JP2020119241A - 操作制限システム - Google Patents

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Abstract

【課題】作業機械の誤作動の発生を抑制することができるシステムを提供する。【解決手段】トラクタのコントローラには、作業機械を操作するオペレータに対応する認証用情報が入力される。認証用情報と第1登録認証情報および第2登録認証情報とに基づいて、オペレータが主オペレータであるか従オペレータであるかを判定される。オペレータが主オペレータであると判定された場合には、オペレータによる作業機械の全ての操作が許可される。一方、オペレータが従オペレータであると判定部が判定した場合には、オペレータによる作業機械の少なくとも一部の操作が禁止される。【選択図】図9

Description

本発明は、操作制限システムに関する。
下記特許文献1に開示された盗難防止システムでは、トラクタ等の作業機械のエンジンを駆動する際に、認証情報を手動により入力することが要求される。そして、手動で入力した認証情報と、作業機械に予め記憶している認証情報との照合を行い、両者が一致した場合には、エンジンの駆動が許可される。一方、認証情報の照合が成立しない場合には、盗難発生のおそれがあるとして、エンジンの駆動が許可されない。
特開2015−131572号公報
作業機械の操作に関する技能や知識は、オペレータによって異なる。したがって、作業機械を操作するオペレータの技能不足や知識不足に起因して、作業機械の誤作動が発生するおそれがある。特許文献1には、盗難防止システムが開示されているものの、オペレータの技能不足や知識不足に起因する作業機械の誤作動に対しては何ら対策が施されていない。
そこで、この発明の目的は、作業機械の誤作動の発生を抑制することができるシステムを提供することである。
この発明の一実施形態は、主オペレータ用の第1登録認証情報と従オペレータ用の第2登録認証情報とが記憶される登録認証情報記憶部と、作業機械を操作するオペレータに対応した認証用情報が入力される認証用情報入力部と、前記認証用情報と前記第1登録認証情報および前記第2登録認証情報とに基づいて、前記オペレータが前記主オペレータであるか前記従オペレータであるかを判定する判定部と、前記オペレータが前記主オペレータであると前記判定部が判定した場合には、前記オペレータによる前記作業機械の全ての操作を許可し、前記オペレータが前記従オペレータであると前記判定部が判定した場合には、前記オペレータによる前記作業機械の少なくとも一部の操作を禁止する操作制限部とを含む、操作制限システムを提供する。
この構成によれば、作業機械を操作するオペレータが従オペレータである場合には、少なくとも一部の操作が禁止される。そのため、特定の操作についての技能や知識が不足しているオペレータによる当該操作を禁止することができる。これにより、作業機械の誤作動の発生を抑制することができる。
この発明の一実施形態では、前記操作制限部が、前記オペレータが前記主オペレータおよび前記従オペレータのいずれでもないと前記判定部が判定した場合には、前記オペレータによる前記作業機械の全ての操作を禁止する。そのため、作業機械を操作することが想定されていない者による作業機械の操作を確実に禁止することができる。これにより、作業機械を操作する技能や知識を有していないオペレータによる作業機械の操作や、作業機械の盗難を防止することができる。
この発明の一実施形態では、前記操作制限システムが、前記作業機械の操作についての前記従オペレータの権限情報を記憶する権限情報記憶部をさらに含む。さらに、前記主オペレータのみが、前記権限情報を前記権限情報記憶部に記憶させることができる。そのため、オペレータが、禁止されている操作を自身の判断で実行可能とすることを防止することができる。したがって、オペレータが禁止されている操作を行うことに起因する誤作動の発生を抑制することができる。
この発明の一実施形態では、前記作業機械が、圃場を走行する走行機体と、前記走行機体に装着され、圃場に対して農作業を行う作業機とを含む。さらに、前記作業機械の各操作の実行権限が、前記作業機の種類毎に設定される。
作業機の種類によっては、高度な技能や知識を要する場合がある。そのような場合であっても、作業機の種類に応じて操作を禁止することができれば、特定の作業機についての技能や知識が不足しているオペレータによる当該作業機の操作を禁止することができる。これにより、作業機械の誤作動の発生を抑制することができる。
この発明の一実施形態では、前記作業機械が、エンジンを有する走行部と、前記エンジンの回転によって駆動され圃場に対して農作業を行う作業部と、前記エンジンの回転を前記作業部に伝達するPTO軸とを含む。さらに、前記操作制限部が、前記オペレータが前記主オペレータであると前記判定部が判定した場合には、前記PTO軸の回転操作を許可し、前記オペレータが前記従オペレータであると前記判定部が判定した場合には、前記PTO軸の回転操作を禁止する。
この構成によれば、PTO軸を介して伝達されたエンジンの回転によって作業部が駆動され、圃場に対する農作業が行われる。作業部の種類によって作業機械が行う農作業が異なる。オペレータによっては、特定の農作業に慣れていない場合がある。そのため、オペレータにPTO軸の回転操作をさせたくない場合がある。
そこで、オペレータが主オペレータである場合には、PTO軸の回転操作を許可し、オペレータが従オペレータである場合には、PTO軸の回転操作を禁止すれば、オペレータの技能不足や知識不足に起因するPTO軸の回転動作の誤作動の発生を抑制することができる。
この発明の一実施形態では、前記作業機械が、前記作業機械の周囲に存在する障害物を検出する障害物検出ユニットを含む。さらに、前記操作制限部が、前記オペレータが前記主オペレータであると前記判定部が判定した場合には、前記障害物検出ユニットによる障害物の検出を無効とする無効操作を許可し、前記オペレータが前記従オペレータであると前記判定部が判定した場合には、前記無効操作を禁止する。
この構成によれば、障害物検出ユニットが障害物を検出することによって、作業機械が障害物に衝突することを避けることができる。その一方で、障害物検出ユニットは、雑草等の障害物以外の物も障害物として検出してしまうことがある。そのため、障害物検出ユニットによる障害物の検出を無効にした方が便利な場合がある。しかながら、技能や知識が不足しているオペレータは、障害物検出ユニットによる障害物の検出を無効にした場合に障害物を見落とすおそれがある。
