JP2020106646A - タイヤ用ラベル - Google Patents

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Abstract

【課題】周辺部材の影響が少なく、通信距離が短縮し、ノイズが発生することのない、製品識別や盗難防止に有用なタイヤ用ラベルを提供する。【解決手段】表面樹脂層と、耐熱粘着剤層と、RFIDタグと、耐熱シート層と、加硫用粘着剤層とを有するタイヤ用ラベルであって、RFIDタグとタイヤ被着面との間の距離を所定の距離とし、かつ、所定の交信周波数帯のRFIDタグを用いることを特徴とする、タイヤ用ラベルを提供する。【選択図】図3

Description

本発明は、RFIDタグを具備したタイヤ用ラベルに関する。
近年、製品の在庫管理や、製造及び流通のモニタリングを効率的に行うために、識別情報を記録した無線周波数識別(RFID)部品を、各製品に製造段階で埋め込み、電波等の通信手段で、各製品の情報を一括して管理する手段が用いられている。
その中でも、タイヤに無線周波数識別(RFID)部品を付することで、上記のような製品の在庫管理並びに製造及び流通のモニタリングの他に、盗難防止に用いる試みが、各タイヤ製造業者で進められている。
タイヤに付する識別子として、例えば、特許文献1は、表面樹脂層と、耐熱粘着剤層と、無線周波数識別(RFID)部品と、耐熱フィルム層と、加硫用粘着剤層とを有するタイヤ追跡RFIDラベルが開示されている。
特表2017−531825号公報
しかし、タイヤ用RFIDラベルをタイヤに接着する場合に、金属やゴム等の周辺部材の影響を受けて、通信距離が短縮し、ノイズが発生するなどの問題が生じる場合があった。
また、上記特許文献1では、タイヤ用RFIDラベルの層構成と、所定の交信周波数帯のRFIDタグを用いる場合の通信性の関係については何ら言及されていない。
したがって、本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明は、周辺部材の影響が少なく、通信距離が短縮し、ノイズが発生することのない、製品識別や盗難防止に有用なタイヤ用ラベルを提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意研究を行った。その結果、RFIDタグとタイヤ被着面との間の距離を所定の距離とし、かつ、所定の交信周波数帯のRFIDタグを用いることで上記課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
(1)本発明の第1の態様は、タイヤ用ラベルであって、表面樹脂層と、少なくとも1層以上の耐熱粘着剤層と、少なくとも1つ以上のRFIDタグと、少なくとも1枚以上の耐熱シート層と、加硫用粘着剤層と、を有し、前記耐熱シート層は、前記RFIDタグと、前記加硫用粘着剤層との間に配置され、前記RFIDタグの交信周波数が、800MHz以上1020MHz以下であり、前記耐熱シート層の厚みが、12μm以上900μm以下であり、前記RFIDタグとタイヤ被着面との間の距離が、20μm以上1000μm以下であることを特徴とする、タイヤ用ラベルである。
(2)本発明の第2の態様は、(1)に記載のタイヤ用ラベルであって、前記耐熱粘着剤層は、前記表面樹脂層と、前記RFIDタグとの間に配置された第一耐熱粘着剤層と、前記RFIDタグと、前記タイヤ被着面との間に配置された第二耐熱粘着剤層と、を有し、前記第二耐熱粘着剤層の厚みは、7μm以上40μm以下であることを特徴とするものである。
(3)本発明の第3の態様は、(1)又は(2)に記載のタイヤ用ラベルであって、前記タイヤ被着面側から、前記加硫用粘着剤層、前記耐熱シート層、前記第二耐熱粘着剤層、前記RFIDタグ、前記第一耐熱粘着剤層、前記表面樹脂層の順に積層されることを特徴とするものである。
(4)本発明の第4の態様は、(1)から(3)のいずれかに記載のタイヤ用ラベルであって、前記表面樹脂層が、印字が可能であることを特徴とするものである。
(5)本発明の第5の態様は、(4)に記載のタイヤ用ラベルであって、前記印字の方式が、熱転写印字であることを特徴とするものである。
(6)本発明の第6の態様は、(1)から(5)のいずれかに記載のタイヤ用ラベルであって、前記表面樹脂層の厚みが、20μm以上300μm以下であることを特徴とするものである。
