JP2020118294A - シフト機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造コストを特には増大することなく、装置の全体として軸長を短縮することのできるシフト機構を提供する。【解決手段】トルクを受けて回転する円筒状のカム10と、カム10の内周面と外周面とのうちの少なくとも一方の面の全周に亘って形成されていてかつ軸線方向に惰行するように形成されたカム溝11と、カム溝11に沿って移動可能にカム溝11に嵌まり合い、シフトフォーク14に連結されたカムフォロワ12とを備えたシフト機構8において、軸線方向におけるカム溝11の両壁面11a,11bのうち、いずれか一方の壁面11a,11bに前記カムフォロワ12を押し付ける押し付け部材15を備えている。【選択図】図2
Description
この発明は、複数の変速段や走行モードを設定可能な動力伝達装置において、変速段や走行モードを切り替えるシフト機構に関するものである。
この種のシフト機構の一例が特許文献1に記載されている。そのシフト機構は、アクチュエーターによって駆動されて回転するシフトドラムと、シフトドラムの回転に伴って軸線方向に前後動するように構成されたシフトロッドとを備えている。上記のシフトドラムは有段式の変速機の軸線方向で前記変速機の後方側に位置していて、ケースに対して回転自在に支持されている。シフトロッドは軸線方向に延びていて、変速機と互いに隣接しかつ軸線方向に前後動可能にケースに支持されている。また、シフトドラムの外周面の全周に亘って、軸線方向に凹凸に変化する複数のシフト溝が形成されている。半径方向で各シフト溝の外周側には、シフト溝を覆うように構成された筒体がそれぞれ設けられており、各筒体の内周面にシフト溝に嵌まり合うローラが設けられている。各筒体にシフトロッドの一方の端部が一体化されていて、シフトロッドの他方の端部にシフトフォークが一体に設けられている。そのシフトフォークに有段式の変速機の変速段を切り替える複数の同期装置が係合している。
特許文献1に記載された変速機の回転軸やシフトドラムをケースに取り付ける場合には、例えば軸線方向で、設計上、定められる取り付け位置と実際の取り付け位置との間のずれが、予め設定される公差の範囲に収まるように、ケースに回転軸やシフトドラムが取り付けられる。一方、シフトロッドはシフトドラムや変速機の回転軸に対して軸線方向に前後動するようにケースに取り付けられ、軸線方向へのシフトロッドの移動量は、回転軸やシフトドラムの各公差の影響を受ける。そのため、上記の各公差の分、シフトロッドの移動量が大きくなり、またそれに伴って、軸線方向におけるシフト溝の溝幅も増大してしまう可能性がある。さらに、同期装置は変速段を設定しない場合には、いずれの変速段も設定しないいわゆる中立位置に配置されると共に、変速段と同期装置との接触を抑制するために、それらの間に所定のクリアランスが設定される。同期装置はシフトロッドによって軸線方向に前後動されるから、シフトロッドの移動量が大きいと、前記クリアランスも増大してしまう可能性がある。それらの結果、特許文献1に記載された装置では、装置の全体として軸長が増大してしまう可能性がある。なお、前記各公差を可及的に小さく設定したり、軸線方向における同期装置の配置位置を決める位置決め部材や機構を設けたりするなどのことにより、装置の全体として軸長の増大を抑制できるが、この場合には、各部材の加工精度や取り付け精度を向上させ、また、部品点数が増大することになるため、加工工数や製造コストが増大してしまう。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであって、製造コストを特には増大することなく、装置の全体として軸長を短縮することのできるシフト機構を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、トルクを受けて回転する円筒状のカムと、前記カムの内周面と外周面とのうちの少なくとも一方の面の全周に亘って形成されていてかつ軸線方向に惰行するように形成されたカム溝と、前記カム溝に沿って移動可能に前記カム溝に嵌まり合い、シフトフォークに連結されたカムフォロワとを備えたシフト機構において、前記軸線方向における前記カム溝の両壁面のうち、いずれか一方の壁面に前記カムフォロワを押し付ける押し付け部材を備えていることを特徴とするものである。
この発明では、前記シフトフォークが前記軸線方向に移動することによって所定のギヤ段が設定される自動変速機が設けられており、前記いずれか一方の壁面のうち、前記所定のギヤ段が設定されている場合における前記カムフォロワが位置する箇所に、前記押し付け部材によって前記カムフォロワが押し付けられる前記軸線方向に窪んだ窪み部が形成されていてよい。