そこで、オペレータが主オペレータである場合には、障害物検出ユニットによる障害物の検出を無効とする無効操作を許可し、オペレータが従オペレータである場合には、無効操作を禁止すれば、オペレータの技能不足や知識不足に起因する障害物の見落としの発生を抑制することができる。そのため、障害物の見落としに起因する作業機械の誤作動の発生を抑制することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る操作制限システムの構成を示す模式図である。 図2は、前記操作制限システムに備えられたトラクタの側面図である。 図3は、前記トラクタの平面図である。 図4は、前記トラクタの電気的構成を示すブロック図である。 図5は、前記操作制限システムに備えられた管理サーバおよびオペレータ用端末の電気的構成を示すブロック図である。 図6は、前記管理サーバに記憶された認証用情報テーブルの内容例を示す模式図である。 図7は、前記管理サーバに記憶された操作権限情報テーブルの内容例を示す模式図である。 図8は、前記トラクタに備えられた権限情報取得処理部による権限情報取得処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、前記管理サーバに備えられた判定部による認証情報判定処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、本発明の第2実施形態に係る操作制限システムに備えられた遠隔操作端末の電気的構成を示すブロック図である。 図11は、本発明の第3実施形態に係る操作制限システムに備えられたトラクタの電気的構成を示すブロック図である。
以下では、この発明の実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る操作制限システム1の構成を示す模式図である。操作制限システム1は、複数のオペレータが作業機械2を用いて農作業を行う場合に、オペレータ毎に作業機械2の操作を制限することができるシステムである。オペレータとは、作業機械2を操作する者のことをいう。
操作制限システム1は、作業機械2と、管理サーバ4と、オペレータ用端末5とを含む。
作業機械2は、トラクタ7と、トラクタ7に装着され、圃場に対して農作業を行う作業機8(作業部)とを含む。トラクタ7は、手動走行および自律走行(自動走行)が可能にされている。オペレータは、トラクタ7に搭乗することなくトラクタ7を自律走行させることができるように構成されていてもよい。また、このトラクタ7は、トラクタ7が搭乗した状態で自律走行を行えるように構成されていてもよい。
作業機8としては、たとえば、ロールベーラ、耕耘機、プラウ、レベラー、草刈機、播種機、収穫機、肥料散布機、施肥機等の種々の作業機を用いることができる。
トラクタ7には、通信端末9が備えられている。通信端末9は、通信網10を介して、管理サーバ4と通信可能である。管理サーバ4は、通信網10を介して、オペレータ用端末5と通信可能である。管理サーバ4は、管理センター内に設けられている。オペレータ用端末5は、オペレータが操作する端末であり、オペレータの家や事務所に設けられている。トラクタ7は、トラクタ7についての各種情報が表示される遠隔操作端末3とWiFi等で無線通信可能である。遠隔操作端末3を用いて作業機械2を遠隔操作することができる。
図2は、作業機械2の側面図である。図3は、作業機械2の平面図である。トラクタ7は、圃場内を走行する走行機体12(走行部)を備えている。作業機8は、走行機体12の後方に装着されている。本実施形態では、作業機8が耕耘機である例を示している。
トラクタ7の走行機体12は、その前部が左右一対の前輪17で支持され、その後部が左右一対の後輪18で支持されている。
走行機体12の前部にはボンネット19が配置されている。本実施形態では、このボンネット19内に、トラクタ7の駆動源であるエンジン20、燃料タンク(図示せず)等が収容されている。エンジン20は、たとえば、ディーゼルエンジンにより構成することができるが、これに限られない。エンジン20は、たとえば、ガソリンエンジンにより構成されていてもよい。また、駆動源として、エンジン20に代えてまたはエンジン20に加えて電気モータを採用してもよい。
ボンネット19の後方には、オペレータが搭乗するためのキャビン21が配置されている。キャビン21の内部には、オペレータが操向操作するためのステアリングハンドル22、オペレータが着座可能な座席23、各種の操作を行うための様々な操作装置46(後述する図4を参照)等が配置されている。
通信端末9は、キャビン21の屋根15の下面に固定された端末支持部16に、着脱可能に装着されている。トラクタ7は、キャビン21設けられているものに限られず、キャビン21が設けられていない構成であってもよい。
走行機体12の下部には、トラクタ7のシャーシ25が設けられている。シャーシ25は、機体フレーム26、トランスミッション27、フロントアクスル28、リアアクスル29等から構成されている。
機体フレーム26は、トラクタ7の前部における支持部であって、直接または防振部材等を介してエンジン20を支持している。トランスミッション27は、エンジン20からの動力を変化させてフロントアクスル28およびリアアクスル29に伝達する。フロントアクスル28は、トランスミッション27から入力された動力を前輪17に伝達する。リアアクスル29は、トランスミッション27から入力された動力を後輪18に伝達する。
トラクタ7の走行機体12の後部には、作業機8が装着されている。PTO軸31を介してエンジン20の駆動力の一部が作業機8に伝達される。これにより、作業機8が駆動して耕耘作業が行われる。作業機8の下部には、水平に配置された軸30aを中心に回転駆動される耕耘爪(作業体)30が複数設けられている。作業機8を作業高さにまで降下させることで、回転する耕耘爪30が土壌に接触する。作業機8を作業高さにまで降下させることによって、当該作業高さに対応する所定深さでの圃場の耕耘作業を行うことができる。
