以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る冷蔵庫システム1の概略構成を示したシステム構成図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る冷蔵庫システム1は、例えば、冷蔵庫100、サーバ装置110、通信端末120、およびネットワーク130を有する。冷蔵庫100とサーバ装置110と通信端末120は、ネットワーク130を介して、通信可能に接続されている。また、冷蔵庫100は、例えば、文字や画像などを出力する冷蔵庫表示部100aを扉の表面に備える。また、通信端末120は、例えば、文字や画像などを出力する端末表示部120aを備える。
図2は、本発明の一実施形態に係る冷蔵庫100の斜視図である。図2(a)は、冷蔵庫100の扉を閉じた状態の斜視図である。図2(b)は、冷蔵庫100の扉を開いた状態の斜視図である。
冷蔵庫100は、例えば、図2(a)及び図2(b)に示すように、冷蔵庫表示部100a、撮像部202、冷蔵室203、冷凍室204、冷蔵室用扉205、冷凍室用扉206、および載置棚207を有する。
冷蔵庫100は、例えば、冷蔵室203、冷凍室204等の収納室を有する。そして、冷蔵庫100は、冷蔵室203を密閉するために、前面に冷蔵室用扉205を有し、冷凍室204を密閉するために、前面に冷凍室用扉206を有する。
冷蔵室203は、例えば、上面、下面、右側面、左側面、背面に断熱壁を有し、前面の開口部を冷蔵室用扉205が囲み、外部から断熱する。冷蔵室203は、図2(b)に示すように、収納物が載置される複数の載置棚207を有する。
冷蔵室用扉205は、例えば、冷蔵室用扉205の前面に文字や画像を表示する冷蔵庫表示部100aを有する。
冷凍室204は、例えば、上面、下面、右側面、左側面、背面に断熱壁を有し、前面の開口部を冷凍室用扉206が囲み、外部から断熱する。図2(b)で示す冷凍室204は、載置棚はないが、冷蔵室203と同様に載置棚を有していても構わない。
冷蔵庫表示部100aは、例えば、図2(a)に示すように、冷蔵室用扉205の前面に設けられる。冷蔵庫表示部100aは、例えば、タッチパネル付きの液晶パネルである。冷蔵庫表示部100aは、具体的には、例えば、各収納室の画像や温度や文字等を表示し、タッチパネルはユーザからの入力操作を検知する。ここで、冷蔵庫表示部100aは、冷凍室用扉206の前面に設けられていても構わない。
撮像部202は、例えば、図2(b)に示すように冷蔵室用扉205の背面側に設置されている。撮像部202は、具体的には、例えば、カメラである。撮像部202は、冷蔵室203の各載置棚207に載置されている収納物を撮像可能なように設置されている。つまり、撮像部202は、冷蔵室用扉205の背面側であって、各載置棚207を撮像可能な位置に、冷蔵室203の内部を撮像可能な方向に向けて設置されている。また、撮像部202は、冷凍室用扉206の背面側に、冷凍室204の内部を撮像可能な方向に向けて設置されている。ここで、撮像部202は、例えば、図2(b)に示すように、冷蔵室用扉205の背面と冷凍室用扉206の背面に、それぞれ複数個有している。ここで、撮像部202は、例えば、冷蔵室203の各載置棚207の収納物が撮像可能な1つのカメラであっても構わない。そして、撮像部202は、例えば、冷蔵室203の内部を前面から撮像した冷蔵室203全体の画像や、冷凍室204の内部を前面から撮像した冷凍室204全体の画像を撮像する。
図3は、本発明の一実施形態に係るサーバ装置110の機能的構成の一例を示す図である。図3を参照して、サーバ装置110の機能的構成を説明する。
サーバ装置110は、図3に示すように、サーバ通信部310、サーバ制御部320、およびサーバ記憶部330を有する。
サーバ制御部320は、例えば、サーバ記憶部330に格納されるサーバ制御プログラムに従って各種の情報処理を実行する。ここで、このサーバ制御プログラムは、ネットワーク130を介してダウンロードされて、サーバ記憶部330に格納されても良い。サーバ制御部320は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであり、プロセッサは上述のサーバ制御プログラムを実行することにより、サーバ制御部320として動作する。
サーバ記憶部330は、例えば、サーバ制御部320によって実行されるサーバ制御プログラムや、サーバ制御プログラムの実行により生成されたデータや外部から取得したデータなど、サーバ装置110の各種の情報処理に必要となる情報を記憶する。サーバ記憶部330は、例えば、フラッシュメモリやRAM(Random Access Memory)等により実現可能である。
サーバ通信部310は、例えば、ネットワーク130を介して、冷蔵庫100と通信端末120と通信し、冷蔵庫100や通信端末120との間で、画像や信号等の各種データの送受信を行う。
サーバ通信部310は、図3に示すように、画像受信部311、開閉情報受信部312、音声受信部313、位置情報受信部314、購入情報受信部315、要求受信部316、およびサーバ画像送信部317を有する。
画像受信部311は、例えば、冷蔵庫100の撮像部202により撮像された収納室(冷蔵室、冷凍室など)の内部の画像である画像情報を冷蔵庫100から受信する。画像受信部311は、例えば、画像情報と共に、画像が撮像された撮像時刻(日付を含む)を冷蔵庫100から受信する。また、画像受信部311は、例えば、収納室の内部の画像の大きさを示す画像サイズを受信する。
開閉情報受信部312は、例えば、冷蔵庫100の冷蔵室用扉205または冷凍室用扉206の扉の開閉に関する開閉情報を冷蔵庫100から受信する。開閉情報受信部312は、例えば、扉の開放時間または扉の開閉回数のいずれかを冷蔵庫100から受信する。開閉情報受信部312は、具体的には、例えば、扉が継続して開放され続けた時間を示す開放時間と、扉の開放の開始時刻と終了時刻とを受信する。また、開閉情報受信部312は、具体的には、例えば、連続した扉の開閉回数と、連続した扉の開閉の開始時刻と終了時刻とを受信する。
音声受信部313は、例えば、冷蔵庫100の外部の音声である外部音声の音声情報を冷蔵庫100から受信する。また、音声受信部313は、例えば、冷蔵庫100で外部音声が入力された音声入力時刻を、音声情報に対応付けて、冷蔵庫100から受信する。
位置情報受信部314は、例えば、通信端末120の位置を示す位置情報を通信端末120から受信する。位置情報受信部314は、具体的には、例えば、通信端末120の位置情報が所定の場所であるときの位置情報を受信する。また、位置情報受信部314は、具体的には、例えば、所定の場所に到着した到着時刻を受信する。ここで、所定の場所は、例えば、通信端末120に登録された自宅や所定の店舗の位置情報である。
購入情報受信部315は、例えば、物の購入を示す購入情報を受信する。また、購入情報受信部315は、例えば、物を購入した時刻を示す購入時刻を受信する。購入情報受信部315は、具体的には、例えば、通信端末120が備えている電子決裁の機能で物が購入されたことを示す購入情報と購入時刻とを通信端末120から受信する。ここで、購入情報受信部315は、冷蔵庫100に紐付けされているユーザが、通信端末120以外の他の端末で購入した購入情報と購入時刻とを、他の端末から受信しても良い。また、購入情報受信部315は、物を購入した購入先の店舗が管理しているサーバ装置やPOS装置から購入情報と購入時刻とを受信しても良い。ここで、購入情報は、例えば、購入した物の種類(卵、じゃがいも、牛乳等)や購入場所(店舗名等)や購入価格である。
要求受信部316は、例えば、冷蔵庫100の収納室の画像の送信の要求を要求装置から受信する。要求受信部316は、具体的には、例えば、収納室の画像の送信の要求を冷蔵庫100または通信端末120から受信する。ここで、要求装置は、冷蔵庫100や通信端末120に限らず、他のサーバ装置や、他の冷蔵庫や、他の家電機器や、他の通信端末であっても構わない。また、要求受信部316は、要求装置が画像を表示させる表示部の画面サイズを取得する。
サーバ画像送信部317は、例えば、要求受信部316が受信した画像の送信の要求の受信に応じて、第1の画像と、第1の画像と他の画像との差分情報と、を要求元の要求装置に送信する。サーバ画像送信部317は、具体的には、例えば、画像の送信の要求元である冷蔵庫100または通信端末120に、第1の画像(基準画像)の画像情報と、第1の画像と他の画像との差分を示す差分情報(差分位置情報、差分画像情報、変化情報)とを送信する。また、サーバ画像送信部317は、第1の画像の受信後に受信された第2の画像と、第2の画像の撮像時刻と、差分情報に対応付けられた撮像時刻とを、冷蔵庫100や通信端末120などの要求装置に送信する。ここで、第1の画像(基準画像)は、収納室の画像を要求装置の表示部に表示するときの背景画像となる画像を示す。
サーバ制御部320は、図3に示すように、例えば、画像取得部321、第1の差分取得部322、情報取得部323、画像設定部324、差分情報生成部325、第2の差分取得部326、および送信データ取得部327を有する。
画像取得部321は、例えば、画像受信部311が受信した冷蔵庫100の収納室の画像を示す画像情報と画像が撮像された撮像時刻と画像サイズとを取得する。そして、画像取得部321は、例えば、図14(a)に示すように、受信した画像情報と、画像が撮像された撮像時刻とを対応付け、画像関連情報のデータとして、サーバ記憶部330の画像関連情報記憶部331に記憶させる。
第1の差分取得部322は、例えば、画像受信部311が前回受信した画像情報を画像関連情報記憶部331から取得し、今回受信した画像情報と前回受信した画像情報との差分を抽出し、その差分を示す差分情報を取得する。そして、第1の差分取得部322は、具体的には、例えば、取得した差分情報を、今回受信した画像情報に対応付けて、画像関連情報記憶部331に記憶させる。具体的には、第1の差分取得部322は、図14(a)に示すように、今回受信した画像情報が、撮像時刻が2018年12月22日10時の画像情報:A2である場合、前回受信した画像情報:A1との差分情報であるD2を、画像情報:A2に対応付けて画像関連情報記憶部331の画像関連情報として記憶する。ここで、差分情報は、詳細には図15に示すように、差分情報毎に差分位置情報と差分画像情報と変化情報を有しているが、詳細は後述する。
