JP2020107640A - 実装装置および実装方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 基板に半導体チップを熱圧着させる際、基板が反ったりうねったりするような内部応力の発生を抑え、脆性や劈開性のある基板が割れたりひびが入ったりすることを防いだ実装装置および実装方法を提供すること。【解決手段】 基板上に熱硬化性接着剤を介して仮固定された半導体チップを熱圧着する実装装置であって、基板の外縁を保持する外縁保持部と、1個以上の半導体チップを含む領域を加圧領域として押圧する押圧面を有するボンディングヘッドと、加圧領域を、基板の裏面から支持するボンディングステージと、基板の外縁よりも内側かつボンディングステージの加圧領域の外側を、当該基板の裏面側から吸着保持する周辺保持部とを備えた【選択図】 図1

Description

本発明は、実装装置および実装方法に関する。具体的には、基板上に熱硬化性樹脂等からなる接着材を介して仮固定された半導体チップを熱圧着して実装する実装装置および実装方法に関する。
半導体実装分野において、高密度化への要望から、三次元実装であるチップオンウェハ工法(以下「COW工法」と記す)への注目が集まっている。COW工法は、分割して半導体チップになる回路部品が作り込まれたウェハ上に、半導体チップを接合して実装する工法であり、一枚のウェハを基板として多数の半導体チップを積層実装するものである。
積層実装において、未硬化の熱硬化性接着剤を介して半導体チップを基板上に仮固定してから加熱圧着を行い、半導体チップのバンプを溶融して基板の電極に接合するとともに、熱硬化性樹脂を硬化するプロセス(以下「仮本分割プロセス」と記す)が用いられる。この仮本分割プロセスでは、複数の半導体チップを同時に熱圧着することができるため、半導体チップ1つずつを所定箇所に配置して熱圧着する場合に比べて、全体としてのタクトタイムが短縮できるという利点がある。
なお、この仮本分割プロセスは、基板上に実装すべき半導体チップの全てを熱硬化性樹脂で仮固定してから熱圧着を行う。具体的には、熱圧着においては、複数の半導体チップを同時に押圧する押圧面を有するボンディングツールで熱圧着する。より具体的には、熱圧着に際して、基板の裏面をボンディングステージで支えつつ、ボンディングヘッドを用いて半導体チップを加熱しながら基板側に加圧して樹脂を硬化させている。(例えば、特許文献1)。
また、この仮本分割プロセスでは、仮圧着された半導体チップの硬化性接着剤が、加熱されて硬化しないように、基板の上面や下面からエアブローする構成(例えば、特許文献1)や、基板を下面から冷却する冷却ブロックを備えた構成が開示されている(例えば、特許文献2)。
特開2017−183481号公報 特開11−274227号公報
基板に半導体チップを熱圧着させる際、半導体チップの上面および基板の下面からそれぞれ熱が伝達されるが、加熱領域と比較して、その周辺の非加熱領域の上面と下面とでは、温度分布が異なっている。そのため、熱圧着中の基板は、上面と下面の熱膨張の度合いの差異に起因して、基板の内部に応力(いわゆる、基板を反らせる力)が生じる。
また、熱圧着対象となる基板は、単結晶シリコンや、薄板化された単結晶シリコンが粘着層を介してガラス基盤に積層されたものが用いられることが多く、単結晶シリコンには脆性や劈開性があることが知られている。
一方、基板の外縁部は、基板の位置決め移動をさせるために保持(クランプやチャック等)されており、当該保持部位は上下に反ることは無いが、保持されていない基板の外縁や中央部は、熱圧着により反りやうねりが生じる。そのため、熱圧着により生じる内部応力の強さに依っては、脆性や劈開性のある基板が割れたりひびが入ったりするおそれがある。
なお、特許文献2に開示されている技術では、下面に冷却ブロックが配置されているが、基板が熱膨張に伴って変形し冷却ブロックから浮き上がると、熱伝達(つまり、冷却)されず、内部応力がいっそう強まってしまう。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、
