JP2020118051A - 車載内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】F/C処理の終了後に気筒内での燃焼を再開させた場合、排気性状が悪化することを抑制できる車載内燃機関の制御装置を提供すること。【解決手段】車載内燃機関の制御装置61は、F/C処理を実行するF/C処理部611と、F/C処理の非実行時に気筒11内で燃焼を行わせる燃焼処理部612と、スロットル開度を制御するスロットル開度制御部613と、F/C処理の継続時間を計測する時間計測部614とを備える。スロットル開度制御部613は、上記継続時間が判定継続時間以上である状態でF/C処理が終了した場合、F/C処理の終了後にスロットル開度の増大を制限する制限処理を実行する。燃焼処理部612は、制限処理が実行されているときにはポート噴射弁21から燃料を噴射させる。【選択図】図1
Description
本発明は、車両減速時にフューエルカット処理を実行する車載内燃機関の制御装置に関する。
特許文献1には、車両減速時に、燃料噴射弁の燃料噴射を停止させることによって気筒内での燃焼を休止させるフューエルカット処理を実行する制御装置の一例が記載されている。この制御装置では、フューエルカット処理の継続時間が所定時間以上になったときにスロットルバルブの開度であるスロットル開度が増大される。これにより、吸気通路におけるスロットルバルブよりも下流側の圧力である吸気管圧力が増大する。その結果、膨張行程時に気筒内の圧力が低くなることが抑制されるため、クランクケース側から気筒内にオイルが流入することが抑制される。
フューエルカット処理の実行中にスロットル開度を大きくすると、エンジンブレーキが小さくなり、車両の減速度が変化するおそれがある。エンジンブレーキの低下を抑制するためにスロットル開度の増大量を小さくすると、フューエルカット処理の実行中の吸気管圧力をあまり増大させることができず、気筒内へのオイルの流入を十分に抑制できないおそれがある。すなわち、フューエルカット処理の実行中に、気筒内にオイルが流入するおそれがある。
フューエルカット処理の実行中にオイルが気筒内に流入すると、気筒内にオイルが存在する状態のまま、フューエルカット処理が終了されて気筒内での燃焼が再開されることとなる。このとき、オイルが存在している気筒内に、気化していない燃料が供給されると、当該燃料とオイルとが混ざり合い、燃料が気化しにくくなる。その結果、気筒内では、気化していない燃料の量が多い状態で燃焼が行われることとなり、排気性状が悪化するおそれがある。
上記課題を解決するための車載内燃機関の制御装置は、吸気通路に燃料を噴射するポート噴射弁を備える車載内燃機関に適用されるものである。当該制御装置は、車両減速時にポート噴射弁の燃料噴射を停止させ、気筒内での燃焼を停止させるフューエルカット処理を実行するフューエルカット処理部と、フューエルカット処理の非実行時に、空燃比を目標空燃比とする量の燃料をポート噴射弁から噴射させ、気筒内で燃焼を行わせる燃焼処理部と、スロットル開度を、機関負荷率の要求値及び機関回転速度を基に制御するスロットル開度制御部と、フューエルカット処理の継続時間を計測する時間計測部と、を備えている。スロットル開度制御部は、時間計測部によって計測される継続時間が判定継続時間以上である状態でフューエルカット処理が終了した場合、当該フューエルカット処理が終了してから所定期間が経過するまでの間、スロットル開度の増大を制限する制限処理を実行するようになっている。また、スロットル開度制御部は、制限処理では、機関負荷率の要求値が上限値を越えないように当該要求値の増大を制限し、当該制限後の機関負荷率の要求値及び機関回転速度を基にスロットル開度を制御する。
オイルが存在している気筒内に、気化した燃料を供給して当該気筒内で燃焼を行わせた場合、当該燃焼に起因して発生した熱によって気筒内に存在するオイルを気化させることができるため、排気性状の悪化が生じにくい。
また、ポート噴射弁から吸気通路に噴射された燃料は、吸気通路内で気化してから気筒内に供給される。しかし、ポート噴射弁の燃料噴射量が多いと、当該燃料の一部は、吸気通路で気化することなく気筒内に供給される。そのため、フューエルカット処理の終了後において気筒内での燃焼を再開させる場合、ポート噴射弁の燃料噴射量が多く、しかも気筒内にオイルが存在していると、気化していない燃料と当該オイルとが混ざり合い、排気性状が悪化するおそれがある。
上記構成では、フューエルカット処理の継続時間が判定継続時間以上である場合、当該フューエルカット処理中に気筒内にオイルが流入した可能性があると判断できるため、制限処理が実行される。制限処理では、フューエルカット処理の終了から所定期間が経過するまでの間、スロットル開度の増大が制限される。そのため、当該所定期間内では、ポート噴射弁の燃料噴射量が多くなりにくい。これにより、ポート噴射弁から吸気通路に噴射された燃料のうち、気化しないまま気筒内に供給される燃料の量を少なくすることができる。その結果、気化していない燃料と気筒内のオイルとが混ざり合う事象が生じにくくなる。
