JP2020118893A - 光コネクタ内蔵プラグ - Google Patents
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Abstract
【課題】光コネクタレセプタクルの外筒部に対する受け側コネクタの位置精度が低い場合でも光コネクタを受け側コネクタに適正に接続させることができる光コネクタ内蔵プラグを提供する。【解決手段】光コネクタ内蔵プラグ10は、受け側コネクタ部112に接続される光コネクタ1と、光コネクタ1を保持するコネクタホルダ2と、光コネクタ1の接続方向の前方に移動可能であり、コネクタホルダ2を前方に押圧可能な前部ハウジング3と、前部ハウジング3を前方に向けて押圧可能な後部ハウジング4と、を備える。前部ハウジング3は、コネクタホルダ2に係止および解除可能に係止する係止部46を有する。係止部46は、コネクタホルダ2に係止して前部ハウジング3の移動を規制する係止形態と、前部ハウジング3の前方移動に伴ってコネクタホルダ2との係止が解除された解除形態とを切り替え可能である。【選択図】図2
Description
本発明は、光コネクタ内蔵プラグに関する。
光コネクタ内蔵プラグは、光コネクタと、この光コネクタを内蔵するハウジングを備える。光コネクタ内蔵プラグは、例えば、光コネクタレセプタクルに接続される。光コネクタレセプタクルは、例えば、外筒部と、外筒部の内部に設けられた受け側コネクタ(例えば光コネクタアダプタ)とを備える。光コネクタ内蔵プラグは外筒部に挿入され、光コネクタは受け側コネクタに接続される。
光コネクタレセプタクルは、外筒部と受け側コネクタとの位置精度が低い場合があり、光コネクタ内蔵プラグの光コネクタが受け側コネクタに接続しにくくなることがある。
本発明の一態様は、光コネクタレセプタクルの外筒部に対する受け側コネクタの位置精度が低い場合でも光コネクタを受け側コネクタに適正に接続させることができる光コネクタ内蔵プラグを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、外筒部と受け側コネクタ部とを有する光コネクタレセプタクルに接続される光コネクタ内蔵プラグであって、前記受け側コネクタ部に接続される光コネクタと、前記光コネクタを保持するコネクタホルダと、前記光コネクタの接続方向の前方に移動可能であり、前記コネクタホルダを前記前方に押圧可能な前部ハウジングと、前記前部ハウジングを前記前方に向けて押圧可能な後部ハウジングと、を備え、前記前部ハウジングは、前記コネクタホルダに係止および解除可能に係止する係止部を有し、前記係止部は、前記コネクタホルダに係止して前記前部ハウジングの移動を規制する係止形態と、前記前部ハウジングの前方移動に伴って前記コネクタホルダとの係止が解除された解除形態とを切り替え可能である、光コネクタ内蔵プラグを提供する。
前記係止部は、前記前部ハウジングの前方移動の過程において、前記光コネクタが前記受け側コネクタ部に嵌合した後に前記コネクタホルダとの係止が解除されることが好ましい。
前記前部ハウジングは、本体部と、前記本体部から延出するラッチアームとをさらに備え、前記係止部は、前記ラッチアームに形成され、前記ラッチアームの弾性的な曲げ変形により変位することによって前記コネクタホルダとの係止が解除されることが好ましい。
前記係止部は、前記ラッチアームから突出する係止凸部であって、後方に行くほど突出高さを増すように傾斜する当接面を有し、前記当接面は、前記コネクタホルダに当接することが好ましい。
前記光コネクタは、前記受け側コネクタ部に係止可能な弾性片を備え、前記コネクタホルダに、前記弾性片を操作して前記係止を解除させる操作板が設けられ、前記前部ハウジングは、前記コネクタホルダに対して後方移動するに伴って前記操作板を変位させて前記係止を解除させる押圧部を備えることが好ましい。
前記光コネクタ内蔵プラグは、前記コネクタホルダ、前記前部ハウジング、および前記後部ハウジングを収容する筒状のプラグハウジングと、前記光コネクタを収容する筒状のコネクタカバーと、をさらに備え、前記コネクタカバーは、前記プラグハウジングに対して前後方向に移動可能であることが好ましい。
本発明の一態様によれば、光コネクタレセプタクルの外筒部に対する受け側コネクタの位置精度が低い場合でも光コネクタを受け側コネクタに適正に接続させることができる。よって、光コネクタレセプタクルに要求される位置精度を緩和できる。
以下、本発明の実施形態の光コネクタ内蔵プラグについて、図面を参照して説明する。
[光コネクタ内蔵プラグ]
図1は、実施形態の光コネクタ内蔵プラグ10、および光コネクタレセプタクル110の斜視図である。図2は、光コネクタ内蔵プラグ10および光コネクタレセプタクル110の平断面図である。図3は、光コネクタ内蔵プラグ10および光コネクタレセプタクル110の側断面図である。図4は、光コネクタ内蔵プラグ10の分解斜視図である。図5は、光コネクタ1およびコネクタホルダ2の斜視図である。図6は、操作板8の斜視図である。図7は、プッシュプルハウジング3の斜視図である。図8は、プッシュプルハウジング3の断面図である。図9は、後部ハウジング4の斜視図である。図10は、後部ハウジング4の断面図である。図11は、光コネクタ1、コネクタホルダ2、プッシュプルハウジング3、後部ハウジング4および操作板8を組み立てた状態の斜視図である。組み立てた状態の光コネクタ1、コネクタホルダ2、プッシュプルハウジング3、後部ハウジング4および操作板8を、光コネクタユニット20という。
