JP2020114348A - 生体情報計測装置 - Google Patents

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Mao Katsuhara
真央 勝原
一成 吉藤
Kazunari Yoshifuji
一成 吉藤
雄貴 八木下
Yuki Yagishita
雄貴 八木下
大川 剛史
Takashi Okawa
剛史 大川
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Abstract

【課題】電極の接触状態が変化し得る状況下でも、生体情報に含まれる交流ノイズを効果的に削減することの可能な生体情報計測装置を提供する。【解決手段】本開示の一実施の形態に係る生体情報計測装置は、生体に接触させる1または複数の計測チャネルと、生体に接触させる基準チャネルとを備えている。この生体情報計測装置は、さらに、計測チャネルから得られる計測信号と、基準チャネルから得られる基準信号との差分に対応する生体信号を生成する差動回路と、計測チャネルおよび基準チャネルと生体との間の接触インピーダンスを切り替える切り換え機構とを備えている。【選択図】図1

Description

本開示は、生体情報計測装置に関する。
脳波のような微小な電位差を計測する装置において、外界の電磁波が人体や配線にカップリングし混入することによって生じるノイズが大きな問題となる。このような交流ノイズのうち、人体との静電誘導によるものは、通常は、差動回路によって低減される。しかしながら、差動回路につながる2つの電極と生体との接触インピーダンスに差が生じると、交流ノイズが差動回路で除去できずに残ってしまうという問題がある。その対策として、従来から、種々の方策が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−124438号公報
ところで、脳波などの生体情報を計測する装置では、体動や装着不具合によって電極の接触状態が変化し得る。電極の接触状態が変化すると、それに伴って、接触インピーダンスも変化し、生体情報に含まれる交流ノイズの効果的な除去が難しくなる。従って、電極の接触状態が変化し得る状況下でも、生体情報に含まれる交流ノイズを効果的に削減することの可能な生体情報計測装置を提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態に係る生体情報計測装置は、生体に接触させる1または複数の計測チャネルと、生体に接触させる基準チャネルとを備えている。この生体情報計測装置は、さらに、計測チャネルから得られる計測信号と、基準チャネルから得られる基準信号との差分に対応する生体信号を生成する差動回路と、計測チャネルおよび基準チャネルと生体との間の接触インピーダンスを切り替える切り換え機構とを備えている。
本開示の一実施の形態に係る生体情報計測装置では、計測信号と基準信号との差分に対応する生体信号を生成する差動回路が設けられており、さらに、計測チャネルおよび基準チャネルと生体との間の接触インピーダンスを切り替える切り換え機構が設けられている。これにより、チャネルの接触状態に応じて、接触インピーダンスを調整することが可能である。
本開示の一実施形態に係る生体情報計測装置の概略構成例を表す図である。 図1の計測電極モジュールの回路構成例を表す図である。 図1の基準電極モジュールの回路構成例を表す図である。 図1の基準電極モジュールの回路構成例を表す図である。 図2の計測電極モジュールの断面構成例を表す図である。 図3Aの基準電極モジュールの断面構成例を表す図である。 図1の計測電極モジュールおよび基準電極モジュールの斜視構成例を表す図である。 図1の計測電極モジュールおよび基準電極モジュールの斜視構成例を表す図である。 図1の生体情報計測装置におけるインピーダンスマッチングおよび生体信号取得の手順の一例を表す図である。 インピーダンス不整合が大きいときの生体信号の一例を表す図である。 インピーダンス不整合が小さいときの生体信号の一例を表す図である。 インピーダンス整合しているときの生体信号の一例を表す図である。 図2の計測電極モジュールの回路構成の一変形例を表す図である。 図2の計測電極モジュールの回路構成の一変形例を表す図である。 図10、図11の計測電極モジュールを備えた生体情報計測装置におけるインピーダンスマッチングおよび生体信号取得の手順の一例を表す図である。 図2の計測電極モジュールの回路構成の一変形例を表す図である。 図2の計測電極モジュールの回路構成の一変形例を表す図である。 図3Aの基準電極モジュールおよび図2の計測電極モジュールの回路構成の一変形例を表す図である。 図3Bの基準電極モジュールおよび図2の計測電極モジュールの回路構成の一変形例を表す図である。 図2の計測電極モジュールの回路構成の一変形例を表す図である。 図1の生体情報計測装置の概略構成の一変形例を表す図である。 図2の計測電極モジュールの回路構成の一変形例を表す図である。 図10の計測電極モジュールの回路構成の一変形例を表す図である。 図11の計測電極モジュールの回路構成の一変形例を表す図である。 図13の計測電極モジュールの回路構成の一変形例を表す図である。 図14の計測電極モジュールの回路構成の一変形例を表す図である。 計測電極モジュールの回路構成の一変形例を表す図である。 計測電極モジュールおよび基準電極モジュール内の電極数の一変形例を表す図である。
以下、本開示を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。

1.実施の形態(生体情報計測装置)…図1〜図9
DC電流を用いてインピーダンス整合を行う例
2.変形例(生体情報計測装置)
変形例A:AC結合回路を用いる例…図10
変形例B:AC計測とDC計測を使い分ける例…図11、図12
変形例C:電流源の接続をオンオフする例…図13
変形例D:電流源を省略した例…図14
変形例E:可変抵抗素子を基準電極モジュール内に設けた例…図15
変形例F:可変抵抗素子と抵抗素子で基準信号を分圧した例…図16
変形例G:生体信号を記憶部に格納した例…図17
変形例H:可変抵抗素子を差動回路の両入力端に設けた例…図18〜図22
変形例I:可変抵抗素子を計測電極モジュール内に設けた例…図23
変形例J:計測電極モジュール内の計測電極の数と基準電極モジュール内の
基準電極の数とのバリエーション…図24
<1.実施の形態>
[構成]
本開示の一実施の形態に係る生体情報計測装置1について説明する。図1は、生体情報計測装置1の概略構成例を表したものである。生体情報計測装置1は、生体100の生体情報を検出する装置である。生体情報としては、例えば、脳波、心電、眼電などが挙げられる。生体100は、典型的には人であるが、動物であってもよい。生体情報計測装置1は、例えば、ヘッドマウントディスプレイなどのウェアラブル機器である。
生体情報計測装置1は、ネットワーク3に接続されている。ネットワーク3は、例えば、LANまたはWANなどの通信回線である。ネットワーク3には、端末装置2が接続されている。生体情報計測装置1は、ネットワーク3を介して端末装置2と通信することができるように構成されている。端末装置2は、例えば携帯端末であり、ネットワーク3を介して生体情報計測装置1と通信することができるように構成されている。
端末装置2は、入力部、制御部、表示部および通信部を備えている。入力部は、ユーザからの入力情報を受け付ける。制御部は、入力部に入力された入力情報を、通信部を介して生体情報計測装置1に送信する。通信部は、ネットワーク3を介して、生体情報計測装置1から画像データを受信する。制御部は、通信部で受信した画像データに基づいて映像信号を生成し、表示部に出力する。表示部は、制御部から入力された映像信号に基づいて画像データを表示する。