したがって、上記構成によれば、フューエルカット処理の終了後に気筒内での燃焼を再開させた場合、排気性状が悪化することを抑制できるようになる。
吸気通路におけるスロットルバルブよりも下流側の圧力を吸気管圧力とした場合、フューエルカット処理中では吸気管圧力が低いほどオイルが気筒内に流入しやすい。つまり、吸気管圧力が低い状態が長く続くと、気筒内にオイルが流入する可能性が高くなる。そこで、フューエルカット処理の実行中において吸気管圧力が判定値以下であるときの時間の積算値を上記継続時間とすることが好ましい。
吸気通路におけるスロットルバルブよりも下流側の圧力を吸気管圧力とした場合、フューエルカット処理中では吸気管圧力が低いほどオイルが気筒内に流入しやすい。つまり、吸気管圧力が低い状態が長く続くと、気筒内にオイルが流入する可能性が高くなる。そこで、フューエルカット処理の実行中において吸気管圧力が判定値以下であるときの時間の積算値を上記継続時間とすることが好ましい。
上記構成によれば、上記積算値が判定継続時間以上であるときには、フューエルカット処理中に気筒内にオイルが流入した可能性が高いと推測できるため、当該フューエルカット処理の終了後に制限処理が実行される。その結果、フューエルカット処理の終了後では、当該フューエルカット中に気筒内に流入したオイルを気化させることにより、排気性状の悪化を抑制することができる。
フューエルカット処理の継続時間が長いほど、当該フューエルカット処理中に気筒内に流入するオイルの量が多くなりやすい。そして、気筒内に存在するオイルの量が多いほど、気筒内での燃焼によって当該オイルの気化を完了させるまでに要する時間が長くなりやすい。
そこで、車載内燃機関の制御装置の一態様において、スロットル開度制御部は、時間計測部によって計測された継続時間が長いほど、所定期間の長さを長くする。この構成によれば、上記継続時間が長かったために当該フューエルカット処理中に気筒内に流入したオイルの量が多かったとしても、上記制限処理の実行時間を長くできるため、当該制限処理の実行によってより多くのオイルを気筒内での燃焼によって気化させることができる。したがって、制限処理の実行後では、気化していない燃料と気筒内のオイルとが混ざり合う事象が生じにくくなる。
以下、車載内燃機関の制御装置の一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1には、車載のハイブリッドシステムが図示されている。ハイブリッドシステムは、車両の動力源として内燃機関10及びモータジェネレータ50を備えるとともに、内燃機関10及びモータジェネレータ50を制御する制御装置60を備えている。車両の車輪41には、内燃機関10の出力トルクTQENと、モータジェネレータ50の出力トルクTQMGとの双方が伝達される。
図1には、車載のハイブリッドシステムが図示されている。ハイブリッドシステムは、車両の動力源として内燃機関10及びモータジェネレータ50を備えるとともに、内燃機関10及びモータジェネレータ50を制御する制御装置60を備えている。車両の車輪41には、内燃機関10の出力トルクTQENと、モータジェネレータ50の出力トルクTQMGとの双方が伝達される。
内燃機関10は、複数の気筒11を備えている。図1では、気筒11が1つのみ図示されている。各気筒11内には、往復動するピストン12が設けられている。各気筒11内においてピストン12よりも上方の空間が燃焼室13となっている。各ピストン12は、コネクティングロッド14を介してクランク軸15に連結されている。クランク軸15は、クランクケース16内に配置されている。クランクケース16の下方には、オイルを貯留するオイルパン17が設けられている。
内燃機関10の吸気通路18には、吸気通路18を流れる吸入空気の量を調整するスロットルバルブ19が設けられている。吸気バルブ20が開弁している場合、吸気通路18を介して吸入空気が燃焼室13に導入される。
内燃機関10には、吸気通路18に燃料を噴射するポート噴射弁21と、吸入空気と燃料とを含む混合気を火花放電によって点火する点火装置22とが設けられている。ポート噴射弁21及び点火装置22は、気筒数と同数設けられている。混合気の燃焼によって燃焼室13内に生じた排気は、排気バルブ23が開弁しているときに排気通路24に排出される。排気通路24には、排気浄化装置の触媒コンバータ25が設けられている。触媒コンバータ25は、酸素を吸蔵する機能と、未燃燃料を酸化させる機能との双方を有している。
制御装置60には、圧力センサ101、エアフローメータ102、クランク角センサ103及びアクセル開度センサ104などの各種のセンサからの検出信号が入力される。圧力センサ101は、吸気通路18におけるスロットルバルブ19よりも下流側の圧力である吸気管圧力PMCを検出し、吸気管圧力PMCに応じた信号を出力する。エアフローメータ102は、吸気通路18を流れる吸入空気の量である吸入空気量GAを検出し、吸入空気量GAに応じた信号を出力する。クランク角センサ103は、クランク軸15の回転速度である機関回転速度NEに応じた信号を出力する。アクセル開度センサ104は、車両のアクセルペダル42の操作量であるアクセル開度ACを検出し、アクセル開度ACに応じた信号を出力する。そして、制御装置60は、各種のセンサ101〜104からの検出信号を基に、各ポート噴射弁21及び各点火装置22を制御する。
