JP2020111150A - シートベルト装置 - Google Patents

シートベルト装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020111150A
JP2020111150A JP2019002780A JP2019002780A JP2020111150A JP 2020111150 A JP2020111150 A JP 2020111150A JP 2019002780 A JP2019002780 A JP 2019002780A JP 2019002780 A JP2019002780 A JP 2019002780A JP 2020111150 A JP2020111150 A JP 2020111150A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
spool
seat belt
torsion bar
axial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019002780A
Other languages
English (en)
Inventor
智哉 西多
Tomoya Nishita
智哉 西多
岩崎 明
Akira Iwasaki
明 岩崎
祐輔 加納
Yusuke Kano
祐輔 加納
悠 揚村
Yu Agemura
悠 揚村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2019002780A priority Critical patent/JP2020111150A/ja
Publication of JP2020111150A publication Critical patent/JP2020111150A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

【課題】最適なフォースリミッターを設定することで多様なエネルギー吸収特性を実現することを可能としたシートベルト装置を提供する。【解決手段】ウェビング41と、スプール51と、ロックホイール52と、軸方向一端側、他端側がそれぞれロックホイール52、スプール51に支持された第一のトーションバー54と、ロックホイール52の回転を阻止するロック装置と、軸方向一端側が筺体50aに支持され軸方向他端側がスプール51の回転に連動して回転する第二のトーションバー61と、スプール51と第二のトーションバー61との間に設けられた変速機構62,63,64と、第二のトーションバー61の軸方向他端側と変速機構との連結を断接するギヤ61a,62aと、アクチェーター66を制御して変速比を変更するシートベルト制御装置20と、ギヤ61a,62aの断接を変更する移動機構を備える構成とした。【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の車両に装備されるシートベルト装置に関する。
自動車等の車両に装備されているシートベルト装置は、車両の衝突時をはじめとして、車体に大きな加速度(減速度)が加わるような時に、シートベルトで乗員を拘束することにより乗員のシートからの飛び出しを阻止し、乗員を保護する。乗員の拘束には、シートベルトの引き出しをロックするELR(Emergency Locking Retractor)機構や、ELR機構作動状態でシートベルトに発生する張力が所定の値以上にならない様に、張力を制限するフォースリミッター機構が用いられている。
上記フォースリミッター機構には、シートベルトリトラクタ内のトーションバーを、ELR機構作動下のシートベルトの引出に応じてねじり変形させることで張力を制限するものが一般的に採用されている。
また、より多様なエネルギー吸収特性を実現するために、前記トーションバーを用いたフォースリミッター機構に加えて、種々の機構を用いて、制限する張力をある一定のベルト引出し量の間だけ増加させて可変としたもの(可変フォースリミッター機構)が提案されている(例えば、下記特許文献1、2等参照)。
また、シートベルト装置の巻取り機構にモータを追加することで、シートベルトのたるみを除去したり、同着脱時の補助としたり、車両に衝突の危険があると判断されたときの危険報知や乗員の姿勢最適化に用いるものがある。さらに、車両の衝突時にモータを作動させることで、乗員がシートベルトから受ける力を増加させて可変としたものが提案されている(例えば、下記特許文献3、4等参照)。
特開2002−53007号公報 特開2008−114659号公報 特開2011−93431号公報 特開2009−262811号公報
しかしながら、従来の可変フォースリミッター機構では、フォースリミッター可変量が、高低2段及びその組み合わせのみであるなど、多様なエネルギー吸収特性を実現するには十分でない一方、サイズ、重量、コストのあらゆる面で更なる多段化を実現するには制約が大きく、シートに着座している乗員の状態や、衝突の状況に応じて最適なフォースリミッターを設定することが難しいという問題があった。
