以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の外観を示す斜視図である。
画像形成装置1は、ファクシミリ機能、コピー機能、プリンター機能、及びスキャナー機能等の複数の機能を兼ね備えている複合機である。本実施の形態において、画像形成装置1は、固定データによって示される固定画像に、複数の可変データのそれぞれによって示される可変画像が一頁ごとに差し替えられて挿入されている画像を、記録紙に形成させる可変印刷を実行する可変印刷機能を備えている。
図1を参照して、画像形成装置1の筐体7には、画像形成装置1の様々な機能を実現するための複数の機器が収容されている。例えば、筐体7には、画像読取部11、画像形成部12(図1には図示しない。)、定着部13(図1には図示しない。)、及び給紙部14等が収容されている。
画像読取部11は、原稿を搬送する原稿搬送部6と、原稿搬送部6により搬送されてくる原稿又はプラテンガラスに載置されている原稿を光学的に読み取るスキャナーと、を含むADF(Auto Document Feeder)である。画像読取部11は、光照射部により原稿を照射し、その反射光をCCD(Charge-Coupled Device)センサーで受光することによって、原稿を読み取って第1画像データを生成する。
画像形成部12は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、及び転写装置を含む。画像形成部12は、画像読取部11によって生成される第1画像データ、又は、ネットワークを介して接続されるパーソナルコンピューター及び他のファクシミリ装置等から送られてくる画像データ等に基づいて、給紙部14から供給される記録紙にトナー像を形成する。
定着部13は、画像形成部12によって表面にトナー像が形成された記録紙を加熱及び加圧することによってトナー像を記録紙に定着させる。定着部13によって定着された後、画像が形成された記録紙は排紙トレイ8に排出される。
給紙部14は、用紙カセットに収容されている記録紙、又は手差しトレイに載置されている記録紙を図示しないピックアップローラーによって1枚ずつ引出して画像形成部12へと送り出す。
画像形成装置1は、操作部15を備える。ユーザーは、操作部15を介して、画像形成装置1によって実行可能な各種機能についての指示等を入力する。操作部15は、ハードキーとして、各種機能の実行の開始を指示するためのスタートキー15Aを含む。操作部15はまた、表示部16を含む。表示部16は、液晶ディスプレイを含む表示装置である。表示部16は、画像形成装置1によって実行可能な各種機能に関する各種の画面を表示する。操作部15はさらに、表示部16に重ねて配置されるタッチパネル15Bを含む。操作部15は、特許請求の範囲における指示入力部の一例である。
図2は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。図2を参照して、画像形成装置1は、制御ユニット100を含む。制御ユニット100は、プロセッサー、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)等を含む。プロセッサーは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等である。制御ユニット100は、内蔵するROM又はHDD(Hard Disk Drive)19に記憶されている制御プログラムが上記のプロセッサーによって実行されることにより、制御部10として機能する。
制御ユニット100は、原稿搬送部6、画像読取部11、画像形成部12、定着部13、給紙部14、操作部15、画像処理部17、画像メモリー18、HDD19、接続部20、ファクシミリ通信部21、及び通信部22等と電気的に接続される。
制御ユニット100は、画像形成装置1の全体制御を司る。より詳細には、制御ユニット100は、画像形成装置1の各部の動作、並びに、ネットワークを介して接続されるパーソナルコンピューター等の情報処理装置23との通信等の処理を実行する。
画像処理部17は、ラスターイメージプロセッサを含む。画像処理部17は、画像読取部11によって生成された画像データ等に対して、必要に応じて画像処理を実行する。画像処理部17はまた、入力された画像ファイル等に対してラスターイメージ処理を実行することによって、ビットマップ画像を生成する。
画像メモリー18は、印刷対象のビットマップ画像等を一時的に記憶する領域を含む。
HDD19は、画像読取部11によって生成された画像データに基づく画像ファイル等を含む各種データを記憶する大容量の記憶装置である。HDD19は、画像形成装置1の一般的な動作を実現するための各種制御プログラムを記憶している。HDD19は、特許請求の範囲における記憶部の一例である。
HDD19は、本実施の形態に係る可変印刷用データ生成処理を実行するための可変印刷用データ生成プログラムを記憶している。上記のプロセッサーは、可変印刷用データ生成プログラムに従って動作することにより、制御部10として、本実施の形態に係る可変印刷用データ生成処理を実行する。可変印刷用データ生成プログラムは、上記制御プログラムに含まれているものとする。
HDD19は、本実施の形態に係る可変印刷処理を実行するための可変印刷プログラムを記憶している。上記プロセッサーは、可変印刷プログラムに従って動作することにより、制御部10として、本実施の形態に係る可変印刷処理を実行する。可変印刷プログラムは、上記制御プログラムに含まれているものとする。
なお、制御部10は、制御プログラムに基づく動作によらず、ハード回路によって動作可能に構成される構成であってもよいし、2つ以上の制御ユニットによって実現される構成であってもよい。
接続部20は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポートを含むホットプラグ対応のインターフェイスである。接続部20には、例えば、USBメモリーを接続できる。接続部20は、特許請求の範囲におけるデータ入力部の一例である。
ファクシミリ通信部21は、公衆回線への接続を行ない、公衆回線を介して画像データの送受信を行なう。
通信部22は、LAN(Local Area Network)ボード等の通信モジュールを含む。画像形成装置1は、通信部22を介して、ネットワーク上のパーソナルコンピューター等の情報処理装置23とデータ通信を行なう。
画像形成装置1の各部には図示しない電源が接続され、この電源から電力が供給されることによって、画像形成装置1の各部が動作する。
[動作]
以下、可変印刷用データ生成処理時、及び可変印刷処理時等における画像形成装置1の動作について説明する。
以下の説明において、ドラッグアンドドロップとは、ユーザーが、自身の指によって表示部16に表示されている画像をタッチし、当該指をタッチした状態のまま目的の位置まで移動させた後、画像から離す操作を示す。以下、ドラッグアンドドロップ操作において、画像からユーザーの指が離れた位置をドロップ位置と記す。
画像形成装置1の電源が投入されると、制御部10は、表示部16に、画像形成装置1によって実行可能な複数の機能のうちのいずれかを選択するためのホーム画面を表示させる。図3は、ホーム画面の一例を示す図である。図3を参照して、ホーム画面30は、ソフトキーとして、コピー機能を選択するためのキー32、スキャナー機能を選択するためのキー34、ファクシミリ機能を選択するためのキー36、及び、可変印刷機能を選択するためのキー38等を含む。
ユーザーは、可変印刷機能を利用するために、複数の可変データが予め記憶されているUSBメモリーを、接続部20に接続する。
図4は、USBメモリーに記憶されている各種ファイルの一例を示す図である。図4を参照して、USBメモリー40は、XML(Extensible Markup Language)形式のテキストファイル41を記憶している。ファイル41は、複数の可変データを含んでいる。
