JP2020103458A - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】止着性が向上したファスニングテープを有する使い捨ておむつを提供する。【解決手段】本発明の使い捨ておむつ100は、着用者の前後方向に対応する縦方向Xとこれに直交する横方向Yとを備え、背側部Bの両側部にファスニングテープ7が設けられ、腹側部Aの外面にファスニングテープ7が止着される被止着領域80が設けられている。ファスニングテープ7は、複数の係合突起を76備えた止着部70を有しており、係合突起76は、被止着領域と係合するキャップ部40と軸部30とを有し、キャップ部40は、軸部30より着用時の上方に延出する上方延出部41と、軸部30の両側から横方向Yに延出する横方向延出部42とを有し、平面視において、キャップ部40は、横方向Yに沿う長さが縦方向Xに沿う長さよりも長く、且つ上方延出部41が、着用時の上方に向かって横方向Yの長さが漸減する形状を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、使い捨ておむつに関する。
使い捨ておむつは、一般に、着用者の前後方向に対応する縦方向とこれに直交する横方向とを備え、着用者の腹側に配される腹側部及び背側に配される背側部並びにそれらの間に位置する股下部を有し、該背側部の両側部にファスニングテープが設けられ、該腹側部の外面に該ファスニングテープが止着される被止着領域が設けられている。このような使い捨ておむつでは、面ファスナーの雄部材によりファスニングテープを形成し、面ファスナーの雌部材により被止着領域を形成することが行われている。
特許文献1には、フック及びループ締結装置を有する使い捨て着用可能吸収性物品が記載されている。引用文献1のフック及びループ締結装置は、繊維性材料で作られた雌型締結材料と、繊維材料用に構成されたフックを有する雄型締結材料とを有しており、雄型締結材料のフックは繊維材料のループ用に構成されている。
特許文献2には、基材部の上面に立設される複数の係合素子を有する成形面ファスナーが記載されている。引用文献2によれば、係合素子は、ステム部とフック部とを有しており、フック部はフック先端に向けて先細となる形状を有しており、フック部の下面はフック部の上端面よりも滑らかに形成されている。
特許文献3には、機械ファスナーとして使用することができるJ字型フックを有するフックストリップを製造するための方法が記載されている。特許文献3に記載の方法は、フィルム基材と一体となった直立した前駆ステムを押出成形するステップと、ステムをJ字型フックに方向変形するステップとを有している。
特許文献4には、フックアンドループ式メカニカルファスナーにおいて使用できる茸式フックストリップが記載されている。特許文献4のフックストリップは、支持部とフックとを有し、該フックは支持部から突出するステムと、支持部とは反対側のステム先端に形成される円板状のヘッドとを備えている。
特表2014−532527号公報 国際公開第2018/150493号 特表2001−501120号公報 特表H8−508910号公報
使い捨ておむつは、着用者の肌が傷つくことを防止する観点から、柔軟性が求められている。特にファスニングテープは、使い捨ておむつの中でも硬い部材であり、柔らかくすることが望まれる。ファスニングテープを柔らかくするためには、ファスニングテープを構成する部材自体を薄く、又は小さくすることが考えられ、例えば、ファスニングテープが有する係合突起のサイズを小さくすることが考えられる。しかし、特許文献1〜4に記載された係合突起においては、ファスニングテープの係合突起を小さくした場合、特に係合突起の高さを小さくした場合、係合突起が、被止着領域を形成する部材に係合し難くなり、ファスニングテープが被止着領域に止着し難くなる。
本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る使い捨ておむつを提供することにある。
本発明は、着用時に、着用者の腹側に配される腹側部と、着用者の背側部に配される背側部と、該腹側部及び該背側部の間に位置する股下部とを有し、該腹側部から該股下部を介して該背側部に延びる方向に対応する縦方向及び該縦方向と直交する横方向を有し、前記背側部の両側部にファスニングテープが設けられ、前記腹側部の外面に前記ファスニングテープが止着される被止着領域が設けられている使い捨ておむつであって、前記ファスニングテープは、複数の係合突起を備えた止着部を有しており、前記係合突起は、前記被止着領域と係合するキャップ部と、前記止着部の基面と該キャップ部との間に位置する軸部とを有し、前記キャップ部は、前記軸部よりも着用時の上方に延出する上方延出部と、前記軸部の両側から前記横方向に延出する横方向延出部とを有しており、平面視において、前記キャップ部は、前記横方向に沿う長さが前記縦方向に沿う長さよりも長く、且つ前記上方延出部は、前記着用時の上方に向かって前記横方向の長さが漸減する形状を有している、使い捨ておむつを提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明よれば、止着性が向上したファスニングテープを有する使い捨ておむつを提供することができる。