このようなことから本発明は、最適なフォースリミッターを設定することで多様なエネルギー吸収特性を実現することを可能としたシートベルト装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための第1の発明に係るシートベルト装置は、乗員をシートに拘束するウェビングと、車両に固定された筺体に回転可能に支持されて前記ウェビングを巻き取るスプールと、前記スプールの軸方向一端側に配設されて前記筺体に回転可能に支持されたロックホイールと、軸方向一端側が前記ロックホイールに支持されると共に、軸方向他端側が前記スプールに支持され、前記ロックホイールと前記スプールを連結する第一のトーションバーと、予め定められた条件の下で前記ロックホイールの回転を阻止するロック装置と、軸方向一端側が前記筺体に支持されると共に、軸方向他端側が前記スプールの回転に連動して回転するように構成された第二のトーションバーと、前記スプールの回転を変速して前記第二のトーションバーの軸方向他端側に伝達する変速機構と、前記第二のトーションバーの軸方向他端側と前記変速機構との連結を断接する断接機構と、前記変速機構の変速比を変更する変速比変更手段と、前記断接機構の断接を変更する断接変更手段と、前記変速比変更手段及び前記断接変更手段を制御する制御装置とを備えることを特徴とする。
また、第2の発明に係るシートベルト装置は、第1の発明において、前記変速機構は、前記スプールと一体的に回転する第一のスプロケットと、一体回転可能であって歯数が異なる複数のギヤスプロケットからなる第二のスプロケットと、前記第一のスプロケットと前記第二のスプロケットとに巻き回された伝達チェーンとを含み、前記変速比変更手段は、前記複数のギヤスプロケットのうちの所望の一つに前記伝達チェーンを移動させることにより前記変速機構の変速比を変更することを特徴とする。
また、第3の発明に係るシートベルト装置は、第2の発明において、前記変速比変更手段は、前記制御装置からの制御信号により駆動軸を進退させて前記伝達チェーンを移動させるアクチェーターであることを特徴とする。
また、第4の発明に係るシートベルト装置は、第3の発明において、前記アクチェーターは、前記第二のトーションバーの軸方向に平行に前記駆動軸が進退するように前記筺体に支持されていることを特徴とする。
また、第5の発明に係るシートベルト装置は、第3の発明において、前記アクチェーターは、前記第二のスプロケットの前記ギヤスプロケットの外径の拡縮に沿って前記駆動軸が進退するように前記筺体に支持されていることを特徴とする。
また、第6の発明に係るシートベルト装置は、第1の発明において、前記変速機構は、前記スプールと一体的に回転する第一のギヤと、それぞれ歯数が異なり前記筺体に回転可能に支持された回転軸に固定される複数の太陽ギヤ、前記太陽ギヤの外周に配設され前記第一のギヤと連結されるリングギヤ、及び各前記太陽ギヤと前記リングギヤとに各々噛み合うことが可能なそれぞれ複数の遊星ギヤを含む遊星機構とを含み、前記変速比変更手段は、前記リングギヤの内歯が前記複数の太陽ギヤのうちの所望の一つに対応する遊星ギヤに噛み合うように前記リングギヤを前記回転軸の軸方向に移動させることにより前記変速機構の変速比を変更することを特徴とする。
また、第7の発明に係るシートベルト装置は、第6の発明において、前記変速比変更手段は、前記制御装置からの制御信号により駆動軸を進退させて前記リングギヤを移動させるアクチェーターであることを特徴とする。
本発明に係るシートベルト装置によれば、最適なフォースリミッターを設定することで多様なエネルギー吸収特性を実現することができる。
本発明に係るシートベルト装置を有する車両を示す概略図である。 本発明の実施例1に係るシートベルト装置を示す概略図である。 図2に示したシートベルト装置のA−A線矢視図である。 本発明に係るシートベルト装置における荷重特性を説明するグラフである。 本発明の実施例2に係るシートベルト装置を示す概略図である。 本発明の実施例3に係るシートベルト装置を示す概略図である。 図6に示したシートベルト装置のB−B線矢視図である。
以下、本発明に係るシートベルト装置の実施の形態について、図1〜図7を参照して説明を行う。
[実施例1]
図1から図4を用いて本発明の実施例1に係るシートベルト装置について説明する。
図1に示すように、本実施例のシートベルト装置40は、自動車等の車両10に装備され、乗員11のシート(図示省略)からの飛び出しをウェビング41で阻止して、乗員11を保護する安全装置である。
シートベルト装置40は、後述の図2及び図3に示すように、アクチェーター66を備えており、このアクチェーター66の動作を含めて、シートベルト制御装置20により制御されている。このシートベルト制御装置20には、少なくとも、乗員情報センサ、車両情報センサ及び衝突予測センサを有するセンサ部30が接続されており、シートベルト制御装置20は、これらのセンサからの入力に基づいて、シートベルト装置40を制御している。
なお、ここで、乗員情報センサは、例えば、乗員11の重量を測定する乗員重量センサや乗員11の着座位置を検出するシートポジションセンサ等であり、車両情報センサは、例えば、車両10の速度を検出する車両速度センサ等であり、衝突予測センサは、例えば、衝突対象物を検知するレーダ、ソナー、カメラ等である。