生体情報計測装置1は、例えば、2つの計測電極モジュール10(10A,10B)と、基準電極モジュール20と、制御部30と、記憶部40と、通信部50とを備えている。生体情報計測装置1に設けられる計測電極モジュール10の数は、2つに限定されるものではなく、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。以下では、生体情報計測装置1に設けられる計測電極モジュール10の数が2つであるものとして説明する。
図2は、計測電極モジュール10(10A,10B)の回路構成例を表したものである。計測電極モジュール10Aは、生体100に接触させる計測チャネルch1として、複数の(例えば4つの)計測電極11(11a,11b,11c,11d)を有している。計測電極モジュール10Bは、生体100に接触させる計測チャネルch2として、複数の(例えば4つの)計測電極11(11a,11b,11c,11d)を有している。計測電極11(11a,11b,11c,11d)は、生体100の皮膚にドライ環境で接触させるドライ電極である。各計測電極モジュール10(10A,10B)に設けられる計測電極11の数は、4つに限定されるものではなく、1つ、2つまたは3つであってもよいし、5つ以上であってもよい。以下では、計測電極モジュール10(10A,10B)に設けられる計測電極11の数が4つであるものとして説明する。
図3Aは、基準電極モジュール20の回路構成例を表したものである。基準電極モジュール20は、生体100に接触させる基準チャネルrefとして、複数の(例えば4つの)基準電極21(21a,21b,21c,21d)を有している。基準電極21(21a,21b,21c,21d)は、生体100の皮膚にドライ環境で接触させるドライ電極である。基準電極モジュール20に設けられる基準電極21の数は、4つに限定されるものではなく、1つ、2つまたは3つであってもよいし、5つ以上であってもよい。以下では、基準電極モジュール20に設けられる基準電極21の数が4つであるものとして説明する。
計測電極モジュール10(10A,10B)は、さらに、スイッチ素子12と、可変抵抗素子13と、AC電流源14と、差動回路15と、増幅回路16と、ADC(Analog-Digital Converter)17と、制御部18とを有している。一方、基準電極モジュール20は、さらに、スイッチ素子22と、バッファ回路23と、制御部24とを有している。なお、例えば、図3Bに示したように、バッファ回路23が省略されてもよい。スイッチ素子12,22、可変抵抗素子13、制御部18,バッファ回路23,制御部24および制御部30からなる回路が、本開示の「計測チャネルおよび基準チャネルと生体との間の接触インピーダンスを切り替える切り換え機構」の一具体例に相当する。
計測電極モジュール10Aにおいて、スイッチ素子12は、制御部18からの制御信号Cnt1に基づいて、計測チャネルch1として設けられた複数の計測電極11(11a,11b,11c,11d)の中から少なくとも1つを選択する。計測電極モジュール10Aにおいて、スイッチ素子12は、計測チャネルch1および基準チャネルrefと生体100との間の接触インピーダンスの調整に用いられる。計測電極モジュール10Bにおいて、スイッチ素子12は、制御部18からの制御信号Cnt2に基づいて、計測チャネルch2として設けられた複数の計測電極11(11a,11b,11c,11d)の中から少なくとも1つを選択する。計測電極モジュール10Bにおいて、スイッチ素子12は、計測チャネルch2および基準チャネルrefと生体100との間の接触インピーダンスの調整に用いられる。
スイッチ素子12は、計測電極11ごとに1つずつ直列に接続された複数の(例えば4つの)スイッチ(例えばスイッチSW1,SW2,SW3,SW4)を有している。以下では、スイッチ素子12に設けられるスイッチの数が4つであるものとして説明する。スイッチSW1,SW2,SW3,SW4のオンオフは、制御部18からの制御信号Cnt1,Cnt2に基づいてなされる。
基準電極モジュール20において、スイッチ素子22は、制御部24からの制御信号Cnt5に基づいて、基準チャネルrefとして設けられた複数の基準電極21(21a,21b,21c,21d)の中から少なくとも1つを選択する。スイッチ素子22は、基準電極21ごとに1つずつ直列に接続された複数の(例えば4つの)スイッチ(例えばスイッチSW5,SW6,SW7,SW8)を有している。以下では、スイッチ素子22に設けられるスイッチの数が4つであるものとして説明する。スイッチSW5,SW6,SW7,SW8のオンオフは、制御部24からの制御信号Cnt5に基づいてなされる。
バッファ回路23は、例えば、ボルテージフォロアで構成されており、インピーダンス変換を行う。バッファ回路23の出力端は、各計測電極モジュール10の差動回路15の入力端に電気的に接続される。これにより、バッファ回路23によるインピーダンス変換後の信号(基準信号SigC)の電圧値がバッファ回路23の出力端に接続される差動回路15の数に依って変動するのが抑えられる。制御部24は、インビーダンス計測モードのときに、制御部30からの制御信号に基づいて、スイッチ素子22を制御することにより、基準チャネルrefと生体100との間の接触インビーダンスを切り替える。制御部24は、さらに、インビーダンス計測モードのときに、制御部30からの制御信号に基づいて、可変抵抗素子13を制御することにより、差動回路15の入力端子間のインビーダンス差を調整する。
計測電極モジュール10Aにおいて、可変抵抗素子13は、複数の基準電極21と、差動回路15との間に設けられている。具体的には、可変抵抗素子13は、バッファ回路23の出力端と、差動回路15の入力端(第2入力端)との間の配線に対して直列に挿入されている。可変抵抗素子13は、差動回路15の入力端子間のインビーダンス差の調整に用いられる。計測電極モジュール10Aにおいて、可変抵抗素子13の抵抗値は、制御部18からの制御信号Cnt3に基づいて設定される。計測電極モジュール10Aにおいて、可変抵抗素子13の抵抗値は、制御部18からの制御信号Cnt4に基づいて設定される。
AC電流源14は、スイッチ素子12の出力端と、差動回路15の入力端(第1入力端)との間の配線に接続されている。AC電流源14は、計測チャネルch1,ch2にAC電流を供給する。AC電流源14は、計測チャネルch1,ch2および基準チャネルrefと生体100との間の接触インピーダンスの計測に用いられる。
計測電極モジュール10Aにおいて、差動回路15は、計測チャネルch1から得られる計測信号Sig1と、基準チャネルrefから得られる基準信号Sig2との差分に対応する生体信号Sig3を生成する。また、計測電極モジュール10Bにおいて、差動回路15は、計測チャネルch2から得られる計測信号Sig1と、基準チャネルrefから得られる基準信号Sig2との差分に対応する生体信号Sig3を生成する。差動回路15において、2つの入力端は、スイッチ素子12の出力端と、可変抵抗素子13とに接続されている。差動回路15は、基準信号Sig2を用いることで、計測信号Sig1に含まれるコモンモードノイズ(交流ノイズ)を除去する。
増幅回路16は、差動回路15から入力された生体信号Sig3を増幅する。ADC17は、増幅回路16から入力された生体信号Sig3をアナログ信号からデジタル信号に変換し、デジタルの生体信号Sig3を制御部18に出力する。
計測電極モジュール10Aにおいて、制御部18は、生体信号Sig3に対して所定の処理を行い、それにより得られた生体信号SigAを制御部30に出力する。計測電極モジュール10Bにおいて、制御部18は、生体信号Sig3に対して所定の処理を行い、それにより得られた生体信号SigBを制御部30に出力する。
