JP2020119195A - 処方箋読取システム、処方箋読取方法、および、処方箋読取プログラム - Google Patents

処方箋読取システム、処方箋読取方法、および、処方箋読取プログラム Download PDF

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Akihiko Kimura
昭彦 木村
悠葵 永井
Yuki Nagai
悠葵 永井
雄一 村山
Yuichi Murayama
雄一 村山
賢二郎 安田
Kenjiro Yasuda
賢二郎 安田
藤田 裕一
Yuichi Fujita
裕一 藤田
滋子 文野
Shigeko Fumino
滋子 文野
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Abstract

【課題】処方箋の読取に要する時間を短縮可能にした処方箋読取システム、処方箋読取方法、および、処方箋読取プログラムを提供する。【解決手段】処方箋画像P21の送信元に関連付けられた条件を満たす複数の候補フォーマットを複数の登録フォーマットの中から絞り込む絞込部12Bと、候補フォーマットが処方箋画像の中に定義する第1読取範囲から読み取られた識別情報と、候補フォーマットの識別情報との照合が成功した場合に、当該候補フォーマットが読取フォーマットであると特定する特定部12Cと、読取フォーマットが処方箋画像の中に定義する第2読取範囲から項目内容を読み取る読取部15と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、処方箋読取システム、処方箋読取方法、および、処方箋読取プログラムに関する。
医薬品を処方するための書類である処方箋は、医療機関や診療所等で交付された後に薬局での調剤に使用される。書類に含まれる文字を書類の画像から認識する文字認識は、処方箋の文字認識にも使用され得る(例えば、特許文献1を参照)。
特開2015−187765号公報
一方、処方箋は、公費負担番号、保険者番号、被保険者番号、患者氏名、医療機関名称、保険医氏名、医薬品の名称、医薬品の使用量、処方箋使用期間等の処方に必要な多数の項目を含み、そのうえ、各医療機関で別々の形式で記述される。光学的文字認識を使用した読取技術では、様々な形式の処方箋に適応するために、処方箋の画像全体を各別に漏れ無く読取る処理が行われる。結果として、光学的文字認識を使用した処方箋の読取技術には、処方箋の読取に要する時間を短縮可能にすることが強く望まれている。
本発明の目的は、処方箋の読取に要する時間を短縮可能にした処方箋読取システム、処方箋読取方法、および、処方箋読取プログラムを提供することである。
上記課題を解決する処方箋読取システムにおいて、処方箋画像のフィールドにおける構造定義がフォーマットであり、処方箋読取システムは、前記処方箋画像の送信元に関連付けられた条件を満たす複数の候補フォーマットを複数の登録フォーマットの中から絞り込む絞込部と、前記候補フォーマットの識別情報と、当該候補フォーマットが前記処方箋画像の中に定義する第1読取範囲から読み取られた識別情報との照合が成功した場合に、該候補フォーマットを単一の読取フォーマットに特定する特定部と、前記読取フォーマットが前記処方箋画像の中に定義する第2読取範囲から項目内容を読み取る読取部と、を備える。
上記課題を解決する処方箋読取方法において、処方箋画像のフィールドにおける構造定義がフォーマットであり、処方箋読取方法は、処方箋画像の送信元に関連付けられた条件を満たす複数の候補フォーマットを複数の登録フォーマットの中から絞り込む絞込処理と、前記候補フォーマットの識別情報と、当該候補フォーマットが前記処方箋画像の中に定義する第1読取範囲から読み取られた識別情報との照合が成功した場合に、該候補フォーマットを単一の読取フォーマットに特定する特定処理と、前記読取フォーマットが前記処方箋画像の中に定義する第2読取範囲から項目内容を読み取る読取処理と、を含む。
上記課題を解決する処方箋読取プログラムにおいて、処方箋画像のフィールドにおける構造定義がフォーマットであり、処方箋読取プログラムは、コンピュータに、処方箋画像の送信元に関連付けられた条件を満たす複数の候補フォーマットを複数の登録フォーマットの中から絞り込む絞込処理と、前記候補フォーマットの識別情報と、当該候補フォーマットが前記処方箋画像の中に定義する第1読取範囲から読み取られた識別情報との照合が成功した場合に、該候補フォーマットを単一の読取フォーマットに特定する特定処理と、前記読取フォーマットが前記処方箋画像の中に定義する第2読取範囲から項目内容を読み取る読取処理と、を実行させる。
上記各構成によれば、読取部による項目内容の読取は、読取フォーマットが定義する第2読取範囲で行われる。そのため、処方箋画像の全体に読取が行われる構成と比べて、読取に要する時間が短縮可能である。そのうえ、読取フォーマットを使用した読取に先駆け、処方箋画像の送信元に関連付けられた条件を満たす複数の候補フォーマットが絞り込まれて、候補フォーマットの識別情報と、候補フォーマットが定義する第1読取範囲で読み取られた識別情報との照合が成功した場合に、該候補フォーマットが読取フォーマットに特定される。結果として、全ての登録フォーマットの中から単一の読取フォーマットを特定する構成と比べて、読取フォーマットの特定に要する時間が短縮可能でもある。
上記処方箋読取システムにおいて、前記条件は、前記送信元の識別情報に予め対応付けられることであってもよい。