次に、図2及び図3を参照して、シートベルト装置40の構成を説明する。シートベルト装置40は、乗員11をシートに拘束するウェビング41と、ウェビング41の引出量を調整可能な巻き取り装置であるリトラクタ50を有している。
リトラクタ50は、スプール51とロックホイール52とELRホイール53とトーションバー54とを有している。
スプール51は、概ね円筒状に形成されて、リトラクタ50の筐体50aに回転可能に支持されている。ウェビング41の一端がスプール51に固定されており、バネ(不図示)の付勢力によりスプール51が回転することにより、ウェビング41を巻き取ることになる。スプール51の両方の端部51a、51bは、ウェビング41を巻き取る部分と比較して、大径に形成されており、ウェビング41を巻き取る際のガイドとなっている。
ロックホイール52は、概ね円盤状に形成されて、筐体50aに回転可能に支持されている。ロックホイール52は、引出加速度検知部55によりウェビング41の引出加速度が所定値を超えたと検知されたとき、及び、ロックホイール52にELRホイール53に対するウェビング引き出し方向の相対的な回転力が生じたときに、ロックホイールロック部材56により回転を阻止されるように構成されている。
ELRホイール53は、概ね円盤状に形成されて、ロックホイール52の軸方向外側に配設され、筐体50aにロックホイール52と共に回転可能に支持されている。ELRホイール53は、車体加速度検知部57により車両10の車体加速度が所定値を超えたと検知されたときに、ELRホイールロック部材58により回転を阻止されるように構成されている。
トーションバー54は、スプール51に挿通され、一端がロックホイール52に支持されると共に、他端が端部51aに支持されている。つまり、リトラクタ50において、スプール51とロックホイール52との間で、トーションバー54を介した回転運動(回転力)が伝達されるようになっている。
本実施例においては、ロックホイール52、ELRホイール53、引出加速度検知部55、ロックホイールロック部材56、車体加速度検知部57、ELRホイールロック部材58等によりELR機構が構成される。
加えて、本実施例においては、スプール側スプロケット(第一のスプロケット)64、伝達チェーン63、トーションバー側スプロケット(第二のスプロケット)62を介して、第二のトーションバー61の回転運動(回転力)がスプール51に伝達されるようになっている。
第二のトーションバー61は、スプール51の下方(ウェビング41の引き出し方向とは反対側)に、軸方向が第一のトーションバー54の軸方向と平行になるように配設されている。第二のトーションバー61の一端はロックホイール52の下方で筺体50aに軸方向に移動可能且つ回転方向の移動を規制された状態で支持されている。また、第二のトーションバー61の他端はトーションバー側スプロケット62に軸方向に移動可能且つ必要に応じて後述するギヤスプロケット621a〜621eと一体的に回転するように支持されている。
すなわち、本実施例では、第二のトーションバー61の他端側と、ギヤスプロケット621aの軸心部に形成された中空部の内周面とにそれぞれ相互に噛み合うギヤ61a,62aが設けられ、通常時はギヤ61aとギヤ62aとが離反するように、第二のトーションバー61がトーションバー側スプロケット62とは反対側に位置付けられ、ELR機構の作動時(車両10の衝突時)には図示しない移動機構により第二のトーションバー61がトーションバー側スプロケット62側に押し出されてギヤ61aがギヤ62aと噛み合うことにより、第二のトーションバー61の他端側がギヤスプロケット621a〜621eと一体的に回転するように構成されている。
トーションバー側スプロケット62は、スプール51の回転を変速して第二のトーションバー61に伝達するものであり、一体回転可能に筺体50aに支持された複数(図1に示す例では五つ)のギヤスプロケット621a〜621eから構成されている。ギヤスプロケット621a〜621eは第二のトーションバー61側から順に歯数が大きくなるように配置され、スプール側スプロケット64との間に伝達チェーン63が巻き回されている。
伝達チェーン63には、ディレーラー65が設けられており、このディレーラー65に、アクチェーター(変速比変更手段)66の駆動軸66aの先端が固定されている。
アクチェーター66は、その駆動軸66aがギヤスプロケット621a〜621eの軸方向に沿って進退するように、筺体50aに支持されており、アクチェーター66の駆動軸66aを進退させることによりディレーラー65を介して伝達チェーン63をギヤスプロケット621a〜621eのうちの一つに巻きかけることができるようになっている。なお、駆動軸66aの進退はシートベルト制御装置20からの制御信号により制御される。
なお、伝達チェーン63はテンションギヤ67によりギヤスプロケット621a〜621eのいずれに巻きかけられた場合であっても張力を一定に保つようになっている。
本実施例においては、スプール側スプロケット64、トーションバー側スプロケット62、伝達チェーン63等によりスプール51の回転を変速して第二のトーションバー61の軸方向他端側に伝達する変速機構が構成され、ギヤ61a及びギヤ62aにより第二のトーションバー61の軸方向他端側と変速機構との連結を断接する断接機構が構成され、上記移動機構により断接機構の断接を変更する断接変更手段が構成される。