制御装置60は、機能部として、フューエルカット処理部611と、燃焼処理部612と、スロットル開度制御部613と、時間計測部614と、モータジェネレータ制御部62とを有している。本実施形態では、フューエルカット処理部611、燃焼処理部612、スロットル開度制御部613及び時間計測部614により、「車載内燃機関の制御装置61」が構成されている。なお、以降の記載において、フューエルカット処理部611のことを「F/C処理部611」といい、モータジェネレータ制御部62のことを「M/G制御部62」という。
F/C処理部611は、車両減速中に規定のフューエルカット条件が成立しているときに、全ての気筒11内での燃焼を停止させるフューエルカット処理を実行する。F/C処理部611は、フューエルカット処理では、各ポート噴射弁21の作動の停止を通じて各気筒11内への燃料供給を停止させ、且つ各点火装置22の作動を停止させることにより、各気筒11内での燃焼を停止させる。以降の記載において、フューエルカット条件のことを「F/C条件」といい、フューエルカット処理のことを「F/C処理」ともいう。
本実施形態では、F/C処理部611は、機関回転速度NEが判定回転速度NEThよりも大きいこと、及び、アクセル操作が行われていないことの双方が成立しているときに、F/C条件が成立していると判定し、F/C処理を実行する。一方、F/C処理部611は、F/C処理の実行中に、機関回転速度NEが判定回転速度NETh以下になったり、アクセル操作が開始されたりすると、F/C条件が成立していると判定しないでF/C処理を終了する。
燃焼処理部612は、F/C処理の非実行時において各気筒11内で燃焼を行わせるときに、各気筒11内に供給する燃料の量を制御し、且つ各点火装置22の作動を制御する。本実施形態では、燃焼処理部612は、F/C処理の非実行時には、ポート噴射弁21の燃料噴射量の制御を通じ、気筒11内への燃料の供給量を制御する。具体的には、燃焼処理部612は、空燃比AFを目標空燃比AFTrとする量の燃料をポート噴射弁21から噴射させる。
スロットル開度制御部613は、スロットルバルブ19の開度であるスロットル開度SLを制御する。すなわち、スロットル開度制御部613は、機関負荷率KLの要求値KLRと機関回転速度NEとを基にスロットル開度SLの目標値SLTrを導出する。機関負荷率KLとは、機関回転速度NEと吸入空気量GAとに基づいた値である。機関負荷率の要求値KLRは、内燃機関10に要求される機関負荷率のことであり、アクセル開度ACが大きいほど大きくなる。例えば、スロットル開度制御部613は、図2に示すマップを用いてスロットル開度の目標値SLTrを導出する。そして、スロットル開度制御部613は、導出した目標値SLTrと一致するようにスロットル開度SLを制御する。
図2に示すマップは、機関負荷率の要求値KLRと機関回転速度NEとを基にスロットル開度の目標値SLTrを導出するためのものである。なお、図2における実線Lは、目標値SLTrが同じ値となるときの機関負荷率の要求値KLRと機関回転速度NEとを示す点を繋いだ線である。例えば、各実線Lのうちの第1実線L1は、目標値SLTrが第1開度となるときの機関負荷率の要求値KLRと機関回転速度NEとを示す点を繋いだ線である。
目標値SLTrは、機関負荷率の要求値KLRが大きいほど大きくなる。また、目標値SLTrは、機関回転速度NEが大きいほど大きくなる。つまり、機関回転速度NEがある値で保持されている場合、要求値KLRが上限負荷率KLLm以下であるときに導出される目標値SLTrは、要求値KLRが上限負荷率KLLmよりも大きいときに導出される目標値SLTrよりも小さい。言い換えると、要求値KLRが上限負荷率KLLm以下であるときには、要求値KLRが上限負荷率KLLmよりも大きいときと比較し、ポート噴射弁21の燃料噴射量を少なくすることができる。本実施形態では、上限負荷率KLLmが、「上限値」に相当する。
スロットル開度制御部613は、F/C処理が実行されている場合、スロットル開度の目標値SLTrを規定値で保持し、当該目標値SLTrと一致するようにスロットル開度SLを制御する。規定値としては、例えば、アイドル運転時におけるスロットル開度、及びアイドル運転時におけるスロットル開度近傍の値を挙げることができる。
スロットル開度制御部613は、F/C処理の終了後に制限処理を実行することがある。制限処理とは、F/C処理が終了してから所定期間TMEが経過するまでの間、スロットル開度SLの増大を制限する処理である。F/C処理の終了後に制限処理を実行するか否かの判定方法、及び、制限処理の具体的な内容については後述する。