処方箋画像の送信は、例えば、薬剤を取り扱う薬局や医療機関で行われる。薬局から送信される処方箋画像は、当該薬局に近い医療機関で交付された処方箋の画像であって、当該薬局に固有である確率が高い。医療機関から送信される処方箋画像もまた、当該医療機関で交付された処方箋の画像であって、当該医療機関に固有である確率が高い。すなわち、処方箋画像の送信元を識別するための情報は、処方箋を交付した医療機関を絞り込み得る情報であって、処方箋画像を読取可能とする登録フォーマットを絞り込み得る情報である。この点、上記構成であれば、送信元の識別情報に予め対応付けられた登録フォーマットが候補フォーマットに絞り込まれる。そのため、処方箋画像を読取可能とする登録フォーマットが候補フォーマットに含まれる精度が向上可能でもある。
上記処方箋読取システムにおいて、前記条件は、前記送信元の地域に予め対応付けられることであってもよい。
処方箋を交付した医療機関の所在地と、当該処方箋を取り扱う薬局の所在地とは、単一の地域に含まれる確率が高い。そのため、処方箋画像の送信元の地域は、処方箋を交付した医療機関を絞り込み得る情報であって、処方箋画像を読取可能とする登録フォーマットを絞り込み得る情報である。この点、上記構成であれば、送信元の所在地を含む地域に登録フォーマットが予め対応付けられて、送信元の地域に対応付けられた登録フォーマットが候補フォーマットに絞り込まれる。そのため、処方箋画像を読取可能とする登録フォーマットが候補フォーマットに含まれる精度が向上可能でもある。
上記処方箋読取システムにおいて、前記識別情報は、医療機関を識別するための医療機関コードであってもよい。
医療機関が交付する処方箋は、通常、医療機関が独自のフォーマットで作成する。すなわち、処方箋画像を読取可能とする登録フォーマットは、通常、医療機関を識別するための医療機関コードで一義的に定められ得る。上記構成によれば、医療機関コードの照合が成功することを条件として、候補フォーマットが読取フォーマットに特定されるため、処方箋画像を読取可能とする登録フォーマットが読取フォーマットに特定される精度が向上可能でもある。
上記処方箋読取システムにおいて、前記読取部は、前記照合が成功しなかった場合に、前記処方箋画像の全面を読取範囲とする全面読取を行ってもよい。
新設された医療機関が交付しはじめる処方箋は、登録フォーマットとは異なるフォーマットで作成され得る。結果として、新設された医療機関が交付しはじめる処方箋に関しては、識別情報の照合が成功し得ず、読取フォーマットが特定不能となる。この点、上記構成であれば、読取フォーマットが特定不能である場合であっても、読取部による全面読取を通じて、処方箋画像の読取が実行可能ともなる。
上記処方箋読取システムにおいて、前記読取部は、第1読取部であり、前記処方箋画像の全面を読取範囲とする全面読取を前記第1読取部による読取と並列に実行可能に構成されて、前記第1読取部による読取が不能な項目内容について前記全面読取による読取結果を出力する第2読取部をさらに備えてもよい。
医療機関や診療所が交付する処方箋は、例えば、手書きによって発行されたり、訂正されたりする。手書きによる処方箋や、訂正された処方箋は、読み取られるべき項目内容を、第2読取範囲からはみ出す範囲、あるいは、第2読取範囲とは異なる範囲に含み得る。上記構成によれば、読取フォーマットを使用した読取が不能である項目内容を、第2読取部による全面読取が読取可能とする。
上記処方箋読取システムにおいて、第1処方箋画像で特定された前記読取フォーマットが第1読取フォーマットであり、第2処方箋画像で特定された前記読取フォーマットが第2読取フォーマットであり、前記第2読取部は、前記第2読取フォーマットが前記第2処方箋画像の中に定義する第2読取範囲から項目内容を読取可能に構成され、前記第2読取部の負荷状況に基づいて、前記第1処方箋画像の前記全面読取と、前記第2処方箋画像の読取とのいずれか一方を前記第2読取部に指示する管理部をさらに備えてもよい。
処方箋画像の全面を読取範囲とする全面読取は、第1読取範囲や第2読取範囲の読取と比べて、長い読取時間を要する処理である。上記構成によれば、第2処方箋画像の読取が終了した場合や、第2処方箋画像の受取が行われていない場合のように、第2読取部が待機状態となり得る場合には、その第2読取部が第1処方箋画像の全面読取を実行する。そのため、第2読取部の待機時間が短縮可能であって、全面読取を要する第1処方箋画像の読取時間が短縮可能ともなる。そして、各読取部が別方式での読取を担うため、第1処方箋画像の読取精度が向上可能ともなる。
上記処方箋読取システムにおいて、前記登録フォーマットは、当該登録フォーマットによる読取の信頼度を含み、前記登録フォーマットによる読取が成功したか否かを示す情報に基づいて前記登録フォーマットの信頼度を更新する更新部をさらに備えてもよい。
上記構成によれば、登録フォーマットの信頼度が把握可能であるから、所定値よりも高い信頼度を有する登録フォーマットのみが読取用に特定されること、所定値よりも低い信頼度を有する登録フォーマットの見直しが促されること等、これら信頼度を使用した各種の処理が実行可能でもある。
処方箋読取システムの一実施形態における構成を機能的に示すブロック図。 処方箋読取システムが記憶する候補情報の一例を示す構成図。 フォーマットデータベースの一例を示す構成図。 受取部が実行する受取処理の流れを示すフローチャート。 優先読取における処理の流れを示すフローチャート。 第1全面読取における処理の流れを示すフローチャート。 処方箋読取システムの変更例における構成を機能的に示すブロック図。 変更例におけるフォーマットデータベースの一例を示す構成図。
以下、処方箋読取システムの一実施形態について図面を参照して説明する。まず、処方箋読取システムの構成を説明し、次いで、処方箋読取システムが実行する処方箋読取方法を説明する。
