JP2020108912A - 電動工具作業支援システム - Google Patents

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喜也 水田
Yoshiya Mizuta
喜也 水田
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Abstract

【課題】工業製品組み立て作業台において、正しいネジ留めがされたかどうかをより正確に判定することができる作業支援システムを提供すること。【解決手段】ピッキングシステムと、電動工具の動作監視システムと、1又は2以上の電動工具とを備え、前記電動工具の動作監視システムは、電動工具により組み付ける部品の部品マスタと、各部品の組み付けに係る電動工具動作時間のしきい値情報と、電動工具の動作スタート信号を受信するスタート信号受信手段と、該電動工具のトルクアップ信号を受信するトルクアップ信号受信手段と、前記各部品の組み付けに係る電動工具動作時間のしきい値と前記スタート信号受信手段及び前記トルクアップ信号受信手段とにより計測された実際の動作時間との比較により正しく作業が行われたかを判定する判定手段とを備えるようにした。【選択図】 図2

Description

本発明は、電動工具作業支援システムに関するものであり、より詳しくは、工業製品組み立て作業台において作業者が作業する際に、組み付ける部品のピッキングミスをチェックし、また部品が正しく組み付けられたことを確認するための作業支援システムに関するものである。
従来から、工業製品の組み立てを行う工場などで、製品に電動ドライバーを用いて部品をネジ留めし、組み付ける作業が行われている。このような作業において、本来使用されるべき正しいネジが使用されたか、またネジがしっかりと締め付けられたかを確認することが非常に重要である。
すなわち、本来使用されるべき正しいネジが使用されなかったり、あるいはネジがしっかりと締められていなかったりした場合、部品が確実に固定されず製品の早期故障や破損に至る恐れが非常に高くなる。
そのような作業ミスを無くすため、これまでに様々な発明や工夫がなされており、例えば、電動ドライバーを用いた作業において、電動ドライバーのモーターに流れる電流と電圧の情報を収集し、動作開始のタイミングと動作完了(ネジの締め付け完了)のタイミング、加えて動作完了時のトルク値を検知することにより正しいネジが使用されたか、及びネジがしっかりと締め付けられたかを判定するシステムが考案され、使用されている(特許文献1)。
このシステムにおいては、電動ドライバーの動作開始のタイミングと動作完了(ネジの締め付け完了)のタイミングから電動ドライバーの動作時間を算出する。一方で、種類毎のネジの情報(ネジの長さ)から予定される電動ドライバーの動作時間のしきい値を予め設定して、前記実際の電動ドライバーの動作時間と前記しきい値とを比較する。そうして、実際の動作時間がしきい値内にあり、かつ電動ドライバーの動作完了時に所定のトルク値に達していれば、正しいネジがしっかりと締め付けられたものと判定される。つまり、予め正しい長さのネジを締める場合に必要な動作時間を設定しておき、実際のネジ締め時の動作時間が、予め設定していた動作時間より長い場合は正しい長さのネジより長いネジを誤って締め付けたと判定させ、逆に、実際のネジ締め時の動作時間が、予め設定していた動作時間よりも短い場合は正しい長さのネジより短いネジを誤って締め付けたと判定させるものである。このシステムによれば、確かに作業者は作業指示に基づいて電動ドライバーを用いた作業を行うだけで、それ以外の特別な動作を行うことなく作業が正しく行われたかどうかを確認することができる。
特開2010−099765
しかしながら、上記従来のシステムにおいては、以下の課題を内包している。すなわち、ネジの大きさや長さは様々でその種類が数多いのは言うまでもないが、同じ種類のネジであっても個体差があり僅かながら個々に寸法差や形状の差異がある。そのため、上記しきい値を予め設定するに際しては、一定の幅を持たせる必要がある。その一方で、ネジの種類が多種にわたるため、上記しきい値の幅を大きく設定すると、異種のネジのしきい値と重複する場合がある。そのため、異なる種類のネジ(すなわち誤ったネジ)が使用された場合でも正しいネジ留めがされたと判定される可能性があった。
