JP2020106327A - 車両用計器 - Google Patents
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Abstract
【課題】異なるサイズの発光ダイオードを選択的に実装可能とし、それぞれを配置した際の発光部のズレが生じにくい回路基板を備えた車両用計器を提供する。【解決手段】車両情報を表示するインジケータと、このインジケータを背面側から透過照明する光源431と、この光源431を実装する回路基板5と、を備えた車両用計器であり、回路基板5は、表面実装型の第1の光源431へ駆動電力を供給するとともに第1の光源431を保持できるランド52a〜52dを設け、このランド52a、52bの内端には、第1の光源431の筐体431eよりも小さく第1の光源431に対して端子数の異なる表面実装型の第2の光源へ駆動電力を供給するとともに第2の光源を保持できる延出部がそれぞれ形成される。【選択図】図5
Description
本発明は、車両用計器に関し、例えば、光源を備えた複合計器として好適である。
車両用計器は、従来から車両のインストルメントパネルに搭載、走行速度や積算走行距離、外気温、燃料残量、各種警告表示やインジケータ表示を行う複合計器として一般的に車両に搭載されている。
これら車両情報は、例えば、内部に実装された光源からの照明光によって照らされ、計測値に応じて回動する指針とこの指針によって支持される目盛や数値などの指標部を有する文字板とによって車両情報対比判読可能にする指針式表示部や、バックライト(光源)を設けた液晶表示パネル、筒状の照明室内に設けられる発光ダイオード(光源)の照明光をシンボルマークが印刷された意匠部を透過させて点灯表示するインジケータ部などを備えた車両用計器によって、表示出力される。例えば、特許文献1に開示されている。
また、これら車両用計器の光源にあっては、表面実装型の発光ダイオードを回路基板のランドに実装して適用できる。例えば、上述指針式表示部やインジケータ部を表示させる際には、車両の車種や車格等のバリエーションに従って、同じ照明位置であっても異なる色のチップ型発光ダイオードを適用したり、異なるサイズのチップ型発光ダイオードを適用する場合がある。
上述のように、異なるサイズのチップ型発光ダイオードを選択的に実装可能にする場合、2種類の回路基板が必要となるため、設計や管理など無駄が多くなる。また、照明室内に複数種に対応したランドをそれぞれ設ける場合には、互いの発光部や光軸のズレによって、照明対象であるインジケータ部などに発光斑や発光輝度の不足が生じてしまう。
そこで本発明の目的とするところは、この問題に着目してなされたものであり、異なるサイズの発光ダイオードを選択的に実装可能とし、それぞれを配置した際の発光部のズレが生じにくい回路基板を備えた車両用計器を提供することにある。
本発明の車両用計器は、
車両情報を表示する表示部と、
この表示部を背面側から透過照明する光源と、
この光源を実装する回路基板と、を備えた車両用計器であり、
前記回路基板は、表面実装型の第1の光源へ駆動電力を供給するとともに前記第1の光源を保持できるランドを設け、
このランドの内端には、前記第1の光源の筐体よりも小さく前記第1の光源に対して端子数の異なる表面実装型の第2の光源へ駆動電力を供給するとともに前記第2の光源を保持できる延出部が形成されることを特徴とする。
車両情報を表示する表示部と、
この表示部を背面側から透過照明する光源と、
この光源を実装する回路基板と、を備えた車両用計器であり、
前記回路基板は、表面実装型の第1の光源へ駆動電力を供給するとともに前記第1の光源を保持できるランドを設け、
このランドの内端には、前記第1の光源の筐体よりも小さく前記第1の光源に対して端子数の異なる表面実装型の第2の光源へ駆動電力を供給するとともに前記第2の光源を保持できる延出部が形成されることを特徴とする。
また、前記ランドは、4つの端子を有する前記第1の光源と、2つの端子を有する前記第2の光源とを選択的に実装可能な形状であることを特徴とする。
また、前記ランドは、1端子をアノード、3端子をカソード、とする4端子型の前記第1の光源に対応した形状であり、
前記延出部は、アノード接続用のランドと、このランドと対角位置にあるカソード接続用のランドと、からそれぞれ対向するように延びて形成されることを特徴とする。
前記延出部は、アノード接続用のランドと、このランドと対角位置にあるカソード接続用のランドと、からそれぞれ対向するように延びて形成されることを特徴とする。
本発明の車両用計器は、異なるサイズの発光ダイオードを選択的に実装可能とし、それぞれを配置した際の発光部のズレが生じにくい回路基板を備えることができる。