なお、本実施形態において、フォーマットは、処方箋画像のフィールドにおいて構造を定義した情報である。登録フォーマットは、処方箋読取システムに予め登録されたフォーマットである。候補フォーマットは、読取フォーマットの候補に絞り込まれた登録フォーマットである。読取フォーマットは、処方箋画像の読取に使用するべく処方箋読取システムが特定した候補フォーマットである。
本実施形態において、フォーマットは、当該フォーマットと他のフォーマットとを識別するための情報である処方箋識別情報に対応付けられている。処方箋識別情報は、処方箋画像から取得され得る情報でもある。処方箋識別情報は、例えば、医療機関に付与される医療機関コードである。処方箋は、通常、医療機関が独自の形式で作成するため、処方箋画像から取得され得る罫線の特徴量、あるいは、罫線の特徴量を算出するための具体的な罫線の長さ、密度、方向等も、処方箋識別情報の他の例として使用可能である。
本実施形態において、処方箋読取システムは、処方箋画像と薬局識別情報とを送信元である薬局から受け取る。薬局識別情報は、処方箋画像の送信元である薬局と他の薬局とを識別するための情報である。薬局識別情報は、例えば、薬局に設置された端末装置に付与される薬局IDである。なお、薬局に設置された端末装置のIPアドレスやMACアドレスは、薬局識別情報として使用可能でもある。処方箋画像は、薬局に設置された端末装置でスキャンされた処方箋の画像である。
本実施形態において、処方箋読取システムは、予め登録された多数のフォーマットから、複数の候補フォーマットを絞り込む。各候補フォーマットは、送信元の薬局に関連付けられた条件を満たす。条件は、例えば、候補フォーマットが、薬局識別情報に対応付けられた登録フォーマットであること、あるいは、候補フォーマットが、薬局の所在地を含む地域に対応付けられた登録フォーマットであることである。そして、処方箋読取システムは、複数の候補フォーマットの中から読取フォーマットを特定する。すなわち、処方箋読取システムは、候補フォーマットに対応付けられた処方箋識別情報と、当該候補フォーマットが処方箋画像の中に定義する第1読取範囲から読み取られた処方箋識別情報との照合が成功した場合に、該候補フォーマットを単一の読取フォーマットに特定する。処方箋読取システムは、このように特定された読取フォーマットを使用して、読取フォーマットが処方箋画像の中に定義する第2読取範囲から項目内容を読み取る。
[処方箋読取システム]
以下、処方箋読取システムの詳細な構成を説明する。なお、以下では、処方箋識別情報の一例として医療機関コードを使用する。薬局識別情報の一例として薬局IDを使用する。条件の一例として、候補フォーマットが薬局IDに対応付けられた登録フォーマットであることを使用する。条件の他の例として、候補フォーマットが薬局の地域に対応付けられた登録フォーマットであることを使用する。
図1が示すように、処方箋読取システム11は、各薬局21に設置されたスキャナー等を備える端末装置と通信可能に接続されている。処方箋読取システム11は、制御部12、記憶部14、及び、複数の読取部15を備える。
制御部12は、処方箋画像P21の読取を実行するための各種処理を記憶部14や読取部15に実行させる。制御部12は、処方箋画像P21の読取結果を当該処方箋画像P21の送信元に出力させる。記憶部14は、各種処理を実行するための情報を記憶する。各読取部15は、制御部12の指示に従って、文字認識を使用した読取を実行する。
制御部12は、中央演算処理装置とメモリとを備える。制御部12は、全ての処理をソフトウェアで実行するものに限らない。制御部12は、全ての処理の中の一部を実行するASIC等の専用ハードウェアを備え得る。つまり、制御部12は、ASIC等の1つ以上の専用ハードウェア、1つ以上のプロセッサ、あるいは、専用ハードウェアとプロセッサとの組み合わせを含む回路として構成し得る。
制御部12は、受取部12A、絞込部12B、及び、特定部12Cを備える。
受取部12Aは、処方箋画像P21の読取を実行するためのリクエストを、各薬局21から受け付ける。受取部12Aは、薬局識別情報S21の一例である薬局IDと、処方箋画像P21とを薬局21から受け取る。薬局IDは、記憶部14が予め記憶すると共に、処方箋画像P21の送信時には、処方箋画像P21と共に、端末装置から処方箋読取システム11に送信される。受取部12Aは、管理部として機能し、処方箋画像P21の読取を読取部15に割り当て、当該読取部15による読取の進捗を管理する。
絞込部12Bは、候補情報14Aやフォーマットデータベース14Dを使用して、複数の候補フォーマットを絞り込む。複数の候補フォーマットは、フォーマットデータベース14Dが記憶する複数の登録フォーマットの中の一部である。各候補フォーマットは、読取フォーマットを特定するための候補である。各登録フォーマットは、処方箋画像P21の中に、第1読取範囲と第2読取範囲とを定義する。
第1読取範囲は、処方箋画像P21の全面よりも小さい範囲であって、処方箋識別情報14D1の一例である医療機関コードの記載を割り当てられた範囲である。第2読取範囲は、処方箋画像P21の全面よりも小さい範囲であって、医療機関コード以外の項目内容の記載を割り当てられた範囲である。
なお、医療機関コード以外の項目内容は、例えば、公費負担番号、保険者番号、受給者番号、被保険者番号、患者氏名、患者の生年月日、患者区分、医療機関名称、医療機関住所、保険医氏名、保険医署名、都道府県番号、交付期日、処方箋使用期間、医薬品名や使用量等の処方内容、残薬確認時の対応、備考等である。
