JP2020116170A - 眼科装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画質の良い被検眼の前眼部の画像を取得できるようにして、装置と被検眼とのアライメントを精度良く行える仕組みを提供する。【解決手段】光路L1のOCT光学系(測定光学系)の少なくとも一部を共用する光路L3の観察光学系において、アライメントが適切に行われた状態で被検眼Eの前眼部Eaの中間像を生成する結像レンズ109と、当該中間像の発生位置に配置され、観察光学系の観察光束を分割するフレネルプリズムを有するプリズム付レンズ110と、当該中間像をCCDカメラ112の観察面に導くリレーレンズ111とを含み構成し、結像レンズ109によって、OCT光学系(測定光学系)と共用された光学系における球面収差を補正する。【選択図】図1
Description
本発明は、被検眼の測定を行う眼科装置に関するものである。
現在、多波長光波干渉を利用した光コヒーレンストモグラフィ(Optical Coherence Tomography:OCT)による光断層画像撮像装置(以下、「OCT装置」と記載する)は、測定対象の断層画像を高解像度に得ることができる装置であり、例えば眼科装置として網膜の専門外来では必要不可欠な装置になりつつある。
このOCT装置では、低コヒーレント光である測定光を被検眼に照射し、その被検眼からの後方散乱光を、干渉系または干渉光学系を用いることで高感度に測定することができる。また、OCT装置は、例えば、上述した測定光を被検眼の眼底上でスキャンすることで、被検眼の眼底における網膜の断層画像を取得することができ、網膜の眼科診断等において広く利用されている。
また、一般的に、眼科装置においては、撮像を行う際に、測定光学系を含む光学ヘッド部を被検眼に対して精度良くアライメントし、かつ被検眼に対して適正な合焦を行うことが重要である。この点に関して、例えば、特許文献1には、被検眼の角膜にアライメント指標を投影し、その反射光を分割して撮像素子で撮像し、分割されたアライメント指標像の位置から装置と被検眼との相対位置を検出し、位置合わせを行う眼科装置が記載されている。また、特許文献2には、測定光路と前眼部観察光路とをダイクロイックミラーで分離し、分離された前眼部観察光路の光学系に、被検眼の前眼部観察画像を分割するイメージスプリットプリズムを配置し、検者が、モニタに映し出されたイメージスプリットされた前眼部観察画像を観察することによって、装置と被検眼との位置合わせを行う眼科装置が記載されている。
特許文献1では、被検眼の角膜にアライメント指標を投影する手段を必要とする。また、被検眼によっては、角膜に対して瞳孔が偏心している場合も少なくなく、角膜に投影されたアライメント指標像を基に位置合わせを行うと、装置の光軸と被検眼の瞳孔とが必ずしも一致せず、特に被検眼の瞳孔径が小さい場合には、測定光束が瞳孔によってけられてしまう恐れがある。
また、特許文献2では、イメージスプリットプリズムの屈折の作用により発生する特別な収差に対する配慮については言及がなく、画質が劣化のリスクが否めない。一般に患眼を撮像することを想定すると、例えば、小瞳孔眼では被検眼の眼底の撮像のために瞳孔を通過する照明光束、撮像光束の径に対して十分な余裕が取れないため、より瞳孔中心を狙って、また、白内障眼では被検眼水晶体の混濁の無い隙間を狙って、装置を注意深くアライメントする必要が生ずる。したがって、アライメントを行うために利用する前眼部観察画像に十分な画質を維持しなくてはならない。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、画質の良い被検眼の前眼部の画像を取得できるようにして、装置と被検眼とのアライメントを精度良く行える仕組みを提供することを目的とする。
本発明の眼科装置は、被検眼に照射した測定光の当該被検眼からの戻り光を用いて、被検眼情報を得る測定光学系と、前記測定光学系の少なくとも一部を共用し、かつ前記測定光学系に設けられた第1の光束分割手段によって分岐した光路に設けられ、前記被検眼の前眼部を観察する観察光学系と、前記測定光学系および前記観察光学系を含む光学ヘッド部と前記被検眼とのアライメントを行うアライメント手段と、を有し、前記観察光学系は、前記アライメントが適切に行われた状態で、前記前眼部の中間像を生成する結像レンズと、前記中間像の発生位置に配置され、当該観察光学系の観察光束を分割する第2の光束分割手段と、前記中間像を観察面に導くリレーレンズと、を含み構成されており、前記結像レンズは、前記測定光学系と前記共用された光学系における球面収差を補正する。
本発明によれば、画質の良い被検眼の前眼部の画像を取得することができ、その結果、装置と被検眼とのアライメントを精度良く行うことが可能となる。
以下に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