計測電極モジュール10Aにおいて、制御部18は、インビーダンス計測モードのときに、制御部30からの制御信号に基づいて、スイッチ素子12を制御することにより、計測チャネルch1と生体100との間の接触インビーダンスを切り替える。計測電極モジュール10Bにおいて、制御部18は、インビーダンス計測モードのときに、制御部30からの制御信号に基づいて、スイッチ素子12を制御することにより、計測チャネルch2と生体100との間の接触インビーダンスを切り替える。計測電極モジュール10A,10Bにおいて、制御部18は、さらに、インビーダンス計測モードのときに、制御部30からの制御信号に基づいて、可変抵抗素子13を制御することにより、差動回路15の入力端子間のインビーダンス差を切り替える。
計測電極モジュール10Aにおいて、制御部18は、生体電気計測モードのときに、記憶部40から読み出した設定値41に基づいて、スイッチ素子12に対する制御を行うことにより、計測チャネルch1と生体100との間の接触インビーダンスを所定の値に設定する。計測電極モジュール10Bにおいて、制御部18は、生体電気計測モードのときに、記憶部40から読み出した設定値42に基づいて、スイッチ素子12に対する制御を行うことにより、計測チャネルch2と生体100との間の接触インビーダンスを所定の値に設定する。計測電極モジュール10A,10Bにおいて、制御部18は、さらに、生体電気計測モードのときに、記憶部40から読み出した設定値43に基づいて、可変抵抗素子13に対する制御を行うことにより、差動回路15の入力端子間のインビーダンス差を所定の値に設定する。
制御部30は、計測電極モジュール10A,10Bで得られた生体信号SigA,SigBに基づいて所定の画像データを生成する。通信部50は、制御部30で生成された画像データを、ネットワーク3を介して端末装置2に送信する。記憶部40には、例えば、計測電極モジュール10A,10Bのスイッチ素子12の設定値41(第1設定値)と、基準電極モジュール20のスイッチ素子22の設定値42(第1設定値)と、計測電極モジュール10A,10Bの可変抵抗素子13の設定値43(第2設定値)とが記憶される。制御部30は、さらに、計測電極モジュール10A,10Bの制御部18と、基準電極モジュール20の制御部24とに対して、制御信号を出力することにより、計測電極モジュール10A,10Bのスイッチ素子12および可変抵抗素子13と、基準電極モジュール20のスイッチ素子22を制御する。
図4は、計測電極モジュール10(10A,10B)の断面構成例を表したものである。計測電極モジュール10(10A,10B)は、例えば、配線基板10−1上に、スイッチ素子12、可変抵抗素子13、DC電流源14、差動回路15、増幅回路16、ADC17および制御部18を有している。計測電極モジュール10(10A,10B)は、さらに、例えば、配線基板10−2上に複数の計測電極11(11a,11b,11c,11d)を有している。配線基板10−2は、配線基板10−1の裏面側に、配線基板10−2の裏面を向けて、貼り合わされている。計測電極モジュール10(10A,10B)は、例えば、配線基板10−1と配線基板10−2との間に、電界を遮蔽するシールド層10−3を有していてもよい。シールド層10−3は、例えば、金属薄膜によって構成されている。計測電極モジュール10(10A,10B)は、例えば、配線基板10−1上の複数の計測電極11(11a,11b,11c,11d)と、配線基板10−2上のスイッチ素子12とを互いに電気的に接続する接続配線10−4を有している。接続配線10−4は、シールド層10−3の周囲に設けられていてもよいし、シールド層10−3に設けられた開口を貫通して設けられていてもよい。
図5は、基準電極モジュール20の断面構成例を表したものである。基準電極モジュール20は、例えば、配線基板20−1上に、スイッチ素子22、バッファ回路23および制御部24を有している。なお、バッファ回路23が省略されてもよい。基準電極モジュール20は、さらに、例えば、配線基板20−2上に複数の基準電極21(21a,21b,21c,21d)を有している。配線基板20−2は、配線基板20−1の裏面側に、配線基板20−2の裏面を向けて、貼り合わされている。基準電極モジュール20は、例えば、配線基板20−1と配線基板20−2との間に、電界を遮蔽するシールド層20−3を有していてもよい。シールド層20−3は、例えば、金属薄膜によって構成されている。基準電極モジュール20は、例えば、配線基板20−1上の複数の基準電極21(21a,21b,21c,21d)と、配線基板20−2上のスイッチ素子22とを互いに電気的に接続する接続配線20−4を有している。接続配線20−4は、シールド層20−3の周囲に設けられていてもよいし、シールド層20−3に設けられた開口を貫通して設けられていてもよい。
図6は、計測電極モジュール10および基準電極モジュール20の斜視構成例を表したものである。計測電極モジュール10および基準電極モジュール20は、ともに、円板形状となっている。計測電極モジュール10は、円板の一方の面(例えば配線基板10−1の表面)に、複数の計測電極11(11a,11b,11c,11d)を有している。基準電極モジュール20は、円板の一方の面(例えば配線基板20−2の表面)に、複数の基準電極21(21a,21b,21c,21d)を有している。
計測電極11および基準電極21は、例えば、銅の表面に銀メッキが施された構成となっている。計測電極11および基準電極21において、表面の銀メッキが、塩化ナトリウムを含む溶液などによって塩化されていてもよい。配線基板10−1,10−2,20−1,20−2に用いられる基板は、例えば、PVC(ポリ塩化ビニル)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン),PU(ポリウレタン),POM(ポリアセタール)、PA(ポリアミド)、PC(ポリカーボネート)、およびこれらのコポリマーなどの熱可塑性樹脂によって構成されている。
なお、図7に示したように、配線基板10−1,10−2,20−1,20−2に用いられる基板が、エラストマー樹脂を射出成型することにより形成されたものであってもよい。この場合、配線基板10−1,10−2,20−1,20−2に用いられる基板は、例えば、シリコーン樹脂もしくはポリウレタン樹脂などの熱硬化性のエラストマー樹脂によって構成されている。このとき、計測電極11および基準電極21は、例えば、エラストマー樹脂に、カーボンブラックなどの導電性粒子を混錬したものを成型することにより形成されていてもよい。計測電極11および基準電極21に用いるエラストマー樹脂は、配線基板10−1,10−2,20−1,20−2に用いるエラストマー樹脂と同一骨格を持つエラストマー樹脂であることが好ましい。エラストマー樹脂に混錬する導電性粒子としては、カーボンブラックの他に、ケッチェンブラック等のグラファイト系粒子、フラーレン・カーボンナノチューブ等のナノカーボン粒子、グラフェン粒子等の炭素系材料粒子、金・銀・銅などの粒子や、ナノワイヤーを用いることができる。エラストマー樹脂に混錬する導電性粒子としては、生体100との接触インピーダンスを低下させることの可能な材料を用いることが好ましい。そのような材料としては、例えば、AgCl,Cus等の金属化合物、PdO2,ITO等の金属酸化物,PEDOT−PSS,PEDOT−TsO,またはポリアニリン等の導電性高分子の粒子および繊維が挙げられる。エラストマー樹脂に混錬する導電性粒子として、上述した材料の中から複数の材料を混合したものを用いることもできる。
次に、生体情報計測装置1における計測手順について説明する。図8は、生体情報計測装置1におけるインピーダンスマッチングおよび生体信号取得の手順の一例を表したものである。
(インビーダンス計測モード)