特定部12Cは、候補フォーマットに対応付けられた処方箋識別情報14D1と、候補フォーマットが処方箋画像P21の中に定義する第1読取範囲から読み取られた処方箋識別情報14D1とを照合する。すなわち、特定部12Cは、候補フォーマットに対応付けられた医療機関コードと、候補フォーマットが処方箋画像P21の中に定義する第1読取範囲から読み取られた医療機関コードとを照合する。特定部12Cは、候補フォーマットを使用した照合が成功した場合に、該候補フォーマットを単一の読取フォーマットに特定する。受取部12Aは、特定された読取フォーマットを使用した読取の実行を読取部15に指示する。
記憶部14は、半導体メモリやハードディスク等の不揮発性の記憶装置を備える。記憶部14は、候補情報14A、処方箋情報14B、薬品情報14C、及び、フォーマットデータベース14Dを備える。
図2が示すように、候補情報14Aは、候補フォーマットの絞込に使用される情報である。候補情報14Aは、薬局識別情報S21と複数の処方箋識別情報14D1とを対応付ける。すなわち、候補情報14Aは、薬局IDと複数の医療機関コードとを対応付ける。また、候補情報14Aは、薬局識別情報S21と複数の付帯情報S21Dとを対応付ける。付帯情報S21Dは、薬局21の所在地であり、当該薬局21の薬局IDと当該薬局21の所在地とを対応付ける。
薬局21から送信される処方箋画像P21は、当該薬局21に近い医療機関で交付された処方箋の画像であって、当該薬局21に固有である確率が高い。他方、処方箋を交付される患者は、患者の住所に近い単一の薬局21を日常的に利用しやすく、それゆえに、互いに異なる医療機関で交付された処方箋の処理を単一の薬局21に依頼しやすい。
この点、候補情報14Aは、薬局IDと、当該薬局IDで識別される薬局21に近い医療機関の医療機関コードとを対応付ける。また、候補情報14Aは、薬局IDで識別される薬局21と、当該薬局21が日常的に取り扱う処方箋の交付元の医療機関コードとを対応付ける。すなわち、候補情報14Aは、薬局IDと、当該薬局IDで識別される薬局21で取り扱われやすい処方箋の交付元の医療機関コードとを対応付ける。そして、候補情報14Aを使用する絞込部12Bは、薬局IDに対応付けられた医療機関コードから、当該医療機関コードに対応付けられた登録フォーマットを候補フォーマットに絞り込む。
処方箋情報14Bは、読取部15による読取に使用される辞書であって、「公費負担番号」「保険者番号」「受給者番号」「被保険者番号」「患者氏名」「生年月日」「患者区分」等の各項目名称を示す概念を登録している。薬品情報14Cは、読取部15による読取に使用される辞書であって、医薬品名や医薬品の形態を示す概念を登録している。医薬品名を示す概念は、例えば、薬価基準に記載の名称である。医薬品の形態を示す概念は、例えば、「錠剤」「散剤」「顆粒剤」「液剤」「シロップ剤」「カプセル剤」等である。薬品情報14Cは、医薬品の用法や医薬品の使用量を示す概念を登録している。医薬品の用法示す概念は、例えば、「毎食前」「毎食後」「毎食間」「就寝前」「痛時」「服用」「吸入」「頓服」「貼付」等である。医薬品の使用量に関わる概念は、「錠」「個」「mg」「枚」「本」「単位」等である。
図3が示すように、フォーマットデータベース14Dは、登録フォーマットを管理するデータベースである。フォーマットデータベース14Dは、候補フォーマットの絞込と、読取フォーマットの特定とに使用される。フォーマットデータベース14Dは、処方箋識別情報14D1、付帯情報14D2、及び、フォーマット14D3を対応付けて管理する。
付帯情報14D2は、候補フォーマットの絞込に使用される情報である。付帯情報14D2は、例えば、当該付帯情報14D2に対応付けられた処方箋識別情報14D1に対応する医療機関の所在地である。すなわち、フォーマットデータベース14Dは、医療機関コードと、当該医療機関コードによって識別される医療機関の所在地とを対応付けて管理する。
薬局21から送信される処方箋画像P21は、当該薬局21に近い医療機関で交付された処方箋の画像であって、当該薬局21の地域に固有である確率が高い。この点、フォーマットデータベース14Dを使用する絞込部12Bは、薬局IDに対応付けられた付帯情報S21Dと、医療機関コードに対応付けられた付帯情報14D2とが一致するように、登録フォーマットを候補フォーマットに絞り込む。これによって、処方箋画像P21を読取可能とする登録フォーマットを複数の候補フォーマットの中に含める精度を向上可能とする。
フォーマット14D3は、当該フォーマット14D3に対応付けられた処方箋識別情報14D1に対応する医療機関が交付する処方箋の構造定義である。すなわち、フォーマットデータベース14Dは、医療機関コードと、当該医療機関コードによって識別される医療機関が交付する処方箋のフォーマット14D3とを対応付けて管理する。
フォーマット14D3は、処方箋画像P21のフィールドにおいて、例えば、文字枠、罫線枠、罫線の位置、罫線の長さ、罫線の方向、各項目が記載される範囲、及び、文字の種類を定義する。フォーマット14D3は、例えば、公費負担番号や保険者番号が記載される範囲Z1、医療機関コードが記載される範囲Z2、処方が記載される範囲Z3、保険医氏名や保険医署名が記載される範囲Z4、二次元コードが記載される範囲Z5を定義する。医療機関コードが記載される範囲Z2は、第1読取範囲である。範囲Z1,Z3,Z4,Z5は、第2読取範囲である。
図1に戻り、読取部15は、受取部12Aの指示に従って、優先読取、第1全面読取(以下、概念なし全面読取とも言う)、及び、第2全面読取(以下、概念あり全面読取とも言う)を実行する。
