JP2020117015A - 車両用表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】限られた表示領域において車両情報と警報設定値を同時表示しても、視認性・瞬読性を損なうことがない車両用表示装置を提供する。【解決手段】車両用表示装置１０は、表示器１３と、表示器１３に車両情報を表示させる制御手段１２と、を備え、制御手段１２が、表示器１３に車両情報を示す第１の数値Ｃ１と、車両情報の単位を示す第１の文字列Ｓ１を表示させる車両用表示装置であって、制御部１２は、表示器１３に警告表示をさせる閾値である警報設定値Ｗを備え、第１の数値Ｃ１が、警報設定値Ｗに基づく第２の数値Ｃ２以上である時に、制御手段１２は、表示器１３の第１の文字列Ｓ１を表示する箇所に、警報設定値Ｗを表示させることを特徴とする。【選択図】図４

Description

本発明は、車両用表示装置に関する。

車両情報（車両の車速、冷却水温度などの現在値）を表示する車両用表示装置が用いられている。例えば、特許文献１に開示されている車両用表示装置は、車両用診断コネクタに接続され、車両の車速、エンジン回転数など、複数の車両情報を同時に表示可能なものである。

特開２００４−３５９１２７号公報

特許文献１に開示された車両用表示装置では、車両情報毎の表示領域が制限されているため、警告表示を行う際に車両情報と警報設定値を同時に表示できない、または同時表示を行うために表示サイズを縮小する必要があるため、視認性・瞬読性を損なうなどの課題があった。

本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、限られた表示領域において車両情報と警報設定値を同時表示しても、視認性・瞬読性を損なうことがない車両用表示装置を提供することを目的とする。

車両用表示装置１０は、
表示器１３と、表示器１３に車両情報を表示させる制御手段１２と、を備え、
制御手段１２が、表示器１３に車両情報を示す第１の数値Ｃ１と、車両情報の単位を示す第１の文字列Ｓ１を表示させる車両用表示装置であって、
制御手段１２は、表示器１３に警告表示をさせる閾値である警報設定値Ｗを備え、
第１の数値Ｃ１が、警報設定値Ｗに基づく第２の数値Ｃ２以上である時に、
制御手段１２は、表示器１３の第１の文字列Ｓ１を表示する箇所に、警報設定値Ｗを表示させること
を特徴とする。

第１の数値Ｃ１が、警報設定値Ｗ以上である時に、制御手段１２は、表示器１３に警告表示をさせることを特徴とする。

車両用表示装置１０は、
表示器１３と、表示器１３に車両情報を表示させる制御手段１２と、を備え、
制御手段１２が、表示器１３に車両情報を示す第１の数値Ｃ１ａと、車両情報の単位を示す第１の文字列Ｓ１ａを表示させる車両表表示装置であって、
制御手段１２は、表示器１３に警告表示をさせる閾値である警報設定値Ｗａを備え、
第１の数値Ｃ１ａが、警報設定値Ｗａに基づく第２の数値Ｃ２ａ以下である時に、
制御手段１２は、表示器１３の第１の文字列Ｓ１ａを表示する箇所に、警報設定値Ｗａを表示させること
を特徴とする。

第１の数値Ｃ１ａが、警報設定値Ｗａ以下である時に、制御手段１２は、表示器１３に警告表示をさせることを特徴とする。

警告表示は、制御手段１２が、第１の数値Ｃ１，Ｃ１ａと警報設定値Ｗ，Ｗａの文字色ＣＬ１，ＣＬ１ａと背景色ＣＬ２，ＣＬ２ａを入れ替えて表示器１３に表示させることを特徴とする。

