JP2020107299A - サーバ装置、情報処理端末、システム、方法およびプログラム - Google Patents

サーバ装置、情報処理端末、システム、方法およびプログラム Download PDF

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伸弥 大谷
将之 伊尾木
Masayuki Iogi
将之 伊尾木
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Akihisa Kaneko
晃久 金子
朋享 住
Tomomichi SUMI
朋享 住
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Abstract

【課題】調理に種々の誤りが生じても、それらに柔軟かつ的確に対処し、状況に応じた好適なレシピを提案可能とする。【解決手段】レシピ制御サーバ300において、レシピに基づく調理を実行中のユーザに関して、手順誤りを検知する検知部313と、前記手順誤りが検知された場合、当該レシピが示す一連の手順構成と、前記手順誤りが生じた時点での該当手順とを照合し、該当手順に関連する手順間の入れ替え、および所定手順の追加または削除、の少なくともいずれかの復旧措置を前記レシピに関して適用し、当該適用を経たレシピを出力するレシピ修正部314と、を有する。【選択図】図6

Description

本開示は、調理に種々の誤りが生じても、それらに柔軟且つ的確に対処し、状況に応じた好適なレシピを提案可能とするサーバ装置、情報処理端末、システム、方法およびプログラムに関する。
近年、インターネット、テレビ、雑誌などを介して様々なレシピが公開されている。公開されたレシピには一連の調理手順が記載されていて、一般のユーザは、これらのレシピを利用することができる。例えば、特許文献1には、通信網を介して、調理レシピデータを複数格納するホスト装置から、ユーザの要求する検索結果の調理レシピデータを供給する方法が開示されている。
また、そうしてレシピを得たユーザは、通常であればレシピ通りに調理を行って、最終的に料理を完成させる。ところが、調理途中で調理機器の加熱温度や加熱時間といった設定変更を行うことはありうる。そこで、そうした状況に対応する従来技術として、例えば特許文献2では、調理機器の設定変更等を検知し、その変化が同じ食材での一連の調理を示す場合、変更をレシピに反映させる方法が開示されている。
特開2002−063178号公報 特開2014−114967号公報
特許文献2に記載されるように、調理途中での機器設定等の変更に伴い、レシピを調整することは既に行われている。
ところが実際には、調理途中でレシピ変更が必要となる状況は様々であり、従来技術が示す手法では対応しきれないケースが頻発しうる。例えば、ユーザが全く想定していないが、かなり調理手順が進んだ時点で手順ミスや誤った食材の使用/準備、などが判明する場合、単に調理機器の設定変更程度ではリカバリーできない恐れが強い。
また、ユーザ自身では必要な食材を全て用意したつもりであったところ、実は重要な食材が無いか又は不足していることが調理途中で判明することもある。その場合、当該レシピによる所望の料理の完成は恐らく期待できない。そうした状況下におけるユーザの心境としては、この調理を放棄するか、無理にでも何かしらの料理を目指すか、といった状態と推測され、いずれにしても調理に対するモチベーションは低レベルとなる。
しかも上述の問題は、複数レシピを並行して使用する場合、さらに増大する可能性が高い。例えば、或るレシピについて食材不足や手順ミスが判明した場合、そのレシピで作成する料理を活用するレシピ(並行して使用するもの)による調理にも当然影響が及ぶ。また、ユーザがそうした事態を収拾しようとしても、調理開始当初に想定していた各レシピ間を跨がった動作手順も錯綜した状態になりやすく、かえって混乱に拍車がかかる。
そこで本開示はこのような事情に鑑み、調理に種々の誤りが生じても、それらに柔軟且つ的確に対処し、状況に応じた好適なレシピを提案可能とするサーバ装置、情報処理端末、システム、方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係るサーバ装置は、レシピに基づく調理を実行中のユーザに関して、手順誤りを検知する検知部と、前記手順誤りが検知された場合、当該レシピが示す一連の手順構成と、前記手順誤りが生じた時点での該当手順とを照合し、該当手順に関連する手順間の入れ替え、および所定手順の追加または削除、の少なくともいずれかの復旧措置を前記レシピに関して適用し、当該適用を経たレシピを出力するレシピ修正部と、を有する。
また、上記目的を達成するため、本開示に係る情報処理端末は、前記サーバ装置から前記適用を経たレシピを取得する情報取得部と、前記レシピの情報を出力する出力部と、を備える。
また、上記目的を達成するため、本開示に係るシステムは、レシピに基づく調理を実行中のユーザに関して、手順誤りを検知する検知部と、前記手順誤りが検知された場合、当該レシピが示す一連の手順構成と、前記手順誤りが生じた時点での該当手順とを照合し、該当手順に関連する手順間の入れ替え、および所定手順の追加または削除、の少なくともいずれかの復旧措置を前記レシピに関して適用し、当該適用を経たレシピを出力するレシピ修正部と、を備えるサーバ装置と、前記サーバ装置から前記適用を経たレシピを取得する情報取得部と、前記レシピの情報を出力する出力部と、を備える情報処理端末と、を含む。
また、上記目的を達成するため、本開示に係る方法は、レシピに基づく調理を実行中のユーザに関して、手順誤りを検知するステップと、前記手順誤りが検知された場合、当該レシピが示す一連の手順構成と、前記手順誤りが生じた時点での該当手順とを照合し、該当手順に関連する手順間の入れ替え、および所定手順の追加または削除、の少なくともいずれかの復旧措置を前記レシピに関して適用し、当該適用を経たレシピを出力するステップと、を備える。
また、上記目的を達成するため、本開示に係るプログラムは、上述の方法をコンピュータに実行させる。
本開示によれば調理に種々の誤りが生じても、それらに柔軟かつ的確に対処し、状況に応じた好適なレシピを提案可能となる。
