JP2020112123A - リザーブタンク - Google Patents
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Abstract
Description
以下、図1から図15に基づいて、本発明の実施形態1に係るリザーブタンクの説明を行う。本実施形態に係るリザーブタンク30は、ラジエータ10に取付けられて、前記ラジエータ10から押し出された冷却水を貯留し、またその冷却水を前記ラジエータ10に戻せるように構成されている。ここで、図中における前後左右及び上下は、ラジエータ10、及びリザーブタンク30を備える車両1の前後左右、及び上下に対応している。
ラジエータ10は、車両1のエンジン2(図3参照)を冷却するための装置であり、図1に示すように、車両1のエンジンルームERの前部に設けられたラジエータサポート4に取付けられている。ラジエータ10は、図3に示すように、冷却水を流すためのラジエータホース15によってエンジン2と接続されている。
リザーブタンク30は、密閉型容器であり、図4に示すように、正面形状が底部側で幅狭となる略漏斗状で、平面形状が、図5に示すように、略長方形状に形成されている。ここで、リザーブタンク30は、上記したように、ラジエータ10の背面に取付けられているため、図において車両後側がリザーブタンク30の表面側であり、図において車両前側がリザーブタンク30の裏面側である。
リザーブタンク30のタンク本体部300は、図5、図6等に示すように、タンク本体部300の表側(後側)を構成する第1タンク片310と、前記タンク本体部300の裏側(前側)を構成する第2タンク片320とから構成されている。第1タンク片310と第2タンク片320とは、図8〜図10に示すように、浅い開放容器状に形成された板状体であり、樹脂の射出成形品である。第1タンク片310と第2タンク片320とには、周縁に接合フランジ部314,324が連続した状態で全周に亘って形成されている。そして、第1タンク片310の接合フランジ部314の接合面(図番省略)と第2タンク片320の接合フランジ部324の接合面(図番省略)とが、前後から合わせられて互いに接合されることで、タンク本体部300が形成される。
タンク本体部300の製造では、先ず、射出成形機を使用して樹脂により第1タンク片310と第2タンク片320とが成形される。次に、図8から図9に示すように、第1タンク片310と第2タンク片320とが前後から合わせられる。即ち、図11、図12、及び図13、図15に示すように、第1タンク片310の接合フランジ部314の接合面と第2タンク片320の接合フランジ部324の接合面とが合わせられる。これにより、図14に示すように、第1タンク片310の溝部316の開口部(接合面)と横管部317の前端開放部(接合面)とが第2タンク片の蓋部326の接合面326cに合わせられる。また、第1タンク片310の後側水流遮断板340の溶着面341e,342eが第2タンク片320の前側水流遮断板350の溶着面351e(353)と合わせられる。
以下、図16から図20に基づいて、本発明の実施形態2に係るリザーブタンクの説明を行う。本実施形態に係るリザーブタンク30は、実施形態1に係るリザーブタンク30のタンク内連通管24の位置を変更し、これに合わせて水流遮断板340,350の位置を変更したものである。なお、それ以外の構成については、実施形態1に係るリザーブタンク30と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
第1タンク片310が本発明の第1のタンク片に相当し、第2タンク片320が本発明の第2のタンク片に相当する。また、第1タンク片310と第2タンク片320との接合フランジ部314,324が本発明の第1のタンク片と第2のタンク片との縁部に相当する。さらに、第1タンク片310の後側水流遮断板340(360)と第2タンク片320の前側水流遮断板350(370)との接合体が本発明の水流遮断板に相当し、後側水流遮断板340(360)と前側水流遮断板350(370)とが本発明の遮断板分割片に相当する。また、タンク本体部300の注水口312、タンクキャップ32が本発明のオーバーフロー可能な注水口に相当する。また、タンク内連通管24の下端開口が本発明の連通管の先端開口に相当する。
実施形態1に係るリザーブタンク30によると、タンク本体部300内には、タンク内連通管24の先端開口と注水口312との間に、水流遮断板(後側水流遮断板340、前側水流遮断板350)が設けられている。このため、タンク内連通管24の先端開口から多量の冷却水が瞬間的に押し出された場合でも、後側水流遮断板340、前側水流遮断板350によりタンク本体部300内で上方に跳ね返る冷却水の上昇流を遮ることができる。また、後側水流遮断板340、前側水流遮断板350は注水口312の下側で、その注水口312の開口サイズよりも大きなサイズで形成されている。このため、タンク本体部300内で跳ね上がる冷却水の水流の影響が注水口312まで及ぶことがない。したがって、冷却水がタンク内連通管24の先端開口から瞬間的に多量に押し出された場合でも、冷却水が注水口312からオーバーフローするようなことがなくなる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、実施形態1では、第1タンク片310の内壁面に後側水流遮断板340を一体に形成し、第2タンク片320の内壁面に前側水流遮断板350を一体に形成して、両水流遮断板340,350を接合させる例を示した。