基板に半導体チップを熱圧着させる際、基板が反ったりうねったりするような内部応力の発生を抑え、脆性や劈開性のある基板が割れたりひびが入ったりすることを防いだ実装装置および実装方法を提供することを目的としている。
以上の課題を解決するために、本発明に係る一態様は、
基板上に熱硬化性接着剤を介して仮固定された半導体チップを熱圧着する実装装置であって、
基板の外縁を保持する外縁保持部と、
1個以上の半導体チップを含む領域を加圧領域として押圧する押圧面を有するボンディングヘッドと、
加圧領域を、基板の裏面から支持するボンディングステージと、
基板の外縁よりも内側かつボンディングステージの加圧領域の外側を、当該基板の裏面側から吸着保持する周辺保持部とを備えたことを特徴としている。
また、本発明に係る別の一態様は、
基板上に熱硬化性接着剤を介して仮固定された半導体チップを熱圧着する実装方法であって、
基板の外縁に設定した基板保持領域を外縁保持手段にて保持しつつ、熱圧着する領域を順次変更し、半導体チップを熱圧着するのに際して、
熱圧着する領域を基板の裏面から平面上に支持し、
熱圧着する領域の半導体チップのみを加圧して加熱する一方で、
熱圧着する領域の周辺を周辺保持手段にて基板の裏面から吸着保持することを特徴としている。
上記の実装装置および実装方法によれば、周辺保持部にて基板を下面から吸着保持しているので、基板の反りやうねり、浮き上がり等を防ぐことができ、周辺保持部を伝達させて余分な熱を逃がすことができる。
基板に半導体チップを熱圧着させる際、基板が反ったりうねったりするような内部応力の発生を抑え、脆性や劈開性のある基板が割れたりひびが入ったりするのを防ぐことができる。
本発明を具現化する形態の一例の全体構成を示す概略図である。 本発明を具現化する形態の一例の要部を示す断面図である。 本発明を具現化する形態の一例におけるフロー図である。 本発明を具現化する形態の一例の第1保持姿勢および第2保持姿勢を示す平面図である。 本発明を具現化する形態の別の一例の第1保持姿勢および第2保持姿勢を示す平面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図を用いながら説明する。
なお、以下の説明では、直交座標系の3軸をX、Y、Zとし、水平方向をX方向、Y方向と表現し、XY平面に垂直な方向(つまり、重力方向)をZ方向と表現する。また、X方向は左/右、Y方向は手前/奥と表現する。また、Z方向は、重力に逆らう方向を上、重力がはたらく方向を下と表現する。また、Z方向を中心軸として回転する方向をθ方向とする。
図1は、本発明を具現化する形態の一例の全体構成を示す概略図である。図1には、本発明に係る実装装置1の概略図が示されている。
実装装置1は、基板W上に熱硬化性接着剤Bを介して仮固定された半導体チップDを熱圧着するものである。具体的には、実装装置1は、外縁保持部2、ボンディングヘッド3、ボンディングステージ4、周辺保持部5、加圧位置変更部6、制御部9等を備えている。
なお基板Wは、半導体チップが実装される側の面を上面またはおもて面と呼び、その反対側を下面または裏面と呼ぶ。
外縁保持部2は、基板Wの外縁を保持するものである。
具体的には、外縁保持部2は、基板Wの外縁のうち、予め設定された保持領域E1を裏面から保持するものである。より具体的には、外縁保持部2は、保持プレート21を備え、保持プレート21には開口部22が設けられている。この開口部22は、短辺が基板Wの外形より短く、長辺が基板Wの外形より長い、長方形状の形をしており、基板Wが配置される部分(つまり、保持領域E1と重なるところ)に凹み部23が設けられている。
凹み部23は、上面に細孔や溝部が形成されており、これら細孔や溝部が電磁弁等を介して負圧吸引手段(真空ポンプ、エジェクタ、負圧タンク等)と接続されている。なお、凹み部23は所定の厚みを有しているため、保持プレート21の下面は、基板Wの下面よりも下方にある。
