JP2020104823A - 作業車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】バックミラーを簡易な構成で強固に固定することができる作業車両を提供する。【解決手段】作業車両1は、車台フレーム2a,2bに固定されるハンドルポスト23と、車台フレーム2dの前記ハンドルポスト23よりも前方の位置に固定される、ラジエータ31の少なくとも左右の側面部31c、31dを保護する保護部材21と、ハンドルポスト23と保護部材21を連結する連結部材25と、保護部材21に取り付ける支持部材83と、支持部材83に取り付けられて車体の外側に突出するよう延びる支持アーム82と、支持アーム82の突出する端部に支持されるバックミラー8とを備えている。【選択図】図4
Description
この発明は、トラクタ等の作業車両に関するものである。
従来、バックミラーの取り付け構造に関して改良を加えた作業車両としては、例えば、下記特許文献1に記載されたトラクタが知られている。
特許文献1には、車体振動にかかわらずバックミラーを振動し難くしたトラクタとして、車体部分に形成した支持部と、支持部から車体横外側へ向かって延出した支持アームと、支持アームの延出端部に支持させたバックミラーとを備え、その支持部に、車体部分から支持アームへの振動伝達を抑制する防振部材を備えたトラクタが記載されている。
また特許文献1には、支持部がエンジンボンネットの内部に位置して支持アームがエンジンボンネットに形成された貫通孔を通ってエンジンボンネットの外部に延びていることや、車体部分が車体フレームに固定された又はクッション材を介して支持された支持部材であることも記載されている。
また特許文献1には、支持部がエンジンボンネットの内部に位置して支持アームがエンジンボンネットに形成された貫通孔を通ってエンジンボンネットの外部に延びていることや、車体部分が車体フレームに固定された又はクッション材を介して支持された支持部材であることも記載されている。
しかしながら、上記トラクタにおいては、バックミラー(の支持アーム)を支持する支持部が、車体フレームに固定された又はクッション材を介して支持されたパイプ状の支持部材に設けられているので、バックミラーが強固に固定されているとは言い難かった。
また、その支持部を設ける支持部材が適切な位置にない場合やその支持部そのものがないトラクタ等の作業車両にあっては、バックミラー(の支持アーム)を支持するための適切な支持部を新設したり、その支持部を設けるための適切な支持部材そのものを別途設ける必要があった。
また、その支持部を設ける支持部材が適切な位置にない場合やその支持部そのものがないトラクタ等の作業車両にあっては、バックミラー(の支持アーム)を支持するための適切な支持部を新設したり、その支持部を設けるための適切な支持部材そのものを別途設ける必要があった。
この発明は、バックミラーを簡易な構成で強固に固定することができる作業車両を提供することを課題にする。
本発明の上記課題は、以下の手段により解決される。
請求項1に記載の発明は、車台フレーム(2a,2b)に固定されるハンドルポスト(23)と、車台フレーム(2d)の前記ハンドルポスト(23)よりも前方の位置に固定される、ラジエータ(31)の少なくとも左右の側面部(31c、31d)を保護する保護部材(21)と、前記ハンドルポスト(23)と前記保護部材(21)を連結する連結部材(25)と、前記保護部材(21)に取り付ける支持部材(83)と、前記支持部材(83)に取り付けられて車体の外側に突出するよう延びる支持アーム(82)と、前記支持アーム(82)の突出する端部に支持されるバックミラー(8)と、を備えることを特徴とする作業車両(1)である。
請求項1に記載の発明は、車台フレーム(2a,2b)に固定されるハンドルポスト(23)と、車台フレーム(2d)の前記ハンドルポスト(23)よりも前方の位置に固定される、ラジエータ(31)の少なくとも左右の側面部(31c、31d)を保護する保護部材(21)と、前記ハンドルポスト(23)と前記保護部材(21)を連結する連結部材(25)と、前記保護部材(21)に取り付ける支持部材(83)と、前記支持部材(83)に取り付けられて車体の外側に突出するよう延びる支持アーム(82)と、前記支持アーム(82)の突出する端部に支持されるバックミラー(8)と、を備えることを特徴とする作業車両(1)である。