図5は、複数の可変データを含むXMLファイルの一例を示す図である。図5を参照して、ファイル41は、「Alphabets」というタグ名が付されているルート要素51を含む。ルート要素51は、「<Alphabets>」という開始タグ51Aと、「</Alphabets>」という終了タグ51Bとを含む。
ファイル41は、開始タグ51Aと終了タグ51Bとの間に、「letter」というタグ名が付されている複数の子要素52A乃至52Zを含む。子要素52A乃至52Zは、それぞれ、開始タグと終了タグとの間に、アルファベット26文字のうちのいずれか一つを示すテキストデータを、可変データとして含む。
例えば、子要素52Aは、「<letter>」という開始タグと、「</letter>」という終了タグとの間に、「A」という文字を示すテキストデータを含む。子要素52Bは、「<letter>」という開始タグと、「</letter>」という終了タグとの間に、「B」という文字を示すテキストデータを含む。
子要素52A乃至52Zは、開始タグ51Aから終了タグ51Bに向かって、子要素52A乃至52Zのそれぞれに含まれているテキストデータによって示される文字がアルファベット順に並ぶように、配置されている。子要素52A乃至52Zの開始タグ51Aから終了タグ51Bに向かって並ぶ配置順序は、可変印刷が実行される順番に対応している。子要素52A乃至52Zのそれぞれに含まれている第1番目から第26番目までのテキストデータは、一つのグループを構成している。
再び図4を参照して、USBメモリー40は、PNG(Portable Network Graphics)形式の26個の画像ファイル42A乃至42Zを、可変データとして記憶している。画像ファイル42A乃至42Zは、この順に、子要素52A乃至52Zのそれぞれに対応している。例えば、画像ファイル42Aは、頭文字が「A」である「Apple」を表す画像を示す。画像ファイル42Bは、頭文字が「B」である「Ball」を表す画像を示す。
画像ファイル42A乃至42Zのファイル名には、それぞれ、可変印刷が実行される順番を示す数字が含まれている。例えば、画像ファイル42Aのファイル名である「graphic1.png」には、第1番目であることを示す「1」という数字が含まれている。画像ファイル42Bのファイル名である「graphic2.png」には、第2番目であることを示す「2」という数字が含まれている。画像ファイル42A乃至42Zは、一つのグループを構成している。
可変データは、グループ毎にフォルダーに保存されている。例えば、ファイル41は、「001_Alphabets」というフォルダー名が付されているフォルダー43に保存されている。画像ファイル42A乃至42Zは、「002_Images」というフォルダー名が付されているフォルダー44に保存されている。フォルダー43に付されている「001」という番号、及び、フォルダー44に付されている「002」という番号は、可変データをグループ毎に識別するための識別番号である。
上記したように、本実施の形態において、各グループにおける可変データの総数は、同一であるものとする。すなわち、フォルダー43に保存されているファイル41に含まれている可変データとしてのテキストデータの総数と、フォルダー44に保存されている可変データとしての画像ファイルの総数とは、同一である。
USBメモリー40はさらに、例えばMicrosoft Word(登録商標)等のワードプロセッサー用形式のファイル45を記憶している。ファイル45には、「Alphabet Printing. doc」というファイル名が付されている。ファイル45は、何も入力されていない白紙を示すデータの状態で、USBメモリー40に記憶されている。ファイル45は、可変データを含んでいないため、識別番号が付されているフォルダーに保存されていない。
USBメモリー40の接続後、ユーザーは、可変印刷機能を選択するために、ホーム画面30のキー38をタッチする。タッチパネル15Bを介してキー38に対するタッチ操作を検知すると、制御部10は、表示部16に、可変印刷用データを作成するための編集画面を表示させる。
図6は、編集画面の一例を示す図である。図6を参照して、編集画面60は、可変印刷用データに基づく画像を一頁ごとに表示するための領域61を含む。このとき、ユーザーは、操作部15を介して、USBメモリー40に記憶されているファイル45を、固定データとして指定する指示を入力したものとする。固定データは、可変印刷用データの土台となるデータである。
制御部10は、ファイル45を指定する上記指示を受け付けると、USBメモリー40からファイル45を読出し、表示部16に対し、読出したファイル45によって示される画像61Aを領域61に表示させる。このとき表示される画像61Aは、白紙の状態の固定画像である。
制御部10はまた、固定データを特定するための固定データ情報を、HDD19に記憶させる。固定データ情報は、固定データを特定可能な情報であれば特に限定されないが、例えば、ファイルのパス、又はファイル名等である。この場合、ファイル45のパスが、固定データ情報としてHDD19に記憶される。
編集画面60は、可変印刷に関する各種の設定内容を表示するための領域62を含む。領域62には、原稿サイズが「A4」に設定されていることを示す情報、印刷濃度が「標準」に設定されていることを示す情報、カラーモードが「フルカラー」に設定されていることを示す情報、領域61に現在表示されている画像の頁番号が「1」であることを示す情報、及び、領域61に現在表示されている画像の総頁数が「1」であることを示す情報が表示されている。
編集画面60は、ソフトキーとして、可変画像又は非可変画像を挿入するための挿入領域を生成する指示を入力するためのキー63と、挿入領域を削除する指示を入力するためのキー64と、挿入領域に挿入されている挿入画像のレイアウトとして、「フィット」、「ストレッチ」、及び「タイル」のうちのいずれかを選択するためのキー65A,65Bと、を含む。この場合、挿入画像のデフォルトのレイアウトとして、「フィット」が選択されている。
ここで、非可変画像とは、非可変データによって示される画像であって、可変印刷において、全ての頁に渡って共通して固定画像に挿入される画像である。
挿入画像のレイアウトとして、「フィット」が選択されている場合、挿入画像が、挿入領域の大きさ及び形状に適合するように拡大又は縮小されて表示される。「ストレッチ」が選択されている場合、挿入画像が、挿入画像の長辺が挿入領域の枠内に収まるように拡大又は縮小されて表示される。「タイル」が選択されている場合、挿入画像が、挿入領域の枠内にタイル状に敷き詰められている態様で表示される。
編集画面60は、ソフトキーとして、挿入領域に挿入される非可変画像の内容として、「テキスト」、「日付」、及び「時刻」のうちのいずれかを選択するためのキー66A,66Bを含む。非可変画像の内容として、「テキスト」が選択されている場合、挿入領域には、ユーザーによって任意に入力される文字列が非可変画像として表示される。「日付」が選択されている場合、挿入領域には、「January 01, 2019」等の、日付を示す文字列が非可変画像として表示される。「時刻」が選択されている場合、挿入領域には、「10:00」等の、時刻を示す文字列が非可変画像として表示される。この場合、非可変画像のデフォルトの内容として、「テキスト」が選択されている。
編集画面60は、ソフトキーとして、領域61に表示されている画像を、次頁の画像に変更するためのキー67Aと、前頁の画像に変更するためのキー67Bと、可変印刷を開始する指示を入力するためのキー68と、を含む。
(可変印刷用データ生成処理時の動作)
図7A乃至図7Cは、本実施の形態に係る可変印刷用データ生成処理を示すフローチャートである。以下、可変印刷用データ生成処理を実行するための可変印刷用データ生成プログラムの制御構造について、画像形成装置1の動作と併せて説明する。
可変印刷用データ生成プログラムは、ユーザーによって編集画面60のキー63がドラッグアンドドロップ操作され、領域61に表示されている画像について挿入領域を生成する指示が入力されることによって、制御部10により実行される。可変印刷用データ生成プログラムは、挿入領域を生成する指示が入力されるごとに、制御部10によりそれぞれ実行される。