外縁保持部2は、この様な構成をしているため、基板Wを移動させたり半導体チップを熱圧着させたりする際に、基板Wを位置ずれさせずに保持することができる。
ボンディングヘッド3は、1つ又は複数の半導体チップDを含む領域を加圧領域Rpとして押圧するものである。
具体的には、ボンディングヘッド3は、押圧面31、昇降機構32、ヒータ33等を備えている。
押圧面31は、熱圧着対象となる半導体チップDを所望の温度に加熱したり、基板W側に押圧したりするものである。具体的には、押圧面31は、熱圧着対象となる半導体チップDと離隔して対向する位置に配置されている。より具体的には、押圧面31は、半導体チップDと対向する面(つまり、下面)が銅やアルミニウム又はその合金等の熱伝導性の高い金属で構成されており、平行度5μm以下とすることが好ましい。
昇降機構32は、押圧面31とヒータ33を上下方向に移動させるものである。具体的には、昇降機構32は、空気圧式や油圧式シリンダー、ボールネジとサーボモータやパルスモータ、リニアモータ等を備え、制御部9からの制御信号に基づいて押圧面31を基板W側に移動(つまり、下降)させたり、基板Wから遠ざかる方向に移動(つまり、上昇)させる構成が例示できる。
ヒータ33は、押圧面31を加熱するものである。具体的には、ヒータ33は、セラミックヒータが例示でき、制御部9からの制御信号に基づいて押圧面31を加熱して昇温させたり、加熱を止めたりする構成が例示できる。なお、昇降機構32は、取付金具(不図示)を介して装置フレーム10fに固定されている。
ボンディングステージ4は、加圧領域Rpを、基板Wの裏面から支持するものである。
具体的には、ボンディングステージ4は、ボンディングヘッド3の押圧面31と対向して基板Wを挟むような位置に配置されている。より具体的には、ボンディングステージ4は、支持面と支持面ヒータ(不図示)を備えている。
支持面は、基板Wの裏面と接する上面が銅やアルミニウム又はその合金等の熱伝導性の高い金属で構成されており、平行度5μm以下とすることが好ましい。
支持面ヒータは、支持面を加熱するものである。支持面ヒータは、セラミックヒータが例示でき、制御部9からの制御信号に基づいて支持面を加熱して昇温させたり、加熱を止めたりする構成が例示できる。
周辺保持部5は、基板の外縁よりも内側かつボンディングステージ4の加圧領域Rpの外側を、ボンディングステージ4と同じ保持高さで、基板Wを裏面から吸着して保持するものである。具体的には、周辺保持部5は、基板Wの裏面と接する上面が平坦な部材で構成されている。より具体的には、周辺保持部5の上面は、銅やアルミニウム又はその合金等の熱伝導性の高い金属で構成されており、平行度5μm以下とすることが好ましい。そして、この上面には細孔や溝部が形成されており、この細孔や溝部は、電磁弁等を介して負圧吸引手段(真空ポンプ、エジェクタ、負圧タンク等)と接続されている。なお、この細孔や溝部は、ボンディングステージ4とは反対の外縁側(つまり、基板Wの外縁側)の孔径や溝幅を太くしたり、数を増やしたりするなどして、負圧吸引力を強めた構成とすることが好ましい。
なお、ボンディングステージ4と周辺保持部5は、それぞれの上面が同じ保持高さで基板Wを裏面から支えつつ保持できるようにベース部45を介して装置フレーム10fに固定されている。
加圧位置変更部6は、ボンディングヘッド3、ボンディングステージ4および周辺保持部5に対して外縁保持部2を相対移動させて、加圧領域Rpを順次変更するものである。
具体的には、加圧位置変更部6は、X軸スライダー61と不図示のY軸スライダーを備えている。