図4は、トラクタ7の電気的構成を示すブロック図である。トラクタ7は、コントローラ40を含む。コントローラ40は、走行機体12の動作(前進、後進、停止、旋回等の動作)と、作業機8の動作(昇降、駆動、停止等の動作)とを制御する。コントローラ40は、CPUおよびメモリ(RAM等)47を備えたマイクロコンピュータを含む。コントローラ40には、通信端末9および記憶部55が電気的に接続されている。記憶部55は、不揮発性メモリ等の記憶デバイスから構成されている。
コントローラ40には、トラクタ7の各部を制御するための複数のコントローラが電気的に接続されている。複数のコントローラは、エンジンコントローラ41、車速コントローラ42、操向コントローラ43、昇降コントローラ44、PTOコントローラ45等を含む。
エンジンコントローラ41は、エンジン20に設けられる燃料噴射装置としてのコモンレール装置35と電気的に接続されている。コモンレール装置35は、エンジン20の各気筒に燃料を噴射するものである。エンジンコントローラ41は、コモンレール装置35を制御することで、エンジン20の回転数等を制御する。
車速コントローラ42は、トランスミッション27を制御することによって、トラクタ7の車速を制御するものである。トランスミッション27には、たとえば可動斜板式の油圧式無段変速装置である変速装置36が設けられている。
操向コントローラ43は、自動走行中に前輪17の転舵角を制御するものである。具体的には、ステアリングハンドル22の回転軸(ステアリングシャフト)の中途部に操向アクチュエータ37が設けられている。操向コントローラ43は、ステアリングハンドル22の回転角が目標転舵角となるように操向アクチュエータ37を制御する。これにより、走行機体12の一対の前輪17の転舵角が制御される。
昇降コントローラ44は、作業機8の昇降を制御するものである。具体的には、トラクタ7は、作業機8を走行機体12に連結する部分の近傍に、公知の油圧式のリフトシリンダからなる昇降アクチュエータ38を備えている。
PTOコントローラ45は、PTO軸31の回転を制御するものである。具体的には、トラクタ7は、PTO軸31への動力の伝達/遮断を切り換えるためのPTOクラッチ39を備えている。PTOコントローラ45は、PTOクラッチ39を制御して、PTO軸31から作業機8にエンジン20の回転が伝達する伝達状態と、PTO軸31から作業機8へのエンジン20の回転の伝達が遮断された遮断状態とにPTOクラッチ39の状態を切り換えることができる。
トラクタ7には、トラクタ7の周囲における障害物を検出して、障害物との衝突を回避するための障害物検出ユニット32が備えられている。障害物検出ユニット32は、レーザを用いて測定対象物までの距離を3次元で測定可能(検出可能)な複数のライダーセンサ33と、超音波を用いて測定対象物までの距離を測定可能(検出可能)な複数のソナーユニット34とを含む。ライダーセンサ33やソナーユニット34によって測定する測定対象物は、物体や人等である。ライダーセンサ33およびソナーユニット34は、コントローラ40に電気的に接続されている。
ライダーセンサ33は、レーザ光(たとえば、パルス状の近赤外レーザ光)が測定対象物に当たって跳ね返ってくるまでの往復時間から測定対象物までの距離を測定している。ライダーセンサ33は、レーザ光を上下方向および左右方向に高速で走査し、各走査角における測定対象物までの距離を順次測定することで、ライダーセンサ33と測定対象物との間の距離を3次元で測定している。ライダーセンサ33は、測定範囲内における測定対象物までの距離をリアルタイムで繰り返し測定する。
ライダーセンサ33は、測定結果から3次元画像を生成して外部に出力可能に構成されている。ライダーセンサ33の測定結果から生成された3次元画像は、操作装置46の操作表示部等(後述する)に表示される。そのため、オペレータは、障害物の有無を視認することができる。3次元画像には、たとえば、色を用いて障害物との間の距離が示される。
ライダーセンサ33は、トラクタ7の前方側を測定範囲(検出範囲)とし、トラクタ7の前方側での障害物を検出する前ライダーセンサと、トラクタ7の後方側を測定範囲(検出範囲)とし、トラクタ7の後方側での障害物を検出する後ライダーセンサとを含む。
ソナーユニット34は、投射した超音波が測定対象物に当たって跳ね返ってくるまでの往復時間から測定対象物までの距離を測定するように構成されている。ソナーユニット34は、測定範囲内に、何らかの物体が測定対象物として存在すると、その測定対象物を障害物として検出し、障害物までの距離を測定するように構成されている。
障害物検出ユニット32は、オペレータがトラクタ7に搭乗することなくトラクタ7が自律走行する場合に主に用いられる。このような場合に、ライダーセンサ33またはソナーユニット34によって検出された障害物とトラクタ7との間の距離が所定の距離よりも小さくなると、コントローラ40は、車速コントローラ42を制御して、トラクタ7を減速させ、トラクタ7の走行を停止させる。コントローラ40は、トラクタ7の走行が停止した後、エンジンコントローラ41を制御して、エンジン20を停止させてもよい。
コントローラ40は、トラクタ7の減速開始と同時に、障害物がトラクタ7の近辺に存在することをオペレータに報知してもよい。障害物が存在することのオペレータへの報知は、操作装置46に設けられた操作表示部(後述する)等に表示される警告画像によって行われてもよい。障害物が存在することのオペレータへの報知は、トラクタ7から発せられる警告音声であってもよい。オペレータは、障害物を目視によって認識していない場合であっても、この警告画像や警告音声によって、障害物の存在を認識することができる。
操作装置46には、PTOスイッチ、作業機昇降スイッチ、障害物検出ユニット無効スイッチ、操作表示部等が備えられている。PTOスイッチは、PTOコントローラ45にPTOクラッチ39の状態を伝達状態および遮断状態のいずれか一方に切り換えさせるために操作するスイッチである。作業機昇降スイッチは、昇降コントローラ44に昇降アクチュエータ38を昇降させるために操作するスイッチである。障害物検出ユニット無効スイッチは、ライダーセンサ33およびソナーユニット34への電力供給を停止して、ライダーセンサ33およびソナーユニット34による障害物の検出を無効にするために操作するスイッチである。操作装置46の操作表示部は、たとえば、タッチパネルディスプレイであり、操作装置46の操作表示部には、トラクタ7の様々な情報を表示可能に構成されている。
