JP2020104672A - 衝突回避支援装置 - Google Patents

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祐之 吉岡
Sukeyuki Yoshioka
祐之 吉岡
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Abstract

【課題】不要な回避支援制御が実行されてしまうことを抑制する。【解決手段】衝突回避支援装置(200)は、車両(10)が走行する車線と車両の前方で交わる前方車線に存在している第1物体(20)と、前方車線を第1物体に向けて移動する第2物体(30)とが、互いにすれ違う位置であるすれ違い位置を取得する取得手段(220)と、すれ違い位置が、車両の走行経路から、車両の車幅方向の所定範囲内に位置している特定状態であるか否かを判定する判定手段(220)と、特定状態である場合には、車両と第2物体との衝突リスクが小さくなるように、車両又は第1物体若しくは第2物体の挙動を変更する衝突回避支援制御を実行し、特定状態でない場合には、衝突回避支援制御を実行しないようにする制御手段(240)とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両の運転支援を行う衝突回避支援装置の技術分野に関する。
この種の装置として、車両と車両前方に存在する障害物との衝突を回避するための制御(以下、適宜「回避支援制御」と称する)を実行するものが知られている。例えば特許文献1では、車両前方に存在する物体と歩行者との相対距離が縮小する場合、歩行者が車両の走路に向かって進路変更することを予測し、予測した進路変更に基づいて車両の速度制御を実行する(即ち、車両と歩行者との衝突可能性を抑制する)技術が開示されている。
特開2017−035927号公報
車両前方に存在する移動体の進路変更が予想される場合、進路変更の位置次第では、車両と移動体との衝突可能性が高まるとは限らない。このため、特許文献1に記載されている技術では、移動体のとの衝突可能性が高まらない場合にも、車両の速度制御が実行されてしまうおそれがある。即ち、実際には不要であるはずの回避支援制御が実行されてしまう可能性があるという技術的問題点が生ずる。
本発明は、例えば上記問題点に鑑みてなされたものであり、不要な回避支援制御が実行されてしまうことを抑制することが可能な衝突回避支援装置を提供することを課題とする。
本発明に係る衝突回避支援装置の一態様では、車両が走行する車線と前記車両の前方で交わる前方車線に存在している第1物体と、前記前方車線を前記第1物体に向けて移動する第2物体とが、互いにすれ違う位置であるすれ違い位置を取得する取得手段と、前記すれ違い位置が、前記車両の走行経路から、前記車両の車幅方向の所定範囲内に位置している特定状態であるか否かを判定する判定手段と、(i)前記特定状態である場合には、前記車両と前記第2物体との衝突リスクが小さくなるように、前記車両又は前記第1物体若しくは前記第2物体の挙動を変更する衝突回避支援制御を実行し、(ii)前記特定状態でない場合には、前記衝突回避支援制御を実行しないようにする制御手段とを備える。
第1実施形態に係る車両の構成を示すブロック図である。 すれ違いによる第2他車両の走行軌跡の変化を示す図である。 第1実施形態に係る衝突回避支援装置の動作の流れを示すフローチャートである。 自車両と第2他車両との衝突を判定する方法を示す図である。 第1他車両と第2他車両とのすれ違い予測点の算出方法を示す図である。 第2他車両の走行軌跡の変化を判定する方法を示す図である。 ΔPCの算出方法を示すマップである。 第2実施形態に係る車両の構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る衝突回避支援装置の動作の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して衝突回避支援装置の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る衝突回避支援装置について、図1から図7を参照して説明する。
