JP2020112762A - 光学系及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

光学系及びそれを有する撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】物体距離全般にわたり、特に近距離撮像においても、高い光学性能を有し、しかも全系の小型化が容易な光学系を得る。【解決手段】物体側から像側に順に配置された、フォーカシングに際して移動する前群L1と、フォーカシングに際して不動の後群L2からなり、後群は負の屈折力を有し、前群は開口絞りと、最も物体側に正レンズを有し、開口絞りより物体側には2枚以上の負レンズが配置されており、開口絞りより物体側に配置されている負レンズの材料のd線に対するアッべ数の平均値をaveνdとするとき、20.0<aveνd<45.0、なる条件式を満足する。【選択図】図1

Description

本発明は、光学系およびそれを有する撮像装置に関し、たとえば、デジタルスチルカメ
ラ、デジタルビデオカメラ、TVカメラ、監視用カメラ等の撮像装置の撮像光学系として
好適なものである。
撮像装置に用いられる光学系(撮像光学系)には、明るく、しかも撮像倍率の絶対値が、例えば0.3倍以上の近距離撮像が容易なこと、迅速なフォーカシング(合焦)が容易で、物体距離全般にわたり、高い光学性能を有すること等が要望されている。従来、最大撮像倍率が大きく、光学系が小型となるフォーカス(合焦)方式として、正の屈折力を有する前群と負の屈折力を有する後群からなる光学系において、フォーカシングに際して、後群を不動とし、前群を移動させる方式が知られている(特許文献1、2)。
特許文献1では、物体側から像側へ順に正の屈折力の第1レンズ群、開口絞り、正の屈折力の第2レンズ群、第3レンズ群からなる撮像レンズを開示している。そしてフォーカシングに際して第3レンズ群を不動とし、第1レンズ群、開口絞り、第2レンズ群を一体として移動させる方法を開示している。
特許文献2では、物体側から像側へ順に正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群からなり、フォーカシングに際して第1レンズ群のみが移動する方法を開示している。また、光学系の一部を光軸に対して垂直方向の成分を持つ方向に移動させることで、防振時における像ぶれの補正の方法を開示している。
一方近年では、光学系として最大撮像倍率の向上に加えて、光学系の大口径化が要望されている。
特開2016−61919号公報 特開2013−210604号公報 特開2017−122871号公報
光学系全体の小型化を図りつつ、無限遠から撮像倍率が0.3倍以上の近距離撮像まで物体距離全域にわたり高い光学性能を得るためには、レンズ構成、特にフォーカスタイプを適切に設定することが重要になる。
例えば、中望遠型の光学系は、焦点距離を長くするにつれてレンズ系全体が大型化及び高重量化してくる。このため中望遠型の光学系においてフォーカシングを小型軽量のレンズ群で行い、しかもフォーカシングに際しての収差変動が少なくし、物体距離全般にわたり高い光学性能を得るには、光学系のレンズ構成を適切に設定することが重要になる。
特許文献1、2ではFnoが2.8程度の光学系を開示している。しかしながらFnoをさらに小さくすると、諸収差の補正、特に球面収差と軸上色収差の補正が困難となり、高い光学性能を得るのが困難になる。
本発明は、全物体距離にわたり高い光学性能を有し、小型で明るい光学系及びそれを有する撮像装置の提供を目的とする。
本発明の光学系は、物体側から像側に順に配置された、フォーカシングに際して移動する前群と、フォーカシングに際して不動の負の屈折力の後群からなり、
前記前群は、最も物体側に配置された正レンズと、開口絞りと、前記開口絞りより物体側に配置された複数の負レンズを有し、
前記開口絞りより物体側に配置されている負レンズの材料のd線に対するアッべ数の平均値をaveνdとするとき、
20.0<aveνd<45.0
なる条件式を満足することを特徴としている。
本発明によれば、全物体距離全般にわたり高い光学性能を有し、小型で明るい光学系が得られる。
実施例1の光学系の無限遠にフォーカスしているときのレンズ断面図 実施例1の光学系の無限遠にフォーカスしているときの収差図 実施例2の光学系の無限遠にフォーカスしているときのレンズ断面図 実施例2の光学系の無限遠にフォーカスしているときの収差図 実施例3の光学系の無限遠にフォーカスしているときのレンズ断面図 実施例3の光学系の無限遠にフォーカスしているときの断面図 実施例4の光学系の無限遠にフォーカスしているときのレンズ断面図 実施例4の光学系の無限遠にフォーカスしているときの収差図 実施例5の光学系の無限遠フォーカスしているときのレンズ断面図 実施例5の光学系の無限遠にフォーカスしているときの収差図 実施例6の光学系の無限遠にフォーカスしているときのレンズ断面図 実施例6の光学系の無限遠にフォーカスしているときの収差図 本発明の撮像装置の要部概略図