ここで、2つの画像情報の差分処理について、第1の差分取得部322は、具体的には、例えば、今回受信した画像情報と前回受信した画像情報に対し、ノイズを除去し、2つの画像情報をHSV変換して色相、彩度、明度の三要素に変換した後に、二値化処理やエッジ処理を行い、2つの画像情報を比較して、所定量以上の差分がある範囲を抽出する。上記した差分処理については、他にも様々な方法があるが、周知であるので詳細については説明を省略する。また、所定量以上の差分の範囲は、例えば、差分がある画素を抽出した後に、画像情報を複数の矩形のエリアに分割し、各矩形のエリアにおける差分がある画素数をカウントし、そのカウントした画素数が所定量以上の矩形のエリアを、所定量以上の差分がある範囲として抽出される。
第1の差分取得部322は、上記した差分処理に基づき、例えば、差分情報として、所定量以上の差分を有する範囲の画像上の位置を示す差分位置情報と、所定量以上の差分を有する範囲の画像を示す差分画像情報と、画像の変化の状態を示す変化情報とを含む差分関連情報を取得する。そして、第1の差分取得部322は、例えば、図15に示すように、今回受信した画像情報の撮像時刻と差分情報と差分関連情報とを対応付けて、画像関連情報記憶部331に記憶させる。
第1の差分取得部322は、具体的には、例えば、所定量以上の差分がある範囲を矩形で切り出し、矩形の4つの頂点のうちのいずれか1点の座標と、その1点の対角線上にある対向する他の頂点の座標との2つの座標情報を差分位置情報として取得する。
また、第1の差分取得部322は、具体的には、例えば、差分位置情報が示す矩形範囲の画像を今回受信した画像から切り出し、差分画像情報として取得する。また、第1の差分取得部322は、後述する変化情報に基づき、差分画像情報として切り出す画像を今回受信した画像から切り出すか、前回受信した画像から切り出すかを決定してもよい。つまり、第1の差分取得部322は、具体的には、前回受信した画像から収納物が増えたという変化情報であった場合、今回受信した画像から、差分位置情報が示す矩形範囲の画像を切り出して、差分画像情報として取得する。また、第1の差分取得部322は、具体的には、前回受信した画像から収納物が減少したという変化情報であった場合、前回受信した画像から、差分位置情報が示す矩形範囲の画像を切り出して、差分画像情報として取得する。また、第1の差分取得部322は、具体的には、変化情報が増加または減少のいずれでもない場合は、前回受信した画像または今回受信した画像のいずれか一方の画像から、差分位置情報が示す矩形範囲の画像を切り出して、差分画像情報として取得する。
また、第1の差分取得部322は、具体的には、例えば、今回受信した画像情報と前回受信した画像情報との差分がある範囲の画像において、物の輪郭線が存在しない画像から、輪郭線がある画像に変化した場合や、画像の色が冷蔵庫100の収納室内の背面色(白色など)から、背面色とは異なる色を含む画像に変化した場合に、収納物の「増加」を変化情報として取得する。また、第1の差分取得部322は、例えば、差分がある範囲の画像が、物の輪郭線が含まれる画像から、輪郭線が存在しない画像に変化した場合や、画像の色が収納室内の背面色と異なる色を含む画像から、背面色と異なる色を含まない画像に変化した場合に、収納物の「減少」を変化情報として取得する。また、第1の差分取得部322は、例えば、差分がある範囲の画像が、収納室内の背面色と異なる第1の色を含む画像から、第1の色とは異なる第2の色を含む画像に変化した場合(黄色から赤色など)には、収納物の「変化」を変化情報として取得する。つまり、第1の色を含む画像から第2の色を含む画像に変化した場合は、例えば、冷蔵庫100のカメラの前面に置かれた収納物がなくなり、その収納物の背面側にあった収納物が見えている画像である場合と、カメラの前面に置かれていた収納物の代わりに他の収納物が置かれた場合の2通りがあり、この場合は変化情報を「変化」とする。
そして、第1の差分取得部322は、例えば、図15に示すように、図14(a)の画像関連情報の差分情報と撮像時刻とに対応付けて、差分画像情報と差分位置情報と変化情報とを対応付けた差分関連情報として、画像関連情報記憶部331に記憶させる。第1の差分取得部322は、具体的には、例えば、1つの差分情報に対して、複数の差分が存在する場合は、1つの差分情報に対して、複数の差分位置情報と複数の差分画像情報と複数の変化情報とを対応付けて記憶させる。
情報取得部323は、例えば、画像に関連する情報以外の各種の情報を取得する。
情報取得部323は、例えば、開閉情報受信部312が受信した冷蔵庫100の扉の開閉情報を取得する。情報取得部323は、具体的に、例えば、扉の開放時間と、扉の開放の開始時刻と終了時刻を取得する。そして、情報取得部323は、例えば、扉の開放の開始時刻から終了時刻の間の撮像時刻を有する画像情報を画像関連情報記憶部331から検索し、検索された画像情報に対応付けて、扉の開放時間を画像関連情報記憶部331に記憶させる。具体的には、情報取得部323は、図14(a)に示すように、画像関連情報記憶部331に、画像:A1、撮像時刻:2018年12月20日10時10分が記憶されている場合に、扉の開放時間:300秒、扉の開放の開始時刻:2018年12月20日10時5分、扉の開放の終了時刻:2018年12月20日10時10分を取得したときは、扉の開放の開始時刻から終了時刻までの撮像時刻を有する画像の画像情報:A1に対応付けて、開放時間:300を画像関連情報記憶部331に記憶させる。
また、情報取得部323は、具体的に、例えば、連続した扉の開閉回数と、連続した扉の開閉の開始時刻と終了時刻とを取得する。そして、情報取得部323は、例えば、連続した扉の開閉の開始時刻から終了時刻までの撮像時刻を有する画像情報を画像関連情報記憶部331から検索し、検索された画像情報に対応付けて、扉の開閉回数を画像関連情報記憶部331に記憶させる。具体的には、情報取得部323は、図14(a)に示すように、画像関連情報記憶部331に、画像:A2、撮像時刻:2018年12月22日10時00分が記憶されている場合に、連続した扉の開閉回数:10回、連続した扉の開閉の開始時刻:2018年12月22日09時59分、終了時刻:2018年12月22日10時05分を取得したときには、開始時刻から終了時刻までの撮像時刻を有する画像の画像情報:A2に対応付けて、開閉回数:10を画像関連情報記憶部331に記憶させる。
また、情報取得部323は、例えば、音声受信部313が受信した冷蔵庫100の外部音声の音声情報と、冷蔵庫100に外部音声が入力された音声入力時刻を取得する。そして、情報取得部323は、例えば、音声情報が、所定のキーワードを含むかどうかを判断し、所定のキーワードを含む場合は、外部音声が入力された音声入力時刻から所定時間の範囲内の撮像時刻を有する画像関連情報記憶部331に記憶されている画像情報に対応付けて、音声情報を画像関連情報記憶部331に記憶させる。具体的には、情報取得部323は、図14(a)に示すように、画像関連情報記憶部331に、画像:A1、撮像時刻:2018年12月20日10時10分が記憶されている場合に、音声情報:S1、音声が入力された音声入力時刻:2018年12月20日10時8分を取得したときには、入力時刻から所定時間の範囲内(例えば、5分以内)の撮像時刻を有する画像の画像情報:A1に対応付けて、音声情報:S1を画像関連情報記憶部331に記憶させる。ここで、所定のキーワードは、サーバ記憶部330に記憶されていて、例えば、物の購入を示す「買い物」、「買いました」や店舗名などのキーワードや、物を冷蔵庫100に入れることを示す「入れます」などのキーワードである。また、所定のキーワードは、ネットワーク130から取得しても構わない。
また、情報取得部323は、例えば、位置情報受信部314が受信した通信端末120の位置が所定の場所であることを示す位置情報と、所定の場所に到着した到着時刻を受信する。そして、情報取得部323は、図14(c)に示すように、到着時刻と位置情報を画像関連情報記憶部331に記憶させる。
また、情報取得部323は、例えば、購入情報受信部315が受信した物の購入を示す購入情報と、物の購入をした時刻を示す購入時刻を取得する。そして、情報取得部323は、例えば、図14(d)に示すように、購入時刻と購入情報とを、画像関連情報記憶部331に記憶させる。
画像設定部324は、例えば、前回受信した画像に対し所定量以上の差分を有する画像を第1の画像(基準画像)として設定する。画像設定部324は、具体的には、例えば、第1の差分取得部322により今回受信した画像と前回受信した画像との差分情報が所定量以上の差分を有する場合に、今回受信した画像を第1の画像(基準画像)として設定する。そして、画像設定部324は、図14(b)に示すように、設定した第1の画像(基準画像)を基準画像情報として、画像関連情報記憶部331に記憶させる。
また、画像設定部324は、例えば、今回受信した画像に対応する扉の開閉情報を画像関連情報記憶部331から取得する。そして、画像設定部324は、今回受信した画像と前回受信した画像とが所定量以上の差分を有する場合であり、今回受信した画像に対応する扉の開閉情報が所定の状態である場合に、今回受信した画像を第1の画像(基準画像)として設定する。ここで、画像設定部324は、例えば、今回受信した画像と前回受信した画像との差分情報が所定量に満たない場合でも、今回受信した画像に対応する扉の開閉情報が所定の状態である場合に、今回受信した画像を第1の画像(基準画像)として設定してもよい。
また、画像設定部324は、例えば、今回受信した画像と前回受信した画像とが所定量以上の差分を有し、今回受信した画像に対応する扉の開放時間が所定時間以上(例えば、3分以上)である場合、または、今回受信した画像に対応する扉の開閉回数が所定時間以内に所定回数以上(連続した扉の開閉回数が所定回数以上)である場合、今回受信した画像を第1の画像(基準画像)として設定する。
ここで、画像設定部324は、開閉情報受信部312が受信した冷蔵庫100の扉の開閉情報の履歴に基づき、今回の開放時間が、収納室の画像に大きな変化がある場合の開放時間に類似している場合に、今回受信した画像を第1の画像(基準画像)として設定してもよい。また、画像設定部324は、連続した扉の開閉の場合についても同様に、扉の開閉情報の履歴に基づき、今回の開閉回数が、収納室の画像に大きな変化がある場合の連続した扉の開閉回数に類似している場合に、今回受信した画像を第1の画像(基準画像)として設定してもよい。
また、画像設定部324は、例えば、今回受信した画像と前回受信した画像との差分を示す領域の個数が所定個以上(例えば、3個以上)、または、領域の面積が所定値以上である場合に、今回受信した画像を第1の画像(基準画像)として設定する。ここで、画像設定部324は、差分の領域の個数または差分の領域の面積に基づき、第1の画像を設定する場合は、差分情報生成部325に差分情報を送り、差分の領域の個数と面積とを算出するように指示し、差分情報生成部325から差分の領域の個数と面積を取得する。差分情報生成部325の処理については、後述する。