この発明では、前記押し付け部材は、前記カム溝に前記カムフォロワと共に配置されており、前記軸線方向における前記カム溝の両壁面のうち、前記いずれか一方の壁面に前記カムフォロワを押し付けるように構成されていてよい。
この発明によれば、軸線方向におけるカム溝の両壁面のうち、いずれか一方の壁面に、押し付け部材によってカムフォロワが押し付けられるため、カムフォロワの配置の基準をカムと同じにすることができる。これにより、軸線方向におけるカムフォロワのがたつき、および、カムフォロワが連結されたシフトフォークのがたつきを抑制することができる。それらの結果、装置の全体として軸長を短縮することができる。また、各部材の公差を特には変更することなく、押し付け部材を追加するのみで装置の全体として軸長を短縮できるため、コストアップを最小限に抑えることができる。
(第1実施形態)
図1は、この発明の実施形態に係るシフト機構を適用することのできる車両の動力伝達装置の一例を模式的に示す図である。図1に示す例では、駆動力源として、少なくともガソリンエンジンなどの内燃機関1を備えており、その出力側に自動変速機2が設けられている。内燃機関(以下、エンジンと記す)1は、従来知られている車両用エンジンと同様の構成であり、アクセルペダル(図示せず)を踏み込むなどの加速操作によって吸入空気量や燃料噴射量が増大して、エンジン出力がその加速操作に応じた値になるように構成されている。自動変速機2は一例として有段式の自動変速機2であってよく、図1に示す例では、複数のギヤ段を設定でき、かつそれらのギヤ段がアクセルペダルの踏み込み量などの要求駆動量と車速などの車両の走行状態とに基づいて設定されるように構成されている。自動変速機2の出力軸に終減速機であるデファレンシャルギヤが連結され、そのデファレンシャルギヤから左右の駆動輪(それぞれ図示せず)にトルクが伝達される。
図1は、この発明の実施形態に係るシフト機構を適用することのできる車両の動力伝達装置の一例を模式的に示す図である。図1に示す例では、駆動力源として、少なくともガソリンエンジンなどの内燃機関1を備えており、その出力側に自動変速機2が設けられている。内燃機関(以下、エンジンと記す)1は、従来知られている車両用エンジンと同様の構成であり、アクセルペダル(図示せず)を踏み込むなどの加速操作によって吸入空気量や燃料噴射量が増大して、エンジン出力がその加速操作に応じた値になるように構成されている。自動変速機2は一例として有段式の自動変速機2であってよく、図1に示す例では、複数のギヤ段を設定でき、かつそれらのギヤ段がアクセルペダルの踏み込み量などの要求駆動量と車速などの車両の走行状態とに基づいて設定されるように構成されている。自動変速機2の出力軸に終減速機であるデファレンシャルギヤが連結され、そのデファレンシャルギヤから左右の駆動輪(それぞれ図示せず)にトルクが伝達される。
自動変速機2に、ギヤ段を切り替える複数のシフトスリーブ3が設けられている。ここに示す例では、図面を簡単にするため、一つのシフトスリーブ3を記載してあり、シフトスリーブ3は回転中心軸線方向(以下、単に軸線方向と記す。)に前後動することによって自動変速機2でトルクを伝達するギヤ段を切り替えるように構成されている。シフトスリーブ3の内周面に、ギヤ4に噛み合うスプライン歯(ドグ歯)5が形成されていて、スプライン歯5に噛み合う他のスプライン歯(他のドグ歯)6がケース7などの固定部に連結されている。軸線方向で一方側(図1での左側)にシフトスリーブ3を移動させることによって、シフトスリーブ3を介してギヤ4と他のスプライン歯6とを係合して所定のギヤ段を設定するように構成されている。また、軸線方向で他方側(図1での右側)にシフトスリーブ3を移動させて各スプライン歯5,6を離隔させることによって、前記ギヤ4と他のスプライン歯6との係合状態を解除して前記ギヤ段とは変速比の異なる他のギヤ段を設定するように構成されている。
シフトスリーブ3を上記のように軸線方向に前後動させて自動変速機2における変速を行うシフト機構8が設けられている。シフト機構8はアクチュエーター9によって回転させられる円筒状のシフトドラム10を備え、シフトドラム10の回転運動を往復直線運動に変換してシフトスリーブ3を軸線方向に前後動させるように構成されている。具体的には、シフトドラム10はケース7に回転自在に支持されており、シフトドラム10の外周面の全周に亘って、軸線方向に凹凸に変化するあるいは惰行するカム溝11がシフトスリーブ3と同じ数、形成されている。各カム溝11に沿って移動可能に当該カム溝11に嵌まり合うピン12が図2に示すように、フォークシャフト13の一方の端部のそれぞれに設けられている。各フォークシャフト13は軸線方向に延びており、各フォークシャフト13の他方の端部のそれぞれに、シフトスリーブ3に係合するシフトフォーク14が一体に設けられている。シフトフォーク14は一例として半円状に形成されていて、図1に示す例では、シフトスリーブ3の外周面に相対回転可能かつ軸線方向には一体となって移動するように係合している。なお、上述したシフトドラム10がこの発明の実施形態におけるカムに相当し、ピン12がこの発明の実施形態におけるカムフォロワに相当している。
