JP2020109262A - ファン付き衣服用ファンユニット - Google Patents

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【課題】構造を複雑化させることなく、風量の確保と冷却に適した風向きの確保とを両立させたファン付き衣服用ファンユニットを提供する。【解決手段】軸流ファンと、軸流ファンを収容するケーシング12、13とを備えており、ケーシング12は、外気を取り込む前面側に吸気口を設け、ケーシング13は外気を排気する背面側に排気口19を設けており、排気口19は、軸流ファンの回転中心線22からケーシング13の側面に向けて放射状に延びた複数のリブ18間の間隙で形成されており、リブ18は回転中心線22に直交する面に対して傾斜した傾斜面23を有しており、軸流ファンの回転により回転中心線22に平行に流れる外気を、傾斜面23で反射させて、取り込んだ外気を回転中心線22に対して傾斜し、かつケーシング13の外側に拡散した流れにして排気する。【選択図】図8

Description

本発明は、ファンで外気を取り込むファン付き衣服に用いるファン付き衣服用ファンユニットに関する。
近年、熱中症対策や夏場の作業効率を高めるために、作業現場における作業服として、ファン付き衣服が用いられるようになってきた。ファン付き衣服は、ファンの回転で取り込んだ外気を身体と衣服との間に流動させて、身体を冷やすというものである。通常、ファン付き衣服に用いるファンは、軸流ファンと呼ばれるファンが用いられていた。例えば特許文献1に記載の冷却衣服においては、軸流ファンが用いられており、軸流ファンでは風はファンの回転軸方向に直進し(特許文献1の図2参照)、多くの送風量を確保することができる。
他方、特許文献2に記載の冷却衣服においては、遠心ファン(特許文献2では「側流ファン」と称している。)と呼ばれるファンが用いられている。遠心ファンは、遠心方向に風を送り出すファンであり、ファン前面から取り込まれた空気は、側面方向に送り出される(特許文献2の図4参照)。このため、遠心ファンを用いた場合は、風は身体に対して平行に進み、すなわち身体に沿って進むので、遠心ファンは、身体を冷やすことを目的としたファン付き衣服用のファンとして適している一面がある。
特許第5958923号公報 特開2005−54299号公報
特許文献1に記載の冷却衣服に用いられている軸流ファンは、多くの送風量を確保することができるので、冷却衣服内に風を一様に循環させるには適している。しかし、ファン通過直後の風が限られた箇所に集中して冷却することに加え、風は身体に向けて直進し身体で反射されるので、風の拡散や循環には不利になる。また、反射した風がファンを直撃するので、ファンの回転が妨げられ回転効率が低下してしまう。
他方、特許文献2に記載の冷却衣服に用いられている遠心ファンは、前記のとおりファン前面から取り込まれた空気は、側面方向に送り出されるので、軸流ファンのような風の反射や反射した風のファン直撃による問題はないが、軸流ファンに比べ送風量が少ないという問題があった。このため、遠心ファンでは風が身体に沿って進むという冷却に有利な効果を十分に活かし切れなかった。
本発明は前記のような従来の問題を解決するものであり、構造を複雑化させることなく、風量の確保と冷却に適した風向きの確保とを両立させたファン付き衣服用ファンユニットを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のファン付き衣服用ファンユニットは、ファン付き衣服に用いるファン付き衣服用ファンユニットであって、取り込んだ外気を回転中心線に平行に流動させる軸流ファンと、前記軸流ファンを収容するケーシングとを備えており、前記ケーシングは、外気を取り込む前面側に吸気口を設け、外気を排気する背面側に排気口を設けており、前記排気口は、前記回転中心線から前記ケーシングの側面に向けて放射状に延びた複数のリブ間の間隙で形成されており、前記リブは、帯状の面を有しており、前記帯状の面は、前記回転中心線に直交する面に対して傾斜した傾斜面であり、前記軸流ファンの回転により前記回転中心線に平行に流れる外気を、前記傾斜面で反射させて、前記ケーシングに取り込んだ外気を、前記回転中心線に対して傾斜し、かつ前記ケーシングの外側に拡散した流れにして排気することを特徴とする。