本発明を適用した実施の形態として、自動車に搭載される車両用計器Aを例にあげて、図面に基づいて説明する。
この場合、車両用計器Aは、指針式表示部1と、液晶表示パネル2と、インジケータ(表示部)3と、光源4と、回路基板5と、スペーサ6と、ケース7とを備えている。
指針式表示部1は、例えば、図1に示す左から水温計と、燃料計と、車速計が適用される。指針式表示部1は、車両用計器A外の外部機器、この場合、車載電子制御ユニット(ECU)から通信を介して入力する車両情報に基づいて測定値を指示するべく回動可能な指針11と、この指針11の指示対象となる目盛や数値などの指標部12aが印刷された表示板(文字板)12とを備え、車両利用者は、指針11の指示位置を対比判読することで測定値を読み取ることができる。
指針11は、表示板12の孔12bを介してモータ11aによる回動を伝える指針軸11bに圧入嵌合され、指針11の先端側まで光を導光するための透光性の導光部11cと、孔12bを覆う遮光性の指針キャップ11dとを有している。表示板12は、透光性の板材に、背景となる遮光印刷層12cが形成されるとともに、遮光印刷層12cが形成されていない透過部を指標部12aやインジケータ3として形成している。指針11及び表示板12は、背面側に設けられた回路基板5に実装される光源4(41,42)によって照明され、部分的に光輝する構成である。
液晶表示パネル2は、液晶表示素子を用いて表示像を生成し車両情報を数値やバー表示、シンボルマークなどで表示出力できる。液晶表示パネル2は、画面を切り換え表示可能にして複数の車両情報を表示することもでき、例えば、積算走行距離、燃料消費率、外気温度など種々の表示を行うことも考えられる。また、液晶表示パネル2は、図示しないバックライトによって透過照明されることで、夜間等暗い環境下であっても視認可能に設けられる。なお、バックライトを設けた液晶表示パネル2の替わりに、自発光型の有機ELパネルを適用することも可能である。
インジケータ3は、エンジン不具合やバッテリ異常など車両の警告状態や、ヘッドライトの点灯や、表示板12の上部左右に設けられる方向指示灯の作動状態を示すテルテール、指針軸11bと指標部12aとの間に設けられる警告状態を示す表示を適用できる。インジケータ3は、表示板12の遮光印刷層12cによってシンボルマークの透過形状が形成され、背面側に設けられる光源4(43)からの照明光を透過することで、点灯表示する構成である。
光源4は、表示板12の背面側に並行して設けられる回路基板5面の表示板12側に対向するように表面実装され、指針式表示部1やインジケータ3を照明する表面実装型の発光ダイオードを適用できる。光源4は、指針軸11b付近に設けられ指針11の指示部を孔12bを介して照明する指針用光源41と、指標部12aを照明するための指標部用光源42と、車両用計器Aが入力する車両情報に基づいてインジケータ3を点灯表示するためのインジケータ用光源43とを備える。
回路基板5は、表示板12の背面側に並行にして設けられる平板状の硬質プリント配線基板を適用でき、例えば、ガラスエポキシ樹脂を用いた電気絶縁基材51の表裏面に形成される銅箔からなる導電パターンによって配線やランド52が形成され、さらに電子部品の実装面となるランド52以外を保護する絶縁被膜(ソルダーレジスト層)53などが設けられている。回路基板5のランド52a〜52dは、サイズの異なるチップ型LEDを選択的に実装可能に形成されている。また、回路基板5には、光源4やモータ11a、液晶表示パネル2、の他に例えば、図示しないスイッチ素子やマイクロコンピュータ、外部接続用の配線コネクタなどが実装されている。
スペーサ6は、遮光性の合成樹脂を適用でき、表示板12と回路基板5とを所定間隔おいて支持する。スペーサ6は、この場合、白色のポリプロピレン材が適用される。スペーサ6は、指針用光源41aによる照明光が余計な箇所を照らさないように遮光して区画する指針用照明空間61と、指標部用光源41bによる照明光が指標部12aに至るように導く反射面62aを有し、さらにインジケータ3側や指針用照明空間61を照らさないように遮光して区画する指標部用照明空間62と、インジケータ用光源43による照明光が他の照明空間61,62を照らさないように遮光して区画するインジケータ用照明空間63とを設けている。
インジケータ用照明空間63は、図3に示すように、指針用照明空間61と指標部用照明空間62との間に、筒状の遮光壁63aを介して設けられる。即ち、インジケータ用光源43は、遮光壁63aに囲われるようにして設けられ、遮光壁63aの外側には、指針用光源41aまたは指標部用光源41bが配置される。