図2は、この発明の第1実施形態に係るシフト機構の部分拡大図である。この発明の実施形態では、軸線方向におけるカム溝11の両壁面11a,11bのうちの一方の壁面11aにピン12を押し付けるスプリング15が設けられている。具体的には、図2に示すように、ケース7とフォークシャフト13の一方の端部との間に、この発明の実施形態における押し付け部材に相当するスプリング15が設けられており、スプリング15の弾性力によって一方の壁面11aにピン12が押し付けられている。つまり、確動カムを構成しているシフト機構8において、軸線方向での一方の壁面11aに常にピン12を接触されるようにスプリング15が設けられている。
つぎに、上述した構成のシフト機構8の作用・効果について説明する。上述した構成のシフト機構8では、スプリング15の弾性力によって一方の壁面11aにピン12が常時、押し付けられるため、軸線方向におけるフォークシャフト13とシフトドラム10との間の軸線方向におけるがたを詰めることができる。言い換えれば、フォークシャフト13の配置の基準をシフトドラム10と同じにすることができる。そのため、フォークシャフト13とシフトドラム10との間のがたを考慮して、軸線方向におけるシフトスリーブ3の配置位置を設定する必要がなく、シフトスリーブ3のがたを可及的に小さくすることができる。それらの結果、装置の全体として軸長を短縮できる。
そして、アクチュエーター9が駆動されてシフトドラム10が回転すると、ピン12はスプリング15の弾性力によって一方の壁面11aに押し付けられている状態で、一方の壁面11aの形状に倣って円周方向および軸線方向に移動する。つまり、ピン12は軸線方向にがたつくことがない。そのため、フォークシャフト13の軸線方向の挙動を安定化することができる。また、一方の壁面11aにピン12を押し付ける荷重は軸線方向におけるフォークシャフト13の位置に対して特には変化しないので、シフトドラム10を回転させるアクチュエーター9の駆動トルクを全体としてほぼ一定とすることができ、あるいは、シフト機構8に上述したスプリング15が設けられていない従来知られたシフト機構と比較して前記駆動トルクを低減できる。さらに、カム溝11を形成するときには、上述した一方の壁面11aを基準としてカム溝11を形成すればよく、カム溝11を形成するときのいわゆる工程管理が容易になって加工精度を向上することができると共に、加工コストを低減することができる。また、この発明の実施形態では、スプリング15によって一方の壁面11aにピン12が押し付けられるため、当該一方の壁面11aに対してのみ、その表面を滑らかにするなどの加工を行えばよい。つまり、当該一方の壁面11aとは反対側の他方の壁面11bは軸線方向におけるフォークシャフト13の前後動には特には寄与しないため、当該他方の壁面11bに対して行う加工工数を削減し、また、加工の精度を低減できる。これによっても装置の全体として加工工数や加工コストを低減することができる。なお、上述したカム溝11に対して行う加工としては、例えば壁面11aの凹凸を滑らかにする表面加工や、表面硬さを増大させる焼き入れなどを挙げることができる。
(第2実施形態)
また、この発明の実施形態に係るシフト機構8は、軸線方向におけるカム溝11の両壁面11a,11bのうちのいずれか一方の壁面11a(11b)にピン12を押し付けるように構成されていればよく、したがって、シフトドラム10とピン12との間にスプリング15が配置されていてもよい。その一例を図3に示してある。シフトドラム10の外周面にフランジ部16が一体に設けられており、フランジ部16とフォークシャフト13の一方の端部との間にスプリング15が配置されている。このような構成であっても図2に示す構成と同様の作用・効果を得ることができる。