以下に、本発明の光学系及びそれを有する撮像装置について説明する。本発明の光学系は物体側から像側に順に配置された、フォーカシングに際して移動する前群と、フォーカシングに際して像面に対して不動の負の屈折力の後群から構成されている。
従来、撮像倍率の絶対値が0.3倍以上の近距離撮像を行うことを主目的とした撮像光学系におけるフォーカシング方式としては、前群繰り出し方式やインナーフォーカス方式など様々なフォーカスタイプが知られている。一般に、フォーカシング時の際に、最も像側に配置したレンズ群を像面に対して不動とし前群を繰り出す、前群繰り出し方式を用いると、インナーフォーカス方式と比べてレンズ枚数が少なく、全系の小型化が容易となる。
本発明の光学系は、後群が負の屈折力を有する。後群が負の屈折力を有することで、前群でのフォーカスに際しての移動量を軽減している。また、前群で発生した正のペッツバール和を打ち消すことで、像面湾曲を良好に補正することが容易となる。
図1は本発明の実施例1の光学系において無限遠にフォーカスしているとき(合焦時)のレンズ断面図である。レンズ断面図において、OLは光学系である。L1は前群、L2は後群である。図2(A)、(B)、(C)は本発明の実施例1の光学系OLにおいて無限遠にフォーカスしているときと、結像倍率−0.02倍のときと、結像倍率−0.5倍のときの収差図である。
図3は本発明の実施例2の光学系OLにおいて無限遠にフォーカスしているときのレンズ断面図である。図4(A)、(B)、(C)は本発明の実施例2の光学系OLにおいて無限遠にフォーカスしているときと、結像倍率−0.02倍のときと、結像倍率−0.5倍のときの収差図である。
図5は本発明の実施例3の光学系OLにおいて無限遠にフォーカスしているときのレンズ断面図である。図6(A)、(B)、(C)は本発明の実施例3の光学系OLにおいて無限遠にフォーカスしているときと、結像倍率−0.02倍のときと、結像倍率−0.5倍のときの収差図である。
図7は本発明の実施例4の光学系OLにおいて無限遠にフォーカスしているときのレンズ断面図である。図8(A)、(B)、(C)は本発明の実施例4の光学系OLにおいて無限遠にフォーカスしているときと、結像倍率−0.02倍のときと、結像倍率−0.5倍のときの収差図である。
図9は本発明の実施例5の光学系OLにおいて無限遠にフォーカスしているときのレンズ断面図である。図9(A)、(B)、(C)は本発明の実施例5の光学系OLにおいて無限遠にフォーカスしているときと、結像倍率−0.02倍のときと、結像倍率−0.5倍のときの収差図である。
実施例1乃至5において光学系OLは物体側から像側へ順に配置された前群L1と後群L2から構成されている。
図11は本発明の実施例6の光学系OLにおいて無限遠にフォーカスしているときのレンズ断面図である。光学系OLは物体側から像側へ順に、前群L1と後群L2から構成されている。そして前群L1は、物体側から像側に順に配置された、レンズ群L11とレンズ群L12から構成され、レンズ群L11とレンズ群L12はフォーカシング時に独立に(異なった軌跡で)物体側へ移動する。図12(A)、(B)、(C)は本発明の実施例6の光学系OLにおいて無限遠にフォーカスしているときと、結像倍率−0.02倍のときと、結像倍率−1.0倍のときの収差図である。
ここでレンズ群とは、フォーカシングに際して一体的に移動するレンズ要素および固定のレンズ要素であって、1枚以上のレンズを有していればよく、必ずしも複数枚のレンズを有していなくてもよい。
図13は、本発明の光学系OLを備えるカメラ(撮像装置)の要部概略図である。
各実施例の光学系OLはビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、監視カメラ、TVカメラなどの撮像装置に用いられる撮像光学系である。尚、各実施例の光学系OLは投射装置(プロジェクタ)用の投射光学系として用いることもできる。レンズ断面図において、左方が物体側(前方)で、右方が像側(後方)である。
フォーカスに関する矢印は無限遠から近距離へのフォーカシングに際してのレンズ群の移動方向を示している。
SPは開放Fナンバー(Fno)の光束を決定(制限)する開口絞りである。IPは像面であり、ビデオカメラやデジタルスチルカメラの撮影光学系として使用する際にはCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面が置かれる。
収差図においてFnoはFナンバー、ωは撮像半画角(度)であり、光線追跡値による画角である。球面収差図において、dはd線(波長587.56nm)、gはg線(波長435.8nm)、CはC線(波長656.27nm)、FはF線(波長486.13nm)である。非点収差図において実線のΔSはd線におけるサジタル像面、点線のΔMはd線におけるメリディオナル像面である。歪曲収差はd線について示している。倍率色収差図においてgはg線、CはC線、FはF線である。