<眼科装置の概略構成>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る眼科装置10の概略構成の一例を示す図である。具体的に、図1では、眼科装置10として、OCT装置を適用した例を示している。また、図1では、眼科装置10を側面から見た図を示しており、さらに、被検眼Eの深さ方向をZ方向とし、このZ方向に直交するX方向及びY方向を表すXYZ座標系を図示している。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る眼科装置10の概略構成の一例を示す図である。具体的に、図1では、眼科装置10として、OCT装置を適用した例を示している。また、図1では、眼科装置10を側面から見た図を示しており、さらに、被検眼Eの深さ方向をZ方向とし、このZ方向に直交するX方向及びY方向を表すXYZ座標系を図示している。
眼科装置10は、被検眼Eを検査する装置であり、図1に示すように、光学ヘッド部11、分光器12、制御部13、入力部14、及び、表示部15を有して構成されている。
まず、光学ヘッド部11の内部の構成について説明する。
光学ヘッド部11では、被検眼Eに対向して対物レンズ101−1が配置されている。そして、その光軸上で、第1ダイクロイックミラー102及び第2ダイクロイックミラー103によって、OCT光学系の光路L1、眼底観察用・固視灯用の光路L2、及び、前眼部観察用の光路L3に、光の波長帯域ごとに分岐される。
光学ヘッド部11では、被検眼Eに対向して対物レンズ101−1が配置されている。そして、その光軸上で、第1ダイクロイックミラー102及び第2ダイクロイックミラー103によって、OCT光学系の光路L1、眼底観察用・固視灯用の光路L2、及び、前眼部観察用の光路L3に、光の波長帯域ごとに分岐される。
光路L2には、レンズ101−2、レンズ107、レンズ108、第3ダイクロイックミラー104、CCDカメラ105及び固視灯106が配置されている。具体的に、光路L2では、第3ダイクロイックミラー104によって、眼底観察用のCCDカメラ105の光路と固視灯106の光路に、上記と同じく、光の波長帯域ごとに分岐される。また、レンズ107は、固視灯106による固視光及び不図示の眼底観察用の照明光の合焦調整のために、不図示のモータによって駆動される。CCDカメラ105は、この眼底観察用の照明光の波長、具体的には780nm付近の光に感度を持つものである。一方、固視灯106は、可視光である固視光を発生して被検者の眼(被検眼E)の固視を促すものである。
光路L3には、被検眼Eの前眼部Eaを観察する前眼部観察光学系が配置されている。具体的に、前眼部観察光学系は、光路L1におけるOCT光学系(測定光学系)の少なくとも一部を共用し、かつOCT光学系に設けられた第1ダイクロイックミラー102(第1の光束分割手段)によって分岐した光路L3に設けられている。より詳細に、前眼部観察光学系は、結像レンズ109、被検眼Eの前眼部Eaと共役な位置で光束を分割するイメージスプリットプリズムを有するプリズム付レンズ110、リレーレンズ111、及び、前眼部観察用の赤外線のCCDカメラ112を含み構成されている。結像レンズ109は、被検眼Eの前眼部Eaの中間像を生成する結像レンズである。リレーレンズ111は、結像レンズで生成される前眼部Eaの中間像をCCDカメラ112の観察面に導くリレーレンズである。CCDカメラ112は、前眼部Eaを照射可能な位置に配置される不図示の前眼部観察用光源からの照明光の波長、具体的には970nm付近の光に感度を持つものである。
光路L1には、被検眼Eの眼底Efの断層画像を撮像するためのOCT光学系が配置されている。具体的に、OCT光学系は、被検眼Eに照射した測定光の当該被検眼Eからの戻り光を用いて、被検眼情報を得る測定光学系である。より詳細に、このOCT光学系は、被検眼情報として、被検眼Eの眼底Efの断層画像を形成するための干渉信号を得る測定光学系である。光路L1には、レンズ101−3、ミラー113、測定光を被検眼Eの眼底Ef上でX方向及びY方向に走査するためのXスキャナ114−1及びYスキャナ114−2が配置されている。さらに、光路L1には、レンズ115、レンズ116、光カプラー117、光源118、光ファイバー119−1〜119−4、ミラー(参照ミラー)120、分散補償用ガラス121、レンズ122が配置されている。レンズ115は、光カプラー117に接続されている光ファイバー119−2から出射する光源118からの測定光を被検眼Eの眼底Ef上に合焦調整をするために、不図示のモータによって駆動される。この合焦調整によって、被検眼Eの眼底Efに照射した測定光の戻り光は、同時に、光ファイバー119−2の先端にスポット状に結像されて入射されることとなる。光ファイバー119−1〜119−4は、光カプラー117に接続されて一体化しているシングルモードの光ファイバーである。
光源118は、例えば、代表的な低コヒーレント光源であるSLD(Super Luminescent Diode)である。その光の中心波長は855nm程度であり、その光の波長バンド幅は約100nmである。ここで、波長バンド幅は、得られる断層画像の光軸方向の分解能に影響するため、重要なパラメータである。また、ここでは、光源118としてSLDを用いる例を説明したが、本実施形態においては、低コヒーレント光が出射できる光源であればよく、例えば、ASE(Amplified Spontaneous Emission)等も用いることができる。光源118による光の中心波長は、眼を測定することを鑑みると、近赤外光が適する。また、光源118による光の中心波長は、得られる断層画像の横方向の分解能に影響するため、なるべく短波長であることが望ましい。双方の理由から、光源118による光の中心波長を855nm程度とした。