X軸スライダー61は、外縁保持部2の保持プレート21をX方向に所定の速度で移動させたり所定の位置で静止させたりするものである。X軸スライダー61は、X方向に延びるガイドレール62と、ガイドレール62に添って所定の速度で移動させたり所定の位置で静止させたりする可動部63を備えている。さらに、X軸スライダー61は、不図示のリニアモータや回転モータとボールねじを組み合わせた構成で可動部63を移動させる構成が例示でき、リニアスケールと呼ばれるエンコーダ(不図示)が備えられている。可動部63は、制御部9から出力される制御信号に基づいて移動や静止が制御される。そして、外縁保持部2の保持プレート21は、可動部63に取り付けられている。
Y軸スライダーは、外縁保持部2の保持プレート21をY方向に所定の速度で移動させたり所定の位置で静止させたりするものである。具体的には、Y軸スライダーは、X軸スライダー61に準じる構成をしている。より具体的には、Y軸スライダーは、装置フレーム10fとX軸スライダー61との間に配置しても良いし、X軸スライダー61と外縁保持部2との間に配置しても良い。
制御部9は、接続された外部機器から信号やデータが入力されると、予め登録されたプログラムや設定に従って処理を行い、処理結果を外部機器へ出力するものであり、次のような機能を有している。
・外縁保持部2による基板Wの保持/保持解除。
・ボンディングヘッド3の位置制御や押圧強さの制御
・ボンディングヘッド3やボンディングステージ4の温度調節
・周辺保持部5での基板Wの吸着保持/保持解除
・加圧領域Rpの順次変更。
具体的には、制御部9は、外縁保持部2の負圧吸引手段や電磁弁等、ボンディングヘッド3の昇降機構32やヒータ33、ボンディングステージ4の支持面ヒータ、周辺保持部5の負圧吸引手段や電磁弁等、加圧位置変更部6のX軸スライダー61、ならびに各部の機器を制御するものある。
より具体的には、コンピュータ部CNは、コンピュータやプログラマブルロジックコントローラ等(つまり、ハードウェア)と、所定の手順(詳細は後述する)を実行する実行プログラム等(つまり、ソフトウェア)で構成されている。
図2は、本発明を具現化する形態の一例の要部を示す断面図である。図2には、本発明に係る実装装置1の各部の断面図が示されている。
基板Wの最外周(図では最左方)に仮固定された半導体チップDを熱圧着しようとすると、外縁保持部2の保持プレート21は、X方向(図では右方)に移動し、開口部22の左方内縁25が実線で図示する位置まで移動する。そして、開口部22の左方内縁25と周辺保持部5の左方外端部55とが最も近づく距離がクリアランスC1となる。そして、開口部22の左方内縁25と、周辺保持部5の左方外端部55とが接触する位置ないしその外側(図では左方)が、基板保持部2の可動干渉領域H1となる。
一方、基板Wの反対側の最外周(図では最右方)に仮固定された半導体チップDを熱圧着しようとすると、外縁保持部2の保持プレート21は、X方向(図では左方)に移動し、開口部22の右方内縁27が破線で図示する位置まで移動する。そして、開口部22の右方内縁27と周辺保持部5の右方外端部57とが最も近づく距離がクリアランスC2となる。そして、開口部22の右方内縁27と、周辺保持部5の右方外端部57とが接触する位置ないしその外側(図では右方)が、基板保持部2の可動干渉領域H1となる。
つまり、熱圧着対象とする半導体チップDの加圧領域Rpを順次変更する際に、最外周に仮固定された半導体チップDを熱圧着しようとするときでも、上述のクリアランスC1,C2がゼロにならないように、外縁保持部2の保持プレート21の可動干渉領域H1が、周辺保持部5の左方外端部55および右方外端部57よりも外側に設定されている。なお、このクリアランスC1,C2がゼロにならないようにするために、X軸スライダー61に不図示のメカニカルストッパやセンサを取り付けたり、移動可能範囲等を制御部9等に登録したりしておく。
一方、Y方向についても、外縁保持部2の保持プレート21と周辺保持部5の端部とが接触しないように、Y軸スライダーにメカニカルストッパやセンサを取り付けたり、移動可能範囲等を制御部9等に登録したりしておく。
[動作フロー]