また、スプール側スプロケット64の軸方向外側には、リングギヤ71、図示しないケース、ボール、ガスジェネレータ等を有するプリテンショナ機構70が配設されている。具体的には、リングギヤ71は、スプール51と同軸にスプール側スプロケット64に取り付けられ、ケース内には、複数のボールが環状に配置されている。そして、プリテンショナ機構70は、車両10の衝突時にガスジェネレータを爆発駆動することで、複数のボールを押し出し、押し出された複数のボールの押圧力により、リングギヤ71を回転させており、これにより、瞬時にスプール51をウェビング引き込み方向に回転させて、ウェビング41を巻き取り、ウェビング張力を増加させている。
ここでは、上述した構成のプリテンショナ機構70を例示したが、プリテンショナ機構70としては、他の公知の構成を利用してもよい。
次に、本実施例のシートベルト装置40の動作について、通常時及び衝突前と衝突時及び衝突後に分けて説明を行う。
(通常時及び衝突前)
乗員11が車両10に乗り込んでシートに着座すると、乗員情報センサからの情報等に基づきシートベルト制御装置20からアクチェーター66に制御信号が送られ、アクチェーター66の駆動軸66aが進退して伝達チェーン63をギヤスプロケット621a〜621eのうちの適切な一つに位置づける。ここで、シートベルト着用のために、ウェビング41を初期位置から引き出すとき、スプール51の回転に伴ってスプール側スプロケット62、伝達チェーン63を介してギヤスプロケット621a〜621eが回転する一方、第二のトーションバー61はギヤスプロケット621a〜621eの回転とは切り離されているため、非回転の状態を維持する。
また、シートベルト着用時において、センサ部30の車両情報センサにより、急制動や急旋回等の緊急動作が発生したと検知した場合やセンサ部30の衝突予測センサにより、衝突対象物を検知して、衝突を予測した場合には、シートベルト制御装置20は、プリテンショナ機構70を作動させて、ウェビング41をスプール51に巻き取る。これにより、乗員11への危険報知を行うと共に、シートベルト着用時の乗員11の姿勢の適正化を図ることができ、その後、衝突が発生した場合には、乗員11を強く拘束して、乗員11を確実に保護することができる。このときも、第二のトーションバー61はギヤスプロケット621a〜621eの回転とは切り離されているため、非回転の状態を維持する。
(衝突時及び衝突後)
ここでは、図3を参照して説明を行う。衝突時においては、ウェビング41を引き出すために必要な力であるシートベルト引出荷重(ベルト荷重)Fbを適切に設定することが必要である。ベルト荷重Fbとしては、第一のトーションバー54をねじり変形させる力Ft1が用いられるが、この力Ft1は一定の力であり、柔軟な設定はできない。そこで、本実施例では、力Ft1に加えて、スプール51にギヤスプロケット621a〜621eのいずれかを介して連結された第二のトーションバー61をねじり変形させる力Ft2を用いることで、ベルト荷重Fb(=力Ft1+力Ft2)を柔軟に設定して、最適なベルト荷重Fbになるようにしている。
具体的には、衝突時にELR機構の作動に連動して第二のトーションバー61のギヤ61aをギヤスプロケット62のギヤ62aに噛み合わせて、第二のトーションバー61の他端側をギヤスプロケット621a〜621eと一体的に回転させるようにし、予めアクチェーター66の駆動軸66aを進退させて選択したギヤスプロケット621a〜621eうちのいずれか一つを介して、スプール51の回転を変速して第二のトーションバー61に伝達することにより第二のトーションバー61の他端側を回転させ、第二のトーションバー61にねじり変形を与えることにより、ウェビング41を引きだす方向の力Ft2を制御している。これにより、ベルト荷重Fb=力Ft1+力Ft2を設定して、第一のトーションバー54のねじり変形による力Ftよりも大きなベルト加重Fbを作用させることができる。なお、乗員情報センサからの情報等により、ベルト荷重Fbを第一のトーションバー54のねじり変形による力Ft1のみとすることが最適(第二のトーションバー61のねじり変形による力Ft2が不要)であれば、衝突時であっても通常時と同様にギヤ61aとギヤ62aとが離反した状態となるように上記移動機構を制御するものとする。
このように、本実施例に係るシートベルト装置によれば、二つのトーションバー54,61を採用することにより、図4に示すように、ウェビング41に作用する張力を可変に制限可能な範囲を従来に比較して広くすることができる。これにより、乗員情報センサからの情報等に基づいて、シートに着座している乗員11の状態に応じて、例えば車両の前面衝突時等において、衝突直後に乗員11が前方へ移動する距離をより適切に抑制して、乗員11が膨張するエアバッグに接する位置をよりシート側とすることができ、乗員11にかかる拘束力が大きくなり過ぎないように制御する等ということを実現しやすくなる。ここで、図4においては、破線で示す値が第一のトーションバー61のみを採用した場合にウェビング41に作用するベルト荷重を示し、実線で示す値が第二のトーションバー61を採用した場合にウェビング41に作用するベルト荷重を示している。