また、画像設定部324は、例えば、音声受信部313により受信された冷蔵庫100の外部音声が所定のキーワードを含むときの画像を前記第1の画像として設定する。つまり、画像設定部324は、今回受信した画像と前回受信した画像とが所定量以上の差分を有し、今回受信した画像に対応する冷蔵庫100の外部音声の音声情報が所定のキーワードを含む場合に、今回受信した画像を第1の画像(基準画像)として設定する。ここで、画像設定部324は、例えば、今回受信した画像と前回受信した画像との差分情報が所定量に満たない場合でも、今回受信した画像に対応する冷蔵庫100の外部音声の音声情報が所定のキーワードを含む場合に、今回受信した画像を第1の画像(基準画像)として設定してもよい。また、画像設定部324は、今回受信した画像に対応する外部音声が、画像関連情報記憶部331に記憶されている場合に、今回受信した画像を第1の画像(基準画像)として設定してもよい。
また、画像設定部324は、例えば、位置情報受信部314により受信された通信端末120の位置を示す位置情報が、所定の場所である位置情報を受信後に、画像受信部311が受信した画像を前記第1の画像として設定する。画像設定部324は、具体的には、例えば、通信端末120の位置を示す位置情報が、ある店舗に所定時間以上滞在したという位置情報を受信後に、画像受信部311が新たに画像を受信した場合に、その新たに受信した画像を第1の画像として設定する。また、画像設定部324は、通信端末120の位置情報がある店舗に所定時間以上滞在した後、自宅の位置情報から所定範囲内に入ったという位置情報を受信し、その後、画像受信部311が新たに画像を受信した場合に、その新たに受信した画像を第1の画像として設定する。
ここで、画像設定部324は、今回受信した画像と前回受信した画像とが所定量以上の差分を有し、位置情報受信部314により受信された通信端末120が所定の場所に到着した到着時刻以後に、受信した今回の画像を、第1の画像(基準画像)として設定する。ここで、画像設定部324は、例えば、今回受信した画像と前回受信した画像との差分情報が所定量に満たない場合でも、位置情報受信部314により受信された通信端末120が所定の場所に到着した到着時刻以後に、受信した今回の画像を、第1の画像(基準画像)として設定してもよい。
また、画像設定部324は、例えば、購入情報受信部315により受信された物の購入情報を受信後に、画像受信部311が受信した画像を前記第1の画像として設定する。画像設定部324は、具体的には、例えば、購入情報を受信後に、位置情報受信部314により受信された通信端末120の位置情報が自宅の位置情報を受信し、さらに、その後、画像受信部311が新たに画像を受信した場合に、その新たに受信した画像を第1の画像として設定する。
ここで、画像設定部324は、今回受信した画像と前回受信した画像とが所定量以上の差分を有し、購入情報受信部315により受信された物の購入情報を受信後に受信した今回の画像を、第1の画像(基準画像)として設定する。ここで、画像設定部324は、例えば、今回受信した画像と前回受信した画像との差分情報が所定量に満たない場合でも、購入情報受信部315により受信された物の購入情報を受信後に、受信した今回の画像を、第1の画像(基準画像)として設定してもよい。
また、画像設定部324は、画像関連情報記憶部331に基準画像情報が記憶されていない場合は、画像受信部311が最初に受信した収納室の画像の画像情報を、第1の画像(基準画像)として、画像関連情報記憶部331の基準画像情報に記憶する。また、予め、収納室が空の状態の収納室の画像を基準画像情報として記憶していてもよい。
画像設定部324は、例えば、画像関連情報記憶部331に図14(a)に示すような画像関連情報が記憶されている場合に、第1の画像(基準画像)を設定する方法について、以下に説明する。
画像設定部324は、具体的に、例えば、画像情報:A1を受信したときに、画像情報:A1に対応する扉の開放時間が所定時間以上(例えば、180秒以上)である300秒であり、音声情報:S1が記憶されているので、画像情報:A1を第1の画像(基準画像)として設定する。次に、画像設定部324は、画像情報:A2を受信したときに、画像情報:A2に対応する扉の開閉回数が、所定時間以内(180秒以内)に所定回数以上(10回以上)の10回なので、画像情報:A2を第1の画像(基準画像)として設定し、図14(b)の基準画像情報に画像情報:A2が記憶される。さらに、画像設定部324は、画像情報:A3、A4、A5を受信するが、開閉情報が所定条件を満たさないので、第1の画像(基準画像)は画像情報:A2で変更されない。
差分情報生成部325は、例えば、画像設定部324の指示を受けて、ある差分情報に対応する差分の領域の個数と面積とを算出し、算出した差分の領域の個数と面積とを画像設定部324に送る。差分情報生成部325は、具体的には、例えば、ある差分情報に対応する差分位置情報または差分画像情報の個数をカウントして、ある差分情報に対応する差分の領域の個数を算出する。また、差分情報生成部325は、複数の差分情報に対し、各差分情報の差分の領域の個数を合計した個数を算出する。
また、差分情報生成部325は、例えば、ある差分情報に対応する差分の領域の面積を算出する。差分情報生成部325は、具体的には、例えば、ある差分情報に対応する差分位置情報を取得し、差分位置情報の対角線上の2点の頂点座標に基づき、差分の矩形範囲の縦と横の長さを求め、矩形範囲の面積を算出する。ここで、差分情報生成部325は、ある差分情報に対応する差分位置情報が複数存在する場合は、複数の差分位置情報に基づき、差分情報の各矩形範囲の面積を算出し、全ての差分情報の矩形範囲の面積の合計を差分情報の面積として算出する。また、画像取得部321により取得された収納室の画像サイズに基づき、収納室の画像全体の面積を算出し、収納室の画像全体の面積に対する差分情報の領域の面積の割合を算出する。
第2の差分取得部326は、例えば、冷蔵庫100の収納室の画像の送信の要求を要求受信部316が要求装置から受信したことに応じて、第1の画像の受信後に受信した第2の画像との差分を示す差分情報を取得する。
まず、第2の差分取得部326は、具体的には、例えば、画像の送信の要求を受信したことに応じて、第1の画像(基準画像)の画像情報を画像関連情報記憶部331の基準画像情報(図14(b))から取得する。
そして、第2の差分取得部326は、具体的に、例えば、第1の画像(基準画像)に対応する撮像時刻を画像関連情報(図14(a))から取得する。さらに、第2の差分取得部326は、要求を受信した時刻前の一番近い撮像時刻を有する画像情報を第2の画像として画像関連情報から取得する。そして、第2の差分取得部326は、第1の画像と第2の画像との差分を示す差分情報と、第2の画像の撮像時刻とを画像関連情報から取得する。
ここで、第2の差分取得部326は、第1の画像の撮像時刻以降から、要求を受信した時刻前までの撮像時刻を有する画像情報が複数個存在する場合は、各画像情報に対応する差分情報と、各画像情報の撮像時刻とを対応付けて画像関連情報から取得する。そして、第2の差分取得部326は、取得した差分情報に関連する差分位置情報と差分画像情報と変化情報とを差分関連情報(図15)から取得する。
つまり、第2の差分取得部326は、第1の画像と、要求を受信した時刻前の一番近い撮像時刻を有する画像情報である第2の画像と、第1の画像から要求を受信した時刻前までの撮像時刻を有する画像に至るまでに蓄積された差分情報と、各差分情報に対応付けられた撮像時刻を取得する。
また、第2の差分取得部326は、第1の画像の撮像時刻以降から、要求を受信した時刻前までの撮像時刻を有する画像情報が複数個存在する場合は、第1の差分取得部322での処理と同様に、第1の画像と第2の画像との差分を抽出する処理を行い、第1の画像と第2の画像との差分位置情報と差分画像情報と変化情報とを新たに取得してもよい。
具体的に、第2の差分取得部326が行う処理について、図14、図15に基づき説明する。
第2の差分取得部326は、例えば、要求受信部316が要求を受信したことに応じて、図14(b)の基準画像情報から、第1の画像(基準画像)である画像の画像情報:A2を取得する。そして、第2の差分取得部326は、画像情報:A2の撮像時刻:2018年12月22日10時00分を図14(a)の画像関連情報から取得する。さらに、第2の差分取得部326は、要求を受信した時刻が2018年12月24日18時だった場合、画像情報:A2の撮像時刻以降から、画像の送信の要求を受信した時刻までの撮像時刻を有する画像情報を検索し、画像情報:A3、A4を取得する。そして、第2の差分取得部326は、第1の画像(基準画像)の画像情報:A2と取得した画像情報:A3との差分情報:D3と画像情報:A3の撮像時刻とを対応付けて取得し、画像情報:A3とA4との差分情報:D4と画像情報:A4の撮像時刻とを対応付けて取得する。さらに、第2の差分取得部326は、差分情報:D3に対応する差分位置情報:C4、差分画像情報:Im4、変化情報:減少を、図15に示す差分関連情報から取得する。さらに、第2の差分取得部326は、差分情報:D4に対応する差分位置情報:C5、差分画像情報:Im5、変化情報:減少を、図15に示す差分関連情報から取得する。
また、第2の差分取得部326は、要求受信部316が要求を受信した時刻より、画像関連情報に記憶されている最新の画像情報に対応する撮像時刻の方が古い場合は、冷蔵庫100の現在の収納室の画像である現在画像の送信の要求を、サーバ通信部310を介して冷蔵庫100に送信してもよい。そして、画像取得部321が、その要求の送信に応じて冷蔵庫100から受信した現在画像の画像情報と、現在画像の撮像時刻とを取得し、画像関連情報記憶部331に記憶させる。そして、第1の差分取得部322が、現在画像と前回受信した画像との差分を分析し差分情報を取得し、その差分情報を現在画像の画像情報に対応付けて、画像関連情報記憶部331に記憶させる。さらに、第2の差分取得部326は、上記と同様に、第1の画像(基準画像)の画像情報を取得し、第1の画像の画像情報の撮像時刻から現在画像の画像情報の撮像時刻までの各画像情報間の差分情報と、各画像情報の撮像時刻とを画像関連情報から取得し、各差分情報に対応する差分位置情報と差分画像情報と変化情報とを差分関連情報から取得する。
送信データ取得部327は、例えば、第2の差分取得部326により取得された差分情報だけでなく、それ以外のデータを取得し、サーバ画像送信部317に送る。