警告表示は、制御手段１２が、第１の数値Ｃ１，Ｃ１ａと警報設定値Ｗ，Ｗａを表示器１３に点滅表示させることを特徴とする。

本発明によれば、限られた表示領域において車両情報と警報設定値を同時表示しても、視認性・瞬読性を損なうことがない車両用表示装置を提供することができる。

本発明の一実施形態に係るブロック図。 同上実施形態の画面レイアウトを示す図。 同上実施形態の通常表示状態を示す図。 同上実施形態の警告手前表示状態の例を示す図。 同上実施形態の警告表示状態の例を示す図。 同上実施形態の警告手前表示状態の別例を示す図。 同上実施形態の警告表示状態の別例を示す図。

以下、本発明を実施するための一実施形態に係る車両用表示装置を、図面を参照しながら説明する。

車両用表示装置１０は、図１に示すように、入力装置（設定手段）１１と、制御部（制御手段）１２と、表示器１３から主に構成されている。入力装置１１は、車両用表示装置１０を起動させるための押ボタンスイッチや、警報設定値Ｗを設定するための押ボタンスイッチまたはタッチパネル等を備えている。警報設定値Ｗは、あらかじめ制御部１２に初期値が設定されており、入力装置１１を操作することによって、値が変更可能であっても良い。制御部１２は、マイコン１４及び駆動回路１５からなるものである。マイコン１４は、後述する車両診断コネクタ等からデータを入力し、駆動回路１５を介して、表示器１３に各種の車両情報を表示させる。表示器１３は、ドットマトリクス型の液晶表示パネルからなるものである。

車両用表示装置１０には、制御コントローラ２１、車両診断コネクタ２２のいずれか一方または両方が接続される。
制御コントローラ２１は、図示しない車両に設けられた車両の走行速度、エンジンオイルの温度、冷却水の温度、エンジンオイルの圧力、排気温度を検知する各センサと接続され、調歩同期式（ＵＡＲＴ）通信によって、各データをマイコン１４に出力する。
車両診断コネクタ２２は、ＣＡＮ通信によって、図示しない車両からエンジンオイルの温度、冷却水の温度、エンジンオイルの圧力、排気温度に関するデータをマイコン１４に出力する。

（通常表示）
図２は表示器１３の画面レイアウト、図３は表示器１３の画面の表示例を示している。表示器１３の画面は、時刻表示領域３０、車速表示領域４０、油温表示領域５０、水温表示領域６０、油圧表示領域７０、排気温表示領域８０を備えている。

時刻表示領域３０には、情報名表示部３１と、時刻を数字にて表す数字表示部３２が設けられている。

時刻が１０時２４分のとき、制御部１２は、表示器１３の情報名表示部３１に現在時刻表示を示す文字列「ＣＬＯＣＫ」、数字表示部３２に時刻を示す文字列「１０：２４」を、文字色を白、背景色を黒として表示させる。

車速表示領域４０には、車両情報名表示部４１と、車両の速度（車速）を数字にて表す数字表示部４２と、車速の単位を示す文字列を表示する車両情報単位表示部４３が設けられている。

車速が１０３Ｋｍ／ｈのとき、制御部１２は、表示器１３の車両情報名表示部４１に車速表示を示す文字列「ＳＰＥＥＤ」、数字表示部４２に車速を示す文字列「１０３」、車両情報単位表示部４３に「ｋｍ／ｈ」を、文字色を白、背景色を黒として表示させる。

油温表示領域５０には、車両情報名表示部５１と、エンジンオイル温度（油温）（第１の数値）Ｃ１を数字にて表す数字表示部５２と、油温の表示単位を示す文字列（第１の文字列）Ｓ１を表示する車両情報単位表示部（第１の文字列を表示する箇所）５３が設けられている。

油温Ｃ１が９６℃のとき、制御部１２は、表示器１３の車両情報名表示部５１に油温表示を示す文字列「ＯＩＬ Ｔ．」、数字表示部５２に油温Ｃ１を示す文字列「９６」、車両情報単位表示部５３に油温の表示単位を示す文字列Ｓ１である「℃」を、文字色ＣＬ１を白、背景色ＣＬ２を黒として表示させる。