本実施形態におけるレシピ情報のデータ構造を示す図である。 本実施形態におけるレシピ制御システム1の構成図である。 本実施形態におけるハードウェア構成例を示すブロック図である。 本実施形態における端末装置200の機能ブロック構成を示す図である。 本実施形態における履歴情報の構成例を示す図である。 本実施形態のレシピ制御サーバ300の機能ブロック構成を示す図である。 本実施形態におけるレシピ情報DBの構成例を示す図である。 本実施形態におけるレシピ実行履歴DBの構成例を示す図である。 本実施形態におけるレシピ統合ルールDBの構成例を示す図である。 本実施形態における機器100の機能ブロック構成を示す図である。 本実施形態におけるレシピ制御システム1の動作例1を示す図である。 本実施形態におけるレシピ制御システム1の動作例2を示す図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。なお、以下の実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。
<実施形態の概要>
本実施形態に係るレシピ制御システムは、調理に種々の誤りが生じても、それらに柔軟かつ的確に対処し、状況に応じた好適なレシピを提案可能とするシステムである。
本実施形態におけるレシピの情報(以下レシピ情報)としては、定量的表現で調理内容が記述されたレシピ情報と、定性的表現で調理内容が記述されたレシピ情報のいずれも対象となりうる。
ただしいずれのレシピ情報であっても、順次行うべき複数の手順から構成され、それぞれの手順の内容が明確に規定されていることが必要である。また、定性的表現のレシピ情報であっても、手順間の入れ替えや手順の追加/削除といったレシピ修正等に必要な定量的表現が適宜に含まれている必要がある。
こうした定量的表現は、調理工程の作業内容に関して具体的な数値を用いた説明が該当する。より具体的には、「肉を200度に温めたオーブンで20分焼く」、「塩3グラム」、「じゃがいもを電子レンジにて600ワットで5分温める」等の表現による説明である。定量的表現は、調理機器(道具)を用いた作業内容が具体的に数値によって表されるので、調理機器の制御に適した表現であるといえる。
ところで近年、インターネット、テレビ、雑誌などを介して様々なレシピが公開されている。公開されたレシピには一連の調理手順が記載されていて、一般のユーザは、これらのレシピを利用することができる。
また、そうしてレシピを得たユーザは、通常であればレシピ通りに調理を行って、最終的に料理を完成させる。ところが、自身や食材の都合などに合わせて調理機器の加熱温度や加熱時間といった設定を変更し、レシピ変更となる事態は大いにありうる。
ところが実際には、そうしたレシピ変更が必要となる状況は様々であり、上述のように意図的に変更を行うケースとは異なり、ユーザが全く想定していないが、かなり調理手順が進んだ時点で手順ミスや誤った食材の使用/準備、などが判明し、意図しないレシピ変更に至るケースもある。そうした場合、単に調理機器の設定変更程度ではリカバリーできない恐れが強い。
また、ユーザ自身では必要な食材を全て用意したつもりであったところ、実は重要な食材が無いか又は不足していることが調理途中で判明することもある。
その場合、当該レシピによる所望の料理の完成は恐らく期待できない。そうした状況下におけるユーザの心境としては、この調理を放棄するか、無理にでも何かしらの料理を目指すか、といった状態と推測され、いずれにしても調理に対するモチベーションは低レベルとなる。
しかも上述の問題は、複数レシピを並行して使用する場合、さらに増大する可能性が高い。例えば、或るレシピについて食材不足や手順ミスが判明した場合、そのレシピで作成する料理を活用するレシピ(並行して使用するもの)による調理にも当然影響が及ぶ。また、ユーザがそうした事態を収拾しようとしても、調理開始当初に想定していた各レシピ間を跨がった動作手順も錯綜した状態になりやすく、かえって混乱に拍車がかかる。
そこで本実施形態に係るレシピ制御システムでは、調理に種々の誤りが生じても、それらに柔軟且つ的確に対処し、状況に応じた好適なレシピを提案可能とする。
<レシピ情報>
本実施形態に係るレシピ情報の一例として、調理機器が解読可能な、一連の調理工程から成るレシピ情報、すなわち定量的表現で記述されたレシピ情報を想定する。このレシピ情報は調理機器における調理動作等を制御する制御情報となりうるが、本実施形態ではこうした制御自体は必須ではない。勿論、そうした定量的表現で記述されたレシピ情報をユーザに提示することに加え、調理機器(機器100)の制御情報として適用すれば、ユーザの状況に的確に対応しつつ当該ユーザにとって好ましい料理を自動調理可能となり、より一層好適である。
なお、レシピ情報により調理機器等を制御するとした場合、その対象の機器は、料理の材料又はそれを用いた調理に関連する機器(単に情報を出力するのみの装置も含みうる)である。その場合のレシピ情報が与えられた調理機器は、当該レシピ情報に従ったアクション(処理)を行う。なお、本明細書では、調理機器が読み込んで解読可能なレシピ情報をMRR(Machine Readable Recipe)と記載する。
図1は、実施形態に係るレシピ情報のデータ構造を示す図である。図1に示すように、実施形態に係るMRRたるレシピ情報は、複数のノードとノード間のエッジとからなるグラフ(有向グラフ)により表現される。図1において、ノードを円で示し、エッジを矢印で示している。
複数のノードは、各材料の状態遷移を定義する。エッジは、ノード間の状態遷移に必要なアクションを表す。アクションとは調理を構成する基本的な手順をいい、例えば「切る」、「温める」等の手順がアクションに該当する。また、アクションには、機器の具体的な設定温度や調理時間、作業内容などを含む。アクションの種類及びそのIDが予め規定され、或いはアクションの種類に対してIDが事後的に付与され、アクション及びそのIDの一覧を定義し、エッジにはこの一覧から選択されたアクションIDが付与される。なお、状態(中間ノード)にもIDが付与されてもよい。
グラフ内の複数のノードは、グラフの始点であって、料理の材料を表す材料ノードと、グラフの終点であって、当該料理を表す料理ノードと、料理に至るまでの途中における材料の状態を表す中間ノードと、を含む。
材料とは料理を作るための材料をいうが、調味料や、調理の過程で廃棄されるものも材料に含まれてもよい。材料の種類及びそのIDが予め規定されており、材料及びそのIDの一覧を定義し、材料ノードにはこの一覧から選択された材料IDが付与される。