本発明の光学系OLでは、最も物体側に、正の屈折力を有するレンズを配置している。本発明の大口径で中望遠型の光学系OLは、最も物体側に、正の屈折力を有するレンズを配置することで、軸上光束を収斂させ、像側のレンズの有効径を小さくしている。これにより、光学系OL全系の小型化を図っている。
光学系OLの大口径化と高画質化を図るためには、前群L1のレンズ構成を適切に設定することが重要である。本発明の光学系OLにおいて、前群L1は最も物体側に正レンズを有する。さらに前群L1は開口絞りSPを有し、開口絞りSPより物体側に複数の負レンズを有している。
光学系OLの大口径比化を図ると、諸収差の補正、特に軸上色収差や球面収差、像面湾曲の補正が困難となる。一般に大口径比で中で望遠型の光学系OLでは、高画質化のための色収差の補正として、1次の色消しに加え、2次スペクトルが良好に補正されていることが望まれる。
2次のスペクトルを抑制するためには、軸上光束の高さが高くなる開口絞りSPより物体側のレンズ系で補正することが重要である。開口絞りSPより物体側に配置される少なくとも1枚の負レンズに低分散かつ異常分散性の小さい材料を用いることで、1次の色消しに加えて、2次スペクトルを良好に補正することが容易となる。
各実施例では開口絞りSPより物体側に配置される2枚以上の負レンズの、材料のd線に対するアッべ数の平均値をaveνdとするとき、
20.0<aveνd<45.0・・・(1)
なる条件式を満足している。
次に前述の条件式(1)の技術的意味について説明する。条件式(1)は、開口絞りSPより物体側に配置された2枚以上の負レンズの、材料のd線に対するアッべ数の平均値を規定している。条件式(1)の上限値を超えると、前群L1を構成する正レンズの材料とのアッべ数比が小さくなるため、1次の色消しが困難となる。条件式(1)の下限値を超えると、負レンズの屈折力が弱くなり(負の屈折力の絶対値が小さくなり)、色収差の補正が困難となる。
以上のように前群L1のレンズ構成を適切にし、条件式(1)を満たすことにより、全体が小型でありながら高画質で最大撮像倍率の大きい大口径の中望遠型の光学系を得ている。
更に好ましくは条件式(1)は、次の数値範囲を満足するのが良い。
24.0<aveνd<44.5 ・・・(1a)
条件式(1a)を満たすことにより、前群L1に配置される少なくとも2枚の負レンズの材料のアッべ数の平均値がより適正となり、色収差をより効果的に補正することが容易となる。更に好ましく更に好ましくは条件式(1a)は、次の数値範囲を満足するのが良い。
27.0<aveνd<44.0 ・・・(1b)
各実施例において更に好ましくは次の条件式のうち1つ以上を満足するのが良い。
開口絞りSPより物体側に配置されている負レンズのうち少なくとも1枚の負レンズは、材料のd線に対するアッべ数をνd、g線とF線に対する部分分散比をθgFとする。光学系OLの焦点距離をf、後群L2の焦点距離をfL2とする。無限遠に合焦しているときの開口絞りSPから像面までの光軸上における距離をDa、無限遠に合焦しているときの光学系OLの最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上における距離(レンズ全長)をDLとする。
後群L2は少なくとも1つのレンズ要素L2aを有し、レンズ要素L2aを像ぶれ補正に際して光軸に対して垂直方向の成分を含む方向に移動する。ここでレンズ要素とは単レンズや複数のレンズを接合した接合レンズであり、一体的に形成されたレンズをいう。そしてレンズ要素L2aは少なくとも1枚の正レンズと1枚の負レンズを有する。後群L2は1枚の正レンズと2枚の負レンズを有する。このときレンズ要素L2aの最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上における距離をDL2aとする。
ここで、距離DL2aは最終レンズ面から像面までの間にフェースプレート、光学フィルター等の平行平板よりなる光学材料が配置されているときは光学材料の厚さは空気換算した値を用いる。前群L1の焦点距離をfL1とする。無限遠に合焦しているときの最終レンズから像面までの空気換算での距離(バックフォーカス)をskとする。最至近物体にフォーカスしているときの像倍率をβとする。レンズ要素L2aの焦点距離をfL2aとする。
このとき次の条件式のうち1つ以上を満足するのが良い。
−0.01<θgF−0.6438+0.001682×νd<0.00・・・(2)
−10.0<fL2/f<−0.1 ・・・(3)
0.5<Da/DL<0.9 ・・・(4)
0.4<DL2a/DL<0.8 ・・・(5)
−0.70<fL1/fL2<−0.05 ・・・(6)
0.01<sk/DL<0.40 ・・・(7)
|β|>0.3 ・・・(8)
0.05<|fL2a/fL2|<0.50 ・・・(9)
0.45<fL1/f<1.20 ・・・(10)
0.95<DL/f<1.50 ・・・(11)
0.50<|fL2a/f|<0.90 ・・・(12)
次に前述の条件式の技術的意味について説明する。