前記本発明のファン付き衣服用ファンユニットによれば、軸流ファンを用いても、ファンの回転中心線に対して傾斜し、かつケーシングの外側に拡散した流れの傾斜拡散流が排気されるので、身体に沿って外気が流れ易くなり、軸流ファンによる送風力の強さを効率的に活用して衣服内での空気流通性能を高めることができることに加えて、ファンに向けて垂直方向に反射する割合も小さくなり、ファンの回転効率の低下も防止することができる。そして、この効果はケーシングのリブに傾斜面を設けたことによるものであり、本発明に係るファンユニットは、構造を複雑化させることなく、風量の確保と冷却に適した風向きの確保とを両立させることができる。
前記本発明のファン付き衣服用ファンユニットは以下の各構成とすることが好ましい。前記複数のリブは、前記回転中心線から前記ケーシングの側面に向けて湾曲して延びていることが好ましい。この構成によれば、傾斜拡散流の拡散の度合いを高めるのに有利になる。
前記ケーシングの背面側に、前記ファン付き衣服を着衣したときに、身体と前記ケーシングとの間に空間を形成するための突出部を有していることが好ましい。この構成によれば、突出部が身体とケーシングとの間に空間を形成するためのスペーサの役割を果たし、衣服と身体との間の風路形成に役立つ。
前記傾斜面の傾斜角度は、前記回転軸に直交する面と前記傾斜面とでなす角度のうち、鋭角の部分10度から70度の範囲内であることが好ましい。この構成によれば、傾斜拡散流の傾斜や拡散の度合いの確保に有利になる。
本発明の効果は前記のとおりであり、軸流ファンを用いても、ファンの回転中心線に対して傾斜し、かつケーシングの外側に拡散した流れの傾斜拡散流が排気されるので、身体に沿って外気が流れ易くなり、軸流ファンによる送風力の強さを効率的に活用して衣服内での空気流通性能を高めることができることに加えて、ファンに向けて垂直方向に反射する割合も小さくなり、ファンの回転効率の低下も防止することができる。そして、この効果はケーシングのリブに傾斜面を設けたことによるものであり、本発明に係るファンユニットは、構造を複雑化させることなく、風量の確保と冷却に適した風向きの確保とを両立させることができる。
本発明の一実施形態に係るファンユニットを用いたファン付き衣服の正面図。 図1に示したファン付き衣服の裏面図。 本発明の一実施形態に係るファンユニットの前面側の外観斜視図及びバッテリの外観斜視図。 本発明の一実施形態に係るファンユニットの背面側の外観斜視図。 図4に示したファンユニットの分解斜視図。 本発明の一実施形態に係る背面側ケーシングと突出部との組立体の外観斜視図。 図6のBB線における断面図。 本発明の一実施形態に係るファンユニットを通過する空気の流れを示す外観斜視図。 本発明の一実施形態に係るファンユニットを装着した衣服を人が着用した状態を示す断面図。 比較例1に係るファンユニットを装着した衣服を人が着用した状態を示す断面図。 比較例2に係るファンユニットを装着した衣服を人が着用した状態を示す断面図。
本発明は、ファン付き衣服に用いるファンユニットに関するものであり、本発明に係るファンユニットを衣服に取り付け、ファンユニットの電源としてのバッテリを衣服に収納すれば、ファン付き衣服として用いることができる。ファン付き衣服はファンで外気を取り込んで、身体を冷やすものであり、夏場の建設現場の作業、工場内の作業、屋外の点検作業、農作業等の高温下における作業の作業服として適している。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係るファンユニット10(図2、図3参照)を用いたファン付き衣服(以下、単に「衣服」という。)1の正面図であり、図2は衣服1の裏面図である。本実施形態では、衣服を上着として説明するが、衣服はこれに限るものではなく、ズボンであってもよい。
図1において、衣服1は前身頃2に袖3が付けられたものであり、襟4から裾5に亘り取り付けられた前見頃ファスナ6の開閉により、着衣及び脱衣が可能である。図2において、後ろ身頃9にはファンユニット10が装着されており、ファンユニット10は後ろ身頃9に設けたファン取り付け用の開口に装着されている。
図3は、ファンユニット10の前面側の外観斜視図を示しており、あわせてファンユニット10に接続されるバッテリ30の外観斜視図を示している。ファンユニット10は、ケーシング11内にファン20(図5参照)が収容され、ファン20を回転させるモータ8(図5参照)を備えている。後に説明するとおり、ケーシング11は、ケーシング11は前面側ケーシング12と背面側ケーシング13とで構成されており、前面側ケーシング12は、リブ14間の間隙で吸気口15を形成している。