コントローラ40には、衛星信号受信用アンテナ50が電気的に接続されている。衛星信号受信用アンテナ50は、キャビン21の屋根15上に設けられている(図1参照)。衛星信号受信用アンテナ50は、衛星測位システムを構成する測位衛星からの信号を受信するものである。衛星測位システムは、たとえば、GNSS(Global Navigation Satellite System)である。衛星信号受信用アンテナ50で受信された測位信号は、位置情報算出部(位置情報取得部)51に入力される。位置情報算出部51は、トラクタ7の走行機体12(厳密には、衛星信号受信用アンテナ50)の位置情報を、例えば緯度・経度情報として算出する。
圃場には、トラクタ7が自律走行する際に走行する自律走行経路が予め設定されている。自律走行経路は、コントローラ40に設けられたメモリ47に記憶されている。トラクタ7のコントローラ40は、位置情報算出部51によって算出された位置情報を利用して、トラクタ7の走行機体12を自律走行経路に沿って自律走行させる。
コントローラ40には、オペレータの顔を撮影するためのカメラ等の撮影装置57が接続されている。
図5は、管理サーバ4およびオペレータ用端末5の電気的構成を示すブロック図である。
管理サーバ4は、制御部60を備えている。制御部60には、通信部61、操作表示部62、操作部63、記憶部64等が接続されている。通信部61は、制御部60が通信網10を介してトラクタ7およびオペレータ用端末5と通信するための通信インターフェースである。操作表示部62は、たとえば、タッチパネル式ディスプレイからなる。操作部63は、たとえば、キーボード、マウス等を含む。制御部60は、CPUおよびメモリ(ROM、RAM等)65を備えたマイクロコンピュータを含む。
管理サーバ4の記憶部64は、ハードディスク、不揮発性メモリ等の記憶デバイスから構成されている。管理サーバ4の記憶部64は、登録認証情報テーブルを記憶する登録認証情報記憶部66と、権限情報テーブルを記憶する権限情報記憶部67とを含む。
図6は、登録認証情報テーブルの内容例を示す模式図である。登録認証情報テーブルは、オペレータID、オペレータ名称、登録認証情報からなる。登録認証情報は、たとえば、オペレータの顔画像から得られる特徴データP、Q1〜Q3である。特徴データP、Q1〜Q3とは、顔画像中の瞳、鼻下、口角等の顔特徴点の位置情報によって構成されるデータである。この実施形態では、登録認証情報は、特徴データであるとしたが、顔画像であってもよい。
図6の例では、オペレータ名称として、主オペレータXおよび従オペレータY1〜Y3が示されている。主オペレータXについての登録認証情報(特徴データP)を第1登録認証情報という。従オペレータY1〜Y3についての登録認証情報(特徴データQ1〜Q3)を第2登録認証情報という。
図7は、権限情報テーブルの内容例を示す模式図である。権限情報テーブルは、オペレータID、オペレータ名称、権限情報からなる。権限情報は、トラクタ7の操作についての実行権限の有無を示す情報である。権限情報テーブルには、登録認証情報テーブルと同じオペレータ(主オペレータXおよび従オペレータY1〜Y3)に関する情報が示されている。
図7の例では、トラクタ7の操作として、作業機8の種類毎のPTO操作A〜Cが挙げられている。PTO操作とは、PTOクラッチ39の状態を遮断状態から伝達状態に切り換えてPTO軸31を回転させる操作のことである。
たとえば、PTO操作Aは、作業機8が耕耘機であるときのPTO操作であり、PTO操作Bは、作業機8がレベラーであるときのPTO操作であり、PTO操作Cは、作業機8が施肥機であるときのPTO操作である。
主オペレータXは、トラクタ7の管理者であり、全てのPTO操作A〜Cを実行することができる。そのため、各PTO操作A〜Cについての主オペレータXの権限情報の欄には、「〇」が示されている。一方、従オペレータY1〜Y3は、いずれかの操作が禁止されている。たとえば、従オペレータY1は、PTO操作Aの実行を禁止されている。そのため、PTO操作Aについての従オペレータY1の権限情報の欄には、「×」が示されており、PTO操作BおよびCについての従オペレータY1の権限情報の欄には、「〇」が示されている。従オペレータY2は、PTO操作Bの実行を禁止されており、従オペレータY3は、PTO操作Cの実行を禁止されている。
図5を参照して、オペレータ用端末5は、制御部70を備えている。制御部70には、通信部71、操作表示部72、操作部73、記憶部74等が接続されている。通信部71は、制御部70が通信網10を介して管理サーバ4と通信するための通信インターフェースである。操作表示部72は、たとえば、タッチパネル式ディスプレイからなる。操作部73は、たとえば、キーボード、マウス等を含む。記憶部74は、ハードディスク、不揮発性メモリ等の記憶デバイスから構成されている。
制御部70は、CPUおよびメモリ(ROM、RAM等)75を備えたマイクロコンピュータを含む。制御部70には、登録認証情報として管理サーバ4に登録されるオペレータの顔画像を撮影するためのカメラ等の撮影装置76が接続されている。
トラクタ7を操作するオペレータは、オペレータID、オペレータ名称、登録認証情報および権限情報を管理サーバ4に予め登録しておく必要がある。オペレータの管理サーバ4への登録は、オペレータ用端末5を用いて行うことができる。オペレータの管理サーバ4への登録は、トラクタ7の管理者である主オペレータのみが行うことができる。管理サーバ4への登録内容の変更も、トラクタ7の管理者である主オペレータのみが行うことができる。
図4および図5を参照して、トラクタ7のコントローラ40は、管理サーバ4から権限情報を取得する権限情報取得処理部49を含む。権限情報取得処理部49は、トラクタ7への搭乗を開始したオペレータの認証用情報と認証要求とを管理サーバ4に送信する。認証用情報は、たとえば、撮影装置57によって撮影されたオペレータの顔画像から得られる特徴データである。認証用情報は、撮影装置57からコントローラ40に入力される。トラクタ7のコントローラ40は、オペレータに対応する認証用情報が入力される認証用情報入力部の一例である。認証要求とは、登録認証情報と認証用情報との照合を要求する信号である。