図1は、実施形態の光コネクタ内蔵プラグ10、および光コネクタレセプタクル110の斜視図である。図2は、光コネクタ内蔵プラグ10および光コネクタレセプタクル110の平断面図である。図3は、光コネクタ内蔵プラグ10および光コネクタレセプタクル110の側断面図である。図4は、光コネクタ内蔵プラグ10の分解斜視図である。図5は、光コネクタ1およびコネクタホルダ2の斜視図である。図6は、操作板8の斜視図である。図7は、プッシュプルハウジング3の斜視図である。図8は、プッシュプルハウジング3の断面図である。図9は、後部ハウジング4の斜視図である。図10は、後部ハウジング4の断面図である。図11は、光コネクタ1、コネクタホルダ2、プッシュプルハウジング3、後部ハウジング4および操作板8を組み立てた状態の斜視図である。組み立てた状態の光コネクタ1、コネクタホルダ2、プッシュプルハウジング3、後部ハウジング4および操作板8を、光コネクタユニット20という。
図4に示すように、光コネクタ内蔵プラグ10は、光コネクタ1と、コネクタホルダ2と、プッシュプルハウジング3(前部ハウジング)と、後部ハウジング4と、プラグハウジング5と、コネクタカバー6と、付勢体7と、操作板8(操作部)と、カップリング9と、シーリングナット11と、ブッシング12と、を備える。光コネクタ1は、光ファイバケーブル200から引き出された2本の光ファイバ(図示略)の先端部に組み立てられる。
図5に示すように、光コネクタ1は、コネクタハウジング21と、一対のフェルール22,22と、一対の弾性片23,23とを備える。コネクタハウジング21は、基部フレーム24と、一対のプラグフレーム25,25と、被保持部26とを備える。基部フレーム24は、矩形筒状に形成されている。被保持部26は、基部フレーム24の後面から後方に延出する。被保持部26は、コネクタホルダ2のスリット37に挿入される。被保持部26に形成された嵌合部(図示略)は、コネクタホルダ2内に形成された嵌合受け部(図示略)に凹凸嵌合する。これによって、光コネクタ1はコネクタホルダ2に保持される。
プラグフレーム25は、基部フレーム24から突出している。プラグフレーム25は、矩形筒状の主部27と、先端部28とを備える。先端部28は、プラグフレーム25の先端を含む部分である。先端部28は、先端方向に徐々に外径が小さくなる先細形状とされている。例えば、先端部28の先端を含む部分は円錐台状とされている。一対のプラグフレーム25,25は、並列して配置されている。
図5において、X方向は、光コネクタ1のプラグフレーム25の延在方向である。Y方向は、プラグフレーム25,25の並び方向であり、X方向に直交する方向である。Z方向は、X方向およびY方向に直交する方向である。X方向のうち、プラグフレーム25の突出方向を「+X方向」という。「+X方向」は、光コネクタ1の接続方向の前方である。「+X方向」を単に前方ということがある。+X方向と反対の方向を「−X方向」という。「−X方向」を後方ということがある。Z方向のうち一方は「+Z方向」であり、その反対の方向は「−Z方向」である。「+Z方向」を上方ということがある。「−Z方向」を下方ということがある。なお、ここでいう上下は、説明の便宜上、規定されているにすぎず、光コネクタ内蔵プラグの使用時の姿勢を限定しない。「C1」は、光コネクタ1の中心軸であって、X方向に沿う。中心軸C1は、2つのフェルール22,22の中心軸の中央に相当する軸線である。中心軸C1周りの方向を軸周り方向という。
フェルール22は、光ファイバケーブル200(図4参照)から引き出された光ファイバ(図示略)と光接続された内蔵光ファイバ(図示略)を備える。フェルール22,22は、それぞれプラグフレーム25,25に内挿されている。なお、フェルール22は、光ファイバケーブル200(図4参照)から引き出された光ファイバ(図示略)が直接、挿入され、接続端面に露出していてもよい。
弾性片23は、プラグフレーム25の外面に形成されている。弾性片23,23は、それぞれプラグフレーム25,25の前部から斜め後方に傾斜して延出している。弾性片23は、プラグフレーム25に接近および離間する方向に弾性的に曲げ変形可能である。
コネクタホルダ2は、ホルダ本体31と、複数(本実施形態では3つ)の支持突起32と、一対の延出部33,33と、を備えている。
ホルダ本体31は、基部34と、側壁部35,35と、連結部36とを備える。基部34はブロック状に形成されている。基部34の前面34aには、光コネクタ1の被保持部26が挿入されるスリット37が形成されている。
ホルダ本体31は、基部34と、側壁部35,35と、連結部36とを備える。基部34はブロック状に形成されている。基部34の前面34aには、光コネクタ1の被保持部26が挿入されるスリット37が形成されている。
側壁部35,35は、基部34の後面から後方に延出する。2つの側壁部35,35は、幅方向(Y方向)に間隔をおいて形成されている。側壁部35,35の後部の外側面には、それぞれ切欠き38,38が形成されている。切欠き38,38は、X方向に沿って形成され、側壁部35,35の後端に達している。切欠き38,38の前端には段部39,39が形成されている。
