JP2020119816A - スパークプラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】チップの脱落を抑制できるスパークプラグを提供すること。【解決手段】スパークプラグは、母材と、放電面を有するチップと、チップと母材との間の全体に亘って介在しチップを母材に接合する溶融部と、を備える接地電極と、放電面との間に火花ギャップを形成する中心電極と、を備える。チップは、自身の外周部に囲まれる内側に、放電面と溶融部との間の距離が、外周部における放電面と溶融部との間の距離よりも短い薄肉部を備え、薄肉部は外周部の一部から外周部の一部以外の部位まで延びている。【選択図】図2

Description

本発明はスパークプラグに関し、特に接地電極の母材にチップが接合されたスパークプラグに関するものである。
接地電極のチップと中心電極との間に火花ギャップが形成されるスパークプラグにおいて、特許文献1に開示の技術は、接地電極の母材とチップとを接合する溶融部が、母材とチップとの間の全体に亘って介在する。
特開2013−41754号公報
しかし上記従来の技術では、チップの大きさにもよるが、母材の線膨張係数とチップの線膨張係数との差により、熱膨張収縮によって繰り返しチップや溶融部に生じる応力が大きくなり、チップや溶融部が破壊するおそれがある。チップや溶融部が破壊すると、母材からチップが脱落することがある。
本発明はこの問題点を解決するためになされたものであり、チップの脱落を抑制できるスパークプラグを提供することを目的としている。
この目的を達成するために本発明のスパークプラグは、母材と、放電面を有するチップと、チップと母材との間の全体に亘って介在しチップを母材に接合する溶融部と、を備える接地電極と、放電面との間に火花ギャップを形成する中心電極と、を備える。チップは、自身の外周部に囲まれる内側に、放電面と溶融部との間の距離が、外周部における放電面と溶融部との間の距離よりも短い薄肉部を備え、薄肉部は外周部の一部から外周部の一部以外の部位まで延びている。
請求項1記載のスパークプラグによれば、溶融部によって母材に接合されるチップは、チップの外周部に囲まれる内側に、チップの放電面と溶融部との間の距離が、チップの外周部における放電面と溶融部との間の距離よりも短い薄肉部が存在する。これにより放電によってチップが消耗すると、チップの外周部よりも薄肉部から溶融部が露出し易い。薄肉部はチップの外周部の一部からそれ以外の部位まで延びているので、薄肉部が消失して溶融部が露出するとチップを細分化できる。よって、母材の線膨張係数とチップの線膨張係数との差によりチップや溶融部に生じる応力を小さくできる。これによりチップや溶融部の破壊を抑制できるので、チップの脱落を抑制できる。
請求項2記載のスパークプラグによれば、薄肉部は放電面の中央を通るので、薄肉部が消失して溶融部が露出すると、放電面の中央を挟んでチップを細分化できる。その結果、薄肉部が放電面の中央を通らない場合に比べ、細分化されたチップの大きさのばらつきを小さくできる。チップや溶融部に生じる応力のばらつきを小さくできるので、請求項1の効果に加え、チップの脱落をさらに抑制できる。
請求項3記載のスパークプラグによれば、母材の第1端部に溶融部が形成され、第1端部の反対側に位置する第2端部が、主体金具に接合される。薄肉部は第1端部から第2端部へ向かう方向に延びているので、請求項1又は2の効果に加え、母材の第1端部から第2端部へ向かう方向と交差する方向に生じる熱膨張収縮に効果がある。
請求項4記載のスパークプラグによれば、母材の第1端部に溶融部が形成され、第1端部の反対側に位置する第2端部が、主体金具に接合される。薄肉部は第1端部から第2端部へ向かう方向と交差する方向に延びているので、請求項1又は2の効果に加え、母材の第1端部から第2端部へ向かう方向に生じる熱膨張収縮に効果がある。