送信データ取得部327は、例えば、第2の差分取得部326により取得された第1の画像の画像情報と、第2の画像の画像情報と、第1の画像情報と第2の画像情報との差分情報と、差分情報に対応する画像情報の撮像時刻を取得する。また、送信データ取得部327は、例えば、第2の画像の撮像時刻を、画像関連情報記憶部331の画像関連情報から取得する。
また、送信データ取得部327は、画像受信部311が取得した収納室の画像の画像サイズと、要求受信部316が受信した要求装置の表示部の画面サイズとが異なる場合は、差分位置情報の座標情報を、要求装置の表示部の画面サイズに合わせて変換し、変換した座標情報の差分位置情報を取得する。
さらに、送信データ取得部327は、取得した上記の各種情報をサーバ画像送信部317に送る。
図4は、本発明の一実施形態に係る冷蔵庫100の機能的構成の一例を示す図である。図4を参照して、冷蔵庫100の機能的構成を説明する。
冷蔵庫100は、図4に示すように、冷蔵庫制御部400、冷蔵庫通信部410、扉開閉検出部420、撮像部202、冷蔵庫表示部100a、冷蔵庫入力部450、外部音声入力部460、および冷蔵庫記憶部470を有する。
冷蔵庫制御部400は、例えば、冷蔵庫記憶部470に格納される冷蔵庫制御プログラムに従って各種の情報処理を実行する。ここで、この冷蔵庫制御プログラムは、ネットワーク130を介してダウンロードされて、冷蔵庫記憶部470に格納されても良い。冷蔵庫制御部400は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであり、プロセッサは上述の冷蔵庫制御プログラムを実行することにより、冷蔵庫制御部400として動作する。また、冷蔵庫制御部400は、リアルタイムクロック(以下、RTC)を有しており、時刻情報を取得可能となっている。なお、取得可能な時刻情報には、時刻、日付、曜日などが含まれる。
冷蔵庫記憶部470は、例えば、冷蔵庫制御部400によって実行される冷蔵庫制御プログラムや、冷蔵庫制御プログラムの実行により生成されたデータや外部から取得したデータなど、冷蔵庫100の各種の情報処理に必要となる情報を記憶する。冷蔵庫記憶部470は、例えば、フラッシュメモリやRAM(Random Access Memory)等により実現可能である。
扉開閉検出部420は、例えば、冷蔵室用扉205と冷凍室用扉206のそれぞれの扉の開閉を検知する検出部である。扉開閉検出部420は、例えば、開閉を検知するセンサやスイッチであり、冷蔵室用扉205と冷凍室用扉206との開閉をそれぞれ検知可能なように設置されている。扉開閉検出部420は、具体的には、例えば、冷蔵室用扉205または冷凍室用扉206が開かれたこと、または、閉じられたことを検出し、開閉のそれぞれの状態を開閉情報取得部401に通知する。
冷蔵庫入力部450は、例えば、冷蔵庫表示部100aのタッチパネル付きの表示装置を通してユーザにより入力される。また、冷蔵庫入力部450は、冷蔵庫100の外面に設置されたキー(図示なし)を通して、ユーザに入力されてもよい。
外部音声入力部460は、例えば、冷蔵庫100に設置されたマイクである。外部音声入力部460は、例えば、冷蔵庫100の外部からの音声を示す外部音声の入力があったかどうか判断し、外部音声の入力があったときに、外部音声の入力を検知したことを、音声取得部405に通知する。
冷蔵庫制御部400は、図4に示すように、例えば、開閉情報取得部401、撮像画像取得部402、冷蔵庫画像取得部403、冷蔵庫表示制御部404、および音声取得部405を有する。
開閉情報取得部401は、例えば、扉開閉検出部420により冷蔵室用扉205または冷凍室用扉206のいずれかの扉が開かれたことの通知を受けて、タイマー(図示なし)を動作させる。そして、開閉情報取得部401は、例えば、扉が開かれたことの通知を受けて、扉の開放が開始された開始時刻をRTCから取得する。また、開閉情報取得部401は、例えば、扉開閉検出部420により開かれた扉が閉じられたことの通知を受けて、タイマーを停止させ、タイマーが計測した時間を扉の開放時間として取得する。そして、開閉情報取得部401は、例えば、開かれた扉が閉じられたことの通知を受けて、扉が閉じられた時刻、つまり、扉の開放が終了した終了時刻をRTCから取得する。タイマーによる経過時間の計測は、周知であるので詳細については説明を省略する。
また、開閉情報取得部401は、例えば、開かれた扉が閉じられたという通知を受けた後に、再度扉が開かれたという通知を受けるまでの経過時間を測定し、その経過時間が所定時間以内(例えば、10秒以内)であれば、連続した扉の開閉であると判断し、そのような連続した扉の開閉の回数を計測する。そして、開閉情報取得部401は、例えば、連続した扉の開閉の開始時刻をRTCから取得する。さらに、開閉情報取得部401は、例えば、連続した扉の開閉の終了時刻をRTCから取得する。
そして、開閉情報取得部401は、例えば、扉の開放時間、扉が開かれた時刻、および扉が閉じられた時刻を開閉情報送信部411に送り、ネットワーク130を介して、サーバ装置110に送信させる。また、開閉情報取得部401は、例えば、連続した扉の開閉回数、連続した扉の開閉の開始時刻、および連続した扉の開閉の終了時刻を開閉情報送信部411へ送る。
また、開閉情報取得部401は、例えば、扉開閉検出部420により開かれた扉が閉じられたことの通知を受けて、撮像画像取得部402に扉が閉じられたことを通知する。
撮像画像取得部402は、例えば、開閉情報取得部401から開かれた扉が閉じられたことの通知を受けて、撮像部202に、閉じられた扉の背面側の収納室の内部の画像を撮像するように指示する。撮像画像取得部402は、具体的には、例えば、冷蔵室用扉205が閉じられた通知を受けて、撮像部202に、冷蔵室203の内部の画像を撮像するように指示する。また、撮像画像取得部402は、具体的には、例えば、冷凍室用扉206が閉じられた通知を受けて、撮像部202に、冷凍室204の内部の画像を撮像するように指示する。そして、撮像画像取得部402は、例えば、撮像部202により撮像された画像を取得し、画像が撮像されたときの撮像時刻をRTCから取得する。さらに、撮像画像取得部402は、例えば、取得した画像と撮像時刻とを、画像送信部412へ送る。ここで、撮像画像取得部402は、例えば、複数の撮像部202が存在する場合は、各撮像部が撮像した画像を合成して、冷蔵室203を前面から見た冷蔵室203内の全体の画像を生成し取得する。
また、撮像画像取得部402は、例えば、冷蔵庫要求受信部414から冷蔵庫100の冷蔵室203または冷凍室204の内部の現在の画像を取得する要求の通知を受けて、撮像部202に冷蔵室203または冷凍室204内の現在の画像の撮像を指示する。そして、撮像画像取得部402は、上記と同様に、撮像された画像と撮像時刻とを取得し、それらを画像送信部412へ送る。
冷蔵庫画像取得部403は、例えば、冷蔵庫画像受信部415がサーバ装置110から受信した、第1の画像と、差分情報(差分位置情報、差分画像情報、変化情報)と、第2の画像と、第2の画像の撮像時刻と、差分情報に対応付けられた撮像時刻とを取得する。そして、冷蔵庫画像取得部403は、例えば、取得した各種の情報を冷蔵庫表示制御部404に送る。
冷蔵庫表示制御部404は、例えば、冷蔵庫画像取得部403から送られてきた第1の画像と差分情報とを冷蔵庫表示部100aに表示する。また、冷蔵庫表示制御部404は、冷蔵庫入力部450からの指示に応じて、冷蔵庫画像取得部403から送られてきた第2の画像や差分画像情報を冷蔵庫表示部100aに表示する。
冷蔵庫表示制御部404は、具体的には、例えば、差分関連情報に含まれる差分位置情報が示す第1の画像上の矩形範囲を囲む線を、冷蔵庫表示部100aに表示されている第1の画像上に表示する。さらに、冷蔵庫表示制御部404は、例えば、差分関連情報に含まれる変化情報に応じて、矩形範囲を異なる表示形態で表示する。冷蔵庫表示制御部404は、具体的には、例えば、変化情報:減少の場合は、矩形の線を赤色で表示し、変化情報:増加の場合は、矩形の線を青色で表示し、変化情報:変化の場合は、矩形の線を黄色で表示する。また、冷蔵庫表示制御部404は、変化情報:変化の場合は、赤色と青色を重ね合わせて表示してもよい。ここで、冷蔵庫表示制御部404は、矩形範囲の表示形態について、変化情報に応じて、矩形の線の線種(点線、二重線など)や線の太さを、変化情報に応じて異なる線種や太さで表示してもよいし、矩形範囲の内部の背景色を変化情報に応じて異なる色で表示してもよい。また、冷蔵庫表示制御部404は、変化情報が示す文字情報である「増加」、「現象」、および「変化」の文字を、冷蔵庫表示部100aに表示されている第1の画像上の差分情報が示す矩形範囲内または矩形範囲の近辺に表示してもよい。
具体的には、冷蔵庫表示制御部404は、図12(a)に示すように、冷蔵室203の画像である第1の画像(基準画像)の差分位置情報が示す矩形の範囲に対し、変化情報:減少を示す矩形の線(点線)と、変化情報:増加を示す矩形の線(実線)とを表示する。
また、冷蔵庫表示制御部404は、例えば、図13(a)に示すように、差分画像情報に対応付けられた撮像時刻を各差分画像情報の画像の近辺に表示してもよい。
また、冷蔵庫表示制御部404は、例えば、差分情報に含まれる差分画像情報と変化情報と、差分情報に対応付けられた撮像時刻に基づき、差分画像情報と変化情報とを、差分情報に対応付けられた撮像時刻毎に纏めて、冷蔵庫表示部100aに表示する。冷蔵庫表示制御部404は、具体的には、例えば、図12(b)に示すように、各差分情報に対応付けられた撮像時刻を表示し、その撮像時刻の日付毎に纏めて、各差分画像情報が示す画像を表示するとともに、差分画像情報を矩形で囲む線を変化情報に応じた表示形態で冷蔵庫表示部100aに表示する。また、冷蔵庫表示制御部404は、具体的には、例えば、各差分画像情報が示す画像の近辺に変化情報が示すテキスト情報(減少、増加、変化など)を冷蔵庫表示部100aに表示してもよい。
また、冷蔵庫表示制御部404は、例えば、第1の画像(基準画像)と差分情報とを冷蔵庫表示部100aに表示しているときに、冷蔵庫入力部450からの差分情報の領域を指示する入力があった場合は、図13(b)に示す第1の画像とともに、図13(c)に示すように、指示された差分情報の撮像時刻に撮像された第2の画像とを冷蔵庫表示部100aに表示する。
音声取得部405は、例えば、外部音声入力部460から冷蔵庫100の外部からの音声である外部音声の入力があった通知を受けて、外部音声入力部460に入力された外部音声の音声情報と外部音声が入力された時刻を示す音声入力時刻を取得し、音声情報と音声入力時刻とを音声送信部416に送る。
冷蔵庫通信部410は、図4に示すように、例えば、開閉情報送信部411、画像送信部412、冷蔵庫要求送信部413、冷蔵庫要求受信部414、冷蔵庫画像受信部415、および音声送信部416を有する。