まず、制御部30は、インビーダンス計測モードに設定し、各電極の接触インピーダンスZの計測を開始する(ステップS101)。制御部30は、まず、計測電極モジュール10Aの制御部18と、基準電極モジュール20の制御部24に対して、スイッチ素子12の順次切り換えを指示する。計測電極モジュール10Aの制御部18は、制御部30からの指示に基づいて、スイッチ素子12に対して、制御信号Cnt1を出力することにより、複数のスイッチSW1,SW2,SW3,SE4のオンオフを制御する。スイッチ素子12は、制御部18からの制御信号Cnt1に基づいて、スイッチ素子12に含まれる全てのスイッチSW1,SW2,SW3,SE4のオンオフの全ての組み合わせを順次、実行する。基準電極モジュール20の制御部24は、制御部30からの指示に基づいて、スイッチ素子22に対して、制御信号Cnt5を出力することにより、複数のスイッチSW5,SW6,SW7,SE8のオンオフを制御する。スイッチ素子22は、制御部24からの制御信号Cnt5に基づいて、スイッチ素子22に含まれる全てのスイッチSW5,SW6,SW7,SE8のオンオフの全ての組み合わせを、スイッチ素子12内のスイッチの切り換えが行われる度に順次、実行する。
計測電極モジュール10Aの差動回路15には、スイッチ素子22の切り換えの度に、計測信号Sig1および基準信号Sig2との差分である生体信号Sig3を生成し、増幅回路16に出力する。増幅回路16は、入力された生体信号Sig3を増幅し、ADC17に出力する。ADC17は、アナログの生体信号Sig3をデジタルの生体信号Sig3に変換し、制御部18に出力する。制御部18は、生体信号Sig3に対して所定の処理を行い、それにより得られた生体信号SigAを制御部30に出力する。制御部30は、生体信号SigAに基づいて所定の画像データを生成する。通信部50は、制御部30で生成された画像データを、ネットワーク3を介して端末装置2に送信する。端末装置2は、生体情報計測装置1から受信した画像データを表示部に表示する。このとき、表示部には、例えば、図9A、図9Bに示したような生体信号を含む信号波形が表示される。
次に、制御部30は、各生体信号Sig3に基づいて、計測電極モジュール10Aの各計測電極11(11a,11b,11c,11d)と生体100との間の接触インピーダンスZ(Z1a,Z1b,Z1c,Z1d)と、基準電極モジュール20の各基準電極21(21a,21b,21c,21d)と生体100との間の接触インピーダンスZ(Z3a,Z3b,Z3c,Z3d)とを算出する。続いて、制御部30は、算出した複数の接触インピーダンスZの変化が規定値以上となっているか否か判定する(ステップS102)。その結果、算出した複数の接触インピーダンスZの変化が規定値以上となっている場合には、制御部30は、計測電極モジュール10Aの複数の接触インピーダンスZ(Z1a,Z1b,Z1c,Z1d)と、基準電極モジュール20の複数の接触インピーダンスZ(Z3a,Z3b,Z3c,Z3d)との差が最小となる電極の組み合わせに対応するスイッチ素子12,22の設定値を導出する(ステップS103)。制御部30は、例えば、導出した設定値と、その設定値に対応する信号波形とを、ネットワーク3を介して端末装置2に送信する。端末装置2は、生体情報計測装置1から受信した設定値および信号波形を表示部に表示する。
このとき、制御部30から改めて提示された信号波形が、例えば、図9Cに示したような信号波形であったとする。このように、生体信号SigAに含まれるコモンモードノイズがほとんど視認できない程度に小さい場合には、差動回路15の入力端子間のインビーダンス差が非常に小さくなっていると推察される。しかし、制御部30から改めて提示された画像データが、例えば、図9Bに示したような信号波形であったとする。このように、生体信号SigAに含まれるコモンモードノイズが十分に視認できる程度に大きい場合には、差動回路15の入力端子間のインビーダンス差が十分に小さくなっていないと推察される。いずれにしても、制御部30から改めて提示された画像データ内の生体信号SigAに含まれるコモンモードノイズが、他の画像データ内の生体信号SigAに含まれるコモンモードノイズと比べて小さい場合には、制御部30によって導出された設定値41,42は、体動や装着不具合によって電極の接触状態が変化した場合であっても、生体信号SigAに含まれるコモンモードノイズを効果的に削減することの可能な値であると推察される。そこで、ユーザは、端末装置2の入力部を操作することによって、スイッチ素子12,22の設定値を、制御部30から改めて提示された画像データに対応する設定値に設定することを選択する。なお、制御部30から改めて提示された信号波形内の生体信号SigAに含まれるコモンモードノイズが、他の画像データ内の生体信号SigAに含まれるコモンモードノイズと比べて大きい場合には、ユーザは、端末装置2の入力部を操作することによって、スイッチ素子12,22の設定値を、生体信号SigAに含まれるコモンモードノイズが最も小さな画像データに対応する設定値に設定することを選択する。
端末装置2は、入力部を介して入力された設定値を、通信部およびネットワーク3を介して、生体情報計測装置1に送信する。生体情報計測装置1(制御部30)は、端末装置2から入力された設定値を、スイッチ素子12,22の設定値41,42として記憶部40に格納する。つまり、制御部30は、インビーダンス計測モードのときに得られた、計測電極モジュール10A,10Bのスイッチ素子12の設定値41と、基準電極モジュール20のスイッチ素子22の設定値42とを記憶部40に記憶させる。
制御部30は、端末装置2から入力された設定値41を、計測電極モジュール10Aの制御部18に出力する制御部30は、さらに、端末装置2から入力された設定値42を、基準電極モジュール20の制御部24に出力する。計測電極モジュール10Aの制御部18は、制御部30から入力された設定値41をスイッチ素子12に出力し、基準電極モジュール20の制御部24は、制御部30から入力された設定値42をスイッチ素子22に出力する。スイッチ素子12は、スイッチSW1,SW2,SW3,SW4を、制御部30から入力された設定値41に設定し、これにより、計測チャネルch1として設けられた複数の計測電極11(11a,11b,11c,11d)の中から少なくとも1つを選択する。一方、スイッチ素子22は、スイッチSW5,SW6,SW7,SW8を、制御部30から入力された設定値42に設定し、これにより、基準チャネルrefとして設けられた複数の基準電極21(21a,21b,21c,21d)の中から少なくとも1つを選択する。
次に、制御部30は、計測電極モジュール10Aの制御部18に対して、可変抵抗素子13内の抵抗の抵抗値を制御する。計測電極モジュール10Aの制御部18は、制御部30からの指示に基づいて、可変抵抗素子13に対して、制御信号Cnt3を出力することにより、可変抵抗素子13内の抵抗の切り換えを制御する。可変抵抗素子13は、制御部18からの制御信号Cnt3に基づいて、可変抵抗素子13内の全ての抵抗の組み合わせを順次、実行する。
計測電極モジュール10Aの差動回路15には、可変抵抗素子13内の抵抗の切り換えの度に、計測信号Sig1および基準信号Sig2との差分である生体信号Sig3を生成し、増幅回路16に出力する。増幅回路16は、入力された生体信号Sig3を増幅し、ADC17に出力する。ADC17は、アナログの生体信号Sig3をデジタルの生体信号Sig3に変換し、制御部18に出力する。制御部18は、生体信号Sig3に対して所定の処理を行い、それにより得られた生体信号SigAを制御部30に出力する。制御部30は、生体信号SigAに基づいて所定の画像データを生成する。通信部50は、制御部30で生成された画像データを、ネットワーク3を介して端末装置2に送信する。端末装置2は、生体情報計測装置1から受信した生体信号波形を表示部に表示する。このとき、表示部には、例えば、図9B、図9Cに示したような生体信号を含む信号波形が表示される。