水温表示領域６０には、車両情報名表示部６１と、冷却水温度（水温）を数字にて表す数字表示部６２と、車両情報単位表示部６３が設けられている。

水温が８６℃のとき、制御部１２は、表示器１３の車両情報名表示部６１に水温表示を示す文字列「ＷＡＴＥＲ Ｔ．」、数字表示部６２に水温を示す文字列「８６」、車両情報単位表示部６３に水温の表示単位を示す文字列である「℃」を、文字色を白、背景色を黒として表示させる。

油圧表示領域７０には、車両情報名表示部７１と、油圧を数字にて表す数字表示部７２と、車両情報単位表示部７３が設けられている。

油圧（第１の数値）Ｃ１ａが４．５×１００ＫＰａのとき、制御部１２は、表示器１３の車両情報名表示部７１に油圧表示を示す文字列「ＯＩＬ Ｐ．」、数字表示部７２に油圧Ｃ１ａを示す文字列「４．５」、車両情報単位表示部７３に油圧の表示単位を示す文字列Ｓ１ａである「×１００ｋＰａ」を、文字色ＣＬ１ａを白、背景色ＣＬ２ａを黒として表示させる。

排気温表示領域８０には、車両情報名表示部８１と、排気温を数字にて表す数字表示部８２と、車両情報単位表示部８３が設けられている。

排気温が３７８℃のとき、制御部１２は、表示器１３の車両情報名表示部８１に排気温表示を示す文字列「ＥＸＴ．Ｔ．」、数字表示部８２に排気温を示す文字列「３７８」、車両情報単位表示部８３に排気温の表示単位を示す文字列である「℃」を、文字色を白、背景色を黒として表示させる。

油温表示を例として、油温（第１の数値）Ｃ１が、警報設定値Ｗに基づく第２の数値Ｃ２以上警報設定値Ｗ未満の場合の表示（警告手前表示）、および警報設定値Ｗ以上となった場合の警告表示について説明する。
なお、記載のない箇所の表示については、通常表示と同じである。

（警告手前表示）
警告手前表示について、図４を用いて説明する。
警報設定値Ｗに基づく第２の数値Ｃ２が例えば警報設定値Ｗの９０％に規定されている場合について説明する。第２の数値Ｃ２は、警告手前表示を開始する閾値である。
油温Ｃ１が、第２の数値Ｃ２以上、警報設定値Ｗ未満（警告手前表示条件）のとき、制御部１２は、表示器１３に警告手前表示をさせる。警告手前表示は、油温の表示単位を示す文字列Ｓ１を表示させる箇所（車両情報単位表示部５３）に油温の表示単位を示す文字列Ｓ１の代わりに、警報設定値Ｗを表示させることである。
油温Ｃ１が９６℃、警報設定値Ｗが９７℃のとき、第２の数値Ｃ２は８７．３℃である。図４に示すように、制御部１２は、表示器１３の車両情報単位表示部５３の箇所に、文字列Ｓ１の代わりに、油温Ｃ１が警報設定値Ｗに近づいていることを示す文字列「−９７」を表示させる。ここで、文字列「−９７」の「９７」は警報設定値Ｗである。
なお、警告手前表示条件を満たさなくなった場合、制御部１２は表示器１３を通常表示または警告表示させる。

（警告表示）
警告表示について、図５を用いて説明する。
油温Ｃ１が警報設定値Ｗ以上（警告表示条件）のとき、制御部１２は、表示器１３に警告表示をさせる。警告表示は、表示内容は警告手前表示に準じ、さらに文字色ＣＬ１と背景色ＣＬ２を通常表示の場合と入れ替えて表示させることである。
油温Ｃ１、警報設定値Ｗがともに９７℃のとき、図５に示すように、制御部１２は、表示器１３の車両情報名表示部５１に油温表示を示す文字列「ＯＩＬ Ｔ．」、数字表示部５２に油温Ｃ１を示す文字列「９７」、車両情報単位表示部５３に文字列「−９７」を、文字色を黒、背景色を白として表示させる。
なお、警告表示条件を満たさなくなった場合、制御部１２は表示器１３を通常表示または警告手前表示させる。