(装置構成)
まず、第1実施形態に係る衝突回避支援装置が搭載される車両全体の構成について、図1を参照して説明する。図1は、第1実施形態に係る車両の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、第1実施形態に係る車両10(以下、適宜「自車両10」と称する)は、情報検出部100と、衝突回避支援装置200を備えて構成されている。
情報検出部100は、内界センサ110及び外界センサ120を備えている。内界センサ110は、例えば車速センサ、加速度センサ、ヨーレートセンサ、ステアリングセンサ等を含んで構成されており、自車両10の内部パラメータを検出する。外界センサ120は、例えば車載カメラ、レーダー、ライダー等を含んで構成されており、自車両10周辺の所定範囲(言い換えれば、外界センサ120による検出可能範囲)に存在する物体(例えば、他車両、歩行者や自転車等)についての情報を検出する。内界センサ110及び外界センサ120で検出された各情報は、衝突回避支援装置200に出力される構成となっている。
衝突回避支援装置200は、自車両10と、自車両10の前方に存在する物体との衝突を回避するための回避支援制御として、減速制御(具体的には、搭乗者の操作によらない自動的な減速制御)を実行可能に構成されている。減速制御の一例としては、PCS(Pre Collision System)制御等が挙げられる。衝突回避支援装置200は、例えば車両10に搭載されるECU(Electric Control Unit)として構成されており、その機能を実現するための論理的な処理ブロック又は物理的な処理回路として、衝突判定部210、すれ違い判定部220、軌跡変化予測部230、回避支援判断部240、及び車両制御部250を備えている。
衝突判定部210は、情報検出部100(言い換えれば、内界センサ110及び外界センサ120)で検出された情報に基づいて、自車両10と自車両10の前方に存在する物体とが衝突するか否かを判定することが可能に構成されている。衝突判定部210の具体的な動作内容については、後に詳述する。
すれ違い判定部220は、情報検出部100で検出された情報に基づいて、自車両10の前方で、2台の他車両(具体的には、後述する第1他車両20及び第2他車両30)がすれ違うか否かを判定することが可能に構成されている。すれ違い判定部220の具体的な動作内容については、後に詳述する。なお、すれ違い判定部220は、後述する付記における「取得手段」及び「判定手段」の一具体例である。
軌跡変化予測部230は、自車両10の前方ですれ違う2台の他車両のうち一方(具体的には、後述する第2他車両30)の走行軌跡が、すれ違いによって変化するか否かを判定することが可能に構成されている。軌跡変化予測部230の具体的な動作内容については、後に詳述する。
回避支援判断部240は、回避支援制御に関するパラメータを設定可能に構成されている。具体的には、回避支援判断部240は、自車両10と他車両とが衝突すると予測される衝突予測位置を適宜設定(変更)することが可能に構成されている。回避支援判断部240の具体的な動作内容については、後に詳しく説明する。なお、回避支援判断部240は、後述する付記における「制御手段」の一具体例である。
車両制御部250は、車両10の各部(例えば、ブレーキアクチュエータやステアリングホイール等)を制御することで、回避支援制御としての減速制御を実行可能に構成されている。車両制御部250は、回避支援判断部240で設定されたパラメータ(具体的には、衝突予測位置)に基づいて、車両10を減速させる。
(技術的問題点)
次に、他車両(例えば、四輪車、二輪車等の移動物で、歩行者に拡張してもよい)が物体(例えば、四輪車、二輪車、歩行者、コーン等の静止物)とすれ違う際に発生し得る技術的問題点について、図2を参照して説明する。図2は、車両同士のすれ違いを例とした図であり、第1他車両20を発見した第2他車両30が操舵行い、第2他車両30の走行軌跡の変化を示す図である。