開閉情報送信部411は、例えば、開閉情報取得部401から受け取った、扉の開閉に関する各種の開閉情報を、ネットワーク130を介してサーバ装置110に送信する。
画像送信部412は、例えば、撮像画像取得部402から受け取った、収納室の画像と画像に関連する各種の情報を、ネットワーク130を介してサーバ装置110に送信する。
冷蔵庫要求送信部413は、例えば、冷蔵庫100の収納室の画像である画像情報の送信の要求を、ネットワーク130を介してサーバ装置110に送信する。
冷蔵庫要求受信部414は、例えば、冷蔵庫100や通信端末120や他の端末から、冷蔵室203または冷凍室204の収納室の内部の現在の画像を取得する要求を受信し、その要求があったことを、撮像画像取得部402に通知する。
冷蔵庫画像受信部415は、例えば、ネットワーク130を介してサーバ装置110から、第1の画像と、差分情報(差分位置情報、差分画像情報、変化情報)と、第2の画像と、第2の画像の撮像時刻と、差分情報に対応付けられた撮像時刻とを受信する。そして、冷蔵庫画像受信部415は、受信した各種のデータを冷蔵庫画像取得部403に送る。
音声送信部416は、例えば、音声取得部405から受け取った外部音声の音声情報と音声入力時刻とを、ネットワーク130を介してサーバ装置110に送信する。
ここで、冷蔵庫100は、サーバ装置110が行う第1の画像を設定する処理、差分情報を取得する処理、第2の画像を設定する処理、通信端末120に収納室の各種画像や各種情報を送信する処理を、自ら行っても構わない。また、冷蔵庫システムは、冷蔵庫100であってもよい。
図5は、本発明の一実施形態に係る通信端末120の機能的構成の一例を示す図である。図5を参照して、通信端末120の機能的構成を説明する。
通信端末120は、図5に示すように、端末制御部500、端末通信部510、端末表示部120a、端末入力部520、位置検出部540、および端末記憶部530を有する。
端末制御部500は、例えば、端末記憶部530に格納される端末制御プログラムに従って各種の情報処理を実行する。ここで、この端末制御プログラムは、ネットワーク130を介してダウンロードされて、端末記憶部530に格納されても良い。端末制御部500は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであり、プロセッサは上述の制御プログラムを実行することにより、端末制御部500として動作する。また、端末制御部500は、リアルタイムクロック(以下、RTC)を有しており、時刻情報を取得可能となっている。なお、取得可能な時刻情報には、時刻、日付、曜日などが含まれる。
端末記憶部530は、例えば、端末制御部500によって実行される端末制御プログラムや、端末制御プログラムの実行により生成されたデータや外部から取得したデータなど、通信端末120の各種の情報処理に必要となる情報を記憶する。端末記憶部530は、例えば、フラッシュメモリやRAM(Random Access Memory)等により実現可能である。
位置検出部540は、例えば、通信端末120の位置を検出する。位置検出部は、例えば、GPS(Global Positioning System)であり、通信端末120の位置を緯度や経度で検出する。また、位置検出部540は、上記したGPSを利用する他に、通信端末120が検出したWi−Fi(登録商標)のアクセスポイント(接続場所)の出現頻度や、通信端末120とWi−Fiのアクセスポイントとの間の電波強度の強さに基づき、通信端末120の位置を検出してもよい。
端末表示部120aは、例えば、タッチパネル付きの液晶パネルである。具体的には、例えば、冷蔵庫100の各収納室の画像や温度や文字等を表示し、タッチパネルはユーザからの入力操作を検知する。
端末入力部520は、例えば、端末表示部120aのタッチパネル付きの表示装置を通してユーザにより入力される。また、端末入力部520は、通信端末120の外面に設置されたキー(図示なし)を通して、ユーザに入力されてもよい。
端末制御部500は、図5に示すように、例えば、端末画像取得部501、端末表示制御部502、位置情報取得部503、購入情報取得部504、および位置情報登録部505を有する。
端末画像取得部501は、例えば、端末画像受信部512がサーバ装置110から受信した第1の画像と、差分情報(差分位置情報、差分画像情報、変化情報)と、第2の画像と、第2の画像の撮像時刻と、差分情報に対応付けられた撮像時刻とを取得する。そして、端末画像取得部501は、例えば、取得した各種の情報を端末表示制御部502に送る。
端末表示制御部502は、例えば、端末画像取得部501から送られてきた第1の画像と差分情報とを端末表示部120aに表示する。また、端末表示制御部502は、端末入力部520からの指示に応じて、端末画像取得部501から送られてきた第2の画像や差分画像情報を端末表示部120aに表示する。
端末表示制御部502は、具体的には、例えば、差分関連情報に含まれる差分位置情報が示す第1の画像上の矩形範囲を囲む線を、端末表示部120aに表示されている第1の画像上に表示する。さらに、端末表示制御部502は、例えば、差分関連情報に含まれる変化情報に応じて、矩形範囲を異なる表示形態で表示する。端末表示制御部502は、具体的には、例えば、変化情報:減少の場合は、矩形の線を赤色で表示し、変化情報:増加の場合は、矩形の線を青色で表示し、変化情報:変化の場合は、矩形の線を黄色で表示する。また、端末表示制御部502は、変化情報:変化の場合は、赤色と青色を重ね合わせて表示してもよい。ここで、端末表示制御部502は、矩形範囲の表示形態について、変化情報に応じて、矩形の線の線種(点線、二重線など)や線の太さを、変化情報に応じて異なる線種や太さで表示してもよいし、矩形範囲の内部の背景色を変化情報に応じて異なる色で表示してもよい。また、端末表示制御部502は、変化情報が示す文字情報である「増加」、「現象」、および「変化」の文字を、端末表示部120aに表示されている第1の画像上の差分情報が示す矩形範囲内または矩形範囲の近辺に表示してもよい。
具体的には、端末表示制御部502は、図12(a)に示すように、冷蔵室203の画像である第1の画像(基準画像)の差分位置情報が示す矩形の範囲に対し、変化情報:減少を示す矩形の線(点線)と、変化情報:増加を示す矩形の線(実線)とを表示する。
また、端末表示制御部502は、例えば、図13(a)に示すように、差分画像情報に対応付けられた撮像時刻を各差分画像情報の画像の近辺に表示してもよい。
また、端末表示制御部502は、例えば、差分関連情報に含まれる差分画像情報と変化情報と、差分画像情報に対応付けられた撮像時刻に基づき、差分画像情報と変化情報とを、差分情報に対応付けられた撮像時刻毎に纏めて、端末表示部120aに表示する。端末表示制御部502は、具体的には、例えば、図12(b)に示すように、各差分情報に対応付けられた撮像時刻を表示し、その撮像時刻の日付毎に纏めて、各差分画像情報が示す画像を表示するとともに、差分画像情報を矩形で囲む線を変化情報に応じた表示形態で端末表示部120aに表示する。また、端末表示制御部502は、具体的には、例えば、各差分画像情報が示す画像の近辺に変化情報が示すテキスト情報(減少、増加、変化など)を端末表示部120aに表示してもよい。
また、端末表示制御部502は、例えば、第1の画像(基準画像)と差分情報とを端末表示部120aに表示しているときに、端末入力部520からの差分情報の領域を指示する入力があった場合は、図13(b)に示す第1の画像とともに、図13(c)に示すように、指示された差分情報の撮像時刻に撮像された第2の画像とを端末表示部120aに表示する。
位置情報取得部503は、例えば、通信端末120の現在の位置を示す位置情報を位置情報送信部513に送る。位置情報取得部503は、具体的には、例えば、通信端末120の位置を示す緯度や経度の位置情報を、位置検出部540から取得する。そして、位置情報取得部503は、取得した位置情報が、端末記憶部530に記憶されている所定の場所の位置情報と一致する場合、または、所定の場所の位置情報から所定範囲内である場合に、現在の位置情報と、現在の位置に到着した時刻を示す到着時刻とを、位置情報送信部513に送る。つまり、位置情報取得部503は、通信端末120が所定の場所に入ったか、または、近づいたことに応じて、その位置情報と到着時刻とを位置情報送信部513に送る。
また、位置情報取得部503は、通信端末120が、所定の場所から所定範囲内に継続して留まっている時間を示す滞在時間が所定時間以上(例えば、10分以上)ならば、現在の位置の位置情報と、その位置に到着した到着時刻とを位置情報送信部513に送る。
ここで、所定の場所の位置情報は、ユーザが通信端末120で登録した経度と緯度とその場所の名称を有する位置情報であり、端末記憶部530に記憶されていて、例えば、自宅やある店舗の位置情報である。また、位置情報取得部503は、例えば、通信端末120の位置情報の履歴や購入の履歴に基づき、ユーザが滞在する頻度が高い場所や、買い物をする場所を特定し、その場所の位置情報を所定の場所の位置情報として端末記憶部530に記憶してもよい。さらに、位置情報取得部503は、所定の場所の位置情報を、端末通信部510を介してネットワーク130から取得してもよい。
購入情報取得部504は、例えば、物の購入を示す購入情報を購入情報送信部514に送る。また、購入情報取得部504は、物を購入した時刻を示す購入時刻を購入情報送信部514に送る。購入情報取得部504は、具体的には、例えば、通信端末120が備えている電子決裁の機能で購入された物の種類(卵、じゃがいも、牛乳等)や購入場所の名称や購入場所の位置情報や購入価格等を示す購入情報と、購入した時刻を示す購入時刻とを購入情報送信部514に送る。
位置情報登録部505は、例えば、ユーザにより端末入力部520から入力された自宅や店舗を含む所定の場所の位置情報(経度と緯度、場所の名称など)を、端末記憶部530に記憶する。また、位置情報登録部505は、例えば、ネットワーク130から端末通信部510を介して取得した所定の場所の位置情報を端末記憶部530に記憶してもよい。
端末通信部510は、図5に示すように、例えば、端末要求送信部511、端末画像受信部512、位置情報送信部513、および購入情報送信部514を有する。
端末要求送信部511は、例えば、冷蔵庫100の収納室の画像である画像情報の送信の要求を、ネットワーク130を介してサーバ装置110に送信する。
端末画像受信部512は、例えば、ネットワーク130を介してサーバ装置110から、第1の画像と、差分情報(差分位置情報、差分画像情報、変化情報)と、第2の画像と、第2の画像の撮像時刻と、差分情報に対応付けられた撮像時刻とを受信する。そして、端末画像受信部512は、受信した各種のデータを端末画像取得部501に送る。