なお、シートベルト制御装置20によるギヤスプロケット621a〜621eの選択(アクチェーター66の駆動軸66aの進退量)は、上述したセンサ部30で検出した検出値に基づいて行っている。例えば、乗員情報センサとして、乗員重量センサを有する場合には、基準重量に対する乗員11の重量の検出値に基づいて、ギヤスプロケット621a〜621eのいずれかを選択する。同様に、乗員情報センサとして、シートポジションセンサを有する場合には、基準ポジションに対する乗員11の着座位置の検出値に基づいて、ギヤスプロケット621a〜621eのいずれかを選択する。同様に、車両情報センサとして、車両速度センサを有する場合には、検出した速度や加速度(減速度)に基づいて、ギヤスプロケット621a〜621eのいずれかを選択する。
また、第二のトーションバー61の他端側を、通常時は非回転とし、ELR機構の作動時にはギヤスプロケット621a〜621eと一体的に回転させる構成としては、上述した構成に限らず、他の構成であってもよい。
また、本実施例では乗員情報センサからの情報等に基づいて予めアクチェーター66を作動させて伝達チェーン63を所望の位置に位置付ける例を示したが、上述したセンサ部30で検出した検出値に基づいて、予めアクチェーター66を作動させるだけでなく、ELR機構の作動後にアクチェーター66を作動させて伝達チェーン63の位置を変更するようにして、乗員11から見たベルト荷重Fbを増減させるようにしてもよい(図4に示す一点鎖線参照)。これにより、従来の一つのトーションバーを備えるシートベルト装置と比較して、乗員11と車両状況に応じた多様な制御を行うことができる。
[実施例2]
図5を用いて本発明の実施例2に係るシートベルト装置について説明する。
図5に示すように、本実施例のシートベルト装置は、実施例1で説明したアクチェーター66の配置が異なるものである。その他の構成は実施例1と同様であり、以下、実施例1において説明した部材と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図5に示すように、本実施例においてアクチェーター66は、ギヤスプロケット621a〜621eの径の拡縮に沿ってその駆動軸66aが進退するように配置されている。すなわち、第二のトーションバー61の軸方向と交差する方向(第二のトーションバー61に対して傾斜する方向)にその駆動軸66aが進退するようになっている。
このように構成される本実施例に係るシートベルト装置によれば、実施例1による効果に加え、ディレーラー65を介した伝達チェーン63の移動をより円滑に行うことが可能になる。
[実施例3]
図6及び図7を用いて本発明の実施例3に係るシートベルト装置について説明する。
図6及び図7に示すように、本実施例のシートベルト装置は、実施例1で説明したギヤスプロケット62、伝達チェーン63及びスプール側スプロケット64に代えて、スプール側ギヤ(第一のギヤ)84に連結ギヤ83を介して変速機構としての遊星ギヤユニット(遊星機構)82を連結することにより、第二のトーションバー61の回転運動(回転力)がスプール51に伝達されるようになっている。その他の構成は実施例1と同様であり、以下、実施例1において説明した部材と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
遊星ギヤユニット82は、スプール51の回転を変速して第二のトーションバー61に伝達するものであり、歯数が異なる複数(図6に示す例では五つ)の太陽ギヤ821a〜821eと、太陽ギヤ821a〜821eの外周に配設されるリングギヤ822と、太陽ギヤ821a〜821eとリングギヤ822とに各々噛み合うそれぞれ複数(図7に示す例では各太陽ギヤ821a〜821eに対してそれぞれ三つ)の遊星ギヤ823a〜823eとを含んで構成されている。
太陽ギヤ821a〜821eは、第二のトーションバー61側から順に歯数が大きくなるように配置され、筺体50aに回転可能に支持された回転軸824に固定されている。これにより、太陽ギヤ821a〜821eは一体回転可能かつ軸方向への移動を規制された状態となっている。
リングギヤ822は内歯822a及び外歯(不図示)を備え、回転軸824に回転可能かつ軸方向へ移動可能に支持されている。内歯822aはリングギヤ822の軸方向中央部に設けられ、遊星ギヤ823a〜823eのいずれか一つと噛み合うようになっている。外歯は、リングギヤ822の幅方向中央部にその軸方向の幅が少なくとも太陽ギヤ821a〜821e全体の軸方向の幅以上となるように設けられている。
リングギヤ822の軸方向一端側にはアクチェーター66の駆動軸66aが固定されており、アクチェーター66の駆動軸66aの進退によってリングギヤ822が軸方向に移動するように構成されている。
遊星ギヤ823a〜823eは、第二のトーションバー61側から順に歯数が小さくなるように配置されている。