時間計測部614は、F/C処理の継続時間TMfを計測する。具体的には、時間計測部614は、F/C処理中において吸気管圧力PMCが判定圧力PMCTh以下である時間の積算値を継続時間TMfとして計測する。判定圧力PMCThは、「判定値」の一例であって、吸気管圧力PMCが低いか否かの判断基準として設定されている。F/C処理中において吸気管圧力PMCが判定圧力PMCTh以下である場合、膨張行程時に燃焼室13の圧力が低くなる。そして、F/C処理中において吸気管圧力PMCが判定圧力PMCTh以下である状態が長いと、クランクケース16側から燃焼室13にオイルが流入する事象が生じうる。
M/G制御部62は、モータジェネレータ50の駆動を制御する。制限処理の実行中におけるモータジェネレータ50の駆動の制御については後述する。
次に、図3を参照し、F/C処理中に継続時間TMfを計測するために実行される処理ルーチンについて説明する。本処理ルーチンは、繰り返し実行される。
次に、図3を参照し、F/C処理中に継続時間TMfを計測するために実行される処理ルーチンについて説明する。本処理ルーチンは、繰り返し実行される。
本処理ルーチンにおいて、ステップS11では、F/C処理部611によってF/C処理が実行されているか否かの判定が行われる。F/C処理が実行されているとの判定がなされてない場合(S11:NO)、本処理ルーチンが一旦終了される。一方、F/C処理が実行されているとの判定がなされている場合(S11:YES)、処理が次のステップS12に移行される。ステップS12において、吸気管圧力PMCが判定圧力PMCTh以下であるか否かの判定が行われる。吸気管圧力PMCが判定圧力PMCThよりも高い場合(S12:NO)、継続時間TMfを更新することなく、本処理ルーチンが一旦終了される。
一方、吸気管圧力PMCが判定圧力PMCTh以下である場合(S12:YES)、処理が次のステップS13に移行される。ステップS13において、時間計測部614によって、F/C処理中において吸気管圧力PMCが判定圧力PMCTh以下であるときの時間の積算値が継続時間TMfとして更新される。次のステップS14では、F/C処理が終了しているか否かの判定が行われる。F/C処理が未だ実行されている場合(S14:NO)、処理が前述したステップS12に移行される。一方、F/C処理が終了している場合(S14:YES)、本処理ルーチンが終了される。すなわち、時間計測部614による継続時間TMfの更新が終了される。
次に、図4を参照し、F/C処理の終了後に制限処理を実行するための処理ルーチンについて説明する。本処理ルーチンは、F/C処理が終了したことを契機に実行される。
本処理ルーチンにおいて、ステップS21では、最後に実行されたF/C処理中に時間計測部614によって計測された継続時間TMfが判定継続時間TMfTh以上であるか否かの判定が行われる。継続時間TMfが長いほど、F/C処理中にクランクケース16側から燃焼室13にオイルが流入した可能性が高い。つまり、継続時間TMfが判定継続時間TMfTh以上である場合、F/C処理中にオイルが燃焼室13に流入した可能性が高い。一方、継続時間TMfが判定継続時間TMfTh未満である場合、F/C処理中にオイルが燃焼室13に流入した可能性は低い。
本処理ルーチンにおいて、ステップS21では、最後に実行されたF/C処理中に時間計測部614によって計測された継続時間TMfが判定継続時間TMfTh以上であるか否かの判定が行われる。継続時間TMfが長いほど、F/C処理中にクランクケース16側から燃焼室13にオイルが流入した可能性が高い。つまり、継続時間TMfが判定継続時間TMfTh以上である場合、F/C処理中にオイルが燃焼室13に流入した可能性が高い。一方、継続時間TMfが判定継続時間TMfTh未満である場合、F/C処理中にオイルが燃焼室13に流入した可能性は低い。
ステップS21において、継続時間TMfが判定継続時間TMfTh未満である場合(NO)、処理が次のステップS211に移行される。ステップS211において、時間計測部614によって、継続時間TMfが「0」にリセットされる。その後、本処理ルーチンが終了される。つまり、継続時間TMfが判定継続時間TMfTh未満である場合には、制限処理を実行することなく、すなわち後述するステップS24の処理を実行することなく、本処理ルーチンが終了される。この場合、スロットル開度制御部613は、図2に示したマップを用いてスロットル開度の目標値SLTrを導出する。そして、スロットル開度制御部613は、導出した目標値SLTrと一致するようにスロットル開度SLを制御する。また、燃焼処理部612は、空燃比AFを目標空燃比AFTrとする量の燃料をポート噴射弁21から噴射させる。これにより、各気筒11内で燃焼が行われる。
その一方で、ステップS21において、継続時間TMfが判定継続時間TMfTh以上である場合(YES)、処理が次のステップS22に移行される。ステップS22において、スロットル開度制御部613によって、制限処理の実行時間である所定期間TMEの長さが設定される。すなわち、スロットル開度制御部613は、ステップS21の判定で用いられた継続時間TMfが長いほど所定期間TMEの長さを長くする。次のステップS23において、時間計測部614によって、継続時間TMfが「0」にリセットされる。
