JP2020104939A - 合成樹脂製容器 - Google Patents

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淳士 太田
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Abstract

【課題】胴部を薄肉としてもその下半部の強度を確保することができる合成樹脂製容器を提供する。【解決手段】筒状の口部11と口部11に連なる胴部12とを備えたボトル形状を成し、胴部12が口部11よりも薄肉に形成されている合成樹脂製容器10であって、胴部12の下半部に、それぞれ上側壁16a、17a、18aと下側壁16b、17b、18bとの間に区画形成された少なくとも2本の環状凹溝16、17、18を有する蛇腹部15が設けられ、最上方に設けられた環状凹溝16において、上側壁16aは胴部12の軸線Oに垂直な面に対して径方向外側に向かい上方に傾斜しており、最上方に設けられた環状凹溝16以外の環状凹溝17、18において、上側壁17a、18aは胴部12の軸線Oに垂直な面に対して平行又は径方向外側に向かい下方に傾斜していることを特徴とする合成樹脂製容器10。【選択図】図1

Description

本発明は、ボトル形状の合成樹脂製容器に関する。
シャンプー、リンス、液体石鹸、化粧水などの化粧料、薬品あるいは食品調味料などを内容物として収容する容器として、筒状の口部と口部に連なる胴部とを備えたボトル形状を成し、胴部が口部よりも薄肉に形成されている合成樹脂製容器が知られている。
また、このような合成樹脂製容器として、胴部を薄肉に形成することにより、容器を軽量化するとともに廃棄される樹脂量を減少させて環境適合性を高めるようにしたものも知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−226319号公報
しかし、容器の軽量化と環境適合性をより高めるために、胴部をさらに薄肉化しようとすると、胴部の剛性ないし強度が低下して、容器を正立姿勢で支持面に配置したときに、胴部の下半部に変形が生じて正立姿勢が崩れるという問題が生じるおそれがある。
また、口部に押下げヘッドを備えたポンプディスペンサーを装着し、押下げヘッドを押下げ操作することで内容物を容易に取り出すことができるようにした使用形態とした場合に、押下げヘッドの押下げ操作によって加わる下向き荷重を支持することができずに胴部の下半部に変形が生じるという問題が生じるおそれもある。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、胴部を薄肉としてもその下半部の強度を確保することができる合成樹脂製容器を提供することにある。
本発明の合成樹脂製容器は、筒状の口部と前記口部に連なる胴部とを備えたボトル形状を成し、前記胴部が前記口部よりも薄肉に形成されている合成樹脂製容器であって、前記胴部の下半部に、それぞれ上側壁と下側壁との間に区画形成された少なくとも2本の環状凹溝を有する蛇腹部が設けられ、最上方に設けられた前記環状凹溝において、前記上側壁は前記胴部の軸線に垂直な面に対して径方向外側に向かい上方に傾斜しており、最上方に設けられた前記環状凹溝以外の前記環状凹溝において、前記上側壁は前記胴部の軸線に垂直な面に対して平行又は径方向外側に向かい下方に傾斜していることを特徴とする。
本発明の合成樹脂製容器は、上記構成において、前記胴部の底部分に、環状の接地部と、前記接地部の径方向内側に連なるとともに前記胴部の軸線に垂直な面に対して径方向外側に向かい下方に傾斜する傾斜壁を備えた凹部とが設けられ、前記傾斜壁が前記胴部の軸線に垂直な面に対して成す傾斜角度が、最上方に設けられる前記環状凹溝以外の前記環状凹溝の前記上側壁が前記胴部の軸線に垂直な面に対して成す傾斜角度よりも大きいのが好ましい。
本発明によれば、胴部を薄肉としてもその下半部の強度を確保することができる合成樹脂製容器を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る合成樹脂製容器を用いたポンプ付き容器の半断面図である。 図1に示す合成樹脂製容器の一点鎖線で区画された部分の拡大断面図である。 蛇腹部を折畳み状態としたポンプ付き容器の半断面図である。
以下、図面を参照しつつ本実施の形態に係る合成樹脂製容器を、より具体的に例示説明する。