図8は、挿入領域が生成されているときの編集画面の一例を示す図である。ユーザーはまず、挿入領域を生成する指示を入力するために、領域61に表示されている画像61Aの所望の位置に、キー63をドラッグアンドドロップする。図7A及び図8を参照して、タッチパネル15Bを介してキー63に対するドラッグアンドドロップ操作を検知すると、制御部10は、可変印刷用データ生成処理の実行を開始して、表示部16に対し、検知されたドラッグアンドドロップ操作のドロップ位置に、予め設定されているデフォルトの大きさ及び形状の挿入領域71を表示させる(ステップS11)。
制御部10はまた、固定データにおける挿入領域71が配置される位置を示す位置情報と、固定データ全体に対する挿入領域71の大きさを示すサイズ情報と、挿入領域71の形状を示す形状情報と、を含むレイアウト情報を生成して、HDD19に記憶させる(ステップS12)。レイアウト情報は、例えば、固定データにおける座標情報によって示される。
ユーザーは、上記と同様にしてキー63に対するドラッグアンドドロップ操作を繰り返して行なう。制御部10は、タッチパネル15Bを介してキー63に対するドラッグアンドドロップ操作を検知する毎に、可変印刷用データ生成処理の実行をそれぞれ開始し、上記と同様にして、表示部16に対し、検知されたドラッグアンドドロップ操作のドロップ位置に、デフォルトの大きさ及び形状の挿入領域72,73を表示部16に表示させる(ステップS11)。
制御部10はまた、挿入領域72のレイアウト情報、及び挿入領域73のレイアウト情報をそれぞれ生成して、HDD19に記憶させる(ステップS12)。なお、挿入領域71,72は、特許請求の範囲における第1領域の一例である。挿入領域73は、特許請求の範囲における第2領域の一例である。挿入領域71,72の位置情報は、特許請求の範囲における第1位置情報の一例である。挿入領域73の位置情報は、特許請求の範囲における第2位置情報の一例である。
挿入領域71乃至73は、挿入領域71乃至73の大きさ及び形状を示す破線からなる枠によって囲まれている態様で表示されている。挿入領域71乃至73の枠内には、非可変画像を構成するための文字又は数字等の入力位置を示すカーソル71A乃至73Aがそれぞれ表示されている。
ユーザーは、挿入領域71乃至73の枠の内部をそれぞれドラッグアンドドロップすることで、挿入領域71乃至73の位置を変更する指示を入力したものとする。ユーザーはまた、挿入領域71乃至73の枠をそれぞれドラッグアンドドロップすることで、挿入領域71乃至73の大きさ及び形状を変更する指示を入力したものとする。
タッチパネル15Bを介して、挿入領域71乃至73の枠の内部又は枠に対する上記したドラッグアンドドロップ操作を検知すると、制御部10は、表示部16に対し、検知されたドラッグアンドドロップ操作に応じて、挿入領域71乃至73の位置、並びに、挿入領域71乃至73の大きさ及び形状が変更された状態で、挿入領域71乃至73を表示させる。制御部10はまた、HDD19に記憶されている挿入領域71乃至73のレイアウト情報を、変更後の位置、大きさ、及び形状が反映されるように更新する。
なお、ユーザーは、挿入領域71乃至73のいずれかをタッチして選択した後、キー64をタッチすることで、選択された挿入領域71乃至73のいずれかを削除する指示を入力できる。タッチパネル15Bを介して、キー64に対するタッチ操作を検知した場合、制御部10は、表示部16に対し、選択された挿入領域71乃至73のいずれかの表示を消去させるとともに、選択された挿入領域71乃至73のいずれかのレイアウト情報をHDD19から削除する。
レイアウト情報の記憶後、制御部10は、挿入領域に対応付ける複数の可変データを指定するための指示を受け付けるまで(ステップS13にてNO)、又は、挿入領域に対応付ける非可変データを指定するための指示を受け付けるまで(ステップS24にてNO)、待機している。ユーザーは、挿入領域71に対応付ける複数の可変データを指定するために、挿入領域71の近傍に表示されているボタン74をタッチする。
図9は、挿入領域に対応付ける複数の可変データを指定するときの編集画面の一例を示す図である。タッチパネル15Bを介してボタン74に対するタッチ操作を検知すると、制御部10は、挿入領域71に対応付ける複数の可変データを指定するための指示を受け付けたと判定し(ステップS13にてYES)、USBメモリー40に記憶されている情報から、識別番号が付されている全てのフォルダー名を抽出する(ステップS14)。この場合、制御部10は、USBメモリー40に記憶されている情報から、「001_Alphabets」というフォルダー名と、「002_Images」というフォルダー名とを抽出する。
フォルダー名の抽出後、制御部10は、抽出されたフォルダー名が複数であるか否かを判定する(ステップS15)。図9を参照して、この場合、制御部10は、抽出されたフォルダー名が複数であると判定し(ステップS15にてYES)表示部16に対し、抽出された全てのフォルダー名を項目として含むプルダウンリスト81を、ボタン74に重ねて表示させる(ステップS16)。プルダウンリスト81は、「001_Alphabets」という項目と、「002_Images」という項目とを含む。プルダウンリスト81の表示後、制御部10は、フォルダーを選択する指示を受け付けるまで待機する(ステップS17にてNO)。
ユーザーは、プルダウンリスト81に含まれている「001_Alphabets」という項目が表示されている領域81Aをタッチすることによって、フォルダー43を選択する指示を入力する。タッチパネル15Bを介して領域81Aに対するタッチ操作を検知すると、制御部10は、フォルダーを選択する指示を受け付けたと判定し(ステップS17にてYES)、USBメモリー40内のフォルダー43に保存されているファイルに基づいて、挿入領域71に対応付ける複数の可変データを特定し、特定された複数の可変データを示す可変データ情報を挿入領域71のレイアウト情報に対応付けて、HDD19に記憶させる(ステップS18)。
具体的には、制御部10は、フォルダー43に保存されているファイル41がXMLファイル、すなわちテキストファイルであると認識すると、子要素52A乃至52Zのそれぞれに含まれている第1番目から第26番目までのテキストデータを挿入領域71に対応付ける複数の可変データとして特定し、特定された可変データを示す可変データ情報を、挿入領域71のレイアウト情報に対応付けて、HDD19に記憶させる。
可変データ情報は、可変データを特定可能な情報であれば特に限定されない。本実施の形態では、可変データ情報は、少なくとも、可変データが保存されているフォルダーのパス、及び、可変データを含むファイルのファイル形式を示す情報を含む。この場合、フォルダー43のパス、ファイル41のファイル形式、及び、第1番目から第26番目までのテキストデータを示す情報が、可変データ情報として記憶される。
制御部10はまた、挿入画像のレイアウトとして「フィット」が設定されていることを示す設定情報を、挿入領域71のレイアウト情報に対応付けて、HDD19に記憶させる(ステップS19)。
設定情報の記憶後、制御部10は、挿入領域71に対応付けられている可変データ情報に基づいて、USBメモリー40内のフォルダー43から第1番目のテキストデータを抽出し、表示部16に対し、カーソル71Aの表示を消去させて、抽出された第1番目のテキストデータによって示される「A」という文字を示す可変画像83が、挿入領域71の枠内に挿入されている態様で、画像61Aを表示させる(ステップS20)。
このとき、挿入画像のレイアウトとして「フィット」が選択されているので、制御部10は、可変画像83全体が挿入領域71の大きさ及び形状に適合するように、第1番目のテキストデータのサイズを拡大又は縮小する。
なお、抽出されたフォルダー名が一つのみであり、制御部10によって、抽出されたフォルダー名が複数ではないと判定された場合、(ステップS15にてNO)、制御部10は、ステップS16及びステップS17の処理を実行することなく、ステップS18の処理を実行する。