モータ8(図5参照)にはケーブル31の一端が接続され、ケーブル31の他端にはプラグ32が取り付けられており、プラグ32はバッテリ30のジャック33に接続されている。バッテリ30はモータ8の電源であり、上面に操作部34を有している。操作部34の操作により、電源ON/OFFと出力調整が可能である。図3に示したバッテリ30は一例であり、モータ8の電源として機能し、衣服1(図1参照)内に収納可能な程度に小型なものであればよい。
ファンユニット10の上着1への装着は、衣服1の外側から衣服1にあらかじめ設けている開口にファンユニット10を背面側ケーシング13側から嵌め込み、衣服1の裏側から突出した前面側ケーシング12のねじ山形成部35に、リング7のねじ山形成部36を螺合させて締め付ければよい(図9参照)。
図4は、ファンユニット1の背面側の外観斜視図を示しており、図5は図4に示したファンユニット1の分解斜視図を示している。図4において、背面ケーシング13には、突出部16が取り付けられている。図5に示したように、突出部16内にモータ8が内蔵され、背面ケーシング13と一体の凸部17とファン20に形成された凹部21とが嵌合してファン20が背面ケーシング13に装着される。図4及び図5において、背面側ケーシング13についても、中央部から側面に向けて複数のリブ18が放射状に延びており、複数のリブ18間の間隙で排気口19を形成している。
図6は、背面側ケーシング13と突出部16との組立体の外観斜視図である。本図は説明の便宜のために、ファン20(図5参照)の回転中心線22に直交する面を仮想の面24として2点鎖線で図示している。リブ18は、帯状の面を有しており、帯状の面は、回転中心線22に直交する面24に対して傾斜した傾斜面23である。図7は、図6のBB線における断面図であり、リブ18の1つ分の断面図である。本図はリブ18を回転中心線22の方向に切断した断面である。傾斜面23は、回転中心線22に直交する面24と鋭角の角度αをなして傾斜している。図7に示したように、リブ18の両面に傾斜面23が形成されており、傾斜面23はリブ18の内側(ファン20側)にも外側にも形成されている。
図8は、ファンユニット10を通過する空気の流れを示す斜視図である。ファン20(図5参照)の回転により、外気が吸引され、外気がファンユニット10内に取り込まれる(矢印a)。取り込まれた外気は前面側ケーシング12の吸気口15(図5参照)を経て、ファンユニット10内に吸引され、背面側ケーシング13の排気口19からファンユニット10の外部に排気される(矢印c)。
本実施形態では、ファン20は軸流ファンを用いており、ファン20の回転により、ファン20を通過する外気の流れはファン20の回転中心線22に平行な流れとなる(図7及び図9の矢印b参照)。また、背面側ケーシング13のリブ18は傾斜面23(図6〜図8参照)を有している。この構成によれば、図7において、回転中心線22と平行にファンユニット10を通過する外気は(矢印b)、リブ18の内側の傾斜面23で反射されて排気される(矢印c)。このため、図8に示したように、ファンユニット10からの排気時の外気の流れはファン20の回転中心線22に沿った直線的な流れにはならず、ファン20の回転中心線22に対して傾斜し、かつ背面側ケーシング13の外側に拡散した流れとなる。本明細書では、便宜のため、このような外気の流れを傾斜拡散流という。
図9は、本実施形態に係るファンユニット10を装着した衣服1を人が着用した状態を示す断面図である。本図は図2のAA線における断面図に相当し、空間26は外気側であり、空間27は衣服1内の空間であり、衣服1と身体30との間の空間である。ファンユニット10は、突出部16を有しており、この突出部16が身体30と背面側ケーシング13との間に空間を形成するためのスペーサの役割を果たし、衣服1と身体30との間の風路形成に役立つ。
ファン20の回転により、外気が吸引され(矢印a)、吸引された外気はファンを通過し(矢印b)、ファンユニット10内に取り込まれた外気は、リブ18の内側の傾斜面23で反射されて(図7の矢印c)傾斜拡散流となって、ファンユニット10の外部に排気される(矢印c)。以後、傾斜拡散流は身体30に沿って流れていき(矢印d)、外気が衣服1内の空間を循環し身体30が冷却されることになる。
本実施形態では、前記のとおりファン20は軸流ファンを用いており、ファン20を通過する外気の流れはファン20の回転中心線22に平行な流れとなる(矢印b)。すなわち、この外気の流れは、回転中心線22に直交する面24(図6参照)に垂直な方向の流れであり、本明細書では、便宜のため、このような外気の流れを垂直流という。本実施形態に係るファンユニット10は、外気を垂直流のまま排気するのではなく、傾斜拡散流として排気する点に特徴がある。