図1に示すポンプ付き容器1は、本発明の一実施の形態に係る合成樹脂製容器10にポンプディスペンサー20を装着したものであり、例えば、シャンプー、リンス、液体石鹸、化粧水などの化粧料、薬品あるいは食品調味料などの種々の内容物を収容する用途に用いることができる。
本明細書及び特許請求の範囲においては、上下方向は、図1に示すように、合成樹脂製容器10を正立姿勢とした状態における上下方向を意味するものとし、径方向は、合成樹脂製容器10の軸線Oに垂直な方向を意味するものとする。
合成樹脂製容器10は、口部11と、口部11の下端に一体に連なる胴部12とを備えたボトル形状となっている。
合成樹脂製容器10は、例えば、ポリエチレン樹脂(PE)、ポリプロピレン樹脂(PP)やポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)等の合成樹脂材料をブロー成形(押出しブロー成形、二軸延伸ブロー成形等)することにより形成されたボトル状の容器とすることができる。
合成樹脂製容器10の口部11は軸線Oを中心とした円筒状となっており、その外周面には雄ネジ11aが一体に設けられている。一方、ポンプディスペンサー20は装着キャップ21を備えており、装着キャップ21の内周面に設けられた雌ネジ21aを雄ネジ11aにネジ結合させることで口部11に装着されている。
ポンプディスペンサー20は、装着キャップ21の天壁21bと口部11の上端との間に挟持されたフランジ22により支持されて合成樹脂製容器10の内部に吊下げ保持されたポンプ本体23を有している。ポンプ本体23の下端には硬質の合成樹脂製の吸引パイプ24が装着されており、吸引パイプ24の下端は合成樹脂製容器10の内部に収容されている内容物をポンプ本体23に吸引するための吸引口24aとなっている。また、ポンプ本体23の上方には、図示しないステムによりポンプ本体23に接続された押下げヘッド25が設けられている。押下げヘッド25は、図示しないバネ部材により上方に付勢されている。
バネ部材の付勢力に抗して押下げヘッド25を押下げ操作すると、ポンプ本体23が吐出動作する。ポンプ本体23が吐出動作すると、ポンプ本体23の内部に収容されている所定量の内容物がステムを通して押下げヘッド25に設けられたノズル25aに圧送され、ノズル25aの先端の吐出口25bから外部に吐出される。押下げヘッド25の押下げ操作が解除されると、図示しないバネ部材の付勢力により押下げヘッド25が元の位置まで上昇し、これによりポンプ本体23が吸引動作する。ポンプ本体23が吸引動作すると、合成樹脂製容器10の内部に収容されている内容物が吸引口24aから吸引パイプ24を通してポンプ本体23の内部に所定量だけ吸引される。したがって、押下げヘッド25を押下げ操作する度に所定量ずつ内容物を吐出口25bから吐出させることができる。
次に、合成樹脂製容器10の胴部12の詳細について説明する。
胴部12は、口部11の下端に一体に連なるとともに径方向外側に向けて拡がる略ドーム状の肩部分12aと、肩部分12aの外周縁に一体に連なるとともに軸線Oを中心とした略円筒状の胴本体部分12bと、胴本体部分12bの下端に一体に連なって胴本体部分12bの下端を閉塞する底部分12cとを有している。胴部12は口部11よりも薄肉となっている。
胴部12の底部分12cには円環状の接地部13が設けられている。接地部13の下側を向く面は軸線Oに垂直な平面となっており、接地部13を支持面に当接させることで、合成樹脂製容器10を正立姿勢で支持面に配置することができる。なお、接地部13は、周方向に間隔を空けて並ぶ複数部分に分離された構成であってもよい。また、接地部13の下側を向く面は、上記した平面に限らず、下方に向けて凸の曲面(円弧面)に形成されて支持面に線接触する構成であってもよい。
底部分12cの接地部13の内側には、接地部13に対して胴部12の内部の側(上方側)に向けて凹む凹部14が設けられている。凹部14は、接地部13の径方向内側に一体に連なる傾斜壁14aを有している。傾斜壁14aは、胴部12の軸線Oに垂直な面に対して径方向外側に向かい下方に傾斜する円錐壁状となっている。
胴部12の下半部には蛇腹部15が設けられている。蛇腹部15は3本の環状凹溝16、17、18を有して構成されている。
ここで、胴部12の下半部とは、底部分12cの下端(接地部13)から肩部分12aの上端までの高さを胴部12の高さとし、胴部12を当該高さの半分の高さにおいて上側(肩部分12aの側)の部分と下側(底部分12cの側)の部分とに分けた場合において、胴部12の下側の半分の部分のことである。