第1実施の形態におけるスパークプラグの片側断面図である。 (a)は接地電極の背面図であり、(b)は図2(a)のIIb−IIb線における接地電極の断面図である。 (a)は第2実施の形態におけるスパークプラグの接地電極の背面図であり、(b)は図3(a)のIIIb−IIIb線における接地電極の断面図である。 (a)は第3実施の形態におけるスパークプラグの接地電極の背面図であり、(b)は図4(a)のIVb−IVb線における接地電極の断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は第1実施の形態におけるスパークプラグ10の軸線Oを境にした片側断面図である。図1では、紙面下側をスパークプラグ10の先端側、紙面上側をスパークプラグ10の後端側という。図1に示すようにスパークプラグ10は、絶縁体11、中心電極20、主体金具30及び接地電極40を備えている。
絶縁体11は、軸線Oに沿う軸孔12が形成された略円筒状の部材であり、機械的特性や高温下の絶縁性に優れるアルミナ等のセラミックスにより形成されている。絶縁体11は、軸孔12により形成された内周面の先端側に、後端側を向く円環状の面である後端向き面13が形成されている。後端向き面13は先端側へ向けて縮径している。
中心電極20は、頭部21が後端向き面13に係止される棒状の部材であり、後端向き面13よりも先端側の軸孔12に軸部22が配置されている。中心電極20は、Niを主成分とする有底円筒状の母材が、銅を主成分とする芯材を覆っている。芯材を省略することは可能である。中心電極20の母材の先端にはチップ23が接合されている。チップ23は、例えばPt,Rh,Ir,Ru等の貴金属のうちの1種または2種以上を含み、これらの貴金属の1種を50wt%以上含む化学組成を有する。中心電極20は、軸孔12内で端子金具25と電気的に接続されている。
端子金具25は、高圧ケーブル(図示せず)が接続される棒状の部材であり、導電性を有する金属材料(例えば低炭素鋼等)によって形成されている。端子金具25は、先端側が軸孔12に挿入された状態で、絶縁体11の後端に固定されている。
主体金具30は、導電性を有する金属材料(例えば低炭素鋼等)によって形成された略円筒状の部材である。主体金具30は絶縁体11の先端側を取り囲み、絶縁体11を内側に保持する。主体金具30は、自身の先端側の胴部31の外周面におねじ32が形成されている。おねじ32は、エンジン(図示せず)のねじ穴に螺合する部位である。主体金具30は、胴部31の後端側に連接される座部33と、座部33の後端側に連接される後端部34と、を備えている。
座部33は、エンジン(図示せず)のねじ穴とおねじ32との隙間を塞ぐための部位であり、胴部31の外径よりも外径が大きく形成されている。後端部34には、エンジンのねじ穴におねじ32を締め付けるときにレンチ等の工具が係合する工具係合部が形成されている。主体金具30は、胴部31に接地電極40が接続されている。
接地電極40は、導電性を有する金属材料(例えばNi基合金等)によって形成された母材41と、母材41に接合されたチップ44と、を備えている。母材41は、チップ44が接合された第1端部42と、主体金具30に接合された第2端部43と、を備える棒状の部材である。チップ44の材質は母材41の材質と異なり、チップ44の線膨張係数は母材41の線膨張係数と異なる。
チップ44は、例えばPt,Rh,Ir,Ru等の貴金属のうちの1種または2種以上を含み、これらの貴金属の1種を50wt%以上含む化学組成を有する。この中では、特に、Irを50wt%以上含む化学組成や、Ptを50wt%以上含みさらにIrを含有する化学組成が好ましい。このような化学組成であれば、後述する薄肉部61の形成が容易になる。
後端側を向くチップ44の放電面45と中心電極20(チップ23の先端面24)との間に火花ギャップ46が形成されている。放電面45は、1辺の長さが2.5mm以上の矩形状、もしくは、これと同等の大きさを有する円形状であることが好ましい。このような形状であれば、後述する薄肉部61の形成が容易になる。