側壁部35,35の第1主面35a(上面)および第2主面35b(下面)には、凹部35c,35cが形成されている。凹部35c,35cの後端には段部35d,35dが形成されている。側壁部35の外側面には、付勢体7(図2参照)の後端が係止する段部35eが形成されている。
連結部36は、XY平面に沿う板状とされ、側壁部35,35の後端部の上部を互いに連結する。
側壁部35,35の第1主面35a(上面)および第2主面35b(下面)には、凹部35c,35cが形成されている。凹部35c,35cの後端には段部35d,35dが形成されている。側壁部35の外側面には、付勢体7(図2参照)の後端が係止する段部35eが形成されている。
連結部36は、XY平面に沿う板状とされ、側壁部35,35の後端部の上部を互いに連結する。
支持突起32は、基部34の第1主面34bから+Z方向(上方)に突出して形成されている。支持突起32は板状に形成されている。支持突起32の厚さ方向はY方向に沿う。支持突起32には軸受孔32aが形成されている。軸受孔32aは、支持突起32をY方向に貫通する。3つの支持突起32,32,32は、Y方向に間隔をおいて並列して配置されている。3つの支持突起32,32,32の軸受孔32a,32a,32aは、Y方向から見て重なる位置にある。
延出部33,33は、段部39,39の後面39a,39aから後方に延出する。延出部33,33の長さ方向に直交する断面(YZ断面)は、例えば矩形状である。図2に示すように、延出部33の後端面33a(延出方向の先端面)のうち一部(内縁33bを含む部分)である当接面33cは、内方(中心軸C1に近づく方向)に向かって前進する方向に傾斜する傾斜面である。
図6に示すように、操作板8は、板状に形成されている。操作板8の幅方向(Y方向)の中央には、中央孔部48が形成されている。中央孔部48はX方向沿う長孔であり、操作板8を貫通している。中央孔部48の両方の内側面には、突出軸部49,49が形成されている。操作板8の両方の外側面には、突出軸部50,50が形成されている。突出軸部49,50は、中心軸がY方向に沿う円柱状とされている。突出軸部49,50の外径は、軸受孔32aの内径とほぼ同じ、または軸受孔32aの内径より小さい。突出軸部49,49と突出軸部50,50とは、Y方向から見て重なる位置にある。
図12に示すように、操作板8の中央孔部48には、中央の支持突起32が挿入される。この支持突起32の軸受孔32aには、突出軸部49,49(図6参照)が挿入される。突出軸部50,50は、それぞれ両側の支持突起32,32の軸受孔32a,32aに挿入される。操作板8は、突出軸部49,50を軸として回動可能である。
中央孔部48には、支持突起32より後方に、プッシュプルハウジング3の押圧板65が挿入される。
中央孔部48には、支持突起32より後方に、プッシュプルハウジング3の押圧板65が挿入される。
図5に示すように、操作板8の前端部は、Z方向から見て、弾性片23の後端部に重なる位置にある。操作板8の回動によって操作板8の前端部が弾性片23の後端部をプラグフレーム25に接近する方向に押圧すると、弾性片23はプラグフレーム25に接近する方向に弾性的に曲げ変形する。
図7に示すように、プッシュプルハウジング3は、本体部40と、一対のラッチ部44,44とを備える。本体部40は、基部フレーム41と、第1延出フレーム42と、第2延出フレーム43とを備える。基部フレーム41は、概略、環状に形成されている。基部フレーム41は、一対の基体51,51と、一対の基部連結部52,52とを備える。
基体51は、中心軸C1を中心軸とする円柱面である外周面51aを有する。外周面51aの軸周り方向の中央には、X方向に沿う挿通溝53が形成されている。挿通溝53は、外周面51aの前端から後端にかけて形成されている。2つの基体51,51は、中心軸C1について回転対称となる位置にある。2つの基体51,51は、例えば、Y方向に並んで配置されている。
基部連結部52,52のうち上に位置する基部連結部52を第1連結部52Aといい、下に位置する基部連結部52を第2連結部52Bということがある。
基部連結部52,52は、基体51,51を互いに連結する。詳しくは、2つの基部連結部52,52のうち第1連結部52Aは基体51,51の上部を互いに連結する。第2連結部52Bは基体51,51の下部を互いに連結する。
基部連結部52,52は、基体51,51を互いに連結する。詳しくは、2つの基部連結部52,52のうち第1連結部52Aは基体51,51の上部を互いに連結する。第2連結部52Bは基体51,51の下部を互いに連結する。
第1連結部52Aは、主部54と、ラッチ部55とを備える。主部54はXY平面に沿う板状である。主部54の一端および他端はそれぞれ基体51,51の上部の内面に達している。ラッチ部55は、ラッチアーム56と、係止凸部57とを備える。ラッチアーム56は、主部54から後方に延出する。ラッチアーム56は、XY平面に沿う板状に形成され、厚さ方向(上下方向)に弾性的に曲げ変形可能である。係止凸部57は、ラッチアーム56の先端部の上面(外面)に形成されている。係止凸部57は、ラッチアーム56の先端部の上面(外面)から上方(外方)に突出している。