図1は、本発明の好ましい一実施形態に係る使い捨ておむつを模式的に表す斜視図である。 図2は、図1に示す使い捨ておむつを平面状に拡げた展開状態を、表面シート側から見たときの平面図である。 図3は、図1に示す使い捨ておむつを平面状に拡げた展開状態を、裏面シート側から見たときの平面図である。 図4(a)は、本実施形態の使い捨ておむつが有するファスニングテープを示す平面図であり、図4(b)は、該ファスニングテープのおむつ横方向に沿う模式断面図である。 図5は、本実施形態に係る係合突起を示す図であり、(a)は、該係合突起の平面図であり、(b)は、該係合突起を横方向延出部側から見た側面図であり、(c)は、該係合突起を上方延出部とは反対側から見た側面図である。 図6は、着用状態における使い捨ておむつの模式断面図である。 図7(a)は、本実施形態に係る係合突起の配置パターンを示す、止着部の模式平面図であり、図7(b)は、係合突起の配置パターンの変形例を示す模式平面図である。 図8は、本実施形態の使い捨ておむつの着用状態を示す斜視図である。 図9(a)〜(h)は、本発明に係る係合突起の変形例を示す平面図である。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1、図2及び図3には、本発明の吸収性物品の一実施形態である使い捨ておむつ100(以下、単におむつ100ともいう)の基本的な構造が示されている。
おむつ100は、図2及び図3に示すように、液透過性の表面シート12、液不透過性の裏面シート13、及び両シート12,13間に配置された吸収体14を備えた吸収性本体10を有している。吸収体14は、おむつ100の横方向Yの中央部に配されており、おむつ100の縦方向Xに長い縦長の形状を有している。
尚、本明細書において、「肌対向面」とは、おむつ100を構成する表面シートなどの各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、「非肌対向面」とは、おむつ100を構成する表面シートなどの各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。
おむつ100は、着用時に、着用者の腹側に位置する腹側部Aと、背側に位置する背側部Bと、及び腹側部Aと背側部Bとの間に位置する股下部Cとを有している。またおむつ100は、腹側部Aから股下部Cを介して背側部Bに延びる方向である縦方向X及び該縦方向Xと直交する横方向Yを有している。おむつ100は、該おむつ100を横方向Yに二等分して、縦方向Xに延びる縦方向中央線CLの左右両側が線対称の構造を有している。
おむつ100においては、吸収性本体10の長手方向は、おむつ100の縦方向Xと一致し、吸収性本体10の幅方向は、おむつ100の横方向Yと一致している。
おむつ100は、展開型の使い捨ておむつであり、図2及び図3に示すように、吸収性本体10の背側部Bの両側に一対のファスニングテープ7が設けられており、腹側部Aの外表面に、そのファスニングテープ7を止着するランディングテープ8が設けられている。また、おむつ100は、図1に示すように、ファスニングテープ7がランディングテープ8に止着されることにより、着用者の胴が通されるウエスト開口部WH、及び着用者の下肢が通される一対のレッグ開口部LHが形成される。
おむつ100は、上述した通り、中央線CLの左右両側が線対称の構造を有するため、以下においては、図2の左側のファスニングテープ7を例に説明するが、右側のファスニングテープ7も同様の構成を有している。
本実施形態においてランディングテープ8は、後述するフック部材73の係合突起76に係合可能な表面構造を有するループ材からなり、腹側部Aにおけるランディングテープ8の外面が、ファスニングテープ7、より具体的にはファスニングテープ7の止着部70が脱着自在に止着される被止着領域80となっている。被止着領域80を形成するループ材としては、ファスニングテープ7の止着部70を押しつけることにより、止着部70を止着可能なものを特に制限なく用いることができ、例えば、公知の機械的面ファスナーのメス部材を用いることができ、例えば「マジックテープ(登録商標)」(クラレ社製)、「クイックロン(登録商標)」(YKK社製)、「マジクロス(登録商標)」(カネボウベルタッチ社製)等におけるメス部材を用いることができる。またおむつ100の非肌対向面を係合性に富む不織布等から構成し、該不織布の所定の範囲を、被止着領域80とすることもできる。
ファスニングテープ7は、図4に示すように、複数の係合突起76を有するフック部材73が固定された止着部70を有している。フック部材73は、テープ基材75の表面に固定されている。フック部材73は、図4(b)に示すように、シート状のベースシート77と、該ベースシート77の表面から起立する多数の係合突起76とからなる。尚、フック部材73はベースシート77を有していなくてもよく、係合突起76が、テープ基材75の表面から起立していてもよい。
係合突起76は、図5に示すように、キャップ部40と、止着部70の基面70aとキャップ部40との間に位置する軸部30とを有している。本実施形態では、止着部70の基面70aは、ベースシート77の肌対向面となっている。フック部材73がベースシート77を有しておらず、係合突起76がテープ基材75の表面から起立している場合は、該テープ基材75の肌対向面が止着部70の基面70aとなる。キャップ部40と軸部30とは、一体成形されていてもよいし、別体を結合したものであってもよい。
本実施形態では、軸部30は、略円柱形状を有しており、軸部30の下端部32から上端部31に向かって先細り形状となっている。軸部30の形状は、特に制限されるものではなく、円柱形状に代えて、断面が楕円状の略楕円柱形状、断面が略四角形状の略四角柱形状、断面が略多角形状の略多角柱形状等であってもよい。また軸部30は、軸部30の下端部32から上端部31に向かって先細り形状となっている必要は必ずしも無く、軸部30の上端部31から下端部32に向かって先細り形状となっていてもよいし、軸部30の上端部31から下端部32まで一定の形状を有していてもよいが、係合突起76を被止着領域80を構成するループ材と係合し易くする観点から、軸部30は、その下端部32から上端部31に向かって先細り形状となっていることが好ましい。