管理サーバ4の制御部60は、認証用情報と複数の登録認証情報(第1登録認証情報および第2登録認証情報)とに基づいて、オペレータが主オペレータであるか従オペレータであるか、あるいは主オペレータおよび従オペレータのいずれでもないかを判定する判定部68をさらに含む。判定部68は、オペレータが主オペレータおよび従オペレータのうちのいずれかであると判定した場合には、対応する主オペレータまたは従オペレータの権限情報を、トラクタ7に送信する。権限情報取得処理部49は、管理サーバ4から取得した権限情報AIを、トラクタ7のコントローラ40のメモリ47に設定する。トラクタ7のコントローラ40は、メモリ47に設定された権限情報AIに基づいてPTOコントローラ45を制御する操作制限部48を含む。オペレータは、操作制限部48によって禁止された操作以外の操作を行うことができる。
操作制限システム1では、オペレータが、トラクタ7に搭乗すると、撮影装置57がオペレータの顔画像を撮影する。そして、トラクタ7のコントローラ40の権限情報取得処理部49は、オペレータの顔画像から得られる認証用情報と認証要求とを管理サーバ4に送信する。そして、判定部68は、認証用情報と登録認証情報との照合を開始し、オペレータが主オペレータであるか従オペレータであるか、あるいは主オペレータおよび従オペレータのいずれでもないかを判定する。
詳しくは、判定部68は、認証用情報と登録認証情報とが一致するか否かを判定する。認証用情報と登録認証情報とが一致するとは、認証用情報と登録認証情報とが完全に同じものであるという意味ではなく、オペレータが主オペレータまたは従オペレータと同一人物であることが判定できる程度に認証用情報に含まれる顔画像または特徴データと登録認証情報に含まれる顔画像または特徴データとが一致していることをいう。
判定部68は、オペレータが主オペレータおよび従オペレータのいずれかであると判定した場合には、対応する主オペレータまたは従オペレータの権限情報をトラクタ7に送信する。一方、判定部68は、オペレータが主オペレータおよび従オペレータのいずれでもないと判定した場合には、全ての操作についての実行権限ないという内容の権限情報をトラクタ7に送信する。その後、権限情報取得処理部49が、トラクタ7のコントローラ40のメモリ47に、管理サーバ4から受信した権限情報AIを設定する。そして、前述したように、メモリ47に設定された権限情報AIに基づいて、操作制限部48がPTOコントローラ45を制御する。
次に、作業機8が耕耘機である場合を例に、PTO操作の制限について説明する。主オペレータは、耕耘機のPTO操作(図7に示すPTO操作A)について実行権限を有する。そのため、オペレータが主オペレータであると判定部68が判定した場合には、オペレータがPTOスイッチを操作すると、PTOクラッチ39が遮断状態から伝達状態に切り換えられる。そのため、PTO軸31にエンジン20の回転が伝達される。これにより、オペレータは、耕耘作業を行うことができる。
オペレータが耕耘機のPTO操作についての実行権限を有しない従オペレータ(たとえば、図7に示す従オペレータY1)であると判定部68が判定した場合には、オペレータがPTOスイッチを操作したとしても、PTOクラッチ39が遮断状態に維持される。そのため、オペレータは、耕耘作業を行うことができない。一方、オペレータが耕耘機のPTO操作についての実行権限を有する従オペレータ(たとえば、図7に示す従オペレータY2またはY3)であると判定部68が判定した場合には、オペレータがPTOスイッチを操作すると、PTOクラッチ39が遮断状態から伝達状態に切り換えられる。
管理サーバ4に登録されていないオペレータは、耕耘機のPTO操作について実行権限を有しない。そのため、オペレータが主オペレータでも従オペレータでもないと判定部68が判定した場合には、オペレータがPTOスイッチを操作したとしても、PTOクラッチ39が遮断状態に維持される。そのため、オペレータは、耕耘作業を行うことができない。オペレータは、主オペレータでも従オペレータでもない場合には、PTO操作以外の作業機械2の操作(運転操作や操舵操作等)についても行うことができない。
このように、オペレータが主オペレータであると判定部68が判定した場合には、オペレータによるPTO操作が許可され、オペレータが所定のPTO操作についての実行権限を有しない従オペレータであると判定部68が判定した場合には、オペレータによる当該PTO操作が禁止される。また、オペレータが主オペレータおよび従オペレータのいずれでもないと判定部68が判定した場合には、オペレータによる作業機械2の全ての操作が禁止される。
次に、権限情報取得処理部49による権限情報取得処理の一例、および、判定部68による認証用情報判定処理の一例について説明する。
図8は、権限情報取得処理の一例を示すフローチャートである。まず、権限情報取得処理部49は、トラクタ7のコントローラ40に認証用情報が入力されたか否かを判定する(ステップS1)。認証用情報の入力があったか否かの判定は、撮影装置57によってオペレータの顔画像が撮影されたか否かを基準に行われる。
認証用情報の入力がない場合、すなわち撮影装置57による撮影が行われない場合には(ステップS1:NO)、権限情報取得処理部49は、ステップS1に戻る。認証用情報の入力があった場合、すなわち撮影装置57による撮影が行われた場合には(ステップS1:YES)、権限情報取得処理部49は、管理サーバ4に認証用情報と認証要求とを送信する(ステップS2)。その後、権限情報取得処理部49は、トラクタ7が管理サーバ4から権限情報を受信したか否かを監視する(ステップS3)。トラクタ7が管理サーバ4から権限情報を受信しない場合(ステップS3:NO)、権限情報取得処理部49は、ステップS3に戻る。トラクタ7が管理サーバ4から権限情報を受信した場合(ステップS3:YES)、権限情報取得処理部49は、コントローラ40のメモリ47に権限情報AIを設定する(ステップS4)。
図9は、認証用情報判定処理の一例を示すフローチャートである。まず、判定部68は、トラクタ7から認証用情報を受信したか否かを監視する(ステップS11)。管理サーバ4がトラクタ7から認証用情報を受信しない場合には(ステップS11:NO)、判定部68は、ステップS11に戻る。
管理サーバ4がトラクタ7から認証用情報を受信した場合には(ステップS11:YES)、判定部68は、認証用情報と、登録認証情報記憶部66に記憶されている複数の登録認証情報とに基づいて、オペレータが主オペレータおよび従オペレータのうちのいずれかであるか否かを判定する(ステップS12)。