図7Bを参照して、可変画像83の表示後、制御部10は、ステップS18において記憶された可変データ情報が、最初にHDD19に記憶された可変データ情報であるか否かを判定する(ステップS21)。この場合、制御部10は、挿入領域71に対応付けられている可変データ情報が、最初にHDD19に記憶された可変データ情報であると判定し(ステップS21にてYES)、当該可変データ情報によって示される可変データの総数を、領域61に表示されている画像の総頁数として決定する(ステップS22)。
この場合、制御部10は、挿入領域71に対応付けられている可変データ情報によって示される第1番目から第26番目までのテキストデータの総数である「26」という値を、領域61に表示されている画像の総頁数として決定する。制御部10は、決定された値に基づいて、領域62に現在表示されている総頁数を示す情報を「1」という値から「26」という値に変更する(ステップS23)。総頁数の変更後、制御部10は、可変印刷用データ生成処理を終了する。
図10は、挿入領域に対応付ける複数の可変データを指定するときの編集画面の他の一例を示す図である。ユーザーは、挿入領域72に対応付ける複数の可変データを指定するために、挿入領域72の近傍に表示されているボタン75をタッチする。
再び図7Aを参照して、タッチパネル15Bを介してボタン75に対するタッチ操作を検知すると、制御部10は、挿入領域72に対応付ける複数の可変データを指定するための指示を受け付けたと判定し(ステップS13にてYES)、ボタン74に対するタッチ操作を検知したときと同様にして、USBメモリー40に記憶されている情報から、識別番号が付されている全てのフォルダー名として、「001_Alphabets」というフォルダー名と、「002_Images」というフォルダー名とを抽出する(ステップS14)。
フォルダー名の抽出後、制御部10は、抽出されたフォルダー名が複数であるか否かを判定する(ステップS15)。図10を参照して、この場合、制御部10は、抽出されたフォルダー名が複数であると判定し(ステップS15にてYES)、表示部16に対し、「001_Alphabets」という項目と、「002_Images」という項目とを含むプルダウンリスト81を、ボタン75に重ねて表示させる(ステップS16)。プルダウンリスト81の表示後、制御部10は、フォルダーを選択する指示を受け付けるまで待機する(ステップS17)。
ユーザーは、プルダウンリスト81に含まれている「002_Images」という項目が表示されている領域81Bをタッチすることによって、フォルダー44を選択する指示を入力する。タッチパネル15Bを介して領域81Bに対するタッチ操作を検知すると、制御部10は、フォルダーを選択する指示を受け付けたと判定し(ステップS17にてYES)、USBメモリー40内のフォルダー44に保存されているファイルに基づいて、挿入領域72に対応付ける複数の可変データを特定し、特定された複数の可変データを示す可変データ情報を挿入領域72のレイアウト情報に対応付けて、HDD19に記憶させる(ステップS18)。
具体的には、制御部10は、フォルダー44に保存されている画像ファイル42A乃至42ZがPNGファイル、すなわち画像ファイルであると認識すると、当該画像ファイル42A乃至42Zを挿入領域72に対応付ける複数の可変データとして特定し、特定された複数の可変データを示す可変データ情報を、挿入領域72のレイアウト情報に対応付けて、HDD19に記憶させる。
この場合、フォルダー44のパス、及び、画像ファイル42A乃至42Zのファイル形式が、可変データ情報として記憶される。
制御部10はまた、挿入画像のレイアウトとして「フィット」が設定されていることを示す設定情報を、挿入領域72のレイアウト情報に対応付けて、HDD19に記憶させる(ステップS19)。
設定情報の記憶後、制御部10は、挿入領域72に対応付けられている可変データ情報に基づいて、USBメモリー40内のフォルダー44から第1番目の画像ファイル42Aを読出し、表示部16に対し、カーソル72Aの表示を消去させて、読出された画像ファイル42Aによって示される「Apple」を表す可変画像91が、挿入領域72の枠内に挿入されている態様で、画像61Aを表示させる(ステップS20)。
このとき、挿入画像のレイアウトとして「フィット」が選択されているので、制御部10は、可変画像91全体が挿入領域72の大きさ及び形状に適合するように、画像ファイル42Aのサイズを拡大又は縮小する。
このように、挿入画像のレイアウトとして「フィット」が選択されている場合、拡大又は縮小前の挿入画像の縦横比が維持されないため、挿入画像が不鮮明になることがある。このとき、挿入領域72に挿入されている可変画像91が不鮮明に表示されているものとする。ユーザーは、挿入画像のレイアウトを「ストレッチ」に変更するために、キー65Bをタッチする。
タッチパネル15Bを介してキー65Bに対するタッチ操作を検知すると、制御部10は、編集画面60に表示されている「フィット」という文字列を「ストレッチ」という文字列に変更するとともに、可変画像91の長辺が挿入領域72の枠内に収まるように、上記「フィット」に応じた拡大又は縮小前の画像ファイル42Aのサイズを拡大又は縮小する。
制御部10は、表示部16に対し、サイズ変更後の画像ファイル42Aに基づく可変画像91を、挿入領域72の枠内に表示させる。これによって、可変画像91が、可変画像91の縦横比が維持された状態で鮮明に表示されるようになる。
制御部10はまた、HDD19に記憶されている挿入領域72の設定情報を、挿入画像のレイアウトとして「ストレッチ」が設定されていることを示すように更新する。
再び図7Bを参照して、可変画像83の表示後、制御部10は、ステップS18において記憶された可変データ情報が、最初にHDD19に記憶された可変データ情報であるか否かを判定する(ステップS21)。この場合、挿入領域71に対応付けられている可変データ情報が既にHDD19に記憶されているので、制御部10は、挿入領域72に付けられている可変データ情報は最初にHDD19に記憶された可変データ情報ではないと判定し(ステップS21にてNO)、領域61に表示されている画像の総頁数を決定することなく、可変印刷用データ生成処理を終了する。
ユーザーは、挿入領域73に対応付ける非可変データを指定するために、挿入領域73の枠内に表示されているカーソル73Aをタッチする。
図7A及び図7Cを参照して、タッチパネル15Bを介してカーソル73Aに対するタッチ操作を検知すると、制御部10は、挿入領域73に対応付ける非可変データを指定するための指示を受け付けたと判定し(ステップS24にてYES)、挿入領域に挿入される非可変画像の内容として、「テキスト」が選択されているか否かを判定する(ステップS25)。
図11は、挿入領域に対応付ける非可変データを指定するときの編集画面の一例を示す図である。図11を参照して、この場合、制御部10は、非可変画像の内容として、「テキスト」が選択されていると判定し(ステップS25にてYES)、表示部16に対し、文字又は数字の入力を行なうための複数のソフトキーを含むキーボード画像100を、編集画面60に重ねて表示させる(ステップS26)。キーボード画像100の表示後、制御部10は、キーボード画像100を介して、文字又は数字が入力されるまで待機する(ステップS27にてNO)。
ユーザーは、キーボード画像100のソフトキーをタッチすることで、「JOHN」という文字列を入力する。タッチパネル15Bを介してキーボード画像100のソフトキーに対するタッチ操作を検知すると、制御部10は、文字が入力されたと判定し(ステップS27にてYES)、入力された文字を示すテキストデータを非可変データとして取得して、挿入領域73のレイアウト情報に対応付けて、HDD19に記憶させる(ステップS28)。
非可変データの記憶後、制御部10は、表示部16に対し、カーソル73Aの表示を消去させて、取得されたテキストデータによって示される「JOHN」という文字列を示す非可変画像101が、挿入領域73の枠内に挿入されている態様で、画像61Aを表示させる(ステップS29)。非可変画像101の表示後、制御部10は、可変印刷用データ生成処理を終了する。