材料の状態とは、アクションが施された後の状態をいい、例えば「3等分に切られた材料A」、「3cm角に切られた材料B」、「温められた材料C」等が材料の状態に該当する。
このように、実施形態に係るレシピ情報のデータ構造は、自然言語であるレシピ文章の記述をそのままグラフとして表現するのではなく、各材料の状態遷移をグラフとして表現したものである。
各材料には材料を一意に識別する材料IDが付与され、状態遷移に必要な各アクションにはアクションを一意に識別するアクションIDが付与されている。よって、IDに基づいて容易且つ確実に機械がレシピ情報を解読できる。
また、アクションを行うべき機器をレシピ情報において必ずしも指定する必要がないため、将来的に登場する新たな機器を含む様々な機器に対応することが容易である。さらに、各アクションがすべてエッジとして表現されているため、レシピ情報中から各アクションを抽出することが容易である。
また、図1で示すようなグラフからいくつかエッジを開放除去し、さらにいくつかの孤立するノードを除去して得られる部分グラフは、レシピ情報に示される一連の調理工程のうち、或る特定の調理機器を制御して調理する調理工程のレシピ情報とみなすことができる。
本実施形態に係るレシピ情報におけるノードの種類を表1に示す。
Figure 2020107299
各ノードには、ノードの属性として、例えば表2に示す属性を付与可能である。ここではノードが材料ノードであって、この材料ノードが「ニンジン」を表すと仮定する。
Figure 2020107299
なお、「名前」は、人間がMRRを作成及び解読するために必要な情報であって、必ずしも機械可読である必要は無い。
各エッジには、エッジの属性として、表3に示す属性を付与可能である。
Figure 2020107299
ここで、各ノードの具体的な例を挙げて説明する。料理「サラダ」をつくる場合、料理ノードは、「サラダ」である。また、材料ノードは、例えば、「玉ネギ」、「キュウリ」、「トマト」、「ケチャップ」、「マヨネーズ」である。各材料ノードには、材料を一意に識別するIDが付与される。
材料ノード「玉ネギ」は、エッジ(アクション)である「カット」により、中間ノード「みじん切り玉ネギ」と連結される。また、材料ノード「キュウリ」は、エッジ(アクション)である「カット」により、中間ノード「1センチ角キュウリ」と連結される。
さらに、材料ノード「トマト」は、エッジ(アクション)である「カット」により、中間ノード「1/2トマト」と連結される。さらにまた、材料ノード「ケチャップ」及び材料ノード「マヨネーズ」は、エッジ(アクション)である「混ぜる」により、中間ノード「オーロラソース」と連結される。なお、「カット」、「混ぜる」のそれぞれには、アクションを一意に識別するIDが付与される。
そして、中間ノード「みじん切り玉ネギ」、「1センチ角キュウリ」、及び「1/2トマト」は、エッジ(アクション)である「盛り付ける」により、料理ノード「サラダ」に連結される。また、中間ノード「オーロラソース」は、エッジ(アクション)である「かける」により、料理ノード「サラダ」に連結される。なお、「盛り付ける」、「かける」のそれぞれには、アクションを一意に識別するIDが付与される。また、「かける」は、「盛り付ける」の次に行われるように、エッジ間での順序が設定される。なお、「かける」に代えて、「あえる」というアクションであってもよい。
<実施形態の説明>
上述したデータ構造を用いるレシピ制御システムの実施形態について説明する。
(レシピ制御システム1の構成)
図2は、レシピ制御システム1の構成図である。図2を参照して、レシピ制御システム1の構成について説明する。
レシピ制御システム1は、機器100と、端末装置200と、レシピ制御サーバ300と、を備え、ネットワークNWを介して互いに通信可能に接続される。なお、ネットワークNWは、WAN(World Area Network)、LAN(Local Area Network)等から構成される。また、機器100は、ネットワークNWを介さずに端末装置200と直接的に通信(例えば、近距離無線通信)を行ってもよい。また、図2において、機器100および端末装置200は、代表として1つが記載されているが、複数台がネットワークNWに接続されていてもよい。
機器100は、通信機能を有しており、料理の材料又はそれを用いた調理に関連する機器、キッチンスペースに存在する機器である。機器100は、家庭内で用いる家電機器であってもよいし、業務用の機器であってもよい。
機器100は、材料又はそれを用いた調理に関連する機器、キッチンスペースに存在する機器であればどのような機器であってもよいが、例えば、冷蔵庫、電子レンジ、オーブン、電磁調理器、トースター、フードプロセッサー、ミキサー、炊飯器、電気鍋、電気フライヤー、電気蒸し器、製麺機、計量器、調理ロボット、ガス調理器、照明等である。
また機器100は、レシピ制御サーバ300から、上述のレシピ情報を受信し、これに基づいてレシピ情報の出力等を実行し、ユーザに提示する。
端末装置200は、通信機能を有しており、ユーザインターフェイスを提供する装置である。端末装置200は、ユーザの操作に応じて、レシピ制御サーバ300へ、レシピ情報(レシピ文章や料理の画像データ等)を投稿(送信)する。また、レシピ制御サーバ300から、上述のレシピ情報を受信し、これに基づいてレシピ情報の出力等を実行し、ユーザに提示する。
端末装置200は、情報処理端末であり、例えば、モバイル端末(例えば、タブレット、スマートフォン、ラップトップ、フィーチャーフォン、ポータブルゲーム機、電子書籍リーダなど)である。或いは、端末装置200は、テレビ受像機(インターネットテレビを含む)、PC(Personal Computer)、VR(Virtual Reality)端末、AR(Augmented Reality)端末等であってもよい。
レシピ制御サーバ300は、端末装置200から投稿されたレシピ情報を格納するとともに、このレシピ情報を利用するユーザにおける手順誤りが生じた時点での該当手順や、不足食材等の情報に基づき、当初のレシピ情報における手順入れ替えや手順追加/削除、など適宜な復旧措置を実行する。