また、この発明の実施形態に係るシフト機構8は、軸線方向におけるカム溝11の両壁面11a,11bのうちのいずれか一方の壁面11a(11b)にピン12を押し付けるように構成されていればよく、したがって、シフトドラム10とピン12との間にスプリング15が配置されていてもよい。その一例を図3に示してある。シフトドラム10の外周面にフランジ部16が一体に設けられており、フランジ部16とフォークシャフト13の一方の端部との間にスプリング15が配置されている。このような構成であっても図2に示す構成と同様の作用・効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図4は、この発明の第3実施形態に係るシフト機構の部分拡大図である。ここに示す例は、カム溝11の内部にスプリング15を配置し、当該スプリング15によって前記一方の壁面11aにピン12を押し付けるように構成した例である。具体的には、図4に示す例では、ピン12にスプリング15の一方の端部が嵌合する図示しないばね受け部が設けられており、そのばね受け部を介してピン12にスプリング15が取り付けられる。スプリング15の他方の端部は、カム溝11の幅方向でピン12を挟んで前記一方の壁面11aとは反対側の他方の壁面11bに滑り接触するように構成されている。あるいは、スプリング15の他方の端部にいわゆるブッシュ(図示せず)が取り付けられ、そのブッシュを介して他方の壁面11bに滑り接触するように構成されている。そして、図4に示す構成では、上述したスプリング15を圧縮した状態でカム溝11の内部にスプリング15とピン12とが配置されている。
図4は、この発明の第3実施形態に係るシフト機構の部分拡大図である。ここに示す例は、カム溝11の内部にスプリング15を配置し、当該スプリング15によって前記一方の壁面11aにピン12を押し付けるように構成した例である。具体的には、図4に示す例では、ピン12にスプリング15の一方の端部が嵌合する図示しないばね受け部が設けられており、そのばね受け部を介してピン12にスプリング15が取り付けられる。スプリング15の他方の端部は、カム溝11の幅方向でピン12を挟んで前記一方の壁面11aとは反対側の他方の壁面11bに滑り接触するように構成されている。あるいは、スプリング15の他方の端部にいわゆるブッシュ(図示せず)が取り付けられ、そのブッシュを介して他方の壁面11bに滑り接触するように構成されている。そして、図4に示す構成では、上述したスプリング15を圧縮した状態でカム溝11の内部にスプリング15とピン12とが配置されている。
したがって、図4に示す構成では、スプリング15の弾性力によってカム溝11の一方の壁面11aにピン12が押し付けられ、一方の壁面11aにピン12を押し付ける荷重に対する反力をカム溝11の他方の壁面11bで受けるようになっている。そのため、図4に示す構成であっても、上述した各実施形態と同様に、軸線方向におけるフォークシャフト13とシフトドラム10との間のがたを詰めることができる。また、上述した他方の壁面11bは軸線方向におけるピン12やフォークシャフト13の前後動には特には寄与しないので、第1実施形態と同様に、他方の壁面11bに対する加工工数や加工精度を低減して装置の全体としての加工工数や加工コストを低減できる。すなわち、第3実施形態であっても、上述した各実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。また、図4に示す構成では、スプリング15をカム溝11の内部に配置するので、装置の全体として外径を小さくできる。
(第4実施形態)
さらに、この発明の実施形態に係るシフト機構8は、各スプライン歯5,6を係合させるように、シフトドラム10を回転させて軸線方向にフォークシャフト13を移動させたときに、それらスプライン歯5,6同士が接触する場合には、スプライン歯5,6同士の接触を解消してそれらスプライン歯5,6の位相を互いにずらすことによってスプライン歯5,6同士が噛み合うようにすることができる。その一例を図5に示してある。図5に示す例では、ケース7とシフトスリーブ3との間にスプリング15が配置されていて、スプリング15は、各スプライン歯5,6の噛み合い状態を解消するいわゆる解放側から各スプライン歯5,6の噛み合い状態を設定する係合側にシフトスリーブ3を押圧している。フォークシャフト13におけるシフトスリーブ3側の壁面のうち、軸線方向で前記係合側の外周面の端部に、シフトスリーブ3に接触するストッパープレート17が一体に設けられている。また、図5に示す例では、シフトフォーク14はシフトスリーブ3に対して軸線方向に移動可能に構成されている。