条件式(2)は、開口絞りSPより物体側に配置される少なくとも1枚の負レンズの材料の部分分散比を規定する。各実施例では、開口絞りSPより物体側に配置される少なくとも1枚の負レンズに条件式(2)を満足する材料で構成することで、二次スペクトルを良好に補正している。条件式(2)の上限値を超えると、二次スペクトルが補正不足となり好ましくない。条件式(2)の下限値を超えると、二次スペクトルが補正過剰となり好ましくない。
尚、各実施例の光学系に用いるレンズの材料の部分分散比とアッべ数は次の通りである。g線、F線、d線、C線に対する屈折率をそれぞれNg、NF、Nd、NCとする。アッべ数νd、g線とF線に関する部分分散比θgFは次の通りである。
νd=(Nd−1)/(NF−NC)
θgF=(Ng−NF)/(NF−NC)
条件式(3)は、光学系OLの焦点距離fに対する、後群L2の焦点距離fL2を規定している。条件式(3)の上限値を超えると、後群L2の焦点距離の絶対値が小さくなりすぎるため、後群L2で発生する歪曲収差や倍率色収差の補正が困難となるため好ましくない。条件式(3)の下限値を超えると、後群L2の焦点距離の絶対値が大きくなりすぎるため、ペッツバール和の補正が困難となるため好ましくない。
条件式(4)は、無限遠に合焦しているときの最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上における距離DLに対する、無限遠に合焦しているときの開口絞りSPから像面までの光軸上における距離Daを規定している。条件式(4)の上限値を超えると、軸上光束の入射高さが高くなり、開放絞りSPの有効径が大きくなりすぎるため好ましくない。条件式(4)の下限値を超えると、無限遠から近距離まで、絞り込んだ時も十分な光量を確保した光学系を得ることが困難となるため好ましくない。
条件式(5)は、無限遠に合焦しているときの最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上における距離DLに対する、レンズ要素L2aの最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上における距離DL2aを規定している。条件式(5)の上限値を超えて物体側にレンズ要素L2aが位置すると、軸上光束の入射高(の絶対値)が高くなり、レンズ要素L2aのレンズ有効径が大きくなるため好ましくない。条件式(5)の下限値を超えて像側にレンズ要素L2aが位置すると、軸外光束の入射高(の絶対値)が高くなり、レンズ要素L2aのレンズ有効径が大きくなるため好ましくない。
条件式(6)は、後群L2の焦点距離fL2に対する、前群L1の焦点距離fL1を規定している。条件式(6)の上限値を超えると、前群L1の正の屈折力が大きくなりすぎるため、フォーカス時の収差変動を軽減することが困難となり好ましくない。条件式(6)の下限値を超えると、前群L1の正の屈折力が小さくなりすぎるため、フォーカシングに際して前群L1の繰り出し量が大きくなるため好ましくない。
条件式(7)は、無限遠に合焦しているときの最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上における距離DLに対する、バックフォーカスskを規定している。条件式(7)の上限値を超えて、バックフォーカスが長くなると光学系OLが長くなり、光学系OLの小型化が困難となるため好ましくない。条件式(7)の下限値を超えると、最も像側に配置されたレンズの有効径が大きくなり、光学系OLの小型化が困難となるため好ましくない。
条件式(8)は、最至近の物点にフォーカスしたときの像倍率(横倍率)を規定したものである。条件式(8)を外れると、電子ズーム等による拡大により補うことも考えられるが、高精度な収差補正が要求されるため好ましくない。
条件式(9)は、後群L2の焦点距離fL2に対する、レンズ要素L2aの焦点距離fL2aを規定している。条件式(9)の上限値を超えると、レンズ要素L2aの屈折力が弱くなりすぎるため、像ぶれ補正のための移動量が大きくなり、防振機構が大きくなる。そのため全系が大型化するため良くない。条件式(9)の下限値を超えると、レンズ要素L2aの屈折力が強くなりすぎるため、像ぶれ補正の際の収差、特に偏心コマ収差とメリジオナル像面の片ボケが増大し、これらを補正することが困難となるため好ましくない。
条件式(10)は、光学系OLの焦点距離fに対する、前群L1の焦点距離fL1を規定している。条件式(10)の上限値を超えると、前群L1の正の屈折力が弱くなりすぎるため、フォーカシングに際しての繰り出し量が大きくなり、光学系OLの小型化が困難となる。条件式(10)の下限値を超えると、前群L1の正の屈折力が大きくなりすぎるため、フォーカシングに際しての収差変動を抑制することが困難となる。