本発明は上記の課題を克服するためのものであり、工業製品組み立て作業台において、正しいネジ留めがされたかどうかをより正確に判定することができる作業支援システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。すなわち、本発明に係る電動工具作業支援システムは、工業製品組み立て作業台における電動工具作業支援システムであって、ピッキングシステムと、電動工具の動作監視システムと、1又は2以上の電動工具とを備え、前記ピッキングシステムは、電動工具により組み付ける部品のピッキングを指示するピッキング作業指示手段と、該ピッキング作業指示手段により指示されたピッキング作業内容を各作業間口に表示する1又は2以上の表示器と、ピッキング作業完了信号受信手段とを備えており、また前記電動工具の動作監視システムは、電動工具により組み付ける部品の部品マスタと、各部品の組み付けに係る電動工具動作時間のしきい値情報と、電動工具の動作スタート信号を受信するスタート信号受信手段と、該電動工具のトルクアップ信号を受信するトルクアップ信号受信手段と、前記各部品の組み付けに係る電動工具動作時間のしきい値と前記スタート信号受信手段及び前記トルクアップ信号受信手段とにより計測された実際の動作時間との比較により正しく作業が行われたかを判定する判定手段とを備えたことを特徴とするものである。
本発明に係る電動工具作業支援システムによれば、電動工具の動作時間とトルクアップ信号の情報によって正しいネジが締め付けられたかを判定するだけではなく、組み立て作業を行う部品のピッキングを指示し、正しい部材がピッキングされたかどうかを確認するピッキングシステムを備えているため、正しい部品が使われ正しい作業が行われたか否か をより正確に判定することができる。
また、本発明に係る電動工具作業支援システムは、前記電動工具は電動ドライバーであり、前記電動工具により組み付ける部品はネジ部材であることを特徴とするものである。
また、本発明に係る電動工具作業支援システムにおいて、前記ピッキング作業完了信号受信手段により受信したピッキング作業完了信号に基づいて前記電動工具動作監視システムが監視状態となされるようにしてもよい。
更に、本発明に係る電動工具作業支援システムにおいて、電動工具により組み付けるネジ部材が収容された1又は2以上の作業間口には、自動ネジ供給機が備えられ、該自動ネジ供給機にネジ部材が格納されているようにすることもできる。ここでいう自動ネジ供給機とは、ネジフィーダー、あるいはビスフィーダーとも呼ばれ、当該供給機内に多数のネジが格納され、外部からのコマンド(指令)に応じて必要な数のネジ部材を供給することのできる機械装置のことである。当該自動ネジ供給機を備えることにより、作業者は、各作業間口において必要なネジ部材の数をカウントする必要がなく、当該自動ネジ供給機から供給されるネジ部材を全てピッキングしさえすればよい。これにより、ネジ部材の数の取り間違えがなく、作業性の向上ならびに正確性が向上する。
本発明によれば、ピッキングシステムと、電動工具の動作監視システムと、1又は2以上の電動工具とを備え、前記ピッキングシステムは、電動工具により組み付ける部品のピッキングを指示するピッキング作業指示手段と、該ピッキング作業指示手段により指示されたピッキング作業内容を各作業間口に表示する1又は2以上の表示器と、ピッキング作業完了信号受信手段とを備えており、また前記電動工具の動作監視システムは、電動工具により組み付ける部品の部品マスタと、各部品の組み付けに係る電動工具動作時間のしきい値情報と、電動工具の動作スタート信号を受信するスタート信号受信手段と、該電動工具のトルクアップ信号を受信するトルクアップ信号受信手段と、前記各部品の組み付けに係る電動工具動作時間のしきい値と前記スタート信号受信手段及び前記トルクアップ信号受信手段とにより計測された実際の動作時間との比較により正しく作業が行われたかを判定する判定手段とを備えているので、正しい部材が使われ正しい作業が行われたか否か をより正確に判定することができる。