さらに、この発明の実施形態に係るシフト機構8は、各スプライン歯5,6を係合させるように、シフトドラム10を回転させて軸線方向にフォークシャフト13を移動させたときに、それらスプライン歯5,6同士が接触する場合には、スプライン歯5,6同士の接触を解消してそれらスプライン歯5,6の位相を互いにずらすことによってスプライン歯5,6同士が噛み合うようにすることができる。その一例を図5に示してある。図5に示す例では、ケース7とシフトスリーブ3との間にスプリング15が配置されていて、スプリング15は、各スプライン歯5,6の噛み合い状態を解消するいわゆる解放側から各スプライン歯5,6の噛み合い状態を設定する係合側にシフトスリーブ3を押圧している。フォークシャフト13におけるシフトスリーブ3側の壁面のうち、軸線方向で前記係合側の外周面の端部に、シフトスリーブ3に接触するストッパープレート17が一体に設けられている。また、図5に示す例では、シフトフォーク14はシフトスリーブ3に対して軸線方向に移動可能に構成されている。
図5に示す構成のシフト機構8の作用・効果について説明する。スプリング15の弾性力によってストッパープレート17にシフトスリーブ3が押し付けられると、それに伴って軸線方向で係合側にフォークシャフト13が移動させられると共に、軸線方向におけるカム溝11の両壁面11a,11bのうちの他方の壁面11bにピン12が押し付けられる。アクチュエーター9が駆動されてシフトドラム10が回転すると、ピン12はスプリング15の弾性力によって他方の壁面11bに押し付けられている状態で、他方の壁面11bの形状に倣って円周方向および軸線方向に移動する。それに伴って、軸線方向で係合側にフォークシャフト13およびシフトフォーク14が移動する。シフトスリーブ3はスプリング15の弾性力によって係合側に押圧されているので、軸線方向へのフォークシャフト13およびシフトフォーク14の移動に追従するように、シフトスリーブ3が移動する。こうして各スプライン歯5,6が互いに接近し、かつ、それらの位相が互いにずれている場合には、互いに隣接するスプライン歯6の間に、スプライン歯5が配置され、各スプライン歯5,6は噛み合い状態になる。
各スプライン歯5,6の位相がほぼ一致している場合には、図6に示すように、各スプライン歯5,6の歯先同士が互いに接触して非噛み合い状態になり、軸線方向へのシフトスリーブ3の移動が一時的に、停止する。シフトドラム10の回転に伴う軸線方向へのフォークシャフト13およびシフトフォーク14の移動は継続しており、またシフトフォーク14はシフトスリーブ3に対して軸線方向に移動可能に構成されているので、ストッパープレート17とシフトスリーブ3とが離隔する。このとき、ギヤ4は回転しているため、ギヤ4の回転によってシフトスリーブ3が回転し、それによって各スプライン歯5,6の位相が互いにずれると、スプリング15の弾性力によって係合側にシフトスリーブ3が押圧されて互いに隣接するスプライン歯6の間に、スプライン歯5が配置され、各スプライン歯5,6は噛み合い状態になる。
このような構成であっても、スプリング15の弾性力によって他方の壁面11bにピン12を押し付けておくことができるため、軸線方向におけるフォークシャフト13とシフトドラム10との間の軸線方向におけるがたを詰めることができる。また、一方の壁面11aは軸線方向におけるピン12やフォークシャフト13の前後動には特には寄与しないので、第1実施形態と同様に、一方の壁面11aに対する加工工数や加工精度を低減して装置の全体としての加工工数や加工コストを低減できる。したがって、上述した各実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
(第5実施形態)
図7は、この発明の第4実施形態に係るシフト機構8の部分拡大図である。図7に示す例は、軸線方向におけるカム溝11の両壁面11a,11bのうち、一方の壁面11aにピン12を押し付けると共に、自動変速機2で所定のギヤ段を設定した場合における前記一方の壁面11aに沿ったピン12の移動を抑制もしくは拘束するように構成した例である。つまり、振動や外乱などによって一方の壁面11aに沿ってピン12が移動することによる自動変速機2で設定されたギヤ段の変更を抑制するように構成した例である。一方の壁面11aにピン12を押し付ける構成は、第1実施形態ないし第4実施形態のうち、いずれの実施形態に記載された構成であってもよい。例えば、第1実施形態と同様に、ケース7とフォークシャフト13の一方の端部との間にスプリング15を設け、そのスプリング15の弾性力によって一方の壁面11aにピン12を押し付けてもよい。あるいは、第2実施形態と同様に、シフトドラム10にフランジ部16を一体に設け、そのフランジ部16とフォークシャフト13の一方の端部との間に設けたスプリング15の弾性力によって一方の壁面11aにピン12を押し付けてもよい。あるいは、第3実施形態と同様に、カム溝11の内部にスプリング15とピン12とを配置し、スプリング15の弾性力によって一方の壁面11aにピン12を押し付けてもよい。あるいは、第4実施形態と同様に、ケース7とシフトスリーブ3との間にスプリング15を設け、各スプライン歯5,6同士を係合させるように、スプリング15の弾性力によってシフトスリーブ3を押圧してもよい。なお、第4実施形態と同様に構成する場合には、シフトスリーブ3に対して軸線方向に移動可能にシフトフォーク14を構成する。なお、ピン12は、要は、軸線方向におけるカム溝11の両壁面11a,11bのうち、いずれか一方の壁面11a(11b)に押し付けられていればよい。