また、レシピ制御サーバ300は、復旧措置を施したレシピ情報を端末装置200や機器100に配信する。このレシピ情報は、上述したレシピのデータ構造(図1、表1乃至表3参照)を有しており、機械が解読可能なものであれば好適である。レシピ制御サーバ300は、このレシピ情報を、ネットワークNWを介して、端末装置200及び/又は機器100に配信する。
なお、レシピ制御サーバ300は、機器100ないし端末装置200のユーザが利用中のレシピ情報、当該機器100ないし端末装置200での所定時間ごとの調理動作の内容(例:どの手順を行っている/いた)、機器100で調理/保持している食材の種類・量、といった情報を、当該機器100又は端末装置200から収集する。
レシピ制御サーバ300は、収集した上述の情報に基づき、機器100ないし端末装置200での調理動作(食材有無含む)と利用中レシピ情報における手順との相違点を判定し、当該ユーザの手順誤り(不足食材含む)を検知する。
レシピ制御サーバ300は、手順誤りの検知に伴い、当該レシピ情報が示す一連の手順構成と、手順誤りが生じた時点での該当手順とを照合し、該当手順に関連する手順間の入れ替え、および所定手順の追加または削除、の少なくともいずれかの復旧措置を該当レシピ情報に関して適用し、当該適用を経たレシピ情報を機器100ないし端末装置200に出力する。
また、レシピ制御サーバ300は、手順誤りの内容(使用食材の相違含む)が一定基準を超えたものか、誤った内容のまま最終段階付近まで手順が進んでしまっているなど、上述の復旧措置を適用しても当該レシピ情報で作成すべき料理の完成に至らないことが判明した場合、上述の該当手順までの調理内容を転用可能、すなわち手順や食材が一致またはほぼ類似のレシピ情報を所定のレシピリストから特定し、これを機器100ないし端末装置200に出力する。
また、レシピ制御サーバ300は、上述の手順誤りを生じているユーザが、当該レシピ情報のみならず、他のレシピ情報に基づく調理も行う/行っている状況、すなわち複数レシピ情報による調理実行にも対応して、適宜な対処を行うことができる。
この場合、レシピ制御サーバ300は、そうした複数レシピ情報を構成するレシピ情報各々の手順の属性に基づき、所定のレシピ統合ルールで規定された各属性を備える手順を、該当レシピ情報各々を跨がって抽出し、ここで抽出した手順を上述のレシピ統合ルールに従って、機器100ないし端末装置200に出力することとなる。
具体的な状況の一例として、例えばレシピ情報Aおよびレシピ情報Bを用いた調理を行うユーザが、レシピ情報Aについて上述の手順誤りを生じたとする。またレシピ情報Aでの或る手順はレシピ情報Bの所定手順の予備作業(例:使用食材の下ごしらえ)となりうるものとする。すると、レシピ情報Aでの手順誤りは、レシピ情報Bを用いた調理に影響しうることになる。
そこでレシピ制御サーバ300は、レシピ情報Aでの手順誤り発生までに正しく実行された手順の属性と、レシピ情報Bで未実行の手順の属性とをそれぞれのレシピ情報から抽出し、レシピ情報間で互いに利用関係にある調理内容を特定する。この利用関係とは、上述のように或る手順とその予備作業になりうる手順との関係や、或る手順の成果物や残りの食材が、他の手順の使用食材となる関係、などが想定できる。
また、レシピ制御サーバ300は、上述のように抽出した各レシピ情報の手順を、レシピ情報間で特定した上述の利用関係に齟齬が生じない順序で配列させ、これを機器100ないし端末装置200に出力することとなる。
一方、機器100ないし端末装置200は、上述の復旧措置等を経たレシピ情報の配信に伴い、当該レシピ情報を出力装置に表示させる。なお、このレシピ情報がMRRである場合、機器100は当該MRRに応じた調理動作を開始することも想定しうる。
ただし、レシピ情報の出力を、端末装置200ないし機器100で行うのみで、MRRであるレシピ情報に基づく機器100での調理動作の自動実行を目的としない場合、上述の機器100でのMRRに基づく一連のアクションは省略可能である。
(ハードウェア構成)
レシピ制御システム1に含まれる各機器及び各装置のハードウェア構成について説明する。図3は、機器100、端末装置200、およびレシピ制御サーバ300のそれぞれのハードウェア構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、機器100、端末装置200、およびレシピ制御サーバ300のそれぞれは、CPU21と、RAM22と、ROM23と、補助記憶装置24と、通信モジュール25と、入力装置26と、出力装置27とを備える。
CPU21は、主記憶装置を構成するRAM22及びROM23からソフトウェア(プログラム)を読み出して実行する。
RAM22は、CPU21の作業領域として用いられる。補助記憶装置24は、ハードディスクやフラッシュメモリ等により構成される。
通信モジュール25は有線通信又は無線通信によりデータを送受信するモジュールである。入力装置26は、タッチパネル及び/又はキーボード等により構成され、ユーザの操作を受け付ける。入力装置26は、音声入力により操作を受け付けてもよい。出力装置27は、ディスプレイ等により構成され、各種の情報を出力(表示する)。
CPU21及びRAM22等のハードウェア上にソフトウェアを読み込ませることにより、CPU21の制御のもとで通信モジュール25、入力装置26、出力装置27を動作させるとともに、RAM22や補助記憶装置24におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで、各機器及び各装置における一連の機能が実現される。
機器100は、さらに、各種機構28を備える。各種機構28は、機器100におけるアクションを実行するための機構であり、例えば、加熱機構、冷蔵・冷凍機構、切断機構、撹拌機構等により構成される。
(端末装置200の機能ブロック構成)
端末装置200の機能ブロック構成について説明する。図4は、本実施形態に係る端末装置200の機能ブロック構成を示す図である。
図4に示すように、端末装置200は、制御部210と、通信部220と、記憶部230と、操作部240と、出力部250とを備える。
制御部210は、CPU21を含んで構成され、端末装置200の動作を制御する。通信部220は、通信モジュール25を含んで構成され、ネットワークNWを介した通信を行う。通信部220は、機器100と直接的に通信する機能を有していてもよい。記憶部230は、RAM22、ROM23、及び補助記憶装置24を含んで構成され、各種の情報及びデータを記憶する。