図8において、背面側ケーシング13の複数のリブ18は、回転中心線22から背面側ケーシング13の側面に向けて湾曲して延びているが、直線状に延びていてもよい。本願発明者らの実験によれば、リブを湾曲させた方が、傾斜拡散流の拡散の度合いが高まることを確認できた。
また、本願発明者らの実験によれば、図7において、傾斜面23の傾斜角度αは、10度から70度の範囲内であることが好ましいことが確認できた。傾斜角度αが10度を下回ると、傾斜面23が平行面に近づき、傾斜面23が排気流の抵抗になる可能性が高くなり、傾斜角度αが70度を超えると、傾斜面23が垂直面に近づき、傾斜拡散流の傾斜や拡散の度合いが低下するためである。
さらに、図8において、背面側ケーシング13の内周面のうち、排気側の端部には全周に亘り傾斜面25を設けている。傾斜面25は、後方(外気の排気側)に向かうにつれて回転中心線22から遠ざかるように傾斜している。この構成によれば、傾斜拡散流の拡散の度合いを高めることに有利になるが、傾斜面25を省いた構成であってもよい。
以下、本実施形態に係るファンユニット10の効果について、比較例と比較しながら説明する。図10は、比較例1に係るファンユニット40の断面図であり、ファンユニット40を装着した衣服41を人が着用した状態を示している。ファンユニット40は、ケーシング43の背面側に保護目的のリブ44が形成されている。図示の便宜のためリブ44は簡略化して図示している。
比較例1に係るファンユニット40は、ファン42は本実施形態と同様に軸流ファンであるが、ケーシング43の背面側の構成が本実施形態と異なっている。すなわち、本実施形態に係るファンユニット10はケーシングの背面側に傾斜面を有するリブ間に排気口を形成したものであるが、比較例1に係るファンユニット40はこのような傾斜面を有するリブは設けていない。
すなわち、ファンユニット40はケーシング43の背面側には、保護目的のリブ44が形成されているに過ぎず、このリブ44は風の流れを変えるような効果は発揮しない。このため、比較例1に係るファンユニット40においては、軸流ファンであるファン42の回転により、外気が吸引され(矢印a)、吸引された外気がファン40を通過(矢印b)するまでの外気の流れは図9のファンユニット10と同様であるが、図10のファンユニット40においては、排気される外気は傾斜拡散流ではなく垂直流となる(矢印c)。
図10において、垂直流は身体に当たり、以後身体に沿って流れていく(矢印d)。軸流ファンは、送風力が強く風量が多くなるため、衣服41内を外気が一様に循環し易く、衣服41内全体の冷却に有利になる。他方、垂直流は身体30に垂直に当たるため、身体30の限られた狭い領域に外気が集中して当たってしまい、特定の部位を必要以上に冷却してしまう。
また、身体30に垂直に当たった垂直流は身体で垂直方向に反射される割合も多くなり(図10の矢印e)、このことは外気の効率的な循環には不利になる。さらに、身体30で垂直方向に反射した外気はファン42に向かいファン42を直撃するので、このことはファン42の回転の負荷となり回転効率が低下してしまう。
すなわち、比較例1に係るファンユニット40は、軸流ファンを用いていることにより、風量の確保には有利になるが、ファンユニット40から垂直流が排気されることにより、送風力の強さを効率的に活用できず、ファン42の回転効率も低下してしまう。
これに対し、本実施形態に係るファンユニット10は、ファンユニット10から傾斜拡散流が排気されるので、身体30に沿って外気が流れ易くなり、軸流ファンによる送風力の強さを効率的に活用して衣服1内での空気流通性能を高めることができることに加えて、ファン20に向けて垂直方向に反射する割合も小さくなり、ファンの回転効率の低下も防止することができる。
図11は、比較例2に係るファンユニット50の断面図であり、ファンユニット50を装着した衣服51を人が着用した状態を示している。比較例2に係るファンユニット50に用いるファン52は、軸流ファンではなく、遠心ファンである。遠心ファンはモータの回転中心線に対し直交する方向に外気が排気される点が軸流ファンと異なっている。
このため、比較例2に係るファンユニット50においては、ケーシング53の側面に排気口54を設けており、外気は背面側からは排気されないため、背面側には排気口は設けていない、本明細書では、便宜のため、モータの回転中心線に対し直交する方向の外気の流れを平行流という。