(7)本発明の第7の態様は、(1)から(6)のいずれかに記載のタイヤ用ラベルであって、前記加硫用粘着剤層の厚みが、1μm以上60μm以下であることを特徴とするものである。
したがって、本発明によれば、RFIDタグとタイヤ被着面との間の距離を所定の距離とし、かつ、所定の交信周波数帯のRFIDタグを用いることで、周辺部材の影響が少なく、通信距離が短縮したり、ノイズが発生したりすることのない、製品識別や盗難防止に有用なタイヤ用ラベルを提供することができる。
本発明のタイヤ用ラベルの接着場所の一例である。 別態様のタイヤ用ラベルの接着場所である。 本発明のタイヤ用ラベルの断面図である。 本発明のタイヤ用ラベルのRFIDタグとタイヤ被着面との間の距離を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明するが、これらは例示の目的で掲げたもので、これらにより本発明を限定するものではない。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ符号を付する。
<タイヤ用ラベル>
本発明の実施形態に係るタイヤ用ラベルは、タイヤの任意の領域に貼付することができる。タイヤ用ラベルは、加硫されてタイヤの表面に接着し、タイヤ被着面と永久的に接着する。図1及び図2は、本発明の実施形態に係るタイヤ用ラベル10をタイヤ1に接着した図である。図1に示すように、タイヤ用ラベル10は、タイヤ1の側面に接着することができる。また、図2に示すように、タイヤ1の非接地面、すなわちタイヤ1の内面に接着してもよい。
タイヤ用ラベル10は、表面樹脂層20と、耐熱粘着剤層30と、RFIDタグ40と、耐熱シート層50と、加硫用粘着剤層60とを備える。好ましくは、タイヤ用ラベル10は、図3に示すように、タイヤ1被着面側から、加硫用粘着剤層60、耐熱シート層50、第二耐熱粘着剤層32、RFIDタグ40、第一耐熱粘着剤層31、表面樹脂層20の順に積層される。
<表面樹脂層>
表面樹脂層20に用いる材料は、熱加硫に耐えられる耐熱性を有する樹脂であれば特に限定されないが、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド類(PA)、ポリイミド類(PI)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等が挙げられる。これらの中でも、安価で安定した性能が得られるPET、PENが好ましく、表面樹脂層20に印字した際の視認性を向上させる観点から、白色顔料を練りこんだPET、白色顔料を練りこんだPENがより好ましい。表面樹脂層20は、RFIDタグ40にエンコードされたデジタル情報と同じ情報を可視情報として、タイヤ用ラベル10の表面に表示することができるように、表面樹脂層20は印字が可能であることが好ましい。「印字が可能」とは、感熱発色層、熱転写、インクジェット、レーザー印字などが可能ないわゆる印字受理層、印刷性向上層等を表面樹脂層20の表層にさらに有していてもよく、表面樹脂層20が、印字が可能な樹脂からなっていてもよい。また、上記情報を可変情報とする、すなわち情報の書き換えを容易とするために、印字の方式は熱転写印字であることがより好ましい。
表面樹脂層20上には、さらに保護層(図示せず)を設けてもよい。保護層を設けることで、使用環境によって、表面樹脂層20の印字の視認性が低下することを防止することができる。保護層は、透明であることが好ましい。保護層の厚さは、例えば0.1μm以上30μm以下である。保護層は、例えば、透明ニスを塗布することにより形成してもよく、オーバーラミネートフィルムを貼り合わせることで設けてもよい。ラミネートフィルムの材質としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等を好ましく用いることができる。
表面樹脂層20の厚みは、特に限定されないが、20μm以上300μm以下であることが好ましい。表面樹脂層20の厚みが20μm未満であると、タイヤ用ラベル10の耐熱寸法安定性が低下するおそれがあり、300μmを超えると、屈曲性が低下して実用上好ましくない。表面樹脂層20の厚みは、より好ましくは、20μm以上250μm以下であり、さらに好ましくは、30μm以上200μm以下である。