請求項2に記載の発明は、前記連結部材(25)に、バッテリー(31)を載置するバッテリー設置台(35)を、前記保護部材(21)よりも左右の内側に存在するよう設けていることを特徴とする請求項1に記載の作業車両である。
請求項3に記載の発明は、前記保護部材(21)の一部を含むエンジンルームを外側から覆い隠す開閉式のボンネット(11)を備え、前記保護部材(21)に、前記ボンネット(11)を上方向(A1)に弾性的に付勢して当該ボンネット(11)の開動作を補助する補助部材(90)を設けていることを特徴とする請求項2に記載の作業車両である。
請求項3に記載の発明は、前記保護部材(21)の一部を含むエンジンルームを外側から覆い隠す開閉式のボンネット(11)を備え、前記保護部材(21)に、前記ボンネット(11)を上方向(A1)に弾性的に付勢して当該ボンネット(11)の開動作を補助する補助部材(90)を設けていることを特徴とする請求項2に記載の作業車両である。
請求項1に記載の発明によれば、バックミラーがハンドルポストと連結された保護部材に取り付けた支持部材に支持アームを介して取り付られるので、バックミラーを簡易な構成で強固に固定することができる。また、バックミラーがハンドルポストに連結して剛性が高められた保護部材に取り付けた支持部材に支持アームを介して取り付けられるので、バックミラーを振動の発生を抑制した状態で固定することもできる。
請求項2に記載の発明によれば、ハンドルポストと保護部材が重量物のバッテリーを載置するバッテリー設置台を設けた連結部材により連結されているので、バックミラーを振動の発生をより一層抑えた状態でより強固に固定することができる。
請求項3に記載の発明によれば、補助部材がバッテリーよりも外側になる保護部材に設けられるので、保護部材の内側に存在するバッテリーの着脱作業を行う際に補助部材が支障になりにくくなる。
請求項3に記載の発明によれば、補助部材がバッテリーよりも外側になる保護部材に設けられるので、保護部材の内側に存在するバッテリーの着脱作業を行う際に補助部材が支障になりにくくなる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
図1には、この発明の第1の実施形態であるトラクタ1が示されている。図2には、図1のトラクタ1の内部の一部が示されている。
以下の説明では、特に断りをしない限り、前後はトラクタの前進する方向と後進する方向とする。また同様に、左右はトラクタの前進する方向に向いたときの左右になる方向とし、上下はトラクタの上側および下側になる方向とする。
図1には、この発明の第1の実施形態であるトラクタ1が示されている。図2には、図1のトラクタ1の内部の一部が示されている。
以下の説明では、特に断りをしない限り、前後はトラクタの前進する方向と後進する方向とする。また同様に、左右はトラクタの前進する方向に向いたときの左右になる方向とし、上下はトラクタの上側および下側になる方向とする。
トラクタ1は、車台2に、エンジン3、変速機構部4、左右一対の前輪5および後輪6、操縦席7等の機器が搭載または装備されている。これにより、トラクタ1は、エンジン3で発生させる回転の動力を変速機構部4において適宜減速してから後輪6のみまたは前輪5と後輪6の双方に伝えることにより、所要の速度で前進および後進することが可能な車両として構成されている。
このうち車台2は、図1や図2に示されるように、左右に対応して配置されて前後の方向に長い板状の形状からなるメインの車台フレーム2a,2b、メインの車台フレーム2a,2bを左右に横断して連結する複数の横断車台フレーム等の材料で構成される車体の基礎的な支持枠部である。
エンジン3は、そのエンジン3を含む周囲の空間がエンジンルームとして構成されている。また、そのエンジンルームは、矢印A1,A2に開閉するボンネット11で外側から覆い隠されるようになっている。ボンネット11は、車台2の前部で左右に横断するように配置されるアクスルブラケット2cに設けた支持軸12を支点にして矢印A1,A2に回動(揺動)するよう取り付けられている。図2等における符号31はラジエータ、符号32はラジエータ液の予備タンク、符号33はバッテリー、符号34はエアークリーナ、符号35は排気マフラーである。
変速機構部4は、クラッチ機構、トランスミッション機構等で構成される部分である。操縦席7の周囲には、ステアリングハンドル13、操作パネル部14、レバー、ペダル、安全バー15等の部品が配置されている。操作パネル部14は、各種の計器類、スイッチ、表示部等の部品が配置されている部分である。操作パネル部14の左側面部には、ボンネット11を開けるときに押す押しボタン16が設けられている。