上述の制御部210は、レシピ情報取得部211を備える。このレシピ情報取得部211は、操作部240に対するユーザの操作に応じて、レシピ制御サーバ300から通信部220を介してレシピ情報を取得する。具体的には、定量的表現を含みかつ人が解読可能である定量的HRRや、機器100が読み込んで解読可能なレシピ情報たるMRRを取得する。この場合のMRRはレシピ情報のベースとなりうる。こうしてレシピ制御サーバ300から得るレシピ情報は、既に述べた復旧措置等を経て修正等がなされたレシピ情報も含みうる。
またレシピ情報取得部211は、出力部250に表示されるレシピ一覧からユーザが選択したレシピ情報を取得してもよいし、検索条件(キーワード等)を用いてレシピ制御サーバ300に対して検索処理を行うことにより条件に合致するレシピ情報を取得してもよい。レシピ情報取得部211は、取得したレシピ情報を出力部250上に表示させる。
また、記憶部230は、この端末装置200のユーザによる、レシピ情報に基づく調理動作の実行履歴である履歴情報231を保持している。
この履歴情報231は、図5で示すように、例えば使用レシピにおける各手順の実行結果を対応付けたものを想定できる。手順の実行結果としては、手順未済と使用/保有食材の各値を例示した。このうち手順未済は、文字通り該当手順が実行済みか否か、を示す。また、使用/保有食材は、該当手順に関して使用した又は保有している食材を示す。ここで、「保有している食材」とは、該当手順の実行により得られた成果物である。該当レシピ情報における最終手順の保有食材は、当該レシピ情報で完成すべき料理であり、それ以前の手順の保有食材は、当該手順以後の手順での必要食材となりうるものである。
なお、履歴情報231のリソースは限定しないが、例えば、端末装置200が機器100と通信して取得したものか、又はユーザにより操作部240で受け付けたものを想定できる。
操作部240は、入力装置26を含んで構成され、ユーザ操作を受け付ける。出力部250は、ディスプレイおよびスピーカー等の出力装置27を含んで構成され、各種の情報及びデータを表示・音声出力する。
(レシピ制御サーバ300の機能ブロック構成)
レシピ制御サーバ300の機能ブロック構成について説明する。図6は、本実施形態に係るレシピ制御サーバ300の機能ブロック構成を示す図である。
図6に示すように、レシピ制御サーバ300は、制御部310、通信部320、および記憶部330を備える。
このうち制御部310は、CPU21を含んで構成され、レシピ制御サーバ300の動作を制御する。通信部320は、通信モジュール25を含んで構成され、ネットワークNWを介した通信を行う。
また、記憶部330は、RAM22、ROM23、及び補助記憶装置24を含んで構成され、各種の情報及びデータを記憶する。また、記憶部330は、レシピ情報DB331、レシピ実行履歴DB332、およびレシピ統合ルールDB333を含む。これらのDBについては、下記制御部310の構成要素とともに説明する。
制御部310は、レシピ情報管理部311、実行履歴収集部312、検知部313、およびレシピ修正部314を含む。
このうちレシピ情報管理部311は、通信部320を介して、ユーザから投稿されたレシピ情報を取得し、レシピ情報DB331に格納する。
レシピ情報DB331には、図7で例示するように、複数のレシピ情報が格納されている。例えば、ユーザから投稿されたレシピ情報や、レシピ制御システム1の事業者によって予め作成されたレシピ情報などが格納される。各レシピ情報には、レシピ情報を利用したユーザによるレシピの評価やコメントを含んでもよい。
また、レシピ情報DB331は、MRR形式のレシピ情報の他、定性的表現に付随した定量的表現がセットで記載されているレシピ情報を含みうる。例えば、「ニンニクをIH調理器600ワットで3分間香り立つまで焼く」などのように、定性的表現である「香り立つ」に定量的表現である「600ワット」、「3分間」が付随し、セットで記載されているレシピ情報である。また、例えば、定性的表現で記載されている調理工程に対して、実際調理したユーザから、具体的な調理機器の設定がコメントされていたり、レシピ制御システム1の事業者によって定量的表現が付与されていたりしてもよい。
また、レシピ情報管理部311は、端末装置200ないし機器100からの検索要求に応じて、レシピ情報DB331から検索条件に合致するレシピリストを生成し、これを端末装置200ないし機器100に配信する機能も備えるものとする。
また、実行履歴収集部312は、例えば、上述の機器100でのレシピ情報(MRR)に基づく動作状況、或いは端末装置200におけるユーザ申告の情報を、通信部320を介して収集し、レシピ実行履歴DB332に格納する。
ここで機器100ないし端末装置200から収集する情報は、ユーザ使用中のレシピ情報における各手順の未済、使用食材/保有食材の重量や数量といったものを想定できる。
レシピ実行履歴DB332の例を図8に示す。レシピ実行履歴DB332は、レシピ情報の所定情報と、機器100ないし端末装置200から当該レシピ情報に関して得た上述の各情報(履歴情報131や履歴情報231)を格納したものとなる。
このデータ構造は、レシピユーザの識別情報、使用レシピ名と、各手順の実行日時、当該使用レシピの各手順の未済、レシピ情報において当該手順に関し規定されている必要食材、および使用/保有食材の各値が規定されたレコードから構成されている。
上述の各手順の未済については、MRRに基づく調理手順の実行状況を機器100から得た値、或いは端末装置200からユーザが入力した値が該当する。また、使用/保有食材の値については、機器100の備えるセンサーやリーダ等で感知した食材の重量、数量を、当該機器100から得た値が該当する。または端末装置200でユーザから各食材の使用や保有の状況について入力を受け付けた値等も想定できる。
また、検知部313は、レシピ情報に基づく調理を実行中のユーザに関して、手順誤りを検知する。この処理は、例えば、上述のレシピ実行履歴DB332における、手順未済および、必要食材と使用/保有食材の各値に基づき実行する。
具体的には、手順未済欄の値を手順の順番に参照し、順番が先の手順の値が「未」でその手順より順番が後の手順の値が「済」、の関係を特定することで、手順誤りのうち手順の実行順序間違いを特定できる。