本発明に係る電動工具作業支援システムのハード構成の一実施形態(第一実施形態)を示す図である。 図1に示したシステムの具体的構成を示す説明図である。 電動ドライバーの動作及びトルクアップ信号の出力(ON、OFF)の一例を示した説明図である。 図1に示した電動工具作業支援システムの動作フローの一実施形態を示すフロー図である。 本発明に係る電動工具作業支援システムのハード構成の別の一実施形態(第二実施形態)を示す図である。 図5に示したシステムの具体的構成を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照し、具体的に説明する。
図1から図3は、本発明に係る電動工具作業支援システムの一実施形態を示す図である。
図1のハード構成図に示すように、本実施形態に係る電動工具作業支援システム1は、システム全体を制御する制御PC10と、制御PC10に有線又は無線で接続された複数の表示器21とを備えている。また、制御PC10に有線又は無線で接続され、電動工具(電動ドライバー31)の動作を監視・制御するドライバー制御装置30と、ドライバー制御装置30に有線又は無線で接続された1又は2以上の電動ドライバー31とを備えており、これらのうち制御PC10と表示器21とによりピッキングシステム2を構成し、また制御PC10、ドライバー制御装置30及び電動ドライバー31により電動工具の動作監視システム3を構成するものとしている。
表示器21は、組み立てに用いる各部品を収納した収納棚(図示せず)の各間口に備えられるものであって、例えば特開2013−018553に開示されている表示器が用いられる。すなわち、制御PC等からの指示に基づいてピッキングすべき部品が収納されている間口を報知するための表示ランプと、部品をピッキングする数量を示す数量表示部と、ピッキングを終えたときに作業者がピッキング作業完了確認として押す完了確認ボタンとを少なくとも備えたものが好適に使用される。したがって、通常表示器21は、組み立てに必要とされ部品の種類の数だけ必要とされる。
図2は、上の制御PC10及びドライバー制御装置30の具体的構成を示す説明図である。制御PC10は、マイクロプロセッサ等により構成される制御部11と、記憶手段12とを備えている。記憶手段12には、本発明の支援システムに係るプログラムであって、製品情報や部品情報、作業スケジュール等の後述する各情報に基づいて工業製品の組み立て作業を統御し支援するためのメインプログラム101と、当該作業現場で組み立てが予定される製品に関する製品情報としての製品マスタ102が格納されている。また、この製品マスタ102には、各製品に対応した作業マニュアル103が関連づけられ、格納されている。更に、各製品の組み立てに必要な部品の詳細情報としての部品マスタ104と、各部品が収納されている収納棚の間口に設置されている表示器のアドレス105と、組み立てに用いるネジの種類毎に、正しく作業された時に予定されている電動ドリル33の動作時間に係るしきい値パターン106情報とが、関連づけられて格納されている。また、組み立てられる製品毎の作業スケジュールが、作業スケジュールマスタ107として格納される。
また、制御PC10は、上記メインプログラム101からの指示に基づいて、ピッキングを行うべき間口に設置された表示器21にピッキング指示情報を送信するためのピッキング指示送信手段108と、作業者がピッキングを完了して完了ボタンを押したときに、当該完了情報を受信するためのピッキング完了信号受信手段109とを備えている。更に、制御PC10は、上記メインプログラムからの指示に基づいて、ドライバー制御装置30へ電動ドライバー33を用いて行う作業を指示するためのドライバー作業指示送信手段110と、当該作業指示に基づいて作業者が作業を完了した情報を受信するためのドライバー作業完了信号受信手段111とを備えている。