また、トラクタ1は、車台2の後部に、例えば圃場で作業を行うための耕うん装置、肥料散布装置、苗植え装置等の作業機を着脱自在に連結する図示しない連結装置を備えており、これにより作業車両として構成されている。連結装置は、リンク式の昇降機構、PTO軸(動力取出し軸)等を備えたものである。
さらに、トラクタ1は、図2〜図4に示されるように、操縦席7から運転手が後方の様子を確認するための左右一対のバックミラー8A,8Bが設けられている。図3等における符号17は、操縦席7における運転手の足を乗せる床面を構成する足場である。
バックミラー8A,8Bはいずれも、ミラー本体81と、ミラー本体81を支持する支持アーム82と、支持アーム82が取り付けられる支持部材83とを有する構成になっている。
ミラー本体81は、所要の平面形状からなる板状のミラー部と、そのミラー部を保持する保持部と、その保持部を支持アーム82に対して位置および角度が調節できるように取り付けるための取付け部とを有している。支持アーム82は、トラクタ1の車体(実際にはボンネット11)の外側に突出するように延びた形状からなる棒状の部材である。支持部材83については、後述する。
ミラー本体81は、所要の平面形状からなる板状のミラー部と、そのミラー部を保持する保持部と、その保持部を支持アーム82に対して位置および角度が調節できるように取り付けるための取付け部とを有している。支持アーム82は、トラクタ1の車体(実際にはボンネット11)の外側に突出するように延びた形状からなる棒状の部材である。支持部材83については、後述する。
また、バックミラー8A,8Bはいずれも、図3〜図5に示されるように、その支持部材83が、ラジエータ31における左右の側面部31c,31d(図6)を保護する保護部材の一例である左右一対のサイドカバー21A,21Bにそれぞれ取り付けられている。
ここで、サイドカバー21A,21Bは、図6等に示されるように、ラジエータ31における左右の側面部31c,31dをそれぞれ外側から覆うことが可能な板状の部材である。このサイドカバー21A,21Bは、その下部が車台2における左右の車台フレーム2a,2bに対してボルト止め等の固定手段により固定されている。
また、この実施形態におけるサイドカバー21A,21Bは、図1に示されるように、その下部側の部位が閉じたときのボンネット11の一部から外側に露出した状態に配置されている。
さらに、サイドカバー21A,21Bは、図3〜図5に示されるように、ステアリングハンドル13の作動軸18等を保持するハンドルポスト23に連結部材25を介して連結されている。
また、この実施形態におけるサイドカバー21A,21Bは、図1に示されるように、その下部側の部位が閉じたときのボンネット11の一部から外側に露出した状態に配置されている。
さらに、サイドカバー21A,21Bは、図3〜図5に示されるように、ステアリングハンドル13の作動軸18等を保持するハンドルポスト23に連結部材25を介して連結されている。
ハンドルポスト23は、左右に間隔をあけてほぼ平行した状態で配置される板状の形状からなる左右の支柱部23A,23Bと、左右の支柱部23A,23Bの間に間隔をあけて配置される板状の形状からなる複数の連結横断部24a,24b,24cとで構成されている。
また、ハンドルポスト23は、図6に示されるように、左右の支柱部23A,23Bの下部が車台2の左右の車台フレーム2a,2bに横断して設けられる横断車台フレーム2dに対してボルト止め、溶接等の固定手段により固定されている。
また、ハンドルポスト23は、図6に示されるように、左右の支柱部23A,23Bの下部が車台2の左右の車台フレーム2a,2bに横断して設けられる横断車台フレーム2dに対してボルト止め、溶接等の固定手段により固定されている。
ちなみに、ハンドルポスト23の支柱部23A,23Bは、その全体が上方にむかうにつれて後方にずれて傾く状態(図6)で形成されているとともに、その左右の間隔がサイドカバー21A,21Bの左右の間隔よりも狭くなる状態(図3)で形成されている。また、最も上の連結横断部24aは、その上面側に操作パネル部14が配置されて設けられるようになっている。
連結部材25は、左側のサイドカバー21Aとハンドルポスト23の左側の支柱部23Aとを前後方向において連結する左側の連結部材25Aと、右側のサイドカバー21Bとハンドルポスト23の右側の支柱部23Bとを前後方向において連結する右側の連結部材25Bとで構成されている。