図7は、この発明の第4実施形態に係るシフト機構8の部分拡大図である。図7に示す例は、軸線方向におけるカム溝11の両壁面11a,11bのうち、一方の壁面11aにピン12を押し付けると共に、自動変速機2で所定のギヤ段を設定した場合における前記一方の壁面11aに沿ったピン12の移動を抑制もしくは拘束するように構成した例である。つまり、振動や外乱などによって一方の壁面11aに沿ってピン12が移動することによる自動変速機2で設定されたギヤ段の変更を抑制するように構成した例である。一方の壁面11aにピン12を押し付ける構成は、第1実施形態ないし第4実施形態のうち、いずれの実施形態に記載された構成であってもよい。例えば、第1実施形態と同様に、ケース7とフォークシャフト13の一方の端部との間にスプリング15を設け、そのスプリング15の弾性力によって一方の壁面11aにピン12を押し付けてもよい。あるいは、第2実施形態と同様に、シフトドラム10にフランジ部16を一体に設け、そのフランジ部16とフォークシャフト13の一方の端部との間に設けたスプリング15の弾性力によって一方の壁面11aにピン12を押し付けてもよい。あるいは、第3実施形態と同様に、カム溝11の内部にスプリング15とピン12とを配置し、スプリング15の弾性力によって一方の壁面11aにピン12を押し付けてもよい。あるいは、第4実施形態と同様に、ケース7とシフトスリーブ3との間にスプリング15を設け、各スプライン歯5,6同士を係合させるように、スプリング15の弾性力によってシフトスリーブ3を押圧してもよい。なお、第4実施形態と同様に構成する場合には、シフトスリーブ3に対して軸線方向に移動可能にシフトフォーク14を構成する。なお、ピン12は、要は、軸線方向におけるカム溝11の両壁面11a,11bのうち、いずれか一方の壁面11a(11b)に押し付けられていればよい。
また、図7に示す例では、スプリング15の弾性力によってピン12が押し付けられる一方の壁面11aのうち、自動変速機2で所定のギヤ段を設定した場合にピン12が位置する箇所に、前記軸線方向に僅かに窪んだ窪み部18が形成されている。図7に示す例における窪み部18の直径はピン12の直径よりも大きく設定され、また、一方の壁面11aと窪み部18の周縁部とは滑らかに連続して形成されている。さらに、軸線方向に測った窪み部18の深さ、あるいは、長さは、自動変速機2で設定するギヤ段を変更する場合に窪み部18に嵌まり込んだピン12を脱出させやすい深さ、あるいは、長さに設定されており、例えば実験により予め定めることができる。なお、窪み部18は、要は、ピン12が押しつけられてピン12の移動を抑制することができればよく、その形状は特には問わない。なおまた、第4実施形態と同様の構成によってカム溝11の他方の壁面11bにピン12を押し付けた場合には、前記他方の壁面11bのうち、自動変速機2で所定のギヤ段を設定した場合にピン12が位置する箇所に、前記窪み部18を形成する。
つぎに、上述した構成のシフト機構8の作用・効果について説明する。ピン12はスプリング15の弾性力によって一方の壁面11aに押し付けられているので、上述した各実施形態と同様に、軸線方向におけるがたを詰めることができ、装置の全体として軸長を短縮できる。また、一方の壁面11aを基準としてカム溝11を形成すればよく、カム溝11を形成するときのいわゆる工程管理が容易になって加工精度を向上することができると共に、加工コストを低減することができる。さらに、ピン12が接触しない他方の壁面11bは軸線方向におけるピン12やフォークシャフト13の前後動には特には寄与しないので、第1実施形態と同様に、他方の壁面11bに対する加工工数や加工精度を低減して装置の全体としての加工工数や加工コストを低減できる。したがって、第5実施形態であっても、上述した各実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