<耐熱粘着剤層>
耐熱粘着剤層30に用いる材料は、上記の表面樹脂層20と同様に、粘着性の劣化を伴うことなく、加硫の条件に耐えることができ、かつ、多くの環境要因に対して長期の耐性及び抵抗性を示す材料であれば特に限定されない。耐熱粘着剤層30の物性としては、加硫前後の粘着力の変化が小さいことが好ましく、具体的には、ステンレス鋼板に対する温度180℃、5分間加熱前後の23℃における粘着力の変化率{(180℃の加熱後の、ステンレス鋼板に対する粘着力)/(180℃の加熱前の、ステンレス鋼板に対する粘着力)×100}が25%以上であることが好ましく、30%以上であることがより好ましく、50%以上であることがさらに好ましい。粘着力の変化率が25%未満の場合、タイヤ用ラベル10を接着したタイヤ1を加硫する工程において、タイヤ用ラベル10の層間強度が低下し、意図しない剥離が生じるおそれがある。
より具体的には、耐熱粘着剤層30は、温度180℃、5分間加熱後の23℃におけるステンレス鋼板に対する粘着力が8N/25mm以上であることが好ましい。該粘着力が8N/25mm未満では、タイヤ用ラベル10を接着したタイヤ1を加硫する工程において、粘着力が小さく、タイヤ用ラベル10の層間強度が低下し、意図しない剥離が生じるおそれがある。より好ましい該粘着力は10N/25mm以上であり、特に12N/25mm以上が好ましい。
また、該粘着力の上限については特に制限はないが、一般的には25N/25mmである。また、加硫処理後の、タイヤ用ラベル10の流通時や製品使用時に、RFIDタグ40が何らかの理由で通信不能になった場合、タイヤ用ラベル10を剥離することで、タイヤ用ラベル10の一部のみ交換することができるという観点から、該粘着力の上限は、20N/25mmであってもよい。なお、上記粘着力は、ステンレス鋼板に幅25mm、長さ250mmサイズのタイヤ用ラベル10を貼付し、貼付24時間後、180℃の雰囲気に5分間放置したのち、23℃の環境下に戻しJIS Z 0237の180度引き剥がし法に準拠して測定した値である。
耐熱粘着剤層30に用いる材料としては、前記の性能を有するものであればよく、特に制限されず、従来公知の粘着剤、例えばゴム系、アクリル系、シリコーン系、ポリウレタン系及びポリエステル系粘着剤などの中から、適宜選択することができる。これらの中で、耐熱性粘着剤としては、ゴム系、アクリル系、シリコーン系の粘着剤が好ましく、特に天然ゴム・合成ポリイソプレン系、アクリル系及びシリコーン系粘着剤が好適である。これらの粘着剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。耐熱粘着剤層30は、所望により粘着付与剤、老化防止剤、充填剤、加硫剤、加硫促進剤、軟化剤、紫外線吸収剤、光安定剤などを含んでいてもよい。
なお、耐熱粘着剤層30の厚みに特に制限はないが、通常1μm以上150μm以下の範囲であり、好ましくは5μm以上100μm以下の範囲である。
耐熱粘着剤層30は、図3に示すように、表面樹脂層20と、RFIDタグ40との間に配置された第一耐熱粘着剤層31と、RFIDタグ40と、タイヤ1被着面との間に配置された第二耐熱粘着剤層32と、を有することが好ましく、第二耐熱粘着剤層32の厚みは、7μm以上40μm以下であることが好ましく、10μm以上30μm以下であることがより好ましい。RFIDタグ40と、タイヤ1被着面との間に第二耐熱粘着剤層32を配置し、かつ、第二耐熱粘着剤層32の厚みを上記の厚みとすることにより、後述するRFIDタグ40とタイヤ1被着面との間の距離L1を制御しやすく、タイヤ1に含まれるゴムや金属等の影響を受けて、RFIDタグ40の通信距離が短縮し、ノイズが発生するなどの問題を抑制することができる。
<RFIDタグ>
RFIDタグ40は、いわゆる電波方式のRFIDタグであり、所定の範囲の電力を有する電磁波を受信すると、対応する所定の範囲の使用可能な周波数応答を発する。電波方式では強度減衰が距離の逆数となるため、長距離の通信が可能となり、情報読み取り装置とRFIDタグが付された製品の間の距離が離れていても、情報を読み取ることが可能となる。