ケース7は、遮光性の合成樹脂材からなり、指針11、表示板12、回路基板5、スペーサ6とを収容し、固定保持する。ケース7は、照明光が不要に反射し難いように黒色など暗色系の部材が好適である。また、ケース7には、指針11や表示板12を覆う透光性のカバー部材を設けることもできる。
インジケータ用光源43は、車両の車種や仕向けによって、照明色やインジータの種類、有無が異なることがある。また、生産地域や生産時期によって、実装準備が行い易い発光ダイオードの種類がある。このため、回路基板5は、光源4(43)として、実装できる種類を多くするため、図4に示すランド52(52a〜52d)が設けられる。
ランド52は、図5,6に示すように、対辺に2ずつで合計4つの端子431a〜431dを設けた矩形のチップ型発光ダイオードからなる第1の光源431を実装可能に形成されている。
第1の光源431は、アノード端子431aと、カソード端子431bと、カソード接続可能な端子431c,431dと、これら端子431a〜431dを露出しながら保持し発光ダイオードを覆う合成樹脂からなる筐体431eと、筐体431eの中央部に透光材からなり実装面と垂直方向へ光を照射出力するレンズを設けた発光部431fとを備えている。
ランド52は、これら端子431a〜431dそれぞれに対応して4つに分れて露出しており、半田54により通電可能に接続保持される。ランド52は、絶縁被膜53に覆われる図示しない配線を介して、アノード/カソード端子間を通電させてべく電力供給を行うことができる。また、ランド52は、半田濡れのない絶縁被膜53を介して端子431a〜431dに対応して4つに分れて設けられるため、位置ズレが大きくなってしまうことを抑止しながら回路基板5上の所望の位置に第1の光源431を保持できる作用がある。これによって発光部431fの位置及び第1の光源431の光軸の誤差を小さくして所望の位置に固定(半田接続)できる。
また、ランド52は、図4,5に示すように、4つのランド52a〜52dのうち、第1の光源431のアノード端子431aと接続するランド52a、及びこれに対角するカソード端子431bに接続するランド52bは、互いに近づくようにして延びる延出部521,522が形成される。
この延出部521,522は、図7に示すように、対辺に一つずつで合計2つの端子432a,432b及び第1の光源431の筐体431eよりも小さいサイズの筐体432cを設けた矩形のチップ型発光ダイオードからなる第2の光源432と、を実装可能に形成されている。
第2の光源432は、アノード端子432a及びカソード端子432bと、これら端子432a,432bを露出しながら保持し発光ダイオードを覆う合成樹脂からなる筐体432cと、筐体432cの中央に透光材からなり実装面と垂直方向へ光を照射出力するレンズを設けた発光部432dとを備えている。
延出部521,522は、絶縁被膜53を介して対向するように設けられ、延出部521,522の幅Dは、第2の光源432の端子432a,432bの幅と同じ、もしくは許容される実装誤差分大きく形成されている。これにより第2の光源432を半田接続する際に、位置ズレを小さくできる。したがって、発光部432dの位置及び第2の光源432の光軸の誤差を小さくして所望の位置に固定(半田接続)できる。
また、4つのランド52a〜52dと第1の光源431の端子431a〜431dとの接続箇所の中央(中心)位置と、対角するランド52a,52bから延びる2つの延出部521,522と第2の光源432の端子432a、432bとの接続箇所の中央(中心)位置とが、略同じ位置となる。このため、発光部431f,432dから発せられる照明出力位置や光軸を、第1の光源431が実装された時と第2の光源432が実装された時とで同様にできる。従って、照明斑を抑えるように調整されたランド52位置を有する回路基板を汎用的に使用できるだけでなく、インジケータ用照明空間63を形成する遮光壁63aの形状や、表示板12の印刷などもそのまま適用することが可能になる。
斯かる車両用計器Aは、車両情報を表示するインジケータ(表示部)3と、このインジケータ3を背面側から透過照明する光源43と、この光源43を実装する回路基板5と、を備えた車両用計器Aであり、回路基板5は、表面実装型の第1の光源431へ駆動電力を供給するとともに第1の光源431を保持できるランド52a〜52dを設け、
このランド52a〜52dの内端には、第1の光源431の筐体431eよりも小さく第1の光源431に対して端子数の異なる表面実装型の第2の光源432へ駆動電力を供給するとともに第2の光源432を保持できる延出部521,522が形成される。