図2(a)はチップ44を後端側からみた接地電極40の背面図であり、図2(b)は図2(a)のIIb−IIb線における接地電極40及び中心電極20の断面図である。図2(a)は母材41の第1端部42が図示されており、第2端部43(図1参照)の図示が省略されている(図3(a)及び図4(a)においても同じ)。図2(b)は中心電極20のチップ23の後端側の図示が省略されている(図3(b)及び図4(b)においても同じ)。
図2(a)の矢印Lは、母材41の第1端部42から第2端部43へ延びる母材41の長手方向を示す(図3(a)及び図4(a)においても同じ)。図2(b)の矢印Fはスパークプラグ10(図1参照)の軸線方向の先端側を示す(図3(b)及び図4(b)においても同じ)。本実施形態では、チップ44は放電面45が矩形の板状に形成されている。チップ44の放電面45の面積は、中心電極20のチップ23の先端面24の面積よりも広い。
図2(a)及び図2(b)に示すようにチップ44は、母材41及びチップ44が溶け合った溶融部51が母材41の第1端部42に形成され、母材41に接合されている。溶融部51の形成により、チップ44の放電面45の反対側の面は全体が溶けて消失している。チップ44と溶融部51との界面52は、中央付近が後端側(反矢印F方向)へ隆起している。母材41と溶融部51との界面53と界面52との間の軸線方向の距離は、中央付近が最も長い。
チップ44の放電面45の外周縁54は、互いに向き合う第1辺55及び第2辺56と、第1辺55及び第2辺56にそれぞれ交わる第3辺57及び第4辺58と、からなる。第3辺57及び第4辺58は互いに向き合う。第1辺55は、第2辺56に対し母材41の長手方向(矢印L方向)の第2端部43(図1参照)側に位置する。
チップ44の放電面45に垂直な方向からみた第1端部42の背面視において(図2(a)参照)、溶融部51はチップ44の外周縁54の周囲まで広がっている。本実施形態ではチップ44は放電面45が矩形の板状なので、チップ44の放電面45に垂直な方向から見える部分の形を表すチップ44の外形線は、チップ44の放電面45の外周縁54に等しい。
チップ44の外周部59は、チップ44の外形線(本実施形態では外周縁54)を60%に縮小した縮図59aと外形線との間の領域である。チップ44の外形線と縮図59aとは相似である。チップ44の外形線の中心および縮図59aの中心は、放電面45の中央60に一致する。外周部59の幅は、チップ44の外形線の内側に配置した縮図59aと外形線との間の距離である。外周部59のうち第1辺55及び第2辺56にそれぞれ接する部位の幅は、それぞれ第1辺55と第2辺56との間の距離の20%である。外周部59のうち第3辺57及び第4辺58にそれぞれ接する部位の幅は、それぞれ第3辺57と第4辺58との間の距離の20%である。
溶融部51の界面52は中央付近が隆起しているので、チップ44には、外周部59に囲まれる内側に、放電面45と溶融部51(界面52)との間の距離D2が、外周部59における放電面45と溶融部51との間の距離D1よりも短い薄肉部61が形成される(図2(b)参照)。薄肉部61は、外周部59の一部(部位59b)から外周部59の部位59c(部位59bを除く)まで延びている。
本実施形態では、外周部59の部位59bは第1辺55に接し、部位59cは第2辺56に接する。薄肉部61は、チップ44の放電面45の中央60を通る。薄肉部61は、第1端部42から第2端部43へ向かう方向に延びている。薄肉部61の一部は、中心電極20のチップ23(図2(b)参照)の先端面24を、軸線Oに沿って先端側へ投影した範囲内に存在する。
薄肉部61の特定は、チップ44の放電面45に垂直に接地電極40を切断し、その断面を顕微鏡などで観察した結果に基づいて行う。例えば、チップ44の第1辺55と第2辺56との間の距離の20%間隔で(チップ44を5等分して)、第2辺56から第1辺55に向かって順に断面を作り、各断面における薄肉部61の形状を観察する。複数の断面観察の結果から薄肉部61の全体の形状を推定できる。
距離D1は、観察した接地電極40の断面において、外周部59(部位59b,59cを除く)における放電面45と溶融部51との間の最短距離である。その距離D1よりも放電面45との間の距離の短い部位が薄肉部61である。薄肉部61は距離D2を距離D1と比較することにより特定される。
