例えば、当選エリア番号「02」の「打順リプレイ1」が内部抽選処理で決定された場合を想定する。当選エリア番号「02」は、図6に示すように、当選役「RT0移行リプレイ」と当選役「RT2移行リプレイA」とを指定する。すなわち、当選エリア「打順リプレイ1」が当選した遊技において、複数種類の当選役が重複して指定される。当選エリアで指定された当選役の図柄の組合せは、有効ラインへの停止が許可される。
当選エリア抽選テーブルの各抽選値は、内部抽選処理において乱数値R1に減算される。具体的には、内部抽選処理において、メインCPU301は、各当選エリアに対応する各抽選値を乱数値R1に対して順次に減算する。内部抽選処理において、乱数値R1から抽選値を減算した結果が負数となった当選エリアが決定される。乱数値R1に減算した場合に負数になる確率は、抽選値が大きいほど高くなるため、当選エリアのうち抽選値が大きい当選エリアほど当選する確率が高くなる。
図5に示すように、当選エリア抽選テーブルは、RT状態毎の各抽選値を含んで構成される。各RT状態は、RT0状態とRT1状態とRT2状態とを含む。各RT状態は、後述のRT移行図柄が有効ラインに停止表示された場合に移行する。メインCPU301は、RT状態に応じた抽選値を乱数値R1に減算する。したがって、各当選エリアが当選する確率は、RT状態に応じる。
また、図5に示すように、当選エリア抽選テーブルは、ボーナス作動状態の各抽選値を含む。ボーナス作動状態には、青同色ボーナス役、赤同色ボーナス役、青異色ボーナス役、または、赤異色ボーナス役に係る図柄組合せが有効ラインに停止表示された場合に移行する。本実施形態では、青同色ボーナス役、赤同色ボーナス役、青異色ボーナス役、および、赤異色ボーナス役を「ボーナス役」と総称する場合がある。ボーナス作動状態の賭メダルの規定枚数は3枚であり、270枚以上のメダルが払出された場合にボーナス作動状態が終了する。ボーナス作動状態が終了した場合、メインCPU301は、RT0状態に移行する。
ボーナス作動状態の各遊技では、当選エリア「ボーナス中ベル」または当選エリア「ボーナス中チェリー」が当選する。当選エリア「ボーナス中ベル」が当選した遊技では、停止操作の態様に応じて、正解ベルまたは枚数調整役が有効ラインに停止表示される。また、当選エリア「ボーナス中チェリー」が当選した遊技では、確定チェリー役または正解ベルが有効ラインに停止表示される。正解ベルおよび確定チェリー役の払出枚数は共に9枚であり、枚数調整役の払出枚数は8枚である。
以上の構成では、仮にボーナス作動状態における全ての遊技で正解ベルの図柄組合せを停止表示(以下「入賞」という場合がある)させた場合、当該ボーナス作動状態は270枚(9枚×30)のメダルが払出されて終了する。以上の場合、ボーナス作動状態におけるメダルの増加枚数(払出枚数−投入枚数の合計)は180枚((9−3)枚×30)である。一方、仮にボーナス作動状態で枚数調整役を一度入賞させ、その後の全ての遊技で正解ベルを入賞させた場合を想定する。以上の場合、ボーナス作動状態における払出枚数が269枚(8枚+9枚×29)となり、次回の遊技で正解ベルが入賞して当該ボーナス作動状態が終了する。すなわち、278枚のメダルが払出されてボーナス作動状態が終了し、当該ボーナス作動状態におけるメダルの増加枚数は185枚((9−3)枚×30+(8−3)×1)である。
以上の説明から理解される通り、ボーナス作動状態では、枚数調整役を1回入賞させ、その後の全ての遊技で正解ベルを入賞させることで増加枚数が最大となる。以下、説明のため、枚数調整役を入賞させた後のボーナス作動状態を「報知期間」という場合がある。詳細には後述するが、本実施形態の報知期間では、正解ベルを入賞させるための停止操作態様(逆押し)が画像表示領域(液晶表示装置30)において報知される(後述の図14参照)。
メインCPU301は、ボーナス役が当選した遊技で有効ラインに停止表示されなかった場合、ボーナス役が当選した状態が維持される内部中状態に移行する。図5に示すように、当選エリア抽選テーブルは、内部中状態の各抽選値を含む。一方、ボーナス役以外の当選役は、次回以降の遊技では当選した状態が維持されない。例えば、SB役は、次回以降の遊技では当選した状態が維持されない。
図5から理解されるとおり、RT0中リプレイ、打順リプレイ(1〜6)、BAR揃いリプレイ、BAR外れリプレイ、および、セブン揃いリプレイ(以下「再遊技当選エリア」という)の各抽選値がメインCPU301の状態(RT状態、内部中状態、ボーナス作動状態)毎に相違する。具体的には、RT0状態では、図5に示すように、再遊技当選エリアのうち「RT0中リプレイ」に抽選値「8976」が割振られ、「セブン揃いリプレイ」に抽選値「4」が割振られ、その他の再遊技当選エリアの抽選値は数値「0」である。すなわち、RT0状態では、再遊技当選エリアのうち「RT0中リプレイ」および「セブン揃いリプレイ」が当選する。
図5に示すように、RT1状態では、再遊技当選エリアのうち「打順リプレイ1〜4」の各当選エリアに抽選値「1796」が割振られ、「打順リプレイ5、6」の各当選エリアに抽選値「898」が割振られ、「セブン揃いリプレイ」に抽選値「4」が割振られ、その他の再遊技当選エリアの抽選値は数値「0」である。すなわち、RT1状態では、再遊技当選エリアのうち「打順リプレイ1〜6」と「セブン揃いリプレイ」とが当選する。また、再遊技当選エリアの何れかの当選エリアが決定される確率は8984/65536である。
図5に示すように、RT2状態では、再遊技当選エリアのうち「打順リプレイ1〜4」の各当選エリアに抽選値「4800」が割振られ、「打順リプレイ5、6」の各当選エリアに抽選値「2400」が割振られ、「セブン揃いリプレイ」に抽選値「4」が割振られ、「BAR外れリプレイ」に抽選値「8」が割振られ、その他の再遊技当選エリアの抽選値は数値「0」である。すなわち、RT2状態では、再遊技当選エリアのうち「打順リプレイ1〜6」と「BAR外れリプレイ」と「セブン揃いリプレイ」とが当選する。また、再遊技当選エリアの何れかの当選エリアが決定される確率は24012/65536である。以上の説明から理解される通り、RT2状態の再遊技当選エリアの当選確率は、RT0状態およびRT1状態の再遊技当選エリアと比較して高い。
図5に示すように、内部中状態では、再遊技当選エリアのうち「打順リプレイ1〜4」の各当選エリアに抽選値「4000」が割振られ、「打順リプレイ5、6」の各当選エリアに抽選値「2000」が割振られ、「BAR揃いリプレイ」に抽選値「4012」が割振られ、その他の再遊技当選エリアの抽選値は数値「0」である。すなわち、内部中状態では、再遊技当選エリアのうち「打順リプレイ1〜6」および「BAR揃いリプレイ」が当選する。また、再遊技当選エリアの何れかの当選エリアが決定される確率は24012/65536である。以上の通り、内部中状態では、RT0状態およびRT1状態と比較して、再遊技当選エリアが当選する確率が高くなる。
図7は、図柄組合せテーブルの概念図である。図柄組合せテーブルは、各当選役が当選した遊技において、有効ラインへの停止が許可される図柄の組合せを規定する。例えば、当選役「青同色ボーナス役」が当選した遊技においては、「青BAR−青BAR−青BAR」の図柄組合せが有効ラインに停止することが許可される。また、例えば、当選役「RT2移行リプレイA」が当選した遊技においては、「ベル−ベル−黒BAR」「ベル−ベル−スイカx」「ベル−ベル−スイカy」の図柄組合せが有効ラインに停止可能になる。
図柄組合せテーブルは、図7に示すように、各図柄組合せの許可ビット番号と各当選役に係る図柄組合せが有効ラインに停止した場合のメダルの払出枚数とを含んで構成される。図7には、規定枚数が3枚の遊技状態において各当選役に係る図柄組合せが有効ラインに停止した場合の払出枚数を示す。例えば、正解ベルAの図柄組合せ「ベル−ベル−ベル」が有効ラインに停止表示された場合の払出枚数は「9」枚である。また、ボーナス役またはSB役の図柄組合せが有効ラインに停止表示された場合の払出枚数は「0枚」である。
図7に示すように、当選役「正解ベルA、B」「失敗役A〜D」「スイカ役」「チェリー役A、B」を含む各当選役の何れかに係る図柄組合せが有効ラインに表示されると、各当選役に応じた払出枚数のメダルが遊技者に付与される。本実施形態においては、有効ラインに表示された場合にメダルが払出される当選役を「入賞当選役」という。また、「RT0移行リプレイ」「RT2移行リプレイA〜C」「特殊リプレイA〜C」「セブンリプレイ」「BARリプレイ」「フォローリプレイ」(再遊技当選エリアが当選した遊技で指定される当選役)の何れかが有効ラインに表示されると、次回の遊技が再遊技に設定される。本実施形態においては、有効ラインに表示された場合に次回の遊技が再遊技となる当選役を総称して「リプレイ」という場合がある。複数の当選役が重複して当選した場合、リプレイは、他の当選役より優先して有効ラインに停止表示され、ボーナス役およびSB役は、他の当選役より優先順位が低い。ただし、入賞当選役よりボーナス役の優先順位が高い構成としてもよい。
図柄組合せテーブルの各許可ビット番号は、メインRAM303の表示許可ビット格納領域の各表示許可ビットを指定する。表示許可ビット格納領域は、複数の表示許可ビットを含んで構成され、各表示許可ビットは、各当選役に対応する。例えば、当選エリア番号「01」のRT0中リプレイが当選して、当選役「RT0移行リプレイ」の図柄組合せが有効ラインに停止許可された場合を想定する。以上の場合では、表示許可ビット格納領域の許可ビット番号「1」で指定される表示許可ビットが「1」に設定され、その他は「0」に設定される。
メインRAM303は、後述の表示判定処理において、表示許可ビット格納領域と対比される表示役格納領域を記憶する。表示役格納領域は、複数の表示可能ビットを含んで構成され、各表示可能ビットは、各当選役に対応する(表示許可ビット格納領域と同様)。また、各表示可能ビットは、当該表示可能ビットに対応する当選役に係る図柄組合せが有効ラインに停止する可能性がある場合に「1」に設定され、対応する当選役に係る図柄組合せが有効ラインに停止する可能性がない場合に「0」に設定される。例えば、各リール12が回転を開始した時点においては、全ての当選役に係る図柄組合せが有効ラインに停止する可能性があるため、全ての表示可能ビットが「1」に設定される。また、表示役格納領域の各表示可能ビットは、各リール12が停止する毎に更新され、全てのリール12が停止した時点において、実際に有効ラインに停止した当選役に係る図柄組合せに対応する表示可能ビットのみが「1」になる。
内部抽選処理で当選した当選役は、遊技者の各停止ボタン25の操作態様に応じて、有効ラインに停止する。具体的には、各当選役は、各停止ボタン25の停止操作位置および停止操作の順序に応じて、有効ラインに停止する。例えば、停止操作位置から4コマ(停止操作位置を含めて5コマ)の範囲(以下「引込範囲」という)内に位置する図柄が有効ラインに停止可能であり、引込範囲外に位置する図柄は、当選役を構成する図柄であっても有効ラインに停止されない(いわゆる「取りこぼし」が発生する)。また、上述したとおり、一回の遊技において、複数種類の当選役が重複して当選する場合がある。複数種類の当選役が当選した遊技においては、例えば停止操作の順序および停止操作位置に応じた当選役に係る図柄組合せが有効ラインに停止する。
本実施形態では、上述した各当選役の図柄組合せに加え、当選役の図柄組合せではないハズレ目(特殊ハズレ目)の一部が表示判定処理で判定される。具体的には、図7に示す、各特殊ハズレ目A(1、2)と各特殊ハズレ目B(1、2)とを含む各ハズレ目が表示判定処理で判定される。各特殊ハズレ目Aまたは各特殊ハズレ目Bが有効ラインに停止表示された場合、RT1状態に移行する。また、各特殊ハズレ目(A、B)は、打順ベル(L、C、R)が当選した遊技で、各当選役(正解ベル、失敗役)を取りこぼした場合、有効ラインに停止表示される。
図8(a)および図8(b)は、当選エリアと停止操作順序と有効ラインに停止する当選役(有効ラインに停止する図柄の組合せ)との対応関係の説明図である。図8(a)は、再遊技当選エリアが当選した遊技において、各停止操作順序で有効ラインに停止する当選役(リプレイ)を説明する図である。なお、図8(a)および図8(b)は、非内部中状態において、各停止操作態様で有効ラインに停止表示される当選役が示される。
図8(a)に示すように、RT0中リプレイが当選した場合、停止操作の態様によらず、RT0移行リプレイが有効ラインに停止する。当選エリア「打順リプレイ1〜6」の何れかが当選した場合、停止操作の態様に応じて「RT0移行リプレイ」または「RT2移行リプレイ」が有効ラインに停止する。具体的には、当選エリア「打順リプレイ1」が当選した遊技において、リール12Lが第1停止操作、リール12Cが第2停止操作、リール12Rが第3停止操作される停止操作順序(以下単に「左中右」の停止操作順序という)の場合、当選役「RT2移行リプレイ」に係る図柄組合せが有効ラインに停止表示される。一方で、当選エリア「打順リプレイ1」が当選した遊技において、「左中右」以外の順序で停止操作した場合、当選役「RT0移行リプレイ」に係る図柄組合せが有効ラインに停止表示される。
図8(a)に示すように、当選エリア「打順リプレイ2」が当選した遊技において、「左右中」の順序で停止操作した場合、当選役「RT2移行リプレイ」に係る図柄組合せが有効ラインに停止表示される。一方で、当選エリア「打順リプレイ2」が当選した遊技において、「左右中」以外の順序で停止操作した場合、当選役「RT0移行リプレイ」に係る図柄組合せが有効ラインに停止表示される。また、当選エリア「打順リプレイ3」が当選した遊技において、「中左右」の順序で停止操作した場合、当選役「RT2移行リプレイ」に係る図柄組合せが有効ラインに停止表示される。一方で、当選エリア「打順リプレイ3」が当選した遊技において、「中左右」以外の順序で停止操作した場合、当選役「RT0移行リプレイ」に係る図柄組合せが有効ラインに停止表示される。
当選エリア「打順リプレイ4」が当選した遊技において、「中右左」の順序で停止操作した場合、当選役「RT2移行リプレイ」に係る図柄組合せが有効ラインに停止表示される。一方で、当選エリア「打順リプレイ4」が当選した遊技において、「中右左」以外の順序で停止操作した場合、当選役「RT0移行リプレイ」に係る図柄組合せが有効ラインに停止表示される。当選エリア「打順リプレイ5」または「打順リプレイ6」が当選した遊技において、右第1停止の順序で停止操作した場合、当選役「RT2移行リプレイ」に係る図柄組合せが有効ラインに停止表示され、右第1停止以外の順序で停止操作した場合、当選役「RT0移行リプレイ」に係る図柄組合せが有効ラインに停止表示される。
図8(a)に示すように、当選エリア「BAR揃いリプレイ」が当選した場合、停止操作の態様に応じて「BARリプレイ」「フォローリプレイ」または「RT2移行リプレイ」の図柄組合せが有効ラインに停止する。具体的には、当選エリア「BAR揃いリプレイ」が当選した遊技において、右第1停止の順序で停止操作された場合であって、各黒BAR図柄の引込範囲で各リール12が停止操作された場合、有効ラインに当選役「BARリプレイ」の図柄組合せが停止表示される。一方、右第1停止以外の順序で停止操作された場合、「RT2移行リプレイ」の図柄組合せが有効ラインに停止表示される。また、右第1停止の順序で停止操作された場合であっても、各黒BAR図柄の引込範囲で各リール12が停止操作されなかった場合、「フォローリプレイ」の図柄組合せが有効ラインに停止表示される。
図8(a)に示すように、当選エリア「BAR外れリプレイ」が当選した場合、停止操作の態様に応じて当選役「フォローリプレイ」または「RT2移行リプレイ」の図柄組合せが有効ラインに停止する。具体的には、当選エリア「BAR外れリプレイ」が当選した遊技において、右第1停止の順序で停止操作された場合、「フォローリプレイ」の図柄組合せが有効ラインに停止表示される。また、右第1停止操作以外の順序で停止操作された場合、「RT2移行リプレイ」の図柄組合せが有効ラインに停止表示される。
図8(a)に示すように、当選エリア「セブン揃いリプレイ」が当選した場合、停止操作の態様に応じて「セブンリプレイ」または「特殊リプレイA〜C」の図柄組合せが有効ラインに停止する。具体的には、当選エリア「セブン揃いリプレイ」が当選した遊技において、各セブン図柄の引込範囲で各リール12が停止操作された場合、有効ラインに「セブンリプレイ」の図柄組合せが停止表示される。一方、各リール12の各セブン図柄の引込範囲で各リール12が停止操作されなかった場合、「特殊リプレイA〜C」の図柄組合せの何れかが有効ラインに停止表示される。
図8(b)は、当選エリア「打順ベル」(L1〜L4、C1〜C4、R1〜R4)、当選エリア「共通ベル」および当選エリア「ボーナス中ベル」が当選した遊技において、各停止操作順序で有効ラインに停止する当選役を説明する図である。当選エリア「打順ベル」が決定された場合、当選役「失敗役A〜D」の何れか、および、当選役「正解ベルA、B」の何れかが重複して当選する。図8(b)から理解される通り、打順ベルが当選した遊技において、停止操作順序に応じて、失敗役または正解ベルに係る図柄組合が有効ラインに停止する。本実施形態において、正解ベルに係る図柄組合せが有効ラインに停止表示される停止操作順序を正解ベルの「正解押順」という。また、今回の遊技における正解押順以外の停止操作順序を当該遊技での「不正解押順」という。
図8(b)に示す通り、打順ベルL(1〜4)が当選した遊技において、左第1停止の順序で停止操作がされた場合、正解ベルAが有効ラインに停止表示される。すなわち、打順ベルLが当選した遊技における、正解ベルの正解押順は左第1停止である。一方、打順ベルL(1〜4)が当選した遊技において、左第1停止の順序以外で停止操作がされた場合、停止操作位置に応じて、失敗役又は特殊ハズレ目が停止表示される。
打順ベルC(1〜4)が当選した遊技において、中第1停止の順序で停止操作がされた場合、正解ベルBが有効ラインに停止表示される。すなわち、打順ベルCが当選した遊技における、正解ベルの正解押順は中第1停止である。一方、打順ベルC(1〜4)が当選した遊技において、中第1停止の順序以外で停止操作がされた場合、停止操作位置に応じて、失敗役又は特殊ハズレ目が停止表示される。同様に、打順ベルR(1〜4)が当選した遊技において、右第1停止の順序で停止操作がされた場合、正解ベルBが有効ラインに停止表示される。すなわち、打順ベルRが当選した遊技における、正解ベルの正解押順は右第1停止である。一方、打順ベルR(1〜4)が当選した遊技において、右第1停止の順序以外で停止操作がされた場合、停止操作位置に応じて、失敗役又は特殊ハズレ目が停止表示される。共通ベルが当選した遊技では正解ベル(A、B)が、停止操作態様によらず有効ラインに停止表示される。
以上の通り、打順ベル(L、C、R)が当選した遊技では、正解押順で停止操作された場合、正解ベルが停止表示される。一方、不正解押順で停止操作された場合、停止操作位置に応じて、失敗役または特殊ハズレ目が有効ラインに停止表示される。なお、打順ベルが当選する確率は、各設定値で等しい。したがって、指示期間において、打順ベルの正解押順が指示される確率は、各設定値で等しくなる。
図8(b)に示す通り、ボーナス中ベルが当選した遊技では、失敗役、正解ベルBおよび枚数調整役の何れかが停止操作態様に応じて停止表示される。例えば、ボーナス中ベルが当選した遊技において、右第1停止以外(左第1停止、中第1停止)の順序で停止操作がされた場合、停止操作位置に応じて失敗役または枚数調整役が停止表示される。具体的には、ボーナス中ベルが当選した遊技において、枚数調整役の引込範囲内で右第1停止以外の順序で停止操作されると、枚数調整役が停止表示される。一方、ボーナス中ベルが当選した遊技において、枚数調整役の引込範囲外で右第1停止以外の順序で停止操作されると、失敗役が停止表示される。
図8(b)に示す通り、ボーナス中ベルが当選した遊技では、右第1停止の順序で停止操作がされた場合、停止操作位置によらず正解ベルBが停止表示される。上述した通り、ボーナス作動状態で獲得されるメダルの枚数は、枚数調整役を1回だけ停止表示させ、その後の全ての遊技で正解ベルを停止表示させた場合に最大となる。したがって、遊技者は、ボーナス作動状態において、右第1停止以外の順序で枚数調整役を停止表示させた後に、その後のボーナス作動状態の全ての遊技において、右第1停止の順序で遊技することで、当該ボーナス作動状態において最大枚数のメダルが獲得できる。
上述した通り、各RT状態は、RT0状態とRT1状態とRT2状態とRT3状態とを含み、特定の契機で移行する。例えば、RT状態は、RT移行図柄が有効ラインに停止表示された場合に移行する。
各RT移行図柄は、RT3移行図柄とRT2移行図柄とRT1移行図柄とRT0移行図柄とを含む。RT3移行図柄が有効ラインに停止表示された場合、RT3状態に移行する。RT3移行図柄は、RT3移行リプレイの図柄組合せを含む。すなわち、RT3移行リプレイの図柄組合せが有効ラインに停止表示された場合、次回の遊技が再遊技になり、且つ、RT3状態に移行する。また、RT2移行図柄が有効ラインに停止表示された場合、RT2状態に移行する。RT2移行図柄は、RT2移行リプレイの図柄組合せを含む。すなわち、RT2移行リプレイの図柄組合せが有効ラインに停止表示された場合、次回の遊技が再遊技になり、且つ、RT2状態に移行する。
RT1移行図柄は、特殊ハズレ目を含む。上述した通り、特殊ハズレ目は、当選役の図柄組合せではなく、打順ベルが当選した遊技において、不正解押順で停止操作し、且つ、各失敗役を取りこぼした場合に有効ラインに停止表示される。また、RT0移行図柄は、失敗役の図柄組合せを含む。失敗役は、打順ベルが当選した遊技で不正解押順で停止操作され、且つ、当該失敗役の引込範囲で停止操作がされた場合に有効ラインに停止表示される。
上述したSB役の図柄組合せが有効ラインに停止表示された場合、次回の遊技がシングルボーナス作動状態(図示略)になる。シングルボーナス作動状態は、入賞当選役の当選確率が通常状態より上昇する。ただし、シングルボーナス作動状態での入賞当選役の当選確率は、ボーナス作動状態と比較して低い。具体的には、当選エリア抽選テーブルの各抽選値のうち、シングルボーナス作動状態での共通ベルの抽選値は、RT0状態での共通ベルの抽選値より数値「1」だけ大きい。また、シングルボーナス作動状態におけるリプレイの当選確率は、シングルボーナス作動状態に移行した時点(SB役が当選した遊技)でのRT状態におけるリプレイの当選確率と同じである。すなわち、シングルボーナス作動状態の前後において、リプレイの当選確率は変化しない。シングルボーナス作動状態は1回の遊技で終了する。
図9は、遊技状態の遷移を説明するための図である。メインCPU301は、通常状態、ART状態およびボーナス状態を含む各演出状態に移行する。各演出状態は予め定められた契機で移行する。例えば、ボーナス役が停止表示されボーナス作動状態に移行した場合、演出状態はボーナス状態に移行する。
液晶表示装置30等の演出実行手段は、演出状態に応じた態様で制御される。現在の演出状態を示す演出状態フラグがメインRAM303に記憶される。メインCPU301は、各遊技において、演出状態フラグを示す演出状態コマンドをサブCPU412に送信する。サブCPU412は、演出状態コマンドが示す演出状態に応じて演出を決定する。
ART状態の各遊技において、メインCPU301は、停止操作順序を指示する指示情報を指示表示器16に表示させる。本実施形態では、メインCPU301は、ART状態において、遊技者にとって有利な停止操作順序を指示する指示情報を指示表示器16に表示させる。具体的には、ART状態において、打順ベルが当選した遊技では正解ベルの正解押し順が指示される。また、ART状態において、打順リプレイが当選した遊技ではRT2移行リプレイの正解押し順が指示される。一方、通常状態では、遊技者にとって有利な停止操作順序の指示がされない。
ART状態は、予め定められた契機で終了する。具体的には、ART状態は、正解ベルが予め定められた回数入賞した場合に終了する。例えば、ART状態で正解ベルが入賞する毎に数値「1」が加算されるARTカウンタが設けられる。ARTカウンタは、例えば、メインRAM303に設けられる。ARTカウンタが予め定められた回数(例えば5回)に達した場合、ART状態が終了する。ART状態が終了すると通常状態へ移行する(図9の(E))。
本実施形態では、ART状態に移行した直後のRT状態はRT0状態になる。RT0状態では、打順ベルの正解押順は報知されない。RT0状態で正解ベルを取りこぼしRT1状態へ移行した後に、打順ベルの正解押順の報知が開始される。また、ART状態に移行してからRT状態がRT2状態へ移行するまでは、ARTカウンタは加算されない。RT2状態に移行した後に、打順ベルが入賞する毎にARTカウンタが加算される。
ART状態は、通常状態と比較して、遊技者にとって有利な遊技状態となる。本実施形態では、遊技者に有利な停止操作態様が指示される期間を「指示期間」という。また、指示期間以外の期間(通常状態等)を「非指示期間」という場合がある。
ボーナス状態は、枚数調整期間および報知期間(第1報知期間、第2報知期間)を含む。ボーナス状態に移行した直後の演出状態は枚数調整期間である(図9の(A))。枚数調整期間は、ボーナス状態が開始されてから枚数調整役を入賞させるまでの期間である。枚数調整期間において枚数調整役が1回入賞すると、報知期間へ演出状態が移行する(図9の(B))。
報知期間において、報知演出Zが実行され、右第1停止の順序で停止操作すべき旨が報知される。上述した通り、枚数調整役を入賞させた後のボーナス作動状態では、右第1停止が遊技者にとって最も有利な停止操作態様になる。以上の報知期間は指示期間に含まれる。また、報知期間の各遊技では演出抽選処理が実行される。以上の演出抽選処理では、複数種類のボーナス中演出のうちの何れかが抽選により決定される。
通常状態では、ボーナス役の当選を契機にART抽選処理が実行される。以上のART抽選処理では、ART状態へ移行するか否かが抽選で決定される。ボーナス役が当選した契機でART状態への移行が決定されない場合、ボーナス状態が終了した後に通常状態へ移行する(図9の(C))。一方、ボーナス役が当選した契機でART状態への移行が決定された場合、ボーナス状態が終了した後にART状態へ移行する(図9の(D))。
図9に示す通り、ボーナス状態の報知期間は、第1報知期間および第2報知期間を含む。詳細には後述するが、第1報知期間と第2報知期間とでは、各種の画像(GA、GB、Ga、Gb、GX、GY)が液晶表示装置30に表示されることで、右第1停止が共通して指示される。ただし、第1報知期間と第2報知期間とでは、右第1停止を指示するための各画像の表示態様が相違する(後述の図14および図15参照)。
ART状態への移行が決定されている場合のボーナス状態では、第1報知期間および第2報知期間の双方が設けられる。一方、ART状態への移行が決定されない場合のボーナス状態では、第1報知期間のみが設けられ、第2報知期間が設けられない。
本実施形態では、遊技者にとって有利な演出状態(ART状態等)が過度に長期化する不都合を抑制するために規制期間が設けられる。遊技者にとって有利な演出状態に移行すると規制期間が開始される。規制期間は、当該規制期間におけるメダルの純増枚数(払出メダルの枚数−賭けメダルの枚数)が2400枚に達した契機、および、当該規制期間における遊技回数が1500回に達した契機のうち先に満たされた契機で終了する。
規制期間が終了する場合、ARTカウンタが終了条件を満たさない場合であっても、ART状態が強制的に終了する。具体的には、ボーナス状態に移行すると規制期間が開始され、その後のART状態を含む一連の遊技が規制期間になる。なお、ART状態においてボーナス役が当選した場合、ボーナス状態が終了した後にART状態へ復帰する。以上の場合、ART状態から移行したボーナス状態および当該ART状態は一連の規制期間に含まれる。
以上の通り、本実施形態では、ボーナス状態およびART状態が規制期間になる。規制期間における遊技メダルの純増枚数が第1規制カウンタに記憶される。第1規制カウンタが数値「2400」に達すると規制期間の終了契機が満たされる。また、規制期間の遊技回数が第2規制カウンタに記憶される。第2規制カウンタが数値「1500」に達すると規制期間の終了契機が満たされる。
以下において、第1規制カウンタおよび第2規制カウンタを「規制カウンタ」と総称する場合がある。規制カウンタは、例えば、メインRAM303に設けられる。また、規制カウンタは、各種の条件で初期化される。例えば、ART状態が終了した場合に規制カウンタが初期化される。また、規制期間の終了契機が満たされた、演出状態が通常状態へ移行する場合、規制カウンタが初期化される。
図10は、各指示決定テーブル(A、B)の概念図である。メインCPU301は、各遊技において、指示決定テーブルにより指示番号を決定し、当該指示番号に応じた指示情報(「1」〜「9」)を指示表示器16に表示する。また、メインCPU301は、各遊技で決定した指示番号を示すコマンド(後述の第2コマンド)をサブ制御基板400(サブCPU412)に送信する。
各指示決定テーブルは、指示決定テーブルA(図10(a))と指示決定テーブルB(図10(b))とを含んでいる。指示決定テーブルAは、非指示期間(通常状態等)の各遊技の指示番号を決定するのに用いられる。また、指示決定テーブルBは、指示期間(ART状態、報知期間)の各遊技の指示番号を決定するのに用いられる。また、図10に示すように、各指示決定テーブルは、当選エリア毎の各指示番号を含んで構成される。
図10(a)に示すように、非指示期間において、何れの当選エリアが当選した場合であっても、指示番号「99」が決定される。指示番号「99」が決定された場合、指示表示器16は、指示情報を表示しない。具体的には、指示番号「99」が決定された場合、指示表示器16は、指示情報を表示する期間において消灯する。以上の構成によれば、非指示期間では、指示表示器16により停止操作態様が指示されない。