このランド52a〜52dの内端には、第1の光源431の筐体431eよりも小さく第1の光源431に対して端子数の異なる表面実装型の第2の光源432へ駆動電力を供給するとともに第2の光源432を保持できる延出部521,522が形成される。
従って、異なるサイズの光源431,432を選択的に実装可能とし、それぞれを配置した際の発光部431f、432dの位置ズレが生じにくいランド52を有する回路基板5を備えた車両用計器Aとなる。
また、ランド52は、4つの端子431a〜431dを有する第1の光源431と、2つの端子432a,432bを有する第2の光源432とを選択的に実装可能な形状であり、汎用性の高い回路基板5となる。
また、ランド52は、1端子431aをアノード、3端子431b〜431dをカソード、とする4端子型の第1の光源431に対応した形状であり、延出部521,522は、アノード接続用のランド52aと、このランド52aと対角位置にあるカソード接続用のランド52bと、からそれぞれ対向するように延びて形成されることによって、ランド52に実装される各光源431,432の中心位置を同様にできる。
また、図4に示すように、絶縁被膜53の開口から露出する各ランド52a〜52dのうち、最も近い箇所を延出部521,522とすることで、半田ブリッジなどの不要な導通を抑止できる。
なお、本発明の車両用計器を上述した実施の形態の構成にて例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の構成においても、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良、並びに設計の変更が可能なことは勿論である。
上述した実施形態によれば、4つの端子431a〜431dのうち3つのカソード接続用の端子431b〜431dを有する第1の光源431を適用可能なランド52について説明したが、4つの端子のうち一つをアノード接続用端子で、この端子の対角位置にカソード接続用端子を有する光源を想定したランドであれば適用でき、例えば、該アノード接続用端子と該カソード接続用端子の他の2つの端子は、カソード接続用であっても、他の電子部品と電気的に接続されないオープン状態の固定保持用のランドであってもよい。
また、インジケータ用光源43に接続する回路基板5のランド52形状について詳述したが、指針用光源41や指標部用光源42、または液晶表示パネル2のバックライトなど、回路基板5に実装される光源であれば、同様に適用でき、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、異なる光源を実装しても光軸を同様にできるため、例えば、発せられる光を透明材からなる導光体(ライトガイド)を介して照明対象を照らす光源に適用した場合であっても、該導光体の受光部位置や反射面などをそのまま汎用して用いることができ有効である。
また、上述した実施形態にあっては、例えば、自動車やオートバイ、あるいは農業機械や建設機械を備えた移動体に搭載される車両用計器としても適用できる。
3 インジケータ(表示部)
43 光源
431 第1の光源
431e 筐体
432 第2の光源
432c 筐体
5 回路基板
52(52a〜52d) ランド
521,522 延出部
A 車両用計器
43 光源
431 第1の光源
431e 筐体
432 第2の光源
432c 筐体
5 回路基板
52(52a〜52d) ランド
521,522 延出部
A 車両用計器
Claims (3)
- 車両情報を表示する表示部と、
この表示部を背面側から透過照明する光源と、
この光源を実装する回路基板と、を備えた車両用計器であり、
前記回路基板は、表面実装型の第1の光源へ駆動電力を供給するとともに前記第1の光源を保持できるランドを設け、
このランドの内端には、前記第1の光源の筐体よりも小さく前記第1の光源に対して端子数の異なる表面実装型の第2の光源へ駆動電力を供給するとともに前記第2の光源を保持できる延出部が形成されることを特徴とする車両用計器。 - 前記ランドは、4つの端子を有する前記第1の光源と、2つの端子を有する前記第2の光源とを選択的に実装可能な形状であることを特徴とする請求項1に記載の車両用計器。
- 前記ランドは、1端子をアノード、3端子をカソード、とする4端子型の前記第1の光源に対応した形状であり、
前記延出部は、アノード接続用のランドと、このランドと対角位置にあるカソード接続用のランドと、からそれぞれ対向するように延びて形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用計器。
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