図2に示すように、3本の環状凹溝16、17、18のうち、最も上方側に設けられている最上方の環状凹溝16は、胴本体部分12bの一部を構成する上側壁16aと下側壁16bとの間に区画形成され、胴部12の胴本体部分12bに対して径方向内側に凹むとともに胴本体部分12bの全周に亘って円環状に延びる断面略V字形の凹溝となっている。上側壁16aと下側壁16bとの間は湾曲壁16cにより一体に接続されている。
環状凹溝16の上側壁16aは、合成樹脂製容器10ないし胴部12の軸線Oに垂直な面(合成樹脂製容器10を軸線Oが鉛直方向と平行となるように正立姿勢で配置したときの水平面)に対して径方向外側に向かい上方に傾斜している。すなわち、環状凹溝16の上側壁16aは、径方向内側部分よりも径方向外側部分の方が上方に位置する円錐壁状となっている。
一方、環状凹溝16の下側壁16bは、軸線Oに垂直な面に対して径方向外側に向かい下方に傾斜している。すなわち、環状凹溝16の下側壁16bは、上側壁16aとは反対側に傾斜しており、径方向内側部分よりも径方向外側部分の方が下方に位置する円錐壁状となっている。
環状凹溝16の上側壁16aが軸線Oに垂直な面に対して成す傾斜角度は環状凹溝16の下側壁16bが軸線Oに垂直な面に対して成す傾斜角度よりも小さくなっている。したがって、上側壁16aの湾曲壁16cから胴本体部分12bの外周面までの長さは、下側壁16bの湾曲壁16cから胴本体部分12bの外周面までの長さよりも短くなっている。
最上方の環状凹溝16の下方に設けられた環状凹溝17は、胴本体部分12bの一部を構成する上側壁17aと下側壁17bとの間に区画形成され、胴部12の胴本体部分12bに対して径方向内側に凹むとともに胴本体部分12bの全周に亘って円環状に延びる断面略V字形の凹溝となっている。上側壁17aと下側壁17bとの間は湾曲壁17cにより一体に接続されている。
環状凹溝17の上側壁17aは、軸線Oに垂直な面に対して径方向外側に向かい下方に傾斜している。すなわち、環状凹溝17の上側壁17aは、径方向内側部分よりも径方向外側部分の方が下方に位置する円錐壁状となっている。このように、環状凹溝17の上側壁17aは、最上方の環状凹溝16の上側壁16aとは反対側に傾斜している。
一方、環状凹溝17の下側壁17bは、環状凹溝16の下側壁16bと同一の角度で同一の方向に傾斜している。すなわち、環状凹溝17の下側壁17bは、軸線Oに垂直な面に対して径方向外側に向かい下方に傾斜した円錐壁状となっている。
環状凹溝17の上側壁17aが軸線Oに垂直な面に対して成す傾斜角度は環状凹溝17の下側壁17bが軸線Oに垂直な面に対して成す傾斜角度よりも小さくなっている。したがって、上側壁17aの湾曲壁17cから胴本体部分12bの外周面までの長さは、下側壁17bの湾曲壁17cから胴本体部分12bの外周面までの長さよりも短くなっている。
環状凹溝17のさらに下方に設けられた環状凹溝18は、環状凹溝17と同一の形状に構成されている。すなわち、環状凹溝18は、胴本体部分12bの一部を構成する上側壁18aと下側壁18bとの間に区画形成され、胴部12の胴本体部分12bに対して径方向内側に凹むとともに胴本体部分12bの全周に亘って円環状に延びる断面略V字形の凹溝となっている。上側壁18aと下側壁18bとの間は湾曲壁18cにより一体に接続されている。
環状凹溝18の上側壁18aは、環状凹溝17の上側壁17aと同一の角度で同一の方向に傾斜している。すなわち、環状凹溝18の上側壁18aは、軸線Oに垂直な面に対して径方向外側に向かい下方に傾斜した円錐壁状となっている。
また、環状凹溝18の下側壁18bは、環状凹溝16、17の下側壁16b、17bと同一の角度で同一の方向に傾斜している。すなわち、環状凹溝18の下側壁18bは、軸線Oに垂直な面に対して径方向外側に向かい下方に傾斜した円錐壁状となっている。
環状凹溝18の上側壁18aが軸線Oに垂直な面に対して成す傾斜角度は環状凹溝18の下側壁18bが軸線Oに垂直な面に対して成す傾斜角度よりも小さくなっている。したがって、上側壁18aの湾曲壁18cから胴本体部分12bの外周面までの長さは、下側壁18bの湾曲壁18cから胴本体部分12bの外周面までの長さよりも短くなっている。
環状凹溝18の下側壁18bの下端は底部分12cに連結しており、合成樹脂製容器10が接地部13を支持面に当接させて正立姿勢で配置されたときに、環状凹溝18の下側壁18bは接地部13により支持される。