また、手順誤りのうち、レシピに関する不足食材に関しては、レシピ実行履歴DB332における、各使用レシピでの手順各々の必要食材の値と、使用/保有食材欄の値とを照合し、使用/保有食材と必要食材との間で食材の種類が一致し、かつ、使用/保有食材の量が必要食材の量と同じか上回っている、という条件について判定し、当該条件を満たしていない手順に関して不足食材の存在を特定できる。
また、レシピ修正部314は、検知部313による手順誤りの検知に伴い、当該レシピが示す一連の手順構成と、手順誤りが生じた時点での該当手順とを照合し、該当手順に関連する手順間の入れ替え、および所定手順の追加または削除、の少なくともいずれかの復旧措置をレシピに関して適用し、当該適用を経たレシピを機器100ないし端末装置200に出力する。
例えば図8のレシピ実行履歴DB332において、使用レシピ「A」における手順誤りとして、「手順2」に先んじて「手順3」が実行され、「手順2」が未実行である点が特定され、その場合、レシピ修正部314は、例えば、「手順3」の次の「手順4」の前に、「手順2」を配置する、といった復旧措置を該当レシピ情報に対して行う。当然ながら、こうしたレシピ情報に対する復旧措置は、MRRにおける該当手順に対応するノードの配置換えとエッジのつなぎ替え、という形で具体的には実行される。
また、レシピ修正部314は、手順誤りの内容(使用食材の相違含む)が一定基準を超えたものか、誤った内容のまま最終段階付近まで手順が進んでしまっているなど、上述の復旧措置を適用しても当該レシピで作成すべき料理の完成に至らないことが判明した場合、上述の該当手順までの調理内容を転用可能、すなわち手順や食材が一致またはほぼ類似のレシピを所定のレシピリストから特定し、これを機器100ないし端末装置200に出力する。
例えば、手順誤りの内容が、必要食材の量に対する使用/保有食材の量が8割以下である場合、「一定基準を超えた」と判断し、復旧措置を適用しても当該レシピで作成すべき料理の完成にいたらないと判定する。また、「手順2」が「未」実行のまま、最終手順の「手順10」(例えば、内容が“盛り付け”)の1つ前の「手順9」まで実行されたとすると、この時点で「手順2」の調理動作を行っても、その成果物を完成品に盛り込むことができず、レシピ情報通りの料理は完成できない、などと判定する。
また、上述の「レシピリストからの特定」処理は、レシピ情報DB331における各「レシピ情報ファイル」が示すレシピ内容を対象に、上述の該当手順までの調理内容における手順、食材をキーに検索し、これら手順、食材が一致またはほぼ類似(例:必要食材の量が8割以上との基準を満たす)のレシピを特定するといった処理を想定できる。
また、レシピ修正部314は、上述の手順誤りを生じているユーザが、当該レシピ情報のみならず、他のレシピ情報に基づく調理も行う/行っている状況、すなわち複数レシピ情報による調理実行にも対応して、適宜な対処を行う。
この場合、レシピ修正部314は、レシピ実行履歴DB332でレシピユーザ名が同じレコードを抽出し、当該レコードが複数の使用レシピの値を含み、且つその使用レシピそれぞれに関する実行日時が所定の時間範囲内にある場合、当該ユーザは複数のレシピ情報を用いた調理を行っていると特定する。
また、レシピ修正部314は、そうした複数のレシピ情報各々を構成する各手順の属性に基づき、レシピ統合ルールDB333で規定された各属性を備える手順を、該当レシピ情報各々を跨がって抽出し、ここで抽出した手順を上述のレシピ統合ルールDB333に従って、機器100ないし端末装置200に出力することとなる。
レシピ統合ルールDB333の例を図9に示す。レシピ統合ルールDB333は、レシピ情報間で互いに利用関係にある手順に関する条件を格納したもので、大項目の条件1、その中項目の条件2、といった抽出対象手順となる属性に関する各条件値を規定したものとなる。
具体的な状況の一例として、例えばレシピ情報Aおよびレシピ情報Bを用いた調理を行うユーザが、レシピ情報Aについて上述の手順誤りを生じたとする。またレシピ情報Aでの或る手順はレシピ情報Bの所定手順の予備作業(例:使用食材の下ごしらえ)となりうるものとする。すると、レシピ情報Aでの手順誤りは、レシピ情報Bを用いた調理に影響しうることになる。
そこでレシピ修正部314は、レシピ情報Aでの手順誤り発生までに正しく実行された手順の属性と、レシピ情報Bで未実行の手順の属性とをそれぞれのレシピ情報から抽出し、レシピ情報間で互いに利用関係にある調理内容を特定する。具体的には、各手順の必要食材と成果物(完成した料理とその中間生成物の各概念含む)を属性として抽出する。
この利用関係とは、上述のように或る手順とその予備作業になりうる手順との関係や、或る手順の成果物や残りの食材が、他の手順の必要食材となる関係、などが想定できる。
また、レシピ修正部314は、上述のように抽出した各レシピ情報の手順を、レシピ情報間で特定した上述の利用関係に齟齬が生じない順序で配列させ、これを機器100ないし端末装置200に出力する。具体的に、利用関係に齟齬が生じない順序とは、或る手順を実行してその成果物を得た後、この成果物を必要食材として使用する他の手順を実行する順序、となる。
(機器100の機能ブロック構成)
次に、機器100の機能ブロック構成について説明する。図10は、本実施形態に係る機器100の機能ブロック構成を示す図である。
図10に示すように、機器100は、制御部110と、通信部120と、記憶部130と、操作部140と、出力部150と、を備える。
このうち制御部110はCPU21を含んで構成され、機器100の動作を制御する。通信部120は、通信モジュール25を含んで構成され、ネットワークNWを介した通信を行う。この通信部120は、端末装置200と直接的に通信する機能を有していてもよい。記憶部130は、RAM22、ROM23、及び補助記憶装置24を含んで構成され、各種の情報及びデータを記憶する。操作部140は、入力装置26を含んで構成され、ユーザ操作を受け付ける。この操作部140は、アクション(処理)を受け付けるための物理ボタン又はソフトウェアボタンを有する。また、出力部150は、レシピ制御サーバ300から通信部120が受信したレシピ情報の出力処理を行う。