次に、ドライバー制御装置30は、制御PC10からの指示に基づいて電動工具(電動ドライバー33)を用いた作業を監視し、正しい部品を用いて正しい作業が行われたか否かを判定する役割を担い、マイクロプロセッサ等により構成される制御部31と、記憶手段32とを備えている。記憶手段32は、電動ドライバー33の動作を経時的に監視するためのドライバー作業監視プログラム301と、電動ドライバー33の動作開始信号を検知するためのスタート信号受信手段302と、電動ドライバー33のネジ締め作業完了により一定のトルク値に達したことを検知するためのトルクアップ信号受信手段303とを備えている。また、記憶手段32には、組み立て作業に用いられることが予定される各部品の詳細情報が部品(ネジ)マスタ304として格納され、更に、各部品、すなわち組み立てに用いるネジの種類毎に、正しく作業された時に予定されている電動ドリル33の動作時間に係るしきい値情報が動作時間しきい値マスタ305として格納されている。
また、ドライバー制御装置30には、制御PC10から送信される、電動ドライバーを用いて行う作業の指示を受信するためのドライバー作業指示受信手段307と、当該作業指示に基づいて作業者が作業を完了した情報を送信するためのドライバー作業完了信号送信手段308とを備えている。更に、ドライバー制御装置30は、電動ドライバー33に流れる電流値又は/及び電動ドライバー33に係る電圧値から取得する、電動ドライバー33の動作開始情報やネジ締めにより所定のトルクに達した情報等の電動ドライバー動作情報を受信するためのドライバー動作信号受信手段309を備えている。
また、ドライバー制御装置30には、部品(ネジ)マスタ304に登録された部品情報及び当該部品の種類毎に予め設定された電動ドライバー33の動作時間しきい値と、ドライバー動作信号受信手段により受信した、実際に電動ドライバーのネジ締めに要した動作時間とを比較して、正しいネジ締め作業が行われたか否かを判定する判定手段306を備えている。これにより、図3に示したように、電動ドライバー33の動作開始時間t1とネジ締め完了時間を示すトルクアップ信号出力時間t2とから、ネジ締め作業に実際に要した電動ドライバー33の動作時間ΔTを算出する(ΔT=t2−t1)。そうして、算出されたΔTとネジの種類毎に予め設定された動作しきい値(ΔTa〜ΔTb)とを比較し、ΔTが動作しきい値内(ΔTa≦Δt≦ΔTb)にあれば、正しいネジ締め作業が行われたと判定される。一方、ΔTが動作しきい値から外れる場合、即ちΔT≦ΔTa、又はΔTb≦ΔTとなった場合は、正しいネジ締め作業が行われなかったと判定される。
以上の構成を備えた本実施形態において、実際に組み立て作業を行う場合のフローを示したのが図4である。図4に示す通り、制御PC10上において組立作業スタート(ST701)を実行すると、具体的にどの製品の組み立て作業を行うかを選択する製品(作業ターゲット)選択画面が表示される(ST702)。ここで、作業を行う製品を選択すると、制御PC10の記憶手段12に格納された製品マスタ102に登録されている該当製品情報、部品マスタ104に登録されている該当部品情報、及び作業スケジュールマスタ107に登録されている該当作業スケジュールに基づいて、作業スケジュールに沿った具体的作業が作業者に(制御PC上に)表示される(ST703以下)。
先ず、部品収納棚からピッキングすべき部品を指示する部品ピッキング指示情報が、制御PC10からピッキング作業指示送信手段108を介して、ピッキング対象間口に備えられた表示器21に送信され(ST703)、それにより前記表示器21にピッキング指示情報が表示される(ST704)。このピッキング指示情報に基づいて作業者が部品を収納棚からピッキングし終えたら、表示器21に備えるピッキング作業完了ボタン(図示せず)を押す。そうすると、ピッキング作業完了信号が、ピッキング作業完了信号受信手段109を介して制御PC10に返され、ピッキング作業完了となる(ST705)。尚、ピッキング作業完了ボタンが押されない間は、図3に「NO」の矢印で示す通り、ピッキング作業完了ボタンが押されるのを待つ状態となる。