図8に示すように、第2連結部52Bは、主部58と、ラッチ部59とを備える。主部58はXY平面に沿う板状である。主部58の一端および他端はそれぞれ基体51,51の下部の内面に達している。ラッチ部59は、ラッチアーム60と、係止凸部61とを備える。ラッチアーム60は、主部58から後方に延出する。ラッチアーム60は、XY平面に沿う板状に形成され、厚さ方向(上下方向)に弾性的に曲げ変形可能である。係止凸部61は、ラッチアーム60の先端部の下面(外面)に形成されている。係止凸部61は、ラッチアーム60の先端部の下面(外面)から下方(外方)に突出している。
第1延出フレーム42は、基部フレーム41の上部に設けられている。第1延出フレーム42は、一対の延出部63,63と、先端連結部64と、押圧板65(押圧部)とを備える。延出部63,63は、それぞれ基体51,51の上部の前面から前方に延出している。延出部63,63の下面63a,63a(第2延出フレーム43に対向する面)には、係止突起66,66が形成されている。係止突起66は、下面63aから下方(第2延出フレーム43に近づく方向)に突出している。
先端連結部64は、延出部63,63の前端どうしを連結する。先端連結部64は、XY平面に沿う板状に形成されている。
押圧板65は、先端連結部64の上面64aから上方に突出して形成されている。押圧板65の厚さ方向はY方向に沿う。押圧板65の前縁65aはZ方向に沿う。押圧板65の後縁65bは、前方に行くほど上面64aからの突出高さが増すように傾斜している。
押圧板65は、先端連結部64の上面64aから上方に突出して形成されている。押圧板65の厚さ方向はY方向に沿う。押圧板65の前縁65aはZ方向に沿う。押圧板65の後縁65bは、前方に行くほど上面64aからの突出高さが増すように傾斜している。
第2延出フレーム43は、基部フレーム41の下部に設けられている。第2延出フレーム43は、一対の延出部68,68と、先端連結部69とを備える。延出部68,68は、それぞれ基体51,51の下部の前面から前方に延出している。延出部68,68の上面68a,68a(第1延出フレーム42に対向する面)には、係止突起70,70が形成されている。係止突起70は、上面68aから上方(第1延出フレーム42に近づく方向)に突出している。
第1延出フレーム42および第2延出フレーム43の外周面には、付勢体7(図2参照)の後端が係止する段部42a,43aが形成されている。
先端連結部69は、延出部68,68の前端どうしを連結する。
先端連結部69は、延出部68,68の前端どうしを連結する。
一対のラッチ部44,44は、それぞれ基体51,51の後面に設けられている。ラッチ部44,44は、中心軸C1について回転対称となる位置にある。ラッチ部44は、ラッチアーム45と、係止凸部46(係止部)とを備える。ラッチアーム45は、基体51の後面から、拡径しつつ後方に延出している。ラッチアーム45は、後方に行くほど中心軸C1から離れるように傾斜している。ラッチアーム45は、板状に形成され、厚さ方向、すなわち中心軸C1に接近および離間する方向に弾性的に曲げ変形可能である。
係止凸部46は、ラッチアーム45の先端部の外面に形成されている。係止凸部46は、ラッチアーム45の先端部の外面から外方に突出している。係止凸部46の前面46a(当接面46a)は、後方に行くほど突出高さを増す傾斜面である。
図9に示すように、後部ハウジング4は、基板部71と、周壁部72と、第1延出壁部73と、第2延出壁部74と、後方延出部75,75と、ラッチ部76,76とを備える。基板部71は、円形状とされている。周壁部72は、基板部71の周縁から前方に向かって突出する。周壁部72の前縁72aには、一対の受入れ凹部77,77が形成されている。受入れ凹部77,77は、後方に向かって凹状に形成されている。2つの受入れ凹部77,77は、中心軸C1について回転対称となる位置にある。
第1延出壁部73は、周壁部72の前縁72aの上部から前方に延出している。第1延出壁部73の内面(第2延出壁部74に対向する面)には、前後方向に沿って溝部81が形成されている。溝部81の内面(第2延出壁部74に対向する面)には、係止突起82が形成されている。係止突起82は、溝部81の内面から下方(第2延出壁部74に近づく方向)に突出している。
図10に示すように、第2延出壁部74は、周壁部72の前縁72aの下部から前方に延出している。第2延出壁部74の内面(第1延出壁部73に対向する面)には、前後方向に沿って溝部83が形成されている。溝部83の内面(第1延出壁部73に対向する面)には、係止突起84が形成されている。係止突起84は、溝部83の内面から上方(第1延出壁部73に近づく方向)に突出している。
後方延出部75,75は、舌片状に形成され、基板部71の後面から後方に延出している。2つの後方延出部75,75は、中心軸C1について回転対称となる位置にある。
ラッチ部76,76は、基板部71の後面から後方に延出している。ラッチ部76,76は、中心軸C1について回転対称となる位置にある。ラッチ部76は、ラッチアーム85と、係止凸部86とを備える。ラッチアーム85は、基板部71の後面から後方に延出している。ラッチアーム85は、板状に形成され、厚さ方向(上下方向)に弾性的に曲げ変形可能である。ラッチ部76,76は、後方延出部75,75とは、軸周り方向に位置を違えて設けられている。係止凸部86は、リング87(図4および図19参照)の後端に係止する。リング87の前端は、後方筒部92の内周面の段部95に係止する(図19参照)。