図10(b)に示すように、指示期間の各遊技において、打順リプレイ1が当選した場合、メインCPU301は、指示番号「01」を決定する。指示番号「01」を決定した場合、メインCPU301は、指示表示器16に指示情報として数字「1」(以下、「指示情報「1」」と記載する)を表示させる。上述した通り、打順リプレイ1が当選した場合のRT2移行リプレイの正解押順(RT1状態からRT2状態へ昇格させる押順)は「左中右」である。以上の構成では、指示情報「1」が表示された遊技では、「左中右」の順序で停止操作した場合、他の順序で停止操作した場合より有利になる。したがって、指示情報「1」が指示表示器16に表示された場合、遊技者は、「左中右」の順序で停止操作する。以上の構成は、指示情報「1」を表示することで、「左中右」の順序で停止操作することが遊技者に指示されるとも換言される。
図10(b)に示すように、指示期間の各遊技において、打順リプレイ2が当選した場合、メインCPU301は、指示番号「02」を決定する。指示番号「02」を決定した場合、メインCPU301は、指示表示器16に指示情報として数字「2」(以下、「指示情報「2」」と記載する)を表示させる。上述した通り、打順リプレイ2が当選した場合のRT2移行リプレイの正解押順は「左右中」である。以上の構成では、指示情報「2」が表示された遊技では、「左右中」の順序で停止操作した場合、他の順序で停止操作した場合より、有利になる。したがって、指示情報「2」が指示表示器16に表示された場合、遊技者は、「左右中」の順序で停止操作する。以上の構成は、指示情報「2」を表示することで、「左右中」の順序で停止操作することが遊技者に指示されるとも換言される。
図10(b)に示すように、指示期間の各遊技において、打順リプレイ3が当選した場合、メインCPU301は、指示番号「03」を決定する。指示番号「03」を決定した場合、メインCPU301は、指示表示器16に指示情報として数字「3」(以下、「指示情報「3」」と記載する)を表示させる。上述した通り、打順リプレイ3が当選した場合のRT2移行リプレイの正解押順は「中左右」である。以上の構成では、指示情報「3」が表示された遊技では、「中左右」の順序で停止操作した場合、他の順序で停止操作した場合より、有利になる。したがって、指示情報「3」が指示表示器16に表示された場合、遊技者は、「中左右」の順序で停止操作する。以上の構成は、指示情報「3」を表示することで、「中左右」の順序で停止操作することが遊技者に指示されるとも換言される。
図10(b)に示すように、指示期間の各遊技において、打順リプレイ4が当選した場合、メインCPU301は、指示番号「04」を決定する。指示番号「04」を決定した場合、メインCPU301は、指示表示器16に指示情報として数字「4」(以下、「指示情報「4」」と記載する)を表示させる。上述した通り、打順リプレイ4が当選した場合のRT2移行リプレイの正解押順は「中右左」である。以上の構成では、指示情報「4」が表示された遊技では、「中右左」の順序で停止操作した場合、他の順序で停止操作した場合より、有利になる。したがって、指示情報「4」が指示表示器16に表示された場合、遊技者は、「中右左」の順序で停止操作する。以上の構成は、指示情報「4」を表示することで、「中右左」の順序で停止操作することが遊技者に指示されるとも換言される。
図10(b)に示すように、指示期間の各遊技において、打順リプレイ5が当選した場合、メインCPU301は、指示番号「05」を決定する。指示番号「05」を決定した場合、メインCPU301は、指示表示器16に指示情報として数字「5」(以下、「指示情報「5」」と記載する)を表示させる。上述した通り、打順リプレイ5が当選した場合のRT2移行リプレイの正解押順は「右左中」である。以上の構成では、指示情報「5」が表示された遊技では、「右左中」の順序で停止操作した場合、他の順序で停止操作した場合より、有利になる。したがって、指示情報「5」が指示表示器16に表示された場合、遊技者は、「右左中」の順序で停止操作する。以上の構成は、指示情報「5」を表示することで、「右左中」の順序で停止操作することが遊技者に指示されるとも換言される。
図10(b)に示すように、指示期間の各遊技において、打順リプレイ6が当選した場合、メインCPU301は、指示番号「06」を決定する。指示番号「06」を決定した場合、メインCPU301は、指示表示器16に指示情報として数字「6」(以下、「指示情報「6」」と記載する)を表示させる。上述した通り、打順リプレイ6が当選した場合のRT2移行リプレイの正解押順は「右中左」である。以上の構成では、指示情報「6」が表示された遊技では、「右中左」の順序で停止操作した場合、他の順序で停止操作した場合より、有利になる。したがって、指示情報「6」が指示表示器16に表示された場合、遊技者は、「右中左」の順序で停止操作する。以上の構成は、指示情報「6」を表示することで、「右中左」の順序で停止操作することが遊技者に指示されるとも換言される。
図10(b)に示すように、指示期間の各遊技において、打順ベルL(1〜4)が当選した場合、メインCPU301は、指示番号「07」を決定する。指示番号「07」を決定した場合、メインCPU301は、指示表示器16に指示情報として数字「7」(以下、「指示情報「7」」と記載する)を表示させる。上述した通り、打順ベルLが当選した場合の正解ベルの正解押順は左第1停止である。以上の説明から理解される通り、指示情報「7」が表示された遊技では、左第1停止で停止操作した場合、他の順序で停止操作した場合より、有利になる。したがって、指示情報「7」が指示表示器16に表示された場合、遊技者は、左第1停止で停止操作する。以上の構成は、指示情報「7」を表示することで、左第1停止で停止操作することが遊技者に指示されるとも換言される。
図10(b)に示すように、指示期間の各遊技において、打順ベルC(1〜4)が当選した場合、メインCPU301は、指示番号「08」を決定する。指示番号「08」を決定した場合、メインCPU301は、指示表示器16に指示情報として数字「8」(以下、「指示情報「8」」と記載する)を表示させる。上述した通り、打順ベルCが当選した場合の正解ベルの正解押順は中第1停止である。以上の説明から理解される通り、指示情報「8」が表示された遊技では、中第1停止で停止操作した場合、他の順序で停止操作した場合より、有利になる。したがって、指示情報「8」が指示表示器16に表示された場合、遊技者は、中第1停止で停止操作する。以上の構成は、指示情報「8」を表示することで、中第1停止で停止操作することが遊技者に指示されるとも換言される。
図10(b)に示すように、指示期間の各遊技において、打順ベルR(1〜4)が当選した場合、メインCPU301は、指示番号「09」を決定する。指示番号「09」を決定した場合、メインCPU301は、指示表示器16に指示情報として数字「9」(以下、「指示情報「9」」と記載する)を表示させる。上述した通り、打順ベルRが当選した場合の正解ベルの正解押順は右第1停止である。以上の説明から理解される通り、指示情報「9」が表示された遊技では、右第1停止で停止操作した場合、他の順序で停止操作した場合より、有利になる。したがって、指示情報「9」が指示表示器16に表示された場合、遊技者は、右第1停止で停止操作する。以上の構成は、指示情報「9」を表示することで、右第1停止で停止操作することが遊技者に指示されるとも換言される。
図10(b)に示すように、指示期間の各遊技において、ボーナス中ベルが当選した場合、メインCPU301は、指示番号「09」を決定する。上述した通り、枚数調整役を入賞させた後(枚数調整後)のボーナス状態が指示期間(報知期間)になる。以上の指示期間では、正解ベルが必ず停止表示される右第1停止の順序で停止操作した場合、他の順序で停止操作した場合より有利になる。また、指示番号「09」が決定されると、右第1停止で停止操作することが遊技者に指示される。すなわち、ボーナス状態の指示期間においても、遊技者にとって有利な停止操作順序を示す指示情報が表示される。なお、指示期間において、打順リプレイ、打順ベルおよびボーナス中ベル以外が当選した場合、メインCPU301は、指示番号「99」を決定し、指示表示器16は、指示情報を表示しない。
図10(c)は、セグメント表示器Dの模式図である。セグメント表示器Dは、上述した指示表示器16を含んで構成される。指示表示器16は一桁の7セグメントディスプレイである。図10(c)では、指示情報「1」を表示する指示表示器16を例示する。
図10(c)に示す通り、セグメント表示器Dは、期間表示器38を含んで構成される。期間表示器38は、規制期間である旨を報知するために設けられ、規制期間が開始された時点で点灯する。具体的には、ボーナス役が停止表示され、ボーナス状態が開始された時点で期間表示器38が点灯する。本実施形態では、内部中状態における遊技メダルの純増枚数は負数である。ただし、内部中状態における遊技メダルの純増枚数が正数である構成としてもよい。以上の構成では、内部中状態に移行した時点で(ボーナス状態が開始される前に)期間表示器38が点灯する構成が好適である。期間表示器38は、規制期間が終了した契機で消灯する。
上述した通り、指示期間(ART状態、ボーナス状態における報知期間)は、規制期間に含まれる。以上の期間表示器38は、遊技操作の態様が報知されない期間において消灯し、第1報知期間および第2報知期間の双方で点灯する報知ランプ手段として機能する。以上の期間表示器38によれば、第1報知期間および第2報知期間の双方が規制期間に含まれる旨を遊技者に明確に報知できる。なお、期間表示器38が報知期間の開始に伴い点灯する構成としてもよい。以上の構成では、報知期間の開始が期間表示器38により報知される。
図11は、メインCPU301からサブCPU412に送信される各コマンド(第1コマンド、第2コマンド)を説明するための図である。メインCPU301は、遊技の開始操作の時点から停止操作が可能になる時点までの期間において、第1コマンドと第2コマンドとを含む各種のコマンドをサブCPU412に送信する。
図11に示すように、メインCPU301は、当選エリアに応じて、第1コマンド(「A00」等)をサブCPU412に送信する。例えば、今回の遊技の当選エリアがハズレの場合、メインCPU301は、コマンド「A00」をサブCPU412に送信する。また、メインCPU301は、打順リプレイ(1〜6)が当選した場合、コマンド「A01」を送信する。さらに、メインCPU301は、打順ベル(L1〜L4、C1〜C4、R1〜R4)が当選した場合、コマンド「A04」を送信し、共通ベルが当選した場合、コマンド「A05」を送信する。メインCPU301は、スイカが当選した場合、コマンド「A06」を送信し、チェリーが当選した場合、コマンド「A07」を送信する。
サブCPU412は、以上の第1コマンドを受信した場合、当該第1コマンドに応じて各種の演出を決定する。例えば、スイカが当選した場合のコマンド「A06」が受信された場合、サブCPU412は、スイカが当選した旨を報知する演出を決定する。
メインCPU301は、第1コマンドに加え、今回の遊技の指示番号(指示情報)に応じた第2コマンド(「B01」等)をサブCPU412に送信する。具体的には、今回の遊技で指示番号「99」(指示なし)を決定した場合、図11に示す通り、メインCPU301は、コマンド「B99」をサブCPU412に送信する。上述したように、指示番号「99」は、通常状態の毎回の遊技で決定される。したがって、非指示期間では、コマンド「B99」が毎回の遊技で送信される。また、指示番号「99」は、指示期間で打順リプレイおよび打順ベル以外の当選エリア(ハズレ等)が当選した場合に決定される。
図11に示すように、メインCPU301は、指示期間において、打順リプレイ1が当選し、指示番号「01」(左中右の順序)を決定した場合、コマンド「B01」を送信する。また、メインCPU301は、指示期間において、打順リプレイ2が当選し、指示番号「02」(左右中の順序)を決定した場合、コマンド「B02」を送信し、打順リプレイ3が当選し、指示番号「03」(中左右の順序)を決定した場合、コマンド「B03」を送信し、打順リプレイ4が当選し、指示番号「04」(中右左の順序)を決定した場合、コマンド「B04」を送信し、打順リプレイ5が当選し、指示番号「05」(右左中の順序)を決定した場合、コマンド「B05」を送信し、打順リプレイ6が当選し、指示番号「06」(右中左の順序)を決定した場合、コマンド「B06」を送信する。
図11に示すように、メインCPU301は、指示期間において、打順ベルL(1〜4)が当選し、指示番号「07」(左第1停止)を決定した場合、コマンド「B07」を送信する。また、メインCPU301は、指示期間において、打順ベルC(1〜4)が当選し、指示番号「08」(中第1停止)を決定した場合、コマンド「B08」を送信する。さらに、メインCPU301は、指示期間において、打順ベルR(1〜4)が当選し、指示番号「09」(右第1停止)を決定した場合、コマンド「B09」を送信する。
図11に示すように、メインCPU301は、指示期間において、打順ベルL(1〜4)が当選し、指示番号「07」(左第1停止)を決定した場合、コマンド「B07」を送信する。また、メインCPU301は、指示期間において、打順ベルC(1〜4)が当選し、指示番号「08」(中第1停止)を決定した場合、コマンド「B08」を送信する。さらに、メインCPU301は、指示期間において、打順ベルR(1〜4)が当選し、指示番号「09」(右第1停止)を決定した場合、コマンド「B09」を送信する。図11に示すように、メインCPU301は、指示期間において、ボーナス中ベルが当選し、指示番号「09」(右第1停止)を決定した場合、コマンド「B09」を送信する。
以上の第2コマンドがサブCPU412で受信された場合、サブCPU412は、当該第2コマンドで特定される指示番号の停止操作順序を指示する報知演出を決定する。報知演出では、例えば液晶表示装置30により、指示情報が指示する停止操作順序と同じ停止操作順序が指示される。上述した通り、非指示期間で送信される第2コマンドは、コマンド「B99」(指示なし)のみである。したがって、非指示期間では、原則、報知演出は実行されない。ただし、出玉率に影響しない(影響が小さい)停止操作順序を指示する演出が実行される構成としてもよい。
上述した通り、メインCPU301は、遊技の進行に応じて各種の遊技情報(連役比率、役物比率、直近連役比率、直近役物比率、指示込役物比率、ボーナス遊技比率)を算出し、当該遊技情報に応じた表示情報をメイン表示器40に表示させる。
図12(a)は、メインRAM303の各記憶領域(G1〜G3、g1、g2)を説明するための図である。以上の各記憶領域は、上述の各遊技情報(連役比率など)を記憶するために設けられ、記憶領域G1、記憶領域G2、記憶領域G3、記憶領域g1および記憶領域g2を含む。例えば、記憶領域の各々には1バイトの情報が記憶可能である。
具体的には、連役比率、役物比率、直近連役比率、直近役物比率、指示込役物比率およびボーナス遊技比率を含む遊技情報が算出される。連役比率は、最初の電源投入時から現在まで(以下「総遊技期間」という)に獲得したメダル枚数(以下「総メダル枚数A」という)のうち、BB状態で獲得したメダル枚数(以下「連役メダル枚数B」)が占める割合である(連役比率=B/A)。図12(a)に示す通り、連役比率は記憶領域G1に記憶される。
メインCPU301は、400回の遊技毎に連役比率を算出し、算出結果を記憶領域G1に記憶する。仮に、算出結果に小数部が含まれる場合、メインCPU301は、小数部は切り捨てて整数部のみを連役比率として記憶領域G1に記憶する。
役物比率は、総メダル枚数Aのうち、ボーナス状態で獲得したメダル枚数(以下「役物メダル枚数C」という)が占める割合である(役物比率=C/A)。なお、本実施形態では、ボーナス状態は全てBB状態であるため、役物比率および連役比率が一致する。図12(a)に示す通り、役物比率は記憶領域G2に記憶される。
メインCPU301は、400回の遊技毎に役物比率を算出し、算出結果を記憶領域G2に記憶する。仮に、算出結果に小数部が含まれる場合、メインCPU301は、小数部は切り捨てて整数部のみを役物比率として記憶領域G2に記憶する。
指示込役物比率は、指示表示器16が押順を指示した遊技で獲得したメダルの合計枚数(以下「指示遊技メダル枚数D」という)および役物メダル枚数Cの合計のメダル枚数(D+E)が総メダル枚数Aに占める割合である(指示込役物比率=((D+C)/A)。本実施形態では、規制期間のうち指示期間(ART状態など)の遊技で、打順ベルが当選した場合、正解ベルの正解押順が指示表示器16で指示され、正解ベルが停止表示されると9枚のメダルが払出される。
以上の本実施形態の指示遊技メダル枚数Dは、打順ベルが当選した指示期間の遊技で獲得したメダルの合計枚数とも換言される。本実施形態では、指示表示器16が押順を指示した遊技で、当該押順以外で停止操作した場合(押順ミスした場合)であっても、失敗役が停止表示され得る。また、失敗役が停止表示されると、1枚のメダルが払出される。以上の場合、指示遊技メダル枚数Dに数値「1」が加算される。なお、以上の場合において、指示遊技メダル枚数Dが加算されない構成としてもよい。また、打順ベルの正解押順が指示された遊技では、正解押順で遊技した場合に払出される遊技メダルの枚数が、実際に払出された遊技メダルの枚数によらず、指示遊技メダル枚数Dに加算される構成としてもよい。
メインCPU301は、400回の遊技毎に指示込役物比率を算出し、算出結果を記憶領域G3に記憶する。仮に、算出結果に小数部が含まれる場合、メインCPU301は、小数部は切り捨てて整数部のみを指示込役物比率として記憶領域G3に記憶する。
直近連役比率は、直近の6000回の遊技で獲得したメダル枚数(以下「直近総メダル枚数a」という)のうち、BB状態で獲得したメダル枚数(以下「直近連役メダル枚数b」)が占める割合である(直近連役比率=b/a)。図12(a)に示す通り、直近連役比率は記憶領域g1に記憶される。なお、総遊技期間における遊技回数が6000回以下の場合、連役比率および直近連役比率は一致する(B/A=b/a)。
メインCPU301は、400回の遊技毎に直近連役比率を算出し、算出結果を記憶領域g1に記憶する。仮に、算出結果に小数部が含まれる場合、メインCPU301は、小数部は切り捨てて整数部のみを直近連役比率として記憶領域g1に記憶する。
直近役物比率は、直近総メダル枚数aのうち、ボーナス状態で獲得したメダル枚数(以下「役物メダル枚数c」という)が占める割合である(役物比率=c/a)。図12(a)に示す通り、直近役物比率は記憶領域g2に記憶される。なお、総遊技期間における遊技回数が6000回以下の場合、役物比率および直近役物比率は一致する(C/A=c/a)。また、本実施形態では、ボーナス状態は全てBB状態であるため、直近役物比率および直近連役比率が一致する。
メインCPU301は、400回の遊技毎に直近役物比率を算出し、算出結果を記憶領域g2に記憶する。仮に、算出結果に小数部が含まれる場合、メインCPU301は、小数部は切り捨てて整数部のみを直近役物比率として記憶領域g2に記憶する。
ボーナス遊技比率は、総遊技期間の遊技回数Eのうち、ボーナス状態の遊技回数Fが占める割合である(ボーナス遊技比率=F/)E。図12(a)に示す通り、ボーナス遊技比率は記憶領域G4に記憶される。メインCPU301は、400回の遊技毎にボーナス遊技比率を算出し、算出結果を記憶領域G4に記憶する。仮に、算出結果に小数部が含まれる場合、メインCPU301は、小数部は切り捨てて整数部のみをボーナス遊技比率として記憶領域G4に記憶する。
図12(b−1)は、表示情報HAを表示するメイン表示器40の模擬図である。表示情報HAが表示される場合、メイン表示器40のうち第1表示部40Xに、連役比率に対応する文字列「6A」が表示され、第2表示部40Yに、割合記憶領域G1の現在値(連役比率の大きさ)が表示される。表示情報HAを表示する場合であって、第2表示部40Yの割合情報が数字「60」以上の場合(G1≧60)、第2表示部40Yは割合情報を点滅させて表示する。また、表示情報HAを表示する場合であって、総遊技期間の遊技回数が175000回未満の場合、第1表示部40Xは識別情報を点滅させて表示する。
図12(b−2)は、表示情報HBを表示するメイン表示器40の模擬図である。表示情報HBが表示される場合、メイン表示器40のうち第1表示部40Xに、役物比率に対応する文字列「7A」が表示され、第2表示部40Yに、割合記憶領域G2の現在値が表示される。表示情報HBを表示する場合であって、第2表示部40Yの割合情報が数字「70」以上の場合(G2≧70)、第2表示部40Yは割合情報を点滅させて表示する。また、表示情報HBを表示する場合であって、総遊技期間の遊技回数が6000回未満の場合、第1表示部40Xは識別情報を点滅させて表示する。
図12(b−3)は、表示情報HCを表示するメイン表示器40の模擬図である。表示情報HCが表示される場合、メイン表示器40のうち第1表示部40Xに、指示込役物比率に対応する文字列「7P」が表示され、第2表示部40Yに、割合記憶領域G3の現在値が表示される。表示情報HCを表示する場合であって、第2表示部40Yの割合情報が数字「70」以上の場合(G3≧70)、第2表示部40Yは割合情報を点滅させて表示する。また、表示情報HCを表示する場合であって、総遊技期間の遊技回数が6000回未満の場合(E<6000)、第1表示部40Xは識別情報を点滅させて表示する。
図12(b−4)は、表示情報HDを表示するメイン表示器40の模擬図である。表示情報HDが表示される場合、メイン表示器40のうち第1表示部40Xに、直近連役比率に対応する文字列「6Y」が表示され、第2表示部40Yに、割合記憶領域g1の現在値が表示される。表示情報HDを表示する場合であって、第2表示部40Yの割合情報が数字「60」以上の場合(g1≧60)、第2表示部40Yは割合情報を点滅させて表示する。また、表示情報HDを表示する場合であって、総遊技期間の遊技回数が175000回未満の場合、第1表示部40Xは識別情報を点滅させて表示する。
図12(b−5)は、表示情報HEを表示するメイン表示器40の模擬図である。表示情報HEが表示される場合、メイン表示器40のうち第1表示部40Xに、直近役物比率に対応する文字列「7Y」が表示され、第2表示部40Yに、割合記憶領域g2の現在値が表示される。表示情報HEを表示する場合であって、第2表示部40Yの割合情報が数字「70」以上の場合(g2≧70)、第2表示部40Yは割合情報を点滅させて表示する。また、表示情報HEを表示する場合であって、総遊技期間の遊技回数が175000回未満の場合、第1表示部40Xは識別情報を点滅させて表示する。
図12(b−6)は、表示情報HFを表示するメイン表示器40の模擬図である。表示情報HFが表示される場合、メイン表示器40のうち第1表示部40Xに、ボーナス遊技比率に対応する文字列「5F」が表示され、第2表示部40Yに、割合記憶領域G4の現在値が表示される。表示情報HFを表示する場合であって、第2表示部40Yの割合情報が数字「50」以上の場合(G4≧50)、第2表示部40Yは割合情報を点滅させて表示する。また、表示情報HFを表示する場合であって、総遊技期間の遊技回数が175000回未満の場合、第1表示部40Xは識別情報を点滅させて表示する。
<サブCPUが用いる各データ>
以下、図面を用いて、サブROM413に記憶される各種のデータを説明する。サブROM413は、報知演出決定テーブルを含む各種のデータを記憶する。
サブCPU412は、指示番号(指示情報)を示す第2コマンドを受信した場合、各報知演出の何れかを報知演出決定テーブルにより決定する。報知演出を決定した場合、サブCPU412は、当該報知演出を示す演出制御コマンドを画像制御基板(画像制御CPU421)420に送信する。画像制御CPU421は、報知演出を示す演出制御コマンドを受信した場合、当該報知演出の各画像を液晶表示装置30に表示させる。本実施形態では、サブ制御基板(サブCPU412)400が第2コマンドを受信した場合(メインCPU301が第2コマンドを送信した場合)、当該第2コマンドに対応した停止操作態様(停止操作順序)の報知は、サブCPU412により必ず実行される。
図13は、報知演出決定テーブルの概念図である。サブCPU412は、第2コマンドとしてコマンド「B01」〜「B09」の何れかを受信した場合、報知演出決定テーブルにより報知演出を決定する。上述した通り、コマンド「B01」〜「B09」は、指示期間において送信され、非指示期間では送信されない。すなわち、サブCPU412は、メインCPU301が指示期間の遊技で、報知演出決定テーブルにより報知演出を決定する。
具体的には、第1コマンド「A01」が受信された遊技(打順リプレイの当選遊技)において、第2コマンド「B01」が受信された場合、報知演出X1が決定される。報知演出X1では、液晶表示装置30等により、「左中右」の停止操作順序が報知される。また、第1コマンド「A01」が受信された遊技において、第2コマンド「B02」が受信された場合、報知演出X2が決定され、第2コマンド「B03」が受信された場合、報知演出X3が決定され、第2コマンド「B04」が受信された場合、報知演出X4が決定され、第2コマンド「B05」が受信された場合、報知演出X5が決定され、第2コマンド「B06」が受信された場合、報知演出X6が決定される。報知演出X2では、「左右中」の停止順序が報知され、報知演出X3では、「中左右」の停止順序が報知され、報知演出X4では、「中右左」の停止順序が報知され、報知演出X5では、「右左中」の停止順序が報知され、報知演出X6では、「右中左」の停止順序が報知される。以上の、各報知演出X(1〜6)では、打順リプレイが当選した旨が報知される。以上の各報知演出Xでは、RT2移行リプレイの正解押順が報知される。
第1コマンド「A01」が受信された遊技において、第2コマンド「B07」が受信された場合、報知演出X7が決定される。報知演出X7では、液晶表示装置30等により、左第1停止の順序が報知される。また、第1コマンド「A01」が受信された遊技において、第2コマンド「B08」が受信された場合、報知演出X8が決定され、第2コマンド「B09」が受信された場合、報知演出X9が決定される。報知演出X8では、中第1停止の停止順序が報知され、報知演出X9では、右第1停止の停止順序が報知される。以上の、各報知演出X(7〜9)では、打順リプレイが当選した旨が報知される。以上の各報知演出Xでは、RT3移行リプレイの正解押順が報知される。
第1コマンド「A04」が受信された遊技(打順ベルの当選遊技)において、第2コマンド「B07」が受信された場合、報知演出Y1が決定される。報知演出Y1では、液晶表示装置30等により、左第1停止の順序が報知される。また、第1コマンド「A04」が受信された遊技において、第2コマンド「B08」が受信された場合、報知演出Y2が決定され、第2コマンド「B09」が受信された場合、報知演出Y3が決定される。報知演出Y2では、中第1停止の停止順序が報知され、報知演出Y3では、右第1停止の停止順序が報知される。また、各報知演出Yでは、打順ベルが当選した旨が報知される。以上の各報知演出Y(1〜3)では、正解ベルの正解押順が報知される。
第1コマンド「A08」が受信された遊技(ボーナス中ベルの当選遊技)において、第2コマンド「B09」が受信された場合、報知演出Zが決定される。報知演出Zでは、液晶表示装置30等により、右第1停止が報知される。本実施形態では、報知演出Z1、報知演出Z2および報知演出Z3を含む複数種類の報知演出Zが設けられる。報知演出Zの各々では、右第1停止の順序を報知するための各種の画像(例えば、後述の図14(b−2)に示す矢印画像GA)が液晶表示装置30に表示される。
図14(a)は、報知期間(ボーナス状態)の各期間において表示される各画面(M1〜M3)を説明するためのタイムチャートである。図14(a)には、報知期間の序盤における各画面(M1〜M3)の表示期間が示される。報知期間の序盤より後に表示される各画面(M4、M5)については、後述の図15を用いて説明する。
上述した通り、ボーナス状態が開始した直後は枚数調整期間であり、枚数調整期間において枚数調整役(8枚役)が停止表示された場合に報知期間が開始される。また、報知期間は第1報知期間および第2報知期間を含み、報知期間が開始された直後は第1報知期間へ移行する。詳細には後述するが、第1報知期間と第2報知期間とでは、停止操作態様を報知するための画像(後述の矢印画像および文字画像)の表示態様が相違する。
図14(a)の具体例では、時点t1において枚数調整役が停止表示され、第1報知期間が開始された場合を想定する。図14(a)に示す通り、第1報知期間が開始された場合、開始画面M1(後述の図14(b−1)参照)が液晶表示装置30に表示される。また、開始画面M1が表示された後に、第1報知画面M2(図14(b−2)参照)、ボーナス中画面M3(図14(b−3)参照)の順序で液晶表示装置30に表示される。
図14(a)に示す通り、報知期間が開始された直後はフリーズ期間となる。フリーズ期間は、予め定められた時間長(例えば約5秒)に亘り継続し、遊技を進行するための操作(メダルの投入操作)が無効となる。上述の開始画面M1および第1報知画面M2は、フリーズ期間において表示される。ボーナス中画面M3は、フリーズ期間が終了した後に表示される。
報知期間では、特定の方向を示す複数種類の矢印画像(例えば、後述の図14(b−1)のGa)が液晶表示装置30に表示される。詳細には後述するが、液晶表示装置30は、以上の矢印画像を表示することで、遊技操作の態様(停止操作順序)を報知期間において報知可能である。また、報知期間では、矢印画像により報知される遊技操作の態様を把握可能な文字列を表す文字画像(例えば、後述の図14(b−1)のGb)が、当該矢印画像と共に液晶表示装置30に表示される。
第1報知期間と第2報知期間とでは、停止操作順序を報知するための画像(矢印画像および文字画像)の表示態様が相違する。具体的には、第1報知期間において、矢印画像の表示態様および文字画像の表示態様の双方が変化する。一方、第2報知期間において、矢印画像の表示態様が変化し、文字画像の表示態様は変化しない。