ピッキング作業が完了すると、次に電動ドライバー33を用いて行うべき作業内容が、制御PC10からドライバー作業指示送信手段110を介してドライバー制御装置30へ送信され(ST706)、同時に制御PC10の画面上に電動ドライバーを用いて行う作業指示が表示される(ST707)。これにより、ドライバー制御装置30においては、ドライバー作業監視プログラムが動作を開始し、電動ドライバー33の動作を監視する状態となる(ST707)。
作業者は、制御PC10上に表示された通りに、電動ドライバー33を用いて組み立て作業、すなわちピッキングしたネジのネジ締め作業を開始する(ST708)。ネジ締め作業を開始し、電動ドライバー33が動作を開始すると、当該動作開始信号をドライバー動作信号受信手段が受信して検知し(ST709)、ネジ締め作業を実施して所定のトルク値に達すると、同様に当該トルクアップ信号をドライバー動作信号受信手段が受信して検知する(ST710)。
ここで検知した情報を基に、上述の通り電動ドライバー33の動作開始時間t1とネジ締め完了時間を示すトルクアップ信号出力時間t2とから、ネジ締め作業に実際に要した電動ドライバー33の動作時間ΔTを算出する(ΔT=t2−t1)。そうして、算出されたΔTとネジの種類毎に予め設定された動作しきい値(ΔTa〜ΔTb)とを比較して、正しいネジ締め作業が行われたか否かが判定される(ST711)。すなわち、ΔTが、動作しきい値内(ΔTa≦Δt≦ΔTb)にある場合は、正しいネジ締め作業が行われたと判定され、ΔTが、動作しきい値から外れる場合、即ちΔT≦ΔTa、又はΔTb≦ΔTとなった場合は、正しいネジ締め作業が行われなかったと判定される。
このとき、正しいネジ締め作業が行われなかったと判定された場合は、図3の「NG」で示されるフローに従い再度ピッキング指示が表示され(ST706)、作業者はネジ締めされたネジをいったん取り除き、もう一度ネジ締め作業を実施する。
ST711において正しいネジ締め作業が行われた後、続いて作業を行う必要がある場合(図3に示す「YES」のフロー)は、ST704に戻って次の作業に移る。作業が続く限り、このST704〜ST712の動作を繰り返し、「次の作業」がなくなった時点で作業終了(ST713)となる。
以上のように、ピッキングシステムと電動ドライバーの動作確認システムとを連動することによって、二重のチェックが自動で行われる。工業製品の組み立て現場では、多種多様のネジ部材が使用されることが多く、作業する製品に応じて正しい部品を用いることが求められる。種類の異なるネジ部材であっても、上述したネジの動作しきい値が一部重なることもあり、そのため誤ったネジ部材を使用した場合でも「正しく作業された」と判定される可能性がある。この点、本発明の電動工具作業支援システムによれば、部品を選択して手に取る段階でピッキングシステムによるチェックが実施されるので、そもそもネジ部品を取り違える恐れが極めて少なくなり、電動工具の動作監視システムによる判定が実効性を持つものとなる。
次に、本発明に係る電動工具作業支援システムの別の実施形態(第二実施形態)について説明する。第二実施形態は、上に示した第一実施形態をベースとし、これに自動ネジ供給機を備える点において第一実施形態と異なるものである。従って、第一実施形態と異なる部分についてのみ、以下に説明することとする。
第二実施形態においても、第一実施形態において示した電動ドライバーの動作及びトルクアップ信号の出力(ON、OFF)、及び電動工具作業支援システムの動作フローについては同様であり、従って、この点については図3、図4図に示す通りである。
第二実施形態においては、図5及び図6において自動ネジ供給機51が付加されている点において、第一実施形態(図1及び図2)と異なる。