以下に、上述の実装装置1を用いて、基板W上に熱硬化性接着剤を介して仮固定された半導体チップDを熱圧着する実装方法について、詳細な説明を行う。
図3は、本発明を具現化する形態の一例におけるフロー図である。
先ず、外縁保持部2の保持プレート21を予め第1保持姿勢にしておき、人手や基板搬送ロボットなどにより、基板Wを保持プレート21の凹み部23に載置する(ステップs11)。そして、凹み部23に負圧を作用させ、基板Wの外縁の保持領域E1を保持する(ステップs12)。
次に、加圧位置変更部6のX軸ステージ61を制御して、加圧領域Rpへ位置決め移動させる(ステップs13)。そして、基板Wの裏面を周辺保持部5で吸着保持させ(ステップs14)、熱圧着する(ステップs15)。当該位置での熱圧着が済めば、周辺保持部5による吸着保持を解除する(ステップs16)。
そして、熱圧着すべき次の半導体チップDがあるかどうかを判断し(ステップs21)、次の半導体チップDがあれば、上述のステップs13以降を繰り返す。一方、熱圧着すべき次の半導体チップDがなければ、基板の受渡位置へ移動し、基板の外縁の保持を解除し(ステップs22)、熱圧着の済んだ基板Wを払い出す(ステップs23)。
そして、熱圧着すべき次の基板Wがあるかどうか判断し(ステップs24)、次の基板Wがあれば、上述のステップs11〜s23を繰り返す。一方、次の基板Wがなければ、一連の動作を終了する。
この様に、本発明に係る実装装置を用いれば、ボンディングヘッド3およびボンディングステージ4を用いて基板Wに半導体チップDを熱圧着する際、周辺保持部5にて基板Wを下面から吸着保持しているので、基板Wが浮き上がるのを防ぐことができる。このとき、基板Wの加熱領域Rpから周辺部に伝わる余分な熱は、周辺保持部2を伝達させて逃がすことができるので、基板Wに過度の内部応力がはたらかず、脆性や劈開性のある基板が割れたりひびが入ったりするのを防ぐことができる。
[加圧位置変更部について]
なお実装装置1は、本発明を具現化する上で、加圧位置変更部6は必須の構成ではなく、外縁保持部2、ボンディングヘッド3、ボンディングステージ4および周辺保持部5を備えていれば良く、上述の作用・効果を奏する。
一方、本発明に係る実装装置1は、加圧位置変更部6を備え、熱圧着対象とする半導体チップDの加圧領域Rpを順次変更する際に生じる外縁保持部2の可動干渉領域H1が、周辺保持部5よりも外側に設定されている構成とすることが好ましい。
例えば、特許文献2の図1に開示されている様な機器配置を鑑みた場合、基板の外周部に仮圧着された半導体チップを熱圧着するために基板支持ブロックを移動させようとすると、基板支持ブロックと冷却ブロックとが干渉し、当該半導体チップを熱圧着することができないという課題があった。
しかし、本発明に係る実装装置1を用いれば、基板Wの最外周の加圧領域Rpの押圧位置に移動しても、周辺保持部5が外縁保持部2に干渉しない。さらに、周辺保持部5で基板Wを裏面から吸着保持しているので、基板Wに加わった熱を伝導/放出させることができる。
なお上述では、本発明を具現化する形態の一例として、ボンディングヘッド3、ボンディングステージ4および周辺保持部5が装置フレーム10fに固定され、X軸スライダー61とY軸スライダーが、X方向やY方向に保持プレート21を位置決め移動させる構成の加圧位置変更部6を備えた実装装置1を例示した。
しかし、加圧位置変更部6は、この様な構成に限定されず、X軸スライダー61とY軸スライダーの双方または一方が、ボンディングヘッド3、ボンディングステージ4および周辺保持部5をX方向やY方向に位置決め移動させる構成としても良い。なお、この場合でも、熱圧着対象とする半導体チップDの加圧領域Rpを順次変更する際に生じる外縁保持部2の可動干渉領域H1は、周辺保持部5よりも外側に設定しておく。
この様な構成であれば、実装装置1を用いて、基板W上に仮固定された熱圧着対象とする半導体チップDの加圧領域Rpを順次変更しながら、熱圧着を行うことができる。
[外縁保持部について]