オペレータが主オペレータおよび従オペレータのうちのいずれでもない場合には(ステップS12:NO)、判定部68は、全ての操作についての実行権限ないという内容の権限情報をトラクタ7に送信する(ステップS13)。オペレータが主オペレータおよび従オペレータのいずれかである場合には(ステップS12:YES)、判定部68は、対応する主オペレータまたは従オペレータの権限情報を送信する(ステップS14)。
前述したように、PTO軸31を介して伝達されたエンジン20の回転によって作業機8が駆動され、作業機械2による農作業が行われる。作業機械2による農作業の種類は、作業機8の種類によって異なる。たとえば、作業機8が耕耘機である場合には耕耘作業が行われる。オペレータによっては、特定の農作業に慣れていない場合がある。そのため、たとえば、耕耘作業に慣れていないオペレータには、耕耘作業をさせたくない。このような場合には、当該オペレータに耕耘作業をさせないために、当該オペレータのPTO操作を禁止したい。
第1実施形態によれば、オペレータが、従オペレータである場合には、少なくとも一部の操作(PTO操作)が禁止される。そのため、たとえば、耕耘機のPTO操作についての技能や知識が不足しているオペレータによるPTO操作を禁止することができる。これにより、オペレータの技能不足や知識不足に起因するPTO軸31の回転動作の誤作動の発生を抑制することができる。
また、第1実施形態によれば、作業機械2を操作することが想定されていない者(管理サーバ4に登録されていないオペレータ)による作業機械2の操作を確実に禁止することができる。これにより、作業機械2を操作する技能や知識を有していないオペレータによる作業機械2の操作や、作業機械2の盗難を防止することができる。
また、第1実施形態によれば、主オペレータのみが、権限情報を権限情報記憶部67に記憶させることができる。そのため、オペレータが、禁止されているPTO操作を自身の判断で実行可能とすることを防止することができる。したがって、オペレータが禁止されているPTO操作を行うことに起因する誤作動の発生を抑制することができる。
第1実施形態によれば、作業機械2のPTO操作の実行権限が、作業機8の種類毎に設定される。作業機8の種類によっては、高度な技能や知識を要する場合がある。そのような場合であっても、作業機8の種類に応じてPTO操作を禁止することができれば、作業機8についての技能や知識が不足しているオペレータによる当該作業機8のPTO操作を禁止することができる。これにより、作業機械2の誤作動の発生を抑制することができる。
第1実施形態の操作制限システム1では、主オペレータXが複数の作業機械2を所有する場合であっても、全ての作業機械2についての各オペレータの権限情報を管理サーバ4に登録しておけば、複数の作業機械2の操作の実行権限について一括して管理することができる。
<第2実施形態>
図10は、本発明の第2実施形態に係る操作制限システム1Pに備えられた遠隔操作端末3の電気的構成を示すブロック図である。第2実施形態に係る操作制限システム1Pは、作業機械2および遠隔操作端末3によって構成されている点が第1実施形態に係る操作制限システム1と異なる。操作制限システム1Pでは、遠隔操作端末3が、第1実施形態に係る管理サーバ4およびオペレータ用端末5の役割を担っている。すなわち、登録認証情報の登録が遠隔操作端末3を用いて行われ、権限情報および登録認証情報が遠隔操作端末3に記憶される。トラクタ7の電気的構成は、第1実施形態とほぼ同様である(図4参照)。
第2実施形態に係る遠隔操作端末3は、制御部80を備えている。制御部80には、通信部81、操作表示部82、操作部83、記憶部84、撮影装置85等が接続されている。通信部81は、制御部80が無線通信によってトラクタ7と通信するための通信インターフェースである。操作表示部82は、たとえば、タッチパネル式ディスプレイからなる。操作部83は、たとえば、キーボード、マウス等を含む。
記憶部84は、ハードディスク、不揮発性メモリ等の記憶デバイスから構成されている。遠隔操作端末3の記憶部84は、登録認証情報テーブル(図6参照)を記憶する登録認証情報記憶部86と、権限情報テーブル(図7参照)を記憶する権限情報記憶部87とを含む。撮影装置85は、オペレータの顔画像を撮影するためのカメラ等である。
制御部80は、CPUおよびメモリ(ROM、RAM等)89を備えたマイクロコンピュータを含む。制御部80は、認証用情報と複数の登録認証情報(第1登録認証情報および第2登録認証情報)とに基づいて、オペレータが主オペレータであるか従オペレータであるか、あるいは主オペレータおよび従オペレータのいずれでもないかを判定する判定部88をさらに含む。
操作制限システム1Pでは、トラクタ7のコントローラ40の権限情報取得処理部49は、撮影装置57で撮影したオペレータの顔画像から得られる認証用情報と認証要求とを遠隔操作端末3に送信する。そして、遠隔操作端末3の判定部88は、認証情報判定処理を実行する。すなわち、判定部88は、認証用情報と登録認証情報との照合を開始し、オペレータが主オペレータであるか従オペレータであるか、あるいは主オペレータおよび従オペレータのいずれでもないかを判定する。
判定部88は、オペレータが主オペレータおよび従オペレータのいずれかであると判定した場合には、対応する主オペレータまたは従オペレータの権限情報をトラクタ7に送信する。一方、判定部88は、オペレータが主オペレータおよび従オペレータのいずれでもないと判定した場合には、全ての操作についての実行権限ないという内容の権限情報をトラクタ7に送信する。
その後、権限情報取得処理部49が、遠隔操作端末3から受信した権限情報AIをコントローラ40のメモリ47に設定する。コントローラ40の操作制限部48は、メモリ47に設定された権限情報AIに従って、PTOコントローラ45を制御する。
第2実施形態では、撮影装置85によって撮影されたオペレータの顔画像または特徴データが、登録認証情報として遠隔操作端末3に登録される。遠隔操作端末3の記憶部84に記憶される登録認証情報および権限情報は、管理サーバ4からダウンロードしたものであってもよい。
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。