条件式(11)は、光学系OLの焦点距離fに対する、無限遠にフォーカスした時の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上における距離DLを規定している。条件式(11)の上限値を超えると、レンズ全長が増大し、光学系OLが大型化するので好ましくない。条件式(11)の下限値を超えると、光学系OLの小型化には有利となるが、諸収差、特に球面収差と軸上色収差の補正が困難となる。
条件式(12)は、光学系OLの焦点距離fに対する、レンズ要素L2aの焦点距離fL2aを規定している。条件式(12)の上限値を超えると、レンズ要素L2aの負の屈折力が弱くなりすぎるため、像ぶれ補正のための移動量が大きくなり、防振機構が大きくなる。そのため光学系OL全系が大型化するため良くない。条件式(12)の下限値を超えると、レンズ要素L2aの負の屈折力が強くなりすぎるため、像ぶれ補正の際の収差、特に偏心コマ収差とメリジオナル像面の片ボケが増大し、これらを補正することが困難となる。
以上のように本発明によれば、光学系OLが小型でありながら高画質で最大撮像倍率の大きい大口径の望遠型の光学系が得られる。
好ましくは条件式(2)乃至(11)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
−0.008<θgF−0.6438+
0.001682×νd<−0.001・・・(2a)
−9.0<fL2/f<−0.5 ・・・(3a)
0.55<Da/DL<0.85 ・・・(4a)
0.5<DL2a/DL<0.7 ・・・(5a)
−0.65<fL1/fL2<−0.08 ・・・(6a)
0.05<sk/DL<0.30 ・・・(7a)
|β|>0.40 ・・・(8a)
0.06<|fL2a/fL2|<0.47 ・・・(9a)
0.5<fL1/f<1.1 ・・・(10a)
1.02<DL/f<1.40 ・・・(11a)
0.52<|fL2a/f|<0.85 ・・・(12a)
更に好ましくは条件式(2)乃至(11)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
−0.0070<θgF−0.6438+
0.001682×νd<−0.0015 ・・・(2b)
−8.0<fL2/f<−1.0 ・・・(3b)
0.60<Da/DL<0.80 ・・・(4b)
0.51<DL2a/DL<0.60 ・・・(5b)
−0.60<fL1/fL2<−0.10 ・・・(6b)
0.12<sk/DL<0.25 ・・・(7b)
|β|>0.45 ・・・(8b)
0.07<|fL2a/fL2|<0.45 ・・・(9b)
0.60<fL1/f<0.90 ・・・(10b)
1.05<DL/f<1.30 ・・・(11b)
0.55<|fL2a/f|<0.82 ・・・(12b)
以上により各実施例によれば、Fnoが小さい光学系で、無限遠から撮像倍率が0.3倍以上の近距離撮像までの物体距離全般にわたり高い光学性能を有する光学系が得られる。
各実施例において更に好ましくは、後群は少なくとも1つのレンズ要素L2aを有し、レンズ要素L2aを光軸と垂直方向の成分を持つ方向へ移動させることで振動時の像ぶれの補正を行うことが良い。
各実施例において更に好ましくは、レンズ要素L2aは少なくとも1枚の正レンズと1枚の負レンズを有することが好ましい。これより、像ぶれ補正の際の諸収差の抑制が容易となる。
各実施例において更に好ましくは、後群L2は1枚の正レンズと2枚の負レンズを有することが好ましい。これにより、前群L1で発生したペッツバール和や球面収差の補正が容易となり、大口径化と高画質化が容易となる。
各実施例において更に好ましくは、前群L1は開口絞りSPより像側に1枚以上の正レンズと1枚以上の負レンズを有することが好ましい。これにより、無限遠から近距離へのフォーカシングに際して、球面収差や像面湾曲の補正が容易となる。
次に、各実施例の光学系を撮像光学系として用いたデジタルカメラの実施例を図13を用いて説明する。図13において、10はカメラ本体、11は実施例1乃至6で説明したいずれかの光学系によって構成された撮像光学系である。12はカメラ本体に内蔵され、撮像光学系11によって形成された被写体像を受光するCCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子(光電変換素子)である。13は撮像装置(光学機器)である、レンズ装置13は撮像光学系11を有する。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
以下に、実施例1から実施例6に各々対応する数値実施例1乃至数値実施例6を示す。各数値実施例において、riは物体側から数えた第i番目の光学面の曲率半径、diは第i面と第i+1面間のレンズ厚及び空気間隔、ndiとνdiはそれぞれd線を基準とした第i番目の光学部材の屈折率とアッベ数である。
fは焦点距離、FnoはFナンバー、ωは撮像半画角を示し、近軸計算による画角を示す。BFはバックフォーカスであり、最終レンズ面から像面までの距離を示している。
また、前述の各条件式に関するパラメータ及び各条件式に対応する各数値実施例との関係を表1に示す。