ここで、外周部59の部位59b,59cにおける放電面45と溶融部51との間の距離D3(図示せず)は、部位59b,59cを除く外周部59の距離D1よりも短い。従って、距離D3との比較によって薄肉部61を特定すると、薄肉部61が過少になる。そこで、複数の断面観察の結果から薄肉部61の全体の形状を推定するときに、部位59b,59cの位置も特定し、外周部59(部位59b,59cを除く)における放電面45と溶融部51との間の距離D1を決定し、距離D2を評価して薄肉部61を特定する。なお、チップ44がX線を透過する化学組成をもつ場合には、X線透過装置を用いた非破壊検査によって薄肉部61の形状を特定できる。
チップ44の薄肉部61は、チップ44の放電面45と略平行な方向から、レーザビーム等の高エネルギービームをチップ44と母材41との境界部分に照射して形成できる。例えば、まずチップ44の第3辺57に沿って矢印L方向にビームを移動させながらチップ44と母材41との境界部分にビームを照射する。放電面45の中央60を超えて溶融部51が形成されるように、ビームのエネルギー等を調整する。次いで、チップ44の第4辺58に沿って反矢印L方向にビームを移動させながらチップ44と母材41との境界部分にビームを照射する。先に形成された溶融部51に溶融部が重なるように、ビームのエネルギー等を調整する。これにより、2方向から形成された溶融部51の界面52の中央付近を隆起させることができ、チップ44に薄肉部61が形成される。
スパークプラグ10は、チップ44の外周部59に囲まれる内側に薄肉部61が存在するので、放電によってチップ44が消耗すると、チップ44の外周部59よりも薄肉部61から溶融部51が露出し易い。薄肉部61は外周部59の一部からそれ以外の部位まで延びているので、薄肉部61が消失して溶融部51が露出するとチップ44を細分化できる。これにより母材41の線膨張係数とチップ44の線膨張係数との差によりチップ44や溶融部51に生じる応力を小さくできるので、熱膨張収縮が繰り返し生じることによるチップ44や溶融部51の破壊を抑制できる。よってチップ44の脱落を抑制できる。
薄肉部61はチップ44の放電面45の中央60を通るので、薄肉部61が消失して溶融部51が露出すると、放電面45の中央60を挟んでチップ44を細分化できる。その結果、薄肉部61が放電面45の中央60を通らない場合に比べ、細分化されたチップ44の大きさのばらつきを小さくできる。チップ44や溶融部51に生じる応力のばらつきを小さくできるので、チップ44の脱落をさらに抑制できる。
薄肉部61の一部は、中心電極20のチップ23の先端面24を先端側へ投影した範囲内に存在するので、チップ23,44間の放電によって、薄肉部61を消耗させ易くできる。薄肉部61を消失させてチップ44を細分化させ易くできるので、熱膨張収縮によるチップ44や溶融部51の破壊をさらに抑制できる。
薄肉部61は母材41の第1端部42から第2端部43へ向かう方向(矢印L方向)に延びているので、母材41の第1端部42から第2端部43へ向かう方向と交差する方向に生じる熱膨張収縮によるチップ44や溶融部51の破壊を抑制し易くできる。
図3を参照して第2実施の形態について説明する。第2実施形態では、チップ44の薄肉部74が、母材41の第1端部42から第2端部43へ向かう方向と交差する方向に延びる場合について説明する。なお、第1実施形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図3(a)は第2実施の形態におけるスパークプラグのチップ44を後端側からみた接地電極70の背面図であり、図3(b)は図3(a)のIIIb−IIIb線における接地電極70及び中心電極20の断面図である。接地電極70は、第1実施形態におけるスパークプラグ10の接地電極40に代えて配置される。
接地電極70のチップ44は、母材41及びチップ44が溶け合った溶融部71が母材41の第1端部42に形成され、母材41に接合されている。チップ44と溶融部71との界面72は、中央付近が後端側(反矢印F方向)へ隆起している。母材41と溶融部71との界面73と界面72との間の軸線方向の距離は、中央付近が最も長い。