キャップ部40は、図5(a)に示すように、軸部30よりも着用時の上方Xuに延出する上方延出部41と、軸部30の両側から横方向Yに延出する横方向延出部42,42と有している。着用時の上方Xuとは、図1における上側(ウエスト開口部WH側)であり、着用時の下方Xdは、図1における下側(股下部C側)である。本実施形態のように、軸部30の上端部31と下端部32との形状が異なる場合、上方延出部41及び横方向延出部42は、軸部30における少なくとも上端部31からそれぞれの方向に延出していればよい。軸部30の両側から延出する横方向延出部42,42のそれぞれは、互いに線対称な形状を有していてもよいし、有していなくてもよいが、互いに線対称な形状を有していることが好ましい。キャップ部40は、軸部30より着用時の下方Xdに延出する部分を有していないことが好ましい。
キャップ部40は、図5(a)に示すように、平面視において、横方向Yに沿う長さL1が縦方向Xに沿う長さL2よりも長くなっている。横方向Yに沿う長さL1とは、キャップ部40における、横方向Yの両端部40e,40e間の距離であり、横方向Yに沿って測定される距離である。本実施形態では、キャップ部40の横方向Yの端部40eは、横方向延出部42の延出方向の端部42aと一致している。縦方向Xに沿う長さL2とは、キャップ部40における、着用時の上方Xu側の端部40uと、着用時の下方Xd側の端部40dとの間の距離であり、縦方向に沿って測定される距離である。本実施形態では、キャップ部40における、着用時の上方Xu側の端部40uは、上方延出部41の延出方向の端部41aと一致している。また本実施形態では、キャップ部40における、着用時の下方Xd側の端部40dは、横方向延出部42の延出方向の端部42aと一致している。
キャップ部40は、図5(a)に示すように、その平面視において、上方延出部41が、着用時の上方Xuに向かって横方向Yの長さが漸減する形状を有している。より具体的には、上方延出部41は、着用時の上方Xu側の端部41a及びその近傍の両側の側縁40s,40sが、端部41aに向かって尖った形状を有している。上方延出部41の端部41a及びその近傍の両側の側縁40s,40sは、尖った形状である必要は必ずしも無く、図9(a)等に示すように、丸みを帯びた形状であってもよいが、係合突起76のキャップ部40を、被止着領域80を構成するループ材に係合させ易くする観点から、尖った形状であることが好ましい。
本実施形態のおむつ100は、通常の展開型のおむつと同様にして、着用者にあてがい、ファスニングテープ7を被止着領域80に止着させることにより、着用者に装着することができる。そして、その状態で、おむつの腹側部Aに下方へ引き下げる力Faが加わると、背側部Bに固定されており上下方向の変位が比較的抑制されるファスニングテープ7の止着部70に対して腹側部Aの被止着領域80の相対位置のずれが生じやすい(図6参照)。
このとき、ファスニングテープ7の止着部70に存する係合突起86が、前述のように、着用時の上方Xuに向かって横方向Yの長さが漸減する形状の上方延出部41を備えたキャップ部40を有すると、上方延出部41により掻き分けられて、キャップ部40が、被止着領域80を構成するループ材の内部に入り込み易い上に、キャップ部40は、横方向Yに沿う長さが縦方向Xに沿う長さよりも長い横長の形状を有するため、着用時の下方に大きく延出する部分がある場合のように、該部分が、被止着領域80のループ材の内部への入り込み易さを損なることも防止される。しかも、係合突起76のキャップ部40が、横長形状を有し、また横方向延出部42を有するため、一度、ループ材の内部に入ったキャップ部40は、横方向延出部42がループ材と効率よく係合して、係合突起76のキャップ部40とループ材とがしっかりと係合する。
このような作用により、本実施形態のおむつ100によれば、ファスニングテープに優れた止着性が得られる。またそれにより、係合突起を小型にして、止着部70やファスニングテープ7の柔軟性を向上させつつ、必要な係合力を確保することも可能となる。
ファスニングテープ7の柔軟化の観点から、係合突起76の高さ及びキャップ部40の平面視における面積は小さいことが好ましい。
具体的には、係合突起の高さは、200μm以上であることが好ましく、250μm以上であることがより好ましく、500μm以下であることが好ましく、350μm以下であることがより好ましく、200μm以上500μm以下であることが好ましく、250μm以上350μm以下であることがより好ましい。
またキャップ部40の平面視における投影面積は、0.01mm以上であることが好ましく、0.02mm以上であることがより好ましく、0.06mm以下であることが好ましく、0.04mm以下であることがより好ましく、0.01mm以上0.06mm以下であることが好ましく、0.02mm以上0.04mm以下であることがより好ましい。
キャップ部40のループ材の内部への入り込み易さを向上させる観点から、キャップ部40は、着用時の上方の端部41aから軸部30の縦方向の中心位置までの両側縁40s,40sが、着用時の上方に向かって横方向Yの長さが漸減する形状を有していることが好ましく、キャップ部40の縦方向Xの全域が、着用時の上方に向かって横方向Yの長さが漸減する形状を有していることが更に好ましい。同様の観点から、キャップ部40又は上方延出部41の着用時の上方の端部41aは、円弧状の縁部上の一点又は横方向Yの両側の側縁40s,40sの端部どうしの結合点であることが好ましい。同様の観点から、キャップ部40及び上方延出部41の着用時の上方Xuの端部40u,41aは、横方向Yにおける軸部30の両端部間に位置することが好ましい。