図11において、ファン52の回転により外気が吸引され(矢印a)、ファン52を経た外気は平行流となってファンユニット50から排気され(矢印b)、平行流はそのまま身体30に沿って流れていく。すなわちファン52を経た直後の外気は身体30に衝突することなく、身体30に平行に進んで行くので、垂直流のように特定の部位を必要以上に冷却することはなく、外気がファン52側に反射してファン52の回転効率が低下することもない。しかし、遠心ファンは軸流ファンに比べ送風力が弱く、比較例2に係るファンユニット50は、比較例1に係るファンユニット40に比べ、衣服1内の身体全体の冷却に必ずしも有利であるとはいえない。
これに対し、本実施形態に係るファンユニット10は、軸流ファンを用いても、傾斜拡散流が排気されるので、前記のとおり身体30に沿って外気が流れ易くなり、軸流ファンによる送風力の強さを効率的に活用して衣服1内での空気流通性能を高めることができることに加えて、ファン20に向けて垂直方向に反射する割合も小さくなり、ファンの回転効率の低下も防止することができる。
そして、この効果は背面側ケーシング13のリブ18に傾斜面25を設けたことによるものであり、本実施形態に係るファンユニット10は、構造を複雑化させることなく、垂直流を排気するファンユニットの課題と平行流を排気するファンユニットの課題を解決したものであり、風量の確保と冷却に適した風向きの確保とを両立させたファンユニットであるということができる。
1 ファン付き衣服
10 ファンユニット
11 ケーシング
12 前面側ケーシング
13 背面側ケーシング
16 突出部
18 リブ
19 排気口
20 ファン
22 回転中心線
23 傾斜面
24 回転中心線に直交する面
25 傾斜面
30 身体

前記目的を達成するために、本発明のファン付き衣服用ファンユニットは、ファン付き衣服に用いるファン付き衣服用ファンユニットであって、取り込んだ外気を回転中心線に平行に流動させる軸流ファンと、前記軸流ファンを収容するケーシングとを備えており、前記ケーシングは、外気を取り込む前面側に吸気口を設け、外気を排気する背面側に排気口を設けており、前記排気口は、前記回転中心線から前記ケーシングの側面に向けて放射状に延びた複数のリブ間の間隙で形成されており、前記リブは、帯状の面を有しており、前記帯状の面は、前記回転中心線に直交する面に対して傾斜した傾斜面であり、前記軸流ファンの回転により前記回転中心線に平行に流れる外気を、前記傾斜面で反射させて、前記ケーシングに取り込んだ外気を、前記回転中心線に対して傾斜し、かつ前記ケーシングの外側に拡散した流れにして排気し、かつ前記ファン付き衣服を人が着用したときに、前記排気された外気について、前記人の身体側から前記軸流ファンに向けて垂直方向に反射する割合を小さくしたことを特徴とする。
前記傾斜面の傾斜角度は、前記回転軸に直交する面と前記傾斜面とでなす角度のうち、鋭角の部分10度から70度の範囲内であることが好ましい。この構成によれば、傾斜拡散流の傾斜や拡散の度合いの確保に有利になる。

Claims (4)

  1. ファン付き衣服に用いるファン付き衣服用ファンユニットであって、
    取り込んだ外気を回転中心線に平行に流動させる軸流ファンと、
    前記軸流ファンを収容するケーシングとを備えており、
    前記ケーシングは、外気を取り込む前面側に吸気口を設け、外気を排気する背面側に排気口を設けており、
    前記排気口は、前記回転中心線から前記ケーシングの側面に向けて放射状に延びた複数のリブ間の間隙で形成されており、
    前記リブは、帯状の面を有しており、
    前記帯状の面は、前記回転中心線に直交する面に対して傾斜した傾斜面であり、
    前記軸流ファンの回転により前記回転中心線に平行に流れる外気を、前記傾斜面で反射させて、前記ケーシングに取り込んだ外気を、前記回転中心線に対して傾斜し、かつ前記ケーシングの外側に拡散した流れにして排気することを特徴とするファン付き衣服用ファンユニット。
  2. 前記複数のリブは、前記回転中心線から前記ケーシングの側面に向けて湾曲して延びている請求項1に記載のファン付き衣服用ファンユニット。
  3. 前記ケーシングの背面側に、前記ファン付き衣服を着衣したときに、身体と前記ケーシングとの間に空間を形成するための突出部を有している請求項1又は2に記載のファン付き衣服用ファンユニット。
  4. 前記傾斜面の傾斜角度は、前記回転軸に直交する面と前記傾斜面とでなす角度のうち、鋭角の部分10度から70度の範囲内である請求項1から3のいずれかに記載のファン付き衣服用ファンユニット。

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