油圧表示を例として、油圧（第１の数値）Ｃ１ａが、警報設定値Ｗａより大きく、警報設定値Ｗａに基づく第２の数値Ｃ２ａ以下の場合の表示（警告手前表示）、および警報設定値Ｗａ以下となった場合の警告表示について説明する。なお、記載のない箇所の表示については、通常表示と同じである。

（警告手前表示）
警告手前表示について、図６を用いて説明する。
警報設定値Ｗａに基づく第２の数値Ｃ２ａが例えば警報設定値Ｗａの１１０％に規定されている場合について説明する。第２の数値Ｃ２ａは、警告手前表示を開始する閾値である。
油圧Ｃ１ａが、警報設定値Ｗａより大きく、第２の数値Ｃ２ａ以下（警告手前表示条件）のとき、制御部１２は、表示器１３に警告手前表示をさせる。警告手前表示は、油圧Ｃ１ａの表示単位を示す文字列Ｓ１ａを表示させる箇所（車両情報単位表示部７３）に油圧Ｃ１ａの表示単位を示す文字列Ｓ１の代わりに、警報設定値Ｗａを表示させることである。
油圧Ｃ１ａが３．２×１００ｋＰａ、警報設定値Ｗａが３．０×１００ｋＰａのとき、第２の数値Ｃ２ａは３．３×１００ｋＰａである。制御部１２は、表示器１３の車両情報単位表示部７３の箇所に、文字列Ｓ１ａの代わりに、油圧Ｃ１ａが警報設定値Ｗａに近づいていることを示す文字列「−３．０」を表示させる。ここで、文字列「−３．０」の「３．０」は警報設定値Ｗａである。
なお、警告手前表示条件を満たさなくなった場合、制御部１２は表示器１３を通常表示または警告表示させる。

（警告表示）
警告表示について、図７を用いて説明する。
油圧Ｃ１ａが警報設定値Ｗａ以下（警告表示条件）のとき、制御部１２は、表示器１３に警告表示をさせる。警告表示は、表示内容は警告手前表示に準じ、さらに文字色ＣＬ１ａと背景色ＣＬ２ａを通常表示の場合と入れ替えて表示させることである。
油圧Ｃ１ａ、警報設定値Ｗａがともに３．０×１００ｋＰａのとき、制御部１２は、表示器１３の車両情報名表示部７１に油圧表示を示す文字列「ＯＩＬ Ｐ．」、数字表示部７２に油圧Ｃ１ａを示す文字列「３．０」、車両情報単位表示部７３に文字列「−３．０」を、文字色ＣＬ１ａを黒、背景色ＣＬ２ａを白として表示させる。
なお、警告表示条件を満たさなくなった場合、制御部１２は表示器１３を通常表示または警告手前表示させる。

なお、他の車両情報（車速表示、水温表示、排気温表示）の場合は油温表示の場合と同様であり、説明を省略する。

車両情報単位表示部５３、７３に警報設定値Ｗ、Ｗａを表示させることによって、判読容易な表示サイズとすることができ、車両情報と警報設定値を同時表示しても、視認性・瞬読性を損なうことがない車両用表示装置とすることができる。

更に、油温表示領域５０、油圧表示領域７０の文字色ＣＬ１，ＣＬ１ａと背景色ＣＬ２，ＣＬ２ａを通常表示の文字色、背景色と逆にすることによって、使用者は油温表示領域５０、油圧表示領域７０が警告表示状態であることを容易に認識できる。