図6のハード構成図に示すように、本実施形態に係る電動工具作業支援システム1は、システム全体を制御する制御PC10と、制御PC10に有線又は無線で接続された複数の表示器21(以上は図1に示した第一実施形態と同様)に加え、更に自動ネジ供給機51を備えている。この自動ネジ供給機51は、上述の通りネジフィーダー、あるいはビスフィーダーとも呼ばれ、当該供給機内に多数のネジが格納され、外部からのコマンド(指令)に応じて必要な数のネジ部材を供給することのできる機械装置のことである。当該自動ネジ供給機51を備えることにより、作業者は、各作業間口において必要なネジ部材の数をカウントする必要がなく、当該自動ネジ供給機から供給されるネジ部材を全てピッキングしさえすればよい。これにより、ネジ部材の数の取り間違えがなく、作業性の向上ならびに正確性が向上するものである。この第二実施形態においては、制御PC10と表示器21とによりピッキングシステム2を構成する。
このピッキングシステム2の表示器21は、組み立てに用いる各部品を収納した収納棚(図示せず)の各間口に備えられるものであって、第一実施形態と同様に、例えば特開2013−018553に開示されている表示器が用いられる。これに加え、第二実施形態においては、自動ネジ供給機51が付加され、制御PC等からの指示に基づいてピッキングすべき数量のネジ部材が自動的に供給されるものとしている。これにより、ピッキングすべきネジ部材の数量を作業者がカウントする必要がなくなり、また数量間違いの可能性が大幅に低減されるので、ピッキング作業の作業性及び正確性が大きく向上する。この自動ネジ供給機51は、1台又は2台以上としてよく、必要な台数を備えるようにすればよい。尚、表示器21は、第一実施形態と同様に表示ランプ、数量表示部、及び完了確認ボタンとを備えているが、これは作業者の確認のためであり、ピッキング作業の正確性を担保するためのものである。
図6は、制御PC10及びドライバー制御装置30の具体的構成を示す説明図である。制御PC10は、マイクロプロセッサ等により構成される制御部11と、記憶手段12とを備えている。記憶手段12には、本発明の支援システムに係るプログラムであって、製品情報や部品情報、作業スケジュール等の後述する各情報に基づいて工業製品の組み立て作業を統御し支援するためのメインプログラム101と、当該作業現場で組み立てが予定される製品に関する製品情報としての製品マスタ102が格納されている。また、この製品マスタ102には、各製品に対応した作業マニュアル103が関連づけられ、格納されている。更に、各製品の組み立てに必要な部品の詳細情報としての部品マスタ104と、各部品が収納されている収納棚の間口に設置されている表示器のアドレス105と、組み立てに用いるネジの種類毎に、正しく作業された時に予定されている電動ドリル33の動作時間に係るしきい値パターン106情報とが、関連づけられて格納されている。また、組み立てられる製品毎の作業スケジュールが、作業スケジュールマスタ107として格納される。
また、制御PC10は、上記メインプログラム101からの指示に基づいて、ピッキングを行うべき間口に設置された表示器21にピッキング指示情報を送信するためのピッキング指示送信手段108と、作業者がピッキングを完了して完了ボタンを押したときに、当該完了情報を受信するためのピッキング完了信号受信手段109とを備えている。更に、制御PC10は、上記メインプログラムからの指示に基づいて、ドライバー制御装置30へ電動ドライバー33を用いて行う作業を指示するためのドライバー作業指示送信手段110と、当該作業指示に基づいて作業者が作業を完了した情報を受信するためのドライバー作業完了信号受信手段111とを備えている。以上は、第一実施形態の構成と同様であり、第二実施形態においては、既述の通り更に自動ネジ供給機51を備える。これにより、メインプログラム101からの指示に基づいて、ピッキングを行うべき間口に設置された表示器21にピッキング指示情報が表示されると同時に、自動ネジ供給機51が当該指示に従って必要な数のネジ部材が自動的に供給される。