そして、ステップS24では、スロットル開度制御部613によって、制限処理の実行を通してスロットル開度SLが制御される。すなわち、スロットル開度制御部613は、制限処理では、機関負荷率の要求値KLRが上限負荷率KLLmを越えないように要求値KLRの増大を制限する。本実施形態では、スロットル開度制御部613は、アクセル開度ACを基に導出した要求値KLRと上限負荷率KLLmとのうちの小さい方の値を要求値KLRとする。続いて、スロットル開度制御部613は、設定した機関負荷率の要求値KLR及び機関回転速度NEを基にスロットル開度の目標値SLTrを導出する。これにより、目標値SLTrの増大が制限される。そして、スロットル開度制御部613は、導出した目標値SLTrと一致するようにスロットル開度SLを制御する。
続いて、ステップS25において、各気筒11内での燃焼が許可される。すなわち、燃焼処理部612は、各ポート噴射弁21及び各点火装置22の作動を制御する。このとき、燃焼処理部612は、空燃比AFを目標空燃比AFTrとする量の燃料をポート噴射弁21から噴射させる。これにより、各気筒11内で燃焼が行われる。
そして、ステップS26において、スロットル開度制御部613によって、制限処理の終了条件が成立したか否かの判定が行われる。本実施形態では、制限処理の実行時間がステップS22で設定した所定期間TMEの長さ以上である場合は、終了条件が成立していると判定される。また、制限処理の実行時間が所定期間TMEの長さ未満であってもF/C処理が開始された場合でも、終了条件が成立していると判定される。一方、制限処理の実行時間が所定期間TMEの長さ未満である場合であって、且つF/C処理が開始されていない場合は、終了条件が成立していないと判定される。終了条件が成立していない場合(S26:NO)、処理が前述したステップS24に移行される。すなわち、制限処理を実行しつつの各気筒11内での燃焼が継続される。一方、終了条件が成立している場合(S26:YES)、本処理ルーチンが終了される。すなわち、制限処理が終了され、スロットル開度SLの増大の制限が解除される。
なお、制限処理の実行時間が所定期間TMEの長さ未満である状況下でF/C処理が開始されたために制限処理が終了された場合、前回のF/C処理中に気筒11内に流入したオイルが気筒11内に未だ残っている可能性がある。この場合、今回のF/C処理の実行期間が短く、継続時間TMfが判定継続時間TMfTh未満であったときには、気筒11内にオイルが残っているにも拘わらず、制限処理が実行されないこととなる。そのため、本実施形態では、制限処理の実行時間が所定期間TMEの長さ未満である状況下でF/C処理が開始されたために制限処理が終了された場合、所定期間TMEの長さから制限処理の実行時間を引いた値が残り時間として記憶される。そして、次回のF/C処理の終了後における図4に示した処理ルーチンの実行時では、当該F/C処理中に更新された継続時間TMfが、上記残り時間を基に増大補正される。例えば、上記残り時間が長いほど増大補正量が多くなるように、継続時間TMfが補正される。そして、ステップS21では、増大補正後の継続時間TMfが判定継続時間TMfTh以上であるか否かの判定、すなわち制限処理を実行するか否かの判定が行われる。これにより、制限処理が実行されやすくなる。
さらに、次のステップS22では、増大補正後の継続時間TMfを用い、所定期間TMEの長さが設定される。そのため、継続時間TMfの増大補正が行われない場合と比較し、所定期間TMEの長さを長くすることができる。
次に、図5を参照し、制限処理中にモータジェネレータ50の駆動を制御するために実行される処理ルーチンについて説明する。本処理ルーチンは、制限処理中では繰り返し実行される。
本処理ルーチンにおいて、ステップS31では、M/G制御部62によって、モータジェネレータ50の出力トルクの要求値である要求MGトルクTQMGRが取得される。続いて、ステップS32において、M/G制御部62によって、制限処理の実行に伴う要求MGトルクTQMGRの補正量であるトルク補正量ΔTQが導出される。アクセル開度ACに基づいて導出される機関負荷率の要求値KLRを算出要求値KLRAとする。また、制限処理中においてスロットル開度の目標値SLTrの導出に用いられた要求値KLRを実要求値KLRBとする。実要求値KLRBが算出要求値KLRAと同じ値である場合、制限処理の実行中でも、内燃機関10の出力トルクTQENの増大は実質的には制限されていない。一方、実要求値KLRBが算出要求値KLRAよりも小さい場合、制限処理の実行によって出力トルクTQENの増大が制限されている。そのため、M/G制御部62は、実要求値KLRBが算出要求値KLRAと同じ値である場合にはトルク補正量ΔTQを「0」とし、実要求値KLRBが算出要求値KLRAよりも小さい場合にはトルク補正量ΔTQを「0」よりも大きい値とする。このとき、M/G制御部62は、実要求値KLRBと算出要求値KLRAとの差分が大きいほどトルク補正量ΔTQを大きくする。