なお、ユーザーは、カーソル73Aをタッチする前に、キー66A又はキー66Bをタッチすることで、挿入領域に挿入される非可変画像の内容を「日付」又は「時刻」に変更できる。
例えば、非可変画像の内容として、「日付」が選択されている場合、制御部10は、非可変画像の内容として「日付」が選択されていると判定し(ステップS25にてNO,ステップS30にてYES)、一般的なタイマー機能を用いて、タッチパネル15Bを介してカーソル73Aに対するタッチ操作を検知した時点での日付を示す日付情報を取得し、取得された日付情報によって示される日付を示す文字列を示す日付テキストデータを非可変データとして取得して、挿入領域73のレイアウト情報に対応付けて、HDD19に記憶させる(ステップS31)。
非可変データの記憶後、制御部10は、表示部16に対し、カーソル73Aの表示を消去させて、取得された日付テキストデータによって示される、例えば「January 01, 2019」という文字列を示す非可変画像が、挿入領域73の枠内に挿入されている態様で、画像61Aを表示させる(ステップS32)。非可変画像の表示後、制御部10は、可変印刷用データ生成処理を終了する。
一方、非可変画像の内容として、「時刻」が選択されている場合、制御部10は、非可変画像の内容として「日付」が選択されていないと判定し(ステップS30にてNO)、一般的なタイマー機能を用いて、タッチパネル15Bを介してカーソル73Aに対するタッチ操作を検知した時点での時刻を示す時刻情報を取得し、取得された時刻情報によって示される時刻を示す文字列を示す時刻テキストデータを非可変データとして取得して、挿入領域73のレイアウト情報に対応付けて、HDD19に記憶させる(ステップS33)。
非可変データの記憶後、制御部10は、表示部16に対し、カーソル73Aの表示を消去させて、取得された時刻テキストデータによって示される、例えば「10:00」という文字列を示す非可変画像が、挿入領域73の枠内に挿入されている態様で、画像61Aを表示させる(ステップS34)。非可変画像の表示後、制御部10は、可変印刷用データ生成処理を終了する。
上記のようにして、可変印刷用データを構成する、固定データ情報、可変データ情報、非可変データ、挿入領域71乃至73のレイアウト情報、及び設定情報が、HDD19に記憶される。
図12は、異なる頁の画像が表示されているときの編集画面の一例を示す図である。図12を参照して、ユーザーは、領域61に表示されている画像61Aを、次の頁の画像に変更するために、キー67Aをタッチする。タッチパネル15Bを介してキー67Aに対するタッチ操作を検知すると、制御部10は、表示部16に対し、領域61に、第2頁目に対応する画像61Bを表示させる。
具体的には、制御部10は、挿入領域71に対応付けられている可変データ情報に基づいて、USBメモリー40内のフォルダー43から第2番目のテキストデータを抽出し、表示部16に対し、抽出された第2番目のテキストデータによって示される「B」という文字を示す可変画像111が、挿入領域71の枠内に挿入されている態様で、画像61Bを表示させる。
このとき、制御部10は、可変画像83を表示したときと同様にして、可変画像111全体が挿入領域71の大きさ及び形状に適合するように、第2番目のテキストデータのサイズを拡大又は縮小する。
制御部10はまた、挿入領域72に対応付けられている可変データ情報に基づいて、USBメモリー40内のフォルダー44から第2番目の画像ファイル42Bを読出し、表示部16に対し、読出された画像ファイル42Bによって示される「Ball」を表す可変画像112が、挿入領域72の枠内に挿入されている態様で、画像61Bを表示させる。
このとき、制御部10は、可変画像91を表示したときと同様にして、可変画像112の長辺が挿入領域72の枠内に収まるように、画像ファイル42Bのサイズを拡大又は縮小する。
制御部10は、挿入領域73に表示されている非可変画像101については、表示の変更を行なわない。したがって、挿入領域73には、第1頁目の画像61Aと同様に、HDD19に非可変データとして記憶されているテキストデータに基づいて、「JOHN」という文字列が表示される。
なお、挿入領域71に可変画像83又は可変画像111を表示させているとき、制御部10は、表示部16に対し、ボタン74の表示に代えて、対応する「001」という識別番号を示す情報113を表示させる。また、挿入領域72に可変画像91又は可変画像112を表示させているとき、制御部10は、表示部16に対し、ボタン75の表示に代えて、対応する「002」という識別番号を示す情報114を表示させる。
(可変印刷処理時の動作)
図13は、可変印刷処理を示すフローチャートである。以下、可変印刷処理を実行するための可変印刷プログラムの制御構造について、画像形成装置1の動作と併せて説明する。
可変印刷プログラムは、操作部15を介して、可変印刷の開始を指示するために、ユーザーによって編集画面60のキー68がタッチされることによって、制御部10により実行される。
画像61Bの確認後、ユーザーは、可変印刷の開始を指示するために、キー68をタッチする。図13を参照して、タッチパネル15Bを介してキー68に対するタッチ操作を検知すると、制御部10は、画像処理部17に対し、固定画像に対応する第1ビットマップ画像を生成させる(ステップS40)。
具体的には、制御部10はまず、HDD19に記憶されている固定データ情報に基づいて、USBメモリー40から固定データとしてのファイル45を読出して、画像処理部17に転送する。画像処理部17は、転送された固定データに基づいてラスターイメージ処理を行なって、白紙の状態の固定画像に対応する第1ビットマップ画像を生成する。
第1ビットマップ画像の生成後、制御部10は、HDD19に非可変データが記憶されているか否かを判定する(ステップS41)。この場合、HDD19には、「JOHN」という文字列を示すテキストデータが非可変データとして記憶されているので、制御部10は、HDD19に非可変データが記憶されていると判定し(ステップS41にてYES)、画像処理部17に対し、非可変画像に対応する第2ビットマップ画像を生成させる(ステップS42)。
具体的には、制御部10はまず、HDD19から、非可変データとしてのテキストデータと、挿入領域73のレイアウト情報とを読出して、画像処理部17に転送する。画像処理部17は、転送された非可変データ及びレイアウト情報に基づいてラスターイメージ処理を行なって、非可変画像101に対応する第2ビットマップ画像を生成する。
第2ビットマップ画像の生成後、制御部10は、画像処理部17に対し、第1番目の可変画像に対応する第3ビットマップ画像を生成させる(ステップS43)。
具体的には、制御部10はまず、挿入領域71に対応付けられてHDD19に記憶されている可変データ情報に基づいて、USBメモリー40内のフォルダー43から可変データとしての「A」という文字を示す第1番目のテキストデータを抽出するとともに、HDD19から挿入領域71のレイアウト情報を読出して、画像処理部17に転送する。
制御部10は次いで、挿入領域72に対応付けられてHDD19に記憶されている可変データ情報に基づいて、USBメモリー40内のフォルダー44から可変データとしての第1番目の画像ファイル42Aを読出すとともに、HDD19から挿入領域72のレイアウト情報を読出して、画像処理部17に転送する。
画像処理部17は、転送された可変データ及びレイアウト情報に基づいてラスターイメージ処理を行なって、可変画像83,91に対応する第3ビットマップ画像を生成する。
なお、制御部10は、HDD19に非可変データが記憶されていない場合(ステップS41にてNO)、ステップS42の処理を実行することなく、ステップS43の処理を実行する。
第3ビットマップ画像の生成後、制御部10は、第1乃至第3ビットマップ画像を合成して、第1頁目に対応する合成ビットマップ画像を生成する(ステップS44)。合成ビットマップ画像の生成後、制御部10は、画像形成部12に対し、合成ビットマップ画像に基づいて、第1頁目に対応する画像を記録紙に形成させる(ステップS45)。記録紙に形成された画像は、固定画像の挿入領域71,72に可変画像83,91がそれぞれ挿入され、固定画像の挿入領域73に非可変画像101が挿入されている画像である。