左右の連結部材25A,25Bとしては、例えば、所要の幅および形状からなる板状の部材が適用される。また、左右の連結部材25A,25Bは、その各前後方向における端部が左右のサイドカバー21A,21Bとハンドルポスト23の左右の支柱部23A,23Bとに溶接、ボルト止め等の固定手段によりそれぞれ固定されている。
左右の連結部材25A,25Bとしては、例えば、所要の幅および形状からなる板状の部材が適用される。また、左右の連結部材25A,25Bは、その各前後方向における端部が左右のサイドカバー21A,21Bとハンドルポスト23の左右の支柱部23A,23Bとに溶接、ボルト止め等の固定手段によりそれぞれ固定されている。
さらに、バックミラー8A,8Bにおける支持部材83はいずれも、図7(A)に模式的に例示されるように、支持アーム82の下端部を支持する円柱状の支持本体84と、支持本体84の側面に固定された上下方向に長い形状で複数(本例では2つ)のネジ孔85aが形成された取付け板85と、取付け板85をサイドカバー21A,21Bに対して所要の間隔をあけた状態でネジ止めして取り付けるための複数(本例では2つ)のボス86とで構成されている。
ボス86は、例えば一端部側にネジ孔86aが設けられた円柱状の部材である。このボス86は、図3〜図5に示されるように、サイドカバー21A,21Bにボス固定部材88を介してそれぞれ間接的に設けられている。
ボス固定部材88は、サイドカバー21A,21Bにそれぞれ取り付ける左右のボス固定部材88A,88Bで構成されている。このボス固定部材88A,88Bは、所要の形状に成形された板状の部材である。また、ボス固定部材88A,88Bは、サイドカバー21A,21Bの所要の部位にネジ等の固定手段により固定される。
また、ボス86は、サイドカバー21A,21Bに固定されたボス固定部材88A,88Bに対して取付孔に嵌め入れた後に溶接等の固定手段により固定した状態で取り付けられる。
また、ボス86は、サイドカバー21A,21Bに固定されたボス固定部材88A,88Bに対して取付孔に嵌め入れた後に溶接等の固定手段により固定した状態で取り付けられる。
そして、この左右のバックミラー8A,8Bは、図7(B)に示されるように、その各支持部材83である支持本体84が、その支持本体84に固定された取付け板85を、サイドカバー21A,21Bに左右のボス固定部材88A,88Bを介して固定されたボス86のネジ孔86aに図示しない固定ネジを用いてネジ止めした状態にすることにより取り付けられる。
また、左右のバックミラー8A,8Bは、その各ミラー本体81を操縦席7に座る運転手が後方の様子を見やすい角度(向き)になるよう調整される。
また、左右のバックミラー8A,8Bは、その各ミラー本体81を操縦席7に座る運転手が後方の様子を見やすい角度(向き)になるよう調整される。
また、この実施形態では、図3〜図6に示されるように、左右の連結部材25A,25Bの間に、バッテリー33を載置するバッテリー設置台35を設けている。
バッテリー設置台35は、底面と側壁面からなる上面が開口した箱状の形状にされた部分として形成されたものであり、サイドカバー21A,21Bよりも内側の位置に存在するよう配置されている。
また、この実施形態におけるバッテリー設置台35は、側壁面の一部(少なくとも左右の側壁面)が左右の連結部材25A,25Bにより構成されている。
また、この実施形態におけるバッテリー設置台35は、側壁面の一部(少なくとも左右の側壁面)が左右の連結部材25A,25Bにより構成されている。
さらに、この実施形態では、図2〜図5に示されるように、サイドカバー21A,21Bに、ボンネット11を開く方向A1に弾性的に付勢してボンネット11の開動作を補助する補助部材90を設けている。
補助部材90は、左右のサイドカバー21A,21Bの内面側の位置にそれぞれ存在するよう取り付けられた左右の補助部材90A,90Bとして設けられている。
この実施形態における左右の補助部材90A,90Bは、図4や図5に示されるように、左右のサイドカバー21A,21Bの内面に固定されて左右のサイドカバー21A,21Bの各上端から所要の長さだけ突出したような状態で設けられる左右の支持部91A,91Bと、支持部91A,91Bの各上端部に取り付けられて閉じたときのボンネット11の内壁部の所要の位置に縮んだ状態で接触するコイルスプリング92A,92Bとで構成されている。
これにより、ボンネット11は、閉じた際には、左右の補助部材90A,90Bにおける縮んだ状態のコイルスプリング92A,92Bのバネ力によって開く方向A1に弾性的に付勢された状態に保たれるようになっている。
