JP2020118774A - 光学装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 光学装置の自重による変位を軽減することを可能にした光学装置を提供すること。【解決手段】 撮像装置に対して着脱が可能な光学装置であって、撮像装置に対して係合する形状を備えたレンズマウントと、レンズマウントの外径より光軸から離れた位置で撮像装置の面と接触する当接部と、当接部を光軸方向に押圧する押圧手段が設けられ、光学装置を撮像装置に取り付ける時には、レンズマウントを撮像装置に係合させた後、押圧手段を操作して当接部を撮像装置に向けて押しつけて固定することを特徴とする。【選択図】図3
Description
本発明は、光学装置に関し、特にカメラに対して着脱可能な光学装置のマウント機構に関する。
従来より、カメラに対して着脱可能な光学装置のマウント機構において、カメラと交換レンズの接続部を強化する方法が提案されている。
特許文献1では、カメラ側のマウントリングの外周径を広げたフランジ補強部を筐体と接合させることにより、レンズ先端が衝突した時などに生じる応力集中を抑制する構造が提案されている。
また、特許文献2では、交換レンズとカメラとの間に構成される防振アダプタに、レンズ下部と接続してレンズを支持する。さらに防振アダプタとカメラと一体的に構成されるレンズサポーターを接続することで、カメラに対する防振アダプタとレンズの撓みを抑制する構造が開示されている。
しかしながら、上記の特許文献1に開示された従来技術では、カメラ側のマウント部の構造は強化できるが、レンズ側のマウント部の強化には触れられておらず、レンズ側の保護はなされない。また、特許文献2に開示された従来技術では、防振アダプタとカメラのマウント部のレンズと防振アダプタの質量による撓みを抑制するために、レンズサポーターを構成する必要があり、撮影システムとして大きく、質量も大きくなるという課題があった。
そこで、本発明の目的は、単純な構成で光学装置の自重による変位を軽減することが可能な光学装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る光学装置は、
撮像装置に対して着脱が可能な光学装置であって、撮像装置に対して係合する形状を備えたレンズマウントと、レンズマウントの外径より光軸から離れた位置で撮像装置の面と接触する当接部と、当接部を光軸方向に押圧する押圧手段が設けられ、光学装置を撮像装置に取り付ける時には、レンズマウントを撮像装置に係合させた後、押圧手段を操作して当接部を撮像装置に向けて押しつけて固定することを特徴とする。
撮像装置に対して着脱が可能な光学装置であって、撮像装置に対して係合する形状を備えたレンズマウントと、レンズマウントの外径より光軸から離れた位置で撮像装置の面と接触する当接部と、当接部を光軸方向に押圧する押圧手段が設けられ、光学装置を撮像装置に取り付ける時には、レンズマウントを撮像装置に係合させた後、押圧手段を操作して当接部を撮像装置に向けて押しつけて固定することを特徴とする。
本発明によれば、当接部がレンズマウントの外径より光軸から離れた位置で撮像装置と接触して光学装置を支持することにより、光学装置の自重による変位を軽減することを可能にした光学装置の提供を実現できる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、図1〜図6に図示した実施例に基づいて詳細に説明する。
以下、図1から図3を参照して、本発明の第1の実施例による、光学装置について説明する。
本実施例における光学装置とカメラの代表的な構成を図1に示す。
光学装置1にはレンズマウント2が設けられる。レンズマウント2には係合爪2aが複数設けられる。さらに光学装置1にはネジ1aと螺合して光軸方向に移動可能な押圧手段3が設けられ、押圧手段3の像面側には当接面3aが設けられる。
カメラ4にはカメラマウント5が設けられる。カメラマウント5には係合爪2aが同時に通過することが可能な切り欠き5aが設けられる。
当接面3aはレンズマウント2およびカメラマウント5の外側を覆うように形成され、カメラ4の被写体側面4aと接触する位置関係になっている。
図2に、本実施例における光学装置1をカメラ2に取り付けた時の状態を示す。
係合爪2aと切り欠き5aの位相を合わせてレンズマウント2をカメラマウント5に挿入した後、光学装置1全体を回転させてレンズマウント2とカメラマウント5を係合させる。
さらに押圧手段3を像面側に送り、当接面3aがカメラ4の被写体側面4aに圧接した状態を図3に示す。
図3の図中下側を重力方向下側とし、カメラ4を不図示の台座に固定した場合、光学装置1とカメラ4の間には、マウント接触面から重心Gの間隔Lによる図中反時計回り方向のモーメントMが働く。この時、モーメントMはレンズマウント2と押圧手段3により支持されている。
以上説明した通り、本実施例における交換レンズは、光学装置の自重によるモーメントをレンズマウントだけでなく、レンズマウントより径の大きい押圧手段により支持することができる。
それにより、モーメントによるマウント接触面を中心とした光学装置の変位をレンズマウントだけで支持する場合に比べて軽減することが可能になる。
本実施例においては、押圧手段をカメラに向けて押圧する手段としてネジを構成した構造について述べたが、バネやカム等の手段によっても同様の効果が得られる。さらに、本実施例においては光学装置に押圧手段を設け、カメラに向けて押圧する構成について述べたが、カメラに押圧手段を設け、光学装置に向けて押圧する構成であっても同様の効果が得られる。
また、本実施例においては、カメラを台座に固定し、光学装置をマウントで支持する構成について述べたが、光学装置を台座に固定して、カメラをマウントで支持する構成であっても同様の効果が得られる。
以下、図4から図6を参照して、本発明の第2の実施例による、光学装置について説明する。