第1頁目に対応する画像の形成後、制御部10は、全ての頁に対応する画像を形成したか否かを判定する(ステップS46)。この場合、画像形成の対象となる画像の総頁数は26頁であるので、制御部10は、全ての頁に対応する画像を形成していないと判定して(ステップS46にてNO)、ステップS43の処理に戻る。
制御部10は、第2頁目から第26頁目までに対応する画像を形成するまで、第2頁目から第26頁目までの可変データを差し替えながら上記と同様にしてステップS43乃至ステップS45までの処理を繰り返す。制御部10は、全ての頁に対応する画像を形成したと判定すると(ステップS46にてYES)、可変印刷処理を終了する。
上記実施の形態によれば、制御部10は、操作部15を介して、固定データとしてファイル45を指定する指示を受け付けると、表示部16に、指定されたファイル45によって示される固定画像としての画像61Aを表示させる。制御部10は、操作部15を介して、表示されている画像61Aについて、挿入領域71を生成する位置を指定するためのドラッグアンドドロップ操作を受け付けると、ドロップ位置に基づいて、固定データにおける挿入領域71の位置を示す第1位置情報を生成して、HDD19に記憶させる。制御部10は、操作部15を介して、挿入領域71に対応付ける複数の可変データを指定する指示を受け付けると、接続部20を介して、USBメモリー40から、指定された複数の可変データとして、第1番目から第26番目までのテキストデータを取得する。制御部10は、画像形成部12に対し、固定データ、第1位置情報、及び、取得された複数の可変データに基づいて、ファイル45によって示される固定画像の挿入領域71に、第1番目から第26番目までのテキストデータのそれぞれによって示される可変画像83,111等が一頁ごとに差し替えられて挿入されている画像を、記録紙に形成させる。
これによって、ユーザーは、画像形成装置1に備えられている表示部16に表示されている固定画像としての画像61Aを確認しながら、操作部15を介して、挿入領域71を生成する位置を指定し、さらに、挿入領域71に対応付ける複数の可変データを指定できる。その結果、ユーザーは、パーソナルコンピューター等の他の情報処理装置23を用いることなく、可変印刷用データを、画像形成装置を用いて容易に作成できる。その結果、可変印刷用データを情報処理装置から画像形成装置に送信するために要するユーザーの手間を省くことができるので、ユーザーの利便性が向上する。
また上記実施の形態によれば、制御部10は、操作部15を介して、表示されている画像61Aについて、挿入領域73を生成する位置を指定するためのドラッグアンドドロップ操作を受け付けると、ドロップ位置に基づいて、固定データにおける挿入領域73の位置を示す第2位置情報を生成して、HDD19に記憶させる。制御部10は、操作部15を介して、挿入領域73に対応付ける非可変データを指定する指示を受け付けると、指定された非可変データを取得して、第2位置情報に対応付けてHDD19に記憶させる。制御部10は、画像形成部12に対し、第2位置情報及び非可変データに基づいて、ファイル45によって示される固定画像の挿入領域73に、非可変データによって示される非可変画像101が全ての頁に渡って共通して挿入されている画像を、記録紙に形成させる。
これによって、ユーザーは、表示部16に表示されている固定画像としての画像61Aを確認しながら、操作部15を介して、挿入領域73を生成する位置を指定し、さらに、挿入領域73に対応付ける非可変データを指定できる。その結果、ユーザーは、可変印刷用データをより一層容易に作成できるようになる。
また上記実施の形態によれば、制御部10は、操作部15を介して「JOHN」という文字列が入力されると、入力された文字列を示すテキストデータを、非可変データとして取得する。これによって、ユーザーは、操作部15を介して任意の文字列を入力するという簡単な操作によって、非可変データを作成できるようになる。
また上記実施の形態によれば、制御部10は、接続部20を介して、USBメモリー40に予め記憶されている複数の可変データを、指定された複数の可変データとして取得する。これによって、ユーザーは、接続部20にUSBメモリー40を接続するという簡単な操作によって、画像形成装置1に複数の可変データを入力できるようになる。
また上記実施の形態によれば、制御部10は、表示部16に対し、最初に記憶された可変データ情報によって示される複数の可変データの総数を示す値を表示させる。これによって、ユーザーは、画像形成装置12によって形成される画像の総頁数を容易に確認できる。ユーザーはまた、表示された総頁数を確認することによって、可変印刷用データが誤りなく生成されているか否かを確認できる。したがって、ユーザーの利便性がさらに向上する。
また上記実施の形態によれば、制御部10は、操作部15を介して、挿入領域71の大きさ及び形状を指定する指示を受け付けると、指定された大きさ及び形状に基づいて、固定データ全体に対する挿入領域71の大きさを示すサイズ情報、及び、挿入領域71の形状を示す形状情報を生成して、HDD19に記憶させる。これによって、ユーザーは、操作部15を介して、挿入領域71の位置だけでなく、大きさ及び形状も指定できるので、可変印刷用データをより一層容易に作成できるようになる。
また上記実施の形態によれば、USBメモリー40は、XML形式のテキストファイル41を予め記憶しており、制御部10は、指定された複数の可変データに対応するファイルがテキストファイルであると認識した場合に、ファイル41に含まれている第1番目から第26番目までのテキストデータを、複数の可変データとして取得する。これによって、ユーザーは、可変データをテキストファイルによって作成することができるようになる。
また上記実施の形態によれば、USBメモリー40は、PNG形式の複数の画像ファイル42A乃至42Zを予め記憶しており、制御部10は、指定された複数の可変データに対応するファイルが画像ファイルであると認識した場合に、画像ファイル42A乃至42Zを、複数の可変データとして取得する。これによって、ユーザーは、可変データを画像ファイルによって作成することができるようになる。
(第1の変形例)
本発明の第1の変形例に係る画像形成装置1は、主に、画像形成装置1のスキャン機能によって固定データが生成される点を除き、上記した実施の形態と同じである。以下、上記した実施の形態と異なる点について説明する。
[動作]
以下、可変印刷用データ生成処理時、及び可変印刷処理時等における、第1の変形例に係る画像形成装置1の動作について説明する。なお、上記した実施の形態と同じ動作については、繰り返して説明しない。
画像形成装置1の電源が投入されると、制御部10は、表示部16に、ホーム画面30を表示させる。ユーザーは、可変印刷機能を利用するために、複数の可変データが予め記憶されているUSBメモリーを、接続部20に接続する。
図14は、USBメモリーに記憶されているファイルの他の一例を示す図である。図14を参照して、USBメモリー130は、TXT(Text)形式のテキストファイル131を記憶している。ファイル131は、複数の可変データを含んでいる。
図15は、複数の可変データを含むTXTファイルの一例を示す図である。図15を参照して、ファイル131は、第1行目から第7行目にかけて、一行ごとに、従業員の氏名をそれぞれ示す第1番目から第7番目までのテキストデータ141A乃至141Gを、可変データとして含む。テキストデータ141A乃至141Gの行番号は、それぞれ、可変印刷が実行される順番に対応している。テキストデータ141A乃至141Gは、一つのグループを構成している。
例えば、ファイル131は、第1行目に、「TARO TOKKYO」という従業員の氏名を示す第1番目のテキストデータ141Aを含む。ファイル131は、第2行目に、「HANAKO TOKKYO」という従業員の氏名を示す第2番目のテキストデータ141Bを含む。