この光源118から出射された光は、光ファイバー119−1を通じて光カプラー117に到達し、光カプラー117において光ファイバー119−2側の測定光と光ファイバー119−3側の参照光とに分割される。そして、測定光は、上述したOCT光学系の光路を通じて、測定対象である被検眼Eの眼底Efに照射され、網膜による反射や散乱により同じ光路を通じて、その戻り光として光カプラー117に到達する。一方、参照光は、光ファイバー119−3、レンズ122、及び、測定光と参照光の分散を合わせるために挿入された分散補償用ガラス121を介して、ミラー120に到達し反射される。そして、参照光は、同じ光路を戻って、光カプラー117に到達する。光カプラー117では、測定光の戻り光と参照光とを合波して干渉光を発生させる。ここで、測定光の光路長と参照光の光路長とがほぼ同一となったときに干渉が生じる。ミラー120は、不図示のモータ及び駆動機構によって光軸方向に調整可能に保持され、被検眼Eによって変わる測定光の光路長に対して参照光の光路長を合わせることが可能となっている。そして、光カプラー117で発生した干渉光は、光ファイバー119−4を介して、分光器12に導かれる。本実施形態においては、以上の構成によってマイケルソン干渉計を構成している。
なお、本実施形態では、干渉計として、マイケルソン干渉計を用いる例を説明したが、例えばマッハツェンダー干渉計を用いてもよい。例えば、測定光と参照光との光量差に応じて、光量差が大きい場合にはマッハツェンダー干渉計を用い、光量差が比較的小さい場合にはマイケルソン干渉計を用いることが望ましい。
続いて、分光器12の内部の構成について説明する。
分光器12は、レンズ181、回折格子182、レンズ183、及び、ラインセンサ184を有して構成されている。光ファイバー119−4から出射された干渉光は、レンズ181を介して略平行光となった後、回折格子182で分光され、レンズ183によってラインセンサ184に結像される。そして、ラインセンサ184は、当該結像された干渉光に基づいて、被検眼Eの眼底Efの断層画像を形成するための干渉信号を生成する。
分光器12は、レンズ181、回折格子182、レンズ183、及び、ラインセンサ184を有して構成されている。光ファイバー119−4から出射された干渉光は、レンズ181を介して略平行光となった後、回折格子182で分光され、レンズ183によってラインセンサ184に結像される。そして、ラインセンサ184は、当該結像された干渉光に基づいて、被検眼Eの眼底Efの断層画像を形成するための干渉信号を生成する。
制御部13は、例えば入力部14から入力された情報に基づいて、眼科装置10の動作を統括的に制御するとともに、各種の処理を行う。例えば、制御部13は、光学ヘッド部11及び分光器12を制御して、CCDカメラ112の出力信号に基づく被検眼Eの前眼部Eaに係る前眼部観察画像や、CCDカメラ105の出力信号に基づく被検眼Eの眼底Efに係る眼底2次元画像、ラインセンサ184の出力信号(干渉信号)に基づく被検眼Eの眼底Efに係る眼底断層画像を生成する処理を行い、生成したこれらの画像を表示部15に表示する制御を行う。
入力部14は、制御部13に対して各種の情報を入力する。
表示部15は、制御部13の制御に基づいて、各種の画像や各種の情報を表示する。例えば、表示部15は、制御部13で生成された前眼部観察画像や、眼底2次元画像、眼底断層画像を表示するとともに、眼科装置10の状態を示す情報等を表示する。
<断層画像の撮像方法>
次に、被検眼Eの眼底Efに係る眼底断層画像の撮像方法について説明する。
眼科装置10は、制御部13によってXスキャナ114−1及びYスキャナ114−2を制御することで、被検眼Eの眼底Efにおける所望部位の断層画像を撮像することができる。
次に、被検眼Eの眼底Efに係る眼底断層画像の撮像方法について説明する。
眼科装置10は、制御部13によってXスキャナ114−1及びYスキャナ114−2を制御することで、被検眼Eの眼底Efにおける所望部位の断層画像を撮像することができる。
図2は、本発明の第1の実施形態を示し、図1に示す被検眼Eの前眼部Eaに測定光201を入射し、図1に示すXスキャナ114−1を制御して被検眼Eの眼底EfをX方向にスキャンを行っている様子を示す図である。この図2において、図1に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図2には、図1に示すXYZ座標系に対応するXYZ座標系を図示している。具体的に、図2に示すXYZ座標系は、XY平面に関して、図1に示すXYZ座標系を90度回転させたものとなっている。