おむつの腹側部Aに下方へ引き下げる力Faとしては、おむつの着用中に、着用者Mが排尿又は排便しておむつ100が重たくなることによることにより加わる力や、図8に示すように、おむつに伸縮材20を設け、該伸縮材20を伸長状態した状態として、ファスニングテープ7を被止着領域80に止付けた後、該伸縮材20が収縮することにより加わる力が挙げられる。またおむつを装着する際に、ファスニングテープ7を被止着領域80に軽く押し当てた後、係合力を高める目的で、手で腹側部Aを下方にずらしても良い。
キャップ部40の横方向延出部42は、図5(a)に示すように、その下面42bが、該横方向延出部42の延出方向の外方に向かうに連れて止着部70の基面70aに近づくように傾斜していることが好ましい。横方向延出部42の下面がこのように傾斜していることにより、キャップ部40をループ材から一層外れにくくなり、係合突起76とループ材との係合力をより高めることができる。横方向延出部42の下面42bは、曲面であってもよいし、平面であってもよい。また横方向延出部42は、キャップ部40をループ材から外れ難くし、係合突起76とループ材との係合力をより高める観点から、延出方向の先端側が、止着部70の基面70a側に向かって折れ曲がった鉤形状を有していることがより好ましい。
尚、上方延出部41は、その下面41bが、該上方延出部41の延出方向に向かって止着部70の基面70aに近づくように傾斜していないことが好ましい。
横方向延出部42の横方向Yの長さL3(図5(a)参照)は、キャップ部40をループ材から外れ難くし、係合突起76とループ材との係合力をより高める観点から、被止着領域80を構成する繊維の繊維径に対して、1.5倍以上であることが好ましく、2倍以上であることがより好ましく、3倍以上であることが更に好ましく、キャップ部40をループ材へ潜り込みやすくし、係合突起76とループ材との係合力をより高める観点から、10倍以下であることが好ましく、7.5倍以下であることがより好ましく、5倍以下であることが更に好ましく、具体的には、1.5倍以上10倍以下であることが好ましく、2倍以上7.5倍以下であることがより好ましく、3倍以上5倍以下であることが更に好ましい。軸部30の両側から延出する横方向延出部42,42それぞれが、互いに線対称な形状を有していない場合、軸部30の両側の横方向延出部42,42のうち、少なくとも前記長さL3が短い方の前記長さL3が前述の範囲を満たしていることが好ましい。
横方向延出部42の横方向Yの長さL3は、軸部30における、該横方向延出部42が延出している側の端部30eから、横方向延出部42の延出方向の端部42aまでの長さL3を意味する。前記端部30eは、軸部30の上端部31における幅方向Yの端部である。
被止着領域80を構成する繊維の繊維径は、5μm以上であることが好ましく、10μm以上であることがより好ましく、15μm以上であることが更に好ましく、75μm以下であることが好ましく、50μm以下であることがより好ましく、35μm以下であることが更に好ましく、具体的には、5μm以上70μm以下であることが好ましく、10μm以上50μm以下であることがより好ましく、15μm以上35μm以下であることが更に好ましい。
横方向延出部42の横方向Yの長さL3は、40μm以上であることが好ましく、50μm以上であることがより好ましく、60μm以上であることが更に好ましく、150μm以下であることが好ましく、120μm以下であることがより好ましく、100μm以下であることが更に好ましく、具体的には、40μm以上150μm以下であることが好ましく、50μm以上120μm以下であることがより好ましく、60μm以上100μm以下であることが更に好ましい。
被止着領域80を構成する繊維の繊維径は、以下のようにして測定される平均の繊維径である。
<繊維径の測定方法>
測定対象(ランディングテープ8、又はおむつ100の非肌対向面を構成する不織布)を、剃刀(例えばフェザー安全剃刃株式会社製片刃)で切断し、平面視四角形形状(8mm×4mm)の測定片を得る。この測定対象の切断の際には、その切断によって形成される測定片の切断面の構造が、切断時の圧力などによって破壊されないように注意する。好ましい測定対象の切断方法として、測定対象の切断に先立って、測定対象を液体窒素中に入れて十分に凍結させ、しかる後切断する方法が挙げられる。紙両面テープ(ニチバン株式会社製ナイスタックNW−15)を用いて、測定片を試料台に貼り付ける。次いで測定片を白金コーティングする。コーティングには日立那珂精器株式会社製イオンスパッタ装置E−1030型(商品名)を用い、スパッタ時間は30秒とする。測定片の切断面を、日立製作所株式会社製S−4000型電界放射型走査電子顕微鏡を用いて倍率1000倍で観察する。繊維の長手方向に対する幅方向の長さを無作為に抽出して10本測定し、その平均値を繊維径とする。
上方延出部41の縦方向Xの長さL4(図5(a)参照)は、キャップ部40をループ材の繊維をより分けてループ部分に入り込み易くし、キャップ部40をループ材に係合し易くする観点から、被止着領域80を構成する繊維の繊維径の半径以上であることが好ましい。具体的には、上方延出部41の縦方向Xの長さL4は、被止着領域80を構成する繊維の繊維径に対して、0.5倍以上であることが好ましく、1倍以上であることがより好ましく、1.5倍以上であることが更に好ましい。先細り形状となっている上方延出部41を変形し難くし、キャップ部40がループ内部への入り込み難くなることを防ぐ観点から、上方延出部41の縦方向Xの長さL4は、被止着領域80を構成する繊維の繊維径に対して、3倍以下であることが好ましく、2.5倍以下であることがより好ましく、2倍以下であることが更に好ましい。上方延出部41の縦方向Xの長さL4は、被止着領域80を構成する繊維の繊維径に対して、0.5倍以上3倍以下であることが好ましく、1倍以上2.5倍以下であることがより好ましく、1.5倍以上2倍以下であることが更に好ましい。