図2に示すように、自車両10が走行する車線と交わる車線を、第1他車両20及び第2他車両30が走行しているとする。このとき、自車両10と第2他車両30とが衝突する可能性は、例えば自車両10及び第2他車両30の車速や、自車両10と第2他車両との相対位置等から算出することができる。
しかしながら、第1他車両20と第2他車両30とがすれ違う場合、すれ違いに起因して、第2他車両30の走行軌跡が変化する可能性がある。例えば、第1他車両20と第2他車両30との横方向(言い換えれば、車幅方向)での車間距離が小さい場合、第2他車両30が、第1他車両20を避けるように(即ち、第1他車両20から遠ざかる側に)移動することが想定される(図中の破線参照)。
上記のように第2他車両30の走行軌跡が変化すると、自車両10と第2他車両30との衝突予測位置が変化する。具体的には、もともとの衝突予測位置PC1が、変化した走行軌跡上のPC2に変化する。その結果、自車両10と第2他車両30との衝突可能性も大きく変化する可能性がある。このとき、例えば自車両10と第2他車両30との衝突可能性が十分に大きくなるとすれば、自車両10において回避支援制御が実行されることが好ましい。一方で、自車両10と第2他車両30との衝突可能性が十分に小さくなるとすれば、自車両10における回避支援制御は不要となる(即ち、回避支援制御を行わずとも、自車両10と第2他車両30との衝突は回避できる)。しかしながら、事前に第2他車両30の走行軌跡の変化を予測するのは決して容易なことではない。つまり、図2に示すような状況において、自車両10における回避支援制御を実行すべきか否かを適切に判定することは非常に難しい。
本実施形態に係る衝突回避支援装置200は、このような技術的問題点を解消するために、以下で説明する動作を実行する。
(動作説明)
次に、本実施形態に係る衝突回避支援装置200の動作の流れについて、図3を参照して説明する。図3は、第1実施形態に係る衝突回避支援装置の動作の流れを示すフローチャートである。なお、以下では、自車両10が図2に示す状況(即ち、自車両10が走行している車線と交わる車線において、第1他車両10と第2他車両20とが互いにすれ違う状況)であることを前提として説明を進める。
図4に示すように、第1実施形態に係る衝突回避支援装置200の動作時には、まず衝突判定部210が、自車両10と第2他車両30とが衝突するか否かを判定する(ステップS11)。ここで、衝突判定部210による衝突判定動作について、図4を参照して具体的に説明する。図4は、自車両と第2他車両との衝突を判定する方法を示す図である。
図4において、衝突判定部210は、自車両10の車速V、自車両10と衝突予測点PC1との距離Lmp、第2他車両30の車速V、及び第2他車両30と衝突予測点PC1との距離WBPを用いて、自車両10から見たTTC(衝突予想時間)であるTTCmp、及び第2他車両から見たTTCであるTTCBPを算出する。TTCmp及びTTCBPは、それぞれ下記式(1)及び(2)を用いて算出できる。
TTCmp=Lmp/V ・・・(1)
TTCBP=WBP/V ・・・(2)
続いて、衝突判定部210は、算出したTTCmp及びTTCBPについて、下記式(3)及び(4)の両方が成立するか否かを判定する。
TTCmp≦TTCMPTH ・・・(3)
|TTCBP−TTCmp|≦TTCBMTH ・・・(4)
ここで、TTCMPTHは、衝突予測点PC1に対する回避支援制御の作動許可閾値である。また、TTCBMTHは、自車両10と第2他車両30との衝突判定閾値(具体的には、衝突する可能性が十分に高いと判定できるほどに、自車両10と第2他車両30とのTTCが近いか否かを判定するための閾値)である。
衝突判定部210は、上記式(3)及び(4)がいずれも成立する場合には、衝突予測点PC1において、自車両10と第2他車両30とが衝突すると判定する。一方で、上記式(3)及び(4)の少なくとも一方が成立しない場合には、自車両10と第2他車両30とが衝突しないと判定する。