この実施形態における左右の補助部材90A,90Bは、図4や図5に示されるように、左右のサイドカバー21A,21Bの内面に固定されて左右のサイドカバー21A,21Bの各上端から所要の長さだけ突出したような状態で設けられる左右の支持部91A,91Bと、支持部91A,91Bの各上端部に取り付けられて閉じたときのボンネット11の内壁部の所要の位置に縮んだ状態で接触するコイルスプリング92A,92Bとで構成されている。
これにより、ボンネット11は、閉じた際には、左右の補助部材90A,90Bにおける縮んだ状態のコイルスプリング92A,92Bのバネ力によって開く方向A1に弾性的に付勢された状態に保たれるようになっている。
そして、この実施形態における左右のバックミラー8A,8Bは、図1に例示されるように、閉じた状態にあるボンネット11の下部に前方にむけて切り欠かれて窪んだような形状からなる窪み部11bから、その支持アーム82の一部とミラー本体81が車体の左右外側にそれぞれ突出した状態(図3参照)になるよう取り付けられている。
また、ボンネット11は、操作パネル部14の左側面部に設けられた押しボタン16を押すことにより開けることが可能になっている。また、ボンネット11は、操作パネル部14の裏面側(操縦席7から見たときの裏面側)における左右方向のほぼ中央位置に、図示しない解除可能な止め機構が配置されている。この止め機構は、押しボタン16を押すことによりボンネット11を閉じた状態で止める機能が解除される。
以上説明したように、トラクタ1におけるバックミラー8A,8Bは、ハンドルポスト23と左右の連結部材25A,25Bを介して連結されたサイドカバー21A,21Bにそれぞれ取り付けた各支持部材83に、支持アーム82を介した状態で取り付られる。このため、トラクタ1においては、バックミラー8A,8Bを比較的に簡易な構成で強固に固定することができる。この場合、サイドカバー21A,21Bとハンドルポスト23は、既存のものを適用することが可能であり、新設する必要がない。
また、バックミラー8A,8Bは、ハンドルポスト23に左右の連結部材25A,25Bを介して連結することで剛性が高められたサイドカバー21A,21Bに取り付けた各支持部材83に、支持アーム82を介した状態で取り付けられる。このため、トラクタ1においては、サイドカバー21A,21Bを連結部材25A,25Bを介してハンドルポスト23に連結しない場合に比べると、バックミラー8A,8Bを振動の発生を抑制した状態で固定することもできる。
さらに、このトラクタ1では、ハンドルポスト23とサイドカバー21A,21Bが重量物のバッテリー33を載置するバッテリー設置台35を設けた左右の連結部材25A,25Bにより連結されている。このため、トラクタ1においては、バックミラー8A,8Bを振動の発生をより一層抑えた状態でより強固に固定することもできる。
この他、トラクタ1においては、図1に示されるように、左右のバックミラー8A,8Bが閉じた状態にあるボンネット11の下部における窪んだ窪み部11bから左右の外側に突出した状態(図3参照)になるよう取り付けられている。このため、左右のバックミラー8A,8Bは、ボンネット11を閉じる際に障害になることがない。これにより、ボンネット11は、その閉じるときに左右のバックミラー8A,8Bに接触することなく閉じることが可能である。
また、トラクタ1においては、ボンネット11を開ける際、押しボタン16を押して止め機構を解除すると、左右の補助部材90A,90Bにおける縮んでいたコイルスプリング92A,92Bが伸長する。このため、ボンネット11は、左右の補助部材90A,90Bにより開く方向A1に弾性的に付勢されて動かされるので、その開動作が補助されて開けやすくなる。またこの際、ボンネット11は、サイドカバー21A,21Bに設けられる左右の補助部材90A,90Bにより付勢されているので、左右においてほぼ均一な付勢力を得て安定した状態で開けられるようになる。
さらに、トラクタ1においては、左右の補助部材90A,90Bがバッテリー載置台35にあるバッテリー31よりも左右の外側になるサイドカバー21A,21Bに設けられる。このため、トラクタ1では、例えば図12に例示されるように補助部材90Cとして操作パネル部14の裏面側における左右のほぼ中央の位置に設けたトラクタの場合に比べると、サイドカバー21A,21Bの内側に存在するバッテリー31の着脱作業を行う際に左右の補助部材90A,90Bが支障になりにくくなり、そのバッテリー31の着脱作業を容易に行うことが可能になる。