以上の構成の具体例として、本実施形態では、第1報知期間において、矢印画像および文字画像の双方が移動(表示位置を変化)して表示されるとともに、第2報知期間において、矢印画像が移動して表示され、文字画像は停止して(表示位置を変化させないで)表示される構成を説明する。
例えば、上述の開始画面M1、第1報知画面M2およびボーナス中画面M3では、矢印画像および文字画像の双方が移動して表示される。すなわち、開始画面M1が表示される期間、第1報知画面M2が表示される期間およびボーナス中画面M3が表示される期間は、第1報知期間に含まれる。詳細には後述するが、後述の第2報知画面M4では、矢印画像が移動して表示され、文字画像は停止して表示される(図15(b−1)参照)。以上の第2報知画面M4が表示される期間は、第2報知期間に含まれる。
図14(b−1)は、開始画面M1の模擬図である。開始画面M1は、報知期間が開始された旨を報知するために設けられる。なお、図14(b−1)には、説明のため、液晶表示装置30の画像表示領域と略平行なX軸が示される(後述の図14(b−2)および図15(b−1)においても同様)。
図14(b−1)に示す通り、開始画面M1における領域Rxには、報知期間が開始された旨を報知するためのメッセージを表す開始時画像GSが表示される。図14(b−1)の具体例では「報知期間開始!」というメッセージが開始時画像GSに表示される。領域Rxは、例えば画像表示領域の中央を含む領域である。
なお、報知期間が開始された旨を報知するための構成は、以上の例に限定されない。例えば、枚数調整役が停止表示された旨を報知することで、報知期間が開始された旨を報知する構成としてもよい。以上の構成としては、例えば、枚数調整役が停止表示された場合に「おめでとう!」というメッセージを表示する構成が考えられる。
本実施形態では、開始画面M1が表示される期間において、報知演出Z1が実行される。報知演出Z1が実行されると、液晶表示装置30に矢印画像Gaおよび文字画像Gbが表示される。図14(b−1)に示す通り、矢印画像Gaおよび文字画像Gbは、領域Rxの外側に表示される。例えば、矢印画像Gaおよび文字画像Gbは、画像表示領域の下辺近傍に表示される。ただし、矢印画像Gaおよび文字画像Gbを表示する領域は適宜に変更できる。
開始画面M1における矢印画像Gaは、各停止ボタン25(L、C、R)の停止操作の順番を報知する。具体的には、上述の図1に示す通り、各停止ボタン25は、左方向へ(右から順に)停止ボタン25R、停止ボタン25C、停止ボタン25Lの順序で設けられる。以上の構成では、正面視で左方向を示す矢印画像Gaは、右第1停止の順序を報知する。上述した通り、報知期間では右第1停止が有利な停止操作順序である。以上の説明から理解される通り、矢印画像Gaは、遊技者に有利な遊技操作の態様を報知期間において報知する。
文字画像Gbは、図14(b−1)に示す通り、文字列「逆押し」を表示する。文字列「逆押し」は、右第1停止を意味する。以上の文字画像Gbの文字列からは、右第1停止の押順が把握される。上述した通り、矢印画像Gaは、右第1停止の押順を報知する。すなわち、文字画像Gbは、矢印画像Gaが報知する停止操作順序が把握される文字列を表示するとも換言される。
以上の文字画像Gbは、矢印画像Gaの近傍に表示される。本実施形態では、矢印画像Gaが表示されるタイミングと文字画像Gbが表示されるタイミングとは略同時である。なお、文字画像Gbが表示する文字列は上述の例に限定されない。例えば「右から押して」という文字列を文字画像Gbが表示する構成としてもよい。
ところで、矢印画像Gaの表示位置によっては、当該矢印画像Gaは停止操作順序を報知するものではないと誤認される不都合が生じ得る。以上の不都合が生じ易い対比例を以下において説明する。
図14(c)は、上述の対比例を説明するための図である。なお、図14(c)では、画像表示領域に表示された矢印画像Gaおよび文字画像Gbを抜粋して示す。ただし、対比例における矢印画像Gaおよび文字画像Gbの位置関係は、図14(c)に示す通りである。図14(c)に示す通り、対比例の文字画像Gbは、矢印画像Gaの近傍に表示される(本実施形態と同様)。
ただし、図14(c)に示す対比例では、矢印画像Gaが示す方向(図14(c)の具体例では左方向。以下「指示方向という」)側の端部Taより指示方向側に文字画像Gbが位置する。以上の対比例における矢印画像Gaは、停止操作順序を報知するための画像ではなく、文字画像Gbに注目させるための画像であると誤認され易い。
以上の事情を考慮して、本実施形態の第1報知期間では、図14(b−1)に示す通り、矢印画像Gaおよび文字画像Gbは、当該矢印画像Gaの指示方向側(左側)の端部Taが当該文字画像Gbの指示方向側の端部Tbに近接し、且つ、当該矢印画像Gaの端部Taが当該文字画像Gbの指示方向側の端部Tbより指示方向側に位置する様に表示される。
以上の構成によれば、例えば上述の対比例と比較して、矢印画像Gaが文字画像Gbに注目させるための画像であるとの誤認が抑制される。すなわち、矢印画像Gaが停止操作順序を報知するための画像ではないと誤認される不都合が抑制される。
上述した通り、開始画面M1における矢印画像Gaの表示態様および文字画像Gbの表示態様は変化する。具体的には、開始画面M1における矢印画像Gaの表示位置および文字画像Gbの表示位置は変化する。すなわち、矢印画像Gaおよび文字画像Gbは移動して表示される。以上の構成を以下において詳細に説明する。
矢印画像Gaは、表示開始時において、端部TaのX軸方向の位置が位置P1になる。その後、矢印画像Gaは、位置P1より指示方向側の位置P2に端部Taが達するまで予め定められた速さで移動する。すなわち、矢印画像Gaは、表示開始された直後の期間において、指示方向側へ移行して表示される。
また、矢印画像Gaは、端部Taが位置P2まで移動した後に、端部Taが位置P1まで移動する様に表示される。すなわち、矢印画像Gaは、端部Taが位置P1および位置P2の間を往復する様に表示される。その後、矢印画像Gaは、端部Taが位置P1および位置P2の間を繰返し往復する様に表示される。以上の構成では、矢印画像Gaは揺動して表示される。
また、矢印画像Gaの移動に伴い文字画像Gbが移動して表示される。本実施形態では、矢印画像Gaと同様に、文字画像Gbが揺動して表示される。具体的には、文字画像Gbは、表示開始時において、端部TbのX軸方向の位置が位置P3となる様に表示される。その後、文字画像Gbは、位置P3より指示方向側の位置P4に端部Tbが達するまで予め定められた速さで移動する。すなわち、文字画像Gbは、表示開始された直後の期間において、指示方向側へ移行して表示される。
また、文字画像Gbは、端部Tbが位置P4まで移動した後に、端部Tbが位置P3まで移動する様に表示される。すなわち、文字画像Gbは、端部Tbが位置P3および位置P4の間を往復する様に表示される。その後、文字画像Gbは、端部Tbが位置P3および位置P4の間を繰返し往復する様に表示される。以上の構成では、文字画像Gbは揺動して表示される。
本実施形態では、矢印画像Gaが位置P1および位置P2の間を往復するのに要する時間長は、文字画像Gbが位置P3および位置P4の間を往復するのに要する時間長と略等しい。また、矢印画像Gaが移動する位置P1から位置P2までの距離、および、文字画像Gbが移動する位置P3から位置P4までの距離は略等しい。ただし、矢印画像Gaおよび文字画像Gbの移動速度、および、移動距離は適宜に変更できる。例えば、矢印画像Gaおよび文字画像Gbの移動速度を相違させてもよい。また、本実施形態では、矢印画像Gaが移動する方向および文字画像Gbが移動する方向は共通である。しかし、各画像の移動方向を相違させてもよい。
以上の開始画面M1は、報知期間が開始されてから予め定められた期間に亘り表示される。本実施形態では、報知期間が開始されてから約3秒に亘り開始画面M1が表示される。報知期間が開始されてから約3秒が経過した場合、開始画面M1に替えて第1報知画面M2が液晶表示装置30に表示される。ただし、開始画面M1が表示される期間は適宜に変更できる。
図14(b−2)は、第1報知画面M2の模擬図である。第1報知画面M2が表示される期間では報知演出Z2が実行される。報知演出Z2が実行されると、液晶表示装置30に矢印画像GAおよび文字画像GBが表示される。
第1報知画面M2の矢印画像GAは、上述の開始画面M1の矢印画像Gaと同様に、遊技者に有利な停止操作順序を報知する。具体的には、矢印画像GAは、左方向を示す矢印を表す。以上の矢印画像GAでは、右第1停止の順序が報知される。
第1報知画面M2の矢印画像GAは、開始画面M1の矢印画像Gaより、画像表示領域の広範囲に(大きく)表示される。ただし、矢印画像GAが矢印画像Gaより小さく表示される構成としてもよいし、各画像が略同じ大きさで表示される構成としてもよい。
第1報知画面M2の文字画像GBは、矢印画像GAにより報知される停止操作順序が把握できる文字列を表示する。具体的には、図14(b−2)に示す通り、文字画像GBは、右第1停止の順序を意味する文字列「逆押し」を表示する(開始画面M1の文字画像Gbと同様)。
第1報知画面M2の文字画像GBは、開始画面M1の文字画像Gbより、画像表示領域の広範囲に(大きく)表示される。ただし、文字画像GBが文字画像Gbより小さく表示される構成としてもよいし、各画像が略同じ大きさで表示される構成としてもよい。
上述した通り、第1報知画面M2における矢印画像GAの表示位置および文字画像GBの表示位置は変化する。本実施形態では、矢印画像GAおよび文字画像GBが移動して表示される。具体的には、矢印画像GAは、表示開始時において、端部TAのX軸方向の位置が位置P5となる様に表示される。その後、矢印画像GAは、指示方向側へ予め定められた速さで移動する(直進する)。ただし、矢印画像GAの表示開始位置は適宜に変更できる。
文字画像GBは、表示開始時において、端部TBのX軸方向の位置が位置P6となる様に表示される。その後、文字画像GBは、指示方向側へ予め定められた速さで移動する(直進する)。本実施形態では、矢印画像GAおよび文字画像GBの移動速度は略同じである。ただし、矢印画像GAおよび文字画像GBの移動速度が相違する構成としてもよい。なお、文字画像GBの表示開始位置は適宜に変更できる。
第1報知画面M2は、予め定められた期間に亘り表示される。本実施形態では、約2秒間に亘り第1報知画面M2が表示される。第1報知画面M2の表示が開始されてから約2秒間が経過した場合、第1報知画面M2に替えてボーナス中画面M3が液晶表示装置30に表示される。ただし、第1報知画面M2が表示される期間は以上の例に限定されない。
図14(b−3)は、ボーナス中画面M3の模擬図である。ボーナス中画面M3が表示される期間では、上述の開始画面M1が表示される期間と同様に、液晶表示装置30に矢印画像Gaおよび文字画像Gbが揺動して表示される。また、ボーナス中画面M3が表示される期間では、液晶表示装置30の領域Rxにボーナス中演出に係る画像が表示される。ボーナス中演出は、ART状態に当選した期待度を示唆するための演出である。複数種類のボーナス中演出の何れかが抽選により決定され、報知期間において実行される(後述の図16参照)。
ボーナス中画面M3は、予め定められた期間に亘り表示される。本実施形態では、上述の第1報知画面M2の表示が終了した後のボーナス状態において、ボーナス中画面M3が表示される。ただし、ボーナス状態において、後述の第2報知画面M4が表示される期間が設けられる場合(ART状態に当選している場合)がある。
以上の通り本実施形態によれば、第1報知期間において、矢印画像(GA、Ga)および文字画像(GB、Gb)が表示され、遊技者にとって有利な停止操作順序(右第1停止)が報知される。また、報知期間の開始に伴い表示される第1報知画面M2における矢印画像GAは、その後のボーナス中画面M3における矢印画像Gaより大きい。また、第1報知画面M2における文字画像GBは、ボーナス中画面M3における文字画像Gbより大きい。
矢印画像は、大きく表示されるほど、遊技者に認識され易い。したがって、本実施形態の構成によれば、例えば第1報知画面M2における矢印画像GAが、ボーナス中画面M3における矢印画像Gaと同じ大きさの構成と比較して、報知期間の序盤において遊技者に矢印画像を認識させ易い。すなわち、本実施形態の構成によれば、報知期間の序盤において、右第1停止の順序で停止操作すべき旨を、矢印画像により明確に報知することができるという利点がある。
また、本実施形態の構成によれば、例えば第1報知画面M2における文字画像GBが、ボーナス中画面M3における文字画像Gbと同じ大きさの構成と比較して、報知期間の序盤において遊技者に文字画像を認識させ易い。すなわち、本実施形態の構成によれば、報知期間の序盤において、右第1停止の順序で停止操作すべき旨を明確に報知することができるという効果は格別に顕著である。
なお、本実施形態では、開始画面M1において矢印画像Gaおよび文字画像Gbを表示したが、開始画面M1において矢印画像GAおよび矢印画像GBを表示してもよい。ただし、矢印画像GAおよび文字画像GBを開始画面M1で表示する構成では、矢印画像Gaおよび文字画像Gbを開始画面M1で表示する構成(例えば本実施形態)と比較して、開始時画像GS(上述の図14(b−1)参照)を表示できる領域が狭くなるという事情がある。
本実施形態では、開始画面M1において、矢印画像Gaおよび文字画像Gbを表示することで、矢印画像GAおよび文字画像GBが開始画面M1で表示される構成と比較して、開始時画像GSを広い領域に表示することができる。したがって、報知期間が開始された旨を開始時画像GSにより確実に遊技者に報知することができるという利点がある。
なお、本実施形態では、開始画面M1が表示される期間および第1報知画面M2が表示される期間をフリーズ期間としたが、以上の各画面がフリーズ期間に表示されなくてもよい。また、開始画面M1およびボーナス中画面M3における矢印画像Gaおよび文字画像Gbを揺動して表示し、第1報知画面M2における矢印画像GAおよび文字画像GBを直進して表示したが、各画像の表示態様は以上の例に限定されない。
以上が報知期間が開始してからボーナス中画面M3が表示されるまでに表示される各画面の説明である。以下において、ボーナス中画面M3が表示された後の報知期間において表示される各画面を説明する。
図15(a)は、ボーナス中画面M3が表示された後の報知期間において表示される各画面(M4、M5)を説明するためのタイムチャートである。図15(a)には、上述の図14(a)と同様に、報知期間が開始する時点t1が示される。上述した通り、報知期間が開始された直後では、開始画面M1が表示され、第1報知画面M2が表示された後にボーナス中画面M3が表示される。
ボーナス役当選時にART状態への移行が決定された場合、ボーナス状態において第1報知期間および第2報知期間の双方が設けられる。図15(a)には、ボーナス役当選時にART状態への移行が決定された場合の具体例を示す。上述した通り、第1報知期間には、開始画面M1、第1報知画面M2およびボーナス中画面M3が含まれる。また、第1報知期間には、以上の各画面(M1〜M3)に加え、ART状態の当選を報知する告知画面M5(後述の図15(b−2)参照)が含まれる。
第2報知期間では、第2報知画面M4(後述の図15(b−1)参照)が表示される。上述した通り、第1報知期間と第2報知期間とでは、遊技者に有利な遊技操作の態様(右第1停止)を報知するための画像(矢印画像および文字画像)の表示態様(移動、停止)が相違する。
図15(a)には、第2報知期間が開始する時点t2が示される。第2報知期間の開始契機は、第1報知期間へ移行した後にのみ成立可能になる。本実施形態では、第1報知期間へ移行した後のフリーズ期間が終了し、且つ、第1報知期間における遊技回数が予め定められた回数(例えば5回)に達した契機で第2報知期間へ移行する。
なお、第2報知期間へ移行する契機は適宜に変更できる。例えば、第1報知期間の時間長が予め定められた長さ(例えば約30秒)に達した契機で第2報知期間へ移行する構成としてもよい。また、第1報知期間で正解ベルが入賞した回数が予め定められた回数(例えば5回)に達した契機で第2報知期間へ移行する構成としてもよい。さらに、第1報知期間の時間長が予め定められた長さに達した契機、および、第1報知期間で正解ベルが入賞した回数が予め定められた回数に達した契機のうち、先に成立した契機で第2報知期間へ移行する構成としてもよい。
上述した通り、第2報知期間では第2報知画面M4が表示される。第2報知画面M4では、第1報知期間で表示される各画面(M1、M2、M3、M5)と同様に、右第1停止の停止操作順序が報知される。第2報知画面M4により報知された停止操作順序で遊技された場合、第2報知画面M4に替えて告知画面M5が表示される(第2報知期間から第1報知期間に移行する)。一方、第2報知期間において報知された順序以外(例えば左第1停止)で停止操作された場合、当該第2報知期間が継続し、第2報知画面M4の表示が維持される。なお、報知期間(第1報知期間および第2報知期間)において報知された順序以外で停止操作された場合、その旨が遊技者に報知される。具体的には、報知期間において右第1停止以外で停止操作された場合、その旨を報知するための画像が表示され、且つ、その旨を報知するための音声が出力される。
第2報知期間に移行してからの遊技回数が予め定められた回数(例えば5回)に達するまでに当該第2報知期間で報知された停止操作順序で遊技がされない場合、当該第2報知期間が終了する。以上の場合、告知画面M5は表示されない。なお、第2報知期間の時間長が予め定められた長さに達するまで当該第2報知期間で報知された停止操作順序で遊技がされない場合、当該第2報知期間が終了する構成としてもよい。また、第2報知期間の時間長が予め定められた長さに達した契機、および、第2報知期間で正解ベルが入賞した回数が予め定められた回数に達した契機のうち、先に成立した契機で第2報知期間が終了する構成としてもよい。さらに、第2報知期間へ移行した場合であっても、告知画面M5が表示されなかった場合は、ボーナス状態終了後にART状態へ移行しない構成としてもよい。
告知画面M5は、予め定められた期間に亘り表示される。具体的には、告知画面M5が表示されてからの遊技回数が予め定められた回数(例えば5回)に達した契機で告知画面M5の表示が終了する。なお、告知画面M5の表示が終了する契機は適宜に変更できる。例えば、告知画面M5が表示されてからの時間長が予め定められた長さ(例えば約10秒)に達した契機で告知画面M5の表示が終了する構成としてもよい。告知画面M5の表示が終了した場合、ボーナス中画面M3が再度表示される。
図15(b−1)は、第2報知画面M4の模擬図である。第2報知画面M4が表示される期間では報知演出Z3が実行される。報知演出Z3が実行されると、液晶表示装置30に矢印画像GXおよび文字画像GYが表示される。
矢印画像GXは、他の矢印画像(GA、Ga)と同様に、遊技者に有利な遊技操作の態様を報知する。すなわち、矢印画像GXは、正解ベルが停止表示される右第1停止の押順を報知する。文字画像GYは、矢印画像GXが報知する遊技操作の態様が把握される文字列を表示する。具体的には、文字画像GYは文字列「逆押し」を表示する。なお、本実施形態では、第1報知画面M2における文字画像GAおよび第2報知画面M4における文字画像GYが共通の文字列(逆押し)を表示する構成としたが、各矢印画像が相違する文字列を表示する構成としてもよい。例えば、文字画像GAが文字列「逆押し」を表示し、文字画像GYが文字列「右押ししてベルを入賞させてね」を表示してもよい。
上述した通り、第2報知期間に表示される第2報知画面M4では、矢印画像GXの表示態様(表示位置)が変化し、文字画像GYの表示態様は変化しない。具体的には、第2報知画面M4において、文字画像GYの表示位置は変化しない。また、第2報知画面M4において、文字画像GYは色彩(コントラスト)および形状が変化しない。
ただし、第2報知画面M4が表示される期間において、文字画像GYの表示位置が変化する構成としてもよい。また、第2報知画面M4が表示される期間において、文字画像GYの色彩が変化する構成としてもよい。以上の構成では、文字画像GYの一部分の色彩が変化する構成としてもよいし、全体の色彩が変化する構成としてもよい。例えば、文字画像GYの色彩を変化させることで、当該文字画像GYを輝いている様に表示する構成が考えられる。さらに、第2報知画面M4が表示される期間において、文字画像GYの外縁が変形する構成としてもよい。
矢印画像GXは、第2報知画面M4の表示開始時において、端部TXのX軸方向における位置が位置P7になる様に表示される。その後、矢印画像GXは、位置P7より指示方向側の位置P8に端部TXが達するまで指示方向側へ予め定められた速さで移動する。また、位置P8に端部TXが達した場合、端部TXが位置P7に達するまで矢印画像GXは指示方向逆側へ予め定められた速さで移動する。その後、矢印画像GXは、端部TXが位置P7および位置P8の間を繰返し往復する様に表示される。以上の構成では、矢印画像GXは揺動して表示される。
以上の通り、本実施形態では、特定の方向を示す矢印画像(第1画像)を表示することで、遊技操作の態様を報知期間において報知可能な液晶表示装置30を具備する構成において、報知期間は、第1報知期間および第2報知期間を含み、第1報知期間で報知される遊技操作の態様を把握可能な文字列を表す文字画像(第2画像)を当該第1報知期間において表示可能であり、第2報知期間において、矢印画像GXの表示態様(表示位置)を変化させるとともに、第1報知期間において、矢印画像GAの表示態様(表示位置)および文字画像GBの表示態様(表示位置)の双方を変化させる。以上の構成では、例えば矢印画像および文字画像の表示態様が変化しない構成と比較して、演出性が向上するという利点がある。
また、本実施形態では、第1報知期間の後に第2報知期間へ移行可能になる。また、特典(ART状態)が付与されたことを条件に第2報知期間の後の期間で特典が付与された旨が報知される。以上の構成において、第1報知期間では、矢印画像の表示態様および文字画像の表示態様の双方が変化し、その後の第2報知期間では、矢印画像の表示態様が変化する一方、文字画像の表示態様は変化しない。
以上の本実施形態の構成は、文字画像の表示態様の変化が停止した場合(ボーナス中画面M3から第2報知画面M4に切替えられた場合)、その後、特典の付与が報知されるとも換言される。以上の本実施形態の構成では、遊技者は文字画像に注目しながら遊技することになる。以上の構成によれば、遊技操作の態様を報知するための画像の面白みが向上するという利点がある。
図15(b−2)は、告知画面M5の模擬図である。図15(b−1)に示す通り、告知画面M5が表示される期間では、上述の開始画面M1が表示される期間およびボーナス中画面M3が表示される期間と同様に、矢印画像Gaおよび文字画像Gbが液晶表示装置30に揺動して表示される。また、告知画面M5には、図15(b−2)に示す通り、ART状態に当選した旨を告知するための当選告知画像GHが表示される。
告知画面M5に表示される矢印画像Gaは、第2報知画面M4に表示される矢印画像GXより小さい。同様に、告知画面M5で表示される文字画像Gbは、第2報知画面M4で表示される文字画像GYより小さい。なお、告知画面M5において、矢印画像Gaより大きな矢印画像、および、文字画像Gbより大きな矢印画像を表示してもよい。例えば、告知画面M5において、矢印画像GXおよび文字画像GYが表示される構成としてもよい。ただし、比較的大きな矢印画像および文字画像が告知画面M5に表示される構成では、当選告知画像GHが表示できる領域が過度に狭くなるという不都合が想定される。本実施形態によれば、以上の不都合が抑制されるという利点がある。
図16(a)は、上述のボーナス中演出が実行可能な期間を説明するための図である。以下において、説明のため、遊技操作の態様を報知する画像を「報知画像」と総称する場合がある。例えば、上述の矢印画像および文字画像は報知画像である。図16(a)には、各画面M(1〜5)において表示される報知画像が示される。また、図16(a)には、各画面Mが表示される期間において、ボーナス中演出が実行可能であるか否かが示される。
図16(a)に示す通り、開始画面M1が表示される期間では、矢印画像Gaおよび文字画像Gbが画像表示領域に表示され、ボーナス中演出は実行されない。また、第1報知画面M2が表示される期間では、矢印画像GAおよび文字画像GBが画像表示領域に表示され、ボーナス中演出は実行されない。ボーナス中画面M3が表示される期間では、矢印画像Gaおよび文字画像Gbが画像表示領域に表示され、ボーナス中演出が実行される。以上の構成は、報知期間が開始された直後では、ボーナス中演出が実行されない様に制御し、その後、当該ボーナス中演出を実行可能にする構成とも換言される。
図16(a)に示す通り、第2報知画面M4が表示される期間では、矢印画像GXおよび文字画像GYが画像表示領域に表示され、ボーナス中演出は実行されない。また、告知画面M5が表示される期間では、矢印画像Gaおよび文字画像Gbが画像表示領域に表示され、ボーナス中演出は実行されない。ただし、第2報知画面M4が表示される期間において、ボーナス中演出が実行される構成としてもよい。
図16(b)は、ボーナス中演出決定テーブルの概念図である。本実施形態では、n種類(nは正の整数)のボーナス中演出E(1〜n)が設けられる。ボーナス中画面M3が表示される期間の各遊技において、ボーナス中演出決定テーブルが参照され、ボーナス中演出Eの何れかが決定される。詳細には後述するが、各遊技で決定されたボーナス中演出Eに応じて、各種の画像が液晶表示装置30に表示され、筐体ランプ5、演出用ランプ28および上部ランプ35(発光領域)が発光し、スピーカー32から各種の音響が再生される。また、ボーナス中演出Eによっては演出可動体29が動作する。
図16(b)には、各ボーナス中演出Eが決定される確率Pが示される。図16(b)に示す通り、各ボーナス中演出Eが決定される確率Pは、ART決定処理でART状態に当選しているか否かに応じて変化する。以上の構成では、報知期間(ボーナス状態)で決定されたボーナス中演出Eの種類に応じて、ART状態に当選している可能性が示唆される。例えば、ボーナス中演出Enは、ART状態に当選していない場合より当選している場合に決定され易いと仮定する(確率Ph<確率Pd)。以上の場合、ボーナス中演出Enが実行されると、ART状態に当選している可能性が高いことが示唆される。
以上のボーナス中演出Eによれば、報知期間における演出の面白みが向上する。ただし、報知期間でボーナス中演出Eが実行された場合、当該ボーナス中演出Eに遊技者は注目する。以上の構成では、仮にボーナス中演出Eが報知期間の開始直後に実行されると、遊技者によっては、報知画像により押順が報知されていることを報知期間の序盤で認識できない場合がある。以上の場合、報知された押順以外で遊技してしまう不都合が生じ易くなる。
以上の事情を考慮して本実施形態では、報知期間が開始された直後(開始画面M1が表示される期間および第1報知画面M2が表示される期間)では、ボーナス中演出が実行されない様に制御し、その後、ボーナス中演出を実行可能にする構成が採用される。以上の構成によれば、報知期間の開始直後の期間でボーナス中演出Eが実行される構成と比較して、右第1停止で遊技すべき旨を報知期間の開始直後に確実に遊技者に認識させることができる。したがって、上述の不都合が抑制される。
図16(c)は、報知期間の各画面M(1〜5)が表示される期間における、筐体ランプ5、演出用ランプ28および上部ランプ35(発光領域)の発光態様(各LEDの制御パターン)、および、スピーカー32から出力される音響を説明するための図である。また、図16(c)には、各画面M(1〜5)が表示される期間における、演出可動体29の動作の有無が示される。
図16(c)に示す通り、開始画面M1が表示される期間では、発光領域が開始時態様で発光する。開始時態様では発光領域の輝度が比較的高くなる。具体的には、開始画面M1が表示される前の発光態様と比較して、開始時態様で表示される発光領域の輝度は高くなる。
図16(c)に示す通り、開始画面M1が表示される期間では、開始効果音が出力される。開始効果音は、報知期間の開始を報知するための音響である。以上の構成によれば、発光領域の発光態様およびスピーカー32が出力する音響により報知期間が開始された旨を遊技者に報知することができる。
上述した通り、開始画面M1は、報知期間の開始を報知するための開始時画像GS(上述の図14(b−1)参照)を表示する。以上の構成において、仮に開始画面M1が表示される期間において演出可動体29が動作する構成では、演出可動体29により開始時画像GSが視認困難(実質的に不可能な場合を含む)となる不都合が生じ得る。
以上の事情を考慮して、本実施形態では、開始画面M1が表示される期間では演出可動体29が動作しない。以上の構成では、開始時画像GSが演出可動体29で遮蔽されない。したがって、上述の不都合が抑制される。ただし、開始画面M1が表示される期間において、演出可動体29が動作する構成としてもよい。
図16(c)に示す通り、第1報知画面M2が表示される期間では、発光領域が押順報知態様で表示される。押順報知態様では発光領域の輝度が比較的低くなる。具体的には、第1報知画面M2が表示される直前の期間(上述の開始時態様での発光が終了する直前の期間)と比較して、押順報知態様での発光領域の輝度は低くなる。
図16(c)に示す通り、第1報知画面M2が表示される期間では、音声「逆押し」が出力される。以上の音声「逆押し」を出力することにより、右第1停止が報知される。なお、詳細には後述するが、押順報知態様で発光領域が発光することにより、第1報知画面M2で報知される停止操作順序が報知される(後述の図17(b−1)〜(b−2)参照)。
図16(c)に示す通り、本実施形態では、第1報知画面M2が表示される期間において、演出可動体29は動作しない。以上の構成では、矢印画像GAおよび文字画像GBが演出可動体29により隠れ、遊技者に有利な停止操作順序が矢印画像GAおよび文字画像GBにより適当に報知されないという不都合が抑制される。