位置情報送信部513は、例えば、通信端末120の位置を示す位置情報と、その位置に到着した時刻を示す到着時刻とをネットワーク130を介してサーバ装置110に送信する。
購入情報送信部514は、例えば、物の購入を示す購入情報を、ネットワーク130を介してサーバ装置110に送信する。また、購入情報送信部514は、例えば、物を購入した時刻を示す購入時刻を、ネットワーク130を介してサーバ装置110に送信する。
図6は、本発明の一実施形態に係る冷蔵庫システム1の第1の画像の設定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。サーバ装置110が、冷蔵庫100から収納室内の画像を受信し、今回受信した画像と前回受信した画像との差分情報と、扉の開閉情報とに基づき、第1の画像(基準画像)を設定する処理の流れについて、図6を用いて説明する。
冷蔵庫100の扉開閉検出部420は、冷蔵室用扉205または冷凍室用扉206の扉の開閉があったかどうかを検出する(S100)。
扉開閉検出部420により扉の開閉が検知された場合は、扉開閉検出部420はいずれの扉の開閉であるかということと、開かれた扉が閉じられたことを開閉情報取得部401に通知する。さらに、開閉情報取得部401は、いずれの扉の開閉であるかということと、開かれた扉が閉じられたことを撮像画像取得部402に通知する。そして、撮像画像取得部402は、開かれた扉が閉じられた通知を受けたことに応じて、撮像部202に、閉じられた扉の背面側の収納室の内部の画像を撮像するように指示する。ここで、扉が閉じられたかどうかについては、完全に閉じられていなくても閉じられかけていることが検知されれば、その検知したときに撮像部202に収納室の画像を撮像するように指示してもよい。そして、撮像画像取得部402は、閉じられた扉に対向する収納室の内部の画像を撮像部202に撮像させ、その撮像された画像の画像情報を取得する(S101)。
さらに、撮像画像取得部402は、画像を撮像した時刻を示す撮像時刻を取得する(S102)。
そして、開閉情報取得部401は、扉の開放時間と扉の開放の開始時刻と終了時刻、または、連続した扉の開閉回数と連続した扉の開閉の開始時刻と終了時刻を、開閉情報として取得する(S103)。
そして、冷蔵庫100の画像送信部412が、収納室の画像の画像情報と、その画像が撮像された撮像時刻とを、ネットワーク130を介してサーバ装置110に送信する(S104)。さらに、冷蔵庫100の開閉情報送信部411は、扉の開放時間と扉の開放の開始時刻と終了時刻、連続した扉の開閉回数と連続した扉の開閉の開始時刻と終了時刻を開閉情報として、ネットワーク130を介してサーバ装置110に送信し(S104)、冷蔵庫100の処理は終了する。
サーバ装置110の画像受信部311は、冷蔵庫100の収納室の画像の画像情報と、その画像が撮像された撮像時刻とを冷蔵庫100から受信する(S105)。そして、サーバ装置110の開閉情報受信部312は、開閉情報を冷蔵庫100から受信する(S105)。
サーバ装置110の画像取得部321は、画像受信部311が受信した収納室の画像の画像情報と、その画像が撮像された撮像時刻とを対応付けて、画像関連情報として画像関連情報記憶部331に記憶させる(S106)。そして、サーバ装置110の情報取得部323は、開閉情報受信部312が受信した開閉情報に基づき、扉の開放の開始時刻から終了時刻までの撮像時刻を有する画像関連情報記憶部331に記憶されている画像情報に対応付けて、扉の開放時間を、画像関連情報記憶部331に記憶させる(S106)。また、情報取得部323は、開閉情報受信部312が受信した開閉情報に基づき、連続した扉の開始時刻から終了時刻までの撮像時刻を有する画像関連情報記憶部331に記憶されている画像情報に対応付けて、連続した扉の開閉回数を、画像関連情報記憶部331に記憶させる(S106)。
サーバ装置110の第1の差分取得部322は、画像受信部311が前回受信した画像情報を画像関連情報記憶部331から取得する(S107)。
そして、第1の差分取得部322は、今回受信した画像情報と前記受信した画像情報との差分を抽出し、その差分を示す差分情報を取得する。第1の差分取得部322は、差分情報として、差分が存在する範囲の画像上の位置を示す差分位置情報と、差分が存在する範囲の画像を示す差分画像情報と、画像の変化の状態を示す変化情報とを取得し、それらを画像関連情報記憶部331に記憶させる(S108)。
サーバ装置110の画像設定部324は、今回受信した画像と前回受信した画像との差分情報が所定量以上であるかどうか判断する(S109)。具体的には、例えば、画像設定部324は、差分情報の差分位置情報または差分画像情報の個数が所定個以上(例えば、3個以上)であるか、または、差分情報の差分位置情報に基づく差分がある領域の面積が所定値以上であるか判断し、当該判断結果に基づき今回受信した画像と前回受信した画像との差分情報が所定量以上であるかを判断する。画像設定部324は、差分情報の差分位置情報または差分画像情報の個数が所定個以上である、または、差分情報の差分位置情報に基づく差分がある領域の面積が所定値以上であると判断した場合、今回受信した画像と前回受信した画像との差分情報が所定量以上であると判断する。
さらに、具体的には、今回受信した画像が画像情報:A1であり、画像情報:A1の受信前に受信した画像との差分の差分関連情報が、図15に示すように画像関連情報記憶部331に記憶されている場合について、説明する。画像設定部324は、差分情報:D1に対する差分の領域の個数の算出を、差分情報生成部325に指示する。さらに、差分情報生成部325は、図15に示す差分情報:D1に対応する差分位置情報:C0、C1、C3または、差分画像情報:Im0、Im1、Im2のそれぞれの個数をカウントし、3を算出する。そして、差分情報生成部325は、3個を画像設定部324に送る。画像設定部324は、差分情報:D1の差分位置情報または差分画像情報の個数が所定量以上(3個以上)なので、今回受信した画像と前回受信した画像との差分情報が所定量以上であると判断する。
ここで、S109の判断処理の詳細なフローチャートは、図11で後述する。
画像設定部324は、差分情報が所定量以上であると判断した場合(S109:Yes)に、今回受信した画像に対応する扉の開閉情報を画像関連情報記憶部331から取得し、取得した開閉情報が所定の情報であるかどうか判断する(S110)。具体的には、例えば、画像設定部324は、開閉情報の扉の開放時間が所定時間以上(例えば、3分以上)であるか、または、連続した扉の開閉時間が所定時間以内に所定回数以上(例えば、3分以内に10回以上)であるか判断し、当該判断結果に基づき、取得した開閉情報が所定の情報であるかどうかを判断する。画像設定部324は、開閉情報の扉の開放時間が所定時間以上である、または、連続した扉の開閉時間が所定時間以内に所定回数以上であると判断した場合、取得した開閉情報が所定の情報であると判断する。画像設定部324は、差分情報が所定量以上でないと判断した場合(S109:No)に、サーバ装置110の処理は終了する。
画像設定部324は、開閉情報が所定の情報であると判断した場合(S110:Yes)に、今回受信した画像の画像情報を第1の画像(基準画像)として画像関連情報記憶部331に記憶し(S111)、サーバ装置110の処理は終了する。画像設定部324は、開閉情報が所定の情報でないと判断した場合(S110:No)に、サーバ装置110の処理は終了する。
ここで、今回受信した画像と前回受信した画像との差分情報が所定量以上であるかどうか判断する判断処理(S109)の詳細について説明する。
図11は、S109の判断処理の流れの一例を示すフローチャートである。サーバ装置110が、今回受信した画像と前回受信した画像との差分情報が所定量以上であるかどうか判断する処理の流れについて、図11を用いて説明する。
サーバ装置110の画像設定部324は、今回受信した画像と前回受信した画像との差分を示す差分情報を画像関連情報記憶部331から取得する(S600)。つまり、今回受信した画像情報を画像関連情報から取得し、その画像情報に対応する差分情報を取得する。画像設定部324は、例えば、具体的には、図14(a)に示すように、今回受信した画像が画像情報:A1だった場合は、画像情報:A1に対応する差分情報:D1を取得する。
そして、画像設定部324は、取得した差分情報をサーバ装置110の差分情報生成部325に送り、差分情報に対応する差分の領域の個数と面積とを算出するように差分情報生成部325に指示する。差分情報生成部325、差分情報に対応する差分位置情報または差分画像情報を取得する。そして、差分情報生成部325は、差分情報に対応する差分位置情報または差分画像情報の個数をカウントする(S601)。そして、差分情報生成部325は、その個数を画像設定部324に送る。
さらに、差分情報生成部325は、取得した差分位置情報に基づき、差分の領域の面積を算出する(S602)。そして、差分情報生成部325は、その面積を画像設定部324に送る。
画像設定部324は、差分情報生成部325から送られてきた差分情報に対応する差分の領域の個数が所定個以上であるかを判断する(S603)。
画像設定部324は、差分情報に対応する差分の領域の個数が所定個以上であると判断した場合は、今回受信した画像と前回受信した画像との差分情報が所定量以上であると判断し(S605)、制御はS110に進む。
画像設定部324は、差分情報に対応する差分の領域の個数が所定個以上でないと判断した場合(S603:No)は、差分情報に対応する差分の領域の面積が所定値以上であるかを判断する(S604)。
画像設定部324は、差分情報に対応する差分の領域の面積が所定値以上であると判断した場合(S604:Yes)は、今回受信した画像と前回受信した画像との差分情報が所定量以上であると判断し(S605)、制御はS110に進む。
画像設定部324は、差分情報に対応する差分の領域の面積が所定値以上でないと判断した場合(S604:No)は、今回受信した画像と前回受信した画像との差分情報が所定量以上でない判断し、サーバ装置110の処理は終了する。
これにより、S109とS110の判断処理がYesであれば、S111で差分情報が所定値以上で、開閉情報が所定の情報である画像を第1の画像として設定するので、より適切な収納室の画像を第1の画像(基準画像)として設定することができる。