ファイル131は、「001_Employees」というフォルダー名が付されているフォルダー132に保存されている。フォルダー132に付されている「001」という番号は、可変データをグループ毎に識別するための識別番号である。USBメモリー130において、可変データが保存されているフォルダーは、フォルダー132のみである。
USBメモリー130の接続後、ユーザーは、可変印刷機能を選択するために、ホーム画面30のキー38をタッチする。タッチパネル15Bを介してキー38に対するタッチ操作を検知すると、制御部10は、表示部16に、編集画面60を表示させる。
編集画面60が表示されると、ユーザーは、画像読取部11のプラテンガラスに原稿を載置する。ユーザーは、画像読取部11に原稿の読取りを実行させるために、操作部15に備えられるスタートキー15Aを押下したものとする。このように、ユーザーは、編集画面60が表示されている状態でスタートキー15Aを押下することによって、原稿に基づいて生成される画像ファイルを、固定データとして指定する指示を入力する。
スタートキー15Aに対する押下操作を検知すると、制御部10は、画像読取部11に対し、プラテンガラスに載置されている原稿を読み取らせて画像データを生成させる。制御部10は、生成された画像データから、例えばPDF(Portable Document Format)形式の画像ファイルを生成して、固定データとしてHDD19に記憶させる。
図16は、原稿に基づく固定画像が表示されているときの編集画面の一例を示す図である。図16を参照して、制御部10は、表示部16に対し、生成された画像ファイルに基づいて、画像151Aを領域61に表示させる。このとき表示される画像151Aは、画像152,153を含んでいる固定画像である。
(可変印刷用データ生成処理時の動作)
図17は、挿入領域が生成されているときの編集画面の他の一例を示す図である。ユーザーはまず、挿入領域を生成する指示を入力するために、領域61に表示されている画像151Aの所望の位置に、キー63をドラッグアンドドロップする。
図7A及び図17を参照して、タッチパネル15Bを介してキー63に対するドラッグアンドドロップ操作を検知すると、制御部10は、ドロップ位置に、予め設定されているデフォルトの大きさ及び形状の挿入領域161を表示させる(ステップS11)。
制御部10はまた、固定データ、すなわち生成された画像ファイルにおける挿入領域161が配置される位置を示す位置情報と、固定データ全体に対する挿入領域161の大きさを示すサイズ情報と、挿入領域161の形状を示す形状情報と、を含むレイアウト情報を生成して、HDD19に記憶させる(ステップS12)。挿入領域161は、特許請求の範囲における第1領域の一例である。挿入領域161の位置情報は、特許請求の範囲における第1位置情報の一例である。
挿入領域161は、挿入領域161の大きさ及び形状を示す破線からなる枠によって囲まれている態様で表示されている。挿入領域161の枠内には、非可変画像を構成するための文字又は数字等の入力位置を示すカーソル161Aが表示されている。
ユーザーは、挿入領域161の枠の内部をドラッグアンドドロップすることで、挿入領域161の位置を変更する指示を入力したものとする。ユーザーは、挿入領域161の枠をドラッグアンドドロップすることで、挿入領域161の大きさ及び形状を変更する指示を入力したものとする。
タッチパネル15Bを介して、挿入領域161の枠の内部又は枠に対する上記したドラッグアンドドロップ操作を検知すると、制御部10は、表示部16に対し、検知されたドラッグアンドドロップ操作に応じて、挿入領域161の位置、並びに、挿入領域161の大きさ及び形状が変更された状態で、挿入領域161を表示させる。制御部10はまた、HDD19に記憶されている挿入領域161のレイアウト情報を、変更後の位置、大きさ、及び形状が反映されるように更新する。
レイアウト情報の記憶後、制御部10は、挿入領域に対応付ける複数の可変データを指定するための指示を受け付けるまで(ステップS13にてNO)、又は、挿入領域に対応付ける非可変データを指定するための指示を受け付けるまで(ステップS24にてNO)、待機している。ユーザーは、挿入領域161に対応付ける複数の可変データを指定するために、挿入領域161の近傍に表示されているボタン164をタッチする。
タッチパネル15Bを介してボタン164に対するタッチ操作を検知すると、制御部10は、挿入領域161に対応付ける複数の可変データを指定するための指示を受け付けたと判定し(ステップS13にてYES)、USBメモリー130に記憶されている情報から、識別番号が付されている全てのフォルダー名を抽出する(ステップS14)。この場合、制御部10は、USBメモリー130に記憶されている情報から、「001_Employees」というフォルダー名を抽出する。
フォルダー名の抽出後、制御部10は、抽出されたフォルダー名が複数であるか否かを判定する(ステップS15)。この場合、抽出されたフォルダー名は一つのみであるので、制御部10は、抽出されたフォルダー名が複数ではないと判定し(ステップS15にてNO)、抽出されたフォルダー名を項目として含むプルダウンリストを表示させることなく、USBメモリー130内のフォルダー132に保存されているファイル131に基づいて、挿入領域161に対応付ける複数の可変データを特定し、特定された複数の可変データを示す可変データ情報を挿入領域161のレイアウト情報に対応付けて、HDD19に記憶させる(ステップS18)。
具体的には、制御部10は、フォルダー132に保存されているファイル131がTXTファイル、すなわちテキストファイルであることを認識すると、第1番目から第7番目までのテキストデータ141A乃至141Gを、挿入領域161に対応付ける複数の可変データとして特定し、特定された複数の可変データを示す可変データ情報を、挿入領域161のレイアウト情報に対応付けて、HDD19に記憶させる。
この場合、フォルダー132のパス、ファイル131のファイル形式、及び、第1番目から第7番目までのテキストデータ141A乃至141Gを示す情報が、可変データ情報としてHDD19に記憶される。
制御部10はまた、挿入画像のレイアウトとして「フィット」が設定されていることを示す設定情報を、挿入領域161のレイアウト情報に対応付けて、HDD19に記憶させる(ステップS19)。
図18は、可変画像が表示されているときの編集画面の他の一例を示す図である。図18を参照して、設定情報の記憶後、制御部10は、挿入領域161に対応付けられている可変データ情報に基づいて、USBメモリー130内のフォルダー132から第1番目のテキストデータ141Aを抽出し、表示部16に対し、カーソル161Aの表示を消去させて、抽出されたテキストデータ141Aによって示される「TARO TOKKYO」という文字列を示す可変画像171が、挿入領域161の枠内に挿入されている態様で、画像151Aを表示させる(ステップS20)。
このとき、挿入画像のレイアウトとして「フィット」が選択されているので、制御部10は、可変画像171全体が挿入領域161の大きさ及び形状に適合するように、テキストデータ141Aのサイズを拡大又は縮小する。
図7Bを参照して、可変画像171の表示後、制御部10は、ステップS18において記憶された可変データ情報が、最初にHDD19に記憶された可変データ情報であるか否かを判定する(ステップS21)。この場合、制御部10は、挿入領域161に対応付けられている可変データ情報が、最初にHDD19に記憶された可変データ情報であると判定し(ステップS21にてYES)、当該可変データ情報によって示される複数の可変データの総数を、領域61に表示されている画像の総頁数として決定する(ステップS22)。
この場合、制御部10は、挿入領域161に対応付けられている可変データ情報によって示される第1番目から第7番目までのテキストデータ141A乃至141Gの総数である「7」という値を、領域61に表示されている画像の総頁数として決定する。制御部10は、決定された値に基づいて、領域62に現在表示されている総頁数を示す情報を「1」という値から「7」という値に変更する(ステップS23)。総頁数の変更後、制御部10は、可変印刷用データ生成処理を終了する。