上方延出部41の縦方向Xの長さL4は、軸部30における、該上方延出部41が延出している側の端部30uから、上方延出部41の延出方向の端部41aまでの長さL4を意味する。前記端部30uは、軸部30の上端部31の、着用時の上方Xu側の端部である。
上方延出部41の縦方向Xの長さL4は、ループ材の内部への入り込み易さ及び入った後の抜けにくさの向上の観点から、5μm以上であることが好ましく、15μm以上であることがより好ましく、25μm以上であることが更に好ましく、100μm以下であることが好ましく、75μm以下であることがより好ましく、50μm以下であることが更に好ましく、具体的には、5μm以上100μm以下であることが好ましく、15μm以上75μm以下であることがより好ましく、25μm以上50μm以下であることが更に好ましい。
ループ材の内部への入り込み易さ及び入った後の抜けにくさの向上の観点から、横方向延出部42の横方向Yの長さL3は、上方延出部41の縦方向Xの長さL4に対する割合が、百分率で、好ましくは150%以上、より好ましくは180%以上であり、また好ましくは、好ましくは300%以下、より好ましくは250%以下であり、より具体的には、好ましくは150%以上300%以下、より好ましくは180%以上250%以下である。
本実施形態では、上述のように、横方向延出部42の延出方向の端部42aは、キャップ部40における、着用時の下方Xdの端部40dに一致して位置していることが、ループ材の内部へ入った後の抜けにくさの向上の観点から好ましい。キャップ部40がこのような形状を取ることにより、万一ループ材が着用時の上方Xuにずれた場合、或いはファスニングテープ7が着用時の下方Xdにずれた場合に、上方延出部41がキャップ部40の横方向Yの両側にある着用時の下方Xdの端部40dの間に位置し、キャップ部40に引っ掛かるループ材の繊維の量が多くなるので、キャップ部40がループ材の内部へ入った後の抜けにくさを向上させることができる。
係合突起76は、該係合突起76の平面視において、軸部30における着用時の下方Xdの端部30dの位置と、キャップ部40における着用時の下方Xdの端部40dの位置とが、縦方向Xにおいて一致していてもよいし、キャップ部40の前記端部40dが、軸部30の前記端部30dよりも、着用時の下方側Xdに位置していてもよい。
キャップ部40をループ材のループ部分の内部へ入り込みやすくさせる観点では、キャップ部40の前記端部40dが軸部30の前記端部30dよりも、着用時の下方Xd側に位置していることが好ましい。キャップ部40の前記端部40dの位置を、軸部30の前記端部30dの位置に対して、縦方向Xにおいて、より着用時の下方側Xdに設けることにより、キャップ部40における着用時の上方Xuの端部41aとキャップ部40両側に位置する前記端部40dとのなす角が前記端部41aにおいてより鋭くすることができ、キャップ部40をループ材のループ部分の内部へ更に入り込みやすくさせることができる。
キャップ部40をループ材のループ部分の内部へ入り込みやすくするとともに、キャップ部40とループ材との係合力をより高める観点では、図5(a)に示すように、軸部30における着用時の下方Xdの端部30dの位置と、キャップ部40における着用時の下方Xdの端部40dの位置とが、縦方向Xにおいて一致していることが好ましい。縦方向Xにおいて一致しているとは、縦方向Xにおける位置が完全に一致していることのみならず、略一致していることも含む意味である。
本実施形態では、ループ材の繊維は、止着部70の基面70a側に向かって折れ曲がった鉤形状を有している横方向延出部42の下面側42bに引っ掛かっており、横方向延出部42の端部42aが、キャップ部40の前記端部40dと一致している。軸部30の前記端部30dの位置と、キャップ部40の前記端部40dの位置とが、縦方向Xにおいて一致していると、例えば不用意にファスニングテープ7がループ材から捲れる方向に力が加わってしまった場合に、軸部30が着用時の上方側Xuの方向へ傾斜し、ループ材がキャップ部40の前記端部40dを乗り越え、キャップ部40からループ材が外れてしまうことを防ぎ易くなり、キャップ部40とループ材との係合力をより高めることができる。
係合突起76は、図5(b)に示すように、該係合突起76の側面視において、キャップ部40において、着用時の上方Xuの端部40uと、着用時の下方の端部40dとを結んだ線分Mが、着用時の上方の端部40uから着用時の下方の端部40dに向かうに連れて、止着部70の基面70aに近づくように傾斜していることが好ましい。線分Mが傾斜していることにより、着用時におむつの腹側部Aに下方へ引き下げる力Faが加わった時にキャップ部40がループ材のループ部分の内部へ漸次潜り込み易くすることが可能となる。
係合突起76は、図5(a)に示すように、該係合突起76の平面視において、キャップ部40における、上方延出部41の着用時の上方Xuの端部41aから横方向延出部42の延出方向の端部42aまでの側縁40sが、直線形状、又は軸部30の中心軸30L側に湾曲した形状となっていることが好ましい。前記側縁40sが直線形状、又は軸部30の中心軸30L側に湾曲した形状となっていることにより、キャップ部40がループ材のループ部分に入り込み易くなり、キャップ部40をループ材に係合し易くすることが可能となる。この観点から、前記側縁40sは、軸部30の中心軸30L側に湾曲した形状であることがより好ましい。