スプール側ギヤ84は、スプール51と同軸にスプール51に取り付けられており、連結ギヤ83は、筐体50aに回転可能に支持されて、リングギヤ822とスプール側ギヤ84の間に配置されると共に、リングギヤ822とスプール側ギヤ84に噛み合うように配置されている。すなわち、本実施例においてリングギヤ822は連結ギヤ83を介してスプール側ギヤ84と連結されている。
なお、第二のトーションバー61の他端は、回転軸824に、軸方向に移動可能且つ必要に応じて太陽ギヤ821a〜821eと一体的に回転するように支持されている。すなわち、第二のトーションバー61の他端側と、回転軸824に形成された中空部の内周面とにそれぞれ相互に噛み合うギヤ61a,824aが設けられ、通常時はギヤ61aとギヤ824aとが離反するように、第二のトーションバー61が遊星ギヤユニット82とは反対側に位置付けられ、ELR機構の作動時(車両10の衝突時)には図示しない移動機構により第二のトーションバー61が遊星ギヤユニット82側に押し出されてギヤ61aがギヤ824aと噛み合うことにより、第二のトーションバー61の他端側が遊星ギヤユニット82と一体的に回転するように構成されている。
本実施例においては、スプール側ギヤ84、遊星ギヤユニット82、連結ギヤ83等によりスプール51の回転を変速して第二のトーションバー61の軸方向他端側に伝達する変速機構が構成され、ギヤ61a及びギヤ824aにより第二のトーションバー61の軸方向他端側と変速機構との連結を断接する断接機構が構成され、上記移動機構により断接機構の断接を変更する断接変更手段が構成される。
次に、本実施例のシートベルト装置40の動作について、通常時及び衝突前と衝突時及び衝突後に分けて説明を行う。
(通常時及び衝突前)
乗員11が車両10に乗り込んでシートに着座すると、乗員情報センサからの情報等に基づきシートベルト制御装置20からアクチェーター66に制御信号が送られ、アクチェーター66の駆動軸66aが進退して、リングギヤ822を内歯822aが遊星ギヤ823a〜823eのうちの適切な一つに噛み合うように移動させる。ここで、シートベルト着用のために、ウェビング41を初期位置から引き出すとき、スプール51の回転に伴ってスプール側ギヤ84、連結ギヤ83、リングギヤ822、遊星ギヤ823a〜823eを介して太陽ギヤ821a〜821eが回転する一方、第二のトーションバー61は遊星ギヤユニット82の回転とは切り離されているため、非回転の状態を維持する。
また、シートベルト着用時において、センサ部30の車両情報センサにより、急制動や急旋回等の緊急動作が発生したと検知した場合やセンサ部30の衝突予測センサにより、衝突対象物を検知して、衝突を予測した場合には、シートベルト制御装置20は、プリテンショナ機構70を作動させて、ウェビング41をスプール51に巻き取る。これにより、乗員11への危険報知を行うと共に、シートベルト着用時の乗員11の姿勢の適正化を図ることができ、その後、衝突が発生した場合には、乗員11を強く拘束して、乗員11を確実に保護することができる。このときも、第二のトーションバー61は遊星ギヤユニット82の回転とは切り離されているため、非回転の状態を維持する。
(衝突時及び衝突後)
ここでは、図7を参照して説明を行う。衝突時においては、ウェビング41を引き出すために必要な力であるシートベルト引出荷重(ベルト荷重)Fbを適切に設定することが必要である。ベルト荷重Fbとしては、第一のトーションバー54をねじり変形させる力Ft1が用いられるが、この力Ft1は一定の力であり、柔軟な設定はできない。そこで、本実施例では、力Ft1に加えて、スプール51に遊星ギヤユニット82を介して連結された第二のトーションバー61をねじり変形させる力Ft2を用いることで、ベルト荷重Fb(=力Ft1+力Ft2)を柔軟に設定して、最適なベルト荷重Fbになるようにしている。
具体的には、衝突時にELR機構の作動に連動して第二のトーションバー61のギヤ61aを回転軸824のギヤ824aに噛み合わせて、第二のトーションバー61の他端側を遊星ギヤユニット82と一体的に回転させるようにし、予めアクチェーター66の駆動軸66aを進退させて調整したリングギヤ822の位置に応じてスプール51の回転を変速して第二のトーションバー61に伝達することにより第二のトーションバー61の他端側を回転させ、第二のトーションバー61にねじり変形を与えることにより、ウェビング41を引きだす方向の力Ft2を制御している。これにより、ベルト荷重Fb=力Ft1+力Ft2を設定して、第一のトーションバー54のねじり変形による力Ftよりも大きなベルト加重Fbを作用させることができる。なお、乗員情報センサからの情報等により、ベルト荷重Fbを第一のトーションバー54のねじり変形による力Ft1のみとすることが最適(第二のトーションバー61のねじり変形による力Ft2が不要)であれば、衝突時であっても通常時と同様にギヤ61aとギヤ824aとが離反した状態となるように上記移動機構を制御するものとする。
このように構成される本実施例に係るシートベルト装置によれば、実施例1と同様に、二つのトーションバー54,61を採用することにより、ウェビング41に作用する張力を可変に制限可能な範囲を従来に比較して広くすることができる。これにより、乗員情報センサからの情報等に基づいて、シートに着座している乗員11の状態に応じて、例えば車両の前面衝突時等において、衝突直後に乗員11が前方へ移動する距離をより適切に抑制して、乗員11が膨張するエアバッグに接する位置をよりシート側とすることができ、乗員11にかかる拘束力が大きくなり過ぎないように制御する等ということを実現しやすくなる。