次のステップS33において、M/G制御部62によって、ステップS31で取得された要求MGトルクTQMGRとステップS32で導出されたトルク補正量ΔTQとの和が要求MGトルクTQMGRとされる。すなわち、トルク補正量ΔTQが正の値である場合、要求MGトルクTQMGRが増大補正される。そして、ステップS34において、モータジェネレータ50の出力トルクTQMGが要求MGトルクTQMGRとなるように、モータジェネレータ50の駆動が制御される。その後、本処理ルーチンが一旦終了される。
次に、図6を参照し、本実施形態の作用及び効果について説明する。
図6に示すように、タイミングt11でアクセル開度ACが「0」となる。すると、車両が減速するとともに、規定のF/C条件が成立するため、F/C処理が開始される。すると、スロットル開度SLは、F/C処理の開始前よりも小さくなるため、吸気管圧力PMCが低くなる。そして、タイミングt12で吸気管圧力PMCが判定圧力PMCTh以下になる。タイミングt12以降では、吸気管圧力PMCが判定圧力PMCTh以下である状態が継続する。そのため、タイミングt12からは継続時間TMfが更新される。
図6に示すように、タイミングt11でアクセル開度ACが「0」となる。すると、車両が減速するとともに、規定のF/C条件が成立するため、F/C処理が開始される。すると、スロットル開度SLは、F/C処理の開始前よりも小さくなるため、吸気管圧力PMCが低くなる。そして、タイミングt12で吸気管圧力PMCが判定圧力PMCTh以下になる。タイミングt12以降では、吸気管圧力PMCが判定圧力PMCTh以下である状態が継続する。そのため、タイミングt12からは継続時間TMfが更新される。
F/C処理の実行中におけるタイミングt13で継続時間TMfが判定継続時間TMfThに達する。その後のタイミングt14から運転者のアクセル操作が開始されるため、F/C処理が終了される。このようにF/C処理が終了されると、継続時間TMfが判定継続時間TMfTh以上であるため、制限処理が開始される。つまり、F/C処理の実行中にクランクケース16側から燃焼室13にオイルが流入した可能性があるため、制限処理が実行される。また、このように制限処理が開始されると、各気筒11内への燃料の供給や各点火装置22の作動も行われるため、各気筒11内で燃焼が行われるようになる。すると、当該燃焼に起因して発生した熱によって各気筒11内に存在するオイルが気化する。
制限処理では、F/C処理の終了から所定期間TMEが経過するまでの間、すなわちタイミングt14からタイミングt15までの間、スロットル開度SLの増大が制限される。そのため、所定期間TME内では、ポート噴射弁21の燃料噴射量が多くなりにくい。これにより、制限処理が実行されない場合と比較し、気化しないまま吸気通路18から燃焼室13に供給される燃料を少なくすることができる。つまり、燃焼室13で、気化していない燃料とオイルとが混ざってしまうことを抑制できる。
ここで、気化しないまま吸気通路18から燃焼室13に燃料が供給されると、燃焼室13では、気化していない燃料とオイルとが混ざってしまう。すると、当該燃料は、気筒11内で気化しにくくなる。すなわち、気筒11内での燃焼のタイミングでも、気化していない燃料が気筒11内に存在している可能性がある。このように燃焼タイミングでも気化していない燃料の量が多いほど、排気性状が悪化しやすい。
この点、本実施形態では、気化しないまま吸気通路18から燃焼室13に供給される燃料の量を少なくすることができる。これにより、燃焼室13で、気化していない燃料とオイルとが混ざってしまうことを抑制できる。そして、燃焼室13のオイルを気化させることができる。したがって、本実施形態では、F/C処理の終了後に各気筒11内での燃焼を再開させた場合、排気性状が悪化することを抑制できる。
なお、本実施形態では、以下に示す効果をさらに得ることができる。
(1)F/C処理中では吸気管圧力PMCが低いほど、膨張行程時に燃焼室13の圧力が低くなるため、クランクケース16側から燃焼室13にオイルが流入しやすい。そこで、本実施形態では、F/C処理の実行中において吸気管圧力PMCが判定圧力PMCTh以下であるときの時間の積算値が継続時間TMfとして取得される。そのため、F/C処理中において吸気管圧力PMCが低い状態が長く続いたときには、クランクケース16側から燃焼室13にオイルが流入した可能性があると推測できるため、F/C処理の終了後に制限処理が実行される。その結果、F/C処理の終了後においてポート噴射弁21の燃料噴射量が多くなることが抑制される。したがって、F/C処理の終了後では、当該F/C処理中に燃焼室13内に流入したオイルを気化させることができる。
(1)F/C処理中では吸気管圧力PMCが低いほど、膨張行程時に燃焼室13の圧力が低くなるため、クランクケース16側から燃焼室13にオイルが流入しやすい。そこで、本実施形態では、F/C処理の実行中において吸気管圧力PMCが判定圧力PMCTh以下であるときの時間の積算値が継続時間TMfとして取得される。そのため、F/C処理中において吸気管圧力PMCが低い状態が長く続いたときには、クランクケース16側から燃焼室13にオイルが流入した可能性があると推測できるため、F/C処理の終了後に制限処理が実行される。その結果、F/C処理の終了後においてポート噴射弁21の燃料噴射量が多くなることが抑制される。したがって、F/C処理の終了後では、当該F/C処理中に燃焼室13内に流入したオイルを気化させることができる。