上述のように、止着部70は、複数の係合突起76を有している。止着部70における複数の係合突起76の配置は、特に制限されるものではなく、格子状、千鳥状、ハニカム状等、任意のものとすることができる。
本実施形態においては、止着部70は、図7(a)に示すように、複数の係合突起76が横方向Yに一列に並んだ係合突起列76Rを、縦方向Xに複数有している。縦方向Xに隣り合う係合突起列76R,76Rの係合突起76どうしは、配置位置が横方向Yに半ピッチずれている。
各係合突起列76Rにおいて、横方向Yに隣り合う係合突起76,76どうしの間の距離Dyは、キャップ部40の横方向Yの長さL1に対して、キャップ部40をループ材のループ部分に入り込み易くし、キャップ部40をループ材に係合し易くする観点から、0.5倍以上であることが好ましく、0.75倍以上であることがより好ましく、係合突起列76Rにおける単位長さ当りの係合突起76の数と相関する係合力を維持する観点から、2倍以下であることが好ましく、1.5倍以下であることがより好ましく、具体的には、0.5倍以上2倍以下であることが好ましく、0.75倍以上1.5倍以下であることがより好ましい。
横方向Yに隣り合う係合突起76,76どうしの間の距離Dyとは、係合突起76の横方向Yの端部、即ち、係合突起76の横方向延出部42の延出方向の端部42aどうしの間の距離を意味する(図7(a)参照)。
また、縦方向Xに隣り合う係合突起列76Rどうしの間の距離Dxは、キャップ部40の縦方向Xの長さL2に対して、キャップ部40をループ材のループ部分に入り込み易くし、キャップ部40をループ材に係合し易くする観点から、1倍以上であることが好ましく、1.25倍以上であることがより好ましく、1.5倍以上であることが更に好ましく、止着部70の縦方向Xと横方向Yのなす平面における単位面積当たりの係合突起76の数と相関する係合力を維持する観点から、3倍以下であることが好ましく、2.75倍以下であることがより好ましく、2.5倍以下であることが更に好ましく、具体的には、1倍以上3倍以下であることが好ましく、1.25倍以上2.75倍以下であることがより好ましく、1.5倍以上2.5倍以下であることが更に好ましい。
縦方向Xに隣り合う係合突起列76Rどうしの間の距離Dxとは、一の係合突起列76Rを構成する係合突起76における、着用時の上方Xuの端部40uと、他の係合突起列76Rを構成する係合突起76における、着用時の下方Xdの端部40dとの間の縦方向Xの距離を意味する。本実施形態においては、前記距離Dxは、上方延出部41の延出方向の端部41aと横方向延出部42の延出方向の端部42aとの間の縦方向Xの距離である。
止着部70における、係合突起76の配置パターンの変形例を図7(b)に示す。図7(b)に示す変形例においても、図7(a)に示す本実施形態と同様に、止着部70は、複数の係合突起76が横方向Yに一列に並んだ係合突起列76Rを、縦方向Xに複数有している。縦方向Xに隣り合う係合突起列76R,76Rの係合突起76は、配置位置が横方向Yに半ピッチずれている。図7(b)に示す変形例においては、縦方向Xに隣り合う係合突起列76R,76Rのうちの一方の係合突起列76Rの係合突起76と、他方の係合突起列76Rの係合突起76とが、横方向Yにおいて離間しており、その離間距離Pは、ループ材のループ部分に入り込んだキャップ部40を、該ループ部分から抜け難くする観点から、キャップ部40の横方向Yの長さL1に対して、30%以下であることが好ましく、20%以下であることがより好ましく、10%以下であることが更に好ましい。
前記距離Pは、キャップ部40がループ材のループ部分に入り込みやすくする観点から、キャップ部40の横方向Yの長さL1に対して、−30%以上であることが好ましく、−20%以上であることがより好ましく、−10%以上であることが更に好ましい。
なお、図7(a)に示すように、縦方向Xに隣り合う係合突起列76R,76Rのうちの一方の係合突起列76Rの係合突起76と他方の係合突起列76Rの係合突起76とが、横方向Yに、両係合突起76が存在しない隙間を有することなく配列されていても良い。この場合、前記離間距離Pは、キャップ部40の横方向Yの長さL1に対して0%である。また、縦方向Xに隣り合う係合突起列76R,76Rのうちの一方の係合突起列76Rの係合突起76と他方の係合突起列76Rの係合突起76とが、横方向Yに、両係合突起76が重なる状態で配列されている場合、前記離間距離Pはマイナスで表される。
また本実施形態の使い捨ておむつ100は、図8に示すように、縦方向Xに伸縮する伸縮材20が配されていてもよい。伸縮材20は、吸収体14と厚み方向に重なった状態に配されていることが好ましい。おむつ100が伸縮材20を有していることにより、おむつ100に、前身頃を着用時の下方Xdにずらすように力を加えることができ、それにより、キャップ部40がループ材のループ部分に入り込むことを促進するとともに、該ループ部分に入り込んだキャップ部40がループ材と強固に係合するようにすることができる。
伸縮材20としては、縦方向Xに伸縮する部材を特に制限なく用いることができる。例えば、弾性繊維を含むシート状の部材であってもよいし、糸ゴム等の糸状の部材であってもよい。伸縮材20は、おむつ100の厚み方向において、吸収体14よりも肌対向面側に配しても良いし、吸収体14よりも非肌対向面側に配しても良く、例えば、吸収体14と表面シート12との間に配することができるし、吸収体4と裏面シート13との間や、裏面シート13が多層シートから構成しているとき該多層シートの層間等に配することもできる。