以上の構成を備えることにより、第二実施形態の電動工具作業支援システムにおいては、図4におけるピッキング作業ステップ、すなわちST703〜ST705において、先ず、部品収納棚からピッキングすべき部品を指示する部品ピッキング指示情報が、制御PC10からピッキング作業指示送信手段108を介して、ピッキング対象間口に備えられた表示器21に送信され(ST703)、それにより前記表示器21にピッキング指示情報が表示される(ST704)。これと同時に、自動ネジ供給機51は、前記ピッキング指示に基づいて必要な数のネジ部材を自動的に供給する。作業者は、供給されたネジ部材を全てピッキングすればよく、作業者はネジ部材を収納棚からピッキングし終えたら、表示器21に備えるピッキング作業完了ボタン(図示せず)を押す。そうすると、ピッキング作業完了信号が、ピッキング作業完了信号受信手段109を介して制御PC10に返され、ピッキング作業完了となる(ST705)。尚、ピッキング作業完了ボタンが押されない間は、図3に「NO」の矢印で示す通り、ピッキング作業完了ボタンが押されるのを待つ状態となる。以下のフローは、第一実施形態に示したものと同様である。
以上、本発明に係る電動工具作業支援システムについて、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内で当業者が思いつく各種変形を施したものも本発明の範囲内に含まれる。例えば、ここでは電動工具として電動ドライバーを使用した実施形態について説明したが、電動ドライバーに代えて電動ドリル他の電動工具を用いることも可能であり、また複数の種類の電動工具を併用するシステムとして構築することも可能である。
本発明によれば、工業製品組み立て作業台において、部品の取り違えを防止する部品ピッキングシステムと電動ドライバーの動作を監視して正しいネジ締め作業が行われたかどうかを判定する電動工具の動作監視システムを連動させることによって、正しい部品(ネジ)を用いて正しいネジ留めがされたかどうかをより正確に判定することができる電動工具作業支援システムを提供することが可能となる。
1 電動工具作業支援システム
10 制御PC
2 ピッキングシステム
21 表示器
3 電動ドライバーの動作監視システム
30 ドライバー制御装置
33 電動ドライバー
4 電動ドライバー
t1 電動ドライバー動作開始時間
t2 トルクアップ時間
ΔT 電動ドライバー動作時間

Claims (4)

  1. 工業製品組み立て作業台における電動工具作業支援システムであって、
    ピッキングシステムと、電動工具の動作監視システムと、1又は2以上の電動工具とを備え、
    前記ピッキングシステムは、電動工具により組み付ける部品のピッキングを指示するピッキング作業指示手段と、該ピッキング作業指示手段により指示されたピッキング作業内容を各作業間口に表示する1又は2以上の表示器と、ピッキング作業完了信号受信手段とを備えており、
    また前記電動工具の動作監視システムは、電動工具により組み付ける部品の部品マスタと、各部品の組み付けに係る電動工具動作時間のしきい値情報と、電動工具の動作スタート信号を受信するスタート信号受信手段と、該電動工具のトルクアップ信号を受信するトルクアップ信号受信手段と、前記各部品の組み付けに係る電動工具動作時間のしきい値と前記スタート信号受信手段及び前記トルクアップ信号受信手段とにより計測された実際の動作時間との比較により正しく作業が行われたかを判定する判定手段とを備えたことを特徴とする電動工具作業支援システム。
  2. 前記電動工具は電動ドライバーであり、前記電動工具により組み付ける部品はネジ部材であることを特徴とする請求項1に記載の電動工具作業支援システム。
  3. 前記ピッキング作業完了信号受信手段により受信したピッキング作業完了信号に基づいて前記電動工具動作監視システムが監視状態となされることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動工具作業支援システム。
  4. 電動工具により組み付けるネジ部材が収容された1又は2以上の作業間口には、自動ネジ供給機が備えられ、該自動ネジ供給機にネジ部材が格納されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の電動工具作業支援システム。
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