なお、シートベルト制御装置20によるリングギヤ822の位置の調整(アクチェーター66の駆動軸66aの進退量)は、上述したセンサ部30で検出した検出値に基づいて行っている。例えば、乗員情報センサとして、乗員重量センサを有する場合には、基準重量に対する乗員11の重量の検出値に基づいて、リングギヤ822の位置を決定する。同様に、乗員情報センサとして、シートポジションセンサを有する場合には、基準ポジションに対する乗員11の着座位置の検出値に基づいて、リングギヤ822の位置を決定する。同様に、車両情報センサとして、車両速度センサを有する場合には、検出した速度や加速度(減速度)に基づいて、リングギヤ822の位置を決定する。
また、第二のトーションバー61の他端側を、通常時は非回転とし、ELR機構の作動時にはギヤスプロケット621a〜621eと一体的に回転させる構成としては、上述した構成に限らず、他の構成であってもよい。
また、本実施例では乗員情報センサからの情報等に基づいて予めアクチェーター66を作動させてリングギヤ822の位置を調整する例を示したが、上述したセンサ部30で検出した検出値に基づいて、予めアクチェーター66を作動させるだけでなく、ELR機構の作動後にアクチェーター66を作動させてリングギヤ822の位置を変更するようにして、乗員11から見たベルト荷重Fbを増減させるようにしてもよい。これにより、従来の一つのトーションバーを備えるシートベルト装置と比較して、乗員11と車両状況に応じた多様な制御を行うことができる。
また、変速機構としては、例えばスプール側ギヤ84と遊星ギヤユニット82とが噛み合うように構成してもよく、又はスプール側ギヤ84と遊星ギヤユニット82との間に複数の連結ギヤを設けるようにしてもよい。
10 車両
11 乗員
40 シートベルト装置
41 ウェビング
50 リトラクタ
50a 筺体
51 スプール
52 ロックホイール
54 第一のトーションバー
61 第二のトーションバー
61a,62a,824a ギヤ
62 トーションバー側スプロケット
621a〜621e ギヤスプロケット
63 伝達チェーン
64 スプール側スプロケット
66 アクチェーター
66a 駆動軸
82 遊星ギヤユニット
821a〜821e 太陽ギヤ
822 リングギヤ
822a 内歯
823a〜823e 遊星ギヤ
824 回転軸

Claims (7)

  1. 乗員をシートに拘束するウェビングと、
    車両に固定された筺体に回転可能に支持されて前記ウェビングを巻き取るスプールと、
    前記スプールの軸方向一端側に配設されて前記筺体に回転可能に支持されたロックホイールと、
    軸方向一端側が前記ロックホイールに支持されると共に、軸方向他端側が前記スプールに支持され、前記ロックホイールと前記スプールを連結する第一のトーションバーと、
    予め定められた条件の下で前記ロックホイールの回転を阻止するロック装置と、
    軸方向一端側が前記筺体に支持されると共に、軸方向他端側が前記スプールの回転に連動して回転するように構成された第二のトーションバーと、
    前記スプールの回転を変速して前記第二のトーションバーの軸方向他端側に伝達する変速機構と、
    前記第二のトーションバーの軸方向他端側と前記変速機構との連結を断接する断接機構と、
    前記変速機構の変速比を変更する変速比変更手段と、
    前記断接機構の断接を変更する断接変更手段と、
    前記変速比変更手段及び前記断接変更手段を制御する制御装置と
    を備えることを特徴とするシートベルト装置。
  2. 前記変速機構は、
    前記スプールと一体的に回転する第一のスプロケットと、
    一体回転可能であって歯数が異なる複数のギヤスプロケットからなる第二のスプロケットと、
    前記第一のスプロケットと前記第二のスプロケットとに巻き回された伝達チェーンと
    を含み、
    前記変速比変更手段は、前記複数のギヤスプロケットのうちの所望の一つに前記伝達チェーンを移動させることにより前記変速機構の変速比を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
  3. 前記変速比変更手段は、前記制御装置からの制御信号により駆動軸を進退させて前記伝達チェーンを移動させるアクチェーターである
    ことを特徴とする請求項2に記載のシートベルト装置。
  4. 前記アクチェーターは、前記第二のトーションバーの軸方向に平行に前記駆動軸が進退するように前記筺体に支持されている
    ことを特徴とする請求項3に記載のシートベルト装置。
  5. 前記アクチェーターは、前記第二のスプロケットの前記ギヤスプロケットの外径の拡縮に沿って前記駆動軸が進退するように前記筺体に支持されている
    ことを特徴とする請求項3に記載のシートベルト装置。
  6. 前記変速機構は、
    前記スプールと一体的に回転する第一のギヤと、