ラッチ部76,76は、基板部71の後面から後方に延出している。ラッチ部76,76は、中心軸C1について回転対称となる位置にある。ラッチ部76は、ラッチアーム85と、係止凸部86とを備える。ラッチアーム85は、基板部71の後面から後方に延出している。ラッチアーム85は、板状に形成され、厚さ方向(上下方向)に弾性的に曲げ変形可能である。ラッチ部76,76は、後方延出部75,75とは、軸周り方向に位置を違えて設けられている。係止凸部86は、リング87(図4および図19参照)の後端に係止する。リング87の前端は、後方筒部92の内周面の段部95に係止する(図19参照)。
図11に示すように、後部ハウジング4は、プッシュプルハウジング3の後側に位置する。後部ハウジング4の第1延出壁部73は、基体51,51の上端の間であって、第1連結部52Aの上側に配置される。後部ハウジング4の第2延出壁部74(図9参照)は、基体51,51の下端の間であって、第2連結部52B(図7参照)の下側に配置される。
コネクタホルダ2の側壁部35,35の前部は、プッシュプルハウジング3の第1延出フレーム42と第2延出フレーム43との間に配置される。側壁部35,35の後部は、後部ハウジング4内に配置される。延出部33,33は、基体51,51の挿通溝53,53内を通って後方に延びている。
図2に示すように、ラッチ部44の係止凸部46の前面46a(当接面46a)は、延出部33の当接面33cとは当接可能である。図2では、ラッチ部44の係止凸部46の当接面46aは、延出部33の当接面33cと当接している。これによって、係止凸部46は延出部33の後端に係止し、コネクタホルダ2に対するプッシュプルハウジング3の相対的な前方移動が規制されている。このように、延出部33の後端に係止した係止凸部46の形態を「係止形態F1」という。
後述するように、係止凸部46は、内方に変位することで延出部33の後端に対する係止が解除された「解除形態」をとることもできる(図15(A)参照)。
後述するように、係止凸部46は、内方に変位することで延出部33の後端に対する係止が解除された「解除形態」をとることもできる(図15(A)参照)。
図4に示すように、プラグハウジング5は、本体部91と、後方筒部92とを備える。本体部91は円筒状に形成され、光コネクタユニット20(図11参照)および付勢体7を収容する。図2に示すように、後方筒部92は、本体部91の後端面から後方に延出する。後方筒部92の内径は本体部91の内径より小さいため、本体部91の後端には、段差面93aを有する段部93(図19参照)が形成されている。段差面93aは後部ハウジング4の後端面に対面する。そのため、プラグハウジング5は、段差面93aによって後部ハウジング4を前方に押圧可能である。後方筒部92の外周面には、ネジ部94が形成されている。後方筒部92の内周面には、リング87が係止する段部95が形成されている(図19参照)。
コネクタカバー6は、円筒状に形成されている。コネクタカバー6の後部は、プラグハウジング5に前端側から挿入されている。コネクタカバー6は、光コネクタ1を収容して保護する機能を有する。コネクタカバー6は、プラグハウジング5に対して前後方向に移動可能であり、最前方位置において光コネクタ1を収容する。コネクタカバー6は、最後方位置では、大部分がプラグハウジング5内に収容される。
付勢体7は、プラグハウジング5の本体部91内に設けられている。付勢体7の後端は、プッシュプルハウジング3の段部42a,43aおよびコネクタホルダ2の段部35eに係止する。付勢体7は、段部42a,43a,35c(図5および図7参照)に反力をとって、コネクタカバー6を前方に付勢する。
カップリング9の内周面には、光コネクタレセプタクル110の係止溝111aに係止する係止突起9a(図15(A)参照)が形成されている。
シーリングナット11は、プラグハウジング5のネジ部94に螺着される。ブッシング12は、シーリングナット11がネジ部94に螺着されることによって後方筒部92に取り付けられる。
シーリングナット11は、プラグハウジング5のネジ部94に螺着される。ブッシング12は、シーリングナット11がネジ部94に螺着されることによって後方筒部92に取り付けられる。
[光コネクタ内蔵プラグの動作]
次に、光コネクタ内蔵プラグ10の接続および取り外し動作について説明する。
動作の説明に先だって、光コネクタ内蔵プラグ10が接続される光コネクタレセプタクル110(図1および図2参照)について説明する。図1および図2に示すように、光コネクタレセプタクル110は、外筒部111と、受け側コネクタ部112(光コネクタアダプタ)と、基板部113とを備える。外筒部111の外周面には、係止溝111aが形成されている。受け側コネクタ部112は、光トランシーバ114に設けられている。
次に、光コネクタ内蔵プラグ10の接続および取り外し動作について説明する。