溶融部71の界面72は中央付近が隆起しているので、チップ44には、外周部59に囲まれる内側に、放電面45と溶融部71(界面72)との間の距離D2が、外周部59における放電面45と溶融部71との間の距離D1よりも短い薄肉部74が形成される(図3(b)参照)。薄肉部74は、外周部59の一部(部位59d)から外周部59の部位59e(部位59dを除く)まで延びている。外周部59の部位59dは第3辺57に接し、部位59dは第4辺58に接する。薄肉部74は、チップ44の放電面45の中央60を通る。薄肉部74は、第1端部42から第2端部43へ向かう方向と交差する方向に延びている。
薄肉部74は、例えば、まずチップ44の第1辺55に沿って高エネルギービームを移動させながらチップ44と母材41との境界部分にビームを照射する。次いで、チップ44の第2辺56に沿ってビームを移動させながらチップ44と母材41との境界部分にビームを照射することにより形成できる。
薄肉部61は母材41の第1端部42から第2端部43へ向かう方向(矢印L方向)と交差する方向に延びているので、母材41の第1端部42から第2端部43へ向かう方向に生じる熱膨張収縮によるチップ44や溶融部71の破壊を抑制し易くできる。第2実施形態におけるスパークプラグによれば、その他、第1実施形態のスパークプラグ10と同様の作用効果を実現できる。
図4を参照して第3実施の形態について説明する。第1実施形態および第2実施形態では、放電面45が矩形のチップ44が母材41に接合される場合について説明した。これに対し第3実施形態では、放電面82が円形のチップ81が母材41に接合される場合について説明する。なお、第1実施形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図4(a)は第3実施の形態におけるスパークプラグのチップ81を後端側からみた接地電極80の背面図であり、図4(b)は図4(a)のIVb−IVb線における接地電極80及び中心電極20の断面図である。図4(a)は母材41の第1端部42が図示されており、第2端部43(図1参照)の図示が省略されている。接地電極80は、第1実施形態におけるスパークプラグ10の接地電極40に代えて配置される。
接地電極80のチップ81は柱状であり、放電面82の外周縁83が円形である。チップ81の放電面82に垂直な方向からみた第1端部42の背面視において(図4(a)参照)、溶融部86はチップ81の外周縁83の周囲まで広がっている。本実施形態ではチップ81は放電面82が円形の柱状なので、チップ81の放電面82に垂直な方向から見える部分の形を表すチップ81の外形線は、チップ81の放電面82の外周縁83に等しい。
チップ81の外周部84は、チップ81の外形線(本実施形態では外周縁83)を60%に縮小した縮図84aと外形線との間の領域である。チップ81の外形線と縮図84aとは相似である。チップ81の外形線の中心および縮図84aの中心は、放電面82の中央85に一致する。外周部84の幅は、チップ81の外形線の内側に配置した縮図84aと外形線との間の距離である。外周部84の幅は放電面82の直径の20%である。
チップ81は、母材41及びチップ81が溶け合った溶融部86が母材41の第1端部42に形成され、母材41に接合されている。チップ81と溶融部86との界面87は、中央付近が後端側(反矢印F方向)へ隆起している。母材41と溶融部86との界面88と界面87との間の軸線方向の距離は、中央付近が最も長い。
溶融部86の界面87は中央付近が隆起しているので、チップ81には、外周部84に囲まれる内側に、放電面82と溶融部86(界面87)との間の距離D2が、外周部84における放電面82と溶融部86との間の距離D1よりも短い薄肉部89が形成される(図4(b)参照)。薄肉部89は、外周部84の一部(部位84b)から外周部84の部位84c(部位84bを除く)まで延びている。薄肉部89は、チップ81の放電面82の中央85を通る。薄肉部89は、第1端部42から第2端部43へ向かう方向に延びている。薄肉部89の一部は、中心電極20のチップ23(図4(b)参照)の先端面24を、軸線Oに沿って先端側へ投影した範囲内に存在する。