図16(c)に示す通り、ボーナス中画面M3が表示される期間では、ボーナス中演出Eに応じた態様で発光領域が発光する。上述した通り、ボーナス中演出Eは、ART状態の当否に応じて決定される。例えば、ART状態が当選している場合に決定され易いボーナス中演出Eでは、発光領域の輝度が比較的高くなる。一方、ART状態が当選していない場合に決定され易いボーナス中演出Eでは、発光領域の輝度が比較的低くなる。また、ボーナス中画面M3が表示される期間では、ボーナス中演出Eに応じた音響が出力される。さらに、ボーナス中画面M3が表示される期間では、ボーナス中演出Eによっては、演出可動体29が動作する。
図16(c)に示す通り、第2報知画面M4が表示される期間では、発光領域が特殊報知態様で表示される。特殊報知態様では発光領域の輝度が比較的低くなる。以上の構成では、例えば特殊報知態様では発光領域の輝度が比較的高くなる構成と比較して、第2報知画面M4が表示される期間において、発光領域より画像表示領域に注目させ易い。
図16(c)に示す通り、第2報知画面M4が表示される期間では、音声「右から押してね」が出力される。以上の音声「右から押してね」は、上述の第1報知画面M2の表示期間に出力される音声「逆押し」と同様に、右第1停止の押順を報知する。
第2報知画面M2が表示される期間では、演出可動体29は動作しない。以上の構成では、矢印画像GXおよび文字画像GYが演出可動体29により隠れ、遊技者に有利な停止操作順序が矢印画像GXおよび文字画像GYにより適当に報知されないという不都合が抑制される。
図16(c)に示す通り、告知画面M5が表示される期間では、発光領域が当選告知態様で表示される。当選告知態様では発光領域の輝度が比較的高くなる。具体的には、特殊報知態様での発光領域の輝度と比較して、特選告知態様での発光領域の輝度は高くなる。以上の構成では、告知画面M5が表示される期間において、効果的にART状態に当選した旨を報知できる。図16(c)に示す通り、告知画面M5が表示される期間では、告知効果音が出力され、演出可動体29は動作しない。ただし、告知画面M5が表示される期間において、演出可動体29が動作する構成としてもよい。
図17(a)から図17(c)は、発光領域の発光態様の具体例を説明するための図である。なお、図17(a)から図17(c)には、発光領域のうち演出用ランプ28を抜粋して示す。また、図17(a)から図17(c)において、演出用ランプ28の各領域の輝度を当該領域の色彩により示す。具体的には、演出用ランプの輝度が高い領域ほど薄い色(白色に近い色彩)で示し、輝度が低い領域ほど濃い色(黒色に近い色彩)で示す。
図17(a)は、開始時態様を説明するための図である。上述した通り、開始画面M1が表示される期間において、発光領域が開始時態様で発光する。図17(a)に示す通り、開始時態様では、演出用ランプ28の全体の輝度が比較的高い。なお、開始時態様では、演出用ランプ28以外の発光領域の輝度も比較的高くなる。
図17(b−1)から図17(b−3)は、押順報知態様を説明するための図である。上述した通り、第1報知画面M2が表示される期間において、発光領域が押順報知態様で発光する。また、第1報知画面M2は、開始画面M1に続いて表示される。すなわち、発光領域の発光態様は、開始時態様から押順報知態様に切替えられる。
図17(b−1)から図17(b−3)に示す通り、演出用ランプ28の全体の輝度は、押順報知態様では開始時態様と比較して低くなる。具体的には、演出用ランプ28のうち領域Rhを除く領域は略消灯する。また、演出用ランプ28以外の発光領域の輝度も、開始時態様と比較して押順報知態様では低くなる。
発光領域の輝度が比較的低い場合、発光領域の輝度が比較的高い場合と比較して、液晶表示装置30の画面に遊技者が注目し易いという事情がある。本実施形態によれば、第1報知期間が開始される直前の期間と比較して、第1報知期間において発光領域の輝度が小さくなるため、例えば第1報知期間での発光領域の輝度が小さくならない構成と比較して、第1報知画面M2に遊技者が注目し易い。したがって、第1報知画面M2の矢印画像GAおよび文字画像GBによる停止操作順序(右第1停止)の報知を遊技者が見落とす不都合が抑制される。
なお、本発明の「第1報知期間が開始される直前の期間と比較して、第1報知期間において発光領域の輝度が小さくなる」という構成は、「第1報知期間が開始される直前の期間」(以下「直前期間」という)より「第1報知期間」における発光領域の輝度が小さくなったと遊技者に知覚されれば足りる。したがって、発光領域の一部分の輝度が直前期間より第1報知期間で大きい構成であっても、直前期間から第1報知期間に移行した場合に発光領域全体が暗くなったと遊技者が知覚する構成は、本発明に包含され得る。
図17(b−1)は、押順報知態様で発光を開始した直後における発光領域(演出用ランプ28)を説明するための図である。図17(b−1)に示す通り、押順報知態様で発光を開始した直後では、演出用ランプ28のうち領域Rh1以外が略消灯する。領域Rh1は、演出用ランプ28の右端近傍の領域である。
図17(b−2)は、上述の図17(b−1)に示す態様で発光領域が表示されてから所定の時間長(例えば約0.5秒)が経過した時点における発光領域を説明するための図である。図17(b−2)で示す時点では、演出用ランプ28のうち領域Rh2以外が略消灯する。領域Rh2は、例えば、演出用ランプ28の左右方向の中央近傍の領域である。
図17(b−3)は、上述の図17(b−2)に示す態様で発光領域が表示されてから所定の時間長(例えば約0.5秒)が経過した時点における発光領域を説明するための図である。図17(b−3)で示す時点では、演出用ランプ28のうち領域Rh3以外が略消灯する。領域Rh3は、演出用ランプ28の左端近傍の領域である
以上の説明から理解される通り、押順報知態様では、演出用ランプ28の右側から左側へ比較的明るい領域Rh(1〜3)が移動する。以上の押順報知態様では、右第1停止(逆押し)が報知される。すなわち、第1報知画面M2が表示される期間では、該期間で表示される矢印画像Gaにより報知される遊技操作の態様(逆押し)が把握される対応で発光領域(演出用ランプ28)が発光するとも換言される。以上の構成では、例えば、液晶表示装置30に表示される画像(矢印画像Ga、文字画像Gb)のみで停止操作順序が報知される構成と比較して、停止操作順序が遊技者に確実に報知されるという利点がある。
図17(c)は、ボーナス中演出Eに応じた態様で発光する発光領域を説明するための図である。ボーナス中演出Eが実行される期間では、第1報知画面M2が表示される期間と比較して、発光領域の輝度は高くなる。ただし、第1報知画面M2が表示される期間の直後に実行されるボーナス中演出Eの種類によっては、第1報知画面M2が表示される期間と比較して、ボーナス中演出Eが実行される期間において発光領域の輝度が低くなる場合があってもよい。
上述した通り、スピーカー32から出力される音響の大きさは、音量値(マスタ音量)により決定される。以上の音量値は調整可能期間において調整できる。また、発光領域の明るさは、輝度値により決定される。以上の輝度値は調整可能期間において調整できる。調整可能期間において調整操作が受付けられた場合、音量値および輝度値が変更される。本実施形態では、報知期間を含む各期間において調整操作が可能である。また、上述した非遊技期間および遊技期間の双方で調整操作が可能である。
図18(a)は、第1報知画面M2が表示される期間において、調整操作がされた場合の具体例を説明するための図である。上述した通り、第1報知画面M2には、遊技操作の態様を報知するための矢印画像GAおよび文字画像GBが表示される。第1報知画面M2が表示される期間において、調整操作がされた場合、調整画像Gc(1、2)が表示される。ただし、調整可能期間において、調整操作の有無によらず、調整画像Gcが表示される構成としてもよい。第1報知画面M2における矢印画像GAおよび文字画像GBの位置は、調整画像Gcが表示される前後で変化しない。
図18(a)に示す通り、調整画像Gcは、音量画像Gc1および輝度画像Gc2を含む。音量画像Gc1は、現在の音量値(1〜5)を表示する。輝度画像Gc2は、現在の輝度値(1〜5)を表示する。以上の構成によれば、遊技者は、現在の音量値および輝度値を確認しながら調整操作ができる。
上述した通り、第1報知画面M2が表示される期間では、発光領域が押順報知態様で発光することで押順が報知される。以上の構成では、遊技者によっては、第1報知画面M2が表示される期間において、発光領域で報知される押順が最も把握し易くなる様に、輝度値の調整を希望する場合がある。本実施形態では、第1報知画面M2が表示される期間において輝度値を調整可能であるため、以上の希望に応じることができる。
また、第1報知画面M2が表示される期間では、スピーカー32からの音響(音声「逆押し」)により押順が報知される。したがって、遊技者によっては、第1報知画面M2が表示される期間において、音響により報知される押順が最も把握し易くなる様に、音量値の調整を希望する場合がある。本実施形態では、第1報知画面M2が表示される期間において音量値を調整可能であるため、以上の希望に応じることができる。
上述した通り、矢印画像GAおよび文字画像GBは、左方向へ移動(直進)して表示される。すなわち、矢印画像GAおよび文字画像GBが表示される領域は可変である。以上の構成において、仮に矢印画像GAおよび文字画像GBが表示され得る領域(通過する領域)に調整画像Gcが表示される構成を想定する。以上の構成では、矢印画像GAおよび文字画像GBに調整画像Gcが重複し、各画像の視認性が低下する不都合が想定される。
以上の事情を考慮して、本実施形態の調整画像Gcは、矢印画像GAおよび文字画像GBが表示され得る領域(通過する領域)の外に表示される。以上の本実施形態の構成では、矢印画像GAおよび文字画像GBが調整画像Gcと重複しない。したがって、上述の不都合が抑制される。
図18(b)は、第2報知画面M4が表示される期間において、調整操作がされた場合の具体例を説明するための図である。上述した通り、第2報知画面M4には、遊技操作の態様を報知するための矢印画像GXおよび文字画像GYが表示される。以上の第2報知期間において、調整操作がされた場合、上述の調整画像Gcが第2報知画面M4に表示される。矢印画像GXおよび文字画像GYが表示される位置は、調整画像Gcが表示される前後で変化しない。
上述した通り、第2報知画面M4が表示される期間では、スピーカー32が出力する音響(音声「右から押してね」)により押順が報知される。したがって、遊技者によっては、押順を報知する音響が聞き取り易くなる様に、第2報知画面M4が表示される期間において音量値の調整を希望する場合がある。本実施形態では、第2報知画面M4が表示される期間において音量値を調整可能であるため、以上の希望に応じることができる。
また、仮に第2報知画面M4が表示される期間における発光領域の輝度が過度に明るい場合、画像表示領域(矢印画像GX、文字画像GY)の視認性が低下し、画像表示領域において停止操作順序が適当に報知されない不都合が生じ得る。本実施形態によれば、第2報知画面M4が表示される期間において、輝度値を調整できるため、以上の不都合が抑制されるという利点がある。
本実施形態の調整画像Gcは、矢印画像GXおよび文字画像GYと重複しない位置に表示される。具体的には、矢印画像GXは上述した通り移動(揺動)して表示される。すなわち、矢印画像GXが表示される領域は可変である。調整画像Gcは、矢印画像GXが移動する領域の外に表示される。以上の構成では、第2報知画面M4が表示される期間において、調整画像Gcが矢印画像GXと重複しない。したがって、例えば調整画像Gcが矢印画像GXと重複する構成と比較して、各画像の視認性が低下するという不都合を抑制できる。
本実施形態では、調整画像Gcが表示される位置は、全ての期間において(第1報知期間および第2報知期間を含む)において共通である。ただし、調整画像Gcと共に表示される画像(例えば矢印画像)の表示位置等に応じて、調整画像Gcが表示される位置を変化させてもよい。また、調整画像Gcの表示位置が矢印画像または文字画像(報知画像)の表示位置と重複し得る構成としてもよい。以上の構成を採用する場合、調整画像Gcと報知画像が重複する領域では、調整画像Gcが優先して表示される構成が好適である。
<メインCPUが実行する各処理>
メインCPU301は、上述した各データを用いて各種の処理を実行する。メインCPU301は、リセット回路からのリセット信号が入力された場合、起動処理を実行する。リセット信号は、メイン制御基板300に供給される電源電圧が所定の閾値を超えた場合に出力される。例えば、電源スイッチ511SWがON状態になることでメイン制御基板300への電源電圧の供給が開始された場合、起動処理が実行される。起動処理において、メインCPU301は、メイン制御基板300の各レジスタ等を初期化する。
また、起動処理において、メインCPU301は、設定値を変更するための処理を含む各種の処理(遊技可能な状態に移行するための処理)を実行する。なお、メインCPU301は、起動処理の以前に、メインROM302が記憶する制御プログラムの正当性を判断するセキュリティチェック処理を実行してもよい。起動処理を終了した後に、メインCPU301は、遊技制御処理に移行する。
図19は、メインCPU301の遊技制御処理のフローチャートである。遊技制御処理は、遊技者が1回の遊技を行う毎に実行される。詳細には後述するが、メインCPU301は、遊技制御処理が実行される期間において、所定の時間間隔(例えば1.49ms)で割込処理を実行する。すなわち、メインCPU301は、遊技制御処理と割込処理とを交互に実行する。例えば、サブ制御基板400に送信されるコマンドは、遊技制御処理でセットされ、割込処理でサブ制御基板400に送信される。メインCPU301が実行する各種の抽選の結果、または、メインRAM303に設けられた各種のカウンタの数値を示すコマンドが適宜にサブ制御基板400に送信される。また、遊技制御処理でセットされた各タイマ(例えばウェイトタイマ)は、割込処理で減算される。
メインCPU301は、遊技制御処理を開始すると、初期設定処理を実行する(S101)。初期設定処理は、1回の遊技が終了する毎に実行される。メインCPU301は、初期設定処理において、メインRAM303の記憶領域のうち遊技毎に初期化される記憶領域を初期化する。例えば、前回の遊技の当選エリア(当選エリア番号)が格納された当選エリア格納領域は、初期設定処理で初期化される。
メインCPU301は、初期設定処理の後に、自動投入処理(S102)に移行する。自動投入処理により、メインCPU301は、前回の遊技の結果、有効ラインにリプレイに係る図柄組合せが揃った場合、前回の遊技と同数の賭けメダルを今回の遊技の賭けメダルとして設定する。
メインCPU301は、自動投入処理の後に、遊技開始前処理(S103)に移行する。遊技開始前処理において、メインCPU301は、メダル投入部8からのメダルの検知、および、精算ボタン23の操作の検出をする。遊技開始前処理において、メダルの投入を検出した場合、メインCPU301は、賭けメダルまたはクレジットを加算する。また、遊技開始前処理において、清算ボタン23の操作を検出した場合、メインCPU301は、賭けメダルまたはクレジットを払戻す。また、メインCPU301は、遊技開始前処理において、スタートレバー24の操作(すなわち遊技の開始操作)を検出する。
メインCPU301は、遊技開始前処理で遊技の開始操作を検知すると、設定値確認処理(S104)に移行する。設定値確認処理において、メインCPU301は、設定値の適否を判断する。具体的には、メインCPU301は、設定値確認処理において、設定値が数値「1」から数値「6」の範囲内であるか否かを判定する。設定値が数値「1」から数値「6」の範囲内でないと判断した場合、メインCPU301は、設定値の異常を示す設定値異常コマンドをコマンド格納領域に格納し、設定値エラー処理に移行する。
メインCPU301は、設定値確認処理で設定値が適正であると判断した場合、乱数値R1、乱数値R2および乱数値R3を取得する(S105)。乱数値R1は、乱数発生器304で生成されるハードウェア乱数であり、内部抽選処理で用いられる。乱数値R2は、メインCPU301に内蔵されるレジスタから取得されるソフトウェア乱数であり、回胴演出決定処理等で用いられる。乱数値R3は、ART決定処理で用いられる。メインCPU301は、取得した乱数値R1をメインRAM303の乱数値R1格納領域に格納する。同様に、メインCPU301は、取得した乱数値R2をメインRAM303の乱数値R2格納領域に格納し、乱数値R3をメインRAM303の乱数値R3格納領域に格納する。
メインCPU301は、乱数値R1、乱数値R2および乱数値R3をメインRAM303に格納した後に、抽選実行処理(S106)に移行する。抽選実行処理は、当選エリアを乱数値R1により決定するための内部抽選処理、ART状態への移行を乱数値R3により決定するためのART決定処理、および、回胴演出を乱数値R2により決定するための回胴演出決定処理を含む各処理で構成される。また、抽選実行処理は、指示番号を決定するための指示番号決定処理を含む。
メインCPU301は、抽選実行処理を実行した後に、ウェイト処理(S107)を実行する。ウェイト処理は、各遊技の時間長を所定の長さ以上にするための処理である。メインCPU301は、ウェイト処理において、ウェイト期間が経過したか否かを判定し、ウェイト期間が経過していないと判断した場合、ウェイト処理から後述の停止前処理に移行しない。
一方で、ウェイト期間が経過したと判断した場合、メインCPU301は、停止前処理(S108)に移行する。停止前処理においては、内部抽選処理で決定された当選エリアに応じて各種のデータ(後述の優先順位等)がメインRAM303に格納される。後述の停止制御処理において、停止前処理で格納された各データに応じて各リール12が停止されることにより、当選エリアで指定される当選役に係る図柄組合せが有効ラインに停止表示される。
メインCPU301は、停止前処理を実行した後に、停止制御処理(S109)に移行する。停止制御処理により、メインCPU301は、各停止ボタン25が操作される毎に、当該停止ボタン25に対応するリール12を停止させる。各リール12は、上述した停止前処理で設定した各データに応じた図柄位置で停止する。
停止制御処理で全てのリール12を停止すると、メインCPU301は、表示判定処理(S110)に移行する。表示判定処理において、メインCPU301は、有効ラインに表示された図柄の組合せの判定をする。また、メインCPU301は、有効ラインに表示された図柄の組合せの種別に応じて各種のデータを設定する。例えば、リプレイに係る図柄組合せが有効ラインに停止表示していると判定した場合、メインCPU301は、再遊技作動中フラグをON状態に設定する。また、メインCPU301は、有効ラインに入賞当選役に係る図柄組合せが停止していると判断した場合、当該入賞当選役の種別に応じた枚数のメダルをクレジット数に加算する。
メインCPU301は、表示判定処理を実行した後に、状態制御処理(S111)を実行する。状態制御処理において、メインCPU301は、遊技状態を移行させる。また、メインCPU301は、状態制御処理において、遊技状態の移行に伴い、規制期間を開始または終了させる。メインCPU301は、状態制御処理を終了すると、ステップS101に処理を戻す。
<サブCPUが実行する各処理>
図20は、サブCPU412のサブ起動処理のフローチャートである。サブCPU412は、リセット回路からのリセット信号が入力された場合にサブ起動処理を実行する。リセット回路は、サブ制御基板400に供給される電源電圧が所定の閾値を超えた場合に、リセット信号を出力する。例えば、サブ制御基板400への電源電圧の供給が開始された場合に、サブ起動処理が実行される。
サブ起動処理を開始すると、サブCPU412は、起動時初期化処理(S301)を実行する。起動時初期化処理において、サブCPU412は、例えば、サブ制御基板400の各種のレジスタを初期化する。
起動時初期化処理において、サブCPU412は、サブRAM414のバックアップ異常の有無を判定する。バックアップ異常がある場合、サブCPU412は、バックアップデータを初期化する。また、サブCPU412は、起動時初期化処理において、CGROM424を含む各種のROMに記憶されたデータが適正であるか否かを判定する。例えば、各ROMの特定のアドレスに格納されたデータを読み出し、当該データが適正であるか否かを判定する。各種のROMに異常が発見された場合、サブCPU412は、所定のエラー処理に移行する。
サブCPU412は、サブ起動処理において、ランプ制御タスクの起動(S302)、音響制御タスクの起動(S303)、画像制御基板通信タスクの起動(S304)、メイン制御基板通信タスクの起動(S305)、演出ボタン入力タスクの起動(S306)を行う。
サブCPU412は、ランプ制御タスクにより、筐体ランプ5と演出用ランプ28とを含む各種のランプを制御する。また、サブCPU412は、音響制御タスクにより、スピーカー(31、32)を制御する。また、サブCPU412は、画像制御基板通信タスクにより、画像制御基板420にコマンドを送信し、メイン制御基板通信タスクにおいてメイン制御基板300からのコマンドを受信し、演出ボタン入力タスクにおいて演出ボタン26および方向指定ボタン27の操作を受付ける。
サブCPU412には、タイマ割込信号が所定の時間間隔で入力される。サブCPU412は、タイマ割込信号を受信すると、各タスクのうちの何れかを実行する。すなわち、各種のランプおよびスピーカー(31,32)を含む各周辺装置は、時分割で制御される。
<第2実施形態>
本発明の他の実施形態を以下に説明する。なお、以下に例示する各形態において作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、第1実施形態の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
第2実施形態では、遊技操作手段(停止ボタン25)を第1の態様で操作した場合は第2の態様で操作した場合より有利になり易い特定期間が設けられる。以下に示す第2実施形態では、特定期間において、右第1停止の押順で遊技すると正解ベルが入賞し、右第1停止以外の押順で遊技すると正解ベルが入賞しない構成を想定する。以上の特定期間としては、例えば、ボーナス状態が想定される。
第2実施形態の特定期間では、低確状態および高確率状態へ移行可能である。高確率状態は低確率状態と比較して特典が付与され易い。例えば、高確率状態では低確率状態より特典画像(例えば、設定値を示唆する画像)が表示され易い構成が想定される。低確率状態の各遊技において高確率状態へ移行するか否かが抽選で決定される。なお、高確率状態は上述の例に限定されない。例えば、特典としての遊技メダルが低確率状態より付与され易い状態を高確率状態としてもよい。
特定期間の低確率状態では、通常演出および特別演出を含む各種の演出が液晶表示装置30において実行される。サブCPU412は、低確率状態において、高確率状態への移行が決定されたか否かに応じて、通常演出および特別演出の何れかを決定する。特別演出は、高確率状態への移行が決定されていない場合より高確率状態への移行が決定された場合に決定され易い。以上の通常演出および特別演出では、高確率状態への移行が決定されたか否かが報知(示唆)される。
図21(a)から図21(c)は、特定期間の各時点における液晶表示装置30、演出用ランプ28およびセグメント表示器D(指示表示器16、期間表示器38)の態様を説明するための図である。図21(a)から図21(c)の各々には、液晶表示装置30および演出用ランプ28の模擬図、および、セグメント表示器Dの模擬図が示される。
セグメント表示器Dは、特定期間において、正解ベルが入賞する右第1停止を指示する。具体的には、特定期間では、セグメント表示器Dの指示表示器16に指示情報「9」(右第1停止)が表示される。また、第2実施形態では、特定期間が規制期間になる(規制期間=特定期間)。したがって、特定期間では期間表示器38が点灯する。以上の構成では、特定期間(規制期間)である旨がセグメント表示器Dにより報知されるとも換言される。
ところで、メインCPU301により制御されるセグメント表示器Dは、サブCPU412により制御される液晶表示装置30および演出用ランプ28と比較して小さい。したがって、セグメント表示器Dは、液晶表示装置30および演出用ランプ28と比較して注目され難いという事情がある。
以上の事情を考慮して、第2実施形態では、セグメント表示器Dで特定期間である旨が報知される場合、サブCPU412が制御する手段により特定期間である旨が報知される構成を採用した。以上の構成では、例えば特定期間である旨がセグメント表示器Dのみで報知される構成と比較して、特定期間である旨が遊技者へ確実に報知される。以上の構成について以下で詳細に説明する。
図21(a)は、特定期間のうち通常演出が実行される第1期間を説明するための図である。第1期間では、通常演出に応じた画像(動画像等)が液晶表示装置30に表示される。また、図21(a)に示す通り、上述の第1実施形態におけるボーナス中演出Eが実行される報知期間と同様に(図14(b−1)参照)、矢印画像Gaおよび文字画像Gbが第1期間において表示される。
以上の矢印画像Gaおよび文字画像Gbは、特定期間でのみ表示される。以上の構成では、液晶表示装置30は、矢印画像Gaおよび文字画像Gb(報知画像G)を表示することで、特定期間である旨を報知可能であるとも換言される。第2実施形態における矢印画像Gaおよび文字画像Gbは、第1実施形態と同様に、揺動して表示される。ただし、第2実施形態における矢印画像Gaおよび文字画像Gbの表示態様は適宜に変更できる。
演出用ランプ28は、特定期間において、右第1停止の押順を報知する押順報知態様で発光する。押順報知態様において、演出用ランプ28は、領域Rh以外の領域を略消灯し、領域Rhを比較的明るい輝度で表示する。また、押順報知態様では、比較的明るい領域Rhが正面視で演出用ランプ28の右端部から左端部へ移動する態様で繰返し発光する。本実施形態では、演出用ランプ28が特定期間においてのみ押順報知態様で発光可能である。以上の構成では、演出用ランプ28が押順報知態様で発光した場合、特定期間である旨が遊技者に報知される。
以上の説明から理解される通り、第2実施形態では、特定期間の第1期間(通常演出が実行される期間)において、サブCPU412により制御される液晶表示装置30および演出用ランプ28の双方で特定期間である旨が報知される。したがって、例えばメインCPU301により制御されるセグメント表示器Dのみで特定期間である旨が報知される構成と比較して、特定期間である旨を遊技者に確実に報知できる。
図21(b)は、特定期間のうち特別演出が実行される第2期間を説明するための図である。第2期間では、特別演出に応じた判定画像(動画像等)が液晶表示装置30に表示される。以上の判定画像としては、例えば、味方キャラクタが敵キャラクタと戦闘する動画像が考えられる。例えば、高確率状態に当選した場合の特別演出では、味方キャラクタが勝利する判定画像が表示される。一方、高確率状態に当選していない場合の特別演出では、味方キャラクタが敗北する判定画像が表示される。
以上の特別演出では、高確率状態の当否が報知される判定画像に遊技者は注目する。したがって、特別演出では、判定画像が画像表示領域の広範囲に表示可能な構成が好適である。以上の事情を考慮して、第2実施形態では、特別演出が実行される第2期間において、報知画像Gを非表示にする構成を採用した。以上の構成によれば、例えば第2期間において報知画像Gが表示される構成と比較して、判定画像が表示できるスペースが広くなる。
ただし、第2期間において報知画像Gを非表示にする構成では、特定期間である旨が液晶表示装置30により報知されない期間が生じる。仮に、サブCPU412により制御される手段のうち液晶表示装置30のみで特定期間である旨が報知される構成を想定する。以上の構成では、サブCPU412が制御する何れの手段によっても、特定期間である旨が第2期間において報知されないという不都合が生じる。
以上の事情を考慮して、第2実施形態における第2期間では、演出用ランプ28で特定期間である旨が報知される構成を採用した。具体的には、図21(b)に示す通り、演出用ランプ28は、上述の第1期間と同様に、第2期間において右第1停止の押順が報知される押順報知態様で発光する。以上の構成によれば、第2期間において報知画像Gを非表示にした場合であっても、サブCPU412が制御する手段(演出用ランプ28)により、特定期間である旨が第2期間においても報知される。
なお、演出用ランプ28による特定期間の報知が第2期間のみで実行される構成(以下「対比例」という)も考えられる。以上の対比例では、第2実施形態と同様に、判定画像を表示可能なスペースを拡張しつつ、サブCPU412が制御する手段により、特定期間である旨が第2期間においても報知されるという効果が奏せられる。
ただし、以上の対比例では、演出用ランプ28は、特定期間である旨を第1期間では報知しない。したがって、第1期間においては演出用ランプ28が注目され難い。第1期間において演出用ランプ28が注目され難い場合、仮に演出用ランプ28が特定期間である旨を第2期間で報知したとしても(第1期間から第2期間に移行した際に、演出用ランプ28が特定期間である旨の報知を開始したとしても)、当該報知に遊技者が気付き難いという不都合が想定される。
上述の第2実施形態では、第1期間および第2期間の双方で演出用ランプ28により特定期間が報知されるため、第1期間においても演出用ランプ28に遊技者が注目し易い。したがって、上述の不都合が抑制されるという利点がある。
図21(c)は、特定期間のうち高確率状態の開始時(高確率状態の開始直前または開始直後)の第3期間を説明するための図である。上述の第2期間の特別演出において、高確率状態への移行が報知された後に第3期間が開始される。なお、第2期間の特別演出において、高確率状態への移行が報知されなかった場合、その後、第1期間が開始される(通常演出が再度実行される)。