しかし、タンク本体部300(第1タンク片310、第2タンク片320)とは別にタンク内連通管24と庇状の水流遮断板とを製造し、タンク本体部300に対してタンク内連通管24と庇状の水流遮断板とを後からセットすることも可能である。この場合、水流遮断板を可撓性の材料で成形することにより、タンク本体部300の注水口312の開口サイズよりも大きな水流遮断板をタンク本体部300内にセットすることが可能になる。また、実施形態1では、後側水流遮断板340と前側水流遮断板350との端縁に端側で高くなるように傾斜した傾斜壁部343を設ける例を示した。しかし、後側水流遮断板340と前側水流遮断板350との全体を端側で高くなるように緩やかに傾斜させることも可能である。
20・・・連通管
24・・・タンク内連通管(タンク本体部内に形成された連通管)
30・・・リザーブタンク
300・・タンク本体部
310・・第1タンク片(第1のタンク片)
32・・・タンクキャップ(オーバーフロー可能な注水口)
312・・注水口(オーバーフロー可能な注水口)
314・・接合フランジ部(第1のタンク片の端縁)
320・・第2タンク片(第2のタンク片)
324・・接合フランジ部(第2のタンク片の端縁)
340・・後側水流遮断板(水流遮断板の遮断板分割片)
350・・前側水流遮断板(水流遮断板の遮断板分割片)
360・・後側水流遮断板(水流遮断板の遮断板分割片)
370・・前側水流遮断板(水流遮断板の遮断板分割片)
Claims (6)
- 上部に注水口が形成されて、ラジエータと連通管を介して接続されているタンク本体部を備えており、前記連通管が前記タンク本体部の上部から底部近傍まで挿入されているリザーブタンクであって、
前記タンク本体部内には、前記連通管の先端開口と前記注水口との間に、その連通管の先端開口から出て前記注水口に向かう冷却水の水流を遮る水流遮断板が設けられており、
前記水流遮断板は前記注水口の下側で、その注水口の開口サイズよりも大きなサイズで形成されているリザーブタンク。 - 請求項1に記載されたリザーブタンクであって、
前記水流遮断板は、前記連通管の周囲に庇状に形成されているリザーブタンク。 - 請求項2に記載されたリザーブタンクであって、
前記水流遮断板は、前記連通管の近傍よりも端縁側が高くなるように形成されているリザーブタンク。 - 請求項2又は請求項3のいずれかに記載されたリザーブタンクであって、
前記水流遮断板は、前記タンク本体部における冷却水の上側レベル線よりも低い位置であって下側レベル線よりも高い位置に設けられているリザーブタンク。 - 請求項1に記載されたリザーブタンクであって、
前記水流遮断板は、高さ方向に延びる縦壁状に形成されて、前記タンク本体部内を区分しており、
前記連通管は、前記水流遮断板により区分された前記タンク本体部内の一方の空間内に設けられており、
前記注水口は、前記水流遮断板により区分された前記タンク本体部内の他方の空間側に設けられているリザーブタンク。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載されたリザーブタンクであって、
前記タンク本体部は、第1のタンク片の端縁と第2のタンク片の端縁とが相互に接合されることにより構成されており、
前記水流遮断板は、前記第1のタンク片の内壁面に形成された遮断板分割片と、前記第2のタンク片の内壁面に形成された遮断板分割片とが接合されることにより構成されているリザーブタンク。
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JP2019004521A Active JP7124721B2 (ja) | 2019-01-15 | 2019-01-15 | リザーブタンク |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4480598A (en) * | 1983-09-22 | 1984-11-06 | William C. Neils | Coolant recovery and de-aeration system for liquid-cooled internal combustion engines |
JPS6197529U (ja) * | 1984-11-30 | 1986-06-23 | ||
JPH06146883A (ja) * | 1992-11-13 | 1994-05-27 | Calsonic Corp | 加圧式リザーブタンク |
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-
2019
- 2019-01-15 JP JP2019004521A patent/JP7124721B2/ja active Active
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP7124721B2 (ja) | 2022-08-24 |
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