また、ここで、S109の判断処理でYesの場合に、S110の判断処理を行わず、差分情報が所定値以上の画像を第1の画像として設定してもよい。これにより、サーバ装置110が、冷蔵庫100の故障や通信エラーのため、扉の開閉情報を取得できないときでも、差分情報に基づき、適切な収納室の画像を第1の画像(基準画像)として設定することができる。
図7は、本発明の一実施形態に係る冷蔵庫システム1における要求装置とサーバ装置110間の画像の送受信処理の流れの一例を示すシーケンス図である。通信端末120からの冷蔵庫100の収納室の画像の送信の要求に応じて、サーバ装置110が第1の画像(基準画像)と差分情報とを、通信端末120に送信する処理の流れについて、図7を用いて説明する。
通信端末120の端末要求送信部511は、冷蔵庫100の収納室の画像である画像情報の送信の要求を、ネットワーク130を介してサーバ装置110に送信する(S201)。
サーバ装置110の要求受信部316は、冷蔵庫100の収納室の画像である画像情報の送信の要求を、冷蔵庫100または通信端末120から受信する(S202)。
サーバ装置110の第2の差分取得部326は、要求の受信に応じて、第1の画像(基準画像)の画像情報を画像関連情報記憶部331の基準画像情報(図14(b))から取得する(S203)。
そして、第2の差分取得部326は、要求を受信した時刻より前の最も近い撮像時刻を有する画像情報を第2の画像として画像関連情報から取得する(S204)。尚、要求を受信した時刻より前の最も近い撮像時刻を有する画像情報は一例であり、第2の画像として画像関連情報から取得する画像情報は、要求を受信した時刻より前の最も近い撮像時刻を有する画像情報以外であってもよい。
さらに、第2の差分取得部326は、第1の画像の画像情報と第2の画像の画像情報との差分を示す差分情報を取得する(S205)。具体的には、例えば、第2の差分取得部326は、図14(a)に示す画像関連情報に基づき、第1の画像の撮像時刻以降の画像から第2の画像までの各画像情報に対応付けて記憶している差分情報を画像関連情報から取得する。さらに、第2の差分取得部326は、図15に示す差分関連情報に基づき、取得した各差分情報に対応する差分位置情報と差分画像情報と変化情報とを、撮像時刻に対応付けて差分関連情報から取得する。そして、取得した差分位置情報と差分画像情報と変化情報とを、第1の画像の画像情報と第2の画像の画像情報との差分を示す差分情報とする。尚、差分位置情報と差分画像情報と変化情報と含む差分情報は、一例であり、差分情報は、この例に限られない。
サーバ画像送信部317は、第1の画像(基準画像)と、第1の画像と第2の画像との差分情報とを、ネットワーク130を介して通信端末120に送信し(S206)、サーバ装置110の処理は終了する。例えば、差分情報は、差分位置情報と差分画像情報と変化情報とを含む。
通信端末120の端末画像受信部512は、ネットワーク130を介してサーバ装置110から、第1の画像と差分情報とを受信する(S207)。そして、端末表示制御部502は、受信した第1の画像と差分情報とを端末表示部120aに表示し(S208)、通信端末120の処理は終了する。つまり、端末表示制御部502は、図12(a)に示すように、差分情報に含まれる差分位置情報が示す対角線上の2点の座標を頂点とする矩形領域を囲む矩形の線を第1の画像(基準画像)に重ね合わせて端末表示部120aに表示する。これにより、第1の画像と第2の画像との間で所定量以上の差分がある範囲として抽出された矩形領域が第1の画像上に当該矩形領域を囲む線で示される。尚、実施の形態において、差分情報を表示するとは、差分情報に基づいた表示を表示することを意味する。通信端末120での第1の画像(基準画像)と差分情報に基づく表示とを表示する詳細の処理については図16で後述する。
ここで、図7では、通信端末120から冷蔵庫100の収納室の画像の送信の要求をサーバ装置110に行う場合について説明したが、冷蔵庫100から当該要求をサーバ装置110に行い、サーバ装置110が第1の画像(基準画像)と差分情報を冷蔵庫100に送信し、冷蔵庫100は受信した第1の画像(基準画像)と差分情報を冷蔵庫100の冷蔵庫表示部100aに表示してもよい。
また、図7では、サーバ画像送信部317は、第1の画像(基準画像)と、第1の画像と第2の画像との差分情報とを、要求装置(通信端末120、冷蔵庫100)に送信しているが、さらに第2の画像と第2の画像の撮像時刻を送信しても構わない。第2の画像と第2の画像の撮像時刻を受信した通信端末120、冷蔵庫100が、第2の画像を取得し表示するときの処理のフローチャートは、図16にて後述する。
図16は、本発明の一実施形態に係る冷蔵庫100または通信端末120の表示部に第1の画像(基準画像)と差分情報を表示する処理の流れの一例を示すフローチャートである。図12、図13は、本発明の一実施形態に係る冷蔵庫100または通信端末120の表示部の画面の具体例の一例を示す図である。図16に示す処理の流れを、図12、図13に示す画面の具体例を参照しながら説明する。
図16について、ここでは、通信端末120の端末表示部120aで表示する処理について説明するが、冷蔵庫100の冷蔵庫表示部100aで表示する処理であってもよい。
通信端末120の端末画像取得部501は、サーバ装置110から受信した第1の画像と第2の画像と第2の画像の撮像時刻とを取得する(S700)。
端末画像取得部501は、サーバ装置110から受信した、第1の画像と第2の画像との差分情報に対応する差分関連情報(差分位置情報、差分画像情報、変化情報)と、差分情報に対応付けられた撮像時刻とを取得する(S701)。
通信端末120の端末表示制御部502は、第1の画像を端末表示部120aに表示する(S702)。
通信端末120の端末表示制御部502は、差分位置情報が示す対角線上の2点の座標を頂点とする第1の画像上の矩形範囲を特定し、特定した矩形範囲を囲む線を、端末表示部120aに表示されている第1の画像上に表示する。さらに、端末表示制御部502は、矩形を囲む線を、変化情報に基づいた表示形態で端末表示部120aに表示する(S703)。端末表示制御部502は、具体的には、図12(a)に示すように、差分位置情報に基づく矩形範囲を特定し、各差分位置情報に対応する変化情報が減少の場合は、矩形を囲む点線を、第1の画像に重ね合わせて端末表示部120aに表示する。また、端末表示制御部502は、具体的には、図12(a)に示すように、各差分位置情報に対応する変化情報が増加の場合は、矩形を囲む実線を、第1の画像に重ね合わせて端末表示部120aに表示する。また、端末表示制御部502は、具体的には、図13(a)に示すように、各差分情報に対応付けられた撮像時刻を、各差分位置情報の近辺に表示する。
通信端末120の端末入力部520が、表示している第1の画像上の差分位置情報の位置に対する入力を受け付けたかどうかを判断する(S704)。
端末表示制御部502は、表示している第1の画像上の差分位置情報の位置に対する入力があった場合(S704:Yes)は、第1の画像と第2の画像とを並べて端末表示部120aに表示する(S705)。さらに、端末表示制御部502は、第1の画像上に差分位置情報が示す矩形を囲む線を、変化情報に基づいた表示形態で端末表示部120aに表示する。また、端末表示制御部502は、第2の画像上に差分位置情報が示す矩形を囲む線を、変化情報に基づいた表示形態で端末表示部120aに表示する。端末表示制御部502は、具体的には、図13(a)に示すように、第1の画像上の差分情報の位置に入力があった場合、図13(b)に示すように、第1の画像上に差分情報を示す矩形を囲む線を変化情報に基づいた表示形態(点線、実線)で表示する。さらに、端末表示制御部502は、図13(b)の第1の画像を表示するとともに、図13(c)に示すように、第2の画像上に差分情報を示す矩形を囲む線を変化情報に基づいた表示形態(点線、実線)で表示する。
通信端末120の端末入力部520が、表示している第1の画像上の差分位置情報の位置に対する入力を受け付けていない場合(S704:No)は、差分情報リストを表示する指示の入力を受けつけたかどうか判断する(S706)。
端末表示制御部502は、差分情報リストを表示する指示の入力があった場合(S706:Yes)は、差分情報に対応付けられた撮像時刻の時刻毎に纏めて、各撮像時刻に対応する差分画像情報を端末表示部120aに表示する。さらに、端末表示制御部502は、差分画像情報を囲む線を変化情報に基づいた表示形態で端末表示部120aに表示し、通信端末120の処理を終了する。端末表示制御部502は、具体的には、図12(b)に示すように、差分情報に対応付けられた撮像時刻毎に纏めて、各差分の画像と各差分の画像を囲う線を変化情報に基づいた表示形態で表示する。
これにより、冷蔵庫100の収納室に変化があったときの画像に対して、その後に変化があった箇所を他の箇所と異なる表示形態で表示するので、ユーザは、変化があった収納物が何であったかを容易に把握することが可能になる。また、図13(a)に示すように、変化があった場所の近辺に、変化があったときの時刻を表示するので、ユーザは、その変化がいつごろ発生したものかを容易に把握することが可能になる。さらに、図13(b)、(c)で示すように、第1の画像とその後に撮像された画像の第2の画像を並べて表示するので、ユーザは、どのような変化があったかを2つの画像を見ながら比較でき、その変化を容易に把握することが可能になる。さらに、図12(b)で示すように、撮像時刻毎に纏めて差分の画像と変化情報とを表示するので、ユーザは、時刻毎にどのような変化が発生したかを容易に把握することが可能になる。
図8は、本発明の一実施形態の変形例に係る冷蔵庫システム1の外部音声に基づく第1の画像の設定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。サーバ装置110が、冷蔵庫100から取得した外部音声に基づき、第1の画像(基準画像)を設定する処理の流れについて、図8を用いて説明する。
冷蔵庫100の外部音声入力部460は、冷蔵庫100の外部から外部音声の入力があるかどうか判断する(S301)。
外部音声入力部460が、外部音声の入力があったと判断した場合は、音声取得部405は、外部音声入力部460に入力された外部音声の音声情報と外部音声が入力された時刻を示す音声入力時刻を取得する(S302)。そして、音声送信部416は、音声情報と音声入力時刻とを、ネットワーク130を介してサーバ装置110に送信し(S303)、冷蔵庫100の処理は終了する。
サーバ装置110の音声受信部313は、冷蔵庫100の外部音声の音声情報と音声入力時刻とを冷蔵庫100から受信する(S304)。
サーバ装置110の情報取得部323は、受信した音声情報が、所定のキーワードを含むかどうか判断する(S305)。受信した音声情報が、所定のキーワードを含まない場合(S305:No)は、サーバ装置110は処理を終了する。