優先読取において、読取部15は、受取部12Aが割り当てた処方箋画像P21を使用し、候補フォーマットが処方箋画像P21の中に定義する第1読取範囲から医療機関コードを読み取る。また、読取部15は、受取部12Aが割り当てた処方箋画像P21を使用し、読取フォーマットが処方箋画像P21の中に定義する第2読取範囲から項目内容を読み取る。なお、読取部15は、受取部12Aが割り当てた処方箋画像P21の全面を読取範囲として、二次元コードの読取を実行可能とする。また、読取部15は、受取部12Aが割り当てた処方箋画像P21の全面を読取範囲として、処方箋情報14B、及び、薬品情報14Cを参照した読取を実行可能とする。
第1全面読取において、読取部15は、他の読取部15に割り当てられた処方箋画像P21を使用し、当該処方箋画像P21の全面を読取範囲として、二次元コードを含めた項目内容の読取を実行する。すなわち、第1全面読取において、読取部15は、処方箋情報14B、及び、薬品情報14Cによる概念を用いず、他の読取部15に割り当てられた処方箋画像P21の全面の中から項目内容を読み取る。
第2全面読取において、読取部15は、他の読取部15に割り当てられた処方箋画像P21を使用し、当該処方箋画像P21の全面を読取範囲として、処方箋情報14B、及び、薬品情報14Cを参照した読取を実行可能とする。すなわち、第2全面読取において、読取部15は、処方箋情報14B、及び、薬品情報14Cによる概念を用い、他の読取部15に割り当てられた処方箋画像P21の全面から項目内容を読み取る。
[処方箋読取方法]
次に、処方箋読取方法について説明する。処方箋読取方法は、記憶部14に記憶された処方箋読取プログラムに従って処方箋読取システム11が実行する。
図4が示すように、処方箋読取システム11は、まず、処方箋画像P21と薬局識別情報S21とを薬局21から受け取る(ステップS11)。次いで、処方箋読取システム11は、各読取部15における読取の進捗を把握し、待機状態である読取部15がN個以上(Nは3以上の整数)であるか否かを判断する。
そして、処方箋読取システム11は、待機状態の読取部15がN個以上であると判断すると(ステップS12でYES)、処方箋画像P21を3個の読取部15に転送し、優先読取、第1全面読取、及び、第2全面読取を別々の読取部15に実行させる(ステップS13)。
一方、処方箋読取システム11は、待機状態の読取部15がN個以上でないと判断すると(ステップS12でNO)、待機状態の読取部15、あるいは、低負荷状態の読取部15に処方箋画像P21を転送し、当該読取部15に優先読取を実行させる(ステップS14)。
これによって、先行して受け取られた処方箋画像P21の読取が読取部15で終了した場合、あるいは、他の処方箋画像P21の受取が行われていない場合のように、他の読取部15が待機状態となり得る場合に、処方箋読取システム11は、優先読取を実行する読取部15とは異なる他の読取部15に全面読取を実行させる。そのため、読取部15の待機時間が短縮可能であって、第1全面読取や第2全面読取を要する処方箋画像P21の読取時間が短縮可能ともなる。
[優先読取]
図5が示すように、処方箋読取システム11は、優先読取において、まず、候補情報14Aとフォーマットデータベース14Dとを使用し、薬局識別情報S21に対応付けられた複数の処方箋識別情報14D1から、当該処方箋識別情報14D1に対応付けられたフォーマット14D3を候補フォーマットに絞り込む(ステップS21)。この際、処方箋読取システム11は、例えば、薬局識別情報S21に対応付けられた処方箋識別情報14D1が所定数に満たない場合、付帯情報S21D,14D2を参照し、薬局識別情報S21に対応付けられた地域から、当該地域に対応付けられるフォーマット14D3を候補フォーマットに絞り込む。
上述したように、候補情報14Aを参照した絞込は、処方箋画像P21を読取可能とする登録フォーマットを複数の候補フォーマットの中に含める精度を向上可能とする。さらに、新設された薬局21や、利用の頻度が低い薬局21のように、候補情報14Aでの対応付けに十分な精度を得られがたい薬局21であっても、付帯情報S21D,14D2を参照した絞込、特に、地域の広さを段階的に広げる絞込であれば、候補情報14Aの参照に準じた効果が得られる。
次に、処方箋読取システム11は、複数の候補フォーマットの中から1つずつ候補フォーマットを抽出する(ステップS22)。処方箋読取システム11は、候補フォーマットが処方箋画像P21の中に定義する第1読取範囲から処方箋識別情報14D1を読み取る(ステップS23でYES)。なお、処方箋読取システム11は、処方箋識別情報14D1の読取が成功するまで、新たな候補フォーマットの抽出を繰り返す(ステップS23でNO)。
次に、処方箋読取システム11は、候補フォーマットに対応付けられた処方箋識別情報14D1と、候補フォーマットが処方箋画像P21の中に定義する第1読取範囲から読み取られた処方箋識別情報14D1とを照合する。
処方箋読取システム11は、照合が成功した場合(ステップS24でYES)、該照合に使用した候補フォーマットを読取フォーマットに特定する。処方箋読取システム11は、特定された読取フォーマットを使用する読取を1個の読取部15に指示する(ステップS27)。処方箋読取システム11は、全ての項目内容の読取が成功したか否かを判断する。処方箋読取システム11は、全ての項目内容の読取が成功したと判断すると(ステップS28でYES)、全ての項目内容の読取の結果を端末装置に出力する(ステップS29)。