(数値実施例1)
単位 mm

面データ
面番号 r d nd vd
1 73.766 4.71 1.65160 58.5
2 -528.923 0.15
3 37.929 4.41 1.65160 58.5
4 83.831 0.15
5 36.661 6.39 1.49700 81.5
6 -1551.111 1.70 1.74951 35.3
7 38.801 1.66
8 75.477 1.40 1.56732 42.8
9 23.992 7.13
10(絞り) ∞ 4.98
11 -30.717 1.30 1.56732 42.8
12 59.395 5.13 1.77250 49.6
13 -45.665 0.15
14 256.095 2.46 1.72916 54.7
15 -85.846 (可変)
16 -3653.604 2.69 1.84666 23.8
17 -48.458 1.10 1.76200 40.1
18 42.602 11.55
19 42.392 10.29 1.51633 64.1
20 -90.047 13.98
21 -47.291 2.00 1.84666 23.8
22 -113.432 13.98
像面 ∞

焦点距離 83.19
Fナンバー 2.06
半画角(度) 14.58
像高 21.64
レンズ全長 99.57
BF 13.98

結像倍率 無限遠 -0.02倍 -0.5倍
d15 2.30 3.38 29.30

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 67.02
2 16 -149.59

レンズ要素L2a
始面 終面 焦点距離
16 18 -61.13


(数値実施例2)
単位 mm

面データ
面番号 r d nd vd
1 74.368 3.71 1.72916 54.7
2 239.680 0.15
3 54.409 5.28 1.59522 67.7
4 320.328 0.15
5 32.415 8.00 1.49700 81.5
6 534.282 1.80 1.61340 44.3
7 46.957 1.75
8 100.308 1.50 1.57501 41.5
9 24.611 7.40
10(絞り) ∞ 4.21
11 -44.182 1.50 1.84666 23.8
12 94.820 3.83 1.91082 35.3
13 -62.609 0.15
14 149.926 2.41 2.00100 29.1
15 -126.245 (可変)
16 -164.715 2.61 1.92286 20.9
17 -40.979 1.10 1.72047 34.7
18 38.337 7.69
19 42.231 10.66 1.51633 64.1
20 -59.357 7.27
21 -39.936 1.80 1.69895 30.1
22 256.365 3.98 2.00100 29.1
23 -97.885 19.99
像面 ∞