そして、眼科装置10では、被検眼Eの眼底EfにおけるX方向の撮像範囲から所定の撮像本数の情報をラインセンサ184で撮像する。本実施形態では、制御部13において、X方向のある位置で得られるラインセンサ184上の輝度分布をFFTし、FFTで得られた線状の輝度分布を表示部15に示すために濃度あるいはカラー情報に変換したものをAスキャン画像と呼ぶ。そして、本実施形態においては、この複数のAスキャン画像を並べた2次元の眼底断層画像をBスキャン画像と呼ぶ。また、眼科装置10では、1つのBスキャン画像を構築するための複数のAスキャン画像を撮像した後、Y方向のスキャン位置を移動させて再びX方向のスキャンを行うことにより、複数のBスキャン画像を得る。そして、眼科装置10では、複数のBスキャン画像、或いは複数のBスキャン画像から構築した3次元断層画像を表示部15に表示することで、検者が被検眼の診断に用いることができる。
図3は、本発明の第1の実施形態を示し、図1に示す表示部15に表示された前眼部観察画像310、眼底2次元画像320及びBスキャン画像である眼底断層画像330の一例を示す図である。
前眼部観察画像310は、CCDカメラ112の出力信号を処理することによって得られた被検眼Eの前眼部Eaにおける2次元画像である。眼底2次元画像320は、CCDカメラ105の出力信号を処理することによって得られた被検眼Eの眼底Efにおける2次元画像である。眼底断層画像330は、眼底2次元画像320に図示されているライン321についてラインセンサ184で得られた出力信号を処理することによって得られた被検眼Eの眼底Efにおける断層画像である。
<前眼部観察画像によるアライメント方法>
図4は、本発明の第1の実施形態を示し、図1に示すプリズム付レンズ110の概略図である。ここで、図4には、図1に示すXYZ座標系に対応するXYZ座標系を図示している。具体的に、図4に示すXYZ座標系は、図1に示すXYZ座標系と同じ座標系を示している。
図4は、本発明の第1の実施形態を示し、図1に示すプリズム付レンズ110の概略図である。ここで、図4には、図1に示すXYZ座標系に対応するXYZ座標系を図示している。具体的に、図4に示すXYZ座標系は、図1に示すXYZ座標系と同じ座標系を示している。
プリズム付レンズ110は、図4に示すように、光軸の近傍の中心領域に半円形のフレネルプリズム110−1及び110−2が、Y方向の上下に設けられている。具体的に、フレネルプリズム110−1及び110−2は、そのプリズムの偏向方向が対向するように設けられており、被検眼Eに対する眼科装置10のアライメントが適切になされた場合には被検眼Eの前眼部Eaと共役な位置となり、前眼部Eaの中間像に対するイメージスプリットプリズムとして作用する。より具体的に、フレネルプリズム110−1及び110−2は、観察光束の方向を変更する複数のプリズムで構成されたイメージスプリットプリズムである。そして、このフレネルプリズム110−1及び110−2は、被検眼Eの前眼部Eaにおける中間像の発生位置に配置され、光路L3における観察光学系の観察光束を分割する第2の光束分割手段を構成する。また、プリズム付レンズ110は、フレネルプリズム110−1及び110−2の反対側の面が球面となっており、被検眼Eの前眼部Eaに対してフィールドレンズの役目を果している。このため、背後に配置されるリレーレンズ111を小型化することが可能である。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る眼科装置10において、XYZ方向のアライメントが適切になされた状態でのXZ平面における前眼部観察系のレンズ配置及び光路を示す図である。この図5において、図1に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図5には、図1に示すXYZ座標系に対応するXYZ座標系を図示している。具体的に、図5に示すXYZ座標系は、XY平面に関して、図1に示すXYZ座標系を90度回転させたものとなっている。このため、図5では、図4に示すフレネルプリズム110−1及び110−2のうち、フレネルプリズム110−1の部分のみが図示されている。
また、図6は、本発明の第1の実施形態を示し、図1に示すCCDカメラ112によって撮像される前眼部観察画像310の一例を示す図である。以下、図5及び図6を用いた説明を行う。
図5(b)には、被検眼Eの前眼部Eaの瞳孔領域を含む中央付近を撮像する光束、即ちフレネルプリズム110−1を経由する光束Lbの光路を示している。眼科装置10が被検眼Eに対して適切にアライメントされた状態では、被検眼Eの前眼部Eaの瞳孔、フレネルプリズム110−1、及び、CCDカメラ112の撮像面は、光学的に共役な位置となる。このため、リレーレンズ111に設けられた円形絞りで制限されるCCDカメラ112に結像する前眼部Eaの光軸のごく近傍、即ち光軸からY方向にわずかに離れた光束Lbは、一方のフレネルプリズム110−1により偏向され、対物レンズ101−1及び結像レンズ109の外周部に近い部分を通過する。また、光束Lbは、被検眼Eの前眼部Ea、フレネルプリズム110−1では、光軸のごく近傍(XZ平面では光軸上)で結像し、プリズム付レンズ110以降のリレーレンズ111からCCDカメラ112までの経路では、ほぼ光軸上(XZ平面では光軸上)を通過する。