なお、上述した判定動作では、自車両10の車速V及び第2他車両30の車速Vを用いてTTCを算出しているが、自車両10及び第2他車両30の加速度を考慮してTTCを算出するようにしてもよい。また、上述した判定動作はあくまで一例であり、既存の技術を適宜採用して、自車両10と第2他車両30との衝突を判定することもできる。
図3に戻り、自車両10と第2他車両30とが衝突すると判定された場合(ステップS11:YES)、回避支援判断部240が、衝突予測位置をPC1に設定する(ステップS12)。一方、自車両10と第2他車両30とが衝突しないと判定された場合(ステップS11:NO)、すれ違い判定部220が、第1他車両20と第2他車両30とが、自車両10の前方ですれ違うか否かを判定する(ステップS13)。
なお、ここでの「前方」とは、単なる前方向を意味するものではなく、すれ違いに伴う第2他車両30の走行軌跡の変化が、自車両10と第2他車両30との衝突可能性に影響を与えると考えられる特定の領域に含まれること意味している。ここで、すれ違い判定部220によるすれ違い判定動作について、図5を参照して具体的に説明する。図5は、第1他車両と第2他車両とのすれ違い予測点の算出方法を示す図である。
図5に示すように、第1他車両20及び第2他車両30の車幅方向に沿う方向が「X」、第1他車両20及び第2他車両30の進行方向に双方向が「Y」となる座標系があるとする。このとき、第1他車両20の位置を(x,y)、第2他車両30の位置を(x,y)とすると、車速Vで走行する第1他車両20と、車速Vで走行する第2他車両30とのすれ違い予測点Ps(xPs,yPs)は、下記式(5)及び(6)から算出できる。
Ps=x+V ・・・(5)
Ps=(y+y)/2 ・・・(6)
なお、上記式(5)におけるtは、第1他車両20及び第2他車両30がすれ違うまでの時間(言い換えれば、第1他車両20及び第2他車両30が、すれ違い予測点Psに到達するまでの時間)であり、第1他車両20と第2他車両30との間のX方向の距離をLABとすると、下記式(7)から算出できる。
=LAB/(V+V) ・・・(7)
続いて、すれ違い判定部220は、すれ違い予測点Psが自車両10の前方(即ち、上述した特定の領域)に含まれているか否かを判定する。具体的には、すれ違い判定部220は、すれ違い予測点PsのX方向の位置であるxPsについて、下記式(8)が成立するか否かを判定する。
|xPs−x|=xSTH ・・・(8)
なお、上記式(8)におけるxは、自車両10のX方向での位置を示す値である。また、xSTHは、すれ違い予測点Psが特定の領域に含まれているか否かを判定するための閾値である。上記式(8)では、すれ違い予測点Psが、自車両10の走行経路から、自車両の車幅方向(即ち、X方向)で所定範囲(即ち、xSTH)内に位置している特定状態であるか否かを判定している。xSTHは自車両や物体の速度、他車両の種別、車線幅、車線のカーブ半径等で設定値を変更してもよい。xmは通常0であるが、自車両の舵角や道路形状に応じてxmに任意の値を入れてもよい。
上記式(8)が成立する場合、すれ違い判定部220は、第1他車両20と第2他車両30とが、自車両10の前方ですれ違うと判定する。一方で、上記式(8)が成立しない場合、すれ違い判定部220は、第1他車両20と第2他車両30とが、自車両10の前方ですれ違わない(言い換えれば、特定の領域ではない他の領域ですれ違う)と判定する。
なお、上述した判定動作では、絶対座標を用いて計算を行ったが、相対座標を用いて計算を行ってもよい。また、第1他車両20及び第2他車両30の走行軌跡は互いに平行でなくともよい(言い換えれば、第1他車両20と第2他車両30とがすれ違うような状況でありさえすればよい)。この場合、上記判定動作に用いる式は、X軸を0degとしたときに、自車両10と第1他車両20との走行軌跡がなす角θ、及び自車両10と第2他車両30との走行軌跡がなす角θが0degでない場合にも計算可能な式として拡張されればよい。