図21(c)に示す通り、第3期間において、高確率状態開始画面が液晶表示装置30に表示される。高確率状態開始画面は、高確率状態が開始される旨を報知するための各種の画像が表示される。また、第3期間では、第1期間および第2期間と同様に、演出用ランプ28により右第1停止の押順(特定期間である旨)が報知される。さらに、第3期間では、第1期間と同様に、報知画像Gが液晶表示装置30に表示される。すなわち、上述の第2期間では、液晶表示装置30による特定期間である旨の報知が中止されるが、第3期間では、当該報知が再開される。
なお、第3期間において、第2期間と同様に、報知画像Gが非表示になる構成としてもよい。ただし、液晶表示装置30は、サブCPU412により制御される他の手段と比較して、遊技者が注目し易いという事情がある。したがって、特別演出が実行される第2期間が終了した後の第3期間では、液晶表示装置30による特定期間の報知が再開される構成が好適である。
<第3実施形態>
図22は、第3実施形態を説明するための図である。第3実施形態では、上述の第2実施形態と同様に、遊技操作手段(停止ボタン25)を第1の態様で操作した場合は第2の態様で操作した場合より有利になり易い特定期間が設けられる。図22に示す具体例では、特定期間において、右第1停止の押順で遊技すると正解ベルが入賞し、右第1停止以外の押順で遊技すると正解ベルが入賞しない構成を想定する(第2実施形態と同様)。以上の特定期間としては、例えば、ボーナス状態が想定される。
第3実施形態の特定期間では、上述の第2実施形態と同様に、セグメント表示器Dにより特定期間である旨が報知される。具体的には、第3実施形態の特定期間では、図22に示す通り、指示表示器16に指示情報「9」が表示され、期間表示器38が点灯する。また、第3実施形態の特定期間では、第2実施形態と同様に、演出用ランプ28により特定期間である旨が報知される。具体的には、第3実施形態の特定期間では、図22に示す通り、演出用ランプ28が右第1停止の押順を報知する押順報知態様で発光する。
さらに、第3実施形態の特定期間では、第2実施形態と同様に、液晶表示装置30に矢印画像Gaおよび文字画像Gb(報知画像G)を表示することで、特定期間である旨が報知される。第3実施形態における矢印画像Gaおよび文字画像Gbは、第1実施形態と同様に、揺動して表示される。ただし、第3実施形態における矢印画像Gaおよび文字画像Gbの表示態様は適宜に変更できる。
第3実施形態の特定期間では、予め定められた特典を付与するか否かが抽選により決定される。以上の特典としては、例えば、第2実施形態で説明した高確率状態へ移行する権利が採用され得る。特典が当選した場合、複数種類の告知演出の何れかが実行される。複数種類の告知演出には、上述の演出可動体29(L、R)が移動する役モノ演出が含まれる。
図22(a)は、役モノ演出が実行されない特定期間を説明するための図である。役モノ演出が実行されない期間において、演出可動体29は、可動体遮蔽部31で遮蔽される退避位置で停止する。演出可動体29は、演出可動体29Lおよび演出可動体29Rを含んで構成される。図22(a)には、可動体遮蔽部31で遮蔽される演出可動体29Lおよび演出可動体29Rが破線で示される。
図22(a)に示す通り、役モノ演出が実行される場合、演出可動体29Lは端部TLを中心に時計回りに回転し、演出可動体29Rは端部TRを中心に反時計回りに回転する(演出動作)。図22(a)の具体例では、演出可動体29Lの端部TLおよび演出可動体29Rの端部TRが位置Pに位置する場合を想定する。図22(a)には、退避位置から出現位置に移動するまでに演出可動体29が通過する移動領域Aの外縁が二点鎖線で示される。
図22(a)に示す通り、役モノ演出が実行されない期間では、演出可動体29が報知画像G(画像表示領域)と正面視で重ならない。したがって、役モノ演出が実行されない期間では、遊技操作の態様が報知画像Gにより確実に遊技者に報知される。例えば、報知画像Gは、画像表示領域の中央より左下側に表示される。ただし、報知画像Gが表示される領域は適宜に変更できる。また、退避位置で停止する演出可動体29の一部分が報知画像Gと正面視で重なる構成としてもよい。以上の場合、報知画像Gと重なる演出可動体29の部分は、透明な部材で形成される構成が好適である。以上の構成によれば、報知画像Gが演出可動体29と重なる場合であっても、当該報知画像Gが視認可能になる。
図22(b)は、役モノ演出が実行される期間を説明するための図である。図22(b)の具体例では、退避位置から出現位置まで移動する途中の演出可動体29が示される。役モノ演出が開始された場合、演出可動体29が予め定められた速度で退避位置から出現位置まで移動する。例えば、演出可動体29は、退避位置から出現位置まで約1秒で移動する。ただし、演出可動体29が移動する速度は適宜に変更できる。
図22(b)に示す通り、報知画像Gの一部分は正面視で移動領域Aと重なる。したがって、役モノ演出が実行される期間において、報知画像Gの一部分が演出可動体29で遮蔽される。以上の役モノ演出が実行される期間では、特定期間である旨が報知画像Gにより適当に報知されない可能性がある。
仮に、サブCPU412が制御する手段のうち液晶表示装置30(報知画像)のみにより特定期間である旨が報知される構成を想定する。以上の構成では、メインCPU301が制御するセグメント表示器Dにより特定期間である旨が報知される期間において、サブCPU412が制御する何れの手段によっても、特定期間である旨が適当に報知されない期間が生じる不都合が想定される。
以上の事情を考慮して、第3実施形態では、正面視で移動領域Aと重ならない位置に演出用ランプ28を設けるとともに、役モノ演出が実行される期間において、特定期間である旨が演出用ランプ28で報知される構成とした。以上の構成によれば、メインCPU301が制御するセグメント表示器Dにより特定期間である旨が報知される期間において、サブCPU412が制御する手段(演出用ランプ28、液晶表示装置30)により当該報知が確実に報知される。
また、第3実施形態の演出用ランプ28は、役モノ演出が実行される期間および役モノ演出が実行されない期間の双方において、特定期間である旨を報知する。仮に、役モノ演出が実行されない期間では、特定期間である旨が演出用ランプ28では報知されず、役モノ演出の開始に伴い演出用ランプ28が当該報知を開始する対比例を想定する。以上の対比例では、役モノ演出の開始に遊技者が注目し、演出用ランプ28が特定期間の報知を開始したことに気付き難いという不都合が想定される。第3実施形態の構成によれば、役モノ演出が実行されない期間においても演出用ランプ28により特定期間である旨が報知されるため、対比例と比較して上述の不都合が抑制されるという効果が奏せられる。
ところで、矢印画像Gaにおける矢印の先端(端部Ta)の位置(中央より右側であるか左側であるか)が把握可能であれば、当該矢印画像Gaが示す方向が把握できるという事情がある。すなわち、矢印画像Gaにおける端部Taの位置が把握可能であれば、当該矢印画像Gaにより報知される遊技操作の態様が把握できるとも換言される。例えば、矢印画像Gaの中央より端部Taが左側に位置する場合を想定する。以上の矢印画像Gaは、左方向を示し、右第1停止の停止操作順序を報知する。
上述した通り、第3実施形態では、報知画像Gの一部分が移動領域Aと重なる位置に表示され、他の一部分が移動領域Aと重ならない位置に表示される。具体的には、図22(b)に示す通り、報知画像Gのうち矢印画像Gaの端部Taを含む一部分が移動領域Aの外に表示される。
以上の第3実施形態の構成によれば、役モノ演出の実行期間の何れの時点においても、演出可動体29により矢印画像Gaの端部Taが遮蔽されない。したがって、役モノ演出の実行期間の何れの時点においても、特定期間で報知される停止操作順序が当該報知画像G(矢印画像Ga)から把握できるという利点がある。ただし、報知画像Gの全体(端部Taを含む)が移動領域Aと重なる構成としてもよい。
図22(c)は、上述の図22(b)と同様に、役モノ演出が実行される期間を説明するための図である。図22(c)の具体例では、出現位置まで移動した演出可動体29が示される。役モノ演出において、例えば約3秒に亘り演出可動体29が出現位置で停止する。その後、演出可動体29は、出現位置から退避位置まで例えば約3秒間で移動する。ただし、演出可動体29が出現位置で停止する時間長、および、出現位置から退避位置まで移動するのに要する時間長は、適宜に変更できる。
図22(c)に示す通り、演出可動体29が出現位置で停止する期間において、報知画像Gの一部分が演出可動体29で遮蔽され、他の一部分は遮蔽されない。具体的には、演出可動体29が出現位置で停止する期間において、報知画像Gのうち文字画像Gbの一部分が演出可動体29で遮蔽され、矢印画像Gaは遮蔽されない。以上の構成によれば、演出可動体29が出現位置で停止する期間において、矢印画像Gaにより右第1停止の停止操作順序が遊技者に報知される。
以上の通り、第3実施形態では、役モノ演出が実行された場合、報知画像Gが一時的に遮蔽される(視認困難になる)。以上の構成では、役モノ演出が実行された場合、遊技者の注意が報知画像Gから逸れ、役モノ演出が終了した場合であっても、報知画像Gが再度遊技者に注目されないという不都合が想定される。以上の事情を考慮して、役モノ演出が実行された後に、報知画像Gに再度注目し易い構成を第3実施形態において採用した。
図22(d)は、役モノ演出が実行された後に液晶表示装置30が表示する画面を説明するための図である。図22(d)に示す通り、役モノ演出が実行された後の期間において、液晶表示装置30は、矢印画像Gaおよび文字画像Gbに加え、矢印画像GXおよび文字画像GYを表示する。すなわち、役モノ演出が実行された後の期間において、液晶表示装置30は、複数個の報知画像を表示する。また、矢印画像GXは矢印画像Gaより大きく、文字画像GYは文字画像Gbより大きい。
以上の第3実施形態によれば、例えば、役モノ演出が実行された後の期間において矢印画像GXおよび文字画像GY(大きな報知画像)が表示されない構成と比較して、役モノ演出が終了した後に遊技者が報知画像(液晶表示装置30による特定期間の報知)に注目し易い。なお、第3実施形態における矢印画像GXは、上述の第1実施形態における矢印画像GXと同様に、揺動して表示される。また、第3実施形態における文字画像GYは、上述の第1実施形態における文字画像GYと同様に、停止して表示される(図15(b−1)参照)。ただし、矢印画像GXおよび文字画像GYの表示態様は適宜に変更できる。
以上の矢印画像GXおよび文字画像GYを表示する時期は適宜に設定できる。例えば、役モノ演出が終了した後に、特典が付与される旨を報知する画像が予め定められた時間長に亘り表示され、その後、当該画像を非表示とし、矢印画像GXおよび文字画像GYの表示が開始される構成が考えられる。また、矢印画像GXおよび文字画像GYを予め定められた時間長(例えば約2秒間)に亘り表示した後に非表示にする構成が考えられる。なお、矢印画像GXおよび文字画像GYを表示する時期において、矢印画像Gaおよび文字画像Gbを非表示にしてもよい。
また、本実施形態では、矢印画像GXおよび文字画像GYが表示される期間において、演出可動体29は動作しない。具体的には、矢印画像GXおよび文字画像GYが表示される期間における演出は予め定められる。以上の演出では、演出可動体29が動作しない。なお、以上の構成において、矢印画像GXおよび文字画像GYが表示される期間において複数種類の演出の何れかが実行される構成としてもよい。
<第4実施形態>
図23(a)は、第4実施形態における遊技状態の遷移を説明するための図である。第4実施形態の遊技機1は、非前兆状態、前兆状態、疑似ボーナス状態およびAT状態を含む各種の遊技状態に移行する。また、第4実施形態では、内部中状態において遊技が実行され、ボーナス役は原則停止表示できない。
非前兆状態では、疑似ボーナス状態へ移行するか否かが抽選で決定される。非前兆状態において疑似ボーナス状態への移行が決定されると前兆状態へ移行する(図23(a)の(A))。前兆状態では、例えば、疑似ボーナス状態への移行が決定された可能性が高いことを示唆する演出が実行され、その後、疑似ボーナス状態への移行を告知する当選告知演出が実行される。当選告知演出が実行されると疑似ボーナス状態へ移行する(図23(a)の(B))。前兆状態は、例えば最大で8回の遊技で終了する。
疑似ボーナス状態では、正解ベルの正解押順が報知される。また、疑似ボーナス状態は、正解ベルが予め定められた回数(例えば15回)入賞した契機で終了する。ただし、疑似ボーナス状態が終了する契機は適宜に変更できる。
本実施形態では、疑似ボーナス状態への移行が決定された場合、AT状態へ移行するか否かが抽選で決定される。疑似ボーナス状態への移行が決定された場合において、AT状態への移行が決定されると、当該疑似ボーナス状態が終了した後にAT状態へ移行する(図23(a)の(D))。
図23(a)に示す通り、疑似ボーナス状態は、スタート期間、特別ナビ期間および通常ナビ期間を含む各期間に区分される。以上の各期間のうちスタート期間および特別ナビ期間は、遊技の進行が不可能なフリーズ期間である。具体的には、例えばフリーズ期間は約5秒の期間であり、フリーズ期間の最初の約3秒がスタート期間であり、その後の約2秒が特別ナビ期間になる。以上のフリーズ期間では各停止ボタン25の停止操作が無効となる。フリーズ期間(特別ナビ期間)が終了した後に通常ナビ期間が開始される。ただし、特別ナビ期間の途中でフリーズ期間が終了する構成としてもよい。
詳細には後述するが、第4実施形態では、液晶表示装置30に各ナビ画像(Gx、Gy、Gz)の何れかを表示することで停止操作順序が報知される。各ナビ画像Gは、通常ナビ画像Gx、特別ナビ画像Gy(特別報知画像)および特殊ナビ画像Gz(特殊報知画像)を含む。
疑似ボーナス状態のスタート期間では、通常ナビ画像Gxにより停止操作順序が報知されるとともに、疑似ボーナス状態の開始を報知するための画像が表示される(後述の図25(a)参照)。特別ナビ期間は、特別ナビ画像Gyにより停止操作順序が報知される期間であり(後述の図25(b)参照)、その後の報知期間においてナビ画像Gにより報知される押順に従うべき旨を強調するために設けられる。通常ナビ期間は、スタート期間と同様に、通常ナビ画像Gxにより停止操作順序が報知される期間である(後述の図25(c)参照)。
第4実施形態では、疑似ボーナス状態に加え、非前兆状態の特殊ナビ期間においても停止操作順序が報知される。以上の特殊ナビ期間では、上述の特殊ナビ画像Gzを表示することで停止操作順序が報知される(後述の図26(b)参照)。具体的には、疑似ボーナス状態の終了直後の非前兆状態は特殊ナビ期間になる。特殊ナビ期間では、BAR揃いリプレイが停止表示されない停止操作順序である左第1停止が特殊ナビ画像Gzにより報知される。特殊ナビ期間は、例えば予め定められた遊技回数で終了する。また、特殊ナビ期間では、当選エリアによらず左第1停止が特殊ナビ画像Gzにより報知される。
なお、特殊ナビ期間に移行してから予め定められた時間長が経過した場合に当該特殊ナビ期間が終了する構成としてもよい。以上の場合、特殊ナビ期間が開始してから最初の遊技が終了する前に、当該特殊ナビ期間が終了し得る。また、特殊ナビ期間が終了した後の非前兆期間または前兆期間において、特殊ナビ期間で報知した押順以外で停止操作された場合、特殊ナビ期間へ再度移行する構成としてもよい。すなわち、報知期間以外で逆押しをした場合、左第1停止が再度報知される構成としてもよい。
AT状態では、疑似ボーナス状態と同様に、正解ベルの正解押順が報知される。具体的には、AT状態では、上述の通常ナビ画像Gxにより正解ベルの正解押順が報知される。本実施形態のAT状態は、疑似ボーナス状態と有利度が相違する。具体的には、疑似ボーナス状態では、打順ベルに当選した遊技の全てにおいて、正解ベルの正解押順が報知される。一方、AT状態では、打順ベルに当選した遊技の一部において、正解ベルの正解押順が報知される。例えば、AT状態では、打順ベルが当選した場合の約1/2の確率で正解ベルの正解押順が報知される。以上の構成では、AT状態の1回の遊技で獲得される遊技メダルの枚数の期待値は、疑似ボーナス状態の1回の遊技で獲得される遊技メダルの枚数の期待値より小さい。具体的には、AT状態の1回の遊技で獲得される遊技メダルの枚数の期待値は、3枚(賭けメダルの枚数)より少ない。
AT状態の各遊技では、疑似ボーナス状態へ移行するか否かが抽選で決定される。AT状態で疑似ボーナス状態に当選した場合、再度疑似ボーナス状態へ移行する(図23(a)の(E))。また、AT状態で疑似ボーナス状態への移行が決定された場合、当該疑似ボーナス状態が終了した後にAT状態へ再度移行するか否かが抽選で決定される。
詳細には後述するが、AT状態から移行した疑似ボーナス状態は、スタート期間および通常ナビ期間を含む各期間で構成され、上述の特別ナビ期間を含まない。また、AT状態から移行した疑似ボーナス状態のフリーズ期間は、通常期間(前兆状態)から移行した疑似ボーナス状態のフリーズ期間より短く(例えば約3秒)構成される。
AT状態で疑似ボーナス状態に当選した場合において、AT状態へ再度移行すると決定された場合、当該疑似ボーナス状態が終了した後にAT状態へ移行する。一方、AT状態へ移行しないと決定された場合、疑似ボーナス状態が終了した後に非前兆状態へ移行する(図23(a)の(C))。なお、AT状態の終了契機は適宜に設定できる。例えば、AT状態における遊技回数が予め定められた回数に達した契機で当該AT状態が終了し、非前兆状態へ移行する構成が考えられる。また、AT状態の各遊技において転落抽選を実行し、当該転落抽選で転落が決定された契機で当該AT状態が終了する構成としてもよい。
図23(b)は、各ナビ画像Gが表示される期間を説明するための図である。図23(b)に示す通り、通常ナビ画像Gxは、疑似ボーナス状態におけるスタート期間、疑似ボーナス状態における通常ナビ期間およびAT状態において表示される。特別ナビ画像Gyは、疑似ボーナス状態における特別ナビ期間において表示される。特殊ナビ画像Gzは、非前兆状態における特殊ナビ期間において表示される。
本実施形態では、各ナビ画像Gのうち通常ナビ画像Gxが表示される期間および特別ナビ画像Gyが表示される期間(疑似ボーナス状態、AT状態)を「報知期間」と記載する場合がある。また、報知期間以外の期間(非前兆状態、前兆状態)を「通常期間」と記載する場合がある。特殊ナビ画像Gzが表示される特殊ナビ期間は通常期間に含まれる。
図23(c)に示す通り、報知期間では、第1実施形態において説明した期間表示器38が点灯する。一方、通常期間では、期間表示器38が消灯する。以上の構成では、期間表示器38により報知期間である旨が報知される。詳細には後述するが、メインCPU301が制御する期間表示器38が点灯した旨は、サブCPU412が制御する液晶表示装置30に表示されるナビ画像(特別ナビ画像Gy)により報知される。
本実施形態のメインCPU301は、期間信号を含む各種の信号を遊技機1の外部に送信可能に構成される。図23(c)に示す通り、期間信号は報知期間においてON状態に変化し、通常期間ではOFF状態に変化する。以上の期間信号は、例えば遊技場に設置されたホールコンピュータに送信される。
ホールコンピュータは、期間信号の状態を監視することで、遊技機1が報知期間に移行しているか否かを判別可能になる。詳細には後述するが、メインCPU301が期間信号をON状態に変化させた旨は、サブCPU412が制御する液晶表示装置30に表示されるナビ画像(特別ナビ画像Gy)により報知される。以上の構成は、ナビ画像により報知期間の開始を報知するとも換言される。
図24(a)、図24(b)および図25(a)から図25(c)を用いて、ナビ画像により報知期間の開始を報知する構成を説明する。
図24(a)は、非前兆状態で疑似ボーナス状態への移行が決定されてからAT状態へ移行するまでのタイムチャートである。図24(a)には、通常期間および報知期間の各時点における期間信号の状態(ON状態、OFF状態)および期間表示器38の状態(点灯状態、消灯状態)が示される。また、図24(a)には、各時点で液晶表示装置30に表示される各画像が示される。さらに、図24(a)には、各時点における遊技状態が示される。
図24(a)の具体例では、時点t1において疑似ボーナス状態に当選した場合を想定する。以上の場合、時点t1において遊技状態が非前兆状態から前兆状態へ移行する。図24(a)に示す通り、非前兆状態と同様に、前兆期間では期間表示器38が消灯状態である。また、前兆期間および非前兆状態では、通常中画像が液晶表示装置30に共通して表示される。通常中画像は、例えば、疑似ボーナス状態に対する期待感を向上させるための各種の画像を含む。
以上の構成では、期間表示器38および液晶表示装置30からは前兆状態であるか非前兆状態であるかを明確には把握できない。以上の本実施形態によれば、疑似ボーナス状態に当選した時点で疑似ボーナス状態へ移行する旨が報知される構成と比較して、疑似ボーナス状態へ移行するかもしれないという期待が向上する期間を延長できるという利点がある。
図24(a)の具体例では、時点t2において疑似ボーナス状態へ移行する場合を想定する。本実施形態では、疑似ボーナス状態への移行を契機に報知期間が開始される。ただし、疑似ボーナス状態への移行以外の契機で報知期間が開始され得る構成としてもよい。例えば、疑似ボーナス状態を介さずに前兆状態からAT状態へ移行可能な構成としてもよい。以上の構成では、AT状態への移行を契機に報知期間が開始される。図24(a)に示す通り、報知期間が開始された場合、期間信号がOFF状態からON状態へ変化する。また、期間表示器38が消灯状態から点灯状態へ変化する。
以上の期間表示器38によれば、報知期間の開始が報知される。ただし、メインCPU301により制御される期間表示器38は、サブCPU412により制御される液晶表示装置30等と比較して、目立ち難いという事情がある。以上の事情を考慮して、本実施形態では、期間表示器38が点灯した旨が液晶表示装置30に表示される画像(ナビ画像)により把握可能な構成とした。
具体的には、図24(a)に示す通り、報知期間の開始に伴い特別ナビ期間T2が開始され、当該特別ナビ期間T2において特別ナビ画像Gyが液晶表示装置30に表示される構成とした。上述した通り、特別ナビ画像Gyは、通常期間では表示されない。以上の構成によれば、特別ナビ画像Gyが表示された場合に報知期間が開始された旨が報知される。
また、特別ナビ画像Gyは停止操作順序を報知するための画像である。したがって、本実施形態の特別ナビ画像Gyによれば、報知期間が開始された旨に加え、停止操作順序を報知することができる。以上の本実施形態では、例えば報知期間の開始を報知するための画像および停止操作順序を報知するための画像を別々に設け、双方の画像を特別ナビ期間T2において表示する構成と比較して、報知期間の開始を報知するための画像(本実施形態の特別ナビ画像Gy)を画像表示領域に大きく表示できるという利点がある。なお、図24(a)に示す通り、特別ナビ期間T2では、特別ナビ画像Gyに加え、補助画像GQ(後述の図25(b)参照)が表示される。
以上の通り、本実施形態の構成によれば、報知期間が開始された旨が特別ナビ画像Gyにより報知される。以上の構成は、期間表示器38が消灯状態から点灯状態へ変化した旨が特別ナビ画像Gyにより報知されるとも換言される。また上述した通り、期間表示器38が点灯する場合、期間信号がOFF状態からON状態へ変化する。したがって、本実施形態の構成によれば、期間信号がOFF状態からON状態へ変化した旨が特別ナビ画像Gyにより報知されるとも換言される。
疑似ボーナス状態への移行に伴い報知期間が開始される構成(例えば本実施形態)では、疑似ボーナス状態への移行を契機に、疑似ボーナス状態への移行報知に加え、報知期間の開始報知を実行する構成が好適である。例えば、疑似ボーナス状態への移行を報知するための画像(例えば、後述の図25(a)に示す特定画像GP)を特別ナビ画像Gyと同時に表示する構成が考えられる。
しかし、疑似ボーナス状態への移行を報知するための画像を特別ナビ画像Gyと同時に表示する構成では、疑似ボーナス状態への移行を報知するための画像を特別ナビ画像Gyと同時に表示しない構成と比較して、特別ナビ画像Gyを表示可能なスペースが狭くなるという不都合が想定される。
以上の事情を考慮して、本実施形態では、疑似ボーナス状態への移行を報知するための画像を特別ナビ画像Gyと同時に表示しない構成を採用した。具体的には、図24(a)に示す通り、特別ナビ画像Gyが表示される特別ナビ期間T2の前にスタート期間T1が設けられる。スタート期間T1では、通常ナビ画像Gxに加え特定画像GPが表示される。特定画像GPは、疑似ボーナス状態への移行を報知するための画像である。スタート期間T1が終了した後の特別ナビ期間T2において、報知期間が開始された旨を報知するための特別ナビ画像Gyが表示される。
以上の構成によれば、報知期間が開始された旨を報知するための特別ナビ画像Gyおよび疑似ボーナス状態への移行を報知するための特定画像GPが別々の期間に表示される。したがって、例えば特別ナビ画像Gyおよび特定画像GPが同じ期間に表示される構成として、特別ナビ画像Gyを表示するスペースが広くできる。したがって、上述の不都合が抑制されるという利点がある。
また、以上の構成によれば、疑似ボーナス状態への移行がスタート期間T1で報知され、その後の特別ナビ期間T2において報知期間の開始が報知される。すなわち、疑似ボーナスへの移行を報知するタイミングと報知期間への移行を報知するタイミングとが相違する。以上の構成では、例えば、疑似ボーナス状態への移行を報知するタイミングと報知期間への移行を報知するタイミングとが同時である構成と比較して、疑似ボーナス状態の開始と報知期間の開始とを区別して遊技者に認識させ易いという利点がある。
図24(a)に示す通り、特別ナビ期間T2が終了した後に通常ナビ期間T3が開始される。通常ナビ期間T3では、上述した通り通常ナビ画像Gxが表示される。また、通常ナビ期間T3では、通常ナビ画像Gxに加えボーナス中画像が液晶表示装置30に表示される。ボーナス中画像としては、例えば、疑似ボーナス状態が終了した後にAT状態へ移行するか否かを報知する動画像が考えられる。
図24(a)の具体例では、疑似ボーナス状態への移行が決定された際に、AT状態に当選していた場合を想定する。以上の場合、疑似ボーナス状態が終了した後にAT状態へ移行する。AT状態では、疑似ボーナス状態における通常ナビ期間T3と同様に、通常ナビ画像Gxにより停止操作順序が報知される。なお、通常ナビ期間T3におけるナビ画像GとAT状態におけるナビ画像Gとが相違する構成としてもよい。図24(a)に示す通り、AT状態では、通常ナビ画像Gxに加えAT中画像が液晶表示装置30に表示される。AT中画像は、疑似ボーナス状態に当選した期待度を示す画像である。
図24(b)は、AT状態で疑似ボーナス状態に当選した場合の具体例を説明するためのタイムチャートである。図24(b)の具体例では、AT状態において疑似ボーナス状態に当選し、その後の時点t3において疑似ボーナス状態に当選した旨が報知され、疑似ボーナス状態へ移行した場合を想定する。
図24(b)に示す通り、AT状態から疑似ボーナス状態へ移行した場合、前兆状態(通常状態)から疑似ボーナス状態へ移行した場合(すなわち、初当り時)と同様に、スタート期間が開始され、疑似ボーナス状態の開始が特定画像GPにより報知される。なお、AT状態から疑似ボーナス状態へ移行した場合と前兆状態から疑似ボーナス状態へ移行した場合とで、相違する特定画像GPが表示される構成としてもよい。
上述の図24(a)で説明した通り、前兆状態から疑似ボーナス状態へ移行した場合、特別ナビ期間T2において特別ナビ画像Gyが表示された。一方、図24(b)に示す通り、AT状態から疑似ボーナス状態へ移行した場合、特別ナビ期間は省略され、特別ナビ画像Gyは疑似ボーナス状態において表示されない。
以上の通り、本実施形態の液晶表示装置30は、報知期間における最初の疑似ボーナス状態の開始に伴い特別ナビ画像Gyを表示し、その後の当該報知期間では、疑似ボーナス状態が開始される場合であっても特別ナビ画像Gyを表示しない。仮に、報知期間において疑似ボーナス状態へ移行する度に特別ナビ画像Gyが表示される対比例を想定する。以上の対比例では、遊技者によっては、特別ナビ画像Gyを疑似ボーナス状態への移行を報知するための画像と誤認する不都合が想定される。また、以上の対比例では、遊技者によっては、特別ナビ画像Gyを煩わしく感じる不都合が生じ得る。本実施形態によれば、以上の不都合が抑制される。
図25(a)は、疑似ボーナス状態のスタート期間で液晶表示装置30に表示される画面Maを説明するための図である。上述した通り、スタート期間はフリーズ期間に含まれる約3秒の期間である。
スタート期間では、上述した通り、停止操作順序を指示するための通常ナビ画像Gxが表示される。通常ナビ画像Gxは、数字「1」を表示する数字画像、数字「2」を表示する数字画像および数字「3」を表示する数字画像を含んで構成される。以上の数字画像の各々は、外縁が略円状である。ただし、通常ナビ画像Gxは以上の例に限定されない。例えば、第1実施形態で説明した矢印画像および文字画像で構成される通常ナビ画像Gxを採用してもよい。
通常ナビ画像Gxの数字「1」を表示する数字画像は、第1停止操作すべき停止ボタン25に対応する位置に表示される。同様に、数字「2」を表示する数字画像は、第2停止操作すべき停止ボタン25に対応する位置に表示され、数字「3」を表示する数字画像は、第3停止操作すべき停止ボタン25に対応する位置に表示される。例えば、図25(a)に示される通常ナビ画像Gxでは、「左中右」の停止操作順序が報知される。以上の通常ナビ画像Gxでは、左から順に数字「1」を表示する数字画像、数字「2」を表示する数字画像、数字「3」を表示する数字画像が左右方向に配列して表示される。
図25(a)に示す通り、スタート期間では、特定画像GPが液晶表示装置30に表示される。特定画像GPは、疑似ボーナス状態の開始を報知するための画像である。図25(a)の具体例では、「BONUS!」という文字列を表す特定画像GPが採用される。また、特定画像GPは、通常ナビ画像Gxと比較して画像表示領域の広範囲に表示される。