処方箋読取システム11は、照合が失敗した場合(ステップS24でNO)、処方箋画像P21の全面を読取範囲として項目内容の読取を実行する(ステップS31)。この際、読取部15は、処方箋情報14B、及び、薬品情報14Cによる概念を用いず、二次元コードを含めた項目内容の読取を実行する。すなわち、読取部15は、概念なし全面読取を実行する。
次に、処方箋読取システム11は、概念なし全面読取によって二次元コードの読取に成功した場合(ステップS32でYES)、二次元コードから処方箋識別情報14D1を把握し、当該処方箋識別情報14D1に対応付けられたフォーマットを読取フォーマットに特定する(ステップS32でYES)。以降、処方箋読取システム11は、特定された読取フォーマットを使用して、上記ステップS27〜S29を実行する。
他方、処方箋読取システム11は、上記ステップS28において、読取不可の項目内容が存在すると判断した場合、処方箋画像P21の全面を読取範囲として、読取不可の項目内容について読取を実行する。処方箋読取システム11は、上記ステップS32において、二次元コードが読取不可であると判断した場合にも、読取不可の項目内容について読取を実行する(ステップS33)。
この際、読取部15は、処方箋情報14B、及び、薬品情報14Cによる概念を用い、項目内容の読取を実行する。すなわち、読取部15は、概念あり全面読取を実行する。処方箋読取システム11は、概念あり全面読取によって処方箋識別情報14D1の読取に成功した場合(ステップS34でYES)、当該処方箋識別情報14D1に対応付けられたフォーマット14D3を読取フォーマットに特定し、以降、上記ステップS27〜S29を実行する。
なお、処方箋読取システム11は、概念あり全面読取によって処方箋識別情報14D1を読み取れなかった場合(ステップS34でNO)、処方箋識別情報13D1以外の項目内容の読取を実行し、読取を成功した項目内容について、読取の結果を端末装置に出力する。
[第1全面読取]
図6が示すように、処方箋読取システム11は、上記優先読取を指示した読取部15(以下、第1読取部とも言う)とは異なる読取部15(以下、第2読取部とも言う)に第1全面読取を指示する。
処方箋読取システム11は、第1全面読取において、処方箋画像P21の全面を読取範囲として項目内容の読取を実行する(ステップS41)。この際、第2読取部は、処方箋情報14B、及び、薬品情報14Cによる概念を用いず、二次元コードを含めた項目内容の読取を実行する。すなわち、第2読取部は、第1読取部による処理と並列に、共通する処方箋画像P21を使用して、概念なし全面読取を実行する。
処方箋読取システム11は、概念なし全面読取によって二次元コードの読取に成功した場合(ステップS42でYES)、二次元コードの読取の結果を、第2読取部から第1読取部に送信する(ステップS43)。第1読取部は、第2読取部による読取の結果を、自身による上記ステップS31,S32の処理結果として取り扱う。
処方箋読取システム11は、概念なし全面読取によって二次元コードの読取に失敗した場合(ステップS42でNO)、処方箋識別情報14D1の読取を実行する(ステップS44)。例えば、処方箋読取システム11は、処方箋識別情報14D1として、処方箋画像P21の中から7桁の英数字列を抽出する。処方箋読取システム11は、上述した候補フォーマットに対応付けられた処方箋識別情報14D1と、抽出された処方箋識別情報14D1とを照合する。
処方箋読取システム11は、照合が成功した場合(ステップS45でYES)、該照合に使用した候補フォーマットを読取フォーマットに特定する。処方箋読取システム11は、特定された読取フォーマットに対応付けられる処方箋識別情報14D1を、第2読取部から第1読取部に送信する(ステップS43)。第1読取部は、第2読取部によって特定された読取フォーマットを、上記ステップS27の処理に使用する。
処方箋読取システム11は、照合が失敗した場合(ステップS45でNO)、処方箋画像P21の全面を読取範囲として項目内容の読取を実行する(ステップS46)。この際、読取部15は、処方箋情報14B、及び、薬品情報14Cによる概念を用いず、二次元コードを含めた項目内容の読取を実行する。すなわち、第2読取部は、第1読取部による処理と並列に、共通する処方箋画像P21を使用して、概念あり全面読取を実行する。
処方箋読取システム11は、概念あり全面読取による読取の結果を、第2読取部から第1読取部に送信する(ステップS43)。第1読取部は、第2読取部による読取の結果を、自身による上記ステップS35の処理結果として取り扱う。
なお、処方箋読取システム11は、上記優先読取を指示した読取部15、及び、上記第1全面読取を指示した読取部15とは異なる読取部15(以下、第3読取部とも言う)に、第2全面読取を指示する。処方箋読取システム11は、第2全面読取において、処方箋画像P21の全面を読取範囲として項目内容の読取を実行する。この際、第3読取部は、処方箋情報14B、及び、薬品情報14Cによる概念を用い、全ての項目内容の読取を実行する。すなわち、第3読取部は、他の読取部15による処理と並列に、共通する処方箋画像P21を使用して、概念あり全面読取を実行する。処方箋読取システム11は、概念あり全面読取による読取の結果を、第3読取部から他の読取部15に送信する。第1読取部、及び、第2読取部は、第3読取部による読取の結果を、自身の処理結果として取り扱う。
以上、上記実施形態によれば、以下に列挙する効果が得られる。