したがって、この状態では、CCDカメラ112によって撮像される前眼部観察画像310は、図6(a)に示すように、フレネルプリズム110−1に基づく前眼部Eaの像(中間像)110−1'と、フレネルプリズム110−2に基づく前眼部Eaの像(中間像)110−2'とは、スプリットせずに観察される。なお、図5(b)では、フレネルプリズム110−1と偏向方向が逆であるフレネルプリズム110−2を通過する光束は図示していないが、この状態では、XZ平面で光軸に対称な光路を通る。図6(a)に示す像110−1'及び像110−2'は、それぞれ、前眼部Eaと共役な位置にあるフレネルプリズム110−1及び110−2の占める撮像領域を示している。
これに対して、光軸のZ方向にアライメントがずれた状態の場合には、光束Lbは、被検眼Eの前眼部EaにおいてXZ平面上でも光軸上でない位置となるため、CCDカメラ112の中心位置で撮像される瞳孔中心はX方向(左右)にずれた位置となる。この撮像位置の変位は、フレネルプリズム110−1及び110−2の占める撮像領域の全域で生ずるので、被検眼EがZ方向に遠い場合に撮像される前眼部観察画像は図6(b)に示す前眼部観察画像310となり、また、被検眼EがZ方向に近い場合に撮像される前眼部観察画像は図6(c)に示す前眼部観察画像310となり、どちらも前眼部観察画像310も、上下半分の被検眼Eの瞳孔が左右にずれた、いわゆるスプリットした画像として撮像されることになる。
さらに、眼科装置10では、制御部13において、CCDカメラ112によって撮像された上述の前眼部観察画像310を用いて画像処理により被検眼Eの瞳孔のエッジを検出すれば、瞳孔の中心位置からX−Y方向の位置ずれ情報を得ることができ、X−Y方向の位置が適切にアライメントされた際の瞳孔分離状態からZ方向の位置ずれ情報を得ることができる。そして、本実施形態における眼科装置10では、制御部13において、このようにして取得した位置ずれ情報に基づいて、光学ヘッド部11と被検眼Eとの位置関係が適切となるように、光学ヘッド部11を不図示のXYZステージを介して駆動する制御を行って、光学ヘッド部11と被検眼Eとのアライメントを行う。このアライメントを行う制御部13は、アライメント手段を構成する。
<フレネルプリズムによる画質劣化のリスク>
図5(a)には、フレネルプリズム110−1を経由しない光束、即ち被検眼Eの前眼部Eaの周辺領域を撮像する際の光束Laの光路を示している。この場合、図5(a)に示す光束Laは、図5(b)に示すフレネルプリズム110−1を経由する光束Lbに比べて、対物レンズ101−1及び結像レンズ109の比較的光軸の近傍を通過する。
図5(a)には、フレネルプリズム110−1を経由しない光束、即ち被検眼Eの前眼部Eaの周辺領域を撮像する際の光束Laの光路を示している。この場合、図5(a)に示す光束Laは、図5(b)に示すフレネルプリズム110−1を経由する光束Lbに比べて、対物レンズ101−1及び結像レンズ109の比較的光軸の近傍を通過する。
この点、図5(b)に示すフレネルプリズム110−1を経由する光束Lbは、光束の幅が図5(a)に示す光束Laとほぼ同等ではあるが、対物レンズ101−1及び結像レンズ109ではより外周部を通過するため、当該レンズで発生する球面収差の影響を受けやすい。
図7は、本発明の第1の実施形態を示し、図5に示す結像レンズ109とプリズム付レンズ110の付近の光束La及び光束Lbの振舞いを示す図である。この図7を用いて、上述した球面収差の影響を説明する。
図5と同様に、図7(a)に示す光束Laは、プリズム付レンズ110のフレネルプリズム110−1の領域外に到達する光束であり、また、図7(a)に示す光束Lbは、フレネルプリズム110−1の領域に到達する光束である。図7(a)に示すように、フレネルプリズム110−1を通らず、その偏向作用を受けない光束Laは、結像レンズ109の比較的光軸に近い領域を通過するため、良好にプリズム付レンズ110の共役面上に結像している。一方で、フレネルプリズム110−1を経由する光束Lbは、図5(a)に示す対物レンズ101−1及び図7(a)に示す結像レンズ109の外周部を通過するため、上述したように、当該レンズで発生する球面収差を発生しやすい状況にある。ここで大きな球面収差が発生すると、光束Lbは、図7(a)に示すように、プリズム付レンズ110の共役面の手前で集光状態となって当該共役面上の中間像にボケが生ずることになる。このような中間像のボケ画質による劣化に基づき被検眼Eの瞳孔のエッジが不鮮明となるが、アライメントをマニュアルで行う場合、この画質の低下は、Z方向のアライメントの目安となる瞳孔縁の視認性の悪化を招き、検者の操作性に影響が出る。また、本実施形態で想定しているように、前眼部観察系のオートアライメント制御を利用するような場合では、画像処理による瞳孔縁(瞳孔のエッジ)の検出精度、即ちアライメントの位置合わせ性能が、低下するリスクとなる。ここで、被検眼Eが小瞳孔眼や白内障眼の場合には、シビアなアライメント精度が必要となるが、この瞳孔のエッジの検出精度が低下すると、測定光のケラレが発生しやすく、結果として感度低下や測定範囲の狭い眼底断層画像となる可能性も生じてしまう。