    それぞれ歯数が異なり前記筺体に回転可能に支持された回転軸に固定される複数の太陽ギヤ、前記太陽ギヤの外周に配設され前記第一のギヤと連結されるリングギヤ、及び各前記太陽ギヤと前記リングギヤとに各々噛み合うことが可能なそれぞれ複数の遊星ギヤを含む遊星機構と
    を含み、
    前記変速比変更手段は、前記リングギヤの内歯が前記複数の太陽ギヤのうちの所望の一つに対応する遊星ギヤに噛み合うように前記リングギヤを前記回転軸の軸方向に移動させることにより前記変速機構の変速比を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
  7. 前記変速比変更手段は、前記制御装置からの制御信号により駆動軸を進退させて前記リングギヤを移動させるアクチェーターである
    ことを特徴とする請求項6に記載のシートベルト装置。
JP2019002780A 2019-01-10 2019-01-10 シートベルト装置 Pending JP2020111150A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019002780A JP2020111150A (ja) 2019-01-10 2019-01-10 シートベルト装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019002780A JP2020111150A (ja) 2019-01-10 2019-01-10 シートベルト装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020111150A true JP2020111150A (ja) 2020-07-27

Family

ID=71667864

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019002780A Pending JP2020111150A (ja) 2019-01-10 2019-01-10 シートベルト装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020111150A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7278600B2 (en) Seat belt retractor and seat belt device
EP1468882B1 (en) Seat belt retractor
EP1265774B1 (en) Seat belt retractor
JP5547737B2 (ja) シートベルト拘束装置
JP4662214B2 (ja) シートベルトリトラクタ
GB2387575A (en) Seat belt retractor with force limiting wire
US5782423A (en) Spiral tube compact pretensioner and retractor
US20100176236A1 (en) High performance tightener
US20060082128A1 (en) Retractor with pretensioner
US9079565B2 (en) Progressive load limiting restraint system
JP2013035444A (ja) シートベルトのリトラクタ装置及びシートベルト装置
EP3600976B1 (en) Seat belt retractor with energy absorbing mechanism
US20120049500A1 (en) Dual Stage Pretensioning and High Pay-In Capacity Pretensioning Retractor
WO2011059010A1 (ja) シートベルト用リトラクタ
JP2020097358A (ja) シートベルト装置
JP2020111150A (ja) シートベルト装置
KR101264107B1 (ko) 리트랙터 및 이를 구비한 시트벨트
JP2019014362A (ja) 車両用乗員拘束装置
JP4404335B2 (ja) シートベルトのリトラクター装置及びシートベルト装置
US8231073B2 (en) Load limiting seat belt retractor
JP2017189996A (ja) ウェビング巻取装置
WO2006044953A1 (en) Adaptive restraint system with retractor having pretensioner
JP5692171B2 (ja) シートベルト用リトラクタ
JP2005170266A (ja) シートベルトのリトラクター装置
GB2326623A (en) Pretensioner and comfort device driven by two ratio epicyclic gear.

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190530