仮に、通常ナビ画像Gxおよび特定画像GPが略同じ大きさの構成では、通常ナビ画像Gxが注目される一方で、特定画像GPが注目されず、疑似ボーナス状態の開始が適当に報知されない不都合が想定される。本実施形態では、通常ナビ画像Gxと比較して大きく特定画像GPが表示されるため、特定画像GPが注目され易くなり、以上の不都合を抑制できる。なお、特定画像GPは図25(a)に示す例に限定されない。
図25(b)は、疑似ボーナス状態の特別ナビ期間で液晶表示装置30に表示される画面Mbを説明するための図である。上述した通り特別ナビ期間は、スタート期間に続く期間であり、フリーズ期間に含まれる約2秒の期間である。
特別ナビ期間では、上述した通り、停止操作順序を報知するための特別ナビ画像Gyが表示される。特別ナビ画像Gyは、上述の通常ナビ画像Gxと同様に、数字「1」を表示する数字画像、数字「2」を表示する数字画像および数字「3」を表示する数字画像を含んで構成される。以上の数字画像の各々は、外縁が略円状である。ただし、特別ナビ画像Gyは以上の例に限定されない。例えば、第1実施形態で説明した矢印画像および文字画像で構成される特別ナビ画像Gyを採用してもよい。
以上の特別ナビ画像Gyでは、通常ナビ画像Gxと同じ停止操作順序が報知される。ただし、特別ナビ画像Gyは、通常ナビ画像Gxより大きい。以上の構成によれば、例えばスタート期間に表示される通常ナビ画像Gxおよび特別ナビ期間に表示される特別ナビ画像Gyの大きさが共通の構成と比較して、特別ナビ画像Gyに注目させ易い。上述した通り、特別ナビ画像Gyは報知期間の開始を報知するための画像であるから、以上の構成によれば、報知期間を開始した旨が遊技者に把握され易くなる。以上の構成は、期間表示器38が消灯状態から点灯状態に変化した旨が遊技者に把握され易いとも換言される。また、期間信号がOFF状態からON状態に変化した旨が遊技者に把握され易いとも換言される。
図25(b)に示す通り、特別ナビ期間では、補助画像GQが液晶表示装置30に表示される。補助画像GQは、上述の特別ナビ画像Gyと同様に、報知期間の開始に伴い表示可能になる。以上の構成では、補助画像GQによっても、報知期間が開始される旨が報知される。したがって、例えば報知期間の開始時に補助画像GQが表示されない構成と比較して、報知期間が開始された旨が明確に報知されるという利点がある。
図25(b)に示す通り、補助画像GQは、操作部画像GQ1およびキャラクタ画像GQ2を含む。操作部画像GQ1は、特別ナビ画像Gyが報知する停止操作順序が把握可能な態様で、停止ボタン25を含む遊技機1の一部分を表す。例えば、図25(b)の具体例では、特別ナビ画像Gyにより「左中右」の停止操作順序が報知される。以上の場合、操作部画像GQ1は、左停止ボタン25L、中停止ボタン25C、右停止ボタン25Rの順序で各停止ボタン25を停止操作すべき旨を把握可能に表示される。
キャラクタ画像GQ2は、所定のキャラクタを表示する。本実施形態の特別ナビ期間では、図25(b)に示す通り、キャラクタ画像GQ2の一部が特別ナビ画像Gyに重複して表示される。以上の構成では、例えば、キャラクタ画像GQ2および特別ナビ画像Gyが離れて表示される構成と比較して、特別ナビ画像Gyに注目させ易い。したがって、報知期間が開始された旨が特別ナビ画像Gyにより確実に報知され易いという利点がある。なお、キャラクタ画像G2は以上の例に限定されない。また、図25(b)の具体例では、キャラクタ画像G2と特別ナビ画像Gyとが重なる領域(キャラクタの手が表示される領域)では、キャラクタ画像G2を優先して表示した。しかし、キャラクタ画像G2と特別ナビ画像Gyとが重なる領域では、特別ナビ画像Gyを優先して表示してもよい。
図25(c)は、疑似ボーナス状態の通常ナビ期間で表示される画面Mcを説明するための図である。上述した通り、通常ナビ期間はフリーズ期間が終了した後の期間である。図25(c)に示す通り、通常ナビ期間では、通常ナビ画像Gxが表示され、領域Rxにボーナス中画像が表示される。また、通常ナビ期間では、疑似ボーナス状態における正解ベルの残りの入賞回数が表示される。
なお、本実施形態では、スタート期間、特別ナビ期間および通常ナビ期間の一連の期間のうち特別ナビ期間では通常ナビ画像Gxが表示されない構成とした。しかし、特別ナビ期間において、特別ナビ画像Gyおよび通常ナビ画像Gxの双方が表示される構成としてもよい。すなわち、スタート期間、特別ナビ期間および通常ナビ期間に亘り、通常ナビ画像Gxが継続して表示される構成としてもよい。以上の構成を採用する場合、スタート期間、特別ナビ期間および通常ナビ期間に亘り共通の位置に通常ナビ画像Gxが表示される構成が好適である。ただし、以上の期間の各々において、通常ナビ画像Gxの表示位置が適宜に変更される構成としてもよい。
以上がナビ画像(特別ナビ画像Gy)により報知期間の開始を報知する構成の説明である。本実施形態では、以上の構成に加え、報知期間の終了をナビ画像(特殊ナビ画像Gz)により報知する構成を具備する。
図26(a)から図26(c)を用いて、ナビ画像により報知期間が終了した旨を報知する構成を説明する。図26(a)は、疑似ボーナス状態が終了する直前から非前兆状態へ移行した直後までの期間におけるタイムチャートである。上述した通り、AT状態において疑似ボーナス状態が当選した際に、再度AT状態へ移行するか否か(AT状態の継続の有無)が抽選により決定される。図26(a)の具体例では、AT状態において疑似ボーナス状態が当選した際に、AT状態への移行が決定されなかった場合(AT状態の非継続が決定された場合)を想定する。
図26(a)には、各時点における期間信号の状態(ON状態、OFF状態)および期間表示器38の状態(点灯状態、消灯状態)が示される。以上の図26(a)の具体例では、時点t4において疑似ボーナス状態が終了し、非前兆状態へ移行した場合を想定する。以上の場合、時点t4において報知期間が終了して通常期間へ移行し、期間信号がON状態からOFF状態へ変化するとともに、期間表示器38が点灯状態から消灯状態へ変化する。
図26(a)には、各時点で液晶表示装置30に表示される各画像が示される。上述した通り、疑似ボーナス状態では、ボーナス中画像が液晶表示装置30に表示される。なお、疑似ボーナス状態が終了した後にAT状態へ再度移行する場合と、疑似ボーナス状態が終了した後にAT状態へ移行しない場合とで、ボーナス中画像を変化させてもよい。
図26(a)に示す通り、報知期間が終了した直後の通常期間は特殊ナビ期間T4となる。上述した通り、特殊ナビ期間T4では、BAR揃いリプレイが停止表示されない停止操作順序である左第1停止が報知される。具体的には、特殊ナビ期間T4では、特殊ナビ画像Gzにより左第1停止が報知される。報知期間(通常ナビ期間)で表示される通常ナビ画像Gxは、特殊ナビ期間T4へ移行した場合に非表示になる。特殊ナビ画像Gzは、通常期間へ移行した場合に表示可能になり、報知期間では表示されない。
以上の構成では、特殊ナビ画像Gzが表示された場合、報知期間が終了した旨が遊技者に報知される。すなわち、液晶表示装置30は、特殊ナビ画像Gzを表示することで、期間表示器38が点灯状態から消灯状態へ変化した旨を報知可能であるとともに、期間信号がON状態からOFF状態へ変化した旨を報知可能であるとも換言される。
図26(b)は、特殊ナビ期間に表示される画面Mdの模擬図である。画面Mdは、特殊ナビ画像Gzを表示する。特殊ナビ画像Gzは、図26(b)に示す通り、上述の通常ナビ画像Gxおよび特別ナビ画像Gyと同様に、数字「1」を表示する数字画像、数字「2」を表示する数字画像および数字「3」を表示する数字画像を含んで構成される。図26(b)の特殊ナビ画像Gzでは、「左中右」の停止操作順序が報知される。
特殊ナビ画像Gzは、通常ナビ画像Gxとデザインが相違する。具体的には、特殊ナビ画像Gzは、外縁の形状および色彩が通常ナビ画像Gxと相違する。ただし、特殊ナビ画像Gzは上述の例に限定されない。例えば、第1実施形態で説明した矢印画像および文字画像で構成される特殊ナビ画像Gzを採用してもよい。
図26(b)に示す通り、画面Mdは、特殊ナビ画像Gzに加え通常中画像を表示する。通常中画像は、通常期間(非前兆状態、前兆状態)において表示される。具体的には、液晶表示装置30に表示される通常中画像は、非前兆状態であるか前兆状態であるかに応じて複数種類から決定される。例えば、前兆状態では、非前兆状態と比較して、疑似ボーナス状態へ移行する期待度が高い通常中画像が決定される。
第2実施形態では、上述の第1実施形態と同様に、発光領域(演出用ランプ28等)が設けられる。以上の発光領域は、液晶表示装置30に表示される画像に応じた態様で発光する。例えば、ナビ画像Gに対応する態様で発光領域が発光する場合がある。また、ナビ画像Gが表示される期間であっても、当該ナビ期間Gとともに表示される他の画像に対応する態様で発光領域が発光する場合がある。
詳細には後述するが、第2実施形態では、ナビ画像Gと他の画像との双方が表示される期間において、ナビ画像Gに対応する態様で発光領域が発光するか他の画像に対応する態様で発光領域が発光するかは、各期間(スタート期間、特別ナビ期間、通常ナビ期間、特殊ナビ期間)に応じて変化する。
なお、第2実施形態における、「一の画像に対応する発光態様で発光領域が発光する」とは、当該画像が表示される期間では、原則、当該発光態様で発光領域が発光することを意味する。一の画像に対応する発光態様としては、当該画像を強調する発光態様、または、当該画像と発光領域との統一感が生じる発光態様が想定される。なお、上述した第1実施形態における発光領域の発光態様(図16(c)参照)のうち、開始時態様は開始時画像GSに対応する。また、押順報知態様は矢印画像GAおよび文字画像GBに対応し、特殊報知態様は矢印画像GXおよび文字画像GYに対応し、当選告知態様は当選告知画像GHに対応する。
第2実施形態では、第1実施形態と同様に、スピーカー32から各種の音響が出力される。例えば、ナビ画像Gに対応する音響を出力する場合がある。また、ナビ画像Gが表示される期間であっても、当該ナビ期間Gとともに表示される他の画像に対応する音響を出力する場合がある。詳細には後述するが、第2実施形態では、ナビ画像Gと他の画像との双方が表示される期間において、ナビ画像Gに対応する音響を出力するか他の画像に対応する音響を出力するかは、各期間に応じて変化する。
なお、第2実施形態における、「一の画像に対応する音響」とは、当該画像が表示される期間では、原則、当該音響が出力されることを意味する。一の画像に対応する音響としては、当該画像を強調するための効果音、または、当該画像により報知される遊技情報を意味する音声が想定される。なお、上述した第1実施形態における出力音響(図16(c)参照)のうち、開始効果音は開始時画像GSに対応する。また、音声「逆押し」は矢印画像GAおよび文字画像GBに対応し、音声「右から押してね」は矢印画像GXおよび文字画像GYに対応し、告知効果音は当選告知画像GHに対応する。
図26(c)は、スタート期間、特別ナビ期間、通常ナビ期間および特殊ナビ期間における発光領域の発光態様、および、当該期間において出力される音響を説明するための図である。図26(c)には、各期間における発光領域の発光態様および音響に加え、当該期間に表示される画面M(a〜d)が示される。
図26(c)に示す通り、スタート期間において、通常ナビ画像Gxおよび特定画像GPを含む画面Ma(上述の図25(a)参照)が表示される。また、スタート期間では、通常ナビ画像Gxおよび特定画像GPのうち特定画像GPに対応する態様で発光領域が発光し、特定画像GPに対応する音響が出力される。特定画像GPに対応する音響としては、例えば「ボーナス開始」という音声が採用され得る。
上述した通り、スタート期間は、疑似ボーナス状態の開始を報知するために設けられる。また、特定画像GPは、疑似ボーナス状態の開始を報知するための画像である。本実施形態のスタート期間では、特定画像GPに対応する態様で発光領域が発光するため、例えば特定画像GPとは別の画像(例えば通常ナビ画像Gx)に対応する態様で発光領域が発光する構成と比較して、疑似ボーナス状態が開始された旨が効果的に遊技者に報知されるという利点がある。
また、本実施形態のスタート期間では、特定画像GPに対応する音響が出力されるため、例えば特定画像GPとは別の画像(例えば通常ナビ画像Gx)に対応する音響が再生される構成と比較して、疑似ボーナス状態が開始された旨が効果的に遊技者に報知されるという効果は格別に顕著である。
図26(c)に示す通り、特別ナビ期間において、特別ナビ画像Gyおよび補助画像GQを含む画面Mb(上述の図25(b)参照)が表示される。また、特別ナビ期間では、特別ナビ画像Gyに対応する態様で発光領域が発光し、当該特別ナビ画像Gyに対応する音響が出力される。特別ナビ画像Gyに対応する音響としては、例えば「逆押し」という音声が採用され得る。
上述した通り、特別ナビ期間は、報知期間の開始を報知するために設けられる。また、特別ナビ画像Gyは、報知期間の開始を報知するための画像である。本実施形態の特別ナビ期間では、特別ナビ画像Gyに対応する態様で発光領域が発光するため、例えば特別ナビ画像Gyとは別の画像に対応する態様で発光領域が発光する構成と比較して、報知期間が開始された旨が効果的に遊技者に報知されるという利点がある。
また、本実施形態の特別ナビ期間では、特別ナビ画像Gyに対応する音響が出力される。以上の構成では、例えば特別ナビ画像Gyとは別の画像に対応する音響が再生される構成と比較して、報知期間が開始された旨が効果的に遊技者に報知されるという効果は格別に顕著である。
図26(c)に示す通り、通常ナビ期間において、通常ナビ画像Gxおよびボーナス中画像を含む画面Mc(上述の図25(c)参照)が表示される。また、通常ナビ期間では、通常ナビ画像Gxおよびボーナス中画像のうちボーナス中画像に対応する態様で発光領域が発光し、当該ボーナス中画像に対応する音響が出力される。
図26(c)に示す通り、特殊ナビ期間において、特殊ナビ画像Gzおよび通常中画像を含む画面Md(上述の図26(b)参照)が表示される。また、特殊ナビ期間では、特殊ナビ画像Gzおよび通常中画像のうち通常中画像に対応する態様で発光領域が発光する。上述した通り、特殊ナビ期間は、報知期間の終了を報知するために設けられ、特殊ナビ画像Gzは、報知期間の終了を報知するための画像である。
以上の説明から理解される通り、報知期間の開始を報知するための特別ナビ期間では、報知期間の開始を報知するためのナビ画像(特別ナビ画像Gy)に対応する態様で発光領域が発光する。一方で、報知期間の終了を報知するための特殊ナビ期間では、報知期間の終了を報知するためのナビ画像(特殊ナビ画像Gz)に対応する態様で発光領域が発光しない。
仮に、報知期間の終了を報知するための特殊ナビ期間において、報知期間の終了を報知するための特殊ナビ画像Gzに対応する態様で発光領域が発光する構成を想定する。以上の構成では、特殊ナビ期間において特殊ナビ画像Gzに対応する態様で発光領域が発光しない構成(例えば第2実施形態)と比較して、遊技者にとって比較的有利な報知期間の終了が強調される。すなわち、遊技者にとって比較的不利な通常期間への移行が強調されるとも換言される。以上の構成では、遊技者によっては、遊技を継続する意欲が低下し易いという不都合が生じ得る。第2実施形態によれば、上述の不都合が抑制される。
また、第2実施形態では、報知期間の終了を報知するための特殊ナビ期間において、通常中画像に応じた態様で発光領域が発光する。通常中画像は、上述した通り、次回の疑似ボーナス状態へ移行するかもしれないという期待感が向上する画像を含む。以上の構成によれば、報知期間の終了を報知するための特殊ナビ期間において、特殊ナビ画像Gzにより報知期間の終了を報知可能であるとともに、次回の疑似ボーナス状態への期待感が向上される通常中画像を強調することができる。したがって、報知期間が終了した場合における遊技者の遊技に対する意欲の低下が抑制されるという効果は格別に顕著である。
さらに、本実施形態では、報知期間の終了を報知するための特殊ナビ期間において、通常中画像に対応する音響が出力される。以上の構成によれば、例えば特殊ナビ期間において特殊ナビ画像Gzに対応する音響が出力される構成と比較して、次回の疑似ボーナス状態への期待感が向上される通常中画像が強調され、報知期間が終了した場合における遊技者の遊技に対する意欲の低下が抑制されるという効果は格別に顕著である。
<第5実施形態>
図27は、第5実施形態を説明するための図である。第5実施形態では、上述の第1実施形態と同様に、報知期間が設けられる。以上の報知期間では、期間表示器38が点灯し、指示表示器16に指示情報「9」(右第1停止)が表示される。また、報知期間では、演出用ランプ28が右第1停止を報知する押順報知態様で発光する。第5実施形態の報知期間は、第1実施形態の報知期間と同様に、第1報知期間および第2報知期間が含まれる。
第5実施形態のメインCPU301は、各種の異常(エラー)を検知可能な異常検知手段として機能する。例えば、メインCPU301は、前面扉3が開放していること(以下「第1エラー」)を検知可能である。また、メインCPU301は、予め定められた時間長に亘りメダルセンサ34SEがON状態であること(以下「第2エラー」)を検知可能である。予め定められた時間長に亘りメダルセンサ34SEがON状態である場合としては、不正な器具がメダル投入部8に挿入された場合が想定される。
メインCPU301は、各種の異常の何れも検知されない非検知状態において、第1エラーを検知した場合に第1検知状態へ移行し、第2エラーを検知した場合に第2検知状態へ移行する。また、メインCPU301は、第1エラーの解除条件が第1検知状態において成立すると第1検知状態を終了する。第1エラーは、例えば、前面扉3が閉じられた場合に終了する。また、第1エラーは、予め定められた時間長が経過した場合に終了する。同様に、第2エラーの解除条件が第2検知状態において成立すると第2検知状態を終了する。第2エラーは、例えば、リセットボタン512が操作された場合に終了する。ただし、第2エラーは、特定の時間長が経過した場合であっても終了しない。
第5実施形態のメインCPU301は、期間信号を遊技機1の外部へ送信可能である。メインCPU301は、報知期間(第1報知期間)へ移行すると期間信号をOFF状態からON状態へ変化させる。また、メインCPU301は、報知期間が終了すると期間信号をON状態からOFF状態にする。報知期間では、エラーの検知状態であるか非検知状態であるかによらず、期間信号がON状態で維持される。ただし、例えば、検知されたエラーの種類に応じて、期間信号がOFF状態へ変化する場合とON状態で維持される場合とがある構成としてもよい。
メインCPU301は、エラー信号を遊技機1の外部へ送信可能である。メインCPU301は、第2検知状態へ移行するとエラー信号をOFF状態からON状態に変化させる。また、メインCPU301は、第2検知状態が終了するとエラー信号をON状態からOFF状態に変化させる。一方、第1検知状態へ移行した場合、エラー信号はOFF状態で維持される。以上のエラー信号は、例えば遊技場に設置されたホールコンピュータに送信される。ホールコンピュータは、エラー信号の状態を監視することで、遊技機1が第2検知状態へ移行しているか否かを判別可能になる。
第5実施形態では、特定のエラーを検知した場合に移行する検知状態では、遊技制御処理(上述の図19参照)が中断され、遊技の進行が停止される(例えば、開始操作および停止操作が受付不可能となる)。一方、他のエラーを検知した場合に移行する検知状態では、遊技制御処理は継続して実行され、遊技の進行が可能である。遊技の進行が可能な検知状態では、報知期間において、指示表示器16に指示情報が表示され、期間表示器38が点灯する。また、遊技の進行が可能な検知状態では、報知期間において、演出用ランプ28が押順報知態様で発光する。上述の第1検知状態および第2検知状態では、遊技の進行が可能である。
図27(a−1)は、報知期間が開始された直後の第1報知期間で液晶表示装置30に表示される画面Mxの模擬図である。第5実施形態における画面Mxは、第1実施形態における第1報知画面M2(図14(b−2)参照)に対応する。画面Mxは、矢印画像GAおよび文字画像GBを表示する(第1報知画面M2と同様)。なお、第5実施形態における矢印画像GAおよび文字画像GBは、左方向へ移動して表示される(第1実施形態と同様)。ただし、第5実施形態における矢印画像GAおよび文字画像GBの表示態様は適宜に変更できる。
図27(a−1)の具体例では、第1報知期間が開始される以前に第1エラーが検知された場合を想定する。以上の場合、第1報知期間が第1検知状態になる。図27(a−1)に示す通り、第1検知状態では、第1エラー画像GE1が液晶表示装置30に表示される。第1エラー画像GE1は、例えば、画面Mxの上辺の近傍に表示される。また、第1エラー画像GE1は、矢印画像GAおよび文字画像GBと重ならない位置に表示される。
上述した通り、第1検知状態では停止操作を含む遊技を進行させるための操作が受付可能である。仮に、第1エラー画像GE1が矢印画像GAおよび文字画像GBと重なる位置に表示される構成を想定する。以上の構成では、第1エラー画像GE1を他の画像より前側に(優先して)表示した場合、停止操作順序を報知するための矢印画像GAおよび文字画像GBが第1エラー画像GE1で遮蔽される。したがって、停止操作が可能な期間において、停止操作順序が適当に報知されないという不都合が生じ得る。
本実施形態の第1エラー画像GE1は、矢印画像GAおよび文字画像GBと重ならない位置に表示されるため、上述の不都合が抑制される。また、第1検知状態では、演出用ランプ28による停止操作順序の報知が継続される。したがって、上述の不都合が抑制されるという効果は格別に顕著である。ただし、第1エラー画像GE1が矢印画像GAおよび文字画像GBと重なる位置に表示される構成を採用してもよい。また、以上の構成において、第1エラー画像GE1を他の画像より前側に表示する構成としてもよい。
図27(a−2)は、第1検知状態の第1報知期間において再生される各音響を説明するためのタイムチャートである。第5実施形態の音源IC431は、チャンネルChxおよびチャンネルChyを含む複数のチャンネルChを具備する。チャンネルChの各々において、相違する音響が並行して再生可能である。第1報知期間では、チャンネルChxにおいて音声「逆押し」が再生され、スピーカ32から出力される。また、第1検知状態では、チャンネルChyにおいて第1エラー音が再生され、スピーカ32から出力される。
図27(a−2)の具体例では、時点t1において第1エラーが検知され、第1検知状態へ移行した場合を想定する。また、図27(a−2)の具体例では、第1検知状態の時点t2において、第1報知期間が開始された場合を想定する。以上の第1報知期間では、チャンネルChxにおいて音声「逆押し」が再生され、且つ、チャンネルChyにおいて第1エラー音が再生される。すなわち、音声「逆押し」および第1エラー音の双方が並行して再生される。以上の場合、遊技者は、第1エラーが発生している旨、および、逆押しで停止操作すべき旨を第1報知期間において把握できる。
図27(b−1)は、第2報知期間で液晶表示装置30に表示される画面Myの模擬図である。第5実施形態における画面Myは、第1実施形態における第2報知画面M4(図15(b−1)参照)に対応する。図27(b−1)に示す通り、画面Myは、矢印画像GXおよび文字画像GYを表示する(第2報知画面M4と同様)。なお、第5実施形態において、矢印画像GXは揺動して表示され、文字画像GYは停止して表示される(第1実施形態と同様)。ただし、第5実施形態における矢印画像GXおよび文字画像GYの表示態様は適宜に変更できる。
図27(b−1)の具体例では、第2報知期間が開始される以前に第1エラーが検知された場合を想定する。以上の場合、第2報知期間が第1検知状態になる。上述した通り、第1検知状態では第1エラー画像GE1が液晶表示装置30に表示される。本実施形態の第1エラー画像GE1は、第2報知期間において、上述の第1報知期間と共通の位置に表示される。以上の第1エラー画像GE1は、図27(b−1)に示す通り、矢印画像GXおよび文字画像GYと重ならない位置に表示される。以上の構成では、矢印画像GXおよび文字画像GYが第1エラー画像GE1で遮蔽されて停止操作順序が適当に報知されないという不都合が抑制される。
図27(b−2)は、第1検知状態の第2報知期間において再生される各音響を説明するためのタイムチャートである。第2報知期間では、チャンネルChxにおいて音声「右から押してね」が再生され、スピーカ32から出力される。図27(b−2)の具体例では、時点t3において第1エラーが検知され、その後の時点t4において、第2報知期間が開始された場合を想定する。以上の場合、音声「右から押してね」および第1エラー音の双方が第2報知期間において並行して再生される。以上の構成では、遊技者は、第1エラーが発生している旨、および、逆押しで停止操作すべき旨を第1検知状態の第2報知期間において把握できる。
なお、押順を報知するための各音声(「逆押し」および「右から押してね」。以下「報知音声」という)および第1エラー音が並行して再生される場合、各音響の音量は適宜に変更できる。例えば、第1エラー音および報知音声が略同じ音量で再生される構成としてもよい。また、第1エラー音が報知音声より大きな音量で再生される構成としてもよいし、報知音声が第1エラー音より大きな音量で再生される構成としてもよい。さらに、報知音声の再生が開始される契機で、第1エラー音の音量が小さくなり、報知音声の再生が終了した契機で第1エラー音が元の音量に戻る構成としてもよい。
図27(c−1)は、第2検知状態で液晶表示装置30に表示される画像(GE2)を説明するための図である。図27(c−1)に示す通り、第2エラー画像GE2が第2検知状態において液晶表示装置30に表示される。第2エラー画像GE2は、上述の第1エラー画像GE1と比較して、画像表示領域の広範囲に表示される。
例えば、第1報知期間の画面Mxにおいて、以上の第2エラー画像GE2が表示された場合、矢印画像GAおよび文字画像GBは第2エラー画像GE2で遮蔽される。また、第2報知期間の画面Myにおいて、第2エラー画像GE2が表示された場合、矢印画像GXおよび文字画像GYは第2エラー画像GE2で遮蔽される。すなわち、第2エラー画像GE2が表示される第2検知状態では、矢印画像(GA、GX)および文字画像(GB、GY)が非表示になる。
以上の構成によれば、第2エラー画像GE2が第1エラー画像GE1と同じ大きさの構成と比較して、例えば遊技機1の管理者により、第2検知状態である遊技機1が発見され易くなる。上述した通り、遊技機1に対して不正行為がされた場合に第2検知状態へ移行する。第2検知状態である遊技機1が発見され易くなる構成を採用することで、当該不正行為が抑止されるという利点がある。
ただし、第2エラー画像GE2が表示されると矢印画像GXおよび文字画像GYが非表示になる構成では、第2エラー画像GE2が表示される期間において停止操作順序が適当に報知されない不都合が想定される。以上の事情を考慮して、本実施形態では、第2エラー画像GE2が表示される期間を含む報知期間において、演出用ランプ28が押順報知態様で発光する。以上の構成では、矢印画像GXおよび文字画像GYが非表示となる期間であっても、当該矢印画像GXおよび文字画像GYにより報知される停止操作順序が演出用ランプ28の発光態様により把握可能である。したがって、上述の不都合が抑制される。
図27(c−2)は、第2検知状態において再生される各音響を説明するためのタイムチャートである。図27(c−2)の具体例では、時点txにおいて第2エラーが検知され、第2検知状態に移行した場合を想定する。また、時点txより後の時点tyにおいて第1報知期間または第2報知期間が開始された場合を想定する。以上の場合、時点txにおいて、エラー信号がOFF状態からON状態に変化し、音源IC431のチャンネルChyで第2エラー音が再生される。また、第2検知状態では、第2エラー音が再生されるチャンネルChy以外のチャンネルCh(Chxを含む)は、音量が数値「0」で維持される。
以上の構成では、第2検知状態の第1報知期間では、音声「逆押し」がスピーカ32から出力されない。同様に、第2検知状態の第2報知期間では、音声「右から押してね」がスピーカ32から出力されない。以上の構成では、例えば第2エラー音および他の音響が並行して再生される構成と比較して、第2エラー音が他の音響で聞え難くなる不都合が抑制される。
<第6実施形態>
図28は、第6実施形態を説明するための図である。第6実施形態では、上述の第2実施形態および第3実施形態と同様に、遊技操作手段(停止ボタン25)を第1の態様で操作した場合に第2の態様で操作した場合より有利になり易い特定期間が設けられる。図28に示す具体例では、特定期間において、右第1停止の押順で遊技すると正解ベルが入賞し、右第1停止以外の押順で遊技すると正解ベルが入賞しない構成を想定する。以上の特定期間としては、例えば、ボーナス状態が想定される。
第6実施形態の特定期間では、上述の第2実施形態および第3実施形態と同様に、セグメント表示器Dにより特定期間である旨が報知される。具体的には、第3実施形態の特定期間では、期間表示器38が点灯する。また、第6実施形態の特定期間では、第3実施形態と同様に、液晶表示装置30に矢印画像Gaおよび文字画像Gb(報知画像G)を表示することで、特定期間である旨が報知される。なお、第6実施形態における矢印画像Gaおよび文字画像Gaは、揺動して表示される(第1実施形態と同様)。ただし、第6実施形態における矢印画像Gaおよび文字画像Gbの表示態様は適宜に変更できる。
第6実施形態の特定期間では、予め定められた特典を付与するか否かが抽選により決定される。以上の特典としては、例えば、第3実施形態で説明した高確率状態へ移行する権利が採用され得る。特典を付与することが決定された場合、複数種類の告知演出の何れかが実行される。複数種類の告知演出には、第3実施形態と同様に、演出可動体29(L、R)が移動する役モノ演出が含まれる。