次に、制御部30は、各生体信号Sig3に基づいて、差動回路15の一方の入力端(第1入力端)のインピーダンスZaと、差動回路15の他方の入力端(第2入力端)のインピーダンスZbとを算出する。続いて、制御部30は、算出したインピーダンスZa,Zbの差が最小となる可変抵抗素子13内の抵抗の組み合わせに対応する可変抵抗素子13の設定値を導出する(ステップS104)。制御部30は、例えば、導出した設定値と、その設定値に対応する画像データとを、ネットワーク3を介して端末装置2に送信する。端末装置2は、生体情報計測装置1から受信した設定値および信号波形を表示部に表示する。
このとき、制御部30から改めて提示された画像データが、例えば、図9Cに示したような画像データであったとする。このように、生体信号SigAに含まれるコモンモードノイズがほとんど視認できない程度に小さい場合には、差動回路15の入力端子間のインビーダンス差が非常に小さくなっていると推察される。この場合には、制御部30によって導出された設定値は、体動や装着不具合によって電極の接触状態が変化した場合であっても、生体信号SigAに含まれるコモンモードノイズを効果的に削減することの可能な値であると推察される。そこで、ユーザは、端末装置2の入力部を操作することによって、可変抵抗素子13の設定値を、制御部30から改めて提示された画像データに対応する設定値に設定することを選択する。
端末装置2は、入力部を介して入力された設定値を、通信部およびネットワーク3を介して、生体情報計測装置1に送信する。生体情報計測装置1(制御部30)は、端末装置2から入力された設定値を、可変抵抗素子13の設定値43として格納する。制御部30は、さらに、端末装置2から入力された設定値43を、計測電極モジュール10Aの制御部18に出力する。計測電極モジュール10Aの制御部18は、制御部30から入力された設定値43を可変抵抗素子13に出力する。可変抵抗素子13は、可変抵抗素子13内の抵抗を、制御部30から入力された設定値43に設定する。
なお、ステップS102において、算出した複数の接触インピーダンスZの変化が規定値未満となっている場合には、制御部30は、スイッチ素子12,22および可変抵抗素子13の設定値を初期条件に設定する(ステップS105)。
(生体電気計測モード)
次に、制御部30は、生体電気計測モードに設定し、インビーダンス計測モードのときに得られた設定値41,42,43に基づいて、スイッチ素子12,22および可変抵抗素子13に対する制御を行う。制御部30は、スイッチ素子12,22および可変抵抗素子13に対して、インビーダンス計測モードのときに得られた設定値41,42,43を設定した後、例えば所定の周期で、計測電極モジュール10Aから生体信号SigAを取得する(ステップS106)。つまり、計測電極モジュール10A内の差動回路15は、スイッチ素子12,22および可変抵抗素子13に対して設定値41,42,43が設定されているとき(生体電気計測モードのとき)に、生体信号Sig3を生成する。計測電極モジュール10Aは、そのようにして得られた生体信号Sig3に基づいて、生体信号SigAを生成し、制御部30に出力する。制御部30は、計測電極モジュール10A,10Bで得られた生体信号SigAに基づいて所定の画像データを生成する。通信部50は、制御部30で生成された画像データを、ネットワーク3を介して端末装置2に送信する。端末装置2は、生体情報計測装置1から入力された画像データを表示部に表示する。このようにして、生体電気計測モードで得られた生体信号が端末装置2の表示部に表示される。
制御部30は、計測終了の指示が端末装置2から入力された場合には計測を終了し、計測終了の指示が端末装置2から入力されていない場合には引き続き、生体信号SigAを取得するか、または、ステップS01からやり直す(ステップS107)。
なお、計測電極モジュール10Bを用いたインピーダンスマッチングおよび生体信号取得の手順は、上記の計測電極モジュール10Aを用いたインピーダンスマッチングおよび生体信号取得の手順と同様である。このようにして、生体情報計測装置1におけるインピーダンスマッチングおよび生体信号取得が行われる。
[効果]
次に、生体情報計測装置1の効果について説明する。
脳波のような微小な電位差を計測する装置において、外界の電磁波が人体や配線にカップリングし混入することによって生じるノイズが大きな問題となる。このような交流ノイズのうち、人体との静電誘導によるものは、通常は、差動回路によって低減される。しかしながら、差動回路につながる2つの電極と生体との接触インピーダンスに差が生じると、交流ノイズが差動回路で除去できずに残ってしまう。交流ノイズの大きさは、接触インピーダンスの差に比例することが知られている。
研究用途や医療用途の脳波計では、このような課題を低減させるために差動アンプの入力インピーダンスを大きくするという対策が行われている。脳波計が想定する計測環境では、一般的にウェット電極と呼ばれる計測用のジェルや生理食塩水等を用いて生体との接触インピーダンスを低減するような電極が用いられ、接触インピーダンスの大きさは数kΩ程度であり、接触インピーダンスが大きく変化するようなアーチファクトが入らない状況で計測が行われる。そのような環境では、交流ノイズが大きな問題となることはなかった。
しかし、コンシュマー用途では、ジェルや生理食塩水等によってユーザが汚れたり、ジェルや生理食塩水等に経時変化が生じたり、ジェルや生理食塩水等を用いることが煩わしいなどの観点から、ウェット電極を用いることは難しい。そのため、コンシュマー用途では、ドライ電極と呼ばれる乾式の電極を用いる必要があると考えられる。ドライ電極は、簡便に装着できる反面、接触インピーダンスが10kΩ〜1MΩと大きく、測定部位(電極)ごとのばらつきも大きくなる。また、想定される利用状況も日常生活であるため、体動の影響により電極と生体との接触インピーダンスは動的に大きく変化する。上述したように、このような状況では差動回路による交流ノイズの除去が不十分となり、計測の品質が大きく劣化することが課題となっている。
また、交流ノイズが生体信号に含まれている場合には、交流ノイズが含まれていない場合と比べて、差動回路、増幅回路、ADCにおいて、大きなダイナミックレンジを確保する必要がある。ダイナミックレンジが不足すると、差動回路、増幅回路、ADCで飽和が発生し、飽和時には、正確な生体信号を得ることができない。従って、計測の品質が大きく劣化することが課題となっている。
一方、本実施の形態では、計測信号Sig1と基準信号Sig2との差分に対応する生体信号Sig3を生成する差動回路15が設けられており、さらに、計測チャネルch1,ch2および基準チャネルrefと生体100との間の接触インピーダンスを切り替える切り換え機構(スイッチ素子12,22、可変抵抗素子13、制御部18,バッファ回路23,制御部24および制御部30からなる回路)が設けられている。これにより、計測チャネルch1,ch2および基準チャネルrefの接触状態に応じて、接触インピーダンスを調整することが可能である。その結果、計測チャネルch1,ch2および基準チャネルrefの接触状態が変化し得る状況下でも、生体信号Sig3に含まれる交流ノイズを効果的に削減することができる。
また、本実施の形態では、計測チャネルch1,ch2は、それぞれ、複数の計測電極11からなり、基準チャネルrefは、複数の基準電極21からなる。さらに、複数の計測電極11の中から少なくとも1つを選択するスイッチ素子12と、複数の基準電極21の中から少なくとも1つを選択するスイッチ素子22とが設けられており、スイッチ素子12,22を制御することにより、接触インビーダンスが切り換えられる。これにより、計測チャネルch1,ch2および基準チャネルrefの接触状態に応じて、接触インピーダンスを調整することが可能である。その結果、計測チャネルch1,ch2および基準チャネルrefの接触状態が変化し得る状況下でも、生体信号Sig3に含まれる交流ノイズを効果的に削減することができる。