動作の説明に先だって、光コネクタ内蔵プラグ10が接続される光コネクタレセプタクル110(図1および図2参照)について説明する。図1および図2に示すように、光コネクタレセプタクル110は、外筒部111と、受け側コネクタ部112(光コネクタアダプタ)と、基板部113とを備える。外筒部111の外周面には、係止溝111aが形成されている。受け側コネクタ部112は、光トランシーバ114に設けられている。
光コネクタ内蔵プラグ10の接続動作について説明する。
(1)接続動作の第1段階
図13(A)は、光コネクタ内蔵プラグ10の接続動作の第1段階を示す平断面図である。図13(B)は、接続動作の第1段階を示す側断面図である。図16は、接続動作の第1段階を示す、一部断面状態の斜視図である。
図13(A)、図13(B)および図16に示すように、光コネクタ内蔵プラグ10を前方に移動させ、先端部を光コネクタレセプタクル110の外筒部111に挿入する。
(1)接続動作の第1段階
図13(A)は、光コネクタ内蔵プラグ10の接続動作の第1段階を示す平断面図である。図13(B)は、接続動作の第1段階を示す側断面図である。図16は、接続動作の第1段階を示す、一部断面状態の斜視図である。
図13(A)、図13(B)および図16に示すように、光コネクタ内蔵プラグ10を前方に移動させ、先端部を光コネクタレセプタクル110の外筒部111に挿入する。
図13(A)に示すように、プッシュプルハウジング3のラッチ部44の係止凸部46は、係止形態F1をとっている。すなわち、係止凸部46は、コネクタホルダ2の延出部33の後端に係止している。詳しくは、図2に示すように、ラッチ部44の係止凸部46の当接面46aは、延出部33の当接面33cと当接している。これによって、係止凸部46は延出部33の後端に係止し、コネクタホルダ2に対するプッシュプルハウジング3の相対的な前方移動が規制されている。図11に示すように、ラッチ部44,44の後端面には、後部ハウジング4の周壁部72の前縁72aが当接している。
(2)接続動作の第2段階
図14(A)は、接続動作の第2段階を示す平断面図である。図14(B)は、接続動作の第2段階を示す側断面図である。図17は、接続動作の第2段階を示す、一部断面状態の斜視図である。
図14(A)、図14(B)および図17に示すように、光コネクタ内蔵プラグ10をさらに前進させる。図14(A)、図14(B)および図17では、光コネクタ1の先端は受け側コネクタ部112の開口端に近接した位置にある。図14(A)に示すように、第1段階と同様、係止凸部46は係止形態F1をとっている(図2参照)。
図14(A)は、接続動作の第2段階を示す平断面図である。図14(B)は、接続動作の第2段階を示す側断面図である。図17は、接続動作の第2段階を示す、一部断面状態の斜視図である。
図14(A)、図14(B)および図17に示すように、光コネクタ内蔵プラグ10をさらに前進させる。図14(A)、図14(B)および図17では、光コネクタ1の先端は受け側コネクタ部112の開口端に近接した位置にある。図14(A)に示すように、第1段階と同様、係止凸部46は係止形態F1をとっている(図2参照)。
(3)接続動作の第3段階
図15(A)は、接続動作の第3段階を示す平断面図である。図15(B)は、接続動作の第3段階を示す側断面図である。図18は、接続動作の第3段階を示す、一部断面状態の斜視図である。図19は、図18の拡大図である。
図15(A)、図15(B)および図18に示すように、プラグハウジング5またはカップリング9に前方への力を加えることによって、光コネクタ内蔵プラグ10をさらに前進させると、光コネクタ1は受け側コネクタ部112に達する。光コネクタ1の先端部は受け側コネクタ部112に挿入され、嵌合される。
図15(A)は、接続動作の第3段階を示す平断面図である。図15(B)は、接続動作の第3段階を示す側断面図である。図18は、接続動作の第3段階を示す、一部断面状態の斜視図である。図19は、図18の拡大図である。
図15(A)、図15(B)および図18に示すように、プラグハウジング5またはカップリング9に前方への力を加えることによって、光コネクタ内蔵プラグ10をさらに前進させると、光コネクタ1は受け側コネクタ部112に達する。光コネクタ1の先端部は受け側コネクタ部112に挿入され、嵌合される。
図15(A)および図19に示すように、光コネクタ1が受け側コネクタ部112に嵌合した後、プラグハウジング5またはカップリング9に前方への力を加えると、その力は後部ハウジング4に伝えられる。図11に示すように、後部ハウジング4の周壁部72の前端面は、ラッチ部44の後端面を前方に押圧する。
図15(A)に示すように、ラッチ部44に加えられた押圧力によってプッシュプルハウジング3は前方に移動する。その際、係止凸部46には、当接面33cによって内方(中心軸C1に近づく方向)への力が作用する。そのため、ラッチアーム45が弾性的に曲げ変形するとともに、係止凸部46は当接面46a,33cの傾斜に従って内方に変位する。これによって、係止凸部46は、延出部33との係止が解除される。このように、延出部33に対する係止が解除された係止凸部46の形態を「解除形態F2」という。
係止凸部46が解除形態F2となると、コネクタホルダ2は、プッシュプルハウジング3に対する移動規制が解除されるため、前後方向、および、前後方向に直交する方向に移動しやすくなる。そのため、光コネクタ1は姿勢および位置の微調整が可能となる。