また、第5実施形態では、自動変速機2で所定のギヤ段を設定した場合には、窪み部18にピン12が嵌まり込む。そのため、例えば、車両の走行による振動や外乱などが自動変速機2に入力された場合におけるカム溝11に沿うピン12の移動が抑制あるいは拘束される。これにより、シフトドラム10の回転を抑制あるいは拘束できるため、自動変速機2で設定したギヤ段を維持することができる。このように簡易な構成でピン12の移動を抑制できるため、この点でも装置の全体として製造コストあるいは加工コストを低減することができる。
(第6実施形態)
図8は、この発明の第6実施形態に係るシフト機構の部分拡大図である。図8に示す例は、シフトドラム10の外周面にカム溝11を形成することに替えて、シフトドラム10の外周面にピン12が押し付けられる壁面11cを形成し、当該壁面11cにピン12を押し付けるように構成した例である。上述した壁面11cは、シフトドラム10の回転運動を往復直線運動に変換してピン12および当該ピン12にフォークシャフト13を介して連結されているシフトスリーブ3を軸線方向に前後動させるものである。そのため、上述した各実施形態におけるカム溝11と同様に、シフトドラム10の外周面の全周に亘って軸線方向に凹凸に変化してあるいは惰行して形成されている。なお、ここに示す例では、図面を簡単にするため、一つの壁面11cを記載してある。また、壁面11cにピン12を押し付ける構成は、第1実施形態と第2実施形態と第4実施形態とのうち、いずれの実施形態に記載された構成であってもよい。
図8は、この発明の第6実施形態に係るシフト機構の部分拡大図である。図8に示す例は、シフトドラム10の外周面にカム溝11を形成することに替えて、シフトドラム10の外周面にピン12が押し付けられる壁面11cを形成し、当該壁面11cにピン12を押し付けるように構成した例である。上述した壁面11cは、シフトドラム10の回転運動を往復直線運動に変換してピン12および当該ピン12にフォークシャフト13を介して連結されているシフトスリーブ3を軸線方向に前後動させるものである。そのため、上述した各実施形態におけるカム溝11と同様に、シフトドラム10の外周面の全周に亘って軸線方向に凹凸に変化してあるいは惰行して形成されている。なお、ここに示す例では、図面を簡単にするため、一つの壁面11cを記載してある。また、壁面11cにピン12を押し付ける構成は、第1実施形態と第2実施形態と第4実施形態とのうち、いずれの実施形態に記載された構成であってもよい。
すなわち、第1実施形態と同様に構成する場合には、ケース7とフォークシャフト13の一方の端部との間にスプリング15を設け、そのスプリング15の弾性力によって上記の壁面11cにピン12を押し付ける。あるいは、第2実施形態と同様に構成する場合には、シフトドラム10にフランジ部16を一体に設け、そのフランジ部16とフォークシャフト13の一方の端部との間に設けたスプリング15の弾性力によって壁面11cにピン12を押し付ける。あるいは、第4実施形態と同様に構成する場合には、軸線方向でピン12を挟んで図8での左側に上記の壁面11cを形成する。そして、第4実施形態と同様に、ケース7とシフトスリーブ3との間にスプリング15を設け、そのスプリング15の弾性力によって各スプライン歯5,6同士を係合させるようにシフトスリーブ3を押圧する。なお、第4実施形態と同様に構成する場合には、シフトスリーブ3に対して軸線方向に移動可能にシフトフォーク14を構成する。また、壁面11cのうち、自動変速機2で所定のギヤ段を設定した場合にピン12が位置する箇所に、前記窪み部18を形成してもよい。
図8に示す構成の作用・効果について説明すると、図8に示す構成では、ピン12が押し付けられる壁面11cをシフトドラム10に形成すればよく、したがって、シフトドラム10の全周に亘ってカム溝11を形成する場合に比較して、シフトドラム10に対して行う加工が容易になり、また、加工工数や加工コストを削減できる。さらに、カム溝11などの比較的スペースの狭い箇所にピン12を組み付けることがないので、上述した各実施形態と比較して、シフトドラム10に対するピン12の組み付けを容易に行うことができる。そして、スプリング15によって壁面11cにピン12が押し付けることができるから、軸線方向におけるがたを詰めることができる。また、壁面11cに窪み部18を形成した場合には、外乱によるピン12の移動を抑制して自動変速機2で設定したギヤ段を維持することができる。すなわち、このような構成であっても上述した各実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