本実施例における光学装置とカメラの代表的な構成を図4に示す。
光学装置1にはレンズマウント6が設けられる。レンズマウント6には係合爪6aが複数設けられる。さらに光学装置1にはネジ1aと螺合して光軸方向に移動可能な押圧手段8と、光学装置1に対して光軸方向と回転方向に自由度を持つ押圧手段8が設けられる。押圧手段8の像面側には当接面8aと切り欠き8bが設けられる。
カメラ4にはカメラマウント9とマウントリング10が設けられる。マウントリング10はカメラマウント9に螺合し、回転することで光軸方向に移動し、係合爪6aが同時に通過することが可能な切り欠き10aと、操作のためのレバー10bが設けられる。
当接面8aはレンズマウント6およびマウントリング10の外側を覆うように形成され、カメラ4の被写体側面4aと接触する位置関係になっている。
当接面8aはレンズマウント6およびマウントリング10の外側を覆うように形成され、カメラ4の被写体側面4aと接触する位置関係になっている。
図5に、本実施例における光学装置1をカメラ4に取り付けた時の状態を示す。
係合爪6aと切り欠き10aの位相を合わせてレンズマウント6をカメラマウント9に挿入した後、マウントリング10を回転させてレンズマウント6をカメラマウント9に固定する。
さらに押圧手段7を像面側に送り、押圧手段8の当接面8aがカメラ4の被写体側面4aに圧接した状態を図6に示す。
この時レバー10aは切り欠き8bを通して押圧手段8に光軸方向に接触しない状態になっている。
図6の図中下側を重力方向下側とし、カメラ4を不図示の台座に固定した場合、光学装置1とカメラ4の間には、マウント接触面から重心Gの間隔Lによる図中反時計回り方向のモーメントMが働く。この時、モーメントMはマウントリング10と押圧手段8を介して押圧手段7により支持されている。
以上説明した通り、本実施例における光学装置は、自重によるモーメントをレンズマウントだけでなく、レンズマウントより径の大きい押圧手段を介して押圧手段により支持することができる。
それにより、モーメントによるマウント接触面を中心とした光学装置の変位をレンズマウントだけで支持する場合に比べて軽減することが可能になる。
本実施例においては、押圧手段をカメラに向けて押圧する手段としてネジを構成した構造について述べたが、バネやカム等の手段によっても同様の効果が得られる。さらに、本実施例においては光学装置に押圧手段を設け、カメラに向けて押圧する構成について述べたが、カメラに押圧手段を設けて光学装置に向けて押圧する構成であっても同様の効果が得られる。
また、本実施例においては、カメラを台座に固定し、光学装置をマウントで支持する構成について述べたが、光学装置を台座に固定して、カメラをマウントで支持する構成であっても同様の効果が得られる。
さらに、押圧手段の切り欠きにレバーを通し、切り欠きによりレバーの移動範囲をマウントの着脱に必要な範囲より小さく制限することにより、固定時にレバーが不意に操作されることを防止することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 光学装置、2 レンズマウント、3 押圧手段、3a 当接面、
4 カメラ(撮像装置)
4 カメラ(撮像装置)
Claims (3)
- 撮像装置に対して着脱が可能な光学装置であって、前記撮像装置に対して係合する形状を備えたレンズマウントと、該レンズマウントの外径より光軸から離れた位置で前記撮像装置と接触する当接部と、前記当接部を光軸方向に押圧する押圧手段が設けられ、前記光学装置を前記撮像装置に取り付ける時には、前記レンズマウントを前記撮像装置に係合させた後、前記押圧手段を操作して前記当接部を前記撮像装置に向けて押しつけて固定することを特徴とする光学装置。
- 前記当接部には切り欠きが設けられ、前記切り欠きは前記レンズマウントを固定するための操作手段よりも大きな形状であることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
- 前記切り欠きの大きさは、マウントの着脱に必要な操作手段の移動範囲より小さいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光学装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019008132A JP2020118774A (ja) | 2019-01-22 | 2019-01-22 | 光学装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019008132A JP2020118774A (ja) | 2019-01-22 | 2019-01-22 | 光学装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020118774A true JP2020118774A (ja) | 2020-08-06 |
Family
ID=71890653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019008132A Pending JP2020118774A (ja) | 2019-01-22 | 2019-01-22 | 光学装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020118774A (ja) |
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2019
- 2019-01-22 JP JP2019008132A patent/JP2020118774A/ja active Pending
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