なお上述では、X軸スライダー61とY軸スライダーを備えつつ、外縁保持部2の可動干渉領域H1が周辺保持部5よりも外側に設定されて、XY方向のクリアランスが確保されている構成を述べた。この場合、基板Wの保持領域E1が、図1,2に示す様なY方向の両端部に設定されている。
なお、保持領域E1の付近に熱圧着対象となる半導体チップDが仮圧着されていなければ、保持プレート21は、この姿勢(第1保持姿勢と呼ぶ)で全ての加熱領域を順次変更しながら熱圧着を行う。
一方、第1保持姿勢で基板Wの保持領域E1の上方や近傍に熱圧着対象となる半導体チップDが仮圧着されている場合、熱圧着できないところが残るため、保持プレート21を第1保持姿勢に保ちつつ、基板Wの吸着を一旦解除した後、基板Wを90度回転させて再吸着し、残りの半導体チップDを熱圧着すれば良い。
或いは、基板Wをリフトピン等で支えた状態で保持プレート21での吸着を一旦解除し、保持プレート21を90度回転させ(この姿勢を第2保持姿勢と呼ぶ)、基板Wの保持領域E2を保持プレート21の凹み部23で吸着保持させても良い。
この場合、外縁保持部2は、基板Wの外縁のうち、予め設定された第1保持領域E1を保持する第1保持姿勢と、予め設定された第2保持領域E2を保持する第2保持姿勢とを切り替える、保持姿勢切替部を備え、
第1保持姿勢にて加圧領域Rpを順次変更する際に生じる外縁保持部2の可動干渉領域H1が、周辺保持部5よりも外側に設定され、かつ、
第2保持姿勢にて加圧領域Rpを順次変更する際に生じる外縁保持部2の可動干渉領域H2が、周辺保持部2よりも外側に設定されるようにする。
具体的には、保持姿勢切替部は、回転モータとギア等を組み合わせ、基板Wの中心を回転中心として回転する構成が例示できる。或いは、保持姿勢切替部は、DDモータやインデクサを備えた構成としても良い。
図4は、本発明を具現化する形態の一例の第1保持姿勢および第2保持姿勢を示す平面図である。
図4(a)には、外縁保持部2の保持プレート21が第1保持姿勢にある状態が示されており、基板Wの保持領域E1を保持プレート21の凹み部23で吸着保持させている様子が示されている。図には、第1保持姿勢における、外縁保持部2の可動干渉領域H1がハッチングで示されている。具体的には、可動干渉領域H1は、保持プレート21の開口部22の内縁より内側であって、周辺保持部5と左側、右側、手前側、奥側に所定のクリアランスC1〜C4が隔てられた破線で示す領域の外側に設定されている。
図4(b)には、外縁保持部2の保持プレート21が第2保持姿勢にある状態が示されており、基板Wの保持領域E2を保持プレート21の凹み部23で吸着保持させている様子が示されている。図には、第2保持姿勢における、外縁保持部2の可動干渉領域H2がハッチングで示されている。具体的には、可動干渉領域H2は、保持プレート21の開口部22の内縁より内側であって、周辺保持部5と左側、右側、手前側、奥側に所定のクリアランスC1〜C4が隔てられた破線で示す領域の外側に設定されている。
また、図4(a)(b)には、視点を変えて、保持プレート21を基準としてボンディングステージ4と周辺保持部5が相対移動した際に最接近する位置が破線で示されている。図示する様に、外縁保持部2に対してボンディングステージ4と周辺保持部5を相対移動させて加圧領域を変更しても、周辺保持部5の左側、右側、手前側、奥側の外縁は、保持プレート21の開口部22の内縁と所定のクリアランスC1〜C4が保たれる。
つまり、第1保持姿勢および第2保持姿勢を切り替えることで、基板Wの中央部やX方向の最外周だけでなく、Y方向にも最外周に亘って半導体チップDを熱圧着できるようになると共に、熱圧着時の基板Wの反りを防止できる。
なお、保持プレート21を第1保持姿勢および第2保持姿勢を切り替えるかどうかは、図3に例示した一連のフローにおいて、ステップs16の後に判断する。そして、姿勢変更の必要があれば、保持プレート21を第1保持姿勢から第2保持姿勢に切り替える。一方、姿勢変更の必要がなければ、保持プレート21は第1保持姿勢を維持する。