また、本実施の形態では、複数の基準電極21と差動回路15との間に可変抵抗素子13が設けられており、可変抵抗素子13を制御することにより、差動回路15の入力端子間のインビーダンス差が切り換えられる。これにより、計測チャネルch1,ch2および基準チャネルrefの接触状態に応じて、差動回路15の入力端子間のインビーダンス差を調整することが可能である。その結果、計測チャネルch1,ch2および基準チャネルrefの接触状態が変化し得る状況下でも、生体信号Sig3に含まれる交流ノイズを効果的に削減することができる。
また、本実施の形態では、インビーダンス計測モードのときに、計測チャネルch1,ch2および基準チャネルrefと生体100との間の接触インピーダンスや、差動回路15の入力端子間のインビーダンス差を切り替える制御が行われ、その結果、スイッチ素子12、22の設定値41,42と、可変抵抗素子13の設定値43とが取得される。これにより、計測チャネルch1,ch2および基準チャネルrefの接触状態に応じて、差動回路15の入力端子間のインビーダンス差を調整することが可能である。その結果、計測チャネルch1,ch2および基準チャネルrefの接触状態が変化し得る状況下でも、生体信号Sig3に含まれる交流ノイズを効果的に削減することができる。
また、本実施の形態では、生体電気計測モードのときに、インビーダンス計測モードのときに得られた設定値41,42,43に基づいて、スイッチ素子12,22および可変抵抗素子13に対する制御が行われる。これにより、交流ノイズが効果的に削減された生体信号Sig3を得ることができる。
また、本実施の形態では、計測チャネルch1,ch2にDC電流を供給するDC電流源14が設けられている。これにより、DC電流源14が設けられていない場合と比べて、インビーダンス計測モードのときに、計測チャネルch1,ch2および基準チャネルrefと生体100との間の接触インピーダンスや、差動回路15の入力端子間のインビーダンス差を正確に得ることができる。その結果、スイッチ素子12、22の設定値41,42と、可変抵抗素子13の設定値43とを正確に得ることができる。従って、交流ノイズが効果的に削減された生体信号Sig3を得ることができる。
また、本実施の形態では、生体信号Sig3を端末装置2に送信する通信部50が設けられている。これにより、生体情報計測装置1に、生体信号Sig3を確認するための表示部を設ける必要がないので、生体情報計測装置1を小型化することができる。
<2.変形例>
次に、上記実施の形態に係る生体情報計測装置1の変形例について説明する。
[変形例A]
図10は、上記実施の形態に係る生体情報計測装置1に設けられた計測電極モジュール10の回路構成の一変形例を表したものである。本変形例では、上記実施の形態にかかる生体情報計測装置1において、AC結合回路31、32が設けられている。生体電気計測では、図2のようなDC結合回路を用いたDC計測と、図10のようなAC結合回路を用いたAC計測が考えられる。本開示のインピーダンス切り替え/調整機構は、DC計測方式にも、AC計測方式にも適用可能であり、図10は、AC計測方式に適用した変形例である。
[変形例B]
図11は、上記変形例Aにおける計測電極モジュール10の回路構成の一変形例を表したものである。本変形例では、図10のAC結合回路31、32に並列にスイッチ素子35、36を設け、AC結合回路とDC結合回路の両方を実現する回路としている。
目的に応じてAC計測とDC計測を使い分けることができる。
次に、上記変形例A,Bにおける計測手順について説明する。図12は、上記変形例A,Bにおけるインピーダンスマッチングおよび生体信号取得の手順の一例を表したものである。
(インビーダンス計測モード)
まず、制御部30は、インビーダンス計測モードに設定し、各電極の接触インピーダンスZの計測を開始する(ステップS201)。制御部30は、上記実施の形態と同様の方法で、計測電極モジュール10Aの各計測電極11(11a,11b,11c,11d)と生体100との間の接触インピーダンスZ(Z1a,Z1b,Z1c,Z1d)と、基準電極モジュール20の各基準電極21(21a,21b,21c,21d)と生体100との間の接触インピーダンスZ(Z3a,Z3b,Z3c,Z3d)とを算出する。
次に、制御部30は、算出した複数の接触インピーダンスZに基づいて、所定の演算値αを算出する。所定の算出値αは、例えば、接触インピーダンスZのマグニチュードMAG、接触インピーダンスZのフェーズPHS、接触インピーダンスZの実部R、または、接触インピーダンスZの虚部Xである。
続いて、制御部30は、算出した複数の算出値αの変化が規定値以上となっているか否か判定する(ステップS202)。その結果、算出した複数の算出値αの変化が規定値以上となっている場合には、制御部30は、計測電極モジュール10Aの複数の算出値αと、基準電極モジュール20の複数の算出値αとの差が最小となる電極の組み合わせに対応するスイッチ素子12,22の設定値を導出する(ステップS203)。
端末装置2は、ユーザによって選択された設定値を、通信部およびネットワーク3を介して、生体情報計測装置1に送信する。生体情報計測装置1(制御部30)は、端末装置2から入力された設定値を、スイッチ素子12,22の設定値41,42として記憶部40に格納する。つまり、制御部30は、インビーダンス計測モードのときに得られた、計測電極モジュール10A,10Bのスイッチ素子12の設定値41と、基準電極モジュール20のスイッチ素子22の設定値42とを記憶部40に記憶させる。
制御部30は、端末装置2から入力された設定値41を、計測電極モジュール10Aの制御部18に出力する制御部30は、さらに、端末装置2から入力された設定値42を、基準電極モジュール20の制御部24に出力する。計測電極モジュール10Aの制御部18は、制御部30から入力された設定値41をスイッチ素子12に出力し、基準電極モジュール20の制御部24は、制御部30から入力された設定値42をスイッチ素子22に出力する。スイッチ素子12は、スイッチSW1,SW2,SW3,SW4を、制御部30から入力された設定値41に設定し、これにより、計測チャネルch1として設けられた複数の計測電極11(11a,11b,11c,11d)の中から少なくとも1つを選択する。一方、スイッチ素子22は、スイッチSW5,SW6,SW7,SW8を、制御部30から入力された設定値42に設定し、これにより、基準チャネルrefとして設けられた複数の基準電極21(21a,21b,21c,21d)の中から少なくとも1つを選択する。
次に、制御部30は、上記実施の形態と同様の方法で、差動回路15の一方の入力端(第1入力端)の算出値αaと、差動回路15の他方の入力端(第2入力端)の算出値αbとを算出する。続いて、制御部30は、算出した算出値αa,αbの差が最小となる可変抵抗素子13内の抵抗の組み合わせに対応する可変抵抗素子13の設定値を導出する(ステップS104)。
端末装置2は、ユーザによって選択された設定値を、通信部およびネットワーク3を介して、生体情報計測装置1に送信する。生体情報計測装置1(制御部30)は、端末装置2から入力された設定値を、可変抵抗素子13の設定値43として格納する。制御部30は、さらに、端末装置2から入力された設定値43を、計測電極モジュール10Aの制御部18に出力する。計測電極モジュール10Aの制御部18は、制御部30から入力された設定値43を可変抵抗素子13に出力する。可変抵抗素子13は、可変抵抗素子13内の抵抗を、制御部30から入力された設定値43に設定する。
なお、ステップS102において、算出した複数の接触インピーダンスZの変化が規定値未満となっている場合には、制御部30は、スイッチ素子12,22および可変抵抗素子22の設定値を初期条件に設定する(ステップS205)。
(生体電気計測モード)