焦点距離 82.50
Fナンバー 1.85
半画角(度) 14.69
像高 21.64
レンズ全長 99.22
BF 19.99

結像倍率 無限遠 -0.02倍 -0.5倍
d15 2.29 3.37 29.30

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 66.75
2 16 -623.41

レンズ要素L2a
始面 終面 焦点距離
16 18 -51.10


(数値実施例3)
単位 mm

面データ
面番号 r d nd vd
1 84.459 4.68 1.77250 49.6
2 944.955 0.15
3 51.409 4.62 1.61997 63.9
4 117.578 0.15
5 35.404 9.30 1.49700 81.5
6 614.029 1.80 1.72047 34.7
7 37.916 2.29
8 61.383 1.50 1.60342 38.0
9 27.355 7.73
10(絞り) ∞ 5.20
11 -37.418 1.50 1.84666 23.8
12 -52.798 0.56
13 146.376 5.90 1.83481 42.7
14 -65.451 (可変)
15 -337.414 2.67 1.92286 20.9
16 -50.934 1.10 1.74951 35.3
17 41.119 14.01
18 46.563 7.42 1.51633 64.1
19 -104.945 17.46
20 -53.976 2.00 1.63980 34.5
21 -175.434 16.16
像面 ∞

焦点距離 100.00
Fナンバー 2.06
半画角(度) 12.21
像高 21.64
レンズ全長 108.50
BF 16.16

結像倍率 無限遠 -0.02倍 -0.5倍
d14 2.30 3.38 29.30

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 73.49
2 15 -133.27

レンズ要素L2a
始面 終面 焦点距離
15 16 -56.79


(数値実施例4)
単位 mm

面データ
面番号 r d nd vd
1 60.313 4.49 1.91082 35.3
2 408.351 0.15
3 47.594 5.64 1.49700 81.5
4 ∞ 1.50 1.84666 23.8
5 120.864 0.15
6 30.384 4.95 1.49700 81.5
7 41.181 1.98
8 101.077 1.40 1.72047 34.7
9 25.381 7.53
10(絞り) ∞ 4.70
11 -33.938 1.30 1.84666 23.8
12 -312.080 3.97 1.91082 35.3
13 -48.053 0.15
14 163.057 3.71 1.91082 35.3
15 -75.107 (可変)
16 -341.404 2.37 1.92286 20.9
17 -51.836 1.10 1.72047 34.7
18 38.890 9.05
19 41.492 9.10 1.51633 64.1
20 -127.346 18.50
21 -43.139 2.00 1.60342 38.0
22 -87.590 13.51
像面 ∞

焦点距離 83.54
Fナンバー 2.06
半画角(度) 14.52
像高 21.64
レンズ全長 99.54
BF 13.51

結像倍率 無限遠 -0.02倍 -0.5倍
d15 2.30 3.38 29.30

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 67.17
2 16 -162.66

レンズ要素L2a
始面 終面 焦点距離
16 18 -57.61


(数値実施例5)
単位 mm

面データ
面番号 r d nd vd
1 51.533 4.20 1.91082 35.3
2 666.320 0.15
3 29.622 6.85 1.49700 81.5
4 -303.654 1.50 1.80518 25.4
5 64.055 2.53
6 88.354 1.50 1.72047 34.7
7 24.199 5.27
8(絞り) ∞ 4.70
9 -27.509 1.30 1.72825 28.5
10 193.534 3.54 1.91082 35.3
11 -42.645 0.44
12 278.655 2.63 1.91082 35.3
13 -62.795 (可変)
14 -421.185 2.33 1.92286 20.9
15 -48.252 1.10 1.72047 34.7
16 36.868 2.79
17 37.008 9.00 1.51633 64.1
18 -45.403 1.50 1.70154 41.2
19 -78.285 14.60
20 -41.377 2.00 1.68893 31.1
21 72.902 5.09 1.91082 35.3
22 -127.151 13.44
像面 ∞

焦点距離 70.30
Fナンバー 2.06
半画角(度) 17.11
像高 21.64
レンズ全長 88.74
BF 13.44

結像倍率 無限遠 -0.02倍 -0.5倍
d13 2.30 3.38 29.30

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 61.61
2 14 -254.95

レンズ要素L2a
始面 終面 焦点距離
14 16 -56.97


(数値実施例6)
単位 mm

面データ
面番号 r d nd vd
1 80.946 2.47 1.77250 49.6
2 161.534 11.08
3 90.944 3.97 1.77250 49.6
4 -292.357 0.15
5 37.650 7.86 1.49700 81.5
6 -89.001 1.70 1.72047 34.7
7 139.428 1.67
8 -167.791 1.40 1.51742 52.4
9 33.257 (可変)
10(絞り) ∞ 3.01
11 -86.574 1.30 1.84666 23.8
12 99.296 6.66 1.91082 35.3
13 -66.846 0.15
14 103.952 2.66 1.72916 54.7
15 -127.877 (可変)
16 -108.022 2.70 1.92286 20.9
17 -32.830 1.10 1.72047 34.7
18 31.741 11.96
19 40.831 8.89 1.51633 64.1
20 -50.738 8.84
21 -40.452 2.00 1.64769 33.8
22 100.000 3.00 1.84666 23.8
23 -507.626 16.76
像面 ∞