再び図3に戻り、第1他車両20と第2他車両30とが、自車両10の前方ですれ違わないと判定された場合(ステップS13:NO)、回避制御判断部240は、衝突予測位置を設定しない(ステップS16)。言い換えれば、自車両10と第2他車両30とが衝突する可能性はないと結論付ける。一方で、第1他車両20と第2他車両30とが、自車両10の前方ですれ違うと判定された場合(ステップS13:YES)、軌跡変化予測部230が、すれ違いによって第2他車両30の走行軌跡が変化するか否かを判定する(ステップS14)。
ここで、軌跡変化予測部230によるすれ違い判定動作について、図6を参照して具体的に説明する。図6は、第2他車両の走行軌跡の変化を判定する方法を示す図である。
図6に示すように、第1他車両20と第2他車両30とのすれ違い予測点Psが閾値xSTHの範囲内に含まれているとする。即ち、第1他車両20と第2他車両30とが、自車両10の前方ですれ違うと判定される状況であるとする。このとき、軌跡変化予測部230は、第1他車両20と第2他車両30との車幅方向(即ち、Y方向)での車間距離であるWAB(=yPs:式(6)参照)について、下記式(9)が成立するか否かを判定する。
|WAB|≦WABTH ・・・(9)
なお、ここでのWABTHは、第1他車両20と第2他車両30との車幅方向での車間距離WABが、第2他車両30が第1他車両20を回避しようとする程度に小さいか否かを判定するための閾値である。上記式(9)が成立する場合、軌跡変化予測部230は、すれ違いによって第2他車両30の走行軌跡が変化すると判定する。一方、上記式(9)が成立しない場合、軌跡変化予測部230は、すれ違いによって第2他車両30の走行軌跡は変化しないと判定する。WABTHは、第1他車両20及び第2他車両30の車速や車体幅、車種(大型車、小型車、二輪車等)、走行する車線の幅、回避スペースの有無等に応じて変化する値であってもよい。
ちなみに、上述したすれ違い時の走行軌跡の変化予測は、自車両10の衝突回避支援装置200によって実行されるものでなく、第2他車両30や道路側に設置された路側装置によって実行されるものであってもよい。例えば、第2他車両30が、車線維持制御を実行中である場合に、車線内位置を変化させる情報を自車両10に対して通知するようにしてもよい。或いは、路側装置が、すれ違いに起因して第2他車両30の走行軌跡が変化するシーンを検出した場合に、自車両10に対して、第2他車両30の走行軌跡が変化することを通知するようにしてもよい。
すれ違いによって第2他車両30の走行軌跡が変化しないと判定された場合(ステップS14:NO)、回避制御判断部240は、衝突予測位置を設定しない(ステップS16)。言い換えれば、自車両10と第2他車両30とが衝突する可能性はないと結論付ける。一方で、すれ違いによって第2他車両30の走行軌跡が変化すると判定された場合(ステップS14:NO)、回避制御判断部240は、衝突予測位置をPC2に設定する(ステップS15)。即ち、回避制御判断部240は、衝突予測位置を変化した走行軌跡上に位置する点に設定する(図2参照)。
ここで、衝突予測位置PC2の具体的な算出方法について説明する。回避制御判断部240は、すでに算出した衝突予測位置PC1の値を用いて、新たな衝突予測位置PC2を下記式(10)から算出する。
PC2=PC1−ΔPC ・・・(10)
ここでのΔPCは、第2他車両30の走行軌跡の変化に起因する衝突予測位置のずれ量を示す値であり、例えば図7に示すマップ等から算出される。図7は、ΔPCの算出方法を示すマップである。
図7に示すように、ΔPCは、第2他車両30の車速Vが速くなるに従って段階的に大きくなる値である。また、ΔPCの変動は、第2他車両30が走行する車線の幅によって異なる。具体的には、車線幅が比較的大きい場合は、ΔPCは車速Vに合わせて大きく変化する(図中の実線参照)。一方、車線幅が比較的小さい場合には、ΔPCは車速Vに合わせて小さく変化する(図中の破線参照)。ΔPCの設定に路側帯幅の情報を用いてもよい。なお、ΔPCの具体的な数値については、例えば、すれ違いシーンにおけるドライバ行動の解析結果等を用いて決定すればよい。