次に、制御部30は、生体電気計測モードに設定し、インビーダンス計測モードのときに得られた設定値41,42,43に基づいて、スイッチ素子12,22および可変抵抗素子13に対する制御を行う。制御部30は、スイッチ素子12,22および可変抵抗素子13に対して、インビーダンス計測モードのときに得られた設定値41,42,43を設定した後、例えば所定の周期で、計測電極モジュール10Aから生体信号SigAを取得する(ステップS106)。つまり、計測電極モジュール10A内の差動回路15は、スイッチ素子12,22および可変抵抗素子13に対して設定値41,42,43が設定されているとき(生体電気計測モードのとき)に、生体信号Sig3を生成する。計測電極モジュール10Aは、そのようにして得られた生体信号Sig3に基づいて、生体信号SigAを生成し、制御部30に出力する。制御部30は、計測電極モジュール10A,10Bで得られた生体信号SigAに基づいて所定の画像データを生成する。通信部50は、制御部30で生成された画像データを、ネットワーク3を介して端末装置2に送信する。端末装置2は、生体情報計測装置1から入力された画像データを表示部に表示する。このようにして、生体電気計測モードで得られた生体信号が端末装置2の表示部に表示される。
制御部30は、計測終了の指示が端末装置2から入力された場合には計測を終了し、計測終了の指示が端末装置2から入力されていない場合には引き続き、生体信号SigAを取得するか、または、ステップS01からやり直す(ステップS207)。
なお、計測電極モジュール10Bを用いたインピーダンスマッチングおよび生体信号取得の手順は、上記の計測電極モジュール10Aを用いたインピーダンスマッチングおよび生体信号取得の手順と同様である。このようにして、生体情報計測装置1におけるインピーダンスマッチングおよび生体信号取得が行われる。
以上のことから、上記変形例A,Bにおいて、演算値αを用いた場合であっても、上記実施の形態と同様の効果を奏する。
[変形例C]
図13は、上記実施の形態およびその変形例に係る生体情報計測装置1おける計測電極モジュール10の回路構成の一変形例を表したものである。本変形例では、上記実施の形態およびその変形例に係る生体情報計測装置1において、AC電流源14の出力端と、スイッチ素子12と差動回路15の一方の入力端(第1入力端)とを結ぶ配線との間に、スイッチ素子38が設けられている。スイッチ素子38は、AC電流源14と、スイッチ素子12との継断を行う。このようにした場合には、制御部18は、インピーダンス計測モードのときには、スイッチ素子38をオンし、生体電気計測モードのときには、スイッチ素子38をオンすることができる。
これにより、生体電気計測モードのときに、AC電流源14からのAC電流がADC17に入力されないので、AC電流によって、ADC17が飽和するのを防止することができる。その結果、スイッチ素子12、22の設定値41,42や、可変抵抗素子13の設定値43を正確に得ることができ、また、交流ノイズが効果的に削減された生体信号Sig3を得ることができる。また、ADC17として小さなビット深度のものを採用することができるので、低消費電力で生体電気の計測を行うことができる。
[変形例D]
図14は、上記実施の形態およびその変形例に係る生体情報計測装置1おける計測電極モジュール10の回路構成の一変形例を表したものである。本変形例では、上記実施の形態およびその変形例に係る生体情報計測装置1において、電流源が省略されている。このようにした場合であっても、スイッチ素子12、22の設定値41,42や、可変抵抗素子13の設定値43を得ることができ、また、交流ノイズが効果的に削減された生体信号Sig3を得ることができる。
[変形例E]
図15は、上記実施の形態およびその変形例に係る生体情報計測装置1おける計測電極モジュール10および基準電極モジュール20の回路構成の一変形例を表したものである。本変形例では、計測電極モジュール10において、可変抵抗素子13が省略されており、基準電極モジュール20のスイッチ素子22において、スイッチSW5,SW6,SW7,SW8ごとに可変抵抗素子22Aが1つずつ設けられている。各可変抵抗素子22Aでは、制御部24からの制御信号Cnt8に従ってオンオフ制御がなされる。各可変抵抗素子22Aの設定値の導出方法は、上記実施の形態およびその変形例において、可変抵抗素子13の設定値の導出方法と同様である。従って、本変形例においても、上記実施の形態およびその変形例と同様、交流ノイズが効果的に除去された生体信号Sig3を得ることができる。
[変形例F]
図16は、上記実施の形態およびその変形例に係る生体情報計測装置1おける計測電極モジュール10および基準電極モジュール20の回路構成の一変形例を表したものである。本変形例では、可変抵抗素子13の代わりに可変抵抗素子45が設けられている。可変抵抗素子45は、基準電極モジュール20の出力端と、差動回路15の入力端(第2入力端)とを接続する配線に対して、分岐するように接続されている。本変形例では、さらに、基準電極モジュール20の出力端と、差動回路15の入力端(第2入力端)とを接続する配線に対して、抵抗素子44が直列に挿入されている。差動回路15の入力端(第2入力端)に入力される電圧が、抵抗素子44と、可変抵抗素子45とによって分圧されている。このようにした場合であっても、上記実施の形態およびその変形例と同様、交流ノイズが効果的に削減された生体信号Sig3を得ることができる。
[変形例G]
図17は、上記実施の形態およびその変形例に係る生体情報計測装置1おける計測電極モジュール10および基準電極モジュール20の回路構成の一変形例を表したものである。本変形例では、通信部50が省略されている。このようにした場合には、制御部30は、例えば、ユーザに判断を要求せず、自動的に、スイッチ素子12、22の適切な設定値41,42や、可変抵抗素子13の適切な設定値43を設定してもよい。また、制御部30は、例えば、計測電極モジュール10(10A,10B)から得られた生体信号SigA,SigBを、通信部50を介して端末装置2に送信せず、記憶部40に格納してもよい。つまり、この場合には、記憶部40は、生体信号SigA,SigBを記憶する。このようにした場合であっても、上記実施の形態およびその変形例と同様、交流ノイズが効果的に削減された生体信号Sig3を得ることができる。
[変形例H]
上記実施の形態およびその変形例において、例えば、図18、図19、図20、図21、図22に示したように、差動回路15の両入力端のうち、計測電極モジュール10側の入力端に接続された配線に対して、可変抵抗素子19が設けられていてもよい。可変抵抗素子19では、計測電極モジュール10Aの制御部18からの制御信号Cnt11や、計測電極モジュール10Bの制御部18からの制御信号Cnt12に従ってオンオフ制御がなされる。可変抵抗素子19の設定値の導出方法は、上記実施の形態およびその変形例において、可変抵抗素子13の設定値の導出方法と同様である。従って、本変形例においても、上記実施の形態およびその変形例と同様、交流ノイズが効果的に削減された生体信号Sig3を得ることができる。
[変形例I]
上記変形例Hにおいて、例えば、図23に示したように、可変抵抗素子19が省略され、計測電極モジュール10のスイッチ素子12において、スイッチSW1,SW2,SW3,SW4ごとに可変抵抗素子12Aが1つずつ設けられていてもよい。このとき、各可変抵抗素子12Aでは、制御部18からの制御信号Cnt13に従ってオンオフ制御がなされる。各可変抵抗素子12Aの設定値の導出方法は、上記実施の形態およびその変形例において、可変抵抗素子13の設定値の導出方法と同様である。従って、本変形例においても、上記実施の形態およびその変形例と同様、交流ノイズが効果的に除去された生体信号Sig3を得ることができる。
[変形例J]
上記実施の形態およびその変形例において、計測電極モジュール10の数は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。また、上記実施の形態およびその変形例において、基準電極モジュール20の数は、2つ以上であってもよい。