上記構成を有する合成樹脂製容器10において、胴部12の肉厚は、接地部13を支持面に当接させて合成樹脂製容器10を起立姿勢に配置した状態で、胴部12の下半部に設けられた蛇腹部15を下向きに押し潰すように変形させた後に、自身の弾性力によっては元の形状にまで復元しない程度の薄肉の肉厚となっている。
したがって、上記構成の合成樹脂製容器10は、図3に示すように、胴部12の下半部に設けられた蛇腹部15が下向きに押し潰され、それぞれの環状凹溝16、17、18の上側壁16a、17a、18aが下側壁16b、17b、18bに対する間隔を狭めて互いに重なるように折り畳まれた状態に変形し、当該変形状態に維持される。
当該変形後の状態においては、胴部12の下半部は、それぞれの環状凹溝16、17、18において上側壁16a、17a、18aと下側壁16b、17b、18bとが重ねて配置された構成となるので、胴部12の下半部の剛性ないし強度が高められることになる。すなわち、胴部12の下半部に上記構成の蛇腹部15を設けたことにより、胴部12の下半部に蛇腹部15が設けられない場合に比べて、胴部12の下半部の剛性ないし強度を高めることができる。
したがって、蛇腹部15が変形した後に、押下げヘッド25が押下げ操作されて、胴部12に下向き荷重が加えられても、蛇腹部15が変形することで剛性ないし強度が高められた胴部12の下半部において当該荷重を支持することができる。よって、上記構成の合成樹脂製容器10によれば、胴部12を薄肉に形成した場合であっても、押下げヘッド25が押下げ操作されたときに、胴部12の下半部に変形が生じて合成樹脂製容器10の正立姿勢が崩れることを防止することができる。
また、上記構成の合成樹脂製容器10では、それぞれの環状凹溝16、17、18において、上側壁16a、17a、18aの湾曲壁18cから胴本体部分12bの外周面までの長さよりも、下側壁16b、17b、18bの湾曲壁18cから胴本体部分12bの外周面までの長さを長くするようにしているので、胴部12に下向き荷重が加えられたときに、それぞれの環状凹溝16、17、18において上側壁16a、17a、18aと下側壁16b、17b、18bとが径方向に重なるように蛇腹部15を変形させることができる。これにより、胴部12の下半部の剛性ないし強度をさらに高めることができる。
さらに、上記構成の合成樹脂製容器10では、環状凹溝17、18の上側壁17a、18aを、それぞれ軸線Oに垂直な面に対して径方向外側に向かい下方に傾斜した構成としたので、上側壁17a、18aを軸線Oに垂直な面に平行に設けた場合よりもさらに、環状凹溝17、18を上側壁17a、18aと下側壁17b、18bとが接近した状態に確実に維持することができる。
上記構成のポンプ付き容器1においては、蛇腹部15が押し潰された変形状態となったときに、ポンプディスペンサー20の硬質の合成樹脂製の吸引パイプ24の下端が胴部12の底部分12cの内面に当接または近接する構成とするのが好ましい。この場合、吸引パイプ24の下端は、吸引口24aから内容物を吸引することができるように軸線Oに対して斜めにカットされた構成、下端に軸線Oに沿って延びる切欠きを設けた構成等とするのが好ましい。
このような構成により、蛇腹部15が変形した後、押下げヘッド25が押下げ操作されることによる生じる下向き荷重を、押下げヘッド25、ポンプ本体23及び吸引パイプ24を介して底部分12cの内面に支持させて、胴部12の下半部に加わる下向き荷重を低減させることができる。したがって、押下げヘッド25が押下げ操作されたときに胴部12の下半部に変形が生じることをさらに確実に抑制して、合成樹脂製容器10の正立姿勢が崩れることをさらに確実に防止することができる。
また、押下げヘッド25が押下げ操作されることによる生じる下向き荷重を、押下げヘッド25、ポンプ本体23及び吸引パイプ24を介して底部分12cの内面に支持させることで、押下げヘッド25が押下げ操作されたときに胴部12の下半部に加わる下向き荷重を低減させることができるので、胴部12の下半部の押下げヘッド25の押下げ操作に対する耐久性を高めることもできる。
上記構成の合成樹脂製容器10において、凹部14の傾斜壁14aが軸線Oに垂直な面に対して成す傾斜角度Aは、環状凹溝17、18の上側壁17a、18aが軸線Oに垂直な面に対して成す傾斜角度Bよりも大きく設定されるのが好ましい。