図28(a)は、役モノ演出が実行されない特定期間を説明するための図である。上述の第3実施形態では、役モノ演出が実行されない場合に演出可動体29が可動体遮蔽部31で遮蔽される具体例を説明した(上述の図22(a)参照)。第6実施形態では、可動体遮蔽部31が設けられない具体例を説明する。以上の具体例では、図28(a)に示す通り、役モノ演出が実行されない期間において、退避位置の演出可動体29を遊技者が視認可能である。
演出可動体29は、光透過性の部材で形成されるととともに、内部に発光体(例えばLED)が設けられる。以上の演出可動体29は、役モノ演出が実行される期間において、予め定められた態様で発光する。また、演出可動体29は、役モノ演出以外の演出が実行される期間(退避位置で停止する期間)においても、当該演出に対応する態様で発光する。以上の構成によれば、例えば演出可動体29が役モノ演出以外で発光しない構成と比較して、演出性が向上するという利点がある。
第6実施形態の特定期間では、図28(a)に示す通り、矢印画像Gaおよび文字画像Gbに加え、情報画像Grおよび矢印画像Gwが表示される。矢印画像Gwは、矢印画像Gaにより報知される停止操作順序を報知する。以上の矢印画像Gwは、矢印画像Gaと同じ方向(図28の例では左方向)を示す。情報画像Grは、予め定められた遊技情報を表示する。図28(a)に示す情報画像Grは、賭けメダルの現在値を表示する。ただし、情報画像Grに表示される遊技情報は以上の例に限定されない。例えば、特定期間の残り遊技回数が情報画像Grに表示される構成としてもよい。
図28(a)に示す通り、矢印画像Gwは情報画像Grの近傍に表示される。以上の構成では、情報画像Grが表示する遊技情報、および、矢印画像Gwにより報知される停止操作順序を一度に確認し易いという利点がある。以上の情報画像Grは、特定期間の各時点において共通の位置に表示される。同様に、矢印画像Gwは、特定期間の各時点において共通の位置に表示される。ただし、情報画像Grの表示位置が各期間において変化する構成としてもよい。また、矢印画像Gwの表示位置が特定期間において変化する構成としてもよい。
図28(b)は、役モノ演出において演出可動体29が移動する直前における各構成を説明するための図である。役モノ演出が実行される場合、第3実施形態と同様に、演出可動体29Lは端部TLを中心に時計回りに回転し、演出可動体29Rは端部TRを中心に反時計回りに回転する。図28の具体例では、演出可動体29Lの端部TLおよび演出可動体29Rの端部TRが位置Pに位置する場合を想定する。図28(b)には、退避位置から出現位置に移動するまでに演出可動体29が通過する移動領域Aの外縁が二点鎖線で示される(第3実施形態と同様)。
図28(b)に示す通り、役モノ演出において、報知画像G、情報画像Grおよび矢印画像Gwに加え、矢印画像Gvが液晶表示装置30に表示される。矢印画像Gvは、矢印画像Gwと同様に、矢印画像Gaが報知する停止操作順序を報知するための画像である。また、矢印画像Gvは、役モノ演出が実行される際に一時的に液晶表示装置30に表示される画像である。
図28(b)に示す通り、矢印画像Gvは、移動領域Aの外側に表示される。また、矢印画像Gwは、矢印画像Gvと同様に、移動領域Aの外側に表示される。以上の矢印画像Gvは、矢印画像Gaと略同じ大きさである。また、矢印画像Gwは、矢印画像Gaより小さい。ただし、各矢印画像の大きさは適宜に変更できる。
図28(b)に示す通り、矢印画像Gaおよび文字画像Gbの一部分は正面視で移動領域Aと重なる。したがって、役モノ演出が実行される期間において、矢印画像Gaおよび文字画像Gbの一部分が演出可動体29で遮蔽される。以上の場合、特定期間である旨が矢印画像Gaおよび文字画像Gbにより適当に報知されない不都合が想定される。
以上の事情を考慮して、本実施形態では、演出可動体29が移動する直前において、正面視で移動領域Aと重ならない位置に矢印画像Gvを表示開始する構成を採用した。以上の構成によれば、仮に矢印画像Gaおよび文字画像Gbが演出可動体29で遮蔽された場合であっても、矢印画像Gaおよび文字画像Gbが報知する停止操作順序が矢印画像Gvにより把握できる。
また、特定期間において、正面視で移動領域Aと重ならない位置に矢印画像Gwを表示する構成を採用した。以上の構成によれば、仮に矢印画像Gaおよび文字画像Gbが演出可動体29で遮蔽された場合であっても、矢印画像Gaおよび文字画像Gbが報知する停止操作順序が矢印画像Gwにより把握できる。
ところで、演出可動体29が消灯する期間は、演出可動体29が発光する期間と比較して、遊技者が液晶表示装置30に注目し易いという事情がある。以上の事情を考慮して、第6実施形態の演出可動体29は、移動を開始する前(報知画像Gを遮蔽する前)に一旦消灯する。以上の構成によれば、演出可動体29が移動を開始する直前に表示開始される矢印画像Gvに遊技者が気付き易くなるという利点がある。
図28(c)は、演出可動体29が出現位置に移動した場合の具体例を説明するための図である。上述した通り、演出可動体29は、移動する直前に一旦消灯する。また、演出可動体29は、移動を開始した場合、役モノ演出に対応する態様で発光する。なお、演出可動体29が消灯する期間は適宜に変更できる。例えば、演出可動体29が移動を開始してから出現位置まで移動する期間において、演出可動体29が消灯する構成としてもよい。
<変形例>
以上の各形態は多様に変形される。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は適宜に併合され得る。
(1)上述の各構成において、「第1報知期間」における「第1画像」(例えば、図14(b−2)に示す矢印画像GA)および「第2報知期間」における「第1画像」(例えば、図15(b−1)に示す矢印画像GX)が相違する具体例を示した。しかし、「第1報知期間」における「第1画像」および「第2報知期間」における「第1画像」が共通の構成としてもよい。
(2)上述の各構成において、報知画像の態様は適宜に変更してもよい。図29は、変形例における報知画像の一例を説明するための図である。図29(a)には、報知画像としての矢印画像G1の模擬図が示される。矢印画像G1は、図29(a)に示す通り、略三角形の画像である。具体的には、矢印画像G1は、線分Bを底辺とする二等辺三角形である。ただし、二等辺三角形以外の三角形(例えば正三角形)を報知画像として用いてもよい。矢印画像G1は、底辺である線分Bが画像表示領域の右辺(左辺)と略平行に表示される。また、矢印画像G1は、頂点Tが線分Bの右側に位置する。以上の矢印画像G1は、右方向を示すことにより、特定の遊技操作の態様(例えば、後述の「右打ち」)を報知する。
図29(b)には、他の変形例における矢印画像G2の模擬図が示される。矢印画像G2は、図29(b)に示す通り、複数個の部分画像g2により構成される。なお、図29(b)の具体例では、3個の部分画像g2で構成される矢印画像G2を示すが、矢印画像G2を2個の部分画像g2で構成してもよいし、4個以上の部分画像g2で矢印画像G2を構成してもよい。部分画像g2の各々は、右方向が示される様に頂点Tが表示されると共に、左右方向に互いに近接して配列される。以上の矢印画像G2は、右方向を示すことにより、特定の遊技操作の態様を報知する。
図29(c)には、他の変形例における矢印画像G3の模擬図が示される。矢印画像G3は、図29(c)に示す通り、立体的に表された矢印(立体画像)で構成される。以上の矢印画像G3は、右方向を示すことにより、特定の遊技操作の態様を報知する。また、図29(c)に示す変形例では、矢印画像G3の表示態様が変化する。具体的には、矢印画像G3を水平方向に2等分する直線Aを回転軸として、図29(c)に示す直線Aに付した矢印で示す方向に矢印画像G3が回転する。
図29(d−1)には、他の変形例における矢印画像G4の模擬図が示される。図29(d−1)の変形例では、付加画像Gfが矢印画像G4に重畳して表示される。付加画像Gfは、矢印画像G4より優先して(前側に)表示される。以上の構成では、矢印画像G4の一部分が付加画像Gfにより遮蔽される。
図29(d−2)は、上述の図29(d−1)に示す位置に付加画像Gfが表示されてから所定時間が経過した場合の具体例を説明するための図である。図29(d−1)および図29(d−2)から理解される通り、時間の経過に応じて、付加画像Gfの位置が変化する。具体的には、付加画像Gfは、所定の速度で予め定められた方向へ移動して表示される。ただし、付加画像Gfを予め定められた位置に表示した後に、当該付加画像Gfを一旦非表示にし、その後、当該予め定められた位置とは別の位置に付加画像Gfが表示される構成としてもよい。
以上の通り、図29(d−1)および図29(d−2)に示す変形例では、付加画像Gfにより遮蔽される矢印画像G4の領域が変化する。すなわち、以上の変形例では、矢印画像G4における非表示となる領域が変化するとも換言される。なお、図29(d−1)および図29(d−2)の変形例では、複数個の付加画像Gfが表示される構成としたが、1個の付加画像Gfが表示される構成としてもよい。
本発明における「画像の表示態様を変化させる」という構成には、例えば第1実施形態で説明した、画像を移動(直進、揺動)させることで「画像の表示位置を変化させる」という構成、および、「画像の色彩(コントラスト)を変化させる」という構成が含まれる。また、本発明における「画像の表示態様を変化させる」という構成には、上述した図29(c)に示した「画像を回転表示する」という構成が含まれる。さらに、本発明における「画像の表示態様を変化させる」という構成には、上述した図29(d−1)および図29(d−2)に示した「画像の非表示となる領域を変化させる」という構成が含まれる。
(3)上述の各形態では、矢印画像および文字画像で報知画像を構成すると共に、矢印画像および文字画像が相互に重ならない位置に表示された。しかし、矢印画像および文字画像が相互に重なる位置に表示される構成としてもよい。以上の構成としては、矢印画像の前側に文字画像が表示される構成が考えられる。
また、以上の各形態では、文字画像を1個の画像(例えば、図14(b−1)の画像Gb)で構成したが、文字画像を複数個の画像で構成してもよい。具体的には、文字列「右打ち」を表す文字画像を想定する。以上の文字画像を、文字「右」を表す画像、文字「打」を表す画像、および、文字「ち」を表す画像で構成してもよい。
(4)上述の各形態において、報知期間(特定期間)の開始を報知する特別報知画像(報知画像)を複数種類設けてもよい。例えば、非報知期間における演出モードを複数種類設ける。非報知期間では、演出モードに応じた演出が実行される。以上の構成において、報知期間へ移行する時点における演出モードに応じた特別報知画像が表示される構成が考えられる。また、特別報知画像の表示に伴い所定のキャラクタ画像が表示されるとともに、当該キャラクタ画像を複数種類設けてもよい。以上の構成において、報知期間へ移行する時点における演出モードに応じたキャラクタ画像が表示される構成としてもよい。なお、以上の演出モードを遊技者が選択可能な構成としてもよい。また、報知期間の終了を報知する特殊報知画像を複数種類設けてもよい。
(5)上述の各形態において、設定値に応じて、遊技操作態様を報知するための報知画像が複数種類から選択される構成としてもよい。以上の報知画像で設定値が示唆される。したがって、例えば報知画像により設定値が示唆されない構成と比較して、報知画像に注目させ易くなる。以上の構成によれば、遊技操作の態様が報知画像により確実に遊技者に報知され易くなる。なお、設定値に応じて、遊技操作態様を報知するための音響が複数種類から選択される構成としてもよい。
(6)上述の第1実施形態では、第1報知期間へ移行したことを条件に、第2報知期間へ移行可能にした。しかし、第2報知期間へ移行可能になる条件は、上述の例に限定されない。例えば、第1報知期間において、予め定められた条件を満たした場合、第2報知期間へ移行可能になる構成としてもよい。以上の変形例の具体例としては、例えば、第1報知期間が開始されてから予め定められた時間が経過するまでに、当該第1報知期間で報知された遊技操作の態様で遊技すると第2報知期間へ移行可能であるとともに、第1報知期間が開始されてから予め定められた時間が経過するまでに、当該第1報知期間で報知された遊技操作の態様で遊技しない場合に第2報知期間へ移行しない構成としてもよい。以上の構成では、第2報知期間へ移行する条件が変化に富み、遊技の面白みが向上する。
(7)上述の第6実施形態では、矢印画像Ga、文字画像Gb、矢印画像Gvおよび矢印画像Gwにより遊技操作の態様が特定期間において報知される構成とした。しかし、特定期間の何れの時点においても、液晶表示装置30が表示する画像により遊技操作の態様が報知されれば足り、以上の各画像の何れかを省略してもよい。例えば、矢印画像Gvが表示されない構成としてもよい。
また、特定期間の何れの時点においても、液晶表示装置30が表示する画像により遊技操作の態様が報知されれば足り、矢印画像Ga、文字画像Gb、矢印画像Gvおよび矢印画像Gwが表示される位置および時期は適宜に変更してもよい。例えば、上述の第6実施形態では、特定期間において、矢印画像Gwが正面視で移動領域Aの外側に表示される構成とした。しかし、矢印画像Gwが移動領域Aと重なる領域に表示される構成としてもよい。また、特定期間の第1の遊技状態において矢印画像Gwを表示し、第2の遊技状態において矢印画像Gwが非表示になる構成としてもよい。矢印画像Gwが情報画像Grの近傍に表示されない構成としてもよい。さらに、特定期間において矢印画像Gwが複数個同時に表示される構成としてもよい。
ところで、矢印画像Gwは、特定期間が開始された場合に表示され、特定期間が開始される前の期間では非表示である。したがって、例えば特定期間で初めて遊技する遊技者は、特定期間において矢印画像Gwが表示される位置を把握し難いという不都合が想定される。
以上の事情を考慮して、特定期間が開始される前の期間において情報画像Grが表示される位置は、特定期間おいて情報画像Grが表示される位置と共通であるとともに、当該情報画像Grの近傍に矢印画像Gwが表示される構成が好適である。以上の構成では、例えば特定期間が開始される前後で、情報画像Grの位置が変化する構成と比較して、情報画像Grの位置が把握し易いという利点がある。また、情報画像Grの近傍に矢印画像Gwが表示されるため、情報画像Grを確認した遊技者は、矢印画像Gwが表示される位置を把握できるという利点がある。したがって、当該変形例によれば、上述の不都合が抑制される。
なお、以上の変形例を第2実施形態または第3実施形態に採用してもよい。また、第1実施形態または第4実施形態において、報知期間が開始される前の期間において情報画像Grが表示される位置は、報知期間おいて情報画像Grが表示される位置と共通であるとともに、当該情報画像Grの近傍に矢印画像Gwが表示される構成としてもよい。
(8)上述の各形態では、矢印画像Gaおよび文字画像Gbで構成される報知画像が特定期間(報知期間)において表示される構成とした。しかし、特定期間の第1の期間では、矢印画像Gaおよび文字画像Gbで構成される報知画像が表示され、第2の期間では、矢印画像Gaおよび文字画像Gbに替えて、他の報知画像が表示される構成としてもよい。例えば、特定期間において特定演出が実行されない期間では、矢印画像Gaおよび文字画像Gbで構成される報知画像が表示され、特定演出が実行される期間では、当該報知画像に替えて、矢印画像を含み文字画像を含まない報知画像(例えば、図28に示す矢印画像Gw)が表示される構成としてもよい。
(9)上述の第4実施形態では、報知期間における最初の特別遊技状態(疑似ボーナス状態)の開始時に特別ナビ期間を設け、当該報知期間の2回目以降の特別遊技状態では、特別ナビ期間を省略した。以上の構成において、報知期間の2回目以降の特別遊技状態が開始された場合、当該報知期間において特別遊技状態へ移行した合計回数を報知するための期間を設けてもよい。
なお、報知期間の最初の特別遊技状態の開始時に、当該報知期間において特別遊技状態へ移行した合計回数(1回)を報知するための期間を設ける構成としてもよい。ただし、報知期間における最初の特別遊技状態の開始時に、特別遊技状態への移行を報知するスタート期間および報知期間の移行を報知する特別ナビ期間がもけられる構成において、特別遊技状態へ移行した合計回数を報知するための期間をさらに設けた場合、特別遊技状態の開始時において報知される情報の種類数が過多になる不都合が生じ得る。
以上の事情を考慮して、報知期間における最初の特別遊技状態の開始時では、当該報知期間において特別遊技状態へ移行した合計回数を報知するための期間が省略され、2回目以降の特別遊技状態の開始時において、当該報知期間において特別遊技状態へ移行した合計回数を報知するための期間が設けられる構成が好適である。
(10)本発明のパチンコ機の具体例を以下に例示する。以上のパチンコ機は、遊技釘および各種の入賞口が設けられた遊技領域を具備するとともに、本発明の遊技操作手段に対応する遊技ハンドルを具備する。遊技ハンドルを操作することで、遊技球が遊技領域に打出され、当該遊技球が何れかの入賞口に入った場合(入球した場合)、遊技者に遊技球が払出される。
また、以上のパチンコ機は、遊技ハンドルを第1の態様で操作すると遊技ハンドルを第2の態様で操作した場合より有利となる特別遊技状態(例えば、大当り状態)、および、遊技ハンドルを第2の態様で操作すると遊技ハンドルを第1の態様で操作した場合より有利となる通常遊技状態(例えば、非時短状態)を含む各遊技状態へ移行可能な構成が採用される。
以上のパチンコ機の具体例としては、遊技ハンドルを第1の態様で操作した場合に入球可能になる第1入賞口(例えば、大入賞口、および、時短状態において入賞可能な特別始動口)、および、遊技ハンドルを第2の態様で操作した場合に入球可能になる第2入賞口(例えば、通常始動口)を遊技領域に設ける。また、通常遊技状態では第1入賞口を塞ぎ(入球不可能とし)、特別遊技状態では第1入賞口への入球を容易にする部材を設ける。
以上のパチンコ機では、通常遊技状態では、第1入賞口より第2入賞口への入球が容易になるため、遊技ハンドルを第2の態様で操作すると第1の態様で操作した場合より有利である。一方、特別遊技状態では、第2入賞口より第1入賞口への入球が容易になるため、遊技ハンドルを第1の態様で操作すると第2の態様で操作した場合より有利である。
以上の第1入賞口としては、大当り状態において入球可能となる大入賞口が考えられる。第2入賞口としては、例えば、入球した場合に大当り抽選が実行される通常始動口が考えられる。また、第1入賞口としては、上述の大入賞口の他に、時短状態において入球可能となるとともに、入球した場合に大当り抽選が実行される特別始動口が考えられる。仮に、大当り状態において入球可能になる大入賞口を第1入賞口として採用し、通常始動口を第2入賞口として採用した場合、本発明の特別遊技状態(特定期間、報知期間)には、大当り状態が相当し得る。また、特別始動口を第1入賞口として採用し、通常始動口を第2入賞口として採用した場合、本発明の特別遊技状態(特定期間、報知期間)には、特別始動口への入球が容易になる時短状態が相当し得る。なお、時短状態では、大当り状態の当選確率が向上する構成としてもよい。また、第2入賞口として、入球に応じて大当り状態が発生するV入賞口を採用してもよい。さらに、第2入賞口としてのV入賞口に入球した場合、大当り状態が終了した後の期間において大当り状態の当選確率が向上する構成としてもよい。
以上のパチンコ機は、遊技の進行を制御するメインCPUおよび演出を制御するサブCPUが設けられる。また、サブCPUにより制御され各種の画像を表示可能な液晶表示装置を具備する。
以上のパチンコ機の具体的な構成としては、メインCPUにより制御され、通常遊技状態(特定期間以外)で消灯し、特別遊技状態(特定期間)で発光する第1ランプと、サブCPUにより制御され、通常遊技状態で消灯し、特別遊技状態で発光する第2ランプとを具備し、予め定められた報知画像を特別遊技状態において液晶表示装置に表示させる構成が考えられる。以上の構成では、第1ランプが点灯した旨が報知画像により報知される。
また、特別遊技状態の第1期間では、第2ランプを点灯すると共に報知画像を表示し、特別遊技状態の第2期間では、第2ランプを点灯する一方で報知画像を非表示とする。以上の構成によれば、第2期間において報知画像が表示される構成と比較して、第2期間において報知画像以外の画像を表示可能なスペースが広くなるという利点がある。また、第2ランプは、第1期間および第2期間に亘り点灯する。以上の構成では、報知画像が非表示になる第2期間において、特別遊技状態である旨(第1ランプが点灯している旨)が第2ランプにより報知される。
例えば、パチンコ機では時短状態の各遊技において、大当り状態へ移行するか否かが抽選で決定される。また、時短状態の各遊技において、大当り状態の当否に応じて、通常演出およびリーチ演出を含む各種の演出が実行される。通常演出およびリーチ演出は、大当り状態が当選した旨を示唆または報知する。通常演出は、大当り状態に当選した場合より非当選の場合に実行され易い。リーチ演出は、大当り状態に非当選の場合より当選した場合に実行され易い。また、リーチ演出では、大当り状態の当否を報知するための判定画像が液晶表示装置に表示される。
以上のパチンコ機に本発明を適用した一例としては、時短状態(特定期間)の通常演出が実行される期間(第1期間)では、第2ランプが点灯するとともに報知画像が表示され、時短状態のリーチ演出が実行される期間(第2期間)では、第2ランプが点灯するとともに報知画像は非表示になる構成が考えられる。
以上のパチンコ機では、大当り状態に当選している場合、リーチ演出が実行された後に大当り状態へ移行する。以上の構成において、大当り状態へ移行する前に、報知画像が再度表示される構成としてもよい。具体的には、リーチ演出では大当り図柄組合せ(例えば「777」)が最終的に表示される。以上の構成において、大当り図柄組合せが表示されてから大当り状態へ移行するまでの期間において、報知画像が表示される構成としてもよい。さらに、以上の構成において、大当り図柄組合せが表示されてから大当り状態へ移行するまでの期間で表示される報知画像より大きな報知画像が、大当り状態の開始に伴い液晶表示装置に表示される構成としてもよい。
以上のパチンコ機において、液晶表示装置の画像表示領域より正面側に位置する移動領域を移動する演出動作を実行可能な演出可動体を具備し、液晶表示装置は、特別遊技状態において、演出動作が実行される場合および演出動作が実行されない場合の双方で、正面視で少なくとも一部分が移動領域と重なる位置に報知画像を表示可能であり、第2ランプは、正面視で移動領域と重ならない位置に設けられるとともに、特別遊技状態では、演出動作が実行される期間および演出動作が実行されない期間の双方において、点灯する構成としてもよい。
以上のパチンコ機に本発明を適用した一例としては、時短状態(特定期間)において第2ランプが点灯するとともに報知画像が表示され、時短状態で大当り状態に当選した場合、大当り状態へ移行する遊技において、演出可動体を動作させることで、大当り状態の当選を報知する構成が考えられる。以上の構成において、演出可動体が動作する期間および動作しない期間の双方において、報知画像が液晶表示装置に表示されるととともに、第2ランプが点灯する。
以上のパチンコ機において、報知画像として、遊技ハンドルの操作態様を報知するための画像を採用してもよい。例えば、遊技領域の中央より右側の領域(以下「右側領域」)に遊技球を打出すことで、上述の第1入賞口(大入賞口、特別始動口)に遊技球が入球可能であり、遊技領域の中央より左側の領域(以下「左側領域」)へ遊技球を打出すことで、上述の第2入賞口(通常始動口)へ遊技球が入球可能である構成を想定する。
以上の構成では、例えば、左側領域を示す矢印画像(遊技者から見て左方向を示す矢印画像)を報知画像として採用してもよい。以上の矢印画像では、左側領域へ遊技球が打出される遊技ハンドルの操作態様が報知される。同様に、右側領域を示す矢印画像(遊技者から見て右方向を示す矢印画像)を報知画像として採用してもよい。以上の矢印画像では、右側領域へ遊技球が打出される遊技ハンドルの操作態様が報知される。
第1入賞口を示す矢印画像を報知画像として採用してもよい。以上の矢印画像では、右側領域へ遊技球が打出される遊技ハンドルの操作態様が報知される。また、第1入賞口に遊技球を入球させることを指示する文字列(例えば「大入賞口を狙ってね」という文字列)を表示する文字画像を報知画像として採用してもよい。以上の文字画像であっても、右側領域へ遊技球が打出される遊技ハンドルの操作態様が実質的に報知される。
以上の構成において、遊技ハンドルを第1の角度まで回転させる操作をした場合、左側領域へ遊技球が打出され、遊技ハンドルを第1の角度より大きい第2の角度まで回転させる操作をした場合、右側領域へ遊技球が打出される構成を想定する。以上の構成において、右側領域へ遊技球が打出される遊技ハンドルの操作態様を報知する報知画像として、遊技ハンドルを第2の角度まで回転させる操作をすべき旨を報知する画像を採用してもよい。また、左側領域へ遊技球が打出される遊技ハンドルの操作態様を報知する報知画像として、遊技ハンドルを第2の角度から第1の角度まで戻すべき旨を報知する画像を採用してもよい。
左側領域へ遊技球が打出される遊技ハンドルの操作態様(以下「左打ち」という)を報知する報知画像として、例えば「左打ち」という文字列を表示する文字画像を採用してもよい。同様に、右側領域へ遊技球が打出される遊技ハンドルの操作態様(以下「右打ち」という)を報知する報知画像として、例えば「右打ち」という文字列を表示する文字画像を採用してもよい。また、報知画像を矢印画像および文字画像の組合せで構成してもよい。
以上のパチンコ機では、非時短状態で大当り状態に当選した場合、当該大当り終了後に時短状態へ移行する。また、時短状態で大当り状態が当選した場合、大当り状態へ再度移行する。以上の大当り状態では、右打ちで遊技することにより大入賞口(第1入賞口)へ入球可能であり、時短状態では、右打ちで遊技することにより特別始動口(他の第1入賞口)へ入球可能である。以上の構成では、大当り状態および時短状態を含む一連の期間において、右打ちを報知するための報知画像が表示される。以下、当該報知画像が表示される期間を「報知期間」という。報知期間以外の通常遊技状態(非時短状態)では、右打ちで遊技をしても特別始動口および大入賞口への入球は不可能であるが、左打ちで遊技をすることにより通常始動口へ入球可能である。
以上のパチンコ機において、報知画像(例えば、矢印画像)は、第1報知画像および第1報知画像より大きい第2報知画像を含み、液晶表示装置は、特別遊技状態(大当り状態)が開始された直後の第1期間において、特別遊技状態の開始を報知するための画像(特定画像の一例)および第1報知画像を表示し、その後の第2期間において、第2報知画像を表示する構成としてもよい。
以上の構成では、メインCPUが制御する第1ランプの点灯に伴い、比較的大きな第2報知画像が表示される。したがって、例えば、メインCPUが制御する第1ランプの点灯に伴い、比較的大きな第2報知画像が表示されない構成と比較して、第1ランプが点灯状態に変化した旨が確実に報知される。また、特別遊技状態の開始を報知するための画像が表示される第1期間では、比較的小さな第1報知画像が表示されるため、例えば第1期間において比較的大きな第2報知画像が表示される構成と比較して、第1期間において特別遊技状態の開始を報知するための画像を目立たせることができる。なお、以上のパチンコ機において、特別遊技状態への移行に伴いON状態へ変化する信号を外部に出力可能な構成を採用している場合、当該信号がON状態へ変化した旨が第2報知画像により確実に報知されるという効果が奏せられる。
以上のパチンコ機において、特別遊技状態が開始された直後の第1期間において、特定画像および第1報知画像を表示し、その後の第2期間において、第2報知画像を表示する構成を採用する場合、第2報知画像が表示される期間では、当該第2報知画像に対応する音響を出力可能であり、第1報知画像が表示される期間では、当該第1報知画像と共に表示される他の画像(例えば特定画像)に対応する音響を出力可能である構成をさらに採用するのが好適である。
例えば、大当り状態の終了後に時短状態へ移行可能であるとともに、大当り状態および時短状態は、右打ちが報知される報知期間であるパチンコ機を想定する。以上のパチンコ機において、右打ちが報知されない非時短状態(通常期間)で大当り状態に当選し、当該大当り状態が開始された直後の第1期間において、右打ちを報知する比較的小さな第1報知画像、および、大当り状態の開始を報知する特定画像が表示され、第1期間の後の第2期間において、右打ちを報知する比較的大きな第2報知画像が表示される構成としてもよい。また、以上のパチンコ機において、第2報知画像が表示される期間では、当該第2報知画像に対応する音響(例えば「右打ち」という音声)を出力可能であり、第1報知画像が表示される期間では、当該第1報知画像と共に表示される特定画像に対応する音響を出力可能である構成としてもよい。
以上の構成において、報知画像は特別報知画像(例えば、他の報知画像とは区別可能な矢印画像)を含み、報知期間における最初の大当り状態の開始に伴い特別報知画像を表示し、その後の当該報知期間では、大当り状態が開始される場合であっても特別報知画像を表示しない構成が好適である。以上の構成によれば、特別報知画像により報知期間の開始が実質的に報知される。また、以上の構成によれば、メインCPUが制御する第1ランプが点灯した旨が特別報知画像により実質的に報知される。さらに、以上のパチンコ機において、報知期間(大当り状態、時短状態)においてON状態に変化する信号を外部に送信可能な構成を採用した場合、当該信号がON状態に変化した旨が特別報知画像により実質的に報知される。
例えば、報知期間における最初の大当り状態の開始に伴い、時短状態で表示される報知画像より大きい特別報知画像を表示し、その後の当該報知期間では、大当り状態が開始される場合であっても当該特別報知画像を表示しない構成としてもよい。なお、報知期間における2回目以降の大当り状態の開始に伴い、時短状態で表示される報知画像より大きい報知画像であって特別報知画像とは相違する報知画像を表示してもよい。