[第2の実施形態]
図8〜図10は、この発明の第2の実施形態であるトラクタの一部が示されている。
第2の実施形態に係るトラクタは、第1の実施形態に係るトラクタにおいて、左右のバックミラー8A,8Bの支持部材83におけるボス86を左右のサイドカバー21A,21Bに直接固定した点で最も大きく異なるものである。この他、サイドカバー21A,21Bの形状などの一部構成が少し異なる程度である。
図8〜図10は、この発明の第2の実施形態であるトラクタの一部が示されている。
第2の実施形態に係るトラクタは、第1の実施形態に係るトラクタにおいて、左右のバックミラー8A,8Bの支持部材83におけるボス86を左右のサイドカバー21A,21Bに直接固定した点で最も大きく異なるものである。この他、サイドカバー21A,21Bの形状などの一部構成が少し異なる程度である。
バックミラー8A,8Bの支持部材83におけるボス86は、図9〜図10に示されるように、サイドカバー21A,21Bに直接固定した状態でそれぞれ設けられている。この実施形態では、ボス86について、図11(A)に示されるように、そのネジ孔86aが設けられた一端部と反対側の他端部を、サイドカバー21A,21Bに設ける図示しない取り付け孔にそれぞれ嵌め入れた後に溶接等の固定手段により固定している。
また、この実施形態における支持部材83では、図11(A)に示されるように、サイドカバー21A,21Bにおける各2つのボス86の一端部を連結する連結板89を取付台として設けている。
連結板89は、例えば平板状の部材であり、取付け板85のネジ孔85aの間隔に対応させてネジ通し孔89aが形成されている。連結板89は、ボス86のネジ孔86aが設けられた側の一端部に対して溶接等の固定手段により固定して取り付けられる。
この連結板89を設けた場合、2つのボス86は互いの位置関係が固定されるとともに補強されて安定した状態に保たれる。
連結板89は、例えば平板状の部材であり、取付け板85のネジ孔85aの間隔に対応させてネジ通し孔89aが形成されている。連結板89は、ボス86のネジ孔86aが設けられた側の一端部に対して溶接等の固定手段により固定して取り付けられる。
この連結板89を設けた場合、2つのボス86は互いの位置関係が固定されるとともに補強されて安定した状態に保たれる。
そして、この実施形態におけるバックミラー8A,8Bは、図11(B)に示されるように、その各支持部材83である支持本体84が、その支持本体84に固定された取付け板85を、サイドカバー21A,21Bに直接固定されたボス86のネジ孔86aに図示しない固定ネジを用いてネジ止めした状態にすることにより取り付けられる。
この実施形態に係るトラクタ1におけるバックミラー8A,8Bは、第1の実施形態に係るトラクタ1におけるバックミラー8A,8Bの場合に得られる前記作用効果が同様に得られる。
特にこのバックミラー8A,8Bは、支持部材83におけるボス86がサイドカバー21A,21Bに直接固定されているので、より一層簡易な構成で強固に固定することができる。
特にこのバックミラー8A,8Bは、支持部材83におけるボス86がサイドカバー21A,21Bに直接固定されているので、より一層簡易な構成で強固に固定することができる。
[変形例]
上記2つの実施形態では、連結部材25にバッテリー設置台35を併設する構成を例示したが、そのバッテリー設置台35を設けることを省略することも可能である。
サイドカバー21A,21Bについては、ラジエータ31の左右側面部31c,3dに加えて、他の部位を保護する形状のものであってもよい。
上記2つの実施形態では、連結部材25にバッテリー設置台35を併設する構成を例示したが、そのバッテリー設置台35を設けることを省略することも可能である。
サイドカバー21A,21Bについては、ラジエータ31の左右側面部31c,3dに加えて、他の部位を保護する形状のものであってもよい。
また上記2つの実施形態では、左右のサイドカバー21A,21Bに補助部材90A,90Bを各1つずつ設けた構成を例示したが、そのサイドカバー21A,21Bの一方のみに補助部材90を1つ設けるようにしても構わない。また、補助部材90については、図12に示されるように、操作パネル部14の裏面側の左右方向におけるほぼ中央位置に1つ設けるようにしてもよい。
また、バックミラー8A,8Bについても、補助部材90の場合と同様に、サイドカバー21A,21Bの一方のみに1つ設けるようにしても構わない。