薄肉部89は、例えば、まずチップ81の外周縁83に沿って外周縁83の約半周ほど高エネルギービームを移動させながらチップ81と母材41との境界部分にビームを照射する。次いで、チップ81の外周縁83の反対側に沿って外周縁83の約半周ほどビームを移動させながらチップ81と母材41との境界部分にビームを照射することにより形成できる。移動中のビームのエネルギーを調整することにより、放電面82の中央85における薄肉部89の幅を、その他の部位の薄肉部89の幅より広くできる。第3実施の形態におけるスパークプラグによれば、第1実施形態のスパークプラグ10と同様の作用効果を実現できる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
実施形態では、接地電極40,70,80のチップ44,81の放電面45,82が矩形または円形の場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。矩形は、角が丸みを帯びたり小さな面取りが施されたりした形状としても良い。円形は、楕円形としても良い。要するに、放電面45,82の形状は任意に設定できる。
実施形態では、中心電極20に貴金属などを含有するチップ23が設けられる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。中心電極20のチップ23を省略することは当然可能である。チップ23が省略される場合に、中心電極20の先端面とは、母材の先端面のことをいう。
実施形態では、チップ44,81の外形線に薄肉部61,74,89の両端部が到達しているが(図2(a)、図3(a)及び図4(a)参照)、必ずしもこれに限られるものでない。薄肉部61,74,89が、外周部59,84の一部から外周部59,84の一部以外の部位に延びていれば、チップ44,81の細分化が期待できる。従って、薄肉部61,74,89の両端部はチップ44,81の外形線に到達する必要はない。薄肉部61,74,89の両端部は外周部59,84に重なっていれば良い。即ち、薄肉部61,74,89が縮図59a,84aに交わっていれば良い。
10 スパークプラグ
20 中心電極
30 主体金具
40,70,80 接地電極
41 母材
42 第1端部
43 第2端部
44,81 チップ
45,82 放電面
46 火花ギャップ
51,71,86 溶融部
59,84 外周部
60,85 放電面の中央
61,74,89 薄肉部

Claims (4)

  1. 母材と、放電面を有するチップと、前記チップと前記母材との間の全体に亘って介在し前記チップを前記母材に接合する溶融部と、を備える接地電極と、
    前記放電面との間に火花ギャップを形成する中心電極と、を備えるスパークプラグであって、
    前記チップは、自身の外周部に囲まれる内側に、前記放電面と前記溶融部との間の距離が、前記外周部における前記放電面と前記溶融部との間の距離よりも短い薄肉部を備え、
    前記薄肉部は、前記外周部の一部から前記外周部の前記一部以外の部位まで延びているスパークプラグ。
  2. 前記薄肉部は、前記放電面の中央を通る請求項1記載のスパークプラグ。
  3. 前記母材は、前記溶融部が形成される第1端部と、前記第1端部の反対側に位置し主体金具に接合される第2端部と、を備え、
    前記薄肉部は、前記第1端部から前記第2端部へ向かう方向に延びている請求項1又は2に記載のスパークプラグ。
  4. 前記母材は、前記溶融部が形成される第1端部と、前記第1端部の反対側に位置し主体金具に接合される第2端部と、を備え、
    前記薄肉部は、前記第1端部から前記第2端部へ向かう方向と交差する方向に延びている請求項1又は2に記載のスパークプラグ。
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