受け側コネクタ部112への挿入の過程で、光コネクタ1の弾性片23の係止部23a(図5参照)は、受け側コネクタ部112の押圧部(図示略)によって押し下げられる。光コネクタ1をさらに前進させると、係止部23aは前記押圧部を通り過ぎ、弾性片23の弾性力により上昇し、受け側コネクタ部112の内部の被係止部(図示略)に係止する。光コネクタ1は、受け側コネクタ部112に嵌合することによって、光トランシーバ114に光結合される。
コネクタカバー6は、先端が光コネクタレセプタクル110の一部に当接することによって前進が阻止され、大部分がプラグハウジング5に収納される。
カップリング9を第1方向(右回り方向)に回動させることによって、係止突起9aを係止溝111aに係止させる。これによって、カップリング9は外筒部111に装着される。これによって、光コネクタ内蔵プラグ10は光コネクタレセプタクル110に接続される。
次いで、光コネクタ内蔵プラグ10の取り外し動作について説明する。
(4)取り外し動作
図20は、光コネクタ内蔵プラグ10の取り外し動作を示す、一部断面状態の斜視図である。図21(A)は、取り外し動作を示す、一部断面状態の平面図である。図21(B)は、取り外し動作を示す、一部断面状態の側面図である。
カップリング9を接続時とは反対の第2方向(左回り方向)に回動させることによって、カップリング9を外筒部111から外す(図15(A)参照)。
(4)取り外し動作
図20は、光コネクタ内蔵プラグ10の取り外し動作を示す、一部断面状態の斜視図である。図21(A)は、取り外し動作を示す、一部断面状態の平面図である。図21(B)は、取り外し動作を示す、一部断面状態の側面図である。
カップリング9を接続時とは反対の第2方向(左回り方向)に回動させることによって、カップリング9を外筒部111から外す(図15(A)参照)。
図20、図21(A)および図21(B)に示すように、プラグハウジング5またはカップリング9に後方への力を加えると、その力は、リング87(図4および図19参照)を介して後部ハウジング4に伝えられる。図20に示すように、後部ハウジング4の係止突起82,84(図10参照)は、プッシュプルハウジング3の係止凸部57,61(図8参照)に係止するため、後部ハウジング4の後方移動に伴ってプッシュプルハウジング3も後方に移動する。
図20および図21(B)に示すように、プッシュプルハウジング3の後方移動により、押圧板65は後方に移動し、操作板8の中央孔部48の後端に当接し、後縁65bによって操作板8の後端部を押し上げる。操作板8は回動し、操作板8の前端部は弾性片23を押し下げる。これにより、弾性片23は、受け側コネクタ部112に対する係止が解除されるため、光コネクタ内蔵プラグ10を光コネクタレセプタクル110から取り外すことができる。
取り外し動作においては、ラッチアーム45の弾性力により係止凸部46は外方に変位し、解除形態F2から係止形態F1に戻る。
実施形態の光コネクタ内蔵プラグ10によれば、プッシュプルハウジング3の係止凸部46は、コネクタホルダ2に係止した係止形態F1と、コネクタホルダ2との係止が解除された解除形態F2とを切り替え可能である。そのため、光コネクタ内蔵プラグ10の接続にあたって、光コネクタアダプタ112に嵌合するまでは、光コネクタ1を移動規制された状態とし、光コネクタアダプタ112への嵌合の後に、光コネクタ1を移動可能な状態とすることができる。
光コネクタ内蔵プラグ10は、光コネクタアダプタ112に嵌合するまで光コネクタ1を移動規制された状態とすることによって、光コネクタ1を光コネクタアダプタ112に精度よく導き、受け側コネクタ部112に確実に嵌合させることができる。光コネクタ内蔵プラグ10は、光コネクタアダプタ112への嵌合の後に、光コネクタ1を移動可能な状態とすることによって、光コネクタ1は姿勢および位置の微調整が可能となる。そのため、適切な姿勢および位置で受け側コネクタ部112に接続させることができる。したがって、外筒部111に対する受け側コネクタ部112の位置精度が低い場合でも、受け側コネクタ部112に対する適正な接続を実現できる。よって、光コネクタレセプタクル110に要求される位置精度を緩和できる。
光コネクタ内蔵プラグ10では、プッシュプルハウジング3の係止凸部46は、ラッチアーム45の弾性的な曲げ変形により変位することによってコネクタホルダ2との係止が解除される。そのため、簡単な構造で係止形態F1と解除形態F2との切り替えを実現できる。よって、構造を簡略化し、小型化および低コスト化を図ることができる。
光コネクタ内蔵プラグ10では、取り外し動作において、ラッチアーム45の弾性力によって係止凸部46を解除形態F2から係止形態F1に移行させることができる。係止凸部46を解除形態F2から係止形態F1に戻すための特別な操作が不要であるため、光コネクタ内蔵プラグ10の作業性が高められる。
光コネクタ内蔵プラグ10では、取り外し動作において、ラッチアーム45の弾性力によって係止凸部46を解除形態F2から係止形態F1に移行させることができる。係止凸部46を解除形態F2から係止形態F1に戻すための特別な操作が不要であるため、光コネクタ内蔵プラグ10の作業性が高められる。
係止凸部46は、当接面46aの傾斜を利用して、簡単な構造で係止凸部46の係止解除を行うことができる。よって、構造を簡略化し、小型化および低コスト化を図ることができる。