<球面収差補正レンズによる画質の維持>
この点に鑑みて、本発明者は、図7(b)に示すように、本実施形態で採用した図7(a)に示す結像レンズ109の一形態として、結像レンズ109−1'及び結像レンズ109−2'の2枚構造の結像レンズ群を想到した。この図7(b)に示す結像レンズ109−1'及び結像レンズ109−2'は、光束La'のプリズム付レンズ110への結像を好適にすると同時に、その外周部を通過する光束Lb'に対しても、上述した球面収差(例えば、OCT光学系と共用された光学系である対物レンズ101−1の球面収差)を適切に補正し、好適にプリズム付レンズ110の共役面上で中間像を結像する。この図7(b)に示す場合、前眼部観察画像310の瞳孔や虹彩部のエッジが鮮明に描写されることになる。図7(b)では、結像レンズ群を構成する結像レンズ109−1'及び結像レンズ109−2'のうち、2枚目の結像レンズ109−2'において、被検眼Eの側の第1面を凸面で構成し、プリズム付レンズ110の側の第2面を凹面で構成したメニスカスレンズ形状とした。なお、本実施形態においては、この図7(b)に示す態様に限定されるものではなく、例えば、図7に示す結像レンズ109に、上述した球面収差を補正する非球面を構成した1枚の非球面レンズを採用してもよい。なお、球面収差の補正を行う別の方法として、例えば、対物レンズ101−1を利用することも当然選択肢の1つとなるが、対物レンズ101−1は、光路L1のみならず、他の役割を有する光路L2及び光路L3も共用していることから、光路L1における前眼部観察系に特有に発生するこの球面収差の補正に用いることは、好適ではない。
この点に鑑みて、本発明者は、図7(b)に示すように、本実施形態で採用した図7(a)に示す結像レンズ109の一形態として、結像レンズ109−1'及び結像レンズ109−2'の2枚構造の結像レンズ群を想到した。この図7(b)に示す結像レンズ109−1'及び結像レンズ109−2'は、光束La'のプリズム付レンズ110への結像を好適にすると同時に、その外周部を通過する光束Lb'に対しても、上述した球面収差(例えば、OCT光学系と共用された光学系である対物レンズ101−1の球面収差)を適切に補正し、好適にプリズム付レンズ110の共役面上で中間像を結像する。この図7(b)に示す場合、前眼部観察画像310の瞳孔や虹彩部のエッジが鮮明に描写されることになる。図7(b)では、結像レンズ群を構成する結像レンズ109−1'及び結像レンズ109−2'のうち、2枚目の結像レンズ109−2'において、被検眼Eの側の第1面を凸面で構成し、プリズム付レンズ110の側の第2面を凹面で構成したメニスカスレンズ形状とした。なお、本実施形態においては、この図7(b)に示す態様に限定されるものではなく、例えば、図7に示す結像レンズ109に、上述した球面収差を補正する非球面を構成した1枚の非球面レンズを採用してもよい。なお、球面収差の補正を行う別の方法として、例えば、対物レンズ101−1を利用することも当然選択肢の1つとなるが、対物レンズ101−1は、光路L1のみならず、他の役割を有する光路L2及び光路L3も共用していることから、光路L1における前眼部観察系に特有に発生するこの球面収差の補正に用いることは、好適ではない。
第1の実施形態に係る眼科装置10では、光路L1のOCT光学系(測定光学系)の少なくとも一部を共用する光路L3の観察光学系において、アライメントが適切に行われた状態で被検眼Eの前眼部Eaの中間像を生成する結像レンズ109と、当該中間像の発生位置に配置され、観察光学系の観察光束を分割するフレネルプリズム110−1及び110−2と、当該中間像をCCDカメラ112の観察面に導くリレーレンズ111とを含み構成するようにしている。そして、結像レンズ109は、OCT光学系(測定光学系)と共用された光学系における球面収差を補正するようにしている。
かかる構成によれば、画質の良い被検眼Eの前眼部Eaにおける前眼部観察画像を取得することができ、その結果、装置と被検眼とのアライメントを精度良く行うことが可能となる。例えば、被検眼Eが小瞳孔眼や白内障眼の場合であっても、精度良くアライメントができ、被検眼Eに瞳孔による測定光のケラレが軽減されるため、画質の劣化が軽減されたOCT画像を取得することができる。
かかる構成によれば、画質の良い被検眼Eの前眼部Eaにおける前眼部観察画像を取得することができ、その結果、装置と被検眼とのアライメントを精度良く行うことが可能となる。例えば、被検眼Eが小瞳孔眼や白内障眼の場合であっても、精度良くアライメントができ、被検眼Eに瞳孔による測定光のケラレが軽減されるため、画質の劣化が軽減されたOCT画像を取得することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下に記載する第2の実施形態の説明では、上述した第1の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1の実施形態と異なる事項について説明を行う。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下に記載する第2の実施形態の説明では、上述した第1の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1の実施形態と異なる事項について説明を行う。