一方、F/C処理が終了しても、継続時間TMfが判定継続時間TMfTh未満であるときには、F/C処理中にクランクケース16側から燃焼室13にオイルが流入しなかったと推測できるため、F/C処理の終了後に制限処理が実行されない。したがって、制限処理の不要な実行を抑制することができる。
(2)継続時間TMfが判定継続時間TMfTh以上である場合、継続時間TMfが長いほどF/C処理中にクランクケース16側から燃焼室13に流入したオイルの量が多いと推測できる。F/C処理の終了後に各気筒11内での燃焼の再開させた場合、燃焼室13のオイルの気化の完了までに要する時間は、F/C処理の終了時点で燃焼室13内に存在するオイルの量が多いほど長くなる。そのため、本実施形態では、F/C処理の終了後に制限処理を実行する場合、継続時間TMfが長いほど、制限処理の実行時間が長くされる。これにより、制限処理の実行によってより多くのオイルを気筒11内での燃焼によって気化させることができる。したがって、制限処理の実行後は、気化していない燃料と気筒11内のオイルとが混ざり合う事象を生じさせにくくすることができる。
一方、F/C処理の終了後に制限処理を実行する場合であっても、継続時間TMfがそれほど長くないときには、F/C処理中にクランクケース16側から燃焼室13に流入したオイルの量が少ないと推測できるため、制限処理の実行時間が短縮される。したがって、本実施形態では、制限処理の実行時間を適正化することができる。
(3)なお、制限処理の実行中において機関負荷率の要求値KLRが上限負荷率KLLmと同じ値である場合、内燃機関10の出力トルクTQENの増大が制限されていることとなる。本実施形態では、このように内燃機関10の出力トルクTQENの増大が制限されている場合、モータジェネレータ50の出力トルクTQMGを増大させることにより、車輪41に伝達されるトルクが不足することを抑制できる。したがって、制限処理の実行中における車両の走行性能の低下を抑制することができる。
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・制限処理の実行時間が所定期間TMEの長さ未満である状況下でF/C処理が開始されたために制限処理が終了された場合、次回のF/C処理の終了後にあっては、上記残り時間を基に、次回のF/C処理中に更新された継続時間TMfではなく、判定継続時間TMfThを減少補正するようにしてもよい。この場合、上記残り時間が長いほど減少補正量が多くなるように、判定継続時間TMfThが補正されることになる。そして、ステップS21では、補正されていない継続時間TMfが減少補正後の判定継続時間TMfTh以上であるか否かの判定が行われることとなる。この場合、次のステップS22では、補正されていない継続時間TMfを基に所定期間TMEの長さを設定し、この所定期間TMEの長さを上記残り時間を基に増大補正するようにしてもよい。例えば、上記残り時間が長いほど、所定期間TMEの長さの増大補正量を多くする。
・制限処理の実行時間が所定期間TMEの長さ未満である状況下でF/C処理が開始されたために制限処理が終了された場合、次回のF/C処理の終了後にあっては、上記残り時間を基に、次回のF/C処理中に更新された継続時間TMfではなく、判定継続時間TMfThを減少補正するようにしてもよい。この場合、上記残り時間が長いほど減少補正量が多くなるように、判定継続時間TMfThが補正されることになる。そして、ステップS21では、補正されていない継続時間TMfが減少補正後の判定継続時間TMfTh以上であるか否かの判定が行われることとなる。この場合、次のステップS22では、補正されていない継続時間TMfを基に所定期間TMEの長さを設定し、この所定期間TMEの長さを上記残り時間を基に増大補正するようにしてもよい。例えば、上記残り時間が長いほど、所定期間TMEの長さの増大補正量を多くする。
・制限処理の実行時間である所定期間TMEの長さを、継続時間TMfに応じて可変させなくてもよい。すなわち、所定期間TMEの長さを、予め設定された長さで固定してもよい。
・時間計測部614によって計測される継続時間TMfは、F/C処理の開始から終了までの時間であってもよい。
・アクセル操作が開始されたためにF/C処理が終了された場合、アクセル開度ACを基に導出される機関負荷率の要求値KLRである算出要求値KLRAが上限負荷率KLLmよりも大きくなる可能性がある。一方、アクセル操作が行われていないにも拘わらず、機関回転速度NEが判定回転速度NETh以下になったためにF/C処理が終了された場合、算出要求値KLRAは上限負荷率KLLm以上になることはない。そのため、アクセル操作の開始を契機にF/C処理が終了された場合には、F/C処理の終了後に制限処理の実行を許可する一方で、アクセル操作が開始されていないにも拘わらずF/C処理が終了された場合には、F/C処理の終了後に制限処理の実行を禁止するようにしてもよい。