また、被止着領域80は、その全体又は一部が、吸収体14と厚み方向に重なった状態に配されていることが好ましい。伸縮材20及び被止着領域80は、いずれも吸収体14と重なっていることが、一般に剛性のある吸収体によって、伸縮材20の収縮力が、被止着領域80に伝わりやすい観点から好ましい。
また伸縮材20は、縦方向Xにおいて腹側部A側に偏倚した状態に配されていることが、おむつ100を着用者にあてがい、ファスニングテープ7を被止着領域80に止着させた状態で、おむつの腹側部Aを着用時の下方Xdにずらすように力を加える一方で、背側部Bを下方Xdにずらす力を比較的抑制する点から好ましい。ここで、腹側部A側に偏倚しているとは、伸縮材20が、おむつ100の横方向中央線LDよりも腹側部Aに位置する部分のみを有するか、又は伸縮材20の縦方向Xの全長のうち、横方向中央線LDよりも腹側部Aに位置する部分の長さと、横方向中央線LDよりも背側部Bに位置する部分の長さとを比較したときに、腹側部Aに位置する部分の長さの方が長いことを意味する。
横方向中央線LDは、図3に示すように、おむつ100の縦方向Xの全長を二等分して、該おむつ100の横方向Yに延びる直線である。
おむつ100における各部の形成材料について説明すると、テープ基材75の形成材料としては、ポリエチレンや、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等などの合成樹脂、及びこれら合成樹脂2種以上の複合材料からなるシートや不織布等を用いることができる。
表面シート12、裏面シート13、吸収体14、立体ギャザー形成用シート15の形成材料としては、従来の使い捨ておむつにおいて、それぞれ材料として用いられている各種公知の材料等を、特に制限なく用いることができる。
例えば、表面シート12としては、不織布や開孔フィルム等の各種液透過性のシート材を用いることができ、裏面シート13としては、透湿性を有しない樹脂フィルムや、微細孔を有し、透湿性を有する樹脂フィルム、撥水不織布等の不織布、これらと他のシートとのラミネート体等を用いることができる。裏面シート13に関し、液不透過性とは、液難透過性も含む概念であり、裏面シート13が液を全く通さない場合の他、撥水性のシート等からなる場合等も含まれる。裏面シート13としては、液不透過性又は撥水性の樹脂フィルム、樹脂フィルムと外層不織布とのラミネートシート等が挙げられる。
吸収体14としては、解繊パルプ等の親水性繊維からなる繊維集合体又はこれに高吸収性ポリマーを保持させたもの等を用いることができる。
好ましい吸収体14の一例について説明すると、図2に示すように、吸収体14は、吸収性コア14aと、該吸収性コアを被覆するコアラップシート14bとからなる。吸収性コア14aは、例えばパルプ繊維等の吸液性繊維の積繊体や、吸液性繊維と吸水性ポリマーとの混合積繊体や、吸水性ポリマーのみの積層体から構成することができる。吸液性繊維としては、例えば、パルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維、酢酸セルロース等のセルロース系の親水性繊維が挙げられる。セルロース系の親水性繊維以外に、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等の合成樹脂からなる繊維を界面活性剤等により親水化したものを用いることもできる。本発明における吸収体14は、コアラップシート14bを備えていても良いし、備えていなくても良い。コアラップシート14bとしては、例えば、ティッシュペーパーや透水性の不織布が用いられる。コアラップシート14bは、1枚で吸収性コア14aの全体を包んでいても良いし、2枚以上を組み合わせて吸収性コア14aを包んでいても良い。コアラップシート14bと裏面シート13とは、それらの全面に塗工された接着剤により互いに接着されていても良いし、ストライプ状に塗工した接着剤により接着されていても良い。コアラップシート14bと裏面シート13とを接着する接着剤としては、使い捨ておむつ等に従来用いられている各種公知の接着剤を用いることができ、例えば、ホットメルト型の接着剤が挙げられる。接着剤をストライプ状に塗工する方法としては、コーター式、グラビア式、凸版式、ビード式、スプレー式等の公知の方法を用いることができる。
おむつ100の縦方向Xの両側には、弾性部材15aを有する立体ギャザー形成用のシート15が配されており、その弾性部材15aの収縮により、着用状態における股下部Cに、着用者の肌側に向かって起立する立体ギャザーが形成されることも好ましい。また、股下部Cにおける脚周りに配される部位には、レッグ部弾性部材16が伸長状態で配されており、その収縮により、着用状態における股下部Cに着用者の脚周りへのフィット性を向上させるレッグギャザーが形成されることも好ましい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
例えば、本実施形態では、横方向延出部42の延出方向の端部42aは、キャップ部40の、着用時の下方Xdの端部40dと一致しているが、前記端部42aと前記端部40dとは、一致していなくてもよい(図9(c)及び(d)参照)。また、係合突起76を平面視したときの、軸部30における着用時の下方Xdの端部30dの位置と、キャップ部40における着用時の下方Xdの端部40dの位置とは、縦方向Xにおいて一致していなくてもよい(図9(d)ないし(f)参照)。
また、係合突起76は、該係合突起76を平面視して、キャップ部40における、上方延出部41の着用時の上方Xuの端部41aから横方向延出部42の延出方向の端部42aまでの側縁40sが、軸部30の中心軸30L側とは反対側に湾曲した形状となっていてもよい(図9(a)、(c)、(e)、及び(g)参照)。