認証用情報として用いられるオペレータの顔画像または特徴データが撮影装置85によって取得され、撮影装置85によって取得された認証用情報に基づいて遠隔操作端末3の制御部80の判定部88が、オペレータが主オペレータおよび従オペレータのいずれかであるか否かを判定してもよい。そうであるならば、オペレータがトラクタ7に搭乗せずにトラクタを自律走行させる場合に、わざわざトラクタ7に設けられた撮影装置57を利用することなく、登録認証情報と認証用情報との照合を行うことができる。
<第3実施形態>
図11は、本発明の第3実施形態に係る操作制限システム1Qに備えられたトラクタ7の電気的構成を示すブロック図である。第3実施形態に係る操作制限システム1Qは、トラクタ7のコントローラ40が認証用情報と登録認証情報との照合を行う点が第1実施形態に係る操作制限システム1と異なる。
詳しくは、トラクタ7には、管理サーバ4から登録認証情報および権限情報がダウンロードされている。すなわち、トラクタ7の記憶部55は、登録認証情報テーブルを記憶する登録認証情報記憶部90と、権限情報テーブルを記憶する権限情報記憶部91とを含む。そして、トラクタ7のコントローラ40は、認証用情報と複数の登録認証情報(第1登録認証情報および第2登録認証情報)とに基づいて、オペレータが主オペレータであるか従オペレータであるか、あるいは主オペレータおよび従オペレータのいずれでもないかを判定する判定部92をさらに含む。
その一方で、第3実施形態のトラクタ7のコントローラ40には、権限情報取得処理部49(図4を参照)が設けられていない。管理サーバ4およびオペレータ用端末5の電気的構成は、第1実施形態とほぼ同様である(図5参照)。ただし、管理サーバ4の制御部60には、判定部68が設けられていなくてもよい。
第3実施形態では、トラクタ7のコントローラ40の判定部92は、認証用情報と登録認証情報との照合を開始し、オペレータが主オペレータであるか従オペレータであるか、あるいは主オペレータおよび従オペレータのいずれでもないかを判定する。
判定部92は、オペレータが主オペレータおよび従オペレータのうちのいずれかであると判定した場合には、対応する主オペレータまたは従オペレータの権限情報AIをコントローラ40のメモリ47に設定する。
一方、判定部92は、オペレータが主オペレータおよび従オペレータのいずれでもないと判定した場合には、全ての操作についての実行権限がないという内容の権限情報をコントローラ40のメモリ47に設定する。コントローラ40の操作制限部48は、メモリ47に設定された権限情報AIに従って、PTOコントローラ45を制御する。
第3実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。また、第3実施形態によれば、オペレータが、管理サーバ4と通信することなく権限情報を取得することができる。そのため、オペレータがトラクタ7に搭乗してから権限情報AIがコントローラ40のメモリ47に設定されるまでの時間を短縮することができる。
<その他の実施形態>
この発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、さらに他の形態で実施することができる。
たとえば、上述の各実施形態では、権限情報には、PTO操作についての実行権限の有無を示す情報が含まれると説明している。しかしながら、オペレータがトラクタ7に搭乗せずにトラクタ7を自律走行させる場合には、障害物検出ユニット32(ライダーセンサ33およびソナーユニット34)による障害物の検出を無効とする無効操作についての実行権限の有無を示す情報が権限情報に含まれていてもよい。
トラクタ7を自律走行させる場合、オペレータは、遠隔操作端末3を用いてトラクタ7を操作する。そのため、この場合、ライダーセンサ33の測定結果から生成された3次元画像は、遠隔操作端末3の操作表示部82に表示される。また、遠隔操作端末3の操作表示部82または操作部83には、PTOスイッチ、作業機昇降スイッチ、障害物検出ユニット無効スイッチ、操作表示部等が備えられている。
権限情報に無効操作が含まれる場合、主オペレータが障害物検出ユニット無効スイッチを操作すると、障害物検出ユニット32による障害物の検出が無効にされる。一方、無効操作について実行権限を有していない従オペレータが障害物検出ユニット無効スイッチを操作したとしても、操作制限部48は、障害物検出ユニット32が障害物を検出する状態を維持する。無効操作についても、トラクタ7に装着される作業機8の種類毎に実行権限が設定されていてもよい。
障害物検出ユニット32は、雑草等の障害物以外の物も障害物として検出してしまうことがある。そのため、作業機械2が走行する圃場の状態によっては、障害物検出ユニット32による障害物の検出を無効にした方が便利な場合がある。具体的には、オペレータがトラクタ7に搭乗せずに自律走行させる場合において、障害物検出ユニット32が雑草等を障害物として検出して作業機械2の走行が停止する場合等が挙げられる。しかながら、障害物検出ユニット32の検出を無効にした場合、技能や知識が不足しているオペレータが障害物を見落とすおそれがある。
そこで、オペレータが主オペレータである場合には、障害物検出ユニット32による障害物の検出を無効とする無効操作を許可し、オペレータが従オペレータである場合には、無効操作を禁止すれば、オペレータの技能不足や知識不足に起因する障害物の見落としの発生を抑制することができる。したがって、作業機械2の誤作動の発生を抑制することができる。
また、権限情報は、PTO操作や障害物検出ユニット32の無効操作についての実行権限を示す情報に限られない。たとえば、権限情報は、作業機8の昇降操作や作業機械2の走行についての実行権限の有無を示す情報であってもよい。すなわち、オペレータが主オペレータである場合に、オペレータによる作業機械2の全ての操作が許可され、オペレータが従オペレータである場合に、オペレータによる作業機械2の少なくとも一部の操作が禁止されればよい。
上述の実施形態では、登録認証情報および認証用情報は、顔画像の特徴データである。しかしながら、登録認証情報および認証用情報は、指紋画像の特徴データであってもよい。指紋画像の特徴データは、指紋の特徴を表す中心点、分岐点、端点、三角州等の特徴点の種類および位置である。登録認証情報および認証用情報は、指紋画像であってもよい。