・アクセル操作が開始されたためにF/C処理が終了された場合、アクセル開度ACを基に導出される機関負荷率の要求値KLRである算出要求値KLRAが上限負荷率KLLmよりも大きくなる可能性がある。一方、アクセル操作が行われていないにも拘わらず、機関回転速度NEが判定回転速度NETh以下になったためにF/C処理が終了された場合、算出要求値KLRAは上限負荷率KLLm以上になることはない。そのため、アクセル操作の開始を契機にF/C処理が終了された場合には、F/C処理の終了後に制限処理の実行を許可する一方で、アクセル操作が開始されていないにも拘わらずF/C処理が終了された場合には、F/C処理の終了後に制限処理の実行を禁止するようにしてもよい。
・制限処理では、機関負荷率の要求値KLRが上限負荷率KLLmを越えないように要求値KLRの増大を制限するのであれば、上記実施形態で説明した方法とは異なる方法で要求値KLRの増大を制限するようにしてもよい。例えば、アクセル開度ACを基に導出される機関負荷率の要求値KLRである算出要求値KLRAに所定の補正係数αを乗じることにより、スロットル開度の目標値SLTrの算出に用いられる要求値である実要求値KLRBが上限負荷率KLLmを越えないようにしてもよい。
・内燃機関は、ポート噴射弁21を備えているのであれば、気筒11内に直接燃料を噴射する筒内噴射弁を備えるものであってもよい。このような内燃機関にあっては、F/C処理中では、ポート噴射弁21及び筒内噴射弁の双方の燃料噴射が停止される。また、F/C処理の終了後に制限処理が実行される場合、ポート噴射弁21から燃料を噴射させる一方で、筒内噴射弁の燃料噴射は停止されることとなる。すなわち、空燃比を目標空燃比とする量の燃料がポート噴射弁21から噴射される。
・車載内燃機関の制御装置61が搭載される車両は、ハイブリッド車両でなくてもよい。この場合、制限処理の実行によって内燃機関10の出力トルクTQENの増大が制限されている場合、内燃機関10の点火時期を進角させることにより、出力トルクTQENの増大を図るようにしてもよい。
10…内燃機関、11…気筒、18…吸気通路、19…スロットルバルブ、21…ポート噴射弁、61…車載内燃機関の制御装置、611…F/C処理部(フューエルカット処理部)、612…燃焼処理部、613…スロットル開度制御部、614…時間計測部。
Claims (3)
- 吸気通路に燃料を噴射するポート噴射弁を備える車載内燃機関に適用され、
車両減速時に前記ポート噴射弁の燃料噴射を停止させ、気筒内での燃焼を停止させるフューエルカット処理を実行するフューエルカット処理部と、
前記フューエルカット処理の非実行時に、空燃比を目標空燃比とする量の燃料を前記ポート噴射弁から噴射させ、前記気筒内で燃焼を行わせる燃焼処理部と、
スロットル開度を、機関負荷率の要求値及び機関回転速度を基に制御するスロットル開度制御部と、
前記フューエルカット処理の継続時間を計測する時間計測部と、を備え、
前記スロットル開度制御部は、前記時間計測部によって計測される前記継続時間が判定継続時間以上である状態で前記フューエルカット処理が終了した場合、当該フューエルカット処理が終了してから所定期間が経過するまでの間、スロットル開度の増大を制限する制限処理を実行するようになっており、
前記スロットル開度制御部は、前記制限処理では、機関負荷率の要求値が上限値を越えないように当該要求値の増大を制限し、当該制限後の機関負荷率の要求値及び機関回転速度を基にスロットル開度を制御する
車載内燃機関の制御装置。 - 前記吸気通路におけるスロットルバルブよりも下流側の圧力を吸気管圧力とした場合、
前記時間計測部は、前記フューエルカット処理の実行中において前記吸気管圧力が判定値以下であるときの時間の積算値を前記継続時間とする
請求項1に記載の車載内燃機関の制御装置。 - 前記スロットル開度制御部は、前記時間計測部によって計測された前記継続時間が長いほど、前記所定期間の長さを長くする
請求項1又は請求項2に記載の車載内燃機関の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019007622A JP2020118051A (ja) | 2019-01-21 | 2019-01-21 | 車載内燃機関の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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ID=71890313
Family Applications (1)
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Country | Link |
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-
2019
- 2019-01-21 JP JP2019007622A patent/JP2020118051A/ja active Pending
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