上述のうち制御部110は、レシピ情報取得部111と機構制御部112とを備える。レシピ情報取得部111は、例えば操作部140で受けたユーザ指示に応じて、レシピ制御サーバ300にレシピ情報の検索要求を送信し、これに応じてレシピ制御サーバ300から配信されたMRR(レシピ情報)を通信部120により取得する。また、レシピ情報取得部111は、記憶部130で保持する履歴情報131を、レシピ制御サーバ300からの要求に応じて又は所定タイミングの到来に応じて実行履歴収集部312に配信する。この履歴情報131は、端末装置200に関して説明した履歴情報231と同様の構成の情報となる。
また、機構制御部112は、レシピ情報取得部111によりMRRが取得された後、当該MRRすなわちレシピ情報に基づく、各種機構28(機器100におけるアクションを実行する機構:加熱機構、冷蔵・冷凍機構、切断機構、撹拌機構等)の制御を行う。
(実施形態に係る動作例1)
本実施形態のレシピ制御システム1の動作の一例について説明する。図11は、レシピ制御システム1の動作例を示す図である。
図11に示すように、ステップS101において、端末装置200は、操作部240に対するユーザの操作に応じて、レシピ制御サーバ300から通信部220を介してレシピ情報を取得する。
ステップS102において、端末装置200は、取得したレシピ情報を出力部250上に表示させ、このレシピ情報による機器100の制御開始要求を操作部240で受け付ける。
ステップS103において、端末装置200は、上述の制御開始要求に応じて、当該レシピ情報を、通信部220を介してレシピ制御サーバ300経由で、または直接に機器100に配信する。この配信では、選択されたレシピ情報に対応するレシピIDを含み、また、制御対象の機器100の機器IDをさらに含む。
ステップS104において、機器100は上述のレシピ情報に基づいて各種機構28の制御を通じて調理動作を自動実行するとともに、ユーザ操作に応じた設定変更も行う。このユーザ操作は、使用レシピ情報が指定する調理動作からの変更に関するものであり、機器100の調理温度や調理時間、食材の量などの変更の他、所定手順の回避、一部省略、順番変更といったものも想定できる。また、機器100は、レシピ情報に基づく調理動作の実行履歴131(上述の設定変更が反映されたもの)を記憶部130に格納しているものとする。
ステップS105において、機器100は上述の履歴情報131をレシピ制御サーバ300に配信する。こうした履歴情報131の配信に代えて又は合わせて、端末装置200からの履歴情報231の配信を想定してもよい。この場合の履歴情報231は、例えば端末装置200により機器100の設定変更を行う場合に取得できる設定変更の情報や、端末装置200が設定変更について質問する所定画面でのユーザの回答などが該当しうる。
ステップS106において、レシピ制御サーバ300は、上述の機器100から履歴情報131を受信し、これをレシピ実行履歴DB332に格納する。
ステップS107において、レシピ制御サーバ300は、レシピ実行履歴DB332に格納した履歴情報131と、対応するレシピ情報とに基づき、当該ユーザに関する手順誤りを検知する。
ステップS108において、レシピ制御サーバ300は、検知された手順誤りに関し、当該レシピ情報が示す一連の手順構成と、当該手順誤りが生じた時点での該当手順とを照合して、所定の復旧措置を適用すれば当該レシピ情報で作成すべき料理の完成に至るか否か判定する。
ステップS109において、レシピ制御サーバ300は、上述の判定の結果、所定の復旧措置を適用しても当該レシピ情報で作成すべき料理の完成に至らないことが判明した場合(S108:N)、該当手順までの調理内容を転用可能なレシピを、所定のレシピリストから特定し、これを端末装置200ないし機器100に出力する。
一方、ステップS110において、レシピ制御サーバ300は、上述の判定の結果、所定の復旧措置を適用すれば当該レシピ情報で作成すべき料理の完成にいたることが判明した場合(S108:Y)、レシピ制御サーバ300は、該当手順に関連する手順間の入れ替え、および所定手順の追加または削除、の少なくともいずれかの復旧措置を実行する。
ステップS111において、レシピ制御サーバ300は、上述の復旧措置が適用されたレシピ情報を機器100ないし端末装置200に配信する。
ステップS112において、機器100は、レシピ制御サーバ300から配信されたレシピ情報であるMRRを受信し、当該MRRに基づく各種機構28の制御を行い、調理動作を実行する。
ステップS113において、端末装置200は、レシピ制御サーバ300から配信されたレシピ情報を受信し、これを出力部250に表示させる。
上述したように、レシピ制御システム1では、オーブンや電子レンジ、冷蔵庫といった機器100や、或いはスマートフォン等の携帯端末といった端末装置200に対し、レシピユーザによる手順誤りをリカバリーする復旧措置等が施されたレシピ情報を配信し、当該ユーザへのレシピ情報提供や機器100での適宜な自動調理が実行されることとなる。
(実施形態に係る動作例2)
本実施形態のレシピ制御システム1の他の動作例について説明する。図12は、レシピ制御システム1の動作例2を示す図である。ここでは、手順誤りを生じているユーザが、当該レシピ情報のみならず、他のレシピ情報に基づく調理も行う/行っている状況、すなわち複数レシピ情報による調理実行にも対応して、適宜な対処を行う処理について示す。
図12に示すように、ステップS201において、レシピ制御サーバ300は、レシピ実行履歴DB332でレシピユーザ名が同じレコードを抽出し、当該レコードが複数の使用レシピの値を含み、かつ、その使用レシピそれぞれに関する実行日時が所定の時間範囲内にある場合、当該ユーザは複数のレシピ情報を用いた調理を行っていると特定する。
また、ステップS202において、レシピ制御サーバ300は、そうした複数のレシピ情報各々を構成する各手順の属性に基づき、レシピ統合ルールDB333で規定された各属性を備える手順を、該当レシピ情報各々を跨がって抽出する。
例えば、レシピ情報Aでの手順誤り発生までに正しく実行された手順の属性と、レシピ情報Bで未実行の手順の属性とをそれぞれのレシピ情報から抽出し、レシピ情報間で互いに利用関係にある調理内容を特定する。具体的には、各手順の必要食材と成果物(完成した料理とその中間生成物の各概念含む)を属性として抽出し、これに基づいて利用関係にある手順を特定する。