上述した第1の実施形態では、被検眼Eの前眼部Eaを撮像する際の2つの光束の分割手段として、複数のフレネルプリズム110−1及び110−2で構成されたイメージスプリットプリズムを用いたが、本発明においてはこの形態に限定されるものではない。ここで、他の形態を第2の実施形態として以下に説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る眼科装置10において、XYZ方向のアライメントが適切になされた状態でのXZ平面における前眼部観察系のレンズ配置及び光路を示す図である。この図8において、図1及び図5と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図8には、図5に示すXYZ座標系に対応するXYZ座標系を図示している。具体的に、図8に示すXYZ座標系は、図5に示すXYZ座標系と同じ座標系を示している。
図8に示すように、第2の実施形態に係る眼科装置10では、一対のCCDカメラ112a及び112bを設け、それぞれ、これらのCCDカメラ112と結像レンズ109との間に、結像レンズ109(対物レンズ101−1も含みうる)の光軸に対して偏芯して配された一対のリレーレンズ群111a及び111bを配置する形態となっている。即ち、第2の実施形態では、被検眼Eの前眼部Eaを撮像する際の2つの光束La及びLbのうち、光束Laをリレーレンズ111aがCCDカメラ112aに結像し、光束Lbをリレーレンズ111bがCCDカメラ112bに結像する。具体的に、CCDカメラ112aは、リレーレンズ111aが結像した被検眼Eの前眼部Eaからの光束Laに基づく像(中間像)を撮像し、また、CCDカメラ112bは、リレーレンズ111bが結像した被検眼Eの前眼部Eaからの光束Lbに基づく像(中間像)を撮像する。この図8に示す第2の実施形態は、近年の携帯端末装置に装着される小型カメラの改良と低価格のメリットを享受するための形態である。この第2の実施形態も、上述した第1の実施形態と同様に、対物レンズ101−1を複数の用途に共用しつつ前眼部観察系のオートアライメントを行うための位置ずれ検出をコンパクトに実現可能である。
図9は、本発明の第2の実施形態を示し、図1に示す表示部15に表示される前眼部観察画像310の一例を示す図である。
第2の実施形態に係る眼科装置10では、リレーレンズ群に設けられた開口絞りが光束分割手段として機能し、一対の複数のCCDカメラ112a及び112bがそれぞれ撮像する前眼部観察画像310a及び310bは、図9(a)〜図9(c)に示す前眼部観察系のアライメント状態に従って変化することになる。具体的に、図9(a)は、前眼部観察系を含む光学ヘッド部11が被検眼Eに対して、XYZ方向のアライメントが適切なされた状態である。この図9(a)の状態では、CCDカメラ112aで撮像される前眼部観察画像310aの瞳孔中心位置Ca及びCCDカメラ112bで撮像される前眼部観察画像310bの瞳孔中心位置Cbは、それぞれのCCDカメラ112の中央にスプリットされずに観察される。
これに対して、光軸のZ方向にアライメントがずれた状態の場合には、光束La及び光束Lbは、被検眼Eの前眼部EaにおいてXZ平面上でも軸上でない位置となる。このため、それぞれのCCDカメラ112a及び112bの中心位置で撮像される瞳孔中心は、X方向(左右)にずれた位置となる。具体的に、被検眼EがZ方向に近い場合に撮像される前眼部観察画像310a及び310bは、図9(b)に示すように瞳孔中心位置Caと瞳孔中心位置Cbとの距離(中心距離)が広がる前眼部観察画像となる。また、被検眼EがZ方向に遠い場合に撮像される前眼部観察画像310a及び310bは、図9(c)に示すように瞳孔中心位置Caと瞳孔中心位置Cbとの距離(中心距離)が狭まった前眼部観察画像となる。
ここで、上述した第1の実施形態と同様に、制御部13において、一対のCCDカメラ112a及び112bで撮像された一対の前眼部観察画像から画像処理により被検眼Eの瞳孔の平均中心位置を検出すれば、瞳孔の中心位置からX−Y方向のアライメントずれを得ることができ、瞳孔間の距離からZ方向のアライメントずれを得ることができる。そして、本実施形態における眼科装置10では、制御部13において、このように検出したアライメントのずれ量に基づいて、被検眼Eとの位置関係が適切となるように、光学ヘッド部11を不図示のXYZステージを介して駆動する制御を行う。
第2の実施形態に係る眼科装置10では、対物レンズ101−1を複数の機能に共用しつつ、画質の良い前眼部観察画像を取得することができる。その結果、被検眼Eの瞳孔と眼科装置10の光軸との位置関係を精度良く検出し、例えば被検眼Eが小瞳孔眼や白内障眼である場合においても精度良くアライメントを行うことができる。このため、例えば、被検眼Eの瞳孔による測定光のケラレが軽減されるため、測定光学系(OCT光学系)の本来の機能を損なうことなく、安定した画質の眼底断層画像を取得することも可能である。