(1)読取部15による項目内容の読取は、読取フォーマットが定義する第2読取範囲で行われる。そのため、読取に要する時間が短縮可能である。そのうえ、処方箋画像P21を送信した薬局21に関連付けられた条件を満たすように、複数の候補フォーマットが絞り込まれる。そして、候補フォーマットに対応付けられる処方箋識別情報14D1と、候補フォーマットが定義する第1読取範囲で読み取られた処方箋識別情報14D1との照合が成功した場合に、該候補フォーマットが読取フォーマットに特定される。結果として、読取フォーマットの特定に要する時間が短縮可能でもある。
(2)処方箋画像P21を送信した薬局21の薬局IDは、処方箋を交付した医療機関を絞り込み得る情報であって、処方箋画像P21を読取可能とする登録フォーマットを絞り込み得る情報である。薬局IDに予め対応付けられた登録フォーマットが候補フォーマットに絞り込まれる構成であれば、処方箋画像P21を読取可能とする登録フォーマットが候補フォーマットに含まれる精度が向上可能でもある。
(3)処方箋画像P21を送信した薬局21の所在地を含む地域は、処方箋を交付した医療機関を絞り込み得る情報であって、処方箋画像P21を読取可能とする登録フォーマットを絞り込み得る情報である。薬局21の所在地を含む地域に対応付けられた登録フォーマットが候補フォーマットに絞り込まれる構成であれば、処方箋画像P21を読取可能とする登録フォーマットが候補フォーマットに含まれる精度が向上可能でもある。
(4)処方箋画像P21を読取可能とする登録フォーマットは、通常、医療機関を識別するための医療機関コードで一義的に定められ得る。医療機関コードの照合が成功することを条件として、候補フォーマットが読取フォーマットに特定される構成であれば、処方箋画像P21を読取可能とする登録フォーマットが読取フォーマットに特定される精度が向上可能でもある。
(5)新設された医療機関が交付しはじめる処方箋等のように、読取フォーマットが特定不能である場合であっても、読取部15による全面読取を通じて、処方箋画像P21の読取を実行することが可能ともなる。
(6)手書きによる処方箋や、訂正された処方箋は、読み取られるべき項目内容を、第2読取範囲からはみ出す範囲、あるいは、第2読取範囲とは異なる範囲に含み得る。一方で、読取フォーマットを使用した読取が不能である項目内容を、第2読取部による全面読取が読取可能とする構成であれば、読取フォーマットを使用した読取の一部を全面読取によって補填可能である。
(7)読取部15が待機状態となり得る場合に、その読取部15が処方箋画像P21の全面読取を実行するため、その読取部15の待機時間が短縮可能であって、全面読取を要する処方箋画像P21の読取時間が短縮可能ともなる。そして、各読取部15が別方式での読取を担うため、処方箋画像P21の読取精度が向上可能ともなる。
なお、上記実施形態は、以下のような形態に変更して実施することもできる。
[処方箋読取システム]
・処方箋読取システムは、制御部12及び記憶部14が基幹サーバー装置であり、各読取部15が基幹サーバー装置に通信可能に接続された別々の端末装置に構成可能である。また、処方箋読取システムは、制御部12と記憶部14とを別々のサーバー装置として構成可能でもある。
・処方箋画像P21を送信する送信元は、薬局21に限らず、医療機関に設置された端末装置、診療所に設置された端末装置に変更可能である。医療機関から送信される処方箋画像P21もまた、当該医療機関で交付された処方箋の画像であって、当該医療機関に固有である確率が高い。診療所から送信される処方箋画像P21もまた、当該診療所で交付された処方箋の画像であって、当該診療所に固有である確率が高い。それゆえに、送信元が医療機関や診療所の端末装置である構成においても、上記(1)、(2)に準じた効果が得られる。要は、処方箋画像P21を送信する送信元は、処方箋画像P21と送信元の識別情報とを送信可能に構成された端末装置であればよい。
[識別情報]
・処方箋識別情報14D1は、医療機関コードに限らず、医療機関の名称、医療機関の住所、罫線の位置、罫線の長さ、罫線の方向等に変更可能である。要は、処方箋識別情報14D1は、処方箋を識別可能、かつ、処方箋画像P21から読取可能であればよい。
・薬局識別情報S21は、薬局IDに限らず、薬局の名称、薬局の所在地、薬局の電話番号等に変更可能であり、薬局IDとこれらの情報との両方に変更可能でもある。要は、薬局識別情報S21は、処方箋画像P21の送信元を識別可能であればよい。
[フォーマット]
・読取部15は、文字認識による結果を受取部12Aに出力する。文字認識に失敗している項目が存在する場合、当該項目については、文字認識の結果が失敗である旨を出力に含める。この際、フォーマットデータベース14Dは、修正が可能に構成されて、文字認識に失敗した項目の修正が反映されるように管理されてもよい。
・図7が示すように、処方箋読取システム11は、更新部の一例として本登録判定部12Dをさらに備えてもよい。この際、フォーマットデータベース14Dは、本登録フォーマットデータベース14DAと、仮登録フォーマットデータベース14DBとから構成される。
図8が示すように、フォーマットデータベース14Dは、付帯情報14D2に統計値を備える。統計値は、例えば、当該統計値を対応付けられたフォーマット14D3に修正が発生する頻度であって、フォーマット14D3による読取の信頼度の一例である。
本登録判定部12Dは、統計値が所定値よりも低いフォーマット14D3を本登録フォーマットデータベース14DAに登録する。本登録判定部12Dは、信頼度が所定値以上であるフォーマット14D3を仮登録フォーマットデータベース14DBに登録する。本登録判定部12Dは、各フォーマット14D3に対応付けられた統計値を監視し、統計値の大きさに従って、フォーマット14D3の状態を遷移させる。