本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本実施形態の表示器は、液晶表示パネルからなるものであったが、表示器は有機ＥＬ表示パネルであっても良い。また、本実施形態は、表示器の画面に、現在時刻と複数の車両情報を固定の位置に表示するものであったが、例えば、車両情報の種類や表示領域を任意に選択可能としても良い。また、上述の実施形態では、車両情報と警報設定値を同時に表示する場合、両者の間に「−」を表示することを例示したが、「−」に限らず任意の文字や記号等を用いることができる。上述の実施形態では、警告表示として、車両情報表示領域の文字色と背景色を入れ替える場合を例示したが、車両情報表示領域を点滅表示させても良い。また、文字色・背景色の入れ替えと同時に点滅表示をさせても良い。上述の実施形態では、第２の数値の決め方について、警報設定値の倍率によって定義する（警報設定値の９０％または１１０％の）場合を例示したが、上記以外の倍率としても良く、また警報設定値との差によって定義しても良い。

本発明は、車両用表示装置に利用可能である。

１０ 車両用表示装置
１１ 入力装置（設定手段）
１２ 制御部
１３ 表示器
１４ マイコン
１５ 駆動回路
２１ 制御コントローラ
２２ 車両診断コネクタ
３０ 時刻表示領域
３１ 情報名表示部
３２ 数字表示部
４０ 車速表示領域
４１ 車両情報名表示部
４２ 数字表示部
４３ 車両情報単位表示部
５０ 油温表示領域
５１ 車両情報名表示部
５２ 数字表示部
５３ 車両情報単位表示部
６０ 水温表示領域
６１ 車両情報名表示部
６２ 数字表示部
６３ 車両情報単位表示部
７０ 油圧表示領域
７１ 車両情報名表示部
７２ 数字表示部
７３ 車両情報単位表示部
８０ 排気温表示領域
８１ 車両情報名表示部
８２ 数字表示部
８３ 車両情報単位表示部
Ｗ 警報設定値
Ｃ１ 油温（第１の数値）
Ｃ２ 第２の数値
Ｓ１ 第１の文字列
ＣＬ１ 文字色
ＣＬ２ 背景色
Ｗａ 警報設定値
Ｃ１ａ 油圧（第１の数値）
Ｃ２ａ 第２の数値
Ｓ１ａ 第１の文字列
ＣＬ１ａ 文字色
ＣＬ２ａ 背景色

Claims (6)

1. 表示器と、前記表示器に車両情報を表示させる制御手段と、を備え、
   前記制御手段が、前記表示器に前記車両情報を示す第１の数値と、前記車両情報の単位を示す第１の文字列を表示させる車両用表示装置であって、
   前記制御手段は、前記表示器に警告表示をさせる閾値である警報設定値を備え、
   前記第１の数値が、前記警報設定値に基づく第２の数値以上である時に、
   前記制御手段は、前記表示器の前記第１の文字列を表示する箇所に、前記警報設定値を表示させること
   を特徴とする車両用表示装置。
2. 前記第１の数値が、前記警報設定値以上である時に、
   前記制御手段は、前記表示器に前記警告表示をさせることを特徴とする請求項１に記載の車両用表示装置。
3. 表示器と、前記表示器に車両情報を表示させる制御手段と、を備え、
   前記制御手段が、前記表示器に前記車両情報を示す第１の数値と、前記車両情報の単位を示す第１の文字列を表示させる車両用表示装置であって、
   前記制御手段が、前記表示器に警告表示をさせる閾値である警報設定値を備え、
   前記第１の数値が、前記警報設定値に基づく第２の数値以下である時に、
   前記制御手段は、前記表示器の前記第１の文字列を表示する箇所に、前記警報設定値を表示させること
   を特徴とする車両用表示装置。
4. 前記第１の数値が、前記警報設定値以下である時に、
   前記制御手段は、前記表示器に前記警告表示をさせることを特徴とする請求項３に記載の車両用表示装置。
5. 前記警告表示は、前記制御手段が、前記第１の数値と前記警報設定値の文字色と背景色を入れ替えて前記表示器に表示させることを特徴とする請求項１乃至請求項４のいずれか１項に記載の車両用表示装置。
6. 前記警告表示は、前記制御手段が、前記第１の数値と前記警報設定値を前記表示器に点滅表示させることを特徴とする請求項１乃至請求項５のいずれか１項に記載の車両用表示装置。
   
   

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