(その他の実施形態)
上述した本発明の実施形態では、眼科装置10として、OCT装置を適用した例を説明したが、本発明においてはこれに限定されるものではない。例えば、眼科装置10として、他の眼科撮像装置や眼科測定装置を適用する形態も、本発明に含まれる。
上述した本発明の実施形態では、眼科装置10として、OCT装置を適用した例を説明したが、本発明においてはこれに限定されるものではない。例えば、眼科装置10として、他の眼科撮像装置や眼科測定装置を適用する形態も、本発明に含まれる。
なお、上述した本発明の実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
10:眼科装置、11:光学ヘッド部、101−1:対物レンズ、102:第1ダイクロイックミラー、109:結像レンズ、110:プリズム付レンズ、111:リレーレンズ、112:CCDカメラ、12:分光器、13:制御部、14:入力部、15:表示部、E:被検眼、Ea:前眼部、Ef:眼底
Claims (10)
- 被検眼に照射した測定光の当該被検眼からの戻り光を用いて、被検眼情報を得る測定光学系と、
前記測定光学系の少なくとも一部を共用し、かつ前記測定光学系に設けられた第1の光束分割手段によって分岐した光路に設けられ、前記被検眼の前眼部を観察する観察光学系と、
前記測定光学系および前記観察光学系を含む光学ヘッド部と前記被検眼とのアライメントを行うアライメント手段と、
を有し、
前記観察光学系は、
前記アライメントが適切に行われた状態で、前記前眼部の中間像を生成する結像レンズと、
前記中間像の発生位置に配置され、当該観察光学系の観察光束を分割する第2の光束分割手段と、
前記中間像を観察面に導くリレーレンズと、
を含み構成されており、
前記結像レンズは、前記測定光学系と前記共用された光学系における球面収差を補正することを特徴とする眼科装置。 - 前記結像レンズは、2枚のレンズで構成されており、
前記2枚のレンズのうち、前記第2の光束分割手段の側に位置するレンズは、前記被検眼の側に位置する第1面が凸面で構成され、前記第2の光束分割手段の側に位置する第2面が凹面で構成されたメニスカスレンズ形状であることを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。 - 前記結像レンズは、1枚のレンズで構成されており、当該1枚のレンズは、非球面レンズであることを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
- 前記第2の光束分割手段は、前記観察光束の方向を変更する複数のプリズムで構成されたイメージスプリットプリズムであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の眼科装置。
- 前記観察光学系は、前記観察面に配置され、観察画像を撮像する撮像手段を更に含み構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の眼科装置。
- 前記リレーレンズは、前記結像レンズの光軸に対して偏芯して配置された一対のレンズ群であり、
前記第2の光束分割手段は、前記一対のレンズ群に設けられた開口絞りであることを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。 - 前記観察光学系は、前記一対のレンズ群のそれぞれによって導かれた前記観察面に配置され、観察画像を撮像する一対の撮像手段を更に含み構成されていることを特徴とする請求項6に記載の眼科装置。
- 前記アライメント手段は、前記観察画像を画像処理して前記光学ヘッド部と前記被検眼との位置ずれ情報を取得し、当該位置ずれ情報に基づいて前記アライメントを行うことを特徴とする請求項5または7に記載の眼科装置。
- 前記観察画像を表示する表示手段を更に有することを特徴とする請求項5、7、8のいずれか1項に記載の眼科装置。
- 前記測定光学系は、前記被検眼の断層画像を撮像するOCT光学系であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の眼科装置。
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JP2019010275A JP2020116170A (ja) | 2019-01-24 | 2019-01-24 | 眼科装置 |
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CN113425237A (zh) * | 2021-05-26 | 2021-09-24 | 申惠波 | 一种可依据光环境自动调节的室内医疗设备 |
-
2019
- 2019-01-24 JP JP2019010275A patent/JP2020116170A/ja active Pending
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