また止着部70に形成された係合突起の全てが、キャップ部が上述した横長形状で、上述した形状の上方延出部を有するものでなくても良い。例えば、止着部70に存する係合突起の全本数のうち10%以上100%以下、より好ましくは30%以上100%以下、更に好ましくは50%以上100%以下の係合突起は、図5や図9に示す形状の係合突起であることが好ましい。
100 使い捨ておむつ
10 吸収性本体
12 表面シート
13 裏面シート
14 吸収体
15 立体ギャザー形成用シート
15a 弾性部材
16 レッグ部弾性部材
18 外装不織布
20 伸縮材
30 軸部
40 キャップ部
41 上方延出部
42 横方向延出部
7 ファスニングテープ
70 止着部
73 フック部材
75 テープ基材
76 係合突起
77 ベースシート
8 ランディングテープ
80 被止着領域
X 縦方向
Y 横方向
A 腹側部
B 背側部
C 股下部
CL 中央線

Claims (11)

  1. 着用時に、着用者の腹側に配される腹側部と、着用者の背側部に配される背側部と、該腹側部及び該背側部の間に位置する股下部とを有し、該腹側部から該股下部を介して該背側部に延びる方向である縦方向及び該縦方向と直交する横方向を有し、前記背側部の両側部にファスニングテープが設けられ、前記腹側部の外面に前記ファスニングテープが止着される被止着領域が設けられている使い捨ておむつであって、
    前記ファスニングテープは、複数の係合突起を備えた止着部を有しており、
    前記係合突起は、前記被止着領域と係合するキャップ部と、前記止着部の基面と該キャップ部との間に位置する軸部とを有し、
    前記キャップ部は、前記軸部よりも着用時の上方に延出する上方延出部と、前記軸部の両側から前記横方向に延出する横方向延出部とを有しており、
    平面視において、前記キャップ部は、前記横方向に沿う長さが前記縦方向に沿う長さよりも長く、且つ前記上方延出部は、前記着用時の上方に向かって前記横方向の長さが漸減する形状を有している、使い捨ておむつ。
  2. 前記横方向延出部の下面が、該横方向延出部の延出方向の外方に向かうに連れて前記基面に近づくように傾斜している、請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記横方向延出部の前記横方向の長さが、前記被止着領域を構成する繊維の繊維径に対して、1.5倍以上である、請求項1又は2の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記上方延出部の前記縦方向の長さが、前記被止着領域を構成する繊維の繊維径に対して、0.5倍以上である、請求項1〜3の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記横方向延出部の延出方向の端部が、前記キャップ部における、着用時の下方の端部に位置する、請求項1〜4の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記係合突起の平面視において、前記軸部における着用時の下方の端部の位置と、前記キャップ部における着用時の下方の端部の位置とが、前記縦方向において一致している、請求項1〜5の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
  7. 前記係合突起の側面視において、前記キャップ部において、着用時の上方の端部と、着用時の下方の端部とを結んだ線分が、該着用時の上方の端部から該着用時の下方の端部に向かうに連れて前記基面に近づくように傾斜している、請求項1〜6の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
  8. 前記係合突起の平面視において、前記キャップ部における、前記上方延出部の着用時の上方の端部から前記横方向延出部の延出方向の端部までの側縁が、直線形状、又は前記軸部の中心軸側に湾曲した形状を有している、請求項1〜7の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
  9. 前記止着部は、複数の前記係合突起が前記横方向に一列に並んだ係合突起列を、前記縦方向に複数有しており、
    前記係合突起列において、前記横方向に隣り合う前記係合突起どうしの間の距離が、前記キャップ部の前記横方向の長さに対して0.5倍以上2倍以下であり、
    前記縦方向に隣り合う前記係合突起列どうしの間の距離が、前記キャップ部の前記縦方向の長さに対して1倍以上3倍以下である、請求項1〜8の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
  10. 前記止着部は、複数の前記係合突起が前記横方向に一列に並んだ係合突起列を、前記縦方向に複数有しており、
    前記縦方向に隣り合う前記係合突起列のうちの一方の係合突起列を構成する前記係合突起と他方の係合突起列を構成する前記係合突起とが、前記横方向において離間しており、その離間距離が、前記キャップ部の該横方向の長さに対して、30%以下となっている、請求項1〜9の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
  11. 前記横方向の中央部に、前記縦方向に長い形状の吸収体が配されており、
    前記縦方向に伸縮する伸縮材が、前記吸収体と厚み方向に重なった状態に且つ前記縦方向において前記腹側部側に偏倚した状態に配されている、請求項1〜10の何れか1項に記載の使い捨ておむつ。
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