また、例えば、本開示は以下のような構成を取ることができる。
(1)
生体に接触させる1または複数の計測チャネルと、
前記生体に接触させる基準チャネルと、
前記計測チャネルから得られる計測信号と、前記基準チャネルから得られる基準信号との差分に対応する生体信号を生成する差動回路と、
前記計測チャネルおよび前記基準チャネルと前記生体との間の接触インピーダンスを切り替える切り換え機構と
を備えた
生体情報計測装置。
(2)
前記計測チャネルは、1または複数の計測電極からなり、
前記基準チャネルは、1または複数の基準電極からなり、
前記切り換え機構は、
前記1または複数の計測電極の中から少なくとも1つを選択する第1スイッチ素子と、
前記1または複数の前記基準電極の中から少なくとも1つを選択する第2スイッチ素子と、
前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子を制御することにより、前記接触インビーダンスを切り替える制御部と
を更に有する
(1)に記載の生体情報計測装置。
(3)
前記切り換え機構は、前記1または複数の基準電極と前記差動回路との間に可変抵抗素子を更に有し、
前記制御部は、前記可変抵抗素子を制御することにより、前記差動回路の入力端子間のインビーダンス差を調整する
(2)に記載の生体情報計測装置。
(4)
前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子の第1設定値と、前記可変抵抗素子の第2設定値とを記憶する記憶部を更に備え、
前記制御部は、インビーダンス計測モードのときに、前記接触インビーダンスおよび前記インビーダンス差を切り替える制御を行い、それにより得られた、前記第1設定値および前記第2設定値を前記記憶部に記憶させる
(1)ないし(3)のいずれか1つに記載の生体情報計測装置。
(5)
前記制御部は、生体電気計測モードのときに、前記インビーダンス計測モードのときに得られた前記第1設定値および前記第2設定値に基づいて、前記第1スイッチ素子、前記第2スイッチ素子および前記可変抵抗素子に対する制御を行う
(1)ないし(4)のいずれか1つに記載の生体情報計測装置。
(6)
前記1または複数の計測チャネルにAC電流を供給するAC電流源を更に備えた
(1)ないし(5)のいずれか1つに記載の生体情報計測装置。
(7)
前記AC電流源と前記差動回路との間に、AC計測を行うためのAC結合回路を更に備えた
(6)に記載の生体情報計測装置。
(8)
前記AC結合回路と並列接続された第3スイッチ素子を更に備えた
を更に備えた
(7)に記載の生体情報計測装置。
(9)
前記AC電流源と前記1または複数の計測チャネルとの継断を行う第4スイッチ素子を更に備えた
(6)に記載の生体情報計測装置。
(10)
前記生体信号を外部機器に送信する送信部を更に備えた
(1)ないし(9)のいずれか1つに記載の生体情報計測装置。
(11)
前記生体信号を記憶する記憶部を更に備えた
(1)ないし(9)のいずれか1つに記載の生体情報計測装置。
本開示の一実施の形態に係る生体情報計測装置によれば、チャネルの接触状態に応じて、接触インピーダンスを調整することができるようにしたので、チャネルの接触状態が変化し得る状況下でも、生体情報に含まれる交流ノイズを効果的に削減することができる。なお、本開示の効果は、ここに記載された効果に必ずしも限定されず、本明細書中に記載されたいずれの効果であってもよい。
1…生体情報計測装置、2…端末装置、3…ネットワーク、10,10A,10B…計測電極モジュール、10−1,10−2…配線基板、10−3…シールド層、10−4…接続配線、11a,11b,11c,11d…計測電極、12…スイッチ素子、13…可変抵抗素子、14…AC電流源、15…差動回路、16…増幅回路、17…ADC、18…信号処理部、19…可変抵抗素子、20…基準電極モジュール、21a,21b,21c,21d…基準電極、22…スイッチ素子、22A…可変抵抗素子、23…バッファ回路、30…制御部、31,32…AC結合回路、33,34…抵抗素子、35,36…スイッチ素子、38…スイッチ素子、40…記憶部、41…抵抗素子、42…可変抵抗素子、50…通信部、100…生体、Cnt1,Cnt2,Cnt3,Cnt4,Cnt5,Cnt6,Cnt7,Cnt8,Cnt11,Cnt12,Cnt13…制御信号、ch1,ch2…計測チャネル、ref…基準チャネル、Sig1、Sig2…計測信号、Sig3…基準信号、SigA,SigB…生体信号、SigC…基準信号、SW1,SW2,SW3,SW4,SW5,SW6,SW7,SW8…スイッチ部。

Claims (11)

  1. 生体に接触させる1または複数の計測チャネルと、
    前記生体に接触させる基準チャネルと、
    前記計測チャネルから得られる計測信号と、前記基準チャネルから得られる基準信号との差分に対応する生体信号を生成する差動回路と、
    前記計測チャネルおよび前記基準チャネルと前記生体との間の接触インピーダンスを切り替える切り換え機構と
    を備えた
    生体情報計測装置。
  2. 前記計測チャネルは、1または複数の計測電極からなり、
    前記基準チャネルは、1または複数の基準電極からなり、
    前記切り換え機構は、
    前記1または複数の計測電極の中から少なくとも1つを選択する第1スイッチ素子と、
    前記1または複数の前記基準電極の中から少なくとも1つを選択する第2スイッチ素子と、
    前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子を制御することにより、前記接触インビーダンスを切り替える制御部と
    を更に有する
    請求項1に記載の生体情報計測装置。
  3. 前記切り換え機構は、前記1または複数の基準電極と前記差動回路との間に可変抵抗素子を更に有し、
    前記制御部は、前記可変抵抗素子を制御することにより、前記差動回路の入力端子間のインビーダンス差を調整する
    請求項2に記載の生体情報計測装置。
  4. 前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子の第1設定値と、前記可変抵抗素子の第2設定値とを記憶する記憶部を更に備え、
    前記制御部は、インビーダンス計測モードのときに、前記接触インビーダンスおよび前記インビーダンス差を切り替える制御を行い、それにより得られた、前記第1設定値および前記第2設定値を前記記憶部に記憶させる
    請求項3に記載の生体情報計測装置。
  5. 前記制御部は、生体電気計測モードのときに、前記インビーダンス計測モードのときに得られた前記第1設定値および前記第2設定値に基づいて、前記第1スイッチ素子、前記第2スイッチ素子および前記可変抵抗素子に対する制御を行う
    請求項4に記載の生体情報計測装置。
  6. 前記1または複数の計測チャネルにAC電流を供給するAC電流源を更に備えた
    請求項1に記載の生体情報計測装置。
  7. 前記AC電流源と前記差動回路との間に、AC計測を行うためのAC結合回路を更に備えた
    請求項6に記載の生体情報計測装置。
  8. 前記AC結合回路と並列接続された第3スイッチ素子を更に備えた
    請求項7に記載の生体情報計測装置。
  9. 前記AC電流源と前記1または複数の計測チャネルとの継断を行う第4スイッチ素子を更に備えた
    請求項6に記載の生体情報計測装置。
  10. 前記生体信号を外部機器に送信する送信部を更に備えた
    請求項1に記載の生体情報計測装置。
  11. 前記生体信号を記憶する記憶部を更に備えた
    請求項1に記載の生体情報計測装置。
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