上記のようにして、可変印刷用データを構成する、固定データ、可変データ情報、挿入領域161のレイアウト情報、及び設定情報が、HDD19に記憶される。
図19は、異なる頁の画像が表示されているときの編集画面の他の一例を示す図である。図19を参照して、ユーザーは、挿入領域161に表示されている画像151Aを、次の頁の画像に変更するために、キー67Aをタッチする。タッチパネル15Bを介してキー67Aに対するタッチ操作を検知すると、制御部10は、表示部16に対し、領域61に、第2頁目の画像151Bを表示させる。
具体的には、制御部10は、挿入領域161に対応付けられている可変データ情報に基づいて、USBメモリー130内のフォルダー132から第2番目のテキストデータ141Bを抽出し、表示部16に対し、抽出されたテキストデータ141Bによって示される「HANAKO TOKKYO」という文字列を示す可変画像181が、挿入領域161の枠内に挿入されている態様で、画像151Bを表示させる。
このとき、制御部10は、可変画像171を表示したときと同様にして、可変画像181全体が挿入領域161の大きさ及び形状に適合するように、第2番目のテキストデータ141Bのサイズを拡大又は縮小する。
なお、挿入領域161に可変画像171又は可変画像181を表示させているとき、制御部10は、表示部16に対し、ボタン164の表示に代えて、対応する「001」という識別番号を示す情報182を表示させる。
(可変印刷処理時の動作)
画像151Bの確認後、ユーザーは、可変印刷の開始を指示するために、キー68をタッチする。図13を参照して、タッチパネル15Bを介してキー68に対するタッチ操作を検知すると、制御部10は、画像処理部17に対し、固定画像に対応する第1ビットマップ画像を生成させる(ステップS40)。
具体的には、制御部10はまず、HDD19から固定データとして記憶されている画像ファイルを読出して、画像処理部17に転送する。画像処理部17は、転送された固定データに基づいてラスターイメージ処理を行なって、画像152,153を含む固定画像に対応する第1ビットマップ画像を生成する。
第1ビットマップ画像の生成後、制御部10は、HDD19に非可変データが記憶されているか否かを判定する(ステップS41)。この場合、HDD19には非可変データは記憶されていないので、制御部10は、HDD19に非可変データが記憶されていないと判定し(ステップS41にてNO)、画像処理部17に対し、第2ビットマップ画像を生成させることなく、第1番目の可変画像に対応する第3ビットマップ画像を生成させる(ステップS43)。
具体的には、制御部10はまず、挿入領域161に対応付けられてHDD19に記憶されている可変データ情報に基づいて、USBメモリー130内のフォルダー132から「TARO TOKKYO」という文字列を示す第1番目のテキストデータ141Aを抽出するとともに、HDD19から、挿入領域161のレイアウト情報を読出して、画像処理部17に転送する。
画像処理部17は、転送された可変データ及びレイアウト情報に基づいてラスターイメージ処理を行なって、可変画像171に対応する第3ビットマップ画像を生成する。
第3ビットマップ画像の生成後、制御部10は、第1及び第3ビットマップ画像を合成して、第1頁目に対応する合成ビットマップ画像を生成する(ステップS44)。合成ビットマップ画像の生成後、制御部10は、画像形成部12に対し、合成ビットマップ画像に基づいて、第1頁目に対応する画像を記録紙に形成させる(ステップS45)。記録紙に形成された画像は、画像152,153を含む固定画像の挿入領域161に、可変画像171が挿入されている画像である。
第1頁目に対応する画像の形成後、制御部10は、全ての頁に対応する画像を形成したか否かを判定する(ステップS46)。この場合、画像形成対象の画像の総頁数は7頁であるので、制御部10は、全ての頁に対応する画像を形成していないと判定して(ステップS46にてNO)、ステップS43の処理に戻る。
制御部10は、第2頁目から第7頁目までに対応する画像を形成するまで、第2頁目から第7頁目までの可変データを差し替えながら上記と同様にしてステップS43乃至ステップS45までの処理を繰り返す。制御部10は、全ての頁に対応する画像を形成したと判定すると(ステップS46にてYES)、可変印刷処理を終了する。
上記第1の変形例によれば、制御部10は、操作部15を介して、原稿に基づく画像ファイルを固定データとして指定する指示を受け付けると、画像読取部11に対し、原稿に基づく画像データを生成させ、生成された画像データから画像ファイルを生成し、表示部16に対し、生成された画像ファイルによって示される画像151Aを、固定画像として表示させる。
これによって、ユーザーは、画像読取部11に原稿を読取らせるという簡単な操作によって、固定データを作成できるようになる。また、ユーザーは、固定データによって示される固定画像を容易に確認できるので、ユーザーの利便性がさらに向上する。
(その他の変形例)
上記実施の形態では、可変データは、XML形式又はTXT形式のテキストファイル、又はPNG形式の画像ファイルとしてUSBメモリーに記憶されていたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、可変データは、JPG(Joint Photographic Experts Group)形式又はGIF(Graphic Interchange Format)形式の画像ファイル、又はCSV(Comma Separated Value)形式のテキストファイルとして記憶されていてもよい。
また上記実施の形態では、固定データは、PDF形式又はワードプロセッサー用形式でHDD19に記憶されたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、固定データは、JPG形式又はGIF形式のファイルとして記憶されてもよい。
また上記実施の形態では、制御部10は、最初に記憶された可変データ情報によって示される複数の可変データの総数を、領域61に表示されている画像の総頁数として決定したが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、制御部10が、可変データ情報をHDD19に記憶させる度に総頁数を決定し、決定された値が領域62に現在表示されている総頁数を示す値よりも大きい場合に、領域62に表示されている総頁数を示す値を、決定された値に変更する構成であってもよい。
また上記実施の形態では、データ入力部の一例として、接続部20が用いられているが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。データ入力部は、画像形成装置1に可変データを入力可能な構成を備えているものであればよく、例えば、通信部22であってもよい。データ入力部として通信部22が用いられる場合、外部の情報処理装置23から送信されてくる可変データが、通信部22を介して画像形成装置1に入力される。
また上記実施の形態では、画像形成部12等は、記録紙に画像を形成したが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。画像形成部12等は、記録紙に限らず、他の記録媒体に画像を形成してもよい。他の記録媒体としては、例えば、OHP(Overhead Projector)シートを例示できる。
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、本発明に係る画像形成装置の一実施形態としてカラー複合機について説明しているが、これは一例に過ぎず、モノクロ複合機であってもよいし、例えば、プリンター、コピー機、又はファクシミリ装置等の他の画像形成装置であってもよい。
また、上記実施形態では、図1乃至図19を用いて上記実施形態により示した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。