本発明のタイヤ用ラベル10において、RFIDタグ40の交信周波数は800MHz以上1020MHz以下であり、820MHz以上1000MHz以下であることが好ましい。交信周波数が上記の範囲のRFIDタグ40を用いることにより、タイヤ用ラベル10がタイヤ1の側面又はタイヤ1の非接地面に配置された場合に、通信距離が短縮したり、ノイズが発生したりするなどの問題が生じにくく、十分な通信性能が得られる。
また、上記所定の交信周波数帯のRFIDタグ40を有するタイヤ用ラベル10がタイヤ1の側面又はタイヤ1の非接地面に配置された場合、図4に示すRFIDタグ40とタイヤ1被着面との間の距離L1は、20μm以上1000μm以下であり、30μm以上800μm以下であることが好ましく、50μm以上300μm以下であることがより好ましい。RFIDタグ40とタイヤ1被着面との間の距離を上記の範囲とすることにより、タイヤ用ラベル10がタイヤ1被着面から適度な距離が保たれ、上記所定の交信周波数帯のRFIDタグ40を有する場合において、タイヤ1に含まれるゴムや金属等の影響が少なく、通信距離が短縮し、ノイズが発生するなどの問題が生じにくい。この場合、RFIDタグ40とタイヤ1被着面との間の距離L1とは、RFIDタグ40とタイヤ1被着面の間に積層されている各層の厚みの和として算出することができる。例えば、図3におけるタイヤ用ラベル10において、RFIDタグ40とタイヤ1被着面との間の距離L1は、加硫用粘着剤層60、耐熱シート層50、第二耐熱粘着剤層32の各層の厚みの和として算出される。
RFIDタグ40は、例えば、ベースフィルム上に任意の形状のアンテナパターンを有し、アンテナパターンの端部にICチップが装着されている。ベースフィルムに用いる材料は、特に限定されないが、例えば、上記の表面樹脂層20と同様に、加硫の条件に耐えることができる耐熱性を有している材料であることが好ましい。
<耐熱シート層>
耐熱シート層50に用いる材料は、上記の表面樹脂層20と同様に、加硫の条件に耐えることができる耐熱性を有している材料であれば特に限定されないが、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド類(PA)、ポリイミド類(PI)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、繊維ガラス、合成織物、及びこれらの組み合わせが挙げられる。これらの中でも、安価で安定した性能が得られるPET、白色顔料を練り込んだPET、PEN及びこれらの組み合わせであることが好ましい。このとき、加硫に耐えるために、耐熱シート層50の耐熱温度は180℃以上であることが好ましく、また、熱変形を抑えるために、ASTM D696における25℃〜180℃の線膨張係数が1×10−5/℃以上10×10−5/℃以下であることが好ましい。
耐熱シート層50の厚みは、12μm以上900μm以下であり、20μm以上500μm以下であることが好ましく、50μm以上300μm以下であることがより好ましい。このような厚みの耐熱シート層50をRFIDタグ40と加硫用粘着剤層60との間に配置することで、RFIDタグ40とタイヤ1被着面との間の距離L1が所定の距離となるように制御しやすく、タイヤ1に含まれる金属やゴム等の影響を受けて、RFIDタグ40の通信距離が短縮したり、ノイズが発生したりする等の問題を抑制することができる。
耐熱シート層50の厚みが12μm未満の場合は、RFIDタグ40とタイヤ1被着面との間の距離が短くなり、ノイズが発生するおそれがある。また、耐熱シート層50の厚みが900μmを超える場合は、実用上の問題が生じるおそれがある。
また、耐熱シート層50はRFIDタグ40の通信を阻害しないために、耐熱シート層50の比誘電率は1.5以上4.0以下であることが好ましく、2.0以上3.5以下であることがより好ましい。
<加硫用粘着剤層>
加硫用粘着剤層60に用いる材料は加硫の条件に耐えることができ、かつ、多くの環境要因に対して長期の耐性及び抵抗性を示し、さらに、タイヤ1のようなゴム製品の表面に接着し得る材料であれば特に限定されない。
加硫用粘着剤層60のタイヤ用ゴムに対する23℃における粘着力は、0.1N/25mm以上5N/25mm以下が好ましく、0.5N/25mm以上4N/25mm以下がより好ましい。また、180℃で5分間加硫後のタイヤ用ゴムに対する粘着力は、10N/25mm以上であることが好ましく、15N/25mm以上であることがより好ましい。また、該粘着力の上限については特に制限はないが、一般的には1000N/25mmである。