なお、本発明を具現化する上で、外縁保持部2は、上述した長方形状の外形及び開口外縁を有する形状の保持プレート21に限らず、下述の様な形状の保持プレート21Bを備えた構成としても良い。
図5は、本発明を具現化する形態の別の一例の第1保持姿勢および第2保持姿勢を示す平面図である。図5(a)には、外縁保持部2の保持プレート21Bが第1保持姿勢にある状態が示されている。図5(b)には、外縁保持部2の保持プレート21Bが第2保持姿勢にある状態が示されている。
保持プレート21Bは、開口部22Bが設けられているが、この開口部22Bは、平行な直線と円弧とを組み合わせた略長孔状の形をしており、基板Wが配置される部分(つまり、保持領域E1と重なるところ)に凹み部23Bが設けられている。図には、第1保持姿勢,第2保持姿勢における、外縁保持部2の可動干渉領域H1,H2がハッチングで示されている。具体的には、可動干渉領域H1,H2は、保持プレート21Bの開口部22Bの内縁より内側であって、周辺保持部5と左側、右側、手前側、奥側に所定のクリアランスC1〜C4が隔てられた破線で示す領域の外側に設定されている。
また、図5(a)(b)には、視点を変えて、保持プレート21Bを基準としてボンディングステージ4と周辺保持部5が相対移動した際に最接近する位置が破線で示されている。図示する様に、外縁保持部2に対してボンディングステージ4と周辺保持部5を相対移動させて加圧領域を変更しても、周辺保持部5の左側、右側、手前側、奥側の外縁は、保持プレート21Bの開口部22Bの内縁と所定のクリアランスC1〜C4が保たれる。
この様な構成をしているため、外縁保持部2は、第1保持姿勢および第2保持姿勢を切り替えることで、基板Wの中央部やX方向の最外周だけでなく、Y方向にも最外周に亘って半導体チップDを熱圧着できるようになると共に、熱圧着時の基板Wの反りを防止できる。
なお上述では、外縁保持部2が、基板Wの外縁のうち、予め設定された保持領域E1,E2を裏面から負圧吸引して保持する構成を示した。この様な構成であれば、必要な保持力を発揮できるほか、負圧吸引と吸引解除(大気開放や圧空導入による吸着破壊)の切り替えを電磁弁等で容易かつ迅速に行うことができるので好ましい。
しかし、外縁保持部2は、この様な構成に限定されず、以下の様な構成としても良い。
(1)基板Wの外縁をおもて面から吸着や狭持して保持する構成
(2)基板Wの外縁を側方から狭持して保持する構成
つまり、外縁保持部2の可動干渉領域が、周辺保持部5よりも外側(つまり、上方)に設定されており、基板WをXY方向(水平方向)に移動させても外縁保持部2と周辺保持部5とが接触し合わない構成であれば良い。
[周辺保持部について]
なお上述では、周辺保持部5は、負圧吸引により基板Wを吸着保持する構成を例示した。
この様な構成であれば、必要な保持力を発揮できるほか、負圧吸引と吸引解除(大気開放や圧空導入による吸着破壊)の切り替えを電磁弁等で容易かつ迅速に行うことができるので好ましい。
しかし、周辺保持部5は、負圧吸引方式に限らず、静電チャック方式により基板Wを吸着保持する構成でも良い。この様な構成でも、基板の反りやうねり、浮き上がり等を防ぐことができ、周辺保持部を伝達させて余分な熱を逃がすことができる。
なお、周辺保持部5は、常温や雰囲気温度にて運用しても良いが、熱圧着に伴う加熱量が大きい場合には、周辺保持部5を雰囲気温度よりも低い温度に冷却する冷却手段を備えた構成であっても良い。そうすることで、熱圧着に伴う加熱量が大きい場合でも、基板Wの加熱領域Rpの周辺に伝わる熱に起因する基板Wの反りを確実に防ぐことができる。