このような設定により、合成樹脂製容器10の少なくとも胴部12を、軸線Oを挟んで径方向に分割される複数の分割型を用いたブロー成形によって形成した場合に、アンダーカット状となる環状凹溝17、18の分割型からの離型性を高めて、成形後の合成樹脂製容器10を分割型から容易に離脱させることが可能となる。したがって、上記構成を有する合成樹脂製容器10を、分割型を用いたブロー成形により容易に製造することができる。なお、分割型としては、例えば、軸線Oを挟んで2つに分割可能な2分割の金型であって、胴部12の全体(肩部分12a、胴本体部分12b、底部分12c)を、当該金型によりブロー成形することが可能なものを用いることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態では、合成樹脂製容器10を、ポンプディスペンサー20が装着されたポンプ付き容器1として用いた場合について説明したが、口部11にポンプディスペンサー20以外の他の形式ないし構成の吐出具を装着して用いるようにしてもよい。また、口部11に、吐出具に替えて閉塞キャップを装着して用いるようにしてもよい。
また、前記実施の形態においては、蛇腹部15は3本の環状凹溝16、17、18を有する構成とされているが、例えば4本以上の環状凹溝を設けるなど、少なくとも2本の環状凹溝を有する構成であればよい。この場合、最上方の環状凹溝16以外の環状凹溝は、何れも、上側壁が軸線Oに垂直な面に対して平行又は径方向外側に向かい下方に傾斜した構成とされる。
さらに、前記実施の形態においては、それぞれの環状凹溝16、17、18は断面略V字形の凹溝に形成されているが、断面略U字形の凹溝としてもよい。また、前記実施の形態においては、環状凹溝17、18の断面形状を互いに同一としているが、環状凹溝17、18の断面形状が互いに異なる構成としてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、環状凹溝17、18の上側壁17a、18aを互いに同一の傾斜角度で傾斜させ、下側壁17b、18bを互いに同一の傾斜角度で傾斜させた構成としているが、上側壁17a、18aを互いに異なる傾斜角度で傾斜させ、下側壁17b、18bを互いに異なる傾斜角度で傾斜させた構成としてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、環状凹溝17、18の上側壁17a、18aを軸線Oに垂直な面に対して径方向外側に向かい下方に傾斜する構成としているが、軸線Oに垂直な面に平行に構成してもよい。
さらに、胴部12は、円筒状、角筒状や楕円筒状等とすることができ、その形状は限定されない。また、口部11の外周面に、雄ネジ11aに替えてポンプディスペンサー20の装着キャップ21を打栓により係止するためのアンダーカット突起を設けた構成とすることもできる。
1 ポンプ付き容器
10 合成樹脂製容器
11 口部
11a 雄ネジ
12 胴部
12a 肩部分
12b 胴本体部分
12c 底部分
13 接地部
14 凹部
14a 傾斜壁
15 蛇腹部
16 環状凹溝
16a 上側壁
16b 下側壁
16c 湾曲壁
17 環状凹溝
17a 上側壁
17b 下側壁
17c 湾曲壁
18 環状凹溝
18a 上側壁
18b 下側壁
18c 湾曲壁
20 ポンプディスペンサー
21 装着キャップ
21a 雌ネジ
21b 天壁
22 フランジ
23 ポンプ本体
24 吸引パイプ
24a 吸引口
25 押下げヘッド
25a ノズル
25b 吐出口
O 軸線
A 傾斜角度
B 傾斜角度

Claims (2)

  1. 筒状の口部と前記口部に連なる胴部とを備えたボトル形状を成し、前記胴部が前記口部よりも薄肉に形成されている合成樹脂製容器であって、
    前記胴部の下半部に、それぞれ上側壁と下側壁との間に区画形成された少なくとも2本の環状凹溝を有する蛇腹部が設けられ、
    最上方に設けられた前記環状凹溝において、前記上側壁は前記胴部の軸線に垂直な面に対して径方向外側に向かい上方に傾斜しており、
    最上方に設けられた前記環状凹溝以外の前記環状凹溝において、前記上側壁は前記胴部の軸線に垂直な面に対して平行又は径方向外側に向かい下方に傾斜していることを特徴とする合成樹脂製容器。
  2. 前記胴部の底部分に、環状の接地部と、前記接地部の径方向内側に連なるとともに前記胴部の軸線に垂直な面に対して径方向外側に向かい下方に傾斜する傾斜壁を備えた凹部とが設けられ、
    前記傾斜壁が前記胴部の軸線に垂直な面に対して成す傾斜角度が、最上方に設けられる前記環状凹溝以外の前記環状凹溝の前記上側壁が前記胴部の軸線に垂直な面に対して成す傾斜角度よりも大きい、請求項1に記載の合成樹脂製容器。
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