加硫用粘着剤層60の厚みは、1μm以上60μm以下であることが好ましく、5μm以上50μm以下であることがより好ましい。加硫用粘着剤層60の厚みをこの範囲にすることにより、RFIDタグ40とタイヤ1被着面との間の距離L1が所定の距離となるように制御しやすく、タイヤ1に含まれる金属やゴム等の影響を受けて、RFIDタグ40の通信距離が短縮したり、ノイズが発生したりする等の問題を抑制することができる。
<剥離材>
また、図3に示すように、タイヤ用ラベル10をタイヤ1に接着する前に、加硫用粘着剤層60を保護するために、タイヤ1被着面側に剥離材70を有していてもよい。剥離材70の構成は任意であり、剥離材70の基材を剥離性の材料等により剥離処理したものが例示される。剥離材70の基材は特に限定されないが、例えば、グラシン紙、コート紙、上質紙等の紙基材、これらの紙基材にポリエチレン等の熱可塑性樹脂をラミネートしたラミネート紙、又はポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂等のポリエステル樹脂フィルム、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等のポリオレフィン樹脂フィルム等のプラスチックフィルム等が挙げられる。
剥離性の材料としては、例えば、シリコーン系樹脂、オレフィン系樹脂、イソプレン系樹脂、ブタジエン系樹脂等のゴム系エラストマー、長鎖アルキル系樹脂、アルキド系樹脂、フッ素系樹脂等が挙げられる。
なお、剥離材70の厚さは、特に制限はないが、通常、20μm以上150μm以下程度である。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態や実施例に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 タイヤ
10 タイヤ用ラベル
20 表面樹脂層
30、31、32 耐熱粘着剤層
40 RFIDタグ
50 耐熱シート層
60 加硫用粘着剤層
70 剥離材

Claims (7)

  1. タイヤ用ラベルであって、
    表面樹脂層と、
    少なくとも1層以上の耐熱粘着剤層と、
    少なくとも1つ以上のRFIDタグと、
    少なくとも1枚以上の耐熱シート層と、
    加硫用粘着剤層と、を有し、
    前記耐熱シート層は、前記RFIDタグと、前記加硫用粘着剤層との間に配置され、
    前記RFIDタグの交信周波数が、800MHz以上1020MHz以下であり、
    前記耐熱シート層の厚みが、12μm以上900μm以下であり、
    前記RFIDタグとタイヤ被着面との間の距離が、20μm以上1000μm以下であることを特徴とする、タイヤ用ラベル。
  2. 前記耐熱粘着剤層は、前記表面樹脂層と、前記RFIDタグとの間に配置された第一耐熱粘着剤層と、前記RFIDタグと、前記タイヤ被着面との間に配置された第二耐熱粘着剤層と、を有し、
    前記第二耐熱粘着剤層の厚みは、7μm以上40μm以下であることを特徴とする、請求項1に記載のタイヤ用ラベル。
  3. 前記タイヤ被着面側から、前記加硫用粘着剤層、前記耐熱シート層、前記第二耐熱粘着剤層、前記RFIDタグ、前記第一耐熱粘着剤層、前記表面樹脂層の順に積層されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のタイヤ用ラベル。
  4. 前記表面樹脂層が、印字が可能であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載のタイヤ用ラベル。
  5. 前記印字の方式が、熱転写印字であることを特徴とする、請求項4に記載のタイヤ用ラベル。
  6. 前記表面樹脂層の厚みが、20μm以上300μm以下であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載のタイヤ用ラベル。
  7. 前記加硫用粘着剤層の厚みが、1μm以上60μm以下であることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載のタイヤ用ラベル。
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