以上のパチンコ機では、右打ちが報知される報知期間が終了した場合、左打ちを報知する特殊報知画像が液晶表示装置に表示される構成が好適である。以上の特殊報知画像によれば報知期間が終了した旨(第1ランプが消灯した旨、報知期間でON状態になる信号がOFF状態へ変化した旨)が報知される。また、以上の構成において、演出用ランプで構成される発光領域は、報知期間の開始を報知する特別報知画像が表示される期間において、当該特別報知画像に対応する態様で発光するとともに、特殊報知画像が表示される非時短状態では、当該非時短状態において実行される演出(図柄変動演出など)に係る画像(演出画像)に対応する態様で発光する構成が好適である。
また、右打ちが報知される報知期間として第1報知期間および第2報知期間を設け、第1報知期間では矢印画像および文字画像の表示態様が変化し、第2報知期間では、矢印画像の表示態様が変化する構成としてもよい。以上の構成において、第2報知期間において文字画像の表示態様は変化しない構成としてもよい。
以上の構成の具体例としては、大当り状態の開始に伴い、矢印画像の表示態様および文字画像の表示態様の双方が変化する第1報知演出を実行し、第1報知演出では、大入賞口へ遊技球が入球する遊技操作の態様(右打ち)が報知される構成が考えられる。また、以上の第1報知演出が実行されたことを条件に、当該大当り状態における予め定められたタイミングで、矢印画像および文字画像のうち矢印画像のみの表示態様が変化する第2報知演出が実行される。以上の第2報知演出では、V入賞口へ遊技球が入球する遊技操作の態様(右打ち)が報知される。以上のV入賞口は、上述の予め定められたタイミングで入球可能となり、遊技球が入球した場合、大当り状態が終了した後の期間が確率変動状態となる。確率変動状態では、大当り状態が高確率で当選する。
以上のパチンコ機の具体例として、左打ちで入球可能な通常始動口、右打ちで入球可能な特別始動口、大入賞口およびV入賞口を設けたパチンコ機を想定する。以上のパチンコ機では、通常始動口への入球に応じて実行された内部抽選で大当り状態に当選し、当該大当り状態において大入賞口への入球が可能になる。また、大当り状態が終了した後に時短状態へ移行し、特別始動口への入球が可能になる。特別始動口への入球に応じて実行された内部抽選で小当たり状態に当選し、当該小当たり状態においてV入賞口への入球が可能になる。さらに、大当り状態、時短状態および小当たり状態を含む一連の期間は、報知画像により右打ちが報知される報知期間になる。
以上のパチンコ機において、大当り開始時に右打ちを報知するために上述の第1報知演出を実行する。また、小当たり開始時に右打ちを報知するために上述の第2報知演出を実行する。以上の構成では、第1報知演出および第2報知演出が実行される各期間を含む報知期間において、メインCPUにより制御される第1ランプおよびサブCPUにより制御される第2ランプが点灯する構成が好適である。
また、第1報知演出の矢印画像および文字画像は、上述の第1実施形態の第1報知期間における矢印画像Gaおよび文字画像Gb(上述の図14(b−1)参照)と同様に、当該矢印画像の指示方向側の端部(矢印の先端)が当該文字画像の指示方向側の端部に近接し、且つ、当該矢印画像の端部が当該文字画像の指示方向側の端部より指示方向側に位置する様に表示される構成が好適である。
以上のパチンコ機では、第1報知演出が実行される期間において、画像表示領域の周囲の発光領域(例えば、遊技領域)の輝度を比較的低くする構成が好適である。例えば、第1報知演出が実行される直前の期間より、第1報知演出が実行される期間における発光領域の輝度が低くなる構成が好適である。第1報知演出が実行される期間において、発光領域が右打ちを報知する態様で発光する構成としてもよい。また、以上の第1報知演出が実行される期間および第2報知演出が実行される期間において、音量値および輝度値が調整可能な構成が好適である。
以上のパチンコ機にいて、報知期間(第1報知演出が実行される期間を含む)において、左打ちで遊技がされた場合、右打ちで遊技すべき旨(すなわち、左打ちで遊技された旨)を報知可能な構成としてもよい。また、第1報知演出において、演出可動体が動作しない構成が好適である。また、第1報知演出が実行される期間では、特定の演出が実行されない様に制御してもよい。
以上のパチンコ機では、第1報知演出が実行される期間において、右打ちを報知するための矢印画像および文字画像の組合せを複数個表示してもよい。また、第1報知演出が実行される期間において、複数個の矢印を表示するとともに、1個の文字画像を表示する構成としてもよい。さらに、第1報知演出が実行される期間において、複数個の矢印を表示するとともに、文字画像を表示しない構成としてもよい。
以上の各構成において、第1報知演出で出力される音響(例えば音声「右打ち」)および第2報知演出で出力される音響(例えば音声「右を狙ってね」)を相違させてもよい。同様に、第1報知演出における発光領域の発光態様および第2報知演出における発光領域の発光態様を相違させてもよい。
鉄製の遊技球の軌道を不正に操作する磁気(磁石)を検知した場合にON状態に変化する磁気センサを設けてもよい。また、払出された遊技球を貯留可能な皿部材を設けると共に、当該皿部材が貯留する遊技球が満タンになったことを検知した場合にON状態に変化する満タンセンサを設けてもよい。満タンセンサがON状態に変化した場合、第1検知状態へ移行し、磁気センサがON状態に変化した場合、第2検知状態へ移行する。
以上のパチンコ機において、第1報知演出が実行されると第1信号を外部に送信開始し、第2報知演出では第1信号を外部に送信開始せず、第2検知状態へ移行すると第2信号を外部に送信開始し、第1検知状態へ移行した契機では第2信号を外部に送信開始しない外部信号送信手段とをさらに具備し、非検知状態では、第1報知期間および第2報知期間において、各種の音響のうち各種の演出音の何れかを出力し、第1検知状態では、第1報知演出および第2報知演出において、各種の音響のうち各種の演出音の何れかと第1警告音との双方を出力し、第2検知状態では、第1報知演出および第2報知演出において、各種の音響のうち第2警告音を出力する構成としてもよい。以上のパチンコ機は、本発明に包含される。
(11)上述の各構成において、特殊報知画像(通常期間において左第1停止を報知する特殊ナビ画像Gz、非時短状態において左打ちを報知する画像)が表示される時期は、報知期間が終了した直後に限定されない。例えば、電源投入後に非時短状態で遊技が開始された場合、特殊報知画像が表示される構成としてもよい。また、報知期間が終了した直後では、特殊報知画像を用いて遊技操作の態様を報知し、電源投入後に遊技が開始された際には、特殊報知画像を表示せず音声のみで遊技操作の態様を報知する構成としてもよい。
(12)上述の第2実施形態における、特定期間の第1期間(図21(a)参照)では、サブCPUが制御するランプ手段および液晶表示装置の双方で特定期間である旨が報知され、特定期間の第2期間(図21(b)参照)では、当該ランプ手段および液晶表示手段のうちランプ手段のみで特定期間である旨が報知される構成において、上述の第4実施形態における各構成を採用してもよい。
例えば、第4実施形態における、報知期間(疑似ボーナス状態)が開始された直後の第1期間(スタート期間)において、第1報知画像(通常ナビ画像Gx)および報知画像とは別の特定画像(特定画像GP)を表示し、その後の第2期間(特別ナビ期間)において、第1報知画像より大きい第2報知画像(特別ナビ画像Gy)を表示する構成を第2実施形態の構成で採用してもよい。すなわち、第2実施形態において、特定期間が開始された直後において、第1報知画像(例えば、図14に示す矢印画像GAおよび文字画像GB)および報知画像とは別の特定画像を表示し、その後、第2報知画像(例えば、図21(a)に示す矢印画像Gaおよび文字画像Gb)を表示する構成としてもよい。同様に第3実施形態において、上述の第4実施形態の構成を採用してもよい。
上述の第2実施形態の構成において、第4実施形態における、報知期間が終了した後の期間(特殊ナビ期間)において、特定報知画像(通常ナビ画像Gx)を非表示とし、特殊報知画像(特殊ナビ画像Gz)を表示可能である構成を採用してもよい。すなわち、第2実施形態において、特定期間が終了した後の期間において、当該特定期間で表示される報知画像とは相違する報知画像により遊技操作態様が報知される構成としてもよい。同様に第3実施形態において、上述の第4実施形態の構成を採用してもよい。
また、以上の第2実施形態の構成において、第4実施形態における、演出画像および特殊報知画像の双方が報知期間の終了後に表示されるとともに、演出画像および特殊報知画像が表示される期間では、演出画像に対応する態様で発光領域が発光する構成を採用してもよい。すなわち、第2実施形態において、演出画像および特殊報知画像の双方が特定期間の終了後に表示されるとともに、演出画像および特殊報知画像が表示される期間では、演出画像に対応する態様で発光領域が発光する構成を採用してもよい。同様に第3実施形態において、上述の第4実施形態の構成を採用してもよい。
上述の第2実施形態の構成において、第4実施形態における、有利度が互いに異なる複数種類の遊技状態に報知期間において移行可能であるとともに、報知期間の開始に伴い特別報知画像を表示し、その後の当該報知期間では、遊技状態が移行した場合であっても特別報知画像を表示しない構成を採用してもよい。すなわち、第2実施形態において、高確率状態および低確率状態に特定期間において移行可能であるとともに、特定期間の開始に伴い特別報知画像(例えば、図14に示す矢印画像GAおよび文字画像GB)を表示し、その後の当該特定期間では、遊技状態が移行した場合であっても特別報知画像を表示しない構成を採用してもよい。同様に第3実施形態において、上述の第4実施形態の構成を採用してもよい。
また、第2実施形態における構成を第4実施形態において採用してもよい。例えば、第4実施形態において、報知期間における特定の期間(例えば、特定の演出が実行される期間)において、液晶表示手段およびランプ手段のうちランプ手段のみで遊技操作態様を報知し、液晶表示手段における報知画像を非表示にする構成としてもよい。同様に第4実施形態において、上述の第3実施形態の構成を採用してもよい。また、第4実施形態において、上述の第6実施形態の構成を採用してもよい。同様に、第1実施形態の構成を他の実施形態に採用してもよいし、第1実施形態に他の実施形態の構成を採用してもよい。
(13)上述の各形態のパチスロ機における操作部画像GQ1(補助画像GQ)は、ナビ画像が報知する停止操作順序が把握可能な態様で、停止ボタン25を含む遊技機1の一部分を表す。本発明をパチンコ機で実施する場合、操作部画像として、遊技者が有利となる回転角度が把握可能な態様で、遊技ハンドルを表示する画像を採用してもよい。
(14)上述の第2実施形態において、サブCPUが制御する液晶表示装置およびランプの双方で遊技操作態様が報知される期間、および、当該ランプのみで遊技操作態様が報知される期間は、上述の例に限定されない。すなわち、液晶表示装置に報知画像を表示する期間、および、報知画像を表示しない期間は、上述の例に限定されない。
例えば、特定期間において複数種類の遊技状態へ移行可能な構成において、遊技状態が移行した契機で予め定められた時間長に亘り報知画像を表示し、その後、該報知画像を非表示にする構成が考えられる。また、以上の構成において、特定期間において複数種類の遊技状態のうち特定の遊技状態へ移行する契機で報知画像が表示され、他の遊技状態へ移行した契機では報知画像が表示されない構成としてもよい。
(15)以上の各構成において、表示開始時における報知画像の態様は適宜に変更できる。例えば、矢印画像および文字画像を含んで構成される報知画像を想定する。以上の報知画像を表示開始する場合、矢印画像および文字画像を時間差で表示開始する構成としてもよい。例えば、矢印画像を表示した後に文字画像が表示される構成としてもよい。以上の構成では、例えば矢印画像および文字画像を略同時に表示する構成と比較して、矢印画像に注目させ易い。
また、矢印画像および文字画像を含んで構成される報知画像のうち、矢印画像が表す矢印の先端部分(例えば、上述の図14における矢印画像Gaの端部Ta)が最初に表示され、その後、報知画像の全体が表示される構成としてもよい。上述した通り、報知画像の矢印画像が表す矢印の先端部分によれば、当該報知画像が報知する遊技操作態様が把握される。したがって、当該変形例によれば、報知画像の全体が表示される前に当該報知画像が報知する遊技操作態様を把握可能である。
(16)以上の各構成において、役物比率、連役比率、直近役物比率、直近連役比率および指示込役物比率をメイン表示器40に表示する構成としたが、メイン表示器40に表示する遊技情報は上述の例に限定されない。例えば、第2実施形態において、特定期間(期間表示器38が点灯する期間)以外の期間(以下「非特定期間」という)における、賭けメダルの合計枚数および払出メダルの合計枚数を計数する。また、非特定期間における払出メダルの合計枚数を賭けメダルの合計枚数で除した値に数値100を掛けた値を「ベース値」として算出する。以上のベース値がメイン表示器40に表示される構成としてもよい。
仮に、第2実施形態において、遊技操作態様を報知する特別報知画像により特定期間の開始が報知され、遊技操作態様を報知する特殊報知画像により特定画像の終了が報知される構成が採用された場合を想定する。以上の構成では、上述のベース値の算出の対象外となる特定期間の開始および終了が報知画像により報知されるとも換言される。
なお、パチンコ機において、右打ちが報知されない通常遊技状態において、打出した遊技球の合計個数および払出された遊技球の合計個数を計数し、払出された遊技球の合計個数を打出した遊技球の合計個数で除した値に数値100を掛けた値をベース値として算出してもよい。以上のベース値は、メインCPUにより制御されるメイン表示器に表示される。以上のパチンコ機において、右打ちが報知される報知期間の開始が特別報知画像により報知され、報知期間の終了が特殊報知画像により報知される構成を採用した場合、ベース値の算出の対象外となる報知期間の開始および終了が報知画像により報知されることとなる。
(17)上述した、期間表示器38(第1ランプ)が点灯する特定期間(報知期間)において、比較的小さな通常報知画像(例えば矢印画像Gaおよび文字画像Gb)により遊技操作態様を報知し、特定期間が終了した直後の期間において、特定期間では表示されない特殊報知画像が表示される構成において、通常報知画像より特殊報知画像が大きく表示される構成が好適である。以上の構成によれば、特殊報知画像を見落とす不都合が抑制される。また、特定期間が終了した直後の期間において、例えば矢印画像の特殊報知画像に加え、当該矢印画像が報知する操作態様を把握可能な操作部画像が表示される構成としてもよい。
(18)上述した、期間表示器38(第1ランプ)が点灯する特定期間(報知期間)が終了した直後の特殊報知期間で、特定期間では表示されない特殊報知画像、および、次回の特定期間が開始される期待度を向上させるための通常中画像が一の画面に表示される構成において、特殊報知期間では、特殊報知画像に対応する音響(例えば音声「左打ちして下さい」)および通常中画像に対応する音響(例えば演出効果音)が並行して再生される構成が好適である。
また、以上の特殊報知画像に対応する音響が再生される期間において、通常中画像に対応する音響の音量を、予め定められた基準値より小さくする構成が好適である。以上の構成では、特殊報知画像に対応する音響の再生が終了した後に、通常中画像に対応する音響の音量が基準値に戻される。ただし、以上の構成では、特定期間が終了した旨が過度に強調される不都合が生じ得る。そこで、以上の特殊報知画像に対応する音響が再生される期間では、通常中画像に対応する態様で発光領域が発光する構成が好適である。
(19)上述した、遊技操作態様を報知する報知画像が表示される特定期間(報知期間)において、演出可動体が出現位置に位置する期間(以下「出現期間」という)で、画像表示領域と演出可動体とが正面視で重なる構成において、出現期間において画像表示領域に表示される画像は適宜に設定できる。
具体的には、上述のCGROM424には、複数種類の画像を示す複数種類の画像データが記憶される。以上の画像データには、画像表示領域の全体に表示される背景画像を示す背景画像データ、および、背景画像の前面に(背景画像より優先して)表示されるキャラクタ画像データが含まれる。また、キャラクタ画像データには、報知画像を示す画像データ、および、報知画像以外のキャラクタを示す画像データが含まれる。背景画像の前面には、複数種類のキャラクタが同時に表示されるのが通常である。
以上の構成において、出現期間において、特定の背景画像および報知画像を表示するとともに、報知画像以外のキャラクタを非表示にする構成としてもよい。以上の構成によれば、例えば、報知画像以外のキャラクタが出現期間において表示される構成と比較して、報知画像を出現期間においても視認し易いという利点がある。ただし、以上の構成において、報知画像以外のキャラクタのうち、例えば上述した情報画像Gr(上述の図28参照)が出現期間で表示される構成としてもよい。
例えば、特定期間の各遊技において、複数種類の演出の何れかが抽選により決定され、当該演出に応じた各種の画像が画像表示領域に表示される構成を想定する。また、以上の構成では、抽選により決定された演出によらず、特定期間において報知画像および情報画像Grが表示される。以上の構成において、出現期間では、抽選により決定された演出によらず画像表示領域に表示される各画像は継続して表示され、抽選により決定された演出に応じて表示される各画像(背景画像は除く)は非表示になる構成が考えられる。なお、以上の構成において、出現期間の全期間に亘り、抽選により決定された演出によらず表示される各画像および背景画像のみが表示される構成としてもよいし、出現期間の一部の期間において、抽選により決定された演出によらず表示される各画像および背景画像のみが表示される構成としてもよい。
(20)報知期間(特定期間)では表示されない特殊報知画像を報知期間が終了した直後の特殊報知期間に表示することで、当該報知期間の終了を報知可能な構成において、特殊報知期間に専用の背景画像が表示される構成としてもよい。また、以上の特殊報知期間において、報知期間において獲得した遊技媒体の個数を表示する構成としてもよい。
(21)上述の各形態において、複数種類の遊技操作態様を報知する複数種類の報知画像を表示可能であるとともに、報知画像を遮蔽する位置に移動可能な演出可動体を具備する構成を説明した。以上の構成において、特定の1種類の遊技操作態様を報知する報知画像が表示される期間において、演出可動体が当該報知画像を遮蔽する位置に移動可能である一方で、他の遊技操作態様を報知する報知画像が表示される期間では、演出可動体が当該報知画像を遮蔽しない構成を採用してもよい。以上の構成によれば、仮に報知画像が演出可動体により遮蔽された場合であっても、当該遮蔽された報知画像が報知する遊技操作態様は毎回同じである。したがって、遊技者は、仮に報知画像が演出可動体により遮蔽された場合であっても、当該遮蔽された報知画像が報知する態様で遊技操作が可能である。
(22)上述の第2実施形態から第6実施形態および各変形例において、第1実施形態と同様に、報知画像が表示される期間において、音量値および輝度値を調整可能な構成としてもよい。例えば、第2実施形態から第6実施形態および各変形例の構成において、報知画像が表示される遊技が開始してから終了するまでの期間を調整可能期間としてもよい。なお、報知画像が表示される遊技の途中で音量値または輝度値が変更された場合、調整画像Gcの表示が省略可能な構成としてもよい。
(23)上述の第1実施形態において、第1報知期間および第2報知期間を共通の遊技状態に設けたが、第1報知期間および第2報知期間を別々の遊技状態に設けてもよい。以上の変形例としては、第1遊技状態(例えば、ボーナス状態)に第1報知期間を設け、第2遊技状態(例えば、ART状態)に第2報知期間を設ける構成が考えられる。
また、時短状態および小当たり状態を設け、時短状態で右打ちした場合に特別始動口に入球可能であり、小当たり状態で右打ちした場合にV入賞口に入球可能なパチンコ機を想定する。以上のV入賞口に入球した場合、大当り状態へ移行可能になる。以上のパチンコ機において、第1報知期間および第2報知期間の一方を時短状態に設け、第1報知期間および第2報知期間の他方を小当たり状態に設けてもよい。また、第1報知期間および第2報知期間の一方を大当り状態に設け、第1報知期間および第2報知期間の他方を小当たり状態に設けてもよい。さらに、第1報知期間および第2報知期間の一方を時短状態に設け、第1報知期間および第2報知期間の他方を大当たり状態に設けてもよい。
(24)上述の各形態において、報知画像が表示される報知期間のうち所定の変更期間では、報知画像の色彩(コントラスト)が変更される構成としてもよい。具体的には、変更期間以外の報知期間と比較して、報知画像の色彩が注目され難い色彩に変更期間では変更される構成としてもよい。以上の変更期間では、変更期間以外の報知期間と比較して、報知画像より該報知画像と同時期に表示される他の画像に注目させ易いという効果が奏せられる。以上の変更期間としては、例えば、上述の判定画像が表示される期間が想定される。また、大当り状態の開始を報知するための画像が表示される期間を変更期間としてもよいし、報知期間を報知するための画像が表示される期間を変更期間としてもよい。
(25)上述の第1実施形態では、第1報知画面M2において1個の矢印画像(GA)を表示する構成とした。以上の構成に替えて、第1報知画面M2において複数個の矢印画像が表示される構成としてもよい。
例えば、第1実施形態と同様に、開始画面M1において矢印画像Gaおよび文字画像Gbが表示され、その後、第1報知画面M2において矢印画像GAおよび文字画像GBが表示される構成を想定する。以上の構成において、第1報知期間M2において、矢印画像GAおよび文字画像GBに加え、矢印画像Gaおよび文字画像Gbが表示される構成としてもよい。すなわち、開始画面M1から第1報知画面M2に切替った場合であっても、矢印画像Gaおよび文字画像Gbを継続して表示してもよい。
以上の構成では、第1報知画面M2において1個の矢印画像が表示される構成と比較して、遊技操作の態様が明確に報知されるという効果は格別に顕著である。なお、以上の変形例において、開始画面M1、第1報知画面M2およびボーナス中画面M3に亘り、矢印画像Gaおよび文字画像Gbを継続して表示してもよい。また、第2報知画面M4においても矢印画像Gaおよび文字画像Gbが表示される構成としてもよい。以上の構成では、各画面における矢印画像Gaおよび文字画像Gbの表示位置が共通の構成が好適である。
(26)上述の第1実施形態では、第2報知画面M4においてボーナス中演出が実行されない構成とした。以上の構成に替えて、第2報知画面M4においてボーナス中演出が実行される構成としてもよい。
例えば、第1実施形態と同様に、ボーナス状態において、ボーナス中画面M3、第2報知画面M4、告知画面M5、ボーナス中画面M3の順序で表示される構成(上述の図15(a)参照)を想定する。以上の構成において、上述の各画面が表示される一連の期間において、ボーナス中演出に係る一の動画像が表示される構成が好適である。以上の構成によれば、例えば第2報知画面M4においてボーナス中演出に係る動画像が表示されない構成と比較して、当該動画像を再生可能な期間が延長されるという利点がある。
しかし、第2報知画面M4において、ボーナス中演出が実行される構成では、遊技者が当該ボーナス中演出に注目し、遊技操作の態様を報知する画像(例えば、図15(b−1)の矢印画像GX)に注目できない不都合が想定される。以上の事情を考慮して、第2報知画面M4においてボーナス中演出が実行される構成では、第2報知画面M4において遊技操作の態様を報知する画像に注目し易い構成が好適である。
例えば、図29(e−1)および図29(e−2)に示す変形例が考えられる。当該変形例では、ボーナス中画面M3、第2報知画面M4、告知画面M5、ボーナス中画面M3の順序で表示される構成において、以上の各画面にボーナス中演出に係る動画像が連続して表示されるまた、以上の各画面には、矢印画像Gaが継続して表示される。以上の矢印画像Gaでは、特定の遊技操作の態様が報知される。
当該変形例の第2報知画面M4では、図29(e−1)に示す領域Rxにおいて、ボーナス中演出に係る動画像が表示される。また、当該変形例の第2報知画面M4には、ウィンドウ画像Wが表示される。ウィンドウ画像Wは、略矩形の画像であり、遊技者に有利な遊技状態へ移行するための遊技操作の態様を報知するために表示される。例えば、図29(e−1)の具体例では、右第1停止を報知する「右から押してね!」というメッセージ、および、右第1停止を報知する矢印がウィンドウ画像Wに表示される。ウィンドウ画像Wは、第2報知画面M4が表示された契機で液晶表示装置30に表示される。
以上の変形例によれば、領域Rxに表示されるボーナス中演出に係る画像、および、ウィンドウ画像Wに表示される各画像(遊技操作の態様を報知する画像)が区別にして認識され易くなる。すなわち、ボーナス中演出に係る画像とは別に、ウィンドウ画像Wの画像を遊技者が注目し易くなる。したがって、例えばウィンドウ画像Wが表示されない構成と比較して、第2報知画面M4の表示期間において、遊技操作の態様の報知が適当に実行され易くなる。
図29(e−2)は、当該変形例における告知画面M5の模擬図である。第2報知画面M4で報知される遊技操作の態様で遊技された場合、告知画面M5が表示される。図29(e−2)に示す通り、告知画面M5では、ウィンドウ画像Wが表示される。すなわち、ウィンドウ画像Wは、第2報知画面M4から告知画面M5に切替った場合であっても、継続して液晶表示装置30に表示される。
告知画面M5のウィンドウ画像Wには、ボーナス状態終了後に有利な遊技状態へ移行する旨を報知する画像が表示される。例えば、図29(e−2)の具体例では、文字「V」がウィンドウ画像Wに表示される。以上の告知画面M5では、領域Rxに表示されるボーナス中演出に係る画像、および、ウィンドウ画像Wに表示される画像(遊技な遊技状態へ移行する旨を報知する画像)が区別にして認識され易くなる。なお、告知画面M5からボーナス中画面M3に切替った場合、ウィンドウ画像Wが非表示になる構成が好適である。
(26)上述の第1実施形態では、第1報知期間として第1報知画面M2(図14(b−1)参照)が表示される期間を例示し、第2報知期間として第2報知画面M4(図14(b−2)参照)が表示される期間を例示した。また、第1実施形態では、「文字からならない第1画像」として矢印画像GAおよび矢印画像GXを例示した。しかし、本発明の「第1画像」は、以上の画像に限定されない。また、「文字からならない第2画像」として文字画像GBを例示したが、本発明の「第2画像」は、以上の画像に限定されない。
例えば、第1報知期間において、遊技操作の態様を報知する矢印画像を第1画像として表示し、且つ、当該矢印画像で報知される遊技操作の態様を示す文字列を表示する文字画像を第2画像として表示する構成(第1実施形態と同様)を想定する。
以上の構成において、第2報知期間において、特定のキャラクタを表すキャラクタ画像を第1画像として表示する構成としてもよい。以上のキャラクタ画像は、表示態様が変化する。また、第2報知期間において、遊技操作の態様の報知とは無関係な文字列が第2画像として表示される構成としてもよい。以上の第2画像としては、例えば、上述のキャラクタを紹介する文章を表す文字画像が考えられる。以上の構成において、第1報知期間が終了した場合にのみ、第2報知期間が開始可能である構成が好適である。
(27)本発明における「特別遊技状態が開始された直後の第1期間において、第1報知画像および報知画像とは別の特定画像を表示し、その後の第2期間において、第1報知画像より大きい第2報知画像を表示する」構成は、上述の例に限定されない。例えば、特別遊技状態が終了した後に特定遊技状態へ移行する構成を想定する。以上の構成において、特別遊技状態が開始された直後に第1報知画像を表示し、その後、特定遊技状態が開始された直後に第2報知画像を表示する構成としてもよい。以上の構成の具体例としては、ボーナス状態が開始された直後に第1報知画像により押順が報知され、その後、AT状態が開始された直後に第2報知画像により押順が報知されるパチスロ機が想定される。また、他の具体例として、ボーナス状態が開始された直後に第1報知画像により右打ちが報知され、その後、時短状態が開始された直後に第2報知画像により右打ちが報知されるパチンコ機が想定される。
本発明の遊技機は、例えば以下の遊技機である。
本発明に係る遊技機は、図柄表示手段における図柄の変動表示および停止表示を伴う遊技の進行を制御する遊技制御手段(遊技制御処理)と、文字からならない第1画像(矢印画像)と文字からなる第2画像(文字画像)とを含む報知画像を報知期間に表示可能な表示手段(液晶表示装置30)と、第1演出音および第1演出音と相違する第2演出音を出力可能な音出力手段と、を備え、報知画像は、各々が共通の遊技操作の態様を報知する第1報知画像と第2報知画像とを含む複数種類があり、報知期間は、第1期間と、第1期間に続く第2期間とがあり、音出力手段は、第1期間において第1演出音を出力し、第2期間において第2演出音を出力し、表示手段は、第2期間に表示される第1画像および第2画像の態様を変化させ、第1期間に表示される第1画像および第2画像の態様を変化させ、第1期間において、第1報知画像および第2報知画像の双方を表示し、その後の第2期間において、第1報知画像を非表示とする一方、第2報知画像は継続して表示し、第1期間は、図柄が停止して表示されている期間において開始され、その後、図柄が変動表示可能になる時点より前に終了し、第1報知画像が表示される領域は、第2報知画像が表示される領域より広い。
以上の構成によれば、第1画像の表示態様が報知期間において変化する。したがって、例えば、第1画像の表示態様が変化しない構成と比較して、画像の面白みが向上する。また、本発明の構成によれば、第1画像の表示態様および第2画像の表示態様の双方が第1報知期間において変化する。したがって、例えば、第2画像の表示態様が変化しない構成と比較して、画像の面白みが向上するという効果は格別に顕著である。