また、ΔPCは、上記マップから算出された値に対して、所定のゲインGhを乗じることで決定されてもよい。ゲインGhは、第1他車両20又は第2他車両30の種別(例えば、大型車、小型車、二輪車、自転車、歩行者、物等)に応じて決定されてもよい。ゲインGhは、衝突予測位置Psの位置であるxPsに応じて決定されてもよい(例えば、xPsが自車両10の正面にある場合にはGh=1とし、xPsが自車両10から離れるほどGhを小さくするようにしてもよい)。ゲインGhは、第1他車両20の色に応じて決定されてもよい(例えば、白い車である場合にはGh=1とし、黒い車である場合にはGhを1より大きな値に設定するようにしてもよい)。ゲインGhは、第2他車両30が走行している道路の形状に応じて決定されてもよい(例えば、道路が直線なのか、カーブなのか、或いは、図2に示すようなT字路ではなく、交差点なのか等に応じて決定されてもよい)。ゲインGhは、第1他車両20の加速度に応じて決定されてもよい(例えば、加速度が比較的小さい場合にはGh=1とし、加速度が比較的大きい場合にはGhを1より大きな値に設定するようにしてもよい)。ゲインGhは、第1他車両20の操舵方向に応じて決定されてもよい(例えば、第1他車両20の操舵方向が第2他車両30から離れる方向である場合にはGh=1とし、第1他車両20の操舵方向が第2他車両30に近づく方向である場合にはGhを1より大きな値に設定するようにしてもよい)。
再び図3に戻り、衝突予測位置が決定されると、車両制御部250が自車両10の回避支援制御を実行する(ステップS17)。このとき、衝突予測位置がPC1に設定されている場合には、PC1の位置に基づいた回避支援制御が実行される。同様に、衝突予測位置がPC2に設定されている場合には、PC2の位置に基づいた回避支援制御が実行される。なお、衝突予測位置が設定されていない場合には、回避支援制御は実行されない(言い換えれば、回避支援制御の実行が禁止される)。
(技術的効果)
次に、第1実施形態に係る衝突回避支援装置200によって得られる技術的効果について説明する。
図1から図7を用いて説明したように、第1実施形態に係る衝突回避支援装置200によれば、衝突判定部210、すれ違い判定部220、及び軌跡変化予測部230の判定結果(言い換えれば、自車両10、第1他車両20、及び第2他車両30の走行状態)に基づいて、衝突予測位置が変更される。よって、状況に応じた適切な回避支援制御を実行することができる。また、判定結果次第では、衝突予測位置が設定されない(言い換えれば、回避支援制御の実行が禁止される)。よって、不要な回避支援制御が実行されてしまうことを防止することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る衝突回避支援装置200について、図8及び図9を参照して説明する。なお、第2実施形態は、上述した第1実施形態と比べて一部の構成及び動作が異なるのみで、他の部分については概ね同様である。このため、以下では第1実施形態と異なる部分について詳細に説明し、他の重複する部分については、適宜説明を省略するものとする。
(装置構成)
まず、第2実施形態に係る衝突回避支援装置200の構成について、図8を参照して説明する。図8は、第2実施形態に係る車両の構成を示すブロック図である。なお、図8では、図1で示した第1実施形態と同様の部位に同一の参照符号を付している。
図8に示すように、第2実施形態に係る衝突回避支援装置200は、第1実施形態の構成に加えて、他車両操舵要求部260、及び他車両操舵確認部270を備えて構成されている。また、第2実施形態に係る衝突回避支援装置200が搭載される車両10には、他の車両(特に、第1他車両20)と車車間通信を行うことが可能な通信部330が備えられている。
他車両操舵要求部260は、通信部300を介して、第1他車両20に対して操舵要求を出力可能に構成されている。他車両操舵要求部260は、衝突判定部210、すれ違い判定部220、及び軌跡変化予測部230の判定結果に基づいて(言い換えれば、特定の判定結果が出た場合にのみ)、第1他車両20に対して操舵要求を出力する。他車両操舵確認部270は、通信部300を介して、第1他車両20において操舵要求に応じた操舵制御が実行されたことを確認可能に構成されている。他車両操舵確認部270は、確認結果を回避支援判断部240に出力する。