続いて、ステップS203において、レシピ制御サーバ300は、上述のように抽出した各レシピ情報の手順を、レシピ情報間で特定した上述の利用関係に齟齬が生じない順序で配列させ、これを機器100ないし端末装置200に出力する。
一方、ステップS204において、機器100は、レシピ制御サーバ300から上述の配列による一連の手順を含むレシピ情報、すなわちMRRを受信し、当該MRRに基づく各種機構28の制御を行い、調理動作を実行する。
また、ステップS205において、端末装置200は、レシピ制御サーバ300から上述の配列による一連の手順を含むレシピ情報を受信し、これを出力する。
<その他の実施形態>
以上、実施形態について記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を
限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
上述した実施形態において、機器100および端末装置200が別々の装置である一例について説明した。しかしながら、機器100および端末装置200のそれぞれの機能・情報をいずれか1つの装置に統合し運用するとしてもよい。勿論、レシピ制御サーバ300の機能・情報を、機器100ないし端末装置200に持たせるとしてもよい。
レシピ制御システム1における各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体であってもよい。
(効果の説明)
本実施形態に係るレシピ制御システムは、ユーザ自身や食材の都合などに合わせて調理機器の加熱温度や加熱時間といった設定を変更し、レシピ変更となる状況の他、当該ユーザが全く想定していないが、かなり調理手順が進んだ時点で手順ミスや誤った食材の使用/準備、などが判明し、意図しないレシピ変更に至るケース等に対処すべく、手順間の入れ替え、および手順追加/削除といった復旧措置や、既に実行した調理内容や食材を転用可能なレシピの提案、複数レシピの間における手順の利用関係を踏まえた手順の提示などを実行する。
したがって本実施形態に係るレシピ制御システムでは、調理に種々の誤りが生じても、それらに柔軟且つ的確に対処し、状況に応じた好適なレシピを提案可能となる。
本実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
1 :レシピ制御システム
21 :CPU
22 :RAM
23 :ROM
24 :補助記憶装置
25 :通信モジュール
26 :入力装置
27 :出力装置
28 :機構
100 :機器
110 :制御部
111 :レシピ情報取得部
112 :機構制御部
120 :通信部
130 :記憶部
131 :履歴情報
140 :操作部
150 :出力部
200 :端末装置
210 :制御部
211 :レシピ情報取得部
220 :通信部
230 :記憶部
231 :履歴情報
240 :操作部
250 :出力部
300 :レシピ制御サーバ
310 :制御部
311 :レシピ情報管理部
312 :実行履歴収集部
313 :検知部
314 :レシピ修正部
320 :通信部
330 :記憶部
331 :レシピ情報DB
332 :レシピ実行履歴DB
333 :レシピ統合ルールDB

Claims (8)

  1. レシピに基づく調理を実行中のユーザに関して、手順誤りを検知する検知部と、
    前記手順誤りが検知された場合、当該レシピが示す一連の手順構成と、前記手順誤りが生じた時点での該当手順とを照合し、該当手順に関連する手順間の入れ替え、および所定手順の追加または削除、の少なくともいずれかの復旧措置を前記レシピに関して適用し、当該適用を経たレシピを出力するレシピ修正部と、
    を有するサーバ装置。
  2. 前記レシピ修正部は、
    前記照合の結果、前記復旧措置を適用しても前記レシピで作成すべき料理の完成にいたらないことが判明した場合、前記該当手順までの調理内容を転用可能なレシピを、所定のレシピリストから特定し出力するものである、請求項1に記載のサーバ装置。
  3. 前記検知部は、
    手順誤りとして前記レシピに関する不足食材を検知し、
    前記レシピ修正部は、
    前記該当手順までの調理内容且つ前記不足食材を含んだ食材セットを転用可能なレシピを、所定のレシピリストから特定し出力するものである、
    請求項2に記載のサーバ装置。
  4. 前記レシピ修正部は、
    複数レシピに基づく調理に関して、複数レシピを構成するレシピ各々の手順の属性に基づき、所定のレシピ統合ルールで規定された各属性を備える手順を、前記レシピ各々を跨がって抽出し、前記抽出した手順を前記レシピ統合ルールに従って出力するものである、請求項1〜3のいずれかに記載のサーバ装置。
  5. 前記サーバ装置から前記適用を経たレシピを取得する情報取得部と、
    前記レシピの情報を出力する出力部と、
    を備える情報処理端末。
  6. レシピに基づく調理を実行中のユーザに関して、手順誤りを検知する検知部と、
    前記手順誤りが検知された場合、当該レシピが示す一連の手順構成と、前記手順誤りが生じた時点での該当手順とを照合し、該当手順に関連する手順間の入れ替え、および所定手順の追加または削除、の少なくともいずれかの復旧措置を前記レシピに関して適用し、当該適用を経たレシピを出力するレシピ修正部と、
    を備えるサーバ装置と、
    前記サーバ装置から前記適用を経たレシピを取得する情報取得部と、
    前記レシピの情報を出力する出力部と、
    を備える情報処理端末と、
    を含むシステム。
  7. レシピに基づく調理を実行中のユーザに関して、手順誤りを検知するステップと、
    前記手順誤りが検知された場合、当該レシピが示す一連の手順構成と、前記手順誤りが生じた時点での該当手順とを照合し、該当手順に関連する手順間の入れ替え、および所定手順の追加または削除、の少なくともいずれかの復旧措置を前記レシピに関して適用し、当該適用を経たレシピを出力するステップと、
    を備える方法。
  8. 請求項7に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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