焦点距離 82.50
Fナンバー 2.06
半画角(度) 14.69
像高 21.64
レンズ全長 106.15
BF 16.76

結像倍率 無限遠 -0.02倍 -1.0倍
d 9 4.52 4.50 10.01
d15 2.30 3.00 37.30

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 116.60
2 10 55.20
3 16 -91.22

レンズ要素L2a
始面 終面 焦点距離
16 18 -39.51

OL 光学系 L1 前群 L2 後群

Claims (18)

  1. 物体側から像側に順に配置された、フォーカシングに際して移動する前群と、フォーカシングに際して不動の負の屈折力の後群からなり、
    前記前群は、最も物体側に配置された正レンズと、開口絞りと、前記開口絞りより物体側に配置された複数の負レンズを有し、
    前記開口絞りより物体側に配置されている負レンズの材料のd線に対するアッべ数の平均値をaveνdとするとき、
    20.0<aveνd<45.0
    なる条件式を満足することを特徴とする光学系。
  2. 前記開口絞りより物体側に配置されている負レンズのうち、少なくとも1枚の負レンズは、材料のd線に対するアッべ数をνd、g線とF線に対する部分分散比をθgFとするとき、
    −0.01<θgF−0.6438+0.001682×νd<0.00
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学系。
  3. 前記光学系の焦点距離をf、前記後群の焦点距離をfL2とするとき、
    −10.0<fL2/f<−0.1
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の光学系。
  4. 無限遠に合焦しているときの前記開口絞りから像面までの光軸上における距離をDa、無限遠に合焦しているときの前記光学系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上における距離をDLとするとき、
    0.5<Da/DL<0.9
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光学系。
  5. 前記後群に含まれる少なくとも1つのレンズ要素は、像ぶれ補正に際して光軸に対して垂直方向の成分を含む方向に移動することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光学系。
  6. 前記レンズ要素は少なくとも1枚の正レンズと1枚の負レンズを有することを特徴とする請求項5に記載の光学系。
  7. 前記後群は1枚の正レンズと2枚の負レンズを有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光学系。
  8. 無限遠に合焦しているときの前記光学系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上における距離をDL、前記レンズ要素の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上における距離をDL2aとするとき、
    0.4<DL2a/DL<0.8
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項5又は6に記載の光学系。
  9. 前記前群の焦点距離をfL1、前記後群の焦点距離をfL2とするとき、
    −0.70<fL1/fL2<−0.05
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光学系。
  10. 無限遠に合焦しているときの前記光学系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上における距離をDL、無限遠に合焦しているときの最終レンズから像面までの距離をskとするとき、
    0.01<sk/DL<0.40
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の光学系。
  11. 最至近物体にフォーカスしているときの像倍率をβとするとき、
    |β|>0.3
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の光学系。
  12. 前記後群の焦点距離をfL2、前記レンズ要素の焦点距離をfL2aとするとき、
    0.05<|fL2a/fL2|<0.50
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項5、6又は8のいずれか1項に記載の光学系。
  13. 前記前群の焦点距離をfL1、前記光学系の焦点距離をfとするとき、
    0.45<fL1/f<1.20
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の光学系。
  14. 無限遠に合焦しているときの前記光学系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上における距離をDL、前記光学系の焦点距離をfとするとき、
    0.95<DL/f<1.50
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の光学系。
  15. 前記前群は、前記開口絞りより像側に1枚以上の正レンズと1枚以上の負レンズを有することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の光学系。
  16. 前記レンズ要素の焦点距離をfL2a、前記光学系の焦点距離をfとするとき、
    0.50<|fL2a/f|<0.90
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項5、6、8又は12のいずれか1項に記載の光学系。
  17. 前記前群は物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力のレンズ群L11、正の屈折力のレンズ群L12より構成され、フォーカシングに際して前記レンズ群L11と前記レンズ群L12は異なった軌跡で移動することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の光学系。
  18. 請求項1乃至17のいずれか1項の光学系と、該光学系によって形成される像を受光する撮像素子を備えることを特徴とする撮像装置。
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