なお上述では、ボンディングステージ4と周辺保持部5は、それぞれの上面が同じ保持高さで固定されており、基板Wを裏面から支えつつ保持する構成を例示した。この構成であれば、構造をシンプルにすることができ、熱圧着の際に基板Wに反りやうねりが生じさせないようにするのに好適である。しかし、本発明を具現化する上で、ボンディングステージ4と周辺保持部5は、それぞれの上面が同じ保持高さで固定されていることは、必須の構成ではない。つまり、周辺保持部5は、外縁保持部2で保持された基板Wの姿勢が、熱圧着の前後で変わらないように、基板Wを裏面から保持する構成であれば良い。例えば、予め、周辺保持部5の上面を、ボンディングステージ4の上面よりも下方に退避させておき、熱圧着する直前に周辺保持部5の上面を保持対象とする基板Wの裏面に寄り添うように上昇させて、周辺保持部5基板Wを裏面から吸着保持させる構成としても良い。
1 実装装置
2 外縁保持部
3 ボンディングヘッド
4 ボンディングステージ
5 周辺保持部
6 加圧位置変更部
9 制御部
W 基板
D 半導体チップ
E1,E2 保持領域
C1〜C4 クリアランス
H1,H2 可動干渉領域
10f フレーム
21,21B 保持プレート
22,22B 開口部
23,23B 凹み部
25 左方内縁
26 右方内縁
55 左方外端部
56 右方外端部
61 X軸スライダー
62 ガイドレール
63 可動部

Claims (6)

  1. 基板上に熱硬化性接着剤を介して仮固定された半導体チップを熱圧着する実装装置であって、
    前記基板の外縁を保持する外縁保持部と、
    前記半導体チップを含む領域を加圧領域として押圧する押圧面を有するボンディングヘッドと、
    前記加圧領域を、前記基板の裏面から支持するボンディングステージと、
    前記基板の外縁よりも内側かつ前記ボンディングステージの前記加圧領域の外側を、当該基板の裏面側から吸着保持する周辺保持部とを備えた
    ことを特徴とする、実装装置。
  2. 前記ボンディングヘッド、前記ボンディングステージおよび前記周辺保持部に対して前記外縁保持部を相対移動させて、前記加圧領域を順次変更する加圧位置変更部を備え、
    熱圧着対象とする前記半導体チップの前記加圧領域を順次変更する際に生じる前記外縁保持部の可動干渉領域が、前記周辺保持部よりも外側に設定されている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の実装装置。
  3. 前記外縁保持部は、前記基板の外縁のうち、予め設定された第1保持領域を保持する第1保持姿勢と、予め設定された第2保持領域を保持する第2保持姿勢とを切り替える、保持姿勢切替部を備え、
    前記第1保持姿勢にて前記加圧領域を順次変更する際に生じる前記外縁保持部の可動干渉領域が、前記周辺保持部よりも外側に設定されており、かつ、
    前記第2保持姿勢にて前記加圧領域を順次変更する際に生じる前記外縁保持部の可動干渉領域が、前記周辺保持部よりも外側に設定されている
    ことを特徴とする、請求項2に記載の実装装置。
  4. 前記周辺保持部は、負圧により前記基板を裏面から吸引する吸引手段を備えた
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の実装装置。
  5. 前記周辺保持部は、雰囲気温度よりも低い温度に冷却する冷却手段を備えた
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の実装装置。
  6. 基板上に熱硬化性接着剤を介して仮固定された半導体チップを熱圧着する実装方法であって、
    前記基板の外縁に設定した基板保持領域を外縁保持手段にて保持しつつ、前記熱圧着する領域を順次変更し、半導体チップを熱圧着するのに際して、
    前記熱圧着する領域を前記基板の裏面から平面上に支持し、
    前記熱圧着する領域の半導体チップのみを加圧して加熱する一方で、
    前記熱圧着する領域の周辺を周辺保持手段にて前記基板の裏面から吸着保持することを特徴とする、実装方法。
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