こうした構成によれば、フォーマット14D3の信頼度が把握可能であるから、制御部12は、信頼度が高いフォーマット14D3を、信頼度が低いフォーマット14D3よりも優先させて、候補フォーマットに絞り込むことが可能ともなる。また、制御部12は、所定値よりも高い信頼度を有するフォーマット14D3のみを読取用に特定すること、所定値よりも低い信頼度を有するフォーマット14D3の見直しを促すこと等、これら信頼度を使用した各種の処理が実行可能でもある。
・候補情報14Aは、制御部12によって更新可能に構成されてもよい。この際、薬局識別情報S21に対応付けられる各処方箋識別情報14D1が、当該処方箋識別情報14D1の優先順位を付帯する構成であってもよい。そして、制御部12は、優先順位が高い処方箋識別情報14D1から順に、処方箋識別情報14D1の照合を実行する構成であってもよい。なお、処方箋識別情報14D1に付帯される優先順位は、例えば、当該処方箋識別情報14D1に対応付けられた登録フォーマットが読取フォーマットに特定される頻度に準じて制御部12が設定し得る。この構成によれば、特定部12Cが特定に要する時間をさらに短縮可能ともなる。
P21…処方箋画像、S21…薬局識別情報、11…処方箋読取システム、12…制御部、12A…受取部、12B…絞込部、12C…特定部、14…記憶部、14A…候補情報、14B…処方箋情報、14C…薬品情報、14D…フォーマットデータベース、14D1…処方箋識別情報、S21D,14D2…付帯情報、14D3…フォーマット、14DA…本登録フォーマットデータベース、14DB…仮登録フォーマットデータベース、15…読取部、21…薬局。

Claims (10)

  1. 処方箋画像のフィールドにおける構造定義がフォーマットであり、前記処方箋画像の送信元に関連付けられた条件を満たす複数の候補フォーマットを複数の登録フォーマットの中から絞り込む絞込部と、
    前記候補フォーマットの識別情報と、当該候補フォーマットが前記処方箋画像の中に定義する第1読取範囲から読み取られた識別情報との照合が成功した場合に、該候補フォーマットを単一の読取フォーマットに特定する特定部と、
    前記読取フォーマットが前記処方箋画像の中に定義する第2読取範囲から項目内容を読み取る読取部と、を備える
    処方箋読取システム。
  2. 前記条件は、前記送信元の識別情報に予め対応付けられることである
    請求項1に記載の処方箋読取システム。
  3. 前記条件は、前記送信元の地域に予め対応付けられることである
    請求項1に記載の処方箋読取システム。
  4. 前記識別情報は、医療機関を識別するための医療機関コードである
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の処方箋読取システム。
  5. 前記読取部は、前記照合が成功しなかった場合に、前記処方箋画像の全面を読取範囲とする全面読取を実行する
    請求項1から4のいずれか一項に記載の処方箋読取システム。
  6. 前記読取部は、第1読取部であり、
    前記処方箋画像の全面を読取範囲とする全面読取を前記第1読取部による読取と並列に実行可能に構成されて、前記第1読取部による読取が不能な項目内容について前記全面読取による読取結果を出力する第2読取部をさらに備える
    請求項1から5のいずれか一項に記載の処方箋読取システム。
  7. 第1処方箋画像で特定された前記読取フォーマットが第1読取フォーマットであり、
    第2処方箋画像で特定された前記読取フォーマットが第2読取フォーマットであり、
    前記第2読取部は、前記第2読取フォーマットが前記第2処方箋画像の中に定義する第2読取範囲から項目内容を読取可能に構成され、
    前記第2読取部の負荷状況に基づいて、前記第1処方箋画像の前記全面読取と、前記第2処方箋画像の読取とのいずれか一方を前記第2読取部に指示する管理部をさらに備える
    請求項6に記載の処方箋読取システム。
  8. 前記登録フォーマットは、当該登録フォーマットによる読取の信頼度を含み、
    前記登録フォーマットによる読取が成功したか否かを示す情報に基づいて前記登録フォーマットの信頼度を更新する更新部をさらに備える
    請求項1から7のいずれか一項に記載の処方箋読取システム。
  9. 処方箋画像のフィールドにおける構造定義がフォーマットであり、前記処方箋画像の送信元に関連付けられた条件を満たす複数の候補フォーマットを複数の登録フォーマットの中から絞り込む絞込処理と、
    前記候補フォーマットの識別情報と、当該候補フォーマットが前記処方箋画像の中に定義する第1読取範囲から読み取られた識別情報との照合が成功した場合に、該候補フォーマットを単一の読取フォーマットに特定する特定処理と、
    前記読取フォーマットが前記処方箋画像の中に定義する第2読取範囲から項目内容を読み取る読取処理と、を含む
    処方箋読取方法。
  10. 処方箋画像のフィールドにおける構造定義がフォーマットであり、
    コンピュータに、
    前記処方箋画像の送信元に関連付けられた条件を満たす複数の候補フォーマットを複数の登録フォーマットの中から絞り込む絞込処理と、
    前記候補フォーマットの識別情報と、当該候補フォーマットが前記処方箋画像の中に定義する第1読取範囲から読み取られた識別情報との照合が成功した場合に、該候補フォーマットを単一の読取フォーマットに特定する特定処理と、
    前記読取フォーマットが前記処方箋画像の中に定義する第2読取範囲から項目内容を読み取る読取処理と、を実行させる
    処方箋読取プログラム。
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