(動作説明)
次に、第2実施形態に係る衝突回避支援装置200の動作について、図9を参照して説明する。図9は、第2実施形態に係る衝突回避支援装置の動作の流れを示すフローチャートである。なお、図9に示す動作は、図3のフローチャートで示すステップS14において「YES」と判定された場合(即ち、すれ違い時に第2他車両30の走行軌跡が変わると判定された場合)に開始されるものである。
図9に示すように、第2実施形態に係る衝突回避支援装置200では、すれ違い時に第2他車両30の走行軌跡が変わると判定されると(ステップS14:YES)、自車両10の他車両操舵要求部260が、第1他車両20に対して操舵要求を出力する(ステップS21)。ここでの操舵要求は、第1他車両20に対して、第2他車両30とは反対側(即ち、第2他車両から離れる方向)に操舵制御を実行するよう要求するものである。なお、操舵要求は、第1他車両20における自動的な操舵制御を要求するものであってもよいし、第1他車両20のドライバに対して操舵操作を要求するものであってもよい。
操舵要求を受けた第1他車両20では、まず第1他車両20の周囲の状況が確認される(ステップS22)。即ち、第1他車両20が、操舵要求に応じた操舵制御を実行可能な状況であるか(例えば、操舵制御を実行できるような十分なスペースが存在しているか)が確認される。続いて、第1他車両20では、操舵要求に応じた操舵制御が実行される(ステップS23)。そして、第1他車両20は、操舵制御を実行したことを自車両10に通知する(ステップS24)。なお、操舵制御が実行できない状況である場合、第1他車両20は、操舵要求に応じた操舵制御を実行せずともよい。この場合、ステップS24における自車両10への通知は行われない。
その後、自車両10の他車両操舵確認部270が、第1他車両20において操舵制御が実行されたか否かを判定する(ステップS25)。即ち、他車両操舵確認部270は、第1他車両20から、操舵要求に応じた操舵制御を実行したとの通知があったか否かを判定する。そして、第1他車両20において操舵制御が実行されていないと判定された場合(ステップS25:NO)、回避支援判断部240は、衝突予測位置をPC2(即ち、変化した走行軌跡上にある位置)に設定する(ステップS26)。一方で、第1他車両20において操舵制御が実行されたと判定された場合(ステップS25:YES)、回避支援判断部240は、衝突予測位置を設定しない。
(技術的効果)
次に、第2実施形態に係る衝突回避支援装置200によって得られる技術的効果について説明する。
図8及び図9を用いて説明したように、第2実施形態に係る衝突回避支援装置200によれば、すれ違い時に第2他車両30の走行軌跡が変わると判定された場合(即ち、第1実施形態では、衝突予測位置がPC2に設定される状況)において、第1他車両20に操舵要求が出力される。第1他車両20が操舵要求に応じた操舵制御を実行した場合、第1他車両20が第2他車両30から離れる(言い換えれば、第1他車両20と第2他車両30との車幅方向での車間距離WABが大きくなる)ため、第2他車両30の走行軌跡が変わらなくなると考えられる。即ち、一旦はステップS14において、すれ違い時に第2他車両30の走行軌跡が変わると判定された場合であっても、第1他車両20の操舵制御の結果、第1他車両20と第2他車両30との間に十分な距離が生まれ、実際には、第2他車両30における第1他車両20を回避するような操舵が実行されなくなる。
上記のように第2他車両30の走行軌跡が変化しなくなれば、衝突予測点PC1がPC2に変化することもない。従って、自車両10において回避支援制御を実行せずとも、自車両10と第2他車両30との衝突を回避することが可能となる。
なお、第1他車両20に対して操舵要求が出力される場合、第1他車両のドライバが操舵要求に対して不満を抱く可能性がある。このため、自車両10のドライバが、第1他車両20のドライバに対して自動的に対価を支払って(例えば、自動決済システム等を利用して)、操舵要求を受け入れるよう要望を出してもよい。この場合、第1他車両30のドライバ側は、支払われる対価次第で、操舵要求を受け入れるか否かを判断できる。