なお、この発明は上述した実施形態に限定されないのであって、フォークシャフト13のがたを詰めるように、カム溝11におけるいずれか一方の壁面11a(11b)にピン12が押し付けられていればよく、したがって、図2に示す構成においては、カム溝11における両壁面11a,11bのうち、他方の壁面11b(11a)に、スプリング15の弾性力によってピン12を押し付けてもよい。また、この発明では、自動変速機2で所定のギヤ段を設定した場合に、ピン12が位置する箇所に、ピン12が嵌まり込んでその移動を抑制あるいは拘束する窪み部18が形成されていればよい。すなわち、ピン12が押し付けられる壁面11a(11b)に替えて、シフトドラム10の外周面に窪み部18が形成されていてもよい。
8…シフト機構、 10…シフトドラム(カム)、 11…カム溝、 12…ピン(カムフォロワ)、 14…シフトフォーク、 15…スプリング(押し付け部材)。
上記の目的を達成するために、この発明は、トルクを受けて回転する円筒状のカムと、前記カムの円周方向に延びかつ前記カムの軸線方向に惰行するように前記カムに形成されていてカムフォロワが接触する接触部と、前記カムフォロワに連結されたシフトフォークとを備え、前記カムの回転に伴って前記接触部に接触する前記カムフォロワが前記軸線方向に前後動するように構成されたシフト機構において、前記接触部は、前記円周方向に延びかつ前記軸線方向に惰行するように形成されていて前記軸線方向での一方側から前記カムフォロワが接触する壁面部と、前記円周方向に延びかつ前記軸線方向に惰行するように形成されたカム溝との少なくとも2つを含み、前記カム溝と前記壁面部とのそれぞれに前記カムフォロワが配置されており、前記壁面部に対向させて配置された前記カムフォロワを前記壁面部に押し付け、あるいは、前記カム溝に配置された前記カムフォロワを前記軸線方向における前記カム溝の両壁面のうち、いずれか一方の壁面に押し付ける押し付け部材を備えていることを特徴とするものである。
この発明では、押し付け部材は、前記壁面部に前記カムフォロワを押し付けるように構成されていてよい。
この発明では、前記押し付け部材は、前記軸線方向における前記カム溝の両壁面のうち、いずれか一方の壁面に前記カムフォロワを押し付けるように構成されていてよい。
この発明では、押し付け部材は、前記壁面部に前記カムフォロワを押し付けるように構成されていてよい。
この発明では、前記押し付け部材は、前記軸線方向における前記カム溝の両壁面のうち、いずれか一方の壁面に前記カムフォロワを押し付けるように構成されていてよい。
この発明によれば、軸線方向での一方側からカムフォロワが接触する壁面部、あるいは、軸線方向におけるカム溝の両壁面のうち、いずれか一方の壁面に、押し付け部材によってカムフォロワが押し付けられるため、カムフォロワの配置の基準をカムと同じにすることができる。これにより、軸線方向におけるカムフォロワのがたつき、および、カムフォロワが連結されたシフトフォークのがたつきを抑制することができる。それらの結果、装置の全体として軸長を短縮することができる。また、各部材の公差を特には変更することなく、押し付け部材を追加するのみで装置の全体として軸長を短縮できるため、コストアップを最小限に抑えることができる。
Claims (3)
- トルクを受けて回転する円筒状のカムと、
前記カムの内周面と外周面とのうちの少なくとも一方の面の全周に亘って形成されていてかつ軸線方向に惰行するように形成されたカム溝と、
前記カム溝に沿って移動可能に前記カム溝に嵌まり合い、シフトフォークに連結されたカムフォロワとを備えたシフト機構において、
前記軸線方向における前記カム溝の両壁面のうち、いずれか一方の壁面に前記カムフォロワを押し付ける押し付け部材を備えている
ことを特徴とするシフト機構。 - 請求項1に記載のシフト機構において、
前記シフトフォークが前記軸線方向に移動することによって所定のギヤ段が設定される自動変速機が設けられており、
前記いずれか一方の壁面のうち、前記所定のギヤ段が設定されている場合における前記カムフォロワが位置する箇所に、前記押し付け部材によって前記カムフォロワが押し付けられる前記軸線方向に窪んだ窪み部が形成されている
ことを特徴とするシフト機構。 - 請求項1または2に記載のシフト機構において、
前記押し付け部材は、前記カム溝に前記カムフォロワと共に配置されており、前記軸線方向における前記カム溝の両壁面のうち、前記いずれか一方の壁面に前記カムフォロワを押し付けるように構成されている
ことを特徴とするシフト機構。
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- 2020-05-08 CN CN202010382791.4A patent/CN112728074A/zh not_active Withdrawn
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