プッシュプルハウジング3は、操作板8を変位させて弾性片23の係止を解除する押圧板65を有するため、取り外し動作において、光コネクタ1の接続解除を容易に行うことができる。
実施形態の光コネクタ内蔵プラグは、図1等に例示した構成に限定されない。例えば、図1等に示す光コネクタ内蔵プラグ10では、係止凸部46はラッチアーム45の弾性的な曲げ変形によって変位するが、係止部の構造は、係止形態と解除形態とを切り替え可能であれば特に限定されない。例えば、係止部は、コネクタホルダに対するスライド移動によって係止形態と解除形態とを切り替えできる構成であってもよい。
光コネクタ内蔵プラグ10では、取り外し動作において、ラッチアーム45の弾性力を利用して係止凸部46を解除形態F2から係止形態F1に戻すことができるが、係止部を解除形態から係止形態に戻すには、バネなどの付勢体の弾性力を利用してもよい。
光コネクタ内蔵プラグ10では、係止凸部46は、光コネクタ1が受け側コネクタ部112に嵌合した後に、コネクタホルダ2との係止が解除されるが、係止部とコネクタホルダとの係止が解除されるタイミングはこれに限定されない。例えば、光コネクタが受け側コネクタ部に完全に嵌合される前に係止部とコネクタホルダとの係止が解除されてもよい。
光コネクタ内蔵プラグ10では、取り外し動作において、ラッチアーム45の弾性力を利用して係止凸部46を解除形態F2から係止形態F1に戻すことができるが、係止部を解除形態から係止形態に戻すには、バネなどの付勢体の弾性力を利用してもよい。
光コネクタ内蔵プラグ10では、係止凸部46は、光コネクタ1が受け側コネクタ部112に嵌合した後に、コネクタホルダ2との係止が解除されるが、係止部とコネクタホルダとの係止が解除されるタイミングはこれに限定されない。例えば、光コネクタが受け側コネクタ部に完全に嵌合される前に係止部とコネクタホルダとの係止が解除されてもよい。
1…光コネクタ、2…コネクタホルダ、3…プッシュプルハウジング(前部ハウジング)、4…後部ハウジング、5…プラグハウジング、6…コネクタカバー、8…操作板、10…光コネクタ内蔵プラグ、23…弾性片、45…ラッチアーム、46…係止凸部(係止部)、46a…当接面、65…押圧板(押圧部)、110…光コネクタレセプタクル、111…外筒部、112…受け側コネクタ部、F1…係止形態、F2…解除形態。
Claims (6)
- 外筒部と受け側コネクタ部とを有する光コネクタレセプタクルに接続される光コネクタ内蔵プラグであって、
前記受け側コネクタ部に接続される光コネクタと、
前記光コネクタを保持するコネクタホルダと、
前記光コネクタの接続方向の前方に移動可能であり、前記コネクタホルダを前記前方に押圧可能な前部ハウジングと、
前記前部ハウジングを前記前方に向けて押圧可能な後部ハウジングと、を備え、
前記前部ハウジングは、前記コネクタホルダに係止および解除可能に係止する係止部を有し、
前記係止部は、前記コネクタホルダに係止して前記前部ハウジングの移動を規制する係止形態と、前記前部ハウジングの前方移動に伴って前記コネクタホルダとの係止が解除された解除形態とを切り替え可能である、光コネクタ内蔵プラグ。 - 前記係止部は、前記前部ハウジングの前方移動の過程において、前記光コネクタが前記受け側コネクタ部に嵌合した後に前記コネクタホルダとの係止が解除される、請求項1に記載の光コネクタ内蔵プラグ。
- 前記前部ハウジングは、本体部と、前記本体部から延出するラッチアームとをさらに備え、
前記係止部は、前記ラッチアームに形成され、前記ラッチアームの弾性的な曲げ変形により変位することによって前記コネクタホルダとの係止が解除される、請求項1または2記載の光コネクタ内蔵プラグ。 - 前記係止部は、前記ラッチアームから突出する係止凸部であって、後方に行くほど突出高さを増すように傾斜する当接面を有し、
前記当接面は、前記コネクタホルダに当接する、請求項3記載の光コネクタ内蔵プラグ。 - 前記光コネクタは、前記受け側コネクタ部に係止可能な弾性片を備え、
前記コネクタホルダに、前記弾性片を操作して前記係止を解除させる操作板が設けられ、
前記前部ハウジングは、前記コネクタホルダに対して後方移動するに伴って前記操作板を変位させて前記係止を解除させる押圧部を備える、請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の光コネクタ内蔵プラグ。 - 前記コネクタホルダ、前記前部ハウジング、および前記後部ハウジングを収容する筒状のプラグハウジングと、
前記光コネクタを収容する筒状のコネクタカバーと、をさらに備え、
前記コネクタカバーは、前記プラグハウジングに対して前後方向に移動可能である、請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の光コネクタ内蔵プラグ。
Priority Applications (1)
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JP2019011271A JP2020118893A (ja) | 2019-01-25 | 2019-01-25 | 光コネクタ内蔵プラグ |
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