また、バックミラー8A,8Bについても、補助部材90の場合と同様に、サイドカバー21A,21Bの一方のみに1つ設けるようにしても構わない。
さらに、上記2つの実施形態では、バックミラー8A,8Bの支持部材83をサイドカバー21A,21Bに設ける構成を例示したが、その支持部材83をハンドルポスト23に設けるように構成してもよい。この場合は、バックミラー8A,8Bがハンドルポスト23から左右の外側に突出した状態で配置されることになる。
この他、左右のサイドカバー21A,21Bにおけるバックミラー8A,8Bの支持部材83を取り付ける部位が、閉じたときのボンネット11で覆われて隠れる位置関係にある場合は、ボンネット11の例えば下部に、バックミラー8A,8Bの支持部材83や支持アーム82と接触しない形状や大きさの切り欠き部を設ければよい。
この発明は、トラクタなどの農作業用の車両に限られず、それ以外の各種作業用の車両にも適用することができる。
1 トラクタ(作業車両)
2a,2b 車台フレーム
2d 横断車台フレーム
8 バックミラー
11 ボンネット
21 サイドカバー(保護部材)
23 ハンドルポスト
25 連結部材
31 ラジエータ
31c,31d ラジエータの側面部
33 バッテリー
35 バッテリー設置台
90 補助部材
A1 開ける方向(上方向)
2a,2b 車台フレーム
2d 横断車台フレーム
8 バックミラー
11 ボンネット
21 サイドカバー(保護部材)
23 ハンドルポスト
25 連結部材
31 ラジエータ
31c,31d ラジエータの側面部
33 バッテリー
35 バッテリー設置台
90 補助部材
A1 開ける方向(上方向)
Claims (3)
- 車台フレーム(2a,2b)に固定されるハンドルポスト(23)と、
車台フレーム(2d)の前記ハンドルポスト(23)よりも前方の位置に固定される、ラジエータ(31)の少なくとも左右の側面部(31c、31d)を保護する保護部材(21)と、
前記ハンドルポスト(23)と前記保護部材(21)を連結する連結部材(25)と、
前記保護部材(21)に取り付ける支持部材(83)と、
前記支持部材(83)に取り付けられて車体の外側に突出するよう延びる支持アーム(82)と、
前記支持アーム(82)の突出する端部に支持されるバックミラー(8)と、
を備えることを特徴とする作業車両(1)。 - 前記連結部材(25)に、バッテリー(33)を載置するバッテリー設置台(35)を、前記保護部材(21)よりも左右の内側に存在するよう設けていることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
- 前記保護部材(21)の一部を含むエンジンルームを外側から覆い隠す開閉式のボンネット(11)を備え、
前記保護部材(21)に、前記ボンネット(11)を上方向(A1)に弾性的に付勢して当該ボンネット(11)の開動作を補助する補助部材(90)を設けていることを特徴とする請求項2に記載の作業車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018248345A JP2020104823A (ja) | 2018-12-28 | 2018-12-28 | 作業車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018248345A JP2020104823A (ja) | 2018-12-28 | 2018-12-28 | 作業車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020104823A true JP2020104823A (ja) | 2020-07-09 |
Family
ID=71450433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018248345A Pending JP2020104823A (ja) | 2018-12-28 | 2018-12-28 | 作業車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020104823A (ja) |
-
2018
- 2018-12-28 JP JP2018248345A patent/JP2020104823A/ja active Pending
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