また、操舵要求に代えて、減速要求を出力するようにしてもよい。この場合、第1他車両20で減速制御が実行されることによって、第1他車両20と第2他車両30のすれ違い予測点Psが変化する。よって、すれ違い予測点Psが自車両10の前方から外れ、結果として自車両10の回避支援制御が不要な状況にすることができる。
なお、第2実施形態では第1他車両20の挙動を制御する例について説明したが、同様に第2他車両30の挙動を制御するようにしてもよい。例えば、第2他車両30に減速要求を出力するようにしてもよい。この場合も、第1他車両20と第2他車両30のすれ違い予測点Psが変化する。よって、すれ違い予測点Psが自車両10の前方から外れ、結果として自車両10の回避支援制御が不要な状況にすることができる。
<付記>
以上説明した実施形態から導き出される発明の各種態様を以下に説明する。
(付記1)
付記1に記載の衝突回避支援装置は、車両が走行する車線と前記車両の前方で交わる前方車線に存在している第1物体と、前記前方車線を前記第1物体に向けて移動する第2物体とが、互いにすれ違う位置であるすれ違い位置を取得する取得手段と、前記すれ違い位置が、前記車両の走行経路から、前記車両の車幅方向の所定範囲内に位置している特定状態であるか否かを判定する判定手段と、(i)前記特定状態である場合には、前記車両と前記第2物体との衝突リスクが小さくなるように、前記車両又は前記第1物体若しくは前記第2物体の挙動を変更する衝突回避支援制御を実行し、(ii)前記特定状態でない場合には、前記衝突回避支援制御を実行しないようにする制御手段とを備える。
第1物体と第2物体とがすれ違う場合、第2物体が第1物体を回避するような動きをする可能性がある。このため、第1物体と第2物体とのすれ違い位置付近では、第2物体が車両に近づく側に移動し、その結果、車両と第2物体との衝突可能性が高まってしまうおそれがある。
しかしながら、特定状態(即ち、第1物体と第2物体とのすれ違い位置が、車両の走行経路から車幅方向で所定範囲内に位置している状態)である場合は、すれ違い位置と車両の走行経路とが大きく離れているため、仮に第2物体が第1物体を避けようとして動いたとしても、車両と第2物体との衝突可能性は大きく上昇しない。よって、特定状態である場合に衝突回避支援制御を実行しないようにすれば、不要な衝突回避支援制御(即ち、実際の衝突可能性が低いにもかかわらず実行されてしまう衝突回避支援制御)を抑制することができる。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う衝突回避支援装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
10 車両
20 第1他車両
30 第2他車両
100 情報検出部
110 内界センサ
120 外界センサ
200 衝突回避支援装置
210 衝突判定部
220 すれ違い判定部
230 軌跡変化予測部
240 回避支援判断部
250 車両制御部
260 他車両操舵要求部
270 他車両操舵確認部
300 通信部
PC1,PC2 衝突予測点
Ps すれ違い予測点

Claims (1)

  1. 車両が走行する車線と前記車両の前方で交わる前方車線に存在している第1物体と、前記前方車線を前記第1物体に向けて移動する第2物体とが、互いにすれ違う位置であるすれ違い位置を取得する取得手段と、
    前記すれ違い位置が、前記車両の走行経路から、前記車両の車幅方向の所定範囲内に位置している特定状態であるか否かを判定する判定手段と、
    (i)前記特定状態である場合には、前記車両と前記第2物体との衝突リスクが小さくなるように、前記車両又は前記第1物体若しくは前記第2物体の挙動を変更する衝突回避支援制御を実行し、(ii)前記特定状態でない場合には、前記衝突回避支援制御を実行しないようにする制御手段と
    を備えることを特徴とする衝突回避支援装置。
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