上述の各実施形態において、オペレータの指紋を検出するための指紋検出装置100がトラクタ7のコントローラ40に電気的に接続されていれば(図4および図11の二点鎖線を参照)、登録認証情報および認証用情報として指紋画像または指紋画像の特徴データを用いることができる。認証用情報は、指紋画像または指紋画像の特徴データである場合、指紋検出装置100によって取得される。すなわち、認証用情報は、指紋検出装置100を介してトラクタ7のコントローラ40に入力される。指紋検出装置100は、たとえば、ステアリングハンドル22に備えられている。
第1実施形態および第3実施形態において、オペレータの指紋を検出するための指紋検出装置101がオペレータ用端末5に電気的に接続されていていてもよい(図5の二点鎖線を参照)。この場合、登録認証情報は、指紋検出装置101によって取得される。
第2実施形態において、オペレータの指紋を検出するための指紋検出装置102が遠隔操作端末3に電気的に接続されていてもよい。この場合、登録認証情報は、指紋検出装置102によって取得される(図10の二点鎖線を参照)。第2実施形態において指紋検出装置102が設けられている場合、認証用情報が指紋検出装置102を介して遠隔操作端末3に入力され、遠隔操作端末3の制御部80の判定部88が、オペレータが主オペレータおよび従オペレータのいずれかであるか否かを判定してもよい。そうであるならば、オペレータがトラクタ7に搭乗せずにトラクタを自律走行させる場合に、わざわざトラクタ7に設けられた指紋検出装置100(図4の二点鎖線を参照)を利用することなく、登録認証情報と認証用情報との照合を行うことができる。
また、上述の各実施形態において、登録認証情報および認証用情報は、暗証番号であってもよい。この場合、認証用情報は、操作装置46からコントローラ40に入力される。第1実施形態および第3実施形態において、登録認証情報および認証用情報が暗証番号である場合、登録認証情報は、オペレータ用端末5の操作表示部72または操作部73から制御部70に入力される。第2実施形態において、登録認証情報および認証用情報が暗証番号である場合、登録認証情報は、遠隔操作端末3の操作表示部82または操作部83から制御部80に入力される。第2実施形態において、登録認証情報および認証用情報が暗証番号である場合、認証用情報も、登録認証情報と同様に、遠隔操作端末3の操作表示部82または操作部83から制御部80に入力されてもよい。
また、上述の各実施形態では、権限情報記憶部67,87には、従オペレータが作業機械2の一部の操作についての実行権限を有しないという権限情報が記憶されている。しかしながら、権限情報記憶部67,87には、管理サーバ4や遠隔操作端末3に登録されていないオペレータと同様に、従オペレータが作業機械2の全ての操作について実行権限を有しないという権限情報が記憶されていてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変更を行うことができる。
1 :操作制限システム
1P :操作制限システム
1Q :操作制限システム
2 :作業機械
8 :作業機(作業部)
12 :走行機体(走行部)
20 :エンジン
31 :PTO軸
32 :障害物検出ユニット
40 :コントローラ(認証用情報入力部)
48 :操作制限部
57 :撮影装置
66 :登録認証情報記憶部
67 :権限情報記憶部
68 :判定部
86 :登録認証情報記憶部
87 :権限情報記憶部
88 :判定部
92 :判定部

Claims (6)

  1. 主オペレータ用の第1登録認証情報と従オペレータ用の第2登録認証情報とが記憶される登録認証情報記憶部と、
    作業機械を操作するオペレータに対応した認証用情報が入力される認証用情報入力部と、
    前記認証用情報と前記第1登録認証情報および前記第2登録認証情報とに基づいて、前記オペレータが前記主オペレータであるか前記従オペレータであるかを判定する判定部と、
    前記オペレータが前記主オペレータであると前記判定部が判定した場合には、前記オペレータによる前記作業機械の全ての操作を許可し、前記オペレータが前記従オペレータであると前記判定部が判定した場合には、前記オペレータによる前記作業機械の少なくとも一部の操作を禁止する操作制限部とを含む、操作制限システム。
  2. 前記操作制限部が、前記オペレータが前記主オペレータおよび前記従オペレータのいずれでもないと前記判定部が判定した場合には、前記オペレータによる前記作業機械の全ての操作を禁止する、請求項1に記載の操作制限システム。
  3. 前記作業機械の操作についての前記従オペレータの権限情報を記憶する権限情報記憶部をさらに含み、
    前記主オペレータのみが、前記権限情報を前記権限情報記憶部に記憶させることができる、請求項1または2に記載の操作制限システム。
  4. 前記作業機械が、圃場を走行する走行機体と、前記走行機体に装着され、圃場に対して農作業を行う作業機とを含み、
    前記作業機械の操作についての実行権限が、前記作業機の種類毎に設定される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の操作制限システム。
  5. 前記作業機械が、エンジンを有する走行部と、前記エンジンの回転によって駆動され圃場に対して農作業を行う作業部と、前記エンジンの回転を前記作業部に伝達するPTO軸とを含み、
    前記操作制限部が、前記オペレータが前記主オペレータであると前記判定部が判定した場合には、前記PTO軸の回転操作を許可し、前記オペレータが前記従オペレータであると前記判定部が判定した場合には、前記PTO軸の回転操作を禁止する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の操作制限システム。
  6. 前記作業機械が、前記作業機械の周囲に存在する障害物を検出する障害物検出ユニットを含み、
    前記操作制限部が、前記オペレータが前記主オペレータであると前記判定部が判定した場合には、前記障害物検出ユニットによる障害物の検出を無効とする無効操作を許可し、前記オペレータが前記従オペレータであると前記判定部が判定した場合には、前記無効操作を禁止する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の操作制限システム。
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