受信した音声情報が、所定のキーワードを含む場合(S305:Yes)は、情報取得部323は、外部音声の音声入力時刻から所定時間の範囲内の撮像時刻を有する画像情報が、画像関連情報記憶部331に記憶されているかどうかを検索する(S306)。外部音声の音声入力時刻から所定時間の範囲内の撮像時刻を有する画像情報が、画像関連情報記憶部331から検索されなかった場合(S306:No)は、サーバ装置110は処理を終了する。
サーバ装置110の画像設定部324は、情報取得部323により、外部音声の音声入力時刻から所定時間の範囲内の撮像時刻を有する画像情報が、画像関連情報記憶部331から検索された場合(S306:Yes)は、検索された画像情報を第1の画像(基準画像)として画像関連情報記憶部331に記憶させ(S307)、サーバ装置110の処理は終了する。
ここで、画像設定部324は、外部音声と画像の差分情報とに基づき、第1の画像の設定を行ってもよい。つまり、画像設定部324は、外部音声が所定のキーワードを含み、かつ、外部音声が入力された時刻近辺の撮像時刻を有する画像情報が、以前撮像された画像情報より所定量以上の差分を有する場合に、その画像情報を第1の画像情報として設定してもよい。
これにより、冷蔵庫100に特定のキーワードを含む外部音声が入力されたときの収納室の画像を第1の画像(基準画像)として設定するので、ユーザが意図した適切な収納室の画像を第1の画像(基準画像)として設定することができる。
図9は、本発明の一実施形態の変形例に係る冷蔵庫システム1の位置情報に基づく第1の画像の設定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。サーバ装置110が、通信端末120から取得した位置情報に基づき、第1の画像(基準画像)を設定する処理の流れについて、図9を用いて説明する。
通信端末120の位置情報登録部505は、ユーザにより端末入力部520から入力された所定の場所(自宅、店舗など)の位置情報を端末記憶部530に記憶する(S401)。
通信端末120の位置情報取得部503は、通信端末120の現在の位置を示す位置情報を、位置検出部540から取得する(S402)。
位置情報取得部503は、通信端末120の現在の位置を示す位置情報が、端末記憶部530に記憶されている店舗の位置情報であるかどうか判断する(S403)。位置情報取得部503は、通信端末120の位置情報が店舗の位置情報であると判断した場合(S403:Yes)は、通信端末120の位置情報が店舗の位置情報の所定範囲内に継続して所定時間以上(例えば、5分以上)滞在しているかどうか判断する(S405)。位置情報取得部503は、通信端末120の位置情報が店舗の位置情報の所定範囲内に継続して所定時間以上滞在していると判断した場合(S405:Yes)は、位置情報送信部513が通信端末120の現在の位置情報を、ネットワーク130を介してサーバ装置110に送信する(S406)。位置情報取得部503は、通信端末120の位置情報が店舗の位置情報の所定範囲内に継続して所定時間以上滞在していないと判断した場合(S403:No)は、S402の処理に戻り、通信端末120の現在の位置情報を取得する。
位置情報取得部503は、S403で、通信端末120の位置情報が店舗の位置情報でないと判断した場合(S403:No)は、通信端末120の位置情報が自宅の位置情報であるかどうかを判断する(S404)。位置情報取得部503は、通信端末120の位置情報が自宅の位置情報であると判断した場合(S404:Yes)は、位置情報送信部513が通信端末120の現在の位置情報を、ネットワーク130を介してサーバ装置110に送信する(S406)。位置情報取得部503は、通信端末120の位置情報が自宅の位置情報でないと判断した場合は、S402の処理に戻り、通信端末120の現在の位置情報を取得する。
サーバ装置110の位置情報受信部314は、通信端末120の位置を示す位置情報を通信端末120から受信する(S407)。そして、情報取得部323は受信した位置情報を取得し、図14(c)に示すように、画像関連情報記憶部331に記憶させる。
サーバ装置110の画像設定部324は、位置情報受信部314が受信した通信端末120の位置情報が、店舗に所定時間滞在した後に自宅から所定範囲内に入ったという位置情報であるかどうかを判断する(S408)。ここで、画像設定部324は、具体的には、図14(c)の画像関連情報記憶部331に記憶されている位置情報の履歴と現在の時刻とに基づき、現在の時刻に至るまでに店舗から自宅に通信端末120が移動したかどうかを判断する。画像設定部324は、通信端末120の位置情報が、店舗に所定時間滞在した後に自宅から所定範囲内に入ったという位置情報でないと判断した場合(S408:No)は、処理を終了する。
画像設定部324は、通信端末120の位置情報が、店舗に所定時間滞在した後に自宅から所定範囲内に入ったという位置情報であると判断した場合(S408:Yes)は、通信端末120の位置情報が自宅であるという位置情報を受信した後に、画像受信部311が冷蔵庫100から収納室の画像を受信したかどうかを判断する(S409)。画像設定部324は、通信端末120が自宅の位置情報であるという位置情報を受信した後に、画像受信部311が冷蔵庫100から収納室の画像を受信したと判断した場合(S409:Yes)は、受信した画像を第1の画像(基準画像)として画像関連情報記憶部331に記憶させ(S410)、サーバ装置110の処理は終了する。画像設定部324は、通信端末120の位置情報が自宅の位置情報であるという位置情報を受信した後に、画像受信部311が冷蔵庫100から収納室の画像を受信したと判断しなかった場合(S409:No)は、サーバ装置110の処理は終了する。
これにより、通信端末120の特定の場所から自宅に戻ってきた後に撮像された画像を第1の画像として設定するので、ユーザの行動に基づいた適切なタイミングで撮像された収納室の画像を第1の画像(基準画像)として設定することができる。
図10は、本発明の一実施形態の変形例に係る冷蔵庫システム1の購入情報に基づく第1の画像の設定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。サーバ装置110が、通信端末120から取得した購入情報に基づき、第1の画像(基準画像)を設定する処理の流れについて、図10を用いて説明する。
通信端末120の購入情報送信部514は、通信端末120が備えている電子決裁の機能で購入された物の種類(卵、じゃがいも、牛乳等)や購入場所の名称や購入場所の位置情報や購入価格等を示す購入情報と、購入した時刻を示す購入時刻とを、ネットワーク130を介してサーバ装置110に送信する(S501)。
サーバ装置110の購入情報受信部315は、物の購入を示す購入情報と物を購入した時刻を示す購入時刻を通信端末120から受信する(S502)。
通信端末120の位置情報取得部503は、通信端末120の現在の位置を示す位置情報を、位置検出部540から取得する(S503)。
位置情報取得部503は、通信端末120の現在の位置を示す位置情報が、自宅の位置情報であるかどうかを判断する(S504)。位置情報取得部503は、通信端末120の位置情報が自宅の位置情報であると判断した場合(S504:Yes)は、位置情報送信部513が通信端末120の現在の位置情報を、ネットワーク130を介してサーバ装置110に送信する(S505)。位置情報取得部503は、通信端末120の位置情報が自宅の位置情報でないと判断した場合(S504:No)は、S503の処理に戻り、通信端末120の現在の位置情報を取得する。尚、自宅の位置情報は、予め端末記憶部530に記憶されている。
サーバ装置110の位置情報受信部314は、通信端末120の位置を示す位置情報を通信端末120から受信する(S506)。
サーバ装置110の画像設定部324は、購入情報受信部315が物の購入を示す購入情報を受信したかどうか判断する(S507)。画像設定部324は、購入情報受信部315が物の購入を示す購入情報を受信していないと判断した場合(S507:No)は、サーバ装置110の処理は終了する。
画像設定部324は、購入情報受信部315が物の購入を示す購入情報を受信したと判断した場合(S507:Yes)は、位置情報取得部503が受信した通信端末120の位置情報が自宅の位置情報であるかどうかを判断する(S508)。画像設定部324は、通信端末120の位置情報が自宅の位置情報でないと判断した場合(S508:No)は、サーバ装置110の処理は終了する。
画像設定部324は、通信端末120の位置情報が自宅の位置情報であると判断した場合(S508:Yes)は、購入情報受信部315が購入情報を受信した後に、画像受信部311が冷蔵庫100から収納室の画像を受信したかどうかを判断する(S509)。画像設定部324は、購入情報受信部315が購入情報を受信した後に、画像受信部311が冷蔵庫100から収納室の画像を受信していないと判断した場合(S509:No)は、サーバ装置110の処理は終了する。
画像設定部324は、購入情報受信部315が購入情報を受信した後に、画像受信部311が冷蔵庫100から収納室の画像を受信していると判断した場合(S509:Yes)は、受信した画像を第1の画像(基準画像)として画像関連情報記憶部331に記憶させ(S510)、サーバ装置110の処理は終了する。
これにより、購入情報の履歴と、通信端末120の特定の場所間の移動履歴に基づいて、物を購入後に撮像された画像を第1の画像として設定するので、ユーザの購入情報に基づいた適切なタイミングで撮像された収納室の画像を第1の画像(基準画像)として設定することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態及び変形例に限定されるものではなく変形可能であり、上記の構成は、実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。
上述のように、第1の差分取得部322は、例えば、今回受信した画像情報と前回受信した画像情報との間で、所定量以上の差分がある範囲を抽出している。今回受信した画像情報と前回受信した画像情報との間で、所定量以上の差分がある範囲を抽出する処理は、冷蔵庫の収納室の第1の画像と、前記第1の画像が撮像された後に撮像された前記収納室の第2の画像と、の間で変化した領域を検出する処理の一例であり、第1の差分取得部322は、特許請求の範囲に記載の検出部の一例である。また、特許請求の範囲に記載の変化した領域を示す領域表示は、例えば、第1の画像上に表示される